JP6350063B2 - 多層配線基板 - Google Patents

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Description

本発明は、多層配線基板に関するものであり、特には、電解フィルドめっき液を用いて層間接続を形成する多層配線基板に関するものである。
従来、配線形成した内層材上に、プリプレグ又は樹脂フィルムとその上層に金属箔とを積層一体化し、レーザにより層間接続用の穴を設けて、下地無電解めっき層を形成した後、電解フィルドめっき液を用いて形成した電解めっき層(以下、単に「電解フィルドめっき層」ということがある。)で、前記層間接続用の穴を穴埋めする多層配線基板が採用されている。
この際、特に、絶縁層厚と比較してビア径が同程度、即ちアスペクト比が1程度以上の層間接続用の穴に対しては、ビア内部にめっきボイド(以下、単に「ボイド」ということがある。)が発生しやすい傾向がある。このようなめっきボイドを抑制する方法として、低電流密度で長時間行なう電解めっき方法や、電流密度を段階的に制御した電解めっき方法を適用した多層配線基板が提案されている(特許文献1)。また、層間接続用の穴の穴埋めについては、表面平滑性の観点から電解めっき層の形成を2回に分けて行なう方法を適用した多層配線基板が提案されている(特許文献2)。
特開2003−318544号公報 特開2009−21581号公報
コンフォーマル工法やダイレクトレーザ工法によるレーザ加工よって形成される層間接続用の穴では、レーザ加工の入り口である層間接続用の穴の開口部に、金属箔の飛び出しが生じるが、この金属箔の飛び出しによって、層間接続用の穴の断面形状は、開口部が内部又は底部よりもむしろ狭くなる場合がある。このような層間接続用の穴に対して、電解フィルドめっきを充填する場合、開口部の金属箔の飛び出しに析出した電解フィルドめっき層が、層間接続用の穴の内部に電解フィルドめっきが充填する前に、層間接続用の穴の開口部を塞いでしまい、めっきボイドが発生する一要因となっている。
近年、小型化や薄型化の要求が益々高まっており、層間接続用の穴の直径はより小さく、絶縁層厚はより薄く、アスペクト比はより大きくなる傾向があるが、これに伴って、この開口部の金属箔の飛び出しは、層間接続用の穴の直径や深さに対して相対的に大きくなるため、めっきボイドの発生に影響しやすくなっている。層間接続の内部に発生するボイドは、長時間の使用や過酷条件化での使用により、不具合を生じることも考えられる。
特許文献1による方法では、ポリイミド樹脂等の有機絶縁材からなる絶縁層と、銅等の導体材料からなる配線が、交互に積層してなる多層構造を有する多層配線基板の製造方法として、電流密度を制御してボイド発生を抑制する方法が示されているが、本発明者が検討した結果、完全にはボイドをなくすことはできなかった。また、特許文献2による方法では、凹み発生量は低減したものの、ボイド発生を抑制する効果は得られなかった。
本発明は、絶縁層厚と同程度の径を有する層間接続用の穴に対しても、電解フィルドめっき層のめっきボイドを抑制可能な多層配線基板を提供することを目的としている。
本発明は、以下に関する。
1. 内層配線を形成した内層材と絶縁層と上層配線用の金属箔とを積層一体化して形成される積層体と、この積層体の前記上層配線用の金属箔と絶縁層を貫通する層間接続用の穴と、この層間接続用の穴の開口部に形成された上層配線用の金属箔の飛び出しと、この金属箔の飛び出しと前記層間接続用の穴の内壁との間に形成される下方空間と、前記層間接続用の穴を電解フィルドめっき層で充填した層間接続と、を有する多層配線基板であって、前記層間接続用の穴を充填する電解フィルドめっき層が、少なくとも2層以上に形成されており、前記2層以上の電解フィルドめっき層のうち、最外層を除く何れかの層の電解フィルドめっき層によって、層間接続用の穴の開口部に形成された上層配線用の金属箔の飛び出しと前記層間接続用の穴の内壁との間の下方空間が充填され、かつ、最外層を除く何れかの層の電解フィルドめっき層によって形成される層間接続の内部の最大径が開口部の最小径と同等以上である多層配線基板。
2. 項1において、前記2層以上の電解フィルドめっき層のうち、最外層を除く何れかの層の電解フィルドめっき層によって形成される前記層間接が、層間接続用の穴の開口部に形成された上層配線用の金属箔の飛び出しと前記層間接続用の穴の内壁との間の下方空間を電解フィルドめっきが充填し、かつ、層間接続の内部の最大径が開口部の最小径より大きい蛸壺状である多層配線基板。
3. 項1又は2において、前記層間接続用の穴を充填する電解フィルドめっき層が、2層に形成されており、前記2層の電解フィルドめっき層のうち、下層の電解フィルドめっき層によって、層間接続用の穴の開口部に形成された上層配線用の金属箔の飛び出しと前記層間接続用の穴の内壁との間の下方空間が充填され、かつ、下層の電解フィルドめっき層によって形成される層間接続の内部の最大径が開口部の最小径と同等以上である多層配線基板。
4. 項1から3の何れかにおいて、前記層間接続用の穴が、前記積層体の上層配線用の金属箔と絶縁層を貫通し内層配線に到る非貫通穴である多層配線基板。
5. 項1から4の何れかにおいて、層間接続用の穴のアスペクト比が、1.0以上である多層配線基板。
本発明によれば、絶縁層厚と同程度の径を有する層間接続用の穴に対しても、電解フィルドめっき層のめっきボイドを抑制可能な多層配線基板を提供することができる。
本発明の一実施形態(実施例1〜5)の多層配線基板である。 本発明の一実施形態(実施例1〜5)の多層配線基板の製造方法の工程(1)を示す。 本発明の一実施形態(実施例1〜5)の多層配線基板の製造方法の工程(2)を示す。 本発明の一実施形態(実施例1〜5)の多層配線基板の製造方法の工程(3)を示す。 比較例2の多層配線基板の製造方法の工程(2)を示す。 比較例1の多層配線基板の製造方法の工程(2)を示す。 本発明の一実施形態(実施例2)の多層配線基板の製造方法の電解フィルドめっきの電流密度を示す。
