JP6350120B2 - Pll回路、pll回路の制御方法、及び電子機器 - Google Patents

Pll回路、pll回路の制御方法、及び電子機器 Download PDF

Info

Publication number
JP6350120B2
JP6350120B2 JP2014172919A JP2014172919A JP6350120B2 JP 6350120 B2 JP6350120 B2 JP 6350120B2 JP 2014172919 A JP2014172919 A JP 2014172919A JP 2014172919 A JP2014172919 A JP 2014172919A JP 6350120 B2 JP6350120 B2 JP 6350120B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exclusive
signal
circuit
reference signals
delay time
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014172919A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016048841A (ja
Inventor
宏志 松村
宏志 松村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2014172919A priority Critical patent/JP6350120B2/ja
Priority to US14/816,597 priority patent/US9614535B2/en
Publication of JP2016048841A publication Critical patent/JP2016048841A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6350120B2 publication Critical patent/JP6350120B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03LAUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
    • H03L7/00Automatic control of frequency or phase; Synchronisation
    • H03L7/06Automatic control of frequency or phase; Synchronisation using a reference signal applied to a frequency- or phase-locked loop
    • H03L7/08Details of the phase-locked loop
    • H03L7/085Details of the phase-locked loop concerning mainly the frequency- or phase-detection arrangement including the filtering or amplification of its output signal
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S13/00Systems using the reflection or reradiation of radio waves, e.g. radar systems; Analogous systems using reflection or reradiation of waves whose nature or wavelength is irrelevant or unspecified
    • G01S13/88Radar or analogous systems specially adapted for specific applications
    • G01S13/93Radar or analogous systems specially adapted for specific applications for anti-collision purposes
    • G01S13/931Radar or analogous systems specially adapted for specific applications for anti-collision purposes of land vehicles
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03LAUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
    • H03L7/00Automatic control of frequency or phase; Synchronisation
    • H03L7/06Automatic control of frequency or phase; Synchronisation using a reference signal applied to a frequency- or phase-locked loop
    • H03L7/16Indirect frequency synthesis, i.e. generating a desired one of a number of predetermined frequencies using a frequency- or phase-locked loop
    • H03L7/18Indirect frequency synthesis, i.e. generating a desired one of a number of predetermined frequencies using a frequency- or phase-locked loop using a frequency divider or counter in the loop

