JP6343452B2 - 充電装置 - Google Patents

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Description

本発明は、太陽光発電装置から電池に電力を供給し、電池を充電する充電装置に関する。
従来、太陽光発電装置から電池に電力を供給し、電池を充電する充電装置として、例えば以下に示す特許文献1に開示されている太陽電池電源装置がある。
この太陽電池電源装置は、太陽電池パネルと、充電スイッチと、充電制御手段とを備えている。太陽電池パネルは、太陽光によって発電する。太陽電池パネルが発電している場合、充電制御手段は、充電スイッチを制御して太陽電池パネルから供給される電力を組電池に供給し、組電池を充電する。ここで、太陽電池パネル及び組電池が、太陽発電装置及び電池に相当する。
特開2011−155820号公報
前述した太陽電池電源装置において、例えば、太陽電池パネルが発電している間、組電池を常に充電し続けるような構成にした場合、組電池が過充電状態になってしまう。その結果、組電池の寿命が低下してしまう。また、これ以外にも、組電池を充電する際の条件によっては、組電池の寿命が低下してしまうことがある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、電池の寿命低下を抑えることができる充電装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本発明は、太陽光によって発電する太陽光発電装置と、太陽光発電装置、及び、負荷に電力を供給する充放電可能な第1電池に接続され、太陽光発電装置が発電している場合、太陽光発電装置から供給される電力を変換して第1電池に供給し、第1電池を充電する充電回路と、充電回路に接続され、充電回路を制御する制御回路と、を備えた充電装置において、充電回路は、第2電池に接続され、太陽光発電装置から供給される電力を変換して第2電池に供給し、第2電池を充電し、第2電池から供給される電力を変換して第1電池に供給し、第1電池を充電でき、制御回路は、充電回路を制御して第1電池を充電する際、第1電池が過度な低充電状態である場合、太陽光発電装置だけでなく、第2電池からも第1電池に電力供給し、第1電池が過度な低充電状態でなく充電許可状態であり、かつ、第2電池が充電許可状態である場合、第1電池に流れる充電電流の上限値を最大値にし、第1電池が過度な低充電状態でなく充電許可状態であり、かつ、第2電池が充電禁止状態である場合、第1電池に流れる充電電流の上限値を最大値より小さい所定値にすることを特徴とする。
この構成によれば、第1電池が過度な低充電状態になった場合に太陽光発電装置以外からも電力供給することで、第1電池を正常な充電状態に早急に回復させ、過度な低充電状態において負荷等に電力供給するような事態を抑えることができる。そのため、第1電池の寿命低下を抑えることができる。第1電池が過度な低充電状態でなく充電許可状態であり、かつ、第2電池が充電禁止状態である場合、第1電池に流れる充電電流の上限値を最大値より小さい所定値にすることで、第1電池に過大な充電電流を流すことが可能な状態になった場合でも、第1電池に流れる電流を制限することができる。そのため、第1電池に誤って過大な充電電流を流してしまうような事態を抑えることができる。
第1実施形態における充電装置の回路図である。 図1に示す充電装置の動作を説明するためのフローチャートである。 図2のフローチャートに続くフローチャートである。 図1に示す充電装置の動作を説明するための各部の状態を示すグラフである。
次に、実施形態を挙げ、本発明をより詳しく説明する。本実施形態では、本発明に係る充電装置を、ハイブリッド車に搭載された補機バッテリ及びHVバッテリを充電する充電装置に適用した例を示す。
(第1実施形態)
まず、図1を参照して第1実施形態の充電装置の構成について説明する。
