JP2013232831A - 注入同期発振器 - Google Patents

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恒次 堤
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Abstract

【課題】逓倍数が任意の大きな数であっても、大きな位相雑音低減効果が得られる注入同期発振器を提供する。
【解決手段】発振器9は、基準信号を各可変遅延回路3a〜3cで遅延したパルスに同期して発振するので、各可変遅延回路3a〜3cの遅延時間ΔTを任意に設定することにより、基準信号に対して任意の逓倍数Nで発振させることができる。
また、基準信号遅延回路4およびパルス合成回路8により、発振器9に注入されるパルスの数が増えることから、見かけ上の注入信号の周波数が上がり、実効的な逓倍数Nが小さくなる。これにより、注入同期による位相雑音低減効果が大きくなる。
さらに、可変遅延回路3a〜3cによる遅延時間ΔTが発振器出力信号の周期Toscの整数倍と等しくなるように制御されるので、結果的に発振器9に注入するパルスのパルス間隔が位相雑音特性に対して最適な値となる。これにより、注入同期による位相雑音低減効果を最大限にすることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、マイクロ波帯またはミリ波帯の送受信装置に適用される注入同期発振器に関する。
マイクロ波帯またはミリ波帯の無線通信システムやレーダシステム、または光通信システムの送受信装置では、信号源回路に低位相雑音特性が要求される。
このような低位相雑音の信号源回路を実現する手段の一つに注入同期発振器がある。
図10に従来の注入同期発振器のブロック図を示す。
パルス生成回路で、基準信号REFに応じた幅の小さなパルスが生成され、発振器へ注入される。
図11はパルス信号の注入とPLLとを並列して使用した構成であり、図10の構成よりも低雑音特性が期待できる。
図12は逓倍数N=8の場合の注入同期動作時のタイミングチャートである。
自励発振周波数がf´である発振器に、周波数がf/Nである基準信号より生成されたパルス信号を注入し、発振器の出力周波数をfに同期させる。
ここで、f≒f´である。
このとき、発振器からの出力信号の位相は、注入された基準信号(REF)パルスの位相に同期している。
このため、注入同期時の発振器出力は、周波数が安定するだけでなく、自励発振時に比べて大幅に低減された位相雑音特性が得られる。
なお、注入同期とPLLとを併用する場合は、PLLにより発振器の周波数はfに調整され、更に注入同期により位相雑音が低減される(例えば、下記特許文献1、下記非特許文献1参照)。
特開2011−239226号公報
"Study of Subharmonically Injection-Locked PLLs"IEEE JOURNAL OF SOLID-STAGE CIRCUITS,VOL,44,NO.5,MAY 2009 pp1539-1553
注入同期発振器は、その出力位相が注入する基準信号の位相に同期されるため、低位相雑音特性が得られるが、注入信号と出力信号の周波数が離れている場合、注入効果が小さくなり、位相雑音の低減量も小さくなる。
つまり、逓倍数Nが大きな注入同期発振器では、位相雑音低減効果が得られにくいという課題がある。
例えば、上記非特許文献1における回路では、注入同期発振器を直列に接続し、個々の逓倍数を小さくすることで、逓倍数Nが大きな場合でも、位相雑音低減効果を得ている。
ただし、逓倍数Nが因数分解できない数の場合は、この構成を実現することができないという課題がある。
本発明は、逓倍数Nが任意の大きな数であっても、大きな位相雑音低減効果が得られる注入同期発振器を提供することを目的とする。