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Description

本願開示は、PLL回路、PLL回路の制御方法、及び電子機器に関する。
PLL(Phase Locked Loop)回路で生成される信号の位相雑音特性は、信号の純度を表す指標として用いられる。PLL回路の位相雑音は、無線機の性能を左右する特性であるため、PLL回路にとって重要な性能指標である。
PLL回路は一般に、位相比較器、ループフィルタ、VCO(電圧制御発振器)、及び分周器を含む。分周器は、VCOの出力する発振信号をN分の1に分周し、分周信号を生成する。位相比較器は、リファレンス発振器からのリファレンス信号と分周信号との位相を比較し、位相比較結果を示す信号を出力する。ループフィルタは、位相比較結果を示す信号を積分し、積分結果に応じた電圧レベルの電圧信号をVCOに供給する。VCOは、電圧信号に応じた周波数で発振する。ループフィルタの生成する電圧信号に応じてVCOが発振したときにリファレンス信号と分周信号との周波数差がゼロになると、電圧信号は一定の電圧に収束し、PLL回路がロックした状態となる。
図1は、PLL回路における典型的な位相雑音特性を示す図である。横軸は周波数を示し、縦軸は位相雑音の電力を示す。fはPLL回路の発振周波数である。PLLの位相雑音は、領域10の位相雑音、領域11の位相雑音、及び領域12の位相雑音に分類することができる。領域10の位相雑音は、リファレンス発振器の位相雑音が支配的である。領域11の位相雑音は、位相比較器の位相雑音が支配的である。領域12の位相雑音は、VCOの位相雑音が支配的である。ここで各位相雑音は、抵抗の熱雑音や能動素子を流れる電流の揺らぎ等を主な原因として発生する。
上記の位相雑音のうちで、領域11における位相雑音が、無線機の性能への影響が大きい。この領域11における位相雑音SPLLは理論的に、
SPLL≒SPD/Kd 2・N2 ・・・(1)
と表わすことができる。ここで、SPDは位相比較器の出力雑音、Kは位相比較器の利得、Nは分周器の分周比を表している。このように主に3つの因子が領域11における位相雑音を決定づけている。上記式(1)から、分周比Nを小さくすれば、領域11の位相雑音を低減できることが分かる。
一般的なPLL回路では、リファレンス信号と分周信号とは同じ周波数に設定される。それに対して、分周比Nを小さくして領域11の位相雑音を低減するために、位相比較器を並列に複数M個並べ、分周比Nを1/Mに低減する技術がある。この技術では、分周比をN/Mに設定し、位相雑音を1/M倍に低減することができる。
しかしながら、位相比較器を複数M個並べる構成では、回路面積及び消費電力が大きいこと等が問題であった。また複数M個のリファレンス信号を複数M個の位相比較のために生成することになるが、複数のリファレンス信号間の精度に応じてPLL回路のスプリアス特性が劣化する等の問題があった。
特開平5−308283号公報 特開2011−119903号公報
以上を鑑みると、単純な回路により良好な特性で位相雑音を低減するPLL回路が望まれる。
PLL回路は、発振信号を分周して周期がT/M(M:2以上の整数)である分周信号を生成する分周器と、周期Tを有するリファレンス信号を所定の遅延時間ずつ順次遅延させることにより所定の遅延時間ずつずれたM個のリファレンス信号を生成し、前記M個のリファレンス信号と前記分周信号との排他的論理和を生成する位相比較器と、前記排他的論理和を入力として電圧信号を生成するループフィルタと、前記電圧信号に応じた周波数で発振することにより前記発振信号を生成する電圧制御発振器と、前記M個のリファレンス信号の少なくとも2つの間の排他的論理和に基づいて前記所定の遅延時間をT/2Mに等しくなるよう調整する制御回路とを含むことを特徴とする。
少なくとも1つの実施例によれば、PLL回路は、単純な回路により良好な特性で位相雑音を低減できる。
PLL回路における典型的な位相雑音特性を示す図である。 PLL回路の実施例の構成の一例を示す図である。 リファレンス信号間の遅延時間差が理想的な場合における排他的論理和演算の様子を示すタイミンク図である。 リファレンス信号間の遅延時間差が理想値からずれた場合における排他的論理和演算の様子を示すタイミンク図である。 リファレンス信号間の遅延時間差が理想値より長い場合における排他的論理和演算の様子を示すタイミンク図である。 リファレンス信号間の遅延時間差が理想値より短い場合における排他的論理和演算の様子を示すタイミンク図である。 可変遅延回路の遅延時間と誤差検出回路の出力電圧との関係を示す図である。 可変遅延回路の構成の一例を示す図である。 図2に示すPLL回路の動作制御の手順を示すフローチャートである。 PLL回路の実施例の構成の別の一例を示す図である。 PLL回路の実施例の構成の別の一例を示す図である。 PLL回路の実施例の構成の別の一例を示す図である。 送受信器の構成の一例を示す図である。 車載用レーダシステムの構成の一例を示す図である。
以下に、本発明の実施例を添付の図面を用いて詳細に説明する。
図2は、PLL回路の実施例の構成の一例を示す図である。図2に示すPLL回路は、リファレンス発振器20、位相比較器21、ループフィルタ22、VCO23、分周器24、遅延誤差検出器25、AD変換器26、信号処理回路27、及びDA変換器28を含む。なお図2及び以降の同様の図において、各ボックスで示される各回路又は機能ブロックと他の回路又は機能ブロックとの境界は、基本的には機能的な境界を示すものであり、物理的な位置の分離、電気的な信号の分離、制御論理的な分離等に対応するとは限らない。各回路又は機能ブロックは、他のブロックと物理的にある程度分離された1つのハードウェアモジュールであってもよいし、或いは他のブロックと物理的に一体となったハードウェアモジュール中の1つの機能を示したものであってもよい。
分周器24は、VCO23の出力する発振信号を分周し、分周信号fを生成する。位相比較器21は、リファレンス発振器20からのリファレンス信号fref1と分周信号fref1との位相を比較し、位相比較結果を示す信号(例えば位相差を反映した信号)out4を出力する。ループフィルタ22は、位相比較結果を示す信号out4を積分し、積分結果に応じた電圧レベルの電圧信号をVCO23に供給する。VCO23は、ループフィルタ22からの電圧信号に応じた周波数で発振する。ループフィルタ22の生成する電圧信号に応じてVCO23が発振したときにリファレンス信号fref1と分周信号fとの位相差がゼロになると、電圧信号は一定の電圧に収束し、PLL回路がロックした状態となる。
