JP6351853B2 - 油圧式エレベータの安全装置および油圧式エレベータの戸開走行異常検出方法 - Google Patents

油圧式エレベータの安全装置および油圧式エレベータの戸開走行異常検出方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6351853B2
JP6351853B2 JP2017529182A JP2017529182A JP6351853B2 JP 6351853 B2 JP6351853 B2 JP 6351853B2 JP 2017529182 A JP2017529182 A JP 2017529182A JP 2017529182 A JP2017529182 A JP 2017529182A JP 6351853 B2 JP6351853 B2 JP 6351853B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
car
value
hydraulic
hydraulic elevator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017529182A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2017013709A1 (ja
Inventor
宏文 猪飼
宏文 猪飼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Publication of JPWO2017013709A1 publication Critical patent/JPWO2017013709A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6351853B2 publication Critical patent/JP6351853B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B5/00Applications of checking, fault-correcting, or safety devices in elevators
    • B66B5/02Applications of checking, fault-correcting, or safety devices in elevators responsive to abnormal operating conditions
    • B66B5/028Safety devices separate from control system in case of power failure, for hydraulical lifts, e.g. braking the hydraulic jack
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B1/00Control systems of elevators in general
    • B66B1/02Control systems without regulation, i.e. without retroactive action
    • B66B1/04Control systems without regulation, i.e. without retroactive action hydraulic
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B5/00Applications of checking, fault-correcting, or safety devices in elevators
    • B66B5/0006Monitoring devices or performance analysers
    • B66B5/0018Devices monitoring the operating condition of the elevator system
    • B66B5/0031Devices monitoring the operating condition of the elevator system for safety reasons
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B9/00Kinds or types of lifts in, or associated with, buildings or other structures
    • B66B9/04Kinds or types of lifts in, or associated with, buildings or other structures actuated pneumatically or hydraulically

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Elevator Control (AREA)
  • Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)
  • Types And Forms Of Lifts (AREA)

