JP6344239B2 - 交通情報配信システム、セルラ通信システム、及び通信端末 - Google Patents

交通情報配信システム、セルラ通信システム、及び通信端末 Download PDF

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Description

本発明は、交通情報の配信システムに関する。
ITS(Intelligent Transport Systems)の代表例の1つに、カーナビゲーションシステム等の車載器を介した搭乗者への交通情報の提供がある。搭乗者に提供される交通情報は、例えば、渋滞情報、事故情報、および安全運転支援情報などである。安全運転支援情報は、例えば、危険箇所(e.g. 急カーブ、トンネル、事故多発化箇所)を示す情報、推奨走行速度、及び道路気象情報などである。車載器は、典型的には、道路脇に設置された路側無線装置(以下、RSU(Road-Side Unit)と呼ぶ)との無線通信によって交通情報を受信する。そして、車載器は、音声、テキスト、若しくは画像、又はこれらの組み合わせによって搭乗者に交通情報を通知する。
例えば日本では、DSRC(Dedicated Short Range Communications)を用いたITSスポットサービスが実用化されている。DSRCは、5.8GHz帯のISM(Industry-Science-Medical)バンドを使用する。ITSスポットサービスでは、ITSスポットと呼ばれるRSUから車載器に交通情報が送られる。
一方、セルラ通信ネットワークの分野では、複数の通信端末(i.e. 移動局)に対して一斉送信情報の同報配信を行うシステムが知られている。一斉送信情報の典型的な例は、緊急情報である。緊急情報は、例えば、地震及び津波等の災害に関する緊急的なメッセージを含む。3GPP(3rd Generation Partnership Project)は、CBS(Cell Broadcast Service)及びETWS(Earthquake and Tsunami Warning System)として、緊急情報の同報配信のためのアーキテクチャ及びプロトコルを規定している。
UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)における緊急情報の配信手順は、CBSとして 3GPP TS 23.041に規定されている。また、EPS(Evolved Packet System)における緊急情報の配信手順は、3GPP TS 23.401の5.12章に"Warning message delivery procedure"として規定されている。UMTS及びEPSにおける緊急情報の配信ネットワークの構成図を図17に示す。また、図18は、3GPP TS 23.041に記載されているUMTSにおける緊急情報の配信手順を示すシーケンス図である。図19は、3GPP TS 23.401の5.12章に記載されているEPSにおける緊急情報の配信手順を示すシーケンス図である。
図17〜図19に記載されたCBE(Cell Broadcast Entity)は、緊急情報の送信要求を行う装置・システムである。例えば、緊急地震速報を送信する気象庁のサーバ等がCBEに相当する。CBC(Cell Broadcast Center)は、CBEから緊急情報の送信要求を受信し、緊急情報の配信エリアを決定し、緊急情報の内容を決定する。配信エリアは、CBEから受信した緊急情報の送信要求に含まれている対象地域を特定するための情報に基づいて、セクタ単位、セル単位、位置登録エリア(e.g. ルーティングエリア、トラッキングエリア)単位、又は通信事業者が定めるその他の任意のエリア単位で決定される。
UMTSの場合、CBCは、RNC(Radio Network Controller)又はSGSN(Serving GPRS Support Node)との間にインタフェースを持つ。図17及び図18の例では、CBCは、RNCと接続されている。CBCは、RNCにWrite-Replaceメッセージを送信する。Write-Replaceメッセージは、移動局に配信すべき緊急情報の内容、及び配信エリアの指定を含む。RNCは、Write-Replaceメッセージに基づいて、緊急情報の配信を行うべき基地局(NodeB)を決定し、緊急情報のブロードキャストを対象の基地局(NodeB)に要求する。
UMTSのCBSの場合、緊急情報は、"CBS message"と呼ばれ、ダウンリンクの論理チャネルであるCTCH(Common Traffic Channel)を用いて伝送される。ダウンリンクCTTHは、トランスポートチャネルであるFACH(Forward Access Channel)にマッピングされ、物理チャネルであるS−CCPCH(Secondary Common Control Physical Channel)において送信される。また、基地局(NodeB)は、ダウンリンクCTTHの送信を示すCTTH Indicator を報知情報として送信する。具体的には、CTTH Indicatorは、P−CCPCH(Primary Common Control Physical Channel)で送信される報知情報(BCCH(Broadcast Control Channel))の1つとして送信される。さらに、基地局(NodeB)は、報知情報(BCCH)に変更があることを示すページングメッセージをS−CCPCHにおいて送信することで、待ち受け状態の移動局に報知情報の受信を促す。
UMTS/UTRAN(UMTS Terrestrial Radio Access Network)では、待ち受け状態(CELL_PCH状態、URA_PCH状態)の移動局(UE(User Equipment))は、ページングメッセージの受信に応じて、報知情報(BCCH)に含まれるCTTH Indicatorを取得する。そして、移動局は、CTTH Indicatorがセットされている場合に、CTTHのモニタを開始し、緊急情報を受信する。
さらに、CBSの拡張としてETWS(Earthquake and Tsunami Warning System)が3GPPにおいて規定されている。ETWSでは、報知情報に変更があることを示すページングメッセージを用いて、Primary Notificationメッセージを送信する。Primary Notificationは、"Warning Type"を含む。移動局は、CTTHで送信されるSecondary Notification としての"CBS message"の受信処理を完了する前に、ページングメッセージ(Primary Notification)の受信に応じてユーザーへの警告動作(e.g. ポップアップ表示、警報音の出力)をいち早く開始することができる。また、ページングメッセージを用いることで、通信状態(CELL_DCH状態)の移動局も緊急情報を受信することができる利点もある。
図19に示されているEPSにおける緊急情報の配信も、上述したUMTSのCBSとほぼ同様のアーキテクチャで行われる。ただし、EPSでは、CBCはMME(Mobility Management Entity)に接続されており、緊急情報はMMEを介して基地局(eNodeB)に供給される。基地局(eNodeB)は、緊急情報が配信されることを示すETWS Indicationビットを、ページングメッセージを用いて送信する。ページングメッセージは、PCH(Paging Channel)にマッピングされ、PDSCH(Physical Downlink Shared Channel)において送信される。そして、基地局(eNodeB)は、"ETWS Message"と呼ばれる緊急情報を報知情報(SIB(System Information Block))に含めて送信する。ETWS Messageは、Primary Notificationとしての"Warning type"と、Secondary Notificationとしての"Warning message"を含む。例えば、"Warning type"はSIB10にて送信され、"Warning message"はSIB11にて送信される。基地局(eNodeB)は、緊急情報(ETWS Message)をBCCH(Broadcast Control Channel)/DL−SCH(Downlink Shared Channel)/PDSCH(Physical Downlink Shared Channel)を用いてセル内に報知する。