より詳しくは、分周器24は、VCO23の発振信号を分周して周期がT/Mである分周信号fを生成する。ここでMは2以上の整数であり、この例では4である。またTは、リファレンス発振器20の発振するリファレンス信号fref1の周期である。位相比較器21は、周期Tを有するリファレンス信号fref1を所定の遅延時間ずつ順次遅延させることにより所定の遅延時間ずつずれたM個のリファレンス信号fref1乃至fref4を生成する。位相比較器21は更に、M個のリファレンス信号fref1乃至fref4と分周信号fとの排他的論理和を生成し、この排他的論理和を位相比較結果として出力する。前述のように、ループフィルタ22は、この位相比較結果を入力として電圧信号を生成する。また更に、VCO23は、この電圧信号に応じた周波数で発振することにより発振信号を生成する。
位相比較器21は、可変遅延回路31−1乃至31−3、XOR回路32乃至35を含む。可変遅延回路31−1乃至31−3は、周期Tを有する1つのリファレンス信号fref1を順次遅延させることにより、所定の遅延時間ずつずれたM−1個のリファレンス信号fref2乃至fref4を生成する。この所定の遅延時間は、理想的にはT/2Mである。
図2に示されるように、位相比較器21は、直列に接続されたM個(この例では4個)の2入力XOR回路を含む。XOR回路のうちの第一段目のXOR回路32は、M個のリファレンス信号fref1乃至fref4及び分周信号fのうちの何れか2つの排他的論理和を求めればよい。この例では、リファレンス信号fref1と分周信号fとの排他的論理和を求めている。また第一段目以外のXOR回路33乃至35の各々は、M個のリファレンス信号fref1乃至fref4及び分周信号fのうちの何れか一つと前段のXOR回路の出力との排他的論理和を求めればよい。この例では、XOR回路33乃至35はそれぞれ、リファレンス信号fref2乃至fref4と前段のXOR回路の出力との排他的論理和を求めている。
なおM+1個(M+1ビット)の入力に対する排他的論理和演算の結果は、入力ビット中の値が1であるビットの数が奇数である時に1となり、偶数であるときに0となる。この排他的論理和演算は、1個のM+1入力XOR回路により計算できるし、或いは、M個の2入力XOR回路を縦続接続(直列接続)することにより実現できる。従って、位相比較器21は、例えばM+1入力XOR回路により排他的論理和を計算してよいし、或いは、例えばM個の2入力XOR回路の縦続接続(直列接続)により排他的論理和を計算してもよい。このときM+1個の入力端子の何れに対し、何れの入力信号を印加するかは、排他的論理和演算の結果に影響を与えない。従って、例えばXOR回路32の2入力に対してリファレンス信号fref1とfref2とを与えてもよい。この場合、XOR回路33及び34の2入力に対してそれぞれリファレンス信号fref3及びfref4と前段のXOR回路の出力とを与え、更に、XOR回路35の2入力に対してXOR回路34の出力と分周信号fとを与えてもよい。
可変遅延回路31−1乃至31−3においては、プロセスばらつき、電源電圧変動、温度変動等の要因により、遅延時間が所望の遅延時間とは異なってしまう場合がある。遅延誤差検出器25、AD変換器26、信号処理回路27、及びDA変換器28は、M個のリファレンス信号の少なくとも2つの間の排他的論理和に基づいて可変遅延回路の遅延時間をT/2Mに等しくなるよう調整する制御回路として機能する。図2の構成では、遅延誤差検出器25は2入力XOR回路41及びローパスフィルタ42を含む。2入力XOR回路41が、位相比較器21の生成する排他的論理和(位相比較結果)out4と分周器24の生成する分周信号fとの間の排他的論理和を求める。この排他的論理和回路の出力をローパスフィルタ42が平滑化する。AD変換器26はローパスフィルタ42の出力アナログ電圧をデジタル値に変換する。信号処理回路27は、デジタル電圧値を所定の関係に従って別のデジタル電圧値に変換する。DA変換器28は、信号処理回路27の生成するデジタル電圧値をアナログ電圧に変換し、当該アナログ電圧を可変遅延回路31−1乃至31−3に印可する。このフィードバック制御に基づいて、前記所定の遅延時間(各可変遅延回路の遅延時間)がT/2Mに等しくなるよう調整される。
ここで、排他的論理和out4の計算値は、M個(4個)のリファレンス信号fref1乃至fref4と分周信号fとの合計M+1個(5個)の信号間の排他的論理和である。この排他的論理和out4の計算には、分周信号fが1つ含まれているので、排他的論理和out4と分周信号fとの間の排他的論理和の計算には、分周信号fが2つ含まれることになる。2つの分周信号fの排他的論理和は常に0になるので、排他的論理和out4と分周信号fとの間の排他的論理和は、M個のリファレンス信号fref1乃至fref4の間の排他的論理和に等しくなる。
M個のリファレンス信号の排他的論理和を求めるためには、1個のM+1入力XOR回路又はM個の2入力XOR回路が必要になる。図1の構成のように、排他的論理和(位相比較結果)out4と分周信号fとの間の排他的論理和を求めるようにすれば、1個の2入力XOR回路41により、M個のリファレンス信号fref1乃至fref4の間の排他的論理和に等しい値を求めることができる。
図3は、リファレンス信号間の遅延時間差が理想的な場合における排他的論理和演算の様子を示すタイミンク図である。周期がT/M(この例ではT/4)である分周信号fと周期Tであるリファレンス信号fref1乃至fref4との合計5個の信号間の排他的論理和を演算することにより、位相比較器21の出力信号out4が得られる。図3に示されるのは、リファレンス信号fref1乃至fref4が遅延時間T/2M(この例ではT/8)ずつずれた理想的な場合である。位相比較結果である出力信号out4は、分周信号fdの各立ち上がりエッジ及び各立ち下がりエッジに対して、対応するリファレンス信号のエッジとの位相差を表わした信号となっている。即ち、位相差の大きさが、出力信号out4の各パルスのパルス幅に相当する。
エッジタイミングの差(エッジ間の位相差)が大きくなれば、出力信号out4の各パルスのパルス幅は長くなり、エッジタイミングの差(エッジ間の位相差)が小さくなれば、出力信号out4の各パルスのパルス幅は短くなる。従って、図2に示す位相比較器21の位相比較結果である出力信号out4をループフィルタ22により平滑化し、ループフィルタ22の出力電圧に応じてVCO23の発振周波数を制御することにより、PLL回路をロックさせることができる。即ち、リファレンス信号fref1と分周信号fとの位相差がゼロになると、ループフィルタ22の出力電圧信号は一定の電圧に収束し、PLL回路がロックした状態となる。
