JP4979035B2 - プラスチックパイプの熱融着方法、及び熱融着機 - Google Patents

プラスチックパイプの熱融着方法、及び熱融着機 Download PDF

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Description

本発明は、給水器、給湯器、熱交換器、暖房器などの配管材として使用する熱可塑性プラスチックパイプのヘッダー管と分岐管群とを融着接合する方法、及び該方法に用いる熱融着機に関するものであり、より詳しくは、大口径の1本の主管から中口径で短寸の継手用枝管群を直交並列突出したヘッダーに対し、分岐管として、小口径で長寸の縦管群を、継手用枝管群を介して、連通形態に、1度の加熱溶融作用によって直交接続するものである。
熱可塑性プラスチックパイプ相互の連通接続手段としては、熱融着接合が慣用されており、被覆ソケットを採用する典型例としては、図14に示す従来例1があり、接合パイプ相互を直接接続する典型例としては、図15に示す従来例2がある。
従来例1(図14)は、特許文献1として挙げたものであって、図14(A)に示す如く、金属被覆ソケットの両側から接合対象の挿入管相互を挿入し、クランプでソケットと挿入管との挿入状態を保持して、接合部を外部から加熱し、図14(B)に示す如く、ソケットを介して両側挿入管を連通接続するものである。
また、従来例2(図15)は、特許文献2として挙げた接合管相互の直接熱融着手段であって、図15の、(A)は主管への取付孔の穿孔説明図、(B)は主管加熱説明図、(C)は分岐管加熱説明図、(D)は融着作業説明図、(E)は融着接合製品の説明図である。
即ち、従来例2(図15)は、主管の側面に対して、図15(A)に示す如く、治具を用いて、分岐管の外径に相応する外側の大径の第1の孔と、分岐管の内径に相応する内側の小径の第2の孔とを同心、穿孔する。
次いで、主管に対しては、図15(B)に示す如く、表層部をテフロン(登録商標名)被覆して表層部から加熱用凸部を突設した主管用加熱工具を用いて、主管の取付孔を凸部で加熱溶融する。
また、分岐管に対しても、図15(C)に示す如く、表層部をテフロン(商標名)被覆し、且つ分岐管挿入孔を配置した分岐管用加熱工具を用いて、分岐管の接合用端部の外周を加熱溶融する。
そして、図15(D)に示す如く、主管の加熱溶融した取付孔へ、分岐管の加熱溶融した端部を嵌入押圧し、分岐管の先端外周面を、主管取付孔の第1の孔の内周面に、分岐管の先端面を、主管取付孔の第1の孔の先端段部に融着接合し、図15(E)に示す如く、主管に対して分岐管を直交接合し、分岐管の先端が主管の第1孔と第2孔との段差部に当接することにより、分岐管先端の主管内部への突出を抑制し、分岐管の内部流路を主管第2の孔と連通して、分岐管と主管とを流路連通するものである。
特開2001−171007号公報 特開2007−247869号公報
従来例1(図14)の、ソケットを被覆して接続する手法で、主管に枝管(分岐管)群を直交接合する場合は、T字形態のソケットを採用し、T字ソケット群を主管に直列状態で挿通配置し、各T字ソケットの枝管用突出部に枝管先端を挿入して、T字ソケットを加熱することとなるが、各枝管の主管への接合位置毎でのT字ソケットの配置は、T字ソケット相互の干渉の問題が生じて、主管への枝管群の密集並列接合は事実上不可能である。
また、例え、枝管の所望間隔接合を可能とするT字ソケットを採用しても、各T字ソケットの主管への配置、各枝管のT字ソケットへの挿入、各T字ソケット位置での加熱、等の作業は煩雑である。
従って、従来例1の接合用ソケットを採用する手段では、図13に示す如き、1本のヘッダー主管に多数本の分岐管(縦管)群を、直交状態に、且つ小間隔で接合する製品の製造への適用は、事実上不可能である。
また、従来例2(図15)の手法は、主管取付孔群に、直接、分岐管(枝管)群を嵌入熱融着するため、1本の主管に対する直交分岐管の配置間隔は自在であって、1本の主管への、多数本の分岐管群の直交密集配置は可能であるが、枝管(接合管)先端は、分岐管用加熱工具の凹部での熱溶融によって外周面を溶融し、主管取付孔も、主管用加熱工具の凸部によって、第1の孔の内周面及び段部を溶融しての、枝管群の主管取付孔への挿入押圧融着となるため、先端部外周の溶融した枝管群の、取付孔内周面の溶融した主管への、手作業による挿入、押圧作業は、熟練を要する、煩雑、且つ困難な作業であり、多数本の枝管の1本の主管への均斉な熱融着は困難である。
また、主管用加熱工具と枝管(分岐管)用加熱工具とは、別体であって、主管取付孔の加熱溶融作業と、枝管先端の加熱溶融作業が別作業であるため、主管側と枝管側の溶融状態管理も、熟練を要する作業である。
本発明は、従来例1(図14)の接合用ソケットを用いる手段では製作不可能な、図13に示す如き、1本の主管に多数本の分岐管を直交密集接合した、熱可塑性プラスチックパイプ接合製品を、従来例2(図15)の製作手法よりも、均質性に優れた製品が得られ、且つ従来例2の手法よりも、遥かに高い生産性で実施出来る技術を提供するものである。
本発明の、熱可塑性プラスチックパイプのヘッダー8と縦管8C群との直交融着方法は、図13(A)に示す如く、1本の長尺の主管8Aから短寸の継手用枝管8B群を直交形態で平行突出した熱可塑性プラスチックパイプのヘッダー8に対し、熱可塑性プラスチックパイプの長尺の縦管8Cの多数本を機械的に融着接合する方法であって、例えば図10に示す如く、ヘッダー8は、枝管8B群が作業域SWに突出した形態で姿勢確保し、次いで、縦管8C群先端を、枝管8B内に嵌入した後姿勢確保し、次いで、図7に示す如く、先端に枝管8B群の外周面に整合する嵌合溝10G群を備えた加熱装置9の一対を、例えば図11に示す如く、作業域SW内で、対向進出させて、各枝管8Bを、対向一対の加熱装置9の先端嵌合溝10G群で被覆挟着した形態で加熱溶融して内側の各縦管8Cと融着し、次いで、図12に示す如く、一対の加熱装置9を離反退去後、ヘッダー8と縦管8C群とを開放するものである。
この場合、ヘッダー8及び縦管8Cは、熱可塑性プラスチック樹脂製であれば良いが、典型的には、ポリプロピレン、ランダム、コポリマー樹脂(PP−R樹脂)である。
また、作業域SWは、ヘッダー8と縦管8C群の接合部位に対して加熱装置を対向進退させる空間を意味し、加熱装置の進退は、ヘッダー8と縦管8C群の接合部位に直交形態で進退させれば良く、ヘッダー8と縦管8C群とを垂直形態で確保して、一対の加熱装置9を対向水平運動で実施しても良いが、典型的には、図10に示す如く、ヘッダー8と縦管8C群の接合部位、即ち枝管8B群、を水平配置し、加熱装置9の一対を上下から垂直対向進退運動させるものであり、一対の加熱装置を垂直対向配置とすれば、長尺の縦管8C群が水平形態配置となり、縦管8C群の支承に有利である。
