JP2000050417A - 走行速度制御装置 - Google Patents

走行速度制御装置

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JP2000050417A
JP2000050417A JP10218342A JP21834298A JP2000050417A JP 2000050417 A JP2000050417 A JP 2000050417A JP 10218342 A JP10218342 A JP 10218342A JP 21834298 A JP21834298 A JP 21834298A JP 2000050417 A JP2000050417 A JP 2000050417A
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power
vehicle
vehicle speed
target
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Toshinori Sakuraba
俊典 桜庭
Satoru Sunada
悟 砂田
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)
  • Controls For Constant Speed Travelling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータ効率の低下を防止し、消費エネルギー
を低減することのできる走行速度制御装置を提供する。 【解決手段】 車両の車速を検出する車速センサ10
と、車両の目標速度を入力する目標速度入力手段12
と、車両が目標速度で走行するために必要な走行用モー
タへ供給する基準電力を演算する基準電力演算手段18
と、車速と目標速度とを比較して、車速が目標速度より
も小さい場合の補正係数を、車速が目標速度より大きい
場合の補正係数よりも大きく設定する補正係数設定手段
と、補正係数設定手段によって設定された補正係数に基
づいて、車速が目標速度に近づくように基準電力を補正
する供給電力補正手段19と、供給電力補正手段19に
よって補正された電力に基づいて、走行用モータ22へ
供給する電力を制御する電力制御手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車における
走行速度制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ガソリン車や電気自動車等におい
て、走行速度を一定に保つオート・クルーズ制御装置が
案出されている。このオート・クルーズ制御装置は、一
般的に運転者の操作により希望の走行速度(設定速度)
を設定する走行速度設定装置、車速センサ、ECU(エ
ンジン・コントロール・ユニット)等を備えており、オ
ート・クルーズを実行する場合には、運転者が走行速度
設定装置によって、設定速度を設定し、ECUが車速セ
ンサから出力される車速情報に基づいて、実際の車速が
設定速度に収束するよう制御する。
【0003】このように、従来は、一般的に車速センサ
を備え、この車速センサから出力される車速情報と設定
速度とを比較し、実際の車速が設定速度に収束するよう
フィードバック制御していた。このような制御は、ガソ
リン車のみならず電気自動車においても用いられてい
る。また、他の制御手法としては電気自動車等の走行モ
ータを備えた車両の走行モータへ供給する電力を設定速
度が得られるであろう値となるよう制御する手法があっ
た。
【0004】この制御方法においては、走行モータへ供
給する電力を、下記の(1)式から得られる値の電力に
設定するように制御していた。
【数1】 ここで、(1)式の基準電力Pintは、通常状態(無風
かつ平坦路)で走行速度を変化させ、車両がその速度を
維持するのに必要な出力(空気抵抗、転がり抵抗の和)
である。通常(無風、平坦路、加減速中でない安定状
態)では、走行用モータの出力をその車速に応じた出力
に制御することでおおよそ設定された目標車速に制御す
ることができる。
【0005】また、速度が設定速度から変化した時は、
(1)式の(Vt/V03が変化することによりモータ
電力が変化して、すなわち車速が低下した時はモータ電
力を大きく、車速が増加した時はモータ電力を大きく補
正して、設定された目標車速に近づけるように作用す
る。また、(1)式の設定車速と実車速との比(Vt
0)にかかる乗数は、一例として3乗を選択したが、
2乗やn乗などでも良く、車速が高くなった時にモータ
