JP2004034462A - チューブポンプ、該チューブポンプを用いたインクジェット式記録装置のメンテナンス機構およびそれらを備えたインクジェット式記録装置 - Google Patents

チューブポンプ、該チューブポンプを用いたインクジェット式記録装置のメンテナンス機構およびそれらを備えたインクジェット式記録装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004034462A
JP2004034462A JP2002193702A JP2002193702A JP2004034462A JP 2004034462 A JP2004034462 A JP 2004034462A JP 2002193702 A JP2002193702 A JP 2002193702A JP 2002193702 A JP2002193702 A JP 2002193702A JP 2004034462 A JP2004034462 A JP 2004034462A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotating body
central rotating
tube
driving
pump
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002193702A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanori Yamada
山田 雅則
Haruo Sayama
左山 晴生
Takahiro Fukunaga
福永 高弘
Ryosuke Sugiyama
杉山 良介
Kengo Matsuyama
松山 賢五
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2002193702A priority Critical patent/JP2004034462A/ja
Publication of JP2004034462A publication Critical patent/JP2004034462A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】駆動時におけるトルクを小さく抑え、かつ可撓性チューブの閉塞や開放の制御を可能としたチューブポンプを提供する。
【解決手段】可撓性チューブ18と、可撓性チューブ18の外形を規制するチューブ支持面を有するハウジング30と、駆動軸21を備え該駆動軸21を中心に回転する中央回転体14と、中央回転体14の外周に接触する位置で且つチューブ支持面に対向する位置に回転可能に配置された複数の加圧コロ20とを有するチューブポンプ16を備えたインクジェット式記録装置において、中央回転体14の周囲に、駆動軸21に沿ったスラスト方向に対して傾斜する傾斜面を形成し、該傾斜面に複数の加圧コロ20を接触配置するとともに、中央回転体14をスラスト方向に移動させるための中央回転体移動手段としてのソレノイド32および支持体33を備える。
【選択図】     図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、チューブに直接圧力を加えることでチューブ内の流体を流動させるためのチューブポンプ、該チューブポンプを用いたインクジェット式記録装置のメンテナンス機構、および該メンテナンス機構を備えたインクジェット式記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、インクジェット式記録装置には、インクという液体を用いて画像を記録する関係上、記録ヘッドへのインクの充填や、ノズルの目詰まりを防止するために、記録ヘッドからインクを強制的に吸引排出させるためのメンテナンス機構が設けられている。
このメンテナンス機構では、キャッピング手段により記録ヘッドを封止(キャッピング)して負圧を作用させることで、記録ヘッドのノズルからインクを排出するとともに、排出されたインクを負圧により吸引して廃インクタンクに送出するようになっている。なお、その後の記録ヘッドは、クリーニング部材によってクリーニングされる。
【0003】
メンテナンス機構において負圧を発生させる手段としては、チューブに直接圧力を加えることでチューブ内の流体を流動させる、いわゆるチューブポンプが用いられることが多い。これは、構造が比較的簡単で、小型化し易く、流体(インク)の吸引および排出機構部分でインクによる汚染を生じさせない等の利点を有するためである。
【0004】
以下に、従来のチューブポンプの一般的な構成を、図面を参照して説明する。図5(a)はチューブポンプの横断面図、図5(b)はチューブポンプの縦断面図である。
すなわち、従来の一般的なチューブポンプは、図5(a)に示すように、駆動軸21を中心として回転する中央回転体14の周囲に、複数の加圧コロ20を回転可能に接触配置させ、これら複数の加圧コロ20の外周とガイド壁19(ポンプフレーム)との間に可撓性チューブ18を配置した構成となっている。
【0005】
このような構成からなるチューブポンプでは、図5(b)に示すように、モータ31の回転により駆動ギア29を介して中央回転体14を回転させることで、周囲に配設された複数の加圧コロ20が回転する。
このとき、可撓性チューブ18の外形はガイド壁19によって規制されて固定されているため、加圧コロ20は、可撓性チューブ18の側面を押さえつけながら回転することになる。その結果、可撓性チューブ18の長さ方向に沿って、可撓性チューブ18の閉塞部位が移動することになり、可撓性チューブ18内に流体(インク)の流れが形成される。
【0006】
