JP6348729B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技を制御する回路基板への不正行為を防止するように構成された遊技機に関する。
パチンコ機などの遊技機には、遊技動作を制御する制御装置としてマイコンを構成するMPU、ROM、RAM等の電子部品が多数実装された回路基板が設けられている。これら回路基板は基板ケースに収納される。一般に、基板ケースは回路基板の表面側を覆う蓋部材と、裏面側を覆う底部材とを組付けて回路基板を収納する。
ところで遊技機では、前記回路基板のROMなどの電子部品を交換することにより、賞球を出しやすくするなど正規の遊技性能とは異なる遊技を実行させる不正行為が行われるおそれがある。
そこで従来の遊技機では、基板ケースが開封されないように又は開封されたことが容易に発見できるように回路基板を収納した基板ケースの蓋部材と底部材とをカシメピン等を用いてカシメ固定することが行なわれている(例えば特許文献1参照)。これによれば基板ケースを開くにはカシメ固定部を破壊しなければならず、回路基板やROMを不正に交換した後に基板ケースを戻してもケース自体にカシメ固定部が破壊された痕跡が残るので、これが証拠となって不正行為を発見することができる。
特開2011−239897号
しかしながら従来構造では、不正行為の発見に十分とは言えない。例えば不正に回路基板やROMを交換する際に、2つの基板ケースを用い、一方の基板ケースではその蓋部材を破壊することによりケースを開く一方、他方の基板ケースではその底部材を破壊することによりケースを開き、一方の無傷の底部材と他方の無傷の蓋部材とを組合せて破壊された証拠の残らない基板ケースを作るといった、所謂「二個一」等の不正行為を発見することが困難である。
そこで本発明は前記事情に鑑み、制御回路基板やROMの交換といった不正行為の発見及び不正行為の防止効果を十分に発揮することができる遊技機を提供することを課題としてなされたものである。
請求項1に記載の発明は、
遊技を制御する電子部品が実装された回路基板を、合成樹脂製の基板ケースに収納せしめた遊技機であって、
前記基板ケースは、前記回路基板を覆う容器状の第1のケース部材と、前記第1のケース部材の開口を塞ぐ第2のケース部材とからなり、
前記第1及び第2のケース部材を、前記第2のケース部材で前記第1のケース部材の開口を塞ぐように対向方向に組付け、該組付けの方向と直交するように両ケース部材を相対方向にスライド移動せしめ、且つ前記第1のケース部材に設けられた第1の係合部と前記第2のケース部材に設けられた第2の係合部とを前記スライド移動に沿う方向に係合せしめて前記両ケース部材をスライド嵌合せしめるとともに、
前記第1のケース部材のスライド嵌合方向の端部から該方向へ突出する支持部を介して設けられた第1のカシメ部と、該第1のカシメ部に対応して前記第2のケース部材の端部から突出する支持部を介して設けられた第2のカシメ部とを互いに係合せしめて、
両カシメ部にカシメピンを圧入せしめて、前記両ケース部材を閉鎖状態にカシメ固定せしめるとともに、
前記第1のケース部材の端部と前記第1のカシメ部とを、前記第1のケース部材の端部に設けられた連結部材で連結せしめ、
前記第2のケース部材の端部には、前記第2のカシメ部との隙間に突出して、前記両ケース部材をスライド嵌合したときに前記連結部材の側縁に沿う張出部が設けられ、
且つ前記第2のケース部材の端部には、前記第2のカシメ部と所定の間隔をおいて対向する側壁部が設けられ、
前記所定の間隔は、前記両ケース部材を前記スライド嵌合の位置から反スライド嵌合方向へ相対移動させたときに前記第1の係合部と前記第2の係合部との係合が解除される位置までの移動距離よりも狭くした
請求項1に記載の発明によれば、基板ケースを開封するには、カシメ固定された第1のカシメ部と第2のカシメ部を基板ケースから切り離さなければならない。この場合、第1のケース部材と第1のカシメ部との間の支持部、第2のケース部材と第2のカシメ部との間の支持部及び連結部材を破断しなければならず、ケースの開封に手間がかかるうえ、無傷の第1のケース部材又は無傷の第2のケース部材を残すことができない。従って、開封の痕跡を残すことなく不正に回路基板又はROMを交換する不正行為(二個一)を確実に発見し防ぐことができる。
