JP3228058U - バッカン用袋 - Google Patents

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稔 奥村
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Abstract

【課題】バッカンを快適に使用できるバッカン用袋を提供する。【解決手段】バッカン20の内部に配置するバッカン用袋10であって、バッカン10の収容部25の内側面に沿うように角15a〜15dが形成されている。【選択図】図1

Description

本考案は、バッカン用袋に関するものである。
釣り用具として撒き餌を収容するためのバッカンが知られている。特許文献1には内側の隅まで効率よく撒き餌を混ぜるためにバッカンバケツの内部に配置するバッカンインナーが開示されている。
実用新案登録第3205964号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたバッカンインナーは容器であることから、釣りを終えた後に清掃をしなければならず、手間が掛かってしまう。
一方、バッカンの内部に市販のビニール製の袋を配置して、袋の内部に撒き餌を収容することが考えられる。しかしながら、市販のビニール製の袋は、バッカンの内部にフィットしないことから余分なスペースができてしまう。また、無理やりフィットさせようとした場合には袋に余計な折り目が生じて、折り目に撒き餌が入り込んでしまったり、撒き餌ヒシャクで撒き餌を押し付けるときに折り目が邪魔になったりしてしまうという問題がある。
本考案は、上述したような問題点に鑑みてなされたものであり、バッカンを快適に使用できるようにすることを目的とする。
本考案は、バッカンの内部に配置するバッカン用袋であって、前記バッカンの収容部の内側面に沿うように角が形成されていることを特徴とする。
本考案によれば、バッカンを快適に使用することができる。
バッカン用袋およびバッカンの構成の一例を示す斜視図である。 バッカン用袋をバッカンの内部に配置した状態を示す断面図である。
以下、本考案に係る実施形態のバッカン用袋10について図面を参照して説明する。
図1は、バッカン用袋10およびバッカン20の構成の一例を示す斜視図である。
まず、バッカン20について説明する。バッカン20は、防水性に優れ、主に撒き餌を収容するために用いられる。バッカン20は、本体部21と、蓋部26と、取っ手29とを有する。
本体部21は、撒き餌等の釣りに関する収容物を収容することができる。本体部21は、略箱状であって、上方に開口部22を有する略角筒状である。本体部21は、例えばEVA等の合成樹脂により形成され、可撓性を有する。本体部21は、底壁部23と4つの側壁部24a〜24dとを有する。底壁部23および4つの側壁部24a〜24dはそれぞれ略矩形であって、略同じ厚みの板状である。底壁部23と4つの側壁部24a〜24dとは直交した状態で接続されていると共に、隣り合う側壁部24a〜24d同士が直交した状態で接続されている。ここでは、側壁部24a、24cは、側壁部24b、24dと比べて幅広である。
底壁部23の内側面(底面)と4つの側壁部24a〜24dの内側面とによって囲まれる空間は、収容物を収容するための収容部25である。収容部25は略直方体の空間であり、幅Lb1、奥行きLb2、高さHbである。すなわち、収容部25は、側壁部24bの内側面と側壁部24dの内側面との間の距離がLb1であり、側壁部24aの内側面と側壁部24cの内側面との間の距離がLb2である。また、収容部25は、底壁部23の内側面(底面)からの高さがHbである。
蓋部26は、本体部21の開口部22を閉塞したり開放したりすることができる。蓋部26は、開口部22の大きさに略一致する大きさの略矩形の板状である。蓋部26は、例えばEVA等の合成樹脂により形成され、可撓性を有する。蓋部26は、側壁部24dの上端にヒンジ部27を介して接続される。ヒンジ部27は、蓋部26の端部と側壁部24dの上端とを縫い合わせたり接着したりして接続することで構成される。また、蓋部26と、側壁部24a〜24c(側壁部24d以外の側壁部)との間にはファスナー部28a、28bが配置される。蓋部26は、ファスナー部28a、28bを介して本体部21の開口部22との間で着脱される。