出力を減少させ、車速が低くなった時にモータ出力を増
加させるような傾向をもつ関数であれば良い。
【0006】図3は、走行に関する環境変化があった場
合に走行用モータ22へ供給する電力の補正を説明する
ための図である。図3において符号Aが付された曲線
は、通常状態下の車両走行において効率が最も良いと考
えられる車速と消費電力との関係をプロットしたもので
ある。
【0007】符号Aが付された曲線より上側の領域(以
下、α領域と称する)は、車速を一定に保つためには走
行用モータ22の消費電力がより大となる領域であり、
走行に関する環境が、例えば車両が登り坂を登る場合や
向かい風の場合に相当する。また、符号Aが付された曲
線より上側の領域(以下、β領域と称する)は、車速を
一定に保つためには走行用モータ22の消費電力がより
小となる領域であり、走行に関する環境が、例えば車両
が下り坂を下る場合や追い風の場合に相当する。図3に
示された例では、目標速度が90[km/h]に設定さ
れている。
【0008】また、図2に示されたように符号Aが付さ
れた曲線の下側では、効率が低下するため、省エネルギ
ーを図るためには少ない消費電力となるよう制御する必
要がある。従来のように、β領域の効率化を図るため単
に曲線L1,L2に沿って制御を行う場合には、α領域
において効率が悪くなり、α領域の効率化を図るため単
に曲線L3,L4に沿って制御を行う場合には、β領域
において効率が悪くなる。(1)式を用いて制御を行う
従来の技術は、実速度が設定速度から変化したときは図
中の曲線L1及び曲線L2に従うモータ電力カーブ、又
は曲線L3及び曲線L4に従うモータ電力カーブに沿っ
て制御していた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した従
来の技術においては、設定速度から実際の車両の車速が
変化した場合には、設定速度に拘わらず(1)式のよう
な同一の計算式を用いて走行用モータへ供給する電力の
変化量を算出している。モータの回転数とモータ電力で
決まるモータの効率(入力電力と軸出力との比)は一般
に図2のような傾向を示す。モータの回転数は所定の減
速機構(ギア)により減速して駆動輪に伝達しており、
図2の横軸(車速)はモータの回転数に比例している。
図2から分かるように、車速(モータの回転数)が高く
モータ出力が小さい領域ではモータ効率が低下しやす
い。すなわち効率値が一定な運転状態を表わす等効率線
の間隔が狭くなっている。
【0010】よって、(1)式のような従来の計算式で
モータの出力を求めると、車速が目標速度から大きくな
った時にモータ出力を低下させ過ぎてモータの効率の低
い領域で運転することになる。また車速が目標速度から
大きくなった時にモータ出力を低下させ過ぎないように
設定する((1)式の乗数を設定する)と、逆に車速が
目標速度より小さくなった時にはモータの出力が十分大
きくならないので目標速度への制御性(フィードバック
の速さ)が低下するという問題があった。
【0011】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、モータ効率低下の防止と目標車速への制御性の向
上を図ることのできる走行速度制御装置を提供すること
を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、車両の車速を検出する車速検出手段(車
速センサ10)と、前記車両の目標速度を入力する目標
速度入力手段(12)と、前記車両が前記目標速度で走
行するために必要な走行用モータへ供給する基準電力を
演算する基準電力演算手段(18,S12,S32)
と、前記車速と前記目標速度とを比較して、前記車速が
前記目標速度よりも小さい場合の補正係数(α,k1
を、前記車速が前記目標速度より大きい場合の補正係数
(β,k2)よりも大きく設定する補正係数設定手段
(S16,S20,S36,S38)と、前記補正係数
設定手段によって設定された補正係数に基づいて、車速
が前記目標速度に近づくように前記基準電力を補正する
供給電力補正手段(19,S18,S22,S40)
と、前記供給電力補正手段によって補正された電力に基
づいて、走行用モータへ供給する電力を制御する電力制
御手段(S24,S42)とを具備することを特徴とし
ている。
【0013】この発明によれば、補正係数設定手段が車
速と目標速度とを比較して、車速が目標速度よりも小さ
い場合の補正係数を、前記車速が前記目標速度より大き
い場合の補正係数よりも大きく設定し、供給電力補正手
段が、補正係数設定手段によって設定された補正係数に
