JP6342724B2 - 回路遮断器 - Google Patents

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本発明は回路遮断器に関する。
従来、太陽光発電設備などの直流発電設備で発生する直流の短絡電流を遮断するために、消弧用のグリッドを有する消弧装置を備えた回路遮断器が用いられている。回路遮断器は、負荷電流通電時には固定子と可動子とが閉じており、固定接点及び可動接点が接触し導通状態が保たれている。一方、OFF操作時には、固定子と可動子とは開き、固定接点と可動接点とは互いに離れ、これにより両者の間にアークが発生する。アークは、固定子及び可動子に流れるアーク電流として、磁性体で構成されるグリッドに基づく磁界より作用する電磁力(ローレンツ力)を受けることとなる。
ここで直流電流には交流電流と異なり電流の零点が存在しないため、直流遮断の場合には交流遮断のように零点を待つようなことなく、早急にアーク電圧を電源電圧以上に高め、限流遮断することが極めて重要である。またアークの自己磁界による磁気駆動力が小さい小電流領域のものである場合が多いため、グリッドが磁性体であっても、グリッド方向にアークが駆動せず、アーク電圧を高めることが難しいという問題がある。
そのため、特許文献1に記載の直流遮断器の場合、可動子及び固定子の両側に一対の永久磁石を異極対向配置させ、アークに流れる電流と直角方向に一対の永久磁石による磁界を鎖交させるように構成されている。これにより、アークの発生位置から消弧室側にアークを磁気駆動させ、グリッドを用いてアークを分断し、アーク電圧を一気に高め、短絡回路に流れる電流を急速に限流させ、電流を遮断するように構成している。固定子及び可動子間に発生するアーク電圧は、電源電圧に対して逆起電力であるため、アーク電圧が高いほど短絡回路に流れる電流を素早く限流させることができ、事故電流の発生から遮断完了までの時間を短くすることができる。
しかし、太陽光発電設備などの直流発電設備では、逆潮流が発生したり、蓄電装置から電流が出力されたりして、通常とは電流の向きが逆になる場合がある。この場合、特許文献1に記載の回路遮断器では、グリッドが位置する消弧室の方向とは逆方向にローレンツ力が発生する。そのため、発生したローレンツ力を、アークを消弧室側へ磁気駆動させることに用いることができない。またアーク電流が小電流領域のものであるため自己磁界による磁気駆動力を用いてアークをグリッド側へ磁気駆動させることもできない。その結果、特許文献1に記載の回路遮断器では、短絡電流の遮断不能に陥ることが懸念されている。
特開2012−243659号公報
本発明は上記した問題に着目して為されたものであって、電流の向きが逆転する場合であっても遮断可能な遮断部構造を備える回路遮断器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の回路遮断器に係るある態様は、固定接点を有する固定子と、固定接点に対向する可動接点を有する可動子と、可動接点から固定接点へ流れる第一のアークを消弧する第一消弧室と、固定接点及び可動接点間の第一のアークが発生する位置と第一消弧室との間に設けられ、第一のアークを第一消弧室へ誘導する第一誘導路と、固定接点から可動接点へ流れる第二のアークを消弧する第二消弧室と、第二のアークが発生する位置と第二消弧室との間に設けられ、第二のアークを第二消弧室へ誘導する第二誘導路と、第一のアークを第一消弧室へ誘導するとともに、第二のアークを第二消弧室へ誘導する第一のローレンツ力を発生させる磁界を発生する磁界発生手段と、を備え、第一消弧室と第二消弧室とは絶縁バリアを介して互いに隔てられるとともに、第一誘導路及び第二誘導路はアークランナーを用いて形成されたことを要旨とする。
従って本発明の回路遮断器によれば、可動接点から固定接点へ電流が流れる向きの第一のアークを消弧する第一消弧室と、固定接点から可動接点へ電流が流れる向きの第二のアークを消弧する第二消弧室とを別々に備えるので、互いに逆向きのアークであっても1台の回路遮断器でいずれも消弧可能となる。よって、電流の向きが逆転する場合であっても遮断可能な回路遮断器とすることができる。
本発明の実施形態に係る回路遮断器の内部を一方の側面側から説明する斜視図である。 本発明の実施形態に係る回路遮断器の内部を他方の側面側から説明する斜視図である。 本発明の実施形態に係る回路遮断器の外観を一方の側面側から説明する斜視図である。 本発明の実施形態に係る回路遮断器の外観を他方の側面側から説明する斜視図である。 本発明の実施形態に係る固定子及び固定子側アークランナーと可動子及び可動子側アークランナーを説明する斜視図である。 本発明の実施形態に係る絶縁バリアを説明する斜視図である。 図7(a)は図6の絶縁バリアを可動子側誘導路形成部側から見て説明する模式図であり、図7(b)は図6の絶縁バリアを排気口側から見て説明する模式図である。 本発明の実施形態に係る回路遮断器の誘導路及び消弧室を説明する模式図である。 本発明の実施形態に係る可動子及び固定子間で通電状態の回路遮断器の動作を説明する図である。 本発明の実施形態に係る可動子から固定子へ電流が流れるアークを消弧する動作を説明する図である。 本発明の実施形態に係る可動子から固定子へ電流が流れるアークを消弧する動作を説明する図である。 本発明の実施形態に係る可動子から固定子へ電流が流れるアークを消弧する動作を説明する図である。 本発明の実施形態に係る可動子から固定子へ電流が流れるアークを消弧する動作を説明する図である。 本発明の実施形態に係る固定子から可動子へ電流が流れるアークを消弧する動作を説明する図である。 本発明の実施形態に係る固定子から可動子へ電流が流れるアークを消弧する動作を説明する図である。 本発明の実施形態に係る固定子から可動子へ電流が流れるアークを消弧する動作を説明する図である。 本発明の実施形態に係る固定子から可動子へ電流が流れるアークを消弧する動作を説明する図である。 比較例に係る回路遮断器の実施形態の図である。 比較例に係る回路遮断器において可動子から固定子へ電流が流れるアークを消弧する動作を説明する図である。 比較例に係る回路遮断器において固定子から可動子へ電流が流れる場合を説明する図である。
本発明の実施形態に係る回路遮断器は、太陽光発電設備などの直流発電設備で発生する直流の短絡電流を遮断するために用いられるものである。以下、本発明の実施形態に係る回路遮断器の構成を、図面を参照して説明する。なお、図中に示された回路遮断器を構成する各装置や部材の形状、大きさ又は比率は適宜簡略化及び誇張して示されている。
まず本発明の実施形態に係る回路遮断器(以下、単に「回路遮断器」ともいう。)の構造を、図1〜図7を参照して説明する。
