JP4802966B2 - 車両用自動変速機の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、リニアソレノイドバルブのスプールを強制的に移動させることにより、リニアソレノイドバルブ内の異物(ポートのクリアランスに挟まった異物など)を排除するようにした車両用自動変速機の制御装置に関する。
従来より、車両用自動変速機の制御装置には、入力信号に基づいて制御圧を発生するリニアソレノイドバルブが使用されている。このリニアソレノイドバルブは、所定の油圧が供給される入力ポート、調圧された油圧を出力する出力ポート、ドレンポート等を備えており、出力油圧を調圧している状態では、入力ポート或いはドレンポートのクリアランスが、例えば数十μm程度と極めて小さい状態とされる場合がある。このため、油中に混入している鉄粉等の異物がこの小さな開口部(上記クリアランス)に引っ掛かり、適切な油圧制御に支障を招いてしまう虞があった。
特に、車両用自動変速機がベルト式無段変速装置(CVT)を有する場合には、プライマリプーリ及びセカンダリプーリ、そしてこれらに巻掛けられるベルトがいずれも金属製であるため、これらが摺接することによってスラッジ状の微小異物が発生しやすく、この微小異物がリニアソレノイドバルブに入り込んで上記クリアランスに引っ掛かり、スプール(弁子)の円滑な動作を阻害する虞がある。
このような不具合を防止するために、リニアソレノイドバルブによる調圧が必要ないときに、リニアソレノイドバルブのスプールを大きく移動させて開口部を開き、油と共に異物を排出する「異物除去動作」を行うことが提案されている(下記の特許文献1及び特許文献2)。例えば、リニアソレノイドバルブに対する励磁電流を周期的に変化させ、リニアソレノイドバルブのスプールを強制的に往復移動させて異物を除去するようにしている。
特開平4−119254号公報 特開2005−54970号公報
しかしながら、上記各特許文献に開示されている異物除去動作にあっては以下に述べる不具合があった。
図6は、上記異物除去動作におけるリニアソレノイドバルブに対する制御圧指示信号(励磁電流の制御パルス信号)と、それに伴う制御対象圧(ライン圧等の油圧)の変化を示している。
この図からも明らかなように、異物除去動作の終了時点では制御対象圧にアンダーシュートが発生しており(図6において一点鎖線部分Aを参照)、異物除去動作終了直後の制御対象圧が不足し、また、この制御対象圧が不安定になるといった状況を招いている。また、場合によっては(例えばリニアソレノイドバルブのスプールを、制御対象圧を高める位置で停止させて異物除去動作を終了するような場合には)異物除去動作の終了時点で、制御対象圧にオーバシュートが発生することもある。
このような状況では、異物除去動作終了後における自動変速機の制御が円滑に行えなくなったり、上記CVTを備えたものにあっては適切なベルト挟圧が得られず、ベルトとプーリとの間に滑りが発生するなどしてCVTの作動に悪影響を与えてしまう可能があった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、異物除去動作の終了時点における制御対象圧を適正に確保することができる車両用自動変速機の制御装置を提供することにある。
−課題の解決原理−
上記の目的を達成するために講じられた本発明の解決原理は、異物除去動作の終了タイミングにおけるスプールの移動速度を低くすることで、リニアソレノイドバルブによって制御される制御対象圧の変動を抑え、これにより、油圧のアンダーシュート、オーバシュート、変動を抑制し、異物除去動作の終了後において適正な制御対象圧が得られるようにしている。
−解決手段−
具体的に、本発明は、リニアソレノイドバルブを備え、このリニアソレノイドバルブの作動によって自動変速機用油圧回路内の制御対象圧を制御すると共に、リニアソレノイドバルブのスプールを強制的に往復移動させることにより、このリニアソレノイドバルブ内の異物を除去する異物除去動作を行う車両用自動変速機の制御装置を前提とする。この車両用自動変速機の制御装置に対し、上記異物除去動作の終了タイミングにおいて、上記スプールの移動速度を徐々に減速させるスプール速度制御手段を備えさせている。
上記異物除去動作として具体的には以下の動作が行われる。つまり、異物除去動作は、この異物除去動作開始前のスプール位置である「スプール初期位置」と、この「スプール初期位置」に対して制御対象圧が上昇する側の位置である「スプール移動位置」との間でスプールを強制的に複数回往復移動させるものである。そして、上記スプール速度制御手段が、異物除去動作の終了タイミングにおいて、上記「スプール移動位置」から「スプール初期位置」に向けてスプールを戻す際のスプール移動速度を、「スプール初期位置」から「スプール移動位置」に向けてスプールを移動させる際のスプール移動速度よりも低く設定する構成としている。より具体的には、スプール速度制御手段が、リニアソレノイドバルブへの制御圧指示信号を徐々に低下させていくことにより、上記「スプール移動位置」から「スプール初期位置」に向けてスプールを戻す際のスプール移動速度を、「スプール初期位置」から「スプール移動位置」に向けてスプールを移動させる際のスプール移動速度よりも低く設定する構成としている。
