JP2008138710A - 自動変速機用油圧制御装置 - Google Patents

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JP2008138710A JP2006323273A JP2006323273A JP2008138710A JP 2008138710 A JP2008138710 A JP 2008138710A JP 2006323273 A JP2006323273 A JP 2006323273A JP 2006323273 A JP2006323273 A JP 2006323273A JP 2008138710 A JP2008138710 A JP 2008138710A
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恭平 高橋
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Abstract

【課題】ライン作動油が充填された状態のときにライン作動油の供給圧を微調節する中間圧制御を阻害することなく、摩擦要素へのライン作動油の充填速度を速くすることを容易に実現できる自動変速機用油圧制御装置を提供する。
【解決手段】バルブケース11には、摩擦要素CLにライン作動油を出力する第1出力ポート112aと、ライン作動油の圧力を作動力に抗する向きにスプール12に付勢させるフィードバックポート114との他に、摩擦要素CLにライン作動油を出力する第2出力ポート112bが形成されている。そして、第2出力ポート112bは、第1出力ポート112aを全開にした場合には開かれ、第1出力ポート112aを全開より小さくした場合および閉塞した場合には閉塞される。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動変速機の変速段を切り換える自動変速機用の油圧制御装置に関する。
従来より、自動変速機に設けられている複数の摩擦要素を作動させるクラッチ油圧を制御することで、摩擦要素の係合または解放を制御して自動変速機の変速段を切り換える自動変速機用油圧制御装置が知られている(特許文献1、2、3参照)。
この種の油圧制御装置は、摩擦要素にライン作動油を出力する出力ポートが形成されたバルブケース、バルブケース内に摺動可能に収容されたスプール、およびスプールに弾性力を付勢する弾性部材を有し、摩擦要素に供給されるライン作動油の供給圧を調節する調圧弁を備えている。
スプールには、弾性部材の弾性力に抗する向きに、パイロット作動油あるいはソレノイド電磁力による作動力が付勢される。そして、この作動力を制御することにより、スプールの摺動位置は、出力ポートを閉塞してライン作動油の出力を停止する停止位置と、出力ポートを全開にしてライン作動油の出力を最大にする全開位置と、ライン作動油の出力を全開位置よりも小さくする中間位置と、に制御される。
ここで、特許文献1には、摩擦要素を目標のクラッチ油圧まで上昇させるにあたり、以下の初期充填制御によりスプール位置を制御している。
すなわち、摩擦要素にライン作動油が充填されていない状態では、急速に充填させて応答性向上を図ることが望ましいため、スプールの摺動位置を強制的に全開位置に制御(以下、この制御を初期充填制御と呼ぶ)してライン作動油の供給流量を増大させる。その後、ライン作動油が充填される直前にスプールの摺動位置を中間位置に制御(以下、この制御を中間圧制御と呼ぶ)して、摩擦要素に充填されたライン作動油が目標のクラッチ油圧となるようにライン作動油の供給圧を微調節する。
特開平8−334171号公報 特開2001−12588号公報 特開2000−337486号公報
ここで、上記初期充填制御から中間圧制御に切り替えるタイミングが速すぎるとライン作動油の充填速度を十分に速くすることはできず、遅すぎると摩擦要素に充填されたライン作動油の圧力が目標のクラッチ油圧よりも高くなるといったオーバーシュートの不具合が生じてしまう。この点を鑑みて、前記切り替えのタイミングを最適に設定することが要求される。
しかしながら、最適なタイミングは、油温や調圧弁の形状ばらつき等に起因して異なる。よって、その最適なタイミングを設定するためには多くの試験が必要となり、膨大な開発時間を要する。
因みに、特許文献2、3に記載の油圧制御装置では、摩擦要素へのライン作動油の供給を切り替えるライン圧供給弁を、調圧弁とは別に設けている。そして、クラッチ油圧がある設定圧以上になるとライン圧供給弁からライン作動油を摩擦要素へ供給するように制御している。
しかしながら、この構造および制御では、クラッチ油圧がある設定圧以上になるまでライン作動油の流量は増加しないため、ライン作動油の充填速度を速くさせることにはならない。また、作動油が充填した後の中間制御をライン圧供給弁および調圧弁の両方で行わなければならないので、摩擦要素に充填されたライン作動油が目標のクラッチ油圧となるようにライン作動油の供給圧を微調節することができず、前述したオーバーシュートの不具合が生じてしまう。