図1に示す充電装置1は、太陽光によって発電し、車両に搭載された補機バッテリB10(第1電池)及びHVバッテリB11(第2電池)を充電する装置である。ここで、補機バッテリB10は、車両に搭載された補機類及び充電装置1に電力を供給する、例えば、定格電圧が12Vの充放電可能なバッテリである。HVバッテリB11は、車両走行用モータに電力を供給する、例えば、定格電圧が200V以上の充放電可能なバッテリである。充電装置1は、ソーラパネル10(太陽光発電装置)と、ソーラ制御装置11と、追加バッテリ12(第2電池)とを備えている。
ソーラパネル10は、車両に搭載され、太陽光によって発電する装置である。ソーラパネル10は、太陽光が照射されている場合、出力電力が最大になるように、ソーラ制御装置11によって出力電流が制御される。その際、出力電圧が40V程度になる。
ソーラ制御装置11は、ソーラパネル10から供給される電力を所定電圧に変換して補機バッテリB10及びHVバッテリB11に供給し、補機バッテリB10及びHVバッテリB11を充電する装置である。ソーラ制御装置11は、給電コンバータ回路110(充電回路)と、補機コンバータ回路111(充電回路)と、昇圧コンバータ回路112(充電回路)と、マイクロコンピュータ113(制御回路)とを備えている。
給電コンバータ回路110は、マイクロコンピュータ113によって制御され、ソーラパネル10から供給される電力を20V程度に降圧して補機コンバータ回路111に供給するとともに、追加バッテリ12に供給して追加バッテリ12を充電する回路である。給電コンバータ回路110の入力端子はソーラパネル10の出力端子に、出力端子は補機コンバータ回路111及び追加バッテリ12に接続されている。制御端子はマイクロコンピュータ113に接続されている。
補機コンバータ回路111は、マイクロコンピュータ113によって制御され、給電コンバータ回路110又は追加バッテリ12から供給される電力を補機バッテリB10の充電に適した電圧に降圧して補機バッテリB10を充電する回路である。補機コンバータ回路111の入力端子は、給電コンバータ回路110の出力端子に接続されるとともに、追加バッテリ12に接続されている。出力端子は補機バッテリB10の端子に接続されている。制御端子はマイクロコンピュータ113に接続されている。
昇圧コンバータ回路112は、マイクロコンピュータ113によって制御され、追加バッテリ12から供給される電力をHVバッテリB11の充電に適した電圧に昇圧してHVバッテリB11を充電する回路である。昇圧コンバータ回路112の入力端子は、追加バッテリ12に接続されている。出力端子はHVバッテリB11の端子に接続されている。制御端子はマイクロコンピュータ113に接続されている。
マイクロコンピュータ113は、車両に搭載された別の装置から入力される情報に基づいて、給電コンバータ回路110、補機コンバータ回路111及び昇圧コンバータ回路112を制御する素子である。マイクロコンピュータ113は、給電コンバータ回路110、補機コンバータ回路111及び昇圧コンバータ回路112の制御端子に接続されている。
追加バッテリ12は、ソーラパネル10から供給される電力を蓄えておくバッテリである。追加バッテリ12の端子は、給電コンバータ回路110の出力端子、補機コンバータ回路111及び昇圧コンバータ回路112の入力端子に接続されている。
次に、図1を参照して第1実施形態の充電装置の動作の概略を説明する。
図1に示すマイクロコンピュータ113は、給電コンバータ回路110、補機コンバータ回路111及び昇圧コンバータ回路112を制御する。
ソーラパネル10に充分な太陽光が照射され、ソーラパネル10が発電している場合、ソーラパネル10から給電コンバータ回路110及び補機コンバータ回路111を介して補機バッテリB10に電力が供給され、補機バッテリB10が充電される。ソーラパネル10から給電コンバータ回路110を介して追加バッテリ12に電力が供給され、追加バッテリ12が充電される。
そして、追加バッテリ12が満充電状態になると、追加バッテリ12から昇圧コンバータ回路112を介してHVバッテリB11に電力が供給され、HVバッテリB11が充電される。また、必要に応じて、追加バッテリ12から補機コンバータ回路111を介して補機バッテリB10に電力が供給され、補機バッテリB10が充電される。