これらの特定事項により、異物除去動作の終了タイミングでは、スプールの移動速度が低く設定されていることで、このスプールの移動に伴う制御対象圧の変動は僅かであり、スプールが所定位置(上記スプール初期位置)に達して異物除去動作が終了した時点では、この制御対象圧としては所望の値が得られることになる。つまり、自動変速機用油圧回路内の制御対象圧のアンダーシュート、オーバシュート、変動等が抑制された状態で異物除去動作を終了させることができ、自動変速機用油圧回路内のライン圧や、CVTの場合のベルト挟圧を適切に得ることができる。また、異物除去動作の終了タイミング以外では比較的高速度でスプールを移動させているため、異物除去に必要なスプール往復移動を短時間のうちに所定回数実行でき、異物除去動作に要する時間が長期化してしまうこともない。
また、上記車両用自動変速機としては、走行レンジにおける車両の停止時に、エンジンからの動力伝達を繋脱する入力クラッチの係合圧を低下させて伝達トルクを低下させるニュートラル制御を行うようになっており、車両が停止状態であり且つ上記ニュートラル制御の開始前に、異物除去動作を行う構成としている。
このような車両用自動変速機を搭載した車両が停止状態にあり且つニュートラル制御の開始前のタイミングでは、入力クラッチの係合圧は、ライン圧に基づく係合圧であるので、異物除去動作によって制御対象圧が変動した場合でも、入力クラッチの係合圧は殆ど変動することがなく、従って、入力クラッチの係合圧の変動に伴うショックを発生させることなしに異物除去動作を行うことが可能になる。
また、異物除去動作の他の実行タイミングとして、上記ニュートラル制御の終了直後に、異物除去動作を行う場合も挙げられる。
このようなニュートラル制御の終了直後のタイミングでは、入力クラッチの係合圧は、ライン圧に基づく係合圧であるので、異物除去動作によって制御圧が変動した場合でも、入力クラッチの係合圧は殆ど変動することがなく、従って、この場合にも入力クラッチの係合圧の変動に伴うショックを発生させることなしに異物除去動作を行うことが可能になる。
車両用自動変速機として具体的にはベルト式無段変速装置が備えられており、リニアソレノイドバルブの作動によって制御される自動変速機用油圧回路内の制御対象圧をライン圧及びベルト挟圧としている。
本発明では、異物除去動作の終了タイミングにおけるスプールの移動速度を低く設定している。このため、リニアソレノイドバルブによって制御される制御対象圧の変動を抑えることができ、油圧のアンダーシュート、オーバシュート、変動を抑制し、異物除去動作の終了後において適正な制御対象圧を得ることができて、自動変速機の制御の円滑化、CVTを備えたものにおける適切なベルト挟圧の確保を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は、自動車用のベルト式無段変速機(所謂CVT:Continuously Variable Transmission)の制御装置として本発明を適用した場合について説明する。また、以下の実施形態では、FF(フロントエンジン・フロントドライブ)車両に搭載されたベルト式無段変速機について説明する。
(トランスアクスルの全体構成)
先ず、ベルト式無段変速機が搭載されたトランスアクスルの全体構成について説明する。
図1は、本実施形態に係る車両用自動変速機1を含むトランスアクスルを示す図である。この車両用自動変速機1は、ベルト式無段変速装置(CVT)2、前後進切換え装置3、ロックアップクラッチ(CL-UP)5を内蔵したトルクコンバータ6、カウンタシャフト7、及びディファレンシャル装置9を備えており、これら装置が、一体化された分割ケース(図示省略)に収納されている。
トルクコンバータ6は、エンジン出力軸10にフロントカバー17を介して連結されているポンプインペラ11、入力軸12に連結されているタービンランナ13、及びワンウェイクラッチ15を介して支持されているステータ16を有しており、更に入力軸12とフロントカバー17との間に上記ロックアップクラッチ5が介在されている。尚、図1中の符合20は、ロックアップクラッチプレートと入力軸12との間に介在するダンパスプリング、21は、ポンプインペラ11に連結して駆動されるオイルポンプ(油圧発生源)である。
