JP6351179B2 - プラスチックパイプ熱融着接合装置、及び、プラスチックパイプ接合製品の製造方法 - Google Patents

プラスチックパイプ熱融着接合装置、及び、プラスチックパイプ接合製品の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、プラスチックパイプを熱融着接合するための装置に関し、より具体的には、大口径のプラスチック製主管と該主幹より小口径の複数のプラスチック製枝管とを直交形態で熱融着接合するための装置に関する。
熱可塑性プラスチックパイプ相互を接続するための手段として、従来から熱融着接合が慣用されている。熱融着接合を行うための融着機として、本出願の出願人は、特許文献1に開示される技術を既に提案している。以下に、特許文献1に記載の融着機の概要を説明する。なお、以下において各要素に付された符号は、特許文献1の図面において付されている符号である。
特許文献1に記載の技術は、大径の1本の主管と小径の複数の枝管と直交させて熱融着接合するための融着機に関するものである。特許文献1の融着機は、装置の両側部に配置される一対のポスト1Aと、装置の前部に配置される枝管側移動テーブル2と、装置の後部に配置される主管側移動テーブル3とを備える。枝管側移動テーブル2上には、枝管を把持して固定するための枝管クランプ装置5が備えられ、主管側移動テーブル3上には、主管を把持して固定するための主管クランプ装置6が備えられる。融着機は、さらに、複数の枝管の端部の位置を揃えるためのセットプレート5Eを有するセットプレート装置5Rと、主管及び枝管を溶融させる加熱装置9とを備える。セットプレート5Eは、下方から上昇して枝管側移動テーブル2と主管側移動テーブル3との間に配置され、加熱装置9は、上方から降下して枝管側移動テーブル2と主管側移動テーブル3との間に配置される。枝管側移動テーブル2と主管側移動テーブル3とを互いに対向するように移動させることにより、降下した加熱装置9の両面で複数の枝管の端部と主管の取付孔とを溶融し、溶融後に加熱装置9を上昇させて、複数の枝管の端部と主管の取付孔とを押圧融着する。
加熱装置9は、枝管の端部を溶融させる枝管側加熱面10Fと、主管の取付孔を溶融させる融着チップ10Aが突出するように取り付けられた主管側加熱面10F’とを有する融着チップホルダ10を備える。融着チップホルダ10の上面には、融着チップホルダ10を加熱する融着ヒータ11が接続され、融着ヒータ11の上面には、融着ヒータ11と融着チップホルダ10とを支持する融着バー12が接続される。融着バー12と融着ヒータ11とは、円形状板のつば12Bと、つば12Bから立設するスリーブ12Tとから成るセラミックカラー12Aを介在して連続する。融着ヒータ11の下面には嵌合溝を介して嵌合突起が形成されており、融着チップホルダ10の上面の嵌合溝、嵌合突起と嵌合して接続する。
融着チップホルダ10の枝管側加熱面10Fは、テフロン樹脂を被膜した平坦な加熱面であり、この加熱面10Fに複数の枝管の端部端面ebを当接させて溶融する。一方、主管側加熱面10F’には、円筒外面が段差を備えた複数の融着チップ10Aを突設しており、この融着チップ10Aを、主管に穿設された取付孔8Gに挿入して、取付孔8Gの内部を溶融する。取付孔8Gは、枝管の外径に対応する内径の第1の孔H8と枝管の内径に対応する内径の第2の孔H8’とからなり、第1の孔H8と第2の孔H8’との間に段差を持つ二段構造を有する。融着チップ10Aは、取付孔8Gの第1の孔H8の内壁と、第1の孔H8と第2の孔H8’との間の段差部とを溶融する。枝管と主管とは、枝管の端部側面と、主管の第1の孔H8の溶融した内壁とが融着し、枝管の溶融した端部端面と、主管の第1の孔H8と第2の孔H8’の間の溶融した段差部とが融着することによって、直交して接合される。
主管クランプ装置6に把持された主管は、その取付孔8Gが所定の位置に規制された状態で固定される。取付孔8Gの位置の規制は、主管セット装置7によって行われる。このセット装置7においては、取付孔8Gの位置を定めるセットピン7Aが、軸棒7Dの周りに回転する支持バー7Cの先端部に設けられている。取付孔8Gの位置を定める際には、主管クランプ装置6のチャック6Aに主管を配置し、支持バー7Cを軸棒7Dの周りに回転させてセットピン7Aを取付孔8Gに挿入した状態で、チャック6Aによって主管を把持する。
特許第4641559号公報
上述のとおり、本出願の出願人は、熱可塑性プラスチックで形成された主管と複数の枝管とを直交させて熱融着接合するための熱融着機を特許文献1において既に提案している。この融着機は、例えば、本出願の出願人が製造販売している全プラスチック樹脂製熱交換器の放熱パネルを製造する際に、放熱パネルの大径のヘッダ管の側面に設けられた孔と、ヘッダ管より小径の複数の枝管の端部とを、ヘッダ管と枝管との間で熱媒体が連通するように直交させて熱融着接合する工程で用いることができる。全プラスチック樹脂製熱交換器は、例えば、外径27mm、肉厚5mm、長さ600mmのヘッダ管の側面に設けられた直径14mmの取付孔に、直径13mm、肉厚1.6mm、長さ600mmの枝管の端部を熱融着接合させることによって形成することができる。このような熱交換器においては、融着箇所は、取付孔及び対応する枝管の本数に応じて、例えば10〜20ヶ所になる。ヘッダ管は、枝管の両端に設けられることもあるが、この場合には、融着箇所は20〜40ヶ所もの数となる。特許文献1の熱融着機は、こうした複数の枝管と主管との融着作業を一度に行うことができるため、作業性を向上させることができる有用な装置である。
しかしながら、特許文献1に記載の従来の熱融着機には、以下のような課題がある。
全プラスチック樹脂製熱交換器は、熱媒体である温水や冷水が内部を流れる際の膨張、収縮によって、主管と枝管の接合部に応力がかかる。また、細くて長い枝管に熱媒体が流れるときに枝管が動き、この動きも接合部に応力がかかる要因となる。こうした応力に耐えられるようにするには、接合部の強度を高めることが重要である。この点に関して、従来の熱融着機においては、枝管の溶融されていない端部側面と主管の第1の孔の溶融された内壁とが融着し、枝管の溶融された端部端面と主管の第1の孔及び第2の孔の間の溶融された段差部とが融着する。主管の肉厚は5mmであるため、第1の穴の内壁の高さはせいぜい2〜3mm程度である。また、主管の第1の孔と第2の孔との間の段差部の幅は、前述のとおり枝管の肉厚に相当するため、1.6mmである。したがって、従来の熱融着機においては、主管と枝管との融着面積が少なく、接合強度を高めることが難しい。
特に、主管や枝管の肉厚は、放熱効率を高めてエネルギーコストを低下させたり、材料の使用量を少なくして製造コストを低下させたりするためには、より薄い方が好ましい。しかし、肉薄の主管や枝管を用いると、主管の第1の孔の内壁及び主管の第1の孔と第2の孔との間の段差部が短くなり、その結果として主管と枝管との融着面積が少なくなるため、枝管の膨張及び収縮や枝管の動きによって生じる応力に耐える接合部の強度を保つことが難しくなる。
また、従来の熱融着機のように枝管の溶融が端部端面のみで行われる場合には、加熱装置の加熱面のわずかな温度差によって、複数の枝管の間で、端面の溶融された樹脂の柔らかさに差が生じることがある。このように溶融樹脂の柔らかさに差がある複数の枝管を主管と接合すると、複数の枝管間で長さに差が生じることになる。複数の枝管の間で長さに差があると、熱膨張、熱収縮によってかかる応力が枝管によって異なり、より大きな応力がかかる枝管の接合部が破損するおそれがある。枝管の溶融が端部端面のみで行われる場合には、枝管先端の溶融部分にバリが発生して内径が縮小し、内部を流れる熱媒体の流量が不安定になることもある。
さらに、従来の熱融着機においては、主管の取付孔の位置規制は、上述のとおり、一方の端部が軸棒に回転可能に連結され、他方の端部にセットピンが取り付けられた支持バーを有するセット装置を用いて行われる。このセット装置を用いると、セットピンが円弧状に移動して主管の取付孔に斜め方向から挿入されるため、主管の取付孔の位置が所定の規制位置からわずかにずれた状態で定まることになる。この状態で取付孔と枝管の端部とを融着すると、枝管端部の開口部の中心と、主管の取付孔の中心とがずれた状態で接合されることになり、接合不良が生じたり、接合部にかかる応力によって接合部が破損したりする場合がある。また、端部にセットピンが取り付けられた支持バーが撓み、セットピンを取付孔に挿入し難い場合がある。
さらにまた、従来の熱融着機においては、融着ヒータと融着バーとの間にはセラミックカラーを介して間隔が設けられているため、対流熱伝達及び輻射熱伝達による熱損失が大きく、融着ヒータの熱効率が低下するといった課題もある。
さらにまた、従来の熱融着機においては、加熱装置の融着チップホルダと融着ヒータとは、融着チップホルダの両加熱面側から中心方向に対向して突出する2つの突起が融着ヒータに下面に設けられた2つの溝と嵌合することによって接合される構造である。したがって、経年の熱負荷による膨張、収縮の繰返しで、これらの突起及び溝が変形したときには、融着チップホルダの融着ヒータからの取外しが煩雑であり、メンテナンス作業上の課題がある。
