JP6344128B2 - 電子時計および電子機器 - Google Patents

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    • G04B19/22Arrangements for indicating different local apparent times; Universal time pieces

Description

本発明は、電子時計および電子機器に関する。
従来、位置情報と、当該位置情報に対応する位置におけるUTC(Coordinated Universal Time)に対する時差やDST(Daylight Saving Time)に関する情報等を含む時差情報とが対応付けられたローカルタイム情報を記憶し、当該ローカルタイム情報を用いて取得した位置情報に対応する時刻を算出する電子時計が知られている(例えば特許文献1)。
特開2009−180528号公報
ところで、上記ローカルタイム情報は、タイムゾーンの変更や、DSTの変更等に応じて変更されることがある。この変更に対応するために、電子時計に記憶されているローカルタイム情報を、例えば時計のメンテナンス時に更新することが考えられる。
しかしながら、特許文献1に記載の電子時計では、記憶されているローカルタイム情報が最新であるか否かを確認できないという課題がある。このため、電子時計をメンテナンス機器に接続して電子時計に記憶されているローカルタイム情報の内容を確認する作業が必要となり、ローカルタイム情報を更新する必要があるか否かの判別も容易に行うことができない。
本発明は、記憶されているローカルタイム情報のバージョン情報を容易に確認できる電子時計および電子機器を提供することを目的とする。
本発明の電子時計は、位置情報と時差情報とを関連付けたローカルタイム情報、および、前記ローカルタイム情報のバージョン情報を記憶する記憶部と、前記バージョン情報を表示可能なバージョン表示部と、前記バージョン情報を前記バージョン表示部に表示させる表示制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、表示制御部は、記憶部に記憶されたバージョン情報を表示部に表示させる。
ここで、バージョン情報とは、例えば、ローカルタイム情報の版を示す数値等の情報であって、ローカルタイム情報の内容が変更された場合に、異なる情報が付与されるものである。例えば、2つのローカルタイム情報に、同一のバージョン情報が付与されていれば、当該2つのローカルタイム情報は内容が同一である。したがって、ユーザーやメンテナンス担当者は、バージョン情報を参照することで、当該2つのローカルタイム情報が同一か否かを判断できる。
このような構成では、ユーザーやメンテナンス担当者は、記憶部に記憶されているローカルタイム情報のバージョンを容易に確認することができる。これにより、ユーザーやメンテナンス担当者は、例えば、バージョン情報を参照して、ローカルタイム情報の更新の要否を容易に判別することができる。
本発明の電子時計において、位置情報衛星から送信される衛星信号を受信する衛星信号受信部と、前記衛星信号受信部によって受信された前記衛星信号に基づいて時刻情報を取得する時刻情報取得部と、前記衛星信号受信部によって受信された前記衛星信号に基づいて位置情報を取得する位置情報取得部と、前記位置情報に対応する時差情報を、前記ローカルタイム情報から取得する時差情報取得部と、前記時差情報および前記時刻情報に基づいて表示時刻を算出する時刻算出部と、前記表示時刻を表示する時刻表示部と、を備えることが好ましい。
本発明によれば、時刻情報取得部は衛星信号に基づいて時刻情報を取得する。位置情報取得部は衛星信号に基づいて位置情報を取得する。また、時差情報取得部は、位置情報取得部により取得された位置情報に対応する時差情報をローカルタイム情報から取得する。そして、時刻算出部は、前記時差情報と、前記時刻情報とに基づいて表示時刻を算出する。そして、表示制御部は、位置情報に対応する位置の現在時刻を時刻表示部に表示させる。このような構成では、上述のように最新のローカルタイム情報が提供された場合にローカルタイム情報の更新の要否を容易に判定でき、より確実に最新のバージョンに更新できる。したがって、衛星信号に基づいて位置情報および時刻情報を取得した場合に、現在地の現在時刻を正確に表示させることができる。
本発明の電子時計において、手動操作を検出して位置情報を設定する入力部と、標準電波を受信する標準電波受信部と、前記標準電波受信部によって受信された前記標準電波に基づいて時刻情報を取得する時刻情報取得部と、前記入力部で設定された前記位置情報を取得する位置情報取得部と、前記位置情報に対応する時差情報を、前記ローカルタイム情報から取得する時差情報取得部と、前記時差情報および前記時刻情報に基づいて表示時刻を算出する時刻算出部と、前記表示時刻を表示する時刻表示部と、を備えることが好ましい。
本発明によれば、時刻情報取得部は標準電波に基づいて時刻情報を取得する。位置情報取得部は、入力部で設定された位置情報を取得する。また、時差情報取得部は、位置情報取得部により取得された位置情報に対応する時差情報をローカルタイム情報から取得する。そして、時刻算出部は、前記時差情報と、前記時刻情報とに基づいて表示時刻を算出する。そして、表示制御部は、位置情報に対応する位置の現在時刻を時刻表示部に表示させる。このような構成では、上述のように最新のローカルタイム情報が提供された場合に、更新の要否を容易に判定でき、より確実にローカルタイム情報を最新のバージョンに更新できる。したがって、入力部での設定による位置情報に対応する場所の現在時刻を正確に表示させることができる。
本発明の電子時計において、前記バージョン情報の表示指示操作を受け付ける操作部を備え、前記表示制御部は、前記操作部が前記表示指示操作を受け付けた場合に、前記バージョン情報を表示させることが好ましい。
本発明によれば、表示制御部は、操作部が表示指示操作を受け付けた場合に、バージョン情報を表示させる。このような構成では、ユーザーやメンテナンス担当者は、操作部を操作することで、メンテナンス時等の所望のタイミングでバージョン情報を表示させることができる。したがって、バージョンを確認する際の利便性を向上させることができる。
