JP6352119B2 - マイクカバー及びその製造方法 - Google Patents

マイクカバー及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6352119B2
JP6352119B2 JP2014180600A JP2014180600A JP6352119B2 JP 6352119 B2 JP6352119 B2 JP 6352119B2 JP 2014180600 A JP2014180600 A JP 2014180600A JP 2014180600 A JP2014180600 A JP 2014180600A JP 6352119 B2 JP6352119 B2 JP 6352119B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
microphone
resin
sheet
windproof
windproof sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014180600A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016054464A (ja
Inventor
和希 高橋
和希 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kojima Industries Corp
Original Assignee
Kojima Industries Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kojima Industries Corp filed Critical Kojima Industries Corp
Priority to JP2014180600A priority Critical patent/JP6352119B2/ja
Publication of JP2016054464A publication Critical patent/JP2016054464A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6352119B2 publication Critical patent/JP6352119B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
  • Details Of Audible-Bandwidth Transducers (AREA)

Description

本発明は、音通過用のカバー開口を有するマイクカバーとその製造方法に関する。
従来からマイクカバーのカバー開口に音を通過させる構造では、カバー開口を通じてマイクに風音が入力される可能性がある。特に車両搭載用マイクでは、例えば前席の前側のインストルメントパネル近傍や、オーバーヘッドコンソールのパネル部にマイクが設置される場合に、空調装置のブロワとマイクが近くなるので、空調装置の作動時に風音がマイクに入力されやすい。このようにマイクに風音が入力されると、マイクを音声認識装置の音声入力部として用いる場合に、音声の誤認識が生じる可能性がある。また、マイクをハンズフリー通話装置の音声入力部として用いる場合に、音声を精度よく感知できず、通話送信部が円滑に作動しないことによって会話が成立しない可能性がある。
特許文献1には、車載用のマイク装置において、マイクケースにマイク及び防風材が収容される構成が記載されている。この構成では、マイクケースのケース開口を塞ぐマイクカバーとしてのパネル部にパネル開口が形成され、パネル開口にウレタン材である防風材が挿入されている。防風材は、マイクケースとパネル部とでマイクを介して挟まれている。
特開2008−124701号公報
特許文献1に記載された構成では、パネル部と防風材とが分離された別部材であるので、組み付け作業性が低くなるおそれがある。また、防風材は、パネル開口に挿入される挿入部を有する特殊な形状に形成する必要がある。一方、防風材が挿入部を有しない場合には、マイクケース内での防風材の位置ずれが生じる可能性がある。これにより、異音が発生したり、防風材が開口部からずれてマイクへの風音入力の防止効果が低くなるおそれがある。
本発明の目的は、組み付け作業性を低くせずにマイクへの風音の入力を防止でき、かつ、防風材に特殊な形状を必要とせずに防風材の位置ずれを防止できるマイクカバー及びその製造方法を実現することである。
本発明に係るマイクカバーは、外側カバー開口を有する外側要素と、前記外側要素のマイク側に配置される内側カバー開口を有する内側要素とを含み、樹脂により一体成形される樹脂本体部と、前記内側カバー開口を塞ぐ防風シートであって、防風シートの厚さ方向の両側面を挟んで、かつ、防風シートの外周縁の外側を埋めるように前記樹脂本体部に内蔵される防風シートとを備え、前記外側カバー開口の前記マイクと反対側端は、前記防風シートを介して前記内側カバー開口の前記マイク側端と通じている。