本発明の多層配線基板の一実施形態としては、図1に示すように、内層配線1を形成した内層材2と絶縁層3と上層配線10用の金属箔4とを積層一体化して形成される積層体22と、この積層体22の前記上層配線10用の金属箔4と絶縁層3を貫通する層間接続用の穴5と、この層間接続用の穴5の開口部に形成された上層配線10用の金属箔4の飛び出し12と、この金属箔4の飛び出し12と前記層間接続用の穴5の内壁18との間に形成される下方空間13と、前記層間接続用の穴5を電解フィルドめっき層7a、bで充填した層間接続15と、を有する多層配線基板23であって、前記層間接続用の穴5を充填する電解フィルドめっき層7a、bが、少なくとも2層以上に形成されており、前記2層以上の電解フィルドめっき層7a、bのうち、最外層7bを除く何れかの層の電解フィルドめっき層7aによって、層間接続用の穴5の開口部に形成された上層配線10用の金属箔4の飛び出し12と前記層間接続用の穴5の内壁18との間の下方空間13が充填され、かつ、最外層を除く何れかの層の電解フィルドめっき層7a、bによって形成される層間接続15の内部の最大径20が、開口部の最小径21と同等以上である多層配線基板23が挙げられる。
本実施の形態における積層体は、内層配線を形成した内層材と絶縁層と上層配線用の金属箔とを積層一体化して形成される。
内層材は、多層配線基板の一般的な内層に用いるもので、一般的に、補強基材に樹脂組成物を含浸したプリプレグ(樹脂含浸基材)の必要枚数の上面及び又は下面に、銅、アルミニウム、真鍮、ニッケル、鉄等の単独、合金又は複合箔からなる金属箔を積層一体化し金属箔をエッチング等により内層配線となる配線を形成したものである。
プリプレグは、内層材と上層配線用の銅箔を接着する絶縁層となるものであり、補強基材であるガラス繊維等に樹脂組成物(樹脂ワニス)を含浸させ、半硬化のBステージ状態にした接着性を有する樹脂フィルムをいう。プリプレグとしては、一般的な多層配線基板に用いるプリプレグが使用できる。また、プリプレグ以外に、ガラス繊維等の補強基材を有しない樹脂フィルムを用いることもできる。このようなガラス繊維等の補強基材を有しない樹脂フィルムとしては、多層配線基板で内層材と上層配線用の銅箔を接着するために用いられる高分子エポキシ樹脂や熱可塑性のポリイミド接着フィルム等が挙げられる。
上記の樹脂組成物としては、多層配線基板の絶縁材料として用いられる公知慣例の樹脂組成物を用いることができる。通常、耐熱性、耐薬品性の良好な熱硬化性樹脂がベースとして用いられ、フェノ−ル樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリフェニレンオキサイド樹脂、フッ素樹脂等の樹脂の1種類または2種類以上を混合して用い、必要に応じてタルク、クレー、シリカ、アルミナ、炭酸カルシュウム、水酸化アルミニウム、三酸化アンチモン、五酸化アンチモン等の無機質粉末充填剤、ガラス繊維、アスベスト繊維、パルプ繊維、合成繊維、セラミック繊維等の繊維質充填剤を添加したものである。
また、樹脂組成物には、誘電特性、耐衝撃性、フィルム加工性などを考慮して、熱可塑性樹脂がブレンドされてあっても良い。さらに必要に応じて有機溶媒、難燃剤、硬化剤、硬化促進剤、熱可塑性粒子、着色剤、紫外線不透過剤、酸化防止剤、還元剤などの各種添
加剤や充填剤を加えて調合する。
上記の補強基材としては、ガラス、アスベスト等の無機質繊維、ポリエステル、ポリアミド、ポリアクリル、ポリビニルアルコール、ポリイミド、フッ素樹脂等の有機質繊維、木綿等の天然繊維の織布、不織布、紙、マット等を用いるものである。
通常、補強基材に対する樹脂組成物の付着量が、乾燥後のプリプレグの樹脂含有率で20〜90質量%となるように補強基材に含浸又は塗工した後、通常100〜200℃の温度で1〜30分加熱乾燥し、半硬化状態(Bステージ状態)のプリプレグを得る。このプリプレグを通常1〜20枚重ね、その両面に金属箔を配置した構成で加熱加圧して積層一体化する。
積層一体化するための成形条件としては通常の積層板の手法が適用でき、例えば多段プレス、多段真空プレス、連続成形、オートクレーブ成形機等を使用し、通常、温度100〜250℃、圧力2〜100kg/cm(0.2〜9.8MPa)、加熱時間0.1〜5時間の範囲で成形したり、真空ラミネート装置などを用いてラミネート条件50〜150℃、0.1〜5MPaの条件で減圧下又は大気圧の条件で行ったりする。絶縁層となるプリプレグの厚みは用途によって異なるが、通常0.1〜5.0mmの厚みのものが良い。
金属箔は、一般的な多層配線基板に用いる金属の箔が使用できる。本発明に用いる金属箔の表面粗さは、JIS B0601に示す10点平均粗さ(Rz)が両面とも2.0μm以下であることが電気特性上好ましい。金属箔には銅箔、ニッケル箔、アルミニウム箔等を用いることができるが、通常は銅箔を使用する。
層間接続用の穴は、積層体の上層配線用の金属箔と絶縁層を貫通し内層配線に到る非貫通穴、又は、さらに内層配線を貫通して裏面に到る貫通穴となるように形成される。本実施の形態における層間接続用の穴とは、層間接続を形成するための非貫通穴又は貫通穴であり、めっき層が形成される前の状態をいう。層間接続用の穴は、例えば、コンフォーマル工法又はダイレクトレーザ工法を適用して形成することができる。
層間接続用の穴の開口部には、上層配線用の金属箔の飛び出しが形成される。この金属箔の飛び出しは、金属箔よりも絶縁層のレーザ加工性がよいこと(熱分解温度が低いこと)に起因するものである。金属箔に設けた開口(窓穴)の端部をマスクとして絶縁層のレーザ加工を行うコンフォーマルマスク法、金属箔に開口を設けずに金属箔と絶縁層をレーザ加工するダイレクトレーザ工法を用いることにより、金属箔の飛び出しが形成される。