マイクロコンピュータ113は、補機バッテリB10を充電する際、補機バッテリB10の充電時間を制限する。具体的には、補機バッテリB10の電圧から残存容量を求め、求めた残存容量に基づいて連続充電時間閾値を設定する。そして、補機バッテリB10を連続して充電する時間が連続充電時間閾値を超えないように、補機コンバータ回路111を制御する。
また、マイクロコンピュータ113は、補機バッテリB10に過大な充電電流を流すことが可能な状態になった場合、補機バッテリB10に流れる充電電流を制限する。具体的には、ソーラパネル10から補機バッテリB10だけに電力を供給し、補機バッテリB10を充電する場合、又は、ソーラパネル10から補機バッテリB10に電力を供給するだけでなく、充電装置1とは別の装置を介してHVバッテリB11からも補機バッテリB10に電力を供給し、補機バッテリB10を充電する場合、充電電流上限値を小さく設定する。そして、補機バッテリB10に流れる充電電流が充電電流上限値を超えないように、補機コンバータ回路111を制御する。
さらに、マイクロコンピュータ113は、補機バッテリB10が過度な低充電状態になった場合、ソーラパネル10だけでなく、ソーラパネル10以外からも電力供給し、補機バッテリB10を充電する。具体的には、補機バッテリB10の電圧が補機バッテリ電圧閾値未満になった場合、ソーラパネル10だけでなく、追加バッテリ12からも電力供給し、補機バッテリB10を充電する。ここで、補機バッテリ電圧閾値は、補機バッテリB10が過度な低電圧状態にあるか否かを判断する際の基準となる閾値であり、例えば、10Vに設定されている。補機バッテリB10の電圧が補機バッテリ電圧未満になった場合、補機バッテリB10が過度な低電圧状態である。
次に、図1〜図3を参照して第1実施形態の充電装置の動作について説明する。
図1に示すマイクロコンピュータ113は、外部から入力されるHVバッテリB11に関連する情報に基づいて図2に示すように、HVバッテリB11を充電するか否かを検討する(S100)。そして、検討結果に基づいて、HVバッテリB11の充電を許可するか否かを判定する(S101)。
ステップS101において、HVバッテリB11の充電を許可すると判定した場合、マイクロコンピュータ113は、HVバッテリ充電フラグを許可状態に設定する(S102)。一方、ステップS101において、HVバッテリB11の充電を許可しないと判定した場合、マイクロコンピュータ113は、HVバッテリ充電フラグを禁止状態に設定する(S103)。ここで、HVバッテリ充電フラグは、HVバッテリB11の充電の許可又は禁止を示すフラグである。
その後、マイクロコンピュータ113は、検出した追加バッテリ12の電圧から残存容量を求め、追加バッテリ12の残存容量が追加バッテリ残存容量閾値未満であるか否かを判定する(S104)。ここで、追加バッテリ残存容量閾値は、追加バッテリ12が過充電状態であるか否かを判断する際の基準となる閾値である。追加バッテリ12の残存容量が追加バッテリ残存容量閾値未満になった場合、追加バッテリ12の充電が許可される。
ステップS104において、追加バッテリ12の残存容量が追加バッテリ残存容量閾値未満であると判定した場合、マイクロコンピュータ113は、追加バッテリ充電フラグを許可状態に設定する(S105)。一方、ステップS104において、追加バッテリ12の残存容量が追加バッテリ残存容量閾値未満でないと判定した場合、マイクロコンピュータ113は、追加バッテリ充電フラグを禁止状態に設定する(S106)。ここで、追加バッテリ充電フラグは、追加バッテリ12の充電の許可又は禁止を示すフラグである。
その後、マイクロコンピュータ113は、検出した補機バッテリB10の電圧から残存容量を求め、補機バッテリB10の残存容量が補機バッテリ残存容量閾値未満であるか否かを判定する(S107)。ここで、補機バッテリ残存容量閾値は、補機バッテリB10が過充電状態でなく、補機バッテリB10の充電が可能な状態であるか否かを判断する際の基準となる閾値である。補機バッテリB10の残存容量が補機バッテリ残存容量閾値未満になった場合、補機バッテリB10の充電が許可される。