ところが、一般的な構成のチューブポンプでは、可撓性チューブ18の一部を常に押さえつけて閉塞させていることになる。そのため、記録ヘッド(図示省略)をキャッピングしたまま保管した場合、温度変化によってキャッピング手段内部の圧力が変化すると、ノズルからのインクの吐出に悪影響を及ぼすおそれがあった。
【0007】
具体的には、記録ヘッドをキャッピングした状態で周囲の温度が上昇すると、キャッピング手段内部の圧力も上昇する。このとき、可撓性チューブ18が閉塞されたままであるため、キャッピング手段内部の圧力上昇が解消されない。このため、ノズル内部との圧力バランスが崩れてノズル内に空気が混入し、画像記録時にノズルからインクを吐出させる際に、吐出不良を誘発する。
【0008】
また、一般的な構成のチューブポンプでは、継続的に可撓性チューブ18を押さえつけているため、可撓性チューブ18に継続的に負荷がかけられることになる。そのため、可撓性チューブ18が疲労し、チューブ外形が変形したり破損したりするおそれがあった。
【0009】
そこで、例えば特開平6−286158号公報や特開2001−234875号公報に開示されているように、チューブポンプに溝カム部を設けて、可撓性チューブの閉塞を解除する技術が提案されている。
以下に、溝カム部を設けた従来のチューブポンプの構成を、図面を参照して説明する。
図6(a)、図7(a)はチューブポンプの横断面図、図6(b)、図7(b)はチューブポンプの縦断面図である。
【0010】
具体的には、図6(a)に示すように、中央回転体に代えて、溝カム部23を有して駆動軸21を中心に回転するホルダ22が設けられている。溝カム部23には、加圧コロ20の支軸24が嵌め込まれており、加圧コロ20が溝カム部23の形状に沿って移動可能になっている。
【0011】
このような構成とすることにより、モータ31を逆回転させると、図6(b)に示すように、可撓性チューブ18を押さえつけて閉塞させる状態から、図7(a)、(b)に示すように、加圧コロ20を駆動軸21側に移動させて可撓性チューブ18を開放させることが可能となる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した溝カム部23を備えた従来のチューブポンプでは、ポンプ駆動時のトルクが大きくなり、その結果、高価なモータ31を使用しなければならない。したがって、チューブポンプ単体のコストが上昇する結果、このようなチューブポンプを備えたメンテナンス機構およびインクジェット式記録装置のコストも上昇するという問題があった。
【0013】
すなわち、溝カム部23は、ホルダ22の回転軸である駆動軸21からある一定の間隔を設けて形成されており、ここに加圧コロ20の支軸が嵌め込まれている。したがって、加圧コロ20を駆動させるために、回転半径の大きいホルダ22のトルクが余計に発生する結果、チューブポンプ駆動時のトルクが大きくなってしまう。
【0014】
本発明は、上述した問題点に鑑みなされたものであって、駆動時におけるトルクを小さく抑え、かつ可撓性チューブの閉塞や開放の制御を可能としたチューブポンプを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るチューブポンプ、該チューブポンプを用いたインクジェット式記録装置のメンテナンス機構およびそれらを備えたインクジェット式記録装置は、上述した目的を達成するため、以下の特徴点を備えている。
すなわち、本発明に係るチューブポンプは、可撓性チューブと、該可撓性チューブの外形を規制するためのチューブ支持面を有するポンプフレームと、駆動軸を備え該駆動軸を中心に回転する中央回転体と、該中央回転体の外周に接触する位置で且つ前記チューブ支持面に対向する位置に回転可能に配置された複数の加圧コロとを備え、前記チューブ支持面と前記加圧コロとの間に前記可撓性チューブを挟持した状態で、前記中央回転体を回転駆動させることにより、前記加圧コロを従動回転させて前記可撓性チューブの側面を押圧するチューブポンプにおいて、前記中央回転体の周囲に、前記駆動軸に沿ったスラスト方向に対し傾斜した傾斜面を形成するとともに該傾斜面に前記複数の加圧コロを接触配置し、前記中央回転体を前記スラスト方向に移動させるための中央回転体移動手段を備えたことを特徴とするものである。
【0016】
また、前記チューブポンプにおいて、前記中央回転体を回転駆動するための駆動手段と、該駆動手段の回転動作を前記中央回転体の駆動軸に伝達するためのギア機構とを備え、前記ギア機構として、前記中央回転体の駆動軸にはす歯ギアからなる従動ギアを備え、該ギア機構を前記中央回転体移動手段として機能させることが可能である。
【0017】
また、前記チューブポンプにおいて、前記中央回転体を回転駆動するための駆動手段と、該駆動手段の回転動作を前記中央回転体の駆動軸に伝達するためのギア機構とを備え、前記ギア機構として、前記中央回転体の駆動軸に従動ギアを備え、前記中央回転体における前記従動ギアの配設位置とは反対側に形成される押圧面を、前記従動ギア側に押圧するための中央回転体押圧手段を有し、該中央回転体押圧手段を前記中央回転体移動手段として機能させることが可能である。
【0018】
また、本発明に係るチューブポンプを用いたインクジェット式記録装置のメンテナンス機構は、可撓性チューブと、該可撓性チューブを加圧するポンプ手段と、記録ヘッドのノズル形成面を封止して前記ポンプ手段により負圧をかけて前記記録ヘッドからインクを吸引するためのキャッピング手段とを備えたチューブポンプを用いたインクジェット式記録装置のメンテナンス機構において、前記ポンプ手段は、前記可撓性チューブの外形を規制するためのチューブ支持面を有するポンプフレームと、駆動軸を備え該駆動軸を中心に回転する中央回転体と、該中央回転体の外周に接触する位置で且つ前記チューブ支持面に対向する位置に回転可能に配置された複数の加圧コロと、前記中央回転体を前記スラスト方向に移動させるための中央回転体移動手段とを備え、前記中央回転体の周囲に、前記駆動軸に沿ったスラスト方向に対し傾斜した傾斜面を形成するとともに該傾斜面に前記複数の加圧コロを接触配置し、前記チューブ支持面と前記加圧コロとの間に前記可撓性チューブを挟持した状態で、前記中央回転体を回転駆動させることにより、前記加圧コロを従動回転させて前記可撓性チューブの側面を押圧し、前記キャッピング手段に負圧をかけることを特徴とするものである。
