JP6352127B2 - 収納容器 - Google Patents

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本発明は,種々の物品を収納する収納容器に関する。さらに詳細には,容器本体の内部に可撓性シート部材による袋を取り付けた状態とし,その袋の中に物品を収納する形で使用される収納容器に関するものである。
従来から,一定の形状の構造体である収納容器を,その内部に袋を取り付けた状態で使用することがある。その場合,収納対象物である物品は,袋の内部に収納されることとなる。これにより,収納した物品を収納容器から出す場合に,収納している全部の物品を袋ごとまとめて取り出すことができる。その後はまた新たな袋を取り付けて次回の物品の収納に備えることとなる。
このような使い方をされる収納容器の例として,特許文献1に記載されている梱包具の「外装箱」が挙げられる。同文献の「外装箱」では,その一部に「引っ掛け部」を有することとしている(同文献の請求項1等)。この「引っ掛け部」は,同文献の図1中に「4突起」として描かれているように,容器本体の開口縁付近に設けられている(同文献の[0009]をも参照)。
特許第5009699号公報
しかしながら前記した従来の技術には,次に述べる問題点があった。すなわち,特許文献1における「引っ掛け部」(突起4)が形成される位置は,上記のように容器本体の開口縁付近である。しかしこの場所は,突起形状を形成する上でかなり制約の多い場所である。なぜならこの場所は,「蓋板1a」が軸支される場所でもある(同文献の図1,特に4Lと4Sとのうち4Lの方)。すなわちこの場所には,蓋板を開閉動作可能な状態で取り付けるための構造も形成されなければならないのである。同文献では,「蓋板1a」の取り付け構造は具体的に開示されていないが,取り付け構造と干渉しない範囲内で「突起4」を形成しなければならないので,これは制約である筈である。
また,「突起4」に袋を取り付ける作業をする上で,「蓋板1a」の存在が作業者には邪魔に感じられる筈である。突起4(特に4L)のすぐ近くに「蓋板1a」が存在するからである。さらに,同文献の「突起4」には,取り付けたはずの袋が外れやすいという問題点もある。「突起4」への袋の取り付けは,袋の「取っ手3a」をそこに引っ掛けることによりなされる(同文献の[0013])。「取っ手3a」は通常,必要最小限の長さよりもある程度余裕のある長さに形成されていると考えられる。一方,「突起4」は常時上を向いた形状の箇所であると解される。そのため,特に「突起4」が「蓋板1a」に覆われていない開蓋状態では,「取っ手3a」が「突起4」から簡単に外れてしまうと解される。
本発明は,前記した従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,内部に袋を取り付けて使用する収納容器であって,開閉する蓋の取り付け構造による制約を受けることがない位置に引っ掛け形状部を有し,取り付けた袋が簡単に外れてしまうことのない収納容器を提供することにある。
本発明の一態様における収納容器は,上方に開口部がある容器本体と,容器本体に取り付けられ,支持軸まわりの煽り動作により,開口部を閉鎖する閉位置と,開放する開位置とをとる蓋部材とを有し,開位置での蓋部材が容器本体の外部にある収納容器であって,その蓋部材には,支持軸に近い側から遠い側に向かう方向に突出して形成された袋掛け形状部が設けられており,袋掛け形状部は,蓋部材における,閉位置にて容器本体の内部側となる内側面に形成されるとともに,内側面に対して間隔を持って配置されている。
上記態様における収納容器は,内部に袋を装着した状態で使用することができる。袋を装着するときには,蓋部材を開いて,蓋部材が容器本体の外部にある状態とする。その状態にて,袋の取っ手部を蓋部材の袋掛け形状部に引っ掛ける。ここで,袋掛け形状部は,蓋部材の内側面に,支持軸に近い側から遠い側に向かう方向に突出して形成されている。このため,袋を袋掛け形状部に引っ掛ける作業において,支持軸等の蓋部材の取り付け構造が邪魔になることはない。また,袋掛け形状部と内側面との間に間隔が設けられているので,袋の取っ手部を収納できるスペースが確保されている。このため,袋掛け作業がやりやすい。また,袋掛け形状部は,蓋部材の開閉動作を通じても,容器本体の内部で下向きになることがない。このため,袋掛け形状部から袋が勝手に外れてしまうことはない。