CVT2は、プライマリシャフト22に固定された固定シーブ23及びこのプライマリシャフト22に摺動のみ自在に支持されている可動シーブ25から成るプライマリプーリ26と、セカンダリシャフト27に固定されている固定シーブ29及びこのセカンダリシャフト27に摺動のみ自在に支持されている可動シーブ30から成るセカンダリプーリ31と、これらプライマリプーリ26及びセカンダリプーリ31に巻掛けられた金属製のベルト32と、を備えている。
更に、プライマリ側の可動シーブ25の背面にはシングルピストンからなる油圧アクチュエータ33が配置されており、また、セカンダリ側の可動シーブ30の背面にはシングルピストンからなる油圧アクチュエータ35が配置されている。プライマリ側油圧アクチュエータ33は、プライマリシャフト22に固定されている反力支持部材37及び可動シーブ25の背面に固定されている筒状部材39を有しており、これら反力支持部材37と筒状部材39とにより油圧室41を構成している。
一方、セカンダリ側油圧アクチュエータ35は、セカンダリシャフト27に固定されている反力支持部材43及び可動シーブ30の背面に固定されている筒状部材45を有しており、これら反力支持部材43と筒状部材45とにより油圧室46を構成している。また、可動シーブ30と反力支持部材43との間にはプリロード用のスプリング47が圧縮状態で配設されている。
前後進切換え装置3は、ダブルピニオンプラネタリギヤ50、リバースブレーキ(後進用ブレーキ)B1及び入力クラッチ(ダイレクトクラッチ又は走行クラッチ)C1を有している。上記ダブルピニオンプラネタリギヤ50は、そのサンギヤSが入力軸12に連結されており、第1,第2のピニオンP1,P2を支持するキャリヤCRがプライマリ側の固定シーブ23に連結されており、そしてリングギヤRが後進用摩擦係合要素となる上記リバースブレーキB1に連結されている。また、キャリヤCRとリングギヤRとの間に前進用摩擦係合要素となる上記入力クラッチC1が介在されている。
カウンタシャフト7には、大ギヤ51及び小ギヤ52が固定されており、大ギヤ51はセカンダリシャフト27に固定されたギヤ53に噛合し、また、小ギヤ52はディファレンシャル装置9のギヤ55に噛合している。ディファレンシャル装置9は、上記ギヤ55を有するデフケース66に支持されたデフギヤ56の回転が左右のサイドギヤ57,59を介して左右車軸60,61に伝達されるようになっている。
(油圧回路の説明)
次に、図2を用いて車両用自動変速機の油圧回路について説明する。
図2において、21は上記オイルポンプ、また、70はプライマリレギュレータバルブ、71はセカンダリレギュレータバルブ、SLTはライン圧制御用リニアソレノイドバルブ、73はセカンダリシーブコントロールバルブであり、75は運転者のシフトレバー等の操作により切換えられるマニュアルシフトバルブである。
また、76は上記入力クラッチC1,リバースブレーキB1用の油圧サーボC1,B1に供給する、いわゆるクラッチ(レンジ)圧(作動圧、モジュレータ圧)を発生するクラッチモジュレータバルブ、77はクラッチ及びブレーキの切換え時に上記油圧サーボC1,B1へ供給するコントロール圧(制御圧)を発生するコントロールバルブ、79は上記レンジ圧及びコントロール圧を切換えるリレーバルブであり、これらコントロールバルブ77及びリレーバルブ79は、主に車庫出し、車庫入れ等に用いられるので、便宜的に77をガレージシフトコントロールバルブ、79をガレージシフトバルブと称する。
また、80(80A,80B)はレシオコントロールバルブ、81はロックアップコントロールバルブ、83はソレノイドモジュレータバルブである。そして、SOL1及びSOL2は、上記ロックアップコントロールバルブ81及び上記ガレージシフトバルブ79を切換えるための第1及び第2のソレノイドバルブであり、ノーマルクローズタイプで油圧をオン・オフ(供給・解放)制御する。SOL3は、上記レシオコントロールバルブ80をダウンシフト側に作動するソレノイドバルブであり、ノーマルクローズタイプでデューティ制御を行い、また、SOL4は、上記レシオコントロールバブル80をアップシフト側に作動するソレノイドバルブであり、同じくノーマルクローズタイプでデューティ制御を行う。
更に、図2中、85はストレーナ、86はアキュムレータ、87はオイル温度センサ、89は圧力センサ、90は潤滑油路、91はクーラ、92はクーラバイパスバルブ、93はチェックバルブ、98及び99はリリーフバルブであり、また上述したように、33はプライマリ側油圧アクチュエータ、35はセカンダリ側油圧アクチュエータ、6はトルクコンバータ、5はロックアップクラッチである。なお、図2において、他の部品は周知の油圧記号に従うものである。
