JP2023149275A - 分周器及び分周器の制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】高速動作においても安定した動作が可能な、分周器及び分周器の制御方法を提供する。【解決手段】分周器は、複数のフリップフロップで構成され、入力される第1のクロック信号を制御信号に応じた分周比で分周する分周回路と、入力される第2のクロック信号のデューティ比を調整して第1のクロック信号を出力する調整回路と、を備え、調整回路は、フリップフロップがポジティブエッジトリガである場合は、第1のクロック信号のデューティ比が大きくなるように調整し、フリップフロップがネガティブエッジトリガである場合は、第1のクロック信号のデューティ比が小さくなるように調整する。【選択図】図1

Description

本発明は、分周器及び分周器の制御方法に関する。
近年、無線通信用LSIの高性能化、多機能化が進んでいる。無線通信用LSIでは送受信に使用する周波数を生成するために位相同期回路(Phase Locked Loop: PLL)が用いられる。分周回路は無線LSIで様々な用途に使用される。PLL内部ではPLL出力信号を水晶発振器等の参照信号と同じ周波数になるまで分周し、位相を比較するために用いられる。また様々な周波数帯、規格に対応するためにPLLの出力信号は適切な分周比で分周され送受信回路に渡される。近年の無線通信用LSIでは数GHzの信号を分周する必要がある。
分周器に関する技術としては、例えば、特許文献1には、m段のフリップフロップで構成され、クロック信号に基づき入力信号を順次シフトする第1のシフトレジスタと、n(n≦m)段のフリップフロップで構成され、前記クロック信号に基づき前記第1のシフトレジスタの出力信号を入力して順次シフトする第2のシフトレジスタと、前記第1のシフトレジスタの出力信号を入力し、第1の動作モード信号により開閉して第1の帰還信号を出力する第1のゲート回路と、前記第2のシフトレジスタの出力信号を入力し、前記第1の帰還信号により開閉して前記第1のシフトレジスタの入力側へ帰還する第2ゲート回路とを備え、前記クロック信号を分周比1/(2m+n)又は1/{2(m+n)}のいずれか一方で分周して前記第2のシフトレジスタから出力する構成にしたことを特徴とする可変分周回路が記載されている。
特開平6-258465号公報
しかしながら、上記構成の分周器では高速動作が難しい。特に、信号伝搬の遅延の影響によって分周器の動作周波数が低下する虞がある。換言すれば、分周器の動作条件は、これら遷移遅延等の分周回路に固有の遅延時間により制約される。
本発明は上記従来技術の問題に鑑み成されたものであり、本発明の目的は、高速動作においても安定した動作が可能な、分周器及び分周器の制御方法を提供することにある。
本発明の分周器は、複数のフリップフロップで構成され、入力される第1のクロック信号を制御信号に応じた分周比で分周する分周回路と、入力される第2のクロック信号のデューティ比を調整して前記第1のクロック信号を出力する調整回路と、を備え、前記調整回路は、前記フリップフロップがポジティブエッジトリガである場合は、前記第1のクロック信号のデューティ比が大きくなるように調整し、前記フリップフロップがネガティブエッジトリガである場合は、前記第1のクロック信号のデューティ比が小さくなるように調整する。
本発明の分周器の制御方法は、複数のフリップフロップで構成され、入力される第1のクロック信号を制御信号に応じた分周比で分周する分周回路と、入力される第2のクロック信号のデューティ比を調整して前記第1のクロック信号を出力する調整回路と、を備える分周器の制御方法であって、前記分周回路に分周比を指定する前記制御信号を入力すると共に、前記調整回路を制御して、前記フリップフロップがポジティブエッジトリガである場合は、前記第1のクロック信号のデューティ比が大きくなるように調整し、前記フリップフロップがネガティブエッジトリガである場合は、前記第1のクロック信号のデューティ比が小さくなるように調整する。
本発明によれば、高速動作においても安定した動作が可能となる。
