JP6354645B2 - 油圧制御装置 - Google Patents
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Description
ここで、油圧調節手段は、例えば、油圧の指令値に基づき通電制御されるソレノイドと、ソレノイドにおける通電量に応じて開度調節される弁部とを有し、摩擦要素ごとに設けられるものであり、所定の油圧発生源で発生した油圧を調節して摩擦要素に出力する。
すなわち、油圧調節手段は、ソレノイドへの通電がないときに低圧を出力するノーマル低圧型(以下、N/L型と呼ぶ。)、または、ソレノイドへの通電がないときに高圧を出力するノーマル高圧型(以下、N/H型と呼ぶ。)のいずれか一方である。
そこで、本発明者らは、摩擦要素が定常状態にあるときに油圧調節手段で発生する消費電力の低減を目的として鋭意検討することにした。
すなわち、N/H型の油圧調節手段を採用した場合、油圧出力手段からの出力を操作して流路切替手段において第2連通状態とすることにより、摩擦要素にドレイン圧を出力することができる。このため、油圧調節手段に通電しなくても、クラッチ圧を低圧に維持することができる。
以上により、自動変速機の油圧制御装置において、摩擦要素が定常状態にあるときにN/H型の油圧調節手段で発生する消費電力を低減することができる。
これにより、作動圧が高圧でクラッチ圧が低圧のときに、摩擦要素とドレイン側とが連通し、摩擦要素にドレイン圧を出力することができる。このため、作動圧をライン圧にすることで、油圧調節手段に通電しなくても、クラッチ圧を低圧に維持することができる。
これにより、油圧調節手段が非通電であり、かつ、第1連通状態にあるときに、作動圧が上昇しても、第1、第2受圧部の移動を抑制して第1連通状態を維持することができる。
これにより、流路切替手段において、作動圧やクラッチ圧の変化に伴う第1、第2受圧部の変位に対し、第1、第2受圧部を適切に付勢することができる。
また、流路切替手段は、第1、第2受圧部、および、ライン圧を受圧する第3受圧部を有する。そして、油圧出力手段を通電制御することで、第1受圧部、および、第2受圧部における受圧状態を変化させ、第1連通状態と第3連通状態との間の切替を実行する。
すなわち、N/L型の油圧調節手段を採用した場合、油圧出力手段からの出力を操作して流路切替手段において第3連通状態とすることにより、摩擦要素にライン圧を出力することができる。このため、油圧調節手段に通電しなくても、クラッチ圧を高圧に維持することができる。
以上により、自動変速機の油圧制御装置において、摩擦要素が定常状態にあるときにN/L型の油圧調節手段で発生する消費電力を低減することができる。
これにより、作動圧が高圧かつクラッチ圧が高圧のときに、摩擦要素と油圧発生源とが連通し、摩擦要素にライン圧を出力することができる。このため、作動圧をライン圧にすることで、油圧調節手段に通電しなくても、クラッチ圧を高圧に維持することができる。
これにより、油圧調節手段が非通電であり、かつ、第1連通状態にあるときに、作動圧が上昇しても、第1〜第3受圧部の移動を抑制して第1連通状態を維持することができる。
これにより、流路切替手段において、作動圧やクラッチ圧の変化に伴う第1〜第3受圧部の変位に対し、第1〜第3受圧部を適切に付勢することができる。
過渡状態においてクラッチ圧を制御しているとき、つまり、流路切替手段で第1連通状態が維持されているときに、電源失陥が発生して油圧出力手段が非通電になると、作動圧が変動して第1受圧部の受圧状態が変動し、流路切替手段における連通状態が不確定になる。
この結果、電源失陥発生時に、クラッチ圧制御中の摩擦要素のクラッチ圧を油圧調節手段のノーマル圧に確定することができるので、いわゆる「2重係合」や「ニュートラル」の状態が発生するのを防止することができる。
これにより、定常状態から過渡状態に移行させるときに、逆止弁を開弁させて流路切替手段と油圧出力手段との間の作動油の流れを遅滞なく実現することができる。このため、通常運転における定常状態から過渡状態への移行を遅らせることなく、電源失陥に伴う「2重係合」や「ニュートラル」を防止することができる。