本発明に係るマイクカバーの製造方法は、外側カバー開口を有する外側要素と、前記外側要素のマイク側に配置される内側カバー開口を有する内側要素とを含み、樹脂により一体成形される樹脂本体部と、前記内側カバー開口を塞ぐ防風シートであって、防風シートの厚さ方向の両側面を挟んで、かつ、防風シートの外周縁の外側を埋めるように前記樹脂本体部に内蔵される防風シートとを備え、前記外側カバー開口の前記マイクと反対側端は、前記防風シートを介して前記内側カバー開口の前記マイク側端と通じているマイクカバーの製造方法である。そして、本発明に係るマイクカバーの製造方法は、前記内側要素の成形後、前記内側カバー開口の周辺部上に前記内側カバー開口を塞ぐように前記防風シートを載せた状態で前記内側要素上に溶融樹脂を流し、溶融樹脂が前記防風シートの外周縁部を上側から押さえて、かつ、前記防風シートの外周縁の外側を埋めるように溶融樹脂の流れを規制して溶融樹脂を固化させることで前記外側要素を形成する。
本発明に係るマイクカバー及びその製造方法によれば、組み付け作業性を低くせずにマイクへの風音の入力を防止でき、かつ、防風材に特殊な形状を必要とせずに防風材の位置ずれを防止できるマイクカバーを実現できる。
本発明に係る実施形態のマイクカバーを示す斜視図である。 図1に示すマイクカバーを複数の構成要素に分離して示す斜視図である。 図2に示す内側要素を図2の上方から見た図である。 図1のマイクカバーの製造時に、内側要素のシート配置板部に防風シートを載せた状態で樹脂噴出用のゲートから外側要素形成用の樹脂を射出させる状態を示している図3のA−A断面図である。 マイクカバーの比較例を示す斜視図である。 本発明に係る実施形態の別例のマイクカバーにおける内側要素を示す斜視図である。 図1に示すマイクカバーの製造時において、外側要素形成用の樹脂の流れを示しており、(a)は図3のB部対応図であり、(b)は図3のC部対応図であり、(c)は図3のD部対応図である。 図6に示すマイクカバーの製造時において、外側要素形成用の樹脂の流れを示しており、(a)は図7のE部拡大対応図であり、(b)は図3のF部対応図であり、(c)は図3のD部対応図である。 本発明に係る実施形態の別例の第2例のマイクカバーにおいて、内側要素の樹脂成形時の状態を示す図である。
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を詳細に説明する。以下では、マイクカバーが2つのカバー開口を有する場合を説明するが、マイクカバーにはカバー開口を1つのみ、または3つ以上を形成してもよい。以下で説明する材質、数量などは説明のための例示であって、マイクカバー及びマイク装置の仕様により変更が可能である。以下ではすべての図面において同様の要素には同一の符号を付して説明する。
図1は、実施形態のマイクカバー12を示す斜視図である。図2は、マイクカバー12を複数の構成要素に分離して示す斜視図である。図3は、図2に示す内側要素40を図2の上方からみた図である。
マイクカバー12は、マイクケース13及びマイク本体16とともにマイク装置10を構成する。マイク装置10は、使用時に車両に搭載され、前席の前側のインストルメントパネルの近傍、またはオーバーヘッドコンソールのパネル部に配置される。このような配置状態では車両の空調装置のブロワの近くにマイク本体16が配置されるので、ブロワ音として風音がマイク本体16に入力されやすい。本実施形態のマイクカバー12は特にこのような風音の入力を防止することを目的とする。なお、本発明のマイクカバーを含むマイク装置は、車両以外に配置して風音の入力を防止する構成としてもよい。
マイクケース13は、高さ方向H一端(図1の下端)が底板部14で塞がれて、高さ方向H他端(図1の上端)にケース開口15を有する。図1では、マイクケース13へのマイクカバー12の装着前の状態において、ケース開口15がマイクカバー12で塞がれていない状態を示している。なお、図1から図3では、互いに直交する3軸方向として、高さ方向H、長さ方向L及び幅方向Wを示している。長さ方向L及び幅方向Wは外側要素30の長さ方向及び幅方向とそれぞれ一致する。
マイクケース13には、マイクカバー12の一部及びマイク本体16が収容される。マイク本体16は、音声を入力する音声入力部を有し、図示しない信号線を通じて外部に音声信号を送信する。
マイクカバー12は、マイクケース13のケース開口15を覆う。マイクカバー12は、樹脂により一体形成される樹脂本体部20と、防風材としての防風シート50とを含む。マイクカバー12は、「マイクベゼル」と呼ばれる。
図2に示すように、樹脂本体部20は、外側要素30及び内側要素40を含み、樹脂により一体成形される。内側要素40は、外側要素30のマイク本体16側に配置される。
外側要素30は、高さ方向Hに貫通する2つの音通過用の外側カバー開口31を有する。各外側カバー開口31は、矩形の2つの隅部に円弧形部を有する形状に形成される。各外側カバー開口31は、2つの直角の隅部の側が内側に向き合うように形成される。これによって、外側要素30は、楕円形の開口を中間の直線部32で2つの外側カバー開口31に分離した形状を有する。外側要素30は、マイクケース13の外側に配置される。外側要素の外側面(図1、図2の上側面)は、意匠が施される意匠面であり、使用時にマイクケース13の外側(図1の上側)に露出される。
