JP6964826B1 - 開閉器 - Google Patents

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Abstract

開閉器は、第1固定接触子(10a)と、第2固定接触子(10b)と、可動接触子(20)と、少なくとも一対の永久磁石(30)と、ヨークと、を備える。可動接触子(20)は、第1方向に延在し、第1可動接点(21a)を第1端部に有し、第2方向に第1固定接触子(10a)と離接可能に設けられる。一対の永久磁石(30)は、可動接触子(20)を挟み、可動接触子(20)の第3方向に、可動接触子(20)に対向する面が同極となるように配置される。ヨークは、可動接触子(20)の第1方向および第3方向の周囲を囲むとともに、永久磁石(30)の可動接触子(20)に対向する面とは反対側の面と接続される。ヨークは、第1方向において可動接触子(20)の第1端部と対向する位置に、可動接触子(20)に向かって突出する突起(42)を有する。

Description

本発明は、電源と負荷との間に配置される開閉器に関する。
接点がかい離する際に発生するアークを磁界によって引き伸ばして消弧する開閉器が知られている。特許文献1には、固定接点を有する一対の固定接触子、一対の可動接点を有する可動接触子、および可動接触子に連結され、固定接点に対して可動接点を接触またはかい離させる操作部材を有する接点ブロックと、磁界を接点ブロックの近傍に発生させる磁界発生手段と、磁力線誘導部材と、を備える開閉器が開示されている。磁界発生手段は、固定接点と可動接点との間に、可動接触子の延在方向に沿う方向に磁界を発生させる。磁力線誘導部材は、消弧室ケースの外壁に沿って設けられる。
特開2011−204478号公報
ところで、上記特許文献1に記載の技術では、1つの固定接点とこの固定接点に接触またはかい離する可動接点との接点対を通過する磁力線に沿うように、磁力線誘導部材が配置される。しかし、特許文献1に記載の技術に比してさらに、電流遮断の開始直後に生じるアーク放電を駆動するアーク駆動力を高めるとともに、可動接触子を流れる電流の通電方向に依らずにアーク放電の遮断性能を高めた開閉器が望まれている。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、電流遮断の開始直後に生じるアーク放電を駆動するアーク駆動力を高め、可動接触子を流れる電流の通電方向に依らずにアーク放電の遮断性能を従来に比して高めることができる開閉器を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る開閉器は、第1固定接触子と、第2固定接触子と、可動接触子と、少なくとも一対の永久磁石と、ヨークと、を備える。第1固定接触子は、第1固定接点を有する。第2固定接触子は、第1固定接触子と並ぶ第1方向に間隔をあけて配置される。可動接触子は、第1方向に延在し、第1固定接点に対向する位置に設けられる第1可動接点を第1端部に有し、第1方向に垂直な第2方向に第1固定接触子と離接可能に設けられる。少なくとも一対の永久磁石は、可動接触子を挟み、可動接触子の第1方向および第2方向に垂直な第3方向に、可動接触子に対向する面が同極となるように配置される。ヨークは、可動接触子の第1方向および第3方向の周囲を囲むとともに、永久磁石の可動接触子に対向する面とは反対側の面と接続される磁性体材料からなる。ヨークは、第1方向において可動接触子の第1端部と対向する位置に、可動接触子に向かって突出し、ヨークと同一材質でヨークと連続する突起を有する。
本発明によれば、電流遮断の開始直後に生じるアーク放電を駆動するアーク駆動力を高め、可動接触子を流れる電流の通電方向に依らずにアーク放電の遮断性能を従来に比して高めることができるという効果を奏する。
実施の形態1による開閉器の外観の一例を示す正面図 実施の形態1による開閉器の消弧室の内部構成の一例を示す斜視図 実施の形態1による開閉器の消弧室の内部構成の一例を示す正面図 図3のIV−IV断面図 実施の形態1による開閉器での永久磁石の配置方法の一例を示す正面図 実施の形態1による開閉器での永久磁石の配置方法の一例を示す正面図 実施の形態1による開閉器での永久磁石の配置方法の一例を示す正面図 実施の形態1による開閉器での永久磁石の配置方法の一例を示す正面図 実施の形態1による開閉器の磁場分布の一例を示す正面図 実施の形態1による開閉器で可動接点および固定接点をかい離させたときのアーク放電の駆動方向の一例を示す図 実施の形態1による開閉器で可動接点および固定接点をかい離させたときのアーク放電の駆動方向の一例を示す図 実施の形態2による開閉器の消弧室の内部構成の一例を示す斜視図 実施の形態2による開閉器の消弧室の内部構成の一例を示す正面図 図13のXIV−XIV断面図 実施の形態3による開閉器の消弧室の内部構成の一例を示す斜視図 実施の形態3による開閉器の消弧室の内部構成の一例を示す正面図 図16のXVII−XVII断面図 実施の形態4による開閉器の消弧室の内部構成の一例を示す斜視図 実施の形態4による開閉器の消弧室の内部構成の一例を示す正面図 図19のXX−XX断面図 実施の形態5による開閉器の消弧室の内部構成の一例を示す斜視図 実施の形態6による開閉器の消弧室の内部構成の一例を示す斜視図 実施の形態6による開閉器の消弧室の内部構成の一例を示す正面図 図23のXXIV−XXIV断面図 実施の形態7による開閉器の消弧室の内部構成の一例を示す斜視図 実施の形態8による開閉器の消弧室の内部構成の一例を示す断面図 実施の形態9による開閉器の消弧室の内部構成の一例を示す断面図 絶縁板を設けない場合の開閉器におけるアーク放電の状態の一例を示す断面図 絶縁板を設けない場合の開閉器におけるアーク放電の状態の一例を示す断面図 実施の形態9による開閉器におけるアーク放電の状態の一例を示す断面図 実施の形態10による開閉器の消弧室の内部構成の一例を示す断面図