そこで、本発明の目的は、ライン作動油が充填された状態のときにライン作動油の供給圧を微調節する中間圧制御を阻害することなく、摩擦要素へのライン作動油の充填速度を速くすることを容易に実現できる自動変速機用油圧制御装置を提供することにある。
請求項1記載の発明では、バルブケースには、摩擦要素にライン作動油を出力する第1出力ポートと、ライン作動油の圧力を作動力に抗する向きにスプールに付勢させるフィードバックポートとの他に、摩擦要素にライン作動油を出力する第2出力ポートが形成されている。そして、スプールの摺動位置は、第1出力ポートを閉塞してライン作動油の出力を停止する停止位置と、第1出力ポートを全開にしてライン作動油の出力を最大にする全開位置と、ライン作動油の出力を全開位置よりも小さくする中間位置とに制御される。そして、第2出力ポートは、前記全開位置の場合にはスプールにより開かれ、前記停止位置および前記中間位置の場合にはスプールにより閉塞される。
これによれば、第1出力ポートからの出力を最大にしたときには第2出力ポートが開かれるため、第1出力ポートからのライン作動油の供給に加え、第2出力ポートからもライン作動油が摩擦要素に供給される。よって、ライン作動油の供給流量を増大させて、摩擦要素にライン作動油を急速に充填させることができるので、摩擦要素の係合または解放を制御するその応答性を向上できる。
しかも、前述した従来制御の如くスプールの摺動位置を強制的に全開位置にする初期充填制御を行うことなく、或いは、初期充填制御から中間制御に切り替えるタイミングを速めた場合であっても、摩擦要素へのライン作動油充填の高速化を図ることができる。よって、従来制御で必要となっていた初期充填制御から中間制御への切替タイミングの最適値設定を得るための開発時間を軽減できる。
さらに、本発明によれば、第1出力ポートのライン作動油の出力を全開位置よりも小さくしたときには第2出力ポートは閉塞されるため、ライン作動油充填完了後に第2出力ポートからライン作動油が摩擦要素に供給されることはない。よって、摩擦要素に充填されたライン作動油が目標のクラッチ油圧となるようにライン作動油の供給圧を微調節するといった中間圧制御が、第2出力ポートにより阻害されない。
以上により、ライン作動油が充填された状態のときにライン作動油の供給圧を微調節する中間圧制御を阻害することなく、摩擦要素へのライン作動油の充填速度を速くすることを、開発時間の軽減を図りつつ容易に実現できる。
請求項2記載の発明では、スプール作動制御手段としてパイロット作動油の供給圧を制御する電磁制御弁を採用している。なお、スプール作動制御手段に電磁制御弁を採用する他の例として、電磁力を発生させるソレノイドを調圧弁に設け、ソレノイドの電磁力をスプールに付勢する作動力とする構造が挙げられる。
請求項3記載の発明では、スプールは、第1出力ポートからのライン作動油の出力を制御する第1ランド部と、第2出力ポートからのライン作動油の出力を制御する第2ランド部とを有し、第2ランド部は、弾性部材に対して第1ランド部の反対側に配置されている。また、請求項4記載の発明では、第2ランド部は、第1ランド部に対して弾性部材の反対側に配置されている。
請求項4記載の如く、第2ランド部を第1ランド部に対して弾性部材の反対側に配置すれば、第2ランド部の径寸法を、弾性部材の径寸法に制約を受けることなく大きく設定できる。例えば、スプールおよびバルブケースの加工が困難になってしまうことなく第2ランド部の径寸法を大きく設定できる。よって、第2出力ポートからのライン作動油の供給流量を増大でき、ライン作動油充填のより一層の高速化を図ることを、容易に実現できる。
請求項5記載の発明では、スプールは、第1出力ポートからのライン作動油の出力を制御する第1スプール部材と、第1スプール部材とは別に、第2出力ポートからのライン作動油の出力を制御する第2スプール部材とを備えて構成されている。
これによれば、スプールおよびバルブケースの加工が困難になってしまうことなく第2ランド部の径方向寸法を大きく設定できる。よって、第2出力ポートからのライン作動油の供給流量を増大でき、ライン作動油充填のより一層の高速化を図ることを、容易に実現できる。
ここで、請求項4および請求項5記載の発明の如く第2ランド部の径寸法を大きくすれば、第2ランド部とバルブケースとの摺動面積が増加するため、スプールの初期動作の遅れが生じる。よって、スプールの初期動作の遅れ回避をライン作動油充填のより一層の高速化よりも優先させる場合には、請求項3記載の発明を用いて好適である。
以下、本発明の各実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
本第1実施形態は、自動変速機に備えられた摩擦要素(クラッチまたはブレーキ)に供給されるライン作動油の印加油圧を制御する油圧制御装置に、本発明の油圧制御装置を適用させている。この自動変速機は車両に搭載され、車両の走行用エンジンの出力トルクを変速するためのものである。そして、図1は、摩擦要素CLを係合させるべくライン作動油を摩擦要素CLに出力している作動状態の油圧制御装置を示している。