本発明の実施形態に係る回路遮断器は、図1に示すように、固定接点1aを有する固定子1と、固定接点1aに対向する可動接点2aを有する可動子2と、を備える。また回路遮断器は、可動接点2aから固定接点1aへ流れる第一のアークを消弧する第一消弧室7と、両接点1a,2a間でアークが発生する位置と第一消弧室7との間に設けられ、第一のアークを第一消弧室7へ誘導する第一誘導路27と、を備える。
また回路遮断器は、図2に示すように、固定接点1aから可動接点2aへ流れる第二のアークを消弧する第二消弧室8と、両接点1a,2a間でアークが発生する位置と第二消弧室8との間に設けられ、第二のアークを第二消弧室8へ誘導する第二誘導路28と、を備える。第一誘導路27及び第二誘導路28は、固定子1に接続された固定子側アークランナー12と、可動子2に接続された可動子側アークランナー15とによって形成されている。また第一消弧室7と第二消弧室8とは、両消弧室7,8の間に位置する絶縁バリア5を介して互いに隔てられた構造とされている。
本発明の実施形態に係る第一誘導路27及び第二誘導路28と、第一消弧室7及び第二消弧室8とは、いずれも回路遮断器の内部に形成されるものである。そこで第一誘導路27及び第二誘導路28と、第一消弧室7及び第二消弧室8とを説明するに先立ち、まず回路遮断器の外観について、図1〜図4を参照して説明する。
回路遮断器の上面、下面及び前面(図1中で溝16が形成されている面)は、金属等の導電性材料からなるU字形状の可動子側アークランナー15により形成される。また回路遮断器の左右の側面は、2つの側壁11a,11bによりそれぞれ形成される。ここで図1及び図2では、回路遮断器の内部構造を説明するため、各図面を正面視して手前側に表われる側壁がそれぞれ省略されている。この省略された各側壁11a,11bは、図3及び図4にそれぞれ示されている。また回路遮断器の両側壁11a,11bの外面には、2つの板状の永久磁石9,10がそれぞれ異極対向配置され、磁界発生手段(9,10)を形成している。
また回路遮断器の後面は開口し、アーク消弧時の排ガスを排気するための第一消弧室側排気口17aと第二消弧室側排気口17bとが、左右に並列形成されている。アーク消弧時の排ガスは、各排気口17a,17bにより、図1及び図2中にそれぞれ矢印で示す方向に排気される。
磁界発生手段(9,10)はNS一対の永久磁石であり、磁界発生手段(9,10)を構成する一方の永久磁石9は、本発明の実施形態ではN極を構成するとともに、他方の永久磁石10は、S極を構成している。一方の永久磁石9は、後述する2つの誘導路内に主に磁界を生じさせるための誘導路用永久磁石9Rと、後述する2つの消弧室内に主に磁界を生じさせるための消弧室用永久磁石9Sとからなる。他方の永久磁石10は、N極側と異なり1枚で誘導路内及び消弧室内に磁界を生じさせるために用いられる。
次に、回路遮断器の内部で第一誘導路27及び第二誘導路28と、第一消弧室7及び第二消弧室8とを形成する各部材を、図5〜図8を参照して説明する。回路遮断器の内部には、大まかに、固定子1、固定子側アークランナー12、可動子2、可動子側アークランナー15及び絶縁バリア5が配設されている。
固定子1は、導電性材料からなる略矩形状の平板とされ(図8参照)、図5に示すように、可動子側アークランナー15の内部で上下方向の略中央の高さ位置に、平板の主面が回路遮断器の前後方向となるように縦方向に配設されている。固定子1の一方の側方(図5を正面視して手前側)の端面には、外部機器と接続するための固定子側接続導体13が取り付けられている。固定子1、固定子側アークランナー12及び固定子側接続導体13は同電位である。
固定子側アークランナー12は、半円筒状の固定子側誘導路形成部12cと、この固定子側誘導路形成部12cの半円筒の一方の端部(下側の端部)から上向きに傾斜して延伸する平坦面を有する板状の固定子側第一消弧室形成部12aと、固定子側誘導路形成部12cの半円筒の他方の端部(上側の端部)から下向きに傾斜して延伸する平坦面を有する板状の固定子側第二消弧室形成部12bと、を有する。固定子側誘導路形成部12cの上側の端部に連続する半円筒の内面が、矩形をなす固定子1の上端面に取り付けられるとともに、固定子側誘導路形成部12cの下側の端部に連続する半円筒の内面が固定子1の矩形の下端面に取り付けられることで、固定子1と固定子側アークランナー12とが連結されている。
また固定子側第一消弧室形成部12a及び固定子側第二消弧室形成部12bは、固定子側誘導路形成部12cとの間で、それぞれの連結位置が、図8に示すように、回路遮断器の上下方向では異なるが、前後方向では同じ位置となる。またそれぞれの連結位置が、回路遮断器の左右方向に並ぶこととなる。
また固定子側第一消弧室形成部12aの平坦面と、固定子側第二消弧室形成部12bの平坦面とは、相手側へそれぞれ所定の角度、例えば水平線からプラス30度とマイナス30度で傾斜形成されている。よって固定子側第一消弧室形成部12aと固定子側第二消弧室形成部12bとは、固定子側誘導路形成部12cとの連結部から延在するに従って、互いに交差し、その後さらに互いに離間するように形成されている。すなわち、固定子側アークランナー12は、回路遮断器の側面から見て全体がα形状とされている。
固定子側第一消弧室形成部12aは、固定子側誘導路形成部12cの半円筒の下側の端部から上向きに傾斜して延伸した後、可動子側アークランナー15の可動子側第二消弧室形成部15bに近接した位置において水平方向に屈曲形成され、その後は水平な平坦面が第一消弧室側排気口17aまで延在するように形成されている。固定子側第一消弧室形成部12aの水平な平坦面と、可動子側アークランナー15の可動子側第二消弧室形成部15bとの間には細い隙間が形成され、この細い隙間には、後述する絶縁バリア5の第一絶縁部26の端部が嵌合することとなる。
固定子側第二消弧室形成部12bは、固定子側誘導路形成部12cの半円筒の上側の端部から下向きに傾斜して延伸した後、可動子側アークランナー15の可動子側第一消弧室形成部15aに近接した位置において水平方向に屈曲形成され、その後は水平な平坦面が第二消弧室側排気口17bまで延在するように形成されている。固定子側第二消弧室形成部12bの水平な平坦面と、可動子側アークランナー15の可動子側第一消弧室形成部15aとの間には、固定子側第一消弧室形成部12aの場合と同様に、絶縁バリア5の第二絶縁部29の端部が嵌合する細い隙間が形成される。