上記態様の収納容器では,蓋部材の内側面には,閉位置にて開口部の内面に嵌合する周リブ形状部が形成されており,袋掛け形状部は,周リブ形状部に対して形成されている。このような構成であることにより,剛性確保のために設けられる周リブ形状部をうまく利用して袋掛け形状部を形成できる。
この場合にさらに,内側面と袋掛け形状部との間に位置し,内側面と袋掛け形状部と周リブ形状部とのいずれにも繋がる補強リブ形状部を有し,袋掛け形状部は,支持軸に近い側から遠い側に向かう方向に,補強リブ形状部の先端よりもさらに突出して形成されているとよい。これにより,袋掛け形状部を補強しつつ,内側面と袋掛け形状部との間に,袋の取っ手部を収納するスペースを確保できる。
また,本発明の一態様における収納容器ではさらに,袋掛け形状部に,支持軸の方向における両端に位置する端部と,端部と端部との間に位置する中央部とが含まれていることが好ましい。これにより,袋掛け形状部が支持軸の方向にある程度のサイズを持つので,装着する袋の開口が大きく口を開くこととなる。このため収納物を投入しやすい。また,支持軸に近い側から遠い側に向かう突出量に関して,端部の方が中央部より大きくなっていた方がよい。こうなっていると,装着している袋を取り外すときに,袋掛け形状部の背後の取っ手部に指を掛けやすく,かつ,取っ手部が勝手に袋掛け形状部から外れてしまうこともない。
上記の収納容器ではさらに,開口部に,互いに対向する第1辺部と第2辺部とが含まれており,蓋部材として,第1辺部側に取り付けられた第1蓋部材と,第2辺部側に取り付けられた第2蓋部材とを有し,第1蓋部材と第2蓋部材とのいずれにも,袋掛け形状部が形成されていることが好ましい。このようになっていると,装着している袋は,両側の袋掛け形状部に保持され,開口部が大きく口を開くことになる。このため収納物を投入しやすい。
上記の収納容器ではさらに,蓋部材以外の部分である容器本体が,収納物を収納する伸開姿態と,折り畳まれた折り畳み姿態とをとる構成のものであり,容器本体中の,折り畳み姿態としたときに蓋部材の裏面の直近に位置するこことなる部材には,折り畳み姿態にて袋掛け形状部と干渉することを防止する干渉防止形状部が形成されていることが好ましい。
本構成によれば,内部に袋を取り付けて使用する収納容器であって,開閉する蓋の取り付け構造による制約を受けることがない位置に引っ掛け形状部を有し,取り付けた袋が簡単に外れてしまうことのない収納容器が提供されている。
実施の形態に係る収納容器の全体外形を示す斜視図である。 図1の収納容器の蓋部材を開いた状態を示す斜視図である。 図1の収納容器の蓋部材を単独状態で示す斜視図である。 蓋部材の一部分を図3とは違う方向から見た斜視図である。 蓋部材の断面図である。 実施の形態に係る収納容器の内部に取り付けられる袋の例を示す斜視図である。 図2の開状態の収納容器に図6の袋を装着した状態を示す斜視図である。 蓋部材における引っ掛け爪付近の部分の,袋の取っ手部が引っ掛けられた状態を示す断面図(その1)である。 引っ掛け爪付近の部分の,袋の取っ手部が引っ掛けられた状態を示す断面図(その2)である。 引っ掛け爪付近の部分の,袋の取っ手部が引っ掛けられた状態を示す断面図(その3)である。 実施の形態に係る収納容器の折り畳み状態での全体外形を示す斜視図である。 実施の形態に係る収納容器の折り畳み動作の途中の状態を概略的に示す側面断面図である。 実施の形態に係る収納容器の折り畳み動作の途中の状態を概略的に示す正面断面図である。 折り畳んだ状態での収納容器の内部の様子を示す切断斜視図である。 変形例に係る引っ掛け爪の形状を示す斜視図(図3相当)である。 変形例に係る収納容器の全体外形を概略的に示す斜視図である。
以下,本発明を具体化した実施の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,図1に示す収納容器1に本発明を適用したものである。図1の収納容器1は,全体として直方体状の外形をなしている。収納容器1における図中上側の面は,蓋部材2とされている。
図2に,蓋部材2を開いた状態での収納容器1を示す。図2に示されるように,収納容器1のうち蓋部材2以外の部分は基本的に,上面(図2中矢印Aの高さレベル)が開口部となっているバスタブ形状の構造体である。収納容器1の開口部は長方形状である。その対向する第1辺30と第2辺40とにそれぞれ,蓋部材2が取り付けられている。図1の閉状態では2枚の蓋部材2により開口部が閉じられている。以下,収納容器1のうち蓋部材2以外の部分を,容器本体3という。容器本体3は,開口部をなす上枠体50,正面及び背面をなす正面板51,側面をなす上板52および下板53,底面をなす底板体54,により構成されている。開いた状態での蓋部材2は,容器本体3の外部にある。