図1は本発明の第1の実施形態に係る分周器の構成の一例を示す回路図である。 図2はデューティ比調整回路の構成の一例を示す回路図である。 図3は図2に示すデューティ比調整回路の調整原理を説明するためのタイミングチャートである。 図1に示す分周器の動作を説明するためのタイミングチャートである。 図5は図1に示す分周器の詳細な回路構成の一例を示す回路図である。 図6は遷移遅延を説明するためのタイミングチャートである。 図7は第2の実施形態に係るデューティ比調整回路の構成の一例を示す回路図である。 図8は図7に示すデューティ比調整回路の模式図である。 図9は図7に示すデューティ比調整回路の調整原理を説明するためのタイミングチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。
<第1の実施の形態>
(回路構成)
図1は本発明の第1の実施形態に係る分周器の構成の一例を示す回路図である。
図1に示すように、分周器は、分周回路18と、分周回路18の前段に設けられたデューティ比調整回路40とを備えている。分周回路18は、D-フリップフロップ10、D-フリップフロップ20、OR回路30、及びAND回路32を備えている。
この分周器は、制御回路(図示せず)からの制御信号MCによって分周比を2又は3に切り替えることができ、CLK端子に入力されたクロックを2分周又は3分周して出力端子から出力する。また、デューティ比調整回路40も、制御回路(図示せず)により制御されている。
D-フリップフロップ10は、CLK端子に入力されるクロック信号CLK’が高レベル(以下、「”H”」と略称する)の間、D端子に入力される論理値を検出し、クロック信号CLK’の立ち下がりで検出した論理値をQ端子から出力する。出力信号Q1はOR回路30に入力される。
D-フリップフロップ20は、CLK端子に入力されるクロック信号CLK’が”H”の間、D端子に入力される論理値を検出し、クロック信号CLK’の立ち下がりで検出した信号の反転論理値をQB端子から出力する。出力信号Q2Bは帰還信号としてD-フリップフロップ10とAND回路32とに入力される。また、出力信号Q2Bは、分周器の出力端子から出力される。
OR回路30は、D-フリップフロップ10の出力信号Q1と制御信号MCとが入力され、2つの入力信号の論理値の論理和を表す信号を出力する。 具体的には、入力される2つの入力信号の論理値がどちらも低レベル(以下、「”L”」と略称する)のとき”L”を出力する。それ以外の入力のときには”H”を出力する。出力信号はAND回路32に入力される。
AND回路32は、D-フリップフロップ20からの帰還信号である出力信号Q2BとOR回路30の出力信号とが入力され、2つの入力信号の論理値の論理積を表す信号を出力する。 具体的には、入力される2つの入力信号の論理値がどちらも”H”のとき”H”を出力する。それ以外の入力のときには”L”を出力する。出力信号D2は、D-フリップフロップ20に入力される。
デューティ比調整回路40は、入力されたクロック信号CLKのデューティ比を調整する機能を有する回路であり、デューティ比が調整されたクロック信号CLK’を出力する。出力されたクロック信号CLK’ は、D-フリップフロップ10、20のCLK端子に入力される。ここで、デューティ比とは、パルス幅(”H”の区間)がパルス期間に対して占める割合(%)である。
デューティ比調整回路40は、制御回路(図示せず)によって制御されて、D-フリップフロップ10、20が、クロック信号の立ち上がりに同期して動作するポジティブエッジトリガである場合は、デューティ比が大きくなるように調整し、D-フリップフロップ10、20が、クロック信号の立ち下がりに同期して動作するネガティブエッジトリガである場合は、デューティ比が小さくなるように調整する。ここでは、D-フリップフロップ10、20がポジティブエッジトリガであるため、クロック信号CLK’は、クロック信号CLKに比べて”H”の区間が長くなるように、デューティ比が調整される。
(デューティ調整回路)
