JP2014136019A - 基板ケースユニット - Google Patents

基板ケースユニット Download PDF

Info

Publication number
JP2014136019A
JP2014136019A JP2013005716A JP2013005716A JP2014136019A JP 2014136019 A JP2014136019 A JP 2014136019A JP 2013005716 A JP2013005716 A JP 2013005716A JP 2013005716 A JP2013005716 A JP 2013005716A JP 2014136019 A JP2014136019 A JP 2014136019A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
case
case member
control board
bottom wall
main control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013005716A
Other languages
English (en)
Inventor
Yu Adachi
悠 足立
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sammy Corp
Original Assignee
Sammy Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sammy Corp filed Critical Sammy Corp
Priority to JP2013005716A priority Critical patent/JP2014136019A/ja
Publication of JP2014136019A publication Critical patent/JP2014136019A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)

Abstract

【課題】制御基板に対する不正行為をより確実に防止可能な基板ケースユニットを提供する。
【解決手段】主制御基板ケースユニット100は、ボトムケース120とトップケース130とを互いの開口同士を相対向させて、ボトムケース120の側壁121bの外面とトップケース130の側壁131bの内面とを互いに向い合せた状態でボトムケース120をトップケース130に嵌め合せて閉止状態に組み付けられ、該閉止状態において形成される内部空間に主制御基板41が収容されて構成され、側壁121aの外面側には嵌合方向と直交する方向に突出するロック爪122が設けられ、側壁131bの内面側には閉止状態においてロック爪122と係合するロック溝132が設けられている。
【選択図】図5

Description

本発明は、遊技機の制御に用いる制御基板を収容する基板ケースユニットに関する。
ぱちんこ遊技機等の遊技機には、該遊技機に搭載された電子部品の作動を制御する制御基板が設けられている。例えば、主制御基板ないしメイン制御基板と称される制御基板には、遊技機の制御ソフトウェアが書き込まれたROMが搭載され、遊技機の作動を統括的に制御する中枢制御装置としての役割を有している。そのため、遊技機の制御基板は、偽造ROMへの差し替えや不正回路の付加などの行為対象になりやすい。
このような不正行為を防止して公正な遊技に供するため、制御基板は、ともに透明な樹脂材料を用いて形成されたケース本体とその前方に開閉可能に装着されるケース蓋とからなる基板ケース内に収容されている。また、基板ケースには、ケース本体に対してケース蓋を閉止状態で装着したときに、ケース本体の側に形成した係合部とケース蓋の側に形成した係合部とが係合連結することで基板ケースを閉止状態でロックし、ケース蓋(もしくはケース本体)とその係合部との間を繋ぐ連結部をニッパ等の工具を用いて切り離さない限り基板ケースを開放不能にする不正開放防止構造が設けられている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2004−65280号公報
しかしながら、制御基板に対する不正行為は巧妙化しており、このような不正行為をより確実に防止する対策が求められている。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、制御基板に対する不正行為をより確実に防止可能な基板ケースユニットを提供することを目的とする。