本発明の注入同期発振器は、直列に接続された複数の可変遅延回路からなり、入力される基準信号を該複数の可変遅延回路で遅延することによりタイミングの異なる複数の信号を出力する基準信号遅延回路と、基準信号遅延回路から出力されるタイミングの異なる複数の各信号に応じたパルスを生成するパルス生成回路と、パルス生成回路から出力される各パルスを合成するパルス合成回路と、パルス合成回路から出力されるパルスを注入信号として発振する発振器と、基準信号遅延回路から出力される信号間の遅延時間を検出する遅延時間検出回路と、発振器から出力される信号の周期を検出する発振周期検出回路と、遅延時間検出回路による出力信号と発振周期検出回路の出力信号とを用いて、可変遅延回路による遅延時間が正確に発振器出力信号の周期の整数倍となるように該可変遅延回路の遅延時間を制御するフィードバック回路とを備えたものである。
本発明によれば、発振器は、基準信号を複数の可変遅延回路で遅延したパルスに同期して発振するので、複数の可変遅延回路の遅延時間を任意に設定することにより、基準信号に対して任意の逓倍数Nで発振させることができる。
また、基準信号遅延回路およびパルス合成回路により、発振器に注入されるパルスの数が増えるので、見かけ上の注入信号の周波数が上がり、実効的な逓倍数Nが小さくなる。
これにより、注入同期による位相雑音低減効果が大きくなる。
さらに、可変遅延回路による遅延時間が発振器出力信号の周期の整数倍と等しくなるように制御されるので、結果的に発振器に注入するパルスのパルス間隔が位相雑音特性に対して最適な値となる。
これにより、注入同期による位相雑音低減効果を最大限にする効果がある。
本発明の実施の形態1による注入同期発振器を示す構成図である。 注入同期動作時のタイミングチャートである。 発振同期検出回路の詳細を示す構成図である。 本発明の実施の形態2による注入同期発振器を示す構成図である。 注入同期動作時のタイミングチャートである。 発振同期検出回路の詳細を示す構成図である。 本発明の実施の形態3による注入同期発振器を示す構成図である。 本発明の実施の形態4による注入同期発振器を示す構成図である。 本発明の実施の形態5による注入同期発振器を示す構成図である。 従来の注入同期発振器を示す構成図である。 従来の注入同期発振器を示す構成図である。 注入同期動作時のタイミングチャートである。
実施の形態1.
図1に、実施の形態1による注入同期発振器の一例を示す。
図1において、基準信号入力端子1は、可変遅延回路3a〜3cが直列に接続された基準信号遅延回路4の入力に接続され、基準信号遅延回路4の4つの出力は、それぞれパルス生成回路5a〜5dの入力に接続されている。
パルス生成回路5a〜5dのそれぞれの出力は、パルス合成回路8に入力される。
本実施の形態1では、パルス合成回路8は、排他的論理和(XOR)ゲート7で構成されている。
パルス合成回路8の出力は、発振器9の注入信号入力端子へ接続される。
発振器9の出力が本注入同期発振器の出力端子2に接続される。
また、フィードバック系は、以下の通り構成される。
基準信号遅延回路4の2つの出力が遅延時間検出回路11に入力される。
本実施の形態1においては、遅延時間検出回路11は、論理積(AND)ゲート10で構成されている。
発振周期検出回路13aの入力には、発振器9の出力が接続される。
本実施の形態1においては、発振周期検出回路13aは、カウンタ12aで構成されている。
遅延時間検出回路11と発振周期検出回路13aの出力は、フィードバック回路16aに入力され、この出力が可変遅延回路3a〜3cの遅延量制御端子に接続される。
ここでは、フィードバック回路16aは、チャージポンプ14aと低域通過フィルタ(LPF)15aから構成されている。
次に動作について説明する。
逓倍数N=8の場合の、注入同期動作時のタイミングチャートを図2に示す。
基準信号(REF)は、基準信号遅延回路4に入力され、内部の可変遅延回路3a〜3cにより、4つのタイミングの異なる信号に変換される。
ここで、各可変遅延回路3a〜3cの遅延時間は、等しくΔTである。
後述する通り、ΔTは、遅延時間制御端子に与える信号で最適値に制御される。
各パルス生成回路5a〜5dに入力されたタイミングの異なる4つの基準信号は、それぞれパルス幅の短い信号に変換されて出力される。
さらに、パルス合成回路8でパルスが合成され、図2に示す通り、4つのパルスが連続した波形となり、発振器9に注入される。
このように、本実施の形態1の回路では、発振器9は、基準信号を各可変遅延回路3a〜3cで遅延したパルスに同期して発振するので、各可変遅延回路3a〜3cの遅延時間を任意に設定することにより、基準信号に対して任意の逓倍数Nで発振させることができる。
