JP6342787B2 - 制御装置 - Google Patents

制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6342787B2
JP6342787B2 JP2014247100A JP2014247100A JP6342787B2 JP 6342787 B2 JP6342787 B2 JP 6342787B2 JP 2014247100 A JP2014247100 A JP 2014247100A JP 2014247100 A JP2014247100 A JP 2014247100A JP 6342787 B2 JP6342787 B2 JP 6342787B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
torque
motor
engine
target
motor torque
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014247100A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016107820A (ja
Inventor
野口 仁志
仁志 野口
弘 岡田
弘 岡田
英樹 木村
英樹 木村
伸二郎 清水
伸二郎 清水
優佳 杉浦
優佳 杉浦
陽介 山本
陽介 山本
岩出 純
純 岩出
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2014247100A priority Critical patent/JP6342787B2/ja
Publication of JP2016107820A publication Critical patent/JP2016107820A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6342787B2 publication Critical patent/JP6342787B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/62Hybrid vehicles

Description

本発明は、内燃機関の制御装置に関する。
従来、内燃機関の駆動軸とモータと補機との間でベルトを用いて動力を伝達するベルト伝動システムが知られている。特許文献1には、2つのテンショナによりベルトの張力を調整するベルト伝動システムが開示されている。モータは、内燃機関の始動に際して力行作動により駆動軸を回転するスタータ機能と、回生作動により発電する発電機能とを併せ持っている。また、近年では、モータを力行作動させて内燃機関の駆動を補助するアシスト機能に注目が集まっている。
特開2001−59555号公報
上記ベルト伝動システムにおいてモータが内燃機関の駆動を補助するとき、モータのトルクは要求トルクまで一度に上げられる。
しかしながらトルクが要求トルクまで一度に上げられると、ベルトの伸びやテンショナの揺動に起因してモータの回転数が目標値に対して増加する方へ比較的大きくずれてしまう。モータの回転数はやがて目標値に収束するものの、回転数ずれ量が大きい分、モータが効率の比較的低い領域で作動する時間が長くなり、モータの効率が低下するおそれがある。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ベルト伝動システムのモータを効率よく作動させることができる制御装置を提供することにある。
本発明は、内燃機関の駆動軸に取り付けられている駆動軸プーリと、電子制御可能なモータと、モータのモータ軸に取り付けられているモータ軸プーリと、少なくともモータ軸プーリと駆動軸プーリとに掛け回されているベルトと、モータ軸の回転数であるモータ回転数を検出可能なモータ回転数検出部と、を備える内燃機関を制御する制御装置である。制御装置は、第1要求値算出手段、第1目標値設定手段、第1トルク判定手段、第1トルク制御手段および第1待機手段を有する。
モータの出力トルクをモータトルクとし、現状のモータ回転数と目標モータ回転数との差をモータ回転数ずれ量とする。第1要求値算出手段は要求モータトルクを算出する。第1目標値設定手段は、現状のモータトルクよりも大きいモータトルクであり、かつ、モータ回転数ずれ量が発生しつつもモータの効率が現状の効率よりも高くなるモータトルクを目標モータトルクに設定する。第1トルク判定手段は、目標モータトルクが要求モータトルクよりも小さいか否かを判定する。第1トルク制御手段は、目標モータトルクが要求モータトルクよりも小さいと判定された場合にはモータトルクを目標モータトルクまで上げ、目標モータトルクが要求モータトルク以上であると判定された場合にはモータトルクを要求モータトルクまで上げる。第1待機手段は、第1トルク制御手段によるトルク制御の後、モータ回転数ずれ量が所定の第1許容量以下になるまで第1目標値設定手段による目標モータトルクの再設定を待機させる。
このように構成することで、モータは、モータトルクが上げられた後にモータ回転数ずれ量が十分小さくなるか或いは無くなるまで待機する作動を、モータトルクが要求モータトルクに達するまで繰り返す。すなわち、モータトルクは、要求モータトルクまで一度に上げられるのではなく段階的に上げられる。このとき、モータトルクが要求モータトルクまで一度に上げられる場合と比べると、モータ回転数ずれ量が小さくなる。そのため、回転数ずれに起因するモータの効率低下をできるだけ抑えながらモータトルクを要求モータトルクまで上げることができる。これにより、モータが効率の比較的高い領域で作動する時間がより長くなる。したがって、本発明によればモータを効率よく作動させることができる。