なお図3に示す排他的論理和演算は、リファレンス信号fref1乃至fref4の排他的論理和を演算し、その結果と分周信号fとの排他的論理和を演算するのに等しい。リファレンス信号fref1乃至fref4の排他的論理和を演算することにより、分周信号fの周期(T/4)と等しい周期を有し且つリファレンス信号fref1乃至fref4の位相に応じた位相を有する4倍の周波数のリファレンス信号が生成される。そしてこの4倍の周波数のリファレンス信号(周期T/4)と分周信号fd(周期T/4)との排他的論理和演算を求めることにより、位相比較結果を求めている。
上記説明したPLL回路では、リファレンス信号fref1乃至fref4と分周信号fとは、周期が1:1/Mとなっている。即ち、リファレンス信号の周期Tと分周信号の周期とが同一である通常のPLL回路の場合と比較して、図2のPLL回路では、分周信号fの周期が相対的に短くなっている(周波数が相対的に高くなっている)。即ち、通常のPLL回路の場合と比較して、図2に示す分周器24の分周比は小さい。
位相比較器の出力信号には位相比較器が発生する位相雑音が含まれるが、前述の式(1)に示されるように、この位相雑音に起因してPLL回路の出力発振信号に現れる位相雑音は分周比Nの自乗に比例する。従って、分周比Nを小さくすることにより、PLL回路の出力発振信号に現れる位相雑音を低減することができる。以下に、これをより詳しく説明する。図2に示すPLL回路では、位相比較器を複数M個(この例では4個)配置することにより、配置個数分だけ分周器24の分周比を下げる(1/M倍にする)ことができる。このようにして下げた後の分周器24の分周比がN0/Mであるとする。一般に分周率Nの分周器によるフィードバック利得は1/Nである。従って、分周比がN0/Mの場合、フィードバック利得はM/N0となり、分周比を下げる前の利得1/N0のM倍になる。フィードバック利得がM倍になると、フィードバック量がM倍に増幅されているため、フィードバック後に付加される雑音の寄与分は1/Mに抑えられる。即ち、位相比較器雑音のPLL位相雑音への寄与が1/M倍となる。
なお、位相比較器が発生する位相雑音は、出力最終段のトランジスタが発生する熱雑音、ショット雑音、及びフリッカ雑音が支配的である。従って、位相比較器が発生する位相雑音は、図2の回路構成のようにXOR回路が複数段直列に接続されても、一段のXOR回路を用いる場合と比較して殆ど変化しない。したがって、図2の回路構成による位相雑音低減の効果は非常に大きい。
また図2の回路構成では、位相比較器21において位相比較結果を求めるために、XOR回路によって排他的論理和を演算するだけでよい。従って、従来技術のような複数の位相比較回路を搭載する必要がなく、比較的単純な回路構成により低位相雑音のPLL回路を実現することができる。
図4は、リファレンス信号間の遅延時間差が理想値からずれた場合における排他的論理和演算の様子を示すタイミンク図である。周期がT/M(この例ではT/4)である分周信号fと周期Tであるリファレンス信号fref1乃至fref4との合計5個の信号間の排他的論理和を演算することにより、位相比較器21の出力信号out4が得られる。
可変遅延回路31−1乃至31−3においては、プロセスばらつき、電源電圧変動、温度変動等の要因により、遅延時間が所望の遅延時間とは異なってしまう場合がある。図4において、リファレンス信号fref1乃至fref4の時間差、即ちfref1とfref2との時間差、fref2とfref3との時間差、及びfref3とfref4との時間差は、T/2M(この例ではT/8)よりも長い状態となっている。この場合、分周信号fとリファレンス信号fref1との位相差が図3に示す場合と同じであっても、位相比較結果である出力信号out4のパルス幅は、図3に示されるパルス幅と比較して平均的に広くなる。また、パルス幅が徐々に広がっていく動作が周期的に繰り返されている。
このようにリファレンス信号間の遅延時間差が理想値からずれた場合、位相比較結果である出力信号out4のパルス幅が本来あるべき幅とは異なってしまう。その結果、PLL回路の特性が劣化してしまう。より具体的には、PLL回路の出力に、低周波のスプリアス成分が出現し、PLL回路のスプリアス特性が悪化してしまう。
以上の点を考慮して、図2に示すPLL回路では、フィードバック制御により遅延時間を調整する制御回路(遅延誤差検出器25、AD変換器26、信号処理回路27、及びDA変換器28)を設けている。この制御回路によるフィードバック制御により、M個のリファレンス信号の少なくとも2つの間の排他的論理和に基づいて、遅延時間をT/2Mに等しくなるよう調整する。
図5は、リファレンス信号間の遅延時間差が理想値より長い場合における排他的論理和演算の様子を示すタイミンク図である。周期がT/M(この例ではT/4)である分周信号fと周期Tであるリファレンス信号fref1乃至fref4との合計5個の信号間の排他的論理和を演算することにより、位相比較器21の出力信号out4が得られる。図2に示す2入力XOR回路41は、この出力信号out4と分周信号fとの排他的論理和を求めることにより、図5の最下段に示すXOR出力の波形を生成する。このXOR出力においては、前述のように2個の分周信号fが互いに打ち消されるので、XOR出力は4個のリファレンス信号fref1乃至fref4の間の排他的論理和に等しくなる。
リファレンス信号間の遅延時間差が理想値T/2M(この例ではT/8)の場合、リファレンス信号fref1乃至fref4の間の排他的論理和は、周期T/4及び50%のデューティー比を有するパルス信号となる。リファレンス信号fref1乃至fref4間の遅延時間差が理想値T/2M(この例ではT/8)より徐々に長くなると、排他的論理和のパルス幅が徐々に長くなっていく。図5に示すXOR出力は、そのようにパルス幅が長くなった状態を示している。なおリファレンス信号fref1乃至fref4間の遅延時間差がある値を超えると、排他的論理和のパルス幅は減少し始める。
図6は、リファレンス信号間の遅延時間差が理想値より短い場合における排他的論理和演算の様子を示すタイミンク図である。位相比較器21の出力信号out4と分周信号fとの排他的論理和が、図6の最下段にXOR出力として示されている。このXOR出力は4個のリファレンス信号fref1乃至fref4の間の排他的論理和に等しい。