以下に、本発明の実施の形態に係る開閉器を図面に基づいて詳細に説明する。なお、これらの実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1による開閉器の外観の一例を示す正面図である。なお、以下では、上下方向および左右方向を互いに直交する方向として定義する。また、上下方向および左右方向に直交する方向を前後方向として定義する。具体的には、後述する可動接点と固定接点とが接触および非接触する方向である可動接点の可動方向を前後方向とする。前後方向を横切る方向である横断方向であって可動接触子の長手方向に沿う方向を上下方向とする。前後方向を横切る方向である横断方向であって可動接触子の短手方向に沿う方向を左右方向とする。また、前後方向とは、互いに反対方向を示す前方向および後方向の総称であり、上下方向とは、互いに反対方向を示す上方向および下方向の総称であり、左右方向とは、互いに反対方向を示す左方向および右方向の総称である。さらに、上下方向は、第1方向に対応し、前後方向は、第2方向に対応し、左右方向は、第3方向に対応する。
開閉器1は、隣接する第1相の消弧室2aおよび第2相の消弧室2bを備える。第1相の消弧室2aと第2相の消弧室2bとは、基本的に互いに同様の内部構成を有しており、開閉器1は、基本的に上下対称の形状および左右対称の形状を有している。なお、開閉器1は、少なくとも1つの消弧室を有していればよい。また、以下では、第1相の消弧室2aおよび第2相の消弧室2bを区別する必要がない場合には、消弧室2と表記する。
図2は、実施の形態1による開閉器の消弧室の内部構成の一例を示す斜視図であり、図3は、実施の形態1による開閉器の消弧室の内部構成の一例を示す正面図であり、図4は、図3のIV−IV断面図である。開閉器1の消弧室2は、第1固定接触子10aと、第2固定接触子10bと、可動接触子20と、永久磁石30と、磁性体ヨーク40と、を備える。
第1固定接触子10aは、上下方向に延在し、上下方向の中央付近で段差構造を有する板状部材によって形成され、前後方向から見て長方形状である。第1固定接触子10aは、例えば、銅またはアルミニウム等の導電材料、またはこれらを母材とした合金等から形成される。第1固定接触子10aは、上下方向の第2固定接触子10bが配置される側の端部に第1固定接点11aを有する。第1固定接点11aは、第1固定接触子10aの前方向の面上に設けられ、板状の形を有している。第1固定接点11aは、例えば、銀、またはその合金等から形成される。第1固定接触子10aは、上下方向の他方の端部に端子12aを有する。端子12aには、例えば電源側の配線が接続される。
第2固定接触子10bは、上下方向に延在し、上下方向の中央付近で段差構造を有する板状部材によって形成され、前後方向から見て長方形状である。第2固定接触子10bは、例えば、銅またはアルミニウム等の導電材料、またはこれらを母材とした合金等から形成される。第2固定接触子10bは、上下方向において、第1固定接触子10aと予め定められた間隔をおいて配置される。すなわち、第1固定接触子10aと第2固定接触子10bとは、同一直線上に配置される。第2固定接触子10bは、上下方向の第1固定接触子10aが配置される側の端部に第2固定接点11bを有する。第2固定接点11bは、第2固定接触子10bの前方向の面上に設けられ、板状の形を有している。第2固定接点11bは、例えば、銀、またはその合金等から形成される。第2固定接触子10bは、上下方向の他方の端部に端子12bを有する。端子12bには、図示しない負荷側の配線が接続される。以下では、第1固定接触子10aおよび第2固定接触子10bを区別しない場合には、第1固定接触子10aおよび第2固定接触子10bは、固定接触子10a,10bと称される。また、第1固定接点11aおよび第2固定接点11bを区別しない場合には、第1固定接点11aおよび第2固定接点11bは、固定接点11a,11bと称される。
可動接触子20は、第1固定接点11aと第2固定接点11bとが並ぶ上下方向に沿う方向に延在し、前後方向に均一な厚みを有する板状部材によって形成される。可動接触子20は、上下方向の中央部が端部に比して後方向に窪んだ構造を有する。可動接触子20は、前後方向から見て長方形状である。可動接触子20は、例えば、銅またはアルミニウム等の導電材料、またはこれらを母材とした合金から形成されている。可動接触子20は、第1固定接触子10aおよび第2固定接触子10bの前方向に予め定められた間隔をおいて配置される。可動接触子20は、上下方向の第1端部である一方の端部に板状の形の第1可動接点21aを有し、第2端部である他方の端部に板状の形の第2可動接点21bを有する。第1可動接点21aおよび第2可動接点21bは、可動接触子20の後方向の面上に設けられている。第1可動接点21aおよび第2可動接点21bは、例えば銀、またはその合金等から形成される。以下では、第1可動接点21aおよび第2可動接点21bを区別しない場合には、第1可動接点21aおよび第2可動接点21bは、可動接点21a,21bと称される。