本発明の第1実施形態による制御装置が制御する内燃機関を示す模式図である。 図1の状態からモータが力行作動することによってベルトおよびテンショナプーリが揺動した状態のベルト伝動システムを示す模式図である。 図1の制御装置により実行される処理を説明するフローチャートの前半である。 図1の制御装置により実行される処理を説明するフローチャートの後半である。 図1の制御装置に記憶されたモータ効率マップを示す図である。 図1の制御装置に記憶されたモータ効率マップを示す図であって、図5のVI部拡大図である。 図1のベルト伝動システムにおける第1区間ベルト長さと第2区間ベルト長さとの差と、要求モータトルクとの関係を示す図である。 本発明の第2実施形態による制御装置が制御する内燃機関を示す模式図である。 図8の制御装置により実行される処理を説明するフローチャートの前半である。 図8の制御装置により実行される処理を説明するフローチャートの後半である。 図8のベルト伝動システムにおける第1区間ベルト長さと第2区間ベルト長さとの差と、要求エンジントルクとの関係を示す図である。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づき説明する。実施形態同士で実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態による制御装置は、図1に示す内燃機関としてのエンジンに用いられる。エンジン11は、駆動軸としてのクランク軸31と、モータ13と、補機14、15との間でベルト伝動により動力伝達を行うベルト伝動システム12を備えている。
(ベルト伝動システム)
先ず、ベルト伝動システム12の構成について図1を参照して説明する。
図1に示すように、ベルト伝動システム12は、駆動軸プーリ21、補機プーリ22、23、モータ13、モータ軸プーリ25、ベルト26、アイドラプーリ27、第1テンショナ29および第2テンショナ28を備えている。
駆動軸プーリ21は、クランク軸31に固定されており、クランク軸31と一体に回転可能である。クランク軸31は、車両のドライブトレーンを構成する図示しない変速機およびドライブシャフト等を介して車両の駆動輪に連結される。
補機プーリ22は、補機14の入力軸32に固定されており、入力軸32と一体に回転可能である。本実施形態では補機14はウォーターポンプである。
補機プーリ23は、補機15の入力軸33に固定されており、入力軸33と一体に回転可能である。本実施形態では補機15は空調用コンプレッサである。
モータ13は、力行作動および回生作動が可能なモータジェネレータである。モータ13は、エンジン11の始動に際して力行作動によりクランク軸31を回転駆動するスタータ機能、力行作動によりエンジン11の駆動を補助するアシスト機能、および、回生作動により発電する発電機能を併せ持っている。
モータ軸プーリ25は、モータ13のモータ軸16に固定されており、モータ軸16と一体に回転可能である。
ベルト26は、環状であり、駆動軸プーリ21、モータ軸プーリ25および補機プーリ22、23に掛け回されている。各プーリの回転は、ベルト26を介して他のプーリに伝達される。本実施形態では、ベルト26の回転方向において駆動軸プーリ21、補機プーリ22、モータ13および補機プーリ23がその順で設けられている。ベルト26は、ゴム製であり、外力が作用すると弾性変形して伸縮する。
アイドラプーリ27は、駆動軸プーリ21と補機プーリ22との間に設けられている。
第1テンショナ29は、ベルト26の回転方向において駆動軸プーリ21からモータ軸プーリ25までの間でベルト26の張力を調整可能である。本実施形態では、第1テンショナ29は、補機プーリ22とモータ軸プーリ25との間に設けられており、ベース34、アーム41、テンショナプーリ42および付勢部材37を有する。ベース34は、モータ13のハウジングに固定されている。アーム41は、基端部43がベース34によりモータ軸16まわりに回転可能に支持されている。テンショナプーリ42は、補機プーリ22とモータ軸プーリ25との間でベルト26に当接しているアイドラプーリであって、アーム41の先端部44に回転可能に支持されており、ベルト26に接近および離間する方向へ移動可能である。付勢部材37は、アーム41の先端部44と後述のアーム35の先端部39との間に設けられているばねであり、テンショナプーリ42をベルト26に押し付けることによって当該ベルト26の張力が増すようアーム41を付勢している。
第2テンショナ28は、ベルト26の回転方向においてモータ軸プーリ25から駆動軸プーリ21までの間でベルト26の張力を調整可能である。本実施形態では、第2テンショナ28は、モータ軸プーリ25と補機プーリ23との間に設けられており、ベース34、アーム35、テンショナプーリ36および付勢部材37を有する。アーム35は、基端部38がベース34によりモータ軸16まわりに回転可能に支持されている。テンショナプーリ36は、モータ軸プーリ25と補機プーリ23との間でベルト26に当接しているアイドラプーリであって、アーム35の先端部39に回転可能に支持されており、ベルト26に接近および離間する方向へ移動可能である。付勢部材37は、テンショナプーリ36をベルト26に押し付けることによって当該ベルト26の張力が増すようアーム35を付勢している。
以上のように構成されたベルト伝動システム12は、モータ13のスタータ機能およびアシスト機能を発揮するとき、モータ13の力行作動によるモータ軸16の出力トルク(モータトルク)をモータ軸プーリ25およびベルト26を介して駆動軸プーリ21に伝達することによって、クランク軸31を回転駆動する。
また、ベルト伝動システム12は、モータ13の発電機能を発揮するとき、クランク軸31の出力トルク(エンジントルク)を駆動軸プーリ21およびベルト26を介してモータ軸プーリ25に伝達することによって、モータ軸16を回転駆動する。
ベルト伝動システム12が備える電子制御機器すなわちモータ13は、制御装置51により制御される。ベルト伝動システム12は、制御装置51がモータ13を制御することによって作動状態が制御される。
(制御装置)
次に、制御装置51について図1〜図7を参照して説明する。
図1に示す制御装置51は、マイクロコンピュータを主体として構成されており、エンジン11が有する各種電子制御機器および車両に設けられる各種センサと電気的に接続される。上記各種電子制御機器には、モータ13、図示しないスロットル弁、燃料噴射装置および点火装置などが含まれる。上記各種センサには、モータ軸16の回転数(モータ回転数)を検出可能な回転数センサ52が含まれる。回転数センサ52は、特許請求の範囲に記載の「モータ回転数検出部」に相当する。
制御装置51は、各種センサの検出信号に基づき所定の処理を実行することによって各種電子制御機器を制御する。ベルト伝動システム12に関して言えば、制御装置51は、回転数センサ52の検出信号に基づき所定の処理を実行することによってモータ13を制御する。