ステップS107において、補機バッテリB10の残存容量が補機バッテリ残存容量閾値未満であると判定した場合、マイクロコンピュータ113は、補機バッテリ充電フラグを許可状態に設定する(S108)。一方、ステップS107において、補機バッテリB10の残存容量が補機バッテリ残存容量閾値未満でないと判定した場合、マイクロコンピュータ113は、補機バッテリ充電フラグを禁止状態に設定する(S109)。ここで、補機バッテリ充電フラグは、補機バッテリB10の充電の許可又は禁止を示すフラグである。
その後、マイクロコンピュータ113は、補機バッテリB10の残存容量に基づいて連続充電時間閾値を設定する(S110)。ここで、連続充電時間閾値は、補機バッテリB10の連続充電時間を制限する閾値である。連続充電時間閾値は、補機バッテリB10の残存容量から、予め設定されているマップや計算式に基づいて、補機バッテリB10が過充電状態にならないような時間に設定される。
その後、マイクロコンピュータ113は、検出した補機バッテリB10の電圧が補機バッテリ電圧閾値未満であるか否かを判定する(S111)。
ステップS111において、補機バッテリB10の電圧が補機バッテリ電圧閾値未満であると判定した場合、マイクロコンピュータ113は、補機バッテリ回復充電フラグを、回復充電要求ありを示すオン状態にする(S112)。一方、ステップS111において、補機バッテリB10の電圧が補機バッテリ電圧閾値未満でないと判定した場合、マイクロコンピュータ113は、補機バッテリ回復充電フラグを、回復充電要求なしを示すオフ状態にする(S113)。ここで、補機バッテリ回復充電フラグは、補機バッテリB10の回復充電の要求の有無を示すフラグである。補機バッテリB10の回復充電は、ソーラパネル10だけでなく、追加バッテリ12からも電力供給して補機バッテリB10を正常な充電状態に早急に回復させるものである。
その後、マイクロコンピュータ113は、補機コンバータ回路111の異常の有無を確認する(S114)。そして、補機コンバータ回路111が正常であるか否かを判定する(S115)。
ステップS115において、補機コンバータ回路111が正常でないと判定した場合、マイクロコンピュータ113は処理を終了する。一方、ステップS115において、補機コンバータ回路111が正常であると判定した場合、マイクロコンピュータ113は、図3に示すように、補機バッテリB10の回復充電が要求されているか否かを判定する(S116)。
ステップS116において、補機バッテリ回復充電フラグがオン状態であり、補機バッテリB10の回復充電が要求されていると判定した場合、マイクロコンピュータ113は、補機バッテリB10を充電する際の充電電力指令値として最大値を設定する(S117)。一方、ステップS116において、補機バッテリ回復充電フラグがオフ状態であり、補機バッテリB10の回復充電が要求されていないと判定した場合、マイクロコンピュータ113は、補機コンバータ回路111の駆動が許可されているか否かを判定する(S118)。
ステップS118において、補機バッテリ充電フラグが許可状態であり、補機コンバータ回路111の駆動が許可されていると判定した場合、マイクロコンピュータ113は、ソーラパネル10から補機バッテリB10だけに充電が許可されている状態、又は、ソーラパネル10からだけでなく、充電装置1とは別の装置を介してHVバッテリB11からも補機バッテリB10に充電している状態であるかを判定する(S119)。
