JP6351029B2 - 車上管理装置及び処置手順表示システム - Google Patents

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Description

本発明は、例えば鉄道システムに利用して有効な車上管理装置及び処置手順表示システムに関する。
従来、鉄道業界において、列車の運転中に発生した車両故障等の処置手順は、列車の種類や故障部位ごとに、マニュアル等に記載されていた。しかし、実際の故障時においては、マニュアル等に基づく処置の他に、運転士や地上の指令室の指令員が記憶する処置手順を元に処置を実行又は指令するケースがあった。この場合、原因の特定に時間を要したり、処置手順を誤る等の理由により、列車の輸送への影響が拡大するおそれがあった。
このため、故障発生時に、車上の列車情報管理装置が、運転士からの手動又は自動で列車の種類や故障部位に対応した故障コードの入力を受け付け、地上の処置手順管理サーバに送信し、当該故障コードに応じた応急処置マニュアルを処置手順管理サーバからダウンロードしてモニタ表示器に表示する構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。
一方、航空業界では、機内の航空機情報管理システムが、航空機の航行における正常時又は異常時に、処置手順を示すチェックリストを表示する構成が知られている(例えば、特許文献2参照)。航空機には、空港周辺の管理を行う管制室があるが、航空機自体の管理を行う司令室は存在しないため、航空機内のみでチェックリストが表示される。
特開2011−250573号公報 米国特許第5454074号明細書
上記航空機のチェックリストと同様に、鉄道車両についても、故障時の処置手順を示すチェックリストの表示を行う要請がある。しかし、従来、鉄道車両の車上の表示のための情報は、車載の基板上の記憶部にハードコーディングされていた。このため、鉄道車両の車上でチェックリストを表示する構成としても、鉄道車両の故障時における処置手順を変更する場合には、記憶部を搭載する基板を差し替えて交換、もしくはROMに有線で接続して書き換える作業を行う、等の必要があり、作業負担が大きく、作業時間も長くかかるという課題があった。
本発明の目的は、鉄道車両の故障時における処置手順を変更する場合において、処置手順を表示する車上の情報を、容易且つ短時間に変更することである。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の車上管理装置は、
鉄道車両に搭載された車上管理装置であって、
故障に対応する複数の処置の時系列的な並びを示す処置手順の各処置を表示するためのパーツを定義するカタログ情報と、前記処置手順の各処置の並び順及びパーツの構成を示す更新可能なパラメータ情報と、を記憶する第1の記憶手段と、
パラメータ情報を地上端末から受信する受信手段と、
前記受信したパラメータ情報により前記記憶されたパラメータ情報を更新する第1の更新手段と、
前記鉄道車両の機器の状態を検出する機器状態検出手段から機器状態情報を取得する取得手段と、
前記取得した機器状態情報が故障の発生を示す場合に、当該故障の発生の時に前記第1の記憶手段に記憶されているカタログ情報及びパラメータ情報を用いて、当該故障の処置手順を含むチェックリスト画面情報を作成して車上の表示手段に表示させる表示制御手段と、を備える。
請求項2に記載の処置手順表示システムは、
請求項1に記載の車上管理装置と、
前記地上端末と、を備え、
前記地上端末は、
更新されたパラメータ情報を記憶する第2の記憶手段と、
前記第2の記憶手段に記憶されたパラメータ情報を前記車上管理装置に送信する送信手段と、を備える。
請求項3に記載の処置手順表示システムは、請求項2に記載の処置手順表示システムにおいて、
前記地上端末は、
パラメータ情報の内容の入力を受け付ける入力手段と、
前記入力されたパラメータ情報の内容に応じて、パラメータ情報を更新して前記第2の記憶手段に記憶させる第2の更新手段と、を備える。
本発明によれば、鉄道車両の故障時における処置手順を変更する場合において、処置手順を表示する車上のパラメータ情報を容易且つ短時間に変更できる。
本発明の実施の形態の処置手順表示システムの概略構成を示すブロック図である。 車上管理装置の機能構成を示すブロック図である。 指令室サーバの機能構成を示すブロック図である。 端末装置の機能構成を示すブロック図である。 カタログファイルの構成を示す図である。 パラメータファイルの構成を示す図である。 (a)は、故障処置手順対応ファイルの構成を示す図である。(b)は、故障主従ファイルの構成を示す図である。 故障の主従関係の一例を示す図である。 (a)は、端末装置で実行されるパラメータファイル送信処理を示すフローチャートである。(b)は、車上管理装置で実行されるパラメータファイル受信処理を示すフローチャートである。 車上管理装置で実行されるチェックリスト車上表示処理を示すフローチャートである。 故障の詳細画面の一例を示す図である。 故障発生時の処置手順一覧画面の一例を示す図である。 第1のチェックリスト画面を示す図である。 第2のチェックリスト画面を示す図である。 第3のチェックリスト画面を示す図である。 指令室サーバで実行されるチェックリスト地上表示処理を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して本発明に係る実施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は、図示例に限定されるものではない。
図1〜図4を参照して、本実施の形態の装置構成を説明する。先ず、図1を参照して、本実施の形態の処置手順表示システム1を説明する。図1は、処置手順表示システム1の概略構成を示すブロック図である。
