JP4767193B2 - 油圧式エレベータの安全弁装置 - Google Patents

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Description

本発明は、主弁の制御により油圧シリンダ内に圧油を給排してかごを昇降させる油圧式エレベータの安全弁装置に関する。
一般に、油圧エレベータは、電動機により駆動される油圧ポンプ、乗りかごを昇降駆動する油圧シリンダ、油圧ポンプまたは油タンクと油圧シリンダとの間に接続されて圧油の給排を制御する主弁装置などから構成される。
油圧シリンダを上昇させるときには、電動機の回転速度を制御して油圧ポンプの吐出量を可変することによって、油圧シリンダに供給される圧油の流量を調整して油圧シリンダの上昇速度を制御する。油圧シリンダを下降させるときには、主弁装置をオンして油圧シリンダ内の圧油が主弁装置を通って油タンクに排出されるように制御する。油圧シリンダから排出される圧油の流量を調整することにより、油圧シリンダの下降速度が制御される(特許文献1〜2)。
従来において、乗りかごおよび油圧シリンダの下降時における主弁による圧油制御が異常となった場合に、乗りかごを即時に停止させてその落下を防止するための落下防止弁が、安全弁装置として設けられている。
図6は従来の油圧式エレベータ80の油圧回路図である。
図6において、油圧ポンプ81から送出される圧油は、主弁装置82および落下防止弁83を含む主管路KMを経由して、油圧シリンダ86に供給される。これによって乗りかごは上昇する。主弁装置82の切り換えによって、油圧シリンダ86から排出される圧油は、落下防止弁83および主弁装置82を経由して油タンク87に戻る。これによって乗りかごは下降する。
落下防止弁83は、ハウジング91の穴の内部を密に摺動するピストン92によって第1の弁室RC11と第2の弁室RC12とに仕切られている。ピストン92には弁体93が一体に設けられており、弁体93が弁座94に密接することによって、第2の弁室RC12は第3の弁室RC13から遮断される。第1の弁室RC11には、ピストン92を第2の弁室RC12の方へ付勢するバネ95が設けられている。
落下防止弁83は、チェック機能を持っており、油圧シリンダ86に圧油を供給するときには、主管路KMの圧力によって弁体93が開く。油圧シリンダ86から圧油が排出されるときには、第1の弁室RC11の圧力が低いときにはピストン92が主管路KMの圧力に押されて図の上方へ移動し、弁体93が弁座94から離れて流路が開く。しかし、第1の弁室RC11の圧力が主管路KMの圧力よりも高いかまたは同じときには、バネ95の付勢力も加わって、ピストン92が図の下方へ移動し、弁体93が弁座94に押し付けられて流路が閉じる。
オリフィス85は、パイロット流路KP11の流量を絞り、電磁切換え弁84は、ソレノイドがオフのときにパイロット流路KP12を遮断しオンのときにパイロット流路KP12を流通させる。したがって、電磁切換え弁84がオンのときには、パイロット流路KP11がオリフィス85で絞られるので第1の弁室RC11の圧力が低下し、電磁切換え弁84がオフすると、オリフィス85の存在に関係なく第1の弁室RC11の圧力が高くなる。電磁切換え弁84は、油圧式エレベータが停止しているときおよび上昇中はオフであり、下降時にオンとなるように制御される。
乗りかごの下降中、つまり油圧シリンダ86の下降中は、落下防止弁83の弁体93は開いているが、異常が発生すると、主弁装置82が遮断されるとともに、電磁切換え弁84がオフとなり、落下防止弁83の弁体93が閉じられる。これによって、主弁装置82が万が一動作しなかった場合でも、落下防止弁83による主管路KMの遮断によって、油圧シリンダ86の下降、つまり乗りかごの落下が防止される。
このように、従来において、主弁に万が一の故障が発生した場合のために、主弁とは別に落下防止弁を設け、安全のための弁装置の二重化が図られている。
特開昭58−42579 特開平10−1266
しかし、従来の落下防止弁83を用いた安全弁装置による場合に、次の問題がある。
すなわち、落下防止弁83が遮断することによって乗りかごは停止するが、停止のときの振動または衝撃が大きい。通常、乗りかごは最大で60m/minの速度で下降しているので、これがほぼ瞬時に停止したときに大きな振動または衝撃が発生するのである。
図7は落下防止弁83の作動による乗りかごの速度および加速度の変化を示す図である。
