JP6351919B2 - デジタル放送受信機 - Google Patents

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Description

この発明は、移動体に搭載されて、デジタル放送を受信するデジタル放送受信機に関するものである。
移動体に搭載され、当該移動体と共に移動しながら放送番組及びデータサービスを受信するデジタル放送受信機は、移動によって番組を受信可能な放送局が変化し、受信状況も常には安定した状況ではない。そこで、メインチューナに加えてサブチューナを設けることで、受信可能な番組をサブチューナでサーチし、視聴可能な番組リストを更新するデジタル放送受信機がある。このようなサブチューナを利用することにより、例えばメインチューナでの番組受信中に、当該番組の周波数とは異なる周波数で放送される同一番組、いわゆる代替え番組の放送局を予め選局してシームレスに当該代替え番組へ切替えたり、1または複数の番組のデータサービスを受信したりすることが可能となる。
しかしながら、1つのサブチューナが、複数の動作を同時に行うことはできない。例えば、番組のデータサービスを受信するためには、該当する放送局を選局し続ける必要があり、その間は別の放送局を選局することはできない。このため、データサービスの受信中は、放送番組サーチ、代替え番組の放送局の選局を行うことができない。つまり、データサービスの受信中は、リアルタイムな番組リストの更新、シームレスな代替え番組への切替えを、ユーザに提供することができなくなる。
従って、放送番組サーチ、代替え局選局、データサービス受信というこれらサブチューナでの動作の実施を状況に応じて制御することで、効率的な放送番組サーチ、代替え局選局、データサービス受信の実現を図るのが望ましい。
例えば特許文献1には、メインチューナの受信電界強度が強電界の場合、サブチューナがVICS(Vehicle Information and Communication System、登録商標/以下、記載を省略する。)受信専用となり、当該強度が中電界の場合、サブチューナがネットワークフォロー受信とVICS受信との時分割処理を行い、当該強度が弱電界の場合、サブチューナがネットワークフォロー受信専用となり、当該強度が微弱電界である場合、サブチューナがVICS受信専用となる2チューナラジオ受信機が開示されている。
特開2004―23398号公報
上記の通り、特許文献1の2チューナラジオ受信機では、電界強度が微弱電界である場合、サブチューナはネットワークフォローを行わず、VICS受信専用となる。
しかしながら、そのような微弱電界の場合でも、受信中の放送局の電波状況が悪く受信可能な放送局が変化する可能性があることから、放送番組サーチの必要性は高い。また、サブチューナの受信電界強度が低い場合は、安定した受信状況ではなくデータの取りこぼしが発生する可能性があるので、データサービス受信の確実性は低くなる。従って、特許文献1の2チューナラジオ受信機のような制御を用いた場合、効率的な放送番組サーチ、代替え局選局、データサービス受信が可能になるとは言い難い。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、効率的な放送番組サーチ、代替え局選局、データサービス受信を可能にするデジタル放送受信機を得ることを目的とする。
この発明に係るデジタル放送受信機は、2つのチューナと、一方のチューナに、ユーザに提供中の番組の放送局を選局させている間、他方のチューナに、受信可能な番組をサーチする放送番組サーチ、ユーザに提供中の番組の代替え番組の放送局を選局する代替え局選局、又は、受信可能な番組のデータサービスを受信するデータサービス受信を行わせる制御を行う制御部とを備え、制御部は、他方のチューナがデータサービス受信を行っているときに、一方のチューナの受信レベルが第1閾値以下、又は、他方のチューナの受信レベルが第2閾値以下の状態となると、他方のチューナにデータサービス受信を中断させて当該状態の間は放送番組サーチを継続して行わせ、その状態が解消されると、放送番組サーチ、次いで代替え局選局、次いでデータサービス受信を行う処理を他方のチューナに開始させることを特徴とするものである。
この発明によれば、他方のチューナがデータサービス受信を行っているときに、一方のチューナの受信レベルが第1閾値以下、又は、他方のチューナの受信レベルが第2閾値以下の状態となると、他方のチューナにデータサービス受信を中断させて当該状態の間は放送番組サーチを継続して行わせることで、効率的な放送番組サーチ、代替え局選局、データサービス受信が可能となる。
この発明の実施の形態1に係るデジタル放送受信機の構成を示す図である。 この発明の実施の形態1に係るデジタル放送受信機のハードウェア構成例を示す図である。 図3A及び図3Bは、この発明の実施の形態1に係るデジタル放送受信機の制御部の他のハードウェア構成例を示す図である。 この発明の実施の形態1に係るデジタル放送受信機の処理を示すタイミングチャートである。 この発明の実施の形態1に係るデジタル放送受信機の処理を示すタイミングチャートである。 この発明の実施の形態1に係るデジタル放送受信機の処理を示すタイミングチャートである。 この発明の実施の形態1に係るデジタル放送受信機の処理を示すフローチャートである。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1に、この発明の実施の形態1に係るデジタル放送受信機1の構成を示す。デジタル放送受信機1は、例えば車両等の移動体に搭載されている。以下では、デジタル放送受信機1がDAB(Digital Audio Broadcast)方式のデジタルラジオ放送を受信する場合を例に説明する。
