JP6344979B2 - 可変分周回路 - Google Patents

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本発明は、デュアルモジュラス分周器をn個直列に相互接続した可変分周回路に関するものである。
可変分周回路は,例えばPLL(位相同期回路)の一部品として使われ、その場合VCO(電圧制御発振器)の出力信号を設定された分周比に従って分周動作する。
従来、可変分周回路としては、例えば、特許文献1や非特許文献1に示されたような回路があった。このような従来の可変分周回路の構成を図11に示す。
この構成は、2/3デュアルモジュラス分周器101を直列に縦続接続した構成であり、動作周波数に合わせたスケーリング設計を行えるため、容易に低消費電力な回路が実現できるというメリットがある。また、図11において、フリップフロップ102は、各2/3デュアルモジュラス分周器101に対して分周比設定信号を与える回路であり、そのクロックとしてLOAD信号が与えられる。OR回路103は、2段目の2/3デュアルモジュラス分周器101と3段目の2/3デュアルモジュラス分周器101の間、3段目の2/3デュアルモジュラス分周器101と4段目の2/3デュアルモジュラス分周器101の間に設けられた論理和回路である。OR回路104は、フリップフロップ102の出力と後段側のOR回路104または後段側のフリップフロップ102の出力とが与えられる論理和回路である。また、最終段のOR回路103には、最終段の2/3デュアルモジュラス分周器101のMODout信号と最終段のフリップフロップ102の出力信号の反転信号が与えられ、その出力信号がmod4として3段目の2/3デュアルモジュラス分周器101のMODinに与えられるようになっている。また、3段目のOR回路103には、3段目の2/3デュアルモジュラス分周器101のMODout信号と最終段のOR回路104の出力信号の反転信号が与えられ、その出力信号がmod3として2段目の2/3デュアルモジュラス分周器101のMODinに与えられるようになっている。
図12は、2/3デュアルモジュラス分周器101の具体的な構成を示す回路図である。図示のように、2/3デュアルモジュラス分周器101は、AND回路105a〜105c、ラッチ回路106a,106b,107a,107bを備えている。ラッチ回路106a,106bには2/3デュアルモジュラス分周器101のIN端子から入力されたクロックが供給され、ラッチ回路107a,107bには、クロックの反転信号が供給されるようになっている。また、ラッチ回路106a,106bの入力端子にはAND回路105a,105bの出力端子がそれぞれ接続され、ラッチ回路107bの入力端子はAND回路105cの出力端子に接続されている。ラッチ回路106aのQ出力はラッチ回路107aの入力端子に接続され、ラッチ回路107aのQ出力は2/3デュアルモジュラス分周器101の出力端子に接続されると共に反転Q出力はAND回路105aの一方の入力端子に接続されている。ラッチ回路106bのQ出力はMODoutに接続されていると共に、AND回路105cの一方の入力端子に接続されている。AND回路105cの他方の入力端子には分周比設定信号Pが入力されるよう構成されている。ラッチ回路107bの反転Q出力はAND回路105aの他方の入力端子に接続されている。AND回路105bの一方の入力端子にはラッチ回路107aのQ出力に供給され、他方の入力端子はMODin端子に接続されている。
このように構成された可変分周回路において、各2/3デュアルモジュラス分周器101は、IN端子から入力された信号を、2分周もしくは3分周してOUT端子より出力する。このとき2分周するか3分周するかはMODin端子より与えられるmod信号に依存し、このmod信号は次段の各2/3デュアルモジュラス分周器のMODout端子から出力される。図11に示した構成においては、前半の2つの2/3デュアルモジュラス分周器は直接接続されており、後半の2つの2/3デュアルモジュラス分周器はMODout端子より出力されるmod信号がOR回路を介して前段に送られる構成となっている。本構成においては、計n個の2/3デュアルモジュラス分周器を用いた場合、2n−kから2n+1−1までの分周比を設定することができる。ただし、ここで、kは前半の2/3デュアルモジュラス分周器の個数である。図11に示す構成では、n=4,k=2であるため、4から31までの任意の値の分周比を設定できることになる。
米国特許第6760397号明細書
