JP6344877B1 - 湿気硬化性ポリウレタンホットメルト接着剤及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
そこで、近年、このEVAホットメルトに代わる接着剤として、例えば下記の特許文献1に記載されるような、PURが注目されている。このPURは、空気中や基材(紙など)中に存在する水分と反応することによってポリマーが、以下の〔化1〕に示される反応機構により3次元的に架橋し、強い接着力が得られる。
しかしながら、この特許文献2記載の接着剤又は封止剤は、含有NCO基濃度が小さく2重量%未満であり、使用可能時間(ポットライフ)が良くないという問題点があった。PURのNCO基濃度は貯蔵安定性やポットライフに影響を与え、NCO基濃度が少ないと貯蔵安定性やポットライフが短時間になって品質の低下を招く。従って、PURのNCO基濃度は一定量確保する必要がある。
工程A:結晶性ポリエステルポリオールと、非結晶性ポリエステルポリオール及び/又は非結晶性ポリエーテルポリオールとを含む混合物に、当該混合物中に存在する水酸基の数に対してNCO基の数が1.1〜1.4倍過剰となる量の2,4’‐ジフェニルメタンジイソシアネートを不活性ガス下で添加して反応させ、ウレタンプレポリマーを調製する工程、及び
工程B:両末端にNCO基を有するポリオキシプロピレンを準備し、前記工程Aで得られたウレタンプレポリマー:前記NCO基を有するポリオキシプロピレンの割合が重量比率にて95:5〜70:30となるように混合する工程
を含むことを特徴とする。
更に、本発明のPURは、有害なガスの発生が極めて少ない安全なPURなので、各種分野の接着用途にも使用でき、特に製本用ホットメルト接着剤としての使用においては、見開き性、固化性及び製本強度の点で優れている。
まず、本発明のPURにおけるウレタンプレポリマーの構成成分について説明する。
上記ウレタンプレポリマーを構成する結晶性ポリエステルポリオールの好ましい具体例としては、セバシン酸/ヘキサンジオールのポリエステルポリオール(例えば、豊国製油株式会社製HS 2H-350S、分子量3500や、HS 2H-200S、分子量2000)、ドデカン二酸/エチレングリコールのポリエステルポリオール(例えば、宇部興産株式会社製ETERNACOLL 3040、分子量3500)、ドデカン二酸/ヘキサンジオールのポリエステルポリオール(例えば、宇部興産株式会社製ETERNACOLL 3010、分子量3500)、アジピン酸/ヘキサンジオールのポリエステルポリオール(例えば、豊国精油株式会社製HS 2H-351A、分子量3500)、ポリカプロラクトン(例えば、株式会社ダイセル製 プラクセル240、分子量4000や、プラクセル220、分子量2000)等が挙げられる。
これまで、ほとんどのPURは、以下の〔化2〕に示される4,4’‐MDIを用いて合成されており、4,4’‐MDIの4位のNCO基は立体障害が小さいことから反応しやすい。PURの合成は、NCO基とポリオールのOH基との反応で高分子量化させることであり、4,4’‐MDIを用いた場合には高分子量化して、粘度が増加しやすい。従って、最適な粘度のPURを得るためには大過剰の4,4’‐MDIを配合する必要があり、大過剰に配合すると、残存モノマーが多くなって有害ガスの発生の原因となる。
そこで、本発明では、4位に比べて反応速度が遅い2位のNCO基を有する2,4’‐MDIを用いてPURを合成している。2,4’‐MDIの2位のNCO基の反応性が低いことにより、片方のNCO基が優先的に反応して高分子量化し、あまり過剰なMDIを配合しなくても最適な粘度のPURが得られ、残存モノマーを少なくすることができ、その結果、有害ガスの発生が少なくなる。
尚、残存するモノマー成分は、薄膜蒸留や溶剤に対する溶解度の差を利用した沈殿、ろ過処理または遠心分離処理により除去され、残存モノマーの除去方法としては、例えば特表2003-515636号公報に記載される方法が使用できる。