このような目的達成のために、本発明に係る基板ケースユニットは、第1底壁(例えば、実施形態における基壁121a)及び第1底壁の周縁から立設された第1側壁(例えば、実施形態における側壁121b)を有して、一方に開口を有する有底箱状に形成された第1ケース部材(例えば、実施形態におけるボトムケース120)と、第2底壁(例えば、実施形態における基壁131a)及び第2底壁の周縁から立設された第2側壁(例えば、実施形態における側壁131b)を有して、一方に開口を有する有底箱状に形成された第2ケース部材(例えば、実施形態におけるトップケース130)とを備え、第1ケース部材と第2ケース部材とを互いの開口同士を相対向させて、第1側壁の外面と第2側壁の内面とを互いに向い合せた状態で第1ケース部材を第2ケース部材に嵌め合せて閉止状態に組み付けられ、閉止状態において形成される内部空間に制御基板(例えば、実施形態における主制御基板41)が収容されて構成される基板ケースユニット(例えば、実施形態における主制御基板ケースユニット100)であって、第1側壁の外面側には嵌合方向と直交する方向に突出する係合爪(例えば、実施形態におけるボトム側係合突起122)が設けられ、第2側壁の内面側には閉止状態において係合爪と係合する係合溝(トップ側係合溝132)が設けられて構成される。
本発明によれば、制御基板に対する不正行為をより確実に防止することが可能である。
本実施形態に係る主制御基板ケースユニットを備えたぱちんこ遊技機の斜視図である。 ぱちんこ遊技機の背面図である。 本実施形態に係る主制御基板ケースユニットの斜視図である。 本実施形態に係る主制御基板ケースユニットの平面図である。 図4における矢印V−Vに沿って示す断面図である。 図4における矢印VI−VIに沿って示す断面図である。 本実施形態に係る主制御基板ケースユニットのボトムケースを示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。 図7における矢印VIII−VIIIに沿って示す断面図である。 本実施形態に係る主制御基板ケースユニットのトップケースの平面図である。 図9における矢印X−Xに沿って示す断面図である。 本実施形態に係る主制御基板ケースユニットにおける不正開放防止構造の作用を説明するための模式図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。本発明に係る基板ケースユニットを備えた遊技機の代表例として、ぱちんこ遊技機PMの斜視図及び背面図を図1及び図2に示しており、まず、この図を参照してぱちんこ遊技機PMの全体構成について説明する。
[ぱちんこ遊技機の全体構成]
始めに、図1を参照しながら、ぱちんこ遊技機PMの正面側の基本構造を説明する。ぱちんこ遊技機PMは、図1に示すように、外郭方形枠サイズに構成された縦向きの固定保持枠をなす外枠1の開口前面に、これに合わせた方形枠サイズに構成されて開閉搭載枠をなす前枠2が互いの正面左側縁部に配設された上下のヒンジ機構3により横開き開閉および着脱が可能に取り付けられ、正面右側縁部に設けられたダブル錠と称される施錠装置4を利用して常には外枠1と係合連結された閉鎖状態に保持される。
前枠2には、この前枠2の上部前面域に合わせた方形状のガラス枠5が上下のヒンジ機構3を利用して横開き開閉および着脱可能に組み付けられ、施錠装置4を利用して常には前枠2の前面を覆う閉鎖状態に保持される。前枠2には、遊技盤10が着脱可能にセット保持され、常には閉鎖保持されるガラス枠5の複層ガラス5aを通して遊技盤10の正面の遊技領域PAを視認可能に臨ませるようになっている。
ガラス枠5の下部には遊技球を貯留する上下の球皿(上球皿6a及び下球皿6b)が設けられ、下球皿6bの正面右側には遊技球の発射操作を行う発射ハンドル7が設けられている。ガラス枠5の前面側には、発光ダイオード(LED)やランプ等の電飾装置8や、遊技の展開状態に応じて効果音を発生させるスピーカ9が設けられている。
図1では詳細な図示を省略しているが、遊技盤10は、ルータ加工等を施した矩形状の積層合板に、所定の図柄が印刷されたセルを貼り付けて成型される化粧板を基板とし、上下のレール飾りに囲まれて略円形状の遊技領域PAが形成される。遊技領域PAには、多数本の遊技釘、風車、中央飾り、遊技の進行状況に応じて所定の画像が表示される演出表示装置、各種入賞口などの遊技構成部品が設けられ、遊技領域PAの下端部には入賞口に