そして、ヘッダー8の枝管8B群と縦管8C群とは、対向一対の加熱装置9の進出衝合による挟着加熱を受ける位置で姿勢確保及び開放出来れば良く、固定台座と、固定台座に対して進退動する押圧板とで姿勢確保及び開放が可能であるが、典型的には、上下加熱装置9を配置した剛構造のポスト1Aに対して、上下方向の定位置で、ヘッダー8用の主管クランプ装置6と、縦管クランプ装置5とを水平対向配置し、上下一対の加熱装置9を、対向して垂直進退運動可能にポスト1Aに配置したものである。
また、定位置で姿勢確保したヘッダー8の各継手枝管8Bへの縦管8Cの先端の嵌入作業は、未加熱状態での、何ら変形しないパイプ同士の嵌入作業であるため、単純且つ容易である。
そして、加熱融着作用は、各継手枝管8Bに対する対向一対の、加熱装置9の嵌合溝10G群による外周被覆形態での作用となるため、全枝管8Bは、外周全面での均斉な溶融作用による内部の縦管8C先端との融着作用となり、全縦管8Cのヘッダー8への均斉な融着が、1回の作業で、生産性良く実施出来る。
また、本発明の融着方法にあっては、一対の加熱装置9を上下対向配置し、ヘッダー8の姿勢確保及び開放、縦管8C群の姿勢確保及び開放、上下加熱装置9の加熱温度、融着作用位置への進出及び退去は、機械的に制御駆動で実施し、上下加熱装置9の融着作用位置からの退去後は、枝管8Bの融着部が100℃±10℃まで自然冷却し、次いで、冷却装置13で40℃±10℃まで強制冷却するのが好ましい。
この場合、冷却装置13は、ヘッダー8の全枝管8Bの融着部を、同時に、且つ均斉に冷却すれば良く、典型的には、図3に示す如く、融着作用域の全域を長手方向にカバーする上部ダクト13Aと下部ダクト13Aを備えた空気冷却手段を用いれば良い。
また、ヘッダー8の姿勢確保及び開放、縦管8Cの姿勢確保及び開放は、各水平固定載置台に対する上下動押圧板手段で実施出来、各押圧板の上下動を制御すれば良く、上下の加熱装置9は、慣用の伸縮シリンダー手段で実施すれば良く、典型的には、図1に示す如く、縦管8Cは、水平固定テーブル1T上に固定した下側のパイプホルダー5Aに対する押圧板5Bの上下動の伸縮シリンダーJ3による制御であり、ヘッダー8は、クランプ下台6Bに対する上プレート6Tの伸縮シリンダーJ4による制御である。
従って、人手によるヘッダー8の配置作業、各縦管8Cの各ヘッダー枝管8Bへの嵌入作業は、水平配置での作業となって、作業性が良い。
そして、ヘッダー8と縦管8Cとの配置嵌合作業以外の、融着作用で重要な、温度、時間、移動作業等は、全てシーケンス制御で実施出来、生産性が向上出来ると共に、製品毎の品質のバラツキも抑制出来、均斉な品質の製品の製作が合理的に実施出来る。
そして、製品は、100℃前後までの自然冷却で内部応力歪を抑えた後の急速冷却作用によって、冷却歪を抑えた状態での冷却時間短縮が可能(標準:自然冷却の1/4時間)となる。
また、本発明の融着方法にあっては、ヘッダー枝管8Bが、図13に示す如く、先端beから段部bfまで、縦管8Cの外径dcと整合する取付孔Hbを備え、枝管8Bの内径brが縦管8Cの内径crと整合しているのが好ましい。
この場合、典型的には、ヘッダー8は、主管8Aの外径dAが27mm、肉厚が5mm、枝管8Bは、外径dBが17mm、肉厚が3.6mm、長さLBが30mm、取付孔Hbは、内径13mm、長さ10mmの射出成形品であり、縦管8Cは、外径dCが13mm、肉厚1.6mmの押出成形品である。
従って、各縦管8Cのヘッダー枝管8Bへの手作業による嵌入作業は、取付孔Hbの孔径と外径が同一の縦管8Cの嵌入作業となるが、保形性のある状態、即ち加熱軟化していない状態、での嵌入であり、且つ取付孔Hbの段部bfがストッパー機能を奏するため、全縦管8Cの継手枝管8Bに対する均斉、且つ密接形態での嵌入が容易に実施出来る。
そして、継手枝管8Bと縦管8Cとの融着は、枝管8Bの薄肉化した取付孔Hb部での、密着挿通形態の縦管8Cへの枝管8B全外周からの溶融接着となるため、枝管8Bの融着部8Tの幅の両側には溶融樹脂8Mの微小突起の加熱痕跡が残るものの、縦管8Cの内周面が変形すること無く一体化融着出来、流水管路としての縦管8Cの内周面と継手枝管8Bの内周面の平滑性の担保されたパイプ継手構造が得られる。
本発明の融着機械は、図1に示す如く、長手方向の両側には作業域SWを規定する幅を備えたポスト1Aを立設配置し、ポスト1A間の作業域SW内で、1本のヘッダー主管8Aから継手用枝管8B群を直交形態で平行突出したヘッダー8に、長尺の縦管8C群を直交溶着するプラスチックパイプ熱融着機であって、ポスト1Aの後側に連設した固定テーブル1T上には縦管クランプ装置5を配置し、縦管クランプ装置5に対向する主管クランプ装置6を、ポスト1A間に差渡し形態で作業域SWに突出配置し、作業域SW内を対向上下動する上下一対の、先端には枝管8B群の円筒周面と整合する嵌合溝10Gを備えた、加熱装置9をポスト1Aを介して配置して、ヘッダー8と縦管8C群との嵌合状態を縦管クランプ装置5と主管クランプ装置6とで保持し、継手枝管8B部を、上下加熱装置9の協仂溶融作用で融着可能としたものである。
この場合、プラスチックパイプとしてのヘッダー8及び縦管8Cは、熱可塑性プラスチック製であれば良く、典型的には、図13に示す如く、ポリプロピレン、ランダム、コポリマー樹脂(PP−R樹脂)製であって、ヘッダー8は、主管8Aが、外径dAが27mm、肉厚5mmで、主管8A側面からは、中心間寸法PAが20mmで、外径dBが17mm、長さ30mm、肉厚3.6mmの継手用枝管8B群を平行突出し、枝管8Bが先端から10mm深さで内径13mmの取付孔Hbを備えた射出成形品であり、縦管8Cは、外径dCが13mm、肉厚1.6mmの押出成形品の長さ(標準:2400mm)裁断パイプである。
また、ポスト1Aは、機械の左右長さ方向の両側に剛構造配置で、両側ポスト1A間に、作業域SWとなる前後方向の空間幅が形成出来れば良く、典型的には、ポスト1Aは、図4(A)に示す如く、作業域SWを規定する幅WAが150mm、肉厚9mmのウエブ1A´の両側に、厚さ12.5mm、幅(LA)75mmのフランジ1A”を備えた慣用の溝形鋼(JISG3192)の長さ1350mm物である。
また、固定テーブル1Tは、前部には縦管クランプ装置5を上面に配置し、縦管クランプ装置5上に載置した長尺の縦管8Cの後部を垂れ下がらないように単に支承すれば良く、典型的には、図4(A)に示す如く、ポスト1Aの後側に角鋼材の上桟1C及び縦桟1Eで構築した横枠架台の上桟1C上に、9mm厚の鉄板を、前端が作業域SW内に50mm突出形態で固定し、高さh2が700mm、前後幅650mm、で左右長が機械全長L1(950mm)に亘るものである。
