JP6345321B1 - チャック機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワーク把握時のトップジョーの浮き上がりを抑制することができるチャック機構を提供する。【解決手段】チャック機構は、チャック本体10と、チャック本体内部に設置され、軸方向に移動可能なプランジャ40と、プランジャと嵌合して、楔作用により径方向に移動可能なマスタージョー20とを備え、チャック本体には、マスタージョーを径方向に案内する、断面T字形の案内溝11が形成され、マスタージョーは、断面T字形をなす幅狭部23と幅広部24とを有し、幅広部の径方向内方には、プランジャの楔溝41と嵌合した楔部21が形成され、楔部の幅方向端面21aは、幅狭部の幅方向端面23aよりも幅方向外側に位置している。【選択図】図3

Description

本発明は、工作物(ワーク)を把握するチャック機構に関する。
ワークを把握するチャック機構は、チャック本体の前面に、径方向に移動可能に設置された複数のマスタージョーと、各マスタージョーの前面に取り付けられ、ワークを把握するトップジョーとを備えている。
マスタージョーを径方向に移動可能に制御する手段として、特許文献1には、マスタージョーに設けた楔部と、プランジャに設けた楔溝とを嵌合させ、プランジャを軸方向に移動させることによって、楔作用により、マスタージョーを径方向に移動させる機構が記載されている。また、マスタージョーには、楔部を補強するために、楔部に直交した補強リブが形成されている。
特許第2560114号公報
特許文献1に記載されたチャック機構では、チャック本体に案内溝(T溝)が形成され、マスタージョーは、この案内溝に案内されて、径方向に移動する。そして、プランジャが、軸方向後方に移動することによって、マスタージョーは、楔作用により、径方向内方に移動し、これにより、マスタージョーに固定されたトップジョーが、ワークを把握する。このとき、詳しくは、後述するが、以下のような問題が生じる。
すなわち、トップジョーがワークを把握したとき、ワークからの反力がトップジョーに加わるとともに、マスタージョーの楔部に、プランジャからの荷重が加わる。そのため、ワークからの反力と、プランジャからの荷重とが偶力となり、マスタージョーを回転させようとするモーメントが発生する。一方、マスタージョーは、チャック本体の案内溝によって回転が規制されているため、マスタージョーには、チャック本体から、モーメントに対抗する反力が加わる。しかしながら、マスタージョーが反力を受ける部位は薄く、剛性が低いため、反力が加わることによって、マスタージョーが弾性変形する。その結果、ワークの把握時に、マスタージョーに固定されたトップジョーが、軸方向に浮き上がってしまう現象(以下、単に「浮き上がり」という)が大きくなるという問題が発生する。
特に、チャック本体の外径は変えずに、貫通孔を大きくして、径の大きなワークを貫通孔に挿入して、ワークを加工するような場合、上記の問題が顕在化する。すわち、チャック本体の外径を変えずに、貫通孔を大きくすると、チャック本体の肉厚が減って剛性が低下するとともに、マスタージョーの長さ、即ち、チャック本体の案内溝の長さが短くなるため、マスタージョーに加わるモーメントに対抗する反力が大きくなる。そのため、チャック本体の剛性の低下と、マスタージョーに加わる反力の増大により、これらに起因したトップジョーの浮き上がりがより顕在化する。
本発明は、上記課題に鑑みなされたもので、その主な目的は、ワーク把握時のトップジョーの浮き上がりを抑制することができるチャック機構を提供することにある。
本発明に係るチャック機構は、チャック本体と、チャック本体の内部に設置され、軸方向に移動可能なプランジャと、チャック本体の軸方向前面に設置され、プランジャと嵌合して、楔作用により径方向に移動可能なマスタージョーとを備え、チャック本体の軸方向前面には、マスタージョーを径方向に案内する、断面T字形の案内溝が形成されており、マスタージョーは、断面T字形をなす幅狭部と幅広部とを有し、幅広部は、マスタージョーの径方向の外方端部から内方端部まで延存しており、幅狭部は、幅広部の軸方向前方で、外方端部から内方端部まで延存しており、幅広部の内方端部には、軸方向後方に突出した楔部が形成されており、楔部が、プランジャに形成された楔溝と嵌合しており、楔部の幅方向端面は、前記幅狭部の幅方向端面よりも、幅方向外側に位置していることを特徴とする。
