JP6352424B2 - 屠殺された家禽部分から皮を除去するための皮剥ぎ装置および方法 - Google Patents

屠殺された家禽部分から皮を除去するための皮剥ぎ装置および方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6352424B2
JP6352424B2 JP2016538879A JP2016538879A JP6352424B2 JP 6352424 B2 JP6352424 B2 JP 6352424B2 JP 2016538879 A JP2016538879 A JP 2016538879A JP 2016538879 A JP2016538879 A JP 2016538879A JP 6352424 B2 JP6352424 B2 JP 6352424B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
skinning
roller
skin
toothed
skinning device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016538879A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016531577A (ja
JP2016531577A5 (ja
Inventor
ヨハニス・アントニー・ヴルーゴプ
マウリス・エドゥアルドゥス・テオドルス・ファン・エスブルーク
エリック・ヘンドリクス・ウェルナー・ペータース
Original Assignee
マレル・シュトルク・ポウルトリー・プロセシング・ベー・フェー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=49956307&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP6352424(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by マレル・シュトルク・ポウルトリー・プロセシング・ベー・フェー filed Critical マレル・シュトルク・ポウルトリー・プロセシング・ベー・フェー
Publication of JP2016531577A publication Critical patent/JP2016531577A/ja
Publication of JP2016531577A5 publication Critical patent/JP2016531577A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6352424B2 publication Critical patent/JP6352424B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A22BUTCHERING; MEAT TREATMENT; PROCESSING POULTRY OR FISH
    • A22BSLAUGHTERING
    • A22B5/00Accessories for use during or after slaughtering
    • A22B5/16Skinning instruments or knives
    • A22B5/166Drum skinners
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A22BUTCHERING; MEAT TREATMENT; PROCESSING POULTRY OR FISH
    • A22CPROCESSING MEAT, POULTRY, OR FISH
    • A22C21/00Processing poultry
    • A22C21/0053Transferring or conveying devices for poultry
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A22BUTCHERING; MEAT TREATMENT; PROCESSING POULTRY OR FISH
    • A22CPROCESSING MEAT, POULTRY, OR FISH
    • A22C21/00Processing poultry
    • A22C21/0092Skinning poultry or parts of poultry