Description

本発明は、油圧の制御により、かごを上下方向に走行させる油圧式エレベータにおいて、戸開走行防止機能を備えた油圧式エレベータの安全装置および油圧式エレベータの戸開走行異常検出方法に関するものである。
従来の油圧式エレベータの戸開走行防止装置として、非常止め装置を用いた制動方式(例えば、特許文献1参照)、あるいは、二重化逆止弁を用いた方式(例えば、特許文献2参照)などが提案されている。
いずれの戸開走行防止装置においても、戸開状態でのかごの位置あるいはかごの速度を監視して異常状態を判定し、かごを制止動作させている。
特開2013−184799号公報 特許第4767193号公報
しかしながら、従来技術には、以下のような課題がある。油圧式エレベータは、かご内での加振力に対して、かごが揺すられ易い方式である。このため、乗客のいたずらでかごが揺すられた際に、かごの速度が必要以上に多大となってしまう場合がある。
このため、いたずらによるかご揺すりよって戸開走行防止装置が誤動作しないように、かご揺すり時の速度に対し、裕度を持った異常検出速度を設定する必要がある。このような裕度を持った異常検出速度でかごを制止させた場合であっても、かごの出入り口と昇降路の出入り口との間を、乗客が挟まれることがない距離で制止させることは可能である。
しかしながら、裕度を持った異常検出速度が設定されている場合には、かごの制止動作開始までに、かごの最大速度が増大することで、かごの減速度も増大させてしまうことになる。その結果、制止動作により乗客が怪我を負うなどのおそれも懸念され、かごの減速度の低減が望まれる。
本発明は、前記のような課題を解決するためになされたものであり、従来装置よりも低いかご速度で異常下降状態を検出してかご制止処理を行うことができ、かごの減速度を下げ、停止距離を短くすることのできる油圧式エレベータの安全装置および油圧式エレベータの戸開走行異常検出方法を得ることを目的とする。
本発明に係る油圧式エレベータの安全装置は、戸開状態でのかご速度の検出値に基づいて、戸開走行異常の有無を判定し、戸開走行異常であると判定した場合にはかご制止処理を行う戸開走行防止装置を備えた油圧式エレベータの安全装置であって、油圧配管中に設けられた逆止弁の、油圧タンク側の圧力値を検出する圧力センサーをさらに備え、戸開走行防止装置は、戸開状態における圧力センサーの値を時系列データとして順次格納するメモリを有し、戸開状態で検出されたかご速度があらかじめ設定された第1閾値以上であるか否かを判定し、かご速度が第1閾値以上であると判定した場合には、かご速度が第1閾値以上となった現在時刻から、あらかじめ設定した判定時間前までの間にメモリに格納されている時系列データの最大値と最小値の差分値を算出し、差分値があらかじめ設定された許容範囲を超えている場合には、戸開走行異常が発生したと判断し、かご制止処理を実行するものである。
また、本発明に係る油圧式エレベータの戸開走行異常検出方法は、戸開状態でのかご速度の検出値に基づいて、戸開走行異常の有無を判定し、戸開走行異常であると判定した場合にはかご制止処理を行う戸開走行防止装置を備えた油圧式エレベータの安全装置において、戸開走行防止装置により実行される油圧式エレベータの戸開走行異常検出方法であって、油圧配管中に設けられた逆止弁の、油圧タンク側の圧力値を検出する圧力センサーの値を時系列データとして順次メモリに格納する第1ステップと、戸開状態で検出されたかご速度があらかじめ設定された第1閾値以上であるか否かを判定する第2ステップと、第2ステップにおいて、かご速度が第1閾値以上であると判定した場合には、かご速度が第1閾値以上となった現在時刻から、あらかじめ設定した判定時間前までの間にメモリに格納されている時系列データの最大値と最小値の差分値を算出し、差分値があらかじめ設定された許容範囲を超えているか否かを判定する第3ステップと、第3ステップにおいて、差分値が許容範囲を超えていると判定された場合には、戸開走行異常が発生したと判断し、かご制止処理を実行する第4ステップとを有するものである。
本発明によれば、かご速度が設定閾値以上となった際の、逆止弁と油圧タンクとの間の油圧配管の圧力検出値の大きさに応じて、かご揺すり状態と異常下降状態を識別した上で異常下降状態を確実に検出できる構成を備えている。この結果、従来装置よりも低いかご速度で異常下降状態を検出してかご制止処理を行うことができ、かごの減速度を下げ、停止距離を短くすることのできる油圧式エレベータの安全装置および油圧式エレベータの戸開走行異常検出方法を得ることができる。