本発明によれば、ワーク把握時のトップジョーの浮き上がりを抑制することができるチャック機構を提供することができる。
本発明の一実施形態におけるチャック機構の構成を模式的に示した断面図である。 (a)、(b)は、本発明の一実施形態におけるチャック本体、及び、プランジャの構成を示した斜視図である。 本発明の一実施形態におけるマスタージョーの構成を模式的に示した斜視図である。 (a)は、マスタージョーを、図3に示した矢印Aの方向から見た側面図で、(b)は、幅狭部の幅方向端面と楔部の幅方向端面との距離Lと、幅広部の楔部が形成されていない部位の変位Dとの関係を示したグラフである。 本発明の一実施形態におけるマスタージョーの他の構成を模式的に示した斜視図である。 従来のチャック機構の構成を示した断面図である。 従来のチャック本体の構成を示した部分斜視図である。 従来のマスタージョーの構成を示した斜視図である。 (a)〜(c)は、それぞれ、従来のマスタージョーを幅方向から見たときの正面図、平面図、及び側面図である。
本発明を説明する前に、従来のチャック機構において、楔作用によりマスタージョーを径方向内方に移動させて、ワークを把握する際に発生する浮き上がりの要因について、図6〜図9を参照しながら説明する。
図6は、従来のチャック機構の構成を示した断面図である。また、図7は、チャック本体の構成を示した部分斜視図である。また、図8は、マスタージョーの構成を示した斜視図である。なお、本明細書における説明では、チャック本体の回転軸Jに平行な方向Xを「軸方向」とし、ワークを把握する側を「前方」、その反対側を「後方」としている。また、チャック本体の回転軸Jを中心とする半径方向Yを「径方向」とし、中心側を「内方」、その反対側を「外方」としている。
図6に示すよう、チャック本体110の軸方向前面に、径方向に移動可能なマスタージョー120が設置され、マスタージョー120の前面に、トップジョー130が取り付けられている。また、チャック本体110の内部には、軸方向に移動可能なプランジャ140が設置されている。
また、図7に示すように、チャック本体110の軸方向前面には、マスタージョー120を径方向に案内する、断面T字形の案内溝111が形成されている。
また、図8に示すように、マスタージョー120は、幅方向Wの長さが短い幅狭部123と、幅方向Wの長さが長い幅広部124とを備え、幅狭部123と幅広部124とで、断面T字形をなしている。そして、マスタージョー120は、幅広部124が、案内溝111の幅広溝に案内されて、径方向に移動する。
また、マスタージョー120には、幅広部124の径方向内方において、軸方向後方に突出する楔部121が形成されている。また、楔部121を補強するために、楔部121に直交した補強リブ122が形成されている。なお、チャック本体110には、図7に示すように、補強リブ122との干渉を避けるためのリブ回避溝112が形成されている。
ところで、マスタージョー120の幅広部124は、チャック本体110の案内溝111の幅広溝に案内されて移動するため、案内部111と接触する幅広部124の表面124cを研磨する必要がある。しかしながら、補強リブ122の径方向外方端面が、幅広部124において、チャック本体110の案内溝111と接触する部位よりも径方向外方に張り出して形成されているため、幅広部124の両端部における表面124cを、幅方向Wに沿って研磨することができない。そこで、幅広部124の表面124cを、径方向Yに沿って研磨する必要があるが、この場合、楔部121が研磨方向と干渉しないよう、楔部121の幅を狭くする必要がある。そのため、楔部121の幅方向端面121aは、幅狭部123の幅方向端面123aよりも、幅方向内側に位置するように形成されている。