本第1実施形態に係る油圧制御装置は、調圧弁10および電磁制御弁20を備えている。調圧弁10は、摩擦要素CLへのライン作動油の供給と遮断を切り替える弁であり、電磁制御弁20からのパイロット作動油により作動する。なお、電磁制御弁20は、調圧弁10に配管接続されており、調圧弁10とは別体に形成されている。
<調圧弁10の構造>
調圧弁10は、バルブケース11、スプール12、弾性部材としてのコイルスプリング13、スペーサ14およびストッパ15を備えて構成されている。
スプール12は、バルブケース11内に摺動可能に収容されている。コイルスプリング13は、スプールに摺動方向に弾性力を付勢する。
スペーサ14はバルブケース11内に配置されている。そして、スプール12が図1の左側に摺動すると、スプール12の一端面がこのスペーサ14に当接し、これにより、スプール12の作動終了位置(図1に示す位置)が決定される。なお、スペーサ14は、バルブケース11に取り付けられたストッパ15によりスプール12の摺動方向に支持されている。
バルブケース11には、第1入力ポート111a、第1出力ポート112a、パイロット入力ポート113、フィードバックポート114およびドレインポート115が形成されるとともに、第2入力ポート111bおよび第2出力ポート112bが形成されている。
第1および第2入力ポート111a、111bには、図示しない油圧ポンプから吐出され、かつライン圧生成手段により所定の圧力に調圧されたライン圧の油が入力される。因みに、前記油圧ポンプは自動変速機の入力軸の回転駆動力により回転する。
第1および第2出力ポート112、112bからは前記ライン作動油が出力され、この油がライン作動油として摩擦要素CLに供給される。
摩擦要素CLを係合させる場合にはライン作動油を摩擦要素CLに供給し、摩擦要素CLの係合を解放させる場合にはライン作動油を摩擦要素CLから排出する。排出したライン作動油は、第1入力ポート111aからバルブケース11内に流入し、その後ドレインポート115から図示しないオイルパン等に排出される。
パイロット入力ポート113には、電磁制御弁20からのパイロット作動油が供給される。供給されたパイロット作動油の油圧は、スプール12に作用してスプール12を摺動させる作動力となる。作動力が付勢される向きは、コイルスプリング13の弾性力に抗する向き(図1の右側)である。
フィードバックポート114は、第1出力ポート112aと連通する。これにより、第1出力ポート112aから出力されたライン作動油の圧力は、パイロット作動油による作動力に抗する向きにスプール12に付勢される。従って、スプール12は、次に説明する力F1、F2、F3が、F1=F2+F3となるように均衡した位置で停止する。
F1は、パイロット作動油による作動力であり、スプール12を図1の右側に摺動させる向きに作用する。F2は、フィードバックポート114からバルブケース11内に流入するライン作動油から受ける力であり、スプール12を図1の左側に摺動させる向きに作用する。F3は、コイルスプリング13の弾性力であり、スプール12を図1の左側に摺動させる向きに作用する。
スプール12は、パイロットランド部121、第1ランド部122、フィードバックランド部123および第2ランド部124を、軸方向(図1の左右方向)に順に並べて有している。これらのランド部121、122、123、124は軸方向に延びる円柱形状であり、パイロットランド部121および第1ランド部122の径寸法はフィードバックランド部123の径寸法よりも大きい。また、フィードバックランド部123の径寸法は第2ランド部124の径寸法よりも大きい。
このように、各ランド部121、122、123、124の径寸法は左から順に小さくなるように設定されているので、次に説明する調圧弁10の組み付けを可能にしている。調圧弁10を構成する各種部品の組み付け手順を簡単に説明すると、バルブケース11の一端には挿入穴116が形成されており、先ず、コイルスプリング13、スプール12およびスペーサ14を順に、挿入穴116からバルブケース11内に挿入する。次に、バルブケース11の側面に形成された挿入穴116からストッパ15を挿入して組み付けが完了する。
パイロットランド部121は、パイロット入力ポート113およびドレインポート115を切り替え開閉する。第1ランド部122は第1出力ポート112aを開閉する。第2ランド部124は、第2入力ポート111bおよび第2出力ポート112bを開閉する。
フィードバックランド部123は、フィードバックポート114からバルブケース11内に流入したライン作動油がコイルスプリング13を収容する空間に流出してしまうことを防止するとともに、コイルスプリング13の一端と当接して弾性力を受けるように機能する。
<電磁制御弁20の構造>
電磁制御弁20は、バルブケース21、スプール22、弾性部材としてのコイルスプリング23、およびソレノイド部24を備えて構成されている。そして、ソレノイド部24が有するコイル241への通電をECU(電子制御装置)30により制御することで、スプール22がバルブケース21内で摺動する。なお、本第1実施形態では、ECU(電子制御装置)30がコイル241に通電する電流値をリニアに制御することで、その電流値に応じてスプール22をリニアに摺動させるリニア制御を行っている。