これにより、ポペット弁を採用する場合に比べて、加工コストを低減することができる。
これにより、油圧出力手段の使用個数を低減してコストダウンすることができる。
実施例の油圧制御装置1の構成を、図1〜図4を用いて説明する。
油圧制御装置1は、図1に示すように、車両に搭載される自動変速機の摩擦要素2のそれぞれに供給される油圧を制御するものであり、電子制御ユニット(ECU)3を含んで構成されている。
まず、油圧指令手段は、摩擦要素B1、B2、C1〜C3ごとに供給すべき油圧の指令値を算出する手段であり、ECU3のマイコン3a(図2参照。)にて実現するものである。ここで、マイコン3aは、例えば、摩擦要素2を開放から係合または係合から開放に推移させるときに、図4の点線で示すように、油圧の指令値を工程に従って経時変化させる。
また、第1ソレノイド10への通電量は、例えば、ECU3においてフィードバック制御される。
なお、制御弁8それぞれがN/L型であるか、N/H型であるかは、図3(b)に示すとおりである。
以下、ライン圧の内、前進側ポート17bから出力された油圧と、後進側ポート17cから出力された油圧とを区別する場合、それぞれ、Dレンジ圧、Rレンジ圧と呼ぶことがある。
まず、ECU3は、摩擦要素2の状態を、工程上、非変速状態および変速状態の2状態に大きく区分する。
以下、摩擦要素2における油圧をクラッチ圧と呼ぶことがある。
まず、充填相とは、変速要求の発生に応じて、摩擦要素2に油圧を充填していく工程である。すなわち、ECU3は、変速要求が発生すると、摩擦要素B1に対する油圧の指令値をドレイン圧相当の低圧Loから第1中間圧M1までステップ状に引き上げ、充填相として定めた期間中、指令値を第1中間圧M1に維持する。
すなわち、ECU3は、充填相の期間が終了すると、摩擦要素B1に対する油圧の指令値を第1中間圧M1から待機圧Waまでステップ状に引き下げ、待機相として定めた期間中、指令値を待機圧Waに維持する。これにより、制御弁8B1では、第1弁部11が待機圧Waに応じた開度に制御され、摩擦要素B1では、ピストン5が係合板4aに緩やかに接触し(図4の時間t2の時点を参照。)、更に、係合板4aがピストン5に押されて係合板4bに向かって移動を開始する。
すなわち、ECU3は、待機相の期間が終了すると、摩擦要素B1に対する油圧の指令値を待機圧Waから第2中間圧M2まで1次関数的に引き上げ、その後、油圧の指令値を第2中間圧M2に維持する。これにより、制御弁8B1では、第1ソレノイド10が通電制御され、第1弁部11は、逐次上昇する指令値に応じた開度に制御され、その後、第2中間圧M2に応じた開度に制御される。
すなわち、ECU3は、摩擦要素B1における充填相の開始と同時に摩擦要素C1における油圧制御相を開始し、摩擦要素C1に対する油圧の指令値を高圧Hiから第3中間圧M3までステップ状に引き下げて第3中間圧M3に維持し、その後、油圧の指令値を第3中間圧M3から低圧Loまでほぼ1次関数的に引き下げる。
すなわち、ECU3は、摩擦要素C1に対する油圧の指令値を低圧Loに維持する。これにより、制御弁8C1では、第1ソレノイド10が通電制御されて第1弁部11が低圧Loに応じた開度に制御され、摩擦要素C1から油圧が排出されていく。この間、摩擦要素C1では、油圧がドレイン圧よりも僅かに高い状態に保たれ、排出相の途中で(図4の時間t3の時点を参照。)、摩擦要素C1からの油圧の排出が完了して油圧がドレイン圧まで下降する。
実施例の油圧制御装置1の特徴的な構成を説明する。
油圧制御装置1は、特徴的な構成として次の流路切替手段24および油圧出力手段25を備える(図1、図5〜図9等参照。)。
以下、N/H型、N/L型それぞれの制御弁8に対応する流路切替手段24を切替弁24H、24Lと呼ぶことがある。また、流路切替手段24が有するスプール、スプリング等の構成に関し、切替弁24Hが有するものの符号にはHを付し、切替弁24Lが有するものの符号にはLを付す。