第1固定接点11aと第1可動接点21aとは、前後方向において互いに対向している。第1可動接点21aは、第1固定接点11aに離接可能に設けられている。第2固定接点11bと第2可動接点21bとは、前後方向において互いに対向している。第2可動接点21bは、第2固定接点11bに離接可能に設けられている。
永久磁石30は、可動接触子20を挟むように可動接触子20の左右方向に配置される。可動接触子20の上下方向の上半分に、可動接触子20を挟んで左右方向に一対の永久磁石30が配置され、可動接触子20の上下方向の下半分に、可動接触子20を挟んで左右方向に一対の永久磁石30が配置される。対を構成する永久磁石30の可動接触子20側の面は同極となっている。
図5から図8は、実施の形態1による開閉器での永久磁石の配置方法の一例を示す正面図である。図5では、すべての永久磁石30の可動接触子20側の面がN極となるように永久磁石30が配置されている。図6では、すべての永久磁石30の可動接触子20側の面がS極となるように永久磁石30が配置されている。図7では、上方向に配置される一対の永久磁石30の可動接触子20側の面がS極となり、下方向に配置される一対の永久磁石30の可動接触子20側の面がN極となるように、永久磁石30が配置されている。図8では、上方向に配置される一対の永久磁石30の可動接触子20側の面がN極となり、下方向に配置される一対の永久磁石30の可動接触子20側の面がS極となるように、永久磁石30が配置されている。このように、左右方向に対向して配置される永久磁石30において、対向する面は互いに同極である。
図2から図4に戻り、永久磁石30の可動接触子20側の面とは反対側の面には磁性体ヨーク40が接続されている。磁性体ヨーク40は、磁性体材料からなるヨークである。実施の形態1では、磁性体ヨーク40は、4つのL字状部材41によって構成される。L字状部材41は、可動接触子20に沿うように上下方向に延在し、可動接触子20の上下方向の端部で左右方向側にL字に折り返された板状部材によって構成される。すなわち、L字状部材41は、上下方向に延在する板状の第1構成部411と、左右方向に延在する板状の第2構成部412と、がL字型に接続された構成を有する。L字状部材41の前後方向のサイズは、一定である。前後方向から見た場合に、4つのL字状部材41によって、可動接触子20の上下方向および左右方向の周囲が矩形状に取り囲まれる。L字状部材41の第2構成部412側の端部には、可動接触子20側に突出する突起42が設けられる。突起42は、可動接点21a,21bが固定接点11a,11bと接触していない状態における可動接触子20の前後方向の位置と略同じ位置に設けられる。磁性体ヨーク40の一例は、軟鉄、パーマロイ、珪素鋼板である。
図示しないが、開閉器1の消弧室2は、可動接触子20を前後方向に移動させる駆動部を有する。駆動部によって、可動接点21a,21bから固定接点11a,11bに向かう方向に可動接触子20が移動される。すなわち、可動接触子20は、固定接触子10a,10bに対して前後方向に離接可能な構成を有する。対向する可動接点21a,21bおよび固定接点11a,11bが接触することで、第1固定接触子10aの端子12aに接続された配線と、第2固定接触子10bの端子12bに接続された配線と、の間で電流を通電することができる。また、対向する可動接点21a,21bおよび固定接点11a,11bが非接触すなわちかい離の状態となることで、第1固定接触子10aの端子12aに接続された配線と、第2固定接触子10bの端子12bに接続された配線と、の間で電流を遮断することができる。対向する可動接点21a,21bおよび固定接点11a,11bが互いに接触し、電流が流れている状態で、それぞれの可動接点21a,21bおよび固定接点11a,11bをかい離させると、可動接点21a,21bと固定接点11a,11bとの間には回路条件に応じて高温のアーク放電が発生する。アーク放電は導電性を有し、電流を通電することができるため、アーク放電を遮断することで回路電流を遮断することができる。開閉器1の性能を高めるためには、アーク放電をできるだけ早く遮断する必要がある。アーク放電を遮断する有効な手段の一つに、電磁力でアーク放電を引き伸ばして減衰させる方法がある。
図9は、実施の形態1による開閉器の磁場分布の一例を示す正面図である。永久磁石の配置は一例として、図5に示した、すべての永久磁石30の可動接触子20側の面がN極となるように永久磁石30が配置されている場合を想定した。実施の形態1による永久磁石30の配置によって、可動接触子20に沿う方向の磁場が形成される。図9には、この磁場によって形成される磁力線MFが示されている。形成される磁場は、可動接触子20に対して左右対称となっている。また、L字状部材41の突起42が可動接触子20の上下方向の端部に向かって突出しているので、可動接点21a,21bおよび固定接点11a,11bの位置における磁束密度が高められる。その結果、可動接点21a,21bおよび固定接点11a,11bの位置において、アーク放電に対する駆動力が高められる。