【0019】
また、前記チューブポンプを用いたインクジェット式記録装置のメンテナンス機構において、前記ポンプ手段は、前記中央回転体を回転駆動するための駆動手段と、該駆動手段の回転動作を前記中央回転体の駆動軸に伝達するためのギア機構とを備え、該ギア機構として、前記中央回転体の駆動軸にはす歯ギアからなる駆動ギアを備え、前記ギア機構を前記中央回転体移動手段として機能させることが可能である。
【0020】
また、チューブポンプを用いたインクジェット式記録装置のメンテナンス機構において、前記中央回転体を回転駆動するための駆動手段と、該駆動手段の回転動作を前記中央回転体の駆動軸に伝達するためのギア機構とを備え、前記ギア機構として、前記中央回転体の駆動軸に従動ギアを備え、前記中央回転体において前記従動ギアの配設位置とは反対側に押圧面を形成し、前記押圧面を前記従動ギア側に押圧するための中央回転体押圧手段を備え、前記中央回転体押圧手段を前記中央回転体移動手段として機能させることが可能である。
【0021】
また、本発明に係るインクジェット式記録装置は、上述したチューブポンプを備えたことを特徴とするものである。
また、本発明に係るインクジェット式記録装置は、上述したチューブポンプを用いたインクジェット式記録装置のメンテナンス機構を備えたことを特徴とするものである。
【0022】
また、前記インクジェット式記録装置において、前記メンテナンス機構の動作を制御するための制御手段を備え、該制御手段は、前記キャッピング手段に負圧をかける場合に、前記ポンプ手段の中央回転体を上昇させた加圧状態を維持し、前記キャッピング手段に負圧をかけない場合に、前記ポンプ手段の中央回転体を降下させた定常状態を維持するように、前記駆動手段および前記中央回転体移動手段の少くとも一方の動作を制御することが可能である。
【0023】
また、前記インクジェット式記録装置において、前記記録ヘッドのノズルからのインク滴の吐出に応じて、記録媒体を搬送するための媒体搬送手段を備え、該媒体搬送手段を駆動するための駆動手段、および前記ポンプ手段を駆動するための駆動手段として、同一の駆動モータを用いることが可能である。
【0024】
また、前記インクジェット式記録装置において、前記駆動モータから前記媒体搬送手段および前記ポンプ手段に対して駆動力を伝達するための駆動力伝達手段を備え、該駆動力伝達手段は、前記ポンプ手段により前記キャッピング手段に負圧をかける場合に、前記媒体搬送手段を記録媒体の搬送方向とは逆方向に駆動するように駆動力を伝達し、前記ポンプ手段により前記キャッピング手段に負圧をかけない場合に、前記媒体搬送手段を記録媒体の搬送方向と同一方向に駆動するように駆動力を伝達することが可能である。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るチューブポンプ、該チューブポンプを用いたインクジェット式記録装置のメンテナンス機構およびそれらを備えたインクジェット式記録装置の実施形態を説明する。
<第1の実施形態>
図1〜図3は本発明を実施する形態の一例であって、図1の(a)は本発明の第1の実施形態に係るインクジェット式記録装置の構成を示す斜視図、(b)は(a)のA部の詳細を示す部分拡大図、図2は前記インクジェット式記録装置のキャッピング手段の構成を示す縦断面図、図3(a)、(b)は前記インクジェット式記録装置に搭載されたチューブポンプの構成を示す部分断面図であって、(a)は前記チューブポンプの可撓性チューブの開放状態を示し、(b)は前記可撓性チューブの閉塞状態を示すものである。
【0026】
本発明の第1の実施形態に係るインクジェット式記録装置1は、図1(a)に示すように、キャリッジ2の用紙3に対向する側にインクカートリッジ(図示せず)からインクの供給を受ける記録ヘッド4が搭載されている。さらに、記録ヘッド4に対して、用紙3をD1方向に相対的に移動させるための記録媒体搬送手段(図示せず)を備えている。
【0027】
前記キャリッジ2は、キャリッジモータ5により駆動される駆動ベルト6を介してガイドシャフト7に案内され、幅方向D2に移動するように構成されている。印刷時には、記録媒体搬送手段によって、用紙3をD1方向に断続的に移動させるとともに、記録ヘッド4を備えたキャリッジ2をガイドシャフト7に沿って用紙3の幅方向D2に移動させながら、用紙3に対してインク滴を吐出させることにより記録が行われる。
【0028】
前記記録ヘッド4は、圧力発生室(図示せず)で加圧したインクを、ノズルからインク滴として用紙3に吐出させて印刷を行う関係上、ノズルからの溶媒の蒸発に起因するインク粘度の上昇や、インクの固化により、あるいは塵埃の付着により、さらには気泡の混入などにより、印刷不良を起こすという問題を有している。このため、本実施形態に係るインクジェット式記録装置1は、非印刷時(休止時)に、記録ヘッド4のノズルを封止するためのキャッピング手段を備えている。
【0029】
印刷休止時には、前記キャリッジ2がメンテナンス領域8に移動する。メンテナンス領域8においては、印刷休止時に移動してきたキャリッジ2の下部に位置するように、メンテナンスユニット9を配設している。
【0030】
