JP6346161B2 - パターン形成方法 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、パターン形成方法に関する。
種々の電子機器などにおいて、導電体、半導体及び絶縁体の各種のパターンが形成される。パターン形成方法及びパターン構造体において、パターンの精度の向上が求められている。特に、印刷を用いたパターン形成では、フォトリソグラフィに比べて工程が削減されローコストが期待できるが、微細パターンを形成することに課題がある。
ローコストに電子デバイスを形成する方法として、印刷を用いたパターン形成が考えられている。印刷法としては、スクリーン印刷、グラビア印刷、インクジェット印刷などがあるが、これらの印刷手法のままでは、微細なパターン形成が難しい。そこで、印刷する対象基板の表面の濡れ性が空間的に異なるように予め親撥パターンを形成し、その上にインクを印刷することでパターン境界が明瞭で微細なパターンを形成する方法が知られている。例えば、親撥パターンを形成する方法としては、疎水性有機層に紫外光をフォトマスクを介して照射して表面を親水化する方法が示されており、その後、親水性部分にディップ法やダイコーティング法でインクを形成して、薄膜トランジスタのソース、ドレイン電極などを形成している。紫外光は150〜350nmの短波長を用いるのが良く、紫外光照射とオゾン処理を組み合せると短時間の処理ができることが知られている。
しかしながら、紫外光の波長が350nmより短いことでマスクをコンタクトさせる方法を採ることはできても投影光学系を組むことが難しく、出来ても非常に高価な露光装置となる問題があった。さらに、接触角が変化するために必要な露光処理時間が長くなり(感度が低い)、コンタクト露光での一括処理以外では実用的な時間での処理が困難であった。マスクをコンタクトして露光する必要があることは、基板が変形するプラスチックの場合にはパターンのアライメントが困難となり、変形量に応じた設計マージンを大きく取らざるを得ず、高精細な(高集積度の)パターン形成が出来ない問題があった。また、光照射時にオゾン処理を組み合せるとオゾンが拡散することでパターンの境界で接触角がなだらかな変化をし、微細なパターンの形成が出来ない問題があった。
光吸収層の上に撥水層を形成し、光照射して光吸収層で発熱し、熱エネルギーで撥水層を分解して親水化する方法が提案されている。熱を用いるため、エネルギー密度が大きいレーザー光を用いなければならず、また熱によるため、照射境界部で拡散があり、親撥パターンの境界がなだらかになる問題があった。
特開2005−289054号公報 特開2004−146478号公報
本発明の実施形態は、精度を向上できるパターン形成方法を提供する。
本発明の実施形態によれば、パターン形成方法は、第1面を有すし樹脂を含む基板と、前記基板の一部の上に設けられ互いに離れた第1電極及び第2電極と、前記第1電極の少なくとも一部の上、前記第2電極の少なくとも一部の上、及び、前記基板の前記第1電極及び前記第2電極の間の上に設けられた有機半導体層と、前記有機半導体層の上に設けられた第1層と、前記第1層の上に設けられた第2層と、前記第2層の上に設けられた感光性の親撥元材料と、を含み、前記第1層は前記第2層と接し第1屈折率を有する上部領域を含み、前記第2層は、前記第1屈折率とは異なる第2屈折率を有する、加工体を準備する工程を含む。前記パターン形成方法は、前記感光性の親撥元材料のうちの第1位置の第1部分に第1光を照射して前記第1部分の少なくとも一部を硬化させ、前記感光性の親撥元材料のうちの第2位置の第2部分を除去し、前記加工体の上面の第1領域における第1液体の第1接触角を、前記上面の第2領域における前記第1液体の第2接触角よりも相対的に大きくし、前記第2位置は前記第1面に沿う方向において前記第1位置と並び、前記第1領域は前記第1面に対して垂直な第1方向において前記第1位置と重なり、前記第2領域は前記第1方向において前記第2位置及び前記基板の前記第1電極及び前記第2電極の前記間と重なる、第1工程をさらに含む。前記パターン形成方法は、前記第1液体を前記第2領域と接触させて第1パターンを形成する第1パターン形成工程を含む。前記第1パターンは、前記第1領域の少なくとも一部と、前記第2領域の少なくとも一部の上の前記第1液体と、を含む。前記パターン形成方法は、前記第2領域の前記少なくとも一部の上の前記第1液体の少なくとも一部から導電性の固体を形成して、前記固体を含む第3電極を形成する第2パターン形成工程を含む。前記第1層の前記第1光に対する減衰率は、50%以上である。前記第1光の波長は、370nm以下である。前記第1層は、ポリスチレン系樹脂を含む。前記第2層は、フッ素を含まないポリスチレン系樹脂を含む。
図1(a)〜図1(g)は、第1の実施形態に係るパターン形成方法を示す工程順模式的断面図である。 パターンの特性を示す模式図である。 パターンの特性を示すグラフ図である。 図4(a)〜図4(g)は、第1の実施形態に係る別のパターン形成方法を示す工程順模式的断面図である。 図5(a)〜図5(g)は、第1の実施形態に係る別のパターン形成方法を示す工程順模式的断面図である。 図6(a)〜図6(g)は、第1の実施形態に係る別のパターン形成方法を示す工程順模式的断面図である。 図7(a)及び図7(b)は、第1の実施形態に係る別のパターン形成方法を示す模式的断面図である。 図8(a)〜図8(d)は、第1の実施形態に係る別のパターン形成方法を示す工程順模式的断面図である。 図9(a)及び図9(b)は、第1の実施形態に係る別のパターン形成方法を示す工程順模式的断面図である。 図10(a)及び図10(b)は、第1の実施形態に係る別のパターン形成方法を示す工程順模式的断面図である。 第1の実施形態に係る別のパターン形成方法を示す工程順模式的断面図である。 第1の実施形態に係る別のパターン形成方法を示す工程順模式的断面図である。 図13(a)〜図13(f)は、第2の実施形態に係るパターン形成方法を示す工程順模式的断面図である。
以下に、本発明の各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1の実施形態)
図1(a)〜図1(g)は、第1の実施形態に係るパターン形成方法を例示する工程順模式的断面図である。
これらの図は、本実施形態に係るパターン形成方法の第1方法PR1を例示している。 図1(a)に示すように、本実施形態に係るパターン形成方法において、基板50sが用意される。基板50sは、例えば、プラスチック基板である。基板50sは、例えば、樹脂を含む。基板50sは、第1面50aを有する。第1面50aは、例えば、基板50sの上面(例えば主面)である。第1面50aに対して垂直な方向をZ軸方向とする。
第1面50aの上に、第1層10が形成される。第1層10は、例えば、有機層である。第1層10は、例えば、有機物を含む。第1層10の厚さ(Z軸方向の長さ)を第1厚さt1とする。第1層10は、例えば、第1屈折率を有する。第1層10は、Z軸方向に対して垂直な面に沿って広がる。
図1(b)に示すように、第1層10の上に、第2層20が形成される。第2層20は、例えば、有機層である。第2層20は、例えば、有機物を含む。第2層20の厚さ(Z軸方向の長さ)を第2厚さt2とする。この例では、第2厚さt2は、第1厚さt1よりも薄い。第2層20は、例えば、第2屈折率を有する。第2屈折率は、第1屈折率とは異なる。第2層20は、第1層10に対して実質的に平行である。
実施形態において、第1層10は、第2層20と接する上部領域11を有する。例えば、上部領域11は、第1屈折率を有する。第1層10が、上部領域11とは異なる領域(基板側領域12)を有していても良い。基板側領域12は、上部領域11と基板50sとの間に設けられる。上部領域11は、基板側領域12と、第2層20との間に設けられる。基板側領域12の屈折率は、上部領域11の第1屈折率と同じでも良く、異なっても良い。基板側領域12は、上部領域11と連続していても良く、不連続でも良い。実施形態において、第1層10に上部領域11の層と、基板側領域12の層と、が設けられ、これらの層の材料が互いに異なっても良い。以下では、第1層10の特性が、第1層10の全体で均一である場合として説明する。
図1(c)に示すように、第2層20の上に、感光性の親撥元材料40(例えば第3層)が形成される。感光性の親撥元材料40は、感光性を有する。感光性の親撥元材料40に光が照射されると、感光性の親撥元材料40の特性は変化する。光は、後述するパターンの形成に用いられる。光は、例えば、紫外光である。光の波長は、例えば、365nm±20nmである。光の波長は、例えば、300nm以上410nm以下でも良い。感光性の親撥元材料40は、例えば、固状でも良く、液状でも良い。親撥元材料40(層)は、光照射により、撥液層または親液層となる材料(層)である。親撥元材料40(層)は、分子構造および形態が変化する前のものである。親撥元材料40(層)は、例えば、未反応層である。親撥元材料40(層)は、例えば、未硬化層である。
このように、本実施形態においては、加工体50が準備される。加工体50は、第1面50aを有する基板50sと、第1面50aの上に設けられた第1層10と、第1層10の上に設けられた第2層20と、第2層20の上に設けられた感光性の親撥元材料40と、を含む。実施形態に係るパターン形成方法は、加工体50の形成を含んでも良い。加工体50は、第1面50aを有する基板50sと、第1面50aの上に設けられた第1層10と、第1層10の上に設けられた第2層20と、第2層20の上に設けられた感光性の親撥元材料40から形成された層と、を含む場合がある。
図1(d)に示すように、感光性の親撥元材料40の一部に選択的に光L0を照射する。例えば、感光性の親撥元材料40は、第1部分p1と、第2部分p2と、を含んでいる。感光性の親撥元材料40は、第1位置q1と第2位置q2とを有する。第2位置q2は、第1面50aに沿う方向において、第1位置q1と並ぶ。第1部分p1は、感光性の親撥元材料40のうちの第1位置q1に設けられる。第2部分p2は、感光性の親撥元材料40のうちの第2位置q2に設けられる。第1部分p1及び第2部分p2の一方に、光L0を照射する。この例では、マスクM1が用いられる。マスクM1は、開口部M2を有している。この例では、開口部M2は、第1部分p1の第1位置q1と重なる。遮光部(非開口部)は、第2部分p2の第2位置q2と重なる。これにより、この例では、第1部分p1に光が照射される。実施形態において、光の照射は、例えば、光のスキャンなどにより行われても良い。スキャンに用いられる光の光源には、例えば、超高圧水銀ランプまたは紫外LEDなどが用いられる。光は、例えば、マスクを用いずに2次元光変調器(例えばDMDなど)により、空間的な変調が行われ、例えば、投影レンズで基板に照射される。第1部分p1及び第2部分p2の一方への光L0の照射の方法は、任意である。
