JP6348822B2 - 電子機器 - Google Patents

電子機器 Download PDF

Info

Publication number
JP6348822B2
JP6348822B2 JP2014220180A JP2014220180A JP6348822B2 JP 6348822 B2 JP6348822 B2 JP 6348822B2 JP 2014220180 A JP2014220180 A JP 2014220180A JP 2014220180 A JP2014220180 A JP 2014220180A JP 6348822 B2 JP6348822 B2 JP 6348822B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening
width
metal plate
main surface
shape
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014220180A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016086146A (ja
Inventor
幸太 日比野
幸太 日比野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2014220180A priority Critical patent/JP6348822B2/ja
Priority to US14/926,911 priority patent/US9754741B2/en
Publication of JP2016086146A publication Critical patent/JP2016086146A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6348822B2 publication Critical patent/JP6348822B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H13/00Switches having rectilinearly-movable operating part or parts adapted for pushing or pulling in one direction only, e.g. push-button switch
    • H01H13/70Switches having rectilinearly-movable operating part or parts adapted for pushing or pulling in one direction only, e.g. push-button switch having a plurality of operating members associated with different sets of contacts, e.g. keyboard
    • H01H13/88Processes specially adapted for manufacture of rectilinearly movable switches having a plurality of operating members associated with different sets of contacts, e.g. keyboards
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F1/00Details not covered by groups G06F3/00 - G06F13/00 and G06F21/00
    • G06F1/16Constructional details or arrangements
    • G06F1/1613Constructional details or arrangements for portable computers
    • G06F1/1626Constructional details or arrangements for portable computers with a single-body enclosure integrating a flat display, e.g. Personal Digital Assistants [PDAs]
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F1/00Details not covered by groups G06F3/00 - G06F13/00 and G06F21/00
    • G06F1/16Constructional details or arrangements
    • G06F1/18Packaging or power distribution
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H2229/00Manufacturing
    • H01H2229/022Modular assembly
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H2229/00Manufacturing
    • H01H2229/042Snap coupling; Snap mounting
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H2229/00Manufacturing
    • H01H2229/044Injection moulding
    • H01H2229/048Insertion moulding

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Human Computer Interaction (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Telephone Set Structure (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Casings For Electric Apparatus (AREA)