デジタル放送受信機1は、アンテナ2、メインチューナ3、サブチューナ4、デコード部5、DA変換部6、増幅部7、音声出力部8、制御部9、記憶部10、入力部11、映像出力部12を有する。
アンテナ2は、デジタル放送の放送波を受信して、受信信号をメインチューナ3及びサブチューナ4へ出力する。
メインチューナ3は、アンテナ2が出力した受信信号から、ユーザに提供する番組の放送局に対応する信号を選択し、デコード部5に出力する。ここでは、ユーザが視聴可能なように、番組等の映像又は音声信号を例えば音声出力部8、映像出力部12から出力することを「ユーザに提供」という。
サブチューナ4は、アンテナ2が出力した受信信号を用いて、後述する各種の処理を行い、処理結果等をデコード部5に信号として出力する。
メインチューナ3、サブチューナ4は、後述するように互いに同一の機能を有するチューナであり、制御部9により、いずれか一方がメイン、他方がサブとして切替え可能に機能するものである。
デコード部5は、オーディオデコード部50とデータサービスデコード部51とを有する。オーディオデコード部50は、メインチューナ3が出力した信号から得られるオーディオデータをデコードする。オーディオデータは、DA変換部6に出力される。データサービスデコード部51は、メインチューナ3及びサブチューナ4が出力した信号から得られるデータサービスのデータをデコードする。データサービスのデータは、制御部9に出力される。データサービスのデータとは、番組のアイコン、出演者等の番組に関する説明文等を示すものであり、ユーザに提供中の番組に関するデータであれば、最終的に映像出力部12で表示することが可能である。
DA変換部6は、オーディオデータをアナログ信号に変換して、増幅部7に出力する。
増幅部7は、DA変換部6が出力したアナログ信号を増幅して、音声出力部8に出力する。
音声出力部8は、増幅部7が出力したアナログ信号に応じた音声を出力する。
制御部9は、デジタル放送受信機1の各部の動作を総括して制御するものであり、サブチューナ処理制御部90、放送番組サーチ制御部91、代替え切替制御部92、データサービス制御部93、モード切替制御部94、入出力制御部95を有する。
サブチューナ処理制御部90は、サブチューナ4に行わせる処理を決定し、放送番組サーチ制御部91、代替え切替制御部92及びデータサービス制御部93に通知する。そして、放送番組サーチ制御部91、代替え切替制御部92及びデータサービス制御部93は、サブチューナ処理制御部90が決定した処理を行うようにサブチューナ4を制御する。
放送番組サーチ制御部91は、デコード部5を介してサブチューナ4に制御信号を出力し、受信可能な番組をサーチする放送番組サーチをサブチューナ4に行わせる。
放送番組サーチでは、サブチューナ4は、アンテナ2が出力した受信信号から、予め定められた帯域内の各周波数の信号を順次選局して、番組情報を取得する。当該帯域及び周波数は、予め記憶部10に記憶されるなどしており、放送番組サーチ制御部91により読み出し可能である。番組情報は、サービス番組名、サービスID等であり、対応する周波数と紐付けられて、サブチューナ4からデコード部5を介し、サーチ結果として放送番組サーチ制御部91に出力される。サーチ結果は、受信可能な番組を示す番組リストとして、放送番組サーチ制御部91によって記憶部10に記憶される。予め定められた帯域内のサーチ結果が得られると、放送番組サーチ制御部91は、放送番組サーチを終了させる制御信号をサブチューナ4に出力する。また、放送番組サーチ制御部91は、放送番組サーチが完了した旨をサブチューナ処理制御部90に通知する。
代替え切替制御部92は、デコード部5を介してサブチューナ4に制御信号を出力し、代替え局を選局する代替え局選局をサブチューナ4に行わせる。代替え局は、代替え番組の放送局である。そして、代替え番組は、メインチューナ3で選局してユーザに提供している放送局の番組と同一の内容の番組であって、放送の周波数が異なる番組である。
代替え局選局では、サブチューナ4は、後述する代替え局への切替が行われる場合を除き、少なくとも予め定められた設定時間の間、代替え局を選局し続ける。代替え局選局を開始する際、代替え切替制御部92は、放送番組サーチのサーチ結果である番組リストを記憶部10から読み出すことで、サブチューナ4が選局すべき放送局を制御信号にて指示する。例えば、代替え切替制御部92は、番組リストに示されたサービスIDを用いて、代替え局の周波数を判定する。これは、同一の内容の番組には、同一のサービスIDが割り振られることを利用したものである。または、代替え切替制御部92は、メインチューナ3で選局中の放送局が通知する代替え局のサービスIDと同一のサービスIDを持つ番組を、番組リストから選択してもよい。この場合、FIG(Fast Information Group)データのFIG Type0/6内に、代替え局のサービスIDが設定されて放送される。
また、代替え切替制御部92は、代替え局への切替えを行う場合、デコード部5を介してサブチューナ4に制御信号を出力し、それ以降は当該サブチューナ4をメインチューナとして動作させる。その際、代替え切替制御部92は、デコード部5を介してメインチューナ3にも制御信号を出力し、それ以降は当該メインチューナ3をサブチューナとして動作させる。つまり、代替え切替制御部92は、メインチューナとサブチューナの切替えを行わせる。サブチューナ4で代替え局選局中に、メインチューナとサブチューナの切替えが行われると、音切れ等の無いシームレスな代替え局への切替えが可能である。