本発明を適用した実施形態の遊技機の正面図である。 前記遊技機の背面における電機装置類の配置状態を示す図である。 前記遊技機の第1のケース部材及び第2のケース部材からなる基板ケースにより回路基板を被覆する構造を示す分解斜視図である。 前記回路基板を被覆して前記第1及び第2のケース部材を閉じた状態の基板ケースの正面図である。 前記第1及び第2のケース部材をカシメ固定する第1のケース部材の第1のカシメ部を示すもので、図5(a)は第1のカシメ部を斜め上方より見た拡大斜視図、図5(b)は第1のカシメ部を斜め下方より見た拡大斜視図である。 第1のケース部材の第1のカシメ部と第2のケース部材の第2のカシメ部とをカシメ固定した状態を斜め上方より見た拡大斜視図である。 図6のVII−VII線に沿う断面を示すもので、図7(a)は第1及び第2のカシメ部をカシメ固定する過程を示す断面図、図7(b)は第1及び第2のカシメ部をカシメ固定した状態の断面図である。 前記第1及び第2のケース部材の他の部位におけるカシメ固定の構造の断面を示すもので、図8(a)はカシメ固定する過程の断面図、図8(b)はカシメ固定した状態の断面図である。
代表的な遊技機であるパチンコ機に本発明適用した実施形態を説明する。図1に示すように、パチンコ機50は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠51に、ヒンジ53を介して、前枠52及び図略の内枠が開閉可能に設けられている。前枠52には板ガラス61が嵌められ、板ガラス61の奥には前記内枠に保持された遊技盤60が配置されている。図は省略するが遊技盤60には、遊技の進行に応じて図柄を変動表示せしめる演出図柄表示装置、遊技球を入球させる複数の入球口や入賞口が設けられている。
前枠52の下半部には上下に上皿55と下皿63とが設けられている。下皿63の右側には発射ハンドル64が設けられ、該発射ハンドル64を操作することにより上皿55から供給された遊技球が遊技盤60に向けて発射される。発射された遊技球が入賞すると、上皿55に賞球が払い出される。また下皿63は上皿55から溢れた賞球を受ける。
本パチンコ機50はいわゆるCR機であって、プリペイドカードの読み書きを行うプリペイドカードユニット(CRユニット)56が付設されている。
図2に示すように、パチンコ機50の背面側には、前記遊技盤及び内枠の背面に、遊技の動作を制御する主制御基板70、前記演出図柄表示装置を制御する演出図柄制御基板71、音声やランプを制御する音声ランプ制御基板72、賞球の払出や遊技球の発射を制御する賞球発射制御基板73、電源装置74などが設置されている。これらの制御基板類は透明又は半透明の合成樹脂ケースに収納され、前記背面に取付けられている。
前記主制御基板70はマイコンを構成するMPU、ROM、RAM等の電子部品が多数実装された回路基板からなり、主制御基板70はパチンコ機をマイコンによりプログラム制御する。主制御基板70はROMの変更によるプログラムが変更されるといった不正行為を防止するため基板ケース収納され、かつICタグ等を貼着して管理することが行われている。以下、図3ないし図8に基づいて、主制御基板70を収納する基板ケース1、及び基板ケースへ収納された主制御基板70への不正行為の防止する構造を説明する。
図3及び図4に示すように、主制御基板70は左右方向の横幅が長い長方形状をなす。
基板ケース1は、主制御基板70をその表面側より被覆する浅い角形容器状の蓋部材1a(第1のケース部材)と、主制御基板70の裏面側より蓋部材1aを受けて蓋部材1aの開口を塞ぐ底部材1b(第2のケース部材)とからなる。
先に底部材1bの構成を説明する。底部材1bは合成樹脂の一体成形品からなり、長方形の略平板状の底面をなす底壁部10を有する。底部材1bには、底壁部10の長辺からなる上端縁及び下端縁(ここでは図3の上、左、右を示す矢印方向に応じて上端縁、下端縁と言う)にそれぞれ、底壁部10の表面側に突出し、かつ横方向(図3の左方向)に向けてほぼ直角に屈曲する略L字状の係止爪101が所定の間隔をおいて複数設けられている。
底部材1bには、前記係止爪101の屈曲方向の左側の側壁11 (図面の左側)が形成され、左側の側壁11には、前記屈曲方向に沿う左横方向へ突出する舌片状の突出片9が間隔をおいて一対設けられている。