図10および図11は、実施の形態1による開閉器で可動接点および固定接点をかい離させたときのアーク放電の駆動方向の一例を示す図である。図10は、電流Iが可動接触子20を下側から上側に向かって流れた場合のアーク放電の駆動方向の一例を示している。この場合には、アーク放電は、Da1,Db1の方向へ駆動される。図11は、電流Iが可動接触子20を上側から下側に向かって流れた場合のアーク放電の駆動方向の一例を示している。この場合には、アーク放電は、Da2,Db2の方向へ駆動される。以上のように、可動接触子20を流れる電流Iの方向によらず、各可動接点21a,21bおよび固定接点11a,11b間に生じるアーク放電を電磁力で長く引き伸ばすことが可能で、高い電流遮断性能を得ることができる。特に、L字状部材41の突起42によって、可動接点21a,21bおよび固定接点11a,11bを含む予め定められた範囲の磁束密度を高めることができるため、電流遮断開始直後から高いアーク放電に対する駆動力を得ることができる。
実施の形態1では、開閉器1は、第1固定接点11aを有する第1固定接触子10aと、第1固定接触子10aの延在方向の延長上に配置される第2固定接点11bを有する第2固定接触子10bと、第1可動接点21aおよび第2可動接点21bを有する可動接触子20と、を有する。第1可動接点21aおよび第2可動接点21bが第1固定接点11aおよび第2固定接点11bと接触またはかい離する方向に、可動接触子20は移動可能である。可動接触子20の延在方向および移動方向に垂直な方向に、可動接触子20を挟んで永久磁石30が、対向する面が同極となるように配置される。一端が永久磁石30側に配置されるとともに、他端が可動接触子20の延在方向の端部側に配置される4つのL字状部材41からなる磁性体ヨーク40によって可動接触子20が矩形状に囲まれる。そして、L字状部材41は、可動接触子20の延在方向の端部側に、可動接触子20の端部に向かって突出する突起42を有する。これによって、可動接触子20に沿う方向の磁場が生成されるとともに、可動接点21a,21bおよび固定接点11a,11bを含む予め定められた範囲の磁束密度が高められる。その結果、可動接点21a,21bおよび固定接点11a,11bが接触した状態からかい離したときの電流遮断開始直後から、アーク放電に対して従来に比して高い駆動力が得られる。その結果、可動接触子20を流れる電流の通電方向に依らず、従来に比してアーク放電に対する高い遮断性能を得ることができる。
実施の形態2.
図12は、実施の形態2による開閉器の消弧室の内部構成の一例を示す斜視図であり、図13は、実施の形態2による開閉器の消弧室の内部構成の一例を示す正面図であり、図14は、図13のXIV−XIV断面図である。なお、以下では、実施の形態1と異なる部分について説明し、実施の形態1と同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
実施の形態1では、突起42は、L字状部材41の第2構成部412側の端部の可動接触子20の前後方向の位置と略同じ位置に設けられていたが、実施の形態2では、L字状部材41の第2構成部412側の端部に設けられる突起42aが、L字状部材41の他の部分と同じ前後方向のサイズを有している。このようなL字状部材41は、一例では、第2構成部412側の端部を、可動接触子20側に折り返すことによって形成される。
実施の形態2においても、可動接触子20に対して磁場が左右対称となるとともに、可動接触子20に沿う方向の磁場を形成することが可能である。また、L字状部材41の第2構成部412側の端部に設けられる突起42aによって、可動接点21a,21bおよび固定接点11a,11bを含む予め定められた範囲の磁束密度が高められる。その結果、実施の形態1と同様に、可動接触子20を流れる電流の方向に依らず高いアーク遮断性能を得ることができる。また、実施の形態2では、突起42aを、L字状部材41の第2構成部412側を、可動接触子20側に折り返すことによって形成可能である。つまり、磁性体ヨーク40と突起42aとは、1つの部品として容易に製造可能であるため、製造コストを低減することができる。
実施の形態3.
図15は、実施の形態3による開閉器の消弧室の内部構成の一例を示す斜視図であり、図16は、実施の形態3による開閉器の消弧室の内部構成の一例を示す正面図であり、図17は、図16のXVII−XVII断面図である。なお、以下では、実施の形態1,2と異なる部分について説明し、実施の形態1,2と同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
実施の形態3では、L字状部材41の第2構成部412側の端部に折り返しによって形成された突起42bの一部に切欠き43が設けられている。この例では、実施の形態2において、前側の突起42aが除去された部分が切欠き43となっており、残された後側の突起42aが実施の形態3による突起42bとなる。突起42bは、固定接触子10a,10bの上部から、可動接点21a,21bが固定接点11a,11bと接触していない状態における可動接触子20の前後方向の位置と略同じ位置まで設けられる。これによって、可動接点21a,21bおよび固定接点11a,11bを含む予め定められた範囲での磁束密度が高くなる。
実施の形態3では、L字状部材41の第2構成部412側の端部に設けられる突起42bの前後方向の前側に切欠き43を設け、突起42bが可動接点21a,21bおよび固定接点11a,11bが配置される範囲に設けられるようにした。これによって、実施の形態2の場合に比して、可動接点21a,21bおよび固定接点11a,11bの周辺の磁束密度を高めることができる。その結果、実施の形態2の場合に比して、アーク放電に対する駆動速度を高めることができ、アーク放電に対するより高い遮断性能を得ることができる。なお、切欠き43は、前後方向の前側と後側とのいずれかに設けられていればよい。
実施の形態4.