本発明の実施の形態1における油圧式エレベータの全体構成図である。 本発明の実施の形態1に係る油圧式エレベータにおいて、異常が発生した場合のかご速度と、ジャッキポート圧力センサーおよび判定用圧力センサーの検出圧力に関する経時変化を示した図である。 本発明の実施の形態1に係る油圧式エレベータにおいて、戸開停止時にかごが揺すられた場合のかご速度と、ジャッキポート圧力センサーおよび判定用圧力センサーの検出圧力に関する経時変化を示した図である。 本発明の実施の形態1に係る油圧式エレベータの安全装置において実行される、かご揺すり状態の判定処理、およびこの判定処理に伴うかごの制動制御処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る油圧式エレベータの安全装置と従来装置のそれぞれによる、かご制止時のかごの速度波形を比較した図である。 本発明の実施の形態2における油圧式エレベータの全体構成図である。 本発明の実施の形態3における油圧式エレベータの全体構成図である。
以下、本発明の油圧式エレベータの安全装置および油圧式エレベータの戸開走行異常検出方法の好適な実施の形態につき、図面を用いて説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1における油圧式エレベータの全体構成図である。本実施の形態1における油圧式エレベータは、モーターの回転数制御により、下降運転を制御する方式である。
図1において、昇降路内には、油圧ジャッキ1が設置されている。油圧ジャッキ1は、昇降路内の底部に固定されたシリンダ2と、シリンダ2に対して上下動可能なプランジャ3とを有している。プランジャ3の上端部には、そらせ車4が回転自在に設けられている。
シリンダ2には、シリンダ2に対する油圧を制御する油圧パワーユニット5が油圧配管6を介して連結されている。本実施の形態1における油圧パワーユニット5は、逆止弁41、油圧ポンプ42、駆動モータ43、タンク44、ジャッキポート圧力センサー45、および判定用圧力センサー46を含んで構成されている。
逆止弁41は、シリンダ2と油圧ポンプ42との間に設けられており、油の逆流を防止して油圧を保持する。また、油圧ポンプ42は、駆動モータ43により駆動され、タンク44に貯められた油をシリンダ2へ供給する。ジャッキポート圧力センサー45および判定用圧力センサー46に関しては後述する。
シリンダ2に対する油圧の制御は、油圧ポンプ42が駆動モータ43の駆動力によって正方向または逆方向へ回転されることにより行われる。駆動モータ43は、制御盤32により制御される。逆止弁41は、走行運転中に開き、停止中には閉じる制御とされている。プランジャ3は、シリンダ2に対する油圧の制御によりシリンダ2に対して上下動される。
そらせ車4には、かご7を吊り下げる懸吊体8が巻き掛けられている。懸吊体8としては、例えば、ロープやベルト等が用いられている。懸吊体8の一端部は、かご7に接続され、懸吊体8の他端部は、昇降路内の固定部に接続されている。昇降路内には、上下方向へ延びる一対のガイドレール(図示せず)が設置されている。かご7は、プランジャ3の上下動により、各ガイドレールに案内されながら上下方向へ走行する。
昇降路の上部には、上部綱車11が設けられている。昇降路の下部には、下部綱車12が設けられている。上部綱車11および下部綱車12には、検出用ロープ13がループ状に巻き掛けられている。検出用ロープ13の一端部および他端部は、かご7に接続されている。検出用ロープ13は、かご7の上下方向への走行に応じて移動される。上部綱車11および下部綱車12は、検出用ロープ13の移動に応じて回転される。
上部綱車11の回転軸には、かご7の位置を検出するエンコーダ14が設けられている。エンコーダ14は、上部綱車11の回転に応じた信号を発生する。かご7の位置は、上部綱車11の回転に応じた信号に基づいて検出される。
かご7には、かご出入口21が設けられている。かご出入口21は、一対のかごの戸22がかご出入口21の間口方向に沿って移動されることにより開閉される。各かごの戸22は、かご7に搭載されたドア駆動装置(図示せず)の駆動力により移動される。
各階の乗場には、乗場出入口23が設けられている。乗場出入口23は、一対の乗場の戸24が乗場出入口23の間口方向に沿って移動されることにより開閉される。かご7が所定の着床範囲内に停止しているときには、乗場の戸24とかごの戸22とが、図示しない係合装置により水平方向について互いに機械的に係合される。乗場出入口23は、乗場の戸24がかごの戸22に係合されながら移動されることにより開閉される。
各乗場出入口23には、乗場出入口23が開いたことを検出する乗場ドアスイッチ25が設けられている。各乗場ドアスイッチ25は、乗場の戸24が乗場出入口23を全閉する位置にあるときに乗場出入口23が閉じていることを検出し、乗場出入口23を全閉する位置から乗場の戸24が外れたときに乗場出入口23が開いていることを検出する。
