JP2014162199A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】混色等が生じることなく高記録品位の記録を行うことができるインクジェット記録装置を提供すること。
【解決手段】吸引チューブとポンプチューブとの間にバッファユニットを設け、ポンプユニットが正転する際は、バッファユニットを極小状態にした後に吸引チューブとポンプチューブを介して流体を移動させてキャップユニットに負圧を生じさせる。そして、ポンプユニットが逆転する際は、吸引チューブにおける流体の流れが遮断され、ポンプチューブからバッファユニットへ流体を移動させる。
【選択図】図6

Description

本発明はインクを吐出することで記録を行うインクジェット記録装置およびそれと同等のものであって、特にノズルからインクを吸引することで良好な吐出状態を維持する回復装置を搭載するインクジェット記録装置に関する。
従来、インクジェット記録装置は、記録媒体を横切って往復運動するキャリッジに搭載されるインクジェット記録ヘッドを利用することが多い。記録ヘッドが記録媒体を横切って運動するにつれて、記録ヘッドのノズルからインクを吐出することで記録媒体上にイメージまたは文字を形成する。記録ヘッドは、画像の高精細化や記録の高速化に伴い、ノズルの高密度化や総ノズル数の増加などが要求され、ノズルの開口部(吐出口)におけるインクの乾燥による吐出性能の維持が困難になってきている。記録装置の長期保存などに伴う記録ヘッドのノズルが形成されたノズル面の乾燥防止には、ノズル面を密閉キャップする方法が採用されている。ノズルの吐出口のインクが乾燥して記録ヘッドの吐出性能が劣化した場合、記録ヘッドのノズル面を封止するキャッピング手段にチューブポンプなどを接続し、ノズル面からインクを吸引する。このような記録ヘッドの回復処理によって記録ヘッドの吐出性能を維持することが提案されている。昨今の記録装置における記録ヘッドは、複数色のノズル列を近接した状態で形成される。単一のキャップで封止する場合、キャップ内に吸引された複数色のインクは、キャップ内で混色したまま負圧発生手段によって吸引排出される。
記録装置の長期保存時は、ノズル面をキャッピングすることにより、記録ヘッドのノズル面とキャップとによって形成された密閉空間が周囲温度変化により体積変化する。これによってノズルの吐出口に形成されたメニスカスが破壊され、吐出不良を引き起こす原因となる。また、キャッピングにより形成された密閉空間を大気解放することによって体積変化を防ぐ方法もあるが、ノズル開口の乾燥防止との両立は難しいことがあった。
特許文献1では、記録ヘッドフェイス面を完全密封して保存する際に、内部空間の圧力変動を吸収するためのダンパ機構が提案されている。また、特許文献2では、キャップとチューブポンプの間の一部に可撓性部材を使用した液体溜まりの提案がなされている。
特開2000−218806号公報 特開2004−291357号公報
キャッピング手段と連結される負圧発生手段の動力源は、キャッピング動作等を行う他の駆動部と動力源を同一にすることで記録装置の小型化をはかることが多い。そのため、負圧発生手段で用いられ、円周状のチューブをコロなどで押ししごくことで負圧を発生させるチューブポンプの駆動モータは、キャッピング動作の際に逆転することがある。その際、コロの解除動作を行わなければ、キャップと繋がるチューブ内で、コロの逆転による連続的な逆流を生じることになる。そして、チューブポンプの場合、コロを解除する動作においても逆流が生じる。モータの逆転あるいはコロの解除で生じた逆流がキャップ内までに及んだ場合、ノズル開口の汚染を引き起こし混色などが生じて記録品位を低下させる等の不具合が生じる。
しかし、特許文献1のように、密閉キャップ内の圧力変動を吸収するだけのダンパ機構では、負圧発生手段の逆転時に発生する逆流をいかに抑えるかが示されていない。また、吸引後のキャップ内に設けられた吸収体や吸引チューブ内には、インクが残留しており、逆流が発生することでキャップ内の吸収体から泡が発生することがある。その場合、吸収体に近接するノズル面に泡が付着するだけでなく、ノズル内にインクが混入して混色を引き起こすこともあった。
また、特許文献2のように、液体溜まりを可撓性部材で形成しただけでは、ノズルからインクを吸引する際に、可撓性部材による体積変化で吸引力が低下して吐出性能の維持が難しくなる。さらに、インク溜まりからの逆流によるノズルへの影響や混色などの不具合も考えられる。
よって本発明は、記録ヘッドの吸引回復動作で混色等が生じることなく、十分な吸引力によって回復処理を行うことで、高記録品位の記録を行うことができるインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