EPS/E−UTRAN(Evolved UTRAN)の移動局は、待ち受け状態(RRC_IDLE状態)及び通信状態(RRC_CONNECTED状態)のいずれであっても、少なくともDefault Paging Cycleに1度はページングメッセージの受信を試みる。そして、移動局は、ETWS Indicationビットがセットされたページングメッセージを受信したことに応じて、緊急情報を含む報知情報(SIB)の受信を開始する。
なお、緊急情報は、特許文献1及び2に開示されているように、MBMS(Multimedia Broadcast Multicast Service)方式を用いて同報配信されてもよい。
特開2011−61831号公報 国際公開第2006/066629号
ITSスポットサービスのためのRSUは、都市間高速道路では約10〜15kmおきに設置され、都市内高速道路では約4kmおきに設置される。ただし、ITSスポットサービスで用いられるDSRCの通信距離は、数m〜30m程度に制限される。つまり、ITSスポットサービスでは、RSUは、道路を走行しながらRSU近傍を通過する自動車と次々に通信を行う。言い換えると、自動車に設置された車載器(つまり通信端末)は、4kmあるいは10km程度走行する度にRSUと通信することができる。
DSRCを用いるITSスポットサービスは、通信距離が短いために、自動車のいる場所に特化した交通情報を提供できる。しかしながら、自動車に設置された車載器(通信端末)は、RSUに近づくまで通信を行うことができず、最新の情報を入手することができない。例えば、10km間隔でRSUが設置されている場合を考えると、時速100kmで走行する自動車は、6分に1回のみRSUと通信できる。なお、渋滞などのために自動車の走行速度が遅い場合には、自動車がRSUと通信してから次のRSUと通信できるまでの間隔は当然に長くなる。
以上の考察から理解されるように、ITSスポットサービス等のRSUと車載器(通信端末)との狭域通信を利用する場合、最新の交通情報を遅滞なくリアルタイムに搭乗者に提供することができないおそれがある。本発明の目的の1つは、最新の交通情報を遅滞なく搭乗者に提供することが可能な交通情報配信システム、セルラ通信システム、通信端末、交通情報サーバ、並びにこれらに関する方法及びプログラムを提供することである。
第1の態様では、交通情報配信システムは、セルラ通信ネットワーク、交通情報サーバ、及び通信端末を含む。前記セルラ通信ネットワークは、待ち受け状態の複数の移動局が受信可能なダウンリンク物理チャネルを用いて一斉送信情報を同報配信するよう構成される。前記交通情報サーバは、配信エリア内への交通情報の同報配信を前記セルラ通信ネットワークに要求するよう構成される。前記通信端末は、自動車に配置され、前記一斉送信情報として配信される前記交通情報を前記セルラ通信ネットワークを介して受信するよう構成される。
第2の態様では、セルラ通信システムは、配信サーバ、及びネットワークを含む。前記配信サーバは、配信エリア内への交通情報の同報配信の要求を交通情報サーバから受信する。前記ネットワークは、前記配信サーバと通信し、前記配信エリアに対応した少なくとも1つのセルを含む第1のセル群において、待ち受け状態の複数の移動局が受信可能なダウンリンク物理チャネルを用いて前記交通情報を同報配信する。
第3の態様では、通信端末は、セルラ通信部、及び制御部を含む。前記セルラ通信部は、待ち受け状態の複数の移動局が受信可能なダウンリンク物理チャネルにおいてセルラ通信ネットワークから同報配信される交通情報を受信する。前記制御部は、前記交通情報をユーザーに通知するよう制御する。
第4の態様では、交通情報サーバは、決定部、及び通信部を含む。前記決定部は、交通情報の配信エリアを決定する。前記通信部は、前記配信エリアに対応した少なくとも1つのセルにおいて、待ち受け状態の複数の移動局が受信可能なダウンリンク物理チャネルを用いて前記交通情報を同報配信するために、セルラ通信ネットワーク内の配信サーバと通信する。
第5の態様では、通信端末の制御方法は、
(a)待ち受け状態の複数の移動局が受信可能なダウンリンク物理チャネルにおいてセルラ通信ネットワークから同報配信される交通情報を受信すること、及び
(b)前記交通情報をユーザーに通知すること、
を含む。
第6の態様では、交通情報サーバの制御方法は、
(a)交通情報の配信エリアを決定すること、及び
(b)前記配信エリアに対応した少なくとも1つのセルにおいて、待ち受け状態の複数の移動局が受信可能なダウンリンク物理チャネルを用いて前記交通情報を同報配信するために、セルラ通信ネットワーク内の配信サーバと通信すること、
を含む。
第7の態様では、プログラムは、上述した第5の態様に係る通信端末の制御方法をコンピュータに行わせるための命令群を含む。
第8の態様では、プログラムは、上述した第6の態様に係る交通情報サーバの制御方法をコンピュータに行わせるための命令群を含む。
上述した態様によれば、最新の交通情報を遅滞なく搭乗者に提供することが可能な交通情報配信システム、セルラ通信システム、通信端末、交通情報サーバ、並びにこれらに関する方法及びプログラムを提供できる。
第1の実施形態に係る交通情報配信システムの構成例を示す図である。 第1の実施形態に係る交通情報配信システムでの交通情報の配信手順を示すシーケンス図である。 第1の実施形態に係る通信端末の構成例を示す図である。 第1の実施形態に係る交通情報サーバの構成例を示す図である。 第2の実施形態に係る交通情報配信システムの構成例を示す図である。 第3の実施形態に係るセルラ通信システムの動作の一例を示すフローチャートである。 第3の実施形態に係るセルラ通信システムの動作の一例を示すフローチャートである。 第4の実施形態に係る通信端末の構成例を示すブロック図である。 第4の実施形態に係る通信端末の動作の一例を示すフローチャートである。 第5の実施形態に係る通信端末の構成例を示すブロック図である。 第5の実施形態に係る通信端末の動作の一例を示すフローチャートである。 第6の実施形態に係る通信端末の構成例を示すブロック図である。 第7の実施形態に係る交通情報配信システムの構成例を示す図である。 第7の実施形態に係るセルラ通信システムの動作の一例を示すフローチャートである。 第7の実施形態に係るセルラ通信システムの動作の一例を示すフローチャートである。 第7の実施形態に係る交通情報サーバの構成例を示すブロック図である。 背景技術に係るUMTS及びEPSにおける一斉送信情報(e.g. 緊急情報)の配信ネットワークの構成を示す図である。 背景技術に係るUMTSにおける一斉送信情報(e.g. 緊急情報)の配信手順を示すシーケンス図である(UMTSの場合)。 背景技術に係るEPSにおける一斉送信情報(e.g. 緊急情報)の配信手順を示すシーケンス図である(EPSの場合)。
以下では、具体的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面において、同一又は対応する要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略される。
<第1の実施形態>
図1は、本実施形態に係る交通情報配信システム1の構成例を示すブロック図である。交通情報配信システム1は、セルラ通信システム10、自動車500に配置される通信端末200、及び交通情報サーバ300を含む。セルラ通信システム10は、待ち受け状態の複数の移動局(通信端末200を含む)が受信可能なダウンリンク物理チャネルを用いて一斉送信情報を同報配信するよう構成されている。セルラ通信システム10によるこのような同報配信を以下ではセルブロードキャストと呼ぶ場合もある。図1に示したセルラ通信システム10は、セルブロードキャストに関するノードとして、同報配信サーバ100、制御ノード110、及び基地局120を含む。