固定子側誘導路形成部12cは、可動子側アークランナー15の内部で回路遮断器の上下方向の略中央の高さ位置に、半円筒の外面を回路遮断器の前側に向けて配設されている。また図5に示すように、半円筒をなす固定子側誘導路形成部12cの外面上の上下及び左右の略中央位置に固定接点1aが取り付けられている。固定接点1aは、固定子側誘導路形成部12cを介して、固定子1と電気的に接続されている。
可動子2は、導電性を有する板状部材であり、図5に示すように、固定子1側の一端に可動接点2aが配設されている。可動子2の他端は可動子回転軸3に連結されている。負荷電流通電時には、可動子2の可動接点2aと固定子1の固定接点1aとが接触することで導通状態が保たれているが、短絡電流遮断時には、可動子回転軸3の回転に伴って可動子2が回動し、可動接点2aが固定接点1aから離れ、開極動作が行われることとなる。
可動子回転軸3の外面の可動子2と反対側の位置には、可動子側アークランナー15に当接して短絡電流遮断時にアーク電流を可動子側アークランナー15に転流させる可動子側アークランナー転流リード14が設けられている。
可動子側アークランナー15は、図5に示すように、半円筒状の可動子側誘導路形成部15cと、この可動子側誘導路形成部15cを構成する半円筒の一方の端部(下側の端部)から延伸する水平な平坦面を有する板状の可動子側第一消弧室形成部15aと、可動子側誘導路形成部15cの半円筒の他方の端部(上側の端部)から延伸する水平な平坦面を有する板状の可動子側第二消弧室形成部15bとを有する。可動子側第一消弧室形成部15aと可動子側第二消弧室形成部15bとは互いに平行に形成されている。すなわち、可動子側アークランナー15は、回路遮断器の側面から見て全体がU字形状とされている。
可動子側誘導路形成部15cには、可動子側第一消弧室形成部15aと可動子側第二消弧室形成部15bとの間に、略等しい左右幅の溝16が形成され、この溝16に可動子2が進退自在に挿入されている。この溝16により、可動子2の開極動作の際、可動接点2aが可動子側誘導路形成部15cの内面より外方に移動可能となるように構成され、可動子2の可動範囲が拡大されている。
また可動子側誘導路形成部15cの外面の可動子側第二消弧室形成部15bとの境界付近には、外部機器と接続するための可動子側接続導体23が取り付けられている。可動子2、可動子側アークランナー15及び可動子側接続導体23は同電位である。
次に、絶縁バリア5について図6、図7(a)及び図7(b)を用いて説明する。図7(a)は、可動子側誘導路形成部15aを透視し、絶縁バリア5と絶縁バリア5の上下の可動子側第一消弧室形成部15a及び可動子側第二消弧室形成部15bとに着目した、図6中の矢印VIIa方向から見た透視模式図である。また図7(b)は、絶縁バリア5と絶縁バリア5の上下の可動子側第一消弧室形成部15a及び可動子側第二消弧室形成部15bとに着目した、図6中の矢印VIIb方向から見た図である。
絶縁バリア5は、樹脂材料を用いて形成されている。絶縁バリア5は、可動子側アークランナー15の左右幅方向の中央に配設される隔壁絶縁部25と、隔壁絶縁部25の一方の側面である第一消弧室形成面25aに設けられる第一絶縁部26と、隔壁絶縁部25の他方の側面である第二消弧室形成面25bに設けられる第二絶縁部29と、を備える。
隔壁絶縁部25は、矩形の平板状とされ、図6に示すように、可動子側アークランナー15の可動子側第一消弧室形成部15aの内面と可動子側第二消弧室形成部15bの内面との間に亘って上下に形成されている。隔壁絶縁部25は、可動子側アークランナー15の内部領域を左右対称に2つに分けるものである。
第一絶縁部26は、図6に示すように、回路遮断器の側面から見て略三角形状とされ、上下方向では、可動子側第二消弧室形成部15bの内面から固定子1の下端と略同じ高さ位置との間に形成されている。また第一絶縁部26は、可動子側誘導路形成部15c側の垂直面である前面側から、第一消弧室側排気口17a側に向かって上下方向の厚みが小さくなるように形成されている。また第一絶縁部26は、前後方向においては、可動子側第二消弧室形成部15bの第一消弧室側排気口17a側の端部まで形成されている。第一絶縁部26の第一消弧室側排気口17a側の端部は平坦な板状に形成されている。
すなわち第一絶縁部26の下方には、図6、図7(a)及び図7(b)に示すように回路遮断器の側面から見て、隔壁絶縁部25の第一消弧室形成面25aが現れる空隙Saが形成されている。また空隙Saは、可動子側誘導路形成部15c側から第一消弧室側排気口17a側へ拡大するように形成されることとなる。第一絶縁部26の下面26aは、固定子側アークランナー12の固定子側第一消弧室形成部12aの上面に当接する部位であり、第一絶縁部26の下面26aの傾斜角度は、固定子側第一消弧室形成部12aの傾斜角度と同じとされている。また第一絶縁部26の第一消弧室側排気口17a側の端部は、固定子側アークランナー12の固定子側第一消弧室形成部12aの第一消弧室側排気口17a側の端部の上面と、可動子側アークランナー15の可動子側第二消弧室形成部15bの下面との間の細い隙間に嵌合することとなる(図1参照)。
第二絶縁部29は、第一絶縁部26と同じ形状で構成されるが、第一絶縁部26と上下対称に、すなわち第一絶縁部26を上下に反転させて隔壁絶縁部25に設けられている。第二絶縁部29の上方には、回路遮断器の側面から見て隔壁絶縁部25の第二消弧室形成面25bが現れる空隙Sbが形成されている。空隙Sbは、可動子側誘導路形成部15c側から第二消弧室側排気口17b側へ拡大するように形成されている。第二絶縁部29の上面29bは、固定子側アークランナー12の固定子側第二消弧室形成部12bの下面に当接する部位であり、第二絶縁部29の上面29bの傾斜角度は、固定子側第二消弧室形成部12bの傾斜角度と同じとされている。第二絶縁部29の第二消弧室側排気口17b側の端部は、固定子側アークランナー12の固定子側第二消弧室形成部12bの第二消弧室側排気口17b側の端部の下面と、可動子側アークランナー15の可動子側第一消弧室形成部15aの上面との間の細い隙間に嵌合することとなる(図1参照)。
次に、第一誘導路27及び第二誘導路28と第一消弧室7及び第二消弧室8の構成について説明する。
図6に示すように、絶縁バリア5を可動子側アークランナー15のU字の内部に嵌合して固定すると、可動子側アークランナー15のU字の内部が、図7(a)を正面視して表れる絶縁バリア5の前面を境として、前側の領域と後側の領域とに大きく2つに分けられる。
絶縁バリア5の前面より前側の領域は、第一誘導路27及び第二誘導路28の形成に用いられる領域となる。前側の領域は、具体的には図1に示すように、固定子側アークランナー12の固定子側誘導路形成部12cの外面と、可動子側アークランナー15の可動子側誘導路形成部15cの内面と、絶縁バリア5の前面と、左右の両側壁11a,11bの内面とによって形成されている。また固定子側誘導路形成部12cと可動子側誘導路形成部15cとは、いずれも回路遮断器の側面から見て略半円弧状に湾曲形成されるとともに、互いに略平行に配設されている。