また、縦管クランプ装置5は、固定テーブル1T上に延展配置した縦管8C群を、定位置に確保及び開放出来れば良く、主管クランプ装置6は、ヘッダー8を定位置に確保及び開放出来れば良く、縦管クランプ装置5は固定テーブル1Tの前端部上面に配置し、主管クランプ装置6は、両側ポスト1A間に差渡し形態として、長手方向両端をポスト1Aにボルトで着脱固定すれば良い。
また、上下の加熱装置9は、ヘッダー8に縦管8Cを嵌入した形態で姿勢確保したヘッダー枝管8Bの溶融接着位置に、上下から進出して、先端の嵌合溝10Gで枝管8Bの外周面を溶融出来れば良い。
この場合、加熱装置先端の嵌合溝10Gは、典型的には、ヘッダー枝管8Bの外周面全周を上下から均斉に被覆挟着する半円当接曲面10Rから成る嵌合溝10Gである。
従って、融着加工対象物の準備は、主管クランプ装置6でヘッダー8を姿勢保持して確保し、作業域SWの前側、即ち、熱融着機の前側から、作業員が、作業域SW後方の固定テーブル1T上に延展した各縦管8Cを順次手前に引出して、手前の対応枝管8Bに嵌入することとなり、ヘッダー8に縦管8C群を嵌合したプラスチックパイプ群、即ち、加工対象物は、目視の下で、融着加工部の縦管クランプ装置5と主管クランプ装置6による適正姿勢確保が、作業性良く実施出来る。
そして、上方からと下方からの加熱装置9による各継手用枝管8B部、即ち融着加工部、への1度の、一斉均等な加熱融着加工によって、全融着部の熱融着が均斉に実施出来、多数本の縦管8C群の1本のヘッダー8への直交熱融着接合が、合理的に実施出来る。
そして、機械の左右両側のポスト1A間を作業域SWとして、上下の加熱装置9を作業域SW内に配置したため、熱融着機の省スペース化、小型化が可能となり、縦管8C群のヘッダー枝管8Bへの目視下での嵌入作業も、作業域SWの前面の自由空間から、作業域SW後方の縦管8Cの引出しで実施出来るため、作業性に優れた熱融着機となる。
また、本発明の熱融着機にあっては、上側加熱装置9の上部及び下側加熱装置9の下部には、図3に示す如く、両側ポスト1Aを介して、加熱装置9の上下運動に干渉しない形態で、空気冷却用の上部ダクト13A及び下部ダクト13Aを配置するのが好ましい。
この場合、上下ダクト13Aは、慣用の空気冷却装置が形成出来れば良く、上部ダクト13Aから冷気を吹出し、下部ダクト13Aで冷気を吸い込むものである。
従って、上下加熱装置9が加工対象物、即ちヘッダー枝管8B部位、を加熱融着して、上下に退去後、上下ダクト13Aからの強制空気冷却手段を付与することにより、融着部の冷却時間が大幅に短縮出来、融着作業の生産性が向上する。
また、本発明の熱融着機にあっては、主管クランプ装置6は、上面6U前部に、主管8A用の長手方向の嵌合溝G1と、嵌合溝G1に直交する前面6Fの枝管用嵌合溝G2群とを備えて、ポスト1A間に着脱自在に差渡したクランプ下台6Bに対し、下面に主管8A用の長手方向の嵌合溝G3を備えて、伸縮シリンダーJ4に着脱自在に連結した上プレート6Tを、伸縮シリンダーJ4で上下動して、ヘッダー8を確保又は開放するのが好ましい。
この場合、主管用嵌合溝G1は主管8Aの外周面と整合する断面半円形とし、枝管用嵌合溝G2群は、枝管8B外周に整合する半円形状で、中心間寸法PAをヘッダー枝管8Bの中心間寸法と整合させておけば良い。
従って、ヘッダー8をクランプ下台6B上に嵌合載置すれば、主管用嵌合溝G1に嵌合した主管8Aがヘッダー8の前後位置を規定し、嵌合溝G2群に嵌合した枝管8B群がヘッダー8の左右位置を規定し、且つ上プレート6Tによる押圧によって、ヘッダー8の姿勢確保が容易となり、クランプ下台6Bに対する上プレート6Tの伸縮シリンダーJ4での上下動によって、縦管8C群を嵌入したヘッダー枝管8B群、即ち加熱融着部、の加熱装置9に対する厳密な位置規制が出来て、ヘッダー8に対する縦管8C群の均質な熱融着を可能とする。
しかも、加工対象物、即ちヘッダー8、の寸法変更にも、クランプ下台6Bと上プレート6Tとの取換え変更によって簡便に対処出来る。
また、本発明の熱融着機にあっては、縦管クランプ装置5は、図5に示す如く、上面に縦管8C用嵌合溝G5を備えたパイプホルダー5Aを固定テーブル1Tの前端に着脱自在に固定し、押圧板5Bを伸縮シリンダーJ3で上下動して、縦管8C群を確保又は開放するものが好ましい。
この場合、パイプホルダー5A上の嵌合溝G5は、縦管8Cの外周面に整合する半円形とし、配置間隔は縦管8Cの配置間隔とすれば良い。
従って、主管クランプ装置6で確保したヘッダー8に対する縦管8C群の嵌入作業は、固定テーブル1T上に、前後方向に延展した各縦管8Cの前端を、順次パイプホルダー5Aの嵌合溝G5から、固定状態のヘッダー枝管8B内への嵌め込み作業となって作業性が良く、全縦管8Cのヘッダー枝管8Bへの嵌入終了と共に、押圧板5Bを伸縮シリンダーJ3で降下させれば、縦管8C群の姿勢確保が出来、縦管8C群の正確な嵌入及び姿勢確保が簡便に出来る。
しかも、加工対象物、即ちヘッダー8、の変更に伴なう縦管8C群の変更にも、パイプホルダー5Aの着脱取換えで簡便に対処出来る。
また、本発明の熱融着機にあっては、上下の加熱装置9は、同一構造物であって、図7に示す如く、ポスト1Aに固定した伸縮シリンダーJ1の伸縮ロッドJrの先端に、融着バー12、融着ヒーター11を連設し、融着ヒーター11の先端に、枝管8B群の外周面に対応する半円当接曲面10Rを備えた嵌合溝10G群を配置したものが好ましい。
尚、融着ヒーター11の先端の嵌合溝10G群は、上下の加熱装置9で対象加工物、即ちヘッダー枝管8B、を上下から挟着した際に、半円当接曲面10Rの上下一対で枝管8B外周を均斉に被覆挟着するものであり、加熱装置9は、融着ヒーター11が所定温度に上昇した後、作用部位へ進出させるものであり、融着ヒーター11は適温(標準:220℃)加熱によって熱伸長するため、各嵌合溝10Gの間隔PA´は、予め使用融着ヒーター11の熱伸長を加味して設定しておくのが好ましく、典型的には、アルミ合金製の融着ヒーター11の、各半円形当接曲面10Rを備えた嵌合溝10Gの中心間寸法PA´は、枝管8B群の中心間寸法20mm(PA)の場合に、19.9mm(PA´)と設定する。
従って、上下の加熱装置9を同一構造物としたため、機枠に対する取付けが上下逆で実施すれば良く、機械装備品としての準備面、メンテナンス面、作動制御面から有利であり、且つ作用面でも、対象加工物、即ちヘッダー枝管8Bの外周面、への均等、均質作用が得られる。
そして、高温加熱体としての融着ヒーター11を、融着バー12を介在して伸縮シリンダーJ1に連結したため、制御駆動体としての伸縮シリンダーJ1に対する融着ヒーター11からの熱変位伝達が抑制出来、加熱装置9は、正確、且つ安定した制御作用を発揮する。
また、本発明の熱融着機にあっては、図7に示す如く、融着バー12と融着ヒーター11とは、セラミックカラー12Aを介在してボルトb12で連結し、融着ヒーター11の先端部は細幅(標準:6mm)の加熱駒10とすると共に、加熱駒10の先端の、半円当接曲面10Rを含む外表面を、ポリテトラ、フルオロエチレン樹脂(商標名:テフロン)で被覆するのが好ましい。