取っ手29は、使用者がバッカン20を持ち運ぶときに掴むことができる。取っ手29は、略細長い紐状体である。取っ手29は、例えばEVA等の合成樹脂により形成され、可撓性を有する。取っ手29は側壁部24a、24cの外側面にそれぞれ取り付けられる。なお、図1では、側壁部24cの外側面に取り付けられた取っ手29は、側壁部24cに隠れて現れていない。具体的に、取っ手29は、側壁部24aの外側面のうち、上下方向の中心よりも上方の位置で取付部30を介して取り付けられる。バッカン20を持ち運ばずに取っ手29を用いない状況では収容物を出し入れするときに取っ手29が邪魔にならないように、取付部30を中心にして取っ手29を垂れ下げた状態にすることができる。
上述したように構成されるバッカン20では収容部25内に直接、撒き餌を収容してしまうと、釣りを終えた後に清掃をしなければならず、手間が掛かってしまう。本実施形態では、バッカン20の清掃を省略することができるように、バッカン20の収容部25にバッカン用袋10を配置して、バッカン用袋10に撒き餌を収容する。
次に、バッカン用袋10について説明する。バッカン用袋10は、防水性に優れ、上方が開口する中空の略直方体形状である。バッカン用袋10は、例えば低密度PEや高密度PE等の合成樹脂により形成される。また、バッカン用袋10は、折り畳みが可能な厚みである。本実施形態のバッカン用袋10の厚みは、例えば0.025mm〜0.1mmである。
バッカン用袋10は、底部13と、底部13の端から連続する4つの側部14a〜14dとを有する。底部13および4つの側部14a〜14dはそれぞれが略矩形の薄いシート状である。底部13と4つの側部14a〜14dとは直交した状態であり、かつ隣り合う側部14a〜14d同士が直交した状態で成形されている。このように構成されるバッカン用袋10では、底部13と4つの側部14a〜14dとがそれぞれ交差する位置に角15a〜15dが形成される。角15a〜15dは、それぞれ角度が略90度である。
なお、バッカン用袋10は、底部13と、4つの側部14a〜14dとを一体で成形してもよく、底部13および4つの側部14a〜14dを予め製造して後加工で接続することで成形してもよい。底部13と4つの側部14a〜14dによって囲まれる空間には撒き餌を収容することができる。バッカン用袋10は、幅Ls1、奥行きLs2、高さHsである。
ここで、本実施形態のバッカン用袋10は、角15a〜15dが形成されていることから、バッカン用袋10をバッカン20の収容部25の内部に配置したときに、バッカン用袋10をバッカン20の収容部25の内側面に沿うように配置することができる。具体的には、バッカン用袋10の底部13をバッカン20の底壁部23の内側面(底面)に沿わせ、バッカン用袋10の側部14a〜14dをバッカン20の側壁部24a〜24dの内側面に沿わせるように配置することができる。
なお、本実施形態のバッカン用袋10は、底部13の大きさが、バッカン20の底壁部23の内側面(底面)に合わせた大きさである。具体的には、バッカン用袋10の幅Ls1と収容部25の幅Lb1とが略同一であり、バッカン用袋10の奥行きLs2と収容部25の奥行きLb2とが略同一である。一方、バッカン用袋10の高さHsは、収容部25の高さHbよりも大きい。ただし、バッカン用袋10は、底部13の大きさが、バッカン20の底壁部23の内側面(底面)よりも大きくてもよい。
次に、上述したように構成されるバッカン用袋10をバッカン20の内部に配置する方法について説明する。まず、使用者は、バッカン20の蓋部26を本体部21の開口部22からファスナー部28a、28bを介して離脱させることで、本体部21の開口部22を開放させる。次に、使用者は上方が開口するように広げた状態のバッカン用袋10を、上方から本体部21の収容部25内に挿入する。このとき、バッカン用袋10と収容部25とで幅同士を対向させ、バッカン用袋10と収容部25とで奥行き同士を対向させた状態でバッカン用袋10を収容部25内に挿入する。
次に、使用者は、バッカン用袋10をバッカン20の収容部25内で形状を整えるように配置する。具体的には、バッカン用袋10の底部13が本体部21の底壁部23の内側面(底面)と接するように、かつバッカン用袋10の側部14a〜14dが本体部21の側壁部24a〜24dの内側面と接するように配置する。次に、使用者は、バッカン用袋10のうち本体部21の開口部22から上方にはみ出した部位を、外側に折り返す。バッカン用袋10のうち開口部22から外側に折り返した部位は、開口部22およびファスナー部28aを外側から被覆することができる。また、本実施形態では、バッカン用袋10のうち開口部22から外側に折り返した部位は、取っ手29の取付部30を外側から被覆することができる。このような方法によりバッカン用袋10をバッカン20の内部に配置する。その後、使用者は、バッカン20の内部に配置したバッカン用袋10に撒き餌を収容する。