代替え局選局を行わせてから設定時間が過ぎた場合、代替え切替制御部92は、代替え局選局を終了させる制御信号をサブチューナ4に出力する。また、代替え局選局中にメインチューナとサブチューナの切替えが行われた場合、代替え切替制御部92は、代替え局として選局していた放送局の選局を継続させる制御信号をメインチューナに切替わったサブチューナ4に出力する。また、代替え切替制御部92は、サブチューナ4に代替え局選局を行わせてから設定時間が過ぎると、代替え局選局が完了した旨をサブチューナ処理制御部90に通知する。なお、当該設定時間を、以下では代替え局選局時間と呼ぶ。
データサービス制御部93は、デコード部5を介してサブチューナ4に制御信号を出力し、受信可能な番組のデータサービスを受信するデータサービス受信をサブチューナ4に行わせる。
データサービス受信では、サブチューナ4は、放送番組サーチにより検出された番組に付随するデータサービスのデータをデータサービスデコード部51でデコードさせる。デコードされたデータサービスのデータは、デコード部5からデータサービス制御部93に出力されて、データサービス制御部93は、当該データを記憶部10に記憶させる。
その際、データサービス制御部93は、放送番組サーチのサーチ結果である番組リストを記憶部10から読み出すとともに、データサービスのデータの取得未取得情報を記憶部10から読み出し、データサービスのデータが未取得の番組に付随するデータサービスの受信をサブチューナ4に行わせる。このため、データサービス制御部93は、1つの番組に付随するデータサービスの受信が完了する度に、当該番組のデータサービスのデータが取得済みである旨を示す情報を、記憶部10に記憶させる。また、データサービスのデータには、放送事業者が指定したり、更新期間が画一的に定められたりするなどして、有効期限が存在する。データサービス制御部93は、受信したデータサービスのデータの有効期限も、記憶部10に記憶させる。データの有効期限が過ぎた場合には、データサービス制御部93は、当該データに対応する番組のデータサービスのデータを未取得として扱う。
1つの番組に付随するデータサービスの受信が完了すると、データサービス制御部93は、データサービス受信を終了させる制御信号をサブチューナ4に出力する。また、データサービス制御部93は、データサービス受信が完了した旨をサブチューナ処理制御部90に通知する。
また、データサービス制御部93は、メインチューナ3が出力した信号から得られたデコード済みのデータサービスのデータを、データサービスデコード部51から取得し、当該データを記憶部10に記憶させる処理も行う。
このように、サブチューナ4は、制御部9に制御されて、放送番組サーチ、代替え局選局、データサービス受信という周知の各処理を行う。
モード切替制御部94は、DA変換部6に制御信号を出力し、DA変換部6で処理の対象とするデータを、デコード部5が出力するオーディオデータと、当該オーディオデータ以外、つまりDAB以外のオーディオソースが出力するオーディオデータとの間で切り替えさせる。DAB以外のオーディオソースとは、例えばCD(Compact Disc)等の再生装置、FM(Frequency Modulation)ラジオ受信機等である。これらオーディオソースは、DA変換部6と通信可能に接続されるが、図1では不図示としている。
デコード部5が出力するオーディオデータを、DA変換部6の処理の対象とすれば、音声出力部8からはDAB方式のラジオ音声が出力される。一方、例えばFMラジオ受信機が出力するオーディオデータを、DA変換部6の処理の対象とすれば、音声出力部8からはFMラジオ音声が出力される。
このようなモードの切替えは、例えば、入力部11を介してユーザが指示を入力することで行われる。モード切替制御部94は、モードを切替えるたびに、いずれのモードに切替えたかを記憶部10に記憶させる。
入出力制御部95は、入力部11を介してユーザの指示を受け付ける。そして、受け付けたユーザの指示を、制御部9の各部に通知する。また、入出力制御部95は、メインチューナ3で選局されている放送局の番組に付随するデータサービスのデータを記憶部10から読み出して映像信号を生成し、映像出力部12に出力する。
図2は、デジタル放送受信機1のハードウェア構成例を示す図である。
メインチューナ3及びサブチューナ4は、同一の受信機能を有するチューナ3a,3bで構成される。チューナ3a,3bは、制御部9の制御により、一方がメインチューナ3として機能し、他方がサブチューナ4として機能する。そして例えば、チューナ3aがメインチューナ3として機能し、チューナ3bがサブチューナ4として機能しているときに、代替え切替制御部92によりメインチューナとサブチューナの切替えが指示されると、チューナ3bがメインチューナ3として機能し、チューナ3aがサブチューナ4として機能する。
デコード部5は、DABデコーダ5aで構成される。
DA変換部6は、例えばDSP(Digital Signal Processor)6aで構成される。
増幅部7は、アンプ7aで構成される。
音声出力部8は、スピーカ8aで構成される。
制御部9は、例えばマイクロコントローラ9aで構成される。
記憶部10は、各種のメモリ10aで構成される。具体的には、後述するメモリ101と同様に構成される。
入力部11は、例えばタッチパネルのようなタッチキー11aで構成される。
