JP6350394B2 - ハイブリッド車の制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、所定の回転部材の回転を止めるセレクタブルワンウェイクラッチを備えたハイブリッド車の制御装置に関するものである。
エンジンとモータとを駆動力源として備えたハイブリッド車が特許文献1に記載されている。特許文献1に記載されたハイブリッド車は、エンジンの回転数を制御する第1モータに加えて、第1モータで発電した電力で回転してトルクを出力する第2モータを備え、第1モータを停止して、エンジンと第2モータとの駆動力で走行するモードを設定できるように構成されている。また、そのハイブリッド車はいわゆるオーバードライブ機構を備え、エンジンの駆動力で走行する場合に、出力回転数に対してエンジン回転数を低くして燃費を向上させるように構成されている。オーバードライブ機構は、オーバードライブ機構の入力回転数に対する出力回転数の比である変速比が小さい状態と、その変速比が大きい状態とに切り替えられるように構成されており、変速比が小さいオーバードライブ状態は、所定の回転部材の回転をセレクタブルワンウェイクラッチ(以下、SOWCと記す。)によって止めることによって設定される。
なお、特許文献2には、エンジンとモータとを駆動力源として備えたハイブリッド車の駆動装置が記載されている。この駆動装置は、エンジンとモータとの間に一方向クラッチと始動用クラッチとを備えている。その一方向クラッチは、エンジン回転数がモータ回転数に達した時に係合し、かつエンジン回転数がモータ回転数を下回る時には解放するように構成されている。そして、特許文献2に記載された駆動装置では、モータの駆動力で走行する場合およびモータによってエネルギ回生を行う場合には一方向クラッチが解放してエンジンがモータから切り離され、またモータによってエンジンを始動する場合には、始動用クラッチによってエンジンとモータとを接続する。
特開2015−77846号公報 特許第5108071号公報
一方向クラッチは特許文献2に記載されているように、特定の一方向に係合してトルクを伝達し、ブレーキとして使用されている場合には、所定の回転部材の回転を止める。これに対してSOWCは、当該特定の一方向に係合し、またその係合状態を解除して当該特定の一方向における所定の二つの部材の相対回転を可能にする。特許文献1に記載されているSOWCは、固定側レースと回転側レースとの間に、所定角度回転するセレクタプレートを配置し、そのセレクタプレートを回転させることによって、特定の一方向でトルクを伝達する係合状態と、正逆いずれの方向にも回転可能な解放状態とに切り替えるように構成されている。
SOWCでは、固定側レースと回転側レースとセレクタプレートとの三者が相対回転し、また回転側レースがオーバーランする場合にはストラットと回転側レースとの間に摩擦が生じる。そのため、SOWCには潤滑油を供給し、摺動による摩耗や抵抗力などを減じるようにしている。潤滑油は、ある程度の粘度を有しており、その粘度は温度が低いほど大きくなる。そのため、例えば前述した所定の回転部材が特定の方向に回転することによって、セレクタプレートに対して潤滑油の粘性が要因となる引き摺りトルクが作用する。その引き摺りトルクは、潤滑油の温度が低いことにより潤滑油の粘度が大きい場合には大きいトルクになり、その結果、セレクタプレートが回転させられることがある。セレクタプレートが回転し、その窓孔が固定側レースに設けられているストラットの位置に一致すると、ストラットが回転側レースに向けて起き上がるので、ストラットの先端部が回転側レースに形成されたノッチに入り込んでSOWCがいわゆる係合状態に切り替わり、前記所定の回転部材の回転が意図せずに止められてしまうことがある。特許文献1に記載されたハイブリッド車では、SOWCが係合することによりエンジンの回転を止めるように構成されているから、上記のようなSOWCのいわゆる誤係合が生じるとエンジンを始動できなくなる。
なお、SOWCなどの一方向クラッチでは、係合状態でトルクを伝達する方向とは反対の方向の相対回転が生じると、前述したストラットなどの係合部材の係合が外れる。このような状態がオーバーラン状態であり、特許文献1に記載された発明では、SOWCが係合状態になっていても、モータを負方向(エンジンの通常の回転方向。)に回転させることによりエンジンを負回転させることは可能である。しかしながら、エンジンのこのような負回転はエンジンの動作状態として設計上、想定されていない回転であるから、エンジンなどの耐久性の低下や異常の原因となる可能性がある。