この場合、セラミックカラー12Aは、連結ボルトb12を嵌入するスリーブ12Sとつば12Bとを備えたものであり、典型的には、つば12Bは厚さ5mm、スリーブ12Sは厚さ2mmである。
従って、高温の融着ヒーター11から融着バー12への、当接界面からの熱伝達も連結ボルトb12による熱伝達も抑制出来、融着バー12の熱変位が抑制出来て、伸縮シリンダーJ1の設計値どおりの作動が保証出来る。
そして、融着ヒーター11の先端の突出した加熱駒10は細幅であるため、融着部配置形態の汎用性が向上すると共に、熱応答性も向上して加熱時間の短縮化も期待出来る。
その上、加熱駒10の表面にテフロン(商標名)被覆したため、加工対象パイプ、即ち枝管8B群は外観の良い融着面となる。
しかも、テフロン(商標名)樹脂の使用量も少量に抑えることが出来る。
また、本発明の熱融着機にあっては、加熱装置9の融着ヒーター11を温度管理し、ヘッダー枝管8B及び縦管8Cの溶解時間及び融着時間と共に、各伸縮シリンダーJ1,J3,J4を、タイマーを介在して作動制御するのが好ましい。
この場合、融着ヒーター11の温度及び溶解時間は、対象プラスチックパイプの材質、太さに対応して最適条件を決定すれば良く、PP−R樹脂製の、肉厚3.6mmで、取付孔Hb部の肉厚が2mmの枝管8Bと、肉厚1.6mmの縦管8Cとを採用する場合は、加熱装置9、即ち融着ヒーター11の表面加熱温度は、210℃〜220℃、加熱時間は80秒で実施すれば良い。
従って、本発明の熱融着機は、主管クランプ装置6のクランプ下台6Bへのヘッダー8の位置決め載置と、縦管8C群の縦管クランプ装置5のパイプホルダー5A上への載置、及びヘッダー枝管8Bへの嵌入の作業以外の、製品の良否を決定する、加熱、融着、冷却等の重要作業工程は、シーケンス自動制御で機械的に遂行出来るため、ヘッダー8への縦管8C群の直交連通接続が、均質性の担保の下に、高い生産性で実施出来る。
本発明の方法によれば、ヘッダー8の継手用枝管8B群が作業域SWに突出した状態で姿勢確保して、未加熱で保形性を維持した縦管8C群を、未加熱で保形性を維持した枝管8B群に嵌入するため、縦管8Cのヘッダー枝管8Bへの正確な嵌入作業が容易に実施出来る。
そして、加熱融着作業は、枝管8B群の外周面に整合する嵌合溝10G群を先端に備えた一対の加熱装置9を対向衝合当接させて枝管8B群を被覆して、1度の挟着形態で実施するため、全枝管8Bは、外周面が均斉な溶融作用を受け、内側の縦管8C群と均斉に熱融着する。
そのため、本発明は、従来の技法より、遥かに簡便な手法で、遥かに高品質なパイプ群の直交連通接合を可能とし、1本のヘッダー8に多数本の分岐管を密集直交連通させる熱可塑性パイプ熱融着手法の、新規、且つ有用な手法を提供する。
また、熱融着機の発明にあっては、両側の立設ポスト1A間を作業域SWとして、作業域SWの後側には縦管クランプ装置5を前端に備えた固定テーブル1Tを配置し、主管クランプ装置6は両側ポスト1A間に差渡し形態で配置したため、作業域SWの前側の自由空間の作業員が、固定テーブル1T上の各縦管8Cを手前に引出し、手前の主管クランプ装置6で姿勢確保した各ヘッダー枝管8Bへ、目視の下に容易に嵌入出来る。
そして、主管クランプ装置6と縦管クランプ装置5とで姿勢確保した加工対象物、即ちヘッダー8に縦管8C群を嵌入したパイプ群、に対しては、先端に枝管8B群の周面と対応する嵌合溝10G群を備えた、上下一対の加熱装置9によって、1度の挟着の下に、全枝管8B群を挟着して加熱溶融接着するため、全枝管8Bは均斉な加熱融着作用を受けて、ヘッダー8と全縦管8C群との均斉な熱融着が達成出来る。
従って、本発明の熱融着機は、両側のポスト1A間の作業域SW空間内に、上下加熱装置9及び主管クランプ装置6を配置したために、省スペース化、小型化出来、且つ、ヘッダー8への縦管8Cの手作業による嵌入作業も、両側ポスト1A間の作業域SWの前側の自由空間からの、作業員による目視下での手作業となり、従来の手法では製作困難であった、1本のヘッダーに多数本の分岐管を直交密集連通したプラスチックパイプ接続品を、作業性良く、高品質で製造する機械を提供し、本願の方法発明の合理的実施を可能とする。
本発明熱融着機の縦断側面図である。 (A)は熱融着機の上面図であり、(B)は図1のB−B線横断平面図である。 (A)は熱融着機の正面図であり、(B)は(A)のB−B線断面図、(C)はガラリ13Cの縦断面図である。 機枠架台の説明図であって、(A)は全体斜視図、(B)は(A)のB部説明図、(C)は(A)のC部説明図である。 本発明の部分説明図であって、(A)は融着部の縦断側面図、(B)は縦管クランプ装置の一部切欠斜視図、(C)はパイプホルダー5Aの取付構造断面図である。 主管クランプ装置の説明図であって、(A)は一部縦断斜視図、(B)は部分正面図である。 加熱装置の説明図であって、(A)は縦断側面図、(B)は一部切欠正面図である。 加熱装置の説明図であって、(A)は融着バー12の斜視図、(B)は融着ヒーター11の斜視図である。 冷却装置の説明図であって、(A)はダクトの斜視図、(B)は冷却装置のシステム概要図である。 本発明の熱融着機のヘッダーと縦管とをセットした状態での要部縦断側面図である。 (A)は本発明の熱融着機の加熱融着状態での要部縦断側面図であり、(B)は(A)の要部拡大図である。 本発明の熱融着機の冷却作用状態の要部縦断側面図である。 本発明の製作物の説明図であって、(A)はヘッダーの一部横断平面図、(B)は半製品の一部切欠縦断側面図、(C)は半製品の一部切欠平面図、(D)は完成品の斜視図である。 従来例1の説明図であって、(A)は融着作業状態の断面図、(B)は融着製品の断面図である。 従来例2の説明図であって、(A)は主管の孔開け状態説明断面図、(B)は主管用加熱工具と主管との斜視図、(C)は分岐管加熱工具と分岐物との斜視図、(D)は主管と分岐管の接合作業斜視図、(E)は融着接合状態斜視図である。
本発明を、図13に示す放熱器用のパイプ接続製品を製作する加熱融着機に就いての実施例で詳述する。
尚、図13の、(A)は、左半は横断平面で示すヘッダー8の平面図であり、(B)はヘッダー8に縦管8Cを融着接合した半製品8Kの要部縦断側面図であり、(C)は半製品8Kの部分平面図であり、(D)は、半製品、即ち縦管8C群の一端にのみヘッダー8を熱融着接合したもの、の縦管8C群の他端にもヘッダー8を熱融着した完成品、即ちプラスチック放熱パネル、の2枚を更に、セパレータパイプ8D、及び連通パイプ8Eで一体化して、第1パネル81と第2パネル82の2枚重層放熱パネルとし、第1パネル81の上側のヘッダー主管8Aには供給口8Sを、第2パネル82の上側ヘッダー主管8Aには排出口8Rを付設したプラスチックパイプ製放熱器の斜視図である。