映像出力部12は、例えば液晶ディスプレイ12aで構成される。
制御部9の他のハードウェア構成例について、図3A及び図3Bを用いて説明する。
制御部9のサブチューナ処理制御部90、放送番組サーチ制御部91、代替え切替制御部92、データサービス制御部93、モード切替制御部94、入出力制御部95の各機能は、処理回路により実現される。当該処理回路は、専用のハードウェアであっても、メモリに格納されるプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)であってもよい。CPUは、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサ、DSP(Digital Signal Processor)とも呼ばれる。
図3Aは、制御部9の各部の機能を、専用のハードウェアである処理回路100で実現した場合のハードウェア構成例を示す図である。処理回路100は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせたものが該当する。サブチューナ処理制御部90、放送番組サーチ制御部91、代替え切替制御部92、データサービス制御部93、モード切替制御部94、入出力制御部95の各部の機能を別個の処理回路100を組み合わせて実現してもよいし、各部の機能を1つの処理回路100で実現してもよい。
図3Bは、制御部9の各部の機能を、メモリ101に格納されるプログラムを実行するCPU102で実現した場合のハードウェア構成例を示す図である。メモリ101は、記憶部10を構成するものであってもよい。この場合、サブチューナ処理制御部90、放送番組サーチ制御部91、代替え切替制御部92、データサービス制御部93、モード切替制御部94、入出力制御部95の各部の機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組合せにより実現される。ソフトウェア及びファームウェアはプログラムとして記述され、メモリ101に格納される。CPU102は、メモリ101に格納されたプログラムを読み出して実行することにより、制御部9の各部の機能を実現する。すなわち、制御部9は、後述する図7のフローチャートで示す各ステップが結果的に実行されることになるプログラム等を格納するためのメモリ101を有する。また、これらのプログラムは、制御部9の各部の手順又は方法をコンピュータに実行させるものであるとも言える。ここで、メモリ101は、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)等の、不揮発性又は揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD(Digital Versatile Disc)等が該当する。
なお、制御部9の各部の機能について、一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェアまたはファームウェアで実現するようにしてもよい。例えば、放送番組サーチ制御部91、代替え切替制御部92、データサービス制御部93については専用のハードウェアとしての処理回路でその機能を実現し、サブチューナ処理制御部90、モード切替制御部94、入出力制御部95については処理回路がメモリに格納されたプログラムを読み出して実行することによってその機能を実現することが可能である。
このように、処理回路は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェアまたはこれらの組合せによって、上記の制御部9の各機能を実現することができる。
次に、上記のように構成されたデジタル放送受信機1による処理の一例について、図4〜図6に示すタイミングチャートを用いて説明する。
まず、図4を用いて説明する。図4に示すように、メインチューナ3では例えば放送局Bが選局されて、放送局Bの番組の音声受信及び当該番組のデータサービスの受信が行われている。放送局Bの番組は、音声出力部8からユーザに提供中の番組である。
サブチューナ4では、制御部9に制御されて、放送番組サーチ、代替え局選局、データサービス受信をこの順番で繰り返し行っている。
また、サブチューナ処理制御部90は、デジタル放送受信機1の動作中、常にメインチューナ3及びサブチューナ4の受信レベルと、モード切替制御部94による切替えを監視している。
メインチューナ3及びサブチューナ4の受信レベルについては、メインチューナ3及びサブチューナ4に、受信レベルの指標となる電界強度、SNR(Signal to Noise Ratio)等を検出する周知の回路等が設けられることで、デコード部5を介しサブチューナ処理制御部90が監視可能である。
モード切替制御部94による切替えについては、記憶部10に記憶された情報を読み出すことにより、サブチューナ処理制御部90が監視可能である。
なお、図4に示すように、サブチューナ4で放送局Aの番組のデータサービス受信を行ってから、次に行うデータサービス受信において、放送局Bではなく放送局Cの番組のデータサービス受信を行うのは、メインチューナ3で既に放送局Bのデータサービスの受信を行っているからである。
次に、図5を用いて説明する。図5に示すように、時間T1までは、図4と同様の処理をメインチューナ3及びサブチューナ4は行っている。