処置手順表示システム1は、鉄道会社が運行する鉄道車両に故障が発生した場合に、当該車両の故障の処置手順を示すチェックリスト(電子チェックリスト)を当該処置手順の進捗に応じて鉄道車両の車上及び地上の指令室に表示する機能を有する。処置手順表示システム1は、車上管理装置10と、車上無線通信部10aと、表示操作装置20と、表示手段としての機器状態検出装置30と、情報通信装置40と、指令室サーバ50と、地上端末としての端末装置60と、を備える。
車上管理装置10、車上無線通信部10a、表示操作装置20及び機器状態検出装置30は、鉄道車両Aの車上に設置されている。車上管理装置10は、車上無線通信部10a、表示操作装置20及び機器状態検出装置30に有線接続されている。他の鉄道車両内の装置構成も、鉄道車両Aの装置構成と同様である。
情報通信装置40、指令室サーバ50及び端末装置60は、地上に設置されている。情報通信装置40は、指令室サーバ50及び端末装置60に有線接続されている。また、車上無線通信部10aは、情報通信装置40と無線通信を行う。
車上管理装置10は、機器状態検出装置30から受信した機器状態情報や、指令室サーバ50及び端末装置60から受信した情報等の管理を行う。また、車上管理装置10は、表示操作装置20に対する入力操作を受け付け、表示操作装置20への表示や、車上無線通信部10aを介する無線通信等を制御する。
車上無線通信部10aは、アンテナ、変復調回路、信号処理回路等を有し、情報通信装置40と無線通信を行う。つまり、車上管理装置10は、車上無線通信部10a、情報通信装置40を介して、指令室サーバ50及び端末装置60と通信できる。
表示操作装置20は、乗務員からの操作入力を受け付けその操作情報を車上管理装置10に送信するとともに、車上管理装置10の制御に応じて、運転支援情報や、故障時のチェックリスト等の各種情報を表示する機能を有する。表示操作装置20は、制御部と、各種レバー及び各種ボタンを含む操作部と、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示部と、車上管理装置10と通信する有線通信部と、を備える。ここで、表示操作装置20の操作部は、例えば表示部の表示画面上に設けられたタッチパネルにより構成されている。
機器状態検出装置30は、鉄道車両A内の各種機器の機器状態を検出してその機器状態情報を車上管理装置10に送信する機能を有する。機器状態検出装置30は、鉄道車両A内の各種機器に設けられたセンサ等の検出部と、制御部と、車上管理装置10と通信する有線通信部と、を備える。
情報通信装置40は、車上管理装置10と指令室サーバ50との間の通信と、車上管理装置10と端末装置60との間の通信と、を中継する機能を有する。情報通信装置40は、車上管理装置10と無線通信を行うとともに、指令室サーバ50及び端末装置60と有線通信を行う。
指令室サーバ50は、地上の指令室に設置され、各種指令業務を行う指令員による操作に応じて情報を提供する。端末装置60は、操作部を備え、例えば地上の鉄道会社の支社等に設置され、パラメータファイルの作成を支援する機能を有する。
次いで、図2〜図4を参照して、車上管理装置10、指令室サーバ50及び端末装置60の機能構成を説明する。図2は、車上管理装置10の機能構成を示すブロック図である。図3は、指令室サーバ50の機能構成を示すブロック図である。図4は、端末装置60の機能構成を示すブロック図である。
図2に示すように、車上管理装置10は、受信手段、第1の更新手段、取得手段、表示制御手段としてのCPU(Central Processing Unit)11と、RAM(Random Access Memory)13と、第1の記憶手段としての記憶部15と、を備える。車上管理装置10の各部は、バス18を介して接続されている。
CPU11は、車上管理装置10の各部を制御する。CPU11は、記憶部15に記憶された各種プログラムの中から指定されたプログラムを読み出してRAM13に展開し、当該展開されたプログラムとの協働で、各種処理を実行する。
CPU11は、チェックリスト車上表示プログラム151に従い、後述するチェックリスト車上表示処理を実行する。また、CPU11は、パラメータファイル受信プログラム152に従い、後述するパラメータファイル受信処理を実行する。
RAM13は、各種データ及びプログラムを一時的に格納する。記憶部15は、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等により構成され、各種プログラム及び各種データを読み出し及び書き込み可能に記憶する。記憶部15には、チェックリスト車上表示プログラム151と、パラメータファイル受信プログラム152と、ログファイル70と、カタログファイル80と、パラメータファイル90と、故障処置手順対応ファイル100と、故障主従ファイル110と、を記憶している。
カタログファイル80は、更新不可能なファイルである。ログファイル70、パラメータファイル90は、更新可能なファイルである。ログファイル70は、発生した故障及びこれに対する処置の進捗を示す履歴情報であり、発生した故障に関する機器状態情報、故障に対する処置の状態、処置に関する操作入力の情報、画面の遷移情報等を含む。カタログファイル80、パラメータファイル90、故障処置手順対応ファイル100、故障主従ファイル110の詳細については後述する。
また、バス18には、車上無線通信部10a、表示操作装置20、機器状態検出装置30が接続されている。このため、車上管理装置10は、車上無線通信部10a、表示操作装置20、機器状態検出装置30とバス18を介してデータ通信が可能である。