すなわち、固定子側誘導路形成部12cの外面と、可動子側誘導路形成部15cの内面とは、互いに対向している。絶縁バリア5の前面より前側の領域は、さらに図1中の下半分側である可動子側第一消弧室形成部15a側の領域が第一誘導路27とされ、図1中の上半分側である可動子側第二消弧室形成部15b側の領域が第二誘導路28とされる。図5に示す回路遮断器のように、半円筒状の可動子側誘導路形成部15cの内面に対向して、半円筒状の固定子側誘導路形成部12cが平行に配設されることで、回路遮断器の内部に、第一誘導路27及び第二誘導路28が同時且つ対称的に、容易に形成可能となる。
また絶縁バリア5の前面より後側の領域は、図1及び図2に示すように、絶縁バリア5の隔壁絶縁部25により、左右方向に第一消弧室7と第二消弧室8とに分けられる。具体的には、第一消弧室7は、第一絶縁部26の下面26aを固定子側第一消弧室形成部12aの上面に密着させて、第一絶縁部26と固定子側第一消弧室形成部12aとを嵌合して固定させることにより形成される。すなわち第一消弧室7は、絶縁バリア5の第一絶縁部26の下方の空隙Sa内に、固定子側第一消弧室形成部12aと可動子側第一消弧室形成部15aとが配設された構成となる。
第一消弧室7は、可動子側第一消弧室形成部15aの上面と固定子側第一消弧室形成部12aの下面との間に形成される。また第一消弧室7の左右の側面は、絶縁バリア5の隔壁絶縁部25の第一消弧室形成面25aと、回路遮断器の第一側壁11aの内面とによってそれぞれ形成される。また第一消弧室7の前面は第一誘導路27に開口しており、第一消弧室7の後面は外部に開口して第一消弧室側排気口17aを形成する。
また第二消弧室8は、第二絶縁部29の上面29bを固定子側第二消弧室形成部12bの下面に密着させて、第二絶縁部29と固定子側第二消弧室形成部12bとを嵌合して固定させることにより形成される。すなわち第二消弧室8は、絶縁バリア5の第二絶縁部29の上方の空隙Sb内に、固定子側第二消弧室形成部12bと可動子側第二消弧室形成部15bとが配設された構成となる。
第二消弧室8は、上面が可動子側第二消弧室形成部15bの下面で形成され、上面が固定子側第二消弧室形成部12bの上面で形成される。また第二消弧室8の左右の側面は、絶縁バリア5の隔壁絶縁部25の第二消弧室形成面25bと、回路遮断器の第二側壁11bの内面とによってそれぞれ形成される。また第二消弧室8の前面は第二誘導路28に開口しており、第二消弧室8の後面は外部に開口して第二消弧室側排気口17bを形成する。
第一消弧室7の室内には、水平方向に延在する複数の板状のグリッドが、可動子側第一消弧室形成部15aから可動子側第二消弧室形成部15bへ向って積層された積層構造からなる第一消弧室側グリッド6aが設けられている。第一消弧室側グリッド6aを構成する複数のグリッドは、第一消弧室7の入口Paから第一消弧室側排気口17aへ拡大する室内構造に応じて階段状に配設されている。
第二消弧室8の室内には、第一消弧室7と同様の構成とされた複数の第二消弧室側グリッド6bが設けられている。第一消弧室側グリッド6a及び第二消弧室側グリッド6bには、いずれも非磁性材料かつ絶縁物である樹脂材料が材料として使用されている。
図5に示す回路遮断器のように、可動子側アークランナー15の内側に、左右方向に互いに変位した固定子側第一消弧室形成部12aと固定子側第二消弧室形成部12bとを有する固定子側アークランナー12が配設されることで、回路遮断器の内部に、第一消弧室7及び第二消弧室8が同時且つ対称的に、容易に並設可能となる。
また、可動子側アークランナー15の内側に、固定子側誘導路形成部12cから延伸するに従って互いに離間するように傾斜形成された固定子側第一消弧室形成部12aと固定子側第二消弧室形成部12bとを有する固定子側アークランナー12が配設されることで、室内が入口から各排気口17a,17bへ拡大形成された2つの消弧室7,8が、同時に、且つ容易に構成可能となる。
次に、本発明の実施形態に係る第一誘導路27及び第二誘導路28及び第一消弧室7及び第二消弧室8におけるアークの動きを説明するために、図8を参照して、回路遮断器の内部の磁界について説明する。尚、図8では、説明のため可動子2を含め構成の一部の図示が省略されている。
第一誘導路27及び第二誘導路28内には、誘導路用永久磁石9R(N極)及び他方の永久磁石10(S極)で形成される磁極による磁界19Rが発生する。また第一消弧室7及び第二消弧室8の各室内には、消弧室用永久磁石9S(N極)及び他方の永久磁石10(S極)で形成される磁極による磁界19Sが発生する。すなわち、回路遮断器の内部には、磁極1極に対して2つの誘導路27,28と2つの消弧室7,8とが構成されている。第一誘導路27と第二誘導路28とは磁極による磁界19R,19Sの向きに直交する方向に並設される。また第一消弧室7と第二消弧室8とは磁極による磁界19R,19Sの向きに沿って、絶縁バリア5を介して並設される。
また、可動子側アークランナー15の外面上で、回路遮断器の側面から見て、固定接点1aと可動接点2aとを結んだ線が交差する位置を、可動子2の開極動作によりアークが発生するアーク発生位置P0とする。このとき発生するアークには、可動接点2aから固定接点1aへ流れる向きのアーク4a(第一のアーク)と、固定接点1aから可動接点2aへ流れるアーク4b(第二のアーク)とがある。尚、図8のアーク発生位置P0では、互いに逆向きの2つのアーク4a,アーク4bが、説明のため上下に僅かに変位した状態で図示されている。
図8に示すように、磁界発生手段(9,10)による磁極の磁界19Rにより、第一誘導路27内のアーク4aを第一消弧室7側へ誘導するローレンツ力21Raが第一誘導路27に発生する。また第一誘導路27の場合と同様に、磁界発生手段(9,10)により発生する磁界19Rにより、第二誘導路28内のアーク4bを第二消弧室8側へ誘導するローレンツ力21Rbが第二誘導路28内に発生する。第一誘導路27内のローレンツ力21Ra及び第二誘導路28内のローレンツ力21Rbが、本発明の第一のローレンツ力に相当する。
