JP6348185B2 - スパークプラグの製造方法、スパークプラグ製造装置および組付体の検査方法 - Google Patents

スパークプラグの製造方法、スパークプラグ製造装置および組付体の検査方法 Download PDF

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Description

本発明は、スパークプラグの製造および検査に関する。
従来から、内燃機関に用いられるスパークプラグとして、柱状の中心電極と屈曲した接地電極との間の空隙(火花放電ギャップ)において火花放電を行なうスパークプラグが用いられている。このようなスパークプラグでは、接地電極が設けられている主体金具と中心電極との間に絶縁碍子が配置されている。絶縁碍子にピンホール等の欠陥が生じていると、かかる欠陥を通して放電が生じてしまい、絶縁碍子に厚さ方向の貫通孔が生じるおそれがある。このような貫通孔が生じると、正常な火花放電が行なわれないおそれがある。そこで、スパークプラグの製造過程において、絶縁碍子の軸孔に配置された電極(例えば、中心電極)と、絶縁碍子の外側に配置された電極(例えば、主体金具)との間に高電圧を印加し、このときに測定される電圧波形や撮像される画像に基づき、絶縁碍子における欠陥の有無を特定する工程(以下、耐電圧試験工程と呼ぶ)が行なわれていた。特許文献1の耐電圧試験工程では、密閉容器内に絶縁碍子全体を配置し、密閉容器内を加圧した状態で絶縁碍子の軸孔内に配置した電極と、軸孔外に配置した電極との間に高電圧が印加される。
特開2007−134132号公報
しかしながら、特許文献1のスパークプラグの製造方法では、絶縁碍子全体を容器内に配置するために容器の容積が非常に大きくなり、容器内の加圧および減圧に長時間を要すると共に、容器内への絶縁碍子の取り付けおよび取り外しに長時間を要する。このため、スパークプラグの製造時間が長くなり、製造効率が低下するという問題があった。加えて、絶縁碍子を収容する容器が大型化するため、製造装置全体が大型化するという問題もあった。また、容器の表面積も大きくなるので、例えば2MPa(メガパスカル)程度までの加圧に耐え得るだけの堅牢さを実現するために、容器の材料として高い剛性の材料を用いることとなり、重量が非常に大きくなるという問題もあった。更に、密閉容器における絶縁碍子の出し入れ部分にロック機構等を設け、また、密閉容器内への通電手段を設ける必要があるため、製造コストが上昇するという問題もあった。
また、特許文献1のスパークプラグの製造方法では、絶縁碍子単体を耐電圧試験の対象としており、実際に用いられる態様、すなわち、絶縁碍子と主体金具とが組みつけられている態様の部材を試験対象としていない。このため、実際の使用態様で耐電圧試験を行ないながらスパークプラグを製造したいという市場の要請に応えることができないという問題もあった。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、スパークプラグの製造方法が提供される。このスパークプラグの製造方法は、(a)自身の先端部に接地電極を有する筒状の主体金具と、軸孔を有し端子電極の基端側の一部が前記軸孔から露呈するように前記軸孔内に前記端子電極を保持する絶縁体と、を前記主体金具が前記絶縁体の先端側の外周面を覆うように組み付けて組付体を得る工程と;(b)前記組付体の先端側の一部を、圧力容器の開口から前記圧力容器の内部に挿入する工程と;(c)前記組付体の軸線と前記開口の軸線とが一致する状態で、前記絶縁体の基端側の外周面に絶縁部材を円環状に密着させ、前記組付体を押圧することにより前記組付体で前記開口を塞ぐ、工程と;(d)前記圧力容器内を加圧し、前記端子電極と前記主体金具との間に所定電圧を印加する工程と;を備え、前記工程(b)は、前記組付体の先端側において前記絶縁体の外周面と前記主体金具の内周面との間に形成されている空隙が、前記圧力容器内に配置されるように、前記組付体の先端側の一部を、前記圧力容器の内部に挿入する工程を含む。 この形態のスパークプラグの製造方法によれば、組付体の先端側の一部を圧力容器の内部に挿入するため、組付体の圧力容器への取り付けおよび取り外しを短時間で行なうことができる。加えて、組付体の一部のみが圧力容器の内部に挿入されるため、圧力容器の体積を小さくでき、工程(d)において圧力容器内を加圧する時間を短縮できる。これらのことから、スパークプラグの製造に要する時間を短縮でき、製造効率の低下を抑制できる。加えて、圧力容器の体積を小さくできるので、スパークプラグの製造に要するスペースを小型化できる。また、主体金具と絶縁体とを組み付けて得られる組付体を対象として、圧力容器への挿入および所定電圧の印加が実行される。このため、絶縁体のみを対象として圧力容器への挿入および所定電圧の印加が実行される構成に比べて、実際の使用態様により近い態様の部材で、所定電圧の印加等を行ないながらスパークプラグを製造できる。
(2)上記形態のスパークプラグの製造方法において、前記工程(c)は、前記開口の周囲に設けられている封止部によって、前記組付体が前記組付体の軸線方向において前記圧力容器と密着する工程を含んでもよい。この形態のスパークプラグの製造方法によれば、封止部によって、組付体が軸線方向において圧力容器と密着するため、圧力容器の気密性を向上できる。このため、圧力容器内の圧力を高めることができ、端子電極と主体金具との間に印加する電圧の高電圧化を実現できる。また、組付体を押圧する際に、組付体が圧力容器により損傷することを抑制できる。
(3)上記形態のスパークプラグの製造方法において、さらに、(e)前記圧力容器において前記開口と対向する位置から、前記所定電圧が印加された前記端子電極および前記主体金具を、撮影または観察する工程を備えてもよい。この形態のスパークプラグの製造方法によれば、所定電圧が印加された状態の組付体の先端側を撮影または観察するので、その撮影画像または観察結果を利用して絶縁体の欠陥の有無を容易に判定できる。
(4)上記形態のスパークプラグの製造方法において、前記工程(c)は、前記端子電極の基端部に、前記所定電圧を印加するための導電部材を接触させる工程を含んでもよい。この形態のスパークプラグの製造方法によれば、組付体の軸線と開口の軸線とが一致する状態で端子電極に導電部材を接触させるので、導電部材が端子電極にずれて接触することを抑制できる。
(5)上記形態のスパークプラグの製造方法において、前記工程(c)は、前記主体金具を前記組付体の軸線に沿って前記組付体の基端から先端に向かう方向に押圧することにより前記組付体で前記開口を塞ぐ工程を含んでもよい。この形態のスパークプラグの製造方法によれば、主体金具を組付体の軸線に沿って組付体の基端から先端に向かう方向に押圧するため、押圧軸と開口の軸(密着軸)とを一致させることができる。このため、組付体が開口をずれて塞ぐことを抑制でき、圧力容器内の気密性を向上できる。また、これら軸が一致しない構成に比べて押圧するための構成を簡略化できる。すなわち、押圧軸と密着軸とがずれている構成においては、これらの軸間で力を伝達する部材が必要となる。加えて、工程(d)において圧力容器内が加圧された際に、かかる加圧により組付体が圧力容器から外れないように組付体に対して密着軸方向に沿って大きな力を加える必要がある。このような大きな力を押圧軸から伝達するためにも、軸間で力を伝達する部材として高い剛性の部材を用意する必要があり、製造装置の大型化および高コスト化を招く。これに対して、上記形態の製造方法では、軸間で力を伝達する部材を必要としないため、製造装置の小型化および低コスト化を実現できる。
(6)上記形態のスパークプラグの製造方法において、さらに、(f)前記工程(d)の後に実行され、前記絶縁部材が、前記組付体の軸線に沿って前記組付体の先端から基端に向かう方向に前記絶縁体に対して相対的に移動するように、前記導電部材と前記絶縁部材とのうちの少なくとも一方を変位させる工程を備えてもよい。この形態のスパークプラグの製造方法によれば、絶縁体に密着している絶縁部材を、絶縁体から容易に外すことができる。
(7)上記形態のスパークプラグの製造方法において、前記工程(f)は、前記導電部材が、前記端子電極を、前記組付体の軸線に沿って前記組付体の基端から先端に向かう方向に押圧すると共に、前記絶縁部材を前記組付体の先端から基端に向かう方向に変位させることで実行されてもよい。この形態のスパークプラグの製造方法によれば、絶縁部材を取り外すために組付体と圧力容器とを係合しておく必要がない。このため、組付体の先端側の一部を圧力容器の内部に挿入する際に、例えば、組付体の主体金具を圧力容器に螺合させる等の複雑な工程を要しない。このため、組付体の圧力容器への挿入および圧力容器からの取り外しの時間を短縮でき、スパークプラグの製造時間を短縮できる。また、組付体の圧力容器への挿入および取り外しの際に、組付体が損傷することを抑制できる。
(8)上記形態のスパークプラグの製造方法において、前記工程(c)は、前記絶縁部材を前記端子電極の基端側から前記端子電極に被せ、前記絶縁部材を前記組付体の軸線に沿って前記組付体の先端側に向かって押圧することにより、前記端子電極の外周面と前記絶縁体の基端側の外周面とのうちの少なくとも一方に前記絶縁部材を密着させる工程を含んでもよい。この形態のスパークプラグの製造方法によれば、絶縁部材を組付体の軸線に沿って組付体の先端側に向かって押圧することにより絶縁部材を密着させるので、絶縁体に対して周方向において均等に絶縁部材を密着させることができる。このため、端子金具と主体金具との間で絶縁体の表面を這うように発生する放電(フラッシュオーバー)の発生を抑制できる。
(9)上記形態のスパークプラグの製造方法において、前記工程(d)は、前記主体金具が有する座面であって前記開口を塞いで前記圧力容器の気密を保つ座面よりも前記組付体の基端側において、前記主体金具とアース電極とを接触させる工程を含んでもよい。この形態のスパークプラグの製造方法によれば、圧力容器内において主体金具とアース電極とを接触させる構成に比べて、圧力容器の構成を簡略化できる。また、主体金具にアース電極を接触させる処理に要する時間を短縮できる。
(10)上記形態のスパークプラグの製造方法において、前記絶縁体は、前記軸孔の先端側の内部に、自身の先端側の一部が前記軸孔から露呈している中心電極を保持し、(g)前記工程(d)の後に実行され、前記接地電極を前記中心電極の先端部に向かって曲げる工程をさらに備えてもよい。この形態のスパークプラグの製造方法によれば、工程(d)の後に接地電極をまげる工程が実行されるので、工程(d)において、接地電極と中心電極との間の距離を比較的長くできる。このため、組付体に印加する電圧をより高電圧化できる。
(11)上記形態のスパークプラグの製造方法において、さらに、(h)前記工程(d)の後に実行され、前記主体金具が有する座面であって前記開口を塞いで前記圧力容器の気密を保つ座面に対して前記組付体の軸線に沿って前記組付体の先端側に隣接する位置にガスケットを配置する工程を備えてもよい。この形態のスパークプラグの製造方法によれば、工程(d)の後にガスケットを組付体に配置するので、工程(d)の前に配置する構成に比べて、工程(c)の実行に伴うガスケットの劣化を抑制できる。