本発明を適用するヘッダー8と縦管8Cとは、同一材料の、ポリプロピレン、ランダム、コポリマー樹脂(PP−R樹脂)製パイプであり、この場合、ヘッダー8は射出成形品であって、ヘッダー主管8Aは、外径dAが27mm、肉厚が5mmで、長さL8が350mmであり、ヘッダー主管8Aからは、外径dBが17mm、肉厚3.6mm、長さLBが30mmの継手用枝管8B群を、中心間距離(PA)20mmで、直交平行突出しており、各ヘッダー枝管8Bは、図13(A)に示す如く、枝管先端beから内径13mmの取付孔Hbを、深さ10mm、同心配置し、取付孔Hbの奥端に段部bfを備えた構造である。
また、縦管8Cは、外径dCが13mm、肉厚が1.6mmの押出成形パイプを適寸に裁断したものである。
〔熱融着機の概要(図1、図2、図3、図4)〕
図1は熱融着機の縦断側面図であり、図2(A)は熱融着機の上面図、図2(B)は図1のB−B線横断平面図であり、図3(A)は熱融着機の正面図、図4(A)は機枠架台の斜視図である。
熱融着機は、図1、図2に示す如く、両側端のポスト1Aと、上桟1C、下桟1D及び縦桟1Eとを剛構造に構築し、両側ポスト1Aの上端間にもポスト連結材1Bを差渡して剛構造機枠とし、機枠の上桟1C上には固定テーブル1Tを、前端1fがポスト1A間の空間内に若干(標準:50mm)突出形態として固定して機枠架台1としている。
そして、図1に示す如く、機枠架台1の固定テーブル1T上の前部には縦管クランプ装置5を配置し、両側ポスト1A間のポスト幅WAで形成された空間を作業域SWとし、作業域SW内を上下動進退する上方加熱装置9と下方加熱装置9とを、同一構造で、ポスト1Aを介して、固定テーブル1Tの上方位置と下方位置とに対向配置し、縦管クランプ装置5の対向位置の作業域SWに、主管クランプ装置6を、ポスト1A間に差渡し状に配置し、また、上部加熱装置9を覆う下向き吹出しダクト13Aと、下部加熱装置9を覆う上向き吸込みダクト13Aを、空気冷却用に配置したものであり、全体寸法は、床面FLからポスト1A上端までの高さh1が1500mm、ポスト1Aの前端から固定テーブル1T後端までの奥行き幅W1が750mm、一方のポスト1Aの外端から他方のポスト1Aの外端までの左右長さL1が950mmである。
そして、熱融着機の融着作業は、図1に示す如く、ヘッダー8を、主管クランプ装置6のクランプ下台6B上に位置決め載置して、伸縮シリンダーJ4で上下動する上プレート6Tで姿勢確保し、固定テーブル1T上に展開した縦管8C群の前端部を縦管クランプ装置5のパイプホルダー5A上で位置決めして、順次ヘッダー枝管8B内に嵌入し、全縦管8Cがヘッダー枝管8Bと嵌合した状態で、縦管クランプ装置の押圧板5Bを伸縮シリンダーJ3で降下して全縦管8Cを姿勢確保し、上下の加熱装置9を加熱作用部位へ上下から進出させて、ヘッダー枝管8Bの先端の取付孔Hbの外周部を加熱融着し、上下の加熱装置9を退去した後、上下のダクト13Aを介してヘッダー8と縦管8C群との加熱接合部を冷却するものである。
〔架台1の構造(図4)〕
架台(機枠架台)1は、各種機構部を配置するための剛構造支承体であって、図4(A)は全体斜視図、図4(B)は、図4(A)のB部説明図、図4(C)は図4(A)のC部説明図である。
即ち、架台1は、図4(A)に示す如く、両側の下桟1Dの前端に、溝形鋼のポスト1Aをウエブ1A´を対向して、アンカープレート1V´を介して立設固定し、両側のポスト1Aの後側のフランジ1A”の高さ方向略中間に上桟1Cの前端を固定し、両側の下桟1D及び上桟1Cの後端を縦桟1Eで連結すると共に、両側の下桟1Dの後端間を下桟1Dで、両側の上桟1Cの後端間を上桟1Cで連結し、両側ポスト1Aの上端間にも、取付プレート1Sを介して溝形鋼のポスト連結材1Bを連結固定し、上桟1C上には鉄板を張着固定して固定テーブル1Tとしたものである。
そして、四隅の下桟1Dの下端には、図4(C)に示す如く、アンカープレート1Vを備えた高さ調整ボルト1Kをナット1Mで高さ調整可能に配置したものであり、架台1の全体寸法は、前側のポスト1Aの前端から後側の縦桟1Eの後端、即ち固定テーブル1Tの後端、までの前後幅W1が750mm、両側ポスト1A外端間、即ち固定テーブル1Tの左右長さL1が950mm、床面FLからポスト上端までの高さh1が1500mm、床面FLから固定テーブル1Tまでの高さh2が700mmであって、固定テーブル1Tは、前端をポスト1A間に50mm突出させたものである。
この場合、架台1の上桟1C、下桟1D及び縦桟1Eは、肉厚4.5mmで一辺が75mmの、慣用の角形鋼管(JISG3466)を溶接固定しており、ポスト1Aは、慣用の溝形鋼(JISG3192)の、ウエブ1A´が厚さ9mm、幅(WA)が150mmで、フランジ1A”が厚さ12.5mm、幅(LA)75mm、長さが1350mmのものであり、上桟1Cとは、図4(B)に示す如く、上桟1Cの端部に溶着した取付プレート1C´を介してボルト(b1)締着した。
また、ポスト連結材1Bは、底板1B´と側板1B”を備えた、厚さ9mm、幅150mmの溝形鋼の長さL2が800mmのものであって、底板1B´の中央には、空気冷却装置13のスパイラルダクト管13B挿通孔H13を配置して、両端に溶着した取付プレート1Sで、ポストウエブ1A´とねじS1で締着した。
〔主管クランプ装置6(図1、図6)〕
主管クランプ装置6は、ヘッダー8を所定姿勢で保持し、縦管8C群のヘッダー8への嵌合作用、及び融着作用を担保するものであって、ヘッダー8を支承するためのクランプ下台6Bと、ヘッダー8を押圧、開放するための上プレート6Tと、上プレート6Tを昇降作用させる伸縮シリンダーJ4とを備えたものであり、図6(A)は、主管クランプ装置6の一部切欠斜視図であり、図6(B)は固定テーブル1T側から見た部分拡大正面図であり、図5(A)は主管クランプ装置6と、縦管クランプ装置5と、加熱装置9との位置関係を示す縦断側面図である。
主管クランプ装置6のクランプ下台6Bは、図6(A)に示す如く、幅W6が53mm、厚さh6が33.5mm、長さL2(図2(B)参照)が800mmのアルミ角棒材であって、上面6Uの前部には、ヘッダー主管8Aの外径に整合したヘッダー主管8A用嵌合溝G1を、ヘッダー主管8Aを前面6Fから若干(標準:3mm)入り込んだ形態で嵌合するように配置し、前面6Fの上端には、各ヘッダー枝管8Bの中心間寸法PAと整合する中心間寸法PA20mmで、ヘッダー枝管8B群用嵌合溝G2を配置して、ヘッダー8をクランプ下台6B上に嵌合配置すれば、長さLB(図13(A))が30mmの各ヘッダー枝管8Bが前面6Fから大半(標準:27mm)突出した形態で、保持出来るようにしたものであり、図6(B)に示す如く、クランプ下台6Bは、両側端のねじ孔H6を介して、ポストウエブ1A´のねじ挿入用孔H6´からボルトb6で着脱自在に締着し、両側ポスト1A間に差渡し固定する。