ステップS119において、充電フラグのうち補機バッテリ充電フラグだけが許可状態であり、ソーラパネル10から補機バッテリB10だけに充電が許可されている状態、又は、ソーラパネル10からだけでなく、充電装置1とは別の装置を介してHVバッテリB11からも補機バッテリB10に充電している状態であると判定した場合、マイクロコンピュータ113は、充電電流上限値として最大値より小さい所定値を設定する(S120)。ここで、充電電流上限値は、補機バッテリB10に流れる充電電流を制限するための上限値である。ソーラパネル10から補機バッテリB10だけに充電が許可されている状態、又は、ソーラパネル10及びHVバッテリB11から補機バッテリB10に充電が許可されている状態である場合、補機バッテリB10に過大な充電電流を流すことが可能である。そのため、補機バッテリB10に誤って過大な充電電流を流してしまう可能性がある。そこで、充電電流上限値を最大値より小さい所定値に変更し、そのような事態の発生を抑える。
一方、ステップS119において、補機バッテリ充電フラグだけでなく、他の充電フラグも許可状態であり、ソーラパネル10から補機バッテリB10だけに充電が許可されている状態でない、及び、ソーラパネル10からだけでなく、充電装置1とは別の装置を介してHVバッテリB11からも補機バッテリB10に充電している状態でないと判定した場合、マイクロコンピュータ113は、充電電流上限値として最大値を設定する(S121)。
その後、マイクロコンピュータ113は、充電時間を計測するため、充電時間計測カウンタをカウントアップさせる(S122)。そして、充電時間計測カウンタの値が充電時間閾値未満であるか否かを判定する(S123)。
ステップS117の実施後、又は、ステップS123において、充電時間計測カウンタの値が連続充電時間閾値未満であると判定した場合、マイクロコンピュータ113は、それまでに設定された条件を踏まえ補機コンバータ回路111を駆動する(S124)。そして、外部から入力される充電電流の検出結果に基づいて補機コンバータ回路111を制御する(S125)。
一方、ステップS118において、補機バッテリ充電フラグが禁止状態であり、補機コンバータ回路111の駆動が許可されていないと判定した場合、及び、ステップS123において、充電時間カウンタによって計測した時間が連続充電時間閾値未満でないと判定した場合、マイクロコンピュータ113は、充電時間カウンタの値をクリアする(S126)。そして、補機コンバータ回路111を停止させる(S127)。
次に、図4を参照して補機バッテリの充電時における、充電時間及び充電電流の制限動作について具体的に説明する。
図4において、時刻t1で日射強度が増してソーラパネル10の発電電力が増加すると、マイクロコンピュータ113は、補機バッテリ充電フラグを許可状態に設定する。そして、補機バッテリB10の残存容量に基づいて連続充電時間閾値を設定する。
補機バッテリ回復充電フラグがオフ状態である場合、補機バッテリ充電フラグが許可状態であり、補機コンバータ回路111の駆動が許可されていることから、マイクロコンピュータ113は、HVバッテリ充電フラグ及び追加バッテリ充電フラグの状態を判定する。
HVバッテリ充電フラグが禁止状態、かつ、追加バッテリ充電フラグが許可状態であり、ソーラパネル10から補機バッテリB10だけに充電が許可されている状態でなく、また、ソーラパネル10及びHVバッテリB11から補機バッテリB10に充電が許可されている状態でもないことから、マイクロコンピュータ113は、充電電流上限値として最大値を設定する。
そして、マイクロコンピュータ113は、充電時間計測カウンタをカウントアップさせ、充電時間計測カウンタの値が連続充電時間閾値に達するまで補機コンバータ回路111を駆動する。その際、充電電流の検出結果が、最大値に設定された充電電流上限値を超えないように、補機コンバータ回路111を制御する。その結果、補機バッテリB10が充電され、補機バッテリB10の残存容量が増加していく。
その後、時刻t2で追加バッテリ充電フラグが禁止状態になると、補機バッテリ充電フラグだけが許可状態であり、ソーラパネル10から補機バッテリB10だけに充電が許可されている状態であることから、マイクロコンピュータ113は、充電電流上限値として、最大値より小さい所定値を設定する。そして、充電電流が、所定値に設定された充電電流上限値を超えないように、補機コンバータ回路111を制御する。その結果、充電電流が所定値に設定された充電電流上限値に制限された状態で、補機バッテリB10が充電され、補機バッテリB10の残存容量が増加していく。