Description

本発明は、電子機器に関するものである。
携帯端末などの電子機器においては、近年、薄型化が求められる。樹脂で形成されていた筐体において薄型化が進むと剛性が不足する。そこで、薄さを維持しつつ剛性を確保するための方策として、金属板と樹脂材料とを組み合わせた筐体を用いることが考えられる。このような筐体を得るためには、金属板と樹脂材料とを以てインサート成形することが考えられる。
特開2008−113101号公報(特許文献1)には、携帯端末としての携帯電話機の筐体の一部として、インサート成形によって金属板と樹脂材料とを一体化した部品の例が記載されている。
特開2008−113101号公報
インサート成形によって金属板と樹脂材料とを一体化したとしても、金属板と樹脂材料とは弱い接合力によって一体化しているに過ぎず、この接合力は十分なものではない。一方、金属と樹脂とでは、材料特性が異なるため、たとえば衝撃時の挙動が異なる。衝撃時に2つの材料が互いに同じ挙動を示す性格のものならば、弱い接合力で一体化しているものであっても剥離はしにくいが、これら2つの材料が互いに異なる挙動を示そうとする場合には、インサート成形による弱い接合力のみで接合している部分は剥離してしまう場合があった。
衝撃時の他に、使用時に外力によって曲げられた場合にも同様の問題があった。
したがって、このようにインサート成形によって金属板と樹脂材料とを一体化した筐体を用いた携帯端末では、落下などによる衝撃が加わった場合や使用時に外力によって曲げられた場合、一体化していた金属板と樹脂材料との間で剥離が生じる場合があった。
そこで、本発明は、衝撃が加わったり曲げられたりしても剥離などの不具合が生じにくい電子機器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に基づく組合せ構造体は、第1主表面および上記第1主表面とは反対側を向く第2主表面を有し、貫通孔である接合強化開口部を有する金属板と、上記金属板に対して組み合わせられた樹脂部材とを備える。上記樹脂部材は、上記第2主表面に沿って上記接合強化開口部の投影領域の少なくとも一部から上記投影領域に隣接する領域へと延在するベース部と、上記ベース部から突出し、上記第2主表面の側から上記第1主表面の側へ向かうようにして上記接合強化開口部の内部に嵌入している接合強化凸部とを含む。上記接合強化開口部を平面的に見た形状は、上記接合強化開口部の平面的に見た形状の図心から第1の側に向かって第1距離だけ離れた位置における第1幅よりも、上記図心から上記第1の側に向かって上記第1距離よりも長い第2距離だけ離れた位置における第2幅の方が大きいアンカー形状を含む。
本発明によれば、接合強化開口部と接合強化凸部とがアンカー形状を以て掛合する関係にあるので、衝撃が加わったり曲げられたりしても剥離などの不具合が生じにくい電子機器とすることができる。
本発明に基づく実施の形態1における組合せ構造体の平面図である。 図1におけるII−II線に関する矢視断面図である。 図1におけるIII−III線に関する矢視断面図である。 図1におけるIV−IV線に関する矢視断面図である。 図1におけるV−V線に関する矢視断面図である。 図1におけるVI−VI線に関する矢視断面図である。 本発明に基づく実施の形態1における組合せ構造体が有する接合強化開口部の拡大図である。 図7におけるVIII−VIII線に関する矢視断面図である。 図7におけるIX−IX線に関する矢視断面図である。 本発明に基づく実施の形態1における組合せ構造体が有する接合強化開口部の形状の説明図である。 本発明に基づく実施の形態1における組合せ構造体が有する接合強化開口部の近傍に曲げモーメントが作用したときの様子の第1の説明図である。 本発明に基づく実施の形態1における組合せ構造体が有する接合強化開口部の近傍に曲げモーメントが作用したときの様子の第2の説明図である。 本発明に基づく実施の形態1における組合せ構造体の変形例が有する接合強化開口部の拡大図である。 図13におけるXIV−XIV線に関する矢視断面図である。 本発明に基づく実施の形態2における組合せ構造体が有する接合強化開口部の近傍の拡大平面図である。 本発明に基づく実施の形態3における組合せ構造体が有する接合強化開口部の近傍の拡大平面図である。 本発明に基づく実施の形態4における組合せ構造体が有する接合強化開口部の近傍の拡大平面図である。 本発明に基づく実施の形態5における組合せ構造体が有する接合強化開口部の近傍の拡大平面図である。 本発明に基づく実施の形態6における組合せ構造体が有する接合強化開口部の近傍の拡大平面図である。 本発明に基づく実施の形態6における組合せ構造体が有する接合強化開口部の形状の説明図である。 本発明に基づく実施の形態7における組合せ構造体が有する接合強化開口部の近傍の拡大平面図である。 本発明に基づく実施の形態7における組合せ構造体が有する接合強化開口部の形状の説明図である。 本発明に基づく実施の形態8における組合せ構造体が有する接合強化開口部の列の近傍の拡大平面図である。 図23におけるXXIV−XXIV線に関する矢視断面図である。 本発明に基づく実施の形態9における電子機器の斜視図である。 本発明に基づく実施の形態9における電子機器の分解図である。 本発明に基づく実施の形態9における電子機器に含まれるカバーパネルの説明図である。 本発明に基づく実施の形態10における電子機器が備える組合せ構造体の平面図である。 本発明に基づく実施の形態10における電子機器が備える組合せ構造体の変形例の平面図である。
(実施の形態1)
(構成)
図1〜図10を参照して、本発明に基づく実施の形態1における組合せ構造体について説明する。本実施の形態における組合せ構造体101の平面図を図1に示す。組合せ構造体101は、携帯端末の筐体の一部をなすものである。図1におけるII−II線に関する矢視断面図を図2に示す。図1におけるIII−III線に関する矢視断面図を図3に示す。図1におけるIV−IV線に関する矢視断面図を図4に示す。図1におけるV−V線に関する矢視断面図を図5に示す。図1におけるVI−VI線に関する矢視断面図を図6に示す。
図1に示したように、平面的に見たとき、組合せ構造体101の外形は略長方形である。組合せ構造体101は、樹脂部材2と金属板3とを組み合わせたものである。樹脂部材2は、略長方形の金属板3の外周を取り囲む部分を含む。金属板3にはいくつかの開口部が存在し、これらの開口部のうちの少なくともいくつかの内部には樹脂部材2が露出している。樹脂部材2は、図1に破線で示されているように、金属板3の裏側の一部の領域に沿って延在する部分を含んでいる。以下さらに詳しく説明する。
本実施の形態における組合せ構造体101は、第1主表面3aおよび第1主表面3aとは反対側を向く第2主表面3bを有し、貫通孔を有する金属板3と、金属板3に対して組み合わせられ、前記貫通孔内に一部が嵌入した状態となるように第2主表面3b側に配置された樹脂部材2とを備える。金属板3に設けられた前記貫通孔を平面的に見たときの開口部を、以下「接合強化開口部」という。
図1には複数の接合強化開口部3eが示されているが、このうちの1つを拡大したところを図7に示す。図7におけるVIII−VIII線に関する矢視断面図を図8に示す。図7におけるIX−IX線に関する矢視断面図を図9に示す。樹脂部材2は、金属板3の第2主表面3bに沿って接合強化開口部3eの投影領域の少なくとも一部から前記投影領域に隣接する領域へと延在するベース部2cと、ベース部2cから突出し、第2主表面3bの側から第1主表面3aの側へ向かうようにして接合強化開口部3eの内部に嵌入している接合強化凸部2dとを含む。図8および図9に示したように、接合強化凸部2dの頂面2uは、金属板3の第1主表面3aと同一平面内にある。
本実施の形態では、金属板3の貫通孔を平面的に見たときの開口部において、前記開口部の途中の1ヶ所における幅を第1幅とし、ここから前記開口部の外側寄りに向かってずれた箇所における前記第1幅と平行に測った幅を第2幅としたときに、前記第1幅より前記第2幅の方が大きいような前記第1幅および前記第2幅の組合せをとりうる。このことを以下に具体的に説明する。