リファレンス信号間の遅延時間差が理想値T/2M(この例ではT/8)の場合、リファレンス信号fref1乃至fref4の間の排他的論理和は、周期T/4及び50%のデューティー比を有するパルス信号となる。リファレンス信号fref1乃至fref4間の遅延時間差が理想値T/2M(この例ではT/8)より徐々に短くなると、排他的論理和のパルス幅が徐々に短くなっていく。図6に示すXOR出力は、そのようにパルス幅が短くなった状態を示している。なおリファレンス信号fref1乃至fref4間の遅延時間差がゼロになると、排他的論理和のパルス幅もゼロになる。
図7は、可変遅延回路の遅延時間と誤差検出回路(遅延誤差検出器25)の出力電圧との関係を示す図である。横軸は可変遅延回路の遅延時間var_delayであり、縦軸は遅延誤差検出器25の出力電圧Int_XOUTである。遅延時間var_delayは、理想的な値を1.0として、実際の遅延時間を理想的な値に対する比率として示したものである。出力電圧Int_XOUTは、2入力XOR回路41のHIGH出力の電圧レベルを1.0とし、LOW出力の電圧レベルをゼロとした場合におけるローパスフィルタ42の出力電圧を示したものである。
図7において、特性直線51は、遅延誤差検出器25の出力特性を示す。遅延時間var_delayが1.0であるとき、特性直線51の示す出力電圧値は0.5となる。即ち、遅延時間が理想的な値であるとき、前述のように2入力XOR回路41の出力はデューティー比が50%のパルス信号となり、そのパルス信号を平滑化して得られるローパスフィルタ42の出力はHIGH電圧とLOW電圧との中間電圧となる。また例えば、遅延時間var_delayが理想値よりも長く、1.2である場合には、特性直線51の示す出力電圧値は0.57程度となる。また例えば、遅延時間var_delayが理想値よりも短く、0.8である場合には、特性直線51の示す出力電圧値は0.43程度となる。
このようにして得られた遅延誤差検出器25の出力電圧に応じて、AD変換器26、信号処理回路27、及びDA変換器28が可変遅延回路31−1乃至31−3の遅延量を調整することで、遅延時間を理想的な値T/2Mに近づけることができる。具体的には、遅延誤差検出器25の出力電圧が0.5よりも高いときには、可変遅延回路31−1乃至31−3の遅延量を短くし、遅延誤差検出器25の出力電圧が0.5よりも低いときには、可変遅延回路31−1乃至31−3の遅延量を長くすればよい。
図8は、可変遅延回路の構成の一例を示す図である。図8に示される可変遅延回路が、図2に示す位相比較器21において用いられてよい。図8に示す可変遅延回路は、インバータ52及び53、抵抗素子54及び55、並びに容量素子56及び57を含む。インバータ52は、入力信号を論理反転した出力信号をその出力端に生成する。この出力信号の電圧に応じて、抵抗素子54及び容量素子56を介して電流が流れ、容量素子56が充電又は放電される。容量素子56の充電又は放電動作に伴い、インバータ53の入力信号電圧が変化してインバータ53の閾値電圧を超えると、インバータ53の出力信号電圧が変化する。このインバータ53の出力信号電圧の変化により、同様にして、容量素子57が充電又は放電される。抵抗素子の抵抗値R及び容量素子の容量値Cに応じて、容量素子の端子間電圧の変化する速度が決まる。この容量素子の端子間電圧の変化する速度に応じて、遅延回路の入力端から出力端までを信号が伝搬するに要する遅延時間が定まる。
図8に示す遅延回路の構成では、容量素子56及び57としては、可変容量素子(バラクタ)を用いている。可変容量素子56及び57の制御端子に印加するバラクタ制御電圧を変化させることにより、可変容量素子56及び57の容量値を変化させることができる。これにより、所望の遅延時間を実現できる。
図9は、図2に示すPLL回路の動作制御の手順を示すフローチャートである。図9において、フローチャートに記載された各ステップの実行順序は一例にすぎず、本願の意図する技術範囲が、記載された実行順番に限定されるものではない。例えば、Aステップの次にBステップが実行されるように本願に説明されていたとしても、Aステップの次にBステップを実行することが可能なだけでなく、Bステップの次にAステップを実行することが、物理的且つ論理的に可能である場合がある。この場合、どちらの順番でステップを実行しても、当該フローチャートの処理に影響する全ての結果が同一であるならば、本願に開示の技術の目的のためには、Bステップの次にAステップが実行されてもよいことは自明である。Aステップの次にBステップが実行されるように本願に説明されていたとしても、上記のような自明な場合を本願の意図する技術範囲から除外することを意図するものではなく、そのような自明な場合は、当然に本願の意図する技術範囲内に属する。
ステップS1において、補正モードを開始する。即ち、図2に示すPLL回路において、可変遅延回路31−1乃至31−3の遅延時間を調整する補正モードの動作を開始する。具体的には、PLL回路の発振信号を他の回路で使用しない状態にするとともに、遅延誤差検出器25、AD変換器26、信号処理回路27、及びDA変換器28の動作を開始すればよい。
ステップS2において、遅延誤差検出器25の出力電圧をAD変換器26でAD変換する。得られたデジタル電圧値をVtとする。ステップS3において、信号処理回路27が、回路の中心電圧Vcm(HIGH電圧とLOW電圧との中間の電圧)とVtとの電圧差dvを算出する。信号処理回路27が算出した電圧差dvが所定の基準値内であれば、ステップS7に進み、補正モードを終了する。この補正モード終了に伴い、PLL回路の通常の発振及び位相追従動作を開始し、PLL回路の発振信号を他の回路で使用する状態にしてよい。また遅延誤差検出器25、AD変換器26、信号処理回路27、及びDA変換器28の動作を停止してよい。
信号処理回路27が算出した電圧差dvが所定の基準値内になければ、ステップS5に進む。ステップS5において、信号処理回路27が、可変遅延回路の特性テーブルから電圧差dvに対応するデジタル電圧値を読み出す。これにより、可変遅延回路31−1乃至31−3に印可すべき電圧値が算出される。ステップS6において、DA変換器28が、信号処理回路27により算出されたデジタル電圧値をアナログ電圧に変換し、当該アナログ電圧を可変遅延回路31−1乃至31−3に印可する。
図10は、PLL回路の実施例の構成の別の一例を示す図である。図10において、図2と同一又は対応する構成要素は同一又は対応する番号で参照し、その説明は適宜省略する。
図10に示すPLL回路においては、図2に示すPLL回路の遅延誤差検出器25の代わりに遅延誤差検出器25Aが設けられている。遅延誤差検出器25Aは、4入力XOR回路41A及びローパスフィルタ42を含む。遅延誤差検出器25A、AD変換器26、信号処理回路27、及びDA変換器28は、M個のリファレンス信号の少なくとも2つの間の排他的論理和に基づいて可変遅延回路の遅延時間をT/2Mに等しくなるよう調整する制御回路として機能する。図10に示す例では、4入力XOR回路41Aが、M個(この例では4個)のリファレンス信号の間の排他的論理和を求める。