具体的には、コイル241への電流値を増大させるほどソレノイド部24にて生じる電磁力によりスプール22はコイルスプリング23の弾性力に抗して図1の左側に摺動する。すると、パイロット作動油のパイロット入力ポート113への供給が遮断される。
一方、コイル241への通電をオフするとスプール22はコイルスプリング23の弾性力により図1の右側に摺動して図1の摺動位置となる。すると、パイロット作動油がパイロット入力ポート113へ供給される。
なお、以降の説明および図中の表示においては、パイロット作動油の油圧をソレノイド圧力(sol.圧)と呼ぶ場合がある。
第1出力ポート112aと摩擦要素CLとは配管41により接続される。配管41には、内部を流通するライン作動油の流量を制限するオリフィス411が設けられている。このオリフィス411により、摩擦要素CLに供給されるライン作動油の圧力変動(脈動)は低減される。よって、摩擦要素CLにライン作動油を過剰に供給してしまうオーバーシュートの恐れを低減できる。
配管41のうちオリフィス411の上流側部分とフィードバックポート114とは配管42により接続される。配管42には、内部を流通するライン作動油の流量を制限するオリフィス421が設けられている。このオリフィス411により、摩擦要素CLからバルブケース11にフィードバックされるライン作動油の圧力変動(脈動)は低減される。よって、スプール12の摺動位置が不安定になる恐れを低減できる。
配管41のうちオリフィス411の下流側部分と第2出力ポート112bとは配管43により接続される。なお、この配管43にはオリフィスは設けられていない。
電磁制御弁20のバルブケース21に形成された出力ポート211とパイロット入力ポート113とは配管44により接続される。配管44には、内部を流通するパイロット作動油の流量を制限するオリフィス441が設けられている。このオリフィス441により、パイロット入力ポート113に供給されるパイロット作動油の圧力変動(脈動)は低減される。よって、スプール12の摺動位置が不安定になる恐れを低減できる。
次に、以上の構成による油圧制御装置の作動を説明する。
スプール12の摺動位置は、電磁制御弁20からのパイロット作動油により、以下に説明する停止位置、全開位置および中間位置のいずれかとなるように制御される。
前記停止位置では、図2(A)に示すように、第1ランド部122は、第1入力ポート111aを閉塞するとともに第1出力ポート112aを開き、パイロットランド部121はドレインポート115を開く。その結果、第1出力ポート112aは、第1入力ポート111aとの連通が遮断されるとともにドレインポート115と連通する。よって、第1出力ポート112aからのライン作動油の出力が停止される。
また、停止位置では、第2ランド部124は、第2入力ポート111bおよび第2出力ポート112bを閉塞する。よって、第2出力ポート112bからのライン作動油の出力が停止される。
前記全開位置では、図2(B)に示すように、第1ランド部122は、第1入力ポート111aおよび第1出力ポート112aを開くとともに、パイロットランド部121はドレインポート115を閉塞する。その結果、第1出力ポート112aは、第1入力ポート111aと連通するとともにドレインポート115との連通が遮断される。よって、第1出力ポート112aからライン作動油が摩擦要素CLに出力される。
また、全開位置では、第2ランド部124は、第2入力ポート111bおよび第2出力ポート112bを開いて連通させる。よって、第2出力ポート112bからライン作動油が摩擦要素CLに出力される。
前記中間位置では、図2(C)に示すように、第1ランド部122は、第1入力ポート111aを僅かに開くとともに第1出力ポート112aを開き、パイロットランド部121はドレインポート115を閉塞する。その結果、第1出力ポート112aは、第1入力ポート111aと連通するとともにドレインポート115との連通が遮断される。よって、第1出力ポート112aからライン作動油が摩擦要素CLに出力される。
また、中間位置では、第2ランド部124は、第2入力ポート111bおよび第2出力ポート112bを閉塞する。よって、第2出力ポート112bからのライン作動油の出力が停止される。
また、中間位置では、第1出力ポート112aと第1入力ポート111aとは、第1ランド部122に形成されたノッチ122aを通じて連通している。つまり、図2(C)に示すスプール12摺動位置では、環状に形成された第1入力ポート111aの大部分は第1ランド部122により閉塞されるものの、第1入力ポート111aの一部分はノッチ122aにより開かれている。よって、第1出力ポート112aから出力されるライン作動油の流量は、ノッチ122aの開口面積に制限され、全開位置のときに出力される流量に比べて少なくなる。
そのため、摩擦要素CLに充填されたライン作動油が目標のクラッチ油圧となるようにライン作動油の供給圧を微調節することができる。
次に、ECU30の制御によりスプール12の摺動位置を切り替えるにあたり、その切り替えるタイミングを、図3を用いて説明する。