Cicero S. Vaucher, Igor Ferencic,Matthias Locher,Sebastian Sedvallson,Urs Voegeli,and Zhenhua Wang著「A Family of Low-Power Truly Modular Programmable Dividers in Standard 0.35um CMOS Technology」,IEEE Journal of Solid-State Circuits,Vol.35,No.7,July 2000
しかしながら、図11に示すような従来の可変分周回路には、以下に示す2つの問題点があった。その一つは、高速動作する前段部分に遅延の大きなパスがあり、最大動作周波数が低いことである。もう一つは、分周比設定信号(P<0>〜P<4>)をロードするLOAD信号から確定しなければならないタイミングまでの時間が短く、分周比設定信号のリタイミングのためのフリップフロップ102に高速動作が要求されることである。本特性は、例えばPLLにおけるフラクショナル制御に関連しており、分周比を1回毎に変更する際に、正確に分周設定が即座に反映されなければならないことが制約となっている。
上記問題点を詳しく説明する。図13に示すのは、1段目の2/3デュアルモジュラス分周器と2段目の2/3デュアルモジュラス分周器の接続部の回路である。図中の太線で示した部分がクリティカルパスであり、最大動作周波数のネックとなる経路である。図14にこのクリティカルパス内のタイミングチャートを示す。ここでは説明を簡略化するために各ゲートの遅延は一律にΔtとし、ラッチのセットアップ・ホールド時間は考慮しない。また、信号aを周期T、デューティ50%の信号とする。信号aの立ち上がりをトリガとして、ラッチは信号bを出力し、さらに次のラッチで信号dを、次のANDで信号eを生成する。次のラッチは信号aの立ち下がりで取り込む。これらの関係より、3・Δt<T/2の関係が成り立たなければならない。つまり、T>6・Δtとなり、これが上限周波数を決定する。
もう一つの問題点を説明するために図15にタイミングチャートを示す。ここでは、分周比を15から16に変更する際の動作を示している。この場合、図中に示す“load可能区間”内に分周比設定信号(P<0>〜P<4>)を変化させなければならない。つまり、フリップフロップ102のクロックであるLOAD信号をこの区間内に入れる必要がある。ここで、このLOAD信号は本分周回路の動作と同期している必要があるため、分周回路内のいずれかの信号を使う必要がある。ただし、mod3やmod4といった後半部分の信号は、分周比が小さい場合には動かないため、使用することはできない。その条件を考慮すると、mod2信号の立ち上がりエッジを使うのが望ましいと考える。このとき、mod2の立ち上がりとload可能区間の終了との時間差は、clk1の1.5クロック分である。つまりフリップフロップ102はそのスピードで動作する必要がある。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、最大動作周波数を上げることができると共に、分周比設定信号をリタイミングする回路に高速動作を要求することのない可変分周回路を得ることを目的とする。
この発明に係る可変分周回路は、与えられる分周比制御信号に応じて2つの分周比のいずれかに決定され、自回路も分周比制御信号を出力するデュアルモジュラス分周器をn(nは2以上の整数)個直列に相互接続した構成を備え、各デュアルモジュラス分周器は、自回路の出力クロック信号と出力分周比制御信号を、同じ入力クロックの異なるエッジに同期させ、かつ、与えられる分周比制御信号を、自回路の出力クロックをクロックとするラッチ回路で受け、ラッチ回路の出力信号に応じて前記分周比の決定を行うものである。
この発明の可変分周回路は、与えられる分周比制御信号を、自回路の出力クロックをクロックとするラッチ回路で受け、このラッチ回路の出力信号に応じて分周比の決定を行うようにしたので、最大動作周波数を上げることができると共に、分周比設定信号をリタイミングする回路に高速動作を要求することのない可変分周回路を実現することができる。