接合強化開口部3eを平面的に見た様子を図10に示す。接合強化開口部3eの形状は、接合強化開口部3eの途中の1ヶ所における幅を第1幅W1とし、ここから接合強化開口部3eの外側寄りに向かってずれた箇所における第1幅W1と平行に測った幅を第2幅W2としたときに、第1幅W1より第2幅W2の方が大きいアンカー形状を含む。言い換えれば、接合強化開口部3eを平面的に見た形状は、接合強化開口部3eの平面的に見た形状の図心Gから第1の側Zに向かって第1距離D1だけ離れた位置における第1幅W1よりも、図心Gから第1の側Zに向かって第1距離D1よりも長い第2距離D2だけ離れた位置における第2幅W2の方が大きいアンカー形状5を含む。図10に示した例では、右側の台形のような部分がアンカー形状5である。
図10に示した例では、接合強化開口部3eの平面的に見た形状の図心Gから、右側のアンカー形状5のうち左端の最も幅が狭くなっている箇所までの距離をD1としているが、D1およびD2のとり方はこれに限らない。接合強化開口部3eを平面的に見た形状の中で適当な位置にD1およびD2を定めたときに上述のような幅の大小関係が成り立つ組合せが1つ以上存在すればよい。アンカー形状は台形のような形状とは限らない。アンカー形状としては、後述のようにいろいろなバリエーションが考えられる。
「アンカー形状」について、ここでは図10を参照して具体的形状の例を説明したが、「アンカー形状」については、以下のように説明することもできる。「アンカー形状」とは、開口部を有する平板状の第1部材と前記開口部内に少なくとも一部が嵌入するように配置された第2部材との間で、前記第1部材の面方向に引張力が作用したときに、前記開口部の輪郭形状の一部を利用して第1部材と第2部材との相互間で掛合関係を生じさせて、第1部材と第2部材との相対的位置関係を維持したまま、第1部材と第2部材との相互間で前記引張力を伝達することができるような形状のことである。本実施の形態で示した例では、第1部材が金属板3であり、第2部材が樹脂部材2である。
なお、図1に示した例では、樹脂部材2は、ボタンを配置するための開口46を有する。開口46はあくまで一例として示したものであって、開口46の位置、形状、個数などはこの通りとは限らない。樹脂部材2にこのような開口46がない構成であってもよい。
(作用・効果)
本実施の形態では、接合強化開口部3eを平面的に見た形状がアンカー形状を含んでいるので、たとえば図11に矢印91で示すように曲げモーメントが作用した場合、図12に矢印92に示すようにアンカー形状を以て掛合する関係にあるので、金属板3に作用する引張力が接合強化凸部2dにも伝達され、金属板3と樹脂部材2との間の剥離を防止することができる。これについて、以下に詳しく説明する。
衝撃または使用時の外力により曲げが発生した場合、接合強化開口部3eの近傍の様子は図11に示すようになる。すなわち、ある瞬間に注目すれば、矢印91に示すように曲げモーメントが作用する。このような曲げモーメントにより、上面近傍には引張力が作用し、下面近傍には圧縮力が作用する。接合強化開口部3eの内部は接合強化凸部2dによって満たされている。このとき、平面的に見れば図12に示すように、金属板3に囲まれるようにして樹脂部材2の一部が露出している。すなわち、金属面に囲まれた状態で限られた面積の樹脂面が露出している。
接合強化凸部2dと金属板3とが側面同士で接している部分は、面積が小さく接合力自体がさほど大きくはない。もし接合強化開口部3eが長方形や円形などのような単純な形状の開口部であり、この開口部が同形状の樹脂による凸部で満たされているだけであった場合には、曲げモーメントによって引張力が作用して金属板3が伸びたときには、開口部の内部の樹脂部材2は伸びに追従できずに、金属板の開口部の内周面と凸部の外周面とが剥離してしまう場合がある。そのような剥離が生じた場合、剥離した箇所を起点にさらに周辺に剥離が進展する場合がある。
しかし、本実施の形態では、図12に示すように、接合強化開口部3eを平面的に見た形状はアンカー形状を含んでおり、樹脂部材2もこのアンカー形状の領域を満たすように接合強化凸部2dとして突出している。
曲げモーメントが作用することによって、図12に示される上面すなわち紙面手前の面が左右方向に引っ張られる際には、アンカー形状の存在により、金属板3から樹脂部材2に矢印92に示すように力が作用する。すなわち、金属板3は曲げモーメントにより自らが先行して伸びようとするだけでなく矢印92に示すように樹脂部材2を引き連れて引っ張ることとなる。言い換えれば、金属板3は、樹脂部材2のうちアンカー形状の部分を把持した状態で伸びようとする。したがって、金属板3が伸びようとする際には樹脂部材2も伸びることとなり、金属板の開口部の内周面と凸部の外周面とが剥離してしまう事態を防止することができ、周辺への剥離の進展も防止することができる。
したがって、本実施の形態では、衝撃が加わったり外力により曲げられたりしても剥離などの不具合が生じにくい組合せ構造体とすることができる。このような、接合強化開口部3eと接合強化凸部2dとの組合せは、想定し得る曲げに対応して適切な方向を長手方向とするように配置すればよい。
なお、図10に示したように、接合強化開口部3eは、接合強化開口部3eの外側に向かうにつれてテーパ状に広がる2辺を有することが好ましい。言い換えれば、アンカー形状5は、図心Gから第1の側Zに向かうにつれてテーパ状に広がる2辺を有することが好ましい。この構成であれば、金属板3と樹脂部材2とは、これらの2辺の全区間にわたって引っ掛かることができるので、金属板3から樹脂部材2への引張力の伝達が円滑に行なわれる。
本実施の形態では、図8および図9に示したように、接合強化凸部2dの頂面2uが第1主表面3aと同一平面内にあるものとしたが、このことは必須ではなく、頂面2uが第1主表面3aより高くなっていたり低くなっていたりしてもよい。ただし、頂面2uが第1主表面3aより高くなっていれば第1主表面3aに他の部品を設置する際に邪魔になる場合がある。また、頂面2uが第1主表面3aより低くなっていれば接合強化凸部2dの側面と接合強化開口部3eの内面とが掛合する部分が小さくなるので、接合強化の効果が小さくなる場合がある。頂面2uが第1主表面3aと同一平面内にあれば、十分な接合強化の効果を確保しつつ、第1主表面3aに突出部を生じさせないので最も好ましい。
なお、金属板3と樹脂部材2とは、インサート成形されることによって組み合わさっていることが好ましい。インサート成形以外の方法で両材料を組み合わせても同様の構造を実現することはでき、その場合にも一定の効果を得ることはできる。しかし、インサート成形を採用することにより、金属と樹脂とが本実施の形態で示したように密接に嵌合した構造を容易に実現することができる。
本実施の形態では、図7〜図9に示したように、樹脂部材2のベース部2cが接合強化開口部3eの投影領域の全体に延在している例を示した。言い換えれば、接合強化開口部3eの全域にわたってベース部2cが存在している例を示した。しかし、ベース部2cは、このように接合強化開口部3eの投影領域の全体にわたって延在しているとは限らず、一部のみに延在している構成であってもよい。たとえば、図13および図14に示すような構成であってもよい。図14は、図13におけるXIV−XIV線に関する矢視断面図である。この例では、ベース部2cは接合強化開口部3eの投影領域のうち半分にのみ延在している。図13において破線より下側の領域では金属板3の第2主表面3bに沿ってベース部2cが延在しているが、破線より上側の領域ではベース部2cは延在していない。樹脂部材2の体積をなるべく減らしたい場合、あるいは、樹脂部材2のベース部2cが延在する面積をなるべく減らしたい場合には、このように、ベース部2cが接合強化開口部3eの投影領域の一部にのみ延在する構成を採用してもよい。