図3は、摩擦要素CLにライン作動油が充填されておらず係合が解放した状態において、摩擦要素CLにライン作動油を供給して充填し、その後、摩擦要素CLに充填されたライン作動油が目標のクラッチ油圧となるようにライン作動油の供給を制御する場合のタイミングチャートである。なお、図3の横軸は経過時間を示す。
上記制御を行うにあたり、先ず、ECU30は、電磁制御弁20のソレノイド部24に印加される電流値をオフの状態から徐々に増大させる(図3中の直線L1参照)。すると、スプール22が徐々に摺動して出力ポート211が開き、電磁制御弁20から調圧弁10に供給されるパイロット作動油の圧力(sol.圧)は徐々に上昇する(直線L2参照)。
パイロット作動油の圧力が上昇することにともない、スプール12の摺動位置(調圧弁10の変位)は停止位置から全開位置となり(直線L3参照)、第1出力ポート112aおよび第2出力ポート112bの両方からライン作動油が摩擦要素CLに出力される。よって、ライン作動油の摩擦要素CLへの供給流量が最大となる。
摩擦要素CLにライン作動油が供給されるにつれ、摩擦要素CLのクラッチピストン(図示せず)が摩擦部材を係合させる向きに変位する(直線L4参照)とともに、摩擦要素CLに供給されるライン作動油のクラッチ圧が上昇する(直線L5参照)。その後、摩擦要素CLにライン作動油が完全に充填されると、クラッチピストンの変位は停止し、その後さらにライン作動油が供給されると、摩擦要素CLの摩擦板(図示せず)は、所望のトルク伝達が可能となるようにクラッチピストンにより押し付けられる。以下、このときの押し付け力を目標クラッチ圧と呼ぶ。
なお、図3中の符号L6に示す点線は、摩擦要素CLにライン作動油が完全に充填されたときのクラッチ圧(クラッチ充填圧)を示す。
図3中の符号Aに示す期間は、ソレノイド部24への印加電流がオフとなっている状態においてECU30がソレノイド部24に電流印加を開始してから、電磁制御弁20から調圧弁10にパイロット作動油が実際に供給されるまでの期間を示す。この期間A中は、スプール12の摺動位置は図2(A)に示す停止位置となっており、ライン作動油は摩擦要素CLに未だ供給されない。
また、図3中の符号Bに示す期間は、調圧弁10にパイロット作動油が実際に供給され始めてから、摩擦要素CLにライン作動油が完全に充填されるまでの期間を示す。この期間B中は、スプール12の摺動位置は図2(B)に示す全開位置となっており、第1および第2出力ポート112a、112bの両方からライン作動油が摩擦要素CLに最大流量で供給される。
また、図3中の符号Cに示す期間は、摩擦要素CLにライン作動油が完全に充填された後の期間を示す。この期間C中は、スプール12の摺動位置は図2(C)に示す中間位置となっており、第1および第2出力ポート112a、112bのうち第1出力ポート112aのみからライン作動油が摩擦要素CLに供給される。そして、摩擦要素CLに充填されたライン作動油が目標のクラッチ油圧となるように中間圧制御が実行され、ライン作動油の供給圧が微調節される。
ここで、パイロット作動油が供給されるにつれ、直線L3に示す如くスプール12の摺動位置は停止位置から一旦全開位置となる。これは、摩擦要素CLにライン作動油が完全に充填されてライン圧がクラッチ充填圧に達するまで(期間Bが経過するまで)は、フィードバックポート114からバルブケース11内に流入するライン作動油の圧力(以下、フィードバック圧と呼ぶ)が低く、ライン圧がクラッチ充填圧に達するとフィードバック圧が上昇することに起因する。すなわち、フィードバック圧による力F2が小さければ、パイロット作動油による作動力F1によりスプール12は全開位置まで摺動する。この状態が期間Bの状態である。
一方、ライン圧がクラッチ充填圧に達すれば、フィードバック圧がライン圧まで上昇する。すると、クラッチ充填圧フィードバック圧による力F2が上昇し、その結果、全開位置にあるスプール12はフィードバック圧により押し戻されて中間位置に移動する。この状態が期間Cの状態である。
このように、期間Aから期間Bに移行したときスプール12が一旦全開位置となり、その後期間Bから期間Cに移行したとき、フィードバック圧によりスプール12が中間位置に押し戻されることは、本出願の発明者らの図4に示す実験結果により明らかになった。
そして、本第1実施形態は、このようにスプール12の摺動位置が変化することに着目し、第2入力ポート111bおよび第2出力ポート112bをバルブケース11に形成するとともに、第2ランド部124をスプール12に設けている。
次に、図4の実験の概要を説明する。
この実験では、摩擦要素CLにライン作動油が充填されておらず係合が解放した状態において、摩擦要素CLにライン作動油を供給して充填し(期間Bに相当)、その後、摩擦要素CLに充填されたライン作動油が目標のクラッチ油圧となるように中間圧制御を実行し(期間Cに相当)、その後、摩擦要素CLからライン作動油を排出する。そして、この一連の作動を、クラッチ充填圧が異なる場合毎に実験している。
図4には、8種類のクラッチ充填圧(図4中の直線L7参照)に対する実験結果が示されており、直線L7の最も左に位置するクラッチ充填圧が最低値(約80kPa)であり、最も左に位置するクラッチ充填圧が最高値(約1400kPa)である。