第1方法PR1においては、感光性の親撥元材料40は、ネガ型である。感光性の親撥元材料40において、光L0が照射された部分において、例えば、重合が促進される。この例では、第1部分p1の耐薬品性は、第2部分p2の耐薬品性よりも高くなる。第1部分p1は、第2部分p2よりも溶解しにくくなる。
感光性の親撥元材料40を薬液で処理する。例えば、第2部分p2が除去される。加熱または減圧などにより、第2部分p2が除去されても良い。一方、感光性の親撥元材料40の第1部分p1は、残る。第1部分p1により、例えば、撥液層が形成される。例えば、親撥元材料40から重合等により固体化(例えば硬化)した親撥層が生成される。この場合には、その変化した層が第1部分p1である。以下の記述でも同様である。
図1(e)に示すように、感光性の親撥元材料40から形成される層40aが残る。この例では、第2層20の一部の上に形成層である第1部分p1が残る。第2部分p2が除去された領域においては、第2層20の表面が露出する。第1方法PR1においては、形成層である第1部分p1の表面エネルギーは、第2層20の表面エネルギーとは異なる。この例では、形成層である第1部分p1における液体60の接触角は、第2層20の表面における液体60の接触角よりも大きい。
このように、加工体50の上面50uにおいて、互いに異なる表面エネルギーを有する複数の領域(第1領域r1及び第2領域r2)が形成される。この例では、第1領域r1は、第1部分p1の表面に対応する。第2領域r2は、第2部分p2が除去されて露出した第2層20の表面に対応する。
本実施形態においては、加工体50の上面50uの第1領域r1における液体60の第1接触角を、上面50uの第2領域r2における液体60の第2接触角よりも相対的に大きくする。第1領域r1は、第1面50aに対して垂直な第1方向(Z軸方向)において、第1部分p1の第1位置q1と重なる。第2領域r2は、第1方向において、第2部分p2の第2位置q2と重なる。
液体60は、例えば、インクである。図1(e)は、仮に置いた液体60を描くことにより、加工体50の上面50uの第1領域r1及び第2領域r2の特性(接触角)の違いを例示している。図1(e)の工程において、液体60は、上面50uに設けられなくても良い。
図1(f)に示すように、液体60を第2領域r2と接触させて第1パターンPT1を形成する。このとき、液体60は、第2領域r2に加えて、第1領域r1の少なくとも一部と一時的に接触しても良い。例えば、加工体50の上面50uに液体60を塗布する。例えば、印刷などの手法により、塗布が行われる。この例では、相対的に接触角が大きい第1領域r1(第1部分p1)の上には、実質的に液体60は設けられない。相対的に接触角が小さい第2領域r2(第2層20の表面)の上に、液体60が設けられる。この違いにより、第1パターンPT1が形成される。この例では、第1パターンPT1は、第1領域r1の少なくとも一部と、第2領域r2の少なくとも一部の上の液体60と、を含む。第1パターンPT1は、パターン構造体である。
図1(g)に示すように、さらに、第2領域r2の少なくとも一部の上の液体60の少なくとも一部から固体61を形成する。例えば、熱処理、乾燥処理、プラズマ照射、及び、光照射の少なくともいずれかが実施される。これにより、固体61を含む第2パターンPT2を形成する。固体61は、例えば、導電体、半導体及び絶縁体のずれかである。例えば、固体61が電子装置の一部となる。固体61は、例えば、導電パターン等の機能性のパターンを含む。
本実施形態においては、図1(d)に示すように、光L0のうちの1光L1は、感光性の親撥元材料40に入射し、第2層20中を進行する。本実施形態においては、第2層20の第2屈折率は、第1層10の屈折率とは異なる。このため、第2層20中を進行した第1光L1の一部は、第2層20と第1層10との間の界面I2で反射する。反射した第1光L1は、感光性の親撥元材料40の第1部分p1に入射する。これにより、第1部分p1には、上からの光L0と、界面I2で反射した下からの第1光L1の一部と、が入射する。これにより、第1部分p1の光に基づく反応がより促進される。感光性の親撥元材料40の実質的な感度が向上する。
例えば、感光性の親撥元材料40においては、光反応で固体化する際に、下面からの光の方が有効となることを見出した。これは基板側の下面から膜が成長する機構のためであり、膜となる反応としての感度は下面からの光の方が高くなる。また、光L0が吸収されることにより、光L0に基づく反応が生じる。このため、光L0が感光性の親撥元材料40を進行するうちに、光L0の強度が低下する。例えば、感光性の親撥元材料40の上面(光L0が入射する面)の近傍では、光L0の強度は十分に高い。一方、感光性の親撥元材料40の下面の側の部分では、光L0の吸収により、光L0の強度が十分ではない状態が生じることがある。
実施形態においては、例えば、第2層20と第1層10との間の界面I2で光L0が反射する。第1部分p1に、上からの光L0と、界面I2で反射した下からの第1光L1の一部と、が入射する。これにより、感光性の親撥元材料40の下面の側の部分での光L0の強度の不足が抑制される。第1部分p1の光に基づく反応がより促進され、感光性の親撥元材料40の実質的な感度が向上する。これにより、第1領域r1及び第2領域r2を含む第1パターンPT1において、高い精度が得られる。これにより、第2パターンPT2において、高い精度が得られる。
一方、光L0の別の一部である第2光L2は、感光性の親撥元材料40に入射し、第2層20を通過して、第1層10に入射する。第2光L2は、例えば、第1層10と基板50sとの間の界面I1で反射する。例えば、基板50sの表面(第1面50a)の平坦性が低い場合が多い。第1層10に入射した第2光L2は、界面I1で反射したときに、第1面50aの凹凸により、例えば、散乱される。さらに、第2光L2は、基板50s内を通過する。この際にプラスチック基板などでは基板の濁りにより、散乱される。また、材料によっては蛍光を発することがあり、蛍光光は散乱光と同様な角度を持った光となる。また、基板50sがプラスチック基板などである場合には、第1面50aが曲面状である場合がある。このとき、第2光L2は、第1面50aに対して傾斜する場合がある。第1面50aで反射した第2光L2の方向が、傾斜する。第2光L2は、基板50sの裏面で反射されたり、基板50sを通過した後にステージなどで反射されたりすることもある。これらの要因による光を「散乱光等」と、ここでは総称することとする。
「散乱光等」は、界面I1での反射、基板表面の平坦性が低いことによる散乱、基板自身の濁りによる散乱、基板材料の蛍光、曲面である場合の傾斜光などを含む。「散乱光等」は、後述の第1層10内での散乱も含む。「散乱光等」は、それ以外に、例えば、第2光L2の方向が変化し、第2部分p2に到達する光の全てを含んでも良い。
撥液元材料40を透過した第2光L2の一部が散乱光等となり、その進行方向の延長線が、第2部分p2と重なる場合がある。散乱光等により第2光L2が第2部分p2に入射すると、第2部分p2の光による反応が進む。その結果、例えば、第2領域r2における液体60の接触角が増加する。
実施形態において、第1層10が光減衰性を有していると、第1層10中で第2光L2が減衰する。例えば、第2層20から第1面50aに向かって第2光L2が進行しているときに、第2光L2の一部が第1層10で減衰される。これにより、第2光L2の、界面I1に到達する量が減少する。さらに、界面I1に到達し、界面I1で反射した第2光L2が、第1層10で吸収される。このため、界面I1で反射し、傾斜した方向に進行する第2光L2が、第2部分p2に入射することが抑制される。なお、第1層10が光吸収性を有する場合について説明したが、第1層10は光を反射しても良い。この場合においても、第2部分p2への光の入射が抑制される。第2光L2が基板50s内およびそれよりも下に到達する場合にも同様である。すなわち、散乱光等により、光の方向が変化した場合にも、第1層10により、第2部分p2に入射することが抑制される。例えば、第1層10は光吸収性を有することで光が減衰する。
例えば、第1層10の光L0に対する減衰率は、30%以上である。例えば、第1層10の光L0に対する減衰率は、第2層20の光L0に対する減衰率よりも高い。例えば、第1層10の光L0に対する透過率は、第2層L0の光に対する透過率よりも低い。
第1層10は、例えば、光吸収性を有する。第1層10は、光を反射しても良い。この場合においても、第2部分p2への光の入射が抑制される。第1層10が、光が透過する際に減衰する特性を有することで、光が第2部分p2に入射することが抑制される。これにより、例えば、第2領域r2における液体60の接触角が増加することが抑制され、パターンの精度が向上する。
実施形態において、例えば、第1層10の光L0に対する第1吸収率は、第2層20の光L0に対する第2吸収率よりも高いことが好ましい。これにより、界面I1で反射した第2光L2が、必要としない領域に入力することが抑制される。これにより、パターンの精度がより向上する。
上記の第1光L1は、第1層10と第2層20との間の界面I2で反射する。例えば、界面I2の平坦性が低い場合などにおいては、散乱などが生じる。反射により、反射した第1光L1の進行方向が傾斜する場合がある。例えば、実施形態において、第1層10の第1厚さt1は薄くされる。これにより、反射して傾斜した第1光L1が第2部分p2に入射することが抑制される。実施形態において、第2層20は薄いことが好ましい。例えば、第2層20の第2厚さt2は、第1層10の第1厚さt1よりも薄い。これにより、パターンの精度がより向上する。
以上のように、本実施形態においては、第1工程(図1(d)及び図1(e)に例示した工程)が設けられる。この工程では、感光性の親撥元材料40の第1部分p1及び第2部分p2の一方に光L0を照射する。そして、加工体50の上面50uの第1領域r1における液体60の第1接触角を、上面50uの第2領域r2における液体60の第2接触角よりも相対的に大きくする。第1領域r1は、Z軸方向において第1部分p1と重なり、第2領域r2は、Z軸方向において、第2部分p2の第2位置q2と重なる。