Description

本発明は、屠殺された家禽部分から皮を除去するための皮剥ぎ装置および方法に関するものである。
特に、本発明は、屠殺された家禽部分から例えば胸部分から皮を除去するための皮剥ぎ装置に関するものであって、支持フレームと;この支持フレームによって回転可能に支持された歯付き皮剥ぎローラであるとともに、皮を把持するための複数の歯を有した歯付き皮剥ぎローラと;皮剥ぎローラを回転方向に駆動し得るよう構成された皮剥ぎローラ回転手段と;を具備している。さらに、皮剥ぎ装置は、両端部を有した長尺シューであるとともに、両端部のうちの少なくとも一方の端部が、支持フレームに対して固定され、さらに、長尺シューが、歯付き皮剥ぎローラに対して隣接してさらに歯付き皮剥ぎローラに対して平行に延在している、長尺シューを具備している。
従来技術においては、自動化された装置が、家禽部分から皮を除去するに際して公知である。そのような自動化装置は、皮剥ぎデバイスや、この皮剥ぎデバイスに沿って家禽部分を搬送するためのコンベヤ、を備えている。例えば、特許文献1により、鶏屠殺体の肩領域や首領域から皮を除去するための装置が公知であり、この場合、皮剥ぎデバイスは、回転可能な皮剥ぎローラと、連携シューと、を備えている。
米国特許出願公開第2011/0092146号明細書 NL2007492
公知の装置は、特に屠殺された胸部分の皮剥ぎに際して、不満足であることがわかっている。公知の欠点は、皮剥ぎの品質が悪いことである。残留した皮を手動で除去することが、しばしば必要とされる。他の公知の欠点は、装置の詰まりである。皮剥ぎデバイスから詰まった皮を手動で除去することが、しばしば必要とされる。
本発明の目的は、全体的な効率が改良されているようなおよび/または皮剥ぎ品質が改良されているような、家禽部分から皮を除去するための、皮剥ぎ装置および方法を提供することである。好ましくは、損傷を受ける部分が少なくて済み、これにより、品質低下が少ない。その結果、皮剥ぎされた家禽部分の収率が向上する。
上記の目的は、請求項1に記載された皮剥ぎ装置を提供することによって達成され、その場合、長尺シューは、
−皮剥ぎローラの回転方向に対して対向して配置された中央ノーズ部分であるとともに、この中央ノーズ部分は、2つのサイドエッジと、先端側の皮把持エッジと、を有し、さらに、この中央ノーズ部分のうちの、歯付き皮剥ぎローラに対向したサイドは、アーチ形状表面を有し、このアーチ形状表面の湾曲は、歯付き皮剥ぎローラの湾曲に対応したものとされ、この中央ノーズ部分のアーチ形状表面と歯付き皮剥ぎローラとの間には、皮把持ギャップが形成されている、中央ノーズ部分と;
−中央ノーズ部分と、長尺シューの両端部のうちの、支持フレームに対して固定された方の端部と、の間に位置した少なくとも1つのブリッジ部分であるとともに、歯付き皮剥ぎローラの回転方向から見たときに先端側の皮把持エッジよりも下流側に配置され、これらブリッジ部分と歯付き皮剥ぎローラとの間にブリッジクリアランスが形成されている、少なくとも1つのブリッジ部分と;
を有している。
上記の目的は、さらに、請求項14に記載されたような、屠殺された家禽部分から皮を除去するための方法によって達成される。
本発明による長尺シューの構成の効果は、全体的な効率および/または皮剥ぎ品質が改良されることである。可能な利点は、特に脂肪塊といったような脂肪が付随した皮の除去を改良し得ることである。
本発明による皮剥ぎ装置および方法は、例えば鶏の胸部分から皮を除去するといったように、屠殺された家禽部分から皮を除去するように、構成されている。家禽には、例えば、鶏や、鴨や、ガチョウや、七面鳥、がある。屠殺された家禽は、少なくとも、肉と、この肉上に本来的に存在する皮と、を備えている。
本発明による皮剥ぎ装置は、一次的には、胸部分から皮を除去するという観点で提供される。しかしながら、本発明による皮剥ぎ装置は、また、肩領域や首領域や背中や脚やドラムや太腿等から皮を除去し得るよう構成することも想定される。胸部分上には、ヒレ肉が存在している。皮は、尾と首との間において胸上に本来的に存在しており、ヒレ肉の側面に延在している。本発明による皮剥ぎ装置および方法は、好ましくは、上端からでも側面からでもヒレ肉の側方からでも、胸からすべての皮を除去することができる。したがって、本発明の好ましい実施形態においては、側方や側部に関するさらなる皮剥ぎデバイスを設ける必要がない。
胸の皮は、屠殺体の全体上に、あるいは、胸部分上に、存在することができる。例えば、胸キャップや前方半体上に存在することができる。
皮剥ぎデバイスは、支持フレームを備え、この支持フレームは、歯付き皮剥ぎローラを回転可能に支持する。これにより、歯付き皮剥ぎローラを、長手方向回転軸線まわりに回転させることができる。さらに、歯付き皮剥ぎローラを回転方向に駆動し得るよう構成された駆動手段が設けられる。
皮剥ぎローラは、可能であれば円筒形とされ、外周ローラ表面と、長手方向のローラ回転軸線と、を有している。
歯付き皮剥ぎローラは、好ましくは、ステンレススチールから形成される。しかしながら、歯付き皮剥ぎローラを、プラスチックやセラミクスから形成することもできる。
歯付き皮剥ぎローラの好ましい直径は、皮が除去されることとなる家禽部分の寸法に依存する。例えば、家禽の胸のヒレ肉に関しては、歯付き皮剥ぎローラの直径は、好ましくは5〜20cmであり、より好ましくは5〜15cmであり、さらに好ましくは約10cmである。
歯付き皮剥ぎローラには、複数の歯が設けられている。複数の歯は、除去対象をなす皮を把持し得るよう構成されている。可能であれば、歯付き皮剥ぎローラの軸線方向部分だけに、歯が設けられる。好ましくは、複数の歯は、皮剥ぎローラの少なくとも中央に位置した軸線方向部分に設けられる。より好ましくは、複数の歯は、皮剥ぎローラの大きな軸線方向部分に設けられる。複数の歯は、付加的には、パターン状で設けられる。例えば、長尺の複数の歯は、互いに平行に、および、互いに距離をおいて、延在している。例えば、螺旋パターンで延在している。付加的には、複数の歯は、互いに平行に延在しており、皮剥ぎローラの長手方向軸線に対して平行に延在している。単一の皮剥ぎローラ上に、複数の歯がなす様々なパターンを有した複数の部分を設けることも想定される。例えば、螺旋の角度は、軸線方向部分ごとに相違することができる。複数の歯は、好ましくは、皮を引き裂いてしまったり皮の除去効率を悪くしてしまったりするような外皮を穿孔する傾向を低減し得る構成を、有している。例えば、複数の歯は、平坦な上端面を有している。
さらに、長尺シューが設けられる。長尺シューは、両端部を有している。少なくとも一方の端部は、支持フレームに対して固定されている。長尺シューは、皮剥ぎローラに隣接して延在しており、皮剥ぎローラに対して平行に延在している。長尺シューは、好ましくは、支持フレームに対して固定的に取り付けられる。しかしながら、弾性的な取付を想定することもできる。可能な実施形態においては、長尺シューと皮剥ぎローラとの間の距離は、調節可能とされ、これにより、皮把持ギャップを設定することができる。長尺シューは、皮剥ぎローラに対して平行な長尺構成を有している。一実施形態においては、長尺シューの両端部が、支持フレームに対して固定される。
長尺シューは、中央のノーズ部分を有しており、中央のノーズ部分は、皮剥ぎローラの回転方向に適合した外形を有している。よって、ノーズ部分は、皮剥ぎローラの上流側に延在している。長尺シューの中央のノーズ部分は、歯付き皮剥ぎローラに対して隣接して設けられている、あるいは、歯付き皮剥ぎローラの少なくとも歯付き部分に隣接して設けられている。
中央ノーズ部分は、2つのサイドエッジと、先端側の皮把持エッジと、を有している。皮把持エッジは、除去対象をなす皮を把持し得るよう構成されている。これにより、皮は、皮剥ぎローラと長尺シューとの間に入ることができる。先端側の皮把持エッジは、好ましくは、鈍いエッジとされ、これにより、皮の損傷を防止することができる。可能であれば、先端側の皮把持エッジは、直線状とされ、皮剥ぎローラの軸線に対して実質的に平行に延在している。中央ノーズ部分の2つのサイドエッジは、先端エッジに対して実質的に垂直に延在することができる、あるいは、好ましくは、放射状の角度で延在することができる。これにより、中央ノーズ部分とアーチ形状表面とは、回転方向において広がる。胸部分が皮剥ぎされる場合には、先端側の皮把持エッジの長さは、好ましくは、胸の幅と比較して、より小さなものとされ、長さは、例えば4〜8cmとされる。他の製品に関しては、皮把持エッジの、例えば4〜10cmという長さが想定される。
中央ノーズ部分のうちの、皮剥ぎローラに対向したサイドは、アーチ形状表面を有し、このアーチ形状表面の湾曲は、歯付き皮剥ぎローラの湾曲に対応したものとされる。アーチ形状表面は、先端エッジから開始している。
本発明においては、長尺シューは、歯付き皮剥ぎローラに対して隣接して取り付けられるとともに、歯付き皮剥ぎローラに対して実質的に平行に取り付けられる。中央ノーズ部分のアーチ形状表面と歯付き皮剥ぎローラとの間には、皮把持ギャップが形成される。好ましくは、中央ノーズ部分のアーチ形状表面は、歯付き皮剥ぎローラに対して非常に近接して設けられている。これにより、好ましくは0.1〜0.5mmという皮剥ぎギャップを形成することができる。このギャップにより、すなわちこのスリットにより、皮を、ギャップ内に受領することができ、皮剥ぎローラの回転によって把持することができる。そして、皮を、家禽部分の肉から引っ張ることができる。
