JP6344033B2 - 角速度センサー、電子機器及び移動体 - Google Patents
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Description
しかしながら、上記角速度センサーは、上記所与の比率が、例えば、弾性を有する結合部に起因した駆動振動エネルギーの消耗などによって略1:1にならない虞がある。
これにより、上記角速度センサーは、第1質量対から結合部を介して駆動振動が伝達される第2質量対の駆動振動における振幅が、駆動部で直接駆動振動する第1質量対の振幅より小さくなる虞がある。
この結果、上記角速度センサーは、角速度印加時における第2質量対の検出部の検出振動の振幅が、第1質量対の検出部の振幅より小さくなることから、4つの質量部の検出部を用いて検出する3つの検出軸回りの角速度の、それぞれの検出軸回りにおける検出感度に差が出る虞がある。
これにより、上記角速度センサーは、検出特性が劣化する虞がある。
これにより、角速度センサーは、隣り合う質量部を互いに略均等に駆動することが可能となることから、駆動時における質量部の変位量(例えば、駆動振動の振幅)を互いに略等しくすることができる。
この結果、角速度センサーは、例えば、角速度検出時における質量部の変位量(例えば、検出振動の振幅)を互いに略等しくすることができることから、角速度の各検出軸間における検出感度の差を小さくできる。
これにより、角速度センサーは、角速度の検出特性を向上させることができる。
この結果、角速度センサーは、駆動部によって駆動時の各質量部の変位の仕方(換言すれば、駆動振動における振動モード)が規定されることから、例えば、駆動時における不要振動モードの発生を抑制することができる。
これにより、角速度センサーは、例えば、不要振動モードを制限する周波数制御を省く、または簡略化することが可能となる。
この結果、角速度センサーは、各質量部の駆動状態が安定することから、角速度の検出特性を向上させることができる。
この結果、角速度センサーは、駆動部が結合部を介して各質量部をスムーズに駆動することができる。
最初に、第1実施形態の角速度センサーについて説明する。
図1は、第1実施形態の角速度センサーの概略構成を示す模式平面図である。図2〜図4は、図1の要部拡大模式図であり、図2は、要部拡大模式平面図、図3(a)は、他の要部拡大模式平面図であり、図3(b)は、図3(a)のC−C線での模式断面図である。また、図4(a)は、別の要部拡大模式平面図であり、図4(b)は、図4(a)のD−D線での模式断面図である。なお、図中のX軸、Y軸及びZ軸は互いに直交している座標軸であり、矢印の方向が+(プラス)方向である。
各質量部21〜24は、略矩形状に形成され、各結合部31〜34と接続されている端部とは反対側の端部が、ばね部50を介して基板10から突出している固定部51に接続されている。
これにより、第1質量対Aは、ばね部50の撓み(変形)によってX軸方向に変位可能になっており、第2質量対Bは、同様にY軸方向に変位可能になっている。なお、各質量部21〜24と基板10との間には、変位時の干渉を避けるために所定の空隙が設けられている(例えば、基板10に図示しない凹部が設けられている)。
各駆動部41〜44は、上記各円弧の中心O1〜O4をそれぞれ含んで基板10に固定されている固定部45と、固定部45と各結合部31〜34とをそれぞれ接続する可動部46と、を有している。
各駆動部41〜44は、可動部46及び各結合部31〜34が、固定部45を中心にして回動可能な構成となっている。
固定電極47及び可動電極48は、互いに噛み合う櫛歯状の電極指47a,48aを有し、電極指47a,48aは、固定部45を中心とする円弧状に形成されている。
これにより、固定電極47及び可動電極48は、固定部45を中心とする扇状に広がっていることになる。
各駆動部41〜44は、例えば、図示しない駆動回路により固定電極47と可動電極48との間に電圧を印加し、両者間の静電気力(静電引力、静電斥力)を利用した静電駆動により、可動部46及び各結合部31〜34を、固定部45を中心にして時計回り(白矢印方向)及び反時計回り(黒矢印方向)に交互に回動させることができる。
更に、第1質量対A及び第2質量対Bの少なくとも一方(ここでは第1質量対A)の、少なくとも1つ(ここでは2つ)の質量部である第1質量部21及び第2質量部22は、X軸及びY軸に沿った平面と交差(ここでは直交)する第3軸としてのZ軸回りの角速度を検出する第3検出部63a,63bを有している。