ここで、ベルト伝動システム12では、モータ13がエンジン11の駆動を補助するときモータトルクを要求モータトルクまで一度に上げる制御が行われると、図2に示すようにベルト26の伸びやテンショナ28、29の揺動に起因してモータ回転数が目標モータ回転数に対して増加する方へ比較的大きくずれてしまう。モータ回転数はやがて目標モータ回転数に収束するものの、モータ回転数ずれ量が大きい分、モータ13が効率の比較的低い領域で作動する時間が長くなり、モータ13の効率が低下するおそれがある。
そこで、本実施形態では、制御装置51は、図3および図4に示す処理を実行することによって、モータ13がエンジン11の駆動を補助するときのモータ13の効率の低下を抑制する。以下に示す一連のステップの処理は、制御装置51が起動されている間に繰り返し実行される。
図3の処理の実行が開始されると、先ずステップS1では、モータ13によりエンジン11の駆動を補助する要求が有るか否かが判定される。ステップS1の判定が肯定された場合(S1:Yes)、処理はステップS2に移行する。一方、ステップS1の判定が否定された場合(S1:No)、処理は図3および図4のルーチンを抜ける。
ステップS2では、クランク軸31に追加すべき追加トルクに対応するモータトルク、すなわち要求モータトルクTmrが算出される。ステップS2のあと、処理はステップS3に移行する。
ステップS3では、図5に示すように横軸がモータ回転数を表し縦軸がモータトルクを表す直交座標系においてモータ13の効率が等しい点を結ぶ複数の等効率曲線CL1〜CL5を含むマップであるモータ効率マップが読み出される。モータ効率マップは、制御装置51が有するROM等の記憶部53に予め記憶されている。記憶部53は、特許請求の範囲に記載の「記憶手段」に相当する。図5には便宜上、75%以上の等効率曲線が5本だけ示されているが、実際には75%以下の等効率曲線もモータ効率マップに含まれている。ステップS3のあと、処理はステップS4に移行する。
図3に戻って、ステップS2で要求モータトルクTmrを算出する時点でのモータトルクを初回モータトルクTm0とすると、ステップS4では、モータトルクを初回モータトルクTm0から要求モータトルクTmrまで一度に上げるときのモータ回転数ずれ量である最大モータ回転数ずれ量ΔNmmaxが算出される。
最大モータ回転数ずれ量ΔNmmaxは、例えば式(1)から算出される。式(1)において、Dm[mm]はモータ軸プーリ25の直径である。また、t×10-3[sec]はモータ13制御系の時定数である。また、L1[mm]は、テンショナプーリ36が設けられている区間、すなわちモータ軸プーリ25と補機プーリ23との間の区間のベルト26の長さ(第1区間ベルト長さ)である。また、L2[mm]は、テンショナプーリ42が設けられている区間、すなわち補機プーリ22とモータ軸プーリ25との間の区間のベルト26の長さ(第2区間ベルト長さ)である。第1区間ベルト長さL1と第2区間ベルト長さL2との差(L1―L2)は、図7に示すような予め求められた関係から要求モータトルクTmrに基づき算出される。ステップS4のあと、処理はステップS5に移行する。
ΔNmmax=60×{(L1−L2)/(t×10-3×Dm)}・・・(1)
ステップS5では、要求モータトルクTmrと初回モータトルクTm0との差を最大モータ回転数ずれ量ΔNmmaxで割った値であるトルク変化率αが算出される。ステップS5のあと、処理はステップS6に移行する。
ステップS6では、モータ効率マップにおいて現状の動作点を通り且つ傾きがトルク変化率αと一致する直線SLと等効率曲線CLとの交点pが求められる。ステップS6のあと、処理はステップS7に移行する。
ステップS7では、交点pに対応するモータトルクと現状のモータトルクとのトルク差ΔTmが算出される。ステップS7のあと、処理はステップS8に移行する。
図4のステップS8では、トルク差ΔTmが予め設定された上限値ΔTmmaxを超えるか否かが判定される。ステップS8の判定が肯定された場合(S8:Yes)、処理はステップS9に移行する。一方、ステップS8の判定が否定された場合(S8:No)、処理はステップS10に移行する。
ステップS9では、現状のモータトルクに上限値ΔTmmaxを足した値が目標モータトルクTmtに設定される。ステップS9のあと、処理はステップS13に移行する。
ステップS10では、トルク差ΔTmが予め設定された下限値ΔTmminよりも小さいか否かが判定される。ステップS10の判定が肯定された場合(S10:Yes)、処理はステップS11に移行する。一方、ステップS10の判定が否定された場合(S10:No)、処理はステップS12に移行する。
ステップS11では、現状のモータトルクに下限値ΔTmminを足した値が目標モータトルクTmtに設定される。ステップS11のあと、処理はステップS13に移行する。
ステップS12では、交点pに対応するモータトルクが目標モータトルクTmtに設定される。ステップS12のあと、処理はステップS13に移行する。
ステップS9、S11、S12で設定される目標モータトルクTmtは、現状のモータトルクよりも大きいモータトルクであり、かつ、モータ回転数ずれ量が発生しつつもモータ13の効率が現状の効率よりも高くなるモータトルクである。
ステップS13では、目標モータトルクTmtが要求モータトルクTmrよりも小さいか否かが判定される。ステップS13の判定が肯定された場合(S13:Yes)、処理はステップS14に移行する。一方、ステップS13の判定が否定された場合(S13:No)、処理はステップS16に移行する。
ステップS14では、モータトルクが目標モータトルクTmtまで上げられる。ステップS14のあと、処理はステップS15に移行する。
ステップS15では、現状のモータ回転数と目標モータ回転数Nmtとの差であるモータ回転数ずれ量ΔNmが所定の第1許容量ΔNmp以下であるか否かが判定される。第1許容量ΔNmpは、例えば回転数検出誤差程度の極小さい値に設定される。ステップS15の判定が肯定された場合(S15:Yes)、処理はステップS6に移行する。一方、ステップS15の判定が否定される間(S15:No)、処理はステップS15を繰り返す。
ステップS16では、モータトルクが要求モータトルクTmrまで上げられる。ステップS16のあと、処理はステップS17に移行する。
ステップS17では、モータ回転数ずれ量ΔNmが第1許容量ΔNmp以下であるか否かが判定される。ステップS17の判定が肯定された場合(S17:Yes)、処理は図3および図4のルーチンを抜ける。一方、ステップS17の判定が否定される間(S17:No)、処理はステップS17を繰り返す。