好ましくは、中央ノーズ部分の長さは、回転方向において、アーチ形状表面に対向した皮剥ぎローラの少なくとも4個の歯とされる、とりわけ、5〜10個の歯とされる。これは、除去対象をなす皮を十分に把持するに際して、重要である。長さは、例えば、3〜6cmとすることができる。
長尺シューは、さらに、中央ノーズ部分と、長尺シューの両端部のうちの、支持フレームに対して固定された方の端部と、の間に位置した少なくとも1つのブリッジ部分を有している。ブリッジ部分は、歯付き皮剥ぎローラの回転方向から見たときに先端側の皮把持エッジよりも下流側に配置されている。これらブリッジ部分と歯付き皮剥ぎローラとの間にブリッジクリアランスが形成されている。ブリッジクリアランスは、少なくとも皮部分を皮剥ぎローラと一緒に移動させることができ、長尺シューのブリッジ部分の下方を通過させることができる。長尺シューのブリッジ部分は、歯付き皮剥ぎローラに隣接して設けられる。好ましくは、皮剥ぎローラの歯付き部分に隣接して設けられる。
好ましい実施形態においては、ブリッジクリアランスの少なくとも一方は、皮把持ギャップよりも大きいものとされ、これにより、例えば脂肪塊付きのものといったような塊付きの皮を、その大きなブリッジクリアランスを通して、歯付き皮剥ぎローラと一緒に回転させることができる。例えば脂肪塊付きのものといったような塊付きの皮は、例えば、家禽の首まわりに自然に存在する。皮剥ぎ時には、家禽が通常は低温(例えば、10℃以下)であることのために、脂肪は、硬直して硬いものであり、皮に対して固着している。皮剥ぎギャップを、0.1〜0.5mmとすることが想定され、一方または双方のブリッジクリアランスを、1〜20mmとすることが想定される。また、皮剥ぎギャップを、0.1〜0.5mmとすることが想定され、一方のブリッジクリアランスを、1〜10mmとすることが想定され、他方のブリッジクリアランスを、10〜20mmとすることが想定される。代替可能な実施形態においては、また、一方または双方のブリッジクリアランスを、皮剥ぎギャップと比較して、より小さな寸法のものとすることが想定される。
可能な実施形態においては、歯付き皮剥ぎローラは、長尺シューの対応するブリッジ部分に対向して設けられた1つまたは複数の押込突起を有し、押込突起は、対応するブリッジクリアランス内において回転可能とされる。回転時には、押込突起は、例えば脂肪塊付きの皮といったような皮がブリッジクリアランス内に固着してしまうことを防止して、ブリッジクリアランスが遮蔽されてしまわないことを補助する。
一実施形態においては、歯付き皮剥ぎローラには、歯付き皮剥ぎローラの回転方向に沿って延在する1つまたは複数の周縁方向グルーブが設けられ、これら周縁方向グルーブは、好ましくは、複数の歯の深さを超える深さを有している。皮剥ぎデバイスには、好ましくは、さらに、歯付き皮剥ぎローラの近傍に、回転方向から見て長尺シューの下流側に、1つまたは複数の最終剥離カムが設けられ、これら最終剥離カムの各々は、周縁方向グルーブ内に延在する。これにより、皮剥ぎローラから皮が解放されることが補助されるあるいは皮剥ぎローラから皮が解放されることが保証される。最終剥離カムは、好ましくは、支持フレームによって支持される。
可能であれば、皮剥ぎローラからの皮の除去をさらに改良するために、1つのあるいは少なくとも1つの最終剥離カムには、液体および/または圧縮エア等の気体の供給のための出口を有した通路が設けられており、これにより、皮と歯付き皮剥ぎローラとの間に、液体および/または気体を供給し得るものとされる。
これに代えて、皮剥ぎローラからの皮の除去をさらに改良するために、皮剥ぎ装置には、さらに、長尺シューの下流側において皮剥ぎローラの近傍に、吹き込みパイプを設けることができる。吹き込みパイプは、供給源に接続された通路を有している。通路には、液体および/または圧縮エア等の気体の供給のための出口が設けられ、これにより、皮と歯付き皮剥ぎローラとの間に、液体および/または気体を供給し得るものとされる。好ましくは、吹き込みパイプは、2つの最終剥離カムどうしの間に設けられ、可能であれば、中央ノーズ部分の中央位置の近傍に設けられる。
好ましくは、長尺シューの中央ノーズ部分の中央に対応するところには、周縁方向グルーブが設けられない。周縁方向グルーブは、好ましくは長尺シューの中央ノーズ部分の中央から少なくとも10mmの距離のところに、設けられる。皮剥ぎギャップ内に設けられたグルーブは、大きな開口のために、皮または肉を損傷させかねず、また、皮剥ぎギャップの把持能力を低減させかねない。
皮剥ぎローラを、複数の円筒形状の軸線方向部分から構成することが想定される。複数の軸線方向部分の間に、1つまたは複数の周縁方向グルーブが設けられる。複数の円筒形状の軸線方向部分は、支持フレームによって回転可能に支持され、共通のローラ回転軸線まわりにおいて、互いに一緒に回転することができる。この実施形態においては、最終剥離カムが、円筒形状の軸線方向部分どうしの間において、皮剥ぎローラ自体によって支持されて、周縁方向グルーブ内に収容されることが想定される。
付加的には、皮剥ぎローラは、さらに、クリーニングローラを備えている。クリーニングローラは、回転方向から見て長尺シューの下流側において、皮剥ぎローラの近傍において回転可能に支持される。クリーニングローラは、皮剥ぎローラからの皮の除去を補助するために、設けることができる。好ましくは、クリーニングローラは、プラスチックから形成される。しかしながら、クリーニングローラは、また、スチールやセラミクスから形成することも想定される。一実施形態においては、クリーニングローラは、剛毛(ブリストル)を有したものとして具現することができる。
皮剥ぎローラおよび長尺シューの組合せ作用によって肉から除去された皮は、好ましい実施形態においては、回転方向から見て長尺シューの下流側において、重力によって落下するものとされる。好ましくは、皮剥ぎローラは、鉛直方向に配置される。
好ましくは、長尺シューは、さらに、例えばピンやプレートといったような1つまたは複数のガイドを備えている。ガイドは、皮剥ぎローラの回転方向を向いており、中央ノーズ部分とは実質的に逆向きに、後ろ向きに突出している。それらガイドは、皮を、長尺シューから離間する向きに案内し、例えば長尺シューまわりにおいて、除去された皮が肉の方向へと巻き付いてしまうことを防止する。
想定される実施形態においては、歯付き皮剥ぎローラおよび長尺シューは、実質的に水平方向に配置される。家禽部分は、皮剥ぎローラの上方を通過することができ、これにより、家禽部分から引っ張られた皮は、重力の作用で落下することができる。また、歯付き皮剥ぎローラおよび長尺シューを鉛直方向に配置することが想定される。この実施形態も、また、家禽部分から引っ張られた皮が重力の作用で落下し得るという利点を有している。より好ましくは、皮剥ぎローラが鉛直方向に配置される場合に、上側のブリッジクリアランスは、下側のブリッジクリアランスよりも大きいものとされる。例えば、下側のブリッジクリアランスは、皮剥ぎギャップと同様のものとして選択される、あるいは、少なくとも、下側のブリッジクリアランス内の皮がなおも皮剥ぎローラによって引っ張られ得るように、選択される。この場合、上側のブリッジクリアランスは、より大きなものとされ、例えば、5mmよりも大きなものとされ、これにより、脂肪塊付きの皮を通過させることができる。
鉛直方向構成においては、長尺シューと皮剥ぎローラとの双方が、支持フレームによって支持され、好ましくは、長尺シューの上端部および皮剥ぎローラの上端部と、長尺シューの下端部および皮剥ぎローラの下端部と、の双方が、支持フレームによって支持される。付加的には、支持フレームは、最も短い経路の方向において、長尺シューと皮剥ぎローラとの間に直接的に設けられる。これは、家禽部分から除去されて長尺シューの下流側へと落下した皮が支持フレーム上へと落下してしまって除去され残ってしまうという欠点を有している。支持フレームの構成部材が、皮の落下を妨害しないことが好ましい。
これは、有利には、歯付き皮剥ぎローラの下部と長尺シューの下端とを、支持フレーム迂回路を介して連結されることによって、得られる。これにより、長尺シューと皮剥ぎローラとの間の領域は、好ましくは追加的には、皮剥ぎローラの回転方向における下流側の領域は、支持フレームの無い領域とされ、これにより、除去された皮が自由に落下する非遮蔽領域が形成される。
一実施形態においては、皮剥ぎ装置は、さらに、例えばビンといったような皮収集ユニットを備えている。皮収集ユニットは、例えば皮剥ぎデバイスの下方といったように、皮剥ぎデバイスの近傍に配置される。これにより、長尺シューおよび皮剥ぎローラによって家禽部分から引っ張られた皮を収集することができる。
本発明による皮剥ぎ装置を、自立型のデバイスとすることが想定される。屠殺された家禽部分は、皮剥ぎのために、手動で供給することができる。
これに代えて、皮剥ぎ装置は、さらに、屠殺された家禽部分のためのコンベヤを具備している。コンベヤは、皮剥ぎデバイスに対して相互作用し得るよう構成され、コンベヤは、回転方向に対して接線方向をなす搬送方向を有している。皮剥ぎデバイスは、コンベヤに隣接して配置される。これにより、家禽の皮を、皮把持ギャップ内に受領することができる。皮剥ぎローラおよび長尺シューが実質的に鉛直方向に配置されているという好ましい実施形態においては、皮把持ギャップも、また、鉛直方向であり、よって、搬送方向は、好ましくは水平方向である。
