JP6346797B2 - 噴射装置およびそれを用いた噴射製品 - Google Patents
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Description
特許文献2には、倒立状態で使用されるエアゾール容器と、そのエアゾール容器のエアゾールバルブに取り付けられる噴射部材と、噴射部材の作動を妨げるロック状態および噴射部材の作動を許すアンロック状態との間で動くロック部材とを備えた倒立噴射用のエアゾール製品が開示されている。このエアゾール製品は、エアゾール容器が正立状態にあるとき、噴射部材の作動を妨げるようにロック部材が動きロック状態を呈し、エアゾール容器が倒立状態にあるとき、噴射部材の作動を許すようにロック部材が動きアンロック状態を呈する。
特許文献2の倒立用エアゾール製品は、エアゾール容器が正立状態である限り、再度ロック状態となるが、倒立状態のままでは、繰り返し噴射することができる。そのため、過剰の使用を防止したり、子供が誤って使用することを防止できない。
本発明は、使用者が誤って過剰に使用したり、子供等による誤った使用を防止する噴射装置およびそれを用いた噴射製品を提供することを目的としている。
このような噴射装置であって、切替部材が操作レバーに保持されており、操作レバーが、噴射ロック位置と噴射アンロック位置とを繋ぐ通路を有しているものが好ましい。
本発明の噴射装置の再ロック機構としては、操作レバーの操作後、前記切替部材を噴射ロック位置に向かって付勢する弾性力によって移動させるもの、操作レバーの操作後、前記切替部材を自重により移動させるものが挙げられる。
本発明の噴射製品であって、前記噴射容器が定量噴射機構を有しているものが好ましい。
本発明の噴射装置であって、再ロック機構が、操作レバーの操作後、前記切替部材を自重により移動させる場合、簡単な構造とすることができ、切替部材を確実に噴射ロック位置に戻すことができる。この場合も、噴射アンロック位置にある切替部材を後述する保持
機構あるいは指で保持しながら、操作レバーを操作する必要がある。
本発明の噴射製品であって、噴射容器が定量噴射機構を有している場合、一回の操作で噴射できる量を定めることができるため、濃縮した内容物であっても効率的に噴射させることができる。
に定量噴射機構を設けてもよい。この場合、1回の噴射操作での噴射量を設定することができるため、過剰な噴射を防止でき、内容物を効率良く噴射できる。ここでは噴射容器として、エアゾール容器を挙げているが、本発明の噴射装置に取り付けられる噴射容器は、ステムを押し下げることによって内容物を噴射するポンプ式の噴射容器であってもよい。
噴射容器11内には、たとえば消臭剤、芳香剤、殺虫剤、防虫剤、殺菌剤などの空間用原液、制汗剤、収斂剤、日焼け止め、消炎鎮痛剤、鎮痒剤、害虫忌避剤、スタイリング剤、トリートメント剤などの人体用原液などを、液化石油ガス、ジメチルエーテル、ハイドロフルオロオレフィンおよびこれらの混合物などの液化ガス、窒素、亜酸化窒素、炭酸ガス、圧縮空気およびこれらの混合物などの圧縮ガス、液化ガスと圧縮ガスの混合物などの噴射剤と共に充填するのが好ましい。
噴射装置15は、噴射容器11および噴射ノズル12を収容する噴射器本体16と、その噴射器本体16の上部に回動自在に取り付けられ、噴射容器11を噴射操作する操作レバー17と、操作レバー17を操作不能にする噴射ロック位置(図1b)と操作可能にする噴射アンロック位置(図1c)との間を移動する切替部材18とを備えている。また、噴射装置15には、切替部材18を噴射アンロック位置に保持し、操作レバーを操作することによりその保持が解除される保持機構19と、操作レバー17の操作後、噴射アンロック位置にある切替部材18をその自重により噴射ロック位置へと移動させる再ロック機構20とが設けられている。
また、収容部21の下端は、噴射容器11を交換できるように設けられた下端開口縁部21aと、その下端開口縁部を閉じる開閉自在の底蓋21bとなっている。この実施形態では、スライド開閉式の底蓋21bが採用されている。しかし、ヒンジ式、分離式なと、他の形態の底蓋であってもよい。なお、底蓋21bの前方には、操作レバー17の操作角度を規制するために、上方に突出した係合突起21cが形成されている。また、底蓋21bは開口縁部21aを閉じたときに、開口縁部21aの縁部と弾力的に係止するように構成されている。この実施形態では、収容部21の開口縁部21aに形成された係止溝21dに底蓋21bの先端(後方)の係止舌片21eがクリップ嵌合するように構成されてい