加えて、各質量部21〜24の少なくとも1つ(ここでは第3質量部23及び第4質量部24の2つ)は、駆動時における第3質量部23及び第4質量部24の変位をモニターするモニター部64a,64bを備えている。
基板10における第1検出部61a,61bと対向する面には、可動電極を兼ねる第1検出部61a,61bより一回り大きい固定電極11が設けられている。
ばね部52は、第1検出部61a,61bがX軸方向及びY軸方向にはあまり変位せず、Z軸方向に容易に変位可能なように、例えば、2つが第1検出部61a,61bの+Y側の端部、及び−(マイナス)Y側の端部に位置し、Y軸方向に延びX軸方向に屈曲するクランク状に形成され、残りの2つが第1検出部61a,61bのY軸に沿って延びる端部に位置し、X軸方向に延びY軸方向に屈曲するクランク状に形成されている。
図3(b)に示すように、第1検出部61a,61bは、可動電極を兼ねる第1検出部61a,61bのZ軸方向の変位に伴う固定電極11と第1検出部61a,61bとの間の、例えば、静電容量の変化を検出することにより、Y軸回りの角速度を検出することができる。
基板10上には、可動電極を兼ねる第3検出部63a,63bの梁状部分を挟むようにしてX軸に沿って延びる固定電極63c,63dが設けられている。
ばね部53は、第3検出部63a,63bがX軸方向にはあまり変位せず、Y軸方向に容易に変位可能なように、例えば、X軸方向へ折り返しながらY軸方向に延在し、第3検出部63a,63bの+Y側の端部及び−Y側の端部を枠部21a,22aに接続している。
第3検出部63a,63bは、可動電極を兼ねる第3検出部63a,63bのY軸方向の変位に伴う固定電極63c,63dと第3検出部63a,63bとの間の、例えば、静電容量の変化を検出することにより、Z軸回りの角速度を検出することができる。
基板10における第2検出部62a,62bと対向する面には、可動電極を兼ねる第2検出部62a,62bより一回り大きい固定電極12が設けられている。
ばね部54は、第2検出部62a,62bがX軸方向及びY軸方向にはあまり変位せず、Z軸方向に容易に変位可能なように、例えば、ばね部52と同様のクランク状に構成され、第2検出部62a,62bのX軸に沿って延びる端部、−X側の端部、及び+X側の端部を枠部23a,24aに接続している。
図4(b)に示すように、第2検出部62a,62bは、可動電極を兼ねる第2検出部62a,62bのZ軸方向の変位に伴う固定電極12と第2検出部62a,62bとの間の、例えば、静電容量の変化を検出することにより、X軸回りの角速度を検出することができる。
基板10上には、モニター部64a,64bの上記梁状部分を挟むようにしてX軸に沿って延びる固定電極64c,64dが設けられている。
モニター部64a,64bと固定電極64c,64dとは、所定の間隔でY軸に沿って延出している電極指が、互いに噛み合う櫛歯状に形成されている。
モニター部64a,64bは、上記梁状部分のY軸方向の変位を、固定電極64c,64dとモニター部64a,64bとの間の、例えば、静電容量の変化に機械/電気変換(置換)することにより、モニターすることができる。
これにより、角速度センサー1は、基板10と半導体素板とを陽極接合することができる。また、角速度センサー1は、基板10にアルカリ金属イオンを含むガラスを用いることにより、基板10と半導体素板とを容易に絶縁分離することができる。
また、基板10の構成材料は、半導体素板の構成材料との熱膨張係数差ができるだけ小さいことが好ましく、具体的には、基板10の構成材料と半導体素板の構成材料との熱膨張係数差が3ppm/℃以下であることが好ましい。これにより、角速度センサー1は、基板10と半導体素板との間の残留応力を低減することができる。
図5は、角速度センサーの駆動振動状態を示す模式平面図であり、図6(a)、図6(b)は、角速度センサーの駆動振動状態の力の加わり方を説明する模式図であり、図7は、角速度センサーの駆動振動状態をモニターするモニター部の機能を説明するブロック図である。
また、図8は、角速度センサーのX軸回りの角速度を検出する検出振動状態を示す模式平面図であり、図9は、角速度センサーのY軸回りの角速度を検出する検出振動状態を示す模式平面図であり、図10は、角速度センサーのZ軸回りの角速度を検出する検出振動状態を示す模式平面図である。
図6(a)に示すように、結合部31,34が白矢印方向に回動すると、第1質量部21には、結合部31,34の端部の接線に沿って、斜め−X方向に力F1,F2が加わる。
この際、力F1のY軸に沿った分力である分力F1yと、力F2のY軸に沿った分力である分力F2yとは、力の大きさが同じで力の方向が逆であることから、相殺されることになる。