セルラ通信システム10は、例えば、UMTS、EPS、又はCDMA2000システムである。セルラ通信システム10は、例えば、CBS、ETWS、又はBC−SMS(Broadcast Short Message Service)によってセクタ単位、セル単位、複数セル単位、又は位置登録エリア単位で一斉送信情報を送信してもよい。なお、BC−SMSは、3GPP2(Third Generation Partnership Project 2)のCDMA2000において標準化された同報配信方式である。以下では、セルラ通信システム10による一斉送信情報の同報配信に関して簡単に説明する。
同報配信サーバ100は、UMTS又はEPSにおけるCBC(Cell Broadcast Center)に相当する。すなわち、同報配信サーバ100は、一斉送信情報を配信するセクタ、セル、セル群、又は位置登録エリアを決定する。制御ノード110は、同報配信サーバ100(CBC)とのインタフェースを有するノードである。EPSであればMME(Mobility Management Entity)が制御ノード110に相当し、UMTSであればRNC(Radio Network Controller)が制御ノード110に相当する。制御ノード110は、同報配信サーバ100から一斉送信情報の配信要求(e.g. Write-Replaceメッセージ、又はWrite-Replace Warning Request)を受信する。一斉送信情報の配信要求は、移動局(通信端末200を含む)に配信すべき一斉送信情報の内容、及び配信対象のセクタ、セル、セル群、又は位置登録エリアの指定を含む。制御ノード110は、セルブロードキャストを行うべき基地局120を決定し、一斉送信情報の同報配信を対象の基地局120に要求する。
基地局120は、セル130を管理し、移動局との間でアップリンク物理チャネル及びダウンリンク物理チャネルを用いた双方向の無線通信を行うことができる。セル130は、道路510をカバーする。EPSであればeNodeBが基地局120に相当し、UMTSであればNodeBが基地局120に相当する。基地局120は、制御ノード110からの一斉送信情報の配信要求(e.g. Broadcast Request、又はWrite-Replace Warning Request)の受信に応じて、一斉送信情報のセルブロードキャストを行う。基地局120は、一斉送信情報(e.g. CBS message又はETWS Message)を報知情報及びページングメッセージを用いて送信する。一斉送信情報を含む報知情報及びページングメッセージは、少なくとも待ち受け状態(i.e. E-UTRANのRRC_IDLE状態、UTRANのCELL_PCH状態若しくはURA_PCH状態)の移動局(通信端末200を含む)が受信可能なダウンリンク物理チャネル(e.g. E-UTRANのPDSCH、UTRANのP-CCPCH及びS-CCPCH)において送信される。
通信端末200は、セルラ通信システム10と通信可能な移動局の機能を有し、基地局120から配信される一斉送信情報を受信できるよう構成されている。通信端末200は、少なくとも待ち受け状態(e.g. E-UTRANのRRC_IDLE状態、UTRANのCELL_PCH状態若しくはURA_PCH状態)において一斉送信情報を受信する。待ち受け状態の通信端末200は、ユーザーデータの送信及び受信が不可能であり、セルラ通信システム10から送信されるページングメッセージを含むページングチャネルを受信する。通信端末200は、通信状態(e.g. E-UTRANのRRC_CONNECTED状態、又はUTRANのCELL_DCH状態)においても一斉送信情報を受信してもよい。EPS及びUMTSの移動局は、通信状態(e.g. E-UTRANのRRC_CONNECTED状態、又はUTRANのCELL_DCH状態)においてもページング信号の受信を行う。従って、通信端末200がEPS又はUMTSの移動局の機能を有する場合、通信端末200は、通信状態においても一斉送信情報を受信することができる。
通信端末200は、道路510を走行する自動車500に配置される。例えば、通信端末200は、自動車500に固定的に設置される車載器(e.g. カーナビゲーションシステム)であってもよい。また、通信端末200は、スマートフォン、又は携帯電話端末等の可搬型の端末であってもよい。通信端末200は、交通情報をユーザー(つまり、自動車500の搭乗者)に通知する。交通情報の通知は、音声、テキスト、若しくは画像、又はこれらの組み合わせによって行われてもよい。つまり、通信端末200は、ディスプレイ又はスピーカー等の出力デバイスに、交通情報に基づく音声、テキスト、及び画像などを出力すればよい。
交通情報サーバ300は、交通情報を一斉送信情報として配信するためにセルラ通信システム10と結合される。交通情報サーバ300は、配信エリア内への交通情報のセルブロードキャストをセルラ通信システム10に要求するよう構成されている。具体的には、交通情報サーバ300は、交通情報の内容および配信エリアを示す同報配信サーバ100に送信すればよい。
さらに、交通情報サーバ300は、交通情報の内容および配信エリアを決定してもよい。交通情報の内容および配信エリアを決定するためには、センサ情報、若しくは自動車500から収集されたプローブ情報、又はこれら両方を用いてもよい。センサ情報は、道路510の周辺に設置されたセンサ520(e.g. 車両感知のための光学式センサ)によって収集される情報である。プローブ情報は、自動車500から収集される情報であり、例えば、自動車500の位置情報、加速度情報、又は速度情報、若しくはアクセル操作情報、又はこれらの任意の組み合わせを含む。プローブ情報は、道路510の周辺に設置されたRSU530によって収集されてもよいし、セルラ通信システム10を介して収集されてもよい。図1に示された情報収集システム310は、センサ520、RSU530、又はセルラ通信システム10からセンサ情報、プローブ情報などを収集する。
既に述べたように、交通情報は、例えば、渋滞情報、事故情報、および安全運転支援情報などである。また、交通城情報は、渋滞の発生が予測される場合に、渋滞を回避又は緩和するようするよう自動車500を誘導するための情報であってもよい。例えば、交通情報サーバ300は、道路510の下り坂から上り坂への変化箇所を含む地域を配信エリアに決定し、速度低下への注意又は速度維持を促すメッセージを含む交通情報の配信を決定してもよい。また、交通情報サーバ300は、道路510の合流箇所(e.g. インターチェンジ、ジャンクション)を含む地域を配信エリアに決定し、道路510を走行中の自動車500を追い越し車線に誘導するメッセージを含む交通情報の配信を決定してもよい。
セルラ通信システム10は、交通情報サーバ300の要求に応答して、一斉送信情報として交通情報をセルブロードキャストする。同報配信サーバ100は、交通情報サーバ300から通知された配信エリアに対応するセクタ、セル、セル群、又は位置登録エリアを一斉送信情報(ここでは、交通情報)の配信先として決定すればよい。
図2は、本実施形態に係る交通情報の配信手順の一例を示すシーケンス図である。ステップS101では、交通情報サーバ300は、配信するべき交通情報の内容およびその配信エリアを決定する。ステップS102では、交通情報サーバ300は、交通情報およびその配信エリアを示す配信要求をセルラ通信システム10(具体的には同報配信サーバ100)に送信する。ステップS103では、セルラ通信システム10は、交通情報サーバ300からの配信要求の受信に応答して、交通情報を配信するべきセクタ、セル、セル群、又は位置登録エリアを決定する。
ステップS104では、セルラ通信システム10は、一斉送信情報としての交通情報をセル130に同報配信する。ステップS104における同報配信は、背景技術で述べたCBS、ETWS、又はBC−SMS等の配信手順と同様とすればよい。例えば、セルラ通信システム10は、報知情報及びページング信号を用いて一斉送信情報としての交通情報(e.g. CBS Message、又はETWS Message)を送信すればよい。
ステップS105では、通信端末200は、交通情報を受信し、自動車500の搭乗者に交通情報を通知する。
図3は、本実施形態に係る通信端末200の構成例を示すブロック図である。セルラ通信部201は、待ち受け状態の移動局が受信可能なダウンリンク物理チャネルにおいてセルラ通信ネットワークから同報配信される交通情報を受信する。制御部202は、交通情報をユーザー(つまり、自動車500の搭乗者)に通知する。