家禽の処理速度が、一般的には、1時間あたりにつき1000〜10,000ピースという速度でもって家禽部分を処理し得ることに注意されたい。好ましくは、コンベヤを具備した本発明による皮剥ぎ装置は、皮剥ぎデバイスを備え、皮剥ぎデバイスは、1時間あたりにつき少なくとも1000ピースという速度で皮剥ぎを行うことができる。
例えば、コンベヤは、例えば屠殺された家禽部分の胸部分を含む部分といったようなもののための、一連をなす複数のキャリアを備えている。可能であれば、特許文献2に記載されているようなキャリアが適用される。特に、キャリアは、屠殺された家禽部分を支持するためのものとされ、家禽部分は、内面と外面とを有し、家禽部分は、さらに、胸骨の胸骨体の少なくとも一部を有し、胸骨体は、内臓側の面の少なくとも一部と筋肉側の面の少なくとも一部とを有し、内面は、内臓側の面と同じサイドの面とされ、外面は、筋肉側の面と同じサイドの面とされ、キャリアは、
−キャリアボディであるとともに、家禽部分の内面の少なくとも一部に対して係合するための支持表面を有したキャリアボディと、
−キャリアボディ上に家禽部分を保持するためのフックと、
−キャリアに対して家禽部分を位置合わせするための位置合わせ部材であるとともに、家禽部分の内面に対して係合するためのドーム形状係合端部を有した、位置合わせ部材と、
を備え、
位置合わせ部材が、退避位置と延出位置との間にわたって移動可能とされ、延出位置においては、位置合わせ部材のドーム形状係合端部が、キャリアボディの支持表面から突出され、位置合わせ部材が、キャリアボディの支持表面に対して、延出位置においては位置合わせ部材のドーム形状係合端部が、胸骨の左右の縁部領域どうしの間において、胸骨の内臓側の面のところにあるいは胸骨の内臓側の面の近傍に家禽部分の内面を係合させるように、構成されている。
これに代えて、(無端の)ベルトコンベヤを適用することも想定される。ベルトコンベヤ上には、家禽部分が配置され、本発明による皮剥ぎ装置は、ベルトコンベヤの上方に配置される。
皮剥ぎデバイスが、屠殺された家禽部分のためのコンベヤに対して相互作用し得るよう構成されていて、コンベヤが、回転方向に対して実質的に接線方向をなす搬送方向を有している実施形態においては、支持フレームは、好ましくは、支持フレームのベースに対して弾性的に取り付けられ、これにより、長尺シューおよび歯付き皮剥ぎローラは、コンベヤによって搬送される各家禽部分の外形形状に追従することができる。より好ましくは、例えば圧縮エア式シリンダやスプリングといったような支持フレームアクチュエータが設けられ、長尺シューを、皮剥ぎ対象をなす家禽部分に対して押圧することができる。
一実施形態においては、長尺シューの中央ノーズ部分のうちの、アーチ形状表面とは反対側の外表面は、ブリッジ部分に対しての凹所を有している。凹所により、コンベヤによって搬送される家禽部分どうしの間の間隔を、低減することができる。長尺シューの容積が長尺シューを隠すことがなく、より間隔をつめてコンベヤのキャリア上を搬送される家禽部分どうしの外形形状に追従することができる。
皮剥ぎデバイスが、屠殺された家禽部分のためのコンベヤに対して相互作用し得るよう構成されていて、コンベヤが、トラックと、このトラックに沿って駆動される複数のキャリアと、を備え、各キャリアが、屠殺された家禽部分を支持し得るよう構成された実施形態においては、好ましくは、さらに、空のキャリアを検出するためのキャリアセンサが設けられる。さらに、キャリアセンサに関連して、支持フレーム位置合わせ機構が設けられ、支持フレーム位置合わせ機構は、支持フレームを、動作位置と、動作しない退避位置と、の間にわたって移動させることができ、動作位置においては、皮剥ぎローラと長尺シューとがコンベヤの近傍に配置されており、これにより、搬送中の家禽部分の皮を、皮把持ギャップによって把持することができ、退避位置においては、皮剥ぎローラと長尺シューとがコンベヤから離間したところに配置され、これにより、皮剥ぎローラおよび長尺シューは、空のキャリアに対して接触してしまうことが防止される。
本発明につき、添付図面を参照して、さらに詳細に説明する。
本発明による皮剥ぎ装置を示す正面図である。 図1aの皮剥ぎ装置を示す背面図である。 皮剥ぎ装置を示す正面図であって、本発明の一実施形態によるクリーニングローラを備えている。 図2aの皮剥ぎ装置を示す背面図である。 皮剥ぎ装置のための、本発明の代替可能な実施形態による皮剥ぎローラを示す図である。 皮剥ぎ装置のための、本発明の代替可能な実施形態による皮剥ぎローラを示す図である。 本発明による皮剥ぎ装置を概略的に示す平面図であって、屠殺された家禽のためのコンベヤとの関係が図示されている。 本発明による皮剥ぎ装置を概略的に示す平面図であって、屠殺された家禽のためのコンベヤとの関係が図示されている。 本発明による皮剥ぎ装置を概略的に示す平面図であって、屠殺された家禽のためのコンベヤとの関係が図示されている。 本発明による皮剥ぎ装置を概略的に示す平面図であって、屠殺された家禽のためのコンベヤとの関係が図示されており、本発明の好ましい実施形態による支持フレーム位置合わせ機構が設けられている。 本発明による皮剥ぎ装置を概略的に示す平面図であって、屠殺された家禽のためのコンベヤとの関係が図示されており、本発明の好ましい実施形態による支持フレーム位置合わせ機構が設けられている。 本発明の好ましい実施形態による皮剥ぎ装置のための最終剥離カムを示す図である。
図1,2においては、本発明による皮剥ぎデバイス1が様々な図面で図示されている。屠殺された家禽部分(図示せず)から皮を除去するための皮剥ぎデバイスは、歯付き皮剥ぎローラ3と、長尺シュー4と、を備えている。長尺シュー4は、歯付き皮剥ぎローラ3に隣接して歯付き皮剥ぎローラ3に対して実質的に平行に設けられている。図示の実施形態においては、皮剥ぎローラ3および長尺シュー4は、実質的に鉛直方向に配置されている。図2a,2bの実施形態においては、付加的なクリーニングローラ5が設けられている。
支持フレーム2a〜2fは、歯付き皮剥ぎローラ3を回転可能に支持し得るよう構成されている。図示されていないものの、皮剥ぎローラの駆動手段が設けられている。駆動手段は、回転軸線3’まわりにおいて回転方向Rに皮剥ぎローラ3を駆動し得るよう構成されている。好ましくは、皮剥ぎローラ3の回転速度は、調節可能とされる。皮剥ぎローラ3の回転速度の適切な調節は、皮膚に付随する脂肪の量に影響を及ぼすことができる。長尺シュー4は、両端部4a,4bを有している。これらの端部4a,4bは、図示の実施形態においては、支持フレーム2に対して固定されている。
特に、図示の支持フレーム2a〜2fは、ローラ3に対して垂直に延在するフレーム部材2d,2cを有している。プレート形状とされたフレーム部材2dは、皮剥ぎローラ3の上端を支持しており、フレーム部材2cは、皮剥ぎローラ3の下端を支持している。支持フレーム2a〜2fは、さらに、歯付き皮剥ぎローラ3に対して実質的に平行に延在するフレーム部材2a,2bを有している。フレーム部材2a,2bは、特に、回転軸線3’に対して、および、長尺シュー4に対して、実質的に平行とされている。長尺シュー4の端部4aは、フレーム部材2dに対して固定されており、他方、長尺シュー4の端部4bは、フレーム部材2fに対して固定されている。よって、図示の実施形態においては、支持フレーム2a〜2fは、上側フレーム部材2dを有している。この上側フレーム部材2dは、皮剥ぎローラ3とシュー端部4aとの双方を支持している。下端のところにおいては、フレーム部材2cは、皮剥ぎローラ3を支持しており、フレーム部材2fは、長尺シュー4を支持している。フレーム部材2c,2fは、支持フレーム迂回路2eを介して連結されている。これは、好ましい実施形態である。なぜなら、長尺シュー4と皮剥ぎローラ3との間に非遮蔽領域Aが形成されるからである。この非遮蔽領域Aは、皮膚の蓄積を防止する。図示の構成においては、皮剥ぎローラ3の回転方向の下流側の領域も、また、支持フレーム2が設けられていない領域である。これにより、除去された皮に対しての非遮蔽領域を形成することができ、除去された皮を落下させることができる。皮収集ユニット9が、概略的に図示されている。皮収集ユニット9は、皮剥ぎデバイスの近傍に設けられている、例えば、皮剥ぎデバイスの下方に設けられている。これにより、長尺シュー4および皮剥ぎローラ3によって家禽部分から引き剥がされた皮を収集することができる。
図1,2に示すように、皮剥ぎローラ3は、円筒形の構成とされており、外周ローラ表面と、長手方向ローラ回転軸線3’と、を有している。長手方向ローラ回転軸線3’は、ここでは、鉛直方向の回転軸線3’とされている。歯付き皮剥ぎローラ3には、複数の歯が設けられている。複数の歯は、除去対象をなす皮を把持し得るよう構成されている。図示の実施形態においては、複数の歯は、皮剥ぎローラのうちの大きな軸線方向部分上に設けられている。皮剥ぎローラの表面のうちの、2つの軸線方向端部3a,3bだけは、実質的に円滑なものとされていて、歯が設けられていない。
図示の実施形態においては、皮剥ぎローラのうちの、歯が設けられていない軸線方向端部3aの近傍において、シュー端部4aは、当接面4iを有している。この当接面4iは、端部3aの近傍において皮剥ぎローラ3のうちの歯の上端に対して当接し得るよう構成されている。当接面4iは、シューに対して実質的に垂直に延在しており、皮剥ぎローラ3の曲率に対応した曲率を有している。