この発明は上記の技術的課題に着目してなされたものであって、エンジンなどの耐久性の低下や異常などを招来することなく、セレクタブルワンウェイクラッチの潤滑油を昇温して潤滑油の粘性が要因となってセレクタブルワンウェイクラッチが誤係合することを回避もしくは抑制することのできる制御装置を提供することを目的とするものである。
この発明は、上記の目的を達成するために、エンジンと、前記エンジンを始動するモータと、前記エンジンを始動する際に前記エンジンと共に回転する回転部材と、前記回転部材が前記始動の際の前記エンジンの回転方向に回転することを阻止するとともに、前記回転部材が前記回転方向とは反対の方向に回転することを許容する係合状態と、前記回転部材の前記エンジンの前記回転方向と前記回転方向に対して反対の回転方向との両方向の回転を許容する解放状態とに切り替わるセレクタブルワンウェイクラッチと、前記エンジンと前記回転部材とを連結するとともに前記エンジンと前記回転部材との連結を解くクラッチとを備えたハイブリッド車の制御装置において、前記エンジンを前記モータによって始動する際に前記エンジンと前記回転部材との連結を解くように前記クラッチを解放し、かつ前記セレクタブルワンウェイクラッチを解放する制御を行い、前記クラッチおよび前記セレクタブルワンウェイクラッチが解放している状態で、前記回転部材が前記始動の際に前記エンジンが回転する方向とは反対の方向に回転するように前記モータを回転させるオーバーラン制御を行うように構成されていることを特徴とするものである。
この発明では、前記セレクタブルワンウェイクラッチの潤滑油の温度が低いことを判定し、前記セレクタブルワンウェイクラッチの潤滑油の温度が低いことの判定が成立した場合に、前記オーバーラン制御を行い、前記潤滑油の温度が予め定めた温度以上に上昇した場合に、前記オーバーラン制御を終了し、前記回転部材の回転数が予め定め基準回転数以下になった場合に、前記クラッチを係合させるように構成されていてよい。
また、この発明では、前記セレクタブルワンウェイクラッチは、回転が止められている固定側部材と、前記固定側部材に対して同一軸線上で対向して配置されかつ前記回転部材が連結されて前記回転部材と共に回転する可動側部材と、前記固定側部材に保持されるとともに前記可動側部材に向けて突出することにより前記可動側部材に係合して前記可動側部材の前記エンジンの回転方向と同方向の回転を止める係合片と、前記固定側部材と前記可動側部材との間に所定角度範囲で往復回転可能に配置されて前記係合片を前記固定側部材がわに退避させた解放状態と前記可動側部材がわに突出された係合状態とに切り換える選択部材とを有し、前記選択部材は、前記可動側部材が前記回転部材と共に前記エンジンと同方向に回転することにより回転するように構成されていてよい。
この発明によれば、モータによってエンジンを回転させてエンジンを始動する場合、始動の際にエンジンと共に回転する回転部材が始動の際のエンジンの回転方向とは反対の方向に回転するようにモータを回転させ、その際にクラッチを解放制御してエンジンと前記回転部材との連結を解く。したがって、前記回転部材およびこれに連結されているセレクタブルワンウェイクラッチが回転するので、セレクタブルワンウェイクラッチの潤滑油が撹拌されてその温度が上昇する。また、エンジンは前記回転部材から切り離されているので、モータによって前記反対方向に回転させられることはなく、停止した状態を維持する。したがって、この発明によれば、エンジンをいわゆる逆回転させたり、それに伴ってエンジンなどの耐久性の低下や異常などを招来することなく、セレクタブルワンウェイクラッチの潤滑油の温度を上昇させることができる。その結果、クラッチを係合状態にしてモータによってエンジンを始動する場合、前記回転部材がエンジンと共に回転することによってセレクタブルワンウェイクラッチにトルクが作用しても、セレクタブルワンウェイクラッチが係合状態に切り替わったり、それに伴って前記回転部材やエンジンの回転が阻止されるなどの事態を回避することができる。
また、この発明では、オーバーラン制御を終了してクラッチを係合させる場合、前記回転部材の回転数が予め定めた基準回転数以下になったこと基づいて、すなわち前記回転部材の回転数がセレクタブルワンウェイクラッチの回転数に同期したことに基づいてクラッチを係合させる。そのため、回転部材の回転数が急激に変化したり、そのためにショックが生じたりすることを防止もしくは抑制することができる。