図18は、実施の形態4による開閉器の消弧室の内部構成の一例を示す斜視図であり、図19は、実施の形態4による開閉器の消弧室の内部構成の一例を示す正面図であり、図20は、図19のXX−XX断面図である。なお、以下では、実施の形態1から3と異なる部分について説明し、実施の形態1から3と同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
実施の形態4では、磁性体ヨーク40は、2つのU字状部材41Aによって構成される。U字状部材41Aは、上下方向に延在する板状の第1構成部411と、左右方向に延在する板状の第2構成部412と、第1構成部411と並行に配置され、上下方向に延在する板状の第3構成部413と、を有する。第2構成部412によって、第1構成部411および第3構成部413の同じ方向の端部間がU字型に接続された構成を有する。U字状部材41Aは、左右方向に配置された一対の永久磁石30の可動接触子20に対向する面とは反対側の面と接続され、可動接触子20の上下方向の一方の端部側を覆うように一体化されている。
また、第2構成部412の可動接触子20側の面には、可動接触子20側に突出する突起42cが設けられる。この例では、実施の形態1と同様に、突起42cは、可動接点21a,21bが固定接点11a,11bと接触していない状態における可動接触子20の前後方向の位置と略同じ位置に設けられる。ただし、実施の形態2と同様に、突起42cは、第2構成部412の可動接触子20側の面に、第2構成部412の前後方向のサイズと同じサイズを有していてもよい。また、実施の形態3と同様に、突起42cの一部に切欠き43が設けられてもよい。このように、実施の形態4のU字状部材41Aは、実施の形態1から3のL字状部材41を2つ組み合せ、一体で形成された構成を有する。これによって、2つのU字状部材41Aで、可動接触子20の周囲を取り囲むことが可能となる。
実施の形態4では、2つのU字状部材41Aを用い、可動接触子20の上下方向および左右方向の周囲を取り囲むようにした。これによって、磁性体ヨーク40を構成する部材の個数を実施の形態1から3の場合に比して減らすことが可能であり、コストダウンすることができるという効果を、実施の形態1から3の効果に加えて得ることができる。
実施の形態5.
図21は、実施の形態5による開閉器の消弧室の内部構成の一例を示す斜視図である。なお、以下では、実施の形態1から4と異なる部分について説明し、実施の形態1から4と同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
実施の形態5では、開閉器1は、永久磁石30の可動接触子20側の面に絶縁樹脂31をさらに備える。なお、図21では、永久磁石30にのみ絶縁樹脂31を設ける場合が示されているが、永久磁石30に加えて、磁性体ヨーク40および磁性体ヨーク40に設けられる突起42bを覆うように絶縁樹脂31を設けてもよい。
また、図21では、実施の形態3の開閉器1の消弧室2に対して実施の形態5の構成を適用する場合が示されているが、実施の形態1,2,4の開閉器1の消弧室2に対して、実施の形態5の構成を適用してもよい。
実施の形態5では、永久磁石30の可動接触子20側の面に絶縁樹脂31を設けた。絶縁樹脂31によって、可動接点21a,21bおよび固定接点11a,11bの間に生じ、駆動されたアーク放電が永久磁石30と直接接触することを抑制する。その結果、永久磁石30が熱減磁されることを抑制することができるという効果を有する。また、永久磁石30が導電性を有する場合に、絶縁樹脂31で永久磁石30を保護することで、アーク放電との接触に起因する絶縁破壊を防ぐことができる。また、磁束によって引き伸ばされたアーク放電が、絶縁樹脂31に押しつけられることでさらに高いアーク放電の遮断性能を得ることができるという効果も有する。
実施の形態6.
図22は、実施の形態6による開閉器の消弧室の内部構成の一例を示す斜視図であり、図23は、実施の形態6による開閉器の消弧室の内部構成の一例を示す正面図であり、図24は、図23のXXIV−XXIV断面図である。図24は、アーク放電の駆動の様子を示している。なお、以下では、実施の形態1から5と異なる部分について説明し、実施の形態1から5と同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
実施の形態6の開閉器1は、実施の形態5の構成において、絶縁樹脂31が上下方向に延在する凸部32をさらに有する。凸部32は、絶縁樹脂31の可動接触子20側に設けられる。また、凸部32は、可動接点21a,21bが固定接点11a,11bと接触していない状態における可動接触子20と固定接触子10a,10bとの間の位置に設けられることが望ましい。図24に示されるように、可動接点21a,21bおよび固定接点11a,11bの間に生じ、駆動されたアーク放電Arcが永久磁石30側に駆動されたときに、絶縁樹脂31の凸部32によって、アーク放電Arcが引き伸ばされる。これによって、アーク放電Arcの遮断性能を実施の形態5の場合に比してさらに向上させることができる。
なお、この例では、永久磁石30にのみ凸部32を有する絶縁樹脂31が設けられているが、永久磁石30に加えて、磁性体ヨーク40および磁性体ヨーク40に設けられる突起42bを覆うように、凸部32を有する絶縁樹脂31を設けてもよい。また、この例では、前後方向に1つの凸部32が設けられる場合を示したが、前後方向に複数の凸部32が設けられるようにしてもよい。
さらに、図22から図24では、実施の形態3の開閉器1の消弧室2に対して実施の形態6の構成を適用する場合が示されているが、実施の形態1,2,4の開閉器1の消弧室2に対して、実施の形態6の構成を適用してもよい。
実施の形態6では、永久磁石30の可動接触子20側の面に、上下方向に延在する凸部32を有する絶縁樹脂31を設けた。これによって、可動接点21a,21bおよび固定接点11a,11bの間に生じ、駆動されたアーク放電Arcが凸部32に押し付けられることで、より長くアークを引き伸ばすことができ、実施の形態1から5の場合に比してさらに高いアーク遮断性能を得ることができる。
なお、上記した実施の形態1から6では、可動接触子20を挟んで二対の永久磁石30を上下方向に配置する場合を示したが、可動接触子20を挟んで一対の永久磁石30を配置する場合でも同様の効果を得ることができる。
実施の形態7.