一方、力F1のX軸に沿った分力である分力F1xと、力F2のX軸に沿った分力である分力F2xとは、力の大きさが同じで力の方向も同じであることから、X軸に沿った合力となり第1質量部21は、X軸に沿って白矢印方向へ変位することになる。
この際、力F1’のY軸に沿った分力である分力F1’yと、力F2’のY軸に沿った分力である分力F2’yとは、力の大きさが同じで力の方向が逆であることから、相殺されることになる。
一方、力F1’のX軸に沿った分力である分力F1’xと、力F2’のX軸に沿った分力である分力F2’xとは、力の大きさが同じで力の方向も同じであることから、X軸に沿った合力となり第1質量部21は、X軸に沿って黒矢印方向へ変位することになる。
これらにより、各質量部21〜24は、図5に示すような、白矢印方向への変位と黒矢印方向への変位とを交互に繰り返す駆動振動をすることになる。
図7に示すように、角速度センサー1は、このモニター部64a,64bでモニターしている静電容量の変化を、例えば、オペアンプなどを用いた増幅回路70で増幅し、AGC(Automatic Gain Control)回路71などで所定のレベルに制御し、駆動回路72に印加する(フィードバックする)。
角速度センサー1は、このループにより各駆動部41〜44の駆動力が増強され、各質量部21〜24の駆動時の変位量を所定のレベルに維持することが可能な構成となっている。
詳述すると、第2検出部62aが+Z方向へ変位すると、第2検出部62bは−Z方向へ変位し、第2検出部62aが−Z方向へ変位すると、第2検出部62bは+Z方向へ変位する検出振動となる。
角速度センサー1は、第2検出部62a,62bにおける上記変位に伴う静電容量の差動変化量を検出信号として取り出すことにより、X軸回りの角速度を導出することができる。
詳述すると、第1検出部61aが+Z方向へ変位すると、第1検出部61bは−Z方向へ変位し、第1検出部61aが−Z方向へ変位すると、第1検出部61bは+Z方向へ変位する検出振動となる。
角速度センサー1は、第1検出部61a,61bにおける上記変位に伴う静電容量の差動変化量を検出信号として取り出すことにより、Y軸回りの角速度を導出することができる。
詳述すると、第3検出部63aが+Y方向へ変位すると、第3検出部63bは−Y方向へ変位し(白矢印)、第3検出部63aが−Y方向へ変位すると、第3検出部63bは+Y方向へ変位する(黒矢印)検出振動となる。
角速度センサー1は、第3検出部63a,63bにおける上記変位に伴う静電容量の変化を検出信号として取り出すことにより、Z軸回りの角速度を導出することができる。
この結果、角速度センサー1は、例えば、角速度検出時における各質量部21〜24の変位量(検出振動の振幅)を互いに略等しくすることができることから、角速度ωの各検出軸(X軸、Y軸及びZ軸)間における検出感度の差を小さくできる。
これにより、角速度センサー1は、角速度ωの検出特性を向上させることができる。
この結果、角速度センサー1は、各駆動部41〜44によって各質量部21〜24の駆動振動における振動モードが交互モードに規定されることから、駆動時における交互モード以外の不要振動モードの発生を抑制することができる。
これにより、角速度センサー1は、不要振動モードを起因とする誤動作を抑制する、または不要振動モードを抑制する手段を簡略化することが可能となる。
このことから、角速度センサー1は、この変位を機械/電気変換(ここでは静電容量に変換)し、増幅回路70で増幅してAGC回路71などで所定のレベルにして、駆動回路72を介して各駆動部41〜44に印加することにより、各質量部21〜24の駆動時の変位量を所定のレベルに維持することが可能となる。
この結果、角速度センサー1は、各質量部21〜24の駆動状態が安定することから、角速度ωの検出特性を向上させることができる。
この結果、角速度センサー1は、各駆動部41〜44が各結合部31〜34を介して各質量部21〜24をスムーズに駆動することができる。
次に、第1実施形態の変形例の角速度センサーについて説明する。
図11は、第1実施形態の変形例の角速度センサーの概略構成を示す模式平面図である。なお、第1実施形態との共通部分には同一符号を付して詳細な説明を省略し、第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
角速度センサー2は、各結合部31〜34が各質量部21〜24との接続部に応力緩和部31a〜34aを備えている。
各応力緩和部31a〜34aは、各結合部31〜34の延在方向と交差する方向に蛇行、或いは折り返すミアンダー(meander)形状に形成されている。