その後、時刻t3で充電時間計測カウンタの値が連続充電時間閾値に達すると、マイクロコンピュータ113は、充電時間計測カウンタの値をクリアする。そして、補機バッテリ充電フラグの状態に関係なく、補機コンバータ回路111を停止させる。
次に、第1実施形態の充電装置の効果について説明する。
第1実施形態によれば、マイクロコンピュータ113は、補機バッテリB10を充電する際、補機バッテリB10の充電状態に基づいて補機バッテリB10の充電時間を制限する。そのため、補機バッテリB10が過充電状態になるような事態を抑えることができる。また、マイクロコンピュータ113は、補機バッテリB10に過大な充電電流を流すことが可能な状態になった場合に、補機バッテリB10に流れる充電電流を制限する。そのため、補機バッテリB10に誤って過大な充電電流を流してしまうような事態を抑えることができる。さらに、マイクロコンピュータ113は、補機バッテリB10が過度な低充電状態になった場合に、ソーラパネル10以外からも電力供給する。そのため、補機バッテリB10を正常な充電状態に早急に回復させ、過度な低充電状態において負荷等に電力供給するような事態を抑えることができる。従って、補機バッテリB10の寿命低下を抑えることができる。
第1実施形態によれば、マイクロコンピュータ113は、補機バッテリB10の残存容量に基づいて補機バッテリB10の連続充電時間を制限する。そのため、補機バッテリB10が過充電状態になるような事態を確実に抑えることができる。
第1実施形態によれば、給電コンバータ回路110及び昇圧コンバータ回路112によって、ソーラパネル10から供給される電力を変換して追加バッテリ12やHVバッテリB11に供給し、追加バッテリ12やHVバッテリB11を充電する。また、給電コンバータ回路110、補機コンバータ回路111及び昇圧コンバータ回路112によって、追加バッテリ12やHVバッテリB11から供給される電力を変換して補機バッテリB10に供給し、補機バッテリB10を充電する。そのため、ソーラパネル10以外からも補機バッテリB10に電力を供給し、補機バッテリB10を充電することができる。従って、補機バッテリB10に余裕をもって電力を供給し、補機バッテリB10を充電することができる。
第1実施形態によれば、マイクロコンピュータ113は、ソーラパネル10から補機バッテリB10だけに電力を供給し補機バッテリB10を充電する場合、又は、ソーラパネル10及びHVバッテリB11から補機バッテリB10に電力を供給し補機バッテリB10を充電する場合、補機バッテリB10に流れる充電電流を制限する。ソーラパネル10から補機バッテリB10だけに電力を供給し補機バッテリB10を充電する場合、ソーラパネル10及びHVバッテリB11から補機バッテリB10に電力を供給し補機バッテリB10を充電する場合、補機バッテリB10に過大な充電電流を流すことが可能な状態になる。そのため、補機バッテリB10に過大な充電電流を流すことが可能な状態になった場合に、補機バッテリB10に流れる電流を確実に制限することができる。従って、補機バッテリB10に誤って過大な充電電流を流してしまうような事態を確実に抑えることができる。
第1実施形態によれば、マイクロコンピュータ113は、補機バッテリB10の電圧が補機バッテリ電圧閾値未満になった場合、ソーラパネル10及び追加バッテリ12から補機バッテリB10に電力供給する。補機バッテリ電圧閾値は、補機バッテリB10が過度な低電圧状態にあるか否かを判断する際の基準となる閾値である。そのため、補機バッテリB10が過度な低充電状態になった場合に、ソーラパネル10以外からも確実に電力供給することができる。従って、補機バッテリB10を正常な充電状態に早急に回復させ、過度な低充電状態において負荷等に電力供給するような事態を確実に抑えることができる。