そして、サブチューナ4がデータサービス受信を行っている最中の時間T1で、メインチューナ3の受信レベルが第1閾値以下、又は、サブチューナ4の受信レベルが第2閾値以下となると、サブチューナ処理制御部90は、サブチューナ4が実行中のデータサービス受信を中断させ、放送番組サーチを開始させることを決定する。この決定は、放送番組サーチ制御部91及びデータサービス制御部93に通知される。そして、サブチューナ4は、放送番組サーチ制御部91及びデータサービス制御部93からの制御信号を受けて、実行中のデータサービス受信を中断して即時に放送番組サーチを開始する。
第1閾値は、例えばユーザが音声出力部8の出力音声を聴き取れなくなる程度の値に設定される。つまり、メインチューナ3の受信レベルが第1閾値以下の状態は、ユーザが出力音声を聴き取れない程に受信レベルが悪化していることを示している。つまり、この状態では、受信可能な番組が変化する可能性があることから、放送番組サーチの必要性が高い。
また、第2閾値は、例えばデータサービスのデータの受信ができなくなる程度の値に設定される。つまり、サブチューナ4の受信レベルが第2閾値以下の状態は、データサービスのデータの受信ができない程に受信レベルが悪化していることを示している。つまり、この状態では、データサービスのデータの取りこぼしが発生する可能性があることから、データサービス受信の確実性が低く、放送番組サーチに切替える方が効率的である。
なお、処理を簡単にするために、第1閾値と第2閾値を同じ値にして、閾値を1つだけ設定していてもよい。
そして、メインチューナ3の受信レベルが第1閾値以下、又は、サブチューナ4の受信レベルが第2閾値以下の状態の間は、サブチューナ処理制御部90及び放送番組サーチ制御部91により、サブチューナ4は放送番組サーチを繰り返し継続して行う。メインチューナ3の受信レベルが第1閾値以下、又は、サブチューナ4の受信レベルが第2閾値以下の状態では、受信可能な放送局が変化する可能性があることから放送番組サーチの必要性は高く、一方でデータの取りこぼしが発生する可能性があることからデータサービス受信の確実性は低い。従って、上記の状態となった場合は、確実性の低いデータサービス受信を中断し当該状態の間は常に必要性の高い放送番組サーチを継続して行うことが、効率的である。このようにして、デジタル放送受信機1は、効率的な放送番組サーチ、代替え局選局、データサービス受信を実現する。
そして、時間T2において、メインチューナ3の受信レベルが第1閾値を超えており、かつサブチューナ4の受信レベルが第2閾値を超えている状態となり、メインチューナ3の受信レベルが第1閾値以下、又は、サブチューナ4の受信レベルが第2閾値以下となった状態が解消されると、サブチューナ処理制御部90は、放送番組サーチ、次いで代替え局選局、次いでデータサービス受信をワンセットとして行う処理を、サブチューナ4に開始させることを決定する。この決定は、放送番組サーチ制御部91、代替え切替制御部92及びデータサービス制御部93に通知される。そして、当該処理をサブチューナ4が開始するように、放送番組サーチ制御部91、代替え切替制御部92及びデータサービス制御部93は制御信号を出力する。
時間T2では、サブチューナ4は放送番組サーチを実行中であるので、当該実行中の放送番組サーチにおいて帯域内の各周波数のサーチが一旦終了すると、次いで代替え局選局が行われる。
また、図5の例では、時間T1で中断したデータサービス受信は、放送局Cの番組に対応するものであった。時間T2後、当該番組のデータサービスのデータは、番組リストに示された他の番組のデータサービスのデータ受信後に、再度受信するようにして、後回しにすると好ましい。これは、特にサブチューナ4の受信レベルが第2閾値以下だった場合に、時間T1から時間を置いた方が、放送局Cの番組のデータサービスを良好に受信できる状況となる可能性が高いと考えられるからである。
また、サブチューナ4でデータサービス受信中にメインチューナ3の受信レベルが第1閾値以下、又は、サブチューナ4の受信レベルが第2閾値以下と判定された場合であっても、放送番組サーチの結果、代替え局が有ることが既に判明している状態であり、メインチューナ3の受信レベルは第1閾値以下であるがサブチューナ4の受信レベルが第2閾値より高い場合には、サブチューナ処理制御部90は、メインチューナとサブチューナの切替えを決定する。この決定は、代替え切替制御部92に通知される。そして、代替え切替制御部92からの制御信号を受けて、それまでメインチューナ3として機能していたチューナ3a,3bのいずれかが、サブチューナ4として機能する。このとき、サブチューナ処理制御部90は、このサブチューナ4に放送番組サーチを即時に開始させることを決定する。この決定は、放送番組サーチ制御部91に通知され、放送番組サーチ制御部91は、サブチューナ4に放送番組サーチを開始させる。
このように、サブチューナ4でデータサービス受信中にメインチューナ3の受信レベルが第1閾値以下、又は、サブチューナ4の受信レベルが第2閾値以下の状態では、制御部9によりサブチューナ4は放送番組サーチのみを繰り返し継続して行うように制御される。このように制御することで、効率的な放送番組サーチ、代替え局選局、データサービス受信が可能となる。
次に、図6を用いて説明する。図6に示すように、時間T3までは、図4と同様の処理をメインチューナ3及びサブチューナ4は行っている。