また磁界発生手段(9,10)により発生する磁界19Sにより、第一消弧室7内のアーク4aを第一消弧室側排気口17aへ誘導するローレンツ力21Saが第一消弧室7内に発生する。また磁界発生手段(9,10)により発生する磁界19Sにより、第二消弧室8内のアーク4bを第二消弧室側排気口17bへ誘導するローレンツ力21Sbが第二消弧室8内に発生する。第一誘導路27内のローレンツ力21Sa及び第二誘導路28内のローレンツ力21Sbが、本発明の第二のローレンツ力に相当する。磁界発生手段(9,10)は、第一のローレンツ力を発生させる磁界Rと、第二のローレンツ力を発生させる磁界Sとを含む磁界分布を備えている。
尚、図8には示されないが、第一消弧室7及び第二消弧室8の各室内には、各アーク4a,4bによる自己磁界も発生する。2つの消弧室7,8内の各アーク4a,4bには、磁界19Sによるローレンツ力21Sa,21Sbに、それぞれの自己磁界によるローレンツ力(不図示)が加えられたローレンツ力が作用する。
次に、第一誘導路27内及び第一消弧室7内を駆動する、可動接点2aから固定接点1aへ流れる向きのアーク4aについて説明する。
第一誘導路27は、固定子側アークランナー12の固定子側誘導路形成部12cと、可動子側アークランナー15の可動子側誘導路形成部15cとによって形成されるため、円弧状に湾曲している。アーク発生位置P0で発生したアーク4aは、この湾曲した経路の中で、磁界19Rからのローレンツ力21Raを受けることにより、図8中に反時計回りの矢印で示すように、第一消弧室7の入口Paまで駆動する。すなわち図8に示す回路遮断器の場合、第一誘導路27は、アーク4aを、アーク発生位置P0と第一消弧室7の入口Paとの間で略45度回転移動させ、第一消弧室7へ誘導するものとなる。
第一消弧室7へ誘導されたアーク4aは、第一消弧室7内で、磁界19Sからのローレンツ力21Sa及び自己磁界からのローレンツ力により第一消弧室側排気口17a側へ駆動し、第一消弧室側グリッド6aにより消弧されることとなる。
次に、第二誘導路28内及び第二消弧室8内を駆動する、固定接点1aから可動接点2aへ流れる向きのアーク4bについて説明する。
第二誘導路28は、第一誘導路27と同様に、湾曲した経路に形成されている。アーク発生位置P0で発生したアーク4bは、この湾曲した経路の中で、磁界19Rからのローレンツ力21Rbを受けることにより、図8中に時計回りの矢印で示すように、第二消弧室8の入口Pbまで駆動する。すなわち図8に示す回路遮断器の場合、第二誘導路28は、アーク4bを、アーク発生位置P0と第二消弧室8の入口Pbとの間で略45度回転移動させ、第二消弧室8へ誘導するものとなる。
第二誘導路28から第二消弧室8へ誘導されたアーク4bは、第二消弧室8内で、磁界19Sからのローレンツ力21Sb及び自己磁界からのローレンツ力により第二消弧室側排気口17b側へ駆動し、第二消弧室側グリッド6bにより消弧されることとなる。
図8に示す本発明の実施形態に係る2つの誘導路27,28によれば、第一消弧室7の入口Paに至ったアーク4aと、第二消弧室8の入口Pbに至ったアーク4bとは、いずれも電流の向きが同じ向き(図8の場合上向き)に揃えられる。すなわちアーク発生位置P0では互いに逆向きのアーク電流であっても、2つの誘導路によってそれぞれ誘導されることにより、各消弧室7,8の入口Pa,Pbでは、同じ向きとすることが可能となる。そして図8に示すように、2つの消弧室7,8の入口を回路遮断器の前後方向(消弧方向)において同じ位置としても、第一消弧室7の長さxaと第二消弧室8の長さxbとが同じ場合、2つの消弧室7,8の各排気口17a,17bを同じ位置とすることが可能となる。よって、互いに逆向きの電流を遮断できる無極性の回路遮断器を構成できるとともに、回路遮断器をコンパクト化して取り扱い性に優れた回路遮断器とすることができる。
尚、各消弧室7,8の長さxa,xbは、図8に示すように、回路遮断器の側面を正面視して、2つの消弧室7,8のそれぞれの入口Pa,Pbからそれぞれの排気口17a,17bまでの距離として定義されるものである。すなわち、図8に回路遮断器では、第一消弧室7の長さxaは、可動子側第一消弧室形成部15aの前後の延在方向の長さに相当するとともに、第二消弧室8の長さxbは、可動子側第二消弧室形成部15bの前後の延在方向の長さに相当する。
またα形状の固定子側アークランナー12の固定子側第一消弧室形成部12aと固定子側第二消弧室形成部12bとが左右方向に互いに変位して配設されているので、限られた可動子側第一消弧室形成部15a及び可動子側第二消弧室形成部15b間距離を有効に活用して、第一消弧室側排気口17aの開口幅yaと第二消弧室側排気口17bの開口幅ybをできる限り確保することと、2つの消弧室7,8の室内を排気口側へ拡大形成することとを両立させることが可能となる。
尚、各開口幅ya,ybは、図8に示すように、回路遮断器の側面を正面視して、2つの消弧室7,8のそれぞれの排気口17a,17bの上下方向の距離として定義されるものである。すなわち、第一消弧室7では、第一消弧室側排気口17aの開口幅yaは、固定子側第一消弧室形成部12aの内面の排気口側の端部と、可動子側第一消弧室形成部15aの内面の排気口側の端部との間の距離に相当する。また第二消弧室8では、第二消弧室側排気口17bの開口幅ybは、固定子側第二消弧室形成部12bの内面の排気口側の端部と、可動子側第二消弧室形成部15bの内面の排気口側の端部との間の距離に相当する。
次に、図1〜図8で示した構造の回路遮断器を用いた短絡電流の遮断動作を、電流の通電方向の違いに対するアークの移動の様子とともに、図9〜図17を参照して説明する。尚、図9〜図17においては、説明のため、各図面を正面視した際に手前側に表われる側壁(第一側壁11a又は第二側壁11b)の図示は省略されている。また各側壁11a,11bに固着された永久磁石(誘導路用永久磁石9R、消弧室用永久磁石9S又は他方の永久磁石10)及び手前側に表われる固定子側接続導体13も適宜省略されている。
まず、通電中(常時)の電流18は、図9中の双方向矢印で示すように、可動子側接続導体23−可動子側アークランナー転流リード14−可動子2−可動接点2a−固定接点1a‐固定子1−固定子側接続導体13の順に流れる。通電方向が逆の場合は、順序が逆となる。
次に、短絡電流が可動子2側から固定子1側に流れる場合の電流18aの遮断動作を図10〜図13を用いて説明する。図10に示すように、短絡電流が、可動子2側から固定子1側に流れる電流18aの場合、可動接点2aと固定接点1aとの間で電磁反発力が発生し、可動子2が可動子回転軸3を中心に開極動作を開始し、可動接点2aと固定接点1aとの間でアーク4aが発生する。第一誘導路27内のアーク4aには、第一消弧室7側の第一側壁11a(不図示)に配置した誘導路用永久磁石9Rと、第二消弧室8側の第二側壁11bに配置した他方の永久磁石10によって磁界19Rが発生する。この印可した磁界19Rがアーク4aに鎖交し、アーク4aには図10中に矢印の形で示すローレンツ力21Raが矢印の向き、すなわち両接点1a,2a間でアークが発生する位置から第一消弧室7の入口への向きに発生する。