基づいて、車速が前記目標速度に近づくように前記基準
電力を補正し、電力制御手段が、供給電力補正手段によ
って補正された電力に基づいて、走行用モータへ供給す
る電力を制御する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態による走行速度制御装置について詳細に説明す
る。 〔第1実施形態〕図1は、本発明の第1実施形態による
走行速度制御装置の制御系の構成を示すブロック図であ
る。図1に示したように、本実施形態による走行速度制
御装置は、車速センサ10、電圧センサ14、及び電流
センサ16と、目標速度入力手段12と、コンピュータ
17と、インバータ20と、走行用モータ22と、バッ
テリ24とからなる。
【0015】車速センサ10は車両に取り付けられ、車
速を検出する。目標速度入力手段12は、ステアリング
や運転席等に設けられ、運転者の操作により車両の目標
速度を入力するためのものである。電圧センサ14及び
電流センサ16は、バッテリ24の出力電圧及び出力電
流をそれぞれ検出する。コンピュータ17は、車速セン
サ10、電圧センサ14、及び電流センサ16の検出信
号と目標速度入力手段12によって入力された目標速度
を入力とし、各種演算を施してPWM(Pulse Width Mo
dulation)信号を出力し、走行用モータ22へ供給する
電力の制御を行う。
【0016】また、コンピュータ17は、基準電力演算
手段18及び供給電力補正手段19を有する。基準電力
演算手段18は、予め走行に関する環境(例えば、路面
勾配の大きさや風速等)と車速とを変化させた場合の、
車速、消費電力、及び走行用モータ22の効率の関係
(以下、効率マップと称する)を記憶し、目標速度入力
手段12から入力された目標速度から、走行用モータ2
2の効率が最も高くなる電力(基準電力)を演算する。
尚、本願明細書及び図面等において用いられている用語
「通常状態」は無風状態下における平坦路の走行で車両
を走行させることを意味する。
【0017】ここで、効率マップについて説明する。図
2は、効率マップの一例を示す図である。効率マップは
図2に示されたように、横軸に車速(単位km/h)が
とられ、縦軸に走行用モータ22の消費電力(単位W)
がとられて作成される。この効率マップは車速や走行に
関する環境を変化させた場合に効率が等しくなる箇所を
プロットして作成されている。例えば符号E1が付され
た曲線は効率が96%であることを示し、符号E2が付
された曲線は効率が95%であることを示す。図2に示
した例では、E3,E4,E5,…となるにつれ効率が
悪くなる。
【0018】また、符号Aが付された曲線は、通常状態
下の車両走行において藻k−taの回転数とモータ電力
で決まるモータの効率(入力電力と軸出力との比)が高
い領域で運転されるように車両の変速機(ギア)の変速
比を設定(選択)することで、モータ効率の高いと運転
されるようにした場合の車速と消費電力との関係をプロ
ットしたものである。さて、基準電力演算手段18は、
目標速度入力手段12から入力された目標速度から車両
がその速度を維持するのに必要なモータ出力を求める
【0019】また、路面勾配の大きさや風速等の走行に
関する環境の変化があった場合に当然ながら車速が変化
するが、前述の供給電力補正手段19は、この変化があ
った場合に、走行用モータ22へ供給する電力を補正す
るためのものである。ここで、路面勾配の大きさや風速
等の走行に関する環境の変化があった場合に走行用モー
タ22へ供給する電力の補正について説明する。
【0020】本実施形態においてはα領域にある場合は
曲線L3に沿うような制御を行い、β領域にある場合に
は曲線L1に沿うような制御を行うことで効率化を図る
ことをポイントとしている。基準電力演算手段18は走
行用モータ22へ供給する電力を以下の(2)式から算
出する。
【数2】
【0021】上記式において、係数kはα領域又はβ領
域において各々予め目標車速毎に設定されるものであ
る。係数kは図2に示された効率マップから効率が最も
良くなるように予め決定される。例えば、α領域におい
ては車速と消費電力との関係が曲線L3(図3参照)と
なるような値に決定され、β領域においては車速と消費
電力との関係が曲線L1となるような値に決定される。
係数「α」,「β」の値は、前述したように実験によっ
て求められるが例えば車速が90[km/h]の場合は
係数「α」の値として「2.0」、係数「β」の値とし
て「0.5」が用いられる。係数「α」「β」は補正係
数である。ここで、係数「α」と係数「β」との大小関
係は、一般にα>βの関係にある。