制御装置51は、ステップS2に対応する第1要求値算出部54と、ステップS4〜S12に対応する第1目標値設定部55と、ステップS13に対応する第1トルク判定部56と、ステップS14、S16に対応する第1トルク制御部57と、ステップS15、S17に対応する第1待機部58とを有する。上記各部は、ROM等に予め記憶されたプログラムをCPUで実行することによるソフトウェア処理で実現されてもよいし、専用の電子回路によるハードウェア処理で実現されてもよい。
第1要求値算出部54は、特許請求の範囲に記載の「第1要求値算出手段」に相当する。第1目標値設定部55は、特許請求の範囲に記載の「第1目標値設定手段」に相当する。第1トルク判定部56は、特許請求の範囲に記載の「第1トルク判定手段」に相当する。第1トルク制御部57は、特許請求の範囲に記載の「第1トルク制御手段」に相当する。第1待機部58は、特許請求の範囲に記載の「第1待機手段」に相当する。
図5、図6には、モータ13がエンジン11の駆動を補助するために制御装置51によりモータトルクが上げられるときのモータ効率マップ上の動作点の動きの一例が示されている。
図5に示すように初回モータトルクTm0が零であり、目標モータ回転数NmtがNmt1であり、要求モータトルクTmrがTmr1である場合、動作点は、A−p1−B−p2−C−D−E−F−Gのように移動する。
動作点がCであるとき、直線SL3と等効率曲線CL3との交点p3に対応するモータトルクTmt3’と現状のモータトルクTmt2とのトルク差ΔTm1は、上限値ΔTmmaxよりも大きい。そのため、目標モータトルクTmtは、現状のモータトルクTmt2に上限値ΔTmmaxを足した値Tmt3に設定される。
図6に示すように初回モータトルクTm0が零であり、目標モータ回転数NmtがNmt2であり、要求モータトルクTmrがTmr2である場合、動作点は、H−p5−I−J−K−p7−L−M−N−O−Pのように移動する。
動作点がIであるとき、直線SL6と等効率曲線CL2との交点p6に対応するモータトルクTmt6’と現状のモータトルクTmt5とのトルク差ΔTm2は、下限値ΔTmminよりも小さい。そのため、目標モータトルクTmtは、現状のモータトルクTmt5に下限値ΔTmminを足した値Tmt6に設定される。
また、動作点がLであるとき、直線SL8と等効率曲線CL3との交点p8に対応するモータトルクTmt8’と現状のモータトルクTmt7とのトルク差ΔTm3は、下限値ΔTmminよりも小さい。そのため、目標モータトルクTmtは、現状のモータトルクTmt7に下限値ΔTmminを足した値Tmt8に設定される。
(効果)
以上説明したように、第1実施形態では、制御装置51は、第1要求値算出部54、第1目標値設定部55、第1トルク判定部56、第1トルク制御部57および第1待機部58を有する。第1要求値算出部54は要求モータトルクTmrを算出する。第1目標値設定部55は、現状のモータトルクよりも大きいモータトルクであり、かつ、モータ回転数ずれ量が発生しつつもモータ13の効率が現状の効率よりも高くなるモータトルクを目標モータトルクTmtに設定する。第1トルク判定部56は、目標モータトルクTmtが要求モータトルクTmrよりも小さいか否かを判定する。第1トルク制御部57は、目標モータトルクTmtが要求モータトルクTmrよりも小さいと判定された場合にはモータトルクを目標モータトルクTmtまで上げ、目標モータトルクTmtが要求モータトルクTmr以上であると判定された場合にはモータトルクを要求モータトルクTmrまで上げる。第1待機部58は、第1トルク制御部57によるトルク制御の後、モータ回転数ずれ量ΔNmが所定の第1許容量ΔNmp以下になるまで第1目標値設定部55による目標モータトルクTmtの再設定を待機させる。
このように構成することで、モータ13は、モータトルクが上げられた後にモータ回転数ずれ量ΔNmが十分に小さくなるまで待機する作動を、モータトルクが要求モータトルクTmrに達するまで繰り返す。すなわち、モータトルクは、要求モータトルクTmrまで一度に上げられるのではなく段階的に上げられる。このとき、モータトルクが要求モータトルクTmrまで一度に上げられる場合と比べると、モータ回転数ずれ量ΔNmが小さくなる。そのため、回転数ずれに起因するモータ13の効率低下をできるだけ抑えながらモータトルクを要求モータトルクTmrまで上げることができる。これにより、モータ13が効率の比較的高い領域で作動する時間がより長くなる。したがって、第1実施形態によればモータ13を効率よく作動させることができる。
ここで、第1実施形態の方法とは異なる方法でモータ回転数ずれ量を小さくしてモータの効率低下を抑制する比較形態について考える。
一つ目の方法として、テンショナ28、29の動きをロックするロック手段を設けてテンショナ28、29の揺動を防止する方法がある。しかしながら、この方法によると上記ロック手段が新たに必要になる欠点がある。
二つ目の方法として、テンショナ28、29に例えば摩擦係合装置やダンパなどの規制手段を設けてテンショナ28、29の揺動を抑制する方法がある。しかしながら、この方法も規制手段が新たに必要になる欠点がある。さらに、上記規制手段を設けるとテンショナ28、29の応答性が低くなり、モータ13の過渡的なトルクに対してベルト26の緩みをテンショナ28、29で解消することができなくなる欠点がある。
第1実施形態によれば、上記欠点が生じることなくモータ回転数ずれ量を小さくしてモータの効率低下を抑制することができる。
また、第1実施形態では、制御装置51は、モータ効率マップを予め記憶している記憶部53を有する。また、第1目標値設定部55は、最大モータ回転数ずれ量ΔNmmaxを算出し、トルク変化率αを算出し、モータ効率マップにおいて現状の動作点を通り且つ傾きがトルク変化率αと一致する直線SLと等効率曲線CLとの交点pを算出し、交点pに対応するモータトルクを目標モータトルクTmtに設定する。このようにして、現状のモータトルクよりも大きいモータトルクであり、かつ、モータ回転数ずれ量が発生しつつもモータ13の効率が現状の効率よりも高くなるモータトルクを目標モータトルクTmtに設定することができる。
また、第1実施形態では、第1目標値設定部55は、交点pに対応するモータトルクと現状のモータトルクとのトルク差ΔTmが予め設定された上限値ΔTmmaxを超える場合、現状のモータトルクに上限値ΔTmmaxを足した値を目標モータトルクTmtに設定する。これにより、モータ13の効率が現状よりも低くなるモータトルクが目標モータトルクTmtに設定されることを抑制することができる。