この発明の実施形態である制御装置で実施される制御の一例を説明するためのフローチャートである。 ソレノイドにおる電流と吸引力(動作力)との関係を概略的に示す線図である。 エンジンの始動方法の判定を行うための判定閾値を定めたマップの一例を示す図である。 エンジンの始動方法の判定を行うための他の判定閾値を定めたマップの一例を示す図である。 図1の制御を行った場合のセレクタブルワンウェイクラッチの回転数(ノッチプレートの回転数)の変化を示すタイムチャートである。 図1に示す制御を行った場合の各時点におけるセレクタブルワンウェイクラッチの動作状態を模式図である。 図1に示す制御を行った場合の回転数の変化を示す図であって、動力分割機構およびオーバードライブ機構を構成している複合遊星歯車機構についての共線図である。 この発明で対象とすることのできるハイブリッド車のパワートレーンの一例を示すスケルトン図である。 そのセレクタブルワンウェイクラッチの構成を説明するための模式図である。 この発明で対象とすることのできるハイブリッド車のパワートレーンの他の例を模式的に示す模式図である。 この発明で対象とすることのできるハイブリッド車のパワートレーンの更に他の例を模式的に示す模式図である。
以下、この発明を実施の形態を参照して説明する。なお、以下に述べる実施の形態は、この発明を実施する際の一例であり、この発明を限定するものではない。
この発明の実施形態におけるハイブリッド車は、駆動力源としてエンジンと、少なくとも一つのモータとを有しており、そのモータはエンジンを始動する際にエンジンをクランキングするスタータとしても機能する。先ず、この発明の実施形態におけるハイブリッド車の構成をスケルトン図で示し、その構成を説明する。図8は複軸式の2モータタイプのハイブリッド車におけるパワートレーンを模式的に示しており、駆動力源として、エンジン(ENG)1と、発電機能のある第1のモータ(MG1)2と、発電機能のある第2のモータ(MG2)3とを備えている。第1モータ2は、主として、エンジン1の回転数の制御およびエンジン1のクランキングを行うものであり、差動機構から構成された動力分割機構4にエンジン1と共に連結されている。
差動機構は、要は、三つの回転要素によって差動作用を行う機構であって、図8に示す例では、サンギヤ5およびキャリヤ6ならびにリングギヤ7を回転要素とするシングルピニオン型の遊星歯車機構によって構成され、サンギヤ5に第1モータ2のロータが連結され、キャリヤ6にエンジン1の出力軸(クランクシャフト)がクラッチCを介して連結され、リングギヤ7が出力要素となっている。クラッチCは、油圧あるいは電磁力などによって係合および解放の状態に切り換えられるクラッチであって、摩擦クラッチや噛み合い式クラッチを採用することができる。
動力分割機構4および第1モータ2は、エンジン1の回転中心軸線と同一の軸線上に配置され、その第1モータ2を挟んで前記動力分割機構4とは反対側にオーバードライブ機構(O/D機構)8が、同一の軸線上に配置されている。オーバードライブ機構8は、エンジン1のみの駆動力で走行する場合、あるいはエンジン1と第2モータ3との駆動力で走行する場合に、エンジン1の回転数を下げるように機能する機構であり、図8に示す例では、サンギヤ9およびキャリヤ10ならびにリングギヤ11を回転要素とするダブルピニオン型の遊星歯車機構によって構成されている。キャリヤ10に前述した動力分割機構4におけるキャリヤ6が連結され、したがってこれらのキャリヤ6,10にエンジン1の出力トルクが伝達されるようになっている。また、サンギヤ9に動力分割機構4におけるサンギヤ5が連結され、したがってこれらのサンギヤ5,9に第1モータ2のトルクが伝達されるように構成されている。さらに、リングギヤ11とケーシング12との間にセレクタブルワンウェイクラッチ(以下、SOWCと記す。)13が配置され、リングギヤ11の所定方向(正方向)の回転をSOWC13によって規制(阻止)してオーバードライブ状態を設定するように構成されている。
SOWC13は、解放状態では正逆いずれの方向の相対回転も可能にしてトルクを伝達することがなく、係合状態では正逆いずれか一方のみの相対回転を規制(もしくは阻止)してその相対回転方向のトルクを伝達しかつこれとは反対方向には相対回転を可能にしてトルクを伝達しないように構成されたクラッチである。ここで、正回転とは、エンジン1の回転方向と同方向の回転であり、逆回転(もしくは負回転)とは、エンジン1の回転方向とは反対方向の回転である。なお、SOWC13の具体的な構成は後述する。
動力分割機構4におけるリングギヤ7に出力部材として出力ギヤ14が取り付けられており、その出力ギヤ14がカウンタドリブンギヤ15に噛み合っている。カウンタドリブンギヤ15が取り付けられているカウンタシャフト16には、カウンタドリブンギヤ15より小径のカウンタドライブギヤ17が取り付けられ、そのカウンタドライブギヤ17がデファレンシャルギヤ18におけるリングギヤ19に噛み合っている。このデファレンシャルギヤ18から左右の駆動輪20に駆動トルクを出力するようになっている。