図7に示すように、従来の落下防止弁83では、時刻t0において電磁切換え弁84がオフすると、それよりも若干遅れて速度が低下するとともに、停止に至るまでに複数回の振動が繰り返されている。また、落下防止弁83の作動にともなって、かなり大きな加速度が発生している。なお、図7において、速度の変化は実際には負の速度にまで及んでいるが、センサの特性の関係で図7においてはそれらが正の速度として現れている。
また、落下防止弁83が作動する直前に弁体93の開度は、フルオープン(開)または閉であるが、フルオープンの状態で異常停止の指令があった場合に、フルオープンの状態から主管路KMの圧油の流れを制御する開度に変わるまでに多少の時間を要し、この間にいくらかの空走距離が乗りかごに生じてしまう。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたもので、落下防止弁が作動したときの衝撃を緩和することを目的とする。請求項4の発明の目的は、落下防止弁の応答性を向上させることである。
本発明に係る実施形態の装置は、主弁の制御により油圧シリンダ内に圧油を給排してかごを昇降させる油圧式エレベータの安全弁装置であって、前記油圧シリンダと前記主弁との間の管路に設けられ前記油圧シリンダに圧油を供給する方向に自由流となるチェック機能を有しており、異常時において前記油圧シリンダから前記主管路を経由して排出される圧油の流れを遮断する落下防止弁と、前記落下防止弁の作動時における当該落下防止弁による前記主管路の圧力降下を差圧として検出し、当該落下防止弁による圧油の流れの遮断特性を緩やかにするための差圧検出補助弁と、前記油圧シリンダから前記主管路を経由して排出される圧油を前記落下防止弁のパイロット室に導いてパイロット圧を与えるためのパイロット流路と、を有し、前記差圧検出補助弁は、前記差圧によって移動するスプールと、前記スプールの移動によって絞られる可変絞り流路と、を有し、前記パイロット流路の少なくとも一部が、前記可変絞り流路によって構成されており、前記スプールのストローク位置に応じて前記パイロット流路における流量が調整される。
好ましくは、前記可変絞り流路と並列に接続されて前記パイロット流路の一部を構成する絞り弁と、前記落下防止弁前記パイロット室の圧油を逃がすかまたは保持するように切り換える切換え弁と、を有し、前記落下防止弁は、前記切換え弁が前記パイロット室の圧油を保持するように切り換えられることによって前記パイロット室の圧力が上昇したときに、前記油圧シリンダから排出される圧油の流れを遮断し、前記切換え弁が前記パイロット室の圧油を逃がすように切り換えられることによって前記パイロット室の圧力が低下したときに、前記油圧シリンダから排出される圧油を前記主弁の方へ流通させるように構成される。
なお、本発明における「かご」には、エレベータ用の乗りかごの他に、荷物などを運搬するためのパレットや支持板などが含まれる。
本発明によると、落下防止弁が作動したときの衝撃を緩和することができる。請求項4の発明によると、落下防止弁の応答性を向上させることができる。
図1は本発明に係る油圧式エレベータ1の油圧回路の例を示す図、図2は油圧式エレベータ1の安全弁装置14の回路を示す図、図3は補助弁33の構造の例を示す断面図である。
図1において、油圧式エレベータ1は、油圧ポンプ11、主弁装置12、フィルタ13、安全弁装置14、油圧シリンダ15、および、油タンク16などからなっている。
油圧ポンプ11は、図示しない電動機によって回転駆動される。回転速度を制御することによって圧油の吐出量を制御し、これによって乗りかごの上昇時の速度を制御することが可能である。
主弁装置12は、チェック弁21、チェック付き流量調整弁22、流量調整弁23、および圧力調整弁24などからなる。乗りかごの上昇時には、油圧ポンプ11からの圧油がチェック弁21を経由して主管路KMに送出され、フィルタ13および安全弁装置14経て油圧シリンダ15に供給される。流量調整弁23によって流量の調整が可能である。
乗りかごの下降時には、油圧シリンダ15から主管路KMに排出される圧油は、安全弁装置14およびフィルタ13を経由し、チェック付き流量調整弁22を経て油タンク16に戻る。フィルタ13は、主管路KM中の異物の除去などを行う。
図2において、安全弁装置14は、落下防止弁31、電磁切換え弁32、補助弁33、オリフィス34、およびオリフィス35などから構成される。