そのため本発明のインクジェット記録装置は、記録ヘッドのノズルからインクを吐出することで記録を行う記録部と、前記記録ヘッドの前記ノズルが形成された面を密閉するキャッピング手段と、該キャッピング手段と連結され、前記キャッピング手段によって密閉された空間に負圧を生じさせるポンプ手段と、前記キャッピング手段と前記ポンプ手段との間に設けられた分岐路と、を備えたインクジェット記録装置において、前記キャッピング手段と前記分岐路とは、第1の流路によって接続され、前記ポンプ手段と前記分岐路とは、第2の流路によって接続され、前記分岐路は第3の流路と接続されており、前記第1の流路は、前記第2の流路の流路抵抗よりも大きな流路抵抗を備えており、前記ポンプ手段が前記密閉された空間に負圧を生じさせる際は、前記第1の流路の流路抵抗よりも、前記第3の流路の流路抵抗を大きくし、前記ポンプ手段の停止に伴う圧力解除動作の際は、前記第3の流路の流路抵抗よりも前記第1の流路の流路抵抗を大きくすることを特徴とする。
本発明によれば、記録ヘッドの吸引回復動作時に逆流が生じても、混色等が生じることなく、吸引時に十分な吸引力によって記録ヘッドの回復処理を行うことで、高記録品位の記録を行うことができる。
インクジェット記録装置全体の要部を示した図である。 記録装置における記録ヘッドと回復系とを示した図である。 記録装置における記録ヘッドと回復系とを示した図である。 (a)、(b)は、ポンプの駆動およびキャップ動作を説明する図である。 (a)、(b)は、バッファユニットを示した部分断面図である。 第1の実施形態の特徴的な構成を簡略模式化して示した図である。 第2の実施形態のキャッピング手段と負圧発生手段の関係を示した図である。 第3の実施形態のキャッピング手段と負圧発生手段の関係を示した図である。
(第1の実施形態)
以下、図面を参照して本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、本発明を使用したインクジェット記録装置(以下、単に記録装置ともいう)全体の要部を示した図である。取り替え可能なインクタンク200のインクは、流体導管205を経由して記録ヘッド100に供給され、記録装置制御基板(不図示)の制御下に記録部が記録面601上へのインクの吐出を選択的に行うことを可能にする。スライド軸420により移動可能に支持されたキャリッジ410に搭載された記録ヘッド100は、キャリッジモータ450とCRベルト430およびプーリ440により記録媒体上を往復動する。チューブポンプ(後述する)などの吸引手段をもつ回復系300は、記録ヘッド100の往復動する記録幅より外側に位置し、吸引キャップ311等を記録ヘッド100に接合させて、吸引手段の発生する負圧によりノズルからインクを吸引する。このような吸引動作による回復処理によってノズル付近の増粘インクによる不具合を解消する。
記録装置下方に回転自在に支持されたロール紙状の記録媒体600は、ガイドおよびフィードローラ群(不図示)により記録媒体600をプラテン490の上面に搬送する。プラテン490の上面が記録位置であり、記録媒体600の上方に位置する記録ヘッド100が記録媒体600上を往復動しながらインクを吐出し、記録媒体600がLFローラー群470により間欠送りされることで連続的な記録が行われる。
図2、図3は、本発明の記録装置における記録ヘッド100と回復系300とを示した図である。記録ヘッド100のノズル形成面に当接するキャップユニット310によるキャッピング動作は、コントロールカム330の回転動作をキャップアーム335で上下の往復動に変えることで行われる。コントロールカム330は、モータ340の回転をギア列350により伝達することで駆動される。モータ340は、ポンプユニット(以下、負圧発生手段ともいう)320の駆動も兼ねている。ポンプユニット320は、チューブをコロで押しつぶすことで負圧を発生するチューブポンプであり、チューブの端部をキャップ311に接続することでポンプユニットの発生した負圧により記録ヘッド100からインクを吸引して不吐出ノズルの回復をおこなう。バッファユニット360は、本発明の特徴的な構成の一部である流路変換手段である。バッファユニット360は、キャップユニット310とポンプユニット320とを連結する吸引チューブ(第1の流路)371とポンプチューブ(第2の流路)372との間に位置し、流路の分岐部(分岐路)と容積可変の密閉空間を備えている。
モータ340の回転は、ベルト341によりポンプ軸301Bに伝達される。ポンプ軸301Bには、エンコーダ342が設けられており、そのエンコーダ324の回転を読み取るエンコーダセンサ343も設けられている。エンコーダセンサ343は、エンコーダ342の回転数を本体で制御する場合の情報を制御基板(不図示)に伝達する。ギア列350は、複数の平歯車と段歯車で構成され、途中に一方向ギア355を介してコントロールカム330に連結される。