前記メンテナンスユニット9には、図1(b)に示すように、記録ヘッド4が直上に移動した際に、記録ヘッド4のノズルを封止できるように構成されたキャップ10と、ゴムなどの弾性板からなるワイパーブレード11とが配設されている。ワイパーブレード11は、キャリッジ2が往復移動する際に、記録ヘッド4のノズル形成面を払拭するワイピング動作がなされるように構成されている。なお、キャップ10の下方には、吸引ポンプ(図示せず)が配置されている。
【0031】
次に、キャップ10および吸引ポンプ等からなるキャッピング手段の構成を図面を参照して説明する。
図2に示すように、記録ヘッド4の下部に形成されるノズル12を備えたノズル形成面13は、キャリッジ2がキャッピング手段の上部に移動した際に、キャップ部材26によって封止(キャッピング)されるように構成されている。
ノズル形成面13には複数のノズル12が形成されており、各ノズル12に対応して配置された圧電振動子(図示せず)等の作用によって、ブラック、イエロー、シアン、およびマゼンタ等の各カラーインクが吐出されるように構成されている。
【0032】
前記ノズル形成面13の下部に位置するキャップ25は、ノズル形成面13に当接する可撓性物質により成形されたキャップ部材26と、キャップ部材26を外側面において保持するキャップケース27とを備えている。また、キャップケース27の下底部には、キャップケース27およびキャップ部材26を貫通するようにして、吸引口28が形成されている。さらに、キャップケース27の吸引口28には、シリコンチューブ15を介して負圧発生手段であるチューブポンプ16が接続されており、このチューブポンプ16の排出側は廃インクタンク17に接続されている。
【0033】
このキャッピング手段において、記録ヘッド4からのインクの吸引作用は、図2に示すように、キャップ部材26をノズル形成面13に密着させた状態で行われる。すなわち、この状態でチューブポンプ16を作動させることにより、キャップ部材26の内部空間に負圧が与えられ、ノズル12からインクが排出され、一定時間動作後、チューブポンプ16を停止する。
【0034】
キャッピング手段は、既に説明したように、インクジェット式記録装置1の休止期間中における記録ヘッド4のノズル12の乾燥を防止する蓋体として機能する。さらに、キャッピング手段は、記録ヘッド4に印刷とは関係のない駆動信号を印加して、インク滴を空吐出させるフラッシング動作時のインク受けとして機能するとともに、チューブポンプ16からの負圧を記録ヘッド4に作用させて、インクを吸引するクリーニング機能も兼ね備えている。
【0035】
次に、チューブポンプ16の構造を説明する。
図3に、吸引機構であるチューブポンプ16の内部構成を示す。
前記チューブポンプ16は、図3(a)、(b)に示すように、中央回転体14の駆動軸21を中心に駆動ギア29、ハウジング30、加圧コロ20、可撓性チューブ18を備えて構成されている。
【0036】
前記駆動ギア29は、駆動軸21の上部分に組み付けられた平歯車により構成されており、その上部でモータ31と接続している。また、駆動ギア29の下部には、ハウジング30が設けられており、ハウジング30内には、可撓性チューブ18、駆動軸21、加圧コロ20が内包されている。
【0037】
前記駆動軸21(中央回転体14)はハウジング30の内部で円錐状となっており、20゜〜30゜の傾斜面を有している。そして、この傾斜面上で加圧コロ20を支持しており、加圧コロ20とハウジング30の間に、可撓性チューブ18がはさまれる形で位置している。
【0038】
また、前記駆動軸21(中央回転体14)は、スラスト方向に移動可能となっており、その下面において、ソレノイド32に連結された支持体33と接している。そして、ソレノイド32をON/OFFすることにより、支持体33を介して駆動軸21(中央回転体14)を上下移動させることができる。このソレノイド32と支持体33により、中央回転体移動手段が構成される。
【0039】
前記可撓性チューブ18は、例えば弾性を有するエラストマーにより形成され、可撓性チューブ18を圧縮し閉塞する際にも比較的容易に変形するように配慮されている。可撓性チューブ18の外径はφ4〜φ6、内径はφ2〜φ4となっている。また、加圧コロ20は、例えばPOM(ポリアセタール)により形成され、回転時の摺動負荷の軽減と長寿命化を図っている。
【0040】
次に、チューブポンプ16の動作を説明する。
チューブポンプ16によりインクの吸引を行うには、図3(b)に示すように、ソレノイド32を通電状態(ON)として、支持体33を介して駆動軸21(中央回転体14)を上方向に持ち上げる。これにより、加圧コロ20が可撓性チューブ18をハウジング30に押圧して、可撓性チュ−ブ18を閉塞する。この状態で駆動軸21を回転させることにより加圧コロ20も回転し、可撓性チューブ18内の気体が移動してインクの吸引が行われる。
【0041】
インク吸引動作が不要な時には、ソレノイド32を非通電状態(OFF)とすることにより、支持体33を介して駆動軸21(中央回転体14)を引き下げ、可撓性チューブ18の閉塞状態を解除する。すると、キャッピング手段までの経路が開放されて、キャップ25内の気体をポンプ側に送り出すことができる。したがって、例えば記録ヘッド4をキャッピングしたまま保管し、温度変化等によってキャップ内圧力の上昇が起こった場合に、ノズル内部との圧力バランスが崩れ、ノズル内部へ空気が混入して吐出不良を誘発するという問題を解消することができる。
【0042】
前記チューブポンプ16では、駆動軸21における負荷トルクが約250gf・cmとなっており、従来の溝カム方式に比べて軸トルクを約半分とすることができる。
【0043】
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態に係るインクジェット式記録装置について図面を参照して詳細に説明する。
