JP6355477B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6355477B2
JP6355477B2 JP2014168525A JP2014168525A JP6355477B2 JP 6355477 B2 JP6355477 B2 JP 6355477B2 JP 2014168525 A JP2014168525 A JP 2014168525A JP 2014168525 A JP2014168525 A JP 2014168525A JP 6355477 B2 JP6355477 B2 JP 6355477B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cap
tube
roller
ink
buffer member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014168525A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016043540A5 (ja
JP2016043540A (ja
Inventor
鹿目 祐治
鹿目  祐治
斎藤 弘幸
斎藤  弘幸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2014168525A priority Critical patent/JP6355477B2/ja
Priority to US14/803,200 priority patent/US9387677B2/en
Publication of JP2016043540A publication Critical patent/JP2016043540A/ja
Publication of JP2016043540A5 publication Critical patent/JP2016043540A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6355477B2 publication Critical patent/JP6355477B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/165Preventing or detecting of nozzle clogging, e.g. cleaning, capping or moistening for nozzles
    • B41J2/16505Caps, spittoons or covers for cleaning or preventing drying out
    • B41J2/16508Caps, spittoons or covers for cleaning or preventing drying out connected with the printer frame
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/165Preventing or detecting of nozzle clogging, e.g. cleaning, capping or moistening for nozzles
    • B41J2/16517Cleaning of print head nozzles
    • B41J2/1652Cleaning of print head nozzles by driving a fluid through the nozzles to the outside thereof, e.g. by applying pressure to the inside or vacuum at the outside of the print head
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/165Preventing or detecting of nozzle clogging, e.g. cleaning, capping or moistening for nozzles
    • B41J2/16517Cleaning of print head nozzles
    • B41J2/1652Cleaning of print head nozzles by driving a fluid through the nozzles to the outside thereof, e.g. by applying pressure to the inside or vacuum at the outside of the print head
    • B41J2/16523Waste ink collection from caps or spittoons, e.g. by suction
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/17Ink jet characterised by ink handling
    • B41J2/175Ink supply systems ; Circuit parts therefor
    • B41J2/17596Ink pumps, ink valves