この発明の実施の形態1による可変分周回路を示す構成図である。 この発明の実施の形態1による可変分周回路の前段側の2/3デュアルモジュラス分周器を示す構成図である。 この発明の実施の形態1による可変分周回路の後段側の2/3デュアルモジュラス分周器を示す構成図である。 この発明の実施の形態1による可変分周回路の1段目の2/3デュアルモジュラス分周器と2段目の2/3デュアルモジュラス分周器の接続部の回路を示す構成図である。 この発明の実施の形態1による可変分周回路の図4に示す各部の状態を示すタイミングチャートである。 この発明の実施の形態1による可変分周回路の動作を示すタイミングチャートである。 この発明の実施の形態2による可変分周回路を示す構成図である。 この発明の実施の形態2による可変分周回路の動作を示すタイミングチャートである。 この発明の実施の形態3による可変分周回路を示す構成図である。 この発明の実施の形態3による可変分周回路の動作を示すタイミングチャートである。 従来の可変分周回路を示す構成図である。 従来の可変分周回路における2/3デュアルモジュラス分周器を示す構成図である。 従来の可変分周回路における1段目の2/3デュアルモジュラス分周器と2段目の2/3デュアルモジュラス分周器の接続部の回路を示す構成図である。 従来の可変分周回路における図13に示す各部の状態を示すタイミングチャートである。 従来の可変分周回路の動作を示すタイミングチャートである。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による可変分周回路を示す構成図である。
図1に示す可変分周回路は、2/3デュアルモジュラス分周器201,202をn個(前半部k個、後半部n−k個)直列に縦続接続した構成である。ここではk=2,n=4の構成を示している。ただし、前半部の2/3デュアルモジュラス分周器201はmod信号入力部にラッチを追加しており、後半部の2/3デュアルモジュラス分周器202は、これにさらにリセット機能を追加している。
図2に、2/3デュアルモジュラス分周器201の詳細構成を示す。ここでラッチ回路203が図12に示す構成に対してmod信号入力部に追加した回路である。ラッチ回路203のクロックは、2/3デュアルモジュラス分周器201の出力の反転信号となっている。即ち、ラッチ回路107aの反転Q出力が供給されるよう構成されている。また、ラッチ回路203の入力はMODin端子に接続され、Q出力はAND回路105bの他方の入力端子に与えられるよう構成されている。
図3は、2/3デュアルモジュラス分周器202の構成を示すブロック図である。ほぼ2/3デュアルモジュラス分周器201と同一の構成であるが、2/3デュアルモジュラス分周器201のラッチ回路107a,107bに代えてラッチ回路204a,204bを、ラッチ回路203に代えてラッチ回路205を備えている。2/3デュアルモジュラス分周器202では、Lowスルーラッチであるラッチ回路204a,204bおよびHighスルーラッチであるラッチ回路205にセット機能が付いており、2/3デュアルモジュラス分周器202のSET端子より与えられる信号で制御される。
次に、実施の形態1の可変分周回路の動作について説明する。
まず、後段の(n−k)個の2/3デュアルモジュラス分周器202の出力クロックと出力分周比制御信号をリセットすることについて説明する。OR回路103は、与えられる分周比設定信号の値に基づいて、後段の(n−k)個の2/3デュアルモジュラス分周器202の出力クロックと出力分周比制御信号をマスクする。例えば、分周比設定信号P<4>が“L”の場合、mod4信号は必ず“H”となる。これがマスクされた状態である。分周比設定信号P<4>が“H”の場合は、mod4信号は最終段の2/3デュアルモジュラス分周器202のMODout信号がそのまま表れるため、OR回路103が無いのと等価となる。さらに説明すると、分周比設定信号P<4>が“L”とは、分周比設定信号の値が15以下ということになる。つまり、分周比設定が15以下のとき、本可変分周回路は最終段の2/3デュアルモジュラス分周器202が無いのと同じとなる。また、分周比設定信号P<3>とP<4>が共に“L”の場合、つまり分周比設定信号Pの値が7以下のとき、mod3信号はOR回路103でマスクされて常に“H”となる。これは、後ろから2段分の2/3デュアルモジュラス分周器が無いのと同じ状態を作り出していることになる。
このように、分周比制御信号(mod*信号)をマスクすることで、それ以降の2/3デュアルモジュラス分周器202を無視することができるが、実際にはクロック信号(clk*信号)が入っているので、無視された2/3デュアルモジュラス分周器202も動作している。つまり、例えばmod3信号がOR回路103でマスクされて常に“H”となっても、clk3にはアクティブな信号が出ているので、3段目の2/3デュアルモジュラス分周器202は動作している。ここで、例えば、分周比設定が変化してmod3信号がマスクされない状態に変化した時、3段目の2/3デュアルモジュラス分周器202の内部状態がどうなっているか分からないのは問題となる。このため、mod3信号をマスクすると同時に、3段目の2/3デュアルモジュラス分周器202の動作を止めておく必要がある。そこで、本実施の形態では、出力クロックと出力分周比制御信号をリセットする。具体的には、図3で示した通り、SET信号によりラッチ回路204aをリセットすることで動作を止めている。ここで、SET信号はmod信号をマスクするために用いた信号と同一である。
