JP4552820B2 - 吸気ダクト - Google Patents

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    • F16L9/00Rigid pipes
    • F16L9/22Pipes composed of a plurality of segments

Description

本発明は、内燃機関に外気を導入するための吸気ダクトに関し、詳しくは吸気時の騒音を低減させうる吸気ダクトに関する。
自動車エンジンの吸気系では、吸気時に吸気ダクトから騒音が発生するという問題がある。この吸気騒音は、特にエンジンの低速回転時に耳障りである。
そこで、吸気時の騒音を低減させうる吸気ダクトとして、吸気通路の内外を連通する開口を吸気ダクトの管壁に設け、この開口を塞ぐように通気性部材を配設したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この吸気ダクトは、図15に示されるように、内燃機関に外気を導入する吸気通路80を内部にもつ中空筒状をなし、吸気通路80外部とを連通する開口81を管壁に有するダクト本体82と、開口81を塞ぐように配設された通気性部材としての多孔質シート83とを備えている。ダクト本体82は、熱可塑性樹脂よりなる2個の分割体84が一体的に結合されてなるもので、分割体84に多孔質シート83がインサート成形されている。
このインサート成形では、所定の型内に多孔質シート83を配置した状態でキャビティ内に溶融状態の熱可塑性樹脂を注入して、溶融樹脂を多孔質シート83の外縁に含浸させる。そして、多孔質シート83を構成する繊維等の隙間に侵入した樹脂と繊維等とが複雑に絡み合った状態で冷却固化させて、多孔質シート83の外縁に樹脂が含浸した接合部83aを形成し、分割体84に多孔質シート83を接合する。
このように管壁に形成された開口81を多孔質シート83で塞いだ吸気ダクトによれば、吸気通路80内で発生した音波の一部が多孔質シート83を介して通過することで定在波の発生が抑制されること等により、吸気騒音を低減させることができる。
特開2002−106431号公報
ところが、前述した従来の吸気ダクトでは、ダクト本体82を構成する分割体84に対して、分割体84と略同等の肉厚を有する多孔質シート83が、対面同士を突き合わせた状態(多孔質シート83の外周面と開口81を区画する分割体84の内周面とが突き合わされた状態)で接合されている。このため、分割体84に対する多孔質シート83の接合の強度不足により、例えば多孔質シートの外縁が外方にめくれる等の不都合が発生するおそれがあった。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、ダクト本体に対する通気性部材の接合強度を向上させた吸気ダクトを提供することを解決すべき技術課題とするものである。
上記課題を解決する本発明の吸気ダクトは、熱可塑性樹脂よりなる複数の分割体が一体的に結合されて、内燃機関に外気を導入する吸気通路を内部にもつ中空筒状に形成され、該吸気通路と外部とを連通する開口を該分割体の管壁に有するダクト本体と、前記分割体にインサート成形されることで前記開口を塞ぐように配設され、前記熱可塑性樹脂が含浸した接合部を外縁に有する通気性部材とを備えた吸気ダクトであって、前記開口及び前記通気性部材は前記吸気通路が延びる方向に長い略矩形状をなし、前記分割体は、前記開口の内周縁の一対の長辺部分において、該開口の内縁に沿って該開口の長手方向に延びると共に該分割体の管壁から外方に突出する一対の縦壁部を有し、前記通気性部材の一対の長辺部分における前記接合部厚さ方向に挟持されるように該縦壁部の対向内面に埋設されていることを特徴とするものである。