つまり、供給路9C1に設けられた切替弁24Hは、摩擦要素C1と制御弁8C1とが連通する第1連通状態と、摩擦要素C1とドレイン側とが連通する第2連通状態とを切り替え、供給路9C2に設けられた切替弁24Hは、摩擦要素C2と制御弁8C2とが連通する第1連通状態と、摩擦要素C2とドレイン側とが連通する第2連通状態とを切り替える。
つまり、供給路9B1に設けられた切替弁24Lは、摩擦要素B1と制御弁8B1とが連通する第1連通状態と、摩擦要素B1と油圧供給源13とが連通する第3連通状態とを切り替え、供給路9B2に設けられた切替弁24Lは、摩擦要素B2と制御弁8B2とが連通する第1連通状態と、摩擦要素B2と油圧供給源13とが連通する第3連通状態とを切り替える。
なお、第3連通状態では、油圧発生源13は、マニュアルバルブ17を介して摩擦要素B1、B2と連通する。
以下、油圧出力手段25が出力する油圧を作動圧と呼ぶことがある。また、油圧出力手段25を作動弁25と呼ぶ。
以下、切替弁24H、24Lおよび作動弁25について、さらに詳述する。
まず、ポート30AHは、作動圧をスリーブ27H内に導入するものであり、スプール26Hの可動範囲において、常に、油圧室29AHに開放されるように設けられている。ポート30BHは、クラッチ圧をスリーブ27H内に導入するものであり、スプール26Hの可動範囲において、常に、油圧室29CHに開放されるように設けられている。
さらに、スプリング28Hは、例えば、油圧室29CHに軸方向一端が固定されるようにセットされてスプール26Hを軸方向他端側に付勢する。
そして、第1受圧部31AHにおける作動圧の作用力が第2受圧部31Bにおけるクラッチ圧の作用力よりも大きいときに、第2連通状態になる。
まず、ポート30ALは、作動圧をスリーブ27L内に導入するものであり、スプール26Lの可動範囲において、常に、油圧室29ALに開放されるように設けられている。ポート30BLは、クラッチ圧をスリーブ27内に導入するものであり、スプール26Lの可動範囲において、常に、油圧室29BLに開放されるように設けられている。ポート30CLは、ライン圧をスリーブ27L内に導入するものであり、スプール26Lの可動範囲において、常に、油圧室29DLに開放されるように設けられている。
ポート30ELは、ポート30DLからスリーブ27L内に入力された油圧を摩擦要素2に出力するものであり、スプール26Lの可動範囲において、常に、油圧室29CLに開放されるように設けられている。
さらに、スプリング28Lは、例えば、油圧室29ALに軸方向他端が固定されるようにセットされてスプール26Lを軸方向一端側に付勢する。
そして、第1受圧部31ALにおける作動圧の作用力と第2受圧部31BLにおけるクラッチ圧の作用力との和が第3受圧部31CLにおけるライン圧の作用力と同等以上のときに、第3連通状態になる。
以下、作動弁25のソレノイド33、弁部34を、それぞれ第2ソレノイド33、第2弁部34と呼ぶ。
ここで、ハウジング41には、マニュアルバルブ17を介して油圧供給源13に通じる入力ポート45、油圧室29AH、29ALに通じる出力ポート46、および、ドレイン側に通じる排出ポート47が、軸方向他端側に向って並んでいる。そして3つのポート45〜47は内周穴43に連通してハウジング41内の流路を構成する。
また、ECU3は、作動弁25に対し、摩擦要素2が過渡状態のときに通電状態となり、摩擦要素2が定常状態のときに非通電となるように制御する。
さらに、ECU3は、切替弁24Hにおいて第2連通状態から第1連通状態に移行させるとき、および、切替弁24Lにおいて第3連通状態から第1連通状態に移行させるときには、制御弁8の通電を開始した後に、作動圧をドレイン圧に切り替える。
3速の定常状態では、作動弁25は非通電状態であり、作動圧はライン圧である。また、制御弁8B1、8C1は非通電状態であって制御弁8B1の油圧はドレイン圧であり、制御弁8C1の油圧はライン圧である。さらに、切替弁24Lは第1連通状態となっており、摩擦要素B1と制御弁8B1とが連通して摩擦要素B1のクラッチ圧がドレイン圧になっている。また、切替弁24Hは第1連通状態となっており、摩擦要素C1と制御弁8C1とが連通して摩擦要素C1のクラッチ圧がライン圧になっている。