図25は、実施の形態7による開閉器の消弧室の内部構成の一例を示す斜視図である。なお、以下では、実施の形態1から6と異なる部分について説明し、実施の形態1から6と同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
開閉器1は、第1固定接触子10aと、第2固定接触子10cと、可動接触子20Aと、永久磁石30と、磁性体ヨーク40と、を備える。第1固定接触子10aは、実施の形態1で説明したものと同様である。
第2固定接触子10cは、前後方向から見て長方形状の板状部材によって構成される。第2固定接触子10cは、延在方向の一方の端部に端子12bを有し、他方の端部に、可撓性の導体である可撓導体50を有する。可撓導体50は、平編み線のような可撓性のある軟導体、あるいは可撓性のある導電性の薄板などによって構成される。実施の形態1と同様に、第1固定接触子10aおよび第2固定接触子10cは、上下方向に延在する同一直線上に配置される。
可動接触子20Aは、第1固定接触子10aおよび第2固定接触子10cが並ぶ上下方向に沿う方向に延在し、前後方向に均一な厚みを有する板状部材によって形成される。可動接触子20Aは、上下方向の中央部に段差構造を有する。可動接触子20Aは、第1固定接触子10a側の第1端部である端部に板状の形の可動接点21cを有する。また、可動接触子20Aは、第2固定接触子10c側の第2端部である端部で第2固定接触子10cに、可撓導体50を介して支持される。つまり、実施の形態7では、可動接触子20Aと第2固定接触子10cとは、可撓導体50によって電気的に接続された構造を有する。なお、可動接触子20Aを第2固定接触子10cとの導通を保ちつつ可動させることができれば、可撓導体50の代わりに、可動接触子20Aと第2固定接触子10cとを一定の自由度をもたせて接触させてもよい。可動接触子20Aは、図示しない駆動部によって、前後方向に離接可能に移動される。これによって、可動接点21cと第1固定接点11aとが接触またはかい離する。
永久磁石30は、可動接触子20Aを挟んで、可動接触子20Aの左右方向に配置される。この例では、一対の永久磁石30が、可動接触子20A側の面が同極となるように、配置される。
磁性体ヨーク40は、可動接触子20Aを挟んで左右方向と、上下方向のうち可動接触子20Aの可動接点21cが配置されている側と、を囲むように設けられる。実施の形態1,2,3,5,6に示されるL字状部材41が用いられる場合には、磁性体ヨーク40は、2つのL字状部材41によって構成される。また、実施の形態4に示されるU字状部材41Aが用いられる場合には、磁性体ヨーク40は、1つのU字状部材41Aによって構成される。いずれの場合にも、磁性体ヨーク40は、可動接触子20Aの前後方向および下方向を除いた周囲が囲まれる。図25の例では、磁性体ヨーク40は、2つのL字状部材41によって構成される場合が示されている。L字状部材41の可動接点21cと対向する位置には、可動接点21cに向かって突出する突起42bが設けられる。
なお、図25の例では、実施の形態3で説明した突起42bが設けられる場合が示されているが、実施の形態1,3,4で説明した突起42,42a,42cが設けられてもよい。また、永久磁石30の可動接触子20A側の面に、実施の形態5で説明した絶縁樹脂31または実施の形態6で説明した凸部32を有する絶縁樹脂31を設けてもよい。
以上のような構成によっても、実施の形態1から6で説明したように、可動接点21cと第1固定接点11aとがかい離したときに生じるアーク放電Arcに対して高い駆動力を生じさせることができる。
実施の形態7の開閉器1は、第1固定接点11aを有する第1固定接触子10aと、第1固定接点11aに対応して一端に可動接点21cを有する可動接触子20Aと、可動接触子20Aの他方の端部を可撓導体50で支持する第2固定接触子10cと、を有する。また、開閉器1は、可動接触子20Aの左右方向に永久磁石30を有し、永久磁石30の可動接触子20A側とは反対側の面、および上下方向の可動接点21cが配置されている側を覆うように磁性体ヨーク40を有する。磁性体ヨーク40の可動接点21cと対向する位置には、突起42bが設けられる。このような構成によって、実施の形態1から6に比して直列につながるアーク放電Arcの本数を半減させることができる。また、実施の形態1から6に比して、第2固定接点11bおよび第2可動接点21bが設けられない分、部品数を削減することができるとともに、直列につながる接触部分が半減するため、接触抵抗を低減することができるという効果を実施の形態1から6の効果に加えて得ることができる。
実施の形態8.