図4は、本実施形態に係る交通情報サーバ300の構成例を示すブロック図である。決定部301は、交通情報の配信エリアを決定する。決定部301は、例えば、センサ情報若しくはプローブ情報又はこれら両方に基づいて交通情報の配信エリアを決定すればよい。さらに、決定部301は、交通情報の内容を決定してもよい。通信部302は、同報配信サーバ100と通信し、交通情報の配信要求を同報配信サーバ100に送信する。
上述したように、本実施形態に係る交通情報配信システム1は、セルラ通信システム10(例えば、UMTS、EPS、又はCDMA2000)が有する一斉送信情報の同報配信機能を用いて、特定の配信エリアに対応するセクタ、セル、セル群、又は位置登録エリアに交通情報を配信する。セルラ通信システム10の基地局120(セル130)は、一般的に、DSRC方式のITSスポットサービスで利用されるRSU530に比べて大きなカバレッジを有する。このため、交通情報配信システム1は、ITSスポットサービスのRSU等に比べて広範囲に交通情報を一斉に送信できる。また、交通情報配信システム1は、移動局が待ち受け状態のまま受信可能なCBS、ETWS、又はBC−SMS等の配信方式を利用する。このため、通信端末200は、遅滞なく交通情報を受信することができる。したがって、本実施形態によれば、最新の交通情報を遅滞なく搭乗者に提供することができる。
<第2の実施形態>
本実施形態では、第1の実施形態に係るセルラ通信システム10の変形について説明する。図5は、本実施形態に係るセルラ通信システム10の構成例を示す図である。本実施形態に係るセルラ通信システム10は、交通情報サーバ300からの交通情報の配信要求に応答して、複数のセル又は複数のセル群にそれぞれ異なる一斉送信情報を同報配信する。図5の例では、セルラ通信システム10は、基地局120A、120B、及び120Cを含む。基地局120A、120B、及び120Cは、セル130A、130B、及び130Cをそれぞれ管理する。セル130A、130B、及び130Cは、道路510に道路に沿って配置され、道路510をカバーする。
図5の例では、セルラ通信システム10は、セル130Aにおいて交通情報に基づく第1のメッセージ(メッセージA)を同報配信し、セル130Aの周囲に位置するセル130Bに第1のメッセージとは異なる第2のメッセージ(メッセージB)を同報配信する。また、セルラ通信システム10は、セル130Aの周囲に位置するセル130Cに第1のメッセージとは異なる第3のメッセージ(メッセージC)を同報配信する。なお、セル130A、130B、及び130Cは、1つのセルではなく複数のセルを含むセル群又は位置登録エリアであってもよい。
第1のメッセージは、交通情報サーバ300が配信を要求した交通情報そのものとすればよい。これに対して、第2又は第3のメッセージは、通信端末200において車々間通信を介して受信され且つ交通情報に対応する第1の情報をユーザーに通知しないよう促してもよい。この案は、自動車500の間で車々間通信が利用できる場合に有効である。例えば、車々間通信を介して自動車500の間で交通情報を伝達することで、セルラ通信システム10を介した交通情報の配信をサポートしていない自動車500も交通情報を利用できる。しかしながら、セル130Aの外に位置している自動車500にまで車々間通信を介して交通情報が伝達されるおそれがある。セル130Aの外に位置する自動車500の搭乗者にこの交通情報を通知することは、交通情報サーバ300が求める動作ではない。したがって、車々間通信を介して受信した交通情報の通知を抑止するようセル130B(又は130C)内に位置する通信端末200に要求することで、不必要な交通情報が搭乗者に伝達されることを防止できる。
また、第2又は第3のメッセージは、通信端末200において車々間通信を介して受信され且つ交通情報に対応する第1の情報を他の通信端末200に転送しないよう促してもよい。これにより、セル130Aを超える範囲にまで交通情報が車々間通信を介してむやみに伝達されることを防止できる。
また、第1、第2、第3のメッセージは、互いに異なる速度制限内容、又は互いに異なる運転操作など示してもよい。例えば、セル130Aが渋滞発生箇所である場合、第1のメッセージ(メッセージA)はセル130Aに位置する通信端末200に低速走行(例えば、時速40km)を指示してもよい。一方、第2のメッセージ(メッセージB)は、渋滞発生箇所の手前に位置するセル130B内の通信端末200に対して、相対的に高速走行(例えば、時速60km)を指示してもよい。また、第3のメッセージ(メッセージC)は、渋滞発生箇所を通り過ぎた先に位置するセル130C内の通信端末200に対して、通常走行(例えば、時速100km)を指示してもよい。このようにすれば、渋滞発生箇所付近での自動車500の走行を詳細に制御することができる。また、この制御は、渋滞に限らずその他の交通障害に関して応用することができる。
<第3の実施形態>
本実施形態では、第1の実施形態に係る通信端末200の変形について説明する。本実施形態における交通情報配信システム1の構成例は、図1と同様とすればよい。本実施形態では、通信端末200は、一斉送信情報としての交通情報を受信した後に、交通情報の受信のためにダウンリンク物理チャネルを繰り返し受信することを抑止する。CBS、ETWS、又はBC−SMSが地震情報の配信に使用される場合、セルラ通信システムは、通常、地震情報を一回だけ配信すればよい。しかしながら、第1の実施形態で述べた交通情報の配信では事情が異なる。つまり、交通情報で通知される渋滞・障害・気象条件などが継続している間、セルラ通信システム10は、交通情報を一斉送信情報として継続的に同報配信する必要がある。一斉送信情報が継続的に同報配信されると、通常の通信端末は、ダウンリンク物理チャネル(e.g. E-UTRANのPDSCH、UTRANのP-CCPCH及びS-CCPCH)を繰り返し受信してしまう。これに対して、本実施形態の通信端末200は、交通情報の受信のためにダウンリンク物理チャネルを繰り返し受信することを抑止するため、同じ交通情報を繰り返し受信せず、消費電力を低減できる。
図6及び図7のフローチャートは、本実施形態に係る通信端末200の動作例を示している。図6に示す第1の例では、通信端末200は、セルブロードキャストによって配信される交通情報を受信する(ステップS201)。そして、通信端末200は、交通情報を受信したセルと同一セル内、同一セル群内、又は同一位置登録エリア内において、交通情報の受信のためにダウンリンク物理チャネルを繰り返し受信することを抑止する(ステップS202)。
図7に示す第2の例では、通信端末200は、セルブロードキャストによって配信される交通情報を受信する(ステップS301)。そして、通信端末200は、交通情報を受信してから所定期間内において、交通情報の受信のためにダウンリンク物理チャネルを繰り返し受信することを抑止する(ステップS302)。
<第4の実施形態>
本実施形態では、第1の実施形態に係る通信端末200の変形について説明する。本実施形態における交通情報配信システム1の構成例は、図1と同様とすればよい。本実施形態では、通信端末200は車々間通信機能を有する。図8は、本実施形態の通信端末200の構成例を示すブロック図である。車々間通信部203は、他の自動車500に配置された他の通信端末との間で無線通信を行う。例えば、車々間通信部203は、セルラ通信部201を介してセルラ通信システム10より受信した交通情報を他の通信端末に転送してもよい。また、車々間通信部203は、他の通信端末から交通情報を受信してもよい。区別のために、セルラ通信システム10より受信した交通情報を「交通情報X」と呼び、車々間通信部203を介して送信又は受信される交通情報を「交通情報Y」と呼ぶ。
図9のフローチャートは、本実施形態に係る通信端末200の動作例を示している。