図3に,蓋部材2を示す。図3に示される蓋部材2は,容器本体3に取り付けられる前の単独状態でのものである。蓋部材2における図3に見えている面は,容器本体3に取り付けられ,かつ閉状態とされたときに収納容器1の内面側を向く面である。以下,蓋部材2におけるこの面を裏面29という。図2中の右手前側に見えている蓋部材2の面もこの裏面29である。蓋部材2は,図3に明らかなように,ほぼ長方形状の平板部材である。蓋部材2における図3中の下側の縁辺20が,容器本体3に取り付けた状態でその開口部の第1辺30または第2辺40に沿って配置される辺である。この縁辺20に沿って,支持軸21が設けられている。
一方,容器本体3の第1辺30,第2辺40には,軸受け部31,41が設けられている(図1,図2参照)。蓋部材2を容器本体3に取り付けた状態では,支持軸21が軸受け部31,41に保持されている。これにより,容器本体3に取り付けられた状態での蓋部材2が,第1辺30または第2辺40を中心に煽り動作をすることができるようになっている。本形態では,図1の閉状態から図2の完全な開状態に至るまでの蓋部材2の回転角度は270°近くに及ぶ。この煽り動作はむろん,ユーザーの手動操作による。
蓋部材2について図3によりさらに説明する。蓋部材2の裏面29には,その外縁に沿って,周リブ22が形成されている。周リブ22は,縁辺20と,その両隣の辺との3辺にわたって形成されている低い壁状の形状の箇所である。周リブ22は,蓋部材2を図1の閉状態にしたときに容器本体3の開口部の内面にちょうどはまる外寸にされている。2枚の蓋部材2の周リブ22を合わせて,開口部全体の内面にはまる長方形をなすようになっている。そして,周リブ22における縁辺20に沿う部分に対して,引っ掛け爪23が形成されている。引っ掛け爪23は,周リブ22に対して内側向きに,すなわち,支持軸21から遠ざかる向きに突出して形成された平板状の部分である。
引っ掛け爪23は図4に示されるように,周リブ22の頂部に設けられている。このため引っ掛け爪23は,裏面29との間にある程度の間隔を持って配置されている。その間隔は,周リブ22の高さとほぼ同じ程度である。図3に戻って,各引っ掛け爪23には,支持軸21の方向における両端に位置する端部230と,端部230と端部230との間に位置する中央部231とが含まれている。図3で見ると,端部230の方が中央部231よりも出っ張って見え,両隣の端部230に対して中央部231が凹部をなしているように見える。つまり,支持軸21に近い側から遠い側に向かう突出量に関して,端部230の方が中央部231より大きいのである。
さらに,引っ掛け爪23と裏面29との間には,縦方向の補強リブ24が形成されている。補強リブ24は,裏面29と引っ掛け爪23と周リブ22とのいずれにも繋がって形成されている。図5に,蓋部材2の断面図を示す。図5に示す断面図は,蓋部材2の,図3中のB−B位置における断面図である。図5から分かるように,補強リブ24の,周リブ22から内側方向への長さH1は,引っ掛け爪23の中央部231の内側方向への長さH2より小さい。
上記の構成を有する収納容器1は,図6に示すような袋90を内部に装着して使用する。収納物(各種の部品や小物品等,廃品やゴミであってもよい)は,袋90の中に収納される。袋90は,開口側に取っ手部91を有している。袋90の取っ手部91を含めた全体は,シート状の素材により形成されており可撓性である。材質は,主としてポリエチレンや塩化ビニルその他の合成樹脂であるが,紙や布であってもかまわない。取っ手部91は,図6中の矢印Cのところが窓状にくり抜かれたリング状の部分である。ただし,窓状のくり抜きは必須ではなく,次で述べるように取っ手部91を引っ掛け爪23に引っ掛けることが可能であればよい。
図7に,収納容器1に袋90を装着した状況を示す。図7に示す状態では,蓋部材2は図2に示した開状態とされており,その蓋部材2の引っ掛け爪23に袋90の取っ手部91が引っ掛けられている。つまり引っ掛け爪23は,袋90の取っ手部91を引っ掛けるための袋掛け形状部である。なお,図7では収納容器1における図中左手前側に1枚の袋90が装着されているだけであるが,この状態に対してさらにあと2枚の袋90を装着することができる。