図4(a)、(b)は、モータ340の回転によるポンプの駆動およびキャップ動作を説明する図である。モータ340の回転によりポンプ軸301Bが図面上反時計まわりに回転するとき、ギア列350内の一方向ギア355は動作状態となり、コントロールカム330を時計まわりに回転させる。キャップアーム335は、コントロールカム330のカム面330A、330Bを摺動する突起部335A、335Bとキャップユニット310を上下動するボス335Dにより構成され、回動軸335Cを中心にPGベース301に回動可能に構成される。コントロールカム330の回転により、カム面330Aにキャップアームの突起部335Aが乗り上げたとき、ボス335Dは、キャップベース313を図面上方に押し上げる。キャップベース313には、圧縮ばね314を介して吸引キャップ311と一体的なキャップホルダ312がひっかけ穴312A、312Bで動作可能に組みつけられている。キャップ311が記録ヘッド100のノズル形成面に当接してもなお、キャップベース313が上方移動することで、圧縮ばね314の圧縮力がキャップ311を記録ヘッド100のノズル形成面への付勢力となり、ノズルがキャップで密閉される。キャップ311の中には吸収体315があり、吸収体315は、ノズル面から吸収したインクをいち早く吸収することで、ノズル面へのインク残りを低減する働きをする。キャップ311と一体的なキャップホルダ312は、キャップ内面において吸収体315と当接する開口をもち、キャップ外形面におけるチューブ差し込み口312Cと連結する。チューブ差し込み口には、負圧発生源に連結する吸引チューブ371の一端が差し込まれる。吸引チューブ371の他端はバッファユニット(第3の流路)360に流路連結する。
図5(a)、(b)は、本発明の特徴的な構成を示す流路変換手段であるところのバッファユニット360を示した部分断面図である。一端を開口し周囲を薄いゴム状の柔軟壁で形成されたバッファ(容積変化部)363は、開口部に流路を備えたバッファベース364とバッファプレート362とで、バッファ363の開口部周囲を挟み込んで固定し閉塞することで、容積可変な密閉空間を形成する。本実施形態においては、バッファ363に用いる部材として、内部に流動するインクの乾燥を低減するため塩素化ブチルゴム(硬度40度、厚み0.5mm)を使用している。バッファベース364は、吸引チューブ371が差し込まれる所を含む2か所の突起状開口361A、361Bと、それぞれの開口をつなぐ溝である分岐路361Cが形成されている。2つの突起状開口361A、361Bのうち一方の突起状開口にはポンプチューブ372が接続される。バッファ363は、根元が円柱でその円柱と三角屋根とを繋げた形状で、三角屋根部分がつぶれ易い形状となっている。図5(a)においてバッファ363は、最もつぶれた状態となっており、その際、バッファプレート362に設けられている分岐路361Cの溝は、塞がれずに吸引チューブ371とポンプチューブ372とを連結した状態となっている。図5(b)は、バッファ363が膨らんだ状態を示している。
図4(a)、(b)において、ポンプユニット320は、図面上時計回りでキャップ311からポンプチューブ372までの間に負圧を発生し、反時計回りでコロの解除をおこなう。ポンプチューブ372はPGベース301のU字状形成部301Aに配設され、バッファベース364と接続されないチューブの他端は自由端となり、この自由端がインクの排出口となる。U字状形成部301Aの円弧中心301Bは、モータの回転駆動を伝達されたポンプ軸の回転中心であり、回転中心から180度対称的に配設されたポンプコロ321A、321Bを回転可能に軸支するコロホルダ322の回転する中心でもある。ポンプコロ321A、Bは、ポンプチューブ327をしごいて負圧を発生させる回転位置を一端として、コロ解除の状態を形成する端部までの長溝322Aの中で回転自在に軸支され、コロホルダ322の回転とともにポンプチューブに接して回転する。ポンプコロ321A、Bは、長溝322Aの回転外側の端部にあるとき、コロホルダ322の時計回りにおいてU字状形成部のポンプチューブ327をしごいて、ポンプチューブ327内部の流体を移動させる。コロ解除をおこなうダンパ323は、ポンプコロ321A、Bの回動軌跡上にあり、衝突することを目的とした柔軟性のある材質で構成される。コロホルダ322を反時計周りに回転したとき、ポンプコロ321Aがダンパ323のタブ323Aと衝突し、長溝322Aのコロ解除端位置に移動させる。