そして、幅53mm、厚さ20mm、長さ(L2)が800mmの角鋼棒のシリンダー受6Aは、図6(B)に示す如く、クランプ下台6Bの上方で、クランプ下台6Bと同様、両端のねじ孔H6及びポストウエブ1A´のねじ挿入用孔H6´を介してボルトb6で着脱自在に締着して、両側ポスト1A間に差渡し固定し、シリンダー受6A上には、ストローク長20mmの伸縮シリンダーJ4を、左右2個(図3(A)参照)、ねじS6で固定し、伸縮シリンダーJ4の下方に出没するシリンダーロッドJrの先端には、幅25mm、長さ50mm、厚さ3mmのアルミ板の取付板6Kを介して、下面にヘッダー主管8A用の嵌合溝G3を備えた、幅30mm、厚さ10mm、長さ770mmのアルミ板製上プレート6Tを固定し、伸縮シリンダーJ4の作動によるシリンダーロッドJrのシリンダー受6Aに対する上下伸縮によって、上プレート6Tをクランプ下台6B上のヘッダー主管8Aに対して、押圧又は開放可能としたものである。
〔縦管クランプ装置5(図5)〕
縦管クランプ装置5は、外径dcが13mm、肉厚1.6mmの長尺の縦管8C群を、主管クランプ装置6で把持したヘッダー枝管8B群の取付孔Hbに嵌合した状態を確保するものであって、図5(B)は縦管クランプ装置5の一部切欠斜視図であり、図5(C)はパイプホルダー5Aの取付説明図である。
縦管クランプ装置5は、図5(A)に示す如く、前後幅W5が115mmで前端を固定テーブル1Tの前端と揃えたパイプホルダー5Aと、パイプホルダー5Aに対してストローク長25mmの伸縮シリンダーJ3で上下動する小幅の押圧板5Bとを備えたものである。
パイプホルダー5Aは、図5(C)に示す如く、固定テーブル1Tの上面にねじS5で着脱自在に固定したものであり、上面には、縦管8C群の所定中心間寸法に相当する中心間寸法PA(標準:20mm)で、縦管嵌合溝G5を備えている。
そして、パイプホルダー5Aの左右長手方向の両端では、図2(B)に示す如く、固定テーブル1T上に、クランプサイド5Dを、後端をパイプホルダー5Aの後端に揃えた状態でボルト締着し、両側のクランプサイド5D間に亘って、幅W5´が50mm、長さ800mm(L2)の溝形鋼のシリンダー受5Cをクランプサイド5D上にボルトb5で締着し、シリンダー受5Cには、左右2個の伸縮シリンダーJ3(図2(B)参照)を固定配置し、シリンダーJ3から下方に伸縮するシリンダーロッドJrの先端には、取付板5Kを介して、幅W5´が50mm、厚さ10mm、長さ750mmのアルミ平板の押圧板5Bを取付けたものであり、押圧板5Bはパイプホルダー5Aの後半部位で押圧・開放作用する。
〔加熱装置9(図1、図7、図8)〕
加熱装置9は、図1に示す如く、同一構造の上下一対を対抗配置し、主管クランプ装置6のクランプ下台6Bの上面レベル、即ちヘッダー枝管8Bの長手方向軸心レベル、で先端が衝合作用するものであって、図3(A)及び図7(B)に示す如く、先端に各枝管8B群に対応する半円当接曲面10Rで形成した嵌合溝10Gを備えた長尺の融着ヒーター11と、融着ヒーター11を伸縮シリンダーJ1に連結する融着バー12と、両端の一対の伸縮シリンダーJ1とを備えたものであり、上側の加熱装置9は下方へ進退するように、下側の加熱装置9は上方へ進退するように、上下加熱装置9の各左右伸縮シリンダーJ1は、ポストウエブ1Aにボルトb9で締着した、肉厚6mm、一辺が75mmのアングル形態の取付金具JCの水平辺に、入排気口JA部をねじS9で締着する。
この場合、加熱装置9の各伸縮シリンダーJ1は、ストローク長100mmであり、伸縮動するシリンダーロッドJrの先端には、図7(B)に示す如く、融着バー12を固定するための取付プレート12Kを備えている。
そして、融着バー12は、図8(A)に示す如く、鋼製で、幅W12が20mm、高さh12が30mmの断面矩形角材で、長さL12が780mmであり、長さ方向中心から左右対称に計6本のねじ挿入用孔H12を貫通し、両端上面には、シリンダーロッドJr先端に固定した取付プレート12K締着用のねじ孔H12´(径6mm、深さ15mm)を備えたものである。
また、融着ヒーター11は、2本を直列して融着バー12に取付けるもので、アルミ鋳造品であって、図8(B)に示す如く、幅W11が12mm、高さh11が62mm、長さL11が375mmで、両端上部に欠込み11Eを備え、アルミ板のセパレータ11Kによって姿勢保持して、内蔵したストレートヒーター11Aの両端を電源端子取付部11Bとして欠込み11Eから突出し、固定テーブル1T側の側面11F中央からは融着ヒーター11の表面温度計測用の計測コード(図示せず)を突出させた、断面矩形の本体部の下面に、幅W10が6mm、高さh10が12mm、長さが本体部と同長(375mm)の細幅の加熱駒10を突設し、加熱駒10の先端面10Dには、ヘッダー枝管8B群に対応し、且つヘッダー枝管8Bの外周面と整合する、半円形の当接曲面10Rで形成した嵌合溝10G群を配置し、加熱駒10の当接曲面10R、先端面10D面及び両側面10Sを含む表面にはテフロン(商標名)樹脂被膜を焼付塗着しておく。
また、融着ヒーター11の本体部上面には、融着バー12のねじ挿入用孔H12に対応する径5mm、深さ15mmのねじ孔H11を穿設しておく。
本実施例では、融着ヒーター11は、加熱温度210〜220℃域で実施するため、ヘッダー枝管8Bの中心間寸法PAが20mmに対し、加熱駒10の嵌合溝10Gの中心間寸法PA´は19.9mmとしておけば、アルミ合金の加熱駒は熱伸長して加工製品に支障を生じない。
尚、本実施例の加熱駒10の嵌合溝10Gの中心間寸法PA´の熱伸長は、実証実験の結果、210℃で0.094mm、230℃で0.104mmの値が得られたため、嵌合溝10G間寸法PA´は、常温で19.9mmで、ヘッダー枝管8B間寸法PA20mmの製品に支障無く対応出来ることが確認出来た。
そして、加熱装置9の組立ては、図7に示す如く、伸縮シリンダーJ1のシリンダーロッドJrの先端の取付プレート12Kと、融着バー12とを、ねじ孔H12´を介してねじS12で締着し、融着バー12と、融着ヒーター11とは、厚さ5mmのつば12Bと内径6mmで厚さ2mmのスリーブ12Sとを備えたセラミックカラー12Aを介在し、融着バー12のねじ挿入用孔H12の上面からも、同構造のセラミックカラー12Aを嵌合して、融着バー12の、孔径12mmのねじ挿入用孔H12から融着ヒーター11の上面のねじ孔H11へボルトb12を螺入固定し、高温の融着ヒーター11から融着バー12への、当接界面熱伝達も締着ボルトb12を介した熱伝達も抑制出来る加熱装置9とする。
〔冷却装置(図3、図9)〕