る。
そして、収容部21の内面の上端近辺ないし噴射部22の下端近辺には、操作レバー17を回動自在に支持する支持部24が形成されている。
このような噴射器本体16は、ポリアセタール、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等の合成樹脂などで形成されている。この実施形態では、射出成形などで成形された左半体と右半体とを合わせて一体とする左右2つ割りの構成となっている。図1、2の噴射器本体16では、2つ割の当接面にハッチングを入れている。
脱離爪27は、底蓋21bを取り外し、収容部21の下端開口を開けた状態で、操作レバー17の下端を前方側に引くことにより、噴射ノズル12からステムSを引き抜き、噴射容器11を噴射器本体16から脱離させ、噴射器本体16の下端開口から脱離させるものである(図4b、参照)。なお、噴射容器11を交換式にせず、噴射装置15を再利用しない場合は、脱離片27は省略してもよい。
図3に戻って、加圧片28の上面は、後方に向かって薄くなるように傾斜面28aとなっている。加圧片28の先端近辺の下面には、底蓋の係止突起21cと係合する突起28bが設けられている(図1b、参照)。これにより、使用しない状態(例えば、搬送時)において、操作レバー17が噴射本体16から必要以上前方に突出しないように回動角度が規制されている。加圧片28の傾斜面28aは、操作レバー17を操作する(下端を後方側に回動させる)とき、噴射容器11の底部を上方に押圧する部位である(図4a、参照)。これにより噴射容器11の耐圧容器11aは、ガイド部23の内面に案内されて噴射器本体16(収容部21)に対して上昇する。
このような操作レバー17も、ポリアセタール、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等の合成樹脂などで形成されている。
にして操作レバー17を操作する。操作レバー17の本体26の前面側は、指で握りやすいように、いくらか凹面状に湾曲している。操作レバー17を突出させる方向(下端を前方側に回動する方向)に付勢するバネなどの付勢部材を設けるようにしてもよい。
この操作レバー17を操作することにより、突出していた本体26の一部が開口部16aに引っ込む。
図1bに示すように、切替部材18を縦溝31aの下端に位置させたとき、切替部材18の拡径部18aは開口部16aの縁部と当接する。そのため、操作レバー17を後方に向かって操作しても、操作レバー17を回動させることができない。つまり、噴射装置15は操作不能状態となる。一方、図1cに示すように、切替部材18を横溝31bの位置にさせたとき、操作レバー17を後方に向かって回動させても、切替部材18は横溝31bに沿って前後方向に動くことができるため、操作レバー17は操作可能となる。
つまり、切替部材18を、縦溝31aの下端(噴射ロック位置)と横溝31b内との間で移動させることにより、操作不能状態と操作可能状態の切り替え操作ができる。
保持機構19は、再ロック機構20に抗うように切替部材18を支持する機構である。つまり、前述したように切替部材18を横溝31b内に移動させることにより、切替部材18は横溝31bの底によって支持され、切替部材18は横溝31b内で保持される。
一方、図4aに示すように、切替部材18を噴射アンロック位置(横溝31b内)に配置させた状態で操作レバー17を操作することにより、切替部材18の拡径部18aが開口部16aの縁部によって前方に押され、切替部材18は操作レバー17の回動と共に横溝31b内を前方に移動する。そして、操作レバー17の操作が完了するときには横溝31bの前端近辺(再ロック機構20が作動する位置)にまで移動する。つまり、操作レバー17の操作の間、切替部材18は横溝31bを移動し、噴射可能状態が継続される。そして、縦溝31aの上端近辺(横溝31bの前端近辺)で横溝31bによる支持が無くなり、つまり、切替部材18の保持が解除される。
なお、切替部材18は、縦溝31aの上端近辺に移動して、直ちに縦溝31aを落下しない。操作レバー17を押し込んだ状態では、縦溝31aに対して傾斜した開口部16aの縁部が切替部材18を支持する。