Description

本発明は、インクジェット記録装置に関し、特にチューブポンプを用いて吸引回復動作を実行するインクジェット記録装置に関する。
インクジェット記録ヘッドの吐出口が形成されている吐出口面をキャップで密閉し、キャップに接続されたポンプ等の吸引手段を作動させて、吐出口の内部等から気泡や増粘したインク等を吸引して排出させ、吐出性能を回復させる記録装置が知られている。
特許文献1には、吸引手段としてチューブポンプを用いる記録装置が開示されている。特許文献1のチューブポンプにおけるコロは、ホルダに形成された長孔形状の溝に沿って、チューブを押圧する押圧位置と押圧しない非押圧位置との間を移動可能にホルダに軸支されている。特許文献1の構成では、ホルダの一方向への回転に伴ってコロがチューブを押圧してチューブをしごくことによりポンプ機能を発揮させ、他方向へホルダが回転駆動されたときに非押圧位置へ向かってコロが移動するようになっている。
特開2002−36604号公報
しかしながら、特許文献1の構成では、長孔形状の溝に沿ってコロが移動するため、他方向へのホルダの回転時に非押圧位置にコロが到達するまでの間に、コロによってチューブが押圧され、ポンプからキャップへ向かう流体の逆流が生じることがある。逆流した流体がキャップまで到達すると、キャップ内のインクに気泡が生じ、この気泡と吐出口とが接触することによって、異なる色のインクが混ざり合う混色が生じることがある。また、吐出口に形成されているメニスカスが気泡によって破壊され、吐出口から気体が流入し、吐出口からインクが吐出されずに気体が吐出されるインクの不吐出が生じることもある。このように、ポンプからキャップへ向かう流体の逆流が生じると、記録媒体に対して所望の色のインクが付与されない場合やインクが付与されない場合等があり画像品質が低下することがある。
本発明は上記課題に鑑みなされたものである。そして、その目的は、ポンプからキャップへ向かって逆流する流体による影響を抑制することができるインクジェット記録装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係るインクジェット記録装置は、インクを吐出する吐出口が形成された吐出口面を有する記録ヘッドと、前記吐出口面を密閉可能なキャップと、前記キャップの内部を負圧にするためのチューブポンプと、前記キャップと前記チューブポンプの間に配され、底面及び該底面と対向して設けられた可撓性部材とを有する緩衝部材と、前記キャップと前記緩衝部材を接続する第1流路と、前記緩衝部材と前記チューブポンプを接続する第2流路と、を備えるインクジェット記録装置であって、前記緩衝部材は、前記第1流路と前記第2流路を連通可能な流路溝が前記底面に形成されていることを特徴とする。
上記構成によれば、キャップとチューブポンプとの間にチューブポンプからキャップへ向かう流体を収容可能な容積を有する緩衝部材を設けることによって、チューブポンプからキャップへ向かう流体を緩衝部材に収容し、逆流による影響を抑制することができる。
インクジェット記録装置の内部構成を示す斜視図である。 インクジェット記録装置の内部構成を示す断面図である。 回復装置の構成を説明するための図である。 (a)及び(b)はバッファの構成を説明するための図である。 ポンプの構成を説明するための断面図である。
以下に図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は本実施形態におけるインクジェット記録装置(以下「記録装置」という)1の内部構成を示す斜視図である。図2は記録装置1の内部構成を示す断面図である。図1及び図2に示すように、記録装置1は、搬送ローラ2、ピンチローラ3、プラテン4、排紙ローラ5、拍車6、記録ヘッド7、インクタンク8、キャリッジ9、上側ガイドレール10、下側ガイドレール11、及び駆動ベルト12等を含んで構成されている。積載されたシートを1枚ずつ分離するシート自動給送装置(不図示)から送り出されたシートSは、搬送ローラ2及びピンチローラ3に挟持され、これらの回転によって搬送方向(図中y方向)へ搬送され、記録ヘッド7とプラテン4との間へ供給される。キャリッジ駆動モータ14の駆動力が駆動ベルト12を介してキャリッジ9に伝達され、これによりキャリッジ9は上側ガイドレール10及び下側ガイドレール11に沿って図中x方向へ往復移動する。キャリッジ9には記録ヘッド(インクジェット記録ヘッド)7が搭載されている。記録ヘッド7のシートSと対向する面(図3に示す吐出口面72)には、吐出口(図3に示す吐出口71)が設けられている。キャリッジ9の移動に伴い、記録ヘッド7の吐出口71から記録信号に従ってインクを吐出させることによって、シートSに画像等が記録される。記録後のシートSは排紙ローラ5及び拍車6に挟持され、記録装置1外へ排出される。
記録装置1においては、図1に示すキャリッジ9の位置がキャリッジ9のホームポジションであり、キャリッジ9は記録終了後等にホームポジションに位置するように制御される。ホームポジションには回復装置13が配置されており、ホームポジションにて記録ヘッド7に対して、記録ヘッド7の吐出口の吐出性能を回復させるための回復動作が実行される。この回復動作には、吐出口からインクを吸引排出させる吸引回復動作、及び吐出口面をワイピングするワイピング動作が含まれる。これらの動作を実行するため、回復装置13はキャッピング機構およびワイピング機構を含んで構成されている。