図3に示すように、指令室サーバ50は、CPU51と、操作部52と、RAM53と、表示部54と、記憶部55と、有線通信部56と、を備える。指令室サーバ50の各部は、バス57を介して接続されている。
CPU51、RAM53、記憶部55は、車上管理装置10のCPU11、RAM13、記憶部15と同様の構成であり、異なる部分を主として説明する。
CPU51は、チェックリスト地上表示プログラム551に従い、後述するチェックリスト地上表示処理を実行する。また、CPU51は、パラメータファイル受信プログラム552に従い、後述するパラメータファイル受信処理を実行する。
操作部52は、各種キーを有するキーボードと、マウス等のポインティングデバイスとを有し、指令員からの各種操作入力を受け付け、その操作情報をCPU51に出力する。表示部54は、LCD等の表示デバイスを備え、CPU51からの指示に応じて表示デバイスに各種表示を行う。
記憶部55は、チェックリスト地上表示プログラム551と、パラメータファイル受信プログラム552と、ログファイル70と、カタログファイル80と、パラメータファイル90と、故障処置手順対応ファイル100と、故障主従ファイル110と、記憶する。記憶部55に記憶されるログファイル70は、車上管理装置10に記憶されるログファイル70と同様であり、車上管理装置10から受信する更新後のログファイルに応じて所定周期で更新される。
有線通信部56は、情報通信装置40とケーブルを介して通信を行う。つまり、指令室サーバ50は、有線通信部56、情報通信装置40、車上無線通信部10aを介して、端末装置60及び車上管理装置10と通信できる。
図4に示すように、端末装置60は、第2の更新手段としてのCPU61と、入力手段としての操作部62と、RAM63と、表示部64と、第2の記憶手段としての記憶部65と、送信手段としての有線通信部66と、を備える。端末装置60の各部は、バス67を介して接続されている。
CPU61、操作部62、RAM63、表示部64、記憶部65、有線通信部66は、指令室サーバ50のCPU51、操作部52、RAM53、表示部54、記憶部55、有線通信部56と同様の構成であり、異なる部分を主として説明する。
CPU61は、パラメータファイル送信プログラム651に従い、後述するパラメータファイル送信処理を実行する。
記憶部65は、パラメータファイル送信プログラム651、カタログファイル80、パラメータファイル90、故障処置手順対応ファイル100、故障主従ファイル110を記憶している。また、端末装置60は、有線通信部66、情報通信装置40、車上無線通信部10aを介して、指令室サーバ50及び車上管理装置10と通信できる。
次に、図5〜図8を参照して、車上管理装置10に記憶される情報を説明する。図5は、カタログファイル80の構成を示す図である。図6は、パラメータファイル90の構成を示す図である。図7(a)は、故障処置手順対応ファイル100の構成を示す図である。図7(b)は、故障主従ファイル110の構成を示す図である。図8は、故障の主従関係の一例を示す図である。
図5に示すカタログファイル80は、故障発生後の処置手順を示すチェックリスト画面の構成部品としての表示パーツや、チェックリストの項目の進段条件等を記述した定義ファイルである。
カタログファイル80は、表示パーツテーブル80A、進段条件テーブル80B…を有する。このうち、表示パーツテーブル80Aは、パーツ種類ID81と、表示パーツ82と、の項目を有する。パーツ種類ID81は、表示パーツの種類の識別情報である。この表示パーツは、処置項目、ボタン、吹き出し、チェックマーク等の種類がある。表示パーツ82は、パーツ種類ID81の表示パーツの画像データである。表示パーツ82は、画像データそのものではなくて、画像データのファイル名、その記憶場所であってもよい。
進段条件テーブル80Bは、条件ID83と、進段条件84と、の項目を有する。このうち、条件ID83は、進段条件の識別情報である。進段条件84は、条件ID83の進段条件の内容を示す情報である。
図6に示すパラメータファイル90は、故障に対応する複数の処置の時系列的な並び順及び表示パーツの構成の情報であって、処置手順の各表示パーツをチェックリスト画面上に表示させるための情報を格納したものである。パラメータファイル90は、シナリオID91、パーツID92、パーツ種類ID93、パーツ文章94、パーツ座標95、条件ID96、次パーツID97等の項目を有する。
シナリオID91は、処置手順を示すチェックリスト(シナリオ)の識別情報である。パーツID92は、シナリオID91のチェックリストで表示される表示パーツの識別情報である。パーツ種類ID93は、パーツID92の表示パーツの種類の識別情報である。
パーツ文章ID94は、パーツID92の表示パーツの中に表示する文章内容の情報である。パーツ座標95は、チェックリスト画面におけるパーツID92の表示パーツの座標の情報である。条件ID96は、パーツID92の表示パーツ(項目)の進段条件の識別情報である。
次パーツID97は、シナリオID91のチェックリストにおいて、現レコードのパーツID92の表示パーツの次(下)に配置する表示パーツの識別情報である。パラメータファイル90において、シナリオID91のチェックリストの先頭(最上)に配置する表示パーツは、当該シナリオID91の先頭レコードのパーツID92に対応する。
パラメータファイル90における他の項目としては、パーツID92の表示パーツが分岐部である場合の分岐の数、分岐選択時に消える範囲、分岐部の誤選択検知条件、誤操作時の警告画面(ポップアップ)表示の有無、誤操作の検知条件、警告画面の表示位置、パーツID92の表示パーツが吹き出しである場合の当該吹き出しの表示位置等がある。
図7(a)に示す故障処置手順対応ファイル100は、発生した故障とその処置手順(シナリオ)との対応付けの情報を有する。故障処置手順対応ファイル100は、故障コード101、シナリオID102、優先順位103、故障内容104等の項目を有する。