そして、このようにクラッチ圧が変化することにともない、直線L8に示すようにクラッチピストンが未充填位置から充填完了位置まで変位すると、直線L9に示すようにスプール12の摺動位置はゼロ位置(停止位置)から一旦全開位置(符号(2)参照)となり、その後、中間位置(符号(1)参照)となることが、いずれのクラッチ充填圧においても確認された。
因みに、図4中の符号P1は、クラッチ充填圧が最高値のときにおけるスプール12の最大移動位置、つまり、スプール12が図1の最も右側へ移動したときの位置を示す。そして、この最大移動位置P1は、スプール12が摺動できる範囲(図4中の符号A1に示す範囲)内に収まっている。
また、図4中の符号P2は、中間圧制御されているときにおけるスプール12の最大移動位置、つまり、スプール12が図1の最も右側へ移動したときの位置を示す。そして、この最大移動位置P2は、摩擦要素CLにライン作動油を充填している最中におけるスプール12の移動範囲(図4中の符号A2に示す範囲)外に位置する。
以上により、本第1実施形態によれば、図4の実験結果にて明らかになった次の現象を利用している。すなわち、期間Aから期間Bに移行したときスプール12が一旦全開位置となり、その後期間Bから期間Cに移行したとき、フィードバック圧によりスプール12が中間位置に押し戻される。そして、本第1実施形態は、このようにスプール12の摺動位置が変化することに着目し、第2入力ポート111bおよび第2出力ポート112bをバルブケース11に形成するとともに、第2ランド部124をスプール12に設けている。
そのため、期間Aから期間Bに移行してスプール12が一旦全開位置となったときには、第1出力ポート112aからのライン作動油の供給に加え、第2出力ポート112bからもライン作動油が摩擦要素CLに供給される。よって、ライン作動油の供給流量を増大させて、摩擦要素CLにライン作動油を急速に充填させることができるので、摩擦要素CLの係合を制御するその応答性を向上できる。
この応答性向上の効果を図3を用いて以下に説明する。
第2出力ポート112bを備えていない構造の場合には、期間Aから期間Bに移行してスプール12が一旦全開位置となったときには、摩擦要素CLへのライン作動油の供給は第1出力ポート112aのみからとなるため、ライン作動油の供給流量は第2出力ポート112bを備えている場合に比べて少なくなる。その結果、図3中の点線L5aに示すように、クラッチ圧がクラッチ充填圧に達するまでの時間が長くなる。
すなわち、ECU30がソレノイド部24に電流印加を開始してから摩擦要素CLにライン作動油が完全に充填されるまでの期間を充填時間と定義すると、本第1実施形態によれば充填時間が図3中の符号T1に示す期間となるのに対し、第2出力ポート112bを備えていない構造の場合には、充填時間が図3中の符号T2に示す期間となる。
すると、クラッチピストン変位が充填完了位置に到達するまでの時間が長くなり(図3中の点線L4a参照)、その結果、フィードバック圧がライン圧まで上昇する時間が長くなるため、スプール12が全開位置から中間位置に押し戻されるタイミングが遅くなる(図3中の点線L3a参照)。
このように、本第1実施形態による充填時間T1は、第2出力ポート112bを備えていない構造の場合による充填時間T2に比べて短くなり、よって、摩擦要素CLの係合を制御するその応答性が向上される。
さらに、本第1実施形態によれば、期間Bから期間Cに移行して第1出力ポート112aからのライン作動油の出力を全開位置よりも小さくしたときには、第2出力ポート112bは閉塞されるため、ライン作動油充填完了後(期間C)に第2出力ポート112bからライン作動油が摩擦要素CLに供給されることはない。よって、摩擦要素CLに充填されたライン作動油が目標のクラッチ油圧となるようにライン作動油の供給圧を微調節するといった中間圧制御が、第2出力ポート112bにより阻害されない。
以上により、期間Bが終了してライン作動油が充填された状態のときにライン作動油の供給圧を微調節する中間圧制御を阻害することなく、摩擦要素CLへのライン作動油の充填速度を速くすることを、開発時間の軽減を図りつつ容易に実現できる。
(第2実施形態)
上記第1実施形態では、配管43にはオリフィスが設けられていないのに対し、本第2実施形態では、図5に示すように配管43にオリフィス431を設けている。このオリフィス431により、第2出力ポート112bから摩擦要素CLに供給されるライン作動油の圧力変動(脈動)は低減される。よって、摩擦要素CLにライン作動油を過剰に供給してしまうオーバーシュートや、過剰に排出してしまうアンダーシュートの恐れを低減できる。
また、本第2実施形態によれば、配管41と配管43の両方にオリフィス411、431が設けられているので、第1出力ポート112aから出力されるライン作動油の流量を制限して脈動を低減する度合いと、第2出力ポート112bから出力されるライン作動油の流量を制限して脈動を低減する度合いとを、別々のオリフィス411、431により設定することができるので、流量設定に自由度を持たせることができる。