流路変換手段の機能をバッファユニット360の動作と共に説明する。ポンプユニット320が時計周りに回転すると、しごかれるポンプチューブ327の上流側に接続された密閉空間であるところのバッファ363は、ポンプチューブ327内の流体の移動とともに柔軟壁を変形させ容積を極小方向に変化させる。流路の分岐部であるところのバッファベース361の溝である分岐路361Cは、容積が極小となったつぶれたバッファ363の柔軟壁でも塞がらないよう構成されている。そのため、バッファ363が極小となった後に、ポンプユニット320の回転が継続することで、分岐路361Cの上流側に接続された吸引チューブ内(第1の流路内)にも流体の移動を発生させ、やがてキャップ311内の圧力を低下させる。このようにしてキャップ311内を負圧にすることで、ノズル開口からのインクの吸収を可能にする。キャップ311の負圧によって吸収された記録ヘッド100のインクは、吸収体315を経て吸引チューブ371からバッファベース361の溝である分岐路361Cを経由し、ポンプチューブ372の開放端から排出される。
ポンプユニット320が反時計まわりに回転すると、図4(a)のポンプコロ321Bは、U字状形成部の約半周分のポンプチューブ372をしごいた後、ダンパ323のタブ323Aに当接してコロ解除をおこなう(図4(b))。コロ解除を行うまでにしごかれたポンプチューブ内の半周分の流体は、ポンプ上流側(バッファユニット側)に逆流移動する。バッファ363の材質は、薄ゴム状で形成された柔軟壁であるため、流体がバッファ363へ流入しながら柔軟壁を膨張させる際の流出入抵抗(BP)は小さい。また、バッファユニット360の開口から流入した流体が、直接柔軟壁に当たることでバッファ363を効率よく膨張させることができる位置にバッファユニット360の開口は設けられている。
キャップユニット310から分岐路361Cまでの流路抵抗(SP)は、吸引チューブ371の内径寸法により決まる。吸引チューブ371の内径をポンプチューブ372の内径よりも細くし、所定の長さをもたせ、吸引チューブ371内の流路抵抗(SP)をバッファユニット360への流出入抵抗(BP)よりも大きく設定している。本実施形態においては、吸引チューブ371には内径φ2mm、ポンプチューブ372には内径φ3mmのチューブを用いている。また、ポンプチューブのU字状部の容積は約0.4mlであり、バッファ363が膨らんだときの容積は0.4mlで形成している。よって、極小容積に縮小したバッファ363が膨張した際の容積は、コロ解除に必要なポンプチューブ半周分の容積よりも大きく、ポンプユニット320を反時計まわりに回転する際に、ポンプチューブ内を移動する流体は全てバッファ363の中に取り込まれる。よって、逆流する流体が吸引チューブ371に流れる前にバッファ363の中に取り込まれてしまうことで、吸引チューブ371を介して流体がキャップ311へ逆流して、混色等で記録に悪影響を及ぼすことはない。またポンプユニット320は、コロ解除に必要な約半周分しか逆転しない。そのため、ポンプユニット320の約半周分の回転で移動するポンプチューブ372のU字状部の容積分は全てバッファ363の中に取り込まれるため、吸引チューブ371内の流体が逆流することも無い。
図6は、本実施形態の特徴的な構成を簡略模式化して示した図である。キャッピング手段310と負圧発生手段320との間に流路の分岐部365があり、分岐された流路側に容積変化可能な密閉空間であるバッファユニット360が接続されている。負圧発生手段320の回転(図面時計方向)によって発生する連続的な流体の移動は、吸引チューブ371でもバッファユニット360でも行われる。しかし、流路抵抗(SP)>流出入抵抗(BP)であるため、負圧発生手段320が回転(時計回り方向)すると、先ずバッファユニット360内の流体が流出する。そして、バッファユニット360が完全につぶれて、流路抵抗(SP)<流出入抵抗(BP)になると、吸引チューブ371から流体の移動が始まる。これによってキャッピング手段310による吸引が可能となり、回復処理を行うことができる。なお、その際は、バッファユニット360は完全につぶれているため、バッファユニット360のバッファ363が収縮することによって吸引力が低下することは無い。
また、負圧発生手段320の逆転(反時計回り方向)によって、発生する流体の移動は、流路抵抗(SP)>流出入抵抗(BP)であるため、先ずバッファユニット360内に流れ込む。そして、負圧発生手段320の逆転によって移動するポンプチューブ372内の流体の量は、バッファユニット360の最大膨らみ時の容積より少ないため、吸引チューブ371へ流体は流入しない。よって、吸引チューブ371で逆流が生じて混色が発生することが無い。