本発明の電子時計において、前記記憶部は、前記ローカルタイム情報および前記バージョン情報を書き換え可能に記憶していることが好ましい。
本発明によれば、記憶部は、ローカルタイム情報およびバージョン情報を書き換え可能に記憶している。このような構成では、記憶部は、ローカルタイム情報およびバージョン情報のみを書き換えることができ、例えば、記憶部に記憶された他のデータ(例えば、電子時計を駆動させるための設定情報等)を同時に書き換える構成と比べて、書き換え量を低減でき、作業効率を向上させることができる。
本発明の電子時計において、前記ローカルタイム情報は、前記位置情報に対応する領域情報と、前記時差情報に対応し、前記領域情報の協定世界時に対する時差を示すタイムゾーン情報とを有し、さらに、前記時差情報に対応し、タイムゾーンの変更予定を示すタイムゾーン変更情報、サマータイムオフセット情報、サマータイム開始情報、サマータイム終了情報、および、サマータイムの変更予定を示すサマータイム変更情報の少なくとも1つを含むことが好ましい。
ここで、タイムゾーン情報は、UTCに対する時差を示す情報である。また、タイムゾーン変更情報は、タイムゾーン情報の変更日時や、変更後のUTCに対する時差等の変更予定を示す情報である。また、サマータイムオフセット情報(DSTオフセット情報)は、夏時間のオフセット値を示す情報である。また、サマータイム開始情報(DST開始情報)は、夏時間の開始時期を示す情報である。また、サマータイム終了情報(DST終了情報)は、夏時間の終了時期を示す情報である。また、サマータイム変更情報(DST変更情報)は、夏時間の設定が変更される日時や、変更後のオフセット値等の変更予定を示す情報である。
本発明では、ローカルタイム情報は、領域情報、および時差情報に対応するタイムゾーン情報を有し、さらに、時差情報として、タイムゾーン変更情報、DSTオフセット情報、DST開始情報、DST終了情報、およびDST変更情報の少なくとも1つを含む。これら各情報は、例えば、タイムゾーンや夏時間の変更に応じて変更される。したがって、表示部にバージョン情報を表示させることにより、各情報の変更があった際でも、記憶部に記憶されているローカルタイム情報が変更に対応しているか否かを容易に判別できる。
本発明の電子時計において、表示時刻を指示する複数の指針を有する時刻表示部を備え、前記バージョン表示部は、前記時刻表示部で構成され、前記表示制御部は、前記バージョン情報を指示する位置に前記指針を配置して前記時刻表示部に前記バージョン情報を表示させることが好ましい。
本発明では、複数の指針を有する時刻表示部が、バージョン表示部を構成している。そして、表示制御部は、バージョン情報を指示する位置に指針を移動することで、時刻表示部に表示させる。例えば、指針として時針と分針とを有し、バージョン情報が、Ver.2.35を示す場合、2時35分の位置に指針を移動することで、バージョン情報を表示させる。このように、指針の位置とバージョン情報とを対応付けることにより、バージョン情報を表示させるための表示部を別に設けることなく、バージョン情報を容易に視認させることができる。
本発明の電子機器は、位置情報と時差情報とを関連付けたローカルタイム情報、および、前記ローカルタイム情報のバージョン情報を記憶する記憶部と、前記バージョン情報を表示可能なバージョン表示部と、前記バージョン情報を前記バージョン表示部に表示させる表示制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、前記電子時計に係る発明と同様に、表示制御部は、記憶部に記憶されたバージョン情報をバージョン表示部に表示させるため、ユーザーやメンテナンス担当者は、記憶部に記憶されているローカルタイム情報のバージョンを容易に確認することができる。したがって、ローカルタイム情報が最新ではないにも関わらず、更新作業が実施されないという不具合や、ローカルタイム情報が最新であるにも関わらず不要な更新作業が実施されることを抑制できる。
本発明の第1実施形態に係る電子時計を示す概略図。 第1実施形態に係る電子時計の回路構成を示す概略図。 RAMに記憶されたデータの構成を示す図。 Flash ROMに記憶されたデータの構成を示す図。 第1実施形態におけるローカルタイム情報の一例を示す図。 時差情報の変更履歴の概略を示す図。 第1実施形態に係る電子時計の制御装置の概略構成を示すブロック図。 第1実施形態に係る電子時計のバージョン表示処理を示すフローチャート。 第1実施形態に係る電子時計のバージョン表示態様の一例を示す図。 第2実施形態に係る電子時計の回路構成を示す概略図。 第2実施形態におけるローカルタイム情報の一例を示す図。 第2実施形態に係る電子時計の制御装置の概略構成を示すブロック図。
以下、本発明の具体的な実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明に係る電子時計1を示す概略図である。
電子時計1は、GPS衛星信号受信装置付きの腕時計である。この電子時計1は、図1に示すように、文字板2および指針3からなるアナログ表示装置を備える。指針3は、時針4、分針5および秒針6を備えて構成され、ステップモーターで歯車を介して駆動される。
また、電子時計1には、入力装置(外部操作部材)としてボタン7およびリューズ8が設けられている。
なお、文字板2の一部には開口が形成され、LCD表示パネル等からなるディスプレイ(デジタル表示装置)を組み込んでもよい。
そして、電子時計1は、地球の上空を所定の軌道で周回している複数のGPS衛星9からの衛星信号を受信して衛星時刻情報を取得し、内部時刻情報を修正できるように構成されている。
なお、GPS衛星9は、本発明における位置情報衛星の一例であり、地球の上空に複数存在している。現在は約30個のGPS衛星9が周回している。
[電子時計の回路構成]
図2は電子時計1の主な回路構成を示す図である。
電子時計1は、図2に示すように、衛星信号受信部としてのGPS装置(GPSモジュール)10、制御装置(CPU)20、記憶装置30、操作部としての入力装置40、時刻表示部およびバージョン表示部としての表示装置50を備えている。これらの各装置は、データバス60を介してデータを通信している。