図10に示す遅延誤差検出器25Aの4入力XOR回路41Aが実行する論理演算は、図2に示す遅延誤差検出器25の2入力XOR回路41が実行する論理演算と等価である。従って、図10に示すPLL回路は、図2に示すPLL回路と同様に動作する。
図11は、PLL回路の実施例の構成の別の一例を示す図である。図11において、図2と同一又は対応する構成要素は同一又は対応する番号で参照し、その説明は適宜省略する。
図11に示すPLL回路においては、図2に示すPLL回路の遅延誤差検出器25の代わりに遅延誤差検出器25Bが設けられている。遅延誤差検出器25Bは、2入力XOR回路41B及びローパスフィルタ42を含む。遅延誤差検出器25B、AD変換器26、信号処理回路27、及びDA変換器28は、M個のリファレンス信号の少なくとも2つの間の排他的論理和に基づいて可変遅延回路の遅延時間をT/2Mに等しくなるよう調整する制御回路として機能する。図10に示す例では、2入力XOR回路41Bが、2個のリファレンス信号の間の排他的論理和を求める。
具体的には、2入力XOR回路41Bは、理想的には互いにT/M(この例ではT/4)の時間だけ互いにずれている2つのリファレンス信号の間の排他的論理和を求めている。理想的にT/4の時間だけ互いにずれた2つのリファレンス信号の間の排他的論理和は、周期がT/2でデューティー比が50%のパルス信号となる。2つのリファレンス信号の時間差が理想値よりも長くなると、排他的論理和のパルス信号のパルス幅が長くなり、逆に2つのリファレンス信号の時間差が理想値よりも短くなると、排他的論理和のパルス信号のパルス幅が短くなる。従って、図2に示される遅延誤差検出器25の場合と同様に、遅延誤差検出器25Bの出力電圧に基づいて可変遅延回路31−1乃至31−3の遅延時間をフィードバック制御すれば、可変遅延回路31−1乃至31−3に適切な遅延時間を設定することができる。
4つのリファレンス信号の間の排他的論理和を計算する場合に比較して、2つのリファレンス信号の間の排他的論理和を計算する場合には、遅延時間増加に伴い排他的論理和のパルス幅が単調増加するような遅延時間の範囲がより長くなる。従って、図11に示すPLL回路では、より広範囲の遅延時間に対して適切に可変遅延回路31−1乃至31−3の遅延時間をフィードバック制御して所望の値に収束させることができる。
図12は、PLL回路の実施例の構成の別の一例を示す図である。図12において、図2と同一又は対応する構成要素は同一又は対応する番号で参照し、その説明は適宜省略する。
図12に示すPLL回路においては、図2に示すAD変換器26、信号処理回路27、及びDA変換器28の代わりに電圧変換器60及びスイッチ回路61が設けられている。ここまでに説明したPLL回路では、遅延誤差検出器の出力アナログ電圧をデジタル値に変換し、遅延誤差検出器の出力電圧から可変遅延回路への印可電圧への変換をデジタル領域において行っていた。図12に示すPLL回路においては、電圧変換器60が、遅延誤差検出器25の出力電圧から可変遅延回路31−1乃至31−3への印可電圧への変換を、アナログ領域で直接に行っている。スイッチ回路61は、電圧変換器60の出力を可変遅延回路31−1乃至31−3に印可するか否かを制御するために設けられている。
図13は、送受信器の構成の一例を示す図である。図13において、図2と同一又は対応する構成要素は同一又は対応する番号で参照し、その説明は適宜省略する。
図13に示す送受信器100は、PLL回路101、AD信号処理回路102、ミキサ103、アンプ104及び105を含む。PLL回路101の分周器24の分周率は可変であり、入力データDINの値に応じた分周率に設定される。この構成により、PLL回路101は、入力データDINの値に応じた周波数の発振信号を生成する。PLL回路101が生成した発振信号は、アンプ104により増幅され、送信アンテナ110から電波送信される。
受信アンテナ111により電波受信された受信信号は、アンプ105により増幅されてミキサ103に入力される。ミキサ103は、PLL回路101が生成する発振信号と受信信号とを掛け算することにより、ビート信号を生成する。生成されたビート信号は、AD信号処理回路102によりデジタル値に変換され、その後適宜信号処理されてから出力データDOUTとして外部に供給される。
この例では、PLL回路101として図2に示す構成のPLL回路を用いている。図2に示すPLL回路の代わりに、例えば図10乃至12の何れかに示す構成のPLL回路を用いてもよい。
図14は、車載用レーダシステムの構成の一例を示す図である。図13に示すレーダシステム200は、電源回路201、通信回路202、信号処理回路203、送受信器100、送信アンテナ110、及び受信アンテナ111を含む。電源回路201は、通信回路202、信号処理回路203、及び送受信器100に電源電圧を供給する。通信回路202は、自動車制御システムと通信を行うための回路である。信号処理回路203は、レーダにより物体までの距離及び相対速度を求める計算等を実行するとともに、送受信器100及び通信回路202の動作を制御する。
送受信器100は、図13に示される送受信器であってよい。例えばFMCW(Frequency Modulation Continuous Wave)レーダ装置においては、三角波周波数変調したミリ波電波を送出し、受信信号と送信信号との周波数差に基づいた計算により、対象物までの距離及び相対速度を求めることができる。送受信器100からの送信信号が送信アンテナ110からミリ波電波として送信され、物体により反射されたミリ波電波が受信アンテナ111により受信され、送受信器100に供給される。送受信器100により抽出された受信信号のビート信号は信号処理回路203に供給され、信号処理回路203の信号処理によりビート信号の周波数成分が検出され、物体までの距離および相対速度が求められる。なお図9に示されるフローチャートにおいて、信号処理回路203による制御の下で、各ステップの動作が実行されてよい。
以上、本発明を実施例に基づいて説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の範囲内で様々な変形が可能である。
20 リファレンス発振器
21 位相比較器
22 ループフィルタ
23 VCO
24 分周器
25 遅延誤差検出器
26 AD変換器
27 信号処理回路
28 DA変換器
31−1乃至31−3 可変遅延回路
32,33,34,35 XOR回路