第2モータ3は、主として、走行のための駆動力源として機能するモータであって、そのロータ軸にドライブギヤ21が取り付けられ、そのドライブギヤ21が前記カウンタドリブンギヤ15に噛み合っている。このドライブギヤ21はカウンタドリブンギヤ15より小径のギヤであり、したがってドライブギヤ21およびカウンタドリブンギヤ15は減速機構を構成している。
上記の第1モータ2と第2モータ3とは、図示しない蓄電装置やインバータなどのコントローラユニットに接続されるとともに、相互に電力を授受できるように電気的に接続されている。また、これらの蓄電装置やコントローラユニットあるいはSOWC13などを制御するための電子制御装置(ECU)22が設けられている。この電子制御装置22は、いわゆるコントローラに相当し、マイクロコンピュータを主体にして構成され、車速やアクセル開度、エンジン回転数ならびに推定出力トルク、各モータ2,3の回転数ならびにトルク、SOWC13の動作状態などの検出信号がデータとして入力され、そのデータに基づいて演算を行って各モータ2,3やSOWC13の制御のための指令信号を出力するように構成されている。
ここでSOWC13の構成について説明する。この実施形態におけるハイブリッド車では、例えば米国特許出願公開第2010/0252384号に記載されているSOWCなどを採用することができ、さらには図9に模式的に示すように構成されたSOWC13を採用することができる。SOWC13は、それぞれ環状もしくは円板状に形成されて相対回転するポケットプレート30とノッチプレート31とを有し、これらのプレート30,31が同一軸線上で互いに対向して配置されている。また、これらのプレート30,31の間にセレクタプレート32がポケットプレート30とノッチプレート31とに対して図9の左右方向に移動できるように配置されている。ポケットプレート30のノッチプレート31に対向する面に、凹部(ポケット)33が形成され、そのポケット33にストラット34が収容されている。ストラット34は、ノッチプレート31に係合してトルクを伝達するための部材であり、ポケット33の深さより薄い板状に形成され、ポケットプレート30に揺動可能に保持されている。また、ストラット34の他方の端部には、当該端部をノッチプレート31側に押圧するストラットスプリング(図示せず)が設けられている。
これに対して、ノッチプレート31のポケットプレート30に対向する面で上記のポケット33に対応する位置に、ノッチプレート31の厚さ方向に窪んでいて前記ストラット34の先端部が入り込む凹部であるノッチ35が形成されている。
上記のポケットプレート30とノッチプレート31との間に配置されているセレクタプレート32には、上記のポケット33の開口部を開閉するための窓孔(貫通孔)36が形成されている。この窓孔36はポケット33の開口形状とほぼ同じ形状に形成されている。このセレクタプレート32をポケットプレート30に対して相対的に移動させるためのアクチュエータとしてソレノイド37が設けられている。また、ソレノイド37が動作していない状態(OFF状態)に戻すためのリターンスプリング38が設けられている。なお、符号39はストロークセンサを示し、このストロークセンサ39によってセレクタプレート32の移動量もしくはソレノイド37の動作量を検出し、その検出結果に基づいてSOWC13の係合および解放の状態を判定するようになっている。
前述した図8に示す例では、上記のポケットプレート30が固定部であるケーシング12に連結され、ノッチプレート31がオーバードライブ機構8におけるリングギヤ11に連結されている。このリングギヤ11がこの発明の実施形態における回転部材に相当している。また、ポケットプレート30がこの発明の実施形態における固定側部材に相当し、ノッチプレート31がこの発明の実施形態における可動側部材に相当し、セレクタプレート32がこの発明の実施形態における選択部材に相当し、さらにストラット34がこの発明の実施形態における係合片に相当している。
そして、各プレート30,31,32は相対的に回転し、またセレクタプレート32とストラット34に接触した状態でソレノイド37あるいはリターンスプリング38によって移動させられる。これらの接触箇所の潤滑を行うために、潤滑油40が供給され、各プレート30,31,32の間などに介在している。