なお、電子時計1は、電源となる電池を内蔵している。電池は一次電池でもよいし、充電可能な二次電池でもよい。
[GPS装置の構成]
GPS装置10は、GPSアンテナ11を備え、GPSアンテナ11を介して受信した衛星信号を処理して時刻情報や位置情報を取得するものである。
GPSアンテナ11は、地球の上空を所定の軌道で周回している複数のGPS衛星9からの衛星信号を受信する。このGPSアンテナ11は、例えば文字板2の外周に沿って配置されるリングアンテナや、文字板2の裏面側に配置されるパッチアンテナで構成されている。
そして、GPS装置10は、GPS衛星9から送信される衛星信号を受信してデジタル信号に変換するRF(Radio Frequency)部101と、受信信号の相関判定を実行して航法メッセージを復調するBB部(ベースバンド部)102と、BB部102で復調された航法メッセージ(衛星信号)に基づいて時刻情報や測位情報を取得する情報取得部103とを備える。
RF部101は、バンドパスフィルター、PLL回路、IFフィルター、VCO(Voltage Controlled Oscillator)、ADC(A/D変換器)、ミキサー、LNA(Low Noise Amplifier)、IFアンプ等を備えている。
そして、バンドパスフィルターで抜き出された衛星信号は、LNAで増幅された後、ミキサーでVCOの信号とミキシングされ、IF(Intermediate Frequency:中間周波数)にダウンコンバートされる。ミキサーでミキシングされたIFは、IFアンプ、IFフィルターを通り、ADC(A/D変換器)でデジタル信号に変換される。
BB部102は、GPS衛星9で送信時に使用されたものと同一のC/Aコードからなるローカルコードを生成するローカルコード生成部と、前記ローカルコードとRF部101から出力される受信信号との相関値を算出する相関部とを備える。
そして、前記相関部で算出された相関値が所定の閾値以上であれば、受信した衛星信号に用いられたC/Aコードと生成したローカルコードが一致していることになり、衛星信号を捕捉(同期)することができる。このため、受信した衛星信号を、前記ローカルコードを用いて相関処理することで、航法メッセージを復調することができる。
情報取得部103は、BB部102で復調した航法メッセージから時刻情報を取得する時刻情報取得部104と、同様に上記航法メッセージから位置情報を生成して取得する位置情報取得部105とを備える。すなわち、GPS衛星9から送信される航法メッセージには、プリアンブルデータおよびHOW(Hand Over Word)のTOW(Time of Week、「Zカウント」ともいう)、各サブフレームデータが含まれている。サブフレームデータは、サブフレーム1からサブフレーム5まであり、各サブフレームには、例えば、週番号データや衛星健康状態データを含む衛星補正データ等や、エフェメリス(GPS衛星9毎の詳細な軌道情報)や、アルマナック(全GPS衛星9の概略軌道情報)などのデータが含まれている。
したがって、情報取得部103の時刻情報取得部104は、受信した航法メッセージから所定のデータ部分を抽出し、時刻情報を取得しており、位置情報取得部105は、同様に、航法メッセージから位置情報を生成して取得している。
[入力装置および表示装置の構成]
入力装置40は、外部操作部材としてボタン7およびリューズ8で構成されている。なお、入力装置40は、後に詳述するが、バージョン情報を表示させる際の表示指示操作を受け付ける操作部として機能する。
表示装置50は、ステップモーターおよび輪列で駆動されて時刻を表示する指針3および文字板2を備えている。
[記憶装置の構成]
記憶装置30は、RAM31およびFlash ROM32を備える。
RAM31には、図3に示すように、時刻データやタイムゾーンデータなどが記憶される記憶領域が設けられている。すなわち、RAM31には、受信時刻データ311と、閏秒更新データ312と、内部時刻データ313と、時計表示用時刻データ314と、時差データ315とが記憶される領域が設けられている。
受信時刻データ311には、GPS衛星信号から取得した時刻情報(GPS時刻)が記憶される。閏秒更新データ312には、少なくとも現在の閏秒のデータが記憶される。すなわち、GPS衛星信号のサブフレーム4、ページ18には、閏秒に関するデータとして、「現在の閏秒」、「閏秒の更新週」、「閏秒の更新日」、「更新後の閏秒」の各データが含まれる。このうち、本実施形態では、少なくとも「現在の閏秒」のデータを、閏秒更新データ312に記憶している。
内部時刻データ313には、内部時刻情報が記憶される。そして、GPS衛星信号を受信して受信時刻データ311が更新された場合には、この受信時刻データ311に記憶されたGPS時刻と、閏秒更新データ312に記憶している「現在の閏秒」とによって内部時刻データ313が更新される。すなわち、内部時刻データ313には、UTC(協定世界時)が記憶されることになる。
内部時刻データ313は、通常は図示しない発振回路から出力される1Hzの基準信号によって1秒毎に更新され、衛星信号を受信して時刻情報を取得した場合には、取得した時刻情報によって修正される。したがって、内部時刻データ313には現在のUTCが記憶されている。
時計表示用時刻データ314には、前記内部時刻データ313の内部時刻情報に、時差データ315を加味した時刻データが記憶される。時差データ315は、UTCに対する時差を示す時差情報であり、後述するローカルタイム情報(図5参照)に基づいて取得される。
図4は、Flash ROM32に記憶されたデータの構成の一例を示す図である。
Flash ROM32は、制御装置20で実行するプログラムや、プログラムの実行時に用いられるデータを記憶している。より具体的には、Flash ROM32は、図4に示すように、電子時計1を駆動させるためのシステム設定情報33や受信設定情報34の他、後述するローカルタイム情報35や、ローカルタイム情報35のバージョン(版)を示すバージョン情報36が、所定のアドレスにそれぞれ記憶されている。Flash ROM32によって本発明の記憶部が構成されている。