故障コード101は、故障の識別情報である。シナリオID102は、故障コード101の故障に対応する処置手順(シナリオ)の識別情報である。優先順位103は、故障コード101の故障に対する処置手順を実行する優先順位である。優先順位103の順位の値が小さいほど優先順位が高いものとする。故障内容104は、故障の詳細な内容の情報である。
ここで、優先順位103の例を次表1に示す。
表1において、故障内容分類の列車情報管理システム関係とは、車上管理装置10、表示操作装置20、機器状態検出装置30等で構成される、列車情報管理システムに関係する故障である。故障内容分類の高圧・パンタグラフ関係とは、パンタグラフから得られる高電圧又はパンタグラフに関係する故障である。故障内容分類の電力変換装置関係とは、電力変換装置により電源の直流が変換された交流に関係する故障である。故障内容分類の保安装置とは、鉄道車両に搭載された自動列車停止装置(ATS:Automatic Train Stop)や、自動列車制御装置(ATC:Automatic Train Control)等の保安装置に関係する故障である。
故障内容分類の力行回路とは、鉄道車両のモーターの動力を車輪(駆動輪)に伝えて加速、または上り勾配で均衡速度を保つ回路に関係する故障である。表1においては、故障内容が人間にとって危険なものほど優先順位が高く設定されている。
図7(b)に示す故障主従ファイル110は、故障の主従関係を示す情報を有する。ある機器に故障が発生すると、その機器の正常動作を前提とする他の機器も動作できなくなる(故障する)場合がある。その際、単一の故障であるにもかかわらず、見かけ上複数の故障が発生したように機器状態が検出される。
例えば、図8に示すように、故障コード「1005」の故障が発生すると、故障コード「1005」の正常動作を前提とする故障コード「1050」,「1060」の見かけ上の故障が発生し、さらに、故障コード「1050」の正常動作を前提とする故障コード「1051」,「1052」,「1053」の見かけ上の故障が発生する。
これらの見かけ上の故障をチェックリストに表示することを回避するため、所定の故障(主故障とする)とこれを前提として従属的に発生する故障(従属故障とする)を対応表化したものが、図7(b)の故障主従ファイル110である。故障主従ファイル110は、主故障コード111と、従属故障コード112と、の項目を有する。主故障コード111は、主故障の識別情報である。従属故障コード112は、主故障コード111の故障に従属する従属故障の識別情報である。
本実施の形態のチェックリスト画面では、主故障及び従属故障が発生した場合に、従属故障をマスキングすることで、根本的な主故障のみを抽出し、当該主故障の処置順序のチェックリストのみが表示されるようにする。
次に、図9〜図16を参照して、処置手順表示システム1の動作を説明する。図9(a)は、端末装置60で実行されるパラメータファイル送信処理を示すフローチャートである。図9(b)は、車上管理装置10で実行されるパラメータファイル受信処理を示すフローチャートである。図10は、車上管理装置10で実行されるチェックリスト車上表示処理を示すフローチャートである。図11は、故障の詳細画面200を示す図である。図12は、故障発生時の処置手順一覧画面210を示す図である。図13は、チェックリスト画面220aを示す図である。図14は、チェックリスト画面220bを示す図である。図15は、チェックリスト画面220cを示す図である。図16は、指令室サーバ50で実行されるチェックリスト地上表示処理を示すフローチャートである。
先ず、図9(a)を参照して、端末装置60で実行されるパラメータファイル送信処理を説明する。パラメータファイル送信処理は、パラメータファイルを作成又は編集して車上管理装置10及び指令室サーバ50に送信する処理である。
端末装置60において、管理者から操作部62を介してパラメータファイル送信処理の実行指示が入力されたことをトリガとして、CPU61は、記憶部65から読み出されて適宜RAM63に展開されたパラメータファイル送信プログラム651との協働で、パラメータファイル送信処理を実行する。
先ず、CPU61は、操作部62を介して、管理者からパラメータファイルの作成、編集又は送信の操作入力を受け付ける(ステップS11)。そして、CPU61は、ステップS11で受け付けた操作内容が何であるかを判別する(ステップS12)。操作内容がパラメータファイルの作成又は編集である場合(ステップS12;作成又は編集)、CPU61は、ステップS11の操作内容に応じてパラメータファイル90の作成又は編集を行う(ステップS13)。この編集では、例えば、記憶部65に記憶されているパラメータファイル90が記憶部65から読み出されて編集される。
そして、CPU61は、ステップS13で作成又は編集したパラメータファイル90を記憶部65に記憶する(ステップS14)。そして、CPU61は、操作部62を介して、管理者からの終了指示の入力に応じて、パラメータファイル送信処理を終了するか否かを判別する(ステップS15)。終了しない場合(ステップS15;NO)、ステップS11に移行される。終了する指示の入力があった場合(ステップS15;YES)は、パラメータファイル送信処理を終了する。
操作内容がパラメータファイルの送信である場合(ステップS12;送信)、CPU61は、記憶部65に記憶している作成又は編集したパラメータファイル90を読み出し、有線通信部66、情報通信装置40、車上無線通信部10aを介して、当該パラメータファイルを車上管理装置10及び指令室サーバ50に送信し(ステップS16)、ステップS15に移行する。