次に、上記構成に基づく作用について説明する。エンジン回転に基づくオイルポンプ21の回転により、所定油圧が発生し、この油圧は、プーリ比及びスロットル開度(即ち、入力トルク)に基づき演算される制御部からの信号により制御されるリニアソレノイドバルブSLTからのSLT(制御)圧に基づきプライマリレギュレータバルブ70が制御されることにより、ライン圧PLが調圧され、更にセカンダリレギュレータバルブ71により、セカンダリ圧(Psec)が調圧される。更に、リニアソレノイドバルブSLTの出力ポートaからの信号油圧(SLT圧、制御圧)PSLTは、油路a1を介してセカンダリシーブコントロールバルブ73の制御油室73aに供給される。
また、上記リニアソレノイドバルブSLTの信号油圧(SLT圧)は、油路a2を介してガレージシフトコントロールバルブ77の制御油室77aに供給され、このガレージシフトコントロールバルブ77は、ポート77bに入力されているレンジ圧をクラッチコントロール圧PCCに調圧してポート77cから出力し、ガレージシフトバルブ79の入力ポート79eに供給する。
また、クラッチモジュレータバルブ76は、ポート76aにライン圧PLが入力され、ポート76bから油路c1及びストレーナ85を介して油路c2に出力すると共に、一方の制御油室76cに上記出力ポート76bからの出力圧(レンジ圧)が入力されており、且つスプールがスプリングにより上記制御油室76cに向けて付勢されていると共に、小径プラグを介しての他方の制御油室76eにマニュアルシフトバルブ75のリバースポートRからの油圧が油路bを介して供給されている。従って、クラッチモジュレータバルブ76は、ライン圧PLが低い状態では、制御油室76cに作用するフィードバック圧はスプリングの予荷重に打勝つことなく、ライン圧と略同じレンジ圧を出力するが、ライン圧PLが高くなると、それに応じてフィードバック圧も高くなり、スプリングの予荷重に打勝つと、このスプリングと制御油室76cのフィードバック圧とのバランスにより、略一定のレンジ圧(PB1,PC1)を出力する。尚、上記油路c1のレンジ圧は、上記ストレーナ85を介してリニアソレノイドバルブSLTの入力ポートcに入力しており、また、上記油路c2のレンジ圧は、ソレノイドモジュレータバルブ83に入力している。
上記ソレノイドモジュレータバルブ83は、ポート83aから入力される上記レンジ圧を、ポート83bより出力される油圧によりポート83cに作用するフィードバック圧に基づいて所定量減圧し、各ソレノイドバルブSOL1〜SOL4及び上記セカンダリシーブコントロールバルブ73の制御油室73eに供給する。このセカンダリシーブコントロールバルブ73は、上記油路a1を介して制御油室73aに入力される信号油圧(SLT圧)とモジュレータバルブ83より制御油室73eに入力される油圧に基づき、ポート73bに入力されているライン圧PLをセカンダリシーブ用圧PSSに調圧してポート73cに出力し、セカンダリ側油圧アクチュエータ35に供給する。
ダウンシフト用ソレノイドバルブSOL3は、上記ソレノイドモジュレータバルブ83より入力した油圧をそれぞれデューティ制御してポートgより制御圧を出力し、レシオコントロールバルブ80A,80Bの制御油室80f,80gにこの制御圧を供給する。また、アップシフト用ソレノイドバルブSOL4は、上記モジュレータバルブ83より入力した油圧をそれぞれデューティ制御してポートhより制御圧を出力し、レシオコントロールバルブ80A,80Bの、上記制御油室80f,80gとは反対位置にある制御油室80h,80iに制御圧を供給する。そして、レシオコントロールバルブ80Aのポート80aにはライン圧PLが入力されており、また、レシオコントロールバルブ80Bのポート80bには、チェックバルブ94を介してライン圧PLを減圧した油圧が入力されている。
上記両ソレノイドバルブSOL3,SOL4がONにされると、出力ポートg,hより制御圧が出力され、レシオコントロールバルブ80A,80Bの制御油室80f,80g,80h,80iに制御圧が供給されるが、制御油室80f,80iに制御油室80g,80hよりも高い油圧が供給される。すると、レシオコントロールバルブ80A,80Bは、内部に収容されているスプリングの付勢力に反して両バルブ80A,80Bのスプールが移動し、ポート80cとポート80eとが連通するが、ポート80aとポート80c,80eとが遮断されると共に、ポート80dとドレーンポートEXとが遮断される。つまりプライマリ側油圧アクチュエータ33が遮断されている状態となって、油圧の出入がない状態に保持され、CVT2は所定変速比に保持される。