また、第1実施形態では、第1目標値設定部55は、交点pに対応するモータトルクと現状のモータトルクとのトルク差ΔTmが予め設定された下限値ΔTmminよりも小さい場合、現状のモータトルクに下限値ΔTmminを足した値を目標モータトルクTmtに設定する。これにより、目標モータトルクTmtと現状のモータトルクとの差が小さすぎて、モータ13が極端に細かい断続を繰り返す事態を避けることができる。
また、第1実施形態では、ベルト伝動システム12は、ベルト26の回転方向においてモータ軸プーリ25から駆動軸プーリ21までの間でベルト26の張力を調整可能な第2テンショナ28と、ベルト26の回転方向において駆動軸プーリ21からモータ軸プーリ25までの間でベルト26の張力を調整可能な第1テンショナ29と、を備える。このようにベルト伝動システム12が第2テンショナ28および第1テンショナ29を備えると、モータ13によるトルクアシスト時にテンショナ28、29の揺動に起因して回転数ずれが顕著に発生するところ、第1実施形態によれば上記回転数ずれを効果的に抑制することができる。
[第2実施形態]
図8において、ベルト伝動システム12では、モータ13の回生作動中にエンジントルクを増加させるとき、エンジントルクを要求エンジントルクまで一度に上げる制御が行われると、ベルト26の伸びやテンショナ28、29の揺動に起因してエンジン回転数が目標エンジン回転数に対して増加する方へ比較的大きくずれてしまう。エンジン回転数はやがて目標エンジン回転数に収束するものの、エンジン回転数ずれ量が大きい分、エンジン11が効率の比較的低い領域で作動する時間が長くなり、エンジン11の効率が低下するおそれがある。
そこで、本発明の第2実施形態では、制御装置51は、図9および図10に示す処理を実行することによって、モータ13の回生作動中にエンジントルクを増加させるときのエンジン11の効率の低下を抑制する。以下に示す一連のステップの処理は、制御装置51が起動されている間に繰り返し実行される。
図9の処理の実行が開始されると、先ずステップS21では、エンジントルクを増加させる要求が有るか否かが判定される。ステップS21の判定が肯定された場合(S21:Yes)、処理はステップS22に移行する。一方、ステップS21の判定が否定された場合(S21:No)、処理は図9および図10のルーチンを抜ける。
ステップS22では、要求エンジントルクTerが算出される。ステップS22のあと、処理はステップS23に移行する。
ステップS23では、横軸がエンジン回転数を表し縦軸がエンジントルクを表す直交座標系においてエンジン11の効率が等しい点を結ぶ複数の等効率曲線を含むマップであるエンジン効率マップが読み出される。エンジン効率マップは、制御装置51が有するROM等の記憶部53に予め記憶されている。ステップS23のあと、処理はステップS24に移行する。
図9に戻って、ステップS22で要求エンジントルクTerを算出する時点でのエンジントルクを初回エンジントルクTe0とすると、ステップS24では、エンジントルクを初回エンジントルクTe0から要求エンジントルクTerまで一度に上げるときのエンジン回転数ずれ量である最大エンジン回転数ずれ量ΔNemaxが算出される。
最大エンジン回転数ずれ量ΔNemaxは、例えば式(2)から算出される。式(2)において、De[mm]は駆動軸プーリ21の直径である。また、t×10-3[sec]はエンジン11制御系の時定数である。また、第1区間ベルト長さL1と第2区間ベルト長さL2との差(L1―L2)は、図11に示すような予め求められた関係から要求エンジントルクTerに基づき算出される。ステップS24のあと、処理はステップS5に移行する。
ΔNemax=60×{(L1−L2)/(t×10-3×De)}・・・(2)
ステップS25では、要求エンジントルクTerと初回エンジントルクTe0との差を最大エンジン回転数ずれ量ΔNemaxで割った値であるトルク変化率αが算出される。ステップS25のあと、処理はステップS26に移行する。
ステップS26では、エンジン効率マップにおいて現状の動作点を通り且つ傾きがトルク変化率αと一致する直線SLと等効率曲線CLとの交点pが求められる。ステップS26のあと、処理はステップS27に移行する。
ステップS27では、交点pに対応するエンジントルクと現状のエンジントルクとのトルク差ΔTeが算出される。ステップS27のあと、処理はステップS28に移行する。
図10のステップS28では、トルク差ΔTeが予め設定された上限値ΔTemaxを超えるか否かが判定される。ステップS28の判定が肯定された場合(S28:Yes)、処理はステップS29に移行する。一方、ステップS28の判定が否定された場合(S28:No)、処理はステップS30に移行する。
ステップS29では、現状のエンジントルクに上限値ΔTemaxを足した値が目標エンジントルクTetに設定される。ステップS29のあと、処理はステップS33に移行する。
ステップS30では、トルク差ΔTeが予め設定された下限値ΔTeminよりも小さいか否かが判定される。ステップS30の判定が肯定された場合(S30:Yes)、処理はステップS31に移行する。一方、ステップS30の判定が否定された場合(S30:No)、処理はステップS32に移行する。
ステップS31では、現状のエンジントルクに下限値ΔTeminを足した値が目標エンジントルクTetに設定される。ステップS31のあと、処理はステップS33に移行する。
ステップS32では、交点pに対応するエンジントルクが目標エンジントルクTetに設定される。ステップS32のあと、処理はステップS33に移行する。
ステップS29、S31、S32で設定される目標エンジントルクTetは、現状のエンジントルクよりも大きいエンジントルクであり、かつ、エンジン回転数ずれ量が発生しつつもエンジン11の効率が現状の効率よりも高くなるエンジントルクである。
ステップS33では、目標エンジントルクTetが要求エンジントルクTerよりも小さいか否かが判定される。ステップS33の判定が肯定された場合(S33:Yes)、処理はステップS34に移行する。一方、ステップS33の判定が否定された場合(S33:No)、処理はステップS36に移行する。
ステップS34では、エンジントルクが目標エンジントルクTetまで上げられる。ステップS34のあと、処理はステップS35に移行する。