本発明は、以上の課題を解決することにより、枝管と主管との接合の強度及び精度が従来より高く、均質性に優れたプラスチックパイプ接合製品を製造することができる熱融着接合装置及び熱融着接合方法を提供することを目的とする。特に、この熱融着接合装置は、薄肉の主管及び枝管を用いた場合でも、接合の強度及び精度が高いプラスチックパイプ接合製品を製造することができる。
さらに、本発明は、エネルギーコストがより低く、メンテナンス性に優れた熱融着接合装置及び熱融着接合方法を提供することを別の目的とする。
本発明は、その一態様において、プラスチックパイプ熱融着接合装置を提供する。この熱融着接合装置は、長手方向の両側に配置された一対のポストと、一対のポストの前部に配置された枝管移動テーブルと、一対のポストの後部に配置された主管移動テーブルと、枝管移動テーブルと主管移動テーブルとの間に移動するように構成された加熱装置とを備える。枝管移動テーブルは、互いに並行に配置された複数の枝管を確保する枝管クランプ装置を有する。主管移動テーブルは、複数の枝管に直交する方向に配置された主管を位置規制状態で確保する主管クランプ装置を有する。加熱装置は、複数の枝管の端部を溶融するとともに、主管の一側面に設けられた複数の枝管取付孔を溶融する。熱融着接合装置は、枝管移動テーブルと主管移動テーブルとを互いに対向するように移動させることができ、加熱装置による複数の枝管の端部の各々と主管の複数の枝管取付孔の各々との融着接合を実施可能に構成されている。
加熱装置は、枝管移動テーブル側に向けられた枝管側加熱面と、主管移動テーブル側に向けられた主管側加熱面と、枝管側加熱面及び主管側加熱面を加熱するためのヒータとを有する。枝管側加熱面には、複数の枝管の端部側面を溶融するための複数の枝管溶融穴が設けられる。主管側加熱面には、主管の複数の枝管取付孔の各々における内壁を主管の厚み方向に傾斜状に溶融するための複数の融着チップが突設されている。
一実施形態においては、複数の融着チップの各々は、主管側加熱面から径を徐々に小さくしながら突出する円錐台形状の金属部材であることが好ましい。
一実施形態においては、複数の枝管溶融穴の各々は、複数の枝管の端部端面を溶融させることなく複数の枝管の端部側面のみを溶融するように形成された内壁を有することが好ましく、開口部の形状が楕円形であることが好ましい。
加熱装置は、枝管側加熱面及び主管側加熱面を有するブロック形状の融着チップホルダと、該融着チップホルダの下部に取り付けられた融着ヒータとを有することが好ましい。融着チップホルダの下部と融着ヒータの上部とは、融着チップホルダの下部において長手方向に延びるように設けられた嵌合溝及び嵌合突起と、融着ヒータの上部に設けられた、融着チップホルダの嵌合溝と対応する形状の嵌合突起及び融着チップホルダの嵌合突起と対応する形状の嵌合溝とを、相互にかみ合わせることによって接合されていることが好ましい。また、加熱装置は、融着ヒータを下方から支持する支持部材をさらに有し、融着ヒータと支持部材との間には、融着ヒータ下部の温度ムラを解消するための均熱部材と、融着ヒータから支持部材への熱伝導を防止するための断熱部材とが設けられていることが好ましい。
本発明の一実施形態においては、熱融着接合装置は、主管クランプ装置が主管を位置規制状態で確保する際における枝管取付孔の位置を定めるための主管セット装置をさらに備えるものとすることができる。主管セット装置は、複数の枝管取付孔の少なくとも1つに挿入されることにより枝管取付孔の位置を所定の位置に定めるセット部材と、セット部材を枝管取付孔の中心軸線方向から直線的に枝管取付孔に接近させて挿入させるためのセット部材駆動部とを有する。主管セット装置は、セット部材を枝管取付孔の中心軸線上の位置に移動させるセット部材配置機構をさらに有することが好ましい。
一実施形態においては、セット部材配置機構は、セット部材及びセット部材駆動部を保持する枠台と、枠台を、セット部材が主管クランプ装置の上方における枝管取付孔の中心軸線上に位置する姿勢と主管クランプ装置の側方に位置する姿勢との間を移動させることができるようにするための枠台移動部と、枠台を、セット部材が枝管取付孔の中心軸線上に位置する姿勢で支持するための支持部材とを有するものとすることができる。
本発明は、別の態様において、プラスチックパイプ接合製品を製造する方法を提供する。この方法においては、互いに並行に配置された複数の枝管を確保しながら、該複数の枝管の端部を加熱して溶融し、複数の枝管に直交する方向に配置された主管を位置規制状態で確保しながら、該主管の一側面に設けられた複数の枝管取付孔を加熱して溶融し、複数の枝管の溶融された端部と主管の溶融された複数の枝管取付孔とを互いに対向するように移動させて融着して、主管の一側面に複数の枝管を直交させて熱融着接合させることによって、プラスチックパイプ接合製品を製造する。この方法は、複数の枝管を互いに並行に配置し、複数の枝管の各々の端部端面を揃えた状態で固定する工程と、主管を複数の枝管と直交する方向に延びるように配置し、主管に設けられた複数の枝管取付孔の位置を複数の枝管の端部端面の位置と整合させた状態で、主管を固定する工程とを含む。本方法は、さらに、複数の枝管の端部を加熱して端部側面のみ溶融する工程と、複数の枝管取付孔の内壁を加熱して、内壁が主管の外表面から内表面に向かって径を小さくしながら傾斜するように内壁を溶融する工程とを含む。本方法は、最後に、端部側面のみが溶融した複数の枝管の各々の端部を、内壁が傾斜状に溶融した複数の枝管取付孔の各々に挿入し、前記端部側面と内壁とを融着させる工程とを含む。
本発明によれば、主管と枝管との接合強度及び接合精度が高く、軽量で、耐腐食性及びコストに優れた、全プラスチック樹脂製の冷暖房ラジエータや熱交換器を得ることができる。通常、全プラスチック樹脂製のラジエータや熱交換器においては、内部を高温水又は冷水が流れるため、主管と枝管との接合強度及び精度が低い場合には、繰り返しの温度変化による応力のために接合部が劣化し、接合部からの漏水や接合部の破損のおそれがある。しかし、本発明によって主管と枝管とが接合された全プラスチック樹脂製のパイプ製品は、従来の融着機と比べて融着面積が広く、接合の強度及び精度が高いため、漏水や破損を確実に防止することができるとともに、作業性及び安全性の向上によりメンテナンスも容易となる。本発明による融着機を用いた全プラスチック樹脂製のパイプ製品は、十分な強度及び精度の下に、冷暖房ラジエータ、暖房器、液−液熱交換器、気−液熱交換器、給水器、給湯器、施設園芸ハウスの暖房システム、雪冷房、養殖など多用途に用いることが出来る。
本発明の一実施形態によるプラスチックパイプ熱融着接合装置の側面図を示す。 本発明の一実施形態によるプラスチックパイプ熱融着接合装置の上面図を示す。 本発明の一実施形態によるプラスチックパイプ熱融着接合装置に用いられるスライドユニットの断面図を示す。 本発明の一実施形態によるプラスチックパイプ熱融着接合装置の枝管クランプ装置の斜視図を示す。 本発明の一実施形態によるプラスチックパイプ熱融着接合装置の主管クランプ装置の構造とその動作とを示す。 本発明の一実施形態によるプラスチックパイプ熱融着接合装置の主管セット装置を示す。 本発明の一実施形態によるプラスチックパイプ熱融着接合装置の加熱装置を示す。 本発明の一実施形態によるプラスチックパイプ熱融着接合装置の枝管溶融穴及び融着チップを含む融着チップホルダの部分断面図を示す。 枝管と主管の接合状態を説明するための図を示す。 本発明の一実施形態によるプラスチックパイプ熱融着接合装置の断熱装置に用いられる保温板の斜視図を示す。 本発明の一実施形態によるプラスチックパイプ熱融着接合装置によって主管と枝管とが接合された全プラスチック樹脂製冷暖房ラジエータを示す。 図11に示される冷暖房ラジエータにおける主管と枝管との接合部分の断面図を示す。
以下に、図1〜図12を用いて、本発明の実施形態を詳細に説明する。
[熱融着接合装置]
(熱融着接合装置の概要)
図1及び図2は、本発明の一実施形態によるプラスチックパイプ熱融着接合装置3の側面図及び上面図を示す。プラスチックパイプ熱融着接合装置3は、大径の1本の主管10と、それより小径の複数の枝管11とを直交させて、複数の枝管11の端部と主管10の一側面に設けられた複数の枝管取付孔とを溶融させた後、互いに熱融着させることによって接合するための熱融着接合装置である。主管10と枝管11とは、同一材料で作成され、典型的にはポリプロピレンランダムコポリマー樹脂(PPR樹脂)製パイプとすることができる。典型的には、主管10は、外径RAが27mm、肉厚taが5mmの直線状のパイプである。枝管11は、典型的には、外径RBが13mm、肉厚tbが1.6mmの直線状のパイプとすることができるが、熱融着接合装置3は、肉厚tbが0.8mmの肉薄の枝管11にも対応可能である。主管10には、その一側面に、枝管の端部が挿入されて接合される複数の枝管取付孔H1が設けられており、枝管取付孔H1は、枝管11と接合される直前には、パイプの外周面と同一面にある孔の径R4が14mm、内周面と同一面にある孔の径R5が12mmである。すなわち、複数の枝管取付孔H1の各々は、後述される融着チップ361で溶融されたときに、主管10の外周面から内周面までの厚さ5mmにわたって内壁H1W’が傾斜状になるように、すなわちテーパーが付くように、形成されている。主管10の複数の枝管取付孔H1の各々は、通常は、中心間距離PAが20mm間隔となるように配置される。