図26は、実施の形態8による開閉器の消弧室の内部構成の一例を示す断面図である。図26は、例えば実施の形態6の図23におけるXXIV−XXIV断面図に相当する。なお、以下では、実施の形態1から7と異なる部分について説明し、実施の形態1から7と同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
また、図26では、実施の形態8における構成説明のため、便宜上、開閉器1に各消弧室2を覆うカバー60を描いているが、形状は図示されるものに限定されるものではない。カバー60は、可動接触子20、一対の永久磁石30および磁性体ヨーク40が配置される空間の上下方向、前後方向および左右方向を覆う。一例では、カバー60は、磁性体ヨーク40の外周面と、磁性体ヨーク40によって囲まれる空間の前方向および後方向の面を覆うように設けられる。すなわち、カバー60は、左右方向に垂直な側面60aと、上下方向に垂直な側面と、前方向に垂直な前面60bと、後方向に垂直な後面60cと、を有する。第1固定接触子10aおよび第2固定接触子10bは、カバー60の後面60cに固定される。
実施の形態8の開閉器1は、可動接触子20に対し、可動接点21a,21bと反対側の位置で、可動接触子20と並行にかつ可動接触子20と間隔をあけた位置に設置される樹脂板61をさらに備える。一例では、樹脂板61は、熱分解性の高分子材料で形成された板状の部材であり、カバー60の前面60bに固定される。あるいは、樹脂板61は、カバー60の前面60bと一体に形成されてもよい。樹脂板61にアーク放電Arcが接触すると、アーク放電Arcの熱などによって樹脂板61から分解ガスが生成される。そして、分解ガスによってアーク放電Arcが冷却される。
また、可動接触子20と樹脂板61との間の空間は、アーク放電Arcを引き伸ばすための空間であるアーク引き伸ばし空間であるため、このアーク引き伸ばし空間が十分確保されるように樹脂板61はなるべく薄く構成されることが望ましい。なお、図26には、このアーク引き伸ばし空間にアーク放電Arcが引き伸ばされた際のアーク形態の一例が示されている。
なお、上記した説明では、実施の形態6の構成に、樹脂板61を設ける場合を説明したが、実施の形態1から5および実施の形態7の構成にも、同様に樹脂板61を設けてもよい。
実施の形態8では、樹脂板61を可動接触子20に対して可動接点21aと反対側のアーク引き伸ばし空間に設置する。これにより、アーク放電Arcが引き伸ばされた際にアーク放電Arcが樹脂板61に接触し、接触した際にアーク放電Arcの熱などの作用によって樹脂板61から分解ガスが生成される。そして、この樹脂板61の分解ガスによってアーク放電Arcが冷却され、アーク放電Arcを遮断する性能を高めることができるという効果を、実施の形態1から7の効果に加えて得ることができる。
実施の形態9.
図27は、実施の形態9による開閉器の消弧室の内部構成の一例を示す断面図である。図27は、例えば実施の形態6の図23におけるXXIV−XXIV断面図に相当する。なお、以下では、実施の形態1から8と異なる部分について説明し、実施の形態1から8と同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
実施の形態9の開閉器1は、前後方向および上下方向に延在する板状の絶縁板62をさらに備える。絶縁板62は、可動接触子20に対し、可動接点21a,21bと反対側の位置で、可動接触子20と間隔をおいて、絶縁板62の延在方向が可動接触子20の長手方向に沿うように配置される。具体的には、可動接触子20の左右方向の中央部で、絶縁板62の延在方向が可動接触子20の長手方向と平行になるように、絶縁板62は、可動接触子20と予め定められた間隔をおいて配置される。図27の例では、可動接触子20の長手方向に沿って、可動接触子20の前面に対して略垂直となるように、絶縁板62が配置される。絶縁板62は、一例では、ポリアミド等の絶縁樹脂、または難燃剤を含む絶縁樹脂によって形成される。絶縁板62の左右方向の厚さは、一例では1mm以上2mm以下の範囲である。絶縁板62は、例えばカバー60の前面60bに固定される。あるいは、絶縁板62は、カバー60の前面60bと同一材料で一体に形成されてもよい。
なお、上記した説明では、実施の形態6の構成に、絶縁板62を設ける場合を説明したが、実施の形態1から5および実施の形態7の構成にも、同様に絶縁板62を設けてもよい。
ここで、絶縁板62を設けたことによる効果を説明する。図28および図29は、絶縁板を設けない場合の開閉器におけるアーク放電の状態の一例を示す断面図である。図28および図29は、例えば実施の形態6の図23におけるXXIV−XXIV断面図に相当する。図28および図29の開閉器1は、実施の形態6に示した開閉器1であり、カバー60の内側の前面60bに絶縁板62が設けられていない場合である。
絶縁板62が設けられない場合には、図28に示されるように、アーク放電Arcが可動接点21a,21bおよび固定接点11a,11bの間に生じ、また、アーク放電Arcが永久磁石30側に駆動されたときに、絶縁樹脂31の凸部32によって、アーク放電Arcが引き伸ばされる。アーク放電Arcは、図28の状態から、さらに図29に示されるように、可動接触子20とカバー60の前面60bとの間の空間を図29中の右方向に向かって移動する。電流が大きい場合、第1可動接点21aおよび第1固定接点11aに、アーク放電Arcにより生成された高温のガスが吹き付けられることで、再び第1可動接点21aと第1固定接点11aとの間にアーク放電Arcが戻ることがある。このように、絶縁板62が設けられない場合には、アーク遮断性能の低下を引き起こす場合がある。