本発明のPURは、これまでの市販のPURと比較すると、残存するMDIモノマーが少なく、2,4’‐MDIモノマーの残存量が0.1%以下であり、かつ、貯蔵安定性に優れ、含有NCO基濃度が2.0重量%以上である。
本発明の製造方法における工程Aは、ウレタンプレポリマーを調製する工程であって、当該工程Aでは、前述の結晶性ポリエステルポリオールと、非結晶性ポリエステルポリオール及び/又は非結晶性ポリエーテルポリオールとを含む混合物に、当該混合物中に存在する水酸基に対してNCO基が過剰となる量の2,4’‐ジフェニルメタンジイソシアネートを不活性ガス下(例えば窒素ガス下)で添加して反応させる。この際、MDIと反応させる前に、上記の混合物を100〜120℃程度の温度に加熱してから減圧し、減圧下で撹拌を行い、原料の脱水を行うことが好ましい。
本発明では、NCO基とポリオール中の水酸基の数の割合がNCO / OH=1.1〜1.4となるようにMDIの添加量が決定され、上記割合が1.2〜1.3であることがより好ましい。
そして、この両末端NCO基含有ポリオキシプロピレンを、反応槽内にて、前記工程Aで得られたウレタンプレポリマーと、ウレタンプレポリマー:両末端NCO基含有ポリオキシプロピレンの配合割合が重量比率にて95:5〜70:30となるように混合した後、不活性ガス(例えば窒素ガス)で反応槽内を大気圧に戻す。
以下に、実施例および比較例を挙げて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(1)ポリエステルジオール
a)結晶性ポリエステルポリオール
セバシン酸/ヘキサンジオール反応生成物(分子量3500、略称SA/HD3500、豊国製油株式会社製HS 2H-350S)
セバシン酸/ヘキサンジオール反応生成物(分子量2000、略称SA/HD2000、豊国製油株式会社製HS 2H-200S)
b)非結晶性ポリエステルポリオール
アジピン酸/プロピレングリコール反応生成物(分子量2000、略称AA/PG2000、株式会社ADEKA製アデカニューエースF7-67)
セバシン酸/イソフタル酸/ヘキサンジオール/ネオペンチルグリコール反応生成物(分子量3100、略称SA/IPA/HD/NPG3100、豊国製油株式会社製HS 2F-305S)
(2)非結晶性ポリエーテルポリオール
ポリプロピレングリコール(分子量400、略称PPG400、株式会社ADEKA製P-400)
(3)イソシアネートモノマー
2,4’‐ジフェニルメタンジイソシアネート(東ソー株式会社製 ミリオネートNM100)
4,4’‐ジフェニルメタンジイソシアネート(東ソー株式会社製 ミリオネートMT)
(4)両末端にNCO基を有するポリオキシプロピレン
商品名:Desmodur VPLS 2397(Bayer社製、重量平均分子量 1450)
(5)触媒
2,2’‐ジモルホリノジエチルエーテル(三井化学ファイン株式会社製 JD DMDEE)
(6)結晶核剤
パラフィンワックス(日本精蝋株式会社製 HNP-9)
(7)消泡剤
シリコーンオイルコンパウンド型消泡剤(信越化学工業株式会社製KS-66)
10重量部の結晶性ポリエステルポリオールSA/HD3500と、45重量部の結晶性ポリエステルポリオールSA/HD2000と、20重量部の非結晶性ポリエステルポリオールAA/PG2000と、10重量部の非結晶性ポリエステルポリオールSA/IPA/HD/NPG3100と、15重量部のポリエーテルポリオールPPG400と、0.2重量%のパラフィンワックスと、0.05重量%の消泡剤と、0.1重量%の2,2’‐ジモルホリノジエチルエーテルを混合し、反応槽に仕込み、110℃に昇温した。昇温後、5Torrに減圧し、減圧下で3時間撹拌することによって原料の脱水を行った。その後、窒素ガスで反応槽を大気圧に戻し、NCO基と水酸基の数の割合がNCO / OH=1.22となるように2,4’‐MDIを添加し、90℃で4時間反応させてウレタンプレポリマーを得た。