図2はデューティ比調整回路40の構成の一例を示す回路図である。デューティ比調整回路40は、遅延素子42及びOR回路44を備えている。遅延素子42は、入力されたクロック信号CLKを遅延させて、遅延させたクロック信号CLKdを出力する。OR回路44は、2つの入力信号の論理値の論理和を出力する、即ち、クロック信号CLKとクロック信号CLKdの論理値がどちらも”L”のとき”L”を出力し、それ以外の入力のときには”H”を出力する。この結果、図3に示すように、デューティ比調整回路40は、クロック信号CLKより”H”の区間が長いクロック信号CLK’を出力する。
(分周動作)
次に、図4に示すタイミングチャートを参照して、図1に示す分周器の動作について説明する。なお、タイミングチャートは、デューティ比調整後のクロック信号CLK’、D-フリップフロップ20の出力信号Q2B、D-フリップフロップ10の出力信号Q1、AND回路32の出力信号D2、及び制御信号MCの変化のタイミングを表すが、参考のため、デューティ比調整前のクロック信号CLKも併記する。
-2分周動作-
初めに、制御信号MCが”H”のときの2分周動作について説明する。
制御信号MCが”H”のとき、OR回路30の出力信号は、入力信号Q1の値によらず”H”で固定される。AND回路32の出力信号D2は、一方の入力信号が”H”で固定されるため、D-フリップフロップ20の出力信号Q2Bに追従する。
初期状態では、D-フリップフロップ10の出力信号Q1とD-フリップフロップ20の出力信号Q2Bがどちらも”L”であると仮定する。したがって、AND回路32の出力信号D2は”L”である。
最初にクロック信号CLK’が”H”のとき、D-フリップフロップ20は入力信号D2が”L”であることを検出し、クロック信号CLK’の立ち下がりのタイミングでD-フリップフロップ20の出力信号Q2Bが”H”に遷移する。ここで、AND回路32の出力信号D2は”H”になる。
2回目にクロック信号CLK’が”H”になったとき、D-フリップフロップ20は入力信号D2が”H”であることを検出し、クロック信号CLK’の立ち下がりのタイミングで出力信号Q2Bは”L”となる。このときAND回路32の出力信号D2は”L”であり、初期状態と等しい論理となる。
この動作を繰り返し、出力信号Q2Bから2分周信号を得ることができる。
-3分周動作-
次に、制御信号MCが”L”のときの3分周動作について説明する。
初期状態では、D-フリップフロップ10の出力信号Q1が”H”であり、D-フリップフロップ20の出力信号Q2Bが”L”であるとする。OR回路30の出力信号は、D-フリップフロップ10の出力信号Q1の値に追従する。このときAND回路32の出力信号D2は”L”である。
最初にクロック信号CLK’が”H”になったとき、D-フリップフロップ10は”L”を検出し、D-フリップフロップ20は”L”を検出する。このためクロック信号CLK’の立ち下がりのタイミングで、D-フリップフロップ10の出力信号Q1は”L”に遷移し、D-フリップフロップ20の出力信号Q2Bは”H”に遷移する。このときAND回路32の出力信号D2は”L”のままである。
2回目にクロック信号CLK’が”H”になったとき、D-フリップフロップ10は”H”を検出し、D-フリップフロップ20は”L”を検出する。このためクロック信号CLK’の立ち下がりのタイミングで、D-フリップフロップ10の出力信号Q1は”H”に遷移する。D-フリップフロップ20の出力信号Q2Bは”H”のままである。このときAND回路32の出力信号D2は”H”に遷移する。
3回目にクロック信号CLK’が”H”になったとき、D-フリップフロップ10は”H” を検出し、D-フリップフロップ20は”H”を検出する。このため、クロック信号CLK’の立ち下がりのタイミングで、D-フリップフロップ20の出力信号Q2Bは”L”に遷移する。このときAND回路32の出力信号D2も”L”に遷移し、初期状態と一致する。
このようにクロックごとに(Q1,Q2B)=(H,L),(L,H),(H,H),(H,L)…と、状態遷移を繰り返し3分周動作となる。
(制約の緩和)
次に、分周回路18の詳細構成について説明する。
図5は図1に示す分周回路18の詳細構成の一例を示す回路図である。図5に示すように、D-フリップフロップ10、20の各々は、マスタスレーブ型のフリップフロップである。D-フリップフロップ10は、マスタ側のラッチ12とスレーブ側のラッチ14とを備えている。