(12)上記形態のスパークプラグの製造方法において、前記圧力容器は前記開口を1つのみ有し、前記工程(b)は、複数の前記圧力容器の内部に、それぞれ、互いに異なる前記組付体の先端側の一部を挿入する工程を含んでもよい。この形態のスパークプラグの製造方法によれば、圧力容器の内部には、1つの組付体の先端側の一部のみが挿入されるので、圧力容器を小型化できる。また、スパークプラグ1つ当たりの製造時間を短縮させつつ複数のスパークプラグを同時に製造することができる。
(13)上記形態のスパークプラグの製造方法において、(i)前記主体金具にアース電極を接する工程をさらに備え、前記工程(c)は、前記端子電極の基端部に、前記所定電圧を印加するための導電部材を接触させる工程を含み、前記アース電極と前記導電部材とのうちの少なくとも一方は、面取りされていてもよい。この形態のスパークプラグの製造方法によれば、アース電極と導電部材とのうちの少なくとも一方は面取りされているので、アース電極または導電部材のエッジを起点とするフラッシュオーバーの発生を抑制できる。
本発明は、スパークプラグの製造方法以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、スパークプラグの試験方法、スパークプラグの試験装置、スパークプラグ用絶縁体の試験方法、スパークプラグ用絶縁体の試験装置、およびスパークプラグ等の形態で実現することができる。
本発明の一実施形態としてのスパークプラグ製造装置の全体構成を示す平面図である。 図1に示す組付体100の詳細構成を示す部分断面図である。 図1に示す押圧通電部200の詳細構成を示す説明図である。 図1に示す圧力容器300の詳細構成を示す斜視図である。 本発明の一実施形態としてのスパークプラグの製造方法の工程を示すフローチャートである。 ステップS130の実行中におけるスパークプラグ製造装置500および組付体100の状態を示す説明図である。 ステップS145の実行中におけるスパークプラグ製造装置500および組付体100の状態を示す説明図である。 変形例における圧力容器300aの詳細構成を示す斜視図である。 ステップS130実行中における変形例のスパークプラグ製造装置および組付体100の状態を示す説明図である。
A.実施形態:A1.スパークプラグ製造装置の全体構成: 図1は、本発明の一実施形態としてのスパークプラグ製造装置の全体構成を示す平面図である。スパークプラグ製造装置500は、スパークプラグを製造する装置であり、後述するスパークプラグの製造方法の一部の工程を実行するために用いられる。なお、図1では、+Z方向は鉛直上方を示し、X−Y平面は水平面を示す。
スパークプラグ製造装置500は、押圧通電部200と、圧力容器300と、電圧印加部400と、下方固定板410と、上方固定板420と、一対の支柱430と、一対のスライド支持部440と、移動棚450とを備えている。
押圧通電部200は、圧力容器300にセットされた組付体100を鉛直下方に押圧することにより、圧力容器300の内部を組付体100によって封止する。また、押圧通電部200は、後述するスパークプラグの製造において耐電圧試験を行なう際に、組付体100に通電する。押圧通電部200は、移動棚450の鉛直下方側の面に固定されている。上述の組付体100とは、スパークプラグの製造過程において製作される部材であり、所定の工程(後述する接地電極の曲げ工程およびガスケットの取り付け工程)を経てスパークプラグの完成品となる。押圧通電部200は、Z軸方向に沿って中央部に挿入孔290が形成されている。後述するスパークプラグの製造において耐電圧試験を行う際に、挿入孔290には、組付体100の基端側が収容される。本実施形態において、「基端側」とは、+Z方向の端部側を意味し、「先端側」とは、−Z方向の端部側を意味する。押圧通電部200は、基端側に導電ピン210を備えている。この導電ピン210は、挿入孔290内をZ軸方向に沿って移動自在に配置されている。なお、導電ピン210は、請求項における導電部材に相当する。押圧通電部200および組付体100の詳細構成については、後述する。
圧力容器300は、中心軸がZ軸方向に沿った略円筒形の外観形状を有し、下方固定板の鉛直上方側の面に固定されている。圧力容器300の内部には、有底の略円筒形状の空隙(以下、「チャンバー370」と呼ぶ)が形成されている。チャンバー370の基端側の端部には、中央に開口が形成された封止部314が配置されており、封止部314の開口が組付体100により塞がれることによりチャンバー370の内部が気密となる。チャンバー370の内部は図示しないエアポンプと接続されており、かかるエアポンプによりチャンバー370の内部の圧力が調整される。本実施形態では、チャンバー370の内部は、5MPa(メガパスカル)まで昇圧される。なお、5MPaに代えて、0.5MPaから5MPaまでの範囲の任意の圧力まで昇圧される構成としてもよい。チャンバー370の底部380には、チャンバー370の内部を視認可能な窓が設けられている。かかる窓は、例えば、透明アクリル材料や、ガラス材料により形成される。圧力容器300の詳細構成については、後述する。
電圧印加部400は、後述するスパークプラグ製造方法において耐電圧試験を行う際に、組付体100に高電圧を印加する。電圧印加部400は、導電ピン駆動部405を備えている。導電ピン駆動部405は、導電ピン210をZ軸方向に沿って押圧する又は牽引することにより、導電ピン210をZ軸方向に沿って移動させる。また、導電ピン駆動部405は、導電ピン210の電位が所定電位となるように電圧を印加する。
下方固定板410は、X−Y平面と平行に配置された板状の部材であり、略中央部に厚さ方向(Z軸方向)に貫通孔412が形成されている。貫通孔412は、圧力容器300の底部380と対向する。このため、下方固定板410の鉛直下方側から貫通孔412および底部380を介してチャンバー370の内部が視認できる。なお、この貫通孔412には、図示しない撮像装置が配置されており、チャンバー370内に配置された組付体100の先端部が撮像される。上方固定板420は、X−Y平面と平行に配置された板状の部材であり、下方固定板410に対して鉛直上方に所定の距離だけ離れて配置されている。一対の支柱430は、Z軸方向に沿って延設された円柱状部材であり、一端が下方固定板410に接続され、他端が上方固定板420に接続されている。一対のスライド支持部440は、いずれも略円筒状の外観形状を有し、それぞれ異なる支柱430にスライド可能に取り付けられている。一対のスライド支持部440は、移動棚450の+X方向の端部および−X方向の端部に接続されている。一対のスライド支持部440のZ軸方向の位置は互いに一致しており、スライド支持部440がスライドすることにより、移動棚450は、X−Y平面と平行な状態を保ったまま昇降する。一対のスライド支持部440は、図示しない駆動部により上下に駆動される。移動棚450は、X−Y平面と平行に配置された板状の部材であり、鉛直下方側の面に押圧通電部200が設置され、鉛直上方側の面に電圧印加部400が設置されている。なお、移動棚450の略中央部には、厚さ方向(Z軸方向)に貫通孔が形成されており、かかる貫通孔には、押圧通電部200の一部が配置されている。なお、本実施形態において、下方固定板410と、上方固定板420と、一対の支柱430と、一対のスライド支持部440と、移動棚450とは、いずれも鋼材により形成されている。
A2.組付体100の詳細構成: 図2は、図1に示す組付体100の詳細構成を示す部分断面図である。組付体100は、図2において一点鎖線で示す軸線AXに沿った細長な柱状の外観形状を有する。軸線AXの右側は、外観正面図を示し、軸線AXの左側は、軸線AXを通る断面で組付体100を切断した断面図を示している。以下の説明では、軸線AXに平行であって図2の下方側を先端側と呼び、図2の上方側を基端側と呼ぶ。
組付体100は、絶縁碍子10と、中心電極20と、接地電極30と、端子金具40と、主体金具50とを備えている。中心電極20は棒状の外観形状を有し、先端が絶縁碍子10から突出するようにして絶縁碍子10の軸孔12内部に配置されている。絶縁碍子10の軸孔12内部には、中心電極20の基端部とセラミック抵抗3の間にシール体4aが挟まるように中心電極20とセラミック抵抗3とが配置され、また、セラミック抵抗3の基端に接してシール体4bが配置されている。また、絶縁碍子10の軸孔12内部には、端子金具40の先端側がシール体4bと接して配置されている。端子金具40の基端側は絶縁碍子10の基端側の端部から露呈している。中心電極20は、セラミック抵抗3およびシール体4a,4bを介して端子金具40と電気的に接続されている。絶縁碍子10の外周は、端子金具40から先端側に離れた位置で主体金具50によって保持されている。接地電極30は、棒状の外観形状を有し、主体金具50の先端面57に接合されて軸線AXと平行に配置されている。接地電極30は、スパークプラグの製造過程において中心電極20側に屈曲され、中心電極20の先端との間に火花を発生させる隙間である火花放電ギャップを形成する。
絶縁碍子10は、アルミナを始めとするセラミックス材料を焼成して形成された絶縁部材である。絶縁碍子10は、中心電極20および端子金具40を収容する軸孔12が中心に形成された筒状の外観形状を有する。絶縁碍子10の軸方向中央には外径を大きくした中央胴部19が形成されている。中央胴部19よりも端子金具40側には、端子金具40と主体金具50との間を絶縁する基端側胴部18が形成されている。中央胴部19よりも中心電極20側には、基端側胴部18よりも外径が小さい先端側胴部17が形成され、先端側胴部17の更に先には、先端側胴部17よりも小さい外径であって中心電極20側へ向かうほど外径が小さくなる脚長部13が形成されている。なお、絶縁碍子10は、請求項における絶縁体に相当する。
主体金具50は、絶縁碍子10の基端側胴部18の先端側の一部から脚長部13に亘る部位を包囲して保持する円筒状の金具である。本実施形態では、主体金具50は、低炭素鋼により形成され、全体にニッケルめっきや亜鉛めっき等のめっき処理が施されている。主体金具50は、工具係合部51と、取付ネジ部52と、シール部54とを備える。主体金具50の工具係合部51は、スパークプラグをエンジンヘッドに取り付ける工具が嵌合する。主体金具50の取付ネジ部52は、エンジンヘッドの取付ネジ孔に螺合するネジ山を有する。主体金具50のシール部54は、取付ネジ部52の根元に位置し、鍔状の外観形状を有する。シール部54の先端面55には、スパークプラグの製造過程においてガスケットが取り付けられ、かかるガスケットをシール部54によってエンジンヘッドに押し付けることにより、エンジン室内の気密性を確保する。なお、先端面55は、請求項における座面に相当する。主体金具50の先端面57は、中空の円状である。先端面57の中央から絶縁碍子10の脚長部13が突出し、さらに脚長部13の先端面から中心電極20が突出する。主体金具50の軸孔の内周面と、絶縁碍子10の脚長部13の外周面との間には、所定の寸法の空隙31が形成されている。

