JP6348729B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
そこで従来の遊技機では、基板ケースが開封されないように又は開封されたことが容易に発見できるように回路基板を収納した基板ケースの蓋部材と底部材とをカシメピン等を用いてカシメ固定することが行なわれている(例えば特許文献1参照)。これによれば基板ケースを開くにはカシメ固定部を破壊しなければならず、回路基板やROMを不正に交換した後に基板ケースを戻してもケース自体にカシメ固定部が破壊された痕跡が残るので、これが証拠となって不正行為を発見することができる。
遊技を制御する電子部品が実装された回路基板を、合成樹脂製の基板ケースに収納せしめた遊技機であって、
前記基板ケースは、前記回路基板を覆う容器状の第1のケース部材と、前記第1のケース部材の開口を塞ぐ第2のケース部材とからなり、
前記第1及び第2のケース部材を、前記第2のケース部材で前記第1のケース部材の開口を塞ぐように対向方向に組付け、該組付けの方向と直交するように両ケース部材を相対方向にスライド移動せしめ、且つ前記第1のケース部材に設けられた第1の係合部と前記第2のケース部材に設けられた第2の係合部とを前記スライド移動に沿う方向に係合せしめて前記両ケース部材をスライド嵌合せしめるとともに、
前記第1のケース部材のスライド嵌合方向の端部から該方向へ突出する支持部を介して設けられた第1のカシメ部と、該第1のカシメ部に対応して前記第2のケース部材の端部から突出する支持部を介して設けられた第2のカシメ部とを互いに係合せしめて、
両カシメ部にカシメピンを圧入せしめて、前記両ケース部材を閉鎖状態にカシメ固定せしめるとともに、
前記第1のケース部材の端部と前記第1のカシメ部とを、前記第1のケース部材の端部に設けられた連結部材で連結せしめ、
前記第2のケース部材の端部には、前記第2のカシメ部との隙間に突出して、前記両ケース部材をスライド嵌合したときに前記連結部材の側縁に沿う張出部が設けられ、
且つ前記第2のケース部材の端部には、前記第2のカシメ部と所定の間隔をおいて対向する側壁部が設けられ、
前記所定の間隔は、前記両ケース部材を前記スライド嵌合の位置から反スライド嵌合方向へ相対移動させたときに前記第1の係合部と前記第2の係合部との係合が解除される位置までの移動距離よりも狭くした。
本パチンコ機50はいわゆるCR機であって、プリペイドカードの読み書きを行うプリペイドカードユニット(CRユニット)56が付設されている。
基板ケース1は、主制御基板70をその表面側より被覆する浅い角形容器状の蓋部材1a(第1のケース部材)と、主制御基板70の裏面側より蓋部材1aを受けて蓋部材1aの開口を塞ぐ底部材1b(第2のケース部材)とからなる。
また右側の側壁12には両カシメ部3、3の間に、右側の側壁12から右横方向へ突出する突出部13が形成されている。突出部13は縦長の半割の箱型状をなし、蓋部材1aと底部材1bとを組付けて基板ケース1を閉じたときに、突出部13と対向する蓋部材1aの半割の箱型状をなす突出部19とで箱体部を構成する。
尚、主制御基板70には表面上端に複数のコネクタ類701が設けられ、これらに対応して表壁部15の上端部には複数のコネクタ挿通穴155が設けられている。図3の156は主制御基板70のコネクタ類701類のうちの小型コネクタに応じてこれらを挿通せしめるように設定された補助板で、補助板156により表壁部15に形成された大型のコネクタ挿通穴と前記小型コネクタとの隙間を覆い隠す。
蓋部材1aの右側の側壁18には、上端位置及び下端位置にそれぞれ、前記底部材1bの右側端のカシメ固定用のカシメ部3に対応するカシメ部2(第1のカシメ部)が一対形成されている。そして間隔をおいた両カシメ部2,2の間には、底部材1b側と同様に、右側の側壁18から右横方向に突出する突出部19が形成されている。
一方、先端42は、カシメ部2の上半部21の底面を受ける角形平板状で、中央にカシメ部2の下半部23を挿通する楕円径の挿通穴421を備える。そしてカシメ部2の下方より先端42の挿通穴421にカシメ部2の下半部23を嵌入せしめて先端42がカシメ部2に連結してある。先端42は、カシメ部2の下半部23へカシメピンPが圧入されて下半部23の外径が拡径することにより下半部23にカシメ固定される。これに限らず、先端42をカシメ部2にインサート成形等により固着するようにしてもよい。
そして底部材1bのカシメ部3は、上半部31の上端が側壁12の上縁から突出する左右一対の支持部30aにより支持され、下半部32の下端が側壁12の下縁から突出する左右一対の支持部30bにより支持され、側壁12から間隔をおいた位置に設けられている。各支持部30a,30bはそれぞれ細いアーム状をなす。
尚、底部材1bの側壁12には、カシメ部3の開口に対向する位置で左右の支持部30a間に、蓋部材1aのカシメ部2を底部材1bのカシメ部3に嵌入する際に蓋部材1aのカシメ部2に対応する切欠きが形成されおり、該切欠きを通して蓋部材1aのカシメ部2を底部材1bのカシメ部3に嵌入可能とされている。
カシメ部3の下半部33は、底部材1bの側壁12の前記切欠き下方の側壁12下半部と支持部30b分の間隔をおいて対向せしめてある。
カシメピンPは、金属板を円筒形に成形して拡径可能のピン本体P2に、合成樹脂製の芯材P1を圧入することでピン本体P2を拡径せしめる構成で、カシメ部2の下半部23のカシメ穴24及びカシメ部3の下半部33のカシメ穴34に一連にカシメピンPのピン本体P2を挿入した状態で、ピン本体P2にその上方から芯材P1を圧入してピン本体P2を拡径することでカシメ部2の下半部23とカシメ部3の下半部33とを強硬に固定せしめる。
連結部材4を破断するためには蓋部材1a及び底部材1bの全ての支持部20、30a、30bを破断しなければならないので、無傷の蓋部材1a又は底部材1bを残すことができない。従って、開封の痕跡を残すことなく不正に回路基板又はROMを交換する不正行為(二個一)を確実に発見することができ、不正行為を防ぐことができる。