また、基準信号遅延回路4およびパルス合成回路8を用いない従来の注入同期発振器と比べて、本実施の形態1の回路では、発振器9に注入されるパルスの数が増える。
つまり、見かけ上の注入信号の周波数が上がり、実効的な逓倍数Nが小さくなる。
これにより、従来回路に比べて注入同期による位相雑音低減効果が大きくなる。
ところで、上記の動作により、パルス合成回路8から出力される注入パルスのパルス間隔は、ΔTと等しくなることがわかる。
ここで、注入同期による低位相雑音化の効果を最大限に得るためには、ΔTは、発振器9の出力信号の周期の整数倍である必要がある。
本構成で実現されるΔTを最適値に自動調整する仕組みを以下に説明する。
遅延時間検出回路11は、可変遅延回路3a〜3cによる遅延時間を表現する信号を生成する回路である。
本構成では、可変遅延回路3aを通る前の信号と、可変遅延回路3cを通った後の信号を論理積ゲート10に入力することで、3つ分の可変遅延回路の遅延時間(3×ΔT)をパルス幅とする信号を生成する。
一方、発振周期検出回路13aは、発振器9の出力信号の周期を表現する信号を生成する回路である。
本構成では、カウンタ12aを用いて、発振器出力信号の周期(Tosc)の3倍の時間(3×Tosc)をパルス幅とする信号を生成する。
発振周期検出回路13aの構成の一例を図3に示す。
基準信号入力端子17には基準信号を入力し、クロック入力端子18には発振器出力信号を入力する。
Dフリップフロップ(D−FF)19a〜19dでクロックの周期分だけ遅延させた信号を生成し、論理積回路20でその遅延分をパルス幅とする信号を生成し、出力端子21より出力する。
遅延時間検出回路11の出力信号と、発振周期検出回路13aの出力信号は、フィードバック回路16aに入力され、2つの信号の差分を取った誤差信号を出力し、可変遅延回路3a〜3cの遅延量制御端子に印加する。
このような構成とすることで、基準信号遅延回路4の遅延時間ΔTが発振器9出力信号の周期Toscと等しくなるように自動的に制御され、結果的に発振器9に注入するパルスのパルス間隔が位相雑音特性に対して最適な値となる。
以上のように、実施の形態1によれば、発振器9は、基準信号を各可変遅延回路3a〜3cで遅延したパルスに同期して発振するので、各可変遅延回路3a〜3cの遅延時間ΔTを任意に設定することにより、基準信号に対して任意の逓倍数Nで発振させることができる。
また、基準信号遅延回路4およびパルス合成回路8により、発振器9に注入されるパルスの数が増えることから、見かけ上の注入信号の周波数が上がり、実効的な逓倍数Nが小さくなる。これにより、注入同期による位相雑音低減効果が大きくなる。
さらに、可変遅延回路3a〜3cによる遅延時間ΔTが発振器出力信号の周期Toscの整数倍と等しくなるように制御されるので、結果的に発振器9に注入するパルスのパルス間隔が位相雑音特性に対して最適な値となる。これにより、注入同期による位相雑音低減効果を最大限にすることができる。
実施の形態2.
図4に、実施の形態2による注入同期発振器の一例を示す。
図4において、基準信号入力端子1は、遅延回路22a〜22cにより構成された基準信号遅延回路4の入力に接続され、基準信号遅延回路4の4つの出力は、それぞれ出力パルス幅を可変することができるパルス幅可変パルス生成回路23a〜23dの入力に接続されている。
パルス幅可変パルス生成回路23a〜23dのそれぞれの出力は、パルス合成回路8に入力される。
本実施の形態2では、パルス合成回路8は、排他的論理和(XOR)ゲート7で構成されている。
パルス合成回路8の出力は、発振器9の注入信号入力端子へ接続される。
発振器9の出力が本注入同期発振器の出力端子2に接続される。
また、フィードバック系は、以下の通り構成される。
パルス幅可変パルス生成回路23a,23bの出力がパルス幅検出回路24に入力される。
本実施の形態2においては、パルス幅検出回路24は、論理和(OR)ゲート25で構成されている。
発振周期検出回路13bの入力には、発振器9の出力が接続される。
本実施の形態2においては、発振周期検出回路13bは、カウンタ12bで構成されている。
パルス幅検出回路24と発振周期検出回路13bの出力は、フィードバック回路16bに入力され、この出力がパルス幅可変パルス生成回路23a〜23dのパルス幅制御端子に接続される。