金属箔の飛び出しと層間接続用の穴の内壁との間には、下方空間が形成される。本実施の形態において、下方空間とは、上層配線用の金属箔の飛び出しと層間接続用の穴の内壁との間に囲まれる空間であり、詳細には、上層配線用の金属箔の飛び出しの先端から、層間接続用の穴の底部方向に降ろした垂線と層間接続用の穴の内壁との間に囲まれる空間をいう。
層間接続は、層間接続用の穴を電解フィルドめっき層で充填して形成される。本実施の形態では、層間接続は、2層以上の複数の配線の層間を接続するためのものであり、層間接続用の穴内部がすべてめっき層で穴埋めされたフィルドビアとなっている。層間接続の直径(金属箔開口部の直径)は、絶縁層の厚さ(層間接続用の穴の深さ)と同程度から2倍程度のものがフィルドビアを形成しやすいが、直径(金属箔開口部の直径)が絶縁層の厚さ(層間接続用の穴の深さ)と同程度に近づくと、即ち、層間接続の直径に対する絶縁層の厚さの比(アスペクト比)が1.0に近づくと、従来の方法ではボイドが発生しやすくなる。
電解フィルドめっき層の下地として無電解めっき層を形成するが、この無電解めっき層は、層間接続用の穴を設けた後の基板表面全面に設けた無電解めっき層で、上層配線用の金属箔の表面、層間接続用の穴の穴内側面、層間接続用の穴内底面の内層配線表面などにめっきされる。この無電解めっき層は、多層配線基板の製造に一般的に用いられる薄付けタイプの無電解銅めっき液を用いて形成することができる。
電解フィルドめっき層は、電解フィルドめっき液によって形成される電解めっき層をいい、この電解フィルドめっき層の厚さは、上層配線用の金属箔上の厚さより層間接続用の穴内の底面の厚さが厚くなる。
電解フィルドめっき液は、一般に硫酸銅めっき浴中にめっき成長を抑制するめっき抑制剤と、めっき成長を促進するめっき促進剤とを添加したものである。
めっき抑制剤は、物質の拡散則に伴い、層間接続用の穴の内部には吸着し難く、基板表面には吸着し易いことを応用して、層間接続用の穴の内部と比較して基板表面のめっき成長速度を遅くすることで、層間接続用の穴の内部を電解フィルド銅めっき層によって充填させ、層間接続用の穴の直上部分と層間接続用の穴の直上部分以外の部分とで、基板表面に平滑な電解フィルド銅めっき層を形成する効果があるといわれている。めっき抑制剤としては、ポリアルキレングリコールなどのポリエーテル化合物、ポリビニルイミダゾリウム4級化物、ビニルピロリドンとビニルイミダゾリウム4級化物との共重合体などの窒素含有化合物などを用いることができる。
めっき促進剤は、層間接続用の穴内の底面、側面、基板表面に、一様に吸着し、続いて、層間接続用の穴の内部ではめっきの成長に伴い、表面積が減少していき、層間接続用の穴内の促進剤の分布が密になることを利用して、層間接続用の穴の内部のめっき速度が基板表面のめっき速度より速くなり、層間接続用の穴の内部を電解フィルド銅めっき層によって充填させ、層間接続用の穴の直上部分と層間接続用の穴の直上部分以外の部分とで、基板表面に平滑な電解フィルド銅めっき層を形成する効果があるといわれている。めっき促進剤としては、3−メルカプト−1−プロパンスルホン酸ナトリウムもしくは2−メルカプトエタンスルホン酸ナトリウムで表される硫黄化合物、もしくはビス−(3−スルフォプロピル)−ジスルファイドジソディウム等で表される硫黄化合物を用いることができる。これらめっき促進剤は、ブライトナー(光沢剤)と呼ばれる銅めっき液に添加する添加物の一種でもある。
上記めっき抑制剤やめっき促進剤は、1種、もしくは2種以上を混合して用いる。これらの水溶液の濃度は特に限定されないが、数質量ppm〜数質量%の濃度で用いることができる。
本実施の形態においては、層間接続用の穴を充填する電解フィルドめっき層が、少なくとも2層以上に形成され、2層以上の電解フィルドめっき層のうち、最外層を除く何れかの層の電解フィルドめっき層によって、層間接続用の穴の開口部に形成された上層配線用の金属箔の飛び出しと前記層間接続用の穴の内壁との間の下方空間が充填され、かつ、最外層を除く何れかの層の電解フィルドめっき層によって形成される層間接続の内部の最大径が、開口部の最小径と同等以上である。
本実施の形態の多層配線基板では、層間接続用の穴の開口部に上層配線用の金属箔の飛び出しを有しており、この上層配線用の金属箔の飛び出しと層間接続用の穴の内壁との間に下方空間が形成される。上層配線用の金属箔の飛び出しの裏面近傍の領域である直下部は、下方空間の中でも、電解フィルドめっき液の液流が回り込みにくい領域となる。このため、この直下部を含む下方空間は、電解フィルドめっき液の促進剤が吸着し易くなっており、電解フィルドめっきの初期段階では、まずこの直下部を起点として下方空間に電解フィルドめっき層が形成され、下方空間が充填される。めっき促進剤は一旦吸着すると、同じ電流密度で電解フィルドめっきを継続する間は、そのまま留まる性質がある。このため、従来技術のように、同じ電流密度で電解フィルドめっきを継続し、層間接続用の穴を充填する電解フィルドめっき層が単層であると、下方空間を充填したフィルドめっき層が、直下部を起点として成長を続け、層間接続用の穴の内部よりも先に開口部を塞いでしまうため、層間接続用の穴の内部にめっきボイドが発生しやすい傾向がある。
直下部とは、上層配線用の金属箔の飛び出しと層間接続用の穴の内壁との間に形成される下方空間の中でも、上層配線用の金属箔の飛び出しの裏面近傍の領域をいう。この直下部は、コンフォーマル工法又はダイレクトレーザ工法で層間接続用の穴を形成した場合に、絶縁層を形成する樹脂と、直上の金属箔との間で、レーザ加工のされやすさ(熱分解温度)に大きな違いがあることにより、金属箔の開口先端よりも、金属箔の直下にある絶縁層の内壁が凹むことにより形成される。特に、絶縁層として、補強繊維を有するプリプレグを用いる場合は、金属箔の直下部には、接着のための樹脂が存在し、この樹脂は補強繊維よりもレーザ加工されやすいため、直下部の樹脂が、金属箔や層間接続用の穴の内部の内壁に比べて大きく凹む傾向がある。このため、この直下部に電解フィルドめっき液の促進剤が吸着しやすいので、電解フィルドめっき層が早く(厚く)成長し、層間接続用の穴の開口部を塞いでしまう傾向がある。