操作レバー17の操作を完了させ、操作レバー17が元の位置に戻ると、切替部材18と開口部16aの縁部とが離れ、切替部材18は自重で縦溝31aを落ちる。これにより、切替部材18は噴射ロック位置(縦溝31aの下端)に戻る。
つまり、保持機構19は横溝31bから構成され、再ロック機構20は操作レバー17の縦溝31aから構成される。
動させることにより(例えば、噴射器本体を傾けたり、上下に振ったり、切替部材18を摘むなど)、噴射可能状態となる。つまり、噴射製品10は、噴射を行う度に、噴射操作の前に切替部材18の操作を行わなければ、内容物を噴射することができない。そのため、子供等による誤った使用を防止できる。特に、内容物として人体に影響を及ぼす恐れのある原液を用いている場合に好適である。なお、切替部材18は、操作レバー17に保持されているため、大人であればその操作が簡単であり、操作レバー17および切替部材18の連続操作が煩雑になり過ぎない。また、前述したように、切替部材18を噴射アンロック位置に移動させた操作レバー17を操作することにより、切替部材18は噴射ロック位置に戻るため、操作後に切替部材18を操作する必要がなく、安全性が高い。
噴射製品40は、ステムSを有する噴射容器(エアゾール容器)11と、その噴射容器11を上下動しないように収容する噴射装置45とを備えている。噴射容器11は、図1の噴射容器11と実質的に同じものである。この噴射製品40は、テーブルや棚などに載置した状態で使用するものである。
操作部58の先端(後端)に、切替部材48が前後移動自在に取り付けられている。操作部58には、図5bに示すように、先端(後端)から基端方向(前方向)に向かって形成された摺動孔58aが形成されている。摺動孔58aの開口端(後端)には、開口部を狭めるように内側に向けて突出し、切替部材48の抜け落ちを防止する係止突起58bが形成されている。この摺動孔58aは、切替部材48の通路となる。
操作レバー47は、操作部58を支持部52aを中心に下方に回動させて操作する。これにより、噴射容器11が上下動しないため、噴射筒56に取り付けられたステムSが下降し、噴射容器11が開放される。なお、操作レバーの操作力を弱めると、エアゾールバルブ11bのスプリングでステムSが上昇し、噴射が止まる。なお、噴射容器11を廃棄
する場合、操作レバー47を引き上げることにより、噴射容器11の上端が隔壁51aに引っかかるため、ステムSを操作レバー47から引き抜くことができ、噴射容器11を収容部51の下端から取り出すことができる。
このように構成された切替部材48は、操作部58の溝部58a内を前後に移動することができる。そして、溝部58aに対して後方(図5の右側)に移動させることにより、操作部58の前後方向の長さが実質的に長くなる。それにより、切替部材48の摘み部48bが、噴射部52の係止部52bと当接し、操作レバー47の操作部58の下方への移動を妨げる。一方、図5bのように、切替部材48を、溝部58a内に押し込むことにより、摘み部48bが係止部52bから離れ、操作レバー47の下方への移動が可能となる。つまり、操作部58の溝部58aの前方側が噴射アンロック位置となり、操作部58の溝部58bの後方側が噴射ロック位置となる。
初めに、前述したように切替部材48を溝58a内に押し込むことにより、切替部材48は溝58aの底により支持され、噴射アンロック位置に保持される(図5c)。
ついで、図5dに示すように、切替部材48を保持した操作レバーを操作する。このとき、操作レバー47は操作部58が下となるように傾き、溝58aも傾く。つまり、操作レバー47が傾いて溝58aが傾くことにより、切替部材48の溝58aの底による支持が解除される(保持機構49)。これにより、切替部材48は摘み部48bの自重で後端側に移動する。操作レバーの操作を止めると操作レバーはエアゾールバルブ11bのスプリングの弾性力によって元の位置に戻り、切替部材は噴射ロック位置に戻る(再ロック機構50)(図5a、参照)。
て切替部材48は噴射アンロック位置で保持される(図6b参照)。一方、操作レバー47を操作することにより、係止突起62と切替部材48の摺動突起48cとの係合が解除されるように、切替部材48の摘み部48bが解除片63と当接する(図6c参照)。ここでは、操作レバー47の軸部48aが溝58aに対して角度が形成されるように傾き、係止突起62が切替部材48の摺動突起48cとの係合が外れるように構成されている。これにより、バネ61の付勢力によって切替部材48が噴射ロック位置まで押し戻される。つまり、再ロック機構は、切替部材48と、操作レバー47の溝58aと、その間に設けられたバネ61とから構成され、操作レバーを操作後、バネによって切替部材48が噴射ロック位置に移動するものである。