図6に戻って、ワークを把握する際に発生する浮き上がりの要因について説明する。
図6に示すように、プランジャ140には、マスタージョー120に形成された楔部121と嵌合する楔溝141が形成されている。そして、プランジャ140が、軸方向後方に移動することによって、マスタージョー120は、楔作用により、径方向内方に移動し、これにより、マスタージョー120に固定されたトップジョー130が、ワーク(不図示)を外径把握する。
トップジョー130がワークを把握したとき、図6に示すように、ワークからの反力Fがトップジョー130に加わる。それとともに、プランジャ140の楔溝141と嵌合したマスタージョー120の楔部121には、プランジャ140からの荷重Fが加わる。そのため、ワークからの反力Fと、プランジャ140からの荷重Fとが偶力となり、マスタージョー120を、反時計回りに回転させようとするモーメントが発生する。
一方、マスタージョー120は、チャック本体110の案内溝111によって回転が規制されているため、マスタージョー120には、図6に示すように、チャック本体110から、モーメントに対抗する反力R、Rが加わる。
すなわち、マスタージョー120には、図8に示すように、楔部121に、プランジャ140からの荷重Fが加わるともに、幅広部124において、チャック本体110の案内溝111に当接する部位に、モーメントに対抗する反力R、Rが加わることになる。
マスタージョー120に加わる荷重F、及び反力R、Rを、マスタージョー120を幅方向Wから見たときの正面図、平面図、及び側面図で示すと、図9(a)〜(c)のようになる。
特に、図9(c)に示すように、反力Rを受ける幅広部124の部位124bは、楔部121が形成されていないため薄く、剛性が低くなっている。そのため、この部位124bに反力Rが加わることによって、部位124bに弾性変形が生じ、これが、ワークの把握時に、トップジョー130の浮き上がりを大きくする要因となる。
また、図7に示したように、チャック本体110には、補強リブ122との干渉を避けるためのリブ回避溝112が形成されている。そのため、チャック本体110は、リブ回避溝112が形成された部位で、肉厚が減っているため、剛性が低下している。その結果、案内溝11に、マスタージョー120からの荷重(反力Rと大きさが同じで逆向きの力)が加わることによって、チャック本体110にも弾性変形が生じ、これが、トップジョー130の浮き上がりを大きくする要因にもなる。
このような要因に起因して、浮き上がりが大きくなるという問題は、チャック本体110の外径は変えずに、貫通孔を大きくして、径の大きなワークを貫通孔に挿入して、ワークを加工するような場合に、特に顕在化する。すわち、チャック本体110の外径を変えずに、貫通孔を大きくすると、チャック本体110の肉厚が減って剛性が低下するとともに、マスタージョー120の長さ、即ち、チャック本体110の案内溝111の長さが短くなるため、マスタージョー120に加わるモーメントに対向する反力R、Rが大きくなる。そのため、チャック本体110の剛性の低下と、マスタージョー120に加わる反力R、Rの増大により、これらに起因したトップジョー130の浮き上がりがより顕在化する。
本願発明は、このような知見に基づき、ワーク把握時のトップジョーの浮き上がりを抑制することができるチャック機構を提供するものである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。また、本発明の効果を奏する範囲を逸脱しない範囲で、適宜変更は可能である。
図1は、本発明の一実施形態におけるチャック機構1の構成を模式的に示した断面図である。
図1に示すよう、本実施形態におけるチャック機構1は、チャック本体10の軸方向前面に、径方向に移動可能なマスタージョー20が設置され、マスタージョー20の前面に、トップジョー30が取り付けられている。また、チャック本体10の内部には、軸方向に移動可能なプランジャ40が設置されている。