底部材1bの右側の側壁12には、上端位置及び下端位置にそれぞれ、底部材1bと蓋部材1aとを閉鎖固定する際に用いるカシメ固定用のカシメ部3(第2のカシメ部)が間隔をおいて一対形成されている。
また右側の側壁12には両カシメ部3、3の間に、右側の側壁12から右横方向へ突出する突出部13が形成されている。突出部13は縦長の半割の箱型状をなし、蓋部材1aと底部材1bとを組付けて基板ケース1を閉じたときに、突出部13と対向する蓋部材1aの半割の箱型状をなす突出部19とで箱体部を構成する。
蓋部材1aは底部材1bと同様に合成樹脂の一体成形品からなる。蓋部材1aは主制御基板70の表面を覆う長方形状の表壁部15と、外周に表壁部15の上端縁及び下端縁からそれぞれほぼ直角に屈曲して縦壁状をなす上壁16と下壁、表壁部15の左右の側縁からほぼ直角に屈曲する縦壁状の左側の側壁17及び右側の側壁18とを備える。
蓋部材1aには、表壁部15の4隅付近に設けられたねじ穴からなる複数の締結部151に主制御基板70の4隅がねじ締め固定されて蓋部材1a側に主制御基板70が取付けられる。
尚、主制御基板70には表面上端に複数のコネクタ類701が設けられ、これらに対応して表壁部15の上端部には複数のコネクタ挿通穴155が設けられている。図3の156は主制御基板70のコネクタ類701類のうちの小型コネクタに応じてこれらを挿通せしめるように設定された補助板で、補助板156により表壁部15に形成された大型のコネクタ挿通穴と前記小型コネクタとの隙間を覆い隠す。
蓋部材1aの前記上壁16及び下壁には、これらの内面側に、前記底部材1bの各係止爪101に対応してこれらを係合可能な係合部152が複数設けられている。係合部152は前記係止爪101のL字状の屈曲先端を横方向に嵌合係止可能とするものである。
蓋部材1aの左側の側壁17には、前記底部材1bの左側の側壁11の各突出片9に対応してこれらを嵌入可能の角形筒状の嵌合部8が一対設けられている。
蓋部材1aの右側の側壁18には、上端位置及び下端位置にそれぞれ、前記底部材1bの右側端のカシメ固定用のカシメ部3に対応するカシメ部2(第1のカシメ部)が一対形成されている。そして間隔をおいた両カシメ部2,2の間には、底部材1b側と同様に、右側の側壁18から右横方向に突出する突出部19が形成されている。
蓋部材1aと底部材1bとを組付けるには、先ず、蓋部材1aを左側に、底部材1bを右側にずらした状態で表裏方向に対向せしめ、蓋部材1aの上壁16及び下壁と、底部材1bの上下の端縁とを前記対向方向(図3の矢印T方向)に衝合させる。このとき、底部材1bの上下の端縁の各係止爪101が蓋部材1aの上壁16及び下壁の各係合部152間に位置するようになし、かつ底部材1bの前記各突出片9が蓋部材1aの各嵌合部8と対向するように蓋部材1aと底部材1bとを組み合わせる。
次に、蓋部材1aと底部材1bとを、底壁部10及び表壁部15の壁面に沿う左右横方向(嵌合方向、図3の矢印S方向)に互い相対移動せしめ、底部材1bの各係止爪101を蓋部材1aの各係合部152に嵌合係止せしめ、底部材1bの各突出片9を蓋部材1aの各嵌合部8に嵌入せしめ、蓋部材1aと底部材1bの左側壁11,17どうし、及び右側壁12,18どうしを衝合せしめるとともに、蓋部材1aの各カシメ固定用のカシメ部2と底部材1bの各カシメ部3とを同軸に係合せしめる。
そして、蓋部材1aのカシメ部2と底部材1bのカシメ部3とを、これらに圧入せしめた後述のカシメピンによりカシメ固定することにより、蓋部材1aと底部材1bとが組付け固定される。
更に蓋部材1aと底部材1bとは、蓋部材1a及び底部材1bの右側端の両突出部13,19からなる箱体部が複数のねじ部材Nにより表裏方向に締結される。そして、両突出部13,19の外面には不正防止用のICタグLが貼着され、更に両突出部13,19にはICタグLを被覆するように蓋状のカバー部材L1が覆嵌される。
図5乃至図7に基づいて本発明を適用した蓋部材1aのカシメ部2と底部材1bのカシメ部3とカシメ構造の詳細を説明する。蓋部材1aの両カシメ部2,2はほぼ同一の構成で、一方を中心に説明する。図5、図7に示すように、カシメ部2は、蓋部材1aの側壁18から前記嵌合方向(矢印S方向)へ向けて突出する支持部20により側壁18から離間した状態で設けられている。支持部20は側壁18の上縁(ここでは図5の上、左、右を示す矢印方向に応じて上縁と言う)から突出する細いアーム状をなし、カシメ部2の上端の左右の両側縁を支持するように左右一対設けられている。