次いで、図9(b)を参照して、車上管理装置10で実行されるパラメータファイル受信処理を説明する。パラメータファイル受信処理は、パラメータファイル90を端末装置60から受信して記憶する処理である。
車上管理装置10において、情報通信装置40、車上無線通信部10aを介して、パラメータファイル90を端末装置60から受信開始したことをトリガとして、CPU11は、記憶部15から読み出されて適宜RAM13に展開されたパラメータファイル受信プログラム152との協働で、パラメータファイル受信処理を実行する。
先ず、CPU11は、情報通信装置40、車上無線通信部10aを介して、パラメータファイルを端末装置60から受信完了する(ステップS21)。そして、CPU11は、受信したパラメータファイル90で記憶部15に記憶されているパラメータファイル90を更新し(ステップS22)、パラメータファイル受信処理を終了する。
なお、指令室サーバ50で実行されるパラメータファイル受信処理は、車上管理装置10で実行されるパラメータファイル受信処理と同様である。指令室サーバ50において、CPU51は、パラメータファイル受信プログラム552に従い、パラメータファイル90を端末装置60から受信して記憶部55に記憶する。
次いで、図10を参照して、車上管理装置10で実行されるチェックリスト車上表示処理を説明する。チェックリスト車上表示処理は、故障時の処置の処置手順を含むチェックリスト画面を車両上の表示操作装置20に表示する処理である。
予め、鉄道車両Aは、運行状態にあるものとする。このとき、車上管理装置10は、機器状態情報を機器状態検出装置30から所定時間間隔で繰り返し受信している。機器状態情報は、故障が発生した場合に、当該発生した故障の故障コード、故障箇所、発生した日時情報等の情報を含むものとする。
車上管理装置10において、機器状態検出装置30から受信した機器状態情報が故障を示すと判別したことをトリガとして、CPU11は、記憶部15から読み出されて適宜RAM13に展開されたチェックリスト車上表示プログラム151との協働で、チェックリスト車上表示処理を実行する。
先ず、CPU11は、記憶部15に記憶された故障処置手順対応ファイル100を用いて、トリガとして受信した機器状態情報の発生した故障の故障コード101の故障内容104等の詳細情報を含む詳細画面情報を作成し、当該詳細画面情報を用いて表示操作装置20に詳細画面を表示させる(ステップS31)。詳細画面情報は、例えば、図11に示す詳細画面200を表示するための画面情報である。
そして、CPU11は、受信した故障の機器状態情報、故障の詳細画面表示の旨及び日時の情報を、記憶部15に記憶されたログファイル70に追加して更新する(ステップS32)。そして、CPU11は、受信した機器状態情報の故障のうち、処置が終了していない複数の故障が発生しているか否かを判別する(ステップS33)。複数の故障が発生している場合(ステップS33;YES)、CPU11は、記憶部15に記憶された故障主従ファイル110を用いて、複数の故障のうち主従の関係にある故障の故障コードについて、従属故障コード112を主故障コード111に統合する(ステップS34)。
そして、CPU11は、故障処置手順対応ファイル100を用いて、ステップS34で統合された故障コードを含み処置が終了していない故障の故障コード101を優先順位103で並び替える(ステップS35)。そして、CPU11は、ステップS35で並べ替えられた故障コード、故障箇所、処置の状態等の情報を含む処置手順の情報を当該並び替えられた順に並べた処置手順一覧画面情報を作成し、当該処置手順一覧画面情報を用いて表示操作装置20に処置手順一覧画面を表示させる(ステップS36)。各処置手順は、発生した各故障に対応する。処置手順一覧画面情報は、例えば、図12に示す処置手順一覧画面210を表示するための画面情報である。
そして、CPU11は、受信した故障の機器状態情報、処置手順一覧画面表示の旨及び日時の情報を、記憶部15に記憶されたログファイル70に追加して更新する(ステップS37)。そして、CPU11は、表示操作装置20を介して鉄道車両Aの乗務員(運転士)から処置手順の選択入力を受け付け、処置手順が選択されたか否かを判別する(ステップS38)。処置手順が選択されていない場合(ステップS38;NO)、ステップS38に移行される。
処置手順が選択された場合(ステップS38;YES)、CPU11は、記憶部15に記憶されたカタログファイル80、パラメータファイル90を用いて、選択された処置手順に対応するチェックリスト画面情報を作成し、当該チェックリスト画面情報を用いて表示操作装置20にチェックリスト画面を表示させる(ステップS39)。チェックリスト画面情報には、選択された処置手順の故障コードに対応するシナリオID91のパーツID92の表示パーツがパラメータファイル90の次パーツID97順に配置されて含められる。チェックリスト画面情報は、例えば、図13に示すチェックリスト画面220aを表示するための画面情報である。
そして、CPU11は、受信した故障の機器状態情報、処置手順の選択状態、チェックリスト画面表示の旨及び日時の情報を、記憶部15に記憶されたログファイル70に追加して更新する(ステップS40)。
そして、CPU11は、故障処置手順対応ファイル100を用いて、機器状態検出装置30から新たに受信した機器状態情報を参照し、ステップS38で選択された処置手順よりも優先順位103の高い故障コード101の故障が新たに発生したか否かを判別する(ステップS41)。