図3は回復装置13の構成を説明するための図である。同図に示すように、回復装置13は、キャップ31、バッファ(緩衝部材)32、ポンプ33、廃インクタンク34、及びバルブ35等を含んで構成されている。
記録ヘッド7の使用状態等の影響によって、吐出口71に連通するインク流路内に気泡が生じたり、インクの乾燥が進んでインクの濃度が濃くなったりして、一部のインクが画像の記録に適さなくなることがある。このインクを除去する等のために、吸引回復動作が実行される。
詳細は後述するが、キャップ31によって記録ヘッド7の吐出口面72を密閉し且つバルブ35を閉じ、ポンプ33を作動させキャップ31内を減圧し、吐出口71やその周囲のインク等をキャップ31に引き込んで廃インクタンク34へ排出させる。この吸引回復動作の後に、ワイパを用いて吐出口面72を払拭するワイピング動作が実行される。これによって、吐出口71やその周囲に増粘したインク等が付着していることによって吐出口71から所望の方向へインクが吐出されない事態やインクの吐出が妨げられる事態などを防止する。
図3に示すように、ここでは、キャップ31と廃インクタンク34との間に、バッファ32及びポンプ33が設けられている。キャップ31とポンプ33とは流路36によって接続されており、ポンプ33と廃インクタンク34とは流路37によって接続されている。バッファ32は、キャップ31とポンプ33とを繋ぐ流路36の途中に設けられている。また、キャップ31は流路38によってバルブ35と接続されている。本実施形態において各流路はチューブによって構成されている。
キャップ31は、不図示の駆動源によって駆動されることによってz方向に記録ヘッド7の吐出口面72を覆い密閉する位置又は吐出口面72から離間する位置に移動可能に構成されており、吐出口面72を密閉可能に構成されている。バルブ35は、不図示の駆動源によって駆動されることによって開閉可能に構成されている。廃インクタンク34には貫通穴39が設けられており、これによって廃インクタンク34は大気開放されている。
図4(a)及び(b)はバッファ32の構成を説明するための図であり、図4(a)は斜視図であり、図4(b)は図4(a)に示す線T−Tに沿った断面を示す断面図である。図4(a)及び(b)に示すように、バッファ32は、ケース41、凹部42、流路溝43、ジョイント部44、45、リブ46、及びフィルム49を含んで構成されている。
ケース41は硬質部材であり、ケース41には略半球状のお椀状の形状を有する凹部42が形成されており、凹部42の縁にはリブ46が形成されている。ジョイント部44、45はケース41の所定の方向における両端部に夫々設けられており、ジョイント部44はキャップ31側の流路36に接続され、ジョイント部45はポンプ33側の流路36に接続される。ここでは、ジョイント部44、45はチューブによって構成されている。流路溝43は、ジョイント部44とジョイント部45とを繋ぐ流路であり、凹部42の底面に一体的に形成されている。フィルム49は、可撓性を有しており、弛ませた状態にてリブ46に対して気密に溶着されている。
図5はポンプ33の構成を説明するための断面図である。ポンプ33は、コロによって弾性を有するチューブを押し潰しながらコロを移動させることによって、チューブ内の流体を押し出し、押し潰された後のチューブの復元力によってチューブ内を負圧にし、さらに流体を吸引するチューブポンプである。図5に示すように、ポンプ33は、ベース51、コロホイール52、コロ54、チューブ56、及びジョイント部57、58を含んでいる。
ベース51は円筒状の形状を有しており、その内部には弾性を有する2本のチューブ56が収容されている。チューブ56は、ベース51の内面をガイド面として、この内面に沿うように配置されている。具体的には、2本のチューブ56は、ベース51の2つの円弧状の内面の夫々に沿うように1本ずつ配置されている。各チューブ56の一端部には、流路36に接続するためのジョイント部57が設けられており、他端部には流路37に接続するためのジョイント部58が設けられている。
コロホイール52は軸50に回動可能に支持されており、不図示の駆動モータに接続されている。本実施形態においては、ベース51に3つのコロホイール52が配置されている。3つのコロホイール52には、ベース51の内面に沿う長孔形状のスリット53が夫々形成されている。コロ54は、自転可能かつスリット53に沿って移動可能に、コロホイール52に組み込まれている。スリット53は、ベース51の中心である軸50からスリット53に嵌合されるコロ54の回転軸までの距離が異なるように、形成されている。より具体的には、スリット53の図中に示す矢印C方向側へ向かうほどコロ54の回転軸が軸50に近づき、矢印D方向側へ向かうほどコロ54の回転軸が軸50から遠ざかるように、スリット53は形成されている。