この吸気ダクトでは、分割体の開口を塞ぐ通気性部材が分割体にインサート成形されており、分割体の熱可塑性樹脂が通気性部材の外縁に含浸して接合部とされている。すなわち、所定の型内に通気性部材を配置した状態でキャビティ内に溶融状態の熱可塑性樹脂を注入するインサート成形により、熱可塑性樹脂が通気性部材の外縁に含浸して通気性部材を構成する繊維等の隙間に侵入し、樹脂と繊維等とが複雑に絡み合った状態で冷却固化させることで、前記接合部が形成されている。
そして、この吸気ダクトでは、前記分割体は、前記吸気通路が延びる方向に長い略矩形状をなす前記開口の内周縁の一対の長辺部分において、該開口の内縁に沿って該開口の長手方向に延びると共に該分割体の管壁から外方に突出する一対の縦壁部を有し、前記通気性部材の一対の長辺部分における前記接合部厚さ方向に挟持されるように該縦壁部の対向内面に埋設されている。このため、インサート成形時には、縦壁部に相当するキャビティ部分に流入した熱可塑性樹脂は、通気性部材の厚さ方向の両面及び端面の3方向から通気性部材の外縁に含浸することになる。このため、縦壁部が突出する長さを通気性部材の厚さに対して十分に長く確保することで、樹脂の含浸量を増加させるとともに、前記接合部における樹脂と繊維等とをより確実に絡ませることが可能となる。また、通気性部材の接合部が厚さ方向に挟持されるように縦壁部の対向内面に埋設されているので、接合部と縦壁部とは機械的結合力によっても接合されている。また、開口及び通気性部材において、長辺部分の長い範囲にわたって、縦壁部と接合部との接合を確保することができる。したがって、分割体と通気性部材との接合強度を確実に向上させることができる。
また、通気性部材の接合部が縦壁部に埋設された部分においては、通気性部材の外縁が外方にめくれるような不都合を効果的に防止することができる。
本発明の吸気ダクトの好適な態様において、各前記縦壁部は、長手方向の中央部分が最大の高さを有し、長手方向の両端に向かうに連れて高さが徐々に低くされている。さらに好適な態様において、前記分割体は、前記開口の内縁に沿って短手方向に延びるとともに前記通気性部材の短辺部分における前記接合部の外面を覆う一対の被覆突起部を、該開口の一対の短辺部分に有し、前記通気性部材の短辺部分における前記接合部の内面は前記分割体の内壁面と略面一状態とされている。
この吸気ダクトでは、略矩形状の短辺部分において、通気性部材の外縁が外方にめくれるような不都合を被覆突起部で効果的に防止することができる。また、通気性部材の短辺部分における接合部の内面が分割体の内壁面と略面一状態とされていることから、吸気通路内で空気をスムーズに流すのに有利となり、通気性部材を配設することに起因する吸気圧損の増大を抑えることができる。
本発明の吸気ダクトによると、分割体及び通気性部材の肉厚に関係なく、接合部の接合性を良くすることができ、分割体に対する通気性部材の接合性を信頼性の高いものとすることが可能となる。
以下、本発明の吸気ダクトの実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
実施形態
図1は、本実施形態の吸気ダクトの開口及び通気性部材部分を示す、図6のB−B線断面図である。図2は、この吸気ダクトの開口及び通気性部材部分を示す、図5のA−A線断面図である。図3は、この吸気ダクトの要部を拡大して示す、図6のB−B線における部分断面図である。図4は、この吸気ダクトの要部を拡大して示す、図6のC−C線における部分断面図である。図5は、この吸気ダクトを吸気口側から見た正面図である。図6は、この吸気ダクトの側面図である。図7は、この吸気ダクトの平面図である。図8は、この吸気ダクトのレゾネータ部分を主に示す、図6のD−D線断面図である。図9は、この吸気ダクトの分割体の結合構造を示す、図7のF−F線断面図である。図10は、この吸気ダクトの分割体のシール構造を示す、図7のG−G線断面図である。図11は、この吸気ダクトの分割体の位置決め構造を示す、図6のE−E線断面図である。