落入することなく落下した遊技球を裏面側に排出するためのアウト口が遊技盤10を前後に貫通して形成されている。
続いて、図2を参照しながら、ぱちんこ遊技機PMの背面側の基本構造を説明する。前枠2の背面側には、中央に前後連通する窓口を有して前枠2よりも幾分小型の矩形枠状に形成された基枠体をベースとしてなる裏セット盤30が、上下のヒンジ機構3を介して前枠2後方に横開き開閉及び着脱が可能に連結されている。この裏セット盤30には、前面開放の矩形箱状をなす裏セットカバー30Cが着脱自在に装着されており、常には前枠2に取り付けられた遊技盤10の裏面側を覆って配設されている(これにより後述する主制御基板ケースユニット100及び演出制御基板ケースユニット200が裏セットカバー30Cにより覆われる)。
裏セット盤30の各部には、多数個の遊技球を貯留する球貯留タンク31、球貯留タンク31から右方に緩やかな下り傾斜を有して延びるタンクレール32、タンクレール32の右端部に繋がり下方に延びる球供給通路部材33、球供給通路部材33により導かれた遊技球を払い出す賞球払出ユニット34、賞球払出ユニット34から払い出された遊技球を上球皿6に導くための賞球通路部材35などが設けられている。
遊技盤10の背面側には、ぱちんこ遊技機PMの作動を統括的に制御する主制御基板41(主制御基板ケースユニット100)や、遊技展開に応じた画像表示、効果照明、効果音等の演出全般の制御を行う演出制御基板42(演出制御基板ケースユニット200)などが取り付けられている。これに対して、裏セット盤30の背面側には、遊技球の発射及び払い出しに関する制御を行う払出制御基板43(払出制御基板ケースユニット300)や、遊技施設側から受電して各種制御基板や電気・電子部品に電力を供給する電源基板44(電源基板ケースユニット400)などが取り付けられている。これらの制御基板とぱちんこ遊技機PM各部の電気・電子部品とがハーネス(コネクタケーブル)で接続されて、ぱちんこ遊技機PMが作動可能に構成されている。
ぱちんこ遊技機PMは、外枠1が遊技施設の遊技島(設置枠台)に固定設置され、前枠2、ガラス枠5等が閉鎖施錠された状態で遊技に供され、上球皿6aに遊技球を貯留させて発射ハンドル7を回動操作することにより遊技が開始される。発射ハンドル7が回動操作されると、上球皿6aに貯留された遊技球が、ガラス枠5の背面側に配設される球送り機構によって1球ずつ発射機構に送り出され、発射機構により遊技領域PAに打ち出されて、以降パチンコゲームが展開される。
[主制御基板ケースユニットの構成]
次に、本実施形態に係る主制御基板ケースユニット100の構成について図3〜図10を追加参照して説明する。ここで、図3は主制御基板ケースユニット100の分解斜視図、図4は主制御基板ケースユニット100の平面図、図5は図4における矢印V−Vに沿って示す断面図、図6は図4における矢印VI−VIに沿って示す断面図、図7は主制御基板ケースユニット100におけるボトムケースを示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図、図8は図7における矢印VIII−VIIIに沿って示す断面図、図9はトップケースの平面図、図10は図9における矢印X−Xに沿って示す断面図である。なお、以降の説明においては、説明の便宜のため、上下及び左右前後の方向は、図3の状態を基準にして定義しており、図3に示す矢印の方向をそれぞれ前後、左右、上下と称して説明する。
主制御基板ケースユニット100は、ぱちんこ遊技機PMにおける制御の中枢を担う前述の主制御基板41と、主制御基板41を内部に収容する略矩形容器状の基板ケース110と、を主体として構成されている。なお、主制御基板ケースユニット100は、遊技盤10の背面側に、例えば不図示のナイラッチ(登録商標)などを用いて、着脱自在に取り
付けられる。
主制御基板41は、詳細図示を省略しているが、矩形形状のプリント配線板を基板として種々の半導体デバイスや抵抗、コンデンサ、コネクタ等の電子・電気部品が実装されて構成されている。この主制御基板41は、基板ケース110(後述するトップケース130)の内面側にビス止め固定される。主制御基板41には、表裏に貫通する2カ所の基板挿通孔41aが開設されている。