【0022】ここで、車速目標速度に等しい時は、k×
(目標車速/実車速)3−(k−1)=1.0になり、
モータ電力は基準電力Pintに等しくなる。車速が減少
すると(α領域)、目標車速/実車速>1になるのでモ
ータ電力を増加させようとするが、kが大きい(k=
2)なので、k×(目標車速/実車速)3−(k−1)
は大きく増加する。逆に車速が増加すると(β領域)、
目標車速/実車速<1になるのでモータ電力を減少させ
ようとするが、kが小さい(k=0.5)なので、k×
(目標車速/実車速)3−(k−1)はあまり低下しな
い。α領域における係数を「α」、β領域における係数
を「β」とすると、曲線L3を示す式は(3)式とな
り、曲線L1を示す式は(4)式となる。
【数3】
【数4】
【0023】インバータ20はコンピュータ17から出
力されるPWM信号に基づいて、バッテリ24を電源と
して出力する駆動パルスの幅を変化させることにより、
走行用モータ22へ供給する平均的な電力を変化させ
る。また、走行用モータ22から回転パルスがインバー
タへ出力されている。
【0024】次に、以上の構成における本発明の第1実
施形態による走行速度制御装置の動作について説明す
る。図4は、本発明の第1実施形態による走行速度制御
装置の動作を示すフローチャートである。まず、運転者
が運転を開始する前、又は運転中に目標速度入力手段1
2を操作して目標速度を入力するとコンピュータ17に
目標速度が入力される。目標速度が入力されると図4に
示した処理が開始される。
【0025】ステップS10では、入力された目標速度
を車速センサ10で検出した実車速で除算した値を3乗
して速度比を算出する処理が行われる。次に、入力され
た目標速度における基準電力Pintを算出する処理が行
われる(ステップS12)。この処理は、基準電力演算
手段18が、入力された目標速度と図2に示した効率マ
ップ中の符号Aが付された曲線とに基づいて行う。
【0026】次に、電圧センサ14及び電流センサ16
から出力される検出信号に基づいて走行用モータ22の
モータ消費電力が演算され、このモータ消費電力とステ
ップS12で算出した基準電力との大小が比較される
(ステップS14)。ステップS14においてモータ消
費電力が基準電力Pint以上であると判断されると
(「Yes」)処理はステップS16へ進む。モータ消
費電力が基準電力Pint以上であると判断されるのは走
行に関する環境変化が生じ、例えば登り坂を登り始めた
ことにより走行抵抗が増加した場合である。この場合、
速度と消費電力との関係は図3中のα領域内にある。
【0027】ステップS16では供給電力補正手段19
によってα領域における係数「α」を算出する処理が行
われる。この処理においては目標速度に応じて予め設定
された係数「α」が算出される。係数αが算出される
と、車速を目標電力とするために走行用モータに供給す
る電力を補正した目標電力を算出する処理が行われる。
この処理では前述の(3)式から目標電力が算出される
(ステップS18)。
【0028】一方、ステップS14においてモータ消費
電力が基準電力Pintよりも小さいと判断されると
(「No」)処理はステップS20へ進む。モータ消費
電力が基準電力Pintより小さいと判断されるのは走行
に関する環境変化が生じ、例えば下り坂を下り始めたこ
とにより走行抵抗が減少した場合である。この場合、速
度と消費電力との関係は図3中のβ領域内にある。
【0029】ステップS20では供給電力補正手段19
によってβ領域における係数「β」を算出する処理が行
われる。この処理においては目標速度に応じて予め設定
された係数「β」が算出される。係数βが算出される
と、車速を目標電力とするために走行用モータに供給す
る電力を補正した目標電力を算出する処理が行われる。
この処理では前述の(4)式から目標電力が算出される
(ステップS22)。
【0030】ステップS18の処理が終了した場合、又
はステップS22の処理が終了した場合には処理はステ
ップS24へ進む。ステップS24においては、ステッ
プS18又はステップS22で算出された目標電力に基
づいてコンピュータ17が走行用モータ22へ供給する
電力を制御し、車速が目標速度となるよう制御する。以
上の処理によって走行に関する環境の変化によって車速
が変化してもモータ効率の低下防止による消費エネルギ
ーの低減及び速度制御性を向上することができる。
【0031】以上説明した実施形態においてはステップ
S14において係数「α」を求めてステップS18にお
いて消費電力を求め、ステップS20において係数
「β」を求めてステップS22において消費電力を求め