また、チューブ56はベース51の内面とコロ54との間に配置されており、コロ54はチューブ56と当接可能となっている。ここでは、スリット53が上述のような形状を有するため、スリット53のD方向側へコロ54が移動すると、コロ54はチューブ56を押圧して、移動に伴ってコロ54のチューブ56に対する押圧力を増しながらチューブ56をしごくようになっている。他方、スリット53のC方向側へコロ54が移動すると、移動に伴ってコロ54のチューブ56に対する押圧力を弱めながら、押圧状態を解除するようになっている。即ち、コロ54は、チューブ56を押圧する押圧位置と押圧しない非押圧位置との間を移動可能となっている。
次に、記録ヘッド7の吐出性能を回復させるための吸引回復動作について、図3〜5を参照して説明する。
不図示の駆動源からの駆動力によって図3に示すキャップ31を上方へ移動させ、キャップ31によって吐出口面72を覆って密閉し、バルブ35を開き、大気開放する。不図示の駆動モータを回転させ、コロホイール52を図5に示す矢印A方向へ回動させる。そうすると、コロホイール52の回動によって、コロ54はチューブ56との間の摩擦力によってスリット53に沿って軸50から遠ざかる方向へ移動する。このコロ54の移動の間、コロ54はチューブ56を押し潰し、ポンプ33は吸引動作と同様に動作するが、バルブ35を大気開放状態としているため、吐出口71や吐出口面72からインク等は吸引されない。この状態においては、チューブ56はコロ54によってしごかれ、チューブ56の内部は負圧状態となっているため、これに接続されているバッファ32の内部は外部に対して負圧状態となる。そのため、フィルム49は凹部42に沿って凹んだ形状となる。
次に、キャップ31によって吐出口面72を覆っている状態を維持したままバルブ35を閉じキャップ31内を密閉する。コロホイール52を図5に示す矢印A方向(一方向)へ更に所定量回動させ、コロ54の移動に伴う押圧によってチューブ56をしごき、吐出口71等からインクや気泡を吸引する。
所定量の流体を吸引した後、キャップ31による吐出口面72の密閉状態を維持したままバルブ35を開き大気開放し、不図示の駆動モータの回転によってコロホイール52を図5に示す矢印A方向へ回動させる。このようにポンプ33を作動させることによって、キャップ31内に満たされたインクを、吸引によって流路36、37を介して廃インクタンク34内へ排出させる。この動作中においても、流路36内は負圧となっているため、フィルム49は凹部42に沿って凹んだ形状となっている。この場合であっても、バッファ32には流路溝43が形成されており、吸引されたインクの流れを許容する流路は確保されているため、キャップ31に吸引されたインク等を廃インクタンク34へ排出することができる。また、この動作中、フィルム49は凹部42に沿って凹んだ形状に維持されているため、回復装置13内を流れる流体の体積を変動させることなく吸引圧及び吸引量を安定して制御できるので、適した条件下にて記録ヘッド7のメンテナンスを行うことができる。
不図示の駆動源によってキャップ31を下方へ移動させ、吐出口面72からキャップ31を離間させる。その後、不図示の駆動モータを回転させることによって、コロホイール52を図5に示す矢印B方向(他方向)へ回動させ、チューブ56との間の摩擦力によって軸50に近づく方向へコロ54を移動させる。これによって、コロ54によるチューブ56に対する押圧力を徐々に弱めて減少させていきながら、最終的にコロ54によるチューブ56に対する押圧状態を解除する。
コロ54のチューブ56に対する押圧状態は、チューブ56のクリープによる吸引性能の変化を抑えるため、及びキャップ31が吐出口面72を密閉した状態においてキャップ31からポンプ33までの流路36が密閉状態となることを避けるために解除される。後者について具体的には、流路36が密閉状態となっていると、周囲の温度変化によって密閉空間内の流体の体積が変動し、これによって吐出口71のメニスカスが破壊され、吐出口71からインクを吐出できなくなることがあるので、これを防止するためである。
なお、例えば、経年劣化等によってチューブ56の復元力が弱まってくると、コロ54とチューブ56との間の摩擦力が弱まり、ベース51に沿って這わされた領域内においてチューブ56への押圧を解除できないことも考えられる。しかしながら、本実施形態においては、チューブ56の這い廻しの変化点59において、コロ54とチューブ56とが接触する角度が変化するため、スリット53に沿って移動させる力がコロ54に加わる。これによって、チューブ56の復元力が弱まった場合であっても、コロ54をスリット53に沿って移動させ、コロ54によるチューブ56への押圧状態を解除することができる。
上述のように、本実施形態においては、その位置ごとに軸50からの距離が異なる長孔形状を有するスリット53に沿ってコロ54を移動させながら、コロ54によるチューブ56に対する押圧力を変化させていく。コロ54によるチューブ56に対する押圧状態を解除する際には、コロ54の移動に伴って、コロ54によってチューブ56が押圧されている押圧状態から押圧されていない非押圧状態へ徐々に移行させていくこととなる。つまり、押圧状態を解除する際、コロ54とチューブ56との相対位置を、チューブ56を押圧している位置から変更せずに押圧状態を解除することはできない。そのため、コロホイール52の図5に示す矢印B方向への回動に伴う軸50に近づく方向へのコロ54の移動によって、ポンプ33においてキャップ31側に向かって流体を押し出す逆流が生じる。