優先順位の高い故障が発生した場合(ステップS41;YES)、CPU11は、故障処置手順対応ファイル100を用いて、優先順位の高い故障の故障コード101の故障内容104等の詳細情報を含む詳細情報画面情報を作成し、当該詳細情報画面情報を用いて表示操作装置20に詳細情報画面を表示させる(ステップS42)。そして、受信した優先順位の高い故障を含む故障の機器状態情報、故障の詳細画面表示の旨及び日時の情報を、記憶部15に記憶されたログファイル70に追加して更新し(ステップS43)、ステップS38に移行する。このとき、ステップS38では、優先順位の高い故障の処置手順が選択される。
優先順位の高い故障が発生していない場合(ステップS41;NO)、CPU11は、パラメータファイル90、カタログファイル80を用いて、条件ID96選択された処置手順の故障コードのシナリオID91の実行順が最も早い未進段(処置をしていない)の処置のパーツID92の条件ID96に対応する進段条件84が手動進段であるか否かを判別する(ステップS44)。手動進段は、分岐の処置における乗務員による選択入力や、乗務員によるパーツ文章の確認のためのタッチ入力の操作入力が必要な進段である。
手動進段である場合(ステップS44;YES)、CPU11は、乗務員から表示操作装置20を介し、次に進段する処置に対応して操作入力があるか否かを判別する(ステップS45)。
操作入力がある場合(ステップS45;YES)、CPU11は、ステップS45で入力された操作入力が、進段条件84の現在段階の適切な操作であるか否かを判別する(ステップS46)。適切な操作でない場合(ステップS46;NO)、CPU11は、適切でない操作に対する警告画面情報を作成し、当該警告画面情報を用いて表示操作装置20に警告画面を表示させ(ステップS47)、ステップS46に移行する。このとき、ステップS46では、警告画面情報に応じてなされた操作入力が適切な操作か否かが判別される。
適切な操作である場合(ステップS46;YES)、CPU11は、処置が適切になされて進段したチェックリスト画面情報を更新し、当該チェックリスト画面情報を用いて表示操作装置20にチェックリスト画面を表示させる(ステップS48)。手動進段でない場合(ステップS44;NO)、適切な処置による機器状態変更に応じた自動進段であり、CPU11は、機器状態検出装置30から受信した機器状態情報に変更があるか否かを判別する(ステップS49)。操作入力がない場合(ステップS45;NO)、手動進段であるが、ステップS49に移行される。
機器状態情報に変更がある場合(ステップS49;YES)、CPU11は、ステップS49における機器状態情報の変更が、進段条件84の現在段階の機器状態変更であり、適切な処置がなされたか否かを判別する(ステップS50)。適切な処置がなされていない場合(ステップS50;NO)、CPU11は、適切でない処置に対する警告画面情報を作成し、当該警告画面情報を用いて表示操作装置20に警告画面を表示させ(ステップS51)、ステップS50に移行する。機器状態情報に変更がない場合(ステップS49;NO)、ステップS41に移行される。適切な処置がなされた場合(ステップS50;YES)、ステップS48に移行される。
ステップS48の実行後、CPU11は、受信した故障の機器状態情報、処置の状態(選択中の処置手順の全処置が終了したか否か、全処置手順が終了したか否かの情報も含む)、操作の状態、変更したチェックリスト画面表示の旨及び日時の情報を、記憶部15に記憶されたログファイル70に追加して更新する(ステップS52)。そして、CPU11は、パラメータファイル90を参照し、ステップS38で選択された処置手順のシナリオID91の次パーツID97がなく、当該選択中の処置手順の全ての処置が終了したか否かを判別する(ステップS53)。
選択中の処置手順の全ての処置が終了していない場合(ステップS53;NO)、ステップS41に移行される。選択中の処置手順の全ての処置が終了した場合(ステップS53;YES)、CPU11は、受信した故障の機器状態情報及びその処置手順の各処置の状態の情報を用いて、全ての処置手順の処置が選択され終了したか否かを判別する(ステップS54)。全ての処置手順の処置が終了していない場合(ステップS54;NO)、ステップS33に移行される。全ての処置手順の処置が終了した場合(ステップS54;YES)、チェックリスト車上表示処理が終了する。
次いで、図11〜図15を参照して、チェックリスト車上表示処理におけるチェックリスト画面の遷移例について説明する。ここでは、図11の詳細画面200に示す保安装置検査記録部伝送不良の故障が発生しており、図10のステップS38で、当該故障に対応する保安装置電源リセットの処置手順が選択されたケースとする。
図10のステップS39で、図13のチェックリスト画面220aが表示される。このチェックリスト画面220aでは、保安装置電源リセットの処置手順に対応する複数の処置の段階(ステップ)のパーツが実行順に並べられている。最初の処置のステップの「指令に連絡」のパーツ221は、タッチ入力が可能な角形のボタン形状に表示されている。乗務員は、故障の旨を指令室に連絡した後、図10のステップS45で、パーツ221をタッチ入力し、次のパーツ222に進段される。パーツ221等の処置のパーツの左横には、チェックボックスが示され、実行済でないのでチェックが入れられていない。
チェックリスト画面220aから進段が進み、4段目の処置のステップに進段されると、図10のステップS48で、図14のチェックリスト画面220bが表示される。チェックリスト画面220bでは、実行済の処置のパーツ221,222,223が白く表示されタッチ入力が不可となっている。また、パーツ221,222,223の左横のチェックボックスには、実行済を示すチェックが入れられている。