Claims (8)

  1. 発振信号を分周して周期がT/M(M:2以上の整数)である分周信号を生成する分周器と、
    周期Tを有するリファレンス信号を所定の遅延時間ずつ順次遅延させることにより所定の遅延時間ずつずれたM個のリファレンス信号を生成し、前記M個のリファレンス信号と前記分周信号との排他的論理和を生成する位相比較器と、
    前記排他的論理和を入力として電圧信号を生成するループフィルタと、
    前記電圧信号に応じた周波数で発振することにより前記発振信号を生成する電圧制御発振器と、
    前記M個のリファレンス信号の少なくとも2つの間の排他的論理和に基づいて前記所定の遅延時間をT/2Mに等しくなるよう調整する制御回路と
    を含むことを特徴とするPLL回路。
  2. 前記位相比較器は、直列に接続されたM個の2入力排他的論理和回路を含み、前記排他的論理和回路のうちの第一段目の排他的論理和回路は、前記M個のリファレンス信号及び前記分周信号のうちの何れか2つの排他的論理和を求め、第一段目以外の排他的論理和回路の各々は、前記M個のリファレンス信号及び前記分周信号のうちの何れか一つと前段の排他的論理和回路の出力との排他的論理和を求めることを特徴とする請求項1記載のPLL回路。
  3. 前記制御回路は、
    前記M個のリファレンス信号の少なくとも2つの間の排他的論理和を求める排他的論理和回路と、
    前記M個のリファレンス信号の少なくとも2つの間の排他的論理和を求める前記排他的論理和回路の出力を平滑化するローパスフィルタと、
    前記ローパスフィルタの出力電圧に応じた電圧を前記可変遅延回路に印可する電圧印加回路と
    を含むことを特徴とする請求項1又は2記載のPLL回路。
  4. 前記制御回路は、前記位相比較器が生成する前記排他的論理和と前記分周信号との間の排他的論理和に基づいて前記所定の遅延時間をT/2Mに等しくなるよう調整することを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項記載のPLL回路。
  5. 前記制御回路は、前記M個のリファレンス信号の間の排他的論理和に基づいて前記所定の遅延時間をT/2Mに等しくなるよう調整することを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項記載のPLL回路。
  6. 前記制御回路は、前記M個のリファレンス信号のうちの2つのリファレンス信号間の排他的論理和に基づいて前記所定の遅延時間をT/2Mに等しくなるよう調整することを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項記載のPLL回路。
  7. 周期Tを有するリファレンス信号を所定の遅延時間ずつ順次遅延させることにより所定の遅延時間ずつずれたM個(M:2以上の整数)のリファレンス信号を生成し、
    電圧制御発振器の発振信号を分周することにより周期がT/Mである分周信号を生成し、
    前記M個のリファレンス信号と前記分周信号との排他的論理和である位相比較結果を生成し、
    前記位相比較結果に応じた周波数で発振するように前記発振信号を生成し、
    前記M個のリファレンス信号の少なくとも2つの間の排他的論理和に基づいて前記所定の遅延時間をT/2Mに等しくなるよう調整する
    各段階を含むことを特徴とするPLL回路の制御方法。
  8. 分周率が可変に制御される分周器を含むPLL回路と、
    受信アンテナからの受信信号と前記PLL回路の発振信号とを入力として受け取るミキサ回路と、
    前記ミキサ回路の出力信号をデジタル信号に変換し信号処理するAD変換回路と
    を含み、前記PLL回路は、
    発振信号を分周して周期がT/M(M:2以上の整数)である分周信号を生成する分周器と、
    周期Tを有するリファレンス信号を所定の遅延時間ずつ順次遅延させることにより所定の遅延時間ずつずれたM個のリファレンス信号を生成し、前記M個のリファレンス信号と前記分周信号との排他的論理和を生成する位相比較器と、
    前記排他的論理和を入力として電圧信号を生成するループフィルタと、
    前記電圧信号に応じた周波数で発振することにより前記発振信号を生成する電圧制御発振器と、
    前記M個のリファレンス信号の少なくとも2つの間の排他的論理和に基づいて前記所定の遅延時間をT/2Mに等しくなるよう調整する制御回路と
    を含むことを特徴とする電子機器。
JP2014172919A 2014-08-27 2014-08-27 Pll回路、pll回路の制御方法、及び電子機器 Active JP6350120B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014172919A JP6350120B2 (ja) 2014-08-27 2014-08-27 Pll回路、pll回路の制御方法、及び電子機器
US14/816,597 US9614535B2 (en) 2014-08-27 2015-08-03 PLL circuit, method, and electronic apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014172919A JP6350120B2 (ja) 2014-08-27 2014-08-27 Pll回路、pll回路の制御方法、及び電子機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016048841A JP2016048841A (ja) 2016-04-07
JP6350120B2 true JP6350120B2 (ja) 2018-07-04