マスタ側のラッチ12は、CLK端子に入力される信号が”H”の間はD端子に入力される信号を検出し、検出した信号をQ端子から出力する。また、マスタ側のラッチ12は、CLK端子に入力される信号が”L”の間は出力状態を保持する。スレーブ側のラッチ14は、CLK端子に入力される信号が”L”の間はD端子に入力される信号を検出し、検出した信号をQ端子から出力する。また、スレーブ側のラッチ14は、CLK端子に入力される信号が”H”の間は出力状態を保持する。
同様に、D-フリップフロップ20も、マスタ側のラッチ22とスレーブ側のラッチ24とを備えている。マスタ側のラッチ22は、CLK端子に入力される信号が”H”の間はD端子に入力される信号を検出し、検出した信号をQ端子から出力する。また、マスタ側のラッチ22は、CLK端子に入力される信号が”L”の間は出力状態を保持する。スレーブ側のラッチ24は、CLK端子に入力される信号が”L”の間はD端子に入力される信号を検出し、検出した信号の反転論理値をQB端子から出力する。また、スレーブ側のラッチ24は、CLK端子に入力される信号が”H”の間は出力状態を保持する。
上記の構造の分周回路では、D-フリップフロップ20の出力信号Q2Bの値がラッチ22に伝搬するまでに遅延する。分周器の動作周波数は、この遷移遅延時間によって制約される。
図6は遷移遅延を説明するためのタイミングチャートである。
デューティ比調整前のクロック信号CLKを入力した場合について説明すると、delay1はAND回路32の遷移遅延時間であり、delay2はラッチ24の遷移遅延時間である。ラッチ24は、クロック信号CLKの立ち上がりのタイミングからdelay2だけ遅れて出力信号Q2Bを出力する。D-フリップフロップ20は、D-フリップフロップ10、AND回路32等、次段に接続される回路の入力容量を駆動する必要があり、これに起因して出力信号Q2Bが伝搬するまでの遅延時間delay2を増大させる。
AND回路32は、出力信号Q2Bの出力からさらにdelay1だけ遅れて出力信号D2を出力する。また、ラッチ22がクロックの立ち下がりのタイミングで論理値を正しく検出するためには、立ち下がりのタイミングよりtsだけ早い時間にラッチ22の入力信号D2の論理値が確定する必要がある。この時間tsは、ラッチ22のセットアップ時間と呼ばれる。
したがって、クロック信号CLKが”H”に立ち上がってから次の立ち下がりのタイミングまでに、出力信号Q2Bの値がラッチ22に伝搬する必要がある。ここで、クロック信号CLKの”H”の時間幅をtclkとすると、図6から分かるように、分周器が正常動作するためには下記式(1)で表す条件を満たす必要がある。換言すれば、下記式(1)で表す条件を満たさない場合は、分周器は動作不能に陥り、動作速度の著しい低下を招く。
上述した通り、デューティ比調整回路40は、クロック信号CLKより”H”の区間が長いクロック信号CLK’を出力する。クロック信号CLK’の”H”の時間幅をtclk'とすると、以下の関係が成立する。
したがって、デューティ比調整後のクロック信号CLK’を入力する場合は、下記式(3)で表す条件を満たす必要がある。
上記式(1)~(3)から分かるように、デューティ比調整後のクロック信号CLK’を用いることで分周器の動作条件が緩和されるため、デューティ比調整前のクロック信号CLKを用いる場合と比較して高速動作が可能となる。
例えば、セットアップ時間tsが50ps(ピコ秒)、delay1が30ps、delay2が20psの場合、合計値は100psとなる。この場合は、5GHzで分周器が動作不能となる。5GHz信号の周期は200psであり、デューティ比が50%のときtclkが100psとなり、上記式(1)を満たすことができないためである。これに対し、デューティ比が75%のときにはtclk'が150psとなり、上記式(3)を満たすので動作可能となる。本実施の形態では、遷移遅延時間やセットアップ時間を考慮して、tclk'が上記式(3)を満たすように、デューティ比を調整する。