基板ケース110は、遊技盤10の背面に着脱されるボトムケース120と、このボトムケース120を収容するトップケース130とを備えて構成されており、ボトムケース120とトップケース130とが協働して主制御基板41を内部に収容する。ボトムケース120及びトップケース130は、互いの開口同士を相対向させた状態で組み合わされて一体化される。ボトムケース120及びトップケース130は、共に透明な樹脂材料(例えば、ポリカーボネート等)を用いて射出成形等の成形手段により形成され、外部からでも基板ケース110内を視認可能に構成されている。
ボトムケース120は、基壁121a及びこの基壁121aの周縁から立設される前後左右の側壁121bを有し、全体として下面開放の矩形箱状に形成されたボトムケース本体121を主体として構成される。ボトムケース本体121には、基壁121aと四方の側壁121bとに囲まれて下方に開口するボトム側空間121Sが形成されており、このボトム側空間121S内にトップケース130に保持された主制御基板41を収容可能になっている。なお、主制御基板ケースユニット100が遊技盤10に取り付けられた状態では、このボトムケース120の基壁121aの背面と遊技盤10の背面とが近接対向(又は当接)するようになっている。
トップケース130は、基壁131a及びこの基壁131aの周縁から立設される前後左右の側壁131bを有し、全体として上面開放の矩形箱状に形成されたトップケース本体131を主体として構成されており、ボトムケース120と上下方向(「ケース嵌合方向」とも称する)に嵌合可能である。トップケース本体131は、基壁131aと四方の側壁131bとに囲まれて上方に開口するトップ側空間131Sが形成されており、このトップ側空間131S内に主制御基板41及びボトムケース130を収容可能になっている。トップケース本体131における基壁131aの内面側には、該内面側の一方の対角線上に配されて、主制御基板41をトップ側空間131S内に固定するための2カ所のネジボス131cが設けられており、これにより主制御基板41が2カ所のネジボス131cによってビス止め固定されるようになっている。トップケース本体131の基壁131aには、主制御基板41のコネクタ(図示省略)の実装位置に対応して表裏に貫通するコネクタ挿抜口131dが形成されており、主制御基板41がトップケース130に取り付けられた状態で、主制御基板41のコネクタがコネクタ挿抜口131dを通して外部に露出し、演出制御基板42や払出制御基板43等とハーネス(コネクタケーブル)を介して電気接続可能となる。
かかる構成の基板ケース110において、ボトムケース120はトップケース130のトップ側空間131Sと略同一の大きさに形成されており、ボトムケース120がトップ側空間131S内に嵌め込まれてトップケース130内に組み付けられるようになっている。その結果、ボトムケース120の各側壁121bとトップケース130の各側壁131bとが前後左右の四方においてそれぞれ極僅かなクリアランスで対峙した印籠構造による嵌合いのもとでボトムケース120とトップケース130とが一体化されるとともに、ボトムケース120の基壁121aとトップケース130の四方の側壁131bとが基板ケース110の下側底面において略同一面内に位置する面一の状態となる。そして、このようにボトムケース120とトップケース130とを組み付けた閉止状態にて画成される
ケース内部に、詳細次述する不正開放防止構造が構成されている。
不正開放防止構造は、ボトムケース120及びトップケース130の四方の側壁121b,131b間に形成される第1ロック構造と、ボトムケース120及びトップケース130の基壁121a,131a間に形成される第2ロック構造と、から構成される。
第1ロック構造は、ボトムケース120の各側壁121bに形成されたボトム側係合突起122と、トップケース130の各側壁131bに形成されたトップ側係合溝132とからなり、ボトムケース120がトップケース130に収容された嵌合状態において、4カ所のボトム側係合突起122と4カ所のトップ側係合溝132とがそれぞれ位置整合して係合連結するように構成されている。
ボトム側係合突起122は、ボトムケース本体121の側壁121bの上端から下端に向けて直線状に延びる二条の切り込みが並行に開設されることで、該側壁121bの板厚方向(ケース嵌合方向と直交する方向)に弾性変形可能に構成されている。ボトム側係合突起122の先端側(自由端側)には、ボトムケース120の外方向に向けて突出する略鉤爪状の係止爪122aが設けられている。