プラスチックパイプ熱融着接合装置3は、図1及び図2に示されるように、両側端のポスト306と、上桟301c、下桟301a及び縦桟301bとを剛構造に構築して、機枠が構成されている。枝管側MBの上桟301cの上面には、固定テーブル302が配置される。主管側MHの上桟301cの上面には、アンカーブロック310dと、支持ブロック313及び支持板313aが、上桟301cに直交して配置される。アンカーブロック310dは、スライドユニット310を構成し、支持ブロック313及び支持板313aの上には、後述される主管移動テーブル31bを移動させるための伸縮シリンダJ6が配置される。枝管側MBの固定テーブル302と、主管側MHの支持板313aとは、それらの上面の高さが同一であり、ポスト306の幅間隔(作業域)を保って、それぞれ熱融着接合装置3の前側と後側とに配置されている。なお、本明細書においては、便宜的に、図1に記載される熱融着接合装置3のポスト306の左側(あるいは、図2に記載される熱融着接合装置3のポスト306の下側)を「前側」、ポスト306の右側(あるいは、図2に記載される熱融着接合装置3のポスト306の上側)を「後側」という。
枝管側MBの固定テーブル302の上方には、移動テーブル31aが配置され、移動テーブル31a上の後側すなわち主管側寄りに、枝管クランプ装置32が配置される。一方、主管側MHの支持板313aの上方には、移動テーブル31bが配置され、移動テーブル31b上の前側すなわち枝管側寄りに、主管クランプ装置35が配置される。枝管側固定テーブル302と主管側支持板313aとの間の間隔SW(すなわち、ポスト306の幅W2によって生じた作業域)には、固定テーブル302及び支持板313aより下方に、セットプレート装置33、加熱装置36及び断熱装置37が配置される。
プラスチックパイプ熱融着接合装置3の使用方法及び動作の概要は、次のとおりである。まず、複数の枝管11を移動テーブル31a上の枝管クランプ装置32上に載置する。セットプレート装置33の柵330を上昇させ、複数の枝管11の各々の端部端面を柵330の上側横パイプ331に当てて、枝管11の端部端面を揃えた後、枝管11を枝管クランプ装置32で確保する。次に、主管10を主管移動テーブル31b上の主管クランプ装置35に載置し、主管セット装置34で所定位置に位置規制して確保した後、主管10に設けられた枝管取付孔H1が枝管側を向くように主管クランプ装置35を転倒させる。
柵330を下方に降下させた後、加熱装置36を上昇させ、枝管移動テーブル31aと主管移動テーブル31bとを互いに対向するように前進させて、複数の枝管11の端部と主管10の枝管取付孔H1の内壁H1Wとを加熱装置36によって溶融する。溶融後、両移動テーブル31a、31bを後退させ、加熱装置36を降下させた後、再び、枝管移動テーブル31aと主管移動テーブル31bとを互いに対向するように前進させる。複数の枝管11の端部を主管10の枝管取付孔H1内に挿入して保持することにより、複数の枝管11の溶融した端部側面と、枝管取付孔H1の溶融した内壁H1W’とを融着させる。
次に、プラスチックパイプ熱融着接合装置3の構成を詳細に説明する。
(架台)
架台30は、本熱融着接合装置3の各種機構部を配置するための支承枠体である。架台30は、図1及び図2に示されるように、両側のポスト306の枝管側MB及び主管側MHに、角形鋼管(JIS G3466)の下桟301a、縦桟301b、上桟301cから成る台枠を有し、台枠の下桟301a隅下面には、高さ調整具305及び移動のための車輪304を有する。台枠上には、枝管側の固定テーブル302及び主管側の支持板313aが、ポスト306の幅W2に相当する作業域SWを保って取付けられている。ポスト306の上部間には、垂れ壁307が差渡して固定されている。架台30のサイズは、通常、長さL1(すなわち、図2における装置の左右方向の長さ)が1,420mm、幅W1(すなわち、図2における装置の上下方向の長さ)が1190mm、高さh1が1700mmである。また、固定テーブル302及び支持板313aの高さh2は、740mmである。
ポスト306は、溝形鋼(JIS G3192)で構成することができ、通常は、ウェブ及びフランジの厚さが9mm、幅W2が250mm、奥行き(厚さ方向)が90mm、長さが900mmである。ポスト306の下端は、下桟301a上に配置される。下方には、9mm厚の山形鋼の支持アングル369が、加熱装置36の伸縮シリンダJ1の取付材として配置されている。
固定テーブル302は、通常、厚さ9mm、長さ1405mm、幅720mmの鋼板であり、枝管側MBの上桟301c上に、幅W3が600mmの台枠後端から120mm突出するように固定して、構成される。主管側MHの上桟301c上には、スライドユニット310の支持台310cと、伸縮シリンダJ6の支持ブロック313及び支持板313aとが、上桟301cに直交して配置される。
垂れ壁307は、両側のアングル鋼から長辺方向に平鋼を配した下地材307aと、薄鋼板の表面材307bからなる側板及び上板とを備え、両ポスト306上面のプレート306a上に構築される。垂れ壁307は、通常、幅W2が250mm、長さL1が1420mm、高さ500mmである。
(移動テーブル及びスライドユニット)
複数の枝管11は、移動テーブル31a及びスライドユニット310によって主管側に向かって移動させ、主管10は、移動テーブル31b及びスライドユニット310によって枝管側に移動させることができる。図3は、本発明の一実施形態によるプラスチックパイプ熱融着接合装置3に用いられるスライドユニット310の構造を示す断面図である。スライドユニット310は、図3に示されるように、固定テーブル302上において上桟301cに直交する方向に配置される長尺のアンカーブロック310dと、アンカーブロック310d上に載置され、上部に断面円形レール310bを有する長尺の支持台310cと、レール310bに嵌合するための嵌合溝310eを下面に有し、上面にねじ孔を有するスライドブロック310aとを備える。
枝管移動テーブル31aは、厚さ9mmの鋼板であり、スライドユニット310を介して、固定テーブル302の上方に配置される。固定テーブル302にスライドユニット310のアンカーブロック310dが固定され、スライドユニット310のスライドブロック310aに移動テーブル31aが固定される。したがって、移動テーブル31aは、固定テーブル302に対して前後方向に摺動可能である。
固定テーブル302上面と移動テーブル31a上面との距離h3は、通常、101mmである。固定テーブル302と移動テーブル31aとの間には、プラスチックパイプ熱融着接合装置3の長手方向中央に、ストローク長75mmの伸縮シリンダJ71とストローク長100mmの伸縮シリンダJ72とが、直列に配置される。伸縮シリンダは、エアシリンダを用いることが好ましいが、これに限定されるものではない。伸縮シリンダJ71の前方にはストッパ311bが配置され、伸縮シリンダJ72から突出した伸縮ロッドJrは、移動テーブル31a下面に突設したブラケット311に固定される。したがって、伸縮シリンダJ71及びJ72によって、移動テーブル31aを移動させて、複数の枝管11の端部端面11ebを、セットプレート装置33まで前進後退させる動作と、加熱装置36まで前進後退させる動作と、主管10の枝管取付孔H1と融着させる位置まで前進後退させる動作とが可能となる。
また、主管側の移動テーブル31bは、厚さ9mmの鋼板であり、スライドユニット310を介して支持板313aの上方に配置される。支持板313aにスライドユニット310のアンカーブロック310dが固定され、スライドユニット310のスライドブロック310aに移動テーブル31bが固定される。したがって、移動テーブル31bは、支持板313aに対して前後方向に摺動可能である。
支持板313aと移動テーブル31bの間には、プラスチックパイプ熱融着接合装置3の長手方向中央に、ストローク長30mmの伸縮シリンダJ6が配置される。伸縮シリンダは、エアシリンダを用いることが好ましいが、これに限定されるものではない。伸縮シリンダJ6の前方にはストッパ311bが配置され、伸縮シリンダJ6から突出した伸縮ロッドJrは、移動テーブル31b下面に突設したブラケット311に固定される。したがって、伸縮シリンダJ6によって、移動テーブル31bを移動させて、主管10を、加熱装置36まで前進後退させる動作と、枝管取付孔H1を枝管11と融着させる位置まで前進後退させる動作とが可能となる。
また、枝管移動テーブル31a上には、枝管受324が設置されることが好ましい。枝管クランプ装置32のパイプホルダ320の嵌合溝326に複数の枝管11を挿入する際に、枝管受324の上面に枝管11の一部が載ることによって、枝管11の前端縁の跳上りを防止することができる。