ここでは、フィードバック回路16bは、チャージポンプ14bと低域通過フィルタ(LPF)15bから構成されている。
次に動作について説明する。
逓倍数N=8の場合の、注入同期動作時のタイミングチャートを図5に示す。
基準信号から注入パルスまでの信号経路の基本的な動作は、実施の形態1で説明した動作と同じである。
基準信号は、基準信号遅延回路4に入力され、内部の遅延回路22a〜22cにより、4つのタイミングの異なる信号に変換される。
各パルス幅可変パルス生成回路23a〜23dに入力されたタイミングの異なる4つの基準信号は、それぞれパルス幅の短い信号に変換されて出力される。
ここで、出力パルスのパルス幅はTpwである。
後述するとおり、Tpwはパルス幅制御端子に与える信号で最適値に制御される。
さらに、パルス合成回路8でパルスが合成され、図5に示す通り、4つのパルスが連続した波形となり、発振器9に注入される。
このように、本実施の形態2の回路では、発振器9は、基準信号を各遅延回路22a〜22cで遅延したパルスに同期して発振するので、各遅延回路22a〜22cの遅延時間を任意に設定することにより、基準信号に対して任意の逓倍数Nで発振させることができる。
また、基準信号遅延回路4およびパルス合成回路8を用いない従来の注入同期発振器と比べて、本実施の形態2の回路では、発振器9に注入されるパルスの数が増える。
つまり、見かけ上の注入信号の周波数が上がり、実効的な逓倍数Nが小さくなる。
これにより、従来回路に比べて注入同期による位相雑音低減効果が大きくなる。
ところで、上記の動作により、パルス合成回路8から出力される注入パルスのパルス幅は、Tpwである。
ここで、注入同期による低位相雑音化の効果を最大限に得るためには、Tpwは、発振器9の出力信号の周期の1/2の整数倍である必要がある。
本構成で実現される、Tpwを最適値に自動調整する仕組みを以下に説明する。
パルス幅検出回路24は、パルス幅可変パルス生成回路23a〜23dによるパルス幅を表現する信号を生成する回路である。
本構成では、パルス幅可変パルス生成回路23a,23bの出力を論理和ゲート25に入力することで、2つ分のパルスのパルス幅(2×Tpw)をパルス幅とする信号を生成する。
一方、発振周期検出回路13bは、発振器9の出力信号の周期を表現する信号を生成する回路である。
本構成では、カウンタ12bを用いて、発振器出力信号の周期(Tosc)をパルス幅とする信号を生成する。
発振周期検出回路13bの構成の一例を図6に示す。
基準信号入力端子17には基準信号を入力し、クロック入力端子18には発振器出力信号を入力する。
Dフリップフロップ(D−FF)19a,19bでクロックの周期分だけ遅延させた信号を生成し、論理積回路20でその遅延分をパルス幅とする信号を生成し、出力端子21より出力する。
パルス幅検出回路24の出力信号と、発振周期検出回路13bの出力信号は、フィードバック回路16bに入力され、2つの信号の差分を取った誤差信号を出力し、パルス幅可変パルス生成回路23a〜23dのパルス幅制御端子に印加する。
このような構成とすることで、パルス幅可変パルス生成回路23a〜23dによる出力パルス幅Tpwが発振器9出力信号の周期Toscの1/2と等しくなるように自動的に制御され、結果的に発振器9に注入するパルスのパルス幅が位相雑音特性に対して最適な値となる。
以上のように、実施の形態2によれば、発振器9は、基準信号を各遅延回路22a〜22cで遅延したパルスに同期して発振するので、各遅延回路22a〜22cの遅延時間を任意に設定することにより、基準信号に対して任意の逓倍数Nで発振させることができる。
また、基準信号遅延回路4およびパルス合成回路8により、発振器9に注入されるパルスの数が増えることから、見かけ上の注入信号の周波数が上がり、実効的な逓倍数Nが小さくなる。これにより、注入同期による位相雑音低減効果が大きくなる。
さらに、パルス幅可変パルス生成回路23a〜23dによる出力パルス幅Tpwが発振器9出力信号の周期Toscの1/2と等しくなるように制御されるので、結果的に発振器9に注入するパルスのパルス幅が位相雑音特性に対して最適な値となる。これにより、注入同期による位相雑音低減効果を最大限にすることができる。
実施の形態3.