(第3実施形態)
上記第2実施形態では、配管41に設けられたオリフィス411を、配管41のうち配管43が接続される部分よりも上流側に配置しているのに対し、本第3実施形態では、オリフィス411を配管43が接続される部分よりも下流側に配置して、配管43に設けられたオリフィス431を廃止している。このオリフィス411により、第1および第2出力ポート112a、112bから摩擦要素CLに供給されるライン作動油の圧力変動(脈動)は低減される。よって、摩擦要素CLにライン作動油を過剰に供給してしまうオーバーシュートや、過剰に排出してしまうアンダーシュートの恐れを低減できる。
また、本第3実施形態によれば、第2実施形態に比べてオリフィスの数を減らすことができる。
(第4実施形態)
上記第1〜第3実施形態では、スプール12の第2ランド部124は、コイルスプリング13に対して第1ランド部122の反対側に配置されているのに対し、図7に示す本第4実施形態では、第2ランド部125は、第1ランド部122に対してコイルスプリング13の反対側に配置されている。
より具体的には、第2ランド部125は、第1ランド部122とパイロットランド部121との間に位置し、第2入力ポート111bおよび第2出力ポート112bを開閉するとともに、ドレインポート115を開閉する。また、第2ランド部125の径寸法は第1ランド部122の径寸法と同じ大きさに設定されている。
そして、上記第1〜第3実施形態と同様にして、期間Aから期間Bに移行してスプール12が一旦全開位置となったときには、第1出力ポート112aからのライン作動油の供給に加え、第2出力ポート112bからもライン作動油が摩擦要素CLに供給される。なお、図7に示すスプール12の摺動位置は全開位置である。
また、期間Bから期間Cに移行して第1出力ポート112aからのライン作動油の出力を全開位置よりも小さくしたときには、第2出力ポート112bは閉塞されるため、ライン作動油充填完了後(期間C)に第2出力ポート112bからライン作動油が摩擦要素CLに供給されることはない。
よって、本第4実施形態においても上記第1〜第3実施形態と同様の効果が発揮される。
また、本第4実施形態によれば、第2ランド部125の径寸法を、コイルスプリング13の径寸法に制約を受けることなく大きく設定できる。例えば、スプール12およびバルブケース11の穴加工が困難になってしまうことなく第2ランド部125の径寸法を大きく設定できる。よって、第2出力ポート112bからのライン作動油の供給流量を増大でき、ライン作動油充填のより一層の高速化を図ることを、容易に実現できる。
なお、第2ランド部124をコイルスプリング13に対して第1ランド部122の反対側に配置した第1実施形態では、第2ランド部125の径寸法をコイルスプリング13よりも小さく設定しなければならないという制約が生じる。但し、第2ランド部125の径寸法を大きくした第4実施形態の場合には、第2ランド部125とバルブケース11との摺動面積が増加するため、スプール12の初期動作の遅れが生じる。よって、スプール12の初期動作の遅れ回避をライン作動油充填のより一層の高速化よりも優先させる場合には、第1実施形態を採用して好適である。
(第5実施形態)
上記第1〜第4実施形態では、一つのスプール12が第1ランド部122と第2ランド部124の両方を有しているのに対し、図8に示す本第5実施形態では、特許請求の範囲に記載の「スプール」を、それぞれ別体に形成された第1スプール部材12Aと第2スプール部材12Bとから構成している。
より具体的には、第1スプール部材12Aは、パイロットランド部121、第1ランド部122およびフィードバックランド部123を有し、第2スプール部材12Bは第2ランド部126を有する。第2スプール部材12Bは、第1スプール部材12Aとコイルスプリング13との間に配置されている。また、第2ランド部126の径寸法はフィードバックランド部123の径寸法と同じ大きさに設定されている。
そして、上記第1〜第3実施形態と同様にして、期間Aから期間Bに移行して第1スプール部材12Aおよび第2スプール部材12Bが一旦全開位置となったときには、第1出力ポート112aからのライン作動油の供給に加え、第2出力ポート112bからもライン作動油が摩擦要素CLに供給される。なお、図8に示す第1スプール部材12Aおよび第2スプール部材12Bの摺動位置は全開位置である。
また、期間Bから期間Cに移行して第1出力ポート112aからのライン作動油の出力を全開位置よりも小さくしたときには、第2出力ポート112bは閉塞されるため、ライン作動油充填完了後(期間C)に第2出力ポート112bからライン作動油が摩擦要素CLに供給されることはない。
よって、本第5実施形態においても上記第1〜第3実施形態と同様の効果が発揮される。
また、本第5実施形態によれば、第2ランド部126が形成された第2スプール部材12Bを第1ランド部122が形成された第1スプール部材12Aとは別体に構成しているので、第2ランド部125の径寸法を、コイルスプリング13の径寸法に制約を受けることなく大きく設定できる。