なお、吸引チューブ371やポンプチューブ372の内径、長さ、バッファ363に用いる部材の材質(硬度、厚み)、容積等は、本実施形態で採用した数値に限定するものではない。吸引チューブ371やポンプチューブ372の内径、長さ、バッファ363に用いる部材の材質(硬度、厚み)、容積等は、本実施形態で用いる流路抵抗(SP)と流出入抵抗(BP)の関係が得られれば適宜変更してもよい。
このように、吸引チューブとポンプチューブとの間にバッファユニットを設け、ポンプユニットが正転する際は、バッファユニットを極小状態にした後に吸引チューブとポンプチューブを介して流体を移動させてキャップユニットに負圧を生じさせる。そして、ポンプユニットが逆転する際は、吸引チューブにおける流体の流れが遮断され、ポンプチューブからバッファユニットへ流体を移動させる。これによって、記録ヘッドの吸引回復動作で混色等が生じることなく、十分な吸引力によって回復処理を行うことで、高記録品位の記録を行うことができるインクジェット記録装置を実現することができた。
(第2の実施形態)
以下、図面を参照して本発明の第2の実施形態を説明する。なお、本実施形態の基本的な構成は第1の実施形態と同様であるため、以下では特徴的な構成についてのみ説明する。
図7は、本実施形態における流路変換手段を示すものであり、キャッピング手段と負圧発生手段の関係を模式的に示した図である。記録ヘッド100のノズル形成面(ノズル面)を封止するキャッピング手段310は、負圧発生手段320を構成するポンプチューブ372までの流路を吸引チューブ371と分岐部365を経由して連結される。分岐部365は、図4(a)におけるバッファベース361であり、分岐部365から先にはバッファユニット360が接続される。
本実施形態では、吸引チューブ371の流路途中に、キャッピング手段310から分岐部365への流体の流れを許容するバルブなどの一方向弁380をつけた構成を示す。吸引チューブ側の流路抵抗(SP2)は一方向弁の開放時の抵抗と同等であり、流路抵抗(SP2)よりもバッファユニット360の流出入抵抗(BP2)が小さい。そのため、負圧発生手段320が時計方向の回転により発生する流体の移動により、バッファユニット360はしぼみ続ける。バッファ360の収縮容積がなくなり、収縮負圧が大きくなる。やがて吸引チューブ(一方向弁)の流路抵抗を超える(SP2<BP2)と、ノズルからインクを吸引することで吐出性能を改善する。一方、負圧発生手段320が逆転することにより、ポンプチューブから分岐部365に向かう方向の逆流が発生した場合、一方向弁380は、分岐炉365からキャッピング手段310の方向へは流れないので流路抵抗は∞となる。よって、バッファユニット360の流出入抵抗(BP2)と流路抵抗(SP2)との関係は、流出入抵抗(BP2)>流出入抵抗(BP2)となり、逆流する流体はバッファユニット360へ向かう。
このように、吸引チューブとポンプチューブとの間にバッファユニットを設け、吸引チューブに一方向弁を設け、負圧発生手逆転時には一方向弁によって分岐部365からキャッピング手段方向の流れを生じなくして、吸引チューブの流路抵抗(SP2)>バッファユニットへの流出入抵抗(BP2)となるように構成する。これによって、記録ヘッドの吸引回復動作で混色等が生じることなく、十分な吸引力によって回復処理を行うことで、高記録品位の記録を行うことができるインクジェット記録装置を実現することができた。
(第3の実施形態)
以下、図面を参照して本発明の第3の実施形態を説明する。なお、本実施形態の基本的な構成は第1の実施形態と同様であるため、以下では特徴的な構成についてのみ説明する。
図8は、本実施形態における流路変換手段を示すものであり、キャッピング手段と負圧発生手段の関係を模式的に示した図である。本実施形態では、バッファユニット360の代わりに一方向弁380B(第2の一方向弁)を設け、更に、吸引チューブの流路途中に一方向弁380A(第1の一方向弁)を設けた。
負圧発生手段320の時計回り回転動作でポンプチューブ内の流体の移動が発生する。その際一方向弁380Bは閉塞方向であるため、一方向弁380Bにおける流路抵抗(BP3)は無限大(BP3=∞)となる。また一方向弁380Aは開放方向であるため、吸引チューブの一方向弁380Aの流路抵抗(SP3)との関係は、流路抵抗(SP3)<流路抵抗(BP3)となり、キャップ内を負圧にすることでノズル開口からインクを吸引する。
一方、負圧発生手段320の反時計周り動作で、ポンプチューブ内の流体の逆流が発生する。その際、吸引チューブの一方向弁380Aは、逆流方向が閉塞方向であるため、一方向弁380Aにおける流路抵抗(SP3)は無限大(SP3=∞)となる。また、一方向弁380Bは開放方向であるため、流路抵抗の関係は、流路抵抗(SP3)>流路抵抗(BP3)となり、逆流は一方向弁380Bに流れて排出される。