このような構成により、分周比設定信号Pの値が2をまたぐような場合でも可変分周回路を正常動作させることができる。
次に、本構成により、最大動作周波数が改善されることを説明する。図4に示すのは、1段目の2/3デュアルモジュラス分周器201と2段目の2/3デュアルモジュラス分周器201の接続部の回路である。1段目と2段目の接続部のタイミングチャートを図5に示す。図5中のa〜fが図4中のa〜f点の信号に対応している。本構成においては、信号fが信号aの立ち上がりでラッチする際のタイミングを考えると、信号aの立ち下がりからの遅延時間が2・Δtであり、これがT/2以下である必要がある。つまり、2・Δt<T/2の関係が成り立たなければならない。よって、T>4・Δtとなり、図11で示した構成(T>6・Δt)と比較して上限周波数が1.5倍になることが分かる。
次に、LOAD信号の入力可能時間について説明する。図6に、分周比を15から16に変更する際の動作タイミングチャートを示す。本構成においては、図中に示す“load可能区間”内に分周比設定信号(P<0>〜P<4>)を変化させなければならない。ここで、LOAD信号として、mod1信号の立ち下がりエッジを使用すると、このエッジからload可能区間の終了までの時間差は、clk1の4.5クロック分となる。つまり、図11で示した構成(1.5クロック分)と比べて3倍の遅延が許されることになり、フリップフロップに要求される動作速度が大幅に緩和されることが分かる。以下、この点についてさらに詳細に説明する。
従来の図11に示す構成の場合、load可能区間(分周比設定信号Pが変化しても良い区間)は、図15に示したように、clk4の立ち上がりからmod1の立ち下がりまでの間となる。load可能区間の終了ポイントは、各mod信号の立ち下がりより前に分周比設定信号が変化しなければならないという条件から決定される。mod1〜mod4信号の立ち下がりを比較すると、mod1が一番早く立ち下がるため、mod1の立ち下がりがload可能区間の終了ポイントとなる。次に、load可能区間の開始ポイントであるが、これは最終段のclk信号で決定される。最終段のMODout信号は、clk4の立ち上がり時に変化するため、これより前に分周比設定信号が変化してしまうと、このMODout信号がマスクされず、mod4信号が変化してしまうことになる。従って、clk4の立ち上がりがload可能区間の開始ポイントとなる。
このclk4立ち上がり〜mod1立ち下がりのload可能区間に分周比設定信号をロードするためのLOAD信号(フリップフロップ102のクロックとなる信号)に使えるのは、mod1とmod2しか存在しない。ここで、mod3もload可能区間内に入っているように見えるが、分周比設定によってはmod3はマスクされて動作していないことがあるため使用することができない。
ここで、LOAD信号からload可能区間の終了ポイントまでの時間が長い方が、LOAD信号の遅延マージンが大きくなるため、mod2信号の立ち上がりをLOAD信号として使うことが最良となる。このとき、LOAD信号(=mod2信号)に許される遅延は、load可能区間の終了までの時間なので、1.5クロック分(clk1基準)となる。
一方、本構成の場合、各段においてラッチ回路203(205)によりmod信号が遅延するため、図6のタイミングチャートと図15のタイミングチャートとを比較して、各mod信号が時間的に後にずれていることが分かる。この構成におけるload可能区間も、従来構成と同じように求めることができる。
各mod信号の立ち下がりより前に分周比設定信号が変化しなければならないという条件は従来構成と同じである。しかし、本構成では、mod信号が立ち下がる順番が従来構成とは逆になる(mod1が最も遅く立ち下がる)ため、従来構成とは逆に、mod1の立ち下がりがload可能区間の開始ポイントとなる。