発生したローレンツ力21Raにより、アーク4aが駆動する。このとき、図5に示すように、固定子側アークランナー12及び可動子側アークランナー15が配設されていることにより、駆動したアーク4aが各アークランナー12,15に移動する。具体的には、アーク4aは、固定子側アークランナー12の固定子側誘導路形成部12cと、可動子側アークランナー15の可動子側誘導路形成部15cとに移動する。またアーク4aが各アークランナー12,15に移動することにより、固定接点1a及び可動接点2aにアーク4aが固着することでの損耗を抑制することが可能である。
その後、アーク4aは、各アークランナー12,15により、第一誘導路27内にて、可動子側アークランナー15へ転流し、アーク発生位置P0(図8参照)から第一消弧室7の入口Pa(図8参照)まで継続して駆動する。
尚、アーク4aが可動子側アークランナー15及び固定子側アークランナー12に転流した場合、電流18aの通電経路は、図11に示すように、可動子側アークランナー15−アーク4a−固定子側アークランナー12−固定子1−固定子側接続導体13
の順となる。
さらに、ローレンツ力21Raによってアーク駆動が進むと、アーク4aは第一消弧室7の入口Paに至る。このとき、第一誘導路27内では、駆動するアーク4a側から見ると、第一消弧室7と第二消弧室8との間に配置された絶縁バリア5の隔壁絶縁部25と、第二絶縁部29とが、アーク4aの駆動を遮るように設けられている(図7(a)参照)。また駆動するアーク4a側から見ると、図7(a)中、第一絶縁部26の下方の隔壁絶縁部25の右側にのみ、アーク4aが駆動可能な領域が形成されている。よって、アーク4aは、第一絶縁部26の下方の隔壁絶縁部25の右側を通過し、その後、図12に示すように、第一消弧室7に進むように誘導される。
尚、図5に示すように、可動子側アークランナー15及び固定子側アークランナー12が第一消弧室7の入口Paから第一消弧室側排気口17aまで延伸形成されている。よって、図12に示すように、各アークランナー12,15間のアーク4が一定位置まで進んだ際に、アーク4が発生させる自己磁界20aにより発生するローレンツ力も、アーク4を駆動させるローレンツ力の一部として使用可能となる。アーク4の自己磁界20aによるローレンツ力により、第一消弧室7内でアーク4を駆動させるローレンツ力を増加させ、アーク4を加速することができる。
最終的に、図13に示すように、アーク4aは複数の第一消弧室側グリッド6aで分断されることで、アーク電圧を高め、限流遮断が達成される。
次に、固定子1側から可動子2側に流れる場合の電流18bの遮断動作を図14〜図17を用いて説明する。図14に示すように、短絡電流が、固定子1側から可動子2側に流れる電流18bの場合、固定接点1aと可動接点2aとの間で電磁反発力が発生し、アーク4bが発生する。第二誘導路28内のアーク4bには、第一消弧室7側の第一側壁11aに配置した誘導路用永久磁石9Rと、第二消弧室8側の第二側壁11b(不図示)に配置した他方の永久磁石10によって磁界19Rが発生する。発生した磁界19Rがアーク4bに鎖交し、アーク4bには図14中に矢印の形で示すローレンツ力21Rbが矢印の向き、すなわち両接点1a,2a間でアークが発生する位置から第二消弧室8の入口への向きに発生する。
発生したローレンツ力21Rbにより、アーク4bが駆動する。このとき、図11において第一誘導路27から第一消弧室7へ駆動するアーク4aのように、アーク4bが固定子側アークランナー12の固定子側誘導路形成部12cと、可動子側アークランナー15の可動子側誘導路形成部15cとに移動する。アーク4bが各アークランナー12,15に移動することにより、図11に示す回路遮断器と同様に、固定接点1a及び可動接点2aにアーク4bが固着することでの損耗を抑制することが可能である。
その後、アーク4bは、各アークランナー12,15に導かれて、第二誘導路28内をアーク発生位置P0(図8参照)から第二消弧室8の入口Pb(図8参照)へ向かって継続して駆動される。
ここで、アーク4bの駆動の向きは、可動子2側から固定子1側への通電方向の場合の向きと逆方向である。しかし、第一誘導路27に上下対称に構成された第二誘導路28により、アーク4bを、アーク発生位置P0から第二消弧室8の入口Pbまでの間に、略45度回転移動させて駆動させることが可能となる。
また、可動子2が回路遮断器の外側まで回動可能となり開極動作が拡大することで、アーク4bの可動子側アークランナー15への転流を容易にすることが可能となることも、可動子2側から固定子1側への通電方向の場合と同様である。
尚、アーク4bが可動子側アークランナー15及び固定子側アークランナー12に転流した場合、電流18bの通電経路は、図16に示すように、固定子側アークランナー12−アーク4b−可動子側アークランナー15−可動子側接続導体23、の順となる。
さらに、ローレンツ力21Rbによってアーク駆動が進むと、アーク4bは第二消弧室8の入口Pbに至る。このとき、第二誘導路28内では、駆動するアーク4b側から見ると、第一消弧室7と第二消弧室8との間に配置された絶縁バリア5の隔壁絶縁部25と、第一絶縁部26とが、アーク4bの駆動を遮るように設けられている(図7(a)参照)。この場合、上記した可動子2側から固定子1側の通電方向の場合と対称的に、図7(a)中、第二絶縁部29の上方の隔壁絶縁部25の左側にのみ、アーク4bが駆動可能な領域が形成されている。よってアーク4bは、第二絶縁部29の上方の隔壁絶縁部25の左側を通過し、その後、図16に示すように、第二消弧室8に進むように誘導される。
第二消弧室8内では、アーク4bが発生させる自己磁界20bにより発生するローレンツ力が、可動子2側から固定子1側の通電方向の場合と同様に、アーク4bを駆動させるローレンツ力の一部として使用可能となる。
最終的に、図17に示すように、アーク4bは複数の第二消弧室側グリッド6bで分断されることで、可動子2側から固定子1側の通電方向の場合と同様に、限流遮断が達成される。
ここで、本発明の実施形態に係る回路遮断器のように電流の向きが逆転しても消弧可能な無極性の回路遮断器と異なり、一方向のみの電流しか遮断できない有極性の回路遮断器を比較例として、図18〜図20を参照して説明する。