第1方法PR1においては、光L0は、第1部分p1に照射される。第1工程は、第1部分p1の少なくとも一部を硬化させることを含む。第1方法PR1において、第1工程は、第2部分p2の少なくとも一部を、照射の後に、除去する除去工程をさらに含んでもよい。光L0が照射された第1部分p1が残り、第1部分p1の第1位置q1と重なる第1領域r1上における第1接触角が、第2部分p2の第2位置q2と重なる第2領域r2(第2層20の表面)上における第2接触角よりも大きくなる。
図1(d)に示すように、実施形態において、光L0の別の一部である第3光L3が、感光性の親撥元材料40、第2層20及び第1層10を通過して基板50sに入射しても良い。第3光L3の一部が、基板50sを通過しても良い。
図2は、パターンの特性を例示する模式図である。
図2は、実験の試料を示す平面図である。図2は、図1(f)に示す状態の試料を例示している。
図2に示すように、Z軸方向(第1面50aに対して垂直な方向)に対して垂直な1つの方向をX軸方向とする。Z軸方向及びX軸方向に対して垂直な方向をY軸方向とする。
図2に示すように、加工体50の上面50uにおいて、第1領域r1と、第2領域r2と、が設けられている。第1領域r1は、感光性の親撥元材料40から形成される層40aの表面に対応し、第1部分p1の表面に対応する。第2領域r2は、第2部分p2が除去されて露出した第2層20の表面に対応する。この実験では、第2領域r2の平面形状は、「T字状」である。第2領域r2の一部は、X軸方向に延びる。第2領域r2の一部は、Y軸方向に延びる。これらの部分の交点r20に、液体60の液滴が配置される。液滴は、第2領域r2の表面に沿って広がる。液体60は、第1領域r1でははじかれる。液体60は、第1領域r1上では、広がらない。
実験では、基板50sとして、PENフィルムが用いられる。第1層10として、アクリル系樹脂に紫外線吸収性基を組み込んだ膜が用いられる。第1層10の屈折率は、1.50である。第1層10の厚さは、3μm〜20μmである。第2層20として、ここではフッ素を含まないポリスチレン系樹脂が用いられる。第2層20の屈折率は約1.55である。第2層20の厚さは、約10nm〜2μmである。感光性の親撥元材料40として、光硬化性材料が用いられる。この光硬化性の材料は、365nmの波長の光で、フッ素を含む基を持つ撥液膜が、硬化して得られる。感光性の親撥元材料40となる材料の厚さは、50nm〜500nmである。感光性の親撥元材料40から形成される層40aの厚さは、約10nm〜100nmである。実験では、X軸方向に延びる第2領域r2のY軸方向に沿った幅は、20μmである。
実験では、液体60として、テトラデカン溶媒のAgナノインクが用いられる。液体60の液滴は、インクジェット法により、交点r20に配置される。交点r20に配置される液滴の数は、1である。1つの液滴の量は、1ピコリットルである。実験では、2種類の試料が作製される。第1試料においては、基板50s上に、上記の第1層10及び第2層20が設けられている。一方、第2試料においては、第1層10が設けられず、基板50s上に第2層20が直接設けられている。
第2試料においては、液体60の濡れ広がりがわずかである。液体60は、交点r20の近傍に留まる。これに対して、第1試料において、液体60は、「T字状」の第2領域r2に沿って濡れて広がる。第1試料において、液体60の濡れて広がりの距離は長い。
第2試料の第2領域r2上における接触角は、第1試料の第2領域r2上における接触角よりも高いと考えられる。
第1層10が設けられない第2試料においては、例えば、図1(d)に示す第2光L2が、第2層20を通過して基板50s到達したときに、光の散乱の影響を受ける。散乱は、例えば、基板50sと第2層20との間の界面による散乱、基板50s内における散乱、基板50sの裏面での乱反射等、及び、基板50sからの蛍光を含む。さらに、これらの組合せの影響を受ける。このため、光の一部が、感光性の親撥元材料40に下側から入射すると考えられる。その結果、第2試料においては、例えば、第2部分p2に、接触角が大きい領域が形成されたと考えられる。
この現象は、例えば、基板50sとして、可視光で透明な樹脂基板が用いられたときに、特に観察される。例えば、基板50sとして、PENフィルム、または、PETフィルムが用いられる場合に、この現象は顕著に生じる。樹脂基板(フィルム)においては、例えば、基材自体において散乱が生じやすい。樹脂基板においては、例えば、基板表面に凹凸が生じやすい。樹脂基板においては、例えば、基板上に膜を形成する前の洗浄(ドライ洗浄またはウェット洗浄など)により、凹凸が生じ易い。樹脂基板においては、例えば、蛍光を生じる場合がある。樹脂基板においては、例えば、熱工程により、オリゴマーが界面に形成される場合がある。これらの場合には、基板表面における光散乱がさらに増える。樹脂基板においては、基板中を光(例えば散乱光を含む)が伝搬し易い。これにより、非露光部にも光が到達しやすくなる。このようなことから、樹脂基板を用いた際に、液体60の濡れ広がりの量が小さいと、考えられる。
さらに、第1層10が設けられない第2試料において、第2層20の屈折率が特定の値になると、基板50sと第2層20との間の界面において、光学的なマッチングが生じる場合がある。この場合には、光がこの界面を透過し易くなる、この界面で散乱光が増える場合がある。
これに対して、第1試料においては、第1層10を設けることで、例えば、第1層0と第2層20との間の界面I2の反射により、感光性の親撥元材料40の感度が実質的に向上する。同時に、例えば、基板50sからの散乱光が減少する。これにより、第2領域2上における接触角が低く保たれる。これにより、濡れ広がりの量(距離)が長くなる。
液体60の濡れ性は、表面状態に敏感である。表面エネルギーの低い領域が、第1面50aに形成されると、接触角(前進接触角)が大きくなる。このため、濡れ広がりの距離が短くなる。液体60の供給量を多くすることで、連続したパターンが形成される可能性がある。しかしながら、液体60の供給量を多くしても、液体60が広がる平面形状が所望の形状にならない場合がある。例えば、液体60から導電配線を形成する場合に、液体60の途切れが生じると、配線が断線する。
実施形態においては、製造条件の許容幅が拡大できる。安定的に良好なパターンを、例えば、プラスチック基板上に形成できる。例えば、感光性の親撥元材料40が、光硬化性である場合には、弱い光でも反応が生じやすい。このような場合にも、第1層10及び第2層20の組みを設けることにより、高精度のパターンを形成することができる。
以下、液体60の濡れ広がりの量(長さ)に関する実験結果の例について説明する。この実験では、基板50sの上に、第1層10及び第2層20が設けられる。実験においては、第1層10の厚さ、光吸収基濃度、及び、材料などが変更される。これにより、第1層10における光に対する減衰率が変更される。第1層10の光L0に対する減衰率は、例えば、第1層10の光L0に対する透過率に対して、(1−透過率)に対応する。減衰率は、例えば、以下のようにして求めても良い。第1層10を設けず、基板50sと第2層20とを含む参照試料が作製される。光L0が参照試料を通過した後の露光光の強度を参照強度Irとする。一方、第1層10を含む測定試料が作製される。同一の光L0を照射して測定試料を通過した後の露光光の強度を測定強度Imとする。減衰率Rcを、Rc={(1−(Im/Ir)}×100(%)で求める。なお、参照強度Irの測定において、厳密に第1層10のみがない構成にする必要はない。実質的に影響の大きな層構成(たとえば、基板のみであっても影響度が大きい材料)があれば、それでも構わない。
実験においては、露光光の光源として、超高圧水銀ランプが用いられる。i線を中心として、短波長光および長波長光が、フィルタで除去される。除去された光が、露光光として用いられる。露光光のピーク波長は、約365nmである。
減衰率Rcが変更された複数の試料において、「T字状」の第2領域r2の交点r20に液滴が配置される。液体60は、テトラデカン溶媒のAgナノインクである。実験では、1つの液滴が交点r20にインクジェット法により配置される。液滴の量は、1ピコリットルである。
図2に示すように、液滴が濡れ広がったときの、液体60のX軸方向に沿った長さを、広がり長Lsとする。
図3は、パターンの特性を例示するグラフ図である。
図3の横軸は、減衰率Rc(%)である。縦軸は、広がり長Ls(μm)である。
図3から分かるように、減衰率Rcが高いと、広がり長Lsが長い。例えば、減衰率Rcは、30%以上であることが好ましい。これにより、広がり長Lsの拡大の効果が得られる。減衰率Rcは、50%以上であることがさらに好ましい。これにより、広がり長Lsの拡大の程度がさらに大きくなる。減衰率Rcは、70%以上であることがさらに好ましい。これにより、広がり長Lsが十分に拡大する。例えば、第1層10の透過率は、70%未満であることが好ましい。第1層10の透過率は、50%未満であることがさらに好ましい。第1層10の透過率は、30%未満であることが好ましい。
広がり長が大きいということは、第2領域r2の液体60に対する接触角が小さくなっていることを意味する。これにより、滴下する液体60のピッチが広くなっても、液体60が切れることなくつながることができ、例えば、導電インクによる配線形成の場合に断線することがなくなり、歩留りが向上する。液滴の滴下パターンについて、たとえば、T型の場合に、枝の部分に滴下するだけで、配線部にも広げることができる。逆に、配線部にのみ滴下することで、枝の部分にも広げることができる。滴下パターンを単純にすることでインクジェットの描画時間を短縮し、タクトを上げることができる。線幅が狭い箇所(例えば10μm以下の箇所)と、線幅が広い箇所(例えば20μm以上の箇所)と、を接続する場合において、線幅が広い箇所にのみ滴下しても、線幅が狭い箇所にもインク(液体60)が広がるようにできる。微細なパターンを、液滴サイズによらずに、形成できる。
実施形態において、第1層10においては、例えば、390nm以下の波長の光に対する減衰率Rcは、10%以上であることが好ましい。実施形態において、第1層10においては、例えば、370nm以下の波長の光に対する減衰率Rcは、50%以上であることが好ましい。
実施形態において、減衰率Rcは、基板50s、第1層10及び第2層20が設けられた試料を通過した光の強度と、基板50s及び第2層20が設けられた試料を通過した光の強度と、の比に対応する。実施形態において、プラスチック基板を用いた場合には、プラスチック基板における散乱等の影響がある。例えば、ガラス基板などにおいては、散乱などが少ない。基板50sとしてガラス基板などを用いた場合の減衰率Rcは、基板50sとしてプラスチック基板を用いた場合の減衰率Rcよりも大きくなる傾向がある。