図1,2においては、皮剥ぎローラ3は、3つの軸線方向部分3k,3l,3mを有している。それぞれの軸線方向部分において、歯のパターンは、互いに相違している。すべての軸線方向部分において、歯は、パターン状で設けられている。特に、長尺の歯が、互いに平行に延在しているとともに、互いに距離をおいて延在している。これにより、螺旋パターンを形成している。図1,2に示す実施形態においては、螺旋の角度は、それぞれの軸線方向部分3k,3l,3mにおいて、互いに相違している。複数の歯は、好ましくは、平坦な上端を有している。これにより、皮への損傷を防止することができる。複数の歯の適切な構成は、皮に付随する脂肪の量に影響を及ぼすことができる。
図3a,3bにおいては、皮剥ぎローラ20,21の代替可能な構成が図示されている。図1,2の実施形態と同様に、皮剥ぎローラは、円筒形の構成とされており、歯が設けられていない軸線方向部分を有している。皮剥ぎローラ20,21の双方は、3つの軸線方向部分を有しており、歯のパターンは、互いに相違している。
皮剥ぎローラ20は、中央の軸線方向部分20bを有している。中央の軸線方向部分20bにおいては、複数の歯は、互いに平行に延在しているとともに、互いに距離をおいて延在しており、さらに、皮剥ぎローラ20の長手方向軸線20’に対して平行に延在している。隣接する軸線方向部分20a,20cにおいても、長尺の複数の歯が設けられており、これら複数の歯は、互いに平行に延在しているとともに、互いに距離をおいて延在しており、これにより、螺旋パターンを形成している。しかしながら、上側の軸線方向部分20aの螺旋の角度αは、下側の軸線方向部分20cの螺旋の角度βとは、逆向きとされている。特に、上側の軸線方向部分20aの螺旋と、皮剥ぎローラ20の長手方向軸線と、の間の角度αは、正とされており、下側の軸線方向部分20cの螺旋と、皮剥ぎローラ20の長手方向軸線と、の間の角度βは、負とされている。
皮剥ぎローラ21は、円筒形の構成とされていて、長手方向軸線21’を有している。皮剥ぎローラ21は、上側の軸線方向部分21aと、中央の軸線方向部分21bと、下側の軸線方向部分21cと、を有している。上側の軸線方向部分21aおよび下側の軸線方向部分21cには、長尺の歯が設けられている。これらの歯は、互いに平行に延在しているとともに、互いに距離をおいて延在しており、これにより、螺旋パターンを形成している。これらの軸線方向部分21a,21cのパターンは、螺旋の傾斜角度も含めて、軸線方向部分20a,20cのそれぞれと同様である。皮剥ぎローラ21の中央の軸線方向部分21bにも、長尺の複数の歯が設けられている。中央の軸線方向部分21bの複数の歯も、また、互いに平行に延在しているとともに、互いに距離をおいて延在している。しかしながら、螺旋パターンが形成されているのではなく、ヘリンボーンパターンが形成されている。ヘリンボーンパターンは、相互に噛合する二組をなす歯を有している。一方の組をなす複数の歯は、上側の軸線方向部分21aの歯に対して平行に延在しており、他方の組をなす複数の歯は、下側の軸線方向部分21cの歯に対して平行に延在している。
皮剥ぎローラの軸線方向部分どうしの間には、好ましくは図示の皮剥ぎローラ3,20,21の軸線方向部分どうしの間には、それぞれ、皮剥ぎローラの回転方向に2つの周縁方向グルーブ3x,3y;20x,20y;21x,21yが設けられている。これら周縁方向グルーブ3x,3y;20x,20y;21x,21yは、好ましくは、歯の深さを超える深さを有している。それらグルーブは、最終剥離カムを受領するためのものである。これにより、最終剥離カムは、1つまたは複数の周縁方向グルーブ内に延在している。最終剥離カムは、皮剥ぎローラに対してなおも残っている皮を皮剥ぎローラから除去するために設けられている。おそらく、皮がシュー4を超えたときには、すべての皮は、皮剥ぎローラから落下する。しかしながら、皮が皮剥ぎローラに対して付着したままであることも想定される。これは、通常的なことである。なぜなら、皮が脂肪を有しているからであり、本質的に粘着性であるからである。図1,2においては、最終剥離カム7aが、グルーブ3x内に設けられており、最終剥離カム7bが、グルーブ3y内に設けられている。これら最終剥離カム7a,7bは、回転方向Rから見てシュー4の下流側において、皮剥ぎローラ3の近傍に配置されている。図示の実施形態においては、最終剥離カム7a,7bは、支持フレーム部分2bによって支持されている。
図6には、最終剥離カム22の一実施形態が、詳細に図示されている。最終剥離カム22は、支持フレーム部分によって支持されることとなる内側端部22aと、周縁方向グルーブ内に受領されることとなる外側端部22bと、を有している。よって、皮剥ぎローラ上になおも残存している皮は、最終剥離カムの外側端部に対して接触することとなり、この外側端部の形状に追従することとなる。これにより、皮は、皮剥ぎローラから除去されることとなる。その後、皮は、最終剥離カムから剥がれ落ちる。図6の実施形態においては、皮剥ぎローラからの皮の除去を補助するために、追加的な手段が設けられている。最終剥離カム22には、通路22d,22cが設けられている。外側端部22bのところには、出口22eが配置されている。出口22eからは、液体および/または気体を排出することができる。これにより、皮と皮剥ぎローラとの間に、液体および/または気体を供給することができる。
図2a,2bの実施形態においては、付加的なクリーニングローラ5が設けられている。クリーニングローラ5は、図示のように、最終剥離カムに追加して設けることができる。しかしながら、最終剥離カムの代わりに設けることもできる。あるいは、全く設けないこともできる。クリーニングローラ5の目的は、皮剥ぎローラ3からの皮の除去をさらに補助する。
また、多孔性材料からなる皮剥ぎローラを設けることも想定される。この場合には、所定の場所において、クリーニング用の液体/気体を、孔を通して供給することができ、これにより、皮剥ぎローラから皮を除去することができる。
図1,2,3の皮剥ぎデバイスにおいては、本発明によるシューが図示されている。本発明によるシューにつき、図1,2を参照して説明する。図3に示すシューは、図1,2のシューと同様である。
本発明によるシュー4は、中央のノーズ部分4dと、この中央のノーズ部分4dとシュー端部4a,4bとの間に位置した2つのブリッジ部分4e,4fと、を有している。
中央のノーズ部分4dは、皮剥ぎローラ3の回転方向Rに対して対向する向きに突出している。ノーズ部分4dは、2つのサイドエッジ4y,4zと、先端側の皮把持エッジ4xと、を有している。ノーズ部分4dの好ましい形状およびサイズは、除去対象をなす皮のタイプに依存する。特に、動物のタイプや肉部分に依存する。図示の実施形態における皮剥ぎデバイスは、家禽の胸肉から皮を除去するのに好適である。この目的のために、先端側の皮把持エッジ4xが、長手方向に延在していることが特に有利であり、鉛直方向において、皮剥ぎローラ3の回転軸線に対しておよび長尺シュー4に対して平行に、延在している。皮把持エッジの長さは、好ましくは4〜10cmであり、特に8cmである。図示の実施形態においては、ノーズ部分4dのサイドエッジ4y,4zは、傾斜して延在している。これにより、ノーズ部分4dのベースの長さは、皮把持エッジ4xの長さと比較して、約2倍である。
ノーズ部分4dのうちの、皮剥ぎローラ3に対向したサイドは、図示されていないものの、アーチ形状の表面を有している。アーチ形状の表面は、皮剥ぎローラ3の湾曲に対して実質的に対応した湾曲を有している。中央のノーズ部分4dのアーチ形状表面と、皮剥ぎローラ3と、の間には、皮把持ギャップGが規定されている。
中央のノーズ部分4dとシュー端部4a,4bとの間に位置した2つのブリッジ部分4e,4fは、皮剥ぎローラ3の回転方向Rから見たときに、先端側の皮把持エッジ4xよりも下流側に配置されている。ブリッジ部分4e,4fと皮剥ぎローラ3との間には、2つのブリッジクリアランスB1,B2のそれぞれが規定されている。特に、シュー4と皮剥ぎローラ3とが鉛直方向に延在しているような、皮剥ぎデバイス1の図示の実施形態においては、上側のブリッジクリアランスB1と、下側のブリッジクリアランスB2と、が設けられている。好ましくは、ブリッジクリアランスB1,B2は、皮把持ギャップGと比較して、より大きなものとされている。これにより、塊付きの皮を、例えば脂肪塊付きの皮を、より大きなブリッジクリアランスB1,B2を通して、皮剥ぎローラ3と一緒に回転させることができる。特に、図示の実施形態においては、上側のブリッジクリアランスB1は、下側のブリッジクリアランスB2と比較して、より大きなものとされている。その結果、塊付きの最大の皮を、例えば脂肪塊付きの最大の皮を、上側のブリッジクリアランスB1の下方へと、移動させることができる。
図1,2の実施形態における皮剥ぎローラ3には、押込突起3zが設けられている。この押込突起3zは、シュー4の対応するブリッジクリアランスB1に対向して設けられている。押込突起3zは、対応するブリッジクリアランスB1内において、皮剥ぎローラ3と一緒に回転することができる。よって、押込突起3zは、ブリッジクリアランスB1の下方において塊状化された皮/肉部分を、シュー4を超えて前方へと押し込むことができ、ブリッジ領域を超えさせることができる。
皮把持ギャップGは、中央のノーズ部分4dのアーチ形状表面と皮剥ぎローラ3との間に規定されている。特に、皮剥ぎローラ3の中央の軸線方向部分は、皮把持ギャップGを規定する。図1〜3の実施形態においては、周縁方向グルーブ3x,3y;20x,20y;21x,21yが、シューの中央のノーズ部分4dの中央から離間して設けられている。これにより、シューの中央のノーズ部分4dの中央のところには、周縁方向グルーブは設けられていない。