キャップ31内にインクが残留している場合、逆流した流体がキャップ31まで到達すると、キャップ31内のインクに気泡が生じることがある。キャップ31内のインクに気泡が生じると、次にキャップ31によって吐出口面72を覆った際に、この気泡と吐出口71とが接触することによって、異なる色のインクが混ざり合う混色が生じることがある。また、気泡と吐出口71とが接触することによって、吐出口71に形成されているメニスカスが破壊され、吐出口71から気体が流入し、吐出口71からインクが吐出されずに気体が吐出されるインクの不吐出が生じることもある。このように、流体の逆流が生じると、シートSに対して所望の色のインクが付与されない場合やインクが付与されない場合等があり画像品質が低下することがある。
これを防止するために、本実施形態においては、キャップ31とポンプ33との間にバッファ32を設け、チューブ56の押圧状態を解除する際に生じるポンプ33からキャップ31に向かう流体による影響を抑制する。具体的には、吸引動作時とは逆方向へポンプ33が回転駆動されることによって流体が逆流すると、バッファ32のフィルム49が図4(b)に示す点線のように膨らみ、逆流する流体をバッファ32内に収容する。詳細は後述するが、ここでは、キャップ31内にインクが残留している場合であっても、このインクに気泡を発生させないように、バッファ32を構成することによって、逆流する流体による影響を抑制する。
バッファ32は、フィルム49を変形させることによってその容積を変更可能に構成されており、逆流する流体の想定される最大の体積を収容可能な容積を有している。本実施形態において、フィルム49の変形によるバッファ32内の体積変動量は930立方ミリメートル、ポンプ33から逆流する流体の体積の最大体積は450立方ミリメートル、となるようにバッファ32及びポンプ33は構成されている。
ここで、本実施形態にて用いるインクの特性について説明する。インクには界面活性剤やポリマ等が含有されているが、これらの含有量やその種類等によって、起泡性や消泡性が異なることがある。本実施形態においては、比較的泡立ち易く且つ消泡し難い性質を持つインクを用いる。このインクを用いた場合、バルブ35が開かれており大気開放されている状態で、ポンプ33の流体の逆流による圧力上昇によってキャップ31内の圧力と流路36内の圧力との圧力差が2.1kPaを超えると、キャップ31内のインクに気泡が発生した。
本実施形態においては、キャップ31内に気泡が発生する圧力とならないように即ちキャップ31内に気泡が発生する圧力差未満の圧力差となるように、バッファ32の構成を決定する。より具体的には、フィルム49の最大膨張時におけるバッファ32内の圧力と流路36内の圧力との圧力差は、概ね1kPa以下となるように、ケース41、凹部42、流路溝43、及びフィルム49等のサイズ等を設定してバッファ32を構成する。このようにバッファを構成することによって、本実施形態のように比較的泡立ち易く且つ消泡し難いインクを用いる場合であっても、流体の逆流によってキャップ31内のインクに気泡が発生することを防止して、流体の逆流による影響を抑制することができる。
コロ54によるチューブ56に対する押圧状態が解除されると、廃インクタンク34の貫通穴39によってキャップ31から廃インクタンク34に至る流路が大気開放される。
この吸引回復動作の後にワイピング動作が実行される。ワイピング動作においては、不図示のワイパブレードを用いて吐出口面72を払拭して、吐出口面72に付着したインクやゴミ等を除去し、吐出口面72を清掃する。ワイピング動作中、キャップ31は吐出口面72から離間している状態である。ワイピング動作終了後には、吐出口71の乾燥等を防止するために、不図示の駆動源によってキャップ31を上方へ移動させキャップ31によって吐出口面72を覆い、回復動作を終了する。
本実施形態においては、硬質部材であるケースに対して可撓性を有するフィルム部材を溶着して構成されたバッファについて説明したが、バッファの構成はこの構成に限定されるものではない。例えば、袋状のフィルム、ピストン、蛇腹状の容器等、その内部と外部との圧力差によってその容積を変化させることができる構成であればよい。即ち、逆流する流体の体積を吸収し、逆流する流体によってキャップ内のインクに気泡が発生すること等を防止することができるものであれば、バッファの構成は特に限定されるものではない。
本実施形態においては1系統の回復装置を図示して説明したが、複数系統の回復装置や複数の回復装置を用いてもよい。この場合であっても本実施形態と同様に、キャップとポンプとの間にバッファを設け、ポンプからキャップに向かって逆流する流体をバッファ内に収めることによって、逆流する流体による影響を抑制することができる。
1 インクジェット記録装置
31 キャップ
32 バッファ(緩衝部材)
33 ポンプ(チューブポンプ)