主体金具50の工具係合部51より基端側には薄肉の加締部53が設けられている。また、シール部54と工具係合部51との間には、加締部53と同様に薄肉の圧縮変形部58が設けられている。工具係合部51から加締部53にかけての主体金具50の内周面と基端側胴部18の外周面との間には、円環状のリング部材6,7が介在されており、さらに両リング部材6,7間にタルク(滑石)9の粉末が充填されている。スパークプラグの製造過程において、加締部53を内側に折り曲げるようにして先端側に押圧することにより圧縮変形部58が圧縮変形し、この圧縮変形部58の圧縮変形により、リング部材6,7およびタルク9を介し、絶縁碍子10が主体金具50内で先端側に向け押圧される。この押圧により、タルク9が軸線AX方向に圧縮されて主体金具50内の気密性が高められる。
また、主体金具50の内周においては、取付ネジ部52の位置に形成された金具内段部56に、環状の板パッキン8を介し、絶縁碍子10の脚長部13の基端に位置する碍子段部15が押圧されている。この板パッキン8は、主体金具50と絶縁碍子10との間の気密性を保持する部材であり、燃焼ガスの流出が防止される。
A3.押圧通電部200の詳細構成: 図3は、図1に示す押圧通電部200の詳細構成を示す説明図である。押圧通電部200は、上述の導電ピン210に加えて、ガイド部220と、第1支持部230と、第1固定ネジ232と、第2支持部240と、第2固定ネジ242と、上部取付部252と、下部取付部254と、把持部260と、を備えている。なお、押圧通電部200の最も先端には、電極部材270が取り付けられている。
導電ピン210は、棒状の外観形状を有し、基端側の端部に他の部分に比べて大きな径の鍔部211を有する。鍔部211は上述の導電ピン駆動部405と接して導電ピン駆動部405からの駆動力を受ける。導電ピン210は、先端側の端部に導電ピン先端部212を有する。導電ピン先端部212の外周面は面取りされている。導電ピン210は導電性を有する材料により形成され、スパークプラグの製造過程において、組付体100の端子金具40に接して組付体100に電圧を印加する。本実施形態において、導電ピン210は、鋼材(例えば、ステンレス鋼材やS45C−H等)により形成されている。なお、鋼材に代えて、他の任意の導電材料を用いてもよい。
ガイド部220は、略円筒状の外観形状を有し、中央の軸孔に導電ピン210を収容する。第1支持部230は、中央に厚さ方向(Z軸方向)の貫通孔が形成された円盤状の外観形状を有し、ガイド部220を支持する。第1支持部230の中央に形成されている貫通孔は、Z軸方向においてガイド部220の軸孔と連通する。第1支持部230は、第1固定ネジ232により第2支持部240に固定されている。第2支持部240は、基端側にフランジ部を有する略円筒状の外観形状を有する。第2支持部240は、第1支持部230に対して先端側において隣接して第1支持部230を支持すると共に、中央に形成されたZ軸方向の軸孔内において上部取付部252および下部取付部254を支持する。第2支持部240は、移動棚450の鉛直下方面に第2固定ネジ242によって固定されている。第2支持部240の先端面には、電極部材270が電極固定ネジ274によって固定されている。電極部材270は、導電性を有する材料により形成され、スパークプラグの製造過程において、組付体100の主体金具50と接して主体金具50をアースする。本実施形態において、主体金具50は、導電ピン210と同様な鋼材により形成されている。なお、主体金具50は、導電ピン210を形成する鋼材に比べて炭素含有率が低い鋼材により形成されてもよい。また、主体金具50は、鋼材に代えて、他の任意の導電材料により形成されてもよい。電極部材270は、中央に厚さ方向(Z軸方向)の貫通孔が形成された円盤状の外観形状を有する。本実施形態において、電極部材270の貫通孔を形成する内周面のエッジ272は、面取りされている。
上部取付部252と下部取付部254とは、いずれも中央に厚さ方向(Z軸方向)の貫通孔が形成された円盤状の外観形状を有し、第2支持部240の軸孔内に配置されている。上部取付部252は、第2支持部240の軸孔内の基端側の端部において、その外周面が、第2支持部240の軸孔の内周面に接するように配置されている。下部取付部254は、第2支持部240の軸孔内の先端側の端部において、その外周面が、第2支持部240の軸孔の内周面に接するように配置されている。上部取付部252および下部取付部254は、把持部260をZ軸方向に支持する。
把持部260は、後述するスパークプラグの製造過程において、絶縁碍子10の基端側の外周面に密着して組付体100を把持する。把持部260は、中央にZ軸方向に軸孔261が形成された円筒状の外観形状を有する。軸孔261の内径は、絶縁碍子10(基端側胴部18)の外径に比べて若干小さい。把持部260は、上部取付部252と下部取付部254との間に嵌め込まれている。具体的には、把持部260の基端面の外周側の一部が、上部取付部252の先端面の内周側の一部と接し、把持部260の先端面の外周側の一部が、下部取付部254の先端面の内周側の一部と接している。把持部260は、請求項における絶縁部材に相当する。
本実施形態では、上述した押圧通電部200を構成する各部材のうち、導電ピン210および第2固定ネジ242は、金属製であり、他の部材は、いずれもゴムまたは樹脂により形成されている。具体的には、第2固定ネジ242は、導電ピン210と同様な鋼材により形成されている。ガイド部220および把持部260は、ゴムにより形成されている。ゴムとしては、例えば、シリコーンゴムやアクリルゴムやブチルゴム等を用いてもよい。把持部260は、ゴムにより形成されているため、収縮自在に変形し得る。第1固定ネジ232を含む他の部材は、いずれも樹脂により形成されている。樹脂としては、例えば、ジュラコンや、ポリエーテル・エーテル・ケトン樹脂(PEEK)や、66ナイロン等を用いてもよい。なお、電極固定ネジ274は、鋼材料により形成されている。上述のように、押圧通電部200において、導電ピン210および第2固定ネジ242を除く他の部材をゴム又は樹脂により形成するのは、後述する耐電圧試験において、押圧通電部200を介して端子金具40と主体金具50との間でフラッシュオーバーが発生することを抑制するためである。