図9は、解放状態から係合状態に切り替わる過渡状態を示しており、ソレノイド37に通電することにより、あるいはノッチプレート31が正回転することによる潤滑油40を介した引き摺りトルクにより、セレクタプレート32に対して図9の左方向に力が掛かり、またリターンスプリング38が圧縮されている。セレクタプレート32に形成された窓孔36は、図9の状態ではストラット34とは完全には一致しておらず、したがってストラット34はポケット33の内部に押し込められている(退避せられている)。また、ノッチプレート31は例えば図9の左方向に移動するように回転している。セレクタプレート32が図9に示す状態から更に左方向に回転させられると、窓孔36がストラット34の位置まで移動して両者が一致することにより、ストラット34がノッチプレート31側に起き上がり、ストラット34の先端部がノッチ35の内部に入り込む。ストラット34はポケット33からノッチプレート31側に斜めに起き上がった状態になるので、ストラット34の先端部がノッチ35の内壁面に突き当たり、ポケット33とノッチ35との間に挟み込まれた状態になる。その結果、ポケットプレート30とノッチプレート31とがストラット34によってトルク伝達可能な状態に連結される。このようにしてポケットプレート30とノッチプレート31とが連結されてSOWC13が係合状態になると、図9に示す例では、ノッチプレート31およびこれに連結されている前記リングギヤ11などの回転部材の正回転が阻止される。
なお、ノッチプレート31が負方向(図9の右方向)に回転する場合、ストラット34はノッチ35の開口端によってポケットプレート30側に押されてポケット33内に倒れ込む。すなわち、いわゆるオーバーランの状態になり、ポケットプレート30に対してノッチプレート31が回転し、両者の間で特にはトルクの伝達が生じない。
さらに、ソレノイド37に対する通電を止めると、リターンスプリング38の弾性力によってセレクタプレート32が図9の右方向に押される。その結果、ストラット34は窓孔36の内縁部によってストラット34が押されてポケット33内に押し込められる。すなわち、ノッチ35あるいはノッチプレート31に対する係合が解除され、ポケットプレート30とノッチプレート31とは正負のいずれの方向にも相対回転することが可能になり、両者の間でトルクの伝達は生じない。
前述したように各プレート30,31,32の間には潤滑油40が介在しているから、ノッチプレート31がこれに連結されている前記リングギヤ11と共に回転すると、セレクタプレート32に対して潤滑油40を介した引き摺りトルクが作用する。その引き摺りトルクは、潤滑油40が低温で、その粘度が高いほど、大きくなる。したがって、例えばいわゆる極低油温と称される温度状態では潤滑油40の粘度が高くなって引き摺りトルクが大きくなるから、ノッチプレート31が正回転した場合、セレクタプレート32が、引き摺りトルクによって、前記リターンスプリング38の弾性力に抗して図9の左方向に移動し、その結果、SOWC13が意図せずに係合してしまうことがある。この発明の実施形態における制御装置は、このようなSOWC13の誤係合を回避もしくは抑制するために以下の制御を行うように構成されている。
図1はその制御の一例を説明するためのフローチャートであって、ハイブリッド車が発進可能な状態(Ready On状態)で、エンジン1を第1モータ2でクランキングして始動する要求があった場合に実行される。先ず、極低油温判定が行われる(ステップS1)。この判定は、ハイブリッド車に搭載されている外気温センサや油温センサ(それぞれ図示せず)が検出された温度が予め定めた判定基準温度以下か否かを判断することにより行うことができる。
極低温であることによりステップS1で肯定的に判断された場合は、エンジン(ENG)1の始動方法が判定される(ステップS2)。この制御ステップは、エンジン1を始動する際の制御内容を決めるためのものであり、一例としてSOWC13における潤滑油40の粘度に基づいて行うことができる。潤滑油40は、セレクタプレート32を回転させる前記ソレノイド37の動作力に対する抵抗力を発生し、その抵抗力は潤滑油40の温度が低いことにより粘度が高いほど大きくなる。一方、ソレノイド37の動作力は、図2に示すように、電流値にほぼ比例して大きくなる。したがって、潤滑油40の粘度に起因する引き摺りトルクの大きさは、ソレノイド37の電流値やソレノイド37の所定時間内のストローク量、あるいは所定長さストロークするのに要する時間として現れる。ステップS2ではこのような関係を利用して始動方法の判定を行う。
具体的には、ソレノイド37の電流値を予め定めた所定値に設定し、その状態でソレノイド37が予め定めた所定の長さストロークするのに要した時間を計測する。計測した時間すなわちストローク応答時間が、図3に示す予め定めた判定閾値τを超えた場合には、冷間時ENG始動判定を成立させ、これとは反対に判定閾値τ以下の場合には、通常ENG始動判定を成立させる。あるいは、ソレノイド37の電流値を予め定めた所定値に設定し、その状態でソレノイド37が予め定めた時間内にストロークした長さを計測する。計測したストローク量が、図4に示す予め定めた判定閾値L0 以下の場合には、冷間時ENG始動判定を成立させ、これとは反対に判定閾値L0 を超えた場合には、通常ENG始動判定を成立させる。