落下防止弁31は、図6において説明した従来のものと同じ構造である。つまり、落下防止弁31は、ハウジング41に設けられた円柱状の穴の内部を密に摺動するピストン42によって第1の弁室RC1と第2の弁室RC2とに仕切られている。ピストン42には弁体43が一体に設けられており、弁体43が弁座44に密着することによって、第2の弁室RC2と第3の弁室RC3とが互いに遮断される。第1の弁室RC1には、ピストン42を第2の弁室RC2の方へ付勢するバネ45が設けられている。
落下防止弁31は、チェック機能を持っており、油圧シリンダ15に圧油を供給するときには、主管路KMの油圧力によって弁体43が開く。油圧シリンダ15から圧油が排出されるときには、第1の弁室RC1の圧力が低いときにはピストン42が主管路KMの圧力に押されて図の上方へ移動し、弁体43が弁座44から離れて流路が開く。しかし、第1の弁室RC1の圧力が主管路KMの圧力よりも高いかまたは同じときには、バネ45の付勢力も加わって、ピストン42が図の下方へ移動し、弁体43が弁座44に押し付けられて流路が閉じる。
図3に示されるように、補助弁33は、スプール52のストローク位置に応じてパイロット流路KP1における流量を調整する、絞り調整弁の機能を有する。つまり、補助弁33は、ハウジング51の穴の内部をスプール52が密に摺動することによって、パイロット流路KP1の途中のポートPT1とポートPT2との間の油室HR1における流路を絞り調整する。スプール52には、テーパ面部54に続いてランド部55が設けられており、ポートPT1から流入する流路面積は、ポートPT1に対向するテーパ面部54の位置によって決定される。ポートPT1にランド部55が対向した場合には流路が遮断される。
ハウジング51の穴の右端部の油室HR2に通じるポートPT3にもパイロット流路KP1が接続され、スプール52の右側の端面にパイロット流路KP1の圧力が加わるようになっている。また、スプール52には、シールのためのパッキン57およびラビリンス溝53、56が設けられている。
ハウジング51の穴の左端部の油室HR3に通じるポートPT4には、パイロット流路KP4が接続されている。油室HR3には、スプール52を右方向に付勢するバネ58が設けられ、その付勢力を調整するための調整ネジ59が設けられている。
パイロット流路KP1とパイロット流路KP4とは、それぞれ、落下防止弁31の第2の弁室RC2または第3の弁室RC3に接続されているため、第2の弁室RC2と第3の弁室RC3との差圧ΔPが、補助弁33の油室HR1,2と油室HR3との間に加わることとなる。
差圧ΔPがほぼ「0」である場合には、スプール52はバネ58に押されて右端まで移動し、その状態ではポートPT1が十分に解放されてパイロット流路KP1は絞られない。但し、オリフィス34によって、パイロット流路KP1における最小限の絞りが与えられ、つまり最大流量が制限され、パイロット流路KP3が解放された場合には第1の弁室RC1に圧力の低下が発生するようになっている。
差圧ΔPが増大するにつれて、つまりパイロット流路KP1の圧力が上昇するにつれて、スプール52はバネ58に抗して左方向に移動し、その移動量(ストローク)に応じて、テーパ面部54によってポートPT1の部分が絞られ、その結果、パイロット流路KP1が絞られていくこととなる。
パイロット流路KP1が絞られるにしたがって、圧油がパイロット流路KP1を介して落下防止弁31の第1の弁室RC1に流入する際に、その単位時間当たりの流入量が少なくなることから、流入に時間がかかり、ピストン42および弁体43の移動速度が遅くなる。したがって、それに応じて、落下防止弁31における弁体43による流路の遮断が緩やかに行われることとなる。
なお、補助弁33によってパイロット流路KP1が完全に遮断された場合であっても、それと並列に接続されたパイロット流路KP2のオリフィス35によって、最小限の流量が確保されるようになっている。
換言すれば、パイロット流路KP1,2について、絞り量は補助弁33によって調整され、その最大絞り(最小流量)はオリフィス35によって制限され、最小絞り(最大流量)はオリフィス34によって制限される。
油圧式エレベータ1は、上のように構成されているので、電磁切換え弁32がオンのときには、パイロット流路KP1が補助弁33で絞られ、第1の弁室RC1の圧力が低下する。電磁切換え弁32がオフすると、第1の弁室RC1の圧力は、主管路KMのパイロット流路KP1の側とほぼ同じに高くなる。電磁切換え弁32は、油圧式エレベータ1が下降時正常に運転されている間はオンであり、何らかの異常が生じたときにオフとなるように制御される。