図3に示すように、導電ピン210、ガイド部220、第1支持部230、第2支持部240、上部取付部252、下部取付部254、把持部260、および電極部材270は、互いに中心軸が一致している。このため、ガイド部220の軸孔と、第1支持部230の貫通孔と、上部取付部252の貫通孔と、把持部260の軸孔261と、下部取付部254の貫通孔と、電極部材270の貫通孔とは互いに連通し、挿入孔290が形成されている。
A4.圧力容器の詳細構成: 図4は、図1に示す圧力容器300の詳細構成を示す斜視図である。圧力容器300は、上部支持部310と、封止部314と、封止部押え311と、先端収容部320と、複数の支柱321と、中央支持部330と、下方支持部340とを備えている。
上部支持部310は、圧力容器300における鉛直上方側(基端側)に位置し、略円柱状の外観形状を有する。上部支持部310の中央には、収容孔312が形成されている。収容孔312は、上部支持部310を厚さ方向(Z軸方向)に貫通する貫通孔であり、後述する耐電圧試験において、組付体100の先端側の一部、より詳細には、取付ネジ部52の基端側の一部に相当する部分を収容する。収容孔312の径は、取付ネジ部52のネジ山の径よりも大きい。上部支持部310において収容孔312の基端には、収容孔312の径よりも大きな径の穴が設けられており、かかる穴に封止部314が収容されている。封止部314は、軸孔が形成されたリング状の外観形状を有し、自身の中心軸が収容孔312の軸と一致するようにして、上部支持部310に設けられている上記穴に収容されている。封止部314の軸孔は、収容孔312の径とほぼ同じ径を有し、鉛直方向において収容孔312と連通する。封止部314の軸孔は、収容孔312と同様に、耐電圧試験において組付体100の先端側の一部を収容する。以降では、封止部314の軸孔と収容孔312とを合わせた孔を、収容孔312と呼ぶこともある。封止部314は、耐電圧試験において組付体100(シール部54の先端面55)と接することにより、チャンバー370の開口を封止する。上述の「チャンバー370の開口」とは、組付体100により封止される開口であり、本実施形態では、封止部314の軸孔の上端の開口317を意味する。封止部314は、例えば、ウレタン等の樹脂やゴム、テフロン(登録商標)により形成してもよい。
封止部押え311は、上部支持部310よりも厚みの小さな略円柱状の外観形状を有する。封止部押え311の外径は上部支持部310の外径とほぼ等しい。封止部押え311は、自身の中心軸が上部支持部310の中心軸と一致するように、上部支持部310の上方端面に接して配置され、固定ネジ316によって上部支持部310に固定されている。なお、固定ネジ316の頭は、封止部押え311の上方端面に形成されたネジ収容穴315に収容されている。封止部押え311の中央には厚さ方向に貫通孔313が形成されている。かかる貫通孔313の径は、収容孔312および封止部314の軸孔の径よりも大きく、且つ、封止部314の外径よりも小さい。貫通孔313は、収容孔312と鉛直方向に連通している。貫通孔313は、耐電圧試験において、組付体100の一部、より詳細には、シール部54の一部が収容される。封止部押え311は、上部支持部310に固定されることにより、封止部314を鉛直上方から押さえて鉛直方向(Z軸方向)の移動を規制する。
先端収容部320は、円筒状の外観形状を有し、上部支持部310に対して鉛直下方に隣接して配置されている。先端収容部320は、透明な樹脂材料により形成されている。先端収容部320の軸線は、上部支持部310の軸線と一致している。先端収容部320の内側の空間は、収容孔312と連通している。先端収容部320は、後述する耐電圧試験において、組付体100の先端部、より詳しくは、取付ネジ部52のうちの先端側の一部に対応する部分、およびかかる部分よりも先端側に位置する部分(中心電極20および脚長部13の一部、および接地電極30)を収容する。先端収容部320の外径は、上部支持部310の外径よりも小さい。複数の支柱321は、先端収容部320を取り囲むように、周方向に所定の間隔で並んで配置されている。支柱321は、細い円柱状の部材であり、一端が上部支持部310の下方端面に接続され、他端が中央支持部330の上方端面に接続されている。
中央支持部330は、略円柱状の外観形状を有し、先端収容部320に対して鉛直下方に隣接して配置されている。中央支持部330の外径は、上部支持部310の外径とほぼ等しい。中央支持部330は、主支持部331と、可視部332とを備えている。主支持部331は、先端収容部320と接して配置され、配管360と接続されている。主支持部331の内部には、配管360の接続部と後述する中央穴350とを連通する連通孔333が形成されている。可視部332は、主支持部331の下方端面に接して配置されている。可視部332の上方端面と主支持部331の下方端面とは接合されている。また、可視部332の下方端面は、下方支持部340の上方端面と接合されている。可視部332は、全体が略透明であり、内部が視認可能に構成されている。可視部332は、例えば、チャンバー370の底部380に設けられた窓と同様な材料により形成してもよい。
下方支持部340は、略円柱状の外観形状を有し、中央支持部330に対して鉛直下方に隣接して配置されている。下方支持部340の外径は、中央支持部330の外径よりも大きい。下方支持部340は、複数の固定ネジ342により下方固定板410に固定されている。中央支持部330と下方支持部340とに亘って内部に中央穴350が形成されている。中央穴350の上端は、先端収容部320の内部空間と連通している。中央穴350の鉛直下方端部は、上述の底部380に相当し、下方固定板410の貫通孔412と対向している。