ステップS401では、通信端末200は、車々間通信によって他の通信端末から交通情報Yを受信する。ステップS402では、通信端末200は、交通情報Yに対応する交通情報Xをセルラ通信システム10から受信済みであるか否かを判定する。交通情報Xが交通情報Yに対応するとは、例えば、これら2つの情報が同一内容であること、又は同一ジャンル(例えば、渋滞、合流注意、又は気象条件)に属することを意味する。交通情報Yに対応する交通情報Xを受信済みでない場合(ステップS402でNO)、通信端末200は、受信した交通情報Yを他の端末に転送する(ステップS403)。一方、交通情報Yに対応する交通情報Xを受信済みである場合(ステップS402でYES)、通信端末200は、交通情報Yの転送を抑止する(ステップS404)。
図9に示した動作によれば、交通情報Yが無制限に伝搬することを抑止できる。また、通信端末200がセルラ通信システム10から直接的に受信した交通情報Xは、車々間通信で受け取った交通情報Yよりも信頼できる場合が考えられる。図9に示した動作によれば、セルラ通信システム10を介して受信した信頼性の高い情報を優先することができる。例えば、通信端末200は、交通情報Yに代えて交通情報Xを他の通信端末に転送してもよい。
<第5の実施形態>
本実施形態では、第1の実施形態に係る通信端末200の変形について説明する。本実施形態における交通情報配信システム1の構成例は、図1と同様とすればよい。本実施形態では、通信端末200は、セルラ通信システム10からセルブロードキャストされる交通情報を受信したことに応答して、プローブ情報の報告動作を変更する。既に述べたように、プローブ情報は、自動車500から収集される情報であり、例えば、自動車500の位置情報、加速度情報、又は速度情報、若しくはアクセル操作情報、又はこれらの任意の組み合わせを含む。プローブ情報は、例えば、同報配信サーバ100、交通情報サーバ300、情報収集システム310、又はその他の装置によって収集される。通信端末200は、セルラ通信システム10を介してプローブ情報を送信してもよいし、道路510の近傍に設置されたITSスポット等のRSUを介してプローブ情報を送信してもよい。
通信端末200によるプローブ情報の報告動作の変更は、例えば、(a)プローブ情報の報告を開始すること、(b)プローブ情報の報告を停止すること、及び(c)プローブ情報の報告周期を変更すること、のうち少なくとも1つを含む。例えば、交通情報の受信に応答して通信端末200がプローブ情報の報告動作を開始したり、報告周期を短くしたりすることで、交通情報サーバ300又は情報収集システム310等は、交通情報を通知したことによる渋滞回避又は緩和などの効果を検証することができる。交通情報サーバ300は、プローブ情報をモニタし、交通情報の通知効果が十分でない場合に、交通情報の内容変更、または通信端末200による交通情報の通知方法の変更(例えば、警告音の変更)などを行なってもよい。
図10は、本実施形態に係る通信端末200の構成例を示すブロック図である。図10に示されたプローブ情報報告部204は、セルラ通信システム10を介してプローブ情報を送信する。制御部202は、交通情報の受信に応じて、プローブ情報報告部204によるプローブ情報の報告動作を制御する。
図11のフローチャートは、本実施形態に係る通信端末200の動作例を示している。ステップS501では、通信端末200は、セルブロードキャストによって配信される交通情報を受信する。ステップS502では、通信端末200は、交通情報を受信に応答して、プローブ情報の報告動作を変更する。
<第6の実施形態>
本実施形態では、第1の実施形態に係る通信端末200の変形について説明する。本実施形態における交通情報配信システム1の構成例は、図1と同様とすればよい。本実施形態では、通信端末200は、セルラ通信システム10を介した交通情報(交通情報Xと呼ぶ)と、道路510周辺に設置されたRSU530を介した他の交通情報(交通情報Zと呼ぶ)の両方を受信した場合に、これら2つの交通情報X及びZの優先順位付けを行う。通信端末200は、例えば、2つの交通情報X及びZのうち優先順位の高い一方のみを搭乗者に通知してもよい。同様の交通情報が複数通知されたり、異なる交通情報が通知されたりすると搭乗者を混乱させる要因となる。本実施形態の優先制御によれば、搭乗者に混乱をもたらすこれらの状況を回避することができる。
例えば、RSUを介した交通情報Zに対して高い信頼性が設定されている場合、通信端末200は、交通情報X及びZの両方を受信した場合に、交通情報Zを優先的にユーザーに通知してもよい。一方、セルラ通信システム10を介した交通情報Xに対して高い信頼性が設定されている場合、通信端末200は、交通情報X及びZの両方を受信した場合に、交通情報Xを優先的にユーザーに通知してもよい。
図12は、本実施形態に係る通信端末200の構成例を示すブロック図である。図12に示されたDSRC通信部205は、DSRC方式によってRSU530と通信する。DSRC通信部205は、RSU530から受信した交通情報Zを制御部202に送る。図12に示された制御部202は、2つの交通情報X及びZの優先順位付けを行い、搭乗者に対する交通情報の通知を制御する。
<第7の実施形態>
本実施形態では、第1の実施形態に係るセルラ通信システム10の変形について説明する。図13は、本実施形態に係るセルラ通信システム10の構成例を示す図である。本実施形態では、通信端末200は、セルブロードキャストされた交通情報の受信状況を示す確認応答をセルラ通信システム10に送信できるよう構成されている。より好ましくは、通信端末200は、ユーザーデータの送受信が可能な通信状態(e.g. E-UTRANのRRC_CONNECTED状態、又はUTRANのCELL_DCH状態)に遷移することなく待ち受け状態(e.g. E-UTRANのRRC_IDLE状態、UTRANのCELL_PCH状態若しくはURA_PCH状態)のままで、交通情報の受信状況を示す確認応答をセルラ通信システム10に送信できるよう構成されている。セルラ通信システム10は、複数の通信端末200から、交通情報の受信状況を示す確認応答を受信できるよう構成されている。
待ち受け状態の通信端末200とセルラ通信システム10の間で緊急情報に関する確認応答の送受信を行うためには、通信端末200は、アクセス層(Access Stratum)で終端されるシグナリングメッセージを用いて確認応答を送信すればよい。アクセス層(Access Stratum)で終端されるシグナリングメッセージとは、Access Stratumのプロトコルで用いられるシグナリングメッセージである。Access Stratumのプロトコルは、無線アクセスネットワーク(i.e. UTRAN又はE-UTRAN)内のノード、つまりeNodeB、NodeB、又はRNCによって終端される信号を取り扱うプロトコルである。E−UTRAN及びUTRANの場合、Access Stratumのプロトコルは、RRC(Radio Resource Control)、RLC(Radio Link Control)、及びMAC(Medium Access Control)を含む。
より具体的には、通信端末200は、レイヤ3の制御プレーン(Cプレーン)プロトコルであるRRCのシグナリングメッセージ(RRCメッセージ)を用いて確認応答を送信するとよい。この場合、確認応答は、セルラ通信システム10内におけるRRCを終端するノードによって受信される。すなわち、E−UTRANであれば、基地局(eNodeB)120がRRCメッセージを用いて送信された確認応答を受信する。また、UTRANであれば、典型的には、制御ノード(RNC)110がRRCメッセージを用いて送信された確認応答を受信する。なお、UTRANの基地局(NodeB)120が、RRCメッセージをモニタすることで、確認応答を受信してもよい。
続いて、待ち受け状態の通信端末200が交通情報に関する確認応答を送信するために使用可能な論理チャネル、トランスポートチャネル、及び物理チャネルについて具体的に説明する。E−UTRANの場合、待受状態は、RRC_IDLE状態に相当する。RRC_IDLE状態の通信端末200は、通信状態(RRC_CONNECTED状態)に遷移することなく、言い換えるとセルラ通信システム10との間にRRC(Radio Resource Control)コネクションを設定することなく、確認応答を送信する。そのために、通信端末200は、RRCコネクションを要求するために送信されるRRC Connection Requestメッセージと同様に、物理チャネルPUSCH(Physical Uplink Shared Channel)において送信されるトランスポートチャネルUL-SCH(Uplink Shared Channel)及び論理チャネルCCCH(Common Control channel)を用いて、基地局(eNodeB)120に確認応答を送信すればよい。