トップ側係合溝132は、トップケース本体131の側壁131bの内面側において断面矩形の凹溝状に形成されており、ボトム側係合突起122の係止爪122aを受容してボトム側係合突起122と係合可能に形成されている。
第2ロック構造は、ボトムケース本体121の基壁121aに形成されたボトム側ロック部123及びボトム側被ロック部124と、トップケース本体131の基壁131aに形成されたトップ側ロック部133及びトップ側被ロック部134とからなり、ボトムケース120がトップケース130に収容された嵌合状態においてボトム側ロック部123とトップ側被ロック部134とが位置整合して係合連結するとともに、ボトム側被ロック部124とトップ側ロック部133とが位置整合して係合連結するように構成されている。本実施形態では、ボトム側ロック部123とトップ側ロック部133とが同一形状であるとともに、ボトム側被ロック部124とトップ側被ロック部134とが同一形状である。
ボトム側ロック部123は、ボトムケース本体121の基壁121aに立設された軸部123aと、この軸部123aの先端から下方に湾曲して延びる一対の弾性爪123bと、から形成されている。一対の弾性爪123bは、正面視で略ハ字状(末広がり)に配置されており、互いに近接及び離間する方向に弾性変形可能である。
同様に、トップ側ロック部133は、トップケース本体131の基壁131aに立設された軸部133aと、この軸部133aの先端から下方に湾曲して延びる一対の弾性爪133bと、から形成されている。一対の弾性爪133bは、正面視で略ハ字状(末広がり)に配置されており、互いに近接及び離間する方向に弾性変形可能である。
これに対して、ボトム側被ロック部124は、所定の間隔をあけてボトムケース本体121の基壁121aに立設された一対の脚部124aと、各脚部124aの先端から略直角に屈曲して互いの対向方向に向けて延びる一対の係止部124bと、から形成されている。ボトム側被ロック部124には、相対向する一対の係止部124bによって、トップ側ロック部133の一対の弾性爪133bが挿入方向には通過可能であるが抜去方向(反挿入方向)には通過不能となる被係止口124cが形成されている。つまり、被係止口124cの幅(一対の係止部124bの間隔)は、一対の弾性爪133bが縮閉状態(撓み状態)のときは通過可能な大きさであるが、一対の弾性爪133bが拡開状態(復元状態
)のときは通過不能な大きさに形成されており、これにより拡開状態の一対の弾性爪133bと係止口124cとが係合可能に構成される。
同様に、トップ側被ロック部134は、所定の間隔をあけてトップケース本体131の基壁131aに立設された一対の脚部134aと、各脚部134aの先端から略直角に屈曲して互いの対向方向に向けて延びる一対の係止部134bと、から形成されている。トップ側被ロック部134には、相対向する一対の係止部134bによって、ボトム側ロック部123の一対の弾性爪123bが挿入方向には通過可能であるが抜去方向(反挿入方向)には通過不能となる被係止口134cが形成されている。つまり、被係止口134cの幅(一対の係止部134bの間隔)は、一対の弾性爪123bが縮閉状態(撓み状態)のときは通過可能な大きさであるが、一対の弾性爪123bが拡開状態(復元状態)のときは通過不能な大きさに形成されており、これにより拡開状態の一対の弾性爪123bと係止口134cとが係合可能に構成される。
次に、このように構成される主制御基板ケースユニット100における不正開放防止構造の作用について、図11を追加参照して説明する。ここで、図11は不正開放防止構造の作用を説明するための模式図である。
主制御基板ケースユニット100を組み立てるには、まず始めに、図11(a)に示すように、ボトムケース120とトップケース130とを互いの開口同士を相対向させた状態で前後に配置して、ボトムケース120をトップケース130のトップ側収容空間131Sに位置合わせする。なお、このときトップケース130の内面側には、主制御基板41がビス止め固定されており、トップケース130のトップ側ロック部133及びトップ側被ロック部134は主制御基板41の基板挿通孔41aに挿通されている。
この状態からボトムケース120をトップ側収容空間131Sに嵌め込むと、ボトム側係合突起122とトップ側係合溝132とが位置整合するとともに、ボトム側ロック部123及びボトム側被ロック部124とトップ側ロック部133及びトップ側被ロック部134とがそれぞれ位置整合して、第1ロック構造及び第2ロック構造が基板ケース110を開放不能に作用することとなる。