そして、時間T3で、モード切替制御部94が、DA変換部6で処理の対象とするデータを、デコード部5が出力するオーディオデータではない方に切替えると、つまり、デジタル放送受信機1がメインチューナ3で選局する放送局の番組をユーザに提供しなくなると、サブチューナ処理制御部90は、サブチューナ4に実行中の処理、図6では放送番組サーチに次いで、データサービス受信を繰り返し継続する処理を開始させることを決定する。この決定は、放送番組サーチ制御部91及びデータサービス制御部93に通知される。そして、サブチューナ4は、放送番組サーチ制御部91及びデータサービス制御部93からの制御信号を受けて、実行中の放送番組サーチを終えるとデータサービス受信を繰り返し継続する処理を開始する。
そして、時間T4で、モード切替制御部94が、DA変換部6で処理の対象とするデータを、デコード部5が出力するオーディオデータに切替えるまで、データサービス制御部93により、サブチューナ4はデータサービス受信を繰り返し継続して行う。
そして、時間T4で、モード切替制御部94が、DA変換部6で処理の対象とするデータを、デコード部5が出力するオーディオデータに切替えると、サブチューナ処理制御部90は、サブチューナ4が実行中のデータサービス受信を中断させ、放送番組サーチを開始させることを決定する。この決定は、放送番組サーチ制御部91及びデータサービス制御部93に通知される。そして、サブチューナ4は、放送番組サーチ制御部91及びデータサービス制御部93からの制御信号を受けて、実行中のデータサービス受信を中断して即時に放送番組サーチを開始する。
なお、時間T3で、サブチューナ処理制御部90は、サブチューナ4に実行中の処理、図6では放送番組サーチに次いで、データサービス受信を繰り返し継続する処理を開始させた。これは、データサービス受信と比べて放送番組サーチは開始から完了までに要する時間が短いため、放送番組サーチの完了を待ってもさほど支障が無く、むしろ番組リストの更新を完了させる方が好ましいからである。しかしながら、この時間T3で、サブチューナ処理制御部90は、サブチューナ4に実行中の処理、図6では放送番組サーチを中断させて、データサービス受信を繰り返し継続する処理を即時に開始させてもよい。いずれにせよ、メインチューナ3が選局している放送局の番組をユーザに提供する必要が無い時間T3〜T4の間は、放送番組サーチの必要性が低いので、データサービス受信を優先させる。データサービス受信は、放送番組サーチ及び代替え局選局に比べ時間が掛かるので、時間T3〜T4の間にできるだけまとめて行っておくと、時間T4以降でサブチューナ4を効率的に利用できる。
また、時間T3〜T4の間は、メインチューナ3でもデータサービス受信を行うように、制御部9が制御を行ってもよい。
また、図6に示す場合においても、サブチューナ4がデータサービス受信を行っている最中で、メインチューナ3の受信レベルが第1閾値以下、又は、サブチューナ4の受信レベルが第2閾値以下となると、サブチューナ処理制御部90は、サブチューナ4が実行中のデータサービス受信を中断させ、放送番組サーチを開始させることを決定する。そして、メインチューナ3の受信レベルが第1閾値以下、又は、サブチューナ4の受信レベルが第2閾値以下の状態の間は、サブチューナ処理制御部90及び放送番組サーチ制御部91により、サブチューナ4は放送番組サーチを繰り返し継続して行う。この場合、中断させた放送局の番組のデータサービス受信を、図5で示したのと同様に他の番組のデータサービス受信後に再度受信するようにして、後回しにすると好ましい。
メインチューナ3の受信レベルが第1閾値以下となった後に、メインチューナ3で選局する放送局の番組をユーザに提供する切替えが行われる可能性も考えられ、このことを考慮すると、データサービス受信を中断して放送番組サーチを開始する必要性は高い。
また、図6では、時間T4でデータサービス受信を中断させ、放送番組サーチを開始させた。しかしながら、時間T3でDA変換部6での処理モードが切り替わってから再度時間T4でDA変換部6での処理モードが切り替わるまでの間に、もしもデータサービス受信が1つも完了していないのであれば、つまり、時間T3と時間T4の間が短時間である場合は、時間T4以前に実行された放送番組サーチからあまり時間が経過していないことになる。この場合は、再度時間T4でDA変換部6での処理モードが切り替わっても、サブチューナ4がデータサービス受信を継続するように制御部9で制御するとよい。
このように、メインチューナ3が選局する放送局の番組をユーザに提供しなくなると、制御部9によりサブチューナ4はデータサービス受信を優先して行うように制御される。このように制御することで、効率的な放送番組サーチ、代替え局選局、データサービス受信が可能となる。
図7は、デジタル放送受信機1による処理の一例を示すフローチャートである。
まず、サブチューナ処理制御部90は、メインチューナ3の受信レベルが第1閾値以下、又は、サブチューナ4の受信レベルが第2閾値以下であるかを判定する(ステップST1)。
メインチューナ3の受信レベルが第1閾値より高く、かつ、サブチューナ4の受信レベルが第2閾値より高い場合(ステップST1;NO)、ステップST2の処理に移る。そしてサブチューナ処理制御部90は、デジタル放送受信機1が提供するDAB以外のオーディオソースを提供するモードに切り替わっており、かつ、データサービスが未取得の放送局が有るかを判定する(ステップST2)。
DAB以外のオーディオソースを提供するモードに切り替わっており、かつ、データサービスが未取得の放送局が有る場合(ステップST2;YES)、後述のステップST7の処理に移る。これは、データサービス受信を優先させるためであり、この場合、後述のステップST3及びステップST5に示す放送番組サーチの完了の判定及び代替え局の有無等の判定をいずれも行わない。