図2(a)、(b)は、それぞれ、本実施形態におけるチャック本体10、及び、プランジャ40の構成を示した斜視図である。
図2(a)に示すように、チャック本体10の軸方向前面には、マスタージョー20を径方向に案内する、断面T字形の案内溝11が形成されている。
また、図2(b)に示すように、プランジャ40には、マスタージョー20に形成された楔部と嵌合する楔溝41が形成されている、
図3は、本実施形態におけるマスタージョーの構成を模式的に示した斜視図である。
図3に示すように、マスタージョー20は、幅方向Wの長さが短い幅狭部23と、幅方向Wの長さが長い幅広部24とを備え、幅狭部23と幅広部24とで、断面T字形をなしている。そして、マスタージョー20は、幅広部24が、案内溝11の幅広溝に案内されて、径方向に移動する。
また、マスタージョー20には、幅広部24の径方向内方において、軸方向後方に突出する楔部21が形成されている。なお、本実施形態における楔部21は、図8に示した従来の楔部121よりも、幅方向Wの長さが長くなっている。
図1に示すように、トップジョー30がワーク(不図示)を外径把握したとき、図6に示したのと同様に、ワークからの反力Fがトップジョー30に加わる。それとともに、プランジャ40の楔溝41と嵌合したマスタージョー20の楔部21には、プランジャ40からの荷重Fが加わる。そのため、ワークからの反力Fと、プランジャ40からの荷重Fとが偶力となり、マスタージョー20を、反時計回りに回転させようとするモーメントが発生する。一方、マスタージョー20は、チャック本体10の案内溝11によって回転が規制されているため、マスタージョー20には、チャック本体10から、モーメントに対抗する反力R、Rが加わる。
すなわち、マスタージョー20には、図3に示すように、楔部21に、プランジャ40からの荷重Fが加わるともに、幅広部24において、チャック本体10の案内溝11に当接する部位に、モーメントに対抗する反力R、Rが加わることになる。
図4(a)、(b)を参照しながら、本実施形態のチャック機構1における作用効果を説明する。ここで、図4(a)は、マスタージョー20を、図3に示した矢印Aの方向から見た側面図である。
図4(a)に示すように、本実施形態において、楔部21は、楔部21の幅方向端面21aが、幅狭部23の幅方向端面23aよりも、幅方向外方に位置するように形成されている。そのため、幅広部24において、楔部21が形成されていない部位24bに、反力Rが加わっても、幅狭部23の幅方向端面23aよりも幅方向外方に突出した部位21bが支えになって、部位24bの変位を小さくすることができる。これにより、ワーク把握時のトップジョー30の浮き上がりを抑制することができる。
図4(b)は、幅狭部23の幅方向端面23aを基準として、楔部21の幅方向端面21aまでの距離をLとしたとき、部位24bの変位Dと、距離Lとの関係を示したグラフである。なお、距離Lがマイナスのときの変位Dは、図6に示したように、楔部121の幅方向端面121aが、幅狭部123の幅方向端面123aよりも、幅方向内側に位置している従来の楔部121の場合を示す。
図4(b)に示すように、楔部21の幅方向端面21aが、幅狭部23の幅方向端面23aよりも、幅方向外方に位置している場合(L>0)、従来の楔部121(L<0)よりも、部位24bの変位Dが、大きく減少している。例えば、従来の楔部121として、L=−3mmとした場合、変位Dは約0.009mmであるのに対し、本実施形態の楔部21として、L=3mmとした場合、変位Dは、約0.004mmであり、変位Dは、半分以下に低減されている。
本実施形態によれば、楔部21の幅方向端面21aを、幅狭部23の幅方向端面23aよりも、幅方向外方に位置する(L>0)ように形成することによって、ワーク把握時のトップジョー30の浮き上がりを抑制することができる。これにより、チャック本体10の外径は変えずに、貫通孔を大きくしても、ワーク把握時のトップジョー30の浮き上がりを抑制したチャック機構1を実現することができる。