(枝管側クランプ装置)
図4は、本発明の一実施形態によるプラスチックパイプ熱融着接合装置3の枝管クランプ装置32の斜視図を示す。枝管側クランプ装置32は、典型的には外径13mm、肉厚1.6mmである複数の枝管11を、端部端面11ebを揃えた状態で、所定中心間距離PA(標準:20mm)で確保することができる。枝管クランプ装置32は、パイプホルダ320と、パイプホルダ320に対して、ストローク長が30mmの伸縮シリンダJ2によって上下動する押圧板321とを有する。
パイプホルダ320は、長さ1080mm、幅200mm、厚さ30mmのアルミ金属製であり、両側で枝管クランプサイド323に着脱可能に固定され、下面で移動テーブル31aに着脱可能に固定される。上面には、中心間距離PAで径13mmの半円状の嵌合溝326を有しており、嵌合溝326の下面は、移動テーブル31a上に設けられた枝管受324の上面と同じ高さになっている。パイプホルダ320は、対象とする枝管の径、配置間隔の変更に応じて、適切な形状のものが準備される。
クランプサイド323は、上部中央に欠込み325を有し、両端のクランプサイド323の該欠込み325間に亘って、差渡し状に、C型鋼(溝形鋼)のシリンダ受け322が固定される。シリンダ受け322には、図2に示されるように、機械の長さ方向中心線から左右に合わせて4個設けられるストローク長30mmの伸縮シリンダJ2が配置され、シリンダJ2のシリンダロッドJrの下端は、図1に示されるように、押圧板321に固定される。
(セットプレート装置)
セットプレート装置33は、複数の枝管11を枝管クランプ装置32で位置確保する前に、パイプホルダ320上に複数の枝管11を載置した後、各枝管11の端部端面11ebの位置を揃える基準当て板としての柵330を伸縮シリンダJ3で上下動させる要に構成された装置である。
図1に示されるように、ストローク長150mmの伸縮シリンダJ3は、架台30のポスト306の枝管側に、クランプ形状の取付金具334を用いて固定される。伸縮シリンダJ3の伸縮ロッドJrの先端には、上下横パイプ331と複数の縦パイプ332とで梯子状に構成された柵330が固定される。柵330は、パイプホルダ320の全長をカバーし、長さ1400mm、高さ150mmのアルミ製である。
パイプホルダ320に載置された複数の枝管11の端部端面11ebを、上側横パイプ331に当接させることによって、端部端面11ebの位置を揃えることができる。両方のポスト306には、相対する位置に、枝管側MBの移動テーブル31a上面より上方にガイドレール333が配置されており、このガイドレール333に柵330上端の上側横パイプ331を嵌合することによって、枝管11が横パイプ331に当接したときの柵330の撓みを防止し、端部端面11ebの正確に位置揃えが可能になる。
(主管クランプ装置)
図5は、本発明の一実施形態によるプラスチックパイプ熱融着接合装置3の主管クランプ装置35の構造及び動作を示す。図5(A)は、主管10がチャック350に把持される前の状態を示し、図5(B)は、主管10がチャック350に把持された後にチャック350が転倒した状態を示す。また、図5(C)は、下受台354の端部おける構造を示す。主管クランプ装置35は、主管10を所定位置で把持し、主管10に設けられた複数の枝管取付孔H1の内壁H1Wの加熱及び溶融と、枝管取付孔H1と複数の枝管11との押圧融着とを確実に行うことができるようにするものである。主管クランプ装置35は、主管10を把持するための把持チャック350と、チャック350を転倒変位させるチャック転倒シリンダJ5とを有する。
把持チャック350は、図5に示されるように、クランプ下台351を有する。クランプ下台351は、幅43.5mm、厚さ29.5mm、長さ1090mmの長尺アルミ板状材であって、主管10が上面の前部FSから若干(例えば、3.5mm)突出する形態で嵌合することができるように嵌合溝350aを有する。クランプ下台351の後面BSは、5mm厚の長尺山形鋼の下受台354の前面Kfに当接する。
長手方向中央から左右に計4個配置された伸縮シリンダJ4を保持するためのアングルブラケット353が、クランプ下台351と下受台354とに当接する形態で、クランプ下台351に固定される。アングルブラケット353には、幅20mm、厚さ12mm、長さ1,900mmで、円弧状の主管当接面を有する上プレート352が取り付けられている。上プレート352は、伸縮シリンダJ4の伸長によって移動し、主管10をクランプ下台351に押し付けて把持する。
図5(C)に示されるように、下受台354の長手方向の両端には、厚さ5mm、一辺30mmの正方形の鋼板で、径15mm、長さ25mmの端部プレート358が溶接一体化されている。端部プレート358からは、軸355aが外方に突出されており、軸355aは、クランプ下台351とブラケット353とが固定された下受台354を、軸受金具355で回動自在に軸受している。軸受金具355は、パッキン357を介して移動テーブル31bに固定され、軸支円筒部355bの頂部から突出するねじボルト355cの締付けによって軸355aの回動を抑制し、ねじボルト355cを弛めれば、下受台354が軸355aにまわりに回動することが可能となる。
図5(B)及び(C)に示されるように、下受台354のアングル形態の内面には、回動用ブラケット353cが、機械の長手方向中央から290mmの位置で固定されている。回動用ブラケット353cには、アイボルト353bを介して、チャック転倒シリンダJ5の伸縮ロッドJrが取り付けられている。チャック転倒シリンダJ5は、移動テーブル31bに開口したシリンダ挿入用孔H4を貫通し、その後端が、主管側移動テーブル31bの下面に配置されたシリンダ取付用ブラケット353aに取り付けられている。なお、移動テーブル31b上の回動用ブラケット353cの対応位置には、幅20mm、厚さ10mm、長さ40mmの鋼板片である受台356を付設している。
主管クランプ装置35は、主管10を把持チャック350上に載置した状態、すなわち、図5(A)に示されるようにチャック転倒シリンダJ5が収縮した状態では、回動用ブラケット353cの背面353dが受台356に当接しており、それにより把持チャック350は姿勢が保証されている。この状態のときには、クランプ下台351が前側、上プレート352が後側に位置しており、クランプ下台351と上プレート352との間に、主管10を上方から投入することが出来るようになっている。次に、伸縮シリンダJ4を作動させ、プレート352が主管10をクランプ下台351に押圧して保持した状態で、チャック転倒シリンダJ5を伸長すれば、図5(B)に示されるように、伸縮ロッドJrが回動用ブラケット353cを回動させて起立し、把持チャック350は、下受台354の両端から突出する軸355aを回動軸として前側に90°回動する。この状態のときには、クランプ下台351の面FSが移動テーブル31bの前端と整合し、主管10は、クランプ下台351の面FSより若干(例えば、3.5mm)突出することになる。
(主管セット装置)
図6は、本発明の一実施形態によるプラスチックパイプ熱融着接合装置3の主管セット装置34を示す。主管セット装置34は、主管クランプ装置35の把持チャック350が転倒する前の状態、すなわち、図5(A)の状態のときに、把持チャック350上に載置された主管10の複数の枝管取付孔H1の位置を所定の位置に定めた状態で主管10を確保できるようにするものである。枝管取付孔H1の所定の位置は、主管10が把持チャック350に把持されたときに、枝管取付孔H1が真上を向く位置である。主管セット装置34は、複数の枝管取付孔H1の少なくとも1つに挿入されることによって枝管取付孔H1の位置を所定の位置に定めるように構成されたセットピン(セット部材)345と、セットピン345を枝管取付孔H1の中心軸線方向から直線的に枝管取付孔H1に接近させて挿入させるための伸縮シリンダ(セット部材駆動部)J8と、セットピン345を枝管取付孔H1の中心軸線上の位置に移動させるセット部材配置機構とを有する。本実施形態においては、セット部材配置機構は、後述される枠台344と、軸棒341、回転支持材346及び支持金具349によって構成される枠台移動部と、支持部材347とを有するものとすることができる。
主管セット装置34においては、主管側の移動テーブル31b上で、機械の長手方向中心から左右に各650mmの位置において、移動テーブル31bの後端より内側115mmの位置に、支持台340が固定される。支持台340上では、軸棒341が支持金具349によって回動可能に軸支され、軸棒341の両端には、軸棒341が貫通する形態の回転支持材346が配置される。軸棒341、回転支持材346及び支持金具349は、枠台移動部を構成する。回転支持材346には、C字形状の枠台344が接続されており、枠台344は、底板344b上面にレール343を有する。枠台344は、図6の実線で示される位置にあるときには、移動テーブル31b上に立設するL字形状のアングル支持部材(支持部材)347に支持されている。枠台移動部は、このように、枠台344を、セットピン345が主管クランプ装置35の上方における枝管取付孔H1の中心軸線上に位置する姿勢と主管クランプ装置35の側方に位置する姿勢との間を移動させることができるものである。