図4(a)、(b)は本発明の第2の実施形態に係るインクジェット式記録装置に搭載されたチューブポンプの構成を示す部分断面図であって、(a)は前記チューブポンプの可撓性チューブの開放状態を示し、(b)は前記可撓性チューブの閉塞状態を示すものである。
なお、図中、第1の実施形態の図面と同一の符号を付した部分は同一物を表わすものとして説明を省略する。
【0044】
第2の実施形態に係るインクジェット式記録装置は、第1の実施形態に係るインクジェット式記録装置とほぼ同様の構成を備えているが、チューブポンプ116における駆動ギア129の構成が異なっている。
したがって、以下の説明では、第2の実施形態に係るインクジェット式記録装置の特徴であるチューブポンプ116の構成のみを説明する。
【0045】
前記チューブポンプ116は、図4(a)、(b)に示すように、その駆動ギア129を駆動軸121の上部分に組み付けられたねじれ角20゜のはす歯ギアにより構成し、その上部でモータ31と接続している。
前記駆動ギア29の下部には、ハウジング30が設けられており、ハウジング30内には、可撓性チューブ18、駆動軸21、加圧コロ20が内包されている。
【0046】
前記駆動軸21(中央回転体14)は、ハウジング30の中部で円錐状となっており、20゜〜30゜の傾斜面を有している。そして、この傾斜面上で加圧コロ20を支持しており、加圧コロ20とハウジング30の間に、可撓性チューブ18がはさまれる形で位置している。
また、駆動軸21(中央回転体14)は、はす歯ギアからなる駆動ギア129の回転によりスラスト方向へ移動可能となっている。
【0047】
前記可撓性チューブ18は、例えば弾性を有するエラストマーにより形成され、可撓性チューブ18を圧縮し閉塞する際にも比較的容易に変形するように配慮されている。可撓性チューブ18の外径はφ4〜φ6、内径はφ2〜φ4となっている。また、加圧コロ20は、例えばPOM(ポリアセタール)により形成され、回転時の摺動負荷の軽減と長寿命化を図っている。
【0048】
次に、チューブポンプ116の動作を説明する。
チューブポンプ116によりインクの吸引を行うには、駆動軸21をCCW方向に回転させる。はす歯ギアの回転により、駆動軸21にはスラスト方向の駆動力が生じ、駆動軸21(中央回転体14)が上方向に移動する。この際、駆動軸21(中央回転体14)が加圧コロ20とともに上方向に移動するため、図4(b)に示すように、加圧コロ20が可撓性チューブ18を閉塞する。この閉塞状態で駆動軸21を回転させることにより加圧コロ20も回転し、可撓性チューブ18内の気体が移動してインクの吸引が行われる。
【0049】
インク吸引動作が不要な時には、駆動軸21を逆回転させることにより、駆動軸21(中央回転体14)を引き下げ、可撓性チューブ18の閉塞状態を解除する。すると、キャッピング手段までの経路が開放されて、キャップ25内の気体をポンプ側に送り出すことができる。
したがって、例えば、記録ヘッド4をキャッピングしたまま保管し、温度変化等によってキャップ内圧力の上昇が起こった場合に、ノズル内部との圧力バランスが崩れ、ノズル内部へ空気が混入して吐出不良を誘発するという問題を解消することができる。
【0050】
また、チューブポンプ116の駆動手段として、用紙搬送手段を駆動する搬送駆動手段を利用してもよい。このような構成とすることにより、駆動軸21を搬送駆動手段と連結するだけでチューブポンプ16を駆動することができ、特別な駆動源を新たに設けることなく機構を簡略化することができる。
【0051】
ここで、可撓性チューブ18が加圧コロ20に圧接している場合には、用紙を搬送する方向とは逆方向に搬送手段を駆動し、可撓性チューブ18が加圧コロ20と離間している場合には、用紙を搬送する方向に搬送手段を駆動するような制御を行うことが好ましい。
これにより、用紙搬送時には負圧発生手段による吸引を行わないので、負荷が軽減されるとともに、用紙搬送時に不要な負荷変動要因となるポンプ駆動負荷をなくし、用紙搬送の精度を保持して高品質な印字を得ることができる。
【0052】
<従来のチューブポンプとの比較>
次に、本発明に係るチューブポンプおよび従来のチューブポンプの負荷トルクを実際に測定した実験結果を説明する。
実験では、図3に示すように、中央回転体14の直径を6mm、傾斜面の角度を30°とし、加圧コロ20の直径を11mm、軸方向の長さを8mmとした。このとき、中央回転体14に負荷トルクを発生させる力点は、中央回転体14の半径方向5mmの点にあると考えられる。
【0053】
また、図6に示す従来のチューブポンプおいて、駆動軸21の直径を6mmとし、加圧コロ20の直径を11mmとした。このとき、可撓性チューブ18の必要変形量を2mmとすると、駆動軸21に負荷トルクを発生させる力点は、駆動軸21の半径方向10.5mmの点にあると考えることができる。
【0054】
上述した構成からなる本発明に係るチューブポンプおよび従来のチューブポンプを用いて、ポンプ駆動時の負荷トルクを測定した。その結果を、下記表1に示す。
【0055】
次に、本実験における測定方法の概略について図面を参照して説明する。
本実験装置は、図8に示すように、フレーム41に対して、チューブポンプ16、モータ31等を取り付けたものである。
【0056】
ここで、チューブポンプ16の使用状態における負荷トルクを測定できるように、該チューブポンプ16に実際のギア列として、ポンプギア42、アイドラギア43、モータギア44を設けた。
また、モータ31におけるモータ回転負荷となるコイル等を除き、このモータ31にトルクゲージ45を取り付けて、実際にチューブポンプ16が動作するトルクを測定した。
【0057】
【表1】
Figure 2004034462
【0058】
表1から明らかなように、本発明に係るチューブポンプでは、従来のチューブポンプと比較して、負荷トルクを大幅に軽減することが可能になる。