カシメ部2は、上方へ向けて開口する角形容器体状の上半部21と、その底面から下方へ突出する楕円筒状の下半部23とで構成されている。またカシメ部2には、上半部21の開口部22から下半部23を上下に貫通するようにカシメピンPを圧入するカシメ穴24が形成されている。
カシメ部2はその高さ寸法が蓋部材1aの前記側壁18の高さ寸法の約2分の1乃至5分の3の寸法に形成されており、カシメ部2の下半部23と側壁18の上下中間部とは前記支持部20と平行に設けられた連結部材4で連結してある。
連結部材4は薄い金属板(板厚約0.5mm)で構成され、基端41は断面ほぼL字状に屈曲されており、基端41の屈曲垂直部が側壁18の上下中間部にインサート成形等により側壁18の中間部と強固に固着されている。尚、基端41がインサート成形された側壁18の中間部は厚肉とされている。
一方、先端42は、カシメ部2の上半部21の底面を受ける角形平板状で、中央にカシメ部2の下半部23を挿通する楕円径の挿通穴421を備える。そしてカシメ部2の下方より先端42の挿通穴421にカシメ部2の下半部23を嵌入せしめて先端42がカシメ部2に連結してある。先端42は、カシメ部2の下半部23へカシメピンPが圧入されて下半部23の外径が拡径することにより下半部23にカシメ固定される。これに限らず、先端42をカシメ部2にインサート成形等により固着するようにしてもよい。
連結部材4は、基端41と先端42との間の中間部43が、その左右側縁をほぼU字状に切欠いて幅細に形成してある。中間部43を幅細に形成することにより、必要に応じてカシメ部2を蓋部材1aから切り離す際に、中間部43が容易に切り離すことができる破断可能部となる。
図6、図7に示すように、底部材1bのカシメ部3は、蓋部材1aのカシメ部2を嵌入してこれを囲む上半部31と、カシメ部2の下半部23の下方よりこれと上下方向に重合する下半部33とで構成されている。
そして底部材1bのカシメ部3は、上半部31の上端が側壁12の上縁から突出する左右一対の支持部30aにより支持され、下半部32の下端が側壁12の下縁から突出する左右一対の支持部30bにより支持され、側壁12から間隔をおいた位置に設けられている。各支持部30a,30bはそれぞれ細いアーム状をなす。
底部材1bのカシメ部3の上半部31は、上方及び側壁12側へ向けて開口する横断面ほぼコ字形で、蓋部材1aのカシメ部2よりもひとまわり大きい寸法で、蓋部材1aのカシメ部2を前記嵌合方向(矢印S方向)に嵌入可能とされている。カシメ部3の上半部31は、その上端の左右の両側縁がそれぞれ左右一対の前記支持部30aにより底部材1bの側壁12の上端と連結支持されている。
尚、底部材1bの側壁12には、カシメ部3の開口に対向する位置で左右の支持部30a間に、蓋部材1aのカシメ部2を底部材1bのカシメ部3に嵌入する際に蓋部材1aのカシメ部2に対応する切欠きが形成されおり、該切欠きを通して蓋部材1aのカシメ部2を底部材1bのカシメ部3に嵌入可能とされている。
底部材1bのカシメ部3の下半部33は、蓋部材1aのカシメ部2を嵌入した状態でカシメ部2の下半部23をこれと同軸の位置で下方から受ける楕円筒状に形成されている。底部材1bのカシメ部3の下半部33には蓋部材1aのカシメ部2のカシメ穴24と同軸に連通するカシメ穴34が形成されており、カシメ穴34の下端は閉じられている。
カシメ部3の下半部33は、底部材1bの側壁12の前記切欠き下方の側壁12下半部と支持部30b分の間隔をおいて対向せしめてある。
また底部材1bの側壁12には前記切欠きの側縁からカシメ部3側へ突出し、底部材1bのカシメ部3に蓋部材1aのカシメ部2を嵌入した時に連結部材4の外側位置で連結部材4の中間部43の側縁に沿うように張出し、底部材1bの側壁12とカシメ部3との隙間からニッパー等の工具が差し込まれることを防止する張出部35が形成されている。
蓋部材1aのカシメ部2と底部材1bのカシメ部3とは、カシメ部3にカシメ部2を嵌入した状態で、カシメ部2の上半部21の開口22よりカシメ部2の下半部23のカシメ穴24及びカシメ部3の下半部33のカシメ穴34に一連にカシメピンPを圧入せしめてカシメ固定される。