本実施の形態では、組合せ構造体101の全体が平面的に見て略長方形であるものとして説明した。金属板3も略長方形であるものとして説明した。金属板3は、平面的に見て長手方向を特定可能な形状であり、接合強化開口部3eを平面的に見た形状の長手方向は、金属板3の長手方向と平行であることが好ましい。本実施の形態では、たとえば図1でいえば、金属板3は、明らかに図中の上下方向を長手方向としている。このように金属板3の長手方向を特定することができる。一方、接合強化開口部3eも図1における上下方向を長手方向としている。したがって、図1に示した例では、接合強化開口部3eを平面的に見た形状の長手方向は、金属板3の長手方向と平行である。一般的に、衝撃時や使用時に金属板3に発生する曲げは特に長手方向に発生しやすいので、接合強化開口部3eを平面的に見た形状の長手方向が金属板3の長手方向と平行となっていれば、接合強化開口部3eと接合強化凸部2dとの組合せによる剥離防止の効果が効率良く働くことができる。
接合強化開口部3eは、平面的に見て、金属板3の外形をなす辺のいずれかに沿って配置されていることが好ましい。図1では、一例として6個の接合強化開口部3eが表示されているが、これらの6個はいずれもこの条件を満たすように配置されている。すなわち、図1に示した例では、左の4個の接合強化開口部3eは、金属板3の辺3uに沿って配置されており、右の2個の接合強化開口部3eは、金属板3の辺3vに沿って配置されている。接合強化開口部3eが上述のように金属板3の外形をなす辺に沿って配置されていれば、樹脂部材2のベース部2cが延在する面積を抑えることができる。もちろん、複数の接合強化開口部3eの全てがこのように金属板3の辺に沿っていなければならないわけではなく、複数の接合強化開口部3eの中にはいずれかの辺にも沿っていない配置の接合強化開口部3eがあってもよい。
図1に示した例では、辺3u,3vに沿ってそれぞれ接合強化開口部3eの列が1列だけ配置されているが、1つの辺に沿って接合強化開口部3eの列が平行に2列以上配置されていてもよい。
本実施の形態では、図1に示したように、1つの金属板3に複数の接合強化開口部3eが設けられて各接合強化開口部3eにそれぞれ別箇の接合強化凸部2dが嵌入している構成を示したが、このように1つの組合せ構造体に、接合強化開口部3eと接合強化凸部2dとの組合せが複数含まれていることは必須ではない。接合強化開口部3eと接合強化凸部2dとの組合せがたとえ1つ含まれているだけであっても、ある程度の効果は得ることができる。ただし、金属板と樹脂部材との間の剥離を効果的に防止するためには、図1に示したように、1つの組合せ構造体101において接合強化開口部3eと接合強化凸部2dとの組合せが複数含まれていることが好ましい。
なお、図1〜図14では、接合強化開口部3eの平面的形状として一定の形状を例示した。この形状においては、長手方向の両端がそれぞれアンカー形状5として略台形となっており、互いに外に向かうにつれてテーパ状に幅が広くなっている。これら2つの略台形部分の間は長方形でつながれている。しかし、ここで示した接合強化開口部3eの形状はあくまで一例であり、他のさまざまな形状も考えられる。
他に考えられる形状のうちのいくつかの例を、以下に実施の形態2〜7として説明する。実施の形態2〜7では、接合強化開口部の形状がそれぞれ異なるので、接合強化開口部の形状に注目してそれぞれ詳しく説明する。実施の形態2〜7では、組合せ構造体としての全体構造は基本的に実施の形態1と同様であるので、全体構造の説明はここでは繰り返さない。
(実施の形態2)
たとえば、図15に示すように、接合強化開口部3eは、2つのアンカー形状5a,5bを結ぶ直線状の部分から異なる向きにさらに他のアンカー形状5cが分岐しているものであってもよい。図15に示した例では、接合強化開口部3eの全体が略T字形状となっている。この接合強化開口部3eは少なくとも3つのアンカー形状を含んでいるといえる。
(実施の形態3)
図16に示すように、大きな面積を占める基本図形から外側に向かってアンカー形状5の部分が1つ以上延在しているような形状であってもよい。図16で示した例では1つの接合強化開口部3eに対して略台形のアンカー形状5が3つ設けられている。この例では、金属板3の角に近い位置に接合強化開口部3eが設けられているので、樹脂部材2が見えている。このように接合強化開口部3eは金属板3の外形線に接していてもよい。
ただし、本実施の形態で示したような形状の接合強化開口部3eが金属板3の端または角の近傍でしか採用できないというわけではなく、金属板3の外形線から離れた箇所にこのような接合強化開口部3eが設けられていてもよい。また、1つの接合強化開口部3eに対して設けられるアンカー形状5の個数は3以外であってもよい。
(実施の形態4)
図17に示すように、接合強化開口部3eは、略円形の部分から略台形のアンカー形状5が延在する形状であってもよい。図17に示した例では、接合強化開口部3eは鍵穴のような形状となっている。ここでは、接合強化開口部3eの一例として、1つの略円形の部分から1つのアンカー形状5が突出している形状のものを例示したが、1つの略円形の部分から複数のアンカー形状がそれぞれ異なる向きに突出している形状であってもよい。
(実施の形態5)
アンカー形状は略台形の形状に限らず他の形状であってもよい。略台形以外の形状のアンカー形状を含む接合強化開口部3eの一例を、図18に示す。この例ではアンカー形状はT字形となっている。接合強化開口部3eは、2つのT字形の部分を互いに逆向きに組み合わせた形状となっている。このような構成であっても効果を得ることができる。
(実施の形態6)
接合強化開口部3eのさらに他の一例を図19に示す。この例では、接合強化開口部3eの上半分が1つのアンカー形状であり、下半分はもう1つのアンカー形状であるとみなすことができる。この例については、図20を参照して詳細に検証する。図20には、接合強化開口部3eが拡大して示されている。一例として図20に示すように第1の側Zを定める。接合強化開口部3eを平面的に見た形状は、接合強化開口部3eの平面的に見た形状の図心Gから第1の側Zに向かって第1距離D1だけ離れた位置における第1幅W1よりも、図心Gから第1の側Zに向かって第1距離D1よりも長い第2距離D2だけ離れた位置における第2幅W2の方が大きいアンカー形状を含む。したがって、この場合も、実施の形態1で説明したアンカー形状の条件は満たされている。このような構成であっても効果を得ることができる。
特に、接合強化開口部3eの外形を図19に示したような複雑な形状とした場合、図中上下方向だけでなく、さまざまな方向の伸びや圧縮に対して有効に働くことができる。したがって、金属板と樹脂部材との間の剥離をより効果的に防止することができる。
(実施の形態7)
接合強化開口部3eのさらに他の一例を図21に示す。この例では、接合強化開口部3eの上半分が1つのアンカー形状であり、下半分はもう1つのアンカー形状であるとみなすことができる。この例については、図22を参照して詳細に検証する。図22には、接合強化開口部3eが拡大して示されている。一例として図22に示すように第1の側Zを定める。接合強化開口部3eを平面的に見た形状は、接合強化開口部3eの平面的に見た形状の図心Gから第1の側Zに向かって第1距離D1だけ離れた位置における第1幅W1よりも、図心Gから第1の側Zに向かって第1距離D1よりも長い第2距離D2だけ離れた位置における第2幅W2の方が大きいアンカー形状を含む。したがって、この場合も、実施の形態1で説明したアンカー形状の条件は満たされている。このような構成であっても効果を得ることができる。
(実施の形態8)
(構成)
図1および図23〜図24を参照して、本発明に基づく実施の形態8における組合せ構造体について説明する。本実施の形態では、組合せ構造体としての全体構造は基本的に実施の形態1と同様であるので、全体構造の説明はここでは繰り返さない。実施の形態1で例示した組合せ構造体101も、本実施の形態で説明する構成を既に備えているが、構成を明確にするために、本実施の形態では、改めて説明する。
本実施の形態における組合せ構造体は、図1に示したように、複数の接合強化開口部とこれに対応する複数の接合強化凸部とを備えている。言い換えれば、組合せ構造体は、接合強化開口部3eと接合強化凸部2dとの組合せを複数含んでいる。図23に示すように、このうち1つの接合強化開口部を第1の接合強化開口部と呼び、第1の接合強化開口部に嵌入する接合強化凸部を第1の接合強化凸部と呼ぶこととする。図23におけるXXIV−XXIV線に関する矢視断面図を図24に示す。