本実施形態の吸気ダクトは、熱可塑性樹脂としてのPP(ポリプロピレン)よりなる第1分割体1及び第2分割体2が一体的に結合されて、内燃機関に外気を導入する吸気通路3を内部にもつ中空筒状に形成され、吸気通路3と外部とを連通する開口4を第2分割体2の管壁に有するダクト本体5と、第2分割体2にインサート成形されることで開口4を塞ぐように配設され、前記熱可塑性樹脂が含浸した接合部(図3参照)6を外縁に有する通気性部材7と、第1分割体1に一体に設けられたレゾネータ8とを備えている。
第1分割体1と第2分割体2とは、複数の嵌合部9により、着脱可能に、一体的に結合されている。嵌合部9は、図9に示されるように、第1分割体1の端部に一体に設けられた嵌合枠10と、第2分割体2の端部に一体に設けられ、嵌合枠10と嵌合・脱着可能な嵌合爪11とから構成されている。
また、第1分割体1と第2分割体2の端部同士は、吸気通路3の全長にわたって長手方向に延びる、所謂ラビリンスシール構造をなすシール部12により確実にシールされている。シール部12は、図10に示されるように、第1分割体1の端部付近に一体に設けられ、第1分割体1の外面から断面L字状に突出して係合凹部13を形成するL状係合部14と、第2分割体2の端部に一体に設けられ、係合凹部13内に係合可能な係合凸部15とから構成されている。
さらに、第1分割体1と第2分割体2とは、両者を結合する際の作業性を向上させたり、両者の位置ずれを防止したりする位置決め部(図6参照)16により位置が規制されている。位置決め部16は、図11に示されるように、第1分割体1の端部付近に一体に設けられて第1係合段部を形成する第1突片17と、第2分割体の端部に一体に設けられ、第1係合段部と係合可能な第2係合段部を形成する第2突片18とから構成されている。
こうして、第1分割体1と第2分割体2とは、位置決め部16により両者の位置が規制されるとともに、シール部12により吸気通路3の全長にわたって確実にシールされた状態で、複数の嵌合部9により確実に結合されている。そして、一体的に結合された第1分割体1及び第2分割体2により構成されたダクト本体5は、一端側に吸気口19を有し、他端側に図示しないエアクリーナに接続される排気口20を有している。なお、このダクト本体5は、吸気口19の近傍に、吸気口19側の剛性を向上させるための支柱部21を有している。この支柱部21は、第2分割体2から一体に隆起して設けられている。支柱部21の先端が第1分割体1に当接することで、所定の荷重以下でダクト本体5が吸気口19付近で潰れることを防止している。
そして、本実施形態に係る吸気ダクト5では、前述したように、第2分割体2の管壁の所定部位に、吸気通路3と外部とを連通する前記開口4が形成されており、第2分割体2にインサート成形されることで、開口4を塞ぐように通気性部材7が第2分割体2に一体に接合されている。この開口4は、吸気通路3が延びる方向に長い長方形状をなしている。
第2分割体2は、開口4の内周縁の一部(開口4の一対の長辺部分)に、開口4の内縁に沿って長手方向に延びるとともに第2分割体2の管壁から外方に突出する一対の縦壁部(図1及び図5参照)22を有している。この縦壁部22は、吸気ダクト5の管軸に対して略直角方向に延びている。また、縦壁部22は、長手方向の中央部分が最大の高さ(吸気ダクト5の管軸に対して略直角方向に延びる長さ)を有し、長手方向の両端に向かうに連れて高さが徐々に低くされている(図3及び図4参照。なお、図3は、縦壁部22の長手方向の略中央部分における図6のB−B線断面図であり、図4は、縦壁部22の長手方向の端部付近における図6のC−C線断面図である。)。そして、開口4の一対の長手部分に長手方向に延びる一対の縦壁部22の対向内面には、通気性部材7の一対の長辺部分における接合部6が埋設されている。