カシメピンPは、金属板を円筒形に成形して拡径可能のピン本体P2に、合成樹脂製の芯材P1を圧入することでピン本体P2を拡径せしめる構成で、カシメ部2の下半部23のカシメ穴24及びカシメ部3の下半部33のカシメ穴34に一連にカシメピンPのピン本体P2を挿入した状態で、ピン本体P2にその上方から芯材P1を圧入してピン本体P2を拡径することでカシメ部2の下半部23とカシメ部3の下半部33とを強硬に固定せしめる。
本実施形態によれば、基板ケース1を開封するには、カシメ固定された蓋部材1aのカシメ部2と底部材1bのカシメ部3とを基板ケース1から切り離さなければならない。この場合、蓋部材1aの側壁18とカシメ部2との間の支持部20、底部材1bの側壁12とカシメ部3との間の支持部30a、30b及び連結部材4を破断しなければならず、ケースの開封に手間がかかる。
連結部材4を破断するためには蓋部材1a及び底部材1bの全ての支持部20、30a、30bを破断しなければならないので、無傷の蓋部材1a又は底部材1bを残すことができない。従って、開封の痕跡を残すことなく不正に回路基板又はROMを交換する不正行為(二個一)を確実に発見することができ、不正行為を防ぐことができる。
即ち、蓋部材1aのカシメ部2を破断しても、該カシメ部2と蓋部材1aの側壁18とは連結部材4で連結されているので、蓋部材1aからカシメ部2を切り離すことができない。また底部材1bの側壁12に形成された張出部35によりニッパー等の工具により連結部材4を破断することが困難で、連結部材4を破断するためには底部材1bのカシメ部3を破断しなければならず、蓋部材1a及び底部材1bをともに無傷で開封することができない。
一方、底部材1bの支持部30a、30bを破断することにより底部材1bとカシメ部3とを切り離すことができるが、蓋部材1aと底部材1bとのスライド嵌合を解除しようとしても、底部材1bから切り離されてはいるが、底部材1bのカシメ部3の下半部33が底部材1bの側壁12下半部に突き当たって嵌合解除を阻止する。従って開封には蓋部材1aのカシメ部2を支持する支持部20と連結部材4とも破断しなければならず、蓋部材1a及び底部材1bをともに不正行為の証拠となる痕跡を残すこととなる。
連結部材4を金属部材で構成し、その基端41を蓋部材1aの側壁18に固着せしめるとともに、先端42を蓋部材1aのカシメ部2の下半部23と一体にカシメ固定するようにしたので、蓋部材1bの側壁12とカシメ部2とを好適に連結することができる。
また遊技機は公的機関の検査を受ける場合があり、このとき基板ケース1を開封することとなるが、回路基板7及び基板ケース1を元通りに戻すことは無いので、蓋部材1aとカシメ部2との間の支持部20及び底部材1bとカシメ部3との間の支持部30a,30bを破断した後に、連結部材4を中心にカシメ部2,3を左右に回動させることで、連結部材4をその中間部42の破断可能部からねじ切るように破断することができる。
本実施形態の基板ケース1は、不正行為をより確実に防ぐために、蓋部材1aの前記左側の側壁17の嵌合部8に底部材1bの前記左側の側壁11の突出片9を嵌入した状態で、例えば嵌合部8と突出片9とを一連に貫通するカシメ部材により両者を固定することが望ましい。この場合、前記公的機関の検査に対応して、嵌合部8に固定した突出片9を底部材1bの左側の側壁11から切り離せるように構成する。
図8に示すように、底部材1bの突出片9は底部材1bと一体成形した長方形の板状に形成されている。突出片9の根元には、その中央に突出片9の左右方向に長径をなす角穴91が形成され、角穴91の両脇に細い易破断部90,90が形成されている。図の92はカシメ穴である。
一方、蓋部材1aの嵌合部8は蓋部材1aと一体成形され、上面壁(図略)と下面壁82及び左右の側面壁83,83とで突出片9を嵌入可能な角形筒状に形成されている。そして嵌合部8の根元は、左右の側壁面83の根元を残すとともに上面壁及び下面壁82の根元の幅寸法が狭く形成され、突出片9の角穴91に対応して、前記側壁面83、83の根元と上面壁及び下面壁82の狭副部821とで左右一対の角穴84,84が形成されている。