上述のように、1つの接合強化開口部を第1の接合強化開口部3e1と呼び、樹脂部材2のうち金属板3に設けられた貫通孔である第1の接合強化開口部3e1内に入り込んでいる部分を第1の接合強化凸部2d1と呼ぶこととすると、本実施の形態では、第1の接合強化開口部3e1を平面的に見た形状の長手方向に沿って第1の接合強化開口部3e1と一直線上に並ぶように、第1の接合強化開口部3e1と同じ平面的形状の第2の接合強化開口部3e2が配置され、第2の接合強化開口部3e2に対しては第2の接合強化凸部2d2が金属板3の第2主表面3bの側から第1主表面3aの側へ向かうようにして第2の接合強化開口部3e2の内部に嵌入している。前記第1の接合強化凸部と前記第2の接合強化凸部とは、共通する樹脂部材2から突出している。より正確にいえば、前記第1の接合強化凸部と前記第2の接合強化凸部とは、共通するベース部2cから突出している。
(作用・効果)
本実施の形態では、このように少なくとも2つの接合強化開口部が接合強化開口部の長手方向かつ一直線上に並んでいるので、アンカー形状による剥離防止の効果を連続的に発揮することができる。本実施の形態では、1点のみではなくこの中心線に沿ってまとまりを以て金属板と樹脂部材とをつなぎとめることができるので、より効果的に剥離を防止することができる。
本実施の形態では、第2の接合強化開口部3e2は、第1の接合強化開口部3e1と同じ平面的形状を有するものとしたが、平面的形状は完全に同じでなくてもよい。
(実施の形態9)
(電子機器)
図25および図26を参照して、本発明に基づく実施の形態9における電子機器について説明する。本実施の形態における電子機器は、上述のいずれかの実施の形態で説明した組合せ構造体を備える。ここでは一例として、実施の形態1で説明した組合せ構造体101を備える電子機器501について説明する。
本実施の形態における電子機器501は、図25に示すように、スクリーン部41を保持する正面側筐体部品として組合せ構造体101を備える。組合せ構造体101による正面側筐体部品と背面側筐体部品45とが組み合わさることによって筐体40を構成している。電子機器501を分解したところを図26に示す。
組合せ構造体101の上面には凹みがあり、この凹みに収まるようにスクリーン部41が重ねられる。組合せ構造体101の上面の凹みの底には、金属板3が配置されており、金属板3に設けられた接合強化開口部3eおよびこれに嵌入する接合強化凸部2dが見えている。接合強化凸部2dは、最外枠を構成する部分と同じく樹脂部材2の一部である。
組合せ構造体101の下側には配線基板42が配置される。配線基板42の表面には、さまざまな電子部品44a,44bが設置され、バッテリ43も設置されている。電子部品44a,44bおよびバッテリ43の個数、寸法比、位置関係はあくまで例示であり、このとおりとは限らない。配線基板42のさらに下側には、筐体40の一部をなす背面側筐体部品45が重ねられる。組合せ構造体101と背面側筐体部品45とが組み合わさることによって両者の間に配線基板42は収容される。図25では筐体40が最も外側に露出した状態となっているが、実際には、このさらに外側にさらに外装ケース(図示せず)を備えることとして、筐体40は外装ケースによってほぼ覆われた状態となっていてもよい。
図26に示した例では、樹脂部材2は、ボタン4を配置するための開口46を有しており、組立ての際にボタン4は開口46内に配置される。ただし、ここで示したボタン4および開口46はあくまで一例であり、これらの位置、形状、個数などはこの通りとは限らない。
図26に例示するように、スクリーン部41は、カバーパネル121と、カバーパネル121の裏面側に配置された表示パネル122とを備える。カバーパネル121は透明なパネルである。表示パネル122が動作することによって、電子機器501は画像などを表示することができる。図26に示した例では、さらに表示パネル122の裏面側にタッチパネル123が配置されている。この例では、スクリーン部41は、タッチパネル123をも含む。表示パネル122およびタッチパネル123はカバーパネル121に対して予め貼り付けられていてもよい。図26に示した例では、カバーパネル121の裏面に表示パネル122およびタッチパネル123を貼り付けたものをスクリーン部41と呼んでいる。この場合、カバーパネル121は、表示パネル122およびタッチパネル123を支持する役割も担っている。図26に示した例では、表示パネル122およびタッチパネル123の各々の面積は、カバーパネル121の面積に比べて小さいものとなっているが、ここで示している面積の大小関係はあくまで一例である。
なお、図26の場合、最も外側から見て、カバーパネル121、表示パネル122、タッチパネル123という順で重ねられている。すなわち、タッチパネル123とカバーパネル121との間に表示パネル122が配置されている。しかし、図26に示した配置順はあくまで一例であって、これとは異なる順で重ねられていてもよい。
表示パネル122は、たとえば、液晶表示パネルであってもよく、有機ELパネルであってもよい。表示パネル122は、ここに例示した以外の種類の表示機能を有するパネルであってもよい。表示パネル122は、図示しない制御部によって制御されることによって、文字、記号、図形などの各種情報を表示する。表示パネル122に表示される情報は、カバーパネル121を通して使用者に視認可能となる。
タッチパネル123は、たとえば、投影型静電量容量方式のシート状のタッチパネルである。タッチパネル123は、スクリーン部41に対する物体の接触を検出し、その検出結果に応じた検出信号を出力する。図示しない制御部は、タッチパネル123から出力される検出信号に基づいてスクリーン部41に対して行われた操作の内容を特定し、その操作内容に応じた動作を行なう。
ここでは表示パネル122とタッチパネル123とを別々のパネルとして示したが、1枚で両方の機能を兼ね備えたパネルを用いてもよい。そのようなタッチ検出機能付き表示パネルを用いる場合は、カバーパネル121の裏面にタッチ検出機能付き表示パネルを配置すればよい。
スクリーン部41は、たとえば板状であって、平面視において一定の長手方向を有する形状をなしている。図25および図26に示した例では、スクリーン部41は全体が長方形をなしている。なお、スクリーン部41は全体が平面形状を有するものであってもよいし、少なくとも一部に湾曲形状を有するものであってもよい。
カバーパネル121は、ガラス、樹脂材料、結晶性材料などから主に構成される。樹脂材料としては、たとえば、アクリル樹脂などが挙げられる。結晶性材料としては、たとえばサファイアが挙げられる。ここで、サファイアとは、アルミナ(Al)を主成分とする単結晶のことをいい、本明細書では、Al純度が約90%以上の単結晶のことをいう。傷がよりつきにくくなるという点で、Al純度は99%以上であることが好ましい。カバーパネル121の材料としては他に、たとえば、ダイヤモンド、ジルコニア、チタニア、水晶、タンタル酸リチウム、酸化窒化アルミニウムなどが挙げられる。これらも、傷がよりつきにくくなるという点で、純度が約90%以上の単結晶であることが好ましい。なお、カバーパネルは、サファイア単体から構成されるカバーパネルであってもよいが、その他に、ガラスパネルとサファイアパネルと貼り合わせて形成されたカバーパネルであってもよい。以下、「サファイア製カバーパネル」といったときには、サファイア単体から構成されるカバーパネルに限らず、ガラスパネルとサファイアパネルと貼り合わせて形成されたカバーパネルを含む。
本実施の形態では、カバーパネル121は、電子機器501の表面に配置されるサファイアからなる層を含む一層構造のパネルであるものとして示したが、カバーパネル121は、当該層を含む複数層構造の複合パネル(積層パネル)であってもよい。たとえば、カバーパネル121は、電子機器501の表面に配置されるサファイアからなる層(サファイアパネル)と、このサファイアからなる層に貼り付けられたガラスからなる層(ガラスパネル)とで構成された2層構造の複合パネルであってもよい。また、カバーパネル121は、電子機器501の表面に配置されるサファイアからなる層(サファイアパネル)と、このサファイアからなる層に貼り付けられたガラスからなる層(ガラスパネル)と、このガラスからなる層に貼り付けられたサファイアからなる層(サファイアパネル)とで構成された3層構造の複合パネルであってもよい。