枠台344上には、レール343に嵌合してレール343の延びる方向に移動可能な断面矩形状の下台344cが配置される。下台344cの上には、セットピン345を上下動させる伸縮シリンダJ8が、機械の長手方向から左右に各90mm、300mmの位置で合わせて4個配置されている。枠台344の前端から起立する立上り片344aには、ねじ調整具344eで前後動する受材344dを配置し、受材344dには凹状のキャッチ348aを取付ける。レール343上を移動する下台344cには、凸状のキャッチ348bが設けられており、下台344cが移動して、セットピン345が所定の位置に配置されるように、キャッチ348aとキャッチ348bとが嵌合して、下台344cの移動を停止させる。
主管セット装置34は、主管10を枝管取付孔H1が上向きの状態でクランプ下台351とプレート352と間に配置した後に、セットピン345を、伸縮シリンダJ8で降下させ、枝管取付孔H1の中心軸線方向上方から直線的に枝管取付孔H1に接近させて、挿入する。枝管取付孔H1にセットピン345が挿入されることによって、枝管取付孔H1は、その位置が予め決められた位置に定められる。こうして枝管取付孔H1の位置が定められた状態で、主管クランプ装置35の把持チャック350を作動させることによって、主管10を位置規制状態で把持することができる。主管10を把持した後、シリンダJ8を収縮させてセットピン345を上昇させれば、把持チャック350は、主管10を、枝管取付孔H1が所定の位置に規制された状態で前側に転倒することが可能となる。
主管セット装置34は、使用しないときには、図6において点線で示されるように、枠台344を、主管クランプ装置35の側方に位置する姿勢になるように移動させることが好ましい。例えば、主管10の枝管取付孔H1からセットピン345を除去して上昇させた後、受材344dのキャッチ348から下台344cのキャッチ348を離脱させ、下台344cを移動させて、後側の立上り片344aに当接させる。その後、枠台344を軸受金具349の周りに回転させることにより、回転支持材346を角棒支持台347a上に載置させる。角棒支持台347a後面にマグネット348aを付設しておけば、枠台344の底板344bマグネット348aに吸着させ、枠台344を移動テーブル31bの後側で起立させて収納することができる。
この実施形態においては、セットピン345は、レール343によって枠台344を移動することができるように構成されている。しかし、枠台344が、図6の実線に示されるように起立した状態のときには、セットピン345が必ず、枝管取付孔H1を所定の位置に定めることができる位置にあるように、セットピン345の位置を枠台344の決められた位置に固定されるように構成してもよい。この場合には、レール343、下台344c、キャッチ348、受材344d、調整具344eなどは不要である。
(加熱装置)
図7は、本発明の一実施形態によるプラスチックパイプ熱融着接合装置3の加熱装置36を示す。図7(A)は、加熱装置36の一部の正面図を示し、図7(B)は、加熱装置36の側断面図を示し、図7(C)は、加熱装置36とポスト306との連結部分の図を示す。
加熱装置36は、図7に示されるように、融着バー(支持部材)367と複数の融着ヒータ362と複数の融着チップホルダ360とが、縦に連結されたものである。加熱装置36は、図1に示されるように、両ポスト306間に差渡し状に配置した支持アングル369に取付けた伸縮シリンダJ1から起立したシリンダロッドJrの上端に配置されている。加熱装置36は、以下のように動作する。加熱の際に、加熱装置36を伸縮シリンダJ1によって枝管移動テーブル31aと主管移動テーブル31bとの間に上昇させる。その状態で、複数の枝管11を融着チップホルダ360の枝管側加熱面360MBに近づけて、枝管11の端部を枝管側加熱面360MBに設けられた複数の枝管溶融穴H3に挿入する。また、主管10を主管側加熱面360MHに近づけて、主管10の取付孔H1に、主管側加熱面360MHに設けられた融着チップ361を挿入する。枝管11の端部側面11esと、主管10の取付孔H1とを適切な状態に溶融した後、加熱装置36を降下離脱させる。融着バー367は、図2に示されるように、機械長手方向中央から左右各270mmの位置で、ストローク長200mmの伸縮シリンダJ1の伸縮ロッドJrと固定されている。
融着バー367は、図7に示されるように、鋼製で幅W6が60mm、高さh6が60mm、長さが1,218mmの断面矩形状の部材であり、角棒鋼の縦片367bと、板状の横片367cと、融着バー367と同幅(W6)の板状の上片367dとからなる箱状の支持金具367aを介して、シリンダロッドJrと連結される。支持金具367aの横片367cを貫通するシリンダロッドJrは、横片367cの上下部にナット367gで螺着配置しされており、融着バー367は、ナット367gの回動で上下位置調整を行うことができる。図7(C)に示されるように、融着バー367の両端上面には、鋼製ガイドパイプ367eが立設されており、ガイドパイプ367eは、両側ポスト306の作業域SWに設けられたガイド支持具367fを貫通して上下動する。
融着バー367の上面には厚さ(d2)6mmのセラミック製の断熱部材365が配置され、断熱部材365の上面には厚さ(d1)9mmの鋼板製均熱部材364が配置されており、均熱部材364の上面には、融着ヒータ362が当接して配置されている。融着ヒータ362と、均熱部材364と、断熱部材365とは、径12mmのねじ368で締着接合される。したがって、融着ヒータ362の下面から融着バー367への熱伝導は、融着ヒータ362の熱が均熱部材364で均一にされ、均熱部材364下面からの伝熱は、断熱部材365によって熱伝導が抑制され、その結果、融着バー367の熱変位を抑制することができ、平滑な上下動が達成される。なお、均熱部材364は、融着ヒータ362の下側の温度ムラを解消する効果も有する。温度ムラが存在すると、その部分からの熱損失が著しくなるため、均熱部材364によって温度ムラを解消することにより、融着ヒータ362からの熱損失を一様に低減させることができる。
融着ヒータ362は、図7(A)及び(B)に示されるように、アルミ鋳造品(AC4Cアルミ合金鋳造品)の断面矩形状体であり、下面には、融着バー367に接続する径12mm、深さ20mmのねじ穴が穿設され、両端下部には欠込み362eを有する。内部には、鋳造時に一体化された発熱体363が埋め込まれており、融着ヒータ362の端部からは、発熱体363の端部の電源端子363aが突出し、枝管側の面(垂直面)中央からは、制御盤(図示せず)内の表示盤に接続される計測コード端子362dが突出する。内部の発熱体363は、鋳造時に、型枠内の所定位置に保持されるように発熱体貫通用孔を備えたアルミ板のセパレータ363cを適宜間隔(例えば、150mm)で型枠内に配置して、2本の発熱体363を一体化している。
融着ヒータ362は、図7(A)及び(B)に示されるように、厚さ(W6)が60mm、高さh5が50mm、長さが360mmであり、下方の融着バー367に、例えば3つの融着ヒータ362が、端辺を当接した直列形態で配置される。融着ヒータ362は、上面において平坦な当接面362bを有し、当接面362bと主管側に向いた嵌合溝362cとによって、嵌合突起362aが形成されている。融着ヒータ362は、融着チップホルダ360との接合面が平滑面仕上げとされており、上部に嵌合して連結される融着チップホルダ360との熱伝導の向上が図られている。融着ヒータ362に内蔵される発熱体363は、供給電力200Vで容量500W、径が12mm、長さが360mmであって、2本並列して埋設され、巻付けニクロム線でコイルを、中央を粗く、両端を密に捲着して、上部に連結する融着チップホルダ360への伝導熱量が全長に亘って均斉になるようにされている。発熱体363は、3本直列の長さが1080mmである融着ヒータ362の欠込み362eから電源端子363aの取付部が露出した状態になるように配置される。
融着ヒータ362の上部には、複数の融着チップホルダ360が設けられている。融着チップホルダ360は、長尺のアルミ(AL−MS−Si系6151)製の押出品を適寸に切断したものであり、長さ(L2)が58mm、幅(W6)が60mm、高さ(h4)が60mmの断面矩形状ブロックである。融着チップホルダ360は、図7(B)に示されるように、下面において平坦な当接面360bを有し、当接面362bと枝管側に向いた嵌合突起360cとによって、嵌合溝360aが形成されている。融着チップホルダ360と融着ヒータ362とは、融着チップホルダ360の嵌合溝360aと融着ヒータ362の嵌合突起362aとを、全周面を密接させた状態で摺動嵌入させることによって接続される。さらに、融着チップホルダ360と融着ヒータ362とは、図7(B)に示されるように、径6.5mmのボルト挿入用孔H9を介して径4.5mmのボルト366a及びナット366bからなる締付金具366で締付けることによって、両者の密着を維持するとともに、保守点検の際には複数の融着チップホルダ360の各々を融着ヒータ362から簡単に取外すことができるようになっている。