ていたが本発明はこれに限られず本発明の範囲内で自由
に変更が可能である。例えば、β領域においては予め実
験によって効率が最も高くなるような図3に示された曲
線L1を設定し、走行に関する環境が変化してβ領域内
にある場合には曲線L1に沿うような制御を行い、走行
に関する環境が変化してα領域内にある場合のみ係数α
を求めて目標電流を補正するようにしてもよい。
【0032】〔第2実施形態〕次に、本発明の第2実施
形態による走行速度制御装置について説明する。本発明
の第2実施形態による走行速度制御装置は、図1に示し
た本発明の第1実施形態による走行速度制御装置の構成
とほぼ同様の構成を有するが、その制御方法が異なる。
第1実施形態においては、目標車速と実車速との比の3
乗に比例した電力を、走行用モータ22へ供給して制御
していたが、本実施形態においては、1次式に基づい
て、つまり目標速度と実速度との差に応じて供給する電
力を制御する点が異なる。
【0033】図5は、本発明の第2実施形態において走
行に関する環境変化があった場合に走行用モータ22へ
供給する電力の補正を説明するための図である。図5中
符号Aが付された曲線は、図3中の符号Aが付された曲
線と同一の曲線である。本実施形態においても、第1実
施形態と同様に走行用モータ22の効率が高い箇所を用
いて消費エネルギーを低くするためにα領域においては
より傾きの大きい曲線L10に沿うよう制御を行い、β
領域においてはより傾きの小さい曲線L20に沿うよう
制御を行う。図5中において用いられている記号ΔV
は、目標速度と実車速との速度差を示しており、目標速
度から実速度を引いた値である。従って速度差ΔVが正
の値をとる場合には、実速度が目標速度より遅いことを
示し、速度差ΔVが負の値をとる場合には、実速度が目
標速度より速いことを示す。
【0034】以下、図1及び図6を参照して本発明の第
2実施形態について説明する。図6は、本発明の第2実
施形態による走行速度制御装置の動作を示すフローチャ
ートである。まず、運転者が運転を開始する前、又は運
転中に目標速度入力手段12を操作して目標速度を入力
するとコンピュータ17に目標速度が入力される。目標
速度が入力されると図6に示した処理が開始される。
【0035】ステップS30では、入力された目標速度
0から車速センサ10で検出した実車速を減算する処
理が行われ速度差ΔVが求められる。この処理はコンピ
ュータ17によって行われる。次に、入力された目標速
度における基準電力Pintを算出する処理が行われる
(ステップS32)。この処理は、基準電力演算手段1
8が、入力された目標速度と図6に示した図5中の符号
Aが付された曲線とに基づいて行う。
【0036】次に、速度差ΔVの正負が判断される(ス
テップS34)。この処理において、速度差ΔVが正で
あると判断されると処理がステップS36へ進む。ステ
ップS36では、変数kの値を係数k1に設定する処理
が行われる。ここで、係数k1は、予め実験等から求め
た変数であり、図5中の直線L10の傾きを定める。図
5中の直線L10の傾きは、実車速が目標速度からずれ
た場合に、車速を目標速度に補正する際の効率(消費エ
ネルギーの低下)に寄与するので極めて重要な因子とな
る。
【0037】一方、ステップS34において、速度差Δ
Vが負であると判断されると処理がステップS38へ進
む。ステップS38では、変数kの値を係数k2に設定
する処理が行われる。ここで、係数k2は、予め実験等
から求めた変数であり、図5中の直線L20の傾きを定
める。図5中の直線L20の傾きは、実車速が目標速度
からずれた場合に、車速を目標速度に補正する際の効率
(消費エネルギーの低下)に寄与するので極めて重要な
因子となる。係数「k2」は補正係数である。
【0038】このように、本実施形態においては、α領
域内とβ領域内とにおいて、走行用モータ22へ供給す
る電力を算出する際に異なる係数が用いられる。尚、通
常、α領域においては、図2に示したように、走行用モ
ータ22のエネルギー効率が高い箇所があるので、係数
1は係数k2よりも大である。図7は車速と係数k1
係数k2との関係を示す図である。図7に示されたよう
に、係数k1,係数k2は定数ではなく、車速に応じて変
化する。
【0039】ステップS36又はステップS38の処理
が終了するとステップS40へ進む。ステップS40で
は、ステップS32で算出した基準電力Pintと、ステ
ップS36又はステップS38で設定された変数kの値
と速度差ΔVとの積とを加算して目標電力を算出する処
理が行われる。目標電力が算出されると、コンピュータ