また、本構成でのload可能区間の終了ポイントは、従来構成と同様に最終段のclkの立ち下がりで決定される。つまり、本構成では、mod1の立ち下がりからclk4の立ち上がりまでがload可能区間となる。従来構成と同じく、LOAD信号として使用可能な信号はmod1とmod2であるが、ここではmod1の立ち下がりを使用することで、load可能区間の終了ポイントまでの時間を最も長くとることができる。このとき、LOAD信号(=mod1信号)に許される遅延は、4.5クロック分(clk1基準)となる。すなわち、従来構成に比べて3倍の遅延が許容されることになる。
なお、本実施の形態では、自回路の出力クロック信号と出力分周比制御信号を、同じ入力クロックの立ち下がりエッジと立ち上がりエッジに同期させていた。例えば、図1の構成中の、前から2番目の2/3デュアルモジュラス分周器201について考えると、入力クロックはclk2で、出力クロックはclk3、出力分周比制御信号はmod2である。図6のタイミングチャートから明らかなように、clk3は必ずclk2の立ち下がりエッジと同じタイミングで変化しており、mod2はclk2の立ち上がりエッジと同じタイミングで変化している。可変分周回路としては、このような関係に限定されるものではなく、例えば立ち上がりと立ち下がりの関係を逆転(clk3はclk2の立ち上がり、mod2はclk2の立ち下がり)としても良い。
このように、実施の形態1では、ラッチ回路を追加することにより、mod信号を遅延させ、各mod信号の立ち上がりエッジの順番を反転させたことが特徴である。これにより、load可能区間のタイミングが変わり、mod1信号の立ち下がりがLOAD信号に使用できるようになり、結果的にload可能区間の終了ポイントまでの時間が長くなる。つまりLOAD信号に要求される遅延時間が緩和されることになる。
以上説明したように、実施の形態1の可変分周回路によれば、与えられる分周比制御信号に応じて2つの分周比のいずれかに決定され、自回路も分周比制御信号を出力するデュアルモジュラス分周器をn個直列に相互接続した構成を備え、各デュアルモジュラス分周器は、自回路の出力クロック信号と出力分周比制御信号を、同じ入力クロックの異なるエッジに同期させ、かつ、与えられる分周比制御信号を、自回路の出力クロックをクロックとするラッチ回路で受け、ラッチ回路の出力信号に応じて分周比の決定を行うようにしたので、最大動作周波数を上げることができると共に、分周比設定信号をリタイミングするフリップフロップに高速動作を要求することのない可変分周回路を実現することができる。
また、実施の形態1の可変分周回路によれば、前段のデュアルモジュラス分周器をk個とした場合に、後段側の(n−k)個のデュアルモジュラス分周器における出力クロックと出力分周比制御信号を、与えられる分周比設定信号に基づいてマスクするマスク回路と、マスク回路によってマスクされるデュアルモジュラス分周器の出力クロックと出力分周比制御信号をリセットするリセット手段とを備えたので、どのようなパターンで分周比を制御する場合でも可変分周回路を正常動作させることができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、LOAD信号としてmod1の立ち下がりエッジを使用した例を説明した。しかし、mod1信号のデューティ比は分周比に応じて小さくなるため、大きな分周比で用いた場合、パルス幅がかなり小さくなり、これによりフロップフロップ102に高速な反応が要求されることとなる。本実施の形態ではこれを解決するため、後段のmod信号をベースとした信号をLOAD信号として使用する。
図7に、実施の形態2による可変分周回路の一例を示す。図示の可変分周回路では、フリップフロップ206を用いて、mod2信号をclk2の1クロック分だけ遅延した信号を生成し、それをLOAD信号として用いる。すなわち、フリップフロップ206は、フリップフロップ102のLOAD信号を生成するロード信号生成回路である。その他の構成は図1に示した実施の形態1と同様であるため、対応する部分に同一符号を付してその説明を省略する。
図8は、実施の形態2における各部の信号の状態を示すタイミングチャートである。図8に示すように、この場合、LOAD信号のデューティ比はmod1信号を用いる場合と比べて2倍となり、フリップフロップ102に要求される反応時間も緩和される。
以上説明したように、実施の形態2の可変分周回路によれば、分周比設定信号をリタイミングするリタイミング回路と、前段k個のデュアルモジュラス分周器のいずれかの出力分周比制御信号と出力クロック信号とを用いて、リタイミング回路のロード信号を生成するロード信号生成回路とを備えたので、さらに、リタイミング回路に要求される反応時間を緩和することができる。
実施の形態3.