UTRANの場合、待受状態は、CELL_DCH状態又はCELL_FACH状態に相当する。CELL_DCH状態又はCELL_FACH状態の通信端末200は、通信状態(CELL_DCH状態)に遷移することなく、言い換えるとアップリンク個別物理チャネル(DPDCH(Dedicated Physical Data Channel)及びDPCCH(Dedicated Physical Control Channel))の割り当てを受けることなく、確認応答を送信する。そのために、通信端末200は、物理チャネルPRACH(Physical Random Access Channel)において送信されるトランスポートチャネルRACH(Random Access Channel)及び論理チャネルCCCH(Common Control Channel)を用いて、基地局(NodeB)120を経由して制御ノード(RNC)110に確認応答を送信すればよい。
通信端末200からの確認応答を受信したセルラ通信システム10内のノード(基地局120又は制御ノード110)は、交通情報の配信経路上のさらに上位のノード(制御ノード110又は同報配信サーバ100)に対して、通信端末200からの確認応答を転送してもよい。このとき、通信端末200からの確認応答は、そのまま個別に転送されてもよいし、各ノードにおいて適宜集約して転送されてもよい。
上述したように、本実施形態の好ましい例では、各通信端末200は、待ち受け状態(e.g. E-UTRANのRRC_IDLE状態、UTRANのCELL_PCH状態若しくはURA_PCH状態)のままで、セルブロードキャストされた交通情報の受信状況を示す確認応答をセルラ通信システム10に送信する。また、セルラ通信システム10は、待ち受け状態のままの複数の通信端末200から、交通情報の受信状況を示す確認応答を受信する。したがって、通信端末200はユーザーデータの送受信が可能な通信状態に遷移する必要がない。また、セルラ通信システム10に配置されたノード(基地局、MME、RNC、S−GW、SGSN等)と通信端末200との間で通信端末200の状態遷移のためのシグナリングが多発することもない。これにより、本実施形態の好ましい例は、セルラ通信システム10からセルブロードキャストされた交通情報に対する通信端末200による確認応答の送信をセルラ通信システム10の負荷増大を抑制しながら効率的に行うことができる。
続いて以下では、交通情報に対する確認応答の収集手順の具体例について説明する。図14は、セルラ通信システム10がEPSである場合の具体例を示すシーケンス図である。ステップS601では、通信端末200は、待ち受け状態(RRC_IDLE状態)であり、ページング信号を周期的に且つ間欠的に受信する。ステップS602では、セルラ通信システムから通信端末200に交通情報(ETWS Message)が同報配信される。なお、ステップS602における同報配信は、背景技術で述べた配信手順(図19)と同様とすればよく、第1の実施形態でも述べたように報知情報及びページング信号を用いて緊急情報(ETWS Message)を送信すればよい。したがって、ここでは交通情報の同報配信手順に関する詳細説明を省略する。
ステップS603では、通信端末200は、待ち受け状態のままで、交通情報の受信状況に関する確認応答(Ack send Request)を基地局(eNodeB)120に送信する。図14の例では、RRCメッセージを用いて確認応答が送信される。また、図14の例は、確認応答が交通情報の正常受信を示すACKである場合について示している。確認応答(Ack send Request)は、通信端末200により受信された交通情報を特定可能な識別子(メッセージID)と、送信元の通信端末200の識別子(例えば、IMSI(International Mobile Subscriber Identity)、IMEI(International Mobile Equipment Identity)、TMSI(Temporary Mobile Subscriber Identity)、又はM−TMSI(MME-TMSI))を含む。
ステップS604では、基地局120が確認応答を受信したことを示す応答を通信端末200に送信する。なお、基地局120の負荷及び無線アクセスネットワークの輻輳を回避するため、ステップS604の応答送信は省略されてもよい。
ステップS605では、基地局120は、複数の通信端末200から受信した複数の確認応答を集約し、複数の通信端末200からの確認応答を統合するように編集された確認応答レポート(Ack Report)を作成する。ステップS606では、基地局120は、確認応答レポートを制御ノード(MME)110に送信する。確認応答レポートは、交通情報を特定可能な識別子(メッセージID)と、このメッセージIDに対応する確認応答の送信元である複数の通信端末200の識別子リスト(例えば、TMSIのリスト)を含む。なお、ステップS606における確認レポートの送信は、基地局(eNodeB)120と制御ノード(MME)110の間で利用可能な制御インタフェース(e.g. S1-MMEインタフェース)を用いて行うとよい。
ステップS607では、制御ノード(MME)110は、複数の基地局120の各々から確認応答レポートを受信する。そして、制御ノード110は、受信した複数の確認応答レポートをさらに集約し、複数の基地局120からのレポートを統合するように編集された確認応答レポートを作成し、これを同報配信サーバ(CBC)100に送信する(ステップS608)。
次に、UMTSの場合について説明する。図15は、セルラ通信システム10がUMTSである場合の確認応答の収集手順の一例を示すシーケンス図である。ステップS701では、通信端末200は、待ち受け状態(CELL_PCH状態又はURA_PCH状態)であり、ページング信号を周期的に且つ間欠的に受信する。ステップS702では、セルラ通信システム10から通信端末200に交通情報(CBS Message)が同報配信される。なお、ステップS702における同報配信は、背景技術で述べた配信手順(図18)と同様とすればよく、実施の形態1でも述べたように報知情報及びページング信号を用いて交通情報(CBS Message)を送信すればよい。したがって、ここでは交通情報の同報配信手順に関する詳細説明を省略する。
ステップS703では、通信端末200は、待ち受け状態のままで、交通情報の受信状況に関する確認応答(Ack send Request)を制御ノード(RNC)110に送信する。図15の例では、RRCメッセージを用いて確認応答が送信される。また、図15の例は、確認応答が交通情報の正常受信を示すACKである場合について示している。確認応答(Ack send Request)は、交通情報を特定可能な識別子(メッセージID)と、送信元の通信端末200の識別子(例えば、IMSI、IMEI、TMSI、又はP−TMSI(Packet TMSI))を含む。
ステップS704では、制御ノード110が確認応答を受信したことを示す応答を通信端末200に送信する。なお、制御ノード110の負荷及び無線アクセスネットワークの輻輳を回避するため、ステップS704の応答送信は省略されてもよい。
ステップS705では、制御ノード110は、複数の通信端末200から受信した複数の確認応答を集約し、複数の通信端末200からの確認応答を統合するように編集された確認応答レポート(Ack Report)を作成する。ステップS706では、制御ノード110は、確認応答レポートを同報配信サーバ(CBC)100に送信する。確認応答レポートは、交通情報を特定可能な識別子(メッセージID)と、このメッセージIDに対応する確認応答の送信元である複数の通信端末200の識別子リスト(例えば、TMSIのリスト)を含む。