本実施形態の多層配線基板によれば、層間接続用の穴を充填する電解フィルドめっき層が、少なくとも2層以上に形成されるので、電解フィルドめっきの電流密度を電解フィルドめっきの途中で一旦低下させるため、このときに、下方空間の直下部に形成される電解フィルドめっき層に吸着していた促進剤を離れさせることができる。このときに、電解フィルドめっき層が下方空間を充填し、層間接続用の穴の内部の直径が開口部の直径(めっき開口部)と同等以上になっていれば、直下部に対応する層間接続用の穴の開口部はめっき抑制剤が吸着しやすく、一方、層間接続用の穴の内部はめっき促進剤が吸着しやすくなっている。特に、電解フィルドめっき層が下方空間を充填し、層間接続の内部の直径が開口部(めっき開口部)の直径より大きい蛸壺状であれば、よりこの効果が大きい。ここで、めっき開口部とは、金属箔開口部に電解フィルドめっき層が形成されて最も狭くなった個所をいう。このため、電解フィルドめっきの電流密度を再び増加させた後は、直下部を起点とする電解フィルドめっき層の成長が抑制されるので、電解フィルドめっき層が層間接続用の穴の開口部を塞いでしまうことなく、層間接続用の穴の内部に優先的に電解フィルドめっき層が形成される。したがって、絶縁層厚と同程度の径を有する層間接続用の穴に対しても、即ち、アスペクト比が1.0程度の層間接続用の穴に対しても、電解フィルドめっき層のめっきボイドを抑制することが可能になる。
一段目の電解フィルドめっき層の厚さは、上層配線用の金属箔上の厚さとしては、1〜10μmが好ましく、より好ましくは2〜5μmの範囲で、層間接続用の穴内の底面の内層配線上の厚さとして、2〜20μmの範囲程度になるように設ける。また、二段目の電解フィルドめっき層の厚さは、上層配線用の金属箔上の厚さとしては、配線として使用でき、なおかつ層間接続用の穴を電解フィルドめっき層で完全に埋め込むことができればよく、上層配線用の金属箔上の厚さとして、1〜100μmの範囲であるのが好ましく、10〜50μmの範囲であるのがより好ましい。
以下、本発明の一実施形態の多層配線基板の製造方法を、図2〜図4を用いて説明する。
まず、図2の工程(1−1)に示すように、内層配線1を形成した内層材2に、プリプレグ3とその上層に上層配線10用の銅箔4とを積層一体化し、その上層配線10用の銅箔4に黒化処理層8を設けた後、図2の工程(1−2)に示すように、ダイレクトレーザ加工により層間接続用の穴5を設ける。層間接続用の穴5の開口部に上層配線10用の銅箔4の飛び出し12が生じ、この上層配線10用の銅箔4の飛び出し12と層間接続用の穴5の内壁18との間に下方空間13が形成される。この銅箔4の飛び出し量(飛び出しの長さ)は、3〜10μmである。また、上層配線10用の銅箔4の飛び出し12と層間接続用の穴5の内壁18との間に形成される下方空間13の中でも、上層配線10用の銅箔4の飛び出し12の裏面近傍の領域には、直下部17が形成される。なお、本実施の形態では、内層材2と上層配線10用の銅箔4を接着する絶縁層3として、ガラス繊維等の補強基材を有する樹脂フィルムであるプリプレグ3を用いたが、このプリプレグ3以外に、一般の多層配線基板に用いられる、補強基材を有しない高分子エポキシ樹脂や熱可塑性のポリイミド接着フィルム等の樹脂フィルムを用いることができる。また、本実施の形態では、上層配線10用の金属箔4として銅箔4を用いたが、これ以外にも、多層配線基板の材料として用いられるニッケル箔、アルミニウム箔、これらの複合箔等を用いることができる。また、絶縁層3と金属箔4としては、銅箔4上に補強基材を有する樹脂フィルム又は補強基材を有しない樹脂フィルムが配置された、片面銅箔付樹脂フィルムを用いて形成してもよい。
配線形成した内層材にプリプレグとその上層に銅箔とを積層一体化する方法は、内層材とプリプレグ、銅箔を積層プレスする方法や、内層材に片面銅箔付樹脂フィルムをラミネートとする方法を用いる。絶縁層の厚みは、10〜100μm程度、望ましくは20〜60μmがよく、銅箔の厚みは、3〜12μmである。
本実施の形態では、絶縁層としてプリプレグを用いるので、この場合の片面銅箔付樹脂フィルムは、銅箔上にプリプレグ(補強基材を有する樹脂フィルム)を配置した構成のものである。絶縁層として、プリプレグ以外の補強基材を有しない樹脂フィルムを用いる場合は、銅箔上に補強基材を有しない高分子エポキシ樹脂や熱可塑性のポリイミド接着フィルム等の樹脂フィルムが配置されたものを用いる。
片面銅箔付樹脂フィルムの作製に用いる銅箔、樹脂組成物(樹脂ワニス)は、一般の多層配線基板に用いられるものと同様のものを用いる。例えば、樹脂組成物(樹脂ワニス)を、銅箔上にキスコーター、ロールコーター、コンマコーター等を用いて塗布するか、あるいは樹脂組成物をBステージ状態(半硬化状態)のフィルム状にした樹脂フィルムを、銅箔上にラミネートして行う。樹脂組成物(樹脂ワニス)を銅箔上に塗布した場合は、樹脂ワニスをBステージ状態(半硬化状態)にするため、加熱ならびに乾燥させる。この条件は、100〜200℃の温度で1〜30分とするのが適当であり、加熱、乾燥後の樹脂組成物(樹脂ワニス)中における残留溶剤量は、0.2〜10質量%程度が適当である。フィルム状の樹脂を金属箔にラミネートする場合は、50〜150℃、0.1〜5MPaの条件で真空あるいは大気圧の条件が適当である。
上層配線層用の銅箔上に形成する黒化処理層は、一般の多層配線基板において、銅箔と絶縁層との接着のために形成される公知のもので形成できる。このような黒化処理層としては、酸化銅処理やエッチングにより銅箔の表面に凹凸を形成することで形成するものが挙げられる。
また、層間接続用の穴の形成に用いることができるレーザとしては、COやCO、エキシマ等の気体レーザやYAG等の固体レーザがある。COレーザが容易に大出力を得られ、また近年開発が進んでいるダイレクトレーザ工法によれば、直径50μm以下の層間接続用の穴の加工も可能である。