収容孔312と先端収容部320の内部空間とは、互いに鉛直方向に連通しており、圧力容器300の内部に上述のチャンバー370が形成されている。配管360には、図示しないエアコンプレッサが接続されており、配管360を介して圧縮空気がチャンバー370内に供給されることにより、チャンバー370内部の圧力が昇圧される。後述する耐電圧試験において、チャンバー370には、組付体100のうちの先端側の一部のみが収容される。このため、圧力容器300の大きさは、組付体100全体を収容するチャンバーを有する容器に比べて小さい。
A5.スパークプラグの製造方法: 図5は、本発明の一実施形態としてのスパークプラグの製造方法の工程を示すフローチャートである。スパークプラグの製造の際には、まず、スパークプラグを構成する各部材を準備する(ステップS105)。絶縁碍子10の軸孔12に中心電極20および端子金具40を挿入して、絶縁碍子10に中心電極20および端子金具40を組み付ける(ステップS110)。なお、軸孔12内において、軸孔12と端子金具40との間には、シール体4a,4bおよびセラミック抵抗3が封入される。主体金具50の先端面57に接地電極30を接合する(ステップS115)。ステップS115の後、主体金具50および接地電極30にめっき処理を行なってもよい。ステップS110において中心電極20および端子金具40が組み付けられた絶縁碍子10と、主体金具50とを組み付けて図2に示す組付体100を得る(ステップS120)。
組付体100の先端側を、封止部押え311の貫通孔313の上端から圧力容器300内に挿入して、組付体100を圧力容器300にセットする(ステップS125)。上述のように、収容孔312の内径は組付体100の絶縁碍子10のネジ山の外径よりも大きいため、組付体100の先端部を貫通孔313の上端から貫通孔313および収容孔312に挿入することにより容易に組付体100を圧力容器300にセットできる。したがって、例えば、取付ネジ部52を収容孔312に螺合させることにより組付体100を圧力容器300にセットする構成に比べて、短時間でセットできると共に取付ネジ部52の磨耗が抑制される。なお、ステップS125が実行された直後のスパークプラグ製造装置500および組付体100の状態は、図1に示す状態となっている。すなわち、圧力容器300に組付体100がセットされ、組付体100の鉛直上方に押圧通電部200が配置されている。ステップS125が実行されると、チャンバー370の開口、すなわち、封止部314の開口317は組付体100のシール部54(先端面55)により塞がれるが、この時点では、チャンバー370の内部の気密は確保されていない。
ここで、図1に示す状態、換言すると、押圧通電部200の把持部260が組付体100(絶縁碍子10)の基端側の外周面に密着する前の状態において、組付体100の軸線と、開口317の軸線(開口317の中心を通り、開口317を含む平面の垂線と平行な仮想線)と、把持部260の軸線と、導電ピン210の軸線とは、互いに一致している。なお、これらの軸線が互いに一致しているとは、厳密に一致していることのみを意味するのではなく、略一致していれば良い。したがって、後述のステップS130において、押圧通電部200を挿入方向に下降させた際に、組付体100の軸線と把持部260の軸線とを一致させ易くできる。組付体100(絶縁碍子10)の軸線と把持部260の軸線とが傾いた状態で把持部260が組付体100に装着されると、把持部260と組付体100との間の密着性が低減するため、絶縁碍子10の外周面を這うフラッシュオーバーが発生し易くなる。これに対して、本実施形態では、上述のように、組付体100の軸線と把持部260の軸線とを一致させ易いため、上述のフラッシュオーバーの発生を抑制できる。また、後述のステップS130において、押圧通電部200を挿入方向に下降させた際に、組付体100の軸線と開口317の軸線とを一致させ易くできる。組付体100の軸線と開口317の軸線とが傾いた状態で組付体100により封止部314を押圧すると、圧力が逃げてしまい圧力容器300の気密性が低減する。これに対して、本実施形態では、上述のように、組付体100の軸線と開口317の軸線とを一致させ易いため、上述した圧力容器300の気密性の低減を抑制できる。それゆえ、後述のステップS135において圧力容器300内の圧力を非常に高くでき、組付体100の印加電圧の高電圧化を実現できる。
押圧通電部200を挿入方向に移動(下降)させて、把持部260を組付体100に密着させると共に、組付体100(主体金具50の先端面55)を封止部314の上端面に押し付けることで、開口317を組付体100により封止する(ステップS130)。
図6は、ステップS130の実行中におけるスパークプラグ製造装置500および組付体100の状態を示す説明図である。図6では、説明の便宜上、スパークプラグ製造装置500のうち、押圧通電部200および圧力容器300のみを表している。図6に示すように、開口317の軸線と、組付体100の軸線AXとが一致した状態でステップS130が実行される。
図1に示す状態から、押圧通電部200が挿入方向IDに移動すると、押圧通電部200の挿入孔290に組付体100の基端側が挿入される。かかる移動が進むと、把持部260の軸孔261に絶縁碍子10が挿入される。軸孔261の内径は絶縁碍子10の外径よりも小さいが、把持部260がゴムで形成されているため、軸孔261が拡径されて絶縁碍子10が挿入される。このため、図6に示すように、絶縁碍子10の基端側に把持部260が円環状に密着する。なお、本実施形態では、把持部260は、端子金具40には密着していないが、把持部260の内周の形状を変更して、端子金具40に密着させてもよい。フラッシュオーバーをより確実に抑制するためには、把持部260を絶縁碍子10と端子金具40とのいずれにも密着させることが好ましい。
把持部260が絶縁碍子10の基端側に密着した状態において、電極部材270のエッジ272は、工具係合部51の上方端面に接する。ステップS130では、押圧通電部200は、電極部材270が工具係合部51に接した後も、電極部材270を介して組付体100を挿入方向IDに継続して押圧する。このときの押圧力は、チャンバー370内が5MPaまでの昇圧に耐えられ得る程度の力であり、例えば、300kg重の力である。ここで、押圧通電部200を挿入方向IDに移動させて組付体100によりチャンバー370の開口317を封止する際に、組付体100の軸線AXと開口317の軸線とは一致した状態である。したがって、本実施形態では、組付体100の押圧方向(挿入方向ID)は、チャンバー370の開口317から空気が漏れようとする方向、すなわち、+Z方向(排出方向ED)の逆方向に相当する。このため、組付体100による開口317のシール性を高めることができ、例えば、チャンバー370内部をエンジンヘッドにおいて求められる10MPa(メガパスカル)程度まで昇圧しても気密を確保することができる。また、組付体100を押圧する際の加圧軸とシールすべき開口317の中心軸(密着軸)とが一致している、具体的には、導電ピン210、ガイド部220、第1支持部230、第2支持部240、上部取付部252、下部取付部254、把持部260、および電極部材270の中心軸(加圧軸)と、開口317の中心軸(密着軸)とが一致しているため、加圧軸と密着軸とがずれている構成に比べて、同じ気密性を確保するための押圧通電部200の剛性として比較的低くできる。このため、押圧通電部200の多くの構成要素をゴムや樹脂材料で形成でき、押圧通電部200の小型化、軽量化を実現できる。
ステップS130により、組付体100は、組付体100の軸線AXに沿って圧力容器300に密着する。なお、本実施形態では、チャンバー370の軸線は開口317の軸線と一致しているので、組付体100の軸線AXとチャンバー370の軸線とが一致した状態でステップS130が実行される。ステップS130の後の手順(ステップS135)が実行される際にも、押圧通電部200による組付体100の挿入方向IDへの押圧は継続して実行される。
図6に示すように、本実施形態においては、ステップS130が実行される際には、導電ピン210も挿入方向IDに移動し、導電ピン210の先端が端子金具40に接して、端子金具40を挿入方向IDに押圧する。なお、このときの押圧力は、電極部材270を介して押圧通電部200が主体金具50(工具係合部51)を挿入方向IDに押圧するときの押圧力に比べて小さい。
図示しないエアコンプレッサからチャンバー370内にエアを供給して、チャンバー370内の圧力を昇圧し、組付体100に所定電圧を印加し、組付体100の先端部を図示しない撮像装置を用いて撮像する(ステップS135)。チャンバー370の内部には、組付体100のうち、シール部54よりも先端側の部分のみが収容されるので、チャンバー370の体積は、組付体100全体を収容する構成における容器の体積に比べて小さい。このため、チャンバー370内の昇圧は短時間で完了する。ステップS135における電圧印加と撮像は、具体的には、以下のように行なってもよい。すなわち、導電ピン210および電極部材270を介して、端子金具40(および端子金具40と電気的に接続されている中心電極20)と、主体金具50との間に30〜40kV(キロボルト)の比較的高い電圧を印加し、印加する度に組付体100の先端部を撮像することを複数回(例えば、数百回)行なう。絶縁碍子10にピンホール等の欠陥が生じていない場合、中心電極20と接地電極30とは、火花放電ギャップよりも大きく離れているので、火花放電は起こらない。これに対して、絶縁碍子10に欠陥が生じている場合、かかる欠陥を通って火花放電が起きるため、組付体100の先端部の撮像画像に火花が写る。このとき、絶縁碍子10の基端側には、絶縁部材である把持部260が密着しているため、絶縁碍子10の基端側表面を伝って端子金具40と主体金具50との間で放電する、いわゆるフラッシュオーバーの発生は抑制されている。なお、フラッシュオーバーが発生した場合も、組付体100の先端側において火花放電は発生せず、撮像画像にも写らない。この場合、組付体100の電圧を測定し、その電圧波形から、フラッシュオーバーの発生の有無を特定できる。上述のステップS135が完了すると、チャンバー370内の圧力が減圧される(ステップS140)。
押圧通電部200を排出方向EDに所定の距離だけ移動させつつ、導電ピン210の絶対位置が変わらないように、導電ピン210を制御する(ステップS145)。換言すると、導電ピン駆動部405は、導電ピン210の絶対位置が変化しないように、導電ピン210を押圧通電部200に対して相対的に移動させる。
図7は、ステップS145の実行中におけるスパークプラグ製造装置500および組付体100の状態を示す説明図である。図7に示すように、ステップS145が実行されると、導電ピン210が端子金具40を挿入方向ID(下方)に押圧した状態のまま、押圧通電部200が排出方向ED(鉛直上方)に移動する。このような動作により、組付体100(絶縁碍子10)の配置位置は変わらないまま、把持部260は、押圧通電部200の移動と共に絶縁碍子10に対して相対的に基端方向に移動する。このため、把持部260は絶縁碍子10から外れる。なお、電圧印加部400および押圧通電部200の内部における導電ピン210の移動距離は、導電ピン210と組付体100(端子金具40)との間の位置関係が、押圧通電部200の移動により変化しない程度の距離に設定されている。