外側要素30は、後述する内側要素40のシート配置板部41上に内側カバー開口44を塞ぐように後述の防風シート50を載せた状態で、シート配置板部41上に溶融樹脂を流して固化させることで形成される。これによって、外側要素30は、内側要素40に一体形成される。
内側要素40は、略長方形のシート配置板部41と、2つの板状突出部45とを有する。図3に示すようにシート配置板部41において、4つの隅部P1,P2,P3,P4のうち、3つの隅部P2,P3,P4には断面円弧形の曲面状の面取り42が形成される。シート配置板部41において、残りの1つの隅部P1には平面状の面取り43が形成される。
シート配置板部41は、高さ方向Hに貫通する2つの音通過用の内側カバー開口44を有する。各内側カバー開口44は、外側要素30の各外側カバー開口31(図2)と同様の形状を有する。さらにシート配置板部41は、マイクケース13と反対側面である外側面(図2の上側面、図3の表側面)の外周縁部に第1リブQ1、第2リブQ2及び第3リブQ3を有する。第1リブQ1は、シート配置板部41の外周縁部のうち、後述する樹脂の射出成形で用いられる金型70のゲートGに最も近い位置であって、ゲートGに対向する位置に形成される。具体的には、第1リブQ1は、シート配置板部41の外周縁部において隅部P1に対応する部分に、マイクケース13の外側(図2の上側、図3の表側)に向けて突出する。第1リブQ1は、互いに傾斜して隣接する3つの立板部Q11,Q12,Q13を含む。中間の立板部Q11は、面取り43上に位置し、両側の立板部Q12,Q13はシート配置板部41において、面取り43から外れた外周縁部上に位置する。
第2リブQ2及び第3リブQ3は、シート配置板部41において、ゲートGと反対側の2つの直線状の外周縁部上にマイクケース13の外側に向けて突出する。第2リブQ2及び第3リブQ3は、後述の防風シート50の位置決めのために用いられる。これによって、第1リブQ1、第2リブQ2及び第3リブQ3は、内側要素40の外周縁部の周方向一部のみに形成される。
2つの板状突出部45は、シート配置板部41の長さ方向L両端部においてマイクケース13の内側(図2の下側)に向けて互いに平行に突出する。各板状突出部45の外側面には例えば高さ方向Hに伸びる補強用リブが形成されてもよい。2つの内側カバー開口44は、2つの直角の隅部の側が内側に配置されるように形成される。これによって、シート配置板部41は、楕円形の開口を中間の直線部46で2つの内側カバー開口44に分離した形状を有する。内側要素40の各内側カバー開口44は、防風シート50を介して外側要素30の外側カバー開口31と高さ方向Hに対向し、外側カバー開口31と通じる。
また、各板状突出部45は、先端部に矩形の孔45aを有する。各孔45aは、マイクケース13にマイクカバー12を取り付ける際に、マイクケース13に形成された図示しない突起に係止する。これによって、マイクケース13に対してマイクカバー12の抜け防止が図られる。
防風シート50は、内側要素40と外側要素30とで厚さ方向(図2の上下方向)両側面を挟んで、かつ外周縁の外側を埋めるように樹脂本体部20に内蔵される。防風シート50は、略矩形に形成され、内側要素40を構成するシート配置板部41の面取り43に対応して直線状の面取り51を有する。防風シート50は、ポリエステルなどの合成繊維の織物によって形成される。これによって、内側要素40の各内側カバー開口44において、マイク本体16と反対側端である外端(図2の上端)は、防風シート50で塞がれる。また、外側要素30の各外側カバー開口31の外端(図2の上端)は、防風シート50を介して内側カバー開口44のマイク本体16側端である内端(図2の下端)と通じている。
このようなマイクカバー12は、次の製造方法により製造される。まず、樹脂の第1段階の射出成形によって図2に示す所定形状の内側要素40が成形される。そして内側要素40の成形後、内側要素40のシート配置板部41上の内側カバー開口44の周辺部上に各内側カバー開口44を塞ぐように防風シート50を載せる。防風シート50の面取り51は、シート配置板部41の面取り43と同じ隅部P1上に配置する。そしてこの状態で金型70(図3、図4)内に内側要素40及び防風シート50を配置する。また、金型70に形成されるゲートGに、図示しない射出成型機ノズルが接続される。ゲートGは、金型70内に溶融樹脂を噴出する。そして、シート配置板部41の第1リブQ1の立板部Q11にゲートGを対向させる。
次いで第2段階の射出成形として、射出成型機のノズルからゲートGを通じて、図4に矢印αで示すように溶融樹脂を金型70内に噴出させる。そして、ゲートGから噴出された溶融樹脂が防風シート50の外周縁部を上側から押さえて、かつ防風シート50の外周縁の外側を埋めるように溶融樹脂の流れを規制して溶融樹脂を固化させる。これによって、内側要素40に一体的に外側要素30を形成する。この樹脂流れの規制は、ゲートGに第1リブQ1を対向させることで実現される。そして、シート配置板部41上に溶融樹脂を流して固化させる。樹脂の射出成形では、第1リブQ1をゲートGに対向させることで、溶融樹脂が第1リブQ1を乗り越えて防風シート50の外周縁部の上側に被さるように、溶融樹脂の流れを規制する。このため、防風シート50の横側から防風シート50の下側に樹脂が入り込んで防風シート50がめくり上げられることを防止できる。このような溶融樹脂の射出によって、外側要素30は、図1、図2に示す所定形状を有するように形成される。