図1,2においては、シューの中央のノーズ部分4dのうちの、アーチ形状表面とは反対側の外表面は、ブリッジ部分4e,4fに対しての凹所4hを有している。この凹所の機能については、図4cを参照して後述する。
図4,5においては、皮剥ぎデバイス30,40がそれぞれ図示されている。好ましくは、皮剥ぎローラは、鉛直方向に延在している。図4,5は、平面図である。皮剥ぎデバイスは、屠殺された家禽のためのコンベヤに対して相互作用する。特に、胸肉および皮を有した屠殺された家禽部分のためのキャリア38,48を備えたコンベヤに対して相互作用する。
皮剥ぎデバイス30,40の各々は、図1,2の皮剥ぎデバイスを参照して上述したのと同様に、歯付き皮剥ぎローラ33,43と、長尺シュー34,44と、クリーニングローラ35,45と、支持フレーム32,42と、を備えている。同様の部材には、30または40を加算した符号が付されている。特に、支持フレーム部分32e,32f,32b,32c,42e,42f,42b,42cが図示されている。これらの部材は、支持フレーム部分2e,2f,2b,2cに対応している。支持フレーム部分32e,42eは、支持フレーム迂回路である。その結果、シューと皮剥ぎローラとの間の領域は、遮られていない。この様子は、図1a,1bに明瞭に図示されている。支持フレームの詳細については、後述する。
図4aにおいては、歯付き皮剥ぎローラ33の一部の横断面だけが、詳細に図示されている。この横断面においては、複数の歯が図示されている。図示の実施形態における歯は、好ましくは、平坦な先端部を有している。皮剥ぎローラの複数の歯の他の実施形態を、想定することもできる。
図4aにおいては、シュー34から先端側の皮把持エッジ34xが延出されていることが明らかであり、また、中央のノーズ部分にアーチ形状表面34gが設けられていることが明らかである。さらに、アーチ形状表面34gと皮剥ぎローラ3との間に皮把持ギャップGが形成されていることが明らかである。
図4a〜4c,5a,5bにおいては、家禽部分のためのキャリア38,48が、概略的に図示されている。キャリアは、例えばレールといったようなトラックに沿って案内され、図示しないコンベヤによって搬送方向Cでもって駆動される。図示のキャリアは、特許文献2から公知のキャリアとされる。搬送方向は、皮把持エッジのところにおいて皮剥ぎローラ33の回転方向Rに対して実質的に接線方向である。図示の実施形態においては、キャリア上に、家禽の胸部分39が配置されている。胸部分39は、胸肉と、この胸肉上に本来的に存在する皮と、を有している。特に、家禽の胸部分は、長手方向に搬送される。皮の除去は、家禽の末端から開始されることが好ましく、皮剥ぎは、胸部分の首側の端部に向けて進められていく。
図4の皮剥ぎデバイス30の支持フレーム32は、本発明の好ましい実施形態に基づき、弾性的に取り付けられている。特に、支持フレーム部分32cは、支持フレーム部分32bに対して回転可能に取り付けられており、シリンダ36によって圧縮エアにより所定維持に維持される。弾性は、支持フレームのベース部分32bに隣接した矢印Xによって示されている。シャフトフレーム部分32bに対して連結された支持フレーム部分32c,32e,32fは、わずかに動くことができる。よって、支持フレームに対して取り付けられている皮剥ぎローラ33とシュー34とも、また、向きMに移動することができる。この弾性により、シュー34および皮剥ぎローラ33は、特に皮把持エッジ34xは、コンベヤによってキャリア38上を搬送される家禽部分の外形形状に追従することができる。
好ましくは、付勢力を調節することができる。これにより、皮剥ぎ操作に際して必要とされる所望の程度の力を、家禽部分に対して印加することができる。力が不十分であると、皮剥ぎ操作を行うことができず、力が大きすぎると、製品に損傷を引き起こしかねない。
特に、図4aにおいては、皮剥ぎローラ33が、皮剥ぎ対象をなす胸部分39に接触している、例えば、鶏肉の前半分に対して接触している。その後、皮把持エッジ34xが接触することとなる。これにより、皮は、皮把持ギャップG内へと供給される。胸部分の外形形状が湾曲していることのために、皮把持ギャップGは、図4bに示すように、トラックから離間するように、向きMに回転することができる。皮把持ギャップGは、その後、図4cに示すように、トラックに向けて向きM’へと戻ることができる。これにより、湾曲した胸部分の外形形状の全体から、皮を除去することができる。
さらに、図4cにおいては、皮把持ギャップGのところに、先のキャリアがシュー34を超えた直後に、次なるキャリア48bが既に到着していることが図示されている。言い換えれば、キャリア38,38bは、互いに非常に接近している。これは、シュー34が、特に、シューの中央のノーズ部分4dのうちの、アーチ形状表面とは反対側の外表面が、ブリッジ部分に対して凹所を有している場合にのみ、可能である。これにより、コンベヤによって搬送される家禽部分どうしの間のスペースを低減することができる。そのような凹所は、図1,2において凹所4hとして図示されている。凹所の機能は、図4cを参照して最も明瞭に理解することができる。
図5a,5bにおいては、図4と同様の皮剥ぎデバイスが図示されている。この皮剥ぎデバイスは、皮剥ぎローラが空のキャリア48に対して接触することを防止するための安全機構50を備えている。キャリア48は、キャリア38と同様のものであるものの、このキャリア48上には、家禽部分が配置されていない。皮剥ぎローラ43とシュー44と皮把持エッジ44xとが、キャリア上の家禽部分に対して接触する程度にまでキャリア48に対して近接して設けられていることのために、図示の構成においては、皮剥ぎローラ43とシュー44と皮把持エッジ44xとは、キャリア48の突出部分48aに対して衝突しかねない。そのような衝突を避けるために、キャリアセンサと関連して、支持フレーム位置合わせ機構50が設けられることが好ましい。そのような支持フレーム位置合わせ機構は、支持フレームを、動作位置と、動作しない退避位置と、の間にわたって移動させることができる。動作位置においては、皮剥ぎローラとシューとがコンベヤの近傍に配置されており、これにより、搬送中の家禽部分の皮を、皮把持ギャップによって把持することができる。退避位置においては、皮剥ぎローラとシューとがコンベヤから離間したところに配置され、これにより、皮剥ぎローラおよびシューが、空のキャリアに対して接触してしまうことが防止される。
図5の実施形態においては、様々なフレーム部分は、図4の実施形態と同様に、弾性的に取り付けられている。これにより、矢印Xで示すように、シャフト42bを支持することができる。これにより、支持フレーム部分42x,42c,42d,42e,42fを、皮剥ぎローラ43およびシュー44と一緒に、図4bに示す向きMと同様の向きMでもって、キャリアから離間する向きに移動させるすることができる。図4bとの相違点は、向きMにおける移動が、キャリア上の家禽部分の外形湾曲によって引き起こされているのではなく、安全アーム50の移動によって引き起こされていることである。
一般に、空のキャリアを検出するために、キャリアセンサが設けられている。キャリアセンサは、支持フレーム位置合わせ機構に関連して設けられている。このキャリアセンサは、電気的センサとすることができる。図5に示す実施形態においては、キャリアセンサは、安全アーム50として、機械的に具現されている。
安全アーム50は、回転軸50cを介してベースに対して取り付けられている。安全アーム50は、回転軸50cまわりにおいて、矢印Pによって示されているようにして、回転することができる。安全アーム50は、キャリアに隣接して配置された端部50aと、支持フレーム位置合わせ機構に対して隣接して配置された、ここでは弾性的に取り付けられたフレーム部分42bに対して隣接して配置された、端部50bと、を有している。図5aに示すように、安全アーム50の端部50aは、キャリアが搬送方向Cに搬送された際には、キャリア48に対して接触することとなる。キャリア48が特にキャリア部材48aが、皮剥ぎローラ43およびシュー44に対して接触する前に、端部50aは、キャリア48によって、図5bに示すように向きP2でもって、下向きに押圧される。安全アーム50のこの回転移動の結果として、安全アーム50の他方の端部50bは、弾性的に取り付けられたフレーム部分42bに対して連結されたフレーム部分42xに対して接触する。これにより、支持フレーム42が、皮剥ぎローラおよびシューがコンベヤに対して隣接して配置されておりこのため搬送中の家禽部分の皮が皮把持ギャップによって把持されることとなる図5aに示す動作位置から、皮剥ぎローラおよびシューがコンベヤから離間しておりこのため皮剥ぎローラおよびシューが空のキャリアに対して接触してしまうことが防止された図5bに示す退避位置へと、移動することができる。
1 皮剥ぎ装置
2 支持フレーム
2e 支持フレーム迂回路
3 歯付き皮剥ぎローラ
3x 周縁方向グルーブ
3y 周縁方向グルーブ
3z 押込突起
4 長尺シュー
4a 端部
4b 端部
4d 中央ノーズ部分
4e ブリッジ部分
4f ブリッジ部分
4h 凹所
4x 先端側の皮把持エッジ
4y サイドエッジ
4z サイドエッジ
7a 最終剥離カム
7b 最終剥離カム
22 最終剥離カム
22b 通路
22c 通路
22e 出口
50 支持フレーム位置合わせ機構
B1 ブリッジクリアランス
B2 ブリッジクリアランス
C 搬送方向
G 皮把持ギャップ
R 回転方向