カバーパネル121は、サファイア以外の結晶性材料、たとえば、ダイヤモンド、ジルコニア、チタニア、水晶、タンタル酸リチウム、酸化窒化アルミニウムなどからなる層を含んでいてもよい。
カバーパネル121は、組合せ構造体101と一体となって撓むが、本実施の形態では、上述のように、組み合わせ構造体101において金属板と樹脂部材とが剥離しにくくなり、結果としてカバーパネル121の撓みをも低減することができる。カバーパネル121の上述の材料のなかで、サファイアなどの結晶性材料は、その硬度ゆえ撓みに対して追従できずに割れが発生する場合があるが、上述の組合せ構造体を用いることで、前記割れを抑制することができる。カバーパネル121が主にサファイアで形成されている場合、サファイアの単結晶構造の方位との関係で、方向によって割れやすさが異なる。たとえば、カバーパネル121の長手方向と短手方向で、割れやすさが異なる。サファイア単結晶の代表的な面方位としては、A面、C面、R面が挙げられ、軸方位としては、c軸、m軸、a軸が挙げられる。
図27にカバーパネル121の一例を示す。ここで示すカバーパネル121はサファイア製カバーパネルである。カバーパネル121の主面121aがA面に平行で、カバーパネル121の長手方向81がc軸に平行である場合、このカバーパネル121は長手方向81に沿って割れやすい。したがって、この場合、カバーパネル121の短手方向82と平行になるように長手方向を位置させた接合強化開口部3eを金属板3に設けることが好ましい。図27では、カバーパネル121の短手方向82に沿って配置された接合強化開口部3eを示しているが、接合強化開口部3eをこのような方向にのみ配置するという意味ではない。実際には、図27に示した以外にも接合強化開口部3eが設けられていてよい。接合強化開口部3eは金属板3内においてさまざまな方向をそれぞれ長手方向とするように配置されていてもよく、図27では、説明の便宜のため、そのうちカバーパネル121の短手方向82を長手方向とする接合強化開口部3eのみを抽出して表示しているに過ぎない。これ以外の方向を長手方向とするように配置された接合強化開口部と併用することとしてよい。たとえば、カバーパネル121の長手方向81と短手方向82とのそれぞれに対応して、それぞれを長手方向とするように接合強化開口部が設けられていることが好ましい。
また、別の例として、サファイア製カバーパネルであるところのカバーパネル121の主面121aがA面に平行で、カバーパネル121の短手方向82がc軸に平行である場合、カバーパネル121は短手方向82に沿って割れやすい。したがって、この場合は、カバーパネル121の長手方向81と平行になるように長手方向を位置させた接合強化開口部3eを金属板3に設けることが好ましい。
なお、本実施の形態における電子機器においては、図8、図9などに示したように、接合強化凸部2dの頂面2uは、第1主表面3aと同一平面内にあり、図26に示したように金属板3の第1主表面3aの側に隣接してパネル状部品が配置されていることが好ましい。この構成を採用することにより、接合強化凸部2dが第1主表面3aから突出しないので、パネル状部品は金属板3の第1主表面3aに密着させて配置することができ、電子機器の薄型化に貢献することができる。図26では、パネル状部品の一例としてスクリーン部41が示されているが、パネル状部品はスクリーン部以外のものであってもよい。
また、上述のように、カバーパネル121に、サファイア、ダイヤモンド、ジルコニア、チタニア、水晶、タンタル酸リチウム、酸化窒化アルミニウムなどの結晶性材料を用いる例を示したが、本実施の形態は、これらの例には限定されない。たとえばカバーパネル121以外のものにこれらの結晶性材料が用いられているものであってもよい。たとえば背面側筐体部品45の全部または一部に、サファイア、ダイヤモンド、ジルコニア、チタニア、水晶、タンタル酸リチウム、酸化窒化アルミニウムなどの結晶性材料を用いた場合にも、接合強化開口部を組合せ構造体の金属板に設けることによって、上述の効果を得ることができる。
上述したように、パネル状部品は、サファイアパネルを含むことが好ましい。この構成を採用することにより、サファイアパネルが割れる可能性を低減することができるので、組合せ構造体の金属板に設けた接合強化開口部の効果をより顕著に享受することができる。
パネル状部品がサファイアパネルを含む場合には、さらに以下のことがいえる。前記サファイアパネルは単結晶サファイアからなり、前記サファイアパネルの主面は、前記単結晶サファイアのA面に平行であり、前記サファイアパネルが前記単結晶サファイアのc軸に平行な長手方向を有し、なおかつ、前記開口部を平面的に見た形状が長手方向を有し、前記開口部の長手方向が前記サファイアパネルの長手方向に対して垂直であることが好ましい。この構成を採用することにより、開口部すなわち接合強化開口部の効果をより顕著に享受し、サファイアパネルが割れる可能性を低減することができる。
(実施の形態10)
(電子機器)
図28を参照して、本発明に基づく実施の形態10における電子機器について説明する。本実施の形態における電子機器は、上述のいずれかの実施の形態で説明した組合せ構造体を備える。本実施の形態における電子機器に含まれる組合せ構造体102を図28に示す。図28では、電子機器として組み立てたときにボタン4が占める予定の領域を2点鎖線で示している。
本実施の形態における電子機器は、ユーザが操作するためのボタン4を備え、組合せ構造体102に含まれる金属板3の外形辺のうち平面的に見てボタン4に近い側の辺3tに沿って、接合強化開口部3eが配置されている。
図28に示すように、本実施の形態における電子機器が備える組合せ構造体102においては、辺3u,3tの各々に沿ってそれぞれ複数の接合強化開口部3eが配置されている。
(作用・効果)
電子機器においてボタンがある側はユーザによって強く押される可能性が高いので、筐体の一部を構成する組合せ構造体に曲げが生じる可能性も高い。本実施の形態では、金属板3の外形辺のうち平面的に見てボタン4に近い側の辺3tに沿って、接合強化開口部3eが配置されているので、ボタンやその周辺に対する押圧に伴って生じる曲げに対抗して組合せ構造体の剥離を効果的に防止することができる。
なお、図28に示したのはあくまでボタンの配置の一例である。図28に示すように、ボタン4の長手方向と、接合強化開口部3eの長手方向とが、略平行であることが好ましい。図28に示した例では、平面的に見たとき金属板3の外縁より外側にボタン4が位置していたが、このような構成とは限らない。他の例として図29に示すように、ボタン4が金属板3の外縁より内側に位置していてもよい。図29では、本実施の形態における電子機器の変形例が備える組合せ構造体103の平面図を示している。図29に示した例の場合、スクリーン部はボタン4のための開口を有しており、ボタン4はこの開口に収まるように設けられている。なお、図示しないが、スクリーン部の開口にボタン4が設けられ、なおかつ、ボタン4が金属板3の外縁より外側に位置している構成であってもよい。図28、図29とも、ボタン4の形状、サイズ、個数、位置などはあくまで一例であってこのとおりとは限らない。
なお、上記実施の形態のうち複数を適宜組み合わせて採用してもよい。
なお、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
2 樹脂部材、2c ベース部、2d 接合強化凸部、2d1 第1の接合強化凸部、2d2 第2の接合強化凸部、2u 頂面、3 金属板、3a 第1主表面、3b 第2主表面、3e 接合強化開口部、3e1 第1の接合強化開口部、3e2 第2の接合強化開口部、3t,3u,3v 辺、4 ボタン、5 アンカー形状、40 筐体、41 スクリーン部、42 配線基板、43 バッテリ、44a,44b 電子部品、45 背面側筐体部品、46 (ボタンのための)開口、81 長手方向、82 短手方向、91,92 矢印、101,102,103 組合せ構造体、121 カバーパネル、121a (カバーパネルの)主面、122 表示パネル、123 タッチパネル、501 電子機器。