Claims (8)

  1. インクを吐出する吐出口が形成された吐出口面を有する記録ヘッドと、
    前記吐出口面を密閉可能なキャップと、
    前記キャップの内部を負圧にするためのチューブポンプと、
    前記キャップと前記チューブポンプの間に配され、底面及び該底面と対向して設けられた可撓性部材とを有する緩衝部材と、
    前記キャップと前記緩衝部材を接続する第1流路と、
    前記緩衝部材と前記チューブポンプを接続する第2流路と、を備えるインクジェット記録装置であって、
    前記緩衝部材は、前記第1流路と前記第2流路を連通可能な流路溝が前記底面に形成されていることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記チューブポンプは、
    前記キャップと接続されるチューブと、前記チューブを押圧する押圧位置と押圧しない非押圧位置との間を移動可能なコロと、を有し、
    一方向へ回転駆動されたときに前記押圧位置へ前記コロを移動させることによって、前記コロによって前記チューブを押圧し前記チューブを変形させ、前記キャップの内部を負圧にし、
    他方向へ回転駆動されたときに前記非押圧位置へ前記コロを移動させることによって、前記コロによる前記チューブに対する押圧力を減少させることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記緩衝部材は、前記緩衝部材の内部の圧力と前記第1流路又は前記第2流路の内部の圧力との圧力差によって前記可撓性部材を変形させることによって、容積を変更可能に構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記流路溝は、前記緩衝部材の容積の変動に関わらず流体の流れを許容することを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記緩衝部材は、前記緩衝部材の容積が最大となった場合における前記緩衝部材の内部の圧力と前記第1流路又は前記第2流路の内部の圧力との圧力差が、前記キャップの内部のインクに気泡を発生させない圧力差となるように構成されていることを特徴とする請求項3または4に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記緩衝部材の最大の容積は、前記チューブポンプから前記キャップへ向かう流体の想定される最大の体積を収容可能な容積であることを特徴とする請求項5に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記緩衝部材は端部にリブを有し、前記可撓性部材は前記リブに溶着されていることを特徴とする請求項3から6の何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記流路溝は前記底面に一体的に形成されていることを特徴とする請求項4から7の何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
JP2014168525A 2014-08-21 2014-08-21 インクジェット記録装置 Active JP6355477B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014168525A JP6355477B2 (ja) 2014-08-21 2014-08-21 インクジェット記録装置
US14/803,200 US9387677B2 (en) 2014-08-21 2015-07-20 Inkjet printing apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014168525A JP6355477B2 (ja) 2014-08-21 2014-08-21 インクジェット記録装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2016043540A JP2016043540A (ja) 2016-04-04
JP2016043540A5 JP2016043540A5 (ja) 2017-09-07
JP6355477B2 true JP6355477B2 (ja) 2018-07-11