樹脂の射出時において、外側要素30の外側カバー開口31を形成する部分と、シート配置板部41の内側カバー開口44を形成する部分とに金型の一部が配置される。これによって、各カバー開口31,44が形成される。このため、外側要素30は内側要素40と一体成形されて樹脂本体部20が形成される。さらに樹脂本体部20と防風シート50とによってマイクカバー12が形成される。マイクカバー12は、金型70内から取り出してマイクケース13及びマイク本体16と組み合わせてマイク装置10を形成する。
上記のマイクカバー12及びその製造方法によれば、樹脂本体部20で防風シート50の厚さ方向両側面を挟んで、かつ、防風シート50の外周縁の外側を埋めるように、樹脂本体部20に防風シート50が内蔵される。このため、マイク本体16への風音の入力を防止でき、かつ、防風材に特殊な形状を必要とせずに防風シート50の位置ずれを防止できるマイクカバー12を実現できる。また、マイクカバー12に防風シート50が内蔵されるので、マイクカバー12をマイクケース13に組み付けるだけでマイク本体16への風音の入力を防止できる構造を実現できる。このため、マイクカバーと防風材とを分離した別部材としてマイクケースに組み付ける構造の場合と異なり、組み付け作業性が低くならない。また、防風シート50の位置ずれを防止できるので、防風シート50のがたつきを防止できる。
図5は、マイクカバー12の比較例を示す斜視図である。比較例では、樹脂により意匠側となる外側パネル60と、外側パネル60の内側面(図5の裏側面)から突出する複数の立板部61,62とを含む。外側パネル60には複数の開口63が形成され、音声は開口63を通過してマイクカバー12の内側に配置されるマイク本体16(図1参照)に入力される。このような比較例では、各開口63は防風材で塞がれない。このため、マイク本体には開口63を通じて風音が入力される可能性がある。図1から図4で示した実施形態によればこのような不都合を防止できる。
また、図示しないマイクカバーの比較例の第2例として、樹脂などにより形成され、分離可能な2つの本体部要素を含む構成も考えられる。この構成では、2つの本体部要素が凹部と凸部とにより形成される係合部で結合されて本体部を形成する。2つの本体部要素で防風シート50が挟まれる。しかしながらこの構成では、凹部及び凸部の間の不可避的な隙間により2つの本体部要素が互いにずれ動いて、防風シート50が所望位置からずれ動きやすい。図1から図4で示した実施形態では、樹脂本体部20が防風シート50の厚さ方向両側面を挟んで、かつ、防風シート50の外周縁の外側を埋めるので、防風シート50の位置ずれを防止できる。
また、図1から図4の実施形態では、外側要素30は、所定形状に形成されたシート配置板部41に防風シート50を載せた状態で防風シート50の外周縁部を押さえるようにシート配置板部41上に溶融樹脂を流して固化させることで形成される。これによって、防風シート50の周囲の樹脂流れを容易に制御できるので、外側要素30の形成時における樹脂流れで防風シート50が所望位置からずれ動くことを防止できる。したがって、内側要素40の各内側カバー開口44の開口面積のすべてを防風シート50で覆う構成を容易に実現できる。
図6は、本発明に係る実施形態の別例のマイクカバー12における内側要素40を示す斜視図である。本例では、内側要素40のシート配置板部41の外側面(図6の上側面)において、外周縁部の周方向全体に全周リブTが突出形成されている。そしてシート配置板部41に防風シート50を載せた状態で樹脂の射出成形によって、内側要素40の外側(図6の上側)に外側要素30(図1、図2参照)が一体成形される。その他の構成及び作用は、図1から図4に示した構成と同様である。
次に、シート配置板部41におけるリブの好ましい形成範囲を求めるために行ったシミュレーションを説明する。シミュレーションでは、図1から図4に示した構成(以下、第1実施例という。)と図6に示した構成(以下、第2実施例という。)とにおいて、外側要素30(図1、図2)を形成する場合における内側要素40のシート配置板部41上での樹脂流れを求めた。また、シミュレーションでは、第1実施例及び第2実施例のそれぞれでゲートG(図3、図4)から噴出された樹脂がシート配置板部41の各隅部P1,P2,P3,P4に達する時点での樹脂流れを求めた。そして、第1実施例及び第2実施例で各隅部P1,P2,P3,P4での樹脂流れを比較した。
図7は、第1実施例の製造時において、外側要素30形成用の樹脂の流れを示しており、(a)は図3のB部対応図であり、(b)は図3のC部対応図であり、(c)は図3のD部対応図である。図8は、第2実施例の製造時において、外側要素30形成用の樹脂の流れを示しており、(a)は図7のE部拡大対応図であり、(b)は図3のF部対応図であり、(c)は図3のD部対応図である。
なお、第1実施例及び第2実施例において、内側要素40のシート配置板部41でゲートGと対向する隅部P1には断面円弧形の曲面状の面取り43aが形成される。また、防風シート50のゲートG(図3、図4)側の隅部では面取り51(図2)の代わりに図7(a)に示すように階段部57が形成される。そして図7に示す第1実施例において、シート配置板部41のゲートGと対向する部分には第1リブU1が形成される。第1リブU1は、シート配置板部41の外側面の外周縁部でゲートGと対向する断面円弧形の曲面部U11とその両側の立板部U12,U13とを有する。