すなわち、縦壁部22は、通気性部材7の一対の長辺部分における接合部6の厚さ方向の両面を挟持するように覆う天井部22a及び底壁部22bと、通気性部材7の一対の長辺部分における接合部6の端面を覆う側壁部22cとを一体に有している。なお、天井部22a及び底壁部22bは、縦壁部22の長手方向の略中央部分で最大の厚さ(吸気ダクト5の管軸に対して略直角方向に延びる長さ)を有し、長手方向の両端に向かうに連れて厚さが徐々に薄くされている。
また、第2分割体2は、開口4の内周縁の他部(開口4の一対の短辺部分)に、開口4の内縁に沿って短手方向に延びるとともに第2分割体2の外面から開口4の内方に向かって突出して通気性部材7の短辺部分における前記接合部6の外面を覆う一対の被覆突起部(図2及び図5参照)23を有している。
そして、図2に示されるように、通気性部材7の短辺部分における接合部6の内面は、その短辺方向の中央部付近において第2分割体2の内壁面2aと略面一状態とされている。
通気性部材7は、PET(ポリエチレンテレフタレート)製の不織布よりなる。この通気性部材7は、長手方向に沿う断面形状において長手方向の中央部分が吸気ダクト5の外方に突出するように湾曲した形状(円弧状)をなすとともに、短手方向に沿う断面形状においても円弧状をなすように、長方形の板状体を湾曲して形成されている(図2参照)。
加えて、本実施形態の吸気ダクトにおいては、前述したように、第1分割体1にレゾネータ8が一体に設けられている。このレゾネータ8は、第1分割体1に一体成形されてなる第1室壁部24と、第1室壁部24に熱板溶着により一体的に接合されて第1室壁部24と共に箱状をなして吸気通路3に隣接する共鳴消音室25を画成する第2室壁部26とを有している。また、このレゾネータ8は、第1室壁部24が一体成形された第1分割体1に一体成形されてなる管壁部27を有している。管壁部27は、第1室壁部24の高さよりの低い高さを有し、吸気通路3と、消音室25とを連通する連通路28を消音室25内に画成している。
上記構成を有する本実施形態に係る吸気ダクトは、以下に示す製造方法によりに製造した。
まず、図12に示されるように、二つの分割体型31、32のうち、一つの分割体型32の所定位置に通気性部材7を配置した。この分割体形31、32は、固定部31a、32aが形成されている。この固定部31a、32aは、長方形板状の通気性部材7の外縁部に対応する位置に形成されており、長方形枠状を有している。
そして、図13に示されるように、分割体型31、32を閉型した。これにより、通気性部材7の外縁部の内周側部分が、固定部31a、32aにより挟持されて圧迫される。こうして分割体型31、32内の所定位置に通気性部材7を固定した。
そして、通気性部材7を配置した分割体型31、32のキャビティ33内に、図示しない射出成形機のスクリューから溶融樹脂34を注入した。このとき、通気性部材7は固定部31a、32aにより挟持されているため溶融樹脂34により動かされることはない。溶融樹脂34は通気性部材7の外縁部から内部に徐々に含浸する。このとき、通気性部材7の一対の長辺部分における外縁部においては、外縁部の厚さ方向の両面及び外縁部の端面の3方向から溶融樹脂が含浸する(図13参照)。また、通気性部材7の一対の短辺部分における外縁部においては、外縁部の厚さ方向の一面及び外縁部の端面の2方向から溶融樹脂が含浸するなお、通気性部材7外縁部の内周側は固定部31a、32aにより押圧されており、この押圧部分は圧縮され密度が高くなっている。このため、この押圧部分から通気性部材7の内部に樹脂が含浸することはない。
その後所定時間冷却することで、通気性部材7の外縁部の外周側部分に含浸した溶融樹脂34が、通気性部材7を構成するPET繊維間に侵入して複雑に絡み合った状態で固化し、接合部6を形成した。こうして、インサート成形により、通気性部材7を、固化した樹脂からなる第2分割体2と一体に接合した。