Family

ID=55347530

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014168525A Active JP6355477B2 (ja) 2014-08-21 2014-08-21 インクジェット記録装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9387677B2 (ja)
JP (1) JP6355477B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019035348A (ja) * 2017-08-10 2019-03-07 キヤノン株式会社 チューブポンプ及び液体吐出装置
JP6976154B2 (ja) 2017-12-04 2021-12-08 キヤノン株式会社 液体吐出装置、インプリント装置および方法

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5245362A (en) 1990-02-13 1993-09-14 Canon Kabushiki Kaisha Ink jet recording apparatus with discharge recovery apparatus having varying driving force
ATE172673T1 (de) 1992-07-28 1998-11-15 Canon Kk Wischmechanismus für einen tintenstrahlaufzeichnungskopf und damit versehener aufzeichnungskopf
JP3262410B2 (ja) 1993-06-21 2002-03-04 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置
JPH11115212A (ja) * 1997-10-14 1999-04-27 Seiko Epson Corp インクジェット式記録装置
JP2001105612A (ja) 1999-10-06 2001-04-17 Canon Inc インクジェット記録ヘッド用クリーニング装置、およびインクジェット記録装置
JP2002029070A (ja) 2000-07-17 2002-01-29 Canon Inc インクジェット記録装置用キャップおよびインクジェット記録装置
JP4681714B2 (ja) 2000-07-21 2011-05-11 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置
ATE390288T1 (de) * 2001-05-17 2008-04-15 Seiko Epson Corp Tintenkartusche
JP2003034041A (ja) * 2001-05-17 2003-02-04 Seiko Epson Corp インクジェット記録装置用インクカートリッジ
EP1291183B1 (en) 2001-09-06 2007-05-09 Canon Kabushiki Kaisha Ink jet recording apparatus
US6722757B2 (en) 2001-09-07 2004-04-20 Canon Kabushiki Kaisha Ejection recovery device in ink jet printing apparatus, and ink jet printing apparatus
JP3958145B2 (ja) * 2002-08-09 2007-08-15 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置
JP4154190B2 (ja) 2002-08-28 2008-09-24 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置
JP2004291357A (ja) * 2003-03-26 2004-10-21 Seiko Epson Corp 液体噴射装置
JP4254631B2 (ja) * 2004-06-25 2009-04-15 ブラザー工業株式会社 インクジェットプリンタ用バッファタンクおよびインクジェットプリンタ
GB2447919B (en) * 2007-03-27 2012-04-04 Linx Printing Tech Ink jet printing
US8282189B2 (en) * 2008-10-28 2012-10-09 Canon Finetch, Inc. Ink jet printing apparatus
JP5593981B2 (ja) * 2010-09-03 2014-09-24 株式会社リコー 画像形成装置
JP2014162199A (ja) * 2013-02-27 2014-09-08 Canon Inc インクジェット記録装置

Also Published As

Publication number Publication date
US9387677B2 (en) 2016-07-12
US20160052274A1 (en) 2016-02-25
JP2016043540A (ja) 2016-04-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3173556B2 (ja) インクジェット記録装置
JP5532998B2 (ja) 流体噴射装置
JP6355477B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2004082578A (ja) キャッピング機構及びインクジェット記録装置
US20070080981A1 (en) Printhead maintenance system comprising face flooding system and ink transport assembly
US8100517B2 (en) Printer with foaming system for cleaning ejecting face
JP6191295B2 (ja) 画像形成装置
JP5127561B2 (ja) インクジェット記録装置
JP6444096B2 (ja) インクジェット記録装置
JP6098915B2 (ja) 液体吐出装置
JP2008229966A (ja) インクジェット記録装置
JP4710640B2 (ja) 液体噴射装置
JP2005288740A (ja) 液体噴射装置のクリーニング方法及び液体噴射装置
JP6304608B2 (ja) 液体吐出装置
US8382234B2 (en) Printhead maintenance system for applying foam to printhead
US7581812B2 (en) Method of removing particulates from a printhead using a liquid foam
JP2015217556A (ja) 液体噴射装置
JP4006914B2 (ja) インクジェット式記録装置
JP3324651B2 (ja) インクジェット記録装置
JP7463200B2 (ja) 液体吐出装置
JP2007320220A (ja) 液体噴射装置及びキャップ装置
JP2002180968A (ja) ポンプ機構及び該ポンプ機構を用いるインクジェット記録装置
JP3804674B2 (ja) インクジェット式記録装置
JP3565111B2 (ja) インクジェット式記録装置
JP2004034462A (ja) チューブポンプ、該チューブポンプを用いたインクジェット式記録装置のメンテナンス機構およびそれらを備えたインクジェット式記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170725

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170725

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180515

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180516

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180612

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6355477

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151