ついで、ステップS2で判定された始動方法が、冷間時の始動方法か否かが判断される(ステップS3)。このステップS3で肯定的に判断された場合には、エンジン1の切り離し制御が実行される(ステップS4)。この制御は、前述したクラッチCを解放して、エンジン1と動力分割機構4のキャリヤ6やオーバードライブ機構8におけるキャリヤ10との連結を解除する制御である。このステップS4での制御と同時に、もしくはステップS4の制御の後に、SOWC13のオーバーラン制御が実行される(ステップS5)。この制御は、SOWC13が係合状態になっていてもポケットプレート30とノッチプレート31との間でトルクの伝達が生じない方向に、ノッチプレート31およびこれに連結されている回転部材を回転させる制御である。具体的には、第1モータ2を負方向(エンジン1の回転方向とは反対方向。)に回転させてリングギヤ11およびこれと一体のノッチプレート31を負回転させる。なお、この場合、SOWC13は解放状態に制御されていて、ストラット34はセレクタプレート32によってポケット33の内部に押し込められているから、ノッチ35の開口縁部がストラット34の上面(背面)を押してストラット34をポケットプレート30側に押し倒しつつノッチプレート31が回転するいわゆるオーバーランは生じない。また、負回転の回転数は、潤滑油40の温度上昇に要する時間や軸受の耐久性あるいは異音などを考慮して予め定めた回転数である。
ノッチプレート31が負回転させられることにより、SOWC13においては、潤滑油40が剪断および撹拌されて潤滑油40の温度が次第に上昇する。したがって、ステップS5による制御は、潤滑油40の昇温制御となっている。また、この場合、クラッチCが解放されているから、エンジン1には第1モータ2による負方向のトルクが作用することがなく、エンジン1は停止状態を維持し、負回転することはない。そのため、エンジン1やこれに連結されている部材の耐久性の低下や異常などを回避もしくは抑制することができる。
上記の昇温制御は、潤滑油40を介した引き摺りトルクを低下させるべく潤滑油40の温度を上昇させる制御であるから、上記のオーバーラン制御を実行している状態で油温の上昇が判定される(ステップS6)。このステップS6の判定は、セレクタプレート32に作用する引き摺りトルクが前記スプリング38の弾性力に基づくトルクより小さくなる程度まで潤滑油40の温度が上昇したか否かを判断するためのステップである。その判断は、センサで検出した油温が判断基準温度を超えたか否かを判断するものであってもよく、あるいはオーバーラン制御の継続時間が所定時間を超えたか否かを判断するものであってもあってもよい。さらに、図3を参照して説明したように、ソレノイド37のストローク応答時間が判定閾値τを超えたか否かを判断し、あるいは図4を参照して説明したように、ソレノイド37のストローク量が判定閾値L0 を超えたか否かを判断することとしてもよい。
ステップS6で否定的に判断された場合には、オーバーラン制御を継続する。これとは反対にステップS6で肯定的に判断された場合には、回転数の同期が判定される(ステップS7)。油温が上昇してステップS6で肯定的に判断された場合には、昇温制御が終了し、第1モータ2によってリングギヤ11およびこれと一体のノッチプレート31を負回転させる制御が終了する。したがって、リングギヤ11やノッチプレート31の回転数が次第に低下し、ついには停止する。SOWC13においては、ノッチプレート31に対する相手部材であるポケットプレート30が固定されているから、ノッチプレート31が停止してポケットプレート30との回転数差がゼロになることにより、両者の回転数が完全に同期したことになる。そこで、ステップS7では、ノッチプレート31もしくはリングギヤ11の回転数が予め定めた基準回転数以下になったか否かが判断される。
ステップS7で否定的に判断された場合には、上記のステップS5に戻ってオーバーラン制御が継続される。これとは反対にステップS7で肯定的に判断された場合には、エンジン(ENG)1の接続制御が実行される(ステップS8)。この制御は前記クラッチCを解放状態から係合状態に切り換える制御であり、エンジン1がキャリヤ6,10に連結される。この時点では、エンジン1の回転が止まっており、そのエンジン1にキャリヤ6,10をクラッチCによって連結することになるが、上述したように回転数が実質的に同期しているから、クラッチCを係合させることに起因する急激な回転数の変化が生じることがなく、ショックやそれに伴う違和感などを回避することができる。