次に、図2の工程(1−3)に示すように、塩化鉄第二鉄水溶液や過硫酸ナトリウム、硫酸−過酸化水素水混合水溶液などのエッチング液により、上記の上層配線10用の銅箔4の厚さが、1〜5μm程度になるまでハーフエッチングする。この処理により、銅箔4の上に形成された黒化処理層8は除去される。また、層間接続15に底部19がエッチングされ、凹み14が発生する。この凹み14量(エッチング量)を確保することにより、層間接続15の底部19のレーザ加工残渣を除去することができ、信頼性を確保することができる。
次に、デスミア処理を行って層間接続用の穴5の底にある樹脂残渣を取り除いた後、図3の工程(2−1)に示すように、銅箔4上及び層間接続用の穴5の内部に触媒核を付与後、無電解銅めっき層6を形成する。例えば、触媒核の付与には、パラジウムイオン触媒であるアクチベーターネオガント(アトテック・ジャパン株式会社製、商品名。「ネオガント」は登録商標。)やパラジウムコロイド触媒であるHS201B(日立化成株式会社製、商品名)を使用する。本実施の形態における上記パラジウム触媒の銅箔4上への吸着量は0.03〜0.6μg/cmの範囲であり、更に望ましくは、0.05〜0.3μg/cmの範囲である。パラジウム触媒を吸着させる際の処理温度は、10〜40℃が好ましい。処理時間をコントロールすることにより、パラジウム触媒の銅箔4上への吸着量をコントロールすることができる。
また、無電解銅めっき層の形成には、CUST2000(日立化成株式会社製、商品名。「CUST」は登録商標。)やCUST201(日立化成株式会社製、商品名)等の市販の無電解銅めっき液が使用できる。これらの無電解銅めっき液は、硫酸銅、ホルマリン、錯化剤、水酸化ナトリウムを主成分とする。無電解銅めっき層の厚さは、次の電解フィルド銅めっき層を形成するための給電を行うことができる厚さであればよく、0.1〜5μmの範囲で、より好ましくは0.5〜1.0μmの範囲である。
次に、図3の工程(2−2)に示すように、無電解銅めっき層6を形成した上に、層間接続用の穴5を完全に穴埋めしない程度の一段目の電解フィルド銅めっき層7aを形成する。詳細には、一段目の電解フィルド銅めっき層7aが下方空間13を充填し、層間接続15の内部の直径20が、開口部(めっき開口部24b)の直径21と同等以上になる状態とする。特に、一段目の電解フィルド銅めっき層7aが下方空間13を充填し、層間接続15の内部の直径20が、開口部(めっき開口部24b)の直径21より大きい蛸壺状であれば、より好ましい。一段目の電解フィルド銅めっき層7aの厚さは、上層配線10用の銅箔4上の一段目の電解フィルド銅めっき層7aの厚さよりも、層間接続用の穴5内の底面19の一段目の電解フィルド銅めっき層7aの厚さが厚くなり、上層配線10用の銅箔4上の厚さとしては、1.0〜5.0μmの範囲で、層間接続用の穴5内の底面19の厚さとして、1〜20μmの範囲程度に設ける。このような、電解フィルド銅めっきの条件は、1.0A/dmの電流密度で、4〜20分程度である。
次に、図7に示すように、一段目の電解フィルド銅めっきの電流密度を、一段目の電解フィルド銅めっきの途中で、一旦0.3A/dmに低下させ、電流密度を低下させた電解フィルドめっきを約1分間行う。これによって、下方空間13に形成される一段目の電解フィルドめっき層7aに吸着していためっき促進剤を離れさせることができる。この電流密度を低下させた電解フィルドめっきを行う時間、即ち、電解フィルド銅めっきの電流密度を一旦低下させたまま保持する時間は、1秒以上であれば、めっき促進剤を離れさせる効果を有するが、10分以内であれば、電解フィルド銅めっきの作業効率をあまり低下させずに済むため好ましい。この一旦電流密度を低下させる直前の層間接続15の断面形状は、図3の工程(2−2)に示すように、上層配線10用の銅箔4の飛び出し12と層間接続用の穴5の内壁18との間に形成された下方空間13が、一段目の電解フィルド銅めっき層7aで充填されるようにする。本実施の形態では、層間接続15の内部の直径20が、開口部(めっき開口部24b)の直径21より大きい蛸壺状になっている。このように、一段目の電解フィルドめっき層7aを形成した後の層間接続15の断面形状が、一段目の電解フィルドめっき層7aが下方空間13を充填し、層間接続15の内部の直径20が、開口部(めっき開口部24b)の直径21より大きい蛸壺状になっていることにより、銅箔4の直下部17に対応する層間接続用の穴5の開口部はめっき抑制剤が吸着しやすく、一方、層間接続用の穴5の内部はめっき促進剤が吸着しやすくなる。
次に、図7に示すように、電解フィルドめっきの電流密度を再び1.0A/dmに増加させ、二段目の電解フィルド銅めっきを行う。図3の工程(2−3)に示すように、電解フィルドめっきの電流密度を再び増加させた後の二段目の電解フィルドめっきでは、直下部17を起点とする二段目の電解フィルドめっき層7bの成長が抑制されるので、二段目の電解フィルドめっき層7bが層間接続用の穴5の開口部を塞いでしまうことなく、層間接続用の穴5の内部に優先的に二段目の電解フィルドめっき層7aが形成される。したがって、絶縁層3厚と同程度の径を有する層間接続用の穴5に対しても、二段目の電解フィルドめっき層7bのめっきボイド16を抑制することが可能になる。この二段目の電解フィルド銅めっき層7bにより、層間接続用の穴5の内部が完全に穴埋めされ、上層配線10となる層間接続用の穴5上の部分と層間接続用の穴5以外の部分とが平坦になる。二段目の電解フィルドめっき層7bには、通常の多層配線基板で使用されるフィルドビア用硫酸銅電気めっきが使用でき、一段目の電解フィルド銅めっき層7aを形成したときの電解フィルドめっき液でもよいし、異なっても構わない。一段目の電解フィルド銅めっき層7aと二段目の電解フィルド銅めっき層7bの形成に使用する電解フィルド銅めっき液が同じであれば、同じ電解フィルド銅めっき液に浸漬した状態のままで、一段目の電解フィルド銅めっき、電流密度を低下させた電解フィルド銅めっき及び二段目の電解フィルド銅めっきを形成できるため、作業性がよい。二段目の電解フィルドめっき層7bの厚さは、配線として使用でき、なおかつ層間接続用の穴5を導体金属で埋め込むことができればよく、上層配線10用の銅箔4及び一段目の電解フィルド銅めっき層7a上の厚さとしては、1〜100μmの範囲であることが好ましく、10〜50μmの範囲である事がより好ましい。このような、電解フィルド銅めっきの条件は、1.0A/dmの電流密度で4〜400分程度、好ましくは40〜200分程度である。一般に、電解フィルド銅めっきでは層間接続用の穴5の底部に表面よりも厚く銅が析出するため、二段目の電解フィルド銅めっき9を層間接続用の穴5の内部に埋めこむ際のアスペクトが低減する。