【0059】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1〜11に記載のチューブポンプ、該チューブポンプを用いたインクジェット式記録装置のメンテナンス機構およびそれらを備えたインクジェット式記録装置によれば、簡単な構成で、駆動時におけるトルクを小さく抑え、かつ可撓性チューブの閉塞や開放の制御を可能にできるという優れた効果を奏し得る。
【0060】
詳しくは、本発明に係るチューブポンプによれば、中央回転体をスラスト方向に移動させて、チューブの閉塞状態を解除するため、従来の溝カム方式と比較して、ポンプ駆動時のトルクを低減することができる。その結果、ポンプを駆動させるために用いるモータとして、回転駆動力の小さい小型で安価なものを用いることができるので、チューブポンプを小型化かつ低コスト化することができる。また、チューブの閉塞状態を簡素な構成で確実に解除することができるので、チューブの変形を防止することができる。
【0061】
また、本発明に係るチューブポンプによれば、はす歯ギアあるいは中央回転体スラスト方向押圧手段により中央回転体を上下移動させるため、中央回転体をより確実にスラスト方向に移動させることができる。
【0062】
また、本発明に係るチューブポンプを用いたインクジェット式記録装置のメンテナンス機構によれば、ポンプ手段が中央回転体をスラスト方向に移動させて、チューブの閉塞状態を解除する構成となっているため、従来の溝カム方式と比較して、ポンプ駆動時のトルクを低減することができる。その結果、ポンプを駆動させるために用いるモータとして、回転駆動力の小さい小型で安価なものを用いることができるので、ポンプ手段だけではなくメンテナンス機構そのものを小型化かつ低コスト化することができる。
【0063】
また、チューブの閉塞状態を簡素な構成で確実に解除することができるので、チューブの変形を防止することができ、メンテナンス機構の信頼性を向上させることができる。
【0064】
また、本発明に係るチューブポンプを用いたインクジェット式記録装置のメンテナンス機構によれば、ポンプ手段のギア機構にはす歯ギアが用いられているため、はす歯ギアを回転させるだけで、従動ギアもろとも中央回転体を上下移動させることができる。その結果、ギア機構に中央回転体移動手段の機能を兼用させることができるので、ポンプ手段の構成をより簡素化することができ、メンテナンス機構のコストの増加を抑制することができる。
【0065】
また、本発明に係るチューブポンプを用いたインクジェット式記録装置のメンテナンス機構によれば、ポンプ手段が中央回転体押圧手段により中央回転体を上下移動させるため、中央回転体をより確実にスラスト方向に移動させることができる。その結果、ポンプ手段におけるチューブの閉塞解除をより確実に実施することができるので、ポンプ手段の信頼性を向上させることができる。
【0066】
また、本発明に係るインクジェット式記録装置によれば、ポンプ手段が中央回転体をスラスト方向に移動させて、チューブの閉塞状態を解除する構成となっているため、メンテナンス機構を小型化かつ低コスト化することができるとともに、その信頼性の向上を図ることができる。その結果、より一層高品質のインクジェット式記録装置を得ることができる。
【0067】
また、本発明に係るインクジェット式記録装置によれば、制御手段の制御により、インクジェット式記録装置のメンテナンス動作に応じてチューブの閉塞・解除の切換えが可能となる。その結果、インクジェット式記録装置の信頼性をより一層向上させることができる。
【0068】
また、本発明に係るインクジェット式記録装置によれば、1つの駆動モータにより、媒体搬送手段とメンテナンス機構のポンプ手段とを駆動させることになるので、インクジェット式記録装置の部材点数の増大を回避することが可能となるとともに、インクジェット式記録装置の構成を簡素化することができる。
【0069】
また、本発明に係るインクジェット式記録装置によれば、駆動力伝達手段により、駆動モータからの駆動力を切換えて伝達することで、1つの駆動モータにより、媒体搬送手段とメンテナンス機構のポンプ手段との双方を確実に駆動することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1の実施形態に係るインクジェット式記録装置の構成を示す斜視図、(b)は(a)のA部の詳細を示す部分拡大図である。
【図2】前記インクジェット式記録装置のキャッピング手段の構成を示す縦断面図である。
【図3】(a)は前記インクジェット式記録装置に搭載されたチューブポンプの可撓性チューブの開放状態を示す説明図、(b)は前記可撓性チューブの閉塞状態を示す説明図である。
【図4】(a)は本発明の第2の実施形態に係るインクジェット式記録装置に搭載されたチューブポンプの可撓性チューブの開放状態を示す説明図、(b)は前記可撓性チューブの閉塞状態を示す説明図である。
【図5】(a)は従来の一般的なチューブポンプの構成を示す横断面図、(b)は前記チューブポンプの構成を示す縦断面図である。
【図6】(a)は溝カム部を設けた従来のチューブポンプの構成を示す横断面図、(b)は前記チューブポンプの構成を示す縦断面図である。
【図7】(a)は前記チューブポンプの可撓性チューブの開放状態を示す横断面図、(b)は前記チューブポンプの可撓性チューブの開放状態を示すおよび縦断面図である(逆転時)。
【図8】チューブポンプの負荷トルク測定実験に用いる実験装置の模式図である。
【符号の説明】
1 インクジェット式記録装置
8 メンテナンス領域
9 メンテナンスユニット
10 キャップ
11 ワイパーブレード
12 ノズル
13 ノズル形成面
14 中央回転体
15 シリコンチューブ
16、116 チューブポンプ
18 可撓性チューブ
19 ガイド壁
20 加圧コロ
21、121 駆動軸