冷却装置13は、ヘッダー枝管8B群と縦管8C群とを加熱装置9が上下から1度に挟着加熱融着して、加熱装置9が上下に離反退去した後、融着部位を100℃まで自然冷却させた時点から、冷気で急速冷却させるものであって、図9(A)に示す如く、空冷用ダクト13Aは、両側辺13Fと両斜辺13Sで末広がり形態とし、上辺13Uにスパイラルダクト管13B接続孔H13を、斜辺端部から、垂直端辺13D及び取付突出辺13Tを備えた構造とし、図3(A)の如く、上側加熱装置の上部には吹出し用とし、下側加熱装置9の下部には吸込み用として、両側のポスト1Aを介して固定し、上側ダクト13Aには吹出し用のスパイラルダクト管13Bを、下側ダクト13Aには吸引用スパイラルダクト管13Bを連通したものである。
そして、上部ダクト13A及び下部ダクト13Aに配置するガラリ13Cの開口面積は、ダクト管13Bの断面積と同等、若しくは小さくして、吹出し及び吸引のスムーズ化を図る。
ガラリ13Cの開口幅は20mm、長さは640mmのライン型ディフューザー((株)浪華製)を採用し、ダクト13Aの形状を末広がり台形状として、上下ダクト13Aの両側の傾斜辺に沿った冷気の拡散流及び集束流作用を生じさせる。
尚、上下ダクト13Aのポスト1Aへの取付けは、図3(A),(B)に示す如く、両垂直辺13Fから延出する取出突出辺13Tをポスト1Aの両側のフランジ1A”にねじS13で固定し、両側突出辺13T´と垂直端辺13Dとで囲むスペース内に、加熱装置用伸縮シリンダーJ1が納まり、上下加熱装置9の上下進退運動に支障の無い形態とする。
従って、それ自体慣用技術である空気冷却装置13は、図9(B)の空冷システム概要図に示す如く、ヒートポンプを内蔵する室外機13Eで7℃に冷却した冷媒を、循環ポンプPMを介して熱交換器13Mに送り、熱交換器13M内で空気を冷却し、冷媒は室外機13Eで再冷却されて循環するので、冷却空気は送風機13Kの風圧力によって、慣用のスパイラルダクト管13Bを介して熱融着機の上部の、下端にガラリ13Cを介したダクト13Aの供給口13fから吹出し、融着後100℃まで自然冷却した加工品に、低温(標準:7℃)の吹出し流a1を吹き付け、加工品の周面を通過した冷気a2を熱交換器13Mへと循環させ、融着加工品の融着部、即ちヘッダー枝管8B群を、短時間で、人手での取扱い可能に冷却する。
〔ヘッダー8と縦管8Cとの融着接合(図10、図11、図12)〕
図1は、熱融着機の稼動前の状態であり、図10は、ヘッダー主管8Aに縦管8Cを嵌入して、主管クランプ装置6及び縦管クランプ装置5が加熱対象物を姿勢保持した状態であり、図11は、上下の加熱装置9が協仂して加工対象物を加熱融着作用中の状態であり、図12は、加熱装置9が加熱融着作用を終了して上下に退去し、冷却装置で加工対象物を強制冷却中の状態である。
加工対象物は、図13に示す、ヘッダー8の主管8Aから直交側方に、継手用枝管8B群を中心間寸法PA(20mm)で突出したヘッダー8と、縦管8C群との嵌合接続物である。
〔図1の状態から、図10の状態まで〕
(a).固定テーブル1T上には、手作業で縦管8C群を、先端をパイプホルダー5A上として延展しておき、手作業で1本のヘッダー8を、主管クランプ装置6のクランプ下台6B上に、ヘッダー主管8Aを嵌合溝G1に、継手枝管8B群を嵌合溝G2に嵌合して配置する。
(b).次いで、伸縮シリンダーJ4の制御作動によって、上プレート6Tを降下し、クランプ下台6B上のヘッダー8を押圧して、ヘッダー8の姿勢を確保する。
この場合、全長30mmの、各ヘッダー枝管8Bは、先端がクランプ下台6Bの前面6Fから27mm突出し、且つ主管8A及び枝管8Bは、クランプ下台6B内に1/2埋没した形態に確保する。
(c).次いで、固定テーブル1T上の、先端がパイプホルダー5A上に位置する縦管8C群を、手作業で1本ずつ、順次ヘッダー枝管8Bの取付孔Hbに嵌入する。
(d).全縦管8C群が、パイプホルダー5Aの嵌合溝G5に嵌入し、且つ先端がヘッダー枝管8Bの取付孔Hb内に嵌入した状態で、伸縮シリンダーJ3の制御作動によって、押圧板5Bを降下して縦管8C群の姿勢を確保する。
この段階で、図10に示す如く、加工対象物が、所定位置で姿勢確保された状態となる。
〔図10の状態から図11の状態まで〕
(e).次いで、融着ヒーター11の表面温度が220℃となった加熱装置9を、伸縮シリンダーJ1の制御作動によって、上側加熱装置9の降下進出と、下側加熱装置9の上昇進出を同時に行って、上下加熱装置の、加熱駒10の当接曲面10Rの嵌合溝10G群によるヘッダー枝管8Bに対する挟着被覆状態、即ち、図11の状態で、80±5秒間、ヘッダー枝管8Bの外周面から加熱溶融する。
尚、融着ヒーター11の、ストレートヒーター11Aの通電による所定温度、210〜220℃までの加熱は、長時間(標準:2時間)を要するため、予めタイマー制御でスイッチ入力しておく。
この時点で、アルミ合金製の融着ヒーター11は熱伸長して、加熱駒10の嵌合溝10G群の中心間寸法が、室温時の19.9mmから加熱融着時には0.1mm伸長するため、枝管8B群に対する挟着被覆形態は、設計値どおりとなる。
〔図11の状態から図12の状態まで〕
(f).図11の状態で所定時間(標準:室温20℃で、80±5秒)経過後、伸縮シリンダーJ1の制御作動により、上下の加熱装置9を上下に退去し、加工対象物を自然冷却させる。
(g).加工対象物を100℃まで自然冷却(標準:60秒)した後、冷却装置13を作動し、加工対象物を40℃まで強制冷却する。
この場合、加工対象物、即ちヘッダー8と縦管8Cとの接合物、の100℃から40℃までの強制冷却は、7℃冷風作用の下では60秒で可能である。
〔図12の状態から図1の状態まで〕
(h).加工対象物が40℃に冷却すると同時に、冷却装置13の駆動を制御停止し、縦管クランプ装置5の押圧板5Bと、主管クランプ装置6の上プレート6Tとを、伸縮シリンダーJ3及びJ4の同時制御作動によって上昇させて、固定テーブル側から後方へ、人手で引出すことにより、縦管8C群の一端にヘッダー8の連通接合した半製品8Kを得る。
得られた半製品8Kは、図13(B),(C)に示す如く、各枝管8Bの取付孔Hbの外周面には、加熱駒10の押圧による、規制的な小突起(標準:0.5mm)の溶融樹脂8Mが目視出来、融着部8T以外は何ら変形の無い、且つ、確実、均斉に熱融着した半製品8Kとなる。
この段階で、熱融着機は、再度図1の状態となり、熱融着機は、再度熱融着のためのヘッダー8及び縦管8C群の配置が可能となる。
〔放熱器の製作(図13)〕
ヘッダー8に縦管8C群の一端を熱融着した半製品8Kを、図1の状態の熱融着機に対して、再度、縦管8C群の他端を固定テーブル1Tの前部のパイプホルダー5A上に配置し、新規ヘッダー8を手作業で、主管クランプ装置6のクランプ下台6B上に嵌合して、前述の(a)〜(h)の作業工程を実施すれば、縦管8C群の両端にヘッダー8の直交連通接続した、1枚のプラスチック製放熱パネル81となる。