かご出入口21には、かご出入口21が開いたことを検出するために、図示しないかごドアスイッチが設けられている。かごドアスイッチは、かごの戸22がかご出入口21を全閉する位置にあるときにかご出入口21が閉じていることを検出し、かご出入口21を全閉する位置からかごの戸22が外れたときにかご出入口21が開いていることを検出する。
戸開走行防止装置31は、エンコーダ14からの情報に基づいて、かご7の位置、かご7の走行の有無、かご7の走行距離、かご7の走行方向およびかご7の速度を検出する。また、戸開走行防止装置31は、かごドアスイッチおよび各乗場ドアスイッチ25のそれぞれからの情報に基づいて、かご出入口21および各乗場出入口23の少なくともいずれかが開いたか否かを検出する。
そして、戸開走行防止装置31は、これらの検出結果に基づいて、かご7の戸開走行の有無を判定するとともに、油圧パワーユニット5の給電を制御する。
次に、かご揺すり状態を検出する目的で油圧パワーユニットに設けられたジャッキポート圧力センサー45および判定用圧力センサー46について説明する。
ジャッキポート圧力センサー45は、油圧ジャッキ1と油圧パワーユニット5との間に設けられている。また、判定用圧力センサー46は、逆止弁41と、タンク44側に設置された油圧ポンプ42との間に設けられている。
戸開走行防止装置31は、判定用圧力センサー46による検出結果に基づいて、かご揺すり状態の判定を行う。図2は、本発明の実施の形態1に係る油圧式エレベータにおいて、異常が発生した場合のかご速度と、ジャッキポート圧力センサー45および判定用圧力センサー46の検出圧力に関する経時変化を示した図である。
一方、図3は、本発明の実施の形態1に係る油圧式エレベータにおいて、戸開停止時にかごが揺すられた場合のかご速度と、ジャッキポート圧力センサー45および判定用圧力センサー46の検出圧力に関する経時変化を示した図である。
逆止弁41に異常が発生し、かご7が降下する異常降下状態となった場合には、油圧ポンプ42を油が流れることに起因して圧力損失が発生する。このため、かご7の増速に伴い、ジャッキポート圧力センサー45および判定用圧力センサー46の出力も、図2に示すように変動する。
これに対し、逆止弁41に異常がなく、乗客のいたずらに起因してかご7が揺すられた場合には、図3に示すように、かご7の速度およびジャッキポート圧力センサー45の出力は変動するものの、判定用圧力センサー46の出力は変動しない。従って、戸開走行防止装置31は、かご7の速度が増速・変動しても、判定用圧力センサー46の出力が変動しなければ、逆止弁41の異常は発生していないと判断できる。
図4は、本発明の実施の形態1に係る油圧式エレベータの安全装置において実行される、かご揺すり状態の判定処理、およびこの判定処理に伴うかごの制動制御処理を示すフローチャートである。図4に示す処理は、周期的に呼び出され、戸開走行防止装置31により繰り返し実行される処理である。
処理が開始されると、ステップS401において、戸開走行防止装置31は、判定用圧力センサー46の出力値を、メモリに保存する。次に、ステップS402において、戸開走行防止装置31は、乗場ドアスイッチ25の動作に基づいて、エレベータが戸開状態か否かを判断する。
そして、戸閉状態であれば、戸開走行防止装置31は、その周期での一連処理を終了する。一方、戸開状態であれば、ステップS403に進み、戸開走行防止装置31は、かごの速度を検出するエンコーダ14の出力が、閾値VL以上であるか否を判定する。
かごの速度が閾値VL以上でないと判定した場合には、戸開走行防止装置31は、その周期での一連処理を終了する。一方、かごの速度が閾値VL以上であると判定した場合には、ステップS404に進み、戸開走行防止装置31は、現時点から判定時間TL前までの間にメモリに保存された判定用圧力センサー46の出力の最大値と最小値の差ΔPCを計算する。
ここで、判定時間TLの設定例としては、対象の油圧式エレベータの固有振動数の周期の2〜4倍程度の時間とすればよい。そして、ステップS405において、戸開走行防止装置31は、判定用圧力センサー46の出力の最大値と最小値の差ΔPCが、速度=0を含む範囲としてあらかじめ設定された許容範囲を超えるか否かを判定する。
そして、差ΔPCが許容範囲を超えると判定した場合には、ステップS406に進み、戸開走行防止装置31は、戸開走行異常が発生していると判断する。さらに、ステップS407において、戸開走行防止装置31は、速やかにかご7の制止処理を実施し、一連処理を終了する。
一方、差ΔPCが許容範囲内であると判定した場合には、戸開走行防止装置31は、逆止弁41に異常は発生していないと判定する。ただし、この場合にも、判定用圧力センサー46の異常や、ΔPCが許容範囲内というだけでは判断できない異常が発生しているおそれがある。