Claims (9)

  1. 第1主表面および前記第1主表面とは反対側を向く第2主表面を有し、貫通孔を有する金属板と、前記貫通孔内に一部が嵌入した状態となるように前記第2主表面側に配置された樹脂部材とを組み合わせた組合せ構造体と、
    ユーザが操作するためのボタンとを備え、
    前記貫通孔を平面的に見たときの開口部において、前記開口部の途中の1ヶ所における幅を第1幅とし、ここから前記開口部の外側寄りに向かってずれた箇所における前記第1幅と平行に測った幅を第2幅としたときに、前記第1幅より前記第2幅の方が大きいような前記第1幅および前記第2幅の組合せをとり、前記金属板の外形辺のうち平面的に見て前記ボタンに近い側の辺に沿って、前記開口部が配置されている、電子機器
  2. 前記開口部は、前記開口部の外側に向かうにつれてテーパ状に広がる2辺を有する、請求項1に記載の電子機器
  3. 前記金属板と前記樹脂部材とは、インサート成形されることによって組み合わさっている、請求項1または2に記載の電子機器
  4. 前記金属板は、平面的に見て長手方向を特定可能な形状であり、前記開口部を平面的に見た形状の長手方向は、前記金属板の長手方向と平行である、請求項1から3のいずれかに記載の電子機器
  5. 前記開口部は、平面的に見て、前記金属板の外形をなす辺のいずれかに沿って配置されている、請求項1から4のいずれかに記載の電子機器
  6. 前記開口部を第1の開口部と呼び、前記樹脂部材のうち前記貫通孔内に入り込んでいる部分を第1の凸部と呼ぶこととすると、
    前記第1の開口部を平面的に見た形状の長手方向に沿って前記第1の開口部と一直線上に並ぶように、前記第1の開口部と同じ平面的形状の第2の開口部が配置され、前記第2の開口部に対しては第2の凸部が前記第2主表面の側から前記第1主表面の側へ向かうようにして前記第2の開口部の内部に嵌入しており、前記第1の凸部と前記第2の凸部とは、共通する前記樹脂部材から突出している、請求項1から5のいずれかに記載の電子機器
  7. 前記金属板の前記第1主表面の側に隣接してパネル状部品が配置されている、請求項1から6のいずれかに記載の電子機器。
  8. 前記パネル状部品は、サファイアパネルを含む、請求項に記載の電子機器。
  9. 第1主表面および前記第1主表面とは反対側を向く第2主表面を有し、貫通孔を有する金属板と、前記貫通孔内に一部が嵌入した状態となるように前記第2主表面側に配置された樹脂部材とを組み合わせた組合せ構造体と、
    前記金属板の前記第1主表面の側に隣接して配置されるサファイアパネルとを備え、
    前記貫通孔を平面的に見たときの開口部において、前記開口部の途中の1ヶ所における幅を第1幅とし、ここから前記開口部の外側寄りに向かってずれた箇所における前記第1幅と平行に測った幅を第2幅としたときに、前記第1幅より前記第2幅の方が大きいような前記第1幅および前記第2幅の組合せをとり、
    前記サファイアパネルは単結晶サファイアからなり、前記サファイアパネルの主面は、前記単結晶サファイアのA面に平行であり、前記サファイアパネルが前記単結晶サファイアのc軸に平行な長手方向を有し、なおかつ、前記開口部を平面的に見た形状が長手方向を有し、前記開口部の長手方向が前記サファイアパネルの長手方向に対して垂直である、電子機器。
JP2014220180A 2014-10-29 2014-10-29 電子機器 Active JP6348822B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014220180A JP6348822B2 (ja) 2014-10-29 2014-10-29 電子機器
US14/926,911 US9754741B2 (en) 2014-10-29 2015-10-29 Assembled structure and electronic device including same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014220180A JP6348822B2 (ja) 2014-10-29 2014-10-29 電子機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016086146A JP2016086146A (ja) 2016-05-19
JP6348822B2 true JP6348822B2 (ja) 2018-06-27