例えばDレンジにおいてスロットル開度及び車速に基づいてアップシフトが指令されると、アップシフト用ソレノイドバルブSOL4よりデューティ制御された油圧が上記制御油室80h,80iに出力されると共に、ダウンシフト用ソレノイドバルブSOL3がOFFされる。すると、ポート80aと80cとが連通すると共に、ポート80dとドレーンポートEXとが遮断され、プライマリレギュレータバルブ70からポート80aに供給されるライン圧PLが上記ソレノイドバルブSOL4のデューティ制御に基づく所定信号圧に応じて調圧されて、ポート80cからプライマリ側油圧アクチュエータ33に供給される。一方、セカンダリ側油圧アクチュエータ35には、上述したように、セカンダリシーブコントロールバルブ73により入力トルクに応じた所定セカンダリシーブ用圧PSSが作用しており、ベルト挟持力を保持しているが、上述したダブルピストンから成るプライマリ側油圧アクチュエータ33に上記油圧が供給されると、CVT2は、プライマリプーリ26の有効径が大きくなる方向、即ちオーバドライブ側に変速(アップシフト)する。
また、例えばDレンジにおいてスロットル開度及び車速に基づいてダウンシフトが指令されると、ダウンシフト用ソレノイドバルブSOL3よりデューティ制御された油圧が上記制御油室80f,80gに出力されると共に、アップシフト用ソレノイドバルブSOL4がOFFされる。すると、ポート80aとポート80cとが遮断すると共に、ポート80dとドレーンポートEXとが連通し、プライマリ側油圧アクチュエータ33の油圧を所定速度でドレーンする。これにより、上記セカンダリ側油圧アクチュエータ35に所定セカンダリシーブ用圧PSSが供給されていることに基づき、CVT2は、プライマリプーリ26の有効径が小さくなる方向、即ちアンダドライブ側に変速(ダウンシフト)する。
一方、上記ソレノイドバルブSOL1の出力ポートeは、油路e1を介してロックアップコントロールバルブ81のポート81fに、また、油路e2を介してガレージシフトバルブ79のポート79fに、それぞれ接続されている。また、上記ソレノイドバルブSOL2の出力ポートfは、油路f1を介してガレージシフトバルブ79のポート79cに、更にガレージシフトバルブ79のポート79dより油路f2を介してロックアップコントロールバルブ81のポート81gに接続されている。これにより、ソレノイドバルブSOL1及びソレノイドバルブSOL2が出力する信号圧に基づき、ガレージシフトバルブ79の切換え位置とロックアップコントロールバルブ81の切換え位置とが制御される。
上記ガレージシフトバルブ79がポート79eとポート79bとを連通させる状態にある場合には、リニアソレノイドバルブSLTからのSLT圧をガレージシフトコントロールバルブ77を介して入力し、マニュアルシフトバルブ75のポートPMに出力する。つまり、この状態でDレンジ又はRレンジであると、リニアソレノイドバルブSLTのSLT圧によるクラッチC1,ブレーキB1の油圧サーボC1,B1の直接制御の状態であり、スロットル開度に基づいて出力されるリニアソレノイドバルブSLTのSLT圧によりクラッチC1及びブレーキB1のトルク容量が制御される。これにより、特に車両の発進時などにおいて、リニアソレノイドバルブSLTにより制御されるセカンダリシーブコントロールバルブ73に基づきコントロールされるセカンダリシーブ35のトルク容量、即ちベルトのトルク容量に対応してベルトが滑らないようにクラッチC1及びブレーキB1のトルク容量が制御される。
また、ガレージシフトバルブ79がポート79aとポート79bとを連通させる状態にある場合には、プライマリレギュレータバルブ70に基づくクラッチモジュレータバルブ76からのレンジ圧を入力し、マニュアルシフトバルブ75のポートPMに出力する。つまり、この状態でDレンジ又はRレンジであると、クラッチモジュレータバルブ76のレンジ圧によるクラッチC1,ブレーキB1の油圧サーボC1,B1のレンジ圧制御の状態であり、上述したクラッチモジュレータバルブ76による略一定のレンジ圧によりクラッチC1,ブレーキB1のトルク容量が制御される。これにより、特に車両の走行時において、上記クラッチC1,ブレーキB1の油圧サーボC1,B1が過圧状態にならず、且つクラッチC1,ブレーキB1の係合状態が保持される。
ついで、上記ロックアップコントロールバルブ81がポート81aとポート81bとを連通させる状態にある場合には、セカンダリレギュレータバルブ71によるセカンダリ圧がポート81aに入力されて、ポート81bからロックアップクラッチOFFポート6aに供給される。このロックアップクラッチOFFポート6aに供給されたセカンダリ圧は、トルクコンバータ6内、ロックアップクラッチONポート6bを介してポート81cに入力され、更にポート81dを介してクーラ91に導かれる。これにより、ロックアップクラッチ5は切断(解放)状態に保持される。