ステップS35では、現状のエンジン回転数と目標エンジン回転数Netとの差であるエンジン回転数ずれ量ΔNeが所定の第2許容量ΔNep以下であるか否かが判定される。第2許容量ΔNepは、例えば回転数検出誤差程度の極小さい値に設定される。ステップS35の判定が肯定された場合(S35:Yes)、処理はステップS26に移行する。一方、ステップS35の判定が否定される間(S35:No)、処理はステップS35を繰り返す。
ステップS36では、エンジントルクが要求エンジントルクTerまで上げられる。ステップS36のあと、処理はステップS37に移行する。
ステップS37では、エンジン回転数ずれ量ΔNeが第2許容量ΔNep以下であるか否かが判定される。ステップS37の判定が肯定された場合(S37:Yes)、処理は図9および図10のルーチンを抜ける。一方、ステップS37の判定が否定される間(S37:No)、処理はステップS37を繰り返す。
制御装置51は、ステップS22に対応する第2要求値算出部64と、ステップS24〜S32に対応する第2目標値設定部65と、ステップS33に対応する第2トルク判定部66と、ステップS34、S36に対応する第2トルク制御部67と、ステップS35、S37に対応する第2待機部68とを有する。上記各部は、ROM等に予め記憶されたプログラムをCPUで実行することによるソフトウェア処理で実現されてもよいし、専用の電子回路によるハードウェア処理で実現されてもよい。
第2要求値算出部64は、特許請求の範囲に記載の「第2要求値算出手段」に相当する。第2目標値設定部65は、特許請求の範囲に記載の「第2目標値設定手段」に相当する。第2トルク判定部66は、特許請求の範囲に記載の「第2トルク判定手段」に相当する。第2トルク制御部67は、特許請求の範囲に記載の「第2トルク制御手段」に相当する。第2待機部68は、特許請求の範囲に記載の「第2待機手段」に相当する。
以上説明したように、第2実施形態では、制御装置51は、第2要求値算出部64、第2目標値設定部65、第2トルク判定部66、第2トルク制御部67および第2待機部68を有する。第2要求値算出部64は要求エンジントルクTerを算出する。第2目標値設定部65は、現状のエンジントルクよりも大きいエンジントルクであり、かつ、エンジン回転数ずれ量が発生しつつもエンジン11の効率が現状の効率よりも高くなるエンジントルクを目標エンジントルクTetに設定する。第2トルク判定部66は、目標エンジントルクTetが要求エンジントルクTerよりも小さいか否かを判定する。第2トルク制御部67は、目標エンジントルクTetが要求エンジントルクTerよりも小さいと判定された場合にはエンジントルクを目標エンジントルクTetまで上げ、目標エンジントルクTetが要求エンジントルクTer以上であると判定された場合にはエンジントルクを要求エンジントルクTerまで上げる。第2待機部68は、第2トルク制御部67によるトルク制御の後、エンジン回転数ずれ量ΔNeが所定の第2許容量ΔNep以下になるまで第2目標値設定部65による目標エンジントルクTetの再設定を待機させる。
このように構成することで、エンジン11は、エンジントルクが上げられた後にエンジン回転数ずれ量ΔNeが十分に小さくなるまで待機する作動を、エンジントルクが要求エンジントルクTerに達するまで繰り返す。すなわち、エンジントルクは、要求エンジントルクTerまで一度に上げられるのではなく段階的に上げられる。このとき、エンジントルクが要求エンジントルクTerまで一度に上げられる場合と比べると、エンジン回転数ずれ量ΔNeが小さくなる。そのため、回転数ずれに起因するエンジン11の効率低下をできるだけ抑えながらエンジントルクを要求エンジントルクTerまで上げることができる。これにより、エンジン11が効率の比較的高い領域で作動する時間がより長くなる。したがって、第2実施形態によればエンジン11を効率よく作動させることができる。
[他の実施形態]
本発明の他の実施形態では、制御装置は、第1テンショナおよび第2テンショナの一方または両方を備えていないベルト伝動システムに用いられてもよい。
本発明の他の実施形態では、第1テンショナおよび第2テンショナは、振り子式に限らず、他の形式のテンショナであってもよい。
第1実施形態では、第1テンショナおよび第2テンショナは、共通の付勢部材を有していた。これに対して、本発明の他の実施形態では、第1テンショナの付勢部材および第2テンショナの付勢部材が個別に設けられてもよい。
本発明の他の実施形態では、第1テンショナは、駆動軸プーリと補機プーリとの間に設けられてもよい。要するに、ベルトの回転方向においてモータ軸プーリから駆動軸プーリまでの間でベルトの張力を調整可能なよう設けられればよい。
本発明の他の実施形態では、第2テンショナは、駆動軸プーリと補機プーリとの間に設けられてもよい。要するに、ベルトの回転方向において駆動軸プーリからモータ軸プーリまでの間でベルトの張力を調整可能なよう設けられればよい。
本発明の他の実施形態では、初回モータトルクは、零に限らず、零より大きい値であってもよい。つまり、既にモータによるトルクアシストを実施しているときにさらにモータトルクを増加させる状況においても、本発明は適用可能である。
第1実施形態では、モータ効率マップには、モータの効率5%毎の等効率曲線が含まれていた。これに対して、本発明の他の実施形態では、各等効率曲線の効率の間隔は、5%より小さくてもよいし、5%より大きくてもよい。また、各等効率曲線の効率の間隔は等間隔でなくてもよい。
第1実施形態では、制御装置51は、モータ13だけでなくエンジンの他の電子制御機器も制御するよう構成されていた。これに対して、本発明の他の実施形態では、モータを制御する制御装置とエンジンの他の電子制御機器を制御する制御装置とを分けて構成してもよい。
本発明の他の実施形態では、ベルトは、ゴム製に限らず、例えば金属製等であってもよい。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施可能である。
11・・・ベルト伝動システム 12・・・エンジン(内燃機関)
13・・・モータ 16・・・モータ軸
21・・・駆動軸プーリ 25・・・モータ軸プーリ
26・・・ベルト 31・・・クランク軸(駆動軸)
51・・・制御装置 52・・・回転数センサ(モータ回転数検出部)
54・・・第1要求値算出部(第1要求値算出手段)
55・・・第1目標値設定部(第1目標値設定手段)
56・・・第1トルク判定部(第1トルク判定手段)
57・・・第1トルク制御部(第1トルク制御手段)
58・・・第1待機部(第1待機手段)