4速の定常状態では、作動弁25は非通電状態であり、作動圧はライン圧である。また、制御弁8B1、8C1は非通電状態であって制御弁8B1の油圧はドレイン圧であり、制御弁8C1の油圧はライン圧である。さらに、切替弁24Lは第3連通状態となっており、摩擦要素B1は、制御弁8B1との間が遮断され、油圧発生源13から、直接、ライン圧の供給を受けている。また、切替弁24Hは第2連通状態となっており、摩擦要素C1は、制御弁8C1との間が遮断され、ドレイン側と、直接、連通してドレイン圧を維持している。
油圧制御装置1によれば、作動圧供給路50に絞り51を設けたことにより、例えば、Dレンジにおける変速中に電源失陥が発生しても、いわゆる「2重係合」や「ニュートラル」を防止することができる。
同様に、切替弁24Lも、第1連通状態を維持するか、第3連通状態に移行するかが決まらず、摩擦要素B1でも、係合または開放の何れに確定するか定まらなくなってしまう。
以上により、3速、4速間の変速中に電源失陥が発生した場合、3速に固定するで、2重係合やニュートラルの状態が発生するのを防止することができる。
実施例の油圧制御装置1によれば、N/H型の制御弁8に接続する供給路9に切替弁24Hが設けられ、作動弁25から作動圧の入力を受けている。ここで、切替弁24Hは、摩擦要素2と制御弁8とが連通する第1連通状態と、摩擦要素2とドレイン側とが連通する第2連通状態とを切り替える。また、作動弁25は、通電制御され、ライン圧またはドレイン圧の一方を、通電状態に応じて選択するとともに、作動圧として切替弁24Hに出力する。さらに、切替弁24Hは、作動圧を受圧する第1受圧部31AH、および、クラッチ圧を受圧する第2受圧部31BHを有する。そして、ECU3は、作動弁25を通電制御することで、第1受圧部31AH、および、第2受圧部31BHにおける受圧状態を変化させ、第1連通状態と第2連通状態との間の切替を実行する。
すなわち、N/H型の制御弁8によれば、作動弁25からの出力を操作して切替弁24Hにおいて第2連通状態とすることにより、摩擦要素2にドレイン圧を出力することができる。このため、制御弁8に通電しなくても、クラッチ圧を低圧に維持することができる。
以上により、摩擦要素2が定常状態にあるときにN/H型の制御弁8で発生する消費電力を低減することができる。
これにより、作動圧が高圧でクラッチ圧が低圧のときに、摩擦要素2とドレイン側とが連通し、摩擦要素2にドレイン圧を出力することができる。このため、作動圧をライン圧にすることで、制御弁8に通電しなくても、クラッチ圧を低圧に維持することができる。
これにより、制御弁8が非通電であり、かつ、第1連通状態にあるときに、作動圧が上昇しても、スプール26Hの移動を抑制して第1連通状態を維持することができる。
これにより、切替弁24Hにおいて、作動圧やクラッチ圧の変化に伴うスプール26Hの変位に対し、スプール26Hを適切に付勢することができる。
すなわち、N/L型の制御弁8によれば、作動弁25からの出力を操作して切替弁24Lにおいて第3連通状態とすることにより、摩擦要素2にライン圧を出力することができる。このため、制御弁8に通電しなくても、クラッチ圧を高圧に維持することができる。
以上により、摩擦要素2が定常状態にあるときにN/L型の制御弁8で発生する消費電力を低減することができる。
これにより、作動圧が高圧かつクラッチ圧が高圧のときに、摩擦要素2と油圧発生源13とが連通し、摩擦要素2にライン圧を出力することができる。このため、作動圧をライン圧にすることで、制御弁8に通電しなくても、クラッチ圧を高圧に維持することができる。
これにより、制御弁8が非通電であり、かつ、第1連通状態にあるときに、作動圧が上昇しても、スプール26Lの移動を抑制して第1連通状態を維持することができる。
これにより、切替弁24Lにおいて、作動圧やクラッチ圧の変化に伴うスプール26Lの変位に対し、スプール26Lを適切に付勢することができる。
これにより、作動弁25の消費電力を低減することができる。すなわち、定常状態および過渡状態に関し、内燃機関の運転中に占める時間の割合は、定常状態の方が過渡状態よりも圧倒的に大きい。よって、作動弁25を過渡状態のときに通電、定常状態のときに非通電とすることで、作動弁25の消費電力を低減することができる。