Flash ROM32は書き換え可能であるため、ローカルタイム情報35やバージョン情報36も更新可能とされている。なお、Flash ROM32に代えて、EEPROM等のデータを書き換え可能な各種メモリを用いることができる。
なお、システム設定情報33は、例えば、指針位置の定義情報である。また、後述するように、本実施形態では、前記バージョン情報36に基づいてローカルタイム情報35のバージョンを表示装置50に表示させる。したがって、Flash ROM32には、バージョン情報36に対応する指針3の位置もシステム設定情報33として記憶されている。
受信設定情報34は、GPS装置10の受信処理における、衛星信号の自動受信間隔や、衛星信号を捕捉できない場合などに受信処理を終了するまでのタイムアウト時間等である。
[ローカルタイム情報]
図5は、ローカルタイム情報35のデータ構成の一例を示す図である。
Flash ROM32に記憶されたローカルタイム情報35は、位置情報である領域情報351と、時差情報352とが対応付けられている。
この時差情報352は、領域情報351として記憶された各領域において、UTCに対する時差を取得するための情報であり、タイムゾーン情報3521と、タイムゾーン変更情報3522と、DSTオフセット情報3523と、DST開始情報3524と、DST終了情報3525と、DST変更情報3526とを含む。
領域情報351は、地理情報を複数の領域に分割した際の各領域を示す情報である。各領域は、例えば、東西および南北方向の各長さが1000〜2000km程度の矩形形状の領域である。なお、地理情報とは、タイムゾーンを有する地図情報である。領域情報351としては、各領域を特定するための座標データが記憶されている。すなわち、矩形形状の領域であれば、例えば、左上の座標(経度、緯度)と、領域の右下の座標(経度、緯度)とで領域を特定できるため、これらの2点の座標が記憶されている。
タイムゾーン情報3521は、各領域におけるUTCに対するタイムゾーンを示す。
タイムゾーン変更情報3522は、タームゾーンの変更予定を示す情報であり、各領域においてタイムゾーンが変更される日時や、タイムゾーン変更後のUTCに対する時差を示す。例えば、図5に示すように、領域2では、2014年10月26日の午前2時以降に、UTCに対する時差が+8時間から+9時間に変更されることを示している。
DSTオフセット情報3523は、各領域における夏時間(サマータイム)のオフセット値を示す。
DST開始情報3524は、各領域における夏時間の開始時期を示し、DST終了情報3525は、各領域における夏時間の終了時期を示す。
DST変更情報3526は、DSTの変更予定を示す情報であり、各領域における夏時間の設定が変更される日時や、変更後のオフセット値等を示す。
例えば、図5に示すように、領域3では、3月最終日曜から10月最終日曜の期間においてDSTのオフセット値を+1とし、2015年以降ではDSTのオフセット値を0とすることを示している。
ここで、図6は、時差情報の変更履歴の一例を示す図である。
図6に示すように、時差情報であるタイムゾーン情報や夏時間に係る情報が変更されると、当該変更に応じて、新たなローカルタイム情報が作成される。そして、作成されたローカルタイム情報に対して、新たなバージョン情報が付与される。このバージョン情報は、例えば、ローカルタイム情報のバージョンを、数値や文字や記号等に対応させて表示させるための情報である。なお、ローカルタイム情報は、タイムゾーンや夏時間が変更される毎に新たに作成されてもよいし、所定期間が経過した場合や、所定のタイムゾーンに係る変更があった場合等の、所定の取り決めに応じて新たに作成されてもよい。
このように、タイムゾーンや夏時間の変更に応じて、ローカルタイム情報を適宜更新することにより、各領域において、UTCに対する時差をより正確に取得することができる。
また、Flash ROM32に記憶されているローカルタイム情報35に付与されたバージョン情報36を参照することで、当該ローカルタイム情報35が、最新のローカルタイム情報と同一のバージョン、すなわち最新バージョンか否かを容易に判別できる。
さらに、
バージョン情報36に基づいて、最終更新時期や更新内容等を知ることができる。
このようなローカルタイム情報35は、製造時や出荷時にFlash ROM32に記憶される。また、ローカルタイム情報35は、例えばメンテナンス時に、最新のバージョンに更新される。データの更新の際は、ローカルタイム情報35に含まれる全データを置換してもよいし、変更箇所を含む一部のデータを置換してもよい。また、Flash ROM32に記憶されている、ローカルタイム情報35を含む全データを置換してもよい。
なお、電子時計1が、PC等の外部機器と通信可能に構成されている場合、データの変更に応じて、ユーザーが、更新作業を実施可能としてもよい。
[制御装置の構成]
図7は、制御装置20の概略構成を示すブロック図である。
制御装置20は、図7に示すように、受信制御手段21、時差情報取得部としての時差情報取得手段22、時刻算出部としての時刻算出手段23、および、表示制御部としての表示制御手段24を備える。この制御装置(CPU)20は、Flash ROM32に記憶されたプログラムにより各種の演算、制御および計時を行う。なお、計時は、例えば、発振回路からの基準信号を計数することによって行われる。
受信制御手段21は、ボタン7やリューズ8などの入力装置40によって受信指示操作が行われたことを入力装置40からの信号で検出すると、GPS装置10を駆動制御して衛星信号の受信処理を実行する。
さらに、受信制御手段21は、GPS装置10の時刻情報取得部104で取得した時刻情報を受信時刻データ311に記憶する。
時差情報取得手段22は、GPS装置10の位置情報取得部105によって取得された位置情報(経度・緯度)に対応する時差情報352を、ローカルタイム情報35から取得する。具体的には、時差情報取得手段22は、位置情報が示す座標から、当該位置情報に対応する領域を特定し、特定された領域に対応する時差情報352を取得する。