実施形態において、基板50sは、例えば、ガラスを含む。基板50sは、例えば、プラスチックフィルムを含んでも良い。基板50sの厚さは、例えば、2μm以上300μm以下である。
実施形態において、第1層10は、例えば、パターンを形成する際に用いられる光L0を減衰させる。第1層10は、光L0の少なくとも一部を吸収する。第1層10は、光L0の少なくとも一部を反射しても良い。
光L0は、例えば紫外光(紫外線)を含む。これにより、光の反応性が高くできる。
例えば、第1層10は、有機物を含む。有機物は、例えば、高分子鎖を含む。高分子鎖は、例えば、官能基を含む。官能基は、例えば、紫外線吸収性を有する。官能基を含む高分子鎖が設けられることで、例えば、官能性の部分の溶出が抑制される。変質が生じにくい。例えば、可視光に対する第1層10の透過率は、紫外光に対する第1層10の透過率よりも高い。第1層10は、例えば、金属微粒子等を含んでも良い。
例えば、第1層10は、アクリル系樹脂を含む。このアクリル系樹脂は、紫外線吸収性基を含む。第1層10の厚さは、例えば、2μm以上20μm以下である。
第1層10は、ポリイミド樹脂を含んでも良い。ポリイミド樹脂において、例えば、紫外域の分光特性が適切に設定される。これにより、第1層10において、適切な減衰率Rcが得られる。第1層10は、例えば、透明ポリイミドを含んでも良い。透明ポリイミドにおいては、可視領域の透過率が高い。第1層10は、例えば、半脂環式ポリイミドを含んでも良い。第1層10は、例えば、全脂環式ポリイミドを含んでも良い。第1層10は、含硫黄ポリイミドを含んでも良い。これらのポリイミドは、370nm以下の波長の光を吸収する。
実施形態において、第2層20は、例えば、ポリスチレン系樹脂及びアクリル系樹脂の少なくともいずれかを含んでも良い。これらの樹脂は、例えば、親液性である。第2層20が親液性である場合には、第2層20は、例えば、フッ素などの疎液性の基を、実質的に含まない。第2層20が親液性である場合には、第2層20は、親液性の基を含む。
液体60は、例えば、テトラデカン溶媒を含んでも良い。液体60は、例えば、テトラデカン溶媒とAgナノインクとを含んでも良い。この場合、第2層20におけるテトラデカンの接触角が低いことが好ましい。
第2層20は、例えば、有機−無機ハイブリッド材料を含んでも良い。第2層20は、例えば、塗布型の無機系材料を含んでも良い。
実施形態においては、第2層20の上に感光性の親撥元材料40が設けられる。感光性の親撥元材料40から形成される層40aは、例えば、疎液性である。例えば、感光性の親撥元材料40となる材料は、疎液性の基を含む感光性材料が用いられる。この材料に光を照射することで、疎液性の感光性の親撥元材料40から形成される層40aが得られる。疎液性の基は、例えば、フッ素を含む基、長鎖アルキル基、フェノール基、及び、シリコーン基の少なくともいずれかを含む。
例えば、感光性の親撥元材料40となる材料により、フッ素を含む基を含む疎液膜が得られる。疎液膜は、365nmの波長の光の照射により硬化して形成される。感光性の親撥元材料40となる材料は、光硬化性材料である。光硬化性材料においては、高い感度が得られる。光硬化性材料から得られる光硬化膜が疎液性であることで、例えば、365nmの波長に対応した光学系が使用できる。この光学系により、高感度で疎液膜が得られる。
感光性の親撥元材料40となる材料から、疎液性の層40aが得られる。疎液性の層40aの形状の形成には、例えば、空間変調器を用いた直描露光装置が用いられる。空間変調器には、例えば、DMD(digital micromirror device)が用いられる。露光には、例えば、365nmの光が用いられる。光源として、超高圧水銀ランプや紫外LEDが用いられる。光学フィルタにより、所定の波長の光だけを使っても良い。用途によっては、複数の波長のピークを持つ光を用いても良い。例えば、直描露光装置において、基板50sの変形を検出し、変形に応じて露光データを補正しても良い。これにより、パターンの位置が設計位置からずれる可能性がある場合にも、高いアライメント精度が得られる。
実施形態において、感光性の親撥元材料40となる材料の内の未露光の部分は、例えば、除去される。除去には、例えば、溶媒による洗浄、及び、加熱の少なくともいずれかが用いられる。除去により、第1領域r1及び第2領域r2が得られる(図1(e)参照)。
実施形態において、液体60は、例えば、テトラデカン溶媒とは別の溶媒を含んでも良い。液体60は、混合溶媒を含んでも良い。
液体60は、導電性インクでも良い。この場合は、液体60は、例えば、分散液、ゾルゲル及び錯体液の少なくともいずれかを含んでも良い。液体60は、例えば、金属粒子、CNT及びフラーレンの少なくともいずれかを含んでも良い。金属粒子は、例えば、金属ナノ粒子を含む。金属粒子は、例えば、Ag、Au、及びCuなどの少なくともいずれかを含む。
液体60は、例えば、溶媒を含む。溶媒は、例えば、水及び有機溶剤の少なくともいずれかを含む。有機溶剤は、例えば、水、アルコール、テトラデカン、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)、トルエン、メシチレン、及び、テトラリンの少なくともいずれかを含む。有機溶剤は、これらの材料の混合液を含んでも良い。
液体60は、例えば、金属を含んでも良い。液体60は、導電材料を含んでも良い。液体60は、高分子有機半導体、低分子有機半導体、無機半導体、有機樹脂及び無機絶縁体の少なくともいずれかを含んでも良い。液体60は、これらの材料の分散体を含んでも良い。液体60として、溶液が用いられる。この溶液は、溶媒と、この溶媒に溶解された上記の材料と、を含む。液体60は、例えば、凝集抑制剤、乾燥抑制剤、及び、界面活性剤などを含んでも良い。
第2領域r2と液体60との接触が行われる。接触には、例えば、印刷が用いられる。印刷は、例えば、コーティング印刷、キャピラリー印刷、及び、ディップコートの少なくともいずれかが用いられても良い。液体60は、第1領域r1の少なくとも一部と接しても良い。例えば、液体60は、加工体50の上面50uの全面に塗布されても良い。接触は、インクジェット及びマイクロディスペンスなどの方法を含んでも良い。この場合には、液体60は、例えば、2つの領域のいずれかと、選択的に接触させられても良い。
実施形態において、図1(e)の工程(第1領域r1及び第2領域r2の形成)と、図1(f)の工程(液体60の第2領域r2との接触)と、の間に、加工体50の上面50uに表面処理を行っても良い。表面処理は、例えば、UV/O処理を含んでも良い。表面処理は、例えば、紫外線照射処理を含んでも良い。表面処理は、例えばオゾン処理を含んでも良い。表面処理は、例えば、プラズマ処理を含んでも良い。これらの処理により、例えば、第2領域r2上における接触角を安定して小さくすることができる。例えば、液体60として水系の溶液が用いられる場合に、上記の表面処理により、第2領域r2と第1領域r1とにおける接触角の差が大きくできる。これらの領域における接触角の差を、面内で均一にできる。
実施形態において、第1層10において、例えば、光散乱性が低いことが好ましい。例えば、第1層10が薄いと、光散乱性が低くできる。
実施形態において、第1層10の厚さは、例えば、2μm以上5μm以下である。実施形態において、第1層10の厚さは、例えば、5μm以上30μm以下でも良い。第1層10において、光吸収成分の吸収性能と、光吸収成分の濃度と、に基づいて、第1層10の厚さが定められても良い。第1層10において、所望の減衰率Rcが得られる。
第1層10において、例えば、高分子樹脂の骨格に紫外線吸収性基が設けられても良い。この場合において、高分子樹脂には、例えば、散乱性が低い材料が用いられる。この場合、散乱性を低くしつつ、第1層10を厚くできる。
以下、本実施形態に係る方法の他の例として、第2〜第4方法について説明する。
図4(a)〜図4(g)は、第1の実施形態に係る別のパターン形成方法を例示する工程順模式的断面図である。
これらの図は、本実施形態に係るパターン形成方法の第2方法PR2を例示している。 図4(a)〜図4(c)に示すように、加工体50を準備する。加工体50は、第1面50aを有する基板50sと、第1面50aの上に設けられた第1層10と、第1層10の上に設けられた第2層20と、第2層20の上に設けられた感光性の親撥元材料40と、を含む。本実施形態に係るパターン形成方法は、加工体50の形成を含んでも良い。
図4(d)に示すように、感光性の親撥元材料40の第1部分p1及び第2部分p2の一方に、光L0を照射する。第2方法PR2においては、第2部分p2に光L0が照射される。この例でも、感光性の親撥元材料40は、ネガ型である。例えば、第1部分p1が除去される。この除去は、例えば、溶液処理、加熱及び減圧の少なくともいずれかによる。
図4(e)に示すように、感光性の親撥元材料40から形成される層40aが残る。この例では、第2層20の一部の上に第2部分p2が残る。第1部分p1が除去された領域においては、第2層20の表面が露出する。第2方法PR2においては、第2部分p2における液体60の接触角は、第2層20の表面における液体60の接触角よりも小さい。図4(e)において、液体60の形状は、接触角の関係を例示している。
第2方法PR2においては、加工体50の上面50uの第1領域r1は、第1部分p1が除去されて露出された第2層20の表面に対応する。第2領域r2は、第2部分p2の表面に対応する。
このように、加工体50の上面50uの第1領域r1における液体60の第1接触角を、上面50uの第2領域r2における液体60の第2接触角よりも相対的に大きくする。第1領域r1は、Z軸方向において、第1部分p1の第1位置q1と重なる。第2領域r2は、第1方向において、第2部分p2の第2位置q2と重なる。
図4(f)に示すように、液体60を第2領域r2と接触させて第1パターンPT1を形成する。液体60が、第1領域r1の少なくとも一部と一時的に接しても良い。この例では、相対的に接触角が大きい第1領域r1(第1部分p1が除去されて露出した第2層20の表面)の上には、実質的に液体60は設けられない。相対的に接触角が小さい第2領域r2(第1部分p1の表面)の上に、液体60が設けられる。この違いにより、第1パターンPT1が形成される。この例でも、第1パターンPT1は、第1領域r1の少なくとも一部と、第2領域r2の少なくとも一部の上の液体60と、を含む。
図4(g)に示すように、第2領域r2の少なくとも一部の上の液体60の少なくとも一部から固体61を形成する。これにより、固体61を含む第2パターンPT2が形成される。