そこで、戸開走行防止装置31は、差ΔPCが許容範囲内であると判定した場合には、ステップS407に進み、かご速度が閾値VH以上であるか否かをさらに判定する。ここで、閾値VHは、閾値VLよりも大きい値であり、従来装置と同様に、かご揺すり時の速度に対し裕度を持った異常検出速度としてあらかじめ設定される。
そして、戸開走行防止装置31は、かご7の速度が閾値VH以上になったと判定した場合にも、ステップS406に進み、戸開走行異常と判断する。さらに、ステップS407において、戸開走行防止装置31は、速やかにかご7の制止処理を実施し、一連処理を終了する。
このように、従来と同様の閾値VHを用いた判定処理をステップS408において行うことで、従来と同様に、かごの出入り口と昇降路の出入り口の間を乗客が挟まれることがない距離となるようにして、かご7を制止させることができる。
図5は、本発明の実施の形態1に係る油圧式エレベータの安全装置と従来装置のそれぞれによる、かご制止時のかごの速度波形を比較した図である。図5中の実線は、本発明による速度波形を示しており、図5中の点線は、従来装置による速度波形を示している。
従来装置の場合には、かご7の速度が閾値VHを超えることで異常を判定することになる。従って、異常を判定した後、制動装置の動作開始まで、かご7の降下速度が増速した後、減速動作することとなる。
一方、本実施の形態1における油圧式エレベータの安全装置は、閾値VHより低い速度として設定された閾値VLを超えた時点で、差ΔPCを算出することで判定処理を行っている。従って、制動装置が動作するまでのかごの増速速度を、従来装置よりも低く抑えることができる。この結果、停止時のかごの減速度も下げることができ、停止までの走行距離も短くすることができる。
以上のように、実施の形態1によれば、従来装置よりも低い速度で、かご揺すり状態と異常下降状態を識別した上で異常下降状態を確実に検出できる構成を備えている。この結果、異常検出速度を下げることができ、従来装置よりもかごの減速度を下げ、停止距離を短くすることで、より迅速で適切なかご制止処理を実行できる油圧式エレベータの安全装置を得ることができる。
実施の形態2.
図6は、本発明の実施の形態2における油圧式エレベータの全体構成図である。先の実施の形態1における図1の構成と比較すると、本実施の形態2における図6の構成は、油圧パワーユニット5の内部構成が異なっている。そこで、油圧パワーユニット5における相違点を中心に以下に説明する。
本実施の形態2における油圧パワーユニット5は、タンク44、ジャッキポート圧力センサー45、判定用圧力センサー46、および制御バルブ51を含んで構成されている。そして、制御バルブ51は、逆止弁52およびピストン53を含んで構成されている。
すなわち、本実施の形態2における油圧パワーユニット5は、油圧ポンプ42および駆動モータ43を制御する代わりに、制御バルブ51の開度により下降運転を制御する方式である。
判定用圧力センサー46は、逆止弁52とピストン53との間に設けられている。すなわち、本実施の形態2における判定用圧力センサー46は、先の実施の形態1の場合と同様に、逆止弁52のタンク側に設けられている。そして、かごが異常降下した場合には、ピストン53や制御バルブ51の内部抵抗による圧力損失により、判定用圧力センサー46の出力が変動することになる。
従って、このような図6の構成によっても、先の実施の形態1と同様に、判定用圧力センサー46の出力に対して、閾値VLを用いた判定処理を行うことで、同様の効果を得ることができる。
実施の形態3.
図7は、本発明の実施の形態3における油圧式エレベータの全体構成図である。先の実施の形態1における図1の構成と比較すると、本実施の形態3における図7の構成は、油圧パワーユニット5の内部構成が異なっている。そこで、油圧パワーユニット5における相違点を中心に以下に説明する。
本実施の形態3における油圧パワーユニット5は、逆止弁41、油圧ポンプ42、駆動モータ43、タンク44、ジャッキポート圧力センサー45、判定用圧力センサー46に加えて、さらに、二重化逆止弁61を含んで構成されている。
二重化逆止弁61を適用する場合には、二重化逆止弁61が閉止している状態である。このため、先の実施の形態1における判定用圧力センサー46の代わりに、二重化逆止弁61と逆止弁41との間に第2の判定用圧力センサー46aを設ける構成とすることもできる。なお、図7においては、判定用圧力センサー46と第2の判定用圧力センサー46aとを併設した場合を例示している。
従って、このような図7の構成によっても、先の実施の形態1、2と同様に、判定用圧力センサー46、あるいは第2の判定用圧力センサー46aの出力に対して、閾値VLを用いた判定処理を行うことで、同様の効果を得ることができる。