ステップS145が完了すると、導電ピン210を排出方向EDに上昇させて、図1の状態に戻す(ステップS150)。上述したステップS125〜S150は、組付体100の耐電圧試験、すなわち組付体100の検査方法に相当する。
ステップS135で得られた撮像画像に基づき組付体100の耐電圧性を評価する(ステップS155)。例えば、ステップS135で得られた多数の撮像画像中、火花放電が写らなかった画像の数が閾値以上の場合には耐電圧性が高いと評価し、閾値よりも少ない場合には耐電圧性が低いと評価してもよい。かかる閾値は、例えば、予め欠陥を有する絶縁碍子10が組み付けられた組付体100を用いて評価を行なうことによって決定してもよい。ステップS155の評価の結果、所定の基準を満たした組付体100において、接地電極30の曲げ加工を行なう。具体的には、接地電極30の先端が中心電極20に向かうように、接地電極30を曲げる。本実施形態では、中心電極20の先端面が接地電極30の先端部の内側面と対向するように接地電極30を曲げる。このとき、中心電極20の先端面と接地電極30との間の空隙、すなわち、火花放電ギャップが所定の寸法となるように曲げ加工を行なう。なお、上述のような曲げに代えて、接地電極30の先端面が中心電極20の先端部の外周面と対向するように接地電極30を曲げてもよい。
図示しないガスケットを、シール部54の先端面55に接するように取り付ける(ステップS165)。ガスケットとしては、例えば、金属性の板体を折り曲げて形成した環状のガスケットを用いてもよい。かかるガスケットの中央の孔に主体金具50の取付ネジ部52を挿入して、ガスケットを取り付けることができる。このように、耐電圧試験の後にガスケットを取り付けるため、耐電圧試験において組付体100が圧力容器300に密着した際に、ガスケットが損傷する或いはガスケットの軸線AXに沿った方向の反発力が弱まりシール性が低下することを抑制できる。ステップS165が完了すると、スパークプラグが完成する。
以上説明した第1実施形態のスパークプラグの製造方法では、組付体100のうちの先端側の一部のみをチャンバー370に収容するので、組付体100の圧力容器300への取り付けおよび取り外しを短時間で行なうことができ、また、チャンバー370の体積を小さくできるため、チャンバー370内部の昇圧および減圧を短時間で行なうことができる。これらのため、スパークプラグの製造に要する時間を短縮化できる。また、圧力容器300には、1本の組付体100のみが装着されるため、圧力容器300に複数の組付体100が装着される容器に比べてチャンバー370の体積を小さくできる。なお、本実施形態において多数の組付体100を同時に処理する場合、同時処理する組付体100の数だけチャンバー370(圧力容器300)を用意する事により、1本当たりのスパークプラグの製造に要する時間を上記実施形態と同様に短縮できる。
また、チャンバー370の体積を小さくできるため、圧力容器300を小型化できる。加えて、チャンバー370の表面積を小さくできるので、圧力容器300全体の剛性を高めるために、剛性の極めて高い材料を用いることや、堅牢な構造とするために複雑かつ大型の機構や部材を有することを要しないため、圧力容器300の大型化や製造コストの上昇を抑制できる。
また、組付体100を用いてチャンバー370の開口317を封止するので、圧力容器300への組付体100のセットと、チャンバー370の開口317の封止とを別工程として実行する構成に比べて工数を減らすことができ、スパークプラグの製造に要する時間を短縮できる。加えて、押圧通電部200の挿入孔290に導電ピン210を移動可能に配置しているため、押圧通電部200を挿入方向IDに移動させて押圧通電部200により組付体100を押圧すると共に、組付体100の端子金具40に導電ピン210を接触させることができる。このため、押圧通電部200による組付体100の押圧と、導電ピン210の端子金具40への接触とを別工程として実行する構成に比べて工数を減らすことができ、スパークプラグの製造に要する時間を短縮できる。同様に、押圧通電部200の先端部に電極部材270を配置しているため、押圧通電部200を挿入方向IDに移動させて押圧通電部200により組付体100を押圧すると共に、主体金具50に電極部材270を接触させることができる。このため、押圧通電部200による組付体100の押圧と、電極部材270の主体金具50への接触とを別工程として実行する構成に比べて工数を減らすことができ、スパークプラグの製造に要する時間を短縮できる。
また、組付体100により圧力容器300(封止部314)を押圧することによってチャンバー370の開口317を封止するため、主体金具50の取付ネジ部52を利用して組付体100を圧力容器300(収容孔312)に螺合させて気密性を得る必要はない。このため、組付体100を圧力容器300にセットする時間を短縮化できると共に、取付ネジ部52の損傷や磨耗を抑制できる。
また、チャンバー370の開口317の軸線と組付体100の軸線AXとが一致した状態で、押圧通電部200による組付体100の押圧と、絶縁碍子10への把持部260の装着とが行われるので、組付体100により開口317がずれて塞がれることや、絶縁碍子10に対して把持部260がずれて装着されることを抑制できる。組付体100により開口317がずれて塞がれることを抑制できるので、組付体100を封止部314に押圧する際に圧力容器300の気密性を向上できる。このため、圧力容器300内部を非常に高い圧力まで昇圧でき、組付体100への印加電圧の高電圧化を実現できる。また、絶縁碍子10に対して把持部260がずれて装着されることを抑制できるので、絶縁碍子10の外周面を這うフラッシュオーバーの発生を抑制できる。
また、押圧通電部200の移動方向はZ軸方向、すなわち、鉛直上方又は鉛直下方のみであり、水平方向の移動を行なわない。このため、水平方向の移動を行なう構成に比べて、処理時間を短縮できる。また、組付体100の押圧方向(挿入方向ID)は、チャンバー370の開口317から空気が漏れようとする方向の逆方向に相当するため、組付体100による開口317のシール性を向上させることができる。また、組付体100を押圧する際の加圧軸と、シールすべき開口317の中心軸(密着軸)とが一致しているため、加圧軸と密着軸とがずれている構成に比べて、同じ気密性を得る場合において押圧通電部200の剛性を低くできる。このため、押圧通電部200の多くの構成要素(導電ピン210および第2固定ネジ24を除いた他のすべての部材)をゴムや樹脂材料で形成でき、フラッシュオーバーの発生を抑制して組付体100への印加電圧の高電圧化を実現できると共に、押圧通電部200の小型化、軽量化を実現できる。
また、絶縁碍子10の外径よりも小さな内径の把持部260をゴムで形成し、把持部260を絶縁碍子10に対して組付体100の軸線AXに沿って押圧することにより、把持部260の軸孔261に絶縁碍子10を挿入させる。このため、把持部260を組付体100の軸線AXに沿って絶縁碍子10に密着させることができ、把持部260と絶縁碍子10との密着性を向上できる。したがって、単に絶縁部材を絶縁碍子10に径方向に押し当てる構成に比べて、絶縁碍子10に対して周方向において均等に密着させることができ、密着性を向上させることができる。このため、フラッシュオーバーをより確実に抑制できる。
また、ステップS145において、導電ピン210が端子金具40を挿入方向ID(下方)に押圧した状態のまま、押圧通電部200が排出方向ED(鉛直上方)に移動するため、押圧通電部200と共に組付体100が上昇してしまうことを抑制でき、把持部260を絶縁碍子10から外すことができる。加えて、このような把持部260と絶縁碍子10との相対移動を、把持部260の位置をそのままにして組付体100を圧力容器300と共に下方に移動させる構成に比べて、組付体100と圧力容器300とを係合させておくための構成が不要となり、スパークプラグ製造装置500の構成を簡略化できる。
また、圧力容器300の底部380には、視認可能な窓が設けられ、且つ、底部380は、下方固定板410に形成されている貫通孔412と対向するため、貫通孔412において組付体100の先端を撮影することができる。このため、得られた画像によって絶縁碍子10における欠陥の有無を容易に確認できる。
また、接地電極30を曲げ加工する前の状態において耐電圧試験を行なうことができるので、耐電圧試験を実行する際の接地電極30と中心電極20との間の距離を比較的大きくすることができる。このため、耐電圧試験において、非常に高い電圧を印加することができる。
また、導電ピン210の先端の外周および電極部材270の内周面のエッジ272は面取り加工されている。これらの部位は、端子金具40または主体金具50と接する部分であり、フラッシュオーバーの基点(または終点)になり得る。しかしながら、これらの部分が面取りされているので、これらの部分を基点または終点とするフラッシュオーバーの発生を抑制できる。
また、ステップS130において、封止部314によって、組付体100が組付体100の軸線方向(挿入方向)においてチャンバー370と密着するので、チャンバー370の気密性を向上できる。このため、圧力容器300内(チャンバー370内)の圧力を高めることができ、端子金具40と主体金具50との間に印加する電圧の高電圧化を実現できる。また、組付体100を押圧する際に、組付体100(主体金具50)が圧力容器300により損傷することを抑制できる。
B.変形例:

B1.変形例1:

上記実施形態において、組付体100のうち、チャンバー370内に収容される部分は、シール部54よりも先端側であったが、本発明はこれに限定されるものではない。少なくとも、主体金具50の軸孔の内周面と、絶縁碍子10の脚長部13の外周面との間に形成された空隙31がチャンバー370内に収容されればよい。
B2.変形例2:

上記実施形態のステップS135では、高電圧が印加された状態の組付体100の先端部を撮像していたが、撮像することに代えて、試験者が貫通孔412または先端収容部320において組付体100の先端部を目視してもよい。この構成においても、先端部における火花放電の有無を特定できる。また、撮像は、チャンバー370の底部380に設けられた窓を介して行なわれていたが、かかる窓に代えて、可視部332を介して行なってもよい。
B3.変形例3:

上記実施形態のステップS145では、把持部260を絶縁碍子10から外すために、押圧通電部200を排出方向EDに所定の距離だけ移動させつつ、導電ピン210を押圧通電部200に対して相対的に移動させていたが、本発明はこれに限定されるものではない。圧力容器300および下方固定板410をZ軸方向に移動可能な構成として、また、組付体100と圧力容器300とが係合可能な構成として、組付体100および圧力容器300を下方に移動させることにより、把持部260を絶縁碍子10から外してもよい。すなわち、一般には、把持部260が組付体100の軸線AXに沿って組付体100の先端から基端に向かう方向に絶縁碍子10に対して相対的に移動するように、把持部260と絶縁碍子10とのうちの少なくとも一方を変位させてもよい。
B4.変形例4:

上記実施形態では、接地電極30の曲げ工程(ステップS160)およびガスケットの取り付け工程(ステップS165)は、いずれも耐電圧試験(ステップS125〜S150)の後に実行されていたが、耐電圧試験の前に実行されてもよい。
B5.変形例5:

上記実施形態では、ステップS135における印加電圧は、組付体100の先端側において火花放電が発生しない程度の電圧であったが、火花放電が発生するほどの高い電圧を印加してもよい。この構成においては、正常状態では、脚長部13の表面を這うようにフラッシュオーバーが発生して絶縁碍子10(脚長部13)の先端面に火花が生じる。したがって、撮影画像においてかかる部分に生じた火花が確認された場合、正常であると判断できる。これに対して、ピンホール等の欠陥に起因して絶縁碍子10に貫通孔が生じていると、かかる貫通孔を介して放電が生じるため、絶縁碍子10(脚長部13)の先端面に火花が生じない。したがって、撮影画像においてかかる部分に火花が確認されない場合、異常である、すなわち、絶縁碍子10に貫通孔が生じていると判断してもよい。
B6.変形例6:

上記実施形態におけるスパークプラグ製造装置500の構成は、あくまでも一例であり、種々変更可能である。例えば、圧力容器300の先端収容部320は、透明であり、内部が視認可能であったが、上部支持部310などと同様に視認可能でなくともよい。同様に、可視部332を視認可能でなく構成してもよい。また、上部支持部310、中央支持部330、および下方支持部340も透明な材料により形成し、チャンバー370全体が透明(外部から視認可能)となるように形成してもよい。また、スパークプラグ製造装置500を上下逆転させた構成としてもよい。この構成では、ステップS105に代えて、押圧通電部200の挿入孔290に組付体100の基端側を収容(挿入)する。その後、組付体100を収容した押圧通電部200を上昇させて、圧力容器300のチャンバー370内に挿入し、ステップS135以下の構成を行なってもよい。
また、例えば、圧力容器300の構成を図4に示す構成から以下のように変更してもよい。図8は、変形例における圧力容器300aの詳細構成を示す斜視図である。圧力容器300aは、上部支持部310に代えて上部支持部310aを備える点と、封止部押え311が省略されている点と、封止部314に代えて封止部318を備えている点と、中央支持部330に代えて中央支持部330aを備えている点とにおいて、上記実施形態の圧力容器300と異なる。変形例の圧力容器300aにおけるその他の構成は、圧力容器300と同じであるので、同じ構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
上部支持部310aは、封止部314を収容する穴を有しない点と、収容孔312の上方端部の開口319の周囲に円環状の溝が設けられている点とにおいて、上記実施形態の上部支持部310と異なる。上部支持部310aにおけるその他の構成は、上部支持部310の構成と同じであるので、同じの構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。上部支持部310aの上方端面に設けられた上述の円環状の溝には、円環状の封止部318が収容されている。封止部318は、上記実施形態における封止部314と同様な材料により形成されている。なお、図8に示す構成では、開口319は、チャンバー370の開口であると共に、圧力容器300aの開口としても機能する。
図9は、ステップS130実行中における変形例のスパークプラグ製造装置および組付体100の状態を示す説明図である。変形例においても、図6に示す上記実施形態と同様に、圧力容器300aの開口、すなわち、上部支持部310aの開口319の軸線と、組付体100の軸線AXとが一致した状態でステップS130が実行される。変形例においても、シール部54の先端面55により封止部318の上端面を軸線AXに沿った方向に押圧することにより圧力容器300a(チャンバー370)の開口である開口319を封止するので、上記実施形態と同様に気密性を向上できる。
本発明は、上述の実施形態および変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する本実施形態、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
3…セラミック抵抗

4a,4b…シール体

6,7…リング部材

8…板パッキン

9…タルク

10…絶縁碍子

12…軸孔

13…脚長部

15…碍子段部

17…先端側胴部

18…基端側胴部

19…中央胴部

20…中心電極

24…第2固定ネジ

30…接地電極

31…空隙

40…端子金具

50…主体金具

51…工具係合部

52…取付ネジ部

53…加締部

54…シール部

55…先端面

56…金具内段部

57…先端面

58…圧縮変形部

100…組付体

200…押圧通電部

210…導電ピン

211…鍔部

212…導電ピン先端部

220…ガイド部

230…第1支持部

232…第1固定ネジ

240…第2支持部

242…第2固定ネジ

252…上部取付部

254…下部取付部

260…把持部

261…軸孔

270…電極部材

272…エッジ

274…電極固定ネジ

290…挿入孔

300…圧力容器

310,310a…上部支持部

311…封止部押え

312…収容孔

313…貫通孔

314…封止部

315…ネジ収容穴

316…固定ネジ

318…封止部

319…開口

320…先端収容部

321…支柱

330…中央支持部

331…主支持部

332…可視部

333…連通孔

340…下方支持部

342…固定ネジ

350…中央穴

360…配管

370…チャンバー

380…底部

400…電圧印加部

405…導電ピン駆動部

410…下方固定板

412…貫通孔

420…上方固定板

430…支柱

440…スライド支持部

450…移動棚

500…スパークプラグ製造装置

AX…軸線

ID…挿入方向

ED…排出方向

Claims (15)