図18に示す回路遮断器では、可動子32及び固定子31の両側に一対の永久磁石42が異極対向配置され、図19中の矢印39に示すように、アーク34aに流れる電流18aと直角方向(図の右手前方向)に一対の永久磁石42による磁界39を鎖交させる。そして、図19の矢印31aに示すように、アーク34aの発生位置からグリッド36方向に、アーク34aを磁気駆動させるように構成されている。
しかし、図20中の電流18bの矢印の向きで示すように、直流発電設備での逆潮流や蓄電装置からの電流の出力のように通常とは電流の向きが逆の場合が生じると、図20中の矢印31bに示すように、グリッド36が位置する方向とは逆方向にローレンツ力が発生することとなる。そのため、アーク34bをグリッド36側へ磁気駆動させることができない。またアーク電流が小電流領域のものであるため、アーク34bの自己磁界による磁気駆動力を用いて、アーク34bをグリッド36側へ磁気駆動させることもできない。その結果、比較例に係る回路遮断器の場合、遮断不能に陥ることが懸念される。
(1) 本発明の実施形態に係る回路遮断器によれば、磁界発生手段(9,10)により第一誘導路27及び第二誘導路28内のアーク4a,4bを、第一消弧室7又は第二消弧室8へそれぞれ誘導するローレンツ力21Ra,21Rbが発生するため、このローレンツ力21Ra,21Rbを用いて、第一誘導路27内のアーク4aを第一消弧室7において、また第二誘導路28内のアーク4bを第二消弧室8において、それぞれ消弧可能となる。よって、自己磁界による磁気駆動が困難な小電流領域のアーク電流であっても高速転流及び遮断が可能な回路遮断器とすることができる。
また本発明の実施形態に係る回路遮断器によれば、可動接点2aから固定接点1aへ電流が流れる向きのアーク4aを消弧する第一消弧室7と、固定接点1aから可動接点2aへ電流が流れる向きのアーク4bを消弧する第二消弧室8とを別々に備えるので、互いに逆向きのアークであっても1台の回路遮断器でいずれも消弧可能となる。よって、電流の向きが逆転する場合であっても遮断可能な回路遮断器とすることができる。
すなわち、遮断可能な電流の方向が一方向に限定される有極性遮断ではなく、直流配電系統での逆潮流時のように電流の向きが逆転する場合であっても遮断可能な、無極性遮断を行うことができる。また、無極性遮断が可能となることから、本発明に係る回路遮断器は直流の遮断だけに限定されることなく、交流の遮断にも用いることができる。
(2) また本発明の実施形態に係る回路遮断器は、第一消弧室7内のアーク4a及び第二消弧室8内のアーク4bを各消弧室7,8の排気口17a,17b側へそれぞれ誘導するローレンツ力21Sa,21Sbを発生させる磁界分布を備えるので、それぞれのアーク4a,4bを、各消弧室7,8内を駆動させ消弧することが可能となる。
(3) また本発明の実施形態に係る回路遮断器によれば、第一消弧室7と第二消弧室8とは絶縁バリア5を介して互いに隔てられるとともに、第一誘導路27及び第二誘導路28がいずれもアークランナーを用いて形成されるので、それぞれのアーク4a,4bを効率的に駆動できる。
(4) また本発明の実施形態に係る回路遮断器には、固定子に接続された固定子側アークランナー12が含まれるので、固定子側アークランナー12を用いて第一誘導路27及び第二誘導路28と、第一消弧室7及び第二消弧室8とが構成可能となる。
(5) また本発明の実施形態に係る回路遮断器には、可動子に接続された可動子側アークランナー15が含まれるので、可動子側アークランナー15を用いて第一誘導路27及び第二誘導路28と、第一消弧室7及び第二消弧室8とが構成可能となる。
(6) また本発明の実施形態に係る回路遮断器には、固定子に接続された固定子側アークランナー12と可動子に接続された可動子側アークランナー15とがいずれも含まれるので、2つのアークランナー12,15を用いて第一誘導路27及び第二誘導路28と、第一消弧室7及び第二消弧室8とが構成可能となる。
(7) また本発明の実施形態に係る回路遮断器の固定子側アークランナー12は、α形状とされることにより、第一誘導路27及び第二誘導路28と、第一消弧室7及び第二消弧室8とを、いずれも容易に構成することができる。
(8) また本発明の実施形態に係る回路遮断器の可動子側アークランナー15は、U字形状とされることにより、第一誘導路27及び第二誘導路28と、第一消弧室7及び第二消弧室8とを、いずれも容易に構成することができる。
(9) また本発明の実施形態に係る回路遮断器の可動子側アークランナー15には、可動子側誘導路形成部15cに可動子2を進退自在に係合させる溝16が形成され、溝16により可動接点2aが可動子側誘導路形成部15cの内面より外方まで回動可能となる。すなわち可動子2の先端の可動接点2aが回路遮断器の外方まで回動するように開極動作における可動範囲が拡大する。可動子2の可動範囲が拡大することで、アーク4aの可動子側アークランナー15への転流を容易にすることが可能となる。
(10) また本発明の実施形態に係る回路遮断器では、絶縁バリア5に樹脂材料を用いられることにより、絶縁バリア5のアーク4a,4bによって加熱された部分からアブレーションガスを発生させることが可能となる。絶縁バリア5から発生したアブレーションガスを各消弧室7,8内のそれぞれのアーク4a,4bに吹きかけることにより、アーク電圧を高めることが可能となる。
(11) また本発明の実施形態に係る回路遮断器では、各グリッド6a,6bは、いずれも絶縁物で構成されることにより、磁性体を用いる必要がなくなり材料選択の幅が広がる。絶縁物として、非磁性材料や樹脂等が適用可能である。また、第一及び第二消弧室側グリッド6a,6bは、磁界を発生させる磁性体でなくても、2つの消弧室7,8内では、各消弧室7,8の側面に設置される磁界発生手段(9,10)によりアーク駆動力を確保することができる。
(12) また本発明の実施形態に係る回路遮断器では、各グリッド6a,6bの材料に樹脂材料が使用されることにより、アークによるアブレーションガスを発生させることが可能となる。各グリッド6a,6bから発生したアブレーションガスをアーク4a,4bに吹きかけることにより、各消弧室7,8のグリッド6a,6bによってアーク4a,4bを引き伸ばすことに加えて、より高いアーク電圧を発生させることができる。
また、本発明の実施形態に係る第一消弧室7及び第二消弧室8は、各室内が、それぞれの消弧室7,8の入口Pa,Pbから各排気口17a,17bに向かって拡大するように形成されていることにより、2つの消弧室7,8内の各アーク4a,4bが、それぞれ各排気口17a,17bに向かうにつれて伸長し、アーク電圧を高め易くすることが可能となる。
また、本発明の実施形態に係る回路遮断器によれば、第一消弧室7には絶縁バリア5と第一側壁11aとによって細隙が形成されるとともに、第二消弧室8にも絶縁バリア5と第二側壁11bとによって細隙が形成される。よって、第一消弧室7及び第二消弧室8内ではそれぞれ、細隙効果を利用してアーク電圧を高めることが可能となる。