Claims (4)

  1. 戸開状態でのかご速度の検出値に基づいて、戸開走行異常の有無を判定し、戸開走行異常であると判定した場合にはかご制止処理を行う戸開走行防止装置を備えた油圧式エレベータの安全装置であって、
    油圧配管中に設けられた逆止弁の、油圧タンク側の圧力値を検出する圧力センサーをさらに備え、
    前記戸開走行防止装置は、
    前記戸開状態における前記圧力センサーの値を時系列データとして順次格納するメモリを有し、
    前記戸開状態で検出された前記かご速度があらかじめ設定された第1閾値以上であるか否かを判定し、前記かご速度が前記第1閾値以上であると判定した場合には、前記かご速度が前記第1閾値以上となった現在時刻から、あらかじめ設定した判定時間前までの間に前記メモリに格納されている前記時系列データの最大値と最小値の差分値を算出し、前記差分値があらかじめ設定された許容範囲を超えている場合には、前記戸開走行異常が発生したと判断し、前記かご制止処理を実行する
    油圧式エレベータの安全装置。
  2. 前記判定時間は、戸開走行異常の検出対象である油圧式エレベータの固有振動数の周期の2倍〜4倍の時間としてあらかじめ設定される
    請求項1に記載の油圧式エレベータの安全装置。
  3. 前記戸開走行防止装置は、
    前記戸開状態で検出された前記かご速度があらかじめ設定された第2閾値以上であるか否かを判定し、前記かご速度が前記第2閾値以上であると判定した場合には、前記戸開走行異常が発生したと判断し、前記かご制止処理を実行し、
    前記第1閾値は、前記第2閾値よりも小さい値としてあらかじめ設定される
    請求項1または2に記載の油圧式エレベータの安全装置。
  4. 戸開状態でのかご速度の検出値に基づいて、戸開走行異常の有無を判定し、戸開走行異常であると判定した場合にはかご制止処理を行う戸開走行防止装置を備えた油圧式エレベータの安全装置において、前記戸開走行防止装置により実行される油圧式エレベータの戸開走行異常検出方法であって、
    油圧配管中に設けられた逆止弁の、油圧タンク側の圧力値を検出する圧力センサーの値を時系列データとして順次メモリに格納する第1ステップと、
    前記戸開状態で検出された前記かご速度があらかじめ設定された第1閾値以上であるか否かを判定する第2ステップと、
    前記第2ステップにおいて、前記かご速度が前記第1閾値以上であると判定した場合には、前記かご速度が前記第1閾値以上となった現在時刻から、あらかじめ設定した判定時間前までの間に前記メモリに格納されている前記時系列データの最大値と最小値の差分値を算出し、前記差分値があらかじめ設定された許容範囲を超えているか否かを判定する第3ステップと、
    前記第3ステップにおいて、前記差分値が前記許容範囲を超えていると判定された場合には、前記戸開走行異常が発生したと判断し、前記かご制止処理を実行する第4ステップと
    を有する油圧式エレベータの戸開走行異常検出方法。
JP2017529182A 2015-07-17 2015-07-17 油圧式エレベータの安全装置および油圧式エレベータの戸開走行異常検出方法 Active JP6351853B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2015/070553 WO2017013709A1 (ja) 2015-07-17 2015-07-17 油圧式エレベータの安全装置および油圧式エレベータの戸開走行異常検出方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2017013709A1 JPWO2017013709A1 (ja) 2017-09-28
JP6351853B2 true JP6351853B2 (ja) 2018-07-04