この噴射製品60も、内容物を噴射させる度に、噴射レバー47の噴射操作と、切替部材48の切替操作を行わなければならないため、子供による誤った使用を防止する。
10 噴射製品
10a 噴射製品
11 噴射容器(エアゾール容器)
11a 耐圧容器
11b エアゾールバルブ
12 噴射ノズル
12a 噴射孔
15 噴射装置
16 噴射器本体
16a 開口部
16b くびれ部
17 操作レバー
18 切替部材
18a 拡径部
19 保持機構
20 再ロック機構
21 収容部
21a 開口縁部
21b 底蓋
21c 係合突起
21d 係合溝
21e 係止舌片
22 噴射部
22a ノズル固定部
22b 前方
23 ガイド部
23a ガイド壁
23b ガイドリブ
24 支持部
26 操作レバーの本体
27 脱離爪
28 加圧片
28a 傾斜面
28b 突起
29 支持軸
31 通路溝
31a 縦溝
31b 横溝
40 噴射製品
45 噴射装置
46 噴射器本体
47 操作レバー
48 切替部材
48a 軸部
48b 摘み部
48c 摺動突起
50 再ロック機構
51 収容部
51a 隔壁
51b 連通孔
51c スリット
51d 底蓋
52 噴射部
52a 支持部
52b 係止部
56 噴射筒
56a 噴射孔
57 軸部
58 操作部
58a 溝
60 噴射製品
60a 噴射製品
61 バネ
62 係止突起
63 解除片
Claims (6)
- 内容物が充填された噴射容器を収容する噴射器本体と、
前記噴射器本体に取り付けられ、噴射容器を噴射操作する操作レバーと、
噴射器本体の前面と当接して操作レバーを操作不能にする噴射ロック位置と噴射器本体の前面から離れて操作可能にする噴射アンロック位置との間を移動する切替部材とを備えており、
前記操作レバーの操作後、前記切替部材を噴射アンロック位置から噴射ロック位置へと移動させる再ロック機構が設けられており、
前記操作レバーが、前記切替部材を上下に移動自在に保持する縦溝と、その縦溝の上端から噴射器本体に向かって延びる横溝とを有し、
前記縦溝の下端が前記噴射ロック位置であり、縦溝の上端が噴射アンロック位置であり、
前記横溝が、前記切替部材を噴射アンロック位置で保持し、操作レバーを操作することによりその保持が解除される保持機構となっている、
噴射容器を操作するための噴射装置。 - 前記操作レバーの縦溝が、操作レバーを左右方向に貫通し、
上に行くほど噴射器本体の前面から離れるようにされている、
請求項1記載の噴射装置。 - 前記再ロック機構が、操作レバーの操作後、前記切替部材を自重により移動させるものである、
請求項1または2記載の噴射装置。 - 前記噴射器本体の前面に前記操作レバーが挿入される開口部が形成されており、
前記噴射ロック位置においては前記切替部材が開口部の縁部に当接する、請求項2記載の噴射装置。 - 請求項1〜4いずれか記載の噴射装置と、
その噴射装置に収容される噴射容器とを備えている噴射製品。 - 前記噴射容器が定量噴射機構を有している、請求項5記載の噴射製品。
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WO2020007414A1 (de) * | 2018-07-03 | 2020-01-09 | MO GmbH & Co. KG | Aerosol-dispersionseinrichtung |
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2014
- 2014-06-09 JP JP2014119088A patent/JP6346797B2/ja active Active
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WO2020007414A1 (de) * | 2018-07-03 | 2020-01-09 | MO GmbH & Co. KG | Aerosol-dispersionseinrichtung |
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