その後、反応槽を120℃に昇温し、両末端にNCO基を有するポリオキシプロピレン(Desmodur VPLS 2397)を、ウレタンプレポリマー/ポリオキシプロピレンの比率が95/5、90/10、80/20、70/30となるようにしてそれぞれ添加し、5Torrに減圧し、1時間撹拌した。窒素ガスで反応槽内を大気圧に戻し、得られた各PURのNCO基濃度、ポットライフ、結晶化温度、固化時間を測定・評価した。
PURを市販の全自動4クランプ無線綴機(ホリゾン製BQ-470)の塗布装置に700g投入し、120℃で加熱、室温25℃、湿度60%の環境下でロールを連続回転させる。PURの粘度を一定間隔で測定し、粘度が20000mPasに達する時間より判断した。
○:粘度20000mPasに達する時間が1.5時間を超える
△:粘度20000mPasに達する時間が0.5時間を超えるが、1.5時間以下である。
×:粘度20000mPasに達する時間が0.5時間以下である
PURを市販の全自動4クランプ無線綴機(ホリゾン製BQ-470)で本の背に0.3mmの厚みで塗布したあと、塗布されたPUR表面を指先で触り、タックが無くなる時間で判断した。テスト時の室温は25℃とした。
○:塗布後、タックが無くなるまでの時間が60秒以下である
△:塗布後、タックが無くなるまでの時間が60秒を超えるが、90秒以下である
×:塗布後、タックが無くなるまでの時間が90秒を超える
又、ポリオキシプロピレンの配合比率が5〜30重量%(ウレタンプレポリマーが95〜70重量%)の範囲において、実用上大きな問題はなかったが、両末端にNCO基を有するポリオキシプロピレンが5重量%より少なくなると、十分なNCO基濃度が得られず、ポットライフが悪化する傾向が見られ、逆に30重量%より多くなると結晶性が低下し、塗布後の固化時間が長くなる傾向が見られた。
結晶性ポリエステルポリオールSA/HD3500とSA/HD2000、非結晶性のポリエステルポリオールAA/PG2000とSA/IPA/HD/NPG3100、ポリエーテルポリオールPPG400およびパラフィンワックス、消泡剤、触媒などの添加剤を、以下の表2に記載される量(重量割合)にて混合し反応槽に仕込み、110℃に昇温した、昇温後、5Torrに減圧し、減圧下で3時間撹拌することによって原料の脱水を行った。
窒素ガスで反応槽を大気圧に戻し、2,4’‐MDIを添加した後、90℃で4時間反応させてウレタンプレポリマーを調製した。この際、NCO基と水酸基の数の割合はNCO / OH=1.22とした。
その後、反応槽を120℃に昇温し、両末端にNCO基を有するポリオキシプロピレンをウレタンプレポリマーとポリオキシプロピレンの比率80/20の割合で混合した後、5Torrに減圧し、減圧下で1時間撹拌した。窒素ガスで反応槽内を大気圧に戻し、目的のPURを得た。実施例1の組成の詳細を以下の表2に示す。
実施例1と同様にして、表2に記載される組成を有した本発明のPURを調製した。
比較例1は市販のPUR(ホリゾン社製 HMR-115)とした。
両末端にNCO基を有するポリオキシプロピレンを添加せずに、MDIモノマーとして4,4’‐MDI(比較例2)、2,4’‐MDI(比較例3)を配合し、実施例1と同様にしてPURを調製した。比較例2,3の組成の詳細を以下の表2に示す。
MDIモノマーとして4,4’‐MDIを配合し、実施例1と同様にしてPURを調製した。比較例4,5の組成の詳細を以下の表2に示す。
(1)PURの溶融粘度の測定
120℃で溶融させたサンプルを回転粘度計(ブルックフィールド社製D・II+)でスピンドル回転数10rpmにて溶融粘度の測定を行った。
合成されたPURをテトラヒドロフランに溶かしGPCにて測定を行い、モノマーのピークを確認した。
JIS K1603-1985(ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート試験方法)の基準に準じて測定した。PURを乾燥トルエンに溶かし、そこに過剰のジブチルアミンを加え十分に反応させた後、未反応のジブチルアミンを塩酸標準溶液で逆滴定してNCO基濃度を求めた。