ついで、通常時のエンジン始動制御が実行される(ステップS9)。この制御は、第1モータ2を正回転させることにより、キャリヤ6,10およびこれにクラッチCを介して連結されているエンジン1の回転数を次第に増大させる制御、すなわちエンジン1のモータリング制御である。エンジン1の回転数が所定の関数まで引き上げられた時点でエンジン1に燃料が供給され、かつ点火制御が実行される。その結果、混合気の燃焼が始まってエンジン1が自立回転に到る。
なお、ステップS1で否定的に判断された場合、およびステップS3で否定的に判断された場合のいずれの場合にも、直ちにステップS9に進んで、通常時のエンジン始動制御が実行される。
上述した制御を行った場合のSOWC13の回転数(ノッチプレート31の回転数)の変化を図5に示し、セレクタプレート32およびストラット34の挙動を図6に示す。また、動力分割機構4およびオーバードライブ機構8を構成している複合遊星歯車機構についての共線図を図7に示してある。図5において、冷間時エンジン始動制御の判定が成立したt1 時点の直後では、第1モータ2は未だ停止しており、その状態(図5でのA点)におけるSOWC13の動作状態を図6の(a)に示してある。SOWC13は解放状態に制御されているから、セレクタプレート32解放位置に回転していて、窓孔36はストラット34に対してずれており、したがってストラット34はセレクタプレート32によってポケット33の内部に押し込められている。また、複合遊星歯車機構における各回転要素は回転していないので、その動作状態は、共線図の基線に一致する線で表され、図7に(A点)の表示を付して示してある。
その状態でエンジン1の切り離し制御(クラッチCの解放制御)が実行され(t2 時点)、その直後にノッチプレート31を負回転させるオーバーラン制御が開始される(t3 時点)。その結果、ノッチプレート31が負回転し、前述した所定の回転数に維持される。その状態(図5でのB点)におけるSOWC13の動作状態を図6の(b)に示してある。また、前記複合遊星歯車機構の動作状態は、図7に「B点」の表示を付した線で示してある。ノッチプレート31はオーバーラン方向に回転させられ、これは図6の(b)に矢印で示す方向である。すなわち、ノッチ35の開口縁部が、ストラット34の上面側をストラット34の基端部(仰伏動作の回転中心となる端部)側から先端部(ノッチ35に入り込む端部)側に向けた方向に移動する。したがって、万が一、ストラット34が起き上げっていてもSOWC13が一方向クラッチとして機能したり、係合したりすることはない。また、油温が低いことにより潤滑油40を介した引き摺りトルクが大きく、セレクタプレート32を回転させる作用が生じても、その場合のセレクタプレート32の回転方向は窓孔36をストラット34からずらせてストラット34をポケット33の内部に押し込む方向であるから、SOWC13が係合することはない。すなわち、第1モータ2やノッチプレート31は継続的に負回転する。
図5に示す例は、油温の上昇を所定回転数の継続時間によって判定する例であり、したがってノッチプレート31の回転数が予め定めた所定回転数域に達した時点(t4 時点)から予め定めた時間Tが経過した時点(t5 時点)に油温上昇の判定が成立する。その後、第1モータ2は負回転から正回転するように制御され、したがってノッチプレート31の回転数が次第に低下させられる。そして、SOWC13についての回転数の同期の判定が成立すると、クラッチCを係合させてエンジン1を接続する制御が実行される(t6 時点)。
その後、第1モータ2は正方向に回転するので、エンジン1の回転数が次第に引き上げられる。すなわち、エンジン1がモータリング(クランキング)される。その状態を図7の共線図に「C点」の表示を付した線で示してある。その過程の図5に「C点」で示す状態から、ノッチプレート31は正方向に回転させられる。その状態を図6の(c)に示してあり、セレクタプレート32がストラット34をポケット33の内部に押し込んでいる状態で、ノッチプレート31が図6の(c)に矢印で示す方向に正回転する。その場合、セレクタプレート32には潤滑油40を介して引き摺りトルクが作用する。しかしながら、その時点では、潤滑油40の温度が上昇していて潤滑油40の粘度が低下しているから、セレクタプレート32に作用する引き摺りトルクが小さく、したがってセレクタプレート32は係合位置まで回転させられることはない。すなわち、SOWC13は、ノッチプレート31が正回転することに起因して係合状態に切り替わることがないので、エンジン1の始動に支障が生じることはない。