特許文献1に記載される従来の融着機においては、融着チップホルダ10の上面を凹状とし、融着ヒータ11の下面を凸状として、互いに嵌合していた。しかし、この嵌合形態では、熱負荷による変形によって、短寸の融着チップホルダ10を融着ヒータ11から取外すのが煩雑であった。しかし、本発明に係る融着機3においては、融着チップホルダ360と融着ヒータ362との嵌合構造、及び締付金具366によって、融着ヒータ362から融着チップホルダ360を1個ずつでも容易に取外しが可能となること、融着チップホルダ360が熱負荷で伸長した場合でも、複数の融着チップホルダ360の各々間の間隔d3(典型的には、2mm)と、挿入用孔H9内面と締付金具367aとの間の間隔とによって、伸長の吸収が可能となることにより、メンテナンスの点できわめて大きな利点がある。
ここで、図8及び図9を参照しながら、枝管11の溶融と、主管10の枝管取付孔H1の溶融とを説明する。図8(A)は、枝管溶融穴H3を含む融着チップホルダ360の枝管側の部分断面図を示す。また、図8(B)は、融着チップ361を含む融着チップホルダ360の主管側の部分断面図を示し、点線は、主管10の外表面及び内表面を示す。さらに、図8(C)は、枝管11の端部の溶融度合いと枝管溶融穴H3との関係を示す。図9(A)は、溶融された枝管11が溶融された枝管取付孔H1に挿入される前の状態を示す。また図9(B)は、枝管11が枝管取付孔H1に挿入された状態を示す。
複数の融着チップホルダ360の各々は、枝管側加熱面360MBと、主管側加熱面360MHとを有する。1つの融着チップホルダ360には、図8(A)に示されるように、枝管側加熱面360MBにおいて、上端から下方19mmの位置に、互いの間隔PAが20mmとなるように計3個の円錐形状の枝管溶融穴H3が設けられている。枝管溶融穴H3は、長径方向(すなわち、図8(A)における上下方向)の長さR8が15mm、短径方向(すなわち、図8(A)における紙面に垂直な方向)の長さが14mm、深さd4が4mmの略楕円筒形状の入口部H3aと、該入口部H3aに連続する、深さd5が4mmの円錐形状の奥部H3bとを有する。すなわち、枝管溶融穴H3は、枝管11の端部端面11ebを溶融させることなく、枝管11の端部側面11esのみを溶融するように形成された内壁を有する。穴H3の入口部分には45°の角度で切り取られた面Crを備える。面Crは、枝管11の端部が枝管挿入穴H3にスムーズに挿入されるのを誘導する機能を有する。面Crと、それに続く入口部H3a及び奥部H3bの内壁は、テフロン樹脂によって被膜されている。
本発明においては、枝管11は、その端部端面11ebが枝管溶融穴H3の奥部H3bの内壁との間に間隔をもって挿入され、その端部端面11ebには熱が加えられず、端部側面11esのみに加熱時間の調整の下に熱が加えられる。したがって、枝管11の端部は、図8(C)及び図9(A)に示されるように、内面は変化がなく側面11esのみが溶融される。図8(C)及び図9(A)において枝管11の端部に示されている点線は、枝管11の端部側面11esの溶融後の形状11es’を示したものであり、溶融後の端部側面11es’は、点線部分から端部端面11ebに向かって、枝管11の径方向外方に広がるように概ね傾斜状に溶融される。
より詳細には、枝管溶融穴H3の入口部H3aを略楕円筒形状にすることによって、図8(C)及び図9(A)の点線に示されるように、入口部H3aの短径側に対応して溶融された端部側面11es’は、入口部H3aの内壁に近接し(図8(C)の右側の図を参照)、より高温になるため溶融度合いが高く、入口部H3aの長径側に対応して溶融された端部側面11es’は、入口部H3aの内壁から離れ(図8(C)の右側の図を参照)、短径側ほど高温にならないため溶融度合いが低いことから、周方向に溶融流動化の状態が異なる端部側面11es’が得られる。その結果、端部側面11es’は、図8(C)において点線で示されるように、入口部H3aの短径側に対応して溶融された部分は溶融範囲が比較的広く(端部端面11ebからの溶融距離が長く)、長径側に対応して溶融された部分は溶融範囲が比較的狭く(端部端面11ebからの溶融距離が短く)なる。
また、入口部H3aを略楕円筒形状にすることによって、製造工程上の制限によって楕円形状にならざるを得ない、主管10に設けられる枝管取付孔H1の形状と、枝管11の端部側面11es’の溶融状態とを整合させることができるため、バリの発生や硬化後の樹脂の盛り上がり状態を均一にすることができ、接合部の美観を損なわない。さらに、入口部H3aを楕円筒形状ではなく円筒形状とすると、枝管11の側面は周方向に均一に溶融するにもかかわらず、それが挿入される取付孔H1は楕円形状であるため、楕円形状の枝管取付孔H1との間で接合不良が発生する箇所が存在する可能性がある。
一方、融着チップホルダ360には、主管側加熱面360MHにおいて、枝管側加熱面360MBの枝管溶融穴H3に対応する位置に、計3個の融着チップ361が取り付けられる。融着チップ361は、主管10に設けられた枝管取付孔H1内に挿入されて、枝管取付孔H1内を加熱溶解するものであり、アルミ製棒状材の切削加工によって作製することができる。
融着チップ361は、図8(B)に示されるように、融着チップホルダ360に設けられた穴H8に埋設される部分と、主管側加熱面360MHから突出する部分とからなり、突出する部分の外形は、略円錐台形状である。略円錐台形状の部分は、突出長さd6が14mm、基部の径R4が17mm、先端部の径R5が12mmであり、基部と先端部との間は傾斜円筒部361aが連続している。したがって、融着チップ361は、基部から先端部にかけて徐々に径を小さくしながら主管側加熱面360MHから突出することになる。穴H8に埋設される部分は、埋設深さd7が6mmであり、径が17mm、幅が3mmの水平円筒部361bから、径が13mm、幅が3mmの段差部361cに連続している。傾斜円筒部361aの外表面及び先端にはテフロン樹脂被膜が塗着されている。融着チップ361は、水平円筒部361b及び段差部361cを融着チップホルダ360の穴H8に嵌入し、融着チップ361の中心に設けられたねじ穴にねじ361eを螺入して、融着チップホルダ360に固定される。
本発明においては、図8(B)及び図9(A)に示されるように、垂直面(例えば、融着チップホルダ360の主管側加熱面360MH)に対する傾斜円筒部361aの側面の角度θ1は、枝管取付孔H1の中心軸線が水平方向を向いたときの内壁H1Wの垂直面(例えば、融着チップホルダ360の主管側加熱面360MH)に対する角度θ2より小さいことが好ましい。したがって、こうした形状の融着チップ361によって溶融された枝管取付孔H1は、図9(A)に示されるように、主管10の外表面側の開口部が14mm(R4に相当する)、内表面側の開口部が12mm(R5に相当する)であり、外表面側の開口部から内表面側の開口部にかけて徐々に径を小さくしながら傾斜する溶融した内壁H1W’を有する。
熱融着接合装置3においては、加熱装置36の融着ヒータ362を温度管理し、主管10及び枝管11の溶融時間及び融着時間と共に、各伸縮シリンダを、タイマーを介在して作動制御することが好ましい。この場合において、融着ヒータ362の温度、並びに主管10及び枝管11の溶融時間は、対象とするプラスチックパイプの材質、太さに対応して最適状態を決定すれば良く、例えば、ポリプロピレンランダムコポリマー(PPR)樹脂製の肉厚5mmの主管10と肉厚1.6mmの枝管11とを採用する場合には、加熱装置36の表面加熱温度を200℃〜210℃とし、主管10の加熱時間を25秒間、枝管11の加熱時間を10秒とすればよい。なお、この時間は室温20℃における条件であり、室温が20℃より低い場合には、より長い溶融時間を要する。
加熱装置36によって溶融された主管10と枝管11との接合状態は、図9(B)に示される。概略的には、本発明に係る熱融着接合装置3を用いれば、端部側面11esのみが図8(C)及び図9(A)の点線で示されるように概ね傾斜状の側面11es’として溶融された枝管11を、外表面側の開口から内表面側の開口まで傾斜状に溶融された内壁H1W’を有する主管10の枝管取付孔H1に挿入することによって、枝管11の溶融した端部側面11es’と枝管取付孔H1の溶融した内壁H1W’とが広い面積で融着し、その結果として、接合強度が高く、接合後に複数の枝管の各々間で長さの差が生じない、プラスチックパイプ接合製品を製造することができる。融着時間は、対象とするプラスチックパイプの材質、太さに対応して最適状態を決定すれば良く、例えば、ポリプロピレンランダムコポリマー(PPR)樹脂製の、肉厚5mmの主管10と肉厚1.6mmの枝管11とを採用する場合には、完全融着させてある程度冷却させるまで、120秒とすればよい。