この結果、角速度センサー2は、各結合部31〜34の耐久性が良好となることから、信頼性を向上させることができる。
なお、この構成は、以下の実施形態にも適用可能である。
図12は、第2実施形態の角速度センサーの概略構成を示す模式平面図である。なお、第1実施形態との共通部分には同一符号を付して詳細な説明を省略し、第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
角速度センサー3は、第1質量対Aを互いに結ぶ線と第2質量対Bを互いに結ぶ線との交差部に固定部45が設けられ、固定部45からミアンダー形状に形成された変位吸収部46aを介して可動部46が各結合部31〜34に接続されている。
更に、可動部46は、各結合部31〜34から各駆動部41〜44の固定電極47及び可動電極48領域まで延びている。可動部46は、X軸またはY軸に対して略45度の角度をなす直線状に延在している。
変位吸収部46aは、ミアンダー形状により可動部46の後述する直線往復運動を妨げないようにしつつ、固定部45に接続されることによって可動部46を支持している。
なお、各結合部31〜34の形状は、上記の形状に限定されるものではなく、例えば、第1実施形態と同様の形状としてもよい。
これにより、角速度センサー3は、駆動振動状態において、第1質量対A(第1質量部21と第2質量部22)が、互いに近づく方向に変位(白矢印)したときに、第2質量対B(第3質量部23と第4質量部24)も互いに近づく方向に変位(白矢印)し、第1質量対Aが、互いに離れる方向に変位(黒矢印)したときに、第2質量対Bも互いに離れる方向に変位(黒矢印)するように、白矢印方向の変位と黒矢印方向の変位とを交互に繰り返す駆動振動をすることになる。
ここでは、この振動モードを拡張モード(expansion mode)と呼ぶ。
角速度センサー3は、上記構成であることから、各駆動部41〜44による各結合部31〜34を介しての各質量部21〜24の駆動レベル、及び角速度印加時の各検出部61a,61b,62a,62b,63a,63bの検出レベルについては、第1実施形態と同程度とすることが可能である。
また、角速度センサー3は、振動モードが拡張モードに規定されることから、駆動時における拡張モード以外の不要振動モードの発生を抑制することができる。
これらの結果、角速度センサー3は、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
次に、上述した角速度センサーを備えている電子機器について説明する。
図13は、角速度センサーを備えている電子機器としてのモバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピューターの構成を示す模式斜視図である。
図13に示すように、パーソナルコンピューター1100は、キーボード1102を備えた本体部1104と、表示部1101を有する表示ユニット1106とにより構成され、表示ユニット1106は、本体部1104に対しヒンジ構造部を介して回動可能に支持されている。
このようなパーソナルコンピューター1100には、角速度センサー1(または2,3のいずれか)が内蔵されている。
図14に示すように、携帯電話機1200は、複数の操作ボタン1202、受話口1204および送話口1206を備え、操作ボタン1202と受話口1204との間には、表示部1201が配置されている。
このような携帯電話機1200には、角速度センサー1(または2,3のいずれか)が内蔵されている。
ここで、通常のカメラは、被写体の光像により銀塩写真フィルムを感光するのに対し、デジタルスチルカメラ1300は、被写体の光像をCCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子により光電変換して撮像信号(画像信号)を生成する。
デジタルスチルカメラ1300におけるケース(ボディー)1302の背面(図中手前側)には、表示部1310が設けられ、CCDによる撮像信号に基づいて表示を行う構成になっており、表示部1310は、被写体を電子画像として表示するファインダーとして機能する。
また、ケース1302の正面側(図中奥側)には、光学レンズ(撮像光学系)やCCDなどを含む受光ユニット1304が設けられている。
また、このデジタルスチルカメラ1300においては、ケース1302の側面に、ビデオ信号出力端子1312と、データ通信用の入出力端子1314とが設けられている。そして、ビデオ信号出力端子1312には、テレビモニター1430が、データ通信用の入出力端子1314には、パーソナルコンピューター1440が、それぞれ必要に応じて接続される。更に、所定の操作により、メモリー1308に格納された撮像信号が、テレビモニター1430や、パーソナルコンピューター1440に出力される構成になっている。