なお、本実施の形態では、電解フィルドめっき層の形成による層間接続用の穴の穴埋めが二段階に分けて行われているが、層間接続用の穴の穴埋めは二段階に限定されず、二段階以上に分けて行なってもよい。二段階以上に分けて、層間接続用の穴の穴埋めを行なう場合、二段階目以降のそれぞれの電解フィルドめっき層の形成の前に、電解フィルド銅めっきの電流密度を一旦低下させることで、よりボイドの抑制が容易になる。
次に、図4の工程(3−1)に示すように、ドライフィルムレジスト等を使用して、エッチングレジスト11を形成する。層間接続用の穴5上と上層配線10となるべき個所以外からは、現像によってエッチングレジスト11を取り除く。
次に図4の工程(3−2)に示すように、上層配線10以外の部分をエッチング除去したのち、アルカリ性剥離液や硫酸あるいは市販のレジスト剥離液を用いてエッチングレジスト11の剥離を行い、上層配線10を形成する。以上示した方法により、内層配線1と上層配線10の2層の配線よりなる多層配線基板23が完成する。さらに多層の配線を有する多層配線基板を作製する場合は、この多層配線基板23の上層配線10の表面を粗面化等し、この上層配線10の上に形成される絶縁層(図示しない。)との密着性を向上させながら、プリプレグとその上層に上層配線用の銅箔とを積層等して作製する。
以下、本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明は、本実施例に限定されない。
(実施例1)
まず、図2の工程(1−1)に示すように、内層配線1を形成した内層材2に、絶縁層3となる樹脂フィルムの厚みが30μmで、上層配線10用の銅箔4となる銅箔4の厚みが5μmの片面銅箔付樹脂フィルムを、120℃、2MPaの条件で真空ラミネートした。次に、この上層配線10用の銅箔4の表面に、厚さ0.3〜0.5μmの黒化処理層8を形成した後、図2の工程(1−2)に示すように、COレーザによるダイレクトレーザ工法により、直径(銅箔開口部24aの直径)35μmの層間接続用の穴5を加工した。つまり、この層間接続用の穴5は、深さが、樹脂フィルムの厚さ(30μm)と銅箔4の厚さ(5μm)を合わせた35μmであり、銅箔開口部24aの直径が35μmであった。このため、アスペクト比は、約1.0であった。層間接続用の穴5の開口部24に上層配線10用の銅箔4の飛び出し12が生じ、この上層配線10用の銅箔4の飛び出し12と層間接続用の穴5の内壁18との間に下方空間13が形成した。銅箔4の飛び出し量は、層間接続用の穴5の片側で約8μmであった。また、上層配線10用の銅箔4の飛び出し12と層間接続用の穴5の内壁18との間に形成される下方空間13の中でも、上層配線10用の銅箔4の飛び出し12の裏面近傍の領域には、直下部17が形成した。
次に、図2の工程(1−3)に示すように、塩化鉄第二鉄水溶液や過硫酸アンモニウム、硫酸−過酸化水素水混合水溶液などのエッチング液により、上層配線10用の銅箔4の黒化処理層8を取り除くために、銅箔4の厚さが2〜3μmになるまでハーフエッチングした。
次に、デスミア処理を行って層間接続用の穴5の底に付着した樹脂を取り除いた。そして、図3の工程(2−1)に示すように、銅箔4上及び層間接続用の穴5の内部に、パラジウムコロイド触媒であるHS201B(日立化成株式会社製、商品名)を使用して触媒核を付与後、CUST2000(日立化成株式会社製、商品名。「CUST」は登録商標。)を使用して、厚さ0.5μmの電解フィルド銅めっきの下地となる無電解銅めっき層6を形成した。
また、無電解銅めっき層の形成には、CUST2000(日立化成株式会社製、商品名。「CUST」は登録商標。)やCUST201(日立化成株式会社製、商品名)等の市販の無電解銅めっき液が使用できる。これらの無電解銅めっき液は、硫酸銅、ホルマリン、錯化剤、水酸化ナトリウムを主成分とする。無電解銅めっき層の厚さは、次の電解フィルド銅めっき層を形成するための給電を行うことができる厚さであればよく、0.1〜5μmの範囲で、より好ましくは0.5〜1.0μmの範囲である。
次に、図3の工程(2−2)に示すように、上層配線10用の銅箔4上の厚さとしては2μm、層間接続用の穴5内の底面19の厚さとして2〜15μmの一段目の電解フィルド銅めっき層7aを形成する。電解フィルド銅めっき液には、市販の直流電解めっき液CU−BRITE VFIV(株式会社JCU製、商品名)を用いた。このとき、一段目の電解フィルド銅めっきの条件は、1.0A/dmの電流密度で、約8分である。このとき、一段目の電解フィルド銅めっき層7aを形成した層間接続15の断面形状は、一段目の電解フィルドめっき層7aが下方空間13を充填し、層間接続15の内部の直径20が、開口部(めっき開口部24b)の直径21より大きい蛸壺状であった。
次に、電解フィルド銅めっきの電流密度を一旦低下させるため、一度整流器の電源を切って0A/dmとしたまま、1分後放置し、その後、連続して図3の工程(2−3)に示すように、上層配線10用の銅箔4及び一段目の電解フィルド銅めっき層7a上の厚さとしては、18μmの二段目の電解フィルド銅めっき層7bにより、層間接続15の充填を行った。このときの二段目の電解フィルド銅めっきの条件は、1.0A/dmの電流密度で、約80分であった。この間、基板は電解フィルド銅めっき液に浸漬したままであった。