Family

ID=55403764

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014172919A Active JP6350120B2 (ja) 2014-08-27 2014-08-27 Pll回路、pll回路の制御方法、及び電子機器

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9614535B2 (ja)
JP (1) JP6350120B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10310146B2 (en) 2014-06-09 2019-06-04 Vadient Optics, Llc Nanocomposite gradient refractive-index Fresnel optical-element
JP6350120B2 (ja) * 2014-08-27 2018-07-04 富士通株式会社 Pll回路、pll回路の制御方法、及び電子機器

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0358546A (ja) * 1989-07-26 1991-03-13 Kyocera Corp 位相比較回路
JPH04192722A (ja) * 1990-11-27 1992-07-10 Hitachi Ltd Pll回路
JPH05308283A (ja) 1992-03-09 1993-11-19 Fujitsu Ltd Pll周波数シンセサイザ回路
US5321369A (en) * 1992-07-28 1994-06-14 Microwave Logic, Inc. Wide-range, wide-bandwidth, high-speed phase detector
US6037812A (en) * 1998-05-18 2000-03-14 National Semiconductor Corporation Delay locked loop (DLL) based clock synthesis
US7605667B2 (en) * 2007-04-26 2009-10-20 Mediatek Inc. Frequency synthesizer with a harmonic locked phase/frequency detector
JP2011119903A (ja) 2009-12-02 2011-06-16 Mitsubishi Electric Corp Pll回路
KR101729136B1 (ko) * 2010-08-19 2017-04-24 삼성전자주식회사 무선통신 시스템에서 디지털 위상 동기 루프 장치 및 방법
JP2013232831A (ja) * 2012-05-01 2013-11-14 Mitsubishi Electric Corp 注入同期発振器
JP5776657B2 (ja) * 2012-09-18 2015-09-09 株式会社デンソー 受信回路
JP5966986B2 (ja) * 2013-03-21 2016-08-10 富士通株式会社 Pll回路及びpll回路における位相比較方法
EP2814177B1 (en) * 2013-06-10 2015-09-23 Asahi Kasei Microdevices Corporation Phase-locked loop device with synchronization means
US9537492B2 (en) * 2014-06-20 2017-01-03 Analog Devices, Inc. Sampled analog loop filter for phase locked loops
JP6350120B2 (ja) * 2014-08-27 2018-07-04 富士通株式会社 Pll回路、pll回路の制御方法、及び電子機器

Also Published As

Publication number Publication date
US20160065226A1 (en) 2016-03-03
US9614535B2 (en) 2017-04-04
JP2016048841A (ja) 2016-04-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8854102B2 (en) Clock generating circuit
JP5347534B2 (ja) 位相比較器、pll回路、及び位相比較器の制御方法
WO2011001652A1 (ja) Pll回路、およびそれを搭載した無線通信装置
JP6732664B2 (ja) 送受信器システム
US9391622B2 (en) Oscillator circuit and frequency synthesizer
JP4958948B2 (ja) Pll周波数シンセサイザ
US8536911B1 (en) PLL circuit, method of controlling PLL circuit, and digital circuit
KR20160101974A (ko) 지연 고정 루프들을 이용한 로컬 오실레이터 신호 생성
US20140035649A1 (en) Tuned resonant clock distribution system
KR101252048B1 (ko) 자기잡음제거 전압제어발진기를 이용한 주파수-위상고정루프
JP4390646B2 (ja) スプレッドスペクトラムクロック生成器及びその変調方法
US9019016B2 (en) Accumulator-type fractional N-PLL synthesizer and control method thereof
JP6350120B2 (ja) Pll回路、pll回路の制御方法、及び電子機器
US9356612B2 (en) Method and apparatus to calibrate frequency synthesizer
KR102376745B1 (ko) 위상 고정 루프 및 그것의 동작 방법
KR20150045124A (ko) 위상 잡음 최적화 장치 및 방법
US8373511B2 (en) Oscillator circuit and method for gain and phase noise control
JP5966986B2 (ja) Pll回路及びpll回路における位相比較方法
JP2015015572A (ja) 発振回路、発振装置および発振方法
JPWO2012143970A1 (ja) 周波数シンセサイザ
KR101548256B1 (ko) 인젝션 락킹 기반 링오실레이터의 피브이티 변화 교정을 위한 장치 및 방법
JP2013016995A (ja) Pll回路
US8421530B2 (en) Filter circuit, integrated circuit including the same, and signal filtering method
JP2018061117A (ja) 周波数シンセサイザ
JP2021129171A (ja) 電圧振幅検出器を有する半導体集積回路

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170309

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180323

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180508

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180521

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6350120

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150