第2方法PR2においては、光L0は、第2部分p2に照射される。第1工程は、第2部分p2の少なくとも一部を硬化させることを含んでもよい。第1工程は、第1部分p1の少なくとも一部を照射の後に除去することをさらに含んでも良い。
第2方法PR2においては、例えば、第2層20と第1層10との間の界面I2で反射した第1光L1の一部が、第2部分p2に入射される。第2部分p2の光に基づく反応がより促進され、感光性の親撥元材料40の実質的な感度が向上する。例えば、第1領域r1及び第2領域r2を含む第1パターンPT1において、高い精度が得られる。例えば、第2パターンPT2において、高い精度が得られる。
第2方法PR2においても、例えば、第1層10は、光L0に対する減衰特性を有する。例えば、光L0の散乱光等により、例えば、撥液面となるべき表面に親液層がごく僅かに残る場合がある。この場合には、接触角が低下し、液体60が撥液面側に残ってしまう。第2方法PR2においては、減衰する特性により、例えば、液体60の残りが抑制される。その結果、パターンの精度がより向上する。
例えば、第1層10の光L0に対する第1減衰率は、第2層20の光L0に対する第2減衰率よりも高いと良い。例えば、界面I1で反射した第2光L2が、必要としない領域に入力することが抑制される。例えば、パターンの精度がより向上する。
例えば、第1層10の光L0に対する第1吸収率は、第2層20の光L0に対する第2吸収率よりも高い。液体60の残りが抑制される。
第2方法PR2においても、例えば、第2層20の第2厚さt2は、第1層10の第1厚さt1よりも薄い。例えば、反射して傾斜した第1光L1が第2部分p2に入射することが抑制される。パターンの精度がより向上する。
図5(a)〜図5(g)は、第1の実施形態に係る別のパターン形成方法を例示する工程順模式的断面図である。
これらの図は、本実施形態に係るパターン形成方法の第3方法PR3を例示している。 図5(a)〜図5(c)に示すように、加工体50を準備する。加工体50は、第1面50aを有する基板50sと、第1面50aの上に設けられた第1層10と、第1層10の上に設けられた第2層20と、第2層20の上に設けられた感光性の親撥元材料40と、を含む。加工体50を形成しても良い。
図5(d)に示すように、感光性の親撥元材料40の第1部分p1及び第2部分p2の一方に、光L0を照射する。第3方法PR3においては、第2部分p2に光L0が照射される。この例では、感光性の親撥元材料40は、ポジ型である。例えば、第2部分p2が除去される。この除去は、例えば、溶液処理、加熱及び減圧の少なくともいずれかによる。
図5(e)に示すように、感光性の親撥元材料40から形成される層40aが残る。この例では、第2層20の一部の上に第1部分p1が残る。第2部分p2が除去された領域においては、第2層20の表面が露出する。熱工程などを加えても良い。熱工程により、例えば、層40aが強固になる。熱工程などにより、例えば、硬化が行われる。第3方法PR3においては、第1部分p1における液体60の接触角は、第2層20の表面における液体60の接触角よりも大きい。図5(e)において、液体60の形状は、接触角の関係を例示している。
第3方法PR3においては、加工体50の上面50uの第1領域r1は、第1部分p1の表面に対応する。第2領域r2は、第2部分p2が除去されて露出した第2層20の表面に対応する。
このように、加工体50の上面50uの第1領域r1における液体60の第1接触角を、上面50uの第2領域r2における液体60の第2接触角よりも相対的に大きくする。第1領域r1は、Z軸方向において、第1部分p1の第1位置q1と重なる。第2領域r2は、第1方向において、第2部分p2の第2位置q2と重なる。
図5(f)に示すように、液体60を第2領域r2と接触させて第1パターンPT1を形成する。液体60が、第1領域r1の少なくとも一部と一時的に接しても良い。この例では、相対的に接触角が大きい第1領域r1(第1部分p1の表面)の上には、実質的に液体60は設けられない。相対的に接触角が小さい第2領域r2(第2部分p2が除去されて露出した第2層20の表面)の上に、液体60が設けられる。この違いにより、第1パターンPT1が形成される。この例でも、第1パターンPT1は、第1領域r1の少なくとも一部と、第2領域r2の少なくとも一部の上の液体60と、を含む。
図5(g)に示すように、第2領域r2の少なくとも一部の上の液体60の少なくとも一部から固体61を形成する。これにより、固体61を含む第2パターンPT2が形成される。
第3方法PR3においては、光L0は、第2部分p2に照射される。第1工程は、第1部分p1の少なくとも一部を硬化させることを含んでも良い。第1工程は、第2部分pの少なくとも一部を、照射の後に除去することをさらに含んでも良い。
第3方法PR3においては、例えば、第2層20と第1層10との間の界面I2で反射した第1光L1の一部が、第2部分p2に入射される。第2部分p2の光に基づく反応がより促進され、感光性の親撥元材料40の実質的な感度が向上する。例えば、第1領域r1及び第2領域r2を含む第1パターンPT1において、高い精度が得られる。例えば、第2パターンPT2において、高い精度が得られる。
第3方法PR3においても、例えば、第1層10の光L0に対する減衰特性を有する。これにより、散乱光等により第2光L2が、必要としない領域に入射することが抑制される。これにより、パターン精度がより向上する。
第3方法PR3においても、例えば、第1層10の光L0に対する第1吸収減衰率は、第2層20の光L0に対する第2吸収減衰率よりも高いと良い。例えば、界面I1で反射した第2光L2が、必要としない領域に入力することが抑制される。パターンの精度がより向上する。
第3方法PR3において、例えば、第1層10の光L0に対する第1吸収率は、第2層20の光L0に対する第2吸収率よりも高い。例えば、界面I1で反射した第2光L2が、必要としない領域に入力することが抑制される。パターンの精度がより向上する。
第3方法PR3においても、例えば、第2層20の第2厚さt2は、第1層10の第1厚さt1よりも薄い。例えば、反射して傾斜した第1光L1が第2部分p2に入射することが抑制される。パターンの精度がより向上する。
図6(a)〜図6(g)は、第1の実施形態に係る別のパターン形成方法を例示する工程順模式的断面図である。
これらの図は、本実施形態に係るパターン形成方法の第4方法PR4を例示している。 図6(a)〜図6(c)に示すように、加工体50を準備する。加工体50は、第1面50aを有する基板50sと、第1面50aの上に設けられた第1層10と、第1層10の上に設けられた第2層20と、第2層20の上に設けられた感光性の親撥元材料40と、を含む。加工体50を形成しても良い。
図6(d)に示すように、感光性の親撥元材料40の第1部分p1及び第2部分p2の一方に、光L0を照射する。第4方法PR4においては、第1部分p1に光L0が照射される。この例では、感光性の親撥元材料40は、ポジ型である。例えば、第1部分p1が除去される。この除去は、例えば、溶液処理、加熱及び減圧の少なくともいずれかによる。
図6(e)に示すように、感光性の親撥元材料40から形成される層40aが残る。この例では、第2層20の一部の上に第2部分p2が残る。第1部分p1が除去された領域においては、第2層20の表面が露出する。熱工程などを加えても良い。熱工程により、例えば、層40aが強固になる。熱工程により、例えば、硬化が行われる。第4方法PR4においては、第2部分p2における液体60の接触角は、第2層20の表面における液体60の接触角よりも小さい。図6(e)において、液体60の形状は、接触角の関係を例示している。
第4方法PR4においては、加工体50の上面50uの第1領域r1は、第2部分p2の表面に対応する。第2領域r2は、第1部分p1が除去されて露出した第2層20の表面に対応する。
このように、加工体50の上面50uの第1領域r1における液体60の第1接触角を、上面50uの第2領域r2における液体60の第2接触角よりも相対的に大きくする。第1領域r1は、Z軸方向において、第1部分p1の第1位置q1と重なる。第2領域r2は、第1方向において、第2部分p2の第2位置q2と重なる。
図6(f)に示すように、液体60を第2領域r2と接触させて第1パターンPT1を形成する。液体60が、第1領域r1の少なくとも一部と一時的に接しても良い。この例では、相対的に接触角が大きい第1領域r1(第1部分p1が除去されて露出した第2層20の表面)の上には、実質的に液体60は設けられない。相対的に接触角が小さい第2領域r2(第2部分p2の表面)の上に、液体60が設けられる。この違いにより、第1パターンPT1が形成される。この例でも、第1パターンPT1は、第1領域r1の少なくとも一部と、第2領域r2の少なくとも一部の上の液体60と、を含む。
図6(g)に示すように、第2領域r2の少なくとも一部の上の液体60の少なくとも一部から固体61を形成する。これにより、固体61を含む第2パターンPT2が形成される。
第4方法PR4においては、光L0は、第1部分p1に照射される。第1工程は、第2部分p2の少なくとも一部を硬化させることを含んでも良い。第1工程は、第1部分p1の少なくとも一部を、照射の後に除去することをさらに含んでも良い。
第4方法PR4においては、例えば、第2層20と第1層10との間の界面I2で反射した第1光L1の一部が、第1部分p1に入射される。第1部分p1の光に基づく反応がより促進され、感光性の親撥元材料40の実質的な感度が向上する。例えば、第1領域r1及び第2領域r2を含む第1パターンPT1において、高い精度が得られる。例えば、第2パターンPT2において、高い精度が得られる。
第4方法PR4においても、例えば、第1層10は、光L0に対する減衰特性を有する。これにより、散乱光等により第2光L2が、必要としない領域に入射することが抑制される。これにより、パターン精度がより向上する。
第4方法PR4においても、例えば、第1層10の光L0に対する第1減衰率は、第2層20の光L0に対する第2減衰率よりも高いと良い。例えば、界面I1で反射した第2光L2が、必要としない領域に入力することが抑制される。パターンの精度がより向上する。
第4方法PR4において、例えば、第1層10の光L0に対する第1吸収率は、第2層20の光L0に対する第2吸収率よりも高い。例えば、界面I1で反射した第2光L2が、必要としない領域に入力することが抑制される。パターンの精度がより向上する。
第4方法PR4においても、例えば、第2層20の第2厚さt2は、第1層10の第1厚さt1よりも薄い。例えば、反射して傾斜した第1光L1が第2部分p2に入射することが抑制される。パターンの精度がより向上する。