製本物の見開き性を良くするためには硬化後のPURの適切な柔らかさが必要であることから、硬化後のPURフィルムの弾性率と上降伏点応力で評価した。
この際、JIS K6251(加硫ゴムの引張試験方法)の基準に準じて測定した。
各組成物を0.5mm厚のシート状に形成し、1週間以上放置した後に、ダンベル状2号型で打ち抜き、試験片とした。この測定用試験片を全自動ゴム引張試験機(島津製作所製AGS-10kNG)に装着し、引張速度100mm/分の条件で引張試験を行い、試験片が破断に至るまでの応力及び伸び量を測定し、そこから弾性率、上降伏点応力を算出した。
製本用ホットメルトとしては製本機にて塗布した後の固化性が早くなければ本の変形等の問題も発生することから適切な固化時間が必要であり、PUR塗布後の固化性をPURの結晶化温度で評価した。
各樹脂の結晶化温度は、示差走査熱分析計(島津製作所製DSC・60)で測定し、測定は、25℃から昇温速度10℃/分にて150℃まで昇温し、次いで、-20℃まで降温速度-10℃/分にて降温する温度プロファイルを用いて、測定を行った。
全自動4クランプ無線綴機(ホリゾン製BQ-470)を用いて、A4サイズのコート紙(四六判連量73kg)を本身用紙として用いて、10mm厚の製本物を作製した。製本物の接着剤の厚さは、約0.3mmとした。製本時のPURの溶融温度は120℃とした。
製本物の製本強度の測定は、ページプルテスター(テスター産業株式会社製TE-4001)で行った。ページプルテスターによる製本強度の測定方法は、製本物をページプルテスターにセットし、強度測定を行う用紙をチャック部に巻き付け固定し、用紙を垂直に引き上げ、測定している用紙が製本物から引き抜かれたときの荷重をチャック部に連結されたプルゲージで測定し、そこから1ページ当たりの製本強度を算出した。製本強度の単位はkg/ページである。
製本強度の測定は、1冊の製本物につき中央付近および前後1/4付近の合計3枚の用紙について行い、1サンプルにつき3冊の製本物の強度を測定し、それらの平均値をそのサンプルの製本強度とした。
製本強度の測定は、製本後168時間経過時に行った。
アルミニウム板(25×100mm、厚さ1mm)、アクリル板(25×100mm、厚さ2mm)を基材として、JIS K6850に準じた引張りせん断接着強さ試験の試験片を作製した。試験片作成時のPURの溶融温度は120℃とした。
試験片を作成後に1週間以上放置した後に、測定用試験片を全自動ゴム引張試験機(島津製作所製AGS-10kNG)に装着し、引張速度10mm/分の条件で引張り、試験片が破断した時の最大荷重を測定し、そこから強度を算出した。
また、試験を行った際の試験片の破壊形態を記録した。基材と接着剤が界面で剥がれた場合は界面剥離、接着剤が凝集破壊した場合は凝集破壊、基材が破壊した場合は基材破壊とした。
上記表2の評価結果から、市販のPUR(ホリゾン社製 HMR-115)である比較例1は、残存モノマーが多い(MDIモノマー4.82%)。
又、比較例2は、4,4’‐MDIのみで合成されたPURであり、両末端にNCO基を有するポリオキシプロピレンが配合されていないことによって粘度が非常に高くなった。またNCO基濃度が0.96重量%で、非常に少ないことが分かった。
比較例3は、2,4’‐MDIの添加によりPURの溶融粘度は適切な値になったが、両末端にNCO基を有するポリオキシプロピレンが配合されていないことによって、NCO基濃度が少なくなった。又、この比較例3のPURは、引張せん断接着強さ試験の結果から、接着力が弱いことも確認された。
比較例4は、比較例2のPURに両末端にNCO基を有するポリオキシプロピレンが20重量%配合された組成を有するものであるが、十分に溶融粘度が下がらず、NCO基濃度は2重量%未満であることが分かった。