時刻算出手段23は、GPS装置10で取得した時刻情報(受信時刻データ311)と、閏秒更新データ312とで内部時刻データ313を更新し、さらに内部時刻データ313と時差情報352とに基づいて、表示時刻である現地の現在時刻(地方時)を算出する。したがって、時計表示用時刻データ314は、この算出された現在時刻に更新される。
すなわち、時刻算出手段23は、現在位置に対応する領域に関連付けられた時差情報352に基づいてUTCに対する時差を算出して時差情報を取得し、当該時差情報を用いて現在時刻を算出し、時計表示用時刻データ314を更新する。なお、算出された時差情報は、RAM31に時差データ315として記憶される。
表示制御手段24は、時計表示用時刻データ314に基づいて、表示装置50の指針3を駆動して時刻を表示する制御を行う。
なお、時刻情報の受信後は、発振回路からの基準信号で内部時刻データ313が更新されると、内部時刻データ313に時差データ315を加算することで時計表示用時刻データ314も更新され、表示装置50の指針3も駆動される。
また、表示制御手段24は、以下に説明するように、入力装置40に対する入力操作に応じて、指針3を駆動してバージョン情報36を表示する。
[バージョン表示処理]
次に、電子時計1のバージョン表示処理について、図8のフローチャートを参照して説明する。
図8に示すバージョン表示処理は、表示制御手段24が、ユーザーによる所定の入力操作を受け付けたか否かを判定し(ステップS1)、所定の入力操作を受け付けた際に実施される。例えば、ボタン7が所定時間押下され続ける等の所定の入力操作が行われると、表示制御手段24は、所定の入力操作を受け付けたと判定する。
表示制御手段24は、所定の入力操作を受け付けたと判定すると、ローカルタイム情報35のバージョン情報36をFlash ROM32から取得する(ステップS2)。
そして、表示制御手段24は、取得したバージョン情報36に応じた位置に指針3を移動させ、表示装置50にバージョン情報36を表示させる(ステップS3)。
図9は、バージョン情報36の表示態様の一例を示す図である。
図9では、時針4および分針5によりバージョン情報を表示している。具体的には、例えば、バージョン情報がVer.2.35である場合、表示制御手段24は、Flash ROM32に記憶された上記システム設定情報33(図3参照)に基づいて、2時35分を示す位置に時針4および分針5が移動させる。この場合、バージョン情報の整数部分を時針4で指示し、バージョン情報の小数点部分を分針5で指示している。
なお、バージョンの表示は、時針4および分針5以外に、例えば、秒針6で行ってもよいし、秒針6および分針5で行ってもよい。例えば、秒針6で行う場合、例えば、Ver.1を1秒位置で、Ver.5を5秒位置で表示する。また、分針5および秒針6で行う場合、例えば、Ver2.35は、2分35秒として表示する。
図8に戻り、表示制御手段24は、バージョン情報36を表示させた後、所定時間経過したか否かを判定する(ステップS4)。
所定時間が経過している場合、表示制御手段24は、表示装置50によるバージョン表示処理を終了させて、例えば、現在時刻を表示させる。
一方、ステップS4において、所定時間が経過していない場合、表示制御手段24は、入力装置40に対する入力操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS5)。入力操作としては、例えば、バージョン情報の表示終了を指示する操作や、他の処理の実行を指示する操作である。
ステップS5において、表示制御手段24は、入力操作を受け付けたと判定した場合、バージョン表示処理を終了させる。その後、制御装置20は、受け付けた操作に応じた処理を行う。
一方、ステップS5において、表示制御手段24は、入力操作を受け付けていないと判定した場合、ステップS4の処理を実行する。
[第1実施形態の効果]
このような本実施形態によれば、次のような効果がある。
(1)電子時計1では、ユーザーやメンテナンス担当者が所定の操作を行うことで、表示装置50にローカルタイム情報35のバージョン情報36を表示できる。このため、ユーザーやメンテナンス担当者は、記憶されているローカルタイム情報35のバージョンを容易に確認することができる。これにより、ユーザーやメンテナンス担当者が、ローカルタイム情報35が最新のバージョンではない場合に、更新作業を行う必要があることを容易に認識することができる。したがって、更新作業が必要にも関わらず、更新作業が実施されないという不具合の発生を抑制できる。また、ローカルタイム情報35が最新であるにも関わらず、最新であることが認識できないことにより、不要な更新作業が実施されることを抑制でき、作業効率を向上させることができる。
(2)本実施形態では、時刻算出手段23は、GPS衛星9から送信される衛星信号に含まれる位置情報と、衛星信号に含まれる時刻情報と、ローカルタイム情報35とを用いて、当該位置情報に対応する現在位置の時刻を算出する。そして、表示制御手段24は、位置情報に対応する現在位置の時刻を表示装置50に表示させる。このような構成では、ユーザーは、記憶されているローカルタイム情報35が最新のバージョンであるか否かを容易に確認でき、表示装置50の表示時刻が最新のローカルタイム情報35に基づいて算出されたものであるかを容易に判定できる。
(3)Flash ROM32は、ローカルタイム情報35およびバージョン情報36を書き換え可能に記憶している。このような構成では、Flash ROM32に記憶されたデータのうち、ローカルタイム情報35およびバージョン情報36のみを書き換えることができ、例えば、Flash ROM32に記憶されたシステム設定情報33等の他のデータも同時に書き換える構成と比べて、書き換え量を低減でき、作業効率を向上させることができる。
さらに、ローカルタイム情報35を記憶する記憶部と、システム設定情報33や受信設定情報34を記憶する記憶部とを同じFlash ROM32に記憶しているので、ローカルタイム情報35を記憶する専用の記憶部を設ける必要が無く、コストを低減できる。