Claims (6)

  1. 内燃機関(11)の駆動軸(31)に取り付けられている駆動軸プーリ(21)と、電子制御可能なモータ(13)と、前記モータのモータ軸(16)に取り付けられているモータ軸プーリ(25)と、少なくとも前記駆動軸プーリと前記モータ軸プーリとに掛け回されているベルト(26)と、前記モータ軸の回転数であるモータ回転数を検出可能なモータ回転数検出部(52)と、を備える前記内燃機関を制御する制御装置(51)であって、
    前記モータの出力トルクをモータトルクとし、現状のモータ回転数と目標モータ回転数(Nmt)との差をモータ回転数ずれ量(ΔNm)とすると、
    要求モータトルク(Tmr)を算出する第1要求値算出手段(54)と、
    現状のモータトルクよりも大きいモータトルクであり、かつ、モータ回転数ずれ量が発生しつつも前記モータの効率が現状の効率よりも高くなるモータトルクを目標モータトルク(Tmt)に設定する第1目標値設定手段(55)と、
    目標モータトルクが要求モータトルクよりも小さいか否かを判定する第1トルク判定手段(56)と、
    目標モータトルクが要求モータトルクよりも小さいと判定された場合にはモータトルクを目標モータトルクまで上げ、目標モータトルクが要求モータトルク以上であると判定された場合にはモータトルクを要求モータトルクまで上げる第1トルク制御手段(57)と、
    前記第1トルク制御手段によるトルク制御の後、モータ回転数ずれ量が所定の第1許容量(ΔNmp)以下になるまで前記第1目標値設定手段による目標モータトルクの再設定を待機させる第1待機手段(58)と、
    を有することを特徴とする制御装置。
  2. 一方の軸がモータ回転数を表し他方の軸がモータトルクを表す座標系において前記モータの効率が等しい点を結ぶ複数の等効率曲線(CL1〜CL5)を含むマップを予め記憶している記憶手段(53)をさらに備え、
    要求モータトルクを算出する時点でのモータトルクを初回モータトルク(Tm0)とすると、
    前記第1目標値設定手段は、モータトルクを初回モータトルクから要求モータトルクまで一度に上げるときのモータ回転数ずれ量である最大モータ回転数ずれ量(ΔNmmax)を算出し、要求モータトルクと初回モータトルクとの差を最大モータ回転数ずれ量で割った値であるトルク変化率(α)を算出し、前記マップ上で現状の動作点を通り且つ傾きがトルク変化率と一致する直線(SL1〜SL9)と等効率曲線との交点(p1〜p9)、に対応するモータトルクを目標モータトルクに設定することを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記第1目標値設定手段は、前記交点に対応するモータトルクと現状のモータトルクとのトルク差(ΔTm)が予め設定された上限値(ΔTmmax)を超える場合、現状のモータトルクに前記上限値を足した値を目標モータトルクに設定することを特徴とする請求項2に記載の制御装置。
  4. 前記第1目標値設定手段は、前記交点に対応するモータトルクと現状のモータトルクとのトルク差が予め設定された下限値(ΔTmmin)よりも小さい場合、現状のモータトルクに前記下限値を足した値を目標モータトルクに設定することを特徴とする請求項2または3に記載の制御装置。
  5. 前記内燃機関の出力トルクをエンジントルクとし、前記駆動軸の回転数をエンジン回転数とし、現状のエンジン回転数と目標エンジン回転数(Net)との差をエンジン回転数ずれ量(ΔNe)とすると、
    要求エンジントルク(Ter)を算出する第2要求値算出手段(64)と、
    現状のエンジントルクよりも大きいエンジントルクであり、かつ、エンジン回転数ずれ量が発生しつつも前記内燃機関の効率が現状の効率よりも高くなるエンジントルクを目標エンジントルク(Tet)に設定する第2目標値設定手段(65)と、
    目標エンジントルクが要求エンジントルクよりも小さいか否かを判定する第2トルク判定手段(66)と、
    目標エンジントルクが要求エンジントルクよりも小さいと判定された場合にはエンジントルクを目標エンジントルクまで上げ、目標エンジントルクが要求エンジントルク以上であると判定された場合にはエンジントルクを要求エンジントルクまで上げる第2トルク制御手段(67)と、
    前記第2トルク制御手段によるトルク制御の後、エンジン回転数ずれ量が所定の第2許容量(ΔNep)以下になるまで前記第2目標値設定手段による目標エンジントルクの再設定を待機させる第2待機手段(68)と、
    を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の制御装置。
  6. 前記内燃機関は、
    前記ベルトの回転方向において前記駆動軸プーリから前記モータ軸プーリまでの間で前記ベルトの張力を調整可能な第1テンショナ(29)と、
    前記ベルトの回転方向において前記モータ軸プーリから前記駆動軸プーリまでの間で前記ベルトの張力を調整可能な第2テンショナ(28)と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の制御装置。
JP2014247100A 2014-12-05 2014-12-05 制御装置 Active JP6342787B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014247100A JP6342787B2 (ja) 2014-12-05 2014-12-05 制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014247100A JP6342787B2 (ja) 2014-12-05 2014-12-05 制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016107820A JP2016107820A (ja) 2016-06-20
JP6342787B2 true JP6342787B2 (ja) 2018-06-13