まず、ボトムケース120がトップ側収容空間131Sに嵌入され始めると、第1ロック構造においては、図11(b)に示すように、トップケース本体131の側壁131bによってボトムケース120の係止爪122aが内方向に押圧されて、ボトム側係合突起122が弾性変形して撓んだ状態となり、トップケース本体131の側壁131bと係止爪122とは摺接した状態を維持する。他方、第2ロック構造においては、図11(b)に示すように、ボトム側ロック部123,133における一対の弾性爪123b,133bが被ロック部124,134の被係止口124c,134cに差し込まれる。そして、一対の弾性爪123b,133bは、被係止口124c,134cの内壁によって互いの対向方向に押圧されたうえ、末広がりに開脚した拡開状態から内側に縮閉しつつ被係止口124c,134cを通過していく。
続いて、ボトムケース120がトップケース130のトップ側空間131S内に完全に嵌合されると、第1ロック構造においては、図11(c)に示すように、ボトム側係合突起122の係止爪122aがトップ側係合溝132の位置まで到達して、側壁131bからボトム側係合突起122への押圧が解放される。その結果、ボトム側係合突起122が自身の復元弾性によって元の起立状態に復帰し、ボトム側係合突起122と係合溝132とが係合することとなる。これと同時に、第2ロック構造においては、図11(c)に示すように、一対の弾性爪123b,133bが被係止口124c,134cを完全に通過し、被係止口124c,134cの内壁から弾性爪123b,133bへの押圧が解放さ
れる。その結果、一対の弾性爪123b,133bは自身の復元弾性によって元の拡開状態に復帰し、ロック部123,133の弾性爪123b,133bと被ロック部124,134の被係止口124c,134cとが係合する。
こうしてボトムケース120がトップケース130に組み付けられると、第1ロック構造及び第2ロック構造が協働してボトムケース120とトップケース130とが閉止状態で連結固定される。このとき、基板ケース110の内部に密閉且つ隠蔽された形で第1ロック構造及ぶ第2ロック構造が基板ケース110を開放不能に作用するため、基板ケース110の外部から不正開放防止構造にアクセスするのは極めて困難であり、不正開放防止構造を不正に操作して基板ケース110を開放することができなくなる。また、ボトムケース120とトップケース130とが印籠構造による嵌め合いによって密閉されるとともに、ボトムケース120がトップケース130に面一状態で収容されるため、基板ケース110をこじ開けるための隙間や壁が存在しなくなり、こじ開けに対する耐力が高められる。これにより基板ケース110が強固な閉止状態に保持されて不正な開放が防止されるため、主制御基板41に対する電子部品の交換や改造等の不正行為を受け難くすることが可能となる。
以上、本実施形態に係る主制御基板ケースユニット100では、ボトムケース120とトップケース130とを互いの開口同士を相対向させた状態でボトムケース本体121の側壁121bの外面をトップケース本体131の側壁131bの内面に嵌め合せて閉止状態に組み付け、ボトムケース本体121の側壁121bの外面側にケース嵌合方向と直交する方向に突出するボトム側係合突起122を設けるとともに、トップケース本体131の側壁131bの内面側に閉止状態においてボトム側係合突起122と係合するトップ側係合溝132を設けて、(従前のように不正開放防止構造が基板ケース110の外部に露出した状態で装備されるのではなく)基板ケース110の内部に密閉且つ隠蔽された形でボトム側係合突起122とトップ側係合溝132とを係合させる構成であるため、基板ケース110の外部からボトム側ロック部123及びトップ側ロック部133へアクセスして係合を解除するのは非常に困難であり、基板ケース110の不正な開放を確実に抑止して主制御基板41に対する不正な改造行為を受け難くすることが可能である。また、基板ケース110を開放するためには、基板ケース110を大きく破壊する必要があり、その場合には破壊の痕跡が明瞭に残存することとなるため、不正な開放の履歴を認識することで、基板ケース110の不正な開放を早期に発見することができる。従って、本実施形態によれば、不正行為の予防及び早期発見に寄与することが可能であるという効果を奏する。