29、129 駆動ギア
30 ハウジング
31 モータ
32 ソレノイド
33 支持体

Claims (11)

  1. 可撓性チューブと、該可撓性チューブの外形を規制するためのチューブ支持面を有するポンプフレームと、駆動軸を備え該駆動軸を中心に回転する中央回転体と、該中央回転体の外周に接触する位置で且つ前記チューブ支持面に対向する位置に回転可能に配置された複数の加圧コロとを備え、前記チューブ支持面と前記加圧コロとの間に前記可撓性チューブを挟持した状態で、前記中央回転体を回転駆動させることにより、前記加圧コロを従動回転させて前記可撓性チューブの側面を押圧するチューブポンプにおいて、
    前記中央回転体の周囲に、前記駆動軸に沿ったスラスト方向に対し傾斜した傾斜面を形成するとともに該傾斜面に前記複数の加圧コロを接触配置し、
    前記中央回転体を前記スラスト方向に移動させるための中央回転体移動手段を備えたことを特徴とするチューブポンプ。
  2. 前記中央回転体を回転駆動するための駆動手段と、
    該駆動手段の回転動作を前記中央回転体の駆動軸に伝達するためのギア機構とを備え、
    前記ギア機構として、前記中央回転体の駆動軸にはす歯ギアからなる従動ギアを備え、
    前記ギア機構を前記中央回転体移動手段として機能させることを特徴とする請求項1に記載のチューブポンプ。
  3. 前記中央回転体を回転駆動するための駆動手段と、
    前記駆動手段の回転動作を前記中央回転体の駆動軸に伝達するためのギア機構とを備え、
    前記中央回転体において前記従動ギアの配設位置とは反対側に押圧面を形成し、
    前記押圧面を前記従動ギア側に押圧するための中央回転体押圧手段を備え、
    前記中央回転体押圧手段を前記中央回転体移動手段として機能させることを特徴とする請求項1に記載のチューブポンプ。
  4. 可撓性チューブと、該可撓性チューブを加圧するポンプ手段と、記録ヘッドのノズル形成面を封止して前記ポンプ手段により負圧をかけて前記記録ヘッドからインクを吸引するためのキャッピング手段とを備えたチューブポンプを用いたインクジェット式記録装置のメンテナンス機構において、
    前記ポンプ手段は、前記可撓性チューブの外形を規制するためのチューブ支持面を有するポンプフレームと、駆動軸を備え該駆動軸を中心に回転する中央回転体と、該中央回転体の外周に接触する位置で且つ前記チューブ支持面に対向する位置に回転可能に配置された複数の加圧コロと、前記中央回転体を前記スラスト方向に移動させるための中央回転体移動手段とを備え、
    前記中央回転体の周囲に、前記駆動軸に沿ったスラスト方向に対し傾斜した傾斜面を形成するとともに該傾斜面に前記複数の加圧コロを接触配置し、
    前記チューブ支持面と前記加圧コロとの間に前記可撓性チューブを挟持した状態で、前記中央回転体を回転駆動させることにより、前記加圧コロを従動回転させて前記可撓性チューブの側面を押圧し、前記キャッピング手段に負圧をかけることを特徴とするチューブポンプを用いたインクジェット式記録装置のメンテナンス機構。
  5. 前記ポンプ手段は、前記中央回転体を回転駆動するための駆動手段と、該駆動手段の回転動作を前記中央回転体の駆動軸に伝達するためのギア機構とを備え、
    該ギア機構として、前記中央回転体の駆動軸にはす歯ギアからなる駆動ギアを備え、
    前記ギア機構を前記中央回転体移動手段として機能させることを特徴とする請求項4に記載のチューブポンプを用いたインクジェット式記録装置のメンテナンス機構。
  6. 前記中央回転体を回転駆動するための駆動手段と、
    該駆動手段の回転動作を前記中央回転体の駆動軸に伝達するためのギア機構とを備え、
    前記ギア機構として、前記中央回転体の駆動軸に従動ギアを備え、前記中央回転体において前記従動ギアの配設位置とは反対側に押圧面を形成し、
    前記押圧面を前記従動ギア側に押圧するための中央回転体押圧手段を備え、
    前記中央回転体押圧手段を前記中央回転体移動手段として機能させることを特徴とする請求項4記載のチューブポンプを用いたインクジェット式記録装置のメンテナンス機構。
  7. 印刷データに対応して記録媒体上にインクを吐出する記録ヘッドを有するインクジェット式記録装置において、
    請求項1〜3のうちの何れか一項に記載のチューブポンプを備えたことを特徴とするインクジェット式記録装置。
  8. 印刷データに対応して記録媒体上にインク滴を吐出する記録ヘッドを有するインクジェット式記録装置において、
    請求項5〜7のうちの何れか一項に記載のチューブポンプを用いたインクジェット式記録装置のメンテナンス機構を備えたことを特徴とするインクジェット式記録装置。
  9. 前記メンテナンス機構の動作を制御するための制御手段を備え、
    該制御手段は、前記キャッピング手段に負圧をかける場合に、前記ポンプ手段の中央回転体を上昇させた加圧状態を維持し、前記キャッピング手段に負圧をかけない場合に、前記ポンプ手段の中央回転体を降下させた定常状態を維持するように、前記駆動手段および前記中央回転体移動手段の少くとも一方の動作を制御することを特徴とする請求項8に記載のインクジェット式記録装置。
  10. 前記記録ヘッドのノズルからのインク滴の吐出に応じて、記録媒体を搬送するための媒体搬送手段を備え、
    該媒体搬送手段を駆動するための駆動手段、および前記ポンプ手段を駆動するための駆動手段として、同一の駆動モータを用いることを特徴とする請求項8または9に記載のインクジェット式記録装置。
  11. 前記駆動モータから前記媒体搬送手段および前記ポンプ手段に対して駆動力を伝達するための駆動力伝達手段を備え、