Claims (18)

  1. 屠殺された家禽部分から皮を除去し得るよう構成された皮剥ぎ装置であって、
    皮剥ぎデバイスを具備してなり、
    この皮剥ぎデバイスが、
    −支持フレームと;
    −この支持フレームによって回転可能に支持された歯付き皮剥ぎローラであるとともに、皮を把持するための複数の歯を有した歯付き皮剥ぎローラと;
    −前記皮剥ぎローラを回転方向に駆動し得るよう構成された皮剥ぎローラ回転手段と;
    −両端部を有した長尺シューであるとともに、前記両端部のうちの少なくとも一方の端部が、前記支持フレームに対して固定され、さらに、前記長尺シューが、前記歯付き皮剥ぎローラに対して隣接してさらに前記歯付き皮剥ぎローラに対して平行に延在している、長尺シューと;
    を備え、
    前記長尺シューが、
    −前記皮剥ぎローラの前記回転方向に対して対向して配置された中央ノーズ部分であるとともに、この中央ノーズ部分が、2つのサイドエッジと、先端側の皮把持エッジと、を有し、さらに、この中央ノーズ部分のうちの、前記歯付き皮剥ぎローラに対向したサイドが、アーチ形状表面を有し、このアーチ形状表面の湾曲が、前記歯付き皮剥ぎローラの湾曲に対応したものとされ、この中央ノーズ部分の前記アーチ形状表面と前記歯付き皮剥ぎローラとの間には、皮把持ギャップが形成されている、中央ノーズ部分と;
    −前記中央ノーズ部分と、前記長尺シューの前記両端部のうちの、前記支持フレームに対して固定された方の端部と、の間に位置した少なくとも1つのブリッジ部分であるとともに、前記歯付き皮剥ぎローラの前記回転方向から見たときに前記先端側の皮把持エッジよりも下流側に配置され、これらブリッジ部分と前記歯付き皮剥ぎローラとの間にブリッジクリアランスが形成されている、少なくとも1つのブリッジ部分と;
    を有している、
    ことを特徴とする皮剥ぎ装置。
  2. 請求項1記載の皮剥ぎ装置において、
    前記ブリッジクリアランスの少なくとも一方が、前記皮把持ギャップよりも大きいものとされ、これにより、塊付きの皮を、その大きなブリッジクリアランスを通して、前記歯付き皮剥ぎローラと一緒に回転させることができる、
    ことを特徴とする皮剥ぎ装置。
  3. 請求項1記載の皮剥ぎ装置において、
    前記歯付き皮剥ぎローラが、前記長尺シューの対応するブリッジクリアランスに対向して設けられた1つまたは複数の押込突起を有し、
    前記押込突起が、前記対応するブリッジクリアランス内において回転可能とされている、
    ことを特徴とする皮剥ぎ装置。
  4. 請求項2記載の皮剥ぎ装置において、
    前記歯付き皮剥ぎローラが、前記長尺シューの対応するブリッジクリアランスに対向して設けられた1つまたは複数の押込突起を有し、
    前記押込突起が、前記対応するブリッジクリアランス内において回転可能とされている、
    ことを特徴とする皮剥ぎ装置。
  5. 請求項1記載の皮剥ぎ装置において、
    前記歯付き皮剥ぎローラおよび前記長尺シューが、鉛直方向に配置されている、
    ことを特徴とする皮剥ぎ装置。
  6. 請求項5記載の皮剥ぎ装置において、
    前記長尺シューが、2つのブリッジ部分を備え、
    上側のブリッジクリアランスが、下側のブリッジクリアランスよりも大きい、
    ことを特徴とする皮剥ぎ装置。
  7. 請求項5記載の皮剥ぎ装置において、
    前記歯付き皮剥ぎローラの下部と前記長尺シューの下端とが、支持フレーム迂回路を介して連結され、これにより、前記長尺シューと前記皮剥ぎローラとの間の領域が、支持フレームの無い領域とされ、これにより、除去された皮が自由に落下する非遮蔽領域が形成されている、
    ことを特徴とする皮剥ぎ装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の皮剥ぎ装置において、
    前記歯付き皮剥ぎローラには、前記歯付き皮剥ぎローラの前記回転方向に沿って延在する1つまたは複数の周縁方向グルーブが設けられ、
    前記歯付き皮剥ぎローラの近傍には、前記回転方向から見て前記長尺シューの下流側に、1つまたは複数の最終剥離カムが設けられ、
    これら最終剥離カムの各々が、前記周縁方向グルーブ内に延在している、
    ことを特徴とする皮剥ぎ装置。
  9. 請求項8記載の皮剥ぎ装置において、
    前記周縁方向グルーブが、好ましくは、前記複数の歯の深さを超える深さを有している、
    ことを特徴とする皮剥ぎ装置。
  10. 請求項8記載の皮剥ぎ装置において、
    前記最終剥離カムには、液体および/または気体の供給のための出口を有した通路が設けられており、これにより、皮と前記歯付き皮剥ぎローラとの間に、液体および/または気体を供給し得るものとされている、
    ことを特徴とする皮剥ぎ装置。
  11. 請求項8記載の皮剥ぎ装置において、
    前記長尺シューの前記中央ノーズ部分に対応するところには、周縁方向グルーブが設けられていない、
    ことを特徴とする皮剥ぎ装置。
  12. 請求項11記載の皮剥ぎ装置において、
    前記周縁方向グルーブが、前記長尺シューの前記中央ノーズ部分から少なくとも10mmの距離のところに、設けられている、
    ことを特徴とする皮剥ぎ装置。
  13. 請求項1〜12のいずれか1項に記載の皮剥ぎ装置において、
    さらに、
    屠殺された家禽部分のためのコンベヤを具備し、
    前記コンベヤが、前記皮剥ぎデバイスに対して相互作用し得るよう構成され、
    前記コンベヤが、前記皮把持エッジのところにおいて、前記歯付き皮剥ぎローラの前記回転方向に対して接線方向をなす搬送方向を有している、
    ことを特徴とする皮剥ぎ装置。
  14. 請求項13記載の皮剥ぎ装置において、
    前記支持フレームが、前記支持フレームのベースに対して弾性的に取り付けられ、これにより、前記長尺シューおよび前記歯付き皮剥ぎローラが、前記コンベヤによって搬送される各家禽部分の外形形状に追従することができる、
    ことを特徴とする皮剥ぎ装置。
  15. 請求項14記載の皮剥ぎ装置において、
    前記長尺シューの前記中央ノーズ部分のうちの、前記アーチ形状表面とは反対側の外表面が、前記ブリッジ部分に対しての凹所を有し、これにより、前記コンベヤによって搬送される家禽部分どうしの間の間隔を、低減することができる、
    ことを特徴とする皮剥ぎ装置。
  16. 請求項13〜15のいずれか1項に記載の皮剥ぎ装置において、
    前記コンベヤが、トラックと、このトラックに沿って駆動される複数のキャリアと、を備え、
    各キャリアが、屠殺された家禽部分を支持し得るよう構成され、
    さらに、空のキャリアを検出するためのキャリアセンサが設けられ、
    前記キャリアセンサに関連して、支持フレーム位置合わせ機構が設けられ、
    前記支持フレーム位置合わせ機構が、前記支持フレームを、動作位置と、動作しない退避位置と、の間にわたって移動させることができ、
    前記動作位置においては、前記皮剥ぎローラと前記長尺シューとが前記コンベヤの近傍に配置されており、これにより、搬送中の家禽部分の皮を、前記皮把持ギャップによって把持することができ、
    前記退避位置においては、前記皮剥ぎローラと前記長尺シューとが前記コンベヤから離間したところに配置され、これにより、前記皮剥ぎローラおよび前記長尺シューが、空のキャリアに対して接触してしまうことが防止される、
    ことを特徴とする皮剥ぎ装置。
  17. 請求項1〜16のいずれか1項に記載の皮剥ぎ装置において、
    前記長尺シューの両端部が、前記支持フレームに対して固定され、
    前記長尺シューが、前記中央ノーズ部分と前記長尺シューの各端部との間に、2つのブリッジ部分を有し、
    各ブリッジ部分が、前記歯付き皮剥ぎローラの前記回転方向から見たときに、前記先端側の皮把持エッジよりも下流側に配置され、
    各ブリッジ部分と前記歯付き皮剥ぎローラとの間には、ブリッジクリアランスが形成されている、
    ことを特徴とする皮剥ぎ装置。
  18. 屠殺された家禽部分から、皮を除去するための方法であって、
    請求項1〜17のいずれか1項に記載された皮剥ぎ装置を使用する、
    ことを特徴とする方法。
JP2016538879A 2013-09-02 2014-08-26 屠殺された家禽部分から皮を除去するための皮剥ぎ装置および方法 Active JP6352424B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
NL2011369A NL2011369C2 (en) 2013-09-02 2013-09-02 Skinning installation and method for removing skin from slaughtered poultry parts.
NL2011369 2013-09-02
PCT/NL2014/050574 WO2015030579A1 (en) 2013-09-02 2014-08-26 Skinning installation and method for removing skin from slaughtered poultry parts