図7に、実施の形態3による注入同期発振器の一例を示す。
本実施の形態3は、実施の形態1による構成と実施の形態2による構成とを組み合わせた構成である。
動作原理も上述の通りであり、基準信号遅延回路4と、パルス合成回路8を用いない従来の注入同期発振器と比べて、見かけ上の注入信号の周波数が上がり、実効的な逓倍数Nが小さくなる。
これにより、従来回路に比べて注入同期による位相雑音低減効果が大きくなる。
さらに、本構成では、基準信号遅延回路4内の可変遅延回路3a〜3dの遅延時間ΔTが発振器9出力の周期Toscと等しくなるように制御するループと、パルス幅可変パルス生成回路23a〜23dの出力におけるパルス幅Tpwが発振器9出力の周期Toscの1/2と等しくなるように制御するループが組み込まれており、結果的に発振器9に注入するパルスのパルス間隔とパルス幅の両方が位相雑音特性に対して最適な値となる。
以上のように、実施の形態3によれば、実施の形態1と実施の形態2の両構成による効果を得ることができる。
実施の形態4.
図8に、実施の形態4による注入同期発振器の一例を示す。
本実施の形態4は、実施の形態3による構成から、以下の点を変更したものである。
パルス合成回路8からの出力パルスを注入する発振器が電圧制御発振器26であり、その電圧制御発振器26の周波数を位相同期ループ(PLL)27で制御する。
位相同期ループ27は、分周器28、位相周波数比較器(PFD)29、低域通過フィルタ30から構成されている。
分周器28は、電圧制御発振器26の信号をN分周し、位相周波数比較器29は、分周器28の出力信号と基準信号との位相を比較して、その結果を低域通過フィルタ30へ出力する。
低域通過フィルタ30の出力を、電圧制御発振器26の周波数制御端子に印加することで、電圧制御発振器26の出力周波数を基準信号周波数のn倍に自動調整される。
以上のように、実施の形態4によれば、実施の形態1から実施の形態3で説明した注入同期による位相雑音低減効果に、位相同期ループ27による位相雑音低減効果が加わるため、より低位相雑音特性を持つ発振器出力が得られる。
実施の形態5.
実施の形態4による回路には、次に述べるような課題がある。
位相同期ループ27の位相基準となる位相周波数比較器29へ入力される基準信号の位相と、パルス合成回路8から電圧制御発振器26へ注入されるパルスの位相がある関係の間になければ、位相雑音低減の効果が得られないというものであり、位相関係が不適切であれば同期が確立しないこともある。
つまり、注入同期によって発振器の位相を合わせる効果と、位相同期ループ27により発振器の位相を合わせる効果が重畳されているため、これらの効果の競合を避ける必要がある。
図9に、実施の形態5による注入同期発振器の一例を示す。
この回路では、電圧制御発振器26の発振周波数制御を周波数同期ループ(FLL)31を用いて行うため、電圧制御発振器26の出力位相は注入同期によってのみ決定され、上記の課題は発生しない。
構成としては、電圧制御発振器26の周波数制御端子に、周波数同期ループ31の出力が接続されている。
周波数同期ループ31は、分周器28、周波数比較器(FD)32、低域通過フィルタ30から構成されている。
分周器28は、電圧制御発振器26の信号をN分周し、周波数比較器32は、分周器28の出力信号と基準信号との周波数を比較して、その結果を低域通過フィルタ30へ出力する。
低域通過フィルタ30の出力を電圧制御発振器26の周波数制御端子に印加することで、電圧制御発振器26の出力周波数を基準信号周波数のN倍に自動調整される。
ここで、周波数比較器32は、位相の比較をしないため、分周器28の出力信号と基準信号との間に位相差があっても、その制御は行わない。
このため、注入同期と周波数同期ループ31との競合を避けることができる。
以上のように、実施の形態5によれば、実施の形態1から実施の形態3で述べた注入同期発振器で、発振器として電圧制御発振器26を用いた場合でも、その自励発振周波数を自動調整するため、周波数ばらつきに強い注入同期発振器が実現できる。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
1,17 基準信号入力端子、2 出力端子、3a〜3c 可変遅延回路、4 基準信号遅延回路、5a〜5d パルス生成回路、7 排他的論理和ゲート、8 パルス合成回路、9 発振器、10 論理積ゲート、11 遅延時間検出回路、12a,12b カウンタ、
13a,13b 発振周期検出回路、14a,14b チャージポンプ、15a,15b,30 低域通過フィルタ、16a,16b フィードバック回路、18 クロック入力端子、19a〜19d Dフリップフロップ、20 論理積回路、21 出力端子、22a〜22c 遅延回路、23a〜23d パルス幅可変パルス生成回路、24 パルス幅検出回路、25 論理和ゲート、26 電圧制御発振器、27 位相同期ループ、28 分周器、29 位相周波数比較器、31 周波数同期ループ、32 周波数比較器。