図8に示す第2実施例では、シート配置板部41の外側面の外周縁部において、全周にわたって全周リブTが形成される。図7、図8では防風シート50の外周縁を太い実線で示しており、防風シート50の内側を砂地で示している。また、外側要素30を形成する樹脂流れは、斜線部Vで示している。ゲートGから射出される樹脂の流れは、隅部P1から隅部P2または隅部P3を通過して隅部P4に達するか、または隅部P1から直線部32を形成する部分を通過して隅部P4に達する。
図7(a)、図8(a)で示すように、シート配置板部41上のゲートG側の隅部P1では、第1実施例及び第2実施例で同じように樹脂が流れて、防風シート50の隅部に同じように樹脂が被さる。
図7(b)の第1実施例では、樹脂が防風シート50の2番目の隅部P2に流れており、シート配置板部41の内側を流れる樹脂の方がシート配置板部41の外周縁部を流れる樹脂よりも早く流れている。このため、防風シート50の外周縁部を上側から押さえながら樹脂を流すことができ、樹脂に押されて防風シート50が動くことがない。一方、図8(b)の第2実施例でも図7(b)と同様に樹脂が防風シート50の2番目の隅部P3に流れているが、シート配置板部41の全周リブTの内周縁に沿って外周縁の近くで樹脂が早く流れる。これによって、シート配置板部41の外周縁部を流れる樹脂の方が内側を流れる樹脂よりも早く流れている。
図7(c)の第1実施例では樹脂がゲートGと反対側である最後の隅部P4に流れており、シート配置板部41の外周縁部を流れる樹脂よりも内側を流れる樹脂の方が早く流れている。この場合も、図7(b)の場合と同様に、樹脂に押されて防風シート50が動くことがない。一方、図8(c)の第2実施例では、図8(b)よりもさらにはっきりと、シート配置板部41の外周縁部を流れる樹脂が内側を流れる樹脂よりも早く流れて、外周縁部で樹脂が全周につながっている。一方、防風シート50の上には樹脂が流れきっていない。これによって、防風シート50の外側面における外周縁部の周方向全体が外側要素30で覆われるようにするための樹脂流れの制御が第1実施例よりも難しい。したがって、第1実施例のように、シート配置板部41の外側面には外周縁部の周方向全体ではなく、ゲートGに最も近い部分を含めて周方向一部のみにリブを形成することが好ましい。なお、図7(c)、図8(c)の後では、最終的に外側要素30を形成する樹脂が、防風シート50の外周縁の外側を全周にわたって埋めるように樹脂を流す。
なお、図2、図3、図6で示した内側要素40のシート配置板部41において、4つの隅部P1,P2,P3,P4のすべてで、図3の隅部P1と同様に平面状の面取りが形成されてもよい。
また、上記の各実施形態では内側要素40の成形後に、外側要素30の樹脂成形と同時に樹脂本体部20に防風シート50が内蔵される構成を説明した。一方、内側要素40の樹脂成型時に防風シート50が内蔵されるように構成してもよい。例えば、図9は、本発明の実施形態の別例の第2例のマイクカバーにおいて、内側要素40の樹脂成形時の状態を示している。樹脂成形で用いられる金型71は、下型71aと上型71bとを含む。下型71aにおいて、内側カバー開口44のマイク本体16側(図9の下側)を形成する部分の上端面に防風シート50を載置し、上型71bの下端面と下型71aの上端面とで防風シート50を挟むように金型71内に防風シート50を配置する。防風シート50に接触する上型71bの下端面は、内側カバー開口44のマイク本体16と反対側(図9の上側)を形成する部分の下端面である。この状態で、金型71のキャビティ72内に樹脂をゲートGから噴出させて、溶融樹脂で防風シート50の厚さ方向両側面を挟み、かつ、防風シート50の外周縁の外側を埋めるように樹脂流れを規制する。そして、これによって内側要素40を成形する。内側要素40の成形後、金型71内から内側要素40を取り出して、図1から図4に示した構成と同様に、内側要素40に外側要素30を一体成形するように外側要素30を別の金型で樹脂成形する。このような構成によれば、リブQ1(図2)のようなリブを内側要素40に形成する必要がない。一方、内側要素40の形成時と外側要素30の形成時との2回、樹脂成形時の圧力が防風シート50に加わる可能性がある。このため、防風シート50の品質向上の面からは図1から図4に示した構成の方が好ましい。
G ゲート、P1,P2,P3,P4 隅部、Q1 第1リブ、Q2 第2リブ、Q3 第3リブ、Q11、Q12,Q13 立板部、T 全周リブ、U1 第1リブ、U11 曲面部、U12,U13 立板部、V 樹脂流れ、10 マイク装置、12 マイクカバー、13 マイクケース、14 底板部、15 ケース開口、16 マイク本体、20 樹脂本体部、30 外側要素、31 外側カバー開口、32 直線部、40 内側要素、41 シート配置板部、42 面取り、43,43a 面取り、44 内側カバー開口、45a 孔、46 直線部、50 防風シート、51 面取り、57 階段部、60 外側パネル、61,62 立板部、63 開口、70 金型、71 金型、71a 下型、71b 上型。