このように、吸引チューブとポンプチューブとにそれぞれ一方向弁を設け、負圧発生手段の時計回り回転動作時には、ポンプチューブの一方向弁における流路抵抗を無限大として吸引チューブの一方向弁を介してキャップ内を負圧にする。また、負圧発生手段の反時計回り回転動作時には、吸引チューブの一方向弁における流路抵抗を無限大としてポンプチューブの一方向弁を介してポンプチューブ内の流体を排出する。これによって、記録ヘッドの吸引回復動作で混色等が生じることなく、十分な吸引力によって回復処理を行うことで、高記録品位の記録を行うことができるインクジェット記録装置を実現することができた。
310 キャップユニット
320 ポンプユニット
321A ポンプコロ
321B ポンプコロ
340 モータ
360 バッファユニット
363 バッファ
371 吸引チューブ
372 ポンプチューブ
380A 一方向弁
380B 一方向弁

Claims (8)

  1. 記録ヘッドのノズルからインクを吐出することで記録を行う記録部と、前記記録ヘッドの前記ノズルが形成された面を密閉するキャッピング手段と、該キャッピング手段と連結され、前記キャッピング手段によって密閉された空間に負圧を生じさせるポンプ手段と、前記キャッピング手段と前記ポンプ手段との間に設けられた分岐路と、を備えたインクジェット記録装置において、
    前記キャッピング手段と前記分岐路とは、第1の流路によって接続され、
    前記ポンプ手段と前記分岐路とは、第2の流路によって接続され、
    前記分岐路は第3の流路と接続されており、
    前記第1の流路は、前記第2の流路の流路抵抗よりも大きな流路抵抗を備えており、
    前記ポンプ手段が前記密閉された空間に負圧を生じさせる際は、前記第1の流路の流路抵抗よりも、前記第3の流路の流路抵抗を大きくし、
    前記ポンプ手段の停止に伴う圧力解除動作の際は、前記第3の流路の流路抵抗よりも前記第1の流路の流路抵抗を大きくすることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記ポンプ手段が前記密閉された空間に負圧を生じさせる際は、前記第3の流路の流路抵抗よりも前記第1の流路の流路抵抗が大きい状態を経て、前記第1の流路の流路抵抗よりも、前記第3の流路の流路抵抗が大きくなることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記第3の流路は、容積変化可能なバッファ手段であり、
    前記ポンプ手段は、前記密閉された空間に負圧を生じさせる際は、前記バッファ手段を極小状態にした後に、前記第1の流路を介して前記キャッピング手段に負圧を生じさせることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記第1の流路の内径を、前記第2の流路の内径よりも細くすることで、前記第1の流路の流路抵抗を、前記第2の流路の流路抵抗よりも大きくしていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記第1の流路に、前記キャッピング手段から前記分岐路への流れを許容する一方向弁を設けることで前記第1の流路の流路抵抗を、前記第2の流路の流路抵抗よりも大きくしていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記バッファ手段の容積変化部は、柔軟壁によって形成されており、
    流体が流出入する前記バッファ手段の開口は、流入した流体が、前記柔軟壁に直接当たって容積変化させることができる位置に設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記ポンプ手段は、チューブポンプであることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記第1の流路には、前記キャッピング手段から前記分岐路への流れを許容する第1の一方向弁が設けられており、前記第3の流路には、前記分岐路からの流れを許容する第2の一方向弁が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のインクジェット記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020082665A (ja) * 2018-11-30 2020-06-04 ローランドディー.ジー.株式会社 インクジェットプリンタ

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