次に、図4の工程(3−1)に示すように、ドライフィルムレジストであるSL−1229(日立化成株式会社、商品名)を使用して、厚さ29μmのエッチングレジスト11を形成する。層間接続用の穴5上と上層配線10となるべき個所以外からは、エッチングレジスト11を取り除く。次に、図4の工程(3−2)に示すように、上層配線10以外の銅をエッチング除去したのち、アルカリ性剥離液や硫酸あるいは市販のレジスト剥離液を用いて、エッチングレジスト11の剥離を行い、上層配線10を形成した。
(実施例2)
実施例1と同様にして、図1の工程(1−1)〜、図3の工程(2−1)までを進めた。次に、図3の工程(2−2)に示すように、上層配線10用の銅箔4上の厚さとしては2μm、層間接続用の穴5内の底面19の厚さとして2〜15μmの一段目の電解フィルド銅めっき層7aを形成する。電解フィルド銅めっき液には、実施例1と同じものを用いた。このときの一段目の電解フィルド銅めっきの条件は、1.0A/dmの電流密度で、約8分であった。
次に、電解フィルド銅めっきの電流密度を1.0A/dmから0.3A/dmに落とし、1分間保持したまま、電解フィルド銅めっきを継続し、その後、連続して図3の工程(2−3)に示すように、上層配線10用の銅箔4及び一段目の電解フィルド銅めっき層7a上の厚さとしては、18μmの二段目の電解フィルド銅めっき層7bにより、層間接続15の充填を行った。このとき、二段目の電解フィルド銅めっきの条件は、1.0A/dmの電流密度で、約80分であった。この間、基板は電解フィルド銅めっき液に浸漬したままとした。次に、実施例1と同様にして、図4の工程(3−1)から(3−3)までを進めた。
(実施例3)
実施例1と同様にして、図2の工程(1−1)〜、図3の工程(2−1)までを進めた。次に、図3の工程(2−2)に示すように、上層配線10用の銅箔4上の厚さとしては2μm、層間接続用の穴5内の底面19の厚さとして2〜15μmの一段目の電解フィルド銅めっき層7aを形成する。電解めっき液には、実施例1と同じものを用いた。このときの一段目の電解フィルド銅めっきの条件は、1.0A/dmの電流密度で、約8分であった。
次に、電解フィルド銅めっきの電流密度を1.0A/dmから0.5A/dmに落とし、1分間保持したまま、電解フィルド銅めっきを継続し、その後、連続して図3の工程(2−3)に示すように、上層配線10用の銅箔4及び一段目の電解フィルド銅めっき層7a上の厚さとしては、18μmの二段目の電解フィルド銅めっき層7bにより、層間接続15の充填を行った。このとき、二段目の電解フィルド銅めっきの条件は、1.0A/dmの電流密度で、約80分であった。この間、基板は電解フィルド銅めっき液に浸漬したままとした。次に、実施例1と同様にして、図4の工程(3−1)から(3−3)までを進めた。
(実施例4)
実施例1と同様にして、図2の工程(1−1)〜、図3の工程(2−1)までを進めた。次に、図3の工程(2−2)に示すように、上層配線10用の銅箔4上の厚さとしては2μm、層間接続用の穴5内の底面19の厚さとして2〜15μmの一段目の電解フィルド銅めっき層7aを形成する。電解めっき液には、実施例1と同じものを用いた。このとき、一段目の電解フィルド銅めっきの条件は、1.0A/dmの電流密度で、約8分であった。
次に、電解フィルド銅めっきの電流密度を1.0A/dmから0.5A/dmに落とし、1分間保持したまま、電解フィルド銅めっきを継続し、その後、連続して図3の工程(2−3)に示すように、上層配線10用の銅箔4及び一段目の電解フィルド銅めっき層7a上の厚さとしては、18μmの二段目の電解フィルド銅めっき層7bにより、層間接続15の充填を行った。このとき、二段目の電解フィルド銅めっきの条件は、1.5A/dmの電流密度で、約56分であった。この間、基板は電解フィルド銅めっき液に浸漬したままとした。次に、実施例1と同様にして、図4の工程(3−1)から(3−3)までを進めた。
(実施例5)
実施例1と同様にして、図2の工程(1−1)〜、図3の工程(2−1)までを進めた。次に、図3の工程(2−2)に示すように、上層配線10用の銅箔4上の厚さとしては1μm、層間接続用の穴5内の底面19の厚さとして1〜7μmの一段目の電解フィルド銅めっき層7aを形成する。電解フィルドめっき液には、実施例1と同じものを用いた。このとき、一段目の電解フィルド銅めっきの条件は、1.0A/dmの電流密度で、約4分であった。
次に、電解フィルド銅めっきの電流密度を1.0A/dmから0.5A/dmに落とし、1分間保持したまま、電解フィルド銅めっきを継続し、その後、連続して図3の工程(2−3)に示すように、上層配線10用の銅箔4及び一段目の電解フィルド銅めっき層7a上の厚さとしては、19μmの二段目の電解フィルド銅めっき層7bにより、層間接続15の充填を行った。このとき、二段目の電解フィルド銅めっきの条件は、1.0A/dmの電流密度で、約84分であった。この間、基板は電解フィルド銅めっき液に浸漬したままとした。次に、実施例1と同様にして、図4の工程(3−1)から(3−3)までを進めた。
(比較例1)
実施例1と同様にして、図2の工程(1−1)〜、図3の工程(2−1)までを進めた。次に、図6の工程(2−2)に示すように、上層配線10用の銅箔4上の厚さとしては20μmの一段目の電解フィルド銅めっき層7aを、1段階で形成した。電解フィルド銅めっき液には、実施例1と同じものを用いた。このとき、一段目の電解フィルド銅めっきの条件は、1.0A/dmの電流密度で、約88分であった。次に、実施例1と同様にして、図4の工程(3−1)から(3−3)までを進めた。
(比較例2)