上記の第1〜第4方法PR1〜PR4において、第1工程は、第1部分p1及び第2部分の上記の一方(光L0を照射する部分)の少なくとも一部を改質することを含んでも良い。光L0の照射による改質により、接触角が変化する。
図7(a)及び図7(b)は、第1の実施形態に係る別のパターン形成方法を例示する模式的断面図である。
これらの図は、例えば、図1(c)、図4(c)、図5(c)または図6(c)の工程における加工体50の状態を例示している。
図7(a)に示すように、この例では、第1層10は、上部領域11と基板側領域12と、を含む。上部領域11は、第2層20と接する。基板側領域12は、上部領域11と基板50sとの間に設けられる。この例では、上部領域11の材料は、基板側領域12の材料とは異なる。この例においても、上部領域11の第1屈折率は、第2層20の第2屈折率とは異なる。上部領域11と第2層20とにおいて屈折率が異なることで、上部領域11と第2層20との間の界面I2で、光L0が効果的に反射する。
一方、基板側領域12の材料は、第2層20の屈折率を考慮せずに選択することができる。例えば、基板側領域12の材料は、光吸収率の観点で選択できる。例えば、第1層10における減衰率Rcをより向上できる。例えば、基板側領域12の材料は、平坦性の観点で選択できる。例えば、平坦性が向上することで、上部領域11の表面の平坦性が向上できる。上部領域11と第2層20との間の界面I2で、光が効果的に反射する。
上部領域11と基板側領域12とで材料を変更する構成は、第1〜第4方法PR1〜PR4のいずれかに、適用しても良い。
実施形態において、上部領域11と基板側領域12との間に、さらに別の材料の領域が設けられても良い。上部領域11は、例えば、オーバーコート層でも良い。
基板側領域12の屈折率は、上部領域11の屈折率とは異なっても良い。基板側領域12と上部領域11との間の界面において、光L0の少なくとも一部が反射されても良い。この反射により、例えば、基板50sに到達する光L0の量を抑制できる。例えば、基板50sでの散乱などが抑制でき、意図していない領域への光の入射が抑制できる。第1領域r1と第2領域r2との差が明確になる。これらの領域の境界が明確になる。
図7(b)に示すように、第1中間層51がさらに設けられても良い。第1中間層51は、基板50sと第1層10との間に設けられる。第1中間層51は、例えば、アンダーコート層である。第1中間層51は、基板50sの少なくとも一部と、第1層10の少なくとも一部と、の間に設けられても良い。第1中間層51は、例えば、導電材料を含んでも良い。第1中間層51は、例えば、半導体材料を含んでも良い。第1中間層51は、例えば、絶縁材料を含んでも良い。
図8(a)〜図8(d)は、第1の実施形態に係る別のパターン形成方法を例示する工程順模式的断面図である。
これらの図に例示した方法により、例えば、薄膜トランジスタが作製できる。
図8(a)に示すように、基板50sの上に第1層10、第2層20及び感光性の親撥元材料40から形成される層40a及び40bが設けられる。基板50sは、PENフィルムである。基板50sは、PETフィルムでも良い。この例では、感光性の親撥元材料40から形成される層40a及び40bにおける液体60の接触角は、第2層20の表面における液体60の接触角よりも大きい。このような加工体50の上面50uに液体60を、例えば、印刷する。例えば、コーティング印刷が行われる。コーティング印刷においては、加工体50とキャピラリーヘッドとの間、または、加工体50とアプリケータなどとの間に、液体60を保持して移動させて、加工体50の表面を液体60が移動する。インクジェット印刷を用いてもよい。液体60は、例えば、Agナノインクである。焼成により、固体61が形成される。固体61の1つの領域が、ソース電極61sとなる。固体61の別の領域は、ドレイン電極61dとなる。
第1層10は、露光時の光を減衰する特性を持つ。これにより、散乱光等が抑制され、親液面での接触角が低く維持される。これにより、例えば、ソース電極61s及びドレイン電極61dが、微細に高精度で、形成できる。
この後、ソース電極61sとドレイン電極61dとの間の感光性の親撥元材料40から形成される層40a及び40bに表面処理を行う。表面処理により、上記の層40a及び40bにおいて、濡れ性が向上する。表面処理が一括で行われる場合は、層40a及び40bにおいて、濡れ性が向上する。部分的な表面処理が行われても良い。ソース電極61s、ドレイン電極61d、及び、上記の層40bの上に、半導体層62となる液体を塗布する。塗布は、例えば、インクジェット法により行われる。この液体から、固体が形成され、この固体が半導体層62となる。半導体層62は、例えば、有機半導体層である。
半導体層62は、例えば、高分子有機半導体を含んでも良い。半導体層62は、例えば、低分子有機半導体を含んでも良い。半導体層62は、例えば、高分子有機半導体と低分子有機半導体とを含んでも良い。半導体層62は、例えば、無機半導体でも良い。
上記において、半導体層62を形成する前に、ソース電極61s及びドレイン電極61dの表面にSAM(Self-assembled monolayer)を形成しても良い。例えば、SAMにより、これらの電極と半導体層62との間において、仕事関数が適合される。これにより、例えば、低いコンタクト抵抗が得られる。
図8(b)に示すように、別の第1層10Aを形成する。別の第1層10Aは、例えば、ゲート絶縁層の少なくとも一部となる。別の第1層10Aの形成においては、半導体層62へダメージが実質的に与えられない。別の第1層10Aの材料として、例えば、ポリスチレン系熱硬化材料が用いられる。別の第1層10Aは、例えば単層でも良く、多層でも良い。
別の第1層10Aの上に、別の第2層20Aが形成される。別の第2層20Aは、絶縁層である。別の第2層20Aは、ゲート絶縁層の一部となっても良い。別の第2層20Aは、例えば、塗布により形成される。別の第2層20Aは、例えば、後に塗布する導電インクに対して親液性である。
別の第2層20Aの上に、別の感光性の親撥元材料40Aを形成する。形成において、例えば、塗布及び乾燥が行われる。この後、別の感光性の親撥元材料40Aの一部に光L0Aが照射される。すなわち、露光が行われる。露光により、別の感光性の親撥元材料40Aから形成される層40Aaが残る。層40Aaは、撥液性である。露光されなかった別の感光性の親撥元材料40Aが除去された領域において、別の第2層20Aの表面が露出する。
図8(c)に示すように、感光性の親撥元材料40Aから形成される層40Aa(撥液層)により、第1領域r1(接触角が大きい領域)が形成される。感光性の親撥元材料40Aが除去された領域において露出した別の第2層20Aの表面により、第2領域r2(接触角が小さい領域)が形成される。例えば、第2領域r2は、Z軸方向において、半導体層62と重なる。この例において、感光性の親撥元材料40Aから形成される層40Aaをマスクとして用いて、別の第2層20Aに親液化処理を行ってもよい。親液化処理として、例えば、UV/O処理などが行われる。
この後、加工体50の上面に液体60Aを塗布する。液体60Aは、第2領域r2と接触する。液体60Aは、例えば、Agナノインクである。塗布には、例えば、インクジェット印刷またはコーティング印刷などが用いられる。第2領域r2上に液体60Aが配置され、第1領域r1上には、実質的に液体60Aは配置されない。
(d)に示すように、焼成することにより、液体60Aから、固体61Aが形成される。固体61Aは、例えば、ゲート電極61gとなる。これにより、薄膜トランジスタが作製される。
この例においては、ソース電極61s、ドレイン電極61d及びゲート電極61gのそれぞれのパターンの形成の露光には、直描露光装置が用いられる。ソース電極61s及びドレイン電極61dのパターン形成において、150℃程度の温度の熱工程が行われる。この熱処理により、PENまたはPETフィルムの基板50sにおいて、200〜2000ppm程度の非線形な変形が生じる。このとき、基板50sの変形の測定結果に基づいて、直接露光において補正が行われる。これにより、例えば、ゲート電極61gの、ソース−ドレイン電極に対する位置精度は、例えば、5μm以下になる。
この例では、別の第1層10A及び別の第2層20Aを設けることで、別の感光性の親撥元材料40Aを用いたパターン形成において、高い精度が得られる。形成される薄膜トランジスタにおいて、チャネル長は、例えば5μmであり、ソース・ドレイン電極幅は、例えば10μmである。
例えば、電子装置(薄膜トランジスタなど)において、下層電極と上層電極とを接続する場合がある。このとき、スルーホールが設けられる。または、例えば、ポストを形成した後に、上記の別の第1層10A及び別の第2層20Aなどが設けられる。スルーホールの形成においては、例えば、レーザアブレーションが用いられても良い。例えば、別の第1層10Aがレーザを吸収しアブレーションが生じる。一方、別の第2層20Aの厚さは薄くても良い。別の第2層20Aにおいて、所望の表面特性が得られる。これにより、別の第1層10Aのアブレーションと同時に、別の第2層20Aが加工される。例えば、レーザとして、248ナノメートルの波長のKrFレーザが用いられる。このとき、別の第2層20Aの厚さは、10nm以上200nm以下であり、好ましくは、30nm以上100nm以下である。別の第2層20Aの材料が親液性で絶縁性が良好である場合、レーザ光が実質的に吸収されない場合がある。この場合においても、良好なスルーホールと、良好な親液パターンと、が形成できる。
実施形態において、感光性樹脂をゲート絶縁層として用いて、露光及び現像によりスルーホールを形成しても良い。この場合は、ゲート絶縁層(別の第1層10A)が親液性でも良い。この場合に、別の第2層20Aを省略しても良い。
別の第2層20Aを設ける場合には、レーザアブレーションにより、別の第2層20Aのうちの接続部となる部分を除去しても良い。アブレーションにおいて、下層電極のアブレーションが生じても良い。この場合にも、電気接続が得られる。別の第2層20Aが感光性の親液膜でも良い。この場合において、露光により、スルーホール部に親液膜が残らないようにしてもよい。
例えば、少なくとも第1層10が光減衰特性を有することにより、光を減衰することができるので、ゲート電極を形成する際に、例えば、基板等での散乱光等による親液面への光照射が抑制され、パターン精度を向上させることができる。別の第1層10Aも、光減衰性を有してもよい。それにより、同様にパターン精度をより向上させることができる。