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2016531577A JP2016531577A (ja) 2016-10-13
JP2016531577A5 JP2016531577A5 (ja) 2017-08-31
JP6352424B2 true JP6352424B2 (ja) 2018-07-04

Family

ID=49956307

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016538879A Active JP6352424B2 (ja) 2013-09-02 2014-08-26 屠殺された家禽部分から皮を除去するための皮剥ぎ装置および方法

Country Status (9)

Country Link
US (1) US9687005B2 (ja)
EP (1) EP3041361B1 (ja)
JP (1) JP6352424B2 (ja)
KR (1) KR102257272B1 (ja)
CN (1) CN105636449B (ja)
BR (1) BR112016002060B1 (ja)
DK (1) DK3041361T3 (ja)
NL (1) NL2011369C2 (ja)
WO (1) WO2015030579A1 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106942333A (zh) * 2017-03-16 2017-07-14 苏州藏书农业发展有限公司 一种高效率立式羊扯皮机
NL2019926B1 (en) * 2017-11-16 2019-05-22 Meyn Food Processing Tech Bv Deskinning apparatus and method for deskinning a poultry leg or part of a poultry leg
US11388906B2 (en) 2018-03-29 2022-07-19 Nordischer Maschinenbau Rud. Baader Gmbh + Co. Kg Arrangement and method for skinning poultry parts containing the poultry breast
CN109315470B (zh) * 2018-11-18 2020-11-20 诸暨市智焘智能科技有限公司 一种多功能扯皮机
CN109122789B (zh) * 2018-11-19 2020-12-11 义乌市汇淼科技有限公司 一种屠宰用扯皮装置
CN114901075B (zh) * 2019-11-06 2023-05-16 瞰度创新有限公司 用于动力操作式剥皮设备的生产率提高设备
KR102337425B1 (ko) * 2019-12-27 2021-12-08 최윤정 건식 더덕 탈피장치
NL2030106B1 (en) * 2021-12-10 2023-06-26 Meyn Food Processing Tech Bv A deskinning apparatus for a poultry leg
KR200495574Y1 (ko) 2022-01-24 2022-06-29 손일식 육류의 표피 제거용 박피기

Family Cites Families (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2912027A (en) 1957-05-27 1959-11-10 Townsend Engineering Co Feeding and slashing device for skinning machine
US3729775A (en) * 1971-07-26 1973-05-01 E Mcdonald Apparatus for removing the skin from vertebrates such as fish & animals
JPS52141398A (en) * 1976-05-17 1977-11-25 Toa Koeki Kk Machine for skinning fish
US4606093A (en) 1985-03-18 1986-08-19 Townsend Engineering Company Skinning blade for meat skinning machines
JPS6422276U (ja) * 1987-07-30 1989-02-06
US5011454A (en) * 1989-10-19 1991-04-30 Townsend Engineering Company Blade attachment for meat skinning machines
US5098336A (en) * 1990-10-17 1992-03-24 Delong Horace J Poultry peeling apparatus
US5350334A (en) * 1993-09-15 1994-09-27 Townsend Engineering Company Meat skinning machine with pivotal deflector plate
US5766066A (en) 1996-06-05 1998-06-16 Ranniger; Richard L. Skinning machine
JP2003504039A (ja) 1999-07-12 2003-02-04 ノルデイシェル・マシーネンバウ・ルド・バアデル・ゲーエムベーハー・ウント・コンパニ・カーゲー 動物身体および/または動物身体の一部の皮剥方法並びにこれを実施する装置
US6244950B1 (en) 1999-12-16 2001-06-12 John W. Long Automatic skin removal and fat trimming device for meat products
NL1015614C2 (nl) * 2000-07-05 2002-01-08 Systemate Group Bv Ontveller voor karkassen van gevogelte.
US6824460B2 (en) 2003-02-26 2004-11-30 Hormel Foods, Llc Method for removing skin having variations in thickness from the torso of an animal
US7198563B2 (en) * 2005-07-07 2007-04-03 Stork Townsend Inc. Shoe tensioning linkage for meat skinner
CN101095427A (zh) 2006-06-28 2008-01-02 林新发 程控剥皮机
NL1033122C2 (nl) * 2006-12-22 2008-06-24 Stork P M T B V Werkwijze en inrichting voor het gescheiden oogsten van rugvel en rugvlees van een karkasdeel van geslacht gevogelte.
CN201101088Y (zh) 2007-08-22 2008-08-20 佟建国 往复式剥猪皮机
US8272927B2 (en) * 2009-10-21 2012-09-25 Remington Holdings Llc Poultry shoulder and neck skinner
US8187060B1 (en) * 2011-05-17 2012-05-29 Remington Holdings, Llc Apparatus for skinning poultry products
US9364010B2 (en) * 2011-06-20 2016-06-14 Baader Linco, Inc. Waterless skinner with pressure roller and comb scraper
NL2007492C2 (en) 2011-09-28 2013-04-02 Marel Stork Poultry Proc Bv Carrier for supporting a carcass part of slaughtered poultry.
NL2007506C2 (en) * 2011-09-29 2013-04-02 Meyn Food Proc Technology Bv Poultry processing device and method for poultry processing.

Also Published As

Publication number Publication date
EP3041361A1 (en) 2016-07-13
DK3041361T3 (en) 2017-07-31
CN105636449B (zh) 2017-07-11
KR20160051722A (ko) 2016-05-11
BR112016002060A2 (pt) 2017-08-01
WO2015030579A1 (en) 2015-03-05
JP2016531577A (ja) 2016-10-13
CN105636449A (zh) 2016-06-01
NL2011369C2 (en) 2015-03-03
EP3041361B1 (en) 2017-05-24
BR112016002060B1 (pt) 2021-02-23
US9687005B2 (en) 2017-06-27
US20160366897A1 (en) 2016-12-22
KR102257272B1 (ko) 2021-05-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6352424B2 (ja) 屠殺された家禽部分から皮を除去するための皮剥ぎ装置および方法
US6322438B1 (en) Poultry leg and thigh processor
JPH054055B2 (ja)
JP2016531577A5 (ja)
KR20130023227A (ko) 가공시 다른 도구들에 의해 남겨진 웹을 절단하여, 머리가 잘리고 내장이 제거된 생선의 뼈대로부터 살코기를 완전히 분리하기 위한 장치 및 방법
JP5701692B2 (ja) 食鳥屠体の首皮取り装置及び方法
US8585473B2 (en) System and method for cleaning a carcass or carcass part of slaughtered poultry
EP2911520B2 (en) Method of mechanically removing skin from animal parts
GB2089642A (en) Method and apparatus for deboning fish
EP1967070B1 (en) Method and apparatus for automatically loosening a plucks set from a carcass
US20220408740A1 (en) A slaughtered pig part processing plant with a pig part deskinner, and a slaughtered pig part deskinner unit
EP1190625B1 (en) Method and apparatus for filleting fish
EP3367805B1 (en) A method, a guide assembly and a system for separating viscera sets eviscerated from slaughtered poultry
EP2865273B1 (en) A fish processing apparatus and method
JP6497777B2 (ja) 食鳥屠体ガラのカッパ部剥がし装置
EP0556181A1 (en) APPARATUS FOR RELEASING MEAT FROM TAILS OF CRUSTENTS.
US6958008B2 (en) Device for skinning poultry parts
EP3541191B1 (en) Method and system for the processing of clusters of poultry viscera
WO2024068361A1 (en) Pre-evisceration device
KR20230168247A (ko) 생선 필렛장치
CN114727612A (zh) 从家禽屠体或其部分回收肝脏的设备和方法
JP2007061004A (ja) 魚卵および内臓取出し方法および装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170719

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170719

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180419

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180514

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180606

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6352424

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250