これにより、電源失陥が発生して作動弁25の通電オフにより作動圧が上昇しても、作動圧の上昇は、絞り50の存在により切替弁24H、24Lに緩和されて伝わる。このため、電源失陥に伴う第1受圧部31AH、31ALの受圧力の上昇が抑制され、切替弁24H、24Lにおいて第1連通状態が維持されるので、電源失陥が発生したときに、クラッチ圧をそれぞれのノーマル圧に確定することができる。
この結果、電源失陥発生時に、クラッチ圧制御中の摩擦要素2のクラッチ圧を制御弁8のノーマル圧に確定することができるので、2重係合やニュートラルの状態が発生するのを防止することができる。
これにより、定常状態から過渡状態に移行させるときに、逆止弁53を開弁させて切替弁24H、24Lと作動弁25との間の作動油の流れを遅滞なく実現することができる。このため、通常運転における定常状態から過渡状態への移行を遅らせることなく、電源失陥に伴う2重係合やニュートラルを防止することができる。
これにより、切替弁24H、24Lの弁体としてポペット弁を採用する場合に比べて、加工コストを低減することができる。
これにより、作動弁25の使用個数を低減してコストダウンすることができる。
本願発明の態様は実施例に限定されず、種々の変形例を考えることができる。
例えば、実施例の油圧制御装置1によれば、3速から4速、および、4速から3速の変速状態(過渡状態)を取り上げて説明したが、2速から3速、および、3速から2速の変速状態等の他の変速状態に関しても、同様に制御することができる。
また、実施例の油圧制御装置1によれば、切替弁24H、24Lは両方ともスプール弁であったが、切替弁24H、をポペット弁として設けてもよい。
さらに、実施例の油圧制御装置1は、4速の自動変速機に適用されていたが、6速の自動変速機に適用してもよい。
Claims (17)
- 車両に搭載される自動変速機の複数の摩擦要素(2、B1、B2、C1〜C3)のそれぞれに供給する油圧を制御するものであり、
所定の油圧発生源(13)から出力される油圧であるライン圧と、ドレイン側の油圧であるドレイン圧との間で、油圧の大きさを調節して前記摩擦要素(2、B1、B2、C1〜C3)に出力する油圧制御装置(1)において、
前記摩擦要素(2、C1〜C3)ごとに設けられるものであり、油圧の指令値に基づき通電制御され、前記ライン圧と前記ドレイン圧との間で油圧の大きさを通電量に応じて調節するとともに出力し、非通電時には前記ライン圧を出力する油圧調節手段(8、8C1〜8C3)と、
前記摩擦要素(2、C1〜C3)ごとに設けられて前記油圧調節手段(8、8C1〜8C3)と前記摩擦要素(2、C1〜C3)とを接続し、前記油圧調節手段(8、8C1〜8C3)から出力された油圧を前記摩擦要素(2、C1〜C3)に供給する供給路(9、9C1〜9C3)と、
前記供給路(9、9C1〜9C3)の少なくとも1つに設けられ、前記摩擦要素(2、C1、C2)と前記油圧調節手段(8、8C1、8C2)とが連通する第1連通状態と、前記摩擦要素(2、C1、C2)と前記ドレイン側とが連通する第2連通状態とを切り替える流路切替手段(24H)と、
通電制御され、前記ライン圧または前記ドレイン圧の一方を、通電状態に応じて選択するとともに前記流路切替手段(24H)に出力する油圧出力手段(25)とを備え、
前記流路切替手段(24H)は、前記油圧出力手段(25)が出力する油圧である作動圧を受圧する第1受圧部(31AH)、および、前記摩擦要素(2、C1、C2)における油圧であるクラッチ圧を受圧する第2受圧部(31BH)を有し、
前記油圧出力手段(25)を通電制御することで、前記第1受圧部(31AH)、および、前記第2受圧部(31BH)における受圧状態を変化させ、前記第1連通状態と前記第2連通状態との間の切替を実行することを特徴とする油圧制御装置(1)。 - 請求項1に記載の油圧制御装置(1)において、
前記第1受圧部(31AH)と前記第2受圧部(31BH)とは機械的に連動するものであり、