Family

ID=55853438

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014220180A Active JP6348822B2 (ja) 2014-10-29 2014-10-29 電子機器

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9754741B2 (ja)
JP (1) JP6348822B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105528101A (zh) * 2014-10-21 2016-04-27 宸鸿科技(厦门)有限公司 触控面板及其立体盖板结构
CN105589587B (zh) * 2014-10-21 2018-10-26 宸鸿科技(厦门)有限公司 透明复合基板与其制备方法及触控面板

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53113954U (ja) * 1977-02-17 1978-09-11
JP2002009456A (ja) * 2000-06-19 2002-01-11 Hitachi Ltd 金属板と樹脂のハイブリッド構造筐体
US7711400B2 (en) * 2000-12-29 2010-05-04 Vertu Limited Casing
US7418282B2 (en) * 2000-12-29 2008-08-26 Vertu Limited Casing for portable communication device
JP5090710B2 (ja) * 2006-10-30 2012-12-05 京セラ株式会社 携帯電子機器
JP5090709B2 (ja) 2006-10-30 2012-12-05 京セラ株式会社 携帯端末及び携帯端末の組み立て方法
US8693171B2 (en) * 2007-04-04 2014-04-08 Nokia Corporation Casing assembly
JP2010000718A (ja) * 2008-06-20 2010-01-07 Toho Kogyo Kk インサート成形部品及びその製造方法
US7782610B2 (en) * 2008-11-17 2010-08-24 Incase Designs Corp. Portable electronic device case with battery
US8457701B2 (en) * 2010-06-16 2013-06-04 Incase Designs Corp. Case for portable electronic device
US9114487B2 (en) * 2012-05-29 2015-08-25 Apple Inc. Components of an electronic device and methods for their assembly
KR102288238B1 (ko) * 2013-09-03 2021-08-09 가부시키가이샤 한도오따이 에네루기 켄큐쇼 발광 장치
JP5865433B2 (ja) * 2013-11-27 2016-02-17 京セラ株式会社 電子機器
JP5865408B2 (ja) * 2014-02-26 2016-02-17 京セラ株式会社 電子機器

Also Published As

Publication number Publication date
US20160126033A1 (en) 2016-05-05
US9754741B2 (en) 2017-09-05
JP2016086146A (ja) 2016-05-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102182613B1 (ko) 디스플레이 스크린 어셈블리, 디스플레이 스크린 어셈블리를 어셈블링하기 위한 방법 및 전자 디바이스 (display screen assembly, method for assembling display screen assembly and electronic device)
JP5426714B2 (ja) 電子機器
KR102182614B1 (ko) 디스플레이 스크린 어셈블리, 디스플레이 스크린 어셈블리를 어셈블링하기 위한 방법 및 전자 디바이스(display screen assembly, method for assembling display screen assembly and electronic device)
KR102442043B1 (ko) 폴더블 표시장치
US11081059B2 (en) Display panels and display devices
KR20170066761A (ko) 커브드 표시장치 및 이의 제조방법
CN115883702B (zh) 柔性显示模块及包括该柔性显示模块的电子装置
JP6348822B2 (ja) 電子機器
JP2010026255A (ja) 携帯型電子機器
JP2006235135A (ja) 液晶表示装置
CN113963621A (zh) 显示模组、显示装置及电子设备
JP7218914B2 (ja) 発光表示装置
JP5353786B2 (ja) 携帯端末
JP6133667B2 (ja) 携帯型電子機器用基板、および携帯型電子機器
JP2009049079A (ja) フレキシブルプリント基板及び電子機器
JP3178772U (ja) 保護ケース及びこれを用いた携帯式電子装置
JP4063579B2 (ja) 携帯通信機器
JP4792119B1 (ja) テレビおよび電子機器
JP2007133281A (ja) 表示装置
JP2007171738A (ja) 液晶モジュール
CN209843113U (zh) 柔性显示单元及可以显示画面的装置
JP4861528B2 (ja) テレビおよび電子機器
JP2003295213A (ja) 液晶表示装置
JP2011254254A (ja) テレビおよび電子機器
JP2009063963A (ja) 電気光学装置及び電子機器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170524

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180220

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180420

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180515

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180601

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6348822

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150