例えば、乗りかごが所定のフロアで停止する際に、その停止位置が許容された範囲を越えた場合などである。これらの異常は、適所に設けられたセンサにより検出され、その検出信号に基づいて異常信号が生成される。
乗りかごの下降中、つまり油圧シリンダ15の下降中は、落下防止弁31の弁体43は開いているが、異常が発生すると、主弁装置12が遮断されるとともに、電磁切換え弁32がオフとなり、落下防止弁31の弁体43が閉じられる。これによって、乗りかごの落下が防止される。
しかも、そのときに、弁体43が閉じられるにしたがってパイロット流路KP1の圧力が高くなり、差圧ΔPが大きくなるので、パイロット流路KP1が絞られ、その結果、第1の弁室RC1に流入する圧油の流量が少なくなり、弁体43による主管路KMの遮断が急激に行われることなく、主管路KMの流量が滑らかに減少し、油圧シリンダ15および乗りかごに与える衝撃が緩和される。
さらに、乗りかごが正常に下降しているときにも、差圧ΔPに応じて補助弁33の絞り量が可変され、絞り量に応じて落下防止弁31の第1の弁室RC1の圧力が調整され、これによって弁体43の開口度合いが調整される。そのため、弁体43の開口度合いが従来のように常にフルオープンとなることがなく、主管路KMの流量にほぼ比例した開口度合いとなり、異常時において落下防止弁31によ遮断するときの弁体43の応答性が向上する。
次に、安全弁装置14の具体例について説明する。ここでは、2つの実施例の安全弁装置14B,14Cを説明する。
図4は第1の実施例の安全弁装置14Bの断面図、図5は第2の実施例の安全弁装置14Cの断面図である。
図4において、安全弁装置14Bは、落下防止弁31B、電磁切換え弁32B、補助弁33B、オリフィス34B、およびオリフィス35Bなどから構成される。これらは、共通のハウジング5に組み込まれている。ハウジング5には、これらの機器が組み込まれまたは形成されるとともに、弁室RC1〜3、パイロット流路KP1〜3、主管路KM、およびポートPT11,PT12など、安全弁装置14Bの機能を実現するために必要なものが設けられている。
落下防止弁31Bは、図2に示す落下防止弁31と同じ機能を有する。つまり、ハウジング5に設けられた穴の内部を密に摺動するピストン42Bによって第1の弁室RC1と第2の弁室RC2とに仕切られている。弁体43Bは、円柱状であってその周壁に複数の切り欠き部が設けられ、弁壁44Bとの間で摺動することにより、そのストロークに応じた開口度合いとなる。第1の弁室RC1にはバネ45Bが設けられている。
電磁切換え弁32Bは、公知の構造のものである。なお、このような機器をハウジング5内に一体的に設けること自体については公知の技術であるので(特許文献2の図3およびその説明を参照のこと)、ここでは詳しく説明しない。
補助弁33Bは、図2の補助弁33とほぼ同じ構造によって同じ機能を有している。ハウジング5は、図2の補助弁33のハウジング51に相当する。つまり、ハウジング5に設けられた円柱状の穴の中に、図3に示す種々の部品が組み込まれ、押さえネジ60によって固定されている。押さえネジ60の上端中央部から突出する調整ネジ59を回転させることにより、スプール52を付勢するバネ58の付勢力が調整され(図3参照)、補助弁33Bの絞り特性(流量特性)が調整される。
このような安全弁装置14Bを用いることにより、乗りかごの落下防止が2重に行われ、安全である。また、落下防止弁31Bの作動時における落下防止弁31Bの応答性が向上するとともに、乗りかごに与える衝撃が緩和される。ハウジング5の中に一体化されているので、配管作業を省くことができ、信頼性が向上し、メンテナンスが容易である。
図5において、安全弁装置14Cは、落下防止弁31C、電磁切換え弁32C、補助弁33C、オリフィス34C、およびオリフィス35Cなどから構成される。これらは、第1の実施例の場合と同様に、共通のハウジング5Cに組み込まれている。安全弁装置14Cにおいて、第1の実施例と同じ機能を有する部分には、同じ数字の符号を付して説明を省略する。
安全弁装置14Cに用いられる落下防止弁31Cでは、ピストン42Cと弁体43Cとが別体で製作され、それらが互いに軸方向に相対移動可能でかつある位置で係合して一体移動するように連結されている。そして、ピストン42Cと弁体43Cとが別々のバネ45C,46で付勢されている。