また、より微視的に見れば、本発明に係る熱融着接合装置3を用いることにより、主管10の内表面と枝管11の端部端面ebとが面一形態となる、枝管11の端部側面の左右側(枝管溶融穴H3の短径側に対応して溶融された端部側面)は、溶融範囲が比較的広くなっている。したがって、枝管取付孔H1の内部における枝管11の端部の移動距離が長い短径側では、その移動距離に対応する十分な量の溶融樹脂を確保することができる。一方、枝管11の端部側面の上限側(枝管溶融穴H3の長径側に対応して溶融された端部)は、左右側と比べて溶融範囲が狭くなっている。短径側においては、枝管取付孔H1の内部における枝管11の端部の移動距離が短いため、その移動距離に対応できる程度の量の溶融樹脂を確保することができればよく、必要量以上の溶融樹脂が存在すると、その余分な樹脂が主管10の内部にバリとなって突出し、主管10内部を流れる液体の抵抗となるおそれがある。枝管11の端部側面11es’及び枝管取付孔H1の内壁H1W’の外表面側の溶融樹脂は、両者の隙間を充填する溶融樹脂28bと、主管10と端部側面11esとの当接部におけるフィレット(樹脂の盛り上がり部)28aとを形成し、これらの溶融樹脂が硬化することによって確実な融着接合が可能となる。
熱融着接合装置3においては、1本の長さが360mmの融着ヒータ362を3本直列とした長さの融着ヒータ362に対し、長さ(L2)58mmの融着チップホルダ360の18個を、相互間隔(d3)2mmを維持して一体化したものが用いられる。したがって、融着チップホルダ360の各々は、融着ヒータ362による加熱使用中に、長さ方向に熱伸長(例えば、200〜210℃で長さ1000mmにつき8.3mm伸長)した場合でも、融着ヒータ362の熱伸長に追従し、融着チップホルダ360から突設した各融着チップ361の中心間寸法PA(標準:20mm)を、実用上支障が無い程度に維持することができる。
(断熱装置)
断熱装置37は、保温板370を、図1に示されるように2つ組み合わせて用いたものである。図10は、保温板370の斜視図を示す。保温板370は、一辺が30mm、肉厚3mmのアングル形状の枠材371で四方枠組みし、幅が60mm、長さが380mm、肉厚1.5mmの複数の縦板372を枠材371の垂直面に隙間を設けて張設し、枠材371の内側にセラミックファイバーブラケット製の断熱材373を張設したものである。1つの保温板370は、長さが1240mm、高さが380mm、厚さが31.5mmのであり、図1に示されるように、2つの保温板370を、加熱装置36を挟み込むように両側の移動テーブル31の下側及び両側ポスト306間に配置して、加熱装置36による火傷、火災を防止するとともに、放熱による加熱装置36の温度低下を抑制するものである。断熱装置37は、上述した位置に配置される形態に限定されるものではなく、例えば架台30の下側に戸棚を設け、その内部のいずれかに保温板370を張設することによって構成してもよい。
[主管と枝管との接合方法]
次に、本発明の位置実施形態によるプラスチックパイプ熱融着接合装置3を用いて、主管10に複数の枝管11を直交して熱融着接合する方法を説明する。なお、以下において、図面の表示は、それぞれの工程の説明において参照される主な図面の表示を示す。
(ア) 両側のポスト306に配置したセットプレート装置33の伸縮シリンダJ3を作動させて、柵330を上昇させ、柵330の上側横パイプ331をガイドレール333に嵌入する。(図1)
(イ) 複数の枝管11を、枝管移動テーブル31a上に固定したパイプホルダ320上面の複数の嵌合溝326に、枝管11の端部端面11ebが上側横パイプ331に当接するように配列する。(図4)
(ウ) シリンダ受322内に配置された伸縮シリンダJ2を作動させて押圧板321を降下させ、パイプホルダ320と押圧板321とで複数の枝管11を挟着確保する。(図1、図2)
(エ) 一方、主管クランプ装置35においては、下台受354の両端に設けられた軸受金具355のねじボルト355cを弛めて、チャック350を回動自在とする。(図5(C))
(オ) 前面FSが上向き状態のチャック350の嵌合溝350aに、枝管取付孔H1を上向きにして、主管10を配置する。(図5(A))
(カ) 主管セット装置34の垂直配置された枠材344を水平とし、レール343上で下台344cを前進させ、下台344cの凸状キャッチ348を受材344dの凹状キャッチ348に嵌合して、下台344cを、セットピン345が主管10の枝管取付孔H1の真上に位置するように固定する。(図6)
(キ) 伸縮シリンダJ8を作動させて、主管取付孔H1にセットピン344を挿入し、枝管取付孔H1の位置を所定の位置に定めた状態で主管10を確保する。(図6)
(ク) ブラケット353上の伸縮シリンダJ4を作動させることによって、上プレート352を前進させ、主管10をクランプ下台351の嵌合溝350aと上プレート352とで把持して固定する。(図5(A))
(ケ) 伸縮シリンダJ3を作動させることによって、セットプレート装置33の柵330を降下させ、伸縮シリンダJ1を作動させることによって、加熱装置36を上昇させる。(図1)
(コ) 伸縮シリンダJ8を作動させて主管10の枝管取付孔H1に挿入したセットピン345を取り外し、下台344cを後方に移動させ、枠材344を移動テーブル31b後端に垂直に収納する。(図6)
(サ) 伸縮シリンダJ5を作動させて、主管10を確保したチャック350を、軸355aを回動中心として移動テーブル31bの前端へ転倒させる。(図5(A)、(B))
(シ) 加熱装置36の融着チップホルダ360の枝管側加熱面360MB及び主管側加熱面360MHを、200℃〜210℃まで加熱する。
(ス) 伸縮シリンダJ6を作動させて、主管移動テーブル31bを枝管側に向けて前進させ、加熱装置36の融着チップホルダ360から突出した複数の融着チップ361の各々を、主管10の複数の枝管取付孔H1に挿入する。これにより、融着チップ361の傾斜円筒部361aは、枝管取付孔H1の前側(外表面側)との間に隙間を維持しつつ、枝管取付孔H1の後側(内表面側)を切削する形態で挿入されて、枝管取付孔H1の内壁を溶融する。一実施形態においては、溶融時間は25±2秒である。(図1、図8(A))
(セ) 伸縮シリンダJ7を作動させて、枝管移動テーブル31aを主管側に向けて前進させ、複数の枝管11の各々の端部を融着チップホルダ310の枝管挿入穴H3に挿入し、端部側面11esを溶融する。一実施形態においては、溶融は主管10の溶融から15秒遅く開始し、溶融時間は10±2秒である。この時間差により、主管10及び枝管11の適切な溶融を行うとともに、溶融終了時を合わせることができる。(図1、図8(B))
(ソ) 伸縮シリンダJ7を作動させることによって枝管移動テーブル31aを後退させるとともに、伸縮シリンダJ6を作動させることによって主管移動テーブル31bを後退させる。(図1)
(タ) 伸縮シリンダJ1を作動させることによって加熱装置36を降下させた後、再び、伸縮シリンダJ6を作動させて主管移動テーブル31bを枝管側に向けて前進させ、伸縮シリンダJ7を作動させて枝管移動テーブル31aを主管側に向けて前進させる。(図1)
(チ) 枝管移動テーブル31a及び主管移動テーブル31bをさらに互いに対向する方向に前進させて、枝管11の端部を主管10の枝管取付孔H1に挿入する。枝管11の端部の位置と取付孔H1の位置とは、精度よく位置決めされているため、挿入時に繊細な動作は不要であり、融着部分の変形は最小限に抑制される。(図1、図9(C))
(ツ) パイプホルダ320の嵌合溝326に嵌合されて押圧板321で確保されている複数の枝管11を、伸縮シリンダJ2を作動させて押圧板321を上昇させることによって開放し、チャック350で確保されている主管10を、伸縮シリンダJ4を作動させて上プレート352を上昇させることによって開放する。これにより、1本の主管10に直交して複数の枝管11が融着一体化された半製品を熱融着接合装置3から取外すことができる。(図1、図4、図5)
(テ) 伸縮シリンダJ7を作動させることによって枝管移動テーブル31aを後退させるとともに、伸縮シリンダJ6を作動させることによって主管移動テーブル31bを後退させる。(図1)
(ト) 伸縮シリンダJ5を作動させることによって、軸355aを回動中心とする90°回動によりチャック350を上向きに戻す。
[プラスチックパイプ接合製品の例]
以下に、本発明に係るプラスチックパイプ熱融着接合装置を用いて製造することができるプラスチックパイプ接合製品の例を説明する。
図11は、内部を流れる冷温水の熱を放射する全プラスチック樹脂製冷暖房ラジエータ1の外観を示し、図12は、図11に示される冷暖房ラジエータ1の一部断面図を示す。図12の左側の図は、主管10の長さ方向に垂直な方向の断面を示し、右側の図は、主管10の長さ方向に並行な方向の断面を示す。冷暖房ラジエータ1は、第1放熱パネル101と第2放熱パネル102とを有する。これらのパネルは、いずれも、互いに並行に配置された上下2つの主管10の間に、主管10に直交するように複数の枝管11を熱融着接合することによって作製される。第1放熱パネル101と第2放熱パネル102とは、それぞれの上側の主管10の間を、一方の端部(この例では、図11(B)の左側端部)において、小径短寸の連通管14を介して連通されている。主管10のその他の端部は、スペーサ管15によって接合される。上下の主管10の端縁には小口板12を熱融着接合し、第1放熱パネル101における上側主管10の右端の枝管11と右から2本目の枝管11との間の中央位置に、右端の枝管11に流水を誘導する閉止板13が配置され、同様に、第2放熱パネル201における上側主管10の左端の枝管11と左から2本目の枝管11との間の中央位置に、流水を誘導する閉止板13が配置される。第1放熱パネル101の上側主管10の一端には、熱媒が流入する注入口17を備え、第2放熱パネル102の上側主管10の一端には、熱媒が流出する排出口18を備える。