なお、第1実施形態では、マイクロコンピュータ113が、補機バッテリB10の充電状態に基づいて補機バッテリB10の充電時間を制限すること、補機バッテリB10に過大な充電電流を流すことが可能な状態になった場合に補機バッテリB10に流れる充電電流を制限すること、及び、補機バッテリB10が過度な低充電状態になった場合にソーラパネル10以外からも電力供給すること全てを実施しているが、これに限られるものではない。これらの少なくともいずれかを実施すればよい。
また、第1実施形態では、補機バッテリB10の残存容量に基づいて補機バッテリB10の連続充電時間を制限する例を挙げているが、これに限られるものではない。補機バッテリB10の電圧に基づいて補機バッテリB10の連続充電時間を制限するようにしてもよい。
さらに、第1実施形態では、補機バッテリB10の電圧が閾値未満になった場合にソーラパネル10以外からも補機バッテリB10に電力供給する例を挙げているが、これに限られるものではない。補機バッテリB10の残存容量が閾値未満になった場合にソーラパネル10以外からも補機バッテリB10に電力供給するようにしてもよい。
加えて、第1実施形態では、ソーラパネル10及びHVバッテリB11から補機バッテリB10に電力を供給し補機バッテリB10を充電する場合、補機バッテリB10に流れる充電電流を制限する例を挙げているが、これに限られるものではない。ソーラパネル10及び追加バッテリ12から補機バッテリB10に電力を供給する場合、補機バッテリB10に流れる電流を制御するようにしてもよい。
1・・・充電装置、10・・・ソーラパネル(太陽光発電装置)、11・・・ソーラ制御装置、110・・・給電コンバータ回路(充電回路)、111・・・補機コンバータ回路(充電回路)、112・・・昇圧コンバータ回路(充電回路)、113・・・マイクロコンピュータ(制御回路)、12・・・追加バッテリ(第2電池)、B10・・・補機バッテリ(第1電池)、B11・・・HVバッテリ

Claims (4)

  1. 太陽光によって発電する太陽光発電装置(10)と、
    前記太陽光発電装置、及び、負荷に電力を供給する充放電可能な第1電池(B10)に接続され、前記太陽光発電装置が発電している場合、前記太陽光発電装置から供給される電力を変換して前記第1電池に供給し、前記第1電池を充電する充電回路(110、111、112)と、
    前記充電回路に接続され、前記充電回路を制御する制御回路(113)と、
    を備えた充電装置において、
    前記充電回路は、第2電池(12)に接続され、前記太陽光発電装置から供給される電力を変換して前記第2電池に供給し、前記第2電池を充電し、前記第2電池から供給される電力を変換して前記第1電池に供給し、前記第1電池を充電でき、
    前記制御回路は、前記充電回路を制御して前記第1電池を充電する際、前記第1電池が過度な低充電状態である場合、前記太陽光発電装置だけでなく、前記第2電池からも前記第1電池に電力供給し、前記第1電池が過度な低充電状態でなく充電許可状態であり、かつ、前記第2電池が充電許可状態である場合、前記第1電池に流れる充電電流の上限値を最大値にし、前記第1電池が過度な低充電状態でなく充電許可状態であり、かつ、前記第2電池が充電禁止状態である場合、前記第1電池に流れる充電電流の上限値を前記最大値より小さい所定値にすることを特徴とする充電装置。
  2. 前記制御回路は、前記充電回路を制御して前記第1電池を充電する際、前記第1電池の充電状態に基づいて前記第1電池の充電時間を制限することを特徴とする請求項1に記載の充電装置。
  3. 前記制御回路は、前記第1電池の電圧又は残存容量に基づいて前記第1電池の連続充電時間を制限することを特徴とする請求項2に記載の充電装置。
  4. 前記制御回路は、前記第1電池の電圧又は残存容量が過度な低電圧状態にあるか否かを判断する際の基準となる閾値未満になった場合、前記太陽光発電装置及び前記第2電池から前記第1電池に電力供給することを特徴とする請求項1に記載の充電装置。
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