これによれば、嵌合部8に突出片9を嵌入固定(カシメ固定)した時、突出片9の角穴91の左右両側と嵌合部8の左右の角穴84,84とが連通され、嵌合部8の側面壁83の根元と突出片9の易破断部90とがニッパー等の工具で破断し、突出片9を底部材1bから切り離すことができる。よって前記公的機関の検査時には前記蓋部材1aのカシメ部2、底部材1bのカシメ部3及び底部材1bから突出片9を切り離すことで基板ケース1を開くことができる。一方、不正行為では、嵌合部8の側面壁83の根元と突出片9の易破断部90とが破断された痕跡が残るので、容易に不正行為を発見でき、不正行為を防ぐことができる。
また嵌合部8と突出片9とは、カシメ固定に代えて、嵌合部8に突出片9を嵌入したときに、両者を互いに係止固定するクリップを用いてもよい。
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でさまざまに実施できることは勿論である。例えば前記実施形態では、蓋部材1aとそのカシメ部2とを連結部材4で連結したが、これに加えて底部材1bとカシメ部3とを連結部材で連結するようにしてもよい。しかしながら、前記実施形態のように底部材の側壁12とカシメ部3の下半部33とを対向するように構成し、底部材1bの支持部30a、30bを破断して蓋部材1aと底部材1bとのスライド嵌合を解除しようとしても、カシメ部3の下半部33が底部材1bの側壁12突き当たることで充分に嵌合解除を阻止することができる。
また本発明は、パチンコ機台内に所定数の遊技球が封入され、封入された遊技球を遊技盤の遊技領域に向けて発射するとともに、発射された遊技球を回収し、回収した遊技球を再度発射することで内部の所定数の遊技球を循環的に使用して遊技を行う封入式パチンコ機に適用してもよい。更にスロットマシンタイプの遊技機に適用してもよい。
1 基板ケース
1a 蓋部材(第1のケース部材)
18 蓋部材の側壁(第1のケース部材の側壁部)
1b 底部材(第2のケース部材)
12 底部材の側壁部(第2のケース部材の側壁部)
2 蓋部材のカシメ部(第1のカシメ部)
20 支持部
3 底部材のカシメ部(第2のカシメ部)
30a、30b 支持部
35 張出部
4 連結部材
41 基端
42 先端
43 中間部(破断可能部)
70 主制御基板(回路基板)
P カシメピン


Claims (1)

  1. 遊技を制御する電子部品が実装された回路基板を、合成樹脂製の基板ケースに収納せしめた遊技機であって、
    前記基板ケースは、前記回路基板を覆う容器状の第1のケース部材と、前記第1のケース部材の開口を塞ぐ第2のケース部材とからなり、
    前記第1及び第2のケース部材を、前記第2のケース部材で前記第1のケース部材の開口を塞ぐように対向方向に組付け、該組付けの方向と直交するように両ケース部材を相対方向にスライド移動せしめ、且つ前記第1のケース部材に設けられた第1の係合部と前記第2のケース部材に設けられた第2の係合部とを前記スライド移動に沿う方向に係合せしめて前記両ケース部材をスライド嵌合せしめるとともに、
    前記第1のケース部材のスライド嵌合方向の端部から該方向へ突出する支持部を介して設けられた第1のカシメ部と、該第1のカシメ部に対応して前記第2のケース部材の端部から突出する支持部を介して設けられた第2のカシメ部とを互いに係合せしめて、
    両カシメ部にカシメピンを圧入せしめて、前記両ケース部材を閉鎖状態にカシメ固定せしめるとともに、
    前記第1のケース部材の端部と前記第1のカシメ部とを、前記第1のケース部材の端部に設けられた連結部材で連結せしめ、
    前記第2のケース部材の端部には、前記第2のカシメ部との隙間に突出して、前記両ケース部材をスライド嵌合したときに前記連結部材の側縁に沿う張出部が設けられ、
    且つ前記第2のケース部材の端部には、前記第2のカシメ部と所定の間隔をおいて対向する側壁部が設けられ、
    前記所定の間隔は、前記両ケース部材を前記スライド嵌合の位置から反スライド嵌合方向へ相対移動させたときに前記第1の係合部と前記第2の係合部との係合が解除される位置までの移動距離よりも狭くしたことを特徴とする遊技機。
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