一方、図示しない射出成形機を用いて、第1分割体1並びにレゾネータ8の第1室壁部24及び管壁部27を一体に射出成形するとともに、レゾネータ8の第2室壁部26を射出成形した。
そして、レゾネータ8の第1室壁部24と第1室壁部26とを熱板溶着するとともに、第1分割体1と第2分割体2とを一体的に結合して、本実施形態に係る吸気ダクトを完成した。
本実施形態に係る吸気ダクトでは、通気性部材7の一対の長辺部分においては溶融樹脂34が通気性部材7の外縁部の3方向から含浸し、通気性部材7の一対の短辺部分の中央付近においては溶融樹脂34が通気性部材7の外縁部の2方向から含浸するので、十分な量の溶融樹脂34を通気性部材7の外縁部に含浸させることができる。このため、接合部6の体積は大きくなり、また接合力も強くなる。
すなわち、この吸気ダクトでは、通気性部材7がインサート成形される第2分割体2は、開口4の内周縁の一部(開口4の一対の長辺部分)において、開口4の内縁に沿って第2分割体2の管壁から外方に突出する縦壁部22を有している。そして、通気性部材7の接合部6の一部(通気性部材7の一対の長辺部分)が厚さ方向に挟持されるように縦壁部22に埋設されている。このため、通気性部材7の接合部6の長辺部分は、縦壁部22に機械的にも強固に結合している。
したがって、この吸気ダクトによれば、第2分割体2及び通気性部材7の肉厚に関係なく、接合部6の接合性を良くすることができ、第2分割体2に対する通気性部材7の接合性を信頼性の高いものとすることが可能となる。
また、第2分割体2は、開口4の内縁に沿って短手方向に延びるとともに通気性部材7の短辺部分における接合部6の外面を覆う一対の被覆突起部23を、開口4の一対の短辺部分に有している。この被覆突起部23により、通気性部材7の接合部6の短辺部分が外方にめくれることを、確実に規制することができる。
さらに、この吸気ダクトでは、通気性部材7の短辺部分における接合部6の内面が第2分割体2の内壁面2aと略面一状態とされていることから、吸気通路3内で空気をスムーズに流すのに有利となり、通気性部材7を配設することに起因する吸気圧損の増大を抑えることができる。
参考形態
図14に示す本参考形態に係る吸気ダクトは、第2分割体2が、開口4の内周縁の全体(開口4の一対の長辺部分及び一対の短辺部分)に、開口4の内縁に沿って延びるとともに第2分割体2の管壁から外方に突出する枠状縦壁部24を有している。この枠状縦壁部24は、吸気ダクト5の管軸に対して略直角方向に延びている。また、枠状縦壁部24は、全周にわたって均一の高さを有している。
そして、枠状縦壁部24の内周面には、通気性部材7の外周縁の全体(通気性部材7の一対の長辺部分及び一対の短辺部分)における接合部6が埋設されている。
すなわち、枠状縦壁部24は、通気性部材7の外周縁の全体における接合部6の厚さ方向の両面を挟持するように覆う枠状天井部及び枠状底壁部と、通気性部材7の外周縁の全体における接合部6の端面を覆う枠状側壁部とを一体に有している。なお、枠状天井部及び枠状底壁部は、枠状縦壁部24の全周にわたって均一の厚さを有している。
なお、前記実施形態とは異なり、本参考形態においては、通気性部材7の短辺部分における接合部6の内面は、第2分割体2の内壁面2aと略面一状態とされていない。
したがって、この吸気ダクトでは、通気性部材7の外周縁の全体にわたって、接合部6が枠状縦壁部24に埋設されていることから、第2分割体2に対する通気性部材7の接合強度をより向上させることができる。
また、通気性部材7の接合部6の短辺部分が外方にめくれることも、枠状縦壁部24により確実に規制することができる。
その他の構成及び作用効果は前記実施形態と基本的に同様である。
(その他の実施形態)
本発明の吸気ダクトは、前述した実施形態に限定されるものではなく、本発明を逸脱しない範囲内で、態様を適宜変更して実施することができる。