Claims (3)

  1. 外側カバー開口を有する外側要素と、前記外側要素のマイク側に配置される内側カバー開口を有する内側要素とを含み、樹脂により一体成形される樹脂本体部と、
    前記内側カバー開口を塞ぐ防風シートであって、防風シートの厚さ方向の両側面を挟んで、かつ、防風シートの外周縁の外側を埋めるように前記樹脂本体部に内蔵される防風シートとを備え、
    前記外側カバー開口の前記マイクと反対側端は、前記防風シートを介して前記内側カバー開口の前記マイク側端と通じている、マイクカバー。
  2. 外側カバー開口を有する外側要素と、前記外側要素のマイク側に配置される内側カバー開口を有する内側要素とを含み、樹脂により一体成形される樹脂本体部と、前記内側カバー開口を塞ぐ防風シートであって、防風シートの厚さ方向の両側面を挟んで、かつ、防風シートの外周縁の外側を埋めるように前記樹脂本体部に内蔵される防風シートとを備え、前記外側カバー開口の前記マイクと反対側端は、前記防風シートを介して前記内側カバー開口の前記マイク側端と通じているマイクカバーの製造方法であって、
    前記内側要素の成形後、前記内側カバー開口の周辺部上に前記内側カバー開口を塞ぐように前記防風シートを載せた状態で前記内側要素上に溶融樹脂を流し、溶融樹脂が前記防風シートの外周縁部を上側から押さえて、かつ、前記防風シートの外周縁の外側を埋めるように溶融樹脂の流れを規制して溶融樹脂を固化させることで前記外側要素を形成する、マイクカバーの製造方法。
  3. 請求項2に記載のマイクカバーの製造方法において、
    前記内側要素は、外周縁部の周方向一部のみに形成されて前記外側要素側に突出するリブを含み、
    前記外側要素の形成時に、金型内に溶融樹脂を噴出するゲートに前記リブを対向させるように前記金型内に前記内側要素及び前記防風シートを配置し、溶融樹脂が前記リブを乗り越えて前記防風シートの周縁部の上側に被さるように、溶融樹脂の流れを規制する、マイクカバーの製造方法。
JP2014180600A 2014-09-04 2014-09-04 マイクカバー及びその製造方法 Active JP6352119B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014180600A JP6352119B2 (ja) 2014-09-04 2014-09-04 マイクカバー及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014180600A JP6352119B2 (ja) 2014-09-04 2014-09-04 マイクカバー及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016054464A JP2016054464A (ja) 2016-04-14
JP6352119B2 true JP6352119B2 (ja) 2018-07-04