以上、本発明の実施形態に係る回路遮断器を説明してきたが、本発明に係る回路遮断器は、説明した実施形態に限定されるものではない。例えば、回路遮断器の側壁に取り付けられる永久磁石の数、配置、形状等も、本発明の実施形態に限定されるものではないし、極のNS配置も、アークを適切に駆動して誘導又は消弧できる限り適宜変更されてよい。
また可動子側アークランナーはU字形状でなく、可動子側第一消弧室形成部と可動子側第二消弧室形成部とが互いに離間するようにそれぞれ外側へ傾斜形成された略V字形状のように形成されてよい。またアークが誘導路によって回転移動する場合の回転角度は45度だけでなく、30度や50度等、誘導路の構成に基づき他の角度であってもよい。すなわち本発明は、1台の回路遮断器の中で、互いに逆向きの電流となる2つのアークを、それぞれを消弧する消弧装置に誘導するように構成すればよく、本発明の実施形態から適宜変更されてよい。
1 固定子
1a 固定接点
2 可動子
2a 可動接点
3 可動子回転軸
4a 第一のアーク
4b 第二のアーク
5 絶縁バリア
6a 第一消弧室側グリッド
6b 第二消弧室側グリッド
7 第一消弧室
8 第二消弧室
9 一方の永久磁石
10 他方の永久磁石
11a 第一側壁
11b 第二側壁
12 固定子側アークランナー
12a 固定子側第一消弧室形成部
12b 固定子側第二消弧室形成部
12c 固定子側誘導路形成部
15 可動子側アークランナー
15a 可動子側第一消弧室形成部
15b 可動子側第二消弧室形成部
15c 可動子側誘導路形成部
16 溝
17a 第一消弧室側排気口
17b 第二消弧室側排気口
19R 第一のローレンツ力を発生させる磁界
19S 第二のローレンツ力を発生させる磁界
20a 第一のアークの自己磁界
20b 第二のアークの自己磁界
21Ra 第一誘導路内のローレンツ力(第一のローレンツ力)
21Rb 第二誘導路内のローレンツ力(第一のローレンツ力)
21Sa 第一消弧室内のローレンツ力(第二のローレンツ力)
21Sb 第二消弧室内のローレンツ力(第二のローレンツ力)
27 第一誘導路
28 第二誘導路
P0 アーク発生位置
Pa 第一消弧室の入口
Pb 第二消弧室の入口

Claims (12)

  1. 固定接点を有する固定子と、
    前記固定接点に対向する可動接点を有する可動子と、
    前記可動接点から前記固定接点へ流れる第一のアークを消弧する第一消弧室と、
    前記固定接点及び前記可動接点間の前記第一のアークが発生する位置と前記第一消弧室との間に設けられ、前記第一のアークを前記第一消弧室へ誘導する第一誘導路と、
    前記固定接点から前記可動接点へ流れる第二のアークを消弧する第二消弧室と、
    前記第二のアークが発生する位置と前記第二消弧室との間に設けられ、前記第二のアークを前記第二消弧室へ誘導する第二誘導路と、
    前記第一のアークを前記第一消弧室へ誘導するとともに、前記第二のアークを前記第二消弧室へ誘導する第一のローレンツ力を発生させる磁界を発生する磁界発生手段と、
    を備え
    前記第一消弧室と前記第二消弧室とは絶縁バリアを介して互いに隔てられるとともに、
    前記第一誘導路及び前記第二誘導路はアークランナーを用いて形成されたことを特徴とする回路遮断器。
  2. 請求項1に記載の回路遮断器において、
    前記磁界発生手段は、前記第一のアークを前記第一消弧室の排気口へ、前記第二のアークを前記第二消弧室の排気口へそれぞれ誘導する第二のローレンツ力を発生させる磁界分布を備えることを特徴とする回路遮断器。
  3. 請求項1又は2に記載の回路遮断器において、
    前記アークランナーは、前記固定子に接続された固定子側アークランナーを含むことを特徴とする回路遮断器。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の回路遮断器において、
    前記アークランナーは、前記可動子に接続された可動子側アークランナーを含むことを特徴とする回路遮断器。
  5. 請求項1又は2に記載の回路遮断器において、
    前記アークランナーは、前記固定子に接続された固定子側アークランナーと、前記可動子に接続された可動子側アークランナーとを含むことを特徴とする回路遮断器。
  6. 請求項3又は5に記載の回路遮断器において、
    前記固定子側アークランナーは、
    半円筒状の固定子側誘導路形成部と、該固定子側誘導路形成部の一端から延伸する板状の固定子側第一消弧室形成部と、前記固定子側誘導路形成部の他端から延伸する板状の固定子側第二消弧室形成部とを有し、前記固定子側第一消弧室形成部及び前記固定子側第二消弧室形成部が前記固定子側誘導路形成部から延在方向に沿って相手側へそれぞれ傾斜して互いに交差するように形成されていることを特徴とする回路遮断器。
  7. 請求項4又は5に記載の回路遮断器において、
    前記可動子側アークランナーは、
    半円筒状の可動子側誘導路形成部と、該可動子側誘導路形成部の一端から延伸する板状の可動子側第一消弧室形成部と、前記可動子側誘導路形成部の他端から延伸する板状の可動子側第二消弧室形成部とを有し、前記可動子側第一消弧室形成部及び前記可動子側第二消弧室形成部が互いに平行に形成されていることを特徴とする回路遮断器。
  8. 請求項7に記載の回路遮断器において、
    前記可動子側アークランナーの前記可動子側誘導路形成部に前記可動子が進退自在に挿入される溝を形成し、該溝により前記可動接点が前記可動子側誘導路形成部の内面より外方に移動可能に構成されたことを特徴とする回路遮断器。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれか一項に記載の回路遮断器において、前記絶縁バリアに樹脂材料を用いたことを特徴とする回路遮断器。
  10. 請求項1から請求項9までのいずれか一項に記載の回路遮断器において、前記第一消弧室と前記第二消弧室とのうち少なくとも一方はグリッドを有し、該グリッドは非磁性材料で構成されたことを特徴とする回路遮断器。
  11. 請求項10に記載の回路遮断器において、前記グリッドは絶縁物で構成されたことを特徴とする回路遮断器。
  12. 請求項11に記載の回路遮断器において、前記絶縁物で構成されたグリッドの材料に樹脂材料を使用したことを特徴とする回路遮断器。
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