別の第1層10Aは、例えば、光吸収性を有する。別の第1層10Aは、光吸収性を有しなくても良い。例えば、少なくとも第1層10により光を減衰することができるので、ゲート電極を形成する際に親液面への光照射が抑制され、パターン精度を向上させることができる。
第1層10を基板50sとゲート電極61gとの間に設けることで、薄膜トランジスタの使用時に、外部からの光が半導体層62に入射することが抑制できる。半導体層62への短波長の光の照射が抑制できる。半導体層62として、有機半導体が用いられる場合、半導体層62に短波長の光が入射すると、長期信頼性が低下する場合がある。第1層10を用いることで、長期信頼性が向上する。第1層10を設けることで、太陽光の下などでの使用において、電子機器の寿命が向上できる。
図9(a)及び図9(b)は、第1の実施形態に係る別のパターン形成方法を例示する工程順模式的断面図である。
基板50sの上に、第1層10が設けられ、第1層10の上に、第2層20が設けられる。第2層20は、例えば、第1層10のオーバーコート層である。第2層20の上に、感光性の親撥元材料40が形成される。感光性の親撥元材料40は、例えば、塗布及び乾燥により、形成される。ここで、感光性の親撥元材料40は、固体状態である。感光性の親撥元材料40となる材料において、光L0の照射された部分と、光L0の照射された部分と、で、表面エネルギーが異なる。感光性の親撥元材料40においては、光化学反応が生じる。光L0が照射された部分においては、例えば、疎液成分が揮発する。光照射後に熱処理を行うことで、反応を促進しても良い。感光性の親撥元材料40において、熱工程により、より強固な膜となっても良い。
第1層10は光L0に対して減衰特性を有する。
図9(b)に示すように、光照射後に、第1領域r1(接触角が大きい領域)と、第2領域r2(接触角が小さい領域)と、が形成される。
この例において、光L0の照射において、基板50sに到達した光L0が散乱し、非露光部に微弱な光L0が入射する場合がある。これにより、感光性の親撥元材料40で光化学反応が生じ、所望ではない領域の接触角が変化する場合がある。特に、微細なパターンにおいては、所望のパターンの形状が得られにくい。露光光に対して減衰特性を有する第1層10を設けることで、パターン精度を向上できる。第1層10及び第2層20を設けることで、パターンの精度を向上できる。
図10(a)及び図10(b)は、第1の実施形態に係る別のパターン形成方法を例示する工程順模式的断面図である。
図10(a)に示すように、基板50sの上に、第1層10が設けられる。基板50sは、例えば、版ベース材である。第1層10の上に、第2層20が設けられる。第2層20は、例えば、転写用版材である。第2層20の上に、感光性の親撥元材料40が設けられる。感光性の親撥元材料40の第1部分p1に光L0を照射する。第1部分p1は、疎液領域となる。光L0が照射されなかった部分において、感光性の親撥元材料40となる材料が除去される。除去された領域において、第2層20の表面が露出する。露出した表は、親液領域となる。加工体50は、親液性−疎液性の版となる。第2層20は、例えば、インク(液体60)に対する親液性を持つ。
第1層10は光L0に対して減衰特性を有する。
露出した第2層20の表面にインク(液体60)が、所定のパターン形状で、配置される。配置されたインクが、別の物体に転写される。インクは、版に塗布後に乾燥等により、半固体化してもよい。転写の際に、インクは、第2層20の表面から剥がれやすい。第2層20として、例えば、アクリル系粘着材が用いられる。第2層として、PDMS(dimethicone dimethylpolysiloxane)が用いられる。基板50sは、例えば、単一の基材でも良い。基板50sは、積層体でも良い。積層体において、例えば、ベース材が設けられる。積層体において、クッション層及び弾性層の少なくともいずれかが設けられる。これらの層は、例えば、光透過性および散乱性を有する。このとき、第1層10を設けることで、パターンの表面上における接触角が所望の状態から変化することが抑制できる。微細なパターンが形成でき、パターンの精度を向上できる。
加工体50は、平面状態で使用されても良い。加工体50は、曲面状態(例えば円筒状態)で使用されても良い。
図10(b)に示すように、ドラム58の周りに、加工体50が巻かれる。加工体50は、ロール版となる。インク供給機構68から、インク(液体60)が供給される。加工体50の表面にインクパターンが形成される。形成されたインクは、別の物体に転写される。インクは、例えば、キャピラリーコートで、加工体50の実質的に全面に塗布されても良い。インクは、例えば、インクジェットなどにより、加工体50の一部に塗布されても良い。このように、実施形態は、転写版へ適用されても良い。
図11は、第1の実施形態に係る別のパターン形成方法を例示する工程順模式的断面図である。
図11に示すように、基板50sの上に、第1層10の一部として、基板側領域12の層が設けられる。基板50sと、基板側領域12の層と、の間に、密着層(図7(b)に例示した中間層51)が設けられても良い。基板側領域12の層の上に、上部領域11の層が設けられる。上部領域11の層として、例えば、絶縁性が良好な樹脂が用いても良い。上部領域11の層として、例えば、フッ素を含む樹脂が用いられる。上部領域11の層として、リーク電流が小さく、誘電損失が低い膜が用いられる。上部領域11の層の誘電率を、所定の特性が得られるように設定しても良い。このときの上部領域11の層の厚さは、例えば、100nm以上10μm以下である。
上部領域11の層の上に、第2層20が設けられる。第2層20は、例えば、親液表面が得られる厚さを有する。第2層20の厚さは、例えば、10nm以上100nm以下である。第2層20の材料は、例えば、親液性を考慮して選択される。第2層20の材料の選択肢は広い。第2層20は、例えば、塗布及び乾燥により形成される。
第2層20の上に、感光性の親撥元材料40が形成される。感光性の親撥元材料40は、例えば、光硬化性である。所定のパターンに対応する光L0が照射されることで感光性の親撥元材料40の一部が、硬化する。所定の形状の疎液膜(層40a、第1領域r1)が形成される。洗浄または揮発により、感光性の親撥元材料40が除去された領域に、第2層20の表面が露出する。露出した表面が、親液膜(第2領域r2)となる。
第1層10は光L0に対して減衰特性を有する。
この例において、上部領域11の層を設けることで、所望の機能性を得つつ、良好なパターンを得ることができる。所望の機能は、例えば、電気的機能及び光学的機能の少なくともいずれかを含む。
この例において、上部領域11の層の材料は、第2層20の材料とは異なる。互いに屈折率が異なる。例えば、第2層20の厚さは、光L0を干渉させて反射させるように設定さえても良い。反射させることで、第1層10及び基板50sへ到達する光L0の量が減少する。パターンの精度が向上する。
基板側領域12の層と、上部領域11の層と、の間で、光L0は、反射する。反射した光は、感光性の親撥元材料40の第1部分p1に下側から入射する。感光性の親撥元材料40における反応性が実質的に高くなる。例えば、第2層20を薄くすることが容易になる。これにより、第2層20の厚さを、反射条件を満たすようにすることが容易になる。高感度で、所望のパターンが得られる。例えば、濡れ性が良好な親液パターンが高感度で得られる。
例えば、上部領域11の層として、フッ素を含むポリスチレン樹脂が用いられる。この上部領域11の層の厚さは、600nm以上800nm以下である。第2層20におけるテトラデカンの接触角は6度以下である。第2層20の厚さは、50nm以上70nm以下である。このような構成により、例えば、5%以上の反射率が得られる。例えば、パターンを形成に使用される光L0の量(露光量、すなわち感度)は、20%以上改善する。
図12は、第1の実施形態に係る別のパターン形成方法を例示する工程順模式的断面図である。
図12に示すように、基板50sの上に、第1層10が設けられ、その上に第2層20が設けられ、その上に、感光性の親撥元材料40が設けられる。この例では、第1層10は、上部領域11の層と、基板側領域12の層と、中間領域13の層と、を含む。中間領域13の層は、上部領域11の層と、基板側領域12の層との間に配置される。
第1層10は、上部領域1の層、基板側領域1の層及び中間領域1の層を含む積層の少なくとも1層において、光L0に対する減衰特性を有する。
第1層10が、複数の層を含む多層構造にされる。複数の層の屈折率は、互いに異なる。所望の干渉条件が得やすくなる。多重干渉により、反射率が上昇する。複数の層における厚さの変動に対するマージンが拡大する。
第1層10の少なくとも一部は、ナノ粒子を含んでも良い。ナノ粒子は、例えば分散される。これにより、例えば、紫外光を反射し易くなる。精度を向上できるパターン形成方法が提供できる。
(第2の実施形態)
図13(a)〜図13(f)は、第2の実施形態に係るパターン形成方法を例示する工程順模式的断面図である。
これらの図は、第5方法PR5を例示している。
図13(a)に示すように、基板50sの第1面50aの上に、第1屈折率を有する第1層10を形成される。第1層10は、第1厚さt1を有する。
図13(b)に示すように、第1層10の上に、第2屈折率を有する第2層20を形成する。第2屈折率は、第1屈折率とは異なる。これにより、加工体50が形成される。この例は、第2層20の第2厚さt2は、第1厚さt1よりも薄い。
すなわち、第5方法PR5は、第1面50aを有する基板50sと、第1面50aの上に設けられ第1屈折率を有する第1層10と、第1層10の上に設けられ第1屈折率とは異なる第2屈折率を有する第2層20と、を含む加工体を準備する工程を含む。
図13(c)に示すように、第2層20のうちの第1位置q1の第1部分p1と、第2層20のうちの第2位置q2の第2部分p2の一方に光L0を照射する。この例では、第1部分p1に光L0が照射される。第2部分p2は、例えば、洗浄及び加熱の少なくともいずれかにより除去されても良い。この工程が、第1工程に対応する。
第1層10は光L0に対して減衰特性を有する。
図13(d)に示すように、第1工程により、加工体50の上面50uの第1領域r1における液体60の第1接触角は、上面50uの第2領域r2における液体60の第2接触角よりも相対的に大きくする。第1領域r1は、第1面50aに対して垂直な第1方向(Z軸方向)において、第1位置q1と重なる。第2領域r2は、第1方向において第2位置q2と重なる。図13(d)において、液体60を描くことにより、接触角の違いを示している。第1工程において、液体60は、加工体50の上面50uに配置されなくても良い。