Family

ID=55745350

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014180600A Active JP6352119B2 (ja) 2014-09-04 2014-09-04 マイクカバー及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6352119B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7161429B2 (ja) * 2019-03-18 2022-10-26 小島プレス工業株式会社 車載用マイク装置およびその製造方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5939195A (ja) * 1982-08-27 1984-03-03 Nippon Gakki Seizo Kk 電気音響変換器における音響抵抗装置
JP2556282Y2 (ja) * 1991-08-13 1997-12-03 フオスター電機株式会社 風切音防止型マイクロホン
JPH06319189A (ja) * 1993-05-10 1994-11-15 Mitsubishi Electric Corp マイクロフォンユニット
JP3747646B2 (ja) * 1998-09-08 2006-02-22 セイコーエプソン株式会社 マイクロフォンの取付構造及び電子機器
JP2008124701A (ja) * 2006-11-10 2008-05-29 Kojima Press Co Ltd マイク装置
JP2014082715A (ja) * 2012-10-18 2014-05-08 Canon Inc マイク装置およびそれを備えた電子機器、撮像装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016054464A (ja) 2016-04-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6026852A (en) Pressure relief valve and method of manufacturing the same
JP4552820B2 (ja) 吸気ダクト
JP2887832B2 (ja) スピーカーグリル及びその成形方法
US20090068444A1 (en) Trim panel having a narrow transition radius and apparatus and method of manufacture
JP6352119B2 (ja) マイクカバー及びその製造方法
JP2009090975A (ja) ルーフ開放構造
JP4391267B2 (ja) リフトゲートの構造
US6365084B1 (en) Process for production a molded product
CN104039592A (zh) 座椅用靠垫及其制造方法
US9364979B2 (en) Molded structure body and method of producing the same
JP4975313B2 (ja) 車両用カウルトップカバー
JP6071477B2 (ja) 車両用コンソールボックス
JP2002211350A (ja) スルーアンカ及びその製造方法
JP5687523B2 (ja) 樹脂成型品及び表示装置
CN112622151A (zh) 门饰板及其成型装置和成型方法
JP6135496B2 (ja) インサート成形品
JP5000208B2 (ja) 樹脂成形品
JP2015051598A (ja) カウルルーバーにおける遮熱リブ成形方法
JP6164485B2 (ja) アッパートリム
KR100728735B1 (ko) 다중필름 접합구조
JP7415599B2 (ja) 成形構造体
JP6067500B2 (ja) 容器の製造方法
JP2019217953A (ja) 車両用内装部材の製造方法
JP6927872B2 (ja) 複合樹脂成形品
JP5995095B2 (ja) 成形構造体の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170526

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180524

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180529

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180606

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6352119

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250