D-フリップフロップはクロック信号の立ち下がりのタイミングで状態を遷移するため、クロック信号のデューティ比を変更しても得られる分周信号は変わらない。デューティ比調整後のクロック信号CLK’では”L”の区間が短くなるが、D-フリップフロップ内部のラッチ間における信号の遷移遅延とセットアップ時間とが上記式(3)の条件を満たせばよく、ラッチ間の容量負荷は小さく設計できるため、動作速度への影響は無視できる。
以上、詳細に説明した通り、第1の実施の形態では、分周器に、分周回路18に入力するクロック信号のデューティ比を調整するデューティ比調整回路40を設けたことにより、遷移遅延等により制約される分周器の動作条件を緩和することができ、分周器の高速動作において安定した動作を可能とすることができる。
<第2の実施の形態>
第2の実施形態は、デューティ比調整回路の構成が異なる以外は、第1の実施形態と同様であるため、異なる部分のみ説明する。
図7は第2の実施形態に係るデューティ比調整回路の構成の一例を示す回路図である。図7に示すデューティ比調整回路40Aは、別の分周回路である。即ち、第2の実施形態では、分周回路の前段に異なる分周回路を接続することで、前段の分周回路をデューティ比調整回路40Aとしたものである。
デューティ比調整回路40Aは、NOT回路82、84と、PMOS50、56、70、76と、NMOS52、54、58、60、72、74、78、80とを備えている。
PMOS50のソース端子が電源電位Vddに接続されると共に、ドレイン端子がNMOS52のドレイン端子に接続され、NMOS52のソース端子が接地されてインバータ回路を構成している。同様に、PMOS56とNMOS58もインバータ回路を構成している。NMOS54はNMOS52と並列に接続され、NMOS60はNMOS58と並列に接続されている。2つのインバータ回路はクロスカップリングされて、マスタ側のラッチ100を構成する。同様に、PMOS70、76と、NMOS72、74、78、80とは、スレーブ側のラッチ200を構成する。
マスタ側のラッチ100のPMOS50とNMOS52との間のノードn1は、ノードn5を介してスレーブ側のラッチ200のNMOS78のゲート端子に接続されている。同様に、ノードn2は、NMOS74のゲート端子に接続されている。スレーブ側のラッチ200のPMOS70とNMOS72との間のノードn3は、マスタ側のラッチ100のNMOS54のゲート端子に接続されている。同様に、ノードn4は、NMOS58のゲート端子に接続されている。
入力端子は、PMOS50、56のゲート端子に接続されると共に、NOT回路82を介してPMOS70、76のゲート端子に接続されている。ノードn5は、NOT回路84を介して出力端子に接続されている。図7に示す回路は2分周回路として機能し、入力端子から入力されたクロック信号CLKを2分周して、デューティ比が75%のクロック信号CLK’を出力端子から出力する。
図8は、図7に示すデューティ比調整回路40Aの模式図である。図8に示すように、デューティ比調整回路40Aは、マスタ側のラッチ100に相当するD-フリップフロップ(D-FF1)と、スレーブ側のラッチ200に相当するD-フリップフロップ(D-FF2)とを備えている。ここで、各信号は以下のように定義できる。
信号S1:マスタ側ラッチの入力信号/スレーブ側ラッチの反転出力信号
信号S2:マスタ側ラッチの出力信号/スレーブ側ラッチの入力信号
信号S3:マスタ側ラッチの反転入力信号/スレーブ側ラッチの出力信号
信号S4:マスタ側ラッチの反転出力信号/スレーブ側ラッチの反転入力信号
信号CLKB:クロック信号CLKの反転信号
図9は図7に示すデューティ比調整回路の調整原理を説明するためのタイミングチャートである。入力されたクロック信号CLKが”H”のとき、PMOS50、56はオフでマスタ側のラッチ100はクロック信号CLKが”H”の間は入力される信号を検出し、PMOS70、76はオンでスレーブ側のラッチ200は出力状態を保持する。逆に、入力されたクロック信号CLKが”L”のときは、逆に、スレーブ側のラッチ200はクロック信号CLKBが”H”の間は入力される信号を検出し、マスタ側のラッチ100は出力状態を保持する。