図7の状態での引っ掛け爪23と取っ手部91との関係を拡大して図8に示す。ここで,図5で説明した長さH1と長さH2との関係から,引っ掛け爪23には,取っ手部91が外れないように留め置くだけの十分な有効長(H2−H1)がある。また,図4で説明したように,引っ掛け爪23と裏面29との間には,周リブ22の高さ程度の間隔が確保されている。このため,引っ掛け爪23と裏面29との間には,補強リブ24の存在を考慮してもなお,取っ手部91を収めるに十分なスペースがある。したがって,取っ手部91を引っ掛けやすい。
また,図8の状態では,蓋部材2の引っ掛け爪23は,容器本体3の外部に位置して,そこで下向きになっている。このため袋90の取っ手部91は,支持軸21がある辺りの上を通って引っ掛け爪23に達し,引っ掛けられている。図8では図示を省略しているが実際のこの状態では,支持軸21がある辺りおよびその下方には,軸受け部31(または41)を始めとする容器本体3側の構造物が存在する。取っ手部91はこれらを乗り越えて引っ掛け爪23に達しているのである。このため取っ手部91は,袋90の本体部分と引っ掛け爪23とにより両方から引っ張られるに近い状態となっている。したがって,一旦引っ掛け爪23に引っ掛けられた取っ手部91が,独りでに引っ掛け爪23から外れてしまうようなことは起こりにくい。
図8のように引っ掛け爪23に袋90の取っ手部91を引っ掛けてから蓋部材2を閉じると,図9の状態となる。図9の状態では引っ掛け爪23は,蓋部材2の板面よりも収納容器1の内部側にあるが,下向きになる訳でなくほぼ水平になっている。そしてこの状態で取っ手部91に引っ張り力が作用するとすれば,その原因は,袋90(およびその内容物)の重力くらいしかない。よって引っ張り力はほぼまっすぐ下向きに作用し,水平には作用しない。このためやはり,取っ手部91が,独りでに引っ掛け爪23から外れてしまうようなことは起こりにくい。なお,この状態では外観は図1と変わらない。したがって,収納容器1の全部が不透明な材質で形成されており窓もない場合には,袋90が装着されているか否かを外観で判別することはできない。
蓋部材2の開閉動作の途中では,図10に示すように引っ掛け爪23が上向きになるタイミングがある。しかしこの状態で取っ手部91に掛かる可能性がある引っ張り力は下向きである。このためこの状態でも,取っ手部91が独りでに引っ掛け爪23から外れてしまうようなことはない。結局,蓋部材2の開閉動作におけるどの状態でも,取っ手部91が独りでに引っ掛け爪23から外れてしまうようなことはない。引っ掛け爪23が収納容器1の内部にて下向きになることがないからである。
次に,本形態における引っ掛け爪23の形状の効果を説明する。ここでいう引っ掛け爪23の形状とは,図3に示した端部230および中央部231のことである。引っ掛け爪23は,このような形状であることにより必然的に,支持軸21の方向にある程度の長さを持つことになる。このため図7に示される袋90の開口は,左右両側の蓋部材2の引っ掛け爪23により左右方向に広げられるだけでなく,図7中の奥行き方向にも広げられることになる。このようにして袋90の開口は,略長方形状に大きく口を開けた状態で収納容器1に装着されるのである。このため,装着されている袋90への収納物の投入がやりやすい。
また,前述のように端部230よりも中央部231がやや凹んでいることは,装着している袋90を取り外すときに便利である。袋90を取り外すときには,引っ掛け爪23の背後に進入している取っ手部91に指を掛けて引きずり出す必要がある。中央部231が凹んでいることにより,この指掛けがやりやすいのである。それでいて,両端の端部230は出っ張っているので,取っ手部91が独りでに引っ掛け爪23から外れてしまうようなことは起こりにくい。
次に,収納容器1の折り畳み機能との関係を説明する。ここまでの説明では言及しなかったが,図1の収納容器1は,空荷の状態では,図11に示すコンパクトな姿態に折り畳むことができる。図11の折り畳み姿態では厚さが,ほぼ,上枠体50と底板体54との合計厚のみである。この折り畳み機能のため図1の収納容器1においては,正面板51の下部を内向きに押し込むことができるようになっている。また,側面板が上板52と下板53との分割構成になっている。いずれも,図1中の背後側においても同様である。