そして、該1枚の放熱パネルの2枚を用いて、図13(D)に示す如く、同一構造の第1放熱パネル81と第2放熱パネル82として、上部ヘッダー主管8A及び下部ヘッダー主管8A相互を、セパレータパイプ8Dと、連通パイプ8Eとで重層形態に一体化し、上部ヘッダー8の、第1放熱パネル81側には供給口8Sを、第2放熱パネル82側には排出口8Rを配置すれば、前後2連、即ち前後に2枚の重層連通形態、のプラスチック放熱器が得られる。
1 架台(機枠架台)
1A ポスト
1A´ ウェブ
1A” フランジ
1B ポスト連結材
1B´ 底板
1B” 側板
1C 上桟
1C´,1S 取付プレート
1D 下桟
1E 縦桟
1K 高さ調整ボルト
1M ナット
1T 固定テーブル
1V,1V´ アンカープレート
5 縦管クランプ装置(クランプ装置)
5A パイプホルダー
5B 押圧板
5C,6A シリンダー受
5D クランプサイド
5K,6K,12K 取付板
6 主管クランプ装置(クランプ装置)
6B クランプ下台
6T 上プレート
8 ヘッダー
8A ヘッダー主管(主管)
8B ヘッダー枝管(継手用枝管、枝管)
8C 縦管
8D セパレータパイプ
8E 連通パイプ
8K 半製品
8M 溶融樹脂
8R 排出口
8S 供給口
8T 融着部
9 加熱装置
10 加熱駒
10B テフロン樹脂被膜
10G 嵌合溝
10R 当接曲面
11 融着ヒーター
11A ストレートヒーター
11B 電源端子取付部
11E 欠込み
11K セパレータ
12 融着バー
12A セラミックカラー
12B つば
12S スリーブ
13 冷却装置
13A ダクト
13B スパイラルダクト管(ダクト管)
13C ガラリ
13E 室外機
13K 送風機
13M 熱交換器
be,cf 先端
bf 段部
b1,b5,b6,b9,b12 締着ボルト(ボルト)
G1,G2,G3,G5 嵌合溝
Hb 取付孔
J1,J3,J4 伸縮シリンダー
Jc 取付金具
Jr 伸縮ロッド(シリンダーロッド)
PM 循環ポンプ
S1,S5,S6,S9,S12 ねじ
SW 作業域

Claims (10)

  1. 1本の長尺の主管(8A)から短寸の継手用枝管(8B)群を直交形態で平行突出した熱可塑性プラスチックパイプのヘッダー(8)に対し、熱可塑性プラスチックパイプの長尺の縦管(8C)の多数本を機械的に融着接合する方法であって、ヘッダー(8)は、枝管(8B)群が作業域(SW)に突出した形態で姿勢確保し、次いで、縦管(8C)群先端を、枝管(8B)内に嵌入した後姿勢確保し、次いで、先端に枝管(8B)群の外周面に整合する嵌合溝(10G)群を備えた加熱装置(9)の一対を、作業域(SW)内で、対向進出させて、各枝管(8B)を、対向一対の加熱装置(9)の先端嵌合溝(10G)群で被覆挟着した形態で、加熱溶融して内側の各縦管(8C)と融着し、次いで、一対の加熱装置(9)を離反退去後、ヘッダー(8)と縦管(8C)群とを開放するヘッダー(8)に対する縦管(8C)群の直交融着方法。
  2. 一対の加熱装置9を上下対向配置し、ヘッダー(8)の姿勢確保及び開放、縦管(8C)群の姿勢確保及び開放、上下加熱装置(9)の加熱温度、融着作用位置への進出及び退去は、機械的に制御駆動で実施し、上下加熱装置(9)の融着作用位置からの退去後は、枝管(8B)の融着部が100℃±10℃まで自然冷却し、次いで、冷却装置(13)で40℃±10℃まで強制冷却する、請求項1に記載の融着方法。
  3. ヘッダー枝管(8B)が、先端(be)から段部(bf)まで、縦管(8C)の外径(dc)と整合する取付孔(Hb)を備え、枝管(8B)の内径(br)が縦管(8C)の内径(cr)と整合している、請求項1又は2に記載の融着方法。
  4. 長手方向の両側には作業域(SW)を規定する幅を備えたポスト(1A)を立設配置し、ポスト(1A)間の作業域(SW)内で、1本のヘッダー主管(8A)から継手用枝管(8B)群を直交形態で平行突出したヘッダー(8)に、長尺の縦管(8C)群を直交溶着するプラスチックパイプ熱融着機であって、ポスト(1A)の後側に連設した固定テーブル(1T)上には縦管クランプ装置(5)を配置し、縦管クランプ装置(5)に対向する主管クランプ装置(6)を、ポスト(1A)間に差渡し形態で作業域(SW)に突出配置し、作業域(SW)内を対向上下動する上下一対の、先端には枝管(8B)群の円筒周面と整合する嵌合溝(10G)を備えた、加熱装置(9)をポスト(1A)を介して配置した、プラスチックパイプ熱融着機。
  5. 上側加熱装置(9)の上部及び下側加熱装置(9)の下部には、両側ポスト(1A)を介して、加熱装置(9)の上下運動に干渉しない形態で、空気冷却用の上部ダクト(13A)及び下部ダクト(13A)を配置した、請求項4に記載の熱融着機。
  6. 主管クランプ装置(6)は、上面(6U)前部に、主管(8A)用の長手方向の嵌合溝(G1)と、嵌合溝(G1)に直交する前面(6F)の枝管用嵌合溝(G2)群とを備えて、ポスト(1A)間に着脱自在に差渡したクランプ下台(6B)に対し、下面に主管(8A)用の長手方向の嵌合溝(G3)を備えて、伸縮シリンダー(J4)に着脱自在に連結した上プレート(6T)を、伸縮シリンダー(J4)で上下動して、ヘッダー(8)を確保又は開放する、請求項4又は5に記載の熱融着機。
  7. 縦管クランプ装置(5)は、上面に縦管(8C)用嵌合溝(G5)を備えたパイプホルダー(5A)を固定テーブル(1T)の前端に着脱自在に固定し、押圧板(5B)を伸縮シリンダー(J3)で上下動して、縦管(8C)群を確保又は開放する、請求項4、又は5、又は6に記載の熱融着機。
  8. 上下の加熱装置(9)は、同一構造物であって、ポスト(1A)に固定した伸縮シリンダー(J1)の伸縮ロッド(Jr)の先端に、融着バー(12)、融着ヒーター(11)を連設し、融着ヒーター(11)の先端に、枝管(8B)群の外周面に対応する半円当接曲面(10R)を備えた嵌合溝(10G)群を配置した、請求項4乃至7のいずれか1項に記載の熱融着機。
  9. 融着バー(12)と融着ヒーター(11)とは、セラミックカラー(12A)を介在してボルト(b12)で連結し、融着ヒーター(11)の先端部は細幅の加熱駒(10)とすると共に、加熱駒(10)の先端の、半円当接曲面(10R)を含む外表面を、ポリテトラフルオロエチレン樹脂(商標名:テフロン)で被覆した、請求項8に記載の熱融着機。
  10. 加熱装置(9)の融着ヒーター(11)を温度管理し、ヘッダー枝管(8B)及び縦管(8C)の溶解時間及び融着時間と共に、各伸縮シリンダー(J1,J3,J4)を、タイマーを介在して作動制御する、請求項4乃至9のいずれか1項に記載の熱融着機。
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