    該駆動力伝達手段は、前記ポンプ手段により前記キャッピング手段に負圧をかける場合に、前記媒体搬送手段を記録媒体の搬送方向とは逆方向に駆動するように駆動力を伝達し、前記ポンプ手段により前記キャッピング手段に負圧をかけない場合に、前記媒体搬送手段を記録媒体の搬送方向と同一方向に駆動するように駆動力を伝達することを特徴とする請求項8〜10のうちの何れか一項に記載のインクジェット式記録装置。
JP2002193702A 2002-07-02 2002-07-02 チューブポンプ、該チューブポンプを用いたインクジェット式記録装置のメンテナンス機構およびそれらを備えたインクジェット式記録装置 Pending JP2004034462A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002193702A JP2004034462A (ja) 2002-07-02 2002-07-02 チューブポンプ、該チューブポンプを用いたインクジェット式記録装置のメンテナンス機構およびそれらを備えたインクジェット式記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002193702A JP2004034462A (ja) 2002-07-02 2002-07-02 チューブポンプ、該チューブポンプを用いたインクジェット式記録装置のメンテナンス機構およびそれらを備えたインクジェット式記録装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004034462A true JP2004034462A (ja) 2004-02-05

Family

ID=31702603

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002193702A Pending JP2004034462A (ja) 2002-07-02 2002-07-02 チューブポンプ、該チューブポンプを用いたインクジェット式記録装置のメンテナンス機構およびそれらを備えたインクジェット式記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004034462A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012111159A (ja) * 2010-11-25 2012-06-14 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
CN106004054A (zh) * 2015-03-31 2016-10-12 兄弟工业株式会社 管泵和设有管泵的打印机

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012111159A (ja) * 2010-11-25 2012-06-14 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
CN106004054A (zh) * 2015-03-31 2016-10-12 兄弟工业株式会社 管泵和设有管泵的打印机
CN106004054B (zh) * 2015-03-31 2017-11-24 兄弟工业株式会社 管泵和设有管泵的打印机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8172361B2 (en) Liquid ejecting apparatus and capping method in liquid ejecting apparatus
JP4029824B2 (ja) インクジェットプリンタ及びその制御方法
JP4154190B2 (ja) インクジェット記録装置
US20090102884A1 (en) Fluid ejecting apparatus and method of controlling same
WO2005100031A1 (ja) 液体噴射装置のクリーニング方法及び液体噴射装置
JP6147582B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2002349452A (ja) チューブポンプおよびこれを用いたインクジェット式記録装置
JP2003237092A (ja) インクジェット記録装置
JP2008037055A (ja) 液滴吐出装置
JP2004034462A (ja) チューブポンプ、該チューブポンプを用いたインクジェット式記録装置のメンテナンス機構およびそれらを備えたインクジェット式記録装置
JP2009190244A (ja) 液体噴射装置および圧力変化検出方法
JP3575177B2 (ja) インクジェット方式の画像形成装置
JP4687397B2 (ja) 液体噴射装置およびそのポンプ制御方法
JP2010162814A (ja) 流体噴射装置
JP4448813B2 (ja) インクジェット式記録装置
JP3620035B2 (ja) インクジェット式記録装置
JP2004216820A (ja) 液体噴射装置及び液体噴射装置の制御方法
JP3947904B2 (ja) ヘッド吐出特性維持装置及びそれを備えた記録装置
JP2001260372A (ja) インクジェット画像形成装置
JP4243834B2 (ja) インクジェット式記録装置
JP2954038B2 (ja) インク吸引手段
JP3189895B2 (ja) インクジェット式記録装置
JP2516901B2 (ja) 液体噴射装置の回復方法
JP2002200777A (ja) インク吸引装置、インクジェット記録ヘッド回復装置、インクジェット記録装置及びインク吸引方法
JP2003276219A (ja) チューブポンプ、吐出特性維持装置およびインクジェット式記録装置