Family

ID=56122915

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014247100A Active JP6342787B2 (ja) 2014-12-05 2014-12-05 制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6342787B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7174656B2 (ja) * 2019-03-15 2022-11-17 株式会社クボタ 産業用ハイブリッドエンジン

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05153705A (ja) * 1991-11-28 1993-06-18 Hitachi Ltd 電気自動車
JP2000050417A (ja) * 1998-07-31 2000-02-18 Honda Motor Co Ltd 走行速度制御装置
JP3652177B2 (ja) * 1999-08-20 2005-05-25 株式会社デンソー 内燃機関用ベルト伝動システム
JP4140187B2 (ja) * 2000-10-30 2008-08-27 トヨタ自動車株式会社 ハイブリッド車両およびその制御方法
JP4147749B2 (ja) * 2001-03-29 2008-09-10 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 電動車両用駆動装置及びハイブリッド型車両用駆動装置
JP2003314415A (ja) * 2002-04-23 2003-11-06 Honda Motor Co Ltd ベルト機構の異常検出装置
US7440827B2 (en) * 2006-03-30 2008-10-21 Mazda Motor Corporation Method of controlling series hybrid electric vehicle powertrain
US7857080B2 (en) * 2009-01-19 2010-12-28 Hitachi Automotive Products (Usa), Inc. System for selectively consuming and storing electrical energy in a hybrid vehicle

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016107820A (ja) 2016-06-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20150142235A1 (en) Vibration damping control apparatus
BR102018006830A2 (pt) aparelho de controle para veículo híbrido e método de controle de veículo híbrido
US10458350B2 (en) Method for ascertaining an accuracy of a torque transmitted by a belt-driven starter generator of an internal combustion engine to the internal combustion engine
US9580063B2 (en) Motor control apparatus for hybrid vehicles
JP6272063B2 (ja) 伝動システム
JP6073285B2 (ja) 制御装置
JP6342787B2 (ja) 制御装置
JP5747416B2 (ja) 手持ち式エンジン作業機の燃料調整方法
JP5038638B2 (ja) 内燃機関の制御装置及び制御方法
JP3244523B2 (ja) 自動車のエンジンのアイドル回転数を制御する装置
JP7004147B2 (ja) 発電機の制御装置
JP4926260B2 (ja) 車両の駆動制御装置
JPH0463216B2 (ja)
JP6608709B2 (ja) ベルト伝動システム
JP2003041973A (ja) 機関駆動式発電機の制御装置及び制御方法、並びに機関駆動式発電機の制御プログラムを記録した記録媒体
JP6527100B2 (ja) ベルト伝動システム
JP6680240B2 (ja) 伝動システム
WO2018155336A1 (ja) 回転電機制御装置、及び、内燃機関制御装置
JP2017129013A (ja) 制御装置
JP2018027769A (ja) 伝動システム、および、回転電機
US10557449B2 (en) Method for ascertaining a torque accuracy of a torque transmitted from a belt-driven starter-generator of an internal combustion engine to the internal combustion engine
JP2020157995A (ja) ハイブリッドシステムの制御装置
JP2016156387A (ja) 補機ベルトシステム
JP2008255876A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2004246689A (ja) 位置ループゲインの自動調整方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170724

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180410

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180424

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180517

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6342787

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250