比較例5は、合成時に4,4’‐MDIモノマーの配合量を増やして粘度調整を行ったPURであり、その結果、合成されたPURは適切な溶融粘度になったが1.99%のモノマーが残存した。
これに対し、本発明のPUR(実施例1及び2)は、表2の結果から分かるように適切な溶融粘度に調整され、残存モノマー量は0.1%以下であった。又、NCO基濃度も2重量%以上であることが確認できた。更に、製本強度試験や引張りせん断接着強さ試験の結果から、製本用接着剤としての十分な接着力を有するものであることも確認された。
特に、本発明のPURは、製本用のホットメルト接着剤としての用途に適しており、優れた見開き性、固化性及び製本強度を有している。
Claims (4)
- 結晶性ポリエステルポリオールを含み、非結晶性ポリエステルポリオール及び/又は非結晶性ポリエーテルポリオールを含む混合物と、当該混合物中に存在する水酸基の数に対してNCO基の数が1.1〜1.4倍過剰となる量の2,4’‐ジフェニルメタンジイソシアネートとの反応生成物であるウレタンプレポリマーに、両末端にNCO基を有するポリオキシプロピレンが配合されており、前記ウレタンプレポリマー:前記NCO基を有するポリオキシプロピレンの割合が重量比率にて95:5〜70:30であることを特徴とする湿気硬化性ポリウレタンホットメルト接着剤。
- 前記結晶性ポリエステルポリオールが、セバシン酸/ヘキサンジオールのポリエステルポリオール、ドデカン二酸/エチレングリコールのポリエステルポリオール、ドデカン二酸/ヘキサンジオールのポリエステルポリオール、アジピン酸/ヘキサンジオールのポリエステルポリオール及び、ポリカプロラクトンから成るグループより選ばれたものであり、前記非結晶性ポリエステルポリオールがアジピン酸/プロピレングリコールのポリエステルポリオール、セバシン酸/イソフタル酸/ヘキサンジオール/ネオペンチルグリコールのポリエステルポリオール、フタル酸/ネオペンチルグリコールのポリエステルポリオール、アジピン酸/ヘキサンジオール/ネオペンチルグリコールのポリエステルポリオール、セバシン酸/プロピレングリコールのポリエステルポリオール、アジピン酸/イソフタル酸/テレフタル酸/ネオペンチルグリコール/エチレングリコールのポリエステルポリオール、イソフタル酸/エチレングリコール/ネオペンチルグリコール/ヘキサンジオール/プロピレングリコールのポリエステルポリオール、アジピン酸/エチレングリコール/ネオペンチルグリコール/ヘキサンジオールのポリエステルポリオール及び、アジピン酸/イソフタル酸/ヘキサンジオールのポリエステルポリオールから成るグループより選ばれたものであり、前記非結晶性ポリエーテルポリオールがポリプロピレングリコール及び/又はポリテトラメチレンエーテルグリコールであることを特徴とする請求項1に記載の湿気硬化性ポリウレタンホットメルト接着剤。
- 2,4’‐ジフェニルメタンジイソシアネートモノマーの残存量が0.1%以下であり、かつ、含有NCO基濃度が2.0重量%以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の湿気硬化性ポリウレタンホットメルト接着剤。
- 以下の工程A及びB:
工程A:結晶性ポリエステルポリオールと、非結晶性ポリエステルポリオール及び/又は非結晶性ポリエーテルポリオールとを含む混合物に、当該混合物中に存在する水酸基の数に対してNCO基の数が1.1〜1.4倍過剰となる量の2,4’‐ジフェニルメタンジイソシアネートを不活性ガス下で添加して反応させ、ウレタンプレポリマーを調製する工程、及び
工程B:両末端にNCO基を有するポリオキシプロピレンを準備し、前記工程Aで得られたウレタンプレポリマー:前記NCO基を有するポリオキシプロピレンの割合が重量比率にて95:5〜70:30となるように混合する工程
を含むことを特徴とする湿気硬化性ポリウレタンホットメルト接着剤の製造方法。
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