また、本実施形態に係る主制御基板ケースユニット100では、ボトムケース120及びトップケース130に互いに係合可能なロック部123,133及び被ロック部124,134の組をそれぞれ1組ずつ設け、基板ケース110の内部に密閉且つ隠蔽された形で2組のロック部123,133と被ロック部124,134とがそれぞれ係合する構成であるので、基板ケース110を開放するためには、ボトムケース120のボトム側ロック部123とトップケース130のトップ側ロック部133との両方を外部から破壊しなければならず、基板ケース110の構成部品たる、ボトムケース120及びトップケース130の何れについても痕跡を残さず無傷の状態で再使用することが困難となり、いわゆるニコイチ(二個一)と称される不正な再使用による組立行為を確実に抑止することが可能である。
また、本実施形態に係る主制御基板ケースユニット100では、ボトムケース本体121における四方の側壁121bの外面とトップケース本体131における四方の側壁131bの内面とが印籠合わせとなる印籠嵌合によって組み付けられ、基板ケース110の閉止状態において、ボトムケース本体121の基壁121aとトップケース本体131の側壁
131bとがトップケース131の開口面側において略同一面内に位置する面一状態となるため、基板ケース110をこじ開けるための隙間や壁が存在しなくなり、こじ開けに対する耐力が高められる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲であれば適宜改良可能である。
上述の実施形態では、ボトムケース120及びトップケース130の前後左右の各側壁121b,131bに、第1ロック構造として、ボトム側係合突起122及びトップ側係合溝132を設けた構成を例示して説明したが、この構成に限定されるものではなく、四方の側壁121b,131bのうちの少なくとも1か所に、ボトム側係合突起122及びトップ側係合溝132を設けるだけでもよい。
また、上述の実施形態では、不正開放防止構造のみを具備する基板ケースユニットを適用しているが、この構成に限定されるものではなく、不正開放防止構造及び封印シール構造の両方を具備する基板ケースユニットであってもよい。
また、上述の実施形態では、不正開放防止構造を基板ケースの内部に配置していることを特徴としているが、この不正開放防止構造と共に、基板ケースの外部に露出したかたちで設けられる従来型の不正開放防止構造(いわゆるカシメ構造)を併設して、不正開放行為をより厳重に防止することとしてもよい。
なお、上述の実施形態においては、本発明に係る基板ケースユニットをぱちんこ遊技機の主制御基板ケースユニットに適用した場合を例示して説明したが、これに限定されるものではなく、演出制御基板ケースユニットや払出制御基板ケースユニットなどの他の基板ケースユニット等に適用してもよく、更には、ぱちんこ遊技機以外の遊技機、例えばスロットマシンの基板ケースユニットに適用しても同様の効果を得ることが可能である。
PM ぱちんこ遊技機
1 外枠
2 前枠
5 ガラス扉
10 遊技盤
41 主制御基板
100 主制御基板ケースユニット(基板ケースユニット)
110 基板ケース
120 ボトムケース(第1ケース部材)
121 ボトムケース本体
121a 基壁(第1底壁)
121b 側壁(第1側壁)
121S ボトム側空間(内部空間)
122 ボトム側係合突起(係合爪)
123 ボトム側ロック部(ロック部)
124 ボトム側被ロック部(被ロック部)
130 トップケース(第2ケース部材)
131 トップケース本体
131a 基壁(第2底壁)
131b 側壁(第2基壁)
131S トップ側空間(内部空間)
132 トップ側係合溝(係合溝)
133 トップ側ロック部(ロック部)
134 トップ側被ロック部(被ロック部)

Claims (3)

  1. 第1底壁及び前記第1底壁の周縁から立設された第1側壁を有して、一方に開口を有する有底箱状に形成された第1ケース部材と、
    第2底壁及び前記第2底壁の周縁から立設された第2側壁を有して、一方に開口を有する有底箱状に形成された第2ケース部材と、を備え、
    前記第1ケース部材と前記第2ケース部材とを互いの開口同士を相対向させて、前記第1側壁の外面と前記第2側壁の内面とを互いに向い合せた状態で前記第1ケース部材を前記第2ケース部材に嵌め合せて閉止状態に組み付けられ、前記閉止状態において形成される内部空間に制御基板が収容されて構成される基板ケースユニットであって、
    前記第1側壁の前記外面側には、前記嵌合方向と直交する方向に突出する係合爪が設けられ、