よって、例えば、スプール12およびバルブケース11の穴加工が困難になってしまうことなく第2ランド部125の径寸法を大きく設定できる。よって、第2出力ポート112bからのライン作動油の供給流量を増大でき、ライン作動油充填のより一層の高速化を図ることを、容易に実現できる。但し、その背反として、調圧弁10の軸方向長さが長くなってしまう。
(他の実施形態)
上記各実施形態では、スプール作動制御手段としてパイロット作動油の供給圧を制御する電磁制御弁20を採用しているが、本発明のスプール作動制御手段の他の実施形態として、電磁力を発生させるソレノイドをスプール作動制御手段として調圧弁10に設け、そのソレノイドの電磁力によりスプール12を直接作動させる構造にしてもよい。
このように、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能である。
本発明の第1実施形態に係る油圧制御装置の構造を示す模式図である。 図1に示す調圧弁の作動を示す模式図である。 第1実施形態において、摩擦要素にライン作動油を供給をする際のスプールの摺動位置変化を示すタイミングチャートである。 本出願の発明者らが行った実験の結果を示すグラフである。 本発明の第2実施形態に係る油圧制御装置の構造を示す模式図である。 本発明の第3実施形態に係る油圧制御装置の構造を示す模式図である。 本発明の第4実施形態に係る調圧弁の構造を示す模式図である。 本発明の第5実施形態に係る調圧弁の構造を示す模式図である。
符号の説明
2:AT用油圧制御装置(自動変速機用油圧制御装置)、
10:調圧弁、
11:バルブケース、112a:第1出力ポート、112b:第2出力ポート、114:フィードバックポート、
13:コイルスプリング(弾性部材)、
12:スプール、12A:スプール部材、12B:スプール部材、122:第1ランド部、124:第2ランド部、
20:電磁制御弁(スプール作動制御手段)、
30:ECU(電子制御装置)、
CL:摩擦要素。

Claims (5)

  1. 自動変速機に設けられている複数の摩擦要素を作動させるクラッチ油圧を制御することで、前記摩擦要素の係合または解放を制御して前記自動変速機の変速段を切り換える自動変速機用の油圧制御装置において、
    バルブケース、前記バルブケース内に摺動可能に収容されたスプール、および前記スプールに弾性力を付勢する弾性部材を有し、前記摩擦要素に供給されるライン作動油の供給圧を調節する調圧弁と、
    前記弾性力に抗する向きに前記スプールに作動力を付勢して、前記スプールの摺動位置を制御するスプール作動制御手段と、
    を備え、
    前記バルブケースには、前記摩擦要素に前記ライン作動油を出力する第1出力ポートと、前記第1出力ポートと連通して前記第1出力ポートから出力されたライン作動油の圧力を前記作動力に抗する向きに前記スプールに付勢させるフィードバックポートと、前記摩擦要素に前記ライン作動油を出力する第2出力ポートと、が形成され、
    前記スプールの摺動位置は、前記スプール作動制御手段により、前記第1出力ポートからの前記ライン作動油の出力を停止する停止位置と、前記第1出力ポートからの前記ライン作動油の出力を最大にする全開位置と、前記ライン作動油の出力を前記全開位置よりも小さくする中間位置と、に制御され、
    前記第2出力ポートは、前記全開位置の場合には前記スプールにより開かれ、前記停止位置および前記中間位置の場合には前記スプールにより閉塞されることを特徴とする自動変速機用油圧制御装置。
  2. 前記バルブケースには、前記作動力を発揮するパイロット作動油が供給されるパイロット入力ポートが形成され、
    前記スプール作動制御手段は、前記パイロット入力ポートへの前記パイロット作動油の供給圧を制御する電磁制御弁である請求項1記載の自動変速機用油圧制御装置。
  3. 前記スプールは、前記第1出力ポートからの前記ライン作動油の出力を制御する第1ランド部と、前記第2出力ポートからの前記ライン作動油の出力を制御する第2ランド部とを有し、
    前記第2ランド部は、前記弾性部材に対して前記第1ランド部の反対側に配置されている請求項1または2記載の自動変速機用油圧制御装置。
  4. 前記スプールは、前記第1出力ポートからの前記ライン作動油の出力を制御する第1ランド部と、前記第2出力ポートからの前記ライン作動油の出力を制御する第2ランド部とを有し、
    前記第2ランド部は、前記第1ランド部に対して前記弾性部材の反対側に配置されている請求項1または2記載の自動変速機用油圧制御装置。
  5. 前記スプールは、前記第1出力ポートからの前記ライン作動油の出力を制御する第1ランド部を有する第1スプール部材と、前記第1スプール部材とは別に、前記第2出力ポートからの前記ライン作動油の出力を制御する第2ランド部を有する第2スプール部材とを備えて構成されている請求項1から4のいずれか一項記載の自動変速機用油圧制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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