図2は、バッカン用袋10をバッカン20の内部に配置した状態を示す断面図である。上述したように、本実施形態のバッカン用袋10は角15a〜15dが形成されている。したがって、バッカン用袋10をバッカン20の内部に配置したときに、バッカン用袋10をバッカン20の収容部25の内側面に沿うように配置することができる。
このように、バッカン用袋10をバッカン20の収容部25の内側面に沿わせることで、余分なスペースが発生しないことから収容部25の空間を有効に利用することができる。したがって、撒き餌を多く収容することができたり、容易に撒き餌を掻き混ぜたりすることができる。
また、バッカン用袋10をバッカン20の収容部25の内側面に沿わせることで、バッカン用袋10に余計な折り目が生じることを抑制させることができる。したがって、バッカン用袋10に撒き餌を収容したときに折り目に撒き餌が入り込んでしまったり、遠投するために撒き餌ヒシャクで撒き餌を押し付けるときに折り目が邪魔になったりすることが解消され、快適にバッカン20を使用することができる。
また、本実施形態のバッカン用袋10は、バッカン20の内部に配置したときにバッカン20の開口部22から外側に折り返し可能である。したがって、バッカン用袋10を折り返した部位で開口部22を外側から覆うことができ、開口部22が撒き餌で汚れてしまうことを抑制することができる。特に、開口部22にファスナー部28aが設けられている場合、ファスナー部28aが汚れてしまうことを抑制することができる。
また、本実施形態のバッカン用袋10は、バッカン20の内部に配置して開口部22から外側に折り返したときにバッカン20の取っ手29の取付部30を覆うことが可能である。したがって、取っ手29の取付部30が撒き餌で汚れてしまうことを抑制することができる。
また、本実施形態のバッカン用袋10は、釣りを終えた後にバッカン20から抜き出して保管したり捨てたりすることで、バッカン20の収容部25自体を清掃する必要がないために、快適にバッカン20を使用することができる。
以上、本考案を上述した実施形態により説明したが、本考案は上述した実施形態に限定されるものではなく、本考案の範囲内で変更等が可能であり、変形例を組み合せてもよい。
上述した実施形態では、バッカン用袋10をバッカン20の内部に配置して開口部22から外側に折り返したときにバッカン20の取っ手29の取付部30を覆うことが可能である場合について説明したが、この場合に限られず、取付部30を含む取っ手29全体を覆うことが可能であってもよい。
上述した実施形態では、バッカン20が蓋部26を有する場合について説明したが、この場合に限られず、バッカン20が蓋部26を有さない場合であってもよい。
上述した実施形態では、バッカン20の底壁部23が略矩形であり、収容部25が略直方体の空間である場合について説明したが、この場合に限られず、底壁部23が略円形(楕円を含む)であり、収容部25が略円柱体の空間であってもよい。この場合には、バッカン用袋10は、上方が開口する中空の略円柱体形状にして、底部13と側部とが交差する位置に角を形成することで、バッカンの収容部の内側面に沿わせることができる。
10:バッカン用袋 13:底部 14a〜14d:側部 15a〜15d:角 20:バッカン 22:開口部 23:底壁部 24a〜24d:側壁部 25:収容部 26:蓋部 29:取っ手 30:取付部

Claims (4)

  1. バッカンの内部に配置するバッカン用袋であって、
    前記バッカンの収容部の内側面に沿うように角が形成されていることを特徴とするバッカン用袋。
  2. 前記バッカン用袋は、
    底部と、前記底部の端から連続する側部とを有し、
    前記角は、
    前記底部と、前記側部とが交差する位置に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のバッカン用袋。
  3. 前記バッカン用袋は、
    高さが前記バッカンの収容部の高さよりも大きく形成され、前記バッカンの内部に配置したときに開口部から外側に折り返し可能であることを特徴とする請求項1または2に記載のバッカン用袋。
  4. 前記バッカン用袋は、
    前記バッカンの内部に配置して前記開口部から外側に折り返したときに前記バッカンの取っ手の取付部を覆うことが可能であることを特徴とする請求項3に記載のバッカン用袋。
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