また、ロックアップコントロールバルブ81がポート81aとポート81bとを連通させる状態にある場合には、ポート81bとドレーンポートEXとが連通し、更にポート81eとポート81cとが連通する。すると、セカンダリレギュレータバルブ71によるセカンダリ圧がポート81eに入力されて、ポート81cからロックアップクラッチONポート6bに供給されると共に、ロックアップクラッチOFFポート6aの油圧がポート81bを介してドレーンポートEXにドレーンされる。これにより、ロックアップクラッチ5は接続状態に保持される。なお、トルクコンバータ6内において、ロックアップクラッチ5が接続するため、ロックアップクラッチOFFポート6aとロックアップクラッチONポート6bとが遮断されるが、供給されるセカンダリ圧がクーラ91に適宣に導かれるので、トルクコンバータ6内に負荷が生じることはない。
(リニアソレノイドバルブSLTの異物除去動作)
上記構成及び作用の車両用自動変速機1においては、上述したように、リニアソレノイドバルブSLTに異物が挟み込んで動作不良を起こすことがある。特に車両用自動変速機1が上述のようなベルト式無段変速装置(CVT)を有する場合には、プライマリプーリ26及びセカンダリプーリ31が金属製であり、またこれらプーリ26,31に巻掛けられたベルト32も金属製であるので、これらプーリ26,31とベルト32とが摺接することによってスラッジ状の微小異物が発生しやすく、このスラッジ状の微小異物がリニアソレノイドバルブSLTに挟み込んでその円滑な動作を阻害する可能性がある。また、本車両用自動変速機1においては、後述するニュートラル制御(N制御)を行っているので、このN制御時に入力クラッチC1の連続滑り状態が発生して、異物が発生しやすく、この異物もリニアソレノイドバルブSLTの動作不良の原因となる。
ここで、N制御とは、燃費の低減、発進時のショックの低減等を目的として、車両のDレンジ(又はRレンジ)における停車中に入力クラッチC1用の油圧サーボC1に供給する油圧を低下させ、入力クラッチC1によって伝達されるトルクを小さくする制御のことをいう。なお、入力クラッチC1によって動力伝達が行われないぎりぎりまでクラッチ板相互の間隔を狭める油圧とする制御としてもよい。特に本発明においては、油圧サーボC1に供給する係合圧を、後述のように、SLT圧PSLTによって直接制御する場合をいうものとする。
上述のように、リニアソレノイドバルブSLTの動作不良が発生すると、リニアソレノイドバルブSLTから出力されるSLT圧によって制御されるプライマリレギュレータバルブ70、セカンダリシーブコントロールバルブ73、ガレージシフトコントロールバルブ77が直接的に動作不良が発生するのはもちろん、さらにプライマリレギュレータバルブ70から出力されるライン圧PLが所望の油圧とならず、このライン圧が供給される各バルブの間接的に動作が不良となるおそれがある。
本実施形態では、リニアソレノイドバルブSLTのスプールを強制的に往復移動させて異物を排除する動作、すなわち異物除去動作を行うようにしている。
ところで、上述のように、リニアソレノイドバルブSLTから出力されるSLT圧によって、つまりスプールの動作によって種々のバルブの動作が影響される。
そこで、本実施形態では、異物除去動作によってスプールを強制移動させた場合でも、その影響がない又は少ない所定のタイミングで異物除去動作を行うようにしている。
具体的に、上述の所定のタイミングとして、
(1)車両が停止状態でかつN制御の開始前、
(2)N制御の終了直後、
のいずれかとしている。
つまり、これらのタイミングでは、入力クラッチC1の係合圧は、ライン圧に基づく係合圧であるので、異物除去動作を行った場合でも、入力クラッチC1の係合圧は殆ど変動することがなく、従って、入力クラッチC1の係合圧の変動に伴うショックを発生させることなしに異物除去動作を行うことが可能になる
次に、上記異物除去制御の具体的な動作について説明する。上記(1),(2)の何れかの条件が成立した際に異物除去動作が開始される。この異物除去動作は、リニアソレノイドバルブSLTの電磁ソレノイドに対して供給する電流値のパルス波形を制御するものであり、このパルス波形のON/OFFを所定時間間隔で交互に繰り返すことによってスプールを強制的に往復移動させ、出力ポートやドレンポートのクリアランスを大きく変化させて異物を除去するようにしている。
図3は、本実施形態に係る異物除去動作におけるリニアソレノイドバルブSLTに対する制御圧指示信号(制御パルス信号)と、それに伴う制御対象圧(ライン圧等の油圧)の変化を示している。
この図3からも明らかなように、本実施形態では、制御パルス信号として、矩形波で成る信号によりリニアソレノイドバルブSLTの電磁ソレノイドに対して供給する電流値を変化させていき、これによりスプールを強制的に往復移動させる点では、従来の異物除去動作と同様である。より具体的には、異物除去動作の開始直前のスプール初期位置を設定する電流値(図中Ia)と、ライン圧等の油圧が上昇する方向側であるスプール移動位置を設定する電流値(図中Ib)との間で電流値を変動させ、これにより、スプールを強制的に複数回往復移動(図3に示すものでは2回往復移動)させる。