    前記第2側壁の前記内面側には、前記閉止状態において、前記係合爪と係合する係合溝が設けられていることを特徴とする基板ケースユニット。
  2. 前記第1底壁と前記第2底壁とは前記閉止状態において相対向し、
    前記第1底壁及び前記第2底壁には、前記内部空間側に突出するロック部と被ロック部とが1組ずつ設けられ、
    前記第1ケース部材と前記第2ケース部材とを嵌合させたとき、前記内部空間において、前記第1底壁の前記ロック部と前記第2底壁の前記被ロック部とが係合するとともに、前記第1底壁の前記被ロック部と前記第2底壁の前記ロック部とが係合することを特徴とする請求項1に記載の基板ケースユニット。
  3. 前記第1ケース部材及び前記第2ケース部材は、前記第1ケース部材の前記外面と前記第2ケース部材の前記内面とが印籠合わせとなる印籠嵌合によって組み付けられ、
    前記閉止状態において、前記第1ケース部材の前記第1底壁と前記第2ケース部材の前記第2側壁とが前記第2ケース部材の開口面側において面一状態となることを特徴とする請求項1又は2に記載の基板ケースユニット。
JP2013005716A 2013-01-16 2013-01-16 基板ケースユニット Pending JP2014136019A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013005716A JP2014136019A (ja) 2013-01-16 2013-01-16 基板ケースユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013005716A JP2014136019A (ja) 2013-01-16 2013-01-16 基板ケースユニット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014136019A true JP2014136019A (ja) 2014-07-28

Family

ID=51413881

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013005716A Pending JP2014136019A (ja) 2013-01-16 2013-01-16 基板ケースユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014136019A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016087118A (ja) * 2014-11-05 2016-05-23 株式会社大一商会 遊技機

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016087118A (ja) * 2014-11-05 2016-05-23 株式会社大一商会 遊技機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3658366B2 (ja) 遊技機
JP2010193995A (ja) 遊技機
JP2008119355A (ja) 遊技機の配線構造
JP2001029623A (ja) 遊技機
JP5322692B2 (ja) 遊技機
JP2014136019A (ja) 基板ケースユニット
JP2002035374A (ja) 遊技機
JP2008119353A (ja) 遊技機の制御装置
JP6186753B2 (ja) 基板ケースユニット
JPH11179026A (ja) パチンコ機の基板収納ボックス
JP4905718B2 (ja) 基板ケース
JP2015204923A (ja) 基板ケースユニット
JP6057291B2 (ja) 基板ケースユニット
JP2008119354A (ja) 基板の接続構造
JP6136281B2 (ja) 基板ケースユニット
JP5205037B2 (ja) 遊技機
JP2014180515A (ja) 基板ケースユニット
JP6314621B2 (ja) 基板ケースユニット
JP2014147426A (ja) 基板ケースユニット
JP6269287B2 (ja) 基板ケースユニット
JP4870175B2 (ja) 遊技機
JP2014147611A (ja) 基板ケースユニット
JP2006187662A (ja) 遊技機
JP2014033783A (ja) 基板ケースユニット
JP2011212496A (ja) 遊技機