図9に、実施の形態3による可変分周回路の一例を示す。実施の形態3は、実施の形態2の2/3デュアルモジュラス分周器の段数を5個に増加した構成である。すなわち、前段の2/3デュアルモジュラス分周器201を3個としている。
図示の可変分周回路では、フリップフロップ206の前段に、フリップフロップ102のLOAD信号を生成するロード信号生成回路としてフリップフロップ207を備えている。フリップフロップ207はclk2の反転信号をクロックとし、フリップフロップ206の出力を入力としている。そして、出力の反転信号をLOAD信号として各フリップフロップ102に供給するよう構成されている。その他の構成は図7に示した実施の形態2と同様である。図10は、各部の信号の状態を示すタイミングチャートである。
このような構成により、実施の形態2と同様に、mod1の立ち下がりエッジを用いる場合より大きなデューティ比のLOADを実現することができる。
以上説明したように、実施の形態3の可変分周回路によれば、分周比設定信号をリタイミングするリタイミング回路と、前段k個のデュアルモジュラス分周器のいずれかの出力分周比制御信号と出力クロック信号とを用いて、リタイミング回路のロード信号を生成するロード信号生成回路とを備えたので、さらに、リタイミング回路に要求される反応時間を緩和することができる。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
102,206,207 フリップフロップ、103,104 OR回路、105a〜c AND回路、106a,106b,107a,107b,203,204a,204b,205 ラッチ回路、201,202 2/3デュアルモジュラス分周器。

Claims (3)

  1. 与えられる分周比制御信号に応じて2つの分周比のいずれかに決定され、自回路も分周比制御信号を出力するデュアルモジュラス分周器をn(nは2以上の整数)個直列に相互接続した構成を備え、
    前記各デュアルモジュラス分周器は、
    自回路の出力クロック信号と出力分周比制御信号を、同じ入力クロックの異なるエッジに同期させ、かつ、前記与えられる分周比制御信号を、自回路の出力クロックをクロックとするラッチ回路で受け、当該ラッチ回路の出力信号に応じて前記分周比の決定を行うことを特徴とする可変分周回路。
  2. 前段のデュアルモジュラス分周器をk個とした場合に、後段側の(n−k)個のデュアルモジュラス分周器における出力クロックと出力分周比制御信号を、与えられる分周比設定信号に基づいてマスクするマスク回路と、
    前記マスク回路によってマスクされるデュアルモジュラス分周器の出力クロックと出力分周比制御信号をリセットするリセット手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の可変分周回路。
  3. 分周比設定信号をリタイミングするリタイミング回路と、前段k個のデュアルモジュラス分周器のいずれかの出力分周比制御信号と出力クロック信号とを用いて、前記リタイミング回路のロード信号を生成するロード信号生成回路とを備えたことを特徴とする請求項2記載の可変分周回路。
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