例えば、通気性部材を構成する材料としては、特に限定されず、溶融樹脂が通気性部材を構成する繊維等に含浸すればよく、PP、PE(ポリエチレン)等を使用してもよい。
また、通気性部材として、例えば、PUR(ポリウレタン)フォーム等の連泡発泡体を採用することもできる。
通気性部材を設ける位置や数も特に限定されず、騒音低減効果、エンジンルームに搭載される他の部品との位置関係等を考慮して決定すればよい。
さらに、分割体を構成する熱可塑性樹脂の種類としては、PE、PA(ポリアミド)等を用いてもよい。
また、分割体同士を結合する機構として、爪嵌合を用いたが、例えば、ピンと孔、クリップと孔、ボルトとナット等による他の嵌合機構で結合してもよいし、分割体同士を溶着してもよい。
加えて、分割体の個数も2個に限られない。
実施形態に係る吸気ダクトの開口及び通気性部材部分を示す、図6のB−B線断面図である。 実施形態に係る吸気ダクトの開口及び通気性部材部分を示す、図5のA−A線断面図である。 実施形態に係る吸気ダクトの要部を拡大して示す、図6のB−B線における部分断面図である。 実施形態に係る吸気ダクトの要部を拡大して示す、図6のC−C線における部分断面図である。 実施形態に係る吸気ダクトを吸気口側から見た正面図である。 実施形態に係る吸気ダクトの側面図である。 実施形態に係る吸気ダクトの平面図である。 実施形態に係る吸気ダクトのレゾネータ部分を主に示す、図6のD−D線断面図である。 実施形態に係る吸気ダクトの分割体の結合構造を示す、図7のF−F線断面図である。 実施形態に係る吸気ダクトの分割体のシール構造を示す、図7のG−G線断面図である。 実施形態に係る吸気ダクトの分割体の位置決め構造を示す、図6のE−E線断面図である。 実施形態に係る吸気ダクトの製造方法を説明する部分断面図であって、分割体型に通気性部材を配置した状態を示す図である。 実施形態に係る吸気ダクトの製造方法を説明する部分断面図であって、分割体型のキャビティ内に溶融樹脂を注入した状態を示す図である。 参考形態に係る吸気ダクトの開口及び通気性部材部分を示す、要部底面部である。 従来の吸気ダクトを示す部分断面図である。
符号の説明
1…第1分割体 2…第2分割体
3…吸気通路 4…開口
5…タクト本体 6…接合部
7…通気性部材 22…縦壁部
23…被覆突起部 24…枠状縦壁部

Claims (3)

  1. 熱可塑性樹脂よりなる複数の分割体が一体的に結合されて、内燃機関に外気を導入する吸気通路を内部にもつ中空筒状に形成され、該吸気通路と外部とを連通する開口を該分割体の管壁に有するダクト本体と、
    前記分割体にインサート成形されることで前記開口を塞ぐように配設され、前記熱可塑性樹脂が含浸した接合部を外縁に有する通気性部材とを備えた吸気ダクトであって、
    前記開口及び前記通気性部材は前記吸気通路が延びる方向に長い略矩形状をなし、
    前記分割体は、前記開口の内周縁の一対の長辺部分において、該開口の内縁に沿って該開口の長手方向に延びると共に該分割体の管壁から外方に突出する一対の縦壁部を有し、前記通気性部材の一対の長辺部分における前記接合部厚さ方向に挟持されるように該縦壁部の対向内面に埋設されていることを特徴とする吸気ダクト。
  2. 各前記縦壁部は、長手方向の中央部分が最大の高さを有し、長手方向の両端に向かうに連れて高さが徐々に低くされていることを特徴とする請求項記載の吸気ダクト。
  3. 前記分割体は、前記開口の内縁に沿って短手方向に延びるとともに前記通気性部材の短辺部分における前記接合部の外面を覆う一対の被覆突起部を、該開口の一対の短辺部分に有し、
    前記通気性部材の短辺部分における前記接合部の内面は前記分割体の内壁面と略面一状態とされていることを特徴とする請求項1又は2記載の吸気ダクト。
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