前記第1受圧部(31AH)における前記作動圧の作用力が前記第2受圧部(31BH)における前記クラッチ圧の作用力よりも大きいときに、前記第2連通状態になることを特徴とする油圧制御装置(1)。 - 請求項1または請求項2に記載の油圧制御装置(1)において、
前記第1受圧部(31AH)と前記第2受圧部(31BH)とは機械的に連動するものであり、
前記第1受圧部(31AH)における前記作動圧の受圧方向と、前記第2受圧部(31BH)における前記クラッチ圧の受圧方向とは互いに対向していることを特徴とする油圧制御装置(1)。 - 請求項1ないし請求項3に記載の油圧制御装置(1)において、
前記第1受圧部(31AH)と前記第2受圧部(31BH)とは機械的に連動するものであり、
前記流路切替手段(24H)は、前記第1受圧部(31AH)における前記作動圧の受圧方向に対向する方向に前記第1受圧部(31AH)および前記第2受圧部(31BH)を付勢する付勢手段(28H)を有することを特徴とする油圧制御装置(1)。 - 車両に搭載される自動変速機の複数の摩擦要素(2、B1、B2、C1〜C3)のそれぞれに供給する油圧を制御するものであり、
所定の油圧発生源(13)から出力される油圧であるライン圧と、ドレイン側の油圧であるドレイン圧との間で、油圧の大きさを調節して前記摩擦要素(2、B1、B2、C1〜C3)に出力する油圧制御装置(1)において、
前記摩擦要素(2、B1、B2)ごとに設けられるものであり、油圧の指令値に基づき通電制御され、前記ライン圧と前記ドレイン圧との間で油圧の大きさを通電量に応じて調節するとともに出力し、非通電時には前記ドレイン圧を出力する油圧調節手段(8、8B1、8B2)と、
前記摩擦要素(2、B1、B2)ごとに設けられて前記油圧調節手段(8、8B1、8B2)と前記摩擦要素(2、B1、B2)とを接続し、前記油圧調節手段(8、8B1、8B2)から出力された油圧を前記摩擦要素(2、B1、B2)に供給する供給路(9、9B1、9B2)と、
前記供給路(9、9B1、9B2)の少なくとも1つに設けられ、前記摩擦要素(2、B1、B2)と前記油圧調節手段(8、8B1、8B2)とが連通する第1連通状態と、前記摩擦要素(2、B1、B2)と前記油圧発生源(13)とが連通する第3連通状態とを切り替える流路切替手段(24L)と、
通電制御され、前記ライン圧または前記ドレイン圧の一方を、通電状態に応じて選択するとともに前記流路切替手段(24L)に出力する油圧出力手段(25)とを備え、
前記流路切替手段(24L)は、前記油圧出力手段(25)が出力する油圧である作動圧を受圧する第1受圧部(31AL)、前記摩擦要素(2、B1、B2)における油圧であるクラッチ圧を受圧する第2受圧部(31BL)、および、前記ライン圧を受圧する第3受圧部(31CL)を有し、
前記油圧出力手段(25)を通電制御することで、前記第1受圧部(31AL)および前記第2受圧部(31BL)における受圧状態を変化させ、前記第1連通状態と前記第3連通状態との間の切替を実行することを特徴とする油圧制御装置(1)。 - 請求項5に記載の油圧制御装置(1)において、
前記第1受圧部(31AL)、前記第2受圧部(31BL)および前記第3受圧部(31CL)は機械的に連動するものであり、
前記第1受圧部(31AL)における前記作動圧の作用力と前記第2受圧部(31BL)における前記クラッチ圧の作用力との和が前記第3受圧部における前記ライン圧の作用力と同等以上のときに、前記第3連通状態になることを特徴とする油圧制御装置(1)。 - 請求項5または請求項6に記載の油圧制御装置(1)において、
前記第1受圧部(31AL)、前記第2受圧部(31BL)および前記第3受圧部(31CL)は機械的に連動するものであり、
前記第1受圧部(31AL)における前記作動圧の受圧方向、および、前記第2受圧部(31BL)における前記クラッチ圧の受圧方向と、前記第3受圧部(31CL)における前記ライン圧の受圧方向とは互いに対向しており、
前記第1受圧部(31AL)の受圧面積は、前記第3受圧部(31CL)の受圧面積よりも小さいことを特徴とする油圧制御装置(1)。 - 請求項7に記載の油圧制御装置(1)において、