(4)ローカルタイム情報35は、位置情報に対応する領域情報およびタイムゾーン情報3521を有し、さらに、タイムゾーン変更情報3522、DSTオフセット情報3523、DST開始情報3524、DST終了情報3525、およびDST変更情報3526を有する。これら各情報は、タイムゾーンや夏時間の変更に応じて変更される。したがって、本実施形態のように、バージョン情報36を表示させることにより、各情報の変更があった際でも、記憶されているローカルタイム情報35が変更に対応しているか否かを容易に判定できる。
(5)時刻を表示する表示装置50を用いてバージョン情報36を表示できるため、バージョン表示用の専用の表示装置を別に設けることなくバージョンを表示できる。したがって、バージョン表示用の表示装置を設けることによる、コストの増大を抑制できる。また、デザインが制限されることで、美観を損ねることを抑制できる。
特に、時刻を表示する複数の指針3と、この指針3で時刻を指示する目盛によってバージョン情報36を表示できるので、バージョン情報36を表示するための専用の指針や目盛を別に設けることなく、バージョンを容易に視認させることができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について図10〜12に基づいて説明する。なお、以下の実施形態において、前述した他の実施形態と同一または同様の構成については、同一符号を付し、説明を省略または簡略する。
第2実施形態の電子時計は、標準電波を受信して現在時刻を算出する電波修正時計である。具体的には、電波修正時計は、数10kHz程度の周波数の搬送波として時刻情報を送る長波標準電波を受信し、当該標準電波に基づいて修正した内部時刻を表示する。この電波修正時計は、第1実施形態の電子時計1と同様に、文字板2と、時針4、分針5および秒針6を含む指針3とからなるアナログ式の表示装置50を備える。また、電波修正時計は、ボタン7およびリューズ8を含む入力装置40を備える。
図10は、本実施形態の電波修正時計の回路構成を示す概略図である。
図10に示すように、電波修正時計1Aは、標準電波受信部としての受信装置10A、制御装置(CPU)20A、記憶装置30、入力装置40、表示装置50を備え、これら各部材がデータバス60によって接続されている。受信装置10Aは、アンテナ11Aを備え、アンテナ11Aを介して標準電波を受信する。
本実施形態においても、記憶装置30は、RAM31およびFlash ROM32を備える。このFlash ROM32には、ローカルタイム情報が書き換え可能に記憶されている。
[ローカルタイム情報]
図11は、ローカルタイム情報のデータ構成の一例を示す図である。
ローカルタイム情報37は、図11に示すように、位置情報371として、都市コード3711と、各都市コード3711に対応する都市名3712とを有する。また、位置情報371に関連付けられた時差情報372として、タイムゾーン情報3721と、DSTオフセット情報3722と、DST開始情報3723と、DST終了情報3724とを有する。
タイムゾーン情報3721は、都市コード3711が示す各都市における、UTCに対するタイムゾーンを示す。また、DSTオフセット情報3722、DST開始情報3723、およびDST終了情報3724は、それぞれ、都市コード3711が示す各都市における、夏時間のオフセット値、夏時間の開始時期、夏時間の終了時期を示す。
[受信装置の構成]
受信装置10Aは、制御装置20から出力される制御信号に基づいて、アンテナ11Aを介して長波標準電波を受信し、その受信信号を復調する受信処理部106と、復調された信号を処理して時刻情報を取得する時刻情報取得部107とを備える。
受信処理部106は、受信信号を復調する他、日本、欧州(ドイツ、イギリス)、北米のそれぞれの地域で送信されている各種の標準電波の種別を判別する。受信処理部106は、受信した標準電波の種別を示す種別情報を制御装置20に出力する。
具体的には、日本の福島長波局の標準電波JJY40や、ドイツの標準電波DCF77は、他の標準電波と周波数が異なるため、受信周波数を特定することで種別を判別できる。また、日本の九州長波局から送信される標準電波JJY60と、アメリカの標準電波WWVBと、イギリスの標準電波MSFは、それぞれ60kHzの電波である。このため、受信周波数を60kHzに設定して標準電波を受信した場合、タイムコードを解析することで、電波の種類を判別できる。なお、種別情報から、受信した標準電波が受信可能な位置に対応する位置情報を取得できる。
時刻情報取得部107は、復調した信号を処理して、時刻情報を取得するとともに、正しい時刻情報が得られているかを判断する。なお、標準電波は、1分間で1つの時刻情報を設定しているため、数分間連続して受信処理を行ってフルコードの時刻情報を複数取得し、各時刻情報同士が1分間隔の時刻データであるかを照合することなどで正しい時刻情報が受信できているかを判定できる。時刻情報取得部107は、このような判定処理を行い、正しい時刻情報が得られていれば、その結果を制御装置20に出力する。これにより、RAM31の内部時刻データ313が更新される。一方、正しい時刻情報が得られなかった場合、受信に失敗したことを制御装置20に出力する。
[制御装置の構成]
図12は、制御装置20Aの概略構成を示すブロック図である。
制御装置(CPU)20Aは、Flash ROM32に記憶されたプログラムにより各種の演算、制御および計時を行う。この制御装置20Aは、図12に示すように、受信制御手段21A、時差情報取得手段22A、時刻算出手段23A、表示制御手段24、および地域設定手段25を備える。
受信制御手段21Aは、受信装置10Aに制御信号を出力して受信動作を制御する。通常は、内部時刻が予め設定された受信処理時刻(例えば、午前2時など)になると、受信装置10Aに受信動作を行わせる。
また、受信制御手段21Aは、時刻情報取得部107から受信結果が入力される。受信制御手段21Aは、時刻情報取得部107から入力された受信結果が、受信失敗であった場合、予め設定された時間経過後に、再度受信処理を実施させる処理なども行う。
さらに、受信制御手段21Aは、時刻情報取得部107から時刻情報が入力されると、その時刻情報によって内部時刻データを更新する。内部時刻の更新後は、更新された内部時刻が基準信号に基づいて更新される。