17はPWM信号をインバータ20へ出力し、車速が目
標速度となるよう制御する。
【0040】以上本発明の第1実施形態及び第2実施形
態による走行速度制御装置に付いて説明した。これらの
実施形態においては、走行用モータ22を備えた電気自
動車について説明したが、前述の制御方法はガソリン車
についても適用可能である。勿論、走行用モータ及びエ
ンジンを備えるハイブリッドカーにも適用可能である。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
補正係数設定手段が車速と目標速度とを比較して、車速
が目標速度よりも小さい場合の補正係数を、前記車速が
前記目標速度より大きい場合の補正係数よりも大きく設
定し、供給電力補正手段が、補正係数設定手段によって
設定された補正係数に基づいて、車速が前記目標速度に
近づくように前記基準電力を補正し、電力制御手段が、
供給電力補正手段によって補正された電力に基づいて、
走行用モータへ供給する電力を制御しているので、モー
タ効率低下の防止と目標車速への制御性の向上を図るこ
とができるという効果がある。また、本発明によれば、
車速が目標速度よりも小さい場合の補正係数を、前記車
速が前記目標速度より大きい場合の補正係数よりも大き
く設定された補正係数を用いて基準電力を補正して走行
用モータへ供給する電力を制御しているので、速度制御
の応答性が高くなるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態による走行速度制御装
置の構成を示すブロック図である。
【図2】 効率マップの一例を示す図である。
【図3】 走行に関する環境変化があった場合に走行用
モータ22へ供給する電力の補正を説明するための図で
ある。
【図4】 本発明の第1実施形態による走行速度制御装
置の動作を示すフローチャートである。
【図5】 本発明の第2実施形態において走行に関する
環境変化があった場合に走行用モータ22へ供給する電
力の補正を説明するための図である。
【図6】 本発明の第2実施形態による走行速度制御装
置の動作を示すフローチャートである。
【図7】 車速と係数k1,係数k2との関係を示す図で
ある。
【符号の説明】
10 車速センサ(車速検出手段) 12 目標速度入力手段 18 基準電力演算手段 19 供給電力補正手段 α,β 係数(補正係数)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D044 AA00 AA45 AB01 AC00 AC26 AC57 AD01 AE04 AE14 AE19 AE22 5H115 AA00 AA08 BA06 BB04 BC07 CA12 CA32 CB09 FA03 FA06 FA08 FB22 JA01 JC09 JC12 JC13

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の車速を検出する車速検出手段(1
    0)と、 前記車両の目標速度を入力する目標速度入力手段(1
    2)と、 前記車両が前記目標速度で走行するために必要な走行用
    モータへ供給する基準電力を演算する基準電力演算手段
    (18,S12,S32)と、 前記車速と前記目標速度とを比較して、前記車速が前記
    目標速度よりも小さい場合の補正係数(α,k1)を、
    前記車速が前記目標速度より大きい場合の補正係数
    (β,k2)よりも大きく設定する補正係数設定手段
    (S16,S20,S36,S38)と、 前記補正係数設定手段によって設定された補正係数に基
    づいて、車速が前記目標速度に近づくように前記基準電
    力を補正する供給電力補正手段(19,S18,S2
    2,S40)と、 前記供給電力補正手段によって補正された電力に基づい
    て、走行用モータへ供給する電力を制御する電力制御手
    段(S24,S42)とを具備することを特徴とする走
    行速度制御装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016107820A (ja) * 2014-12-05 2016-06-20 株式会社デンソー 制御装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016107820A (ja) * 2014-12-05 2016-06-20 株式会社デンソー 制御装置

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