一方、底部材1bの支持部30a、30bを破断することにより底部材1bとカシメ部3とを切り離すことができるが、蓋部材1aと底部材1bとのスライド嵌合を解除しようとしても、底部材1bから切り離されてはいるが、底部材1bのカシメ部3の下半部33が底部材1bの側壁12下半部に突き当たって嵌合解除を阻止する。従って開封には蓋部材1aのカシメ部2を支持する支持部20と連結部材4とも破断しなければならず、蓋部材1a及び底部材1bをともに不正行為の証拠となる痕跡を残すこととなる。
また遊技機は公的機関の検査を受ける場合があり、このとき基板ケース1を開封することとなるが、回路基板7及び基板ケース1を元通りに戻すことは無いので、蓋部材1aとカシメ部2との間の支持部20及び底部材1bとカシメ部3との間の支持部30a,30bを破断した後に、連結部材4を中心にカシメ部2,3を左右に回動させることで、連結部材4をその中間部42の破断可能部からねじ切るように破断することができる。
一方、蓋部材1aの嵌合部8は蓋部材1aと一体成形され、上面壁(図略)と下面壁82及び左右の側面壁83,83とで突出片9を嵌入可能な角形筒状に形成されている。そして嵌合部8の根元は、左右の側壁面83の根元を残すとともに上面壁及び下面壁82の根元の幅寸法が狭く形成され、突出片9の角穴91に対応して、前記側壁面83、83の根元と上面壁及び下面壁82の狭副部821とで左右一対の角穴84,84が形成されている。
また嵌合部8と突出片9とは、カシメ固定に代えて、嵌合部8に突出片9を嵌入したときに、両者を互いに係止固定するクリップを用いてもよい。
また本発明は、パチンコ機台内に所定数の遊技球が封入され、封入された遊技球を遊技盤の遊技領域に向けて発射するとともに、発射された遊技球を回収し、回収した遊技球を再度発射することで内部の所定数の遊技球を循環的に使用して遊技を行う封入式パチンコ機に適用してもよい。更にスロットマシンタイプの遊技機に適用してもよい。
1a 蓋部材(第1のケース部材)
18 蓋部材の側壁(第1のケース部材の側壁部)
1b 底部材(第2のケース部材)
12 底部材の側壁部(第2のケース部材の側壁部)
2 蓋部材のカシメ部(第1のカシメ部)
20 支持部
3 底部材のカシメ部(第2のカシメ部)
30a、30b 支持部
35 張出部
4 連結部材
41 基端
42 先端
43 中間部(破断可能部)
70 主制御基板(回路基板)
P カシメピン
Claims (1)
- 遊技を制御する電子部品が実装された回路基板を、合成樹脂製の基板ケースに収納せしめた遊技機であって、
前記基板ケースは、前記回路基板を覆う容器状の第1のケース部材と、前記第1のケース部材の開口を塞ぐ第2のケース部材とからなり、
前記第1及び第2のケース部材を、前記第2のケース部材で前記第1のケース部材の開口を塞ぐように対向方向に組付け、該組付けの方向と直交するように両ケース部材を相対方向にスライド移動せしめ、且つ前記第1のケース部材に設けられた第1の係合部と前記第2のケース部材に設けられた第2の係合部とを前記スライド移動に沿う方向に係合せしめて前記両ケース部材をスライド嵌合せしめるとともに、
前記第1のケース部材のスライド嵌合方向の端部から該方向へ突出する支持部を介して設けられた第1のカシメ部と、該第1のカシメ部に対応して前記第2のケース部材の端部から突出する支持部を介して設けられた第2のカシメ部とを互いに係合せしめて、
両カシメ部にカシメピンを圧入せしめて、前記両ケース部材を閉鎖状態にカシメ固定せしめるとともに、
前記第1のケース部材の端部と前記第1のカシメ部とを、前記第1のケース部材の端部に設けられた連結部材で連結せしめ、
前記第2のケース部材の端部には、前記第2のカシメ部との隙間に突出して、前記両ケース部材をスライド嵌合したときに前記連結部材の側縁に沿う張出部が設けられ、
且つ前記第2のケース部材の端部には、前記第2のカシメ部と所定の間隔をおいて対向する側壁部が設けられ、
前記所定の間隔は、前記両ケース部材を前記スライド嵌合の位置から反スライド嵌合方向へ相対移動させたときに前記第1の係合部と前記第2の係合部との係合が解除される位置までの移動距離よりも狭くしたことを特徴とする遊技機。
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JP2014028674A JP6348729B2 (ja) | 2014-02-18 | 2014-02-18 | 遊技機 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014028674A JP6348729B2 (ja) | 2014-02-18 | 2014-02-18 | 遊技機 |
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JP2015150322A JP2015150322A (ja) | 2015-08-24 |
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Family Applications (1)
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JP2014028674A Active JP6348729B2 (ja) | 2014-02-18 | 2014-02-18 | 遊技機 |
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-
2014
- 2014-02-18 JP JP2014028674A patent/JP6348729B2/ja active Active
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