初期状態では、信号S1、信号S2、及び信号S3は”L”、信号S4は”H”であると仮定する。
最初にクロック信号CLKが”H”になったとき、マスタ側のラッチ100は、入力信号S1が”L”であり、反転入力信号S3が”L”であることを検出する。一方、スレーブ側のラッチ200は、クロック信号CLKBの立ち下がりのタイミングで、入力信号S2が”L”であることに応じて出力信号S3を”L”に維持し、反転入力信号S4が”H”であることに応じて反転出力信号S1を”H”に遷移させて、その出力を保持する。
最初のクロック信号CLKの立ち下がりのタイミングで、即ち、最初のクロック信号CLKBが”H”になったとき、スレーブ側のラッチ200は、入力信号S2が”L”であり、反転入力信号S4が”L”であることを検出する。一方、マスタ側のラッチ100は、入力信号S1が”H”であることに応じて出力信号S2を”H”に遷移させ、入力信号S3が”L”であることに応じて反転出力信号S4を”L”に維持して、その出力を保持する。
2回目にクロック信号CLKが”H”になったとき、マスタ側のラッチ100は、入力信号S1が”L”であり、反転入力信号S3が”L”であることを検出する。一方、スレーブ側のラッチ200は、クロック信号CLKBの立ち下がりのタイミングで、入力信号S2が”H”であることに応じて出力信号S3を”H”に遷移させ、反転入力信号S4が”L”であることに応じて反転出力信号S1を”L”に維持して、その出力を保持する。
2回目のクロック信号CLKの立ち下がりのタイミングで、即ち、2回目のクロック信号CLKBが”H”になったとき、スレーブ側のラッチ200は、入力信号S2が”L”であり、反転入力信号S4が”L”であることを検出する。一方、マスタ側のラッチ100は、入力信号S1が”L”であることに応じて出力信号S2を”L”に維持し、入力信号S3が”H”であることに応じて反転出力信号S4を”H”に遷移させて、その出力を保持する。これで初期状態に戻る。
この通り、マスタ側のラッチ100とスレーブ側のラッチ200とは、クロック信号の切り替わりに応じて入力検知と出力保持の動作を交互に行う、以上のサイクルを繰り返す。この結果、図7に示す回路の出力端子からは、信号S4の反転信号として、デューティ比が75%のクロック信号CLK’が出力される。
第2の実施の形態によれば、第1の実施形態と同様の効果が得られる外に、遅延素子を用いた1の実施形態のデューティ比調整回路に比べて、デューティ比が50%以上のクロック信号を精度よく生成することができる。例えば、図7に示すデューティ比調整回路40Aの回路構成では、デューティ比が75%のクロック信号CLK’を高い精度で生成することができる。
<変形例>
なお、上記実施の形態で説明した分周回路及び分周回路の制御方法の構成は一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内においてその構成を変更してもよいことは言うまでもない。
上記の第1及び第2の実施形態では、D-フリップフロップが、クロック信号の立ち上がりのタイミングで出力信号の論理値が変化するポジティブエッジトリガである場合について説明したが、D-フリップフロップが、クロック信号の立ち下がりのタイミングで出力信号の論理値が変化するネガティブエッジトリガであってもよい。ネガティブエッジトリガの場合は、入力するクロック信号の”L”の区間を長くすることで同様の効果を得ることができる。
上記の第1及び第2の実施形態では、特定構成の2/3分周回路について説明したが、3/4分周回路等、同様の動作条件によって動作周波数が制約される回路についてもこの技術を適用することができる
上記の第1及び第2の実施形態では、特定構成のデューティ比調整回路を例示したが、デューティ比調整回路の構成はこれに限定されない。例えばクロック信号の位相を変化させて位相を変化させる前の信号と論理和をとることによりデューティ比を調整することもできる。
10 D-フリップフロップ
12 ラッチ
14 ラッチ
18 分周回路
20 D-フリップフロップ
22 ラッチ
24 ラッチ
30 OR回路
32 AND回路
40 デューティ比調整回路
40A デューティ比調整回路