Claims (5)

  1. 直列に接続された複数の可変遅延回路からなり、入力される基準信号を該複数の可変遅延回路で遅延することによりタイミングの異なる複数の信号を出力する基準信号遅延回路と、
    上記基準信号遅延回路から出力されるタイミングの異なる複数の各信号に応じたパルスを生成するパルス生成回路と、
    上記パルス生成回路から出力される各パルスを合成するパルス合成回路と、
    上記パルス合成回路から出力されるパルスを注入信号として発振する発振器と、
    上記基準信号遅延回路から出力される信号間の遅延時間を検出する遅延時間検出回路と、
    上記発振器から出力される信号の周期を検出する発振周期検出回路と、
    上記遅延時間検出回路による出力信号と上記発振周期検出回路の出力信号とを用いて、上記可変遅延回路による遅延時間が上記発振器出力信号の周期の整数倍となるように該可変遅延回路の遅延時間を制御するフィードバック回路とを備えた注入同期発振器。
  2. 入力される基準信号を複数の遅延回路で遅延することによりタイミングの異なる複数の信号を出力する基準信号遅延回路と、
    上記基準信号遅延回路から出力されるタイミングの異なる複数の各信号に応じてパルス幅が可変なパルスを生成するパルス幅可変パルス生成回路と、
    上記パルス幅可変パルス生成回路から出力される各パルスを合成するパルス合成回路と、
    上記パルス合成回路から出力されるパルスを注入信号として発振する発振器と、
    上記パルス幅可変パルス生成回路から出力されるパルスのパルス幅を検出するパルス幅検出回路と、
    上記発振器から出力される信号の周期を検出する発振周期検出回路と、
    上記パルス幅検出回路による出力信号と上記発振周期検出回路の出力信号とを用いて、上記パルス幅可変パルス生成回路による出力パルス幅が上記発振器出力信号の周期の1/2の整数倍となるように該パルス幅可変パルス生成回路の出力パルス幅を制御するフィードバック回路とを備えた注入同期発振器。
  3. 直列に接続された複数の可変遅延回路からなり、入力される基準信号を該複数の可変遅延回路で遅延することによりタイミングの異なる複数の信号を出力する基準信号遅延回路と、
    上記基準信号遅延回路から出力されるタイミングの異なる複数の各信号に応じてパルス幅が可変なパルスを生成するパルス幅可変パルス生成回路と、
    上記パルス幅可変パルス生成回路から出力される各パルスを合成するパルス合成回路と、
    上記パルス合成回路から出力されるパルスを注入信号として発振する発振器と、
    上記基準信号遅延回路から出力される信号間の遅延時間を検出する遅延時間検出回路と、
    上記発振器から出力される信号の周期を検出する第一の発振周期検出回路と、
    上記遅延時間検出回路による出力信号と上記第一の発振周期検出回路の出力信号とを用いて、上記可変遅延回路による遅延時間が上記発振器出力信号の周期の整数倍となるように該可変遅延回路の遅延時間を制御する第一のフィードバック回路と、
    上記パルス幅可変パルス生成回路から出力されるパルスのパルス幅を検出するパルス幅検出回路と、
    上記発振器から出力される信号の周期を検出する第二の発振周期検出回路と、
    上記パルス幅検出回路による出力信号と上記第二の発振周期検出回路の出力信号とを用いて、上記パルス幅可変パルス生成回路による出力パルス幅が上記発振器出力信号の周期の1/2の整数倍となるように該パルス幅可変パルス生成回路の出力パルス幅を制御する第二のフィードバック回路とを備えた注入同期発振器。
  4. 発振器として電圧制御発振器を用い、該電圧制御発振器の発振周波数を、位相同期ループを用いて制御することを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の注入同期発振器。
  5. 発振器として電圧制御発振器を用い、該電圧制御発振器の発振周波数を、周波数比較器による周波数同期ループを用いて制御することを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の注入同期発振器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016048841A (ja) * 2014-08-27 2016-04-07 富士通株式会社 Pll回路、pll回路の制御方法、及び電子機器
CN108603928A (zh) * 2016-01-04 2018-09-28 西梅奥有限公司 用于降低由雷达系统中的相位噪声引起的干扰的方法和系统

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