続いて、交通情報の同報配信に対する通信端末200の応答(例えば、確認応答レポート)を受信したセルラ通信システム10又は交通情報サーバ300の動作の例について説明する。一例において、セルラ通信システム10又は交通情報サーバ300は、複数の通信端末200からの確認応答の受信状況に応じて、交通情報の配信方法を変更する。交通情報の配信方法の変更は、例えば、(a)道路510周辺に設置されたRSU530を含む高度交通システム(ITS)を使用して交通情報を配信すること、(b)通信端末200の車々間通信機能を使って他の通信端末に交通情報を転送すること、及び(c)通信端末200の車々間通信機能によって交通情報を他の通信端末に転送する際のホップ数上限を変更すること、のうち少なくとも1つを含む。
例えば、複数の通信端末200からの確認応答の受信数が閾値以下である場合に、セルブロードキャストによる交通情報が十分に受信されていないと判断できる。このため、セルラ通信システム10又は交通情報サーバ300は、確認応答の受信数が閾値以下である場合に、他の配信方法、例えばRSU530からの配信、又は車々間通信機能を用いた配信他の配信など、を利用してもよい。また、セルラ通信システム10又は交通情報サーバ300は、確認応答の受信数が閾値以下である場合に、車々間通信でのホップ数上限を大きくしてもよい。これらの手法によれば、セルブロードキャストによる交通情報の配信が十分に機能していない状況において、他の通信手段を利用して交通情報を自動車500(通信端末200)に伝達することができる。
図16は、交通情報の配信方法を変更可能な交通情報サーバ300の構成例を示すブロック図である。図16に示された決定部301は、通信部302を介して、セルラ通信システム10によって収集された確認応答レポートを受信する。確認応答レポートは、セルラ通信された交通情報の複数の通信端末200による受信状況を示す。決定部301は、確認応答レポートに基づき、必要に応じて交通情報の配信方法を変更する。
<その他の実施形態>
上述した第1〜第7の実施形態は、適宜組み合わせて実施されてもよい。
また、第1〜第7の実施形態では、セルラ通信システム10がEPS、UMTS、又はCDMA2000である具体例を示した。しかしながら、第1〜第7の実施形態の適用先は、EPS、UMTS、及びCDMA2000のセルラ通信システムに限定されない。つまり、第1〜第7の実施形態は、複数の移動局に対するセルブロードキャストによって交通情報が配信されるセルラ通信システムに対して広く適用可能である。
また、第1〜第7の実施形態で説明した交通情報の同報配信に関する同報配信サーバ100、制御ノード110、基地局120、通信端末200、又は交通情報サーバ300の処理は、少なくとも1つのプロセッサ(e.g. マイクロプロセッサ、MPU(Micro Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor))を含むコンピュータシステムにプログラムを実行させることによって実現してもよい。具体的には、フローチャート及びシーケンス図等を用いて説明されたアルゴリズムをコンピュータシステムに行わせるための命令群を含む1又は複数のプログラムを作成し、当該プログラムをコンピュータに供給すればよい。
このプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
さらに、上述した実施形態は本件発明者により得られた技術思想の適用に関する例に過ぎない。すなわち、当該技術思想は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、種々の変更が可能であることは勿論である。
この出願は、2012年10月15日に出願された日本出願特願2012−228349を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
1 交通情報配信システム
10 セルラ通信システム
100 同報配信サーバ
110 制御ノード
120 基地局
130 セル
200 通信端末
300 交通情報サーバ
310 情報収集システム
500 自動車
510 道路
520 路側センサ
530 RSU(Road-Side Unit)

Claims (32)

  1. 待ち受け状態の複数の移動局が受信可能なダウンリンク物理チャネルを用いて一斉送信情報を同報配信するよう構成されたセルラ通信ネットワークと、
    配信エリア内への交通情報の同報配信を前記セルラ通信ネットワークに要求するよう構成された交通情報サーバと、
    自動車に配置され通信端末と、
    を備え
    前記セルラ通信ネットワークは、前記配信エリアに対応した少なくとも1つのセルを含む第1のセル群において前記交通情報を含む第1のメッセージを同報配信するとともに、前記第1のセル群の周囲に位置する少なくとも1つのセルを含む第2のセル群において前記第1のメッセージとは異なる第2のメッセージを同報配信し、
    前記通信端末は、前記交通情報に対応する第1の情報を車々間通信を介して受信できるよう構成されるとともに、前記第2のセル群においてセルラ通信を介して前記第2のメッセージを受信するよう構成され、
    前記第2のメッセージは、前記車々間通信を介して前記通信端末により受信される前記第1の情報をユーザーに通知しないよう前記通信端末に促す、又は前記第1の情報を他の通信端末に転送しないよう前記通信端末に促す、
    交通情報配信システム。
  2. 前記一斉送信情報は、CBS(Cell Broadcast Service)、ETWS(Earthquake and Tsunami Warning System)、又はBC−SMS(Broadcast Short Message Service)によってセクタ単位、セル単位、複数セル単位、又は位置登録エリア単位で送信される、請求項1に記載の交通情報配信システム。
  3. 前記交通情報サーバは、前記交通情報の内容および前記配信エリアを示す配信要求を前記セルラ通信ネットワークに配置された配信サーバに送信する、請求項1又は2に記載の交通情報配信システム。
  4. 前記交通情報サーバは、自動車から収集されたプローブ情報に基づいて前記交通情報の内容及び前記配信エリアを決定する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の交通情報配信システム。
  5. 前記プローブ情報は、道路周辺に設置された路側無線装置を含む高度交通システム、若しくは前記セルラ通信ネットワーク、又はこれら両方を介して収集される、請求項4に記載の交通情報配信システム。
  6. 前記第1及び第2のセル群は、道路に沿って配置される、請求項のいずれか1項に記載の交通情報配信システム。
  7. 前記通信端末は、前記交通情報を受信したセルと同一セル内、同一セル群内、又は同一位置登録エリア内において、前記交通情報の受信のために前記ダウンリンク物理チャネルを繰り返し受信することを抑止する、請求項1〜のいずれか1項に記載の交通情報配信システム。
  8. 前記通信端末は、前記交通情報を受信してから所定期間内において、前記交通情報の受信のために前記ダウンリンク物理チャネルを繰り返し受信することを抑止する、請求項1〜のいずれか1項に記載の交通情報配信システム。
  9. 前記通信端末は、前記交通情報に対応する第2の情報を車々間通信によって他の自動車に配置された他の通信端末に送信する、請求項1〜のいずれか1項に記載の交通情報配信システム。
  10. 前記通信端末は、前記セルラ通信ネットワークを介して前記交通情報を受信済みである場合に、車々間通信を介して他の通信端末から受信され且つ前記交通情報に対応する第3の情報を更に他の通信端末へ転送することを抑止する、請求項1〜のいずれか1項に記載の交通情報配信システム。
  11. 前記通信端末は、前記交通情報を受信したことに応答して、プローブ情報の報告動作を変更する、請求項1〜10のいずれか1項に記載の交通情報配信システム。
  12. 前記プローブ情報の報告動作の変更は、(a)前記プローブ情報の報告を開始すること、(b)前記プローブ情報の報告を停止すること、及び(c)前記プローブ情報の報告周期を変更すること、のうち少なくとも1つを含む、請求項11に記載の交通情報配信システム。