実施例1と同様にして、図2の工程(1−1)〜、図3の工程(2−1)までを進めた。次に、図5の工程(2−2)に示すように、上層配線10用の銅箔4上の厚さとしては0.5μm、層間接続用の穴5内の底面19の厚さとして0.5〜3μmの一段目の電解フィルド銅めっき層7aを形成する。電解フィルド銅めっき液には、実施例1と同じものを用いた。このとき、一段目の電解フィルド銅めっきの条件は、1.0A/dmの電流密度で、約2分であった。このとき、一段目の電解フィルド銅めっき層7aを形成した層間接続15の断面形状は、一段目の電解フィルドめっき層7aが下方空間13を充填していなかった。
次に、電解フィルド銅めっきの電流密度を1.0A/dmから0.5A/dmに落とし、1分間保持したまま、電解フィルド銅めっきを継続し、その後、連続して図5の工程(2−3)に示すように、上層配線10用の銅箔4及び一段目の電解フィルド銅めっき層7a上の厚さとしては、19.5μmの二段目の電解フィルド銅めっき層7bにより、層間接続15の充填を行った。このとき、二段目の電解フィルド銅めっきの条件は、1.0A/dmの電流密度で、約86分であった。この間、基板は電解フィルド銅めっき液に浸漬したままとした。次に、実施例1と同様にして、図4の工程(3−1)から(3−3)までを進めた。
表1に、実施例1〜5及び比較例1、2において、層間接続の断面を顕微鏡で観察することにより、めっきボイドの発生頻度をまとめた。実施例1〜4では、ボイド発生頻度が0%で、層間接続用の穴を充填することができた。実施例5では、6.5%のボイド発生率であり、ほぼ層間接続用の穴を充填することができた。一方、比較例1では、ボイド発生がほぼ100%となった。比較例2では、75%のボイド発生率であった。また、電解フィルド銅めっきの途中で、一旦電流密度を低下させた実施例1〜5及び比較例2では、一段目の電解フィルド銅めっき層と二段目の電解フィルド銅めっき層との間にめっき層の境界が観察された。このめっき層の境界によって、一段目の電解フィルド銅めっき層と二段目の電解銅めっき層との境界を識別することができ、その結果、実施例1〜5の層間接続の断面形状は、一段目の電解フィルド銅めっき層が下方空間を充填し、層間接続の内部の直径が、開口部(めっき開口部)の直径より大きい蛸壺状であることが確認できた。一方、比較例1の層間接続の断面形状は、実施例1から5で見られた一段目の電解フィルド銅めっき層と二段目の電解銅めっき層との境界を表すめっき層の境界は観察されず、直下部を起点とする下方空間の電解フィルド銅めっき層が、層間接続の内部のそれ以外の箇所よりも厚く成長し、ボイドを残したまま開口部を塞いでいることがわかった。また、比較例2の層間接続の断面形状は、一段目の電解フィルド銅めっき層が、下方空間を充填しておらず、このために、比較例1と同様に、二段目の電解フィルド銅めっき層が、直下部を起点とする下方空間で厚く成長し、ボイドを残したまま開口部を塞いでいることがわかった。
Figure 0006350063
1.内層配線
2.内層材
3.プリプレグ又は絶縁層
4.金属箔又は銅箔
5.層間接続用の穴
6.無電解めっき層又は無電解銅めっき層
7.電解フィルドめっき層又は電解フィルド銅めっき層
7a.一段目の電解フィルドめっき層又は一段目の電解フィルド銅めっき層
7b.二段目の電解フィルドめっき層又は二段目の電解フィルド銅めっき層
8.黒化処理層
9.めっき層の境界
10.上層配線
11.エッチングレジスト
12.金属箔の飛び出し
13.下方空間
14.凹み
15.層間接続
16.ボイド
17.直下部
18.内壁
19.底部又は底面
20.(内部の)直径
21.(開口部の)直径
22.積層体
23.多層配線基板
24.開口部
24a.金属箔開口部又は銅箔開口部
24b.めっき開口部

Claims (5)

  1. 内層配線を形成した内層材と絶縁層と上層配線用の金属箔とを積層一体化して形成される積層体と、この積層体の前記上層配線用の金属箔と絶縁層を貫通する層間接続用の穴と、この層間接続用の穴の開口部に形成された上層配線用の金属箔の飛び出しと、この金属箔の飛び出しと前記層間接続用の穴の内壁との間に形成される下方空間と、前記層間接続用の穴を電解フィルドめっき層で充填した層間接続と、を有する多層配線基板であって、
    前記層間接続用の穴を充填する電解フィルドめっき層が、少なくとも2層以上に形成されており、
    前記2層以上の電解フィルドめっき層のうち、最外層を除く何れかの層の電解フィルドめっき層によって、層間接続用の穴の開口部に形成された上層配線用の金属箔の飛び出しと前記層間接続用の穴の内壁との間の下方空間が充填され、かつ、最外層を除く何れかの層の電解フィルドめっき層によって形成される層間接続の内部の最大径が開口部の最小径と同等以上である多層配線基板。
  2. 請求項1において、前記2層以上の電解フィルドめっき層のうち、最外層を除く何れかの層の電解フィルドめっき層によって形成される前記層間接が、層間接続用の穴の開口部に形成された上層配線用の金属箔の飛び出しと前記層間接続用の穴の内壁との間の下方空間を電解フィルドめっきが充填し、かつ、層間接続の内部の最大径が開口部の最小径より大きい蛸壺状である多層配線基板。
  3. 請求項1又は2において、前記層間接続用の穴を充填する電解フィルドめっき層が、2層に形成されており、
    前記2層の電解フィルドめっき層のうち、下層の電解フィルドめっき層によって、層間接続用の穴の開口部に形成された上層配線用の金属箔の飛び出しと前記層間接続用の穴の内壁との間の下方空間が充填され、かつ、下層の電解フィルドめっき層によって形成される層間接続の内部の最大径が開口部の最小径と同等以上である多層配線基板。
  4. 請求項1から3の何れかにおいて、前記層間接続用の穴が、前記積層体の上層配線用の金属箔と絶縁層を貫通し内層配線に到る非貫通穴である多層配線基板。
  5. 請求項1から4の何れかにおいて、層間接続用の穴のアスペクト比が、1.0以上である多層配線基板。
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