一方、DAB以外のオーディオソースを提供するモードに切り替わっていない、又は、データサービスが未取得の放送局がない場合(ステップST2;NO)、サブチューナ処理制御部90は、放送番組サーチが完了したかを判定する(ステップST3)。
放送番組サーチが完了していない場合(ステップST3;NO)、サブチューナ処理制御部90は、サブチューナ4に放送番組サーチを行わせると決定する(ステップST4)。そして、サブチューナ処理制御部90は、その旨を放送番組サーチ制御部91に通知する。すると、放送番組サーチ制御部91は、放送番組サーチを開始、又は、既に放送番組サーチを開始している場合は当該放送番組サーチを継続するようサブチューナ4に制御信号を出力し、サブチューナ4に放送番組サーチを行わせる。
一方、放送番組サーチが完了している場合(ステップST3;YES)、サブチューナ処理制御部90は、代替え局が有り、かつ、代替え局選局時間が経過していないかを判定する(ステップST5)。代替え局の有無は、代替え切替制御部92と同様にサービスIDに基づきサブチューナ処理制御部90で判定してもよいし、代替え切替制御部92からサブチューナ処理制御部90へ代替え局の有無を通知させるようにしてもよい。なお、「代替え局選局時間が経過していない」状態には、代替え局選局が開始されていない状態、及び、代替え局選局の開始後に代替え局選局時間が経過していない状態の両方が含まれる。
代替え局が有り、かつ、代替え局選局時間が経過していない場合(ステップST5;YES)、サブチューナ処理制御部90は、サブチューナ4に代替え局選局を行わせると決定する(ステップST6)。サブチューナ処理制御部90は、その旨を代替え切替制御部92に通知する。すると、代替え切替制御部92は、代替え局選局を開始、又は、既に代替え局選局を開始している場合は当該代替え局選局を継続するようサブチューナ4に制御信号を出力し、サブチューナ4に代替え局選局を行わせる。
一方、代替え局が無い、又は、代替え局選局時間が経過している場合(ステップST5;NO)、サブチューナ処理制御部90は、受信可能な全ての番組のデータサービスの受信が完了したかを判定する(ステップST7)。
受信可能な全ての番組のデータサービスの受信が完了していない場合(ステップST7;NO)、サブチューナ処理制御部90は、サブチューナ4にデータサービス受信を行わせると決定する(ステップST8)。サブチューナ処理制御部90は、その旨をデータサービス制御部93に通知する。すると、データサービス制御部93は、データサービスの受信を開始、又は、既にデータサービスの受信を開始している場合は当該データサービスの受信を継続するようサブチューナ4に制御信号を出力し、サブチューナ4にデータサービス受信を行わせる。
一方、受信可能な全ての番組のデータサービスの受信が完了した場合(ステップST7;YES)、サブチューナ処理制御部90は、放送番組サーチを未完了、かつ、代替え局選局を未完了と設定する(ステップST9)。なお、代替え局選局未完了の場合、代替え局選局を開始してから経過時間が0であるとみなされる。
メインチューナ3の受信レベルが第1閾値以下、又は、サブチューナ4の受信レベルが第2閾値以下である場合(ステップST1;YES)、ステップST10の処理に移る。そしてサブチューナ処理制御部90は、代替え局が有り、かつ、メインチューナ3の受信レベルが第1閾値以下であり、かつ、サブチューナ4の受信レベルが第2閾値より高いかを判定する(ステップST10)。
代替え局が有り、かつ、メインチューナ3の受信レベルが第1閾値以下であり、かつ、サブチューナ4の受信レベルが第2閾値より高い場合(ステップST10;YES)、ステップST11の処理に移る。そしてサブチューナ処理制御部90は、代替え局への切替え、つまり、メインチューナ3として動作させていたチューナをサブチューナ4として動作させ、サブチューナ4として動作させていたチューナをメインチューナ3として動作させると決定する(ステップST11)。サブチューナ処理制御部90は、その旨を代替え切替制御部92に通知して、代替え切替制御部92にメインチューナとサブチューナの切替えを制御させる。なお、このときにサブチューナ4となったチューナは、放送番組サーチを開始するようにサブチューナ処理制御部90及び放送番組サーチ制御部91により制御される。
代替え局が無い、又は、メインチューナ3の受信レベルが第1閾値より高い、又は、サブチューナ4の受信レベルが第2閾値以下の場合(ステップST10;NO)、サブチューナ処理制御部90は、サブチューナ4に放送番組サーチを行わせると決定する(ステップST12)。そして、サブチューナ処理制御部90は、その旨を放送番組サーチ制御部91に通知する。すると、放送番組サーチ制御部91は、放送番組サーチを開始、又は、既に放送番組サーチを開始している場合は当該放送番組サーチを継続するようサブチューナ4に制御信号を出力し、サブチューナ4に放送番組サーチを行わせる。
続いて、サブチューナ処理制御部90は、代替え局選局を未完了と設定する(ステップST13)。
以上のような図7に示す一連の処理を、サブチューナ処理制御部90は、周期的、例えば100ミリ秒周期で繰り返し実施する。
なお、第1閾値よりも受信レベルが良い値に設定される第3閾値を設け、サブチューナ4で代替え局選局中にこの第3閾値をメインチューナ3の受信レベルが下回ると、サブチューナ処理制御部90はメインチューナとサブチューナの切替えを決定するようにしてもよい。この場合でも、切替え後にサブチューナ4で放送番組サーチを行うのは同様である。このようにすると、音声出力部8の出力音声がさほど悪くない状態で、代替え局へシームレスに切替えることができる。