また、4段目の処置のステップは、「保安装置故障表示灯確認」のパーツ224は、その確認結果により、「点灯せず」のパーツ225と、「点灯」のパーツ226と、に分岐される分岐部となっている。パーツ225,226は、タッチ入力が可能な角形のボタン形状に表示されている。乗務員は、保安装置故障表示灯を確認した後、ステップS45で、その確認結果に応じて、パーツ225又は226を択一的にタッチ入力し、次のパーツ227又は228に進段される。ここでは、パーツ225がタッチ入力され、ステップ「運転再開」のパーツ227に進段されたものとする。
そして、ステップ「運転再開」のパーツ227がタッチ可能に表示される。乗務員は、鉄道車両Aの運転を再開し、パーツ227をタッチ入力する。すると、図10のステップS48で、図15に示すチェックリスト画面220cが表示される。チェックリスト画面220cでは、実行済の処置のパーツ221〜225,227が白く表示されタッチ入力が不可となっている。また、パーツ221〜225,227のチェックボックスには、実行済を示すチェックが入れられている。また、チェックリスト画面220cでは、選択されなかった226,228が表示されていない。
次いで、図16を参照して、車上管理装置10で実行されるチェックリスト地上表示処理を説明する。チェックリスト車上表示処理は、故障時の処置の処置手順を含むチェックリスト画面を地上の指令室サーバ50に表示する処理である。
予め、鉄道車両Aは、運行状態にあるものとし、車上管理装置10においてチェックリスト車上表示処理が実行されているものとする。また、チェックリスト車上表示処理において、適宜更新されるログファイル70は、車上管理装置10から指令室サーバ50へ所定周期で繰り返し送信されている。指令室サーバ50のCPU51は、情報通信装置40、有線通信部56を介して、車上管理装置10からログファイル70を受信し、記憶部55に記憶する。
指令室サーバ50において、最新のログファイル70から新たな故障を示す情報(故障コード、その故障箇所等)が検出されたことをトリガとして、CPU51は、記憶部55から読み出されて適宜RAM53に展開されたチェックリスト地上表示プログラム551との協働で、チェックリスト地上表示処理を実行する。
先ず、CPU51は、記憶部55に記憶された故障処置手順対応ファイル100を用いて、ログファイル70の発生した故障の故障コード101の故障内容104等の詳細情報を含む詳細画面情報を作成し、当該詳細画面情報を用いて表示部54に詳細画面を表示させる(ステップS61)。
そして、CPU51は、ログファイル70の故障のうち、処置が終了していない複数の故障が発生しているか否かを判別する(ステップS62)。複数の故障が発生している場合(ステップS62;YES)、CPU51は、記憶部55に記憶された故障主従ファイル110を用いて、複数の故障のうち主従の関係にある故障の故障コードについて、従属故障コード112を主故障コード111に統合する(ステップS63)。
そして、CPU51は、故障処置手順対応ファイル100を用いて、ステップS63で統合された故障コードを含み処置が終了していない故障の故障コード101を優先順位103で並び替える(ステップS64)。そして、CPU51は、ステップS64で並べ替えられた故障コード、故障箇所、処置の状態等の情報を含む処置手順を当該並び替えられた順に並べた処置手順一覧画面情報を作成し、当該処置手順一覧画面情報を用いて表示操作装置20に処置手順一覧画面を表示させる(ステップS65)。複数の故障が発生していない場合(ステップS62;NO)、ステップS65に移行される。
そして、CPU51は、最新のログファイル70を記憶部55から読み出して取得する(ステップS66)。そして、CPU51は、記憶部55に記憶されたカタログファイル80、パラメータファイル90を用いて、ステップS66で読み出したログファイル70の選択された処置手順に対応するチェックリスト画面情報を作成し、当該チェックリスト画面情報を用いて表示操作装置20にチェックリスト画面を表示させる(ステップS67)。
そして、CPU51は、故障処置手順対応ファイル100を用いて、最新のログファイル70を記憶部55から読み出して参照し、選択中の処置手順よりも優先順位103の高い故障コード101の故障が新たに発生したか否かを判別する(ステップS68)。優先順位の高い故障が発生した場合(ステップS68;YES)、CPU51は、故障処置手順対応ファイル100を用いて、優先順位の高い故障の故障コード101の故障内容104等の詳細情報を含む詳細情報画面情報を作成し、当該詳細情報画面情報を用いて表示操作装置20に詳細情報画面を表示させ(ステップS69)、ステップS66に移行する。
優先順位の高い故障が発生していない場合(ステップS68;NO)、CPU51は、新たに更新されたログファイル70を記憶部55から読み出して取得できたか否かを判別する(ステップS70)。新たに更新されたログファイル70を取得できない場合(ステップS70;NO)、ステップS70に移行される。新たに更新されたログファイル70を取得できた場合(ステップS70;YES)、CPU51は、新たに更新されたログファイル70の処置手順の各処置の状態の情報を用いて、進段したチェックリスト画面情報を更新し、当該チェックリスト画面情報を用いて表示操作装置20にチェックリスト画面を表示させる(ステップS71)。そして、CPU51は、パラメータファイル90を参照し、選択中の処置手順のシナリオID91の次パーツID97がなく、当該選択中の処置手順の全ての処置が終了したか否かを判別する(ステップS72)。
選択中の処置手順の全ての処置が終了していない場合(ステップS72;NO)、ステップS68に移行される。選択中の処置手順の全ての処置が終了した場合(ステップS72;YES)、CPU11は、ログファイル70の故障の機器状態情報及びその処置手順の各処置の状態の情報を用いて、全ての処置手順の処置が終了したか否かを判別する(ステップS73)。全ての処置手順の処置が終了していない場合(ステップS73;NO)、ステップS62に移行される。全ての処置手順の処置が終了した場合(ステップS73;YES)、チェックリスト地上表示処理が終了する。