つまり、ピストン42Cの下部に円筒状の係合部47が設けられ、弁体43Cの上部材に円筒状の係合部48が設けられる。係合部48は、係合部47の内周面に沿って移動可能であるが、係合部47が上の方向に移動すると、係合部47の下端部に設けたリングに係合して一体的に移動する。例えば、油圧シリンダ15の下降時において、ピストン42Cが上方向に移動し、これにともなって弁体43Cも移動して弁が開く。
バネ46はバネ45Cよりも柔らかいバネであり、油圧シリンダ15の上昇時には、弁体43Cのみがバネ46に抗して上方向に移動して開く。これによって、油圧シリンダ15の上昇時の圧力損失が低減される。なお、係合部47および係合部48のそれぞれの内外は連通しており、同じ圧力である。補助弁33Cは、第1の実施例の補助弁33Bと同じ構造である。
上に述べた実施形態および実施例において、補助弁33,33B,33Cの絞り調整が適度であれば、オリフィス34,34B,34C、35,35B,35Cを省略することも可能である。
その他、補助弁33,33B,33C、安全弁装置14,14B,14C、主弁装置12、および油圧式エレベータ1の全体または各部の構造、形状、寸法、個数、材質、回路などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
本発明に係る油圧式エレベータの油圧回路の例を示す図である。 本発明に係る油圧式エレベータの安全弁装置の回路を示す図である。 補助弁の構造の例を示す断面図である。 本発明に係る第1の実施例の安全弁装置の断面図である。 本発明に係る第2の実施例の安全弁装置の断面図である。 従来の油圧式エレベータの油圧回路図である。 従来の落下防止弁の作動による乗りかごの速度および加速度の変化を示す図である。
符号の説明
1 油圧式エレベータ
11 油圧ポンプ
12 主弁装置(主弁)
14,14B,14C 安全弁装置
31,31B,31C 落下防止弁(遮断弁装置)
32,32B,32C 電磁切換え弁(切換え弁)
33,33B,33C 補助弁(差圧検出補助弁)
35 オリフィス(絞り弁)
52 スプール
54 テーパ面部(可変絞り流路)
58 バネ
59 調整ネジ
RC1 第1の弁室(パイロット室)
ΔP 差圧
KM 主管路(管路)

Claims (3)

  1. 主弁の制御により油圧シリンダ内に圧油を給排してかごを昇降させる油圧式エレベータの安全弁装置であって、
    前記油圧シリンダと前記主弁との間の管路に設けられ前記油圧シリンダに圧油を供給する方向に自由流となるチェック機能を有しており、異常時において前記油圧シリンダから前記主管路を経由して排出される圧油の流れを遮断する落下防止弁と、
    前記落下防止弁の作動時における当該落下防止弁による前記主管路の圧力降下を差圧として検出し、当該落下防止弁による圧油の流れの遮断特性を緩やかにするための差圧検出補助弁と、
    前記油圧シリンダから前記主管路を経由して排出される圧油を前記落下防止弁のパイロット室に導いてパイロット圧を与えるためのパイロット流路と、を有し、
    前記差圧検出補助弁は、前記差圧によって移動するスプールと、前記スプールの移動によって絞られる可変絞り流路と、を有し、
    前記パイロット流路の少なくとも一部が、前記可変絞り流路によって構成されており、前記スプールのストローク位置に応じて前記パイロット流路における流量が調整される、 とを特徴とする油圧式エレベータの安全弁装置。
  2. 前記可変絞り流路と並列に接続されて前記パイロット流路の一部を構成する絞り弁と、 前記落下防止弁前記パイロット室の圧油を逃がすかまたは保持するように切り換える切換え弁と、を有し、
    前記落下防止弁は、前記切換え弁が前記パイロット室の圧油を保持するように切り換えられることによって前記パイロット室の圧力が上昇したときに、前記油圧シリンダから排出される圧油の流れを遮断し、前記切換え弁が前記パイロット室の圧油を逃がすように切り換えられることによって前記パイロット室の圧力が低下したときに、前記油圧シリンダから排出される圧油を前記主弁の方へ流通させるように構成されている、
    請求項1記載の油圧式エレベータの安全弁装置。
  3. 前記差圧検出補助弁には、前記差圧による前記スプールの移動を抑制するための、調整可能なバネ装置が設けられている、
    請求項または記載の油圧式エレベータの安全弁装置。
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