なお、受信制御手段21Aは、受信した標準電波の時刻をそのまま内部時刻データとして更新してもよいし、UTCに変換して内部時刻データを更新してもよい。
なお、受信制御手段21Aは、後述する地域設定手段25により設定された地域情報を参照し、受信装置10Aに対してどの標準電波を受信するのかを指示してもよい。例えば、電波修正時計1Aが、ドイツ、日本、アメリカの各標準電波を受信できるように設計されている場合、受信制御手段21Aは、設定地域がパリであればドイツの標準電波DCF77を受信するように指示し、東京であれば日本の標準電波JJYを受信するように指示し、ニューヨークであればアメリカの標準電波WWVBを受信するように指示する。このような構成では、受信電波の種別を判別する処理を行う必要がなく、処理負荷を軽減できる。
時差情報取得手段22Aは、地域設定手段25により設定された地域情報に対応する領域の時差情報372を、ローカルタイム情報37から取得する。
時刻算出手段23Aは、時差情報取得手段22Aが取得した時差情報372と、内部時刻データとに基づいて現地時刻を算出する。内部時刻データがUTCで更新されている場合には、時刻算出手段23Aは、内部時刻データと時差情報372とで、地域設定手段25により設定された地域の現地時刻を算出する。
また、内部時刻データが標準電波から取得した時刻情報である場合は、時刻算出手段23Aは、標準電波が示す時刻のUTCに対する時差と、地域設定手段25により設定された地域の時差情報372と、内部時刻データとに基づいて現地時刻を算出する。例えば、JJY60を受信して内部時刻データが日本標準時(UTC+9)で記憶されており、ユーザーが地域設定手段25によりパリ(UTC+1)を指定した場合は、内部時刻データ−8時間によりパリの現地時刻を算出する。
表示制御手段24は、時刻算出手段23Aが算出した現地時刻を表示装置50に表示する。
表示制御手段24は、入力装置40によってバージョン表示操作が行われた場合、指針3を駆動してバージョン情報36を表示させる。
地域設定手段25は、入力装置40の操作に応じて、時刻表示対象の都市を示す地域情報を取得する。例えば、リューズ8を1段目に引き出して設定地域情報修正モードとし、リューズ8を回転して秒針6を移動し、秒針6の位置に応じて地域情報を設定する。例えば、秒針6によって「0秒」が指示された場合、地域情報として「ロンドン」(協定世界時)が設定される。また、秒針6によって「1〜12秒」が指示された場合、この「ロンドン」から+1〜+12時間の時差がある各地域が地域情報として設定される。なお、時計のベゼルに都市名を記載し、秒針6で指示することで地域情報を設定してもよい。
なお、地域設定手段25は、受信処理部106から出力された標準電波の種別情報を取得して地域情報を設定してもよい。
地域設定手段25は、設定された地域情報をRAM31に記憶する。
このように、地域設定手段25は、標準電波の種類や入力操作に応じて位置情報を取得する位置情報取得部として機能する。また、入力装置40は、位置情報を設定する入力部として機能する。
[電波修正時計の動作の概要]
電波修正時計1Aは、受信装置10Aにより標準電波を受信し、当該標準電波に含まれる時刻情報に基づいて内部時刻を更新する。また、電波修正時計1Aは、標準電波の種別や、操作入力に応じて取得された地域情報に対応する都市を基準として、他の都市の現地時刻を算出し、表示する。
また、電波修正時計1Aは、第1実施形態の電子時計1と同様に、ローカルタイム情報37のバージョン情報36を表示装置50に表示させる。
[第2実施形態の効果]
本実施形態の電波修正時計1Aにおいても、ローカルタイム情報37のバージョン情報36を容易に確認でき、前記第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
[変形例]
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記実施形態では、バージョン情報36の表示タイミングは、入力装置40に対する所定の入力操作を受け付けたタイミングとする構成を例示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、所定の時刻や、所定の電波を受信した場合等の所定のタイミングにバージョン情報36を表示させてもよい。
前記各実施形態では、時刻を表示する表示装置50にバージョン情報を表示させる構成を例示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、バージョン表示用の表示装置を別に設けてもよい。
バージョン情報は前記実施形態の表記方式に限定されず、例えば、ローカルタイム情報の作成日付をバージョン情報としてもよい。例えば、2014年1月に作成されたローカルタイム情報のバージョン情報を「1401」と設定すればよい。このバージョン情報は、例えば、西暦の下二桁を時計の日付で表示し、月を時針などで表示すればよい。すなわち、バージョン情報が「1401」の場合、日窓から「14」を表示し、時針で「1時」を指示すればよい。
ローカルタイム情報は、前記各実施形態の構成に限定されず、少なくとも、位置情報(領域情報)およびタイムゾーン情報を備えていればよい。
前記各実施形態では、バージョン情報36は、ローカルタイム情報35,37の更新に応じて付与される構成を例示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、Flash ROM32に記憶されているローカルタイム情報35,37以外の所定の情報、例えば、上述のシステム設定情報33および受信設定情報34の更新時にも新たなバージョン情報36を付与する構成としてもよい。この場合、バージョン情報36を参照することで、システム設定情報33、受信設定情報34、およびローカルタイム情報35,37の各情報が最新か否かを判別することができる。
前記第2実施形態では、標準電波の種類と、入力装置40への入力操作との両方で、位置情報を設定可能な構成を例示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、入力装置40への入力操作のみで位置情報を設定してもよい。