なお、本実施形態において、楔部21の幅方向端面21aを、幅狭部23の幅方向端面23aよりも、幅方向外方に位置する(L>0)ように形成することによって、本発明の効果を発揮することができるが、幅狭部23の幅方向端面23aと、幅広部24の幅方向端面24aとの距離をLとしたとき、L≧1/3×L、より好ましくは、L≧2/3×Lとなるように形成することによって、本発明の効果をより発揮することができる。また、図5に示すように、楔部21の幅方向端面21aを、幅広部24の幅方向端面24aと面一(L=L)になるように形成してもよい。
また、本実施形態において、楔部21の幅を長くしたのに伴い、楔部21の径方向外方側面に、楔部21に直交して形成した補強リブ22の幅を長くすることができる。これにより、補強リブ22は、十分な肉厚(幅方向の厚み)を確保できるため、従来の補強リブ122のように、幅広部24において、チャック本体10の案内溝11と接触する部位よりも径方向外方に張り出して形成しなくても、楔部21の強度を確保することができる。そのため、チャック本体10に、図7に示したように、補強リブ22との干渉を避けるためのリブ回避溝112を形成する必要がなくなる。その結果、チャック本体10の剛性が高くなるため、チャック本体10の弾性変形に起因した浮き上がりを抑制することができる。また、リブ回避溝112を形成する加工が減るため、チャック機構1のコストダウンにもなる。
また、本実施形態において、補強リブ22の径方向外方端面は、幅広部24において、チャック本体10の案内溝11と接触する部位よりも径方向内方に位置しているため、幅広部24の表面24cの研磨は、幅方向Wに沿って行うことができる。そのため、楔部21の幅を広くしても、楔部21が、幅広部24の表面24cを研磨する方向と干渉することはない。
以上、本発明を好適な実施形態により説明してきたが、こうした記述は限定事項ではなく、もちろん、種々の改変が可能である。
1 チャック機構
10 チャック本体
11 案内溝 (T溝)
20 マスタージョー
21 楔部
21a 楔部の幅方向端面
22 補強リブ
23 幅狭部
23a 幅狭部の幅方向端面
24 幅広部
24a 幅広部の幅方向端面
30 トップジョー
40 プランジャ
41 楔溝

Claims (5)

  1. チャック本体と、
    前記チャック本体の内部に設置され、軸方向に移動可能なプランジャと、
    前記チャック本体の軸方向前面に設置され、前記プランジャと嵌合して、楔作用により径方向に移動可能なマスタージョーと
    を備えたチャック機構であって、
    前記チャック本体の軸方向前面には、前記マスタージョーを径方向に案内する、断面T字形の案内溝が形成されており、
    前記マスタージョーは、断面T字形をなす幅狭部と幅広部とを有し、
    前記幅広部は、前記マスタージョーの径方向の外方端部から内方端部まで延存しており、
    前記幅狭部は、前記幅広部の軸方向前方で、前記外方端部から前記内方端部まで延存しており、
    前記幅広部の前記内方端部には、軸方向後方に突出した楔部が形成されており、該楔部が、前記プランジャに形成された楔溝と嵌合しており、
    前記楔部の幅方向端面は、前記幅狭部の幅方向端面よりも、幅方向外側に位置している、チャック機構。
  2. 前記幅狭部の幅方向端面と、前記楔部の幅方向端面との距離をLとし、前記幅狭部の幅方向端面と、前記幅広部の幅方向端面との距離をLとしたとき、L≧1/3×Lとなっている、請求項1に記載のチャック機構。
  3. 前記楔部の幅方向端面は、前記幅広部の幅方向端面と面一になっている、請求項1に記載のチャック機構。
  4. 前記楔部の径方向外方側面には、該楔部よりも幅狭の補強リブが形成されている、請求項1に記載のチャック機構。
  5. 前記補強リブの径方向外方端面は、前記幅広部において、前記チャック本体の案内溝と接触する部位よりも径方向内方に位置している、請求項4に記載のチャック機構。
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