Family

ID=57834067

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017529182A Active JP6351853B2 (ja) 2015-07-17 2015-07-17 油圧式エレベータの安全装置および油圧式エレベータの戸開走行異常検出方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US10766742B2 (ja)
JP (1) JP6351853B2 (ja)
CN (1) CN107848747B (ja)
WO (1) WO2017013709A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10766742B2 (en) * 2015-07-17 2020-09-08 Mitsubishi Electric Corporation Hydraulic elevator safety device, and method for detecting open-door travel abnormality in hydraulic elevator
IL255248B2 (en) 2017-10-24 2023-09-01 Shmuel Derbarmdiger Elevators
IT201800009449A1 (it) * 2018-10-15 2020-04-15 Gvm Martini Spa Metodo e impianto per il monitoraggio automatico di un circuito idraulico per ascensori, montacarichi e simili, provvisti di sicurezza intrinseca
JP7140634B2 (ja) * 2018-10-30 2022-09-21 株式会社日立製作所 エレベーターの制御システム
CN114648227B (zh) * 2022-03-23 2024-03-15 成都飞机工业(集团)有限责任公司 航空液压泵站时序异常检测方法、装置、设备及存储介质

Family Cites Families (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62167187A (ja) * 1986-01-14 1987-07-23 日立エレベ−タサ−ビス株式会社 油圧エレベ−タ
US4785914A (en) * 1987-06-19 1988-11-22 Westinghouse Electric Corp. Elevator system leveling safeguard control and method
JPH10203742A (ja) * 1997-01-21 1998-08-04 Toshiba Corp 油圧エレベータ
US6044933A (en) * 1997-03-24 2000-04-04 Inventio Ag Hydraulic elevator
JPH1135256A (ja) * 1997-07-23 1999-02-09 Hitachi Building Syst Co Ltd 油圧エレベータの異常診断装置
US6290026B1 (en) * 1998-07-06 2001-09-18 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Hydraulic elevator
EP2682359B1 (en) * 2006-11-20 2016-08-10 Mitsubishi Electric Corporation Elevator car maintenance with detection of a person on top of the car.
JP4767193B2 (ja) 2007-02-09 2011-09-07 株式会社Taiyo 油圧式エレベータの安全弁装置
EP2331443B1 (de) * 2008-09-19 2013-05-15 Inventio AG Rufeingabevorrichtung und verfahren zum betreiben einer aufzugsanlage
JP2012136317A (ja) * 2010-12-24 2012-07-19 Toshiba Elevator Co Ltd 油圧式エレベータ
JP5939845B2 (ja) 2012-03-08 2016-06-22 三菱電機株式会社 油圧式エレベータ、及び油圧式エレベータの戸開走行防止方法
FI20125657L (fi) * 2012-06-14 2013-12-15 Kone Corp Menetelmä hydraulihissin modernisoimiseksi
CN104627800B (zh) * 2014-12-03 2016-04-06 郑景文 电梯安全门
WO2016164290A1 (en) * 2015-04-08 2016-10-13 W2W 777 Operations, Llc Smart pit for hydraulic elevators and other products using pressurized hydraulic fluids
US10766742B2 (en) * 2015-07-17 2020-09-08 Mitsubishi Electric Corporation Hydraulic elevator safety device, and method for detecting open-door travel abnormality in hydraulic elevator
CN105129569A (zh) * 2015-08-06 2015-12-09 孔幼娟 一种带防坠保全的升降电梯系统
US10926974B2 (en) * 2015-09-30 2021-02-23 Inventio Ag Method and apparatus for controlling an elevator system
CN105347143B (zh) * 2015-11-27 2018-07-03 东南电梯股份有限公司 一种无导轨液压升降平台及升降方法
CN107337063B (zh) * 2016-02-08 2020-06-30 刘伟强 自推进电梯和电梯制动系统
IL255248B2 (en) * 2017-10-24 2023-09-01 Shmuel Derbarmdiger Elevators

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2017013709A1 (ja) 2017-09-28
CN107848747A (zh) 2018-03-27
WO2017013709A1 (ja) 2017-01-26
US20180370765A1 (en) 2018-12-27
CN107848747B (zh) 2019-06-21
US10766742B2 (en) 2020-09-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6351853B2 (ja) 油圧式エレベータの安全装置および油圧式エレベータの戸開走行異常検出方法
KR102361312B1 (ko) 엘리베이터 안전 시스템 및 엘리베이터 시스템 모니터링 방법
CN105452140A (zh) 用于控制电梯的方法和电梯
WO2008062500A1 (en) Elevator system
CN109071150B (zh) 电梯系统
JP5994926B2 (ja) エレベータードアの制御装置
JP6610006B2 (ja) エレベータの診断装置
JP5196914B2 (ja) エレベータ制御装置
KR20180041175A (ko) 엘리베이터 장치
KR101233558B1 (ko) 엘리베이터 장치
JP2009214952A (ja) エレベーターのドア装置
JP6304443B2 (ja) エレベータの診断装置
JP2635257B2 (ja) エレベータ制御装置
KR20180097150A (ko) 엘리베이터 안전 시스템 및 엘리베이터 시스템 모니터링 방법
JP6299926B2 (ja) エレベータの制御システム
JP6082358B2 (ja) 地震時復旧診断運転装置
WO2020136739A1 (ja) 油圧エレベータの異常検出装置および既設油圧エレベータの改修方法
JP6626808B2 (ja) エレベーター制御システム
WO2016084161A1 (ja) エレベータの制御装置
CN114555506B (zh) 电梯系统
CN114206763B (zh) 电梯装置
JP2018203488A (ja) エレベーターの制御装置及び制御方法
JP5168831B2 (ja) エレベータの地震管制装置
JP4098961B2 (ja) エレベータの救出運転方法
JPH0342476A (ja) 油圧エレベータの制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170620

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180508

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180605

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6351853

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250