前記各実施形態では指針3を備える時計に適用していたが、指針を備えないデジタル時計に適用してもよい。また、本発明は、腕時計に限定されず、懐中時計でもよく、携帯して利用される各種の電子時計に広く利用できる。
また、本発明は、例えば、衛星信号や標準電波を受信する受信機能および時計機能を備える携帯電話機や、ナビゲーション機器などの各種電子機器にも広く利用できる。このような電子機器に本発明を適用した場合でも、表示装置にバージョン情報を表示させるため、ユーザーやメンテナンス担当者は、記憶装置に記憶されているローカルタイム情報のバージョンを容易に確認することができる。
また、位置情報衛星としては、GPS衛星だけではなく、ガリレオ(EU)、GLONASS(ロシア)、北斗(中国)などの他の全地球的航法衛星システム(GNSS)や、SBASなどの静止衛星や準天頂衛星などの時刻情報を含む衛星信号を発信する位置情報衛星でも良い。
また、本発明は、位置情報衛星の衛星信号を受信する受信部および標準電波を受信する受信部の両方を備えている電子時計や電子機器に適用してもよい。さらに、本発明は、衛星信号や標準電波を受信する受信部を備えておらず、手動操作により位置情報や時刻情報を設定可能に構成された電子時計や電子機器に適用してもよい。
1…電子時計、1A…電波修正時計(電子時計)、3…指針、7…ボタン(入力部、操作部)、8…リューズ(入力部、操作部)、9…GPS衛星、10…GPS装置(衛星信号受信部)、10A・・・受信装置(標準電波受信部)、20…制御装置(CPU)、22,22A…時差情報取得手段(時差情報取得部)、23,23A…時刻算出手段(時刻算出部)、24…表示制御手段(表示制御部)、25…地域設定手段(位置情報取得部)、32…Flash ROM(記憶部)、35,37…ローカルタイム情報、36…バージョン情報、40…入力装置(入力部、操作部)、50…表示装置、104…時刻情報取得部、105…位置情報取得部、351…領域情報(位置情報)、352,372…時差情報、371…位置情報。

Claims (8)

  1. 位置情報と時差情報とを関連付けたローカルタイム情報、および、前記ローカルタイム情報のバージョン情報を記憶する記憶部と、
    前記バージョン情報を表示可能なバージョン表示部と、
    前記バージョン情報を前記バージョン表示部に表示させる表示制御部と、を備える
    ことを特徴とする電子時計。
  2. 請求項1に記載の電子時計において、
    位置情報衛星から送信される衛星信号を受信する衛星信号受信部と、
    前記衛星信号受信部によって受信された前記衛星信号に基づいて時刻情報を取得する時刻情報取得部と、
    前記衛星信号受信部によって受信された前記衛星信号に基づいて位置情報を取得する位置情報取得部と、
    前記位置情報に対応する時差情報を、前記ローカルタイム情報から取得する時差情報取得部と、
    前記時差情報および前記時刻情報に基づいて表示時刻を算出する時刻算出部と、
    前記表示時刻を表示する時刻表示部と、を備える
    ことを特徴とする電子時計。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電子時計において、
    手動操作を検出して位置情報を設定する入力部と、
    標準電波を受信する標準電波受信部と、
    前記標準電波受信部によって受信された前記標準電波に基づいて時刻情報を取得する時刻情報取得部と、
    前記入力部で設定された前記位置情報を取得する位置情報取得部と、
    前記位置情報に対応する時差情報を、前記ローカルタイム情報から取得する時差情報取得部と、
    前記時差情報および前記時刻情報に基づいて表示時刻を算出する時刻算出部と、
    前記表示時刻を表示する時刻表示部と、を備える
    ことを特徴とする電子時計。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電子時計において、
    前記バージョン情報の表示指示操作を受け付ける操作部を備え、
    前記表示制御部は、前記操作部が前記表示指示操作を受け付けた場合に、前記バージョン情報を表示させる
    ことを特徴とする電子時計。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電子時計において、
    前記記憶部は、前記ローカルタイム情報および前記バージョン情報を書き換え可能に記憶している
    ことを特徴とする電子時計。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の電子時計において、
    前記ローカルタイム情報は、前記位置情報に対応する領域情報と、前記時差情報に対応し、前記領域情報の協定世界時に対する時差を示すタイムゾーン情報とを有し、
    さらに、前記時差情報に対応し、タイムゾーンの変更予定を示すタイムゾーン変更情報、サマータイムオフセット情報、サマータイム開始情報、サマータイム終了情報、およびサマータイムの変更予定を示すサマータイム変更情報の少なくとも1つを含む
    ことを特徴とする電子時計。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の電子時計において、
    表示時刻を指示する複数の指針を有する時刻表示部を備え、
    前記バージョン表示部は、前記時刻表示部で構成され、
    前記表示制御部は、前記バージョン情報を指示する位置に前記指針を配置して前記時刻表示部に前記バージョン情報を表示させる
    ことを特徴とする電子時計。
  8. 位置情報と時差情報とを関連付けたローカルタイム情報、および、前記ローカルタイム情報のバージョン情報を記憶する記憶部と、
    前記バージョン情報を表示可能なバージョン表示部と、
    前記バージョン情報を前記バージョン表示部に表示させる表示制御部と、を備える
    ことを特徴とする電子機器。
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