図13(e)に示すように、液体60を第2領域rと接触させて第1パターンPT1を形成する。この工程が、第1パターン形成工程に対応する。第1パターンPT1は、第1領域r1の少なくとも一部と、第2領域r2の少なくとも一部の上の液体60と、を含む。
図13(f)に示すように、第2領域r2の少なくとも一部の上の液体60の少なくとも一部から固体61を形成する。これにより、固体61を含む第2パターンPT2を形成する。この工程が、第2パターン形成工程に対応する。
本実施形態において、例えば、第1層10と第2層20との間の界面I2で、光L0が反射し、第2層20に再び入射する。第2層20の実質的な感度が向上する。例えば、第1層10に入射した光L0は、第1層10中で減衰する。第1層10と基板50sとの間の界面I1で反射した光L0は、上方向に向かって進行する際に減衰する。これにより、界面I1で反射した光L0が所望ではない領域(例えば第2部分p2)に入射することが抑制される。本実施形態においても、精度を向上できるパターン形成方法が提供できる。
この例において、基板50sの上に設けられた第1層10は、第2層20に照射される光L0に対する光減衰層(例えば光カット層)として機能する。第1層10は、さらに、親液膜として機能する。例えば、第2層20の第1部分p1は、光硬化する。第2層20の第2部分p2は、溶媒により、除去される。第2部分p2は、揮発により除去されても良い。これにより、第1層10の表面の一部が露出する。露出した第1層10の表面が、第2領域r2となる。第1部分p1が第1領域r1となる。
第1層10として、例えば、ポリスチレン系絶縁材料が用いられる。この材料は高分子鎖を有する。高分子鎖は、例えば、紫外線吸収性官能基を含む。第1層10により、親液膜の機能と、光減衰層の機能と、を有する。第1層10は、アクリル樹脂を含んでも良い。アクリル樹脂は、例えば、紫外線吸収性官能基を含む。第1層10は、ポリイミドを含んでも良い。これによっても、紫外光が減衰される。光減衰性と、親液性と、を有する第1層10を設けることができる。
第2の実施形態に係る、基板50s、第1層10及び第2層20の少なくともいずれかにおいて、第1の実施形態に関して説明した構成を適用しても良い。
第2の実施形態において、第2層20は、光反応性を有する。第2層20は光にたいして、ネガ型でも、ポジ型でも良い。第2層20において、光が照射された部分上における接触角が、光が照射されない部分上における接触角よりも大きくても、小さくても良い。第1層10上における接触角は、第2層20の第1部分p1及び第2部分p2のいずれかの上における接触角とは異なる。
第2の実施形態に係るパターン形成方法によっても、精度を向上できるパターン形成方法が提供できる。
(第3の実施形態)
本実施形態は、パターン構造体に係る。パターン構造体は、例えば、第1及び第2の実施形態において説明した第1パターンPT1を含む。
例えば、図1(f)に示すように、パターン構造体は、第1面50aを有する基板50sと、第1面50aの上に設けられ第1屈折率を有する第1層10と、第1層10の上に設けられ第1屈折率とは異なる第2屈折率を有する第2層20と、第2層20の上に設けられた第1領域r1及び第2領域r2を含むパターン(第1パターンPT1)と、を含む。
第1領域r1における液体60の接触角は、第2領域r2における液体60の接触角よりも大きい(例えば、図1(e)参照)。
第1層10は光L0に対して減衰特性を有する。例えば、第1層10の光L0に対する減衰率は、50%以上である。第1層10の光L0に対する透過率は、50%未満である。この光L0は、露光に用いられる光である。この光L0の波長は、370nm以下である。積層体(例えば加工体50)の光L0に対する反射率は、5%以上である。精度を向上できるパターン構造体が提供できる。
実施形態によれば、精度を向上できるパターン形成方法及びパターン構造体を提供できる。
なお、本願明細書において、「垂直」及び「平行」は、厳密な垂直及び厳密な平行だけではなく、例えば製造工程におけるばらつきなどを含むものであり、実質的に垂直及び実質的に平行であれば良い。
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、パターン構造体に含まれる基板、第1層、第2層及び感光性の親撥元材料などの各要素の具体的な構成に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。
また、各具体例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。
その他、本発明の実施の形態として上述したパターン形成方法及びパターン構造体を基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全てのパターン形成方法及びパターン構造体も、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10、10A…第1層、 11…上部領域、 12…基板側領域、 13…中間領域、 20、20A…第2層、 40、40A…感光性の親撥元材料、 40Aa、40a、40b…層、 50…加工体、 50a…第1面、 50s…基板、 50u…上面、 51…中間層、 58…ドラム、 60、60A…液体、 61、61A…固体、 61d…ドレイン電極、 61g…ゲート電極、 61s…ソース電極、 62…半導体層、 68…インク供給機構、 I1、I2…界面、 L0、L0A…光、 L1〜L3…第1〜第3光、 Ls…広がり長、 M1…マスク、 M2…開口部、 PR1〜PR5…第1〜第5方法、 PT1、PT2…第1、第2パターン、 Rc…減衰率、 p1、p2…第1、第2部分、 q1、q2…第1、第2位置、 r1、r2…第1、第2領域、 r20…交点、 t1、t2…第1、第2厚さ

Claims (9)

  1. 第1面を有し樹脂を含む基板と、前記基板の一部の上に設けられ互いに離れた第1電極及び第2電極と、前記第1電極の少なくとも一部の上、前記第2電極の少なくとも一部の上、及び、前記基板の前記第1電極及び前記第2電極の間の上に設けられた有機半導体層と、前記有機半導体層の上に設けられた第1層と、前記第1層の上に設けられた第2層と、前記第2層の上に設けられた感光性の親撥元材料と、を含み、前記第1層は前記第2層と接し第1屈折率を有する上部領域を含み、前記第2層は、前記第1屈折率とは異なる第2屈折率を有する、加工体を準備する工程と、
    前記感光性の親撥元材料のうちの第1位置の第1部分に第1光を照射して前記第1部分の少なくとも一部を硬化させ、前記感光性の親撥元材料のうちの第2位置の第2部分を除し、前記加工体の上面の第1領域における第1液体の第1接触角を、前記上面の第2領域における前記第1液体の第2接触角よりも相対的に大きくし、前記第2位置は前記第1面に沿う方向において前記第1位置と並び、前記第1領域は前記第1面に対して垂直な第1方向において前記第1位置と重なり、前記第2領域は前記第1方向において前記第2位置及び前記基板の前記第1電極及び前記第2電極の前記間と重なる、第1工程と、
    前記第1液体を前記第2領域と接触させて第1パターンを形成する第1パターン形成工程であって、前記第1パターンは、前記第1領域の少なくとも一部と、前記第2領域の少なくとも一部の上の前記第1液体と、を含む、前記第1パターン形成工程と、
    前記第2領域の前記少なくとも一部の上の前記第1液体の少なくとも一部から導電性の固体を形成して、前記固体を含む第3電極を形成する第2パターン形成工程と、
    を備え、
    前記第1層の前記第1光に対する減衰率は、50%以上であり、
    前記第1光のピーク波長は、370nm以下であり、
    前記第1層は、ポリスチレン系樹脂を含み、
    前記第2層は、フッ素を含まないポリスチレン系樹脂を含む、パターン形成方法。
  2. 前記親撥元材料は、フッ素を含む基を含む、請求項1記載のパターン形成方法。
  3. 前記第2層の第2厚さは、前記第1層の第1厚さよりも薄い、請求項1または2に記載のパターン形成方法。
  4. 前記第1層の前記第1光に対する減衰率は、前記第2層の前記第1光に対する減衰率よりも高い、請求項1〜3のいずれか1つに記載のパターン形成方法。
  5. 前記基板は、蛍光を発する、請求項1〜のいずれか1つに記載のパターン形成方法。
  6. 可視光に対する前記第1層の透過率は、紫外光に対する前記第1層の透過率よりも高い、請求項1〜のいずれか1つに記載のパターン形成方法。
  7. 前記第1液体及び前記第2領域の前記接触は、前記第1液体のインクジェット印刷の実施を含む、請求項1〜6のいずれか1つに記載のパターン形成方法。
  8. 前記加工体を準備する前記工程は、
    前記基板と、前記基板の上に設けられた別の第1層と、前記別の第1層の上に設けられた別の第2層と、前記別の第2層の上に設けられた感光性の別の親撥元材料と、を含み、前記別の第1層は前記別の第2層と接し第3屈折率を有する別の上部領域を含み、前記別の第2層は、前記第3屈折率とは異なる第4屈折率を有する、別の加工体を準備する工程と、
    前記感光性の別の親撥元材料のうちの第3位置の第3部分に第2光を照射して前記第3部分の少なくとも一部を硬化させ、前記感光性の別の親撥元材料のうちの第4位置の第4部分を除去し、前記別の加工体の上面の第3領域における第2液体の第3接触角を、前記別の加工体の前記上面の第4領域における前記第2液体の第4接触角よりも相対的に大きくし、前記第4位置は前記第1面に沿う方向において前記第3位置と並び、前記第3領域は前記第1方向において前記第3位置と重なり、前記第4領域は前記第1方向において前記第4位置と重なる、第2工程と、
    前記第2液体を前記第4領域と接触させて第3パターンを形成する第3パターン形成工程であって、前記第3パターンは、前記第3領域の少なくとも一部と、前記第4領域の少なくとも一部の上の前記第2液体と、を含む、前記第3パターン形成工程と、
    前記第4領域の前記少なくとも一部の上の前記第2液体の少なくとも一部から導電性の固体を形成して、前記第1電極及び前記第2電極を形成する第4パターン形成工程と、
    をさらに含み、
    前記別の第1層の前記第2光に対する減衰率は、50%以上であり、
    前記第2光のピーク波長は、370nm以下である、請求項1〜7のいずれか1つに記載のパターン形成方法。
  9. 前記別の第1層は、紫外線吸収性基を含むアクリル樹脂を含む、請求項8記載のパターン形成方法。
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