前記第1受圧部(31AL)、前記第2受圧部(31BL)および前記第3受圧部(31CL)は機械的に連動するものであり、
前記流路切替手段(24L)は、前記第3受圧部(31CL)における前記ライン圧の受圧方向に対向する方向に前記第1受圧部(31AL)、前記第2受圧部(31BL)および前記第3受圧部(31CL)を付勢する付勢手段(28L)を有することを特徴とする油圧制御装置(1)。 - 請求項1ないし請求項8の内のいずれか1つに記載の油圧制御装置(1)において、
前記油圧出力手段(25)は、前記摩擦要素(2、B1、B2、C1、C2)において係合板(4a、4b)同士が係合から開放、または、開放から係合に移行する過渡状態のときに通電され、前記係合板(4a、4b)同士が係合、または、開放を維持する定常状態のときに通電されないことを特徴とする油圧制御装置(1)。 - 請求項9に記載の油圧制御装置(1)において、
前記流路切替手段(24H、24L)は、前記過渡状態において前記第1連通状態になっており、
前記流路切替手段(24H、24L)と前記油圧出力手段(25)とを接続する作動圧供給路(50)には、絞り(51)が設けられていることを特徴とする油圧制御装置(1)。 - 請求項10に記載の油圧制御装置(1)において、
前記作動圧供給路(50)は、前記絞り(51)をバイパスするバイパス路(52)を有し、このバイパス路(52)に逆止弁(53)が設けられ、
この逆止弁(53)は、前記油圧出力手段(25)の通電状態が非通電のときに閉弁を維持し、前記油圧出力手段(25)の通電状態を非通電から通電に切り替えた時に開弁して前記バイパス路(52)における作動油の流れを許容することを特徴とする油圧制御装置(1)。 - 請求項1ないし請求項11の内のいずれか1つに記載の油圧制御装置(1)において、
前記流路切替手段(24H、24L)は、スプール式の弁体(26H、26L)を有し、
このスプール式の弁体(26H、26L)に、前記第1受圧部(31AH)および前記第2受圧部(31BH)、または、前記第1受圧部(31AL)、前記第2受圧部(31BL)および前記第3受圧部(31CL)が設けられていることを特徴とする油圧制御装置(1)。 - 請求項1ないし請求項12の内のいずれか1つに記載の油圧制御装置(1)において、
2つ以上の前記供給路(9、9B1、9B2、9C1〜9C3)のそれぞれに前記流路切替手段(24H、24L)が設けられ、
少なくとも2つの前記流路切替手段(24H、24L)に対し、1つの前記油圧出力手段(25)から前記作動圧が供給されることを特徴とする油圧制御装置(1)。 - 請求項1ないし請求項13の内のいずれか1つに記載の油圧制御装置(1)において、
前記油圧出力手段(25)は、コイル(36)への通電により磁気力を発生することで、前記ライン圧または前記ドレイン圧の一方を選択し、前記作動圧として出力することを特徴とする油圧制御装置(1)。 - 請求項1ないし請求項14の内のいずれか1つに記載の油圧制御装置(1)において、
前記油圧調節手段(8、8B1、8B2、8C1〜8C3)は、コイルへの通電量を制御して磁気力を操作することで、前記ライン圧と前記ドレイン圧との間で油圧の大きさを調節して出力することを特徴とする油圧制御装置(1)。 - 請求項1ないし請求項15の内のいずれか1つに記載の油圧制御装置(1)において、
前記第1連通状態から前記第2連通状態または前記第3連通状態に移行させるときには、前記作動圧を前記ライン圧に切り替えた後に、前記油圧調節手段(8、8B1、8B2、8C1、8C2)の通電を停止することを特徴とする油圧制御装置(1)。 - 請求項1ないし請求項16の内のいずれか1つに記載の油圧制御装置(1)において、
前記第2連通状態または前記第3連通状態から前記第1連通状態に移行させるときには、前記油圧調節手段(8、8B1、8B2、8C1、8C2)の通電を開始した後に、前記作動圧を前記ドレイン圧に切り替えることを特徴とする油圧制御装置(1)。
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