  13. 前記通信端末は、前記セルラ通信ネットワークを介した前記交通情報と、道路周辺に設置された路側無線装置を介した他の交通情報の両方を受信した場合に、前記他の交通情報を優先的にユーザーに通知する、請求項1〜12のいずれか1項に記載の交通情報配信システム。
  14. 前記通信端末は、前記セルラ通信ネットワークを介した前記交通情報と、道路周辺に設置された路側無線装置を介した他の交通情報の両方を受信した場合に、前記セルラ通信ネットワークを介した前記交通情報を優先的にユーザーに通知する、請求項1〜12のいずれか1項に記載の交通情報配信システム。
  15. 前記通信端末は、ユーザーデータの送受信が可能な通信状態に遷移することなく前記待ち受け状態のままで、前記交通情報の受信状況を示す確認応答を前記セルラ通信ネットワークに送信するよう構成されている、請求項1〜14のいずれか1項に記載の交通情報配信システム。
  16. 前記セルラ通信ネットワーク又は前記交通情報サーバは、前記通信端末を含む複数の通信端末からの前記確認応答の受信状況に応じて、前記交通情報の配信方法を変更する、請求項15に記載の交通情報配信システム。
  17. 前記交通情報の配信方法の変更は、(a)道路周辺に設置された路側無線装置を含む高度交通システムを使用して前記交通情報を配信すること、(b)前記通信端末の車々間通信機能を使って他の通信端末に前記交通情報を転送すること、及び(c)前記通信端末の車々間通信機能によって前記交通情報を他の通信端末に転送する際のホップ数上限を変更すること、のうち少なくとも1つを含む、請求項16に記載の交通情報配信システム。
  18. 配信エリア内への交通情報の同報配信の要求を交通情報サーバから受信する配信サーバと、
    前記配信サーバと通信し、前記配信エリアに対応した少なくとも1つのセルを含む第1のセル群において、待ち受け状態の複数の移動局が受信可能なダウンリンク物理チャネルを用いて前記交通情報を同報配信するネットワークと、
    を備え
    前記ネットワークは、前記第1のセル群において前記交通情報を含む第1のメッセージを同報配信するとともに、前記第1のセル群の周囲に位置する少なくとも1つのセルを含む第2のセル群において前記第1のメッセージとは異なる第2のメッセージを同報配信し、
    前記第2のメッセージは、自動車に配置された通信端末により前記第2のセル群においてセルラ通信を介して受信され、
    前記第2のメッセージは、前記通信端末により車々間通信を介して受信される前記交通情報に対応する第1の情報をユーザーに通知しないよう前記通信端末に促す、又は前記第1の情報を他の通信端末に転送しないよう前記通信端末に促す、
    セルラ通信システム。
  19. 前記交通情報は、CBS(Cell Broadcast Service)、ETWS(Earthquake and Tsunami Warning System)、又はBC−SMS(Broadcast Short Message Service)によってセクタ単位、セル単位、複数セル単位、又は位置登録エリア単位で送信される、請求項18に記載のセルラ通信システム。
  20. 前記要求は、前記交通情報の内容および前記配信エリアを示す、請求項18又は19に記載のセルラ通信システム。
  21. 前記第1及び第2のセル群は、道路に沿って配置される、請求項1820のいずれか1項に記載のセルラ通信システム。
  22. 通信端末であって、
    待ち受け状態の複数の移動局が受信可能なダウンリンク物理チャネルにおいてセルラ通信ネットワークから同報配信される交通情報を受信することが可能なセルラ通信手段と、
    車々間通信手段と、
    を備え、
    前記車々間通信手段は、少なくとも1つのセルを含む第1のセル群において同報配信された第1のメッセージに含まれる前記交通情報に基づく第1の情報を、車々間通信を介して受信できるよう構成され、
    前記セルラ通信手段は、前記第1のセル群の周囲に位置する少なくとも1つのセルを含む第2のセル群において同報配信され且つ前記第1のメッセージとは異なる第2のメッセージをセルラ通信を介して受信するよう構成され、
    前記第2のメッセージは、前記車々間通信を介して前記通信端末により受信される前記第1の情報をユーザーに通知しないよう前記通信端末に促す、又は前記第1の情報を他の通信端末に転送しないよう前記通信端末に促す、
    通信端末。
  23. 前記セルラ通信手段は、前記交通情報を受信したセルと同一セル内、同一セル群内、又は同一位置登録エリア内において、前記交通情報の受信のために前記ダウンリンク物理チャネルを繰り返し受信することを抑止する、請求項22に記載の通信端末。
  24. 前記セルラ通信手段は、前記交通情報を受信してから所定期間内において、前記交通情報の受信のために前記ダウンリンク物理チャネルを繰り返し受信することを抑止する、請求項22に記載の通信端末。
  25. 記車々間通信手段は、前記セルラ通信ネットワークを介して前記交通情報を受信済みである場合に、車々間通信を介して他の通信端末から受信され且つ前記交通情報に対応する第2の情報を更に他の通信端末へ転送することを抑止する、請求項2224のいずれか1項に記載の通信端末。
  26. プローブ情報を報告する報告手段をさらに備え、
    前記報告手段は、前記交通情報を受信したことに応答して、プローブ情報の報告動作を変更する、請求項2225のいずれか1項に記載の通信端末。
  27. 前記プローブ情報の報告動作の変更は、(a)前記プローブ情報の報告を開始すること、(b)前記プローブ情報の報告を停止すること、及び(c)前記プローブ情報の報告周期を変更すること、のうち少なくとも1つを含む、請求項26に記載の通信端末。
  28. 前記交通情報をユーザーに通知する通知手段をさらに備え、
    前記通知手段は、前記セルラ通信ネットワークを介した前記交通情報と、道路周辺に設置された路側無線装置を介した他の交通情報の両方を受信した場合に、前記他の交通情報を優先的にユーザーに通知する、請求項2227のいずれか1項に記載の通信端末。
  29. 前記交通情報をユーザーに通知する通知手段をさらに備え、
    前記通知手段は、前記セルラ通信ネットワークを介した前記交通情報と、道路周辺に設置された路側無線装置を介した他の交通情報の両方を受信した場合に、前記セルラ通信ネットワークを介した前記交通情報を優先的にユーザーに通知する、請求項2227のいずれか1項に記載の通信端末。
  30. ユーザーデータの送受信が可能な通信状態に遷移することなく前記待ち受け状態のままで、前記交通情報の受信状況を示す確認応答を前記セルラ通信ネットワークに送信する送信手段をさらに備える、請求項2229のいずれか1項に記載の通信端末。
  31. 通信端末の制御方法であって、
    少なくとも1つのセルを含む第1のセル群において同報配信された第1のメッセージに含まれる交通情報に基づく第1の情報を、車々間通信を介して受信すること、及び
    前記第1のセル群の周囲に位置する少なくとも1つのセルを含む第2のセル群において同報配信され且つ前記第1のメッセージとは異なる第2のメッセージをセルラ通信を介して受信すること、を備え、
    前記第2のメッセージは、前記車々間通信を介して前記通信端末により受信される前記第1の情報をユーザーに通知しないよう前記通信端末に促す、又は前記第1の情報を他の通信端末に転送しないよう前記通信端末に促す、
    通信端末の制御方法。
  32. 通信端末の制御方法をコンピュータに行わせるためのプログラムであって、
    前記制御方法は、
    少なくとも1つのセルを含む第1のセル群において同報配信された第1のメッセージに含まれる交通情報に基づく第1の情報を、車々間通信を介して受信すること、及び
    前記第1のセル群の周囲に位置する少なくとも1つのセルを含む第2のセル群において同報配信され且つ前記第1のメッセージとは異なる第2のメッセージをセルラ通信を介して受信すること、
    を含
    前記第2のメッセージは、前記車々間通信を介して前記通信端末により受信される前記第1の情報をユーザーに通知しないよう前記通信端末に促す、又は前記第1の情報を他の通信端末に転送しないよう前記通信端末に促す、
    プログラム。
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