42 遅延素子
44 OR回路
82 NOT回路
84 NOT回路
100 ラッチ
200 ラッチ
Vdd 電源電位
n1 ノード
n2 ノード
n3 ノード
n4 ノード

Claims (7)

  1. 複数のフリップフロップで構成され、入力される第1のクロック信号を制御信号に応じた分周比で分周する分周回路と、
    入力される第2のクロック信号のデューティ比を調整して前記第1のクロック信号を出力する調整回路と、
    を備え、
    前記調整回路は、
    前記フリップフロップがポジティブエッジトリガである場合は、前記第1のクロック信号のデューティ比が大きくなるように調整し、前記フリップフロップがネガティブエッジトリガである場合は、前記第1のクロック信号のデューティ比が小さくなるように調整する、
    分周器。
  2. 前記分周回路は、
    前記第1のクロック信号が高レベルの間は入力される信号の論理値を検出し、前記第1のクロック信号の立ち下がり又は立ち上がりで検出した論理値を表す信号を出力する第1のフリップフロップと、
    前記第1のクロック信号が高レベルの間は入力される信号の論理値を検出し、前記第1のクロック信号の立ち下がり又は立ち上がりで検出した論理値の反転論理値を表す信号を出力する第2のフリップフロップと、
    前記第1のフリップフロップの出力信号と前記制御信号とを入力し、2つの入力信号の論理値の論理和を表す信号を出力するOR回路と、
    前記OR回路の出力信号と前記第2のフリップフロップからの帰還信号とを入力し、2つの入力信号の論理値の論理積を表す信号を前記第2のフリップフロップに出力するAND回路と、を備え、
    前記第2のフリップフロップからの帰還信号を前記第1のフリップフロップに入力する、
    請求項1に記載の分周器。
  3. 前記第1のフリップフロップ及び前記第2のフリップフロップが、マスタ側ラッチとスレーブ側ラッチとを備えるマスタスレーブ型のフリップフロップである、
    請求項2に記載の分周器。
  4. 前記調整回路は、
    前記フリップフロップがポジティブエッジトリガである場合の前記第1のクロック信号のHの時間幅、又は、前記フリップフロップがネガティブエッジトリガである場合の前記第1のクロック信号のLの時間幅が、前記AND回路の遷移遅延時間、前記第2のフリップフロップの前記スレーブ側ラッチの遷移遅延時間、及び前記第2のフリップフロップの前記スレーブ側ラッチのセットアップ時間の和よりも大きくなるように、デューティ比を調整する、
    請求項3に記載の分周器。
  5. 前記調整回路は、
    入力された第3のクロック信号を分周して遅延させて、遅延させた第4のクロック信号を出力する遅延素子と、
    前記第3のクロック信号と前記第4のクロック信号とを入力し、2つの入力信号の論理値の論理和をとり、前記第1のクロック信号を出力するOR回路と、を備える、
    請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の分周器。
  6. 前記調整回路は、
    マスタ側ラッチとスレーブ側ラッチとを備えるマスタスレーブ型の分周器である、
    請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の分周器。
  7. 複数のフリップフロップで構成され、入力される第1のクロック信号を制御信号に応じた分周比で分周する分周回路と、入力される第2のクロック信号のデューティ比を調整して前記第1のクロック信号を出力する調整回路と、を備える分周器の制御方法であって、
    前記分周回路に分周比を指定する前記制御信号を入力すると共に、前記調整回路を制御して、前記フリップフロップがポジティブエッジトリガである場合は、前記第1のクロック信号のデューティ比が大きくなるように調整し、前記フリップフロップがネガティブエッジトリガである場合は、前記第1のクロック信号のデューティ比が小さくなるように調整する、
    分周器の制御方法。
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