このようなデジタルスチルカメラ1300には、角速度センサー1(または2,3のいずれか)が内蔵されている。
なお、上述した角速度センサーを備えている電子機器としては、これら以外に、例えば、インクジェット式吐出装置(例えばインクジェットプリンター)、ラップトップ型パーソナルコンピューター、テレビ、ビデオカメラ、ビデオテープレコーダー、各種ナビゲーション装置、ページャー、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS端末、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器、計器類、フライトシミュレーターなどが挙げられる。
次に、上述した角速度センサーを備えている移動体について説明する。
図16は、角速度センサーを備えている移動体の一例としての自動車を示す模式斜視図である。
自動車1500は、角速度センサー1(または2,3のいずれか)を、例えば、搭載されているナビゲーション装置、姿勢制御装置などの姿勢検出センサーとして用いている。
これによれば、自動車1500は、上述した角速度センサーを備えていることから、上記第1実施形態、変形例及び第2実施形態で説明した効果が奏され、優れた性能を発揮できる。
Claims (8)
- 基板と、
前記基板上に配置されている複数の質量部と、
複数の前記質量部のうち、隣り合う前記質量部を互いに結合する結合部と、
前記基板上に配置され、前記結合部に接続されている駆動部と、を備え、
前記駆動部は、前記結合部を介して、隣り合う前記質量部をそれぞれ駆動し、
前記結合部は、隣り合う前記質量部間に中心を有する円弧状に形成され、
前記駆動部は、前記円弧の前記中心を含んで前記基板に固定されている固定部と、
前記固定部と前記結合部とを接続する可動部と、を有し、
前記可動部及び前記結合部が、前記固定部を中心にして回動可能であることを特徴とする角速度センサー。 - 請求項1に記載の角速度センサーにおいて、
複数の前記質量部は、
2つの前記質量部が第1軸に沿って互いに対向して配置されている第1質量対と、
他の2つの前記質量部が平面視で前記第1軸と交差する第2軸に沿って互いに対向して配置されている第2質量対と、を含み、
前記駆動部は、前記第1質量対が互いに近づく方向に変位したときに、前記第2質量対が互いに離れる方向に変位し、
前記第1質量対が互いに離れる方向に変位したときに、前記第2質量対が互いに近づく方向に変位するように、前記各質量部を駆動することを特徴とする角速度センサー。 - 請求項2に記載の角速度センサーにおいて、
前記第1質量対の少なくとも1つの前記質量部は、前記第2軸回りの角速度を検出する第1検出部を有し、
前記第2質量対の少なくとも1つの前記質量部は、前記第1軸回りの角速度を検出する第2検出部を有し、
前記第1質量対及び前記第2質量対の少なくとも一方の、少なくとも1つの前記質量部は、前記第1軸及び前記第2軸に沿った平面と交差する第3軸回りの角速度を検出する第3検出部を有することを特徴とする角速度センサー。 - 請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の角速度センサーにおいて、
複数の前記質量部の少なくとも1つは、前記駆動時における前記質量部の変位をモニターするモニター部を備えていることを特徴とする角速度センサー。 - 請求項1に記載の角速度センサーにおいて、
前記駆動部は、前記基板上に設けられた固定電極と、前記可動部に設けられた可動電極と、を備え、
前記固定電極及び前記可動電極は、互いに噛み合う櫛歯状の電極指を有し、
前記電極指は、前記固定部を中心とする円弧状に形成されていることを特徴とする角速度センサー。 - 請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の角速度センサーにおいて、
前記結合部は、前記質量部との接続部に応力緩和部を備えていることを特徴とする角速度センサー。 - 請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の角速度センサーを備えていることを特徴とする電子機器。
- 請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の角速度センサーを備えていることを特徴とする移動体。
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