そして、この異物除去動作の最終の制御信号では、パルス波の振幅(上記スプール初期位置を設定する電流値Iaに対する電流値の変動幅)をそれまでの振幅(図中A1)よりも大幅に小さくし(図中A2)、且つその振幅A2に達した時点で、この電磁ソレノイドに対して供給する電流値を徐々に低下させていくようにしている(図中のタイミングt1〜t2の制御)。つまり、それまでのスプールの移動速度よりも低速度でスプールを移動させ(スプール速度制御手段による減速動作)、このスプールが初期位置に復帰した時点(電流値を図中Iaとした時点)で異物除去動作を終了する。
このようにして、異物除去動作の最終段階ではスプールが低速度で移動するように上記最終段階での制御信号を設定しているため、異物除去動作の終了時には制御対象圧にアンダーシュートやオーバシュートが発生することを防止できる。その結果、異物除去動作の終了直後にライン圧やベルト挟圧が不足したり、また、これら圧力が不安定になるといった状況を回避することができ、異物除去動作終了後における自動変速機1の制御が円滑に行え、且つ適切なベルト挟圧が得られてCVTの作動を良好に行うことができる。
また、異物除去動作の終了タイミング以外では比較的高速度でスプールを移動させているため、異物除去に必要な所定回数のスプール往復移動を短時間のうちに完了することができ、異物除去動作に要する時間が長期化してしまうこともない。
−変形例1−
次に、本発明の変形例1について説明する。本変形例は、異物除去動作におけるリニアソレノイドバルブSLTに対する制御圧指示信号(制御パルス信号)が上述した実施形態のものと異なっており、その他の構成及び動作は略同一である。従って、ここではリニアソレノイドバルブSLTに対する制御圧指示信号についてのみ説明する。
図4は、本変形例に係る異物除去動作におけるリニアソレノイドバルブSLTに対する制御圧指示信号(制御パルス信号)の変化を示している。この図からも明らかなように、本変形例では、異物除去動作の最終の制御信号では、パルス波の振幅をそれまでのパルス波の振幅(図中A1)と同一振幅とし、この振幅位置から電流値を徐々に低下させていくようにしている(図中のタイミングt1〜t2の制御)。
この場合にも、上述した実施形態の場合と同様に、異物除去動作の最終段階ではスプールが低速度で移動するため、異物除去動作の終了時には制御対象圧にアンダーシュートやオーバシュートが発生することを防止できる。その結果、異物除去動作の終了直後にライン圧やベルト挟圧が不足したり、また、これら圧力が不安定になるといった状況を回避することができ、異物除去動作終了後における自動変速機1の制御が円滑に行え、且つ適切なベルト挟圧が得られてCVTの作動を良好に行うことができる。また、本変形例によれば、スプールの最終段階での往復移動量も十分に確保することができ、異物除去の信頼性の向上を図ることができる。
−変形例2−
次に、本発明の変形例2について説明する。本変形例も、異物除去動作におけるリニアソレノイドバルブSLTに対する制御圧指示信号(制御パルス信号)が上述した実施形態のものと異なっており、その他の構成及び動作は略同一である。従って、ここでもリニアソレノイドバルブSLTに対する制御圧指示信号についてのみ説明する。
図5は、本変形例に係る異物除去動作におけるリニアソレノイドバルブSLTに対する制御圧指示信号(制御パルス信号)の変化を示している。この図からも明らかなように、本変形例では、異物除去動作の最終の制御信号では、パルス波の振幅をそれまでのパルス波の振幅(図中A1)と同一振幅とし、この振幅位置から一旦所定値(図中Ic)まで電流値を降下させた後に、その電流値を徐々に低下させていくようにしている(図中のタイミングt1〜t2の制御)。
この場合にも、上述した実施形態の場合と同様に、異物除去動作の最終段階ではスプールが低速度で移動するため、異物除去動作の終了時には制御対象圧にアンダーシュートやオーバシュートが発生することを防止できる。その結果、異物除去動作の終了直後にライン圧やベルト挟圧が不足したり、また、これら圧力が不安定になるといった状況を回避することができ、異物除去動作終了後における自動変速機1の制御が円滑に行え、且つ適切なベルト挟圧が得られてCVTの作動を良好に行うことができる。また、本変形例においても上述した変形例1の場合と同様に、スプールの最終段階での往復移動量も十分に確保することができ、異物除去の信頼性の向上を図ることができ、また、上記変形例1の場合に比べて異物除去動作に要する時間の短縮化を図ることができる。
−その他の実施形態−