収納容器1を折り畳むときには,正面板51の下部をやや強めに内向きに押し込むと,正面板51の下端が底板体54から外れ,正面板51は上枠体50にぶら下がっているだけの状態となる(図12)。そして正背2枚の正面板51をいずれも蓋部材2に重ね合わせて上枠体50に収納する。すると,側面においては上板52と下板53とが図13に示すように蝶番状に屈曲する状態となる。これにより,収納容器1は図11の折り畳み姿態となる。よって,折り畳み姿態の収納容器1にて蓋部材2の直下に位置するのは,正面板51である。収納容器1の奥行き方向サイズと高さとの関係によっては,折り畳み姿態にて2枚の正面板51の一部分または全部が重なり合う場合があるが,その場合にはどちらの正面板51が蓋部材2の直下に位置してもよい。収納容器1を折り畳み姿態から図1等の伸開姿態にするときには,上記の手順を逆向きに行い,最後に正面板51の下部を内側からやや強めに押し出して底板体54の縁辺に固定すればよい。なお,折り畳み姿態のままでも,蓋部材2の開閉動作が可能である。
折り畳み姿態での収納容器1の内部の状況を,図14に示す。図14は,折り畳み姿態での収納容器1を図11中のD−D位置で切断したものの斜視図である。図14中でハッチングが付されている部分が切断面である。図14を見ると,正面板51に,退避箇所511が形成されていることが分かる。退避箇所511は,折り畳み姿態にて正面板51と引っ掛け爪23とが干渉することを防止するために形成されている。したがって退避箇所511は,正面板51の板面の一部を他の部分に比して,折り畳み姿態にしたときに引っ掛け爪23から遠ざかる方向となる向きに後退させた形状の部分である。これにより,引っ掛け爪23が,収納容器1を折り畳み姿態にすることを阻害しないようになっている。
退避箇所511を設ける必要があるのは,正面板51の全体が平板状であると折り畳み姿態にて正面板51と引っ掛け爪23とが干渉する場合である。各部材の形状によっては,特段に退避箇所511のような形状の箇所を設けなくても正面板51と引っ掛け爪23との干渉が生じないこともありうる。その場合にはむろん,あえて退避箇所511のような形状を設ける必要はない。ただしその場合でも,退避箇所511のように見える形状を設けてもかまわない。
続いて,本発明の変形例に係る形態を説明する。第1の変形例は,引っ掛け爪23の形状に関する変形例である。前記形態での引っ掛け爪23は,図3に示したように,端部230,中央部231,端部230が繋がって一体となっている形状のものであった。しかしこのようなものに限らず,図15に示すように,端部230と中央部231との間にスリット232がある形状であってもよい。この形状の場合,前述の補強リブ24は,端部230,中央部231,端部230の各々に設けられることが推奨される。
この場合,袋90の取っ手部91を,端部230,中央部231,端部230の全部ではなくいずれか1つまたは2つのみに掛けることも可能である。ただし,袋90の開口を大きく開くという観点からは,端部230,中央部231,端部230の全体に対して掛けることが推奨される。また,取っ手部91を,端部230,中央部231,端部230の全体に対して掛けつつ,スリット232に通して,中央部231のところで取っ手部91が前面に出るようにすることもできる。このような掛け方をすると,取っ手部91が,独りでに引っ掛け爪23から外れてしまうことがさらに起こりにくい。ただし,取っ手部91の引っ掛け作業自体はやや面倒である。また,このような掛け方をすることを前提とする場合には,前述した,端部230よりも中央部231がやや凹んでいることにはそれほど意味はない。
第2の変形例は,収納容器1における蓋部材2の枚数に関する変形例である。前記形態での収納容器は,2枚の蓋部材2で開口部を閉じる構成であった。しかしこのようなものに限らず,図16に示すように,1枚の蓋部材2で開口部を閉じる構成の収納容器60にも本発明の適用が可能である。この場合でも,蓋部材2の裏面側におけるヒンジ側付近に,引っ掛け爪23を設けることができる。この場合,収納容器60の本体部分の開口部における蓋部材2の対辺側付近に何らかの引っ掛け形状を設けることが考えられる。あるいは,その付近には特段の引っ掛け形状を設けないことも考えられる。いずれの場合でも,袋90における一方の取っ手部91についてだけではあるが,それでもある程度は上記の効果が得られる。