そして、エンジン1の回転数が十分に高くなったt7 時点にエンジン1に対する燃料の供給と点火とが行われる。
なお、この発明を適用できるハイブリッド車は前述した図8に示すパワートレーンを備えたハイブリッド車に限られないであって、図10や図11に示す構成のパワートレーンを備えたハイブリッド車であってもよい。図10に示す例は、前述した図8に示す構成において、オーバードライブ機構8を取り去るとともに、動力分割機構4のサンギヤ5あるいは第1モータ2をSOWC13に連結した例である。また、図11に示す例は、図10に示す構成において、SOWC13に連結した回転部材を、サンギヤ5あるいは第1モータ2に替えて、キャリヤ6とした例である。これら図10および図11に示すいずれのパワートレーンを備えたハイブリッド車であっても、図1のフローチャートで示すように制御することにより、エンジン1を回転させることなく潤滑油40の昇温を行うことができる。
また、この発明は上述した実施形態に限定されないのであって、特許請求の範囲に記載されている構成の範囲で適宜に変更して実施することができる。
1…エンジン(ENG)、 2…第1モータ(MG1)、 3…第2モータ(MG2)、 4…動力分割機構、 C…クラッチ、 8…オーバードライブ機構(O/D機構)、 12…ケーシング、 13…セレクタブルワンウェイクラッチ(SOWC)、 20…駆動輪、 22…電子制御装置(ECU)、 30…ポケットプレート、 31…ノッチプレート、 32…セレクタプレート、 33…凹部(ポケット)、 34…ストラット、 35…ノッチ、 36…窓孔(貫通孔)、 37…ソレノイド、 38…リターンスプリング、 40…潤滑油。

Claims (3)

  1. エンジンと、前記エンジンを始動するモータと、前記エンジンを始動する際に前記エンジンと共に回転する回転部材と、前記回転部材が前記始動の際の前記エンジンの回転方向に回転することを阻止するとともに、前記回転部材が前記回転方向とは反対の方向に回転することを許容する係合状態と、前記回転部材の前記エンジンの前記回転方向と前記回転方向に対して反対の回転方向との両方向の回転を許容する解放状態とに切り替わるセレクタブルワンウェイクラッチと、前記エンジンと前記回転部材とを連結するとともに前記エンジンと前記回転部材との連結を解くクラッチとを備えたハイブリッド車の制御装置において、
    前記エンジンを前記モータによって始動する際に前記エンジンと前記回転部材との連結を解くように前記クラッチを解放し、かつ前記セレクタブルワンウェイクラッチを解放する制御を行い、
    前記クラッチおよび前記セレクタブルワンウェイクラッチが解放している状態で、前記回転部材が前記始動の際に前記エンジンが回転する方向とは反対の方向に回転するように前記モータを回転させるオーバーラン制御を行う
    ように構成されていることを特徴とするハイブリッド車の制御装置。
  2. 前記セレクタブルワンウェイクラッチの潤滑油の温度が低いことを判定し、
    前記セレクタブルワンウェイクラッチの潤滑油の温度が低いことの判定が成立した場合に、前記オーバーラン制御を行い、
    前記潤滑油の温度が予め定めた温度以上に上昇した場合に前記オーバーラン制御を終了し、
    前記回転部材の回転数が予め定め基準回転数以下になった場合に、前記クラッチを係合させる
    ように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車の制御装置。
  3. 前記セレクタブルワンウェイクラッチは、回転が止められている固定側部材と、前記固定側部材に対して同一軸線上で対向して配置されかつ前記回転部材が連結されて前記回転部材と共に回転する可動側部材と、前記固定側部材に保持されるとともに前記可動側部材に向けて突出することにより前記可動側部材に係合して前記可動側部材の前記エンジンの回転方向と同方向の回転を止める係合片と、前記固定側部材と前記可動側部材との間に所定角度範囲で往復回転可能に配置されて前記係合片を前記固定側部材がわに退避させた解放状態と前記可動側部材がわに突出された係合状態とに切り換える選択部材とを有し、
    前記選択部材は、前記可動側部材が前記回転部材と共に前記エンジンと同方向に回転することにより回転するように構成されている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のハイブリッド車の制御装置。
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