以上説明した実施形態及び変形例では、本発明をベルト式無段変速装置を有する車両用自動変速機の制御装置に適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ベルト式無段変速装置を有していない車両用自動変速機(複数のプラネタリギヤが組み合わされて構成される自動変速機)の制御装置に適用することもできる。
また、上述した実施形態及び変形例では、「車両が停止状態でかつN制御の開始前」や「N制御の終了直後」に異物除去動作を開始するようにしたが、本発明はこれに限るものではなく、リニアソレノイドバルブによる調圧が必要ないタイミングであれば異物除去動作を実行することが可能であり、この異物除去動作の実行タイミングは任意に設定可能である。
また、上述した実施形態及び変形例では、リニアソレノイドバルブSLTの電磁ソレノイドに対して供給する電流値を変化させることによってスプールの移動速度を変化させるようにしたが、印加電圧値を変化させることによってスプールの移動速度を変化させるようにしてもよい。
実施形態に係る車両用自動変速機を含むトランスアクスルを示す図である。 自動変速機の油圧回路を示す図である。 実施形態に係る異物除去動作におけるリニアソレノイドバルブに対する制御パルス信号と、それに伴うライン圧の変化を示す図である。 変形例1の異物除去動作におけるリニアソレノイドバルブに対する制御パルス信号の変化を示す図である。 変形例2の異物除去動作におけるリニアソレノイドバルブに対する制御パルス信号の変化を示す図である。 従来の異物除去動作におけるリニアソレノイドバルブに対する制御パルス信号と、それに伴うライン圧の変化を示す図である。
符号の説明
1 車両用自動変速機
SLT リニアソレノイドバルブ
1 入力クラッチ

Claims (6)

  1. リニアソレノイドバルブを備え、このリニアソレノイドバルブの作動によって自動変速機用油圧回路内の制御対象圧を制御すると共に、リニアソレノイドバルブのスプールを強制的に往復移動させることにより、このリニアソレノイドバルブ内の異物を除去する異物除去動作を行う車両用自動変速機の制御装置において、
    上記異物除去動作の終了タイミングにおいて、上記スプールの移動速度を徐々に減速させるスプール速度制御手段を備えていることを特徴とする車両用自動変速機の制御装置。
  2. 上記請求項1記載の車両用自動変速機の制御装置において、
    異物除去動作は、この異物除去動作開始前のスプール位置である「スプール初期位置」と、この「スプール初期位置」に対して制御対象圧が上昇する側の位置である「スプール移動位置」との間でスプールを強制的に複数回往復移動させるものであって、
    スプール速度制御手段は、異物除去動作の終了タイミングにおいて、上記「スプール移動位置」から「スプール初期位置」に向けてスプールを戻す際のスプール移動速度を、「スプール初期位置」から「スプール移動位置」に向けてスプールを移動させる際のスプール移動速度よりも低く設定するよう構成されていることを特徴とする車両用自動変速機の制御装置。
  3. 上記請求項2記載の車両用自動変速機の制御装置において、
    スプール速度制御手段は、リニアソレノイドバルブへの制御圧指示信号を徐々に低下させていくことにより、上記「スプール移動位置」から「スプール初期位置」に向けてスプールを戻す際のスプール移動速度を、「スプール初期位置」から「スプール移動位置」に向けてスプールを移動させる際のスプール移動速度よりも低く設定するよう構成されていることを特徴とする車両用自動変速機の制御装置。
  4. 上記請求項1、2または3記載の車両用自動変速機の制御装置において、
    車両用自動変速機は、走行レンジにおける車両の停止時に、エンジンからの動力伝達を繋脱する入力クラッチの係合圧を低下させて伝達トルクを低下させるニュートラル制御を行うようになっており、
    車両が停止状態であり且つ上記ニュートラル制御の開始前に、異物除去動作を行う構成とされていることを特徴とする車両用自動変速機の制御装置。
  5. 上記請求項1、2または3記載の車両用自動変速機の制御装置において、
    車両用自動変速機は、走行レンジにおける車両の停止時に、エンジンからの動力伝達を繋脱する入力クラッチの係合圧を低下させて伝達トルクを低下させるニュートラル制御を行うようになっており、
    上記ニュートラル制御の終了直後に、異物除去動作を行う構成とされていることを特徴とする車両用自動変速機の制御装置。
  6. 上記請求項1〜5のうち何れか一つに記載の車両用自動変速機の制御装置において、
    車両用自動変速機はベルト式無段変速装置を備えており、
    リニアソレノイドバルブの作動によって制御される自動変速機用油圧回路内の制御対象圧はライン圧及びベルト挟圧であることを特徴とする車両用自動変速機の制御装置。
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