以上、本実施の形態によれば、端末装置60は、更新されたパラメータファイル90を記憶部65に記憶し、記憶部65に記憶されたパラメータファイル90を車上管理装置10に送信する。車上管理装置10は、カタログファイル80と、更新が可能なパラメータファイル90とを記憶部15に記憶しており、更新されたパラメータファイル90を端末装置60から受信すると、受信したパラメータ情報により記憶部15に記憶されたパラメータファイル90を更新する。そして、機器状態検出装置30から機器状態情報を取得し、取得した機器状態情報が故障の発生を示す場合に、記憶部15に記憶されたカタログファイル80及びパラメータファイル90を用いて、処置手順を含むチェックリスト画面情報を作成して表示操作装置20に表示させる。
このため、鉄道車両の故障時における処置手順を変更する場合において、車上のハードコーディングされた情報を変更することなく、通信によって取得した更新パラメータファイルによって処置手順を表示するための情報としての車上のパラメータファイル90を容易且つ短時間に変更できる。また、処置手順の表示に用いるカタログファイル80及びパラメータファイル90を分け、パラメータファイル90のみを更新するので、更新する情報量を低減でき、更新をより短時間に行うことができる。
また、端末装置60は、パラメータファイルの内容の入力を受け付け、入力されたパラメータファイルの内容に応じて、パラメータファイル90を更新して記憶部65に記憶させる。このため、パラメータファイル90の内容を容易に更新できる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行っても良い。
上記実施の形態では、車上管理装置10が、チェックリスト画面表示用情報としてのログファイル70を指令室サーバ50に送信する構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、車上管理装置10が、チェックリスト画面表示用情報として、逐次更新されるチェックリスト画面情報を指令室サーバ50に送信する構成としてもよい。この構成では、指令室サーバ50が、受信したチェックリスト画面情報を表示部54に表示するので、チェックリスト画面情報を作成するための情報(カタログファイル80、パラメータファイル90、故障処置手順対応ファイル100、故障主従ファイル110)を記憶部55に記憶する必要がない。
また、図10のステップS47,51で作成される警告画面情報についても、それを表示させるための情報をログファイル70に含め、指令室サーバ50が、ログファイル70の更新に応じて警告画面情報を表示部54に表示させる構成としてもよい。
また、上記実施の形態では、車上管理装置10及び指令室サーバ50が、故障が1つ発生した場合でも、処置手順一覧画面を表示する構成であったが、これに限定されるものではない。例えば、車上管理装置10及び指令室サーバ50が、故障が1つ発生した場合に、処置手順一覧画面を表示せずに、その処置手順のチェックリスト画面を表示する構成としてもよい。この構成では、例えば1つの故障の詳細画面に、当該故障の処置手順のチェックリスト画面に移行するためのボタンを表示し、当該ボタンのタッチ入力によりチェックリスト画面に移行する構成としてもよい。
また、上記実施の形態における処置手順表示システムの各構成要素の細部構成及び細部動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能であることは勿論である。
10 車上管理装置
11 CPU
13 RAM
15 記憶部
10a 車上無線通信部
20 表示操作装置
30 機器状態検出装置
40 情報通信装置
50 指令室サーバ
51 CPU
52 操作部
53 RAM
54 表示部
55 記憶部
56 有線通信部
60 端末装置
61 CPU
62 操作部
63 RAM
64 表示部
65 記憶部
66 有線通信部

Claims (3)

  1. 鉄道車両に搭載された車上管理装置であって、
    故障に対応する複数の処置の時系列的な並びを示す処置手順の各処置を表示するためのパーツを定義するカタログ情報と、前記処置手順の各処置の並び順及びパーツの構成を示す更新可能なパラメータ情報と、を記憶する第1の記憶手段と、
    パラメータ情報を地上端末から受信する受信手段と、
    前記受信したパラメータ情報により前記記憶されたパラメータ情報を更新する第1の更新手段と、
    前記鉄道車両の機器の状態を検出する機器状態検出手段から機器状態情報を取得する取得手段と、
    前記取得した機器状態情報が故障の発生を示す場合に、当該故障の発生の時に前記第1の記憶手段に記憶されているカタログ情報及びパラメータ情報を用いて、当該故障の処置手順を含むチェックリスト画面情報を作成して車上の表示手段に表示させる表示制御手段と、を備える車上管理装置。
  2. 請求項1に記載の車上管理装置と、
    前記地上端末と、を備え、
    前記地上端末は、
    更新されたパラメータ情報を記憶する第2の記憶手段と、
    前記第2の記憶手段に記憶されたパラメータ情報を前記車上管理装置に送信する送信手段と、を備える処置手順表示システム。
  3. 前記地上端末は、
    パラメータ情報の内容の入力を受け付ける入力手段と、
    前記入力されたパラメータ情報の内容に応じて、パラメータ情報を更新して前記第2の記憶手段に記憶させる第2の更新手段と、を備える請求項2に記載の処置手順表示システム。
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