第1放熱パネル101及び第2放熱パネル102は、いずれも、図12に示されるように、主管10及び複数の枝管11を、上述のプラスチックパイプ熱融着接合装置3にセットし、主管10の側面に設けられた複数の枝管取付孔H1に、複数の枝管11の端部を挿入して、複数の枝管取付孔H1の各々の内壁H1W’と複数の枝管11の端部側面esとを接合させることによって、作製されたものである。主管と枝管とをこのように熱融着接合させることによって、従来の融着機で作製された放熱パネルと比べて、枝管と主管との接合の強度及び精度がより高く、均質性に優れた放熱パネルを作製することが可能となる。
3 熱融着接合装置
10 主管
H1 枝管取付孔
H1W 枝管取付孔の内壁
H1W’ 溶融後の内壁
11 枝管
11eb 枝管の端部端面
11es 枝管の端部側面
11es’ 溶融後の端部側面
30 架台
310 スライドユニット
31a 枝管移動テーブル
J7 伸縮シリンダ
324 枝管受
31b 主管移動テーブル
J6 伸縮シリンダ
32 枝管クランプ装置
33 セットプレート装置
34 主管セット装置
340 支持台
341 軸棒
343 レール
344 枠台
344c 下台
344d 受材
344e 調整具
345 セット部材(セットピン)
346 回転支持材
347 アングル支持部材
348 キャッチ
349 軸受金具
J8 セット部材駆動部(伸縮シリンダ)
35 主管クランプ装置
36 加熱装置
360 融着チップホルダ
360a 嵌合溝
360b 融着ヒータとの当接面
360c 嵌合突起
360MB 枝管側加熱面
360MH 主管側加熱面
361 融着チップ
361a 傾斜円筒部
361b 水平円筒部
361c 段差部
361d 基部
361e 先端部
362 融着ヒータ
362a 嵌合突起
362b 融着チップホルダとの当接面
362c 嵌合溝
362d 計測コード
362e 欠込み
363 発熱体
363a 電源端子
363c セパレータ
364 均熱部材
365 断熱部材
366 締付金具
367 支部部材(融着バー)
367a 支持金具
H3 枝管溶融穴
H3a 入口部
H3b 奥部
J1 伸縮シリンダ
37 断熱部材


Claims (10)

  1. 長手方向の両側に配置された一対のポストと、前記一対のポストの前部に配置され、互いに並行に配置された複数の枝管を確保する枝管クランプ装置を有する枝管移動テーブルと、前記一対のポストの後部に配置され、複数の枝管に直交する方向に配置された主管を位置規制状態で確保する主管クランプ装置を有する主管移動テーブルと、前記枝管移動テーブルと前記主管移動テーブルとの間に移動して、複数の枝管の端部を溶融するとともに、主管の一側面に設けられた複数の枝管取付孔を溶融する加熱装置とを備え、前記枝管移動テーブルと前記主管移動テーブルとを互いに対向するように移動させることによって、前記加熱装置による複数の枝管の端部の各々と主管の複数の枝管取付孔の各々との融着接合を実施可能に構成された、プラスチックパイプ熱融着接合装置であって、
    前記加熱装置は、前記枝管移動テーブル側に向けられた枝管側加熱面と、前記主管移動テーブル側に向けられた主管側加熱面と、前記枝管側加熱面及び前記主管側加熱面を加熱するためのヒータとを有し、
    前記枝管側加熱面には、複数の枝管の端部側面を溶融するための複数の枝管溶融穴が設けられ、
    前記主管側加熱面には、主管の複数の枝管取付孔の各々における内壁を主管の厚み方向に傾斜状に溶融するための複数の融着チップが突設された、
    ことを特徴とするプラスチックパイプ熱融着接合装置。
  2. 前記複数の融着チップの各々は、前記主管側加熱面から径を徐々に小さくしながら突出する円錐台形状の金属部材であることを特徴とする、請求項1に記載のプラスチックパイプ熱融着接合装置。
  3. 前記複数の枝管溶融穴の各々は、複数の枝管の端部端面を溶融させることなく複数の枝管の端部側面のみを溶融するように形成された内壁を有することを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載のプラスチックパイプ熱融着接合装置。
  4. 前記複数の枝管溶融穴の各々は、略楕円筒形状の入口部を有することを特徴とする、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のプラスチックパイプ熱融着接合装置。
  5. 前記加熱装置は、前記枝管側加熱面及び前記主管側加熱面を有する融着チップホルダと、該融着チップホルダの下部に取り付けられた前記融着ヒータとを有し、前記融着チップホルダの下部と前記融着ヒータの上部とは、前記融着チップホルダの下部において長手方向に延びるように設けられた一対の嵌合溝及び嵌合突起と、前記融着ヒータの上部に設けられた、前記融着チップホルダの前記嵌合溝と対応する形状の嵌合突起及び前記融着チップホルダの前記嵌合突起と対応する形状の嵌合溝とが、相互にかみ合わせた状態で接合されていることを特徴とする、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のプラスチックパイプ熱融着接合装置。
  6. 前記加熱装置は、前記融着ヒータを下方から支持する支持部材をさらに有し、前記融着ヒータと前記支持部材との間には、前記融着ヒータ下部の温度ムラを解消するための均熱部材及び前記融着ヒータから前記支持部材への熱伝導を防止するための断熱部材のいずれか一方又は両方が設けられたことを特徴とする、請求項5に記載のプラスチックパイプ熱融着接合装置。
  7. 前記主管クランプ装置が主管を位置規制状態で確保する際における枝管取付孔の位置を定めるための主管セット装置をさらに備え、
    前記主管セット装置は、
    複数の枝管取付孔の少なくとも1つに挿入されることにより枝管取付孔の位置を所定の位置に定めるセット部材と、
    前記セット部材を枝管取付孔の中心軸線方向から直線的に枝管取付孔に接近させて挿入させるためのセット部材駆動部と、
    を有することを特徴とする、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のプラスチックパイプ熱融着接合装置。
  8. 前記主管セット装置は、前記セット部材を枝管取付孔の中心軸線上の位置に移動させるセット部材配置機構をさらに有することを特徴とする、請求項7に記載のプラスチックパイプ熱融着接合装置。
  9. 前記セット部材配置機構は、
    前記セット部材及び前記セット部材駆動部を保持する枠台と、
    前記枠台を、前記セット部材が前記主管クランプ装置の上方における枝管取付孔の中心軸線上に位置する姿勢と前記主管クランプ装置の側方に位置する姿勢との間を移動させることができるようにするための枠台移動部と、
    前記枠台を、前記セット部材が枝管取付孔の中心軸線上に位置する姿勢で支持するための支持部材と、
    を有することを特徴とする、請求項8に記載のプラスチックパイプ熱融着接合装置。
  10. 互いに並行に配置された複数の枝管を確保しながら、該複数の枝管の端部を加熱して溶融し、前記複数の枝管に直交する方向に配置された主管を位置規制状態で確保しながら、該主管の一側面に設けられた複数の枝管取付孔を加熱して溶融し、前記複数の枝管の溶融された前記端部と前記主管の溶融された前記複数の枝管取付孔とを互いに対向するように移動させて融着することによって、前記主管の一側面に前記複数の枝管が直交して熱融着接合された、プラスチックパイプ接合製品を製造する方法であって、
    複数の枝管を互いに並行に配置し、前記複数の枝管の各々の端部端面を揃えた状態で固定する工程と、
    主管を前記複数の枝管と直交する方向に延びるように配置し、前記主管に設けられた複数の枝管取付孔の位置を前記複数の枝管の前記端部端面の位置と整合させた状態で、前記主管を固定する工程と、
    前記複数の枝管の端部を加熱して端部側面のみ溶融する工程と、
    前記複数の枝管取付孔の内壁を加熱して、前記内壁が前記主管の外表面から内表面に向かって径を小さくしながら傾斜するように前記内壁を溶融する工程と、
    前記端部側面のみが溶融した前記複数の枝管の各々の端部を、前記内壁が傾斜状に溶融した前記複数の枝管取付孔の各々に挿入し、前記端部側面と前記内壁とを融着させる工程と、
    を含むことを特徴とする方法。


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