また、上記では、デジタル放送受信機1がDAB方式のデジタルラジオ放送を受信する場合を例に説明をした。しかしながら、デジタル放送受信機1は、HD(High Definition)ラジオのような他のデジタルラジオ放送を受信するものであってもよい。または、デジタル放送受信機1は、デジタルテレビ放送を受信するものであってもよい。この場合、デジタル放送受信機1は、オーディオデータだけでなく映像データをデコードし、映像出力部12にテレビ映像を表示するように構成される。
要は、デジタル放送受信機1は、デジタル放送を受信するものである。
以上のように、この実施の形態1に係るデジタル放送受信機1によれば、サブチューナ4でデータサービス受信中にメインチューナ3の受信レベルが第1閾値以下、又は、サブチューナ4の受信レベルが第2閾値以下となると、制御部9によりサブチューナ4は、データサービス受信を中断して放送番組サーチを開始し、メインチューナ3の受信レベルが第1閾値以下、又は、サブチューナ4の受信レベルが第2閾値以下の状態の間は、放送番組サーチを繰り返し継続して行うように制御される。このように制御することで、効率的な放送番組サーチ、代替え局選局、データサービス受信が可能となる。
また、メインチューナ3が選局する放送局の番組をユーザに提供しなくなると、制御部9によりサブチューナ4はデータサービス受信を優先して行うように制御される。このように制御することで、更に効率的な放送番組サーチ、代替え局選局、データサービス受信が可能となる。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
以上のように、この発明に係るデジタル放送受信機は、効率的な放送番組サーチ、代替え局選局、データサービス受信を可能とするため、DAB等のデジタル放送を受信する受信機として車両等に搭載して用いるのに適している。
1 デジタル放送受信機、2 アンテナ、3 メインチューナ、3a,3b チューナ、4 サブチューナ、5 デコード部、5a DABデコーダ、6 DA変換部、6a DSP、7 増幅部、7a アンプ、8 音声出力部、8a スピーカ、9 制御部、9a マイクロコントローラ、10 記憶部、10a メモリ、11 入力部、11a タッチキー、12 映像出力部、12a 液晶ディスプレイ、50 オーディオデコード部、51 データサービスデコード部、90 サブチューナ処理制御部、91 放送番組サーチ制御部、92 代替え切替制御部、93 データサービス制御部、94 モード切替制御部、95 入出力制御部、100 処理回路、101 メモリ、102 CPU。

Claims (4)

  1. 2つのチューナと、
    一方のチューナに、ユーザに提供中の番組の放送局を選局させている間、他方のチューナに、受信可能な番組をサーチする放送番組サーチ、ユーザに提供中の番組の代替え番組の放送局を選局する代替え局選局、又は、受信可能な番組のデータサービスを受信するデータサービス受信を行わせる制御を行う制御部とを備え、
    前記制御部は、
    前記他方のチューナがデータサービス受信を行っているときに、前記一方のチューナの受信レベルが第1閾値以下、又は、前記他方のチューナの受信レベルが第2閾値以下の状態となると、前記他方のチューナにデータサービス受信を中断させて当該状態の間は放送番組サーチを継続して行わせ、
    前記状態が解消されると、放送番組サーチ、次いで代替え局選局、次いでデータサービス受信を行う処理を前記他方のチューナに開始させることを特徴とする移動体用のデジタル放送受信機。
  2. 2つのチューナと、
    一方のチューナに、ユーザに提供中の番組の放送局を選局させている間、他方のチューナに、受信可能な番組をサーチする放送番組サーチ、ユーザに提供中の番組の代替え番組の放送局を選局する代替え局選局、又は、受信可能な番組のデータサービスを受信するデータサービス受信を行わせる制御を行う制御部とを備え、
    前記制御部は、
    前記一方のチューナが選局する放送局の番組をユーザに提供しなくなると、前記他方のチューナに実行中の処理に次いで又は当該処理を中断させて、データサービス受信を継続して行わせ、
    前記他方のチューナがデータサービス受信を行っているときに、前記一方のチューナの受信レベルが第1閾値以下、又は、前記他方のチューナの受信レベルが第2閾値以下の状態となると、前記他方のチューナにデータサービス受信を中断させて当該状態の間は放送番組サーチを継続して行わせることを特徴とする移動体用のデジタル放送受信機。
  3. 前記制御部は、前記一方のチューナの受信レベルが第1閾値以下、又は、前記他方のチューナの受信レベルが第2閾値以下の状態となって中断させた番組のデータサービス受信を、当該状態が解消されてから当該番組でない他の番組のデータサービス受信後に、前記他方のチューナに行わせることを特徴とする請求項1記載の移動体用のデジタル放送受信機。
  4. 前記制御部は、前記一方のチューナの受信レベルが第1閾値以下、又は、前記他方のチューナの受信レベルが第2閾値以下の状態となって中断させた番組のデータサービス受信を、当該状態が解消されてから当該番組でない他の番組のデータサービス受信後に、前記他方のチューナに行わせることを特徴とする請求項2記載の移動体用のデジタル放送受信機。
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