  1. スパークプラグの製造方法であって、

    (a)自身の先端部に接地電極を有し、かつ自身の先端側にネジ山を有する取付ネジ部を有する筒状の主体金具と、軸孔を有し端子電極の基端側の一部が前記軸孔から露呈するように前記軸孔内に前記端子電極を保持する絶縁体と、を前記主体金具が前記絶縁体の先端側の外周面を覆うように組み付けて組付体を得る工程と、

    (b)前記組付体の先端側の一部を、圧力容器の開口から前記圧力容器の内部に挿入する工程と、

    (c)前記組付体の軸線と前記開口の軸線とが一致する状態で、
    前記絶縁体の基端側の外周面に絶縁部材を円環状に密着させ、
    前記組付体を押圧することにより前記組付体で前記開口を塞ぐ、工程と、

    (d)前記圧力容器内を加圧し、前記端子電極と前記主体金具との間に所定電圧を印加する工程と、

    を備え、

    前記工程(b)は、前記組付体の先端側において前記絶縁体の外周面と前記主体金具の内周面との間に形成されている空隙が、前記圧力容器内に配置されるように、前記組付体の先端側の一部を、前記圧力容器の内部に挿入する工程を含み、
    また、前記圧力容器の内部には、前記ネジ山の外径よりも内径が大きい収容孔が形成されており、前記工程(b)において、前記取付ネジ部の基端側の一部を前記収容孔に収容する、スパークプラグの製造方法。
  2. 請求項1に記載のスパークプラグの製造方法において、

    前記工程(c)は、前記開口の周囲に設けられている封止部によって、前記組付体が前記組付体の軸線方向において前記圧力容器と密着する工程を含む、スパークプラグの製造方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載のスパークプラグの製造方法において、さらに、

    (e)前記圧力容器において前記開口と対向する位置から、前記所定電圧が印加された前記端子電極および前記主体金具を、撮影または観察する工程

    を備える、スパークプラグの製造方法。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載のスパークプラグの製造方法において、

    前記工程(c)は、前記端子電極の基端部に、前記所定電圧を印加するための導電部材を接触させる工程を含む、スパークプラグの製造方法。
  5. 請求項4に記載のスパークプラグの製造方法において、

    前記工程(c)は、前記主体金具を前記組付体の軸線に沿って前記組付体の基端から先端に向かう方向に押圧することにより前記組付体で前記開口を塞ぐ工程を含む、スパークプラグの製造方法。
  6. 請求項4または請求項5に記載のスパークプラグの製造方法において、さらに、

    (f)前記工程(d)の後に実行され、前記絶縁部材が、前記組付体の軸線に沿って前記組付体の先端から基端に向かう方向に前記絶縁体に対して相対的に移動するように、前記導電部材と前記絶縁部材とのうちの少なくとも一方を変位させる工程を備える、スパークプラグの製造方法。
  7. 請求項6に記載のスパークプラグの製造方法において、

    前記工程(f)は、前記導電部材が、前記端子電極を、前記組付体の軸線に沿って前記組付体の基端から先端に向かう方向に押圧すると共に、前記絶縁部材を前記組付体の先端から基端に向かう方向に変位させることで実行される、スパークプラグの製造方法。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載のスパークプラグの製造方法において、

    前記工程(c)は、前記絶縁部材を前記端子電極の基端側から前記端子電極に被せ、前記絶縁部材を前記組付体の軸線に沿って前記組付体の先端側に向かって押圧することにより、前記端子電極の外周面と前記絶縁体の基端側の外周面とのうちの少なくとも一方に前記絶縁部材を密着させる工程を含む、スパークプラグの製造方法。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれか一項に記載のスパークプラグの製造方法において、

    前記工程(d)は、前記主体金具が有する座面であって前記開口を塞いで前記圧力容器の気密を保つ座面よりも前記組付体の基端側において、前記主体金具とアース電極とを接触させる工程を含む、スパークプラグの製造方法。
  10. 請求項1から請求項9までのいずれか一項に記載のスパークプラグの製造方法において、

    前記絶縁体は、前記軸孔の先端側の内部に、自身の先端側の一部が前記軸孔から露呈している中心電極を保持し、

    (g)前記工程(d)の後に実行され、前記接地電極を前記中心電極の先端部に向かって曲げる工程をさらに備える、スパークプラグの製造方法。
  11. 請求項1から請求項10までのいずれか一項に記載のスパークプラグの製造方法において、さらに、

    (h)前記工程(d)の後に実行され、前記主体金具が有する座面であって前記開口を塞いで前記圧力容器の気密を保つ座面に対して前記組付体の軸線に沿って前記組付体の先端側に隣接する位置にガスケットを配置する工程を備える、スパークプラグの製造方法。
  12. 請求項1から請求項11までのいずれか一項に記載のスパークプラグの製造方法において、

    前記圧力容器は前記開口を1つのみ有し、

    前記工程(b)は、複数の前記圧力容器の内部に、それぞれ、互いに異なる前記組付体の先端側の一部を挿入する工程を含む、スパークプラグの製造方法。
  13. 請求項1から請求項12までのいずれか一項に記載のスパークプラグの製造方法において、

    (i)前記主体金具にアース電極を接する工程をさらに備え、 前記工程(c)は、前記端子電極の基端部に、前記所定電圧を印加するための導電部材を接触させる工程を含み、

    前記アース電極と前記導電部材とのうちの少なくとも一方は、面取りされている、スパークプラグの製造方法。
  14. 自身の先端部に接地電極を有し、かつ自身の先端側にネジ山を有する取付ネジ部を有する筒状の主体金具と、軸孔を有し端子電極の基端側の一部が前記軸孔から露呈するように前記軸孔内に前記端子電極を保持する絶縁体と、を有し、前記主体金具が前記絶縁体の先端側の外周面を覆うように組み付けられた組付体を有するスパークプラグを、製造するためのスパークプラグ製造装置であって、

    開口が形成され、前記組付体のうちの先端側の一部が前記開口から自身の内部に挿入される圧力容器と、 前記組付体の軸線と前記開口の軸線とが一致する状態で、前記端子電極の基端側の外周面に絶縁部材を円環状に密着させ、前記組付体を押圧することにより前記組付体で前記開口を塞ぐ封止部と、

    前記圧力容器内を加圧する加圧部と、

    前記端子電極と前記主体金具との間に所定電圧を印加する電圧印加部と、

    を備え、

    前記圧力容器は、前記組付体の先端側において前記絶縁体の外周面と前記主体金具の内周面との間に形成されている空隙が、前記圧力容器内に配置されるように、前記組付体の先端側の一部を収容し、
    また、前記圧力容器の内部には、前記ネジ山の外径よりも内径が大きい収容孔が形成されており、前記取付ネジ部の基端側の一部を前記収容孔に収容する、スパークプラグ製造装置。
  15. 自身の先端部に接地電極を有し、かつ自身の先端側にネジ山を有する取付ネジ部を有する筒状の主体金具と、軸孔を有し端子電極の基端側の一部が前記軸孔から露呈するように前記軸孔内に前記端子電極を保持する絶縁体と、を有し、前記主体金具が前記絶縁体の先端側の外周面を覆うように組み付けられた組付体の検査方法であって、

    (q)前記組付体の先端側の一部を、圧力容器の開口から前記圧力容器の内部に挿入する工程と、

    (r)前記組付体の軸線と前記開口の軸線とが一致する状態で、

    前記絶縁体の基端側の外周面に絶縁部材を円環状に密着させ、

    前記組付体を押圧することにより前記組付体で前記開口を塞ぐ、工程と、

    (s)前記圧力容器内を加圧し、前記端子電極と前記主体金具との間に所定電圧を印加する工程と、

    を備え、

    前記工程(q)は、前記組付体の先端側において前記絶縁体の外周面と前記主体金具の内周面との間に形成されている空隙が、前記圧力容器内に配置されるように、前記組付体の先端側の一部を、前記圧力容器の内部に挿入する工程を含み、
    また、前記圧力容器の内部には、前記ネジ山の外径よりも内径が大きい収容孔が形成されており、前記工程(q)において、前記取付ネジ部の基端側の一部を前記収容孔に収容する、組付体の検査方法。
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