以上詳細に説明したように本形態によれば,袋90の取っ手部91を引っ掛ける引っ掛け爪23を,容器本体3ではなく蓋部材2に設けている。そして引っ掛け爪23を,蓋部材2と容器本体3との取り付け構造部分から遠ざかる方向へ突出する形状としている。このため,引っ掛け爪23に取っ手部91を掛けるに当たり容器本体3との取り付け構造からの制約を受けることがない。また,取り付けた取っ手部91が簡単に引っ掛け爪から外れてしまうということもない。このようにして,内部に袋90を装着しての使用がしやすく事業用にも家庭用にも好適に使用できる収納容器1が実現されている。
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,本実施の形態では,収納容器1が前述の折り畳み機能を有し,折り畳み姿態では正面板51が蓋部材2のすぐ下に来る構成であった。そして蓋部材2には,引っ掛け爪23との干渉を防止する退避箇所511が形成されていた。しかしこのような構成に限らず,折り畳み姿態において,正面板51でなく上板52が蓋部材2のすぐ下に来る構成も可能である。その場合における退避箇所511に相当する箇所は,必要であれば上板52に形成される。さらには,折り畳み機能自体,本発明に必須な訳ではない。折り畳み動作が不可能で,常時伸開姿態のままであるような収納容器であっても本発明の適用は可能である。
また,本実施の形態では,蓋部材2の開閉動作による回転可能な角度が270°にも及ぶものであった(図1,図2)。しかしこれは必須ではない。開閉動作の最大回転角はもっと狭くてもよい。また,蓋部材2を容器本体3から外してしまい,その後再度装着することが可能な構成であってもよい。また,本実施の形態では,3枚の袋90を装着可能な収納容器1を示したが,このこともむろん必須ではない。本発明に係る収納容器に装着できる袋90の枚数は,最低1枚であり,上限については特段の限定はない。
また,本実施の形態では,蓋部材2の裏面29には周リブ22が3辺にわたって形成されており,引っ掛け爪23は周リブ22の頂部に設けられていることとした。周リブ22は,蓋部材2自体の剛性や閉状態での収納容器1の全体の剛性に資するものである。
また,周リブ22を持つ蓋部材の場合であっても,周リブ22とは別に引っ掛け爪23を設けてもよい。その場合でもむろん,引っ掛け爪23と蓋部材の裏面とは繋がっていなければならない。また,周リブ22を利用する場合でも,周リブ22の頂部ではなくその高さ方向の途中の位置に引っ掛け爪23を設けてもよい。その場合にはさらに,引っ掛け爪23のおもて面側にも補強リブ24のような部分を設けることができる。
1 収納容器
2 蓋部材
21 支持軸
22 周リブ
23 引っ掛け爪(袋掛け形状部)
24 補強リブ
29 蓋部材の裏面(内側面)
30 第1辺
40 第2辺
230 引っ掛け爪の端部
231 引っ掛け爪の中央部
511 退避箇所(干渉防止形状部)

Claims (3)

  1. 上方に開口部がある容器本体と,
    前記容器本体に取り付けられ,支持軸まわりに回転する煽り動作により,前記開口部を閉鎖する閉位置と,開放する開位置とをとる蓋部材とを有し,
    前記開位置での前記蓋部材が前記容器本体の外部にある収納容器において,
    前記蓋部材における前記閉位置にて前記容器本体の内部側となる内側面には,
    前記支持軸に近い側から遠い側に向かう方向に突出して形成された袋掛け形状部と, 前記閉位置にて前記開口部の内面に嵌合する周リブ形状部とが設けられており,
    前記袋掛け形状部は,前記周リブ形状部に対して形成されるとともに,前記内側面に対して間隔を持って配置されていることを特徴とする収納容器。
  2. 請求項に記載の収納容器において,
    前記内側面と前記袋掛け形状部との間に位置し,前記内側面と前記袋掛け形状部と前記周リブ形状部とのいずれにも繋がる補強リブ形状部を有し,
    前記袋掛け形状部は,前記支持軸に近い側から遠い側に向かう方向に,前記補強リブ形状部の先端よりもさらに突出して形成されていることを特徴とする収納容器。
  3. 請求項1または請求項に記載の収納容器において,
    前記袋掛け形状部には,
    前記支持軸の方向における両端に位置する端部と,
    前記端部と端部との間に位置する中央部とが含まれており,
    前記支持軸に近い側から遠い側に向かう突出量に関して,前記端部の方が前記中央部より大きいことを特徴とする収納容器。
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