図30は、実施の形態9による開閉器におけるアーク放電の状態の一例を示す断面図である。図30は、例えば実施の形態6の図23におけるXXIV−XXIV断面図に相当する。実施の形態9の開閉器1では、図30に示されるように、可動接触子20とカバー60の前面60bとの間の空間に、前面60bから可動接触子20側に突出し、上下方向に延在する絶縁板62を備えることで、アーク放電Arcの左右方向への移動が制限される。この結果、高いアーク遮断性能を維持することができるという効果を、実施の形態1から7の効果に加えて得ることができる。
なお、可動接触子20が前後方向に移動する際に、可動接触子20と絶縁板62とは、衝突することがないように、予め定められた間隔をあけて設置されることが望ましい。一方で、間隔が大きすぎるとアーク放電Arcの移動を制限する効果が小さくなるため、可動接点21a,21bが固定接点11a,11bと接触していない状態における可動接触子20と絶縁板62との間隔は、5mm以下であることが望ましい。
実施の形態10.
図31は、実施の形態10による開閉器の消弧室の内部構成の一例を示す断面図である。図31は、例えば実施の形態6の図23におけるXXIV−XXIV断面図に相当する。なお、以下では、実施の形態1から9と異なる部分について説明し、実施の形態1から9と同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
実施の形態10の開閉器1では、カバー60は、排気口64をさらに有する。排気口64は、一例では、カバー60の側面60aに設けられる。また、図31では、排気口64は、側面60aの後面60c側の端部に設けられている。図31では、排気口64は、左右方向に垂直な側面60aに設けられる例を示しているが、上下方向に垂直な側面に設けられてもよい。また、図31では、2つの排気口64が設けられる例が示されているが、少なくとも1つの排気口64が設けられていればよい。
実施の形態10の開閉器1は、カバー60の内側において、磁性体ヨーク40の外側の面とカバー60の内側の面との間に設けられ、カバー60の内側の前面60bおよび側面60aに沿ってガスを排気口64へと導くガス流路63を備える。図31の例では、カバー60は、前後方向において、固定接触子10a,10bが配置される側の磁性体ヨーク40の端部と接触し、可動接触子20が配置される側の磁性体ヨーク40の端部と接触しないように配置される。つまり、ガス流路63は、固定接点11a,11bから見て、可動接点21a,21bの方向を迂回するように設けられている。
具体的には、ガス流路63は、カバー60の内側において、左右方向の側面60aと、磁性体ヨーク40と、の間に空間として設けられる。また、ガス流路63は、カバー60の内側において、カバー60の前面60bと、磁性体ヨーク40、永久磁石30および絶縁樹脂31の前方向側の端部と、の間に空間として設けられる。なお、ガス流路63は、カバー60の内側において、上下方向の側面と、磁性体ヨーク40と、の間に空間として設けられてもよい。このように、磁性体ヨーク40の左右方向の側面と、前方向の端部と、が、カバー60と接触しないように、カバー60が設けられる。
ガス流路63には、アーク放電Arcによって発生したガスが流れ、ガスは、排気口64からカバー60の外部に排気される。
なお、上記した説明では、実施の形態9の構成に、ガス流路63および排気口64を設ける場合を説明したが、実施の形態1から8の構成にも、同様にガス流路63および排気口64を設けてもよい。
実施の形態10では、カバー60に、カバー60の内側の前面60bおよび側面60aに沿って設けられるガス流路63と、ガス流路63と接続される排気口64と、を設けた。これによって、アーク放電Arcによって発生したガスでカバー60の内部圧力が上昇したときに、発生したガスをガス流路63に導き、排気口64から排気することで、アーク放電Arcを引き伸ばす方向に誘導する駆動力を得ることができる。このため、アーク放電Arcをより速く引き伸ばし、遮断性能を向上させることができる。また、内部圧力の上昇を低減することができるため、ガス流路63および排気口64がカバー60に設けられない場合に比してカバー60の強度を下げることができ、開閉器1を製造するためのコストダウンが可能となるという効果を、実施の形態1から9の効果に加えて得ることができる。
さらに、固定接点11a,11bから見て、可動接点21a,21bの方向を迂回するようにガス流路63が設けられるようにした。これによって、例えば排気口64を介して外部から異物が侵入した場合に、可動接点21a,21bおよび固定接点11a,11b付近まで異物がたどり着くのを防止し、接点接触の信頼性を向上させることができる。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
なお、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本発明の技術的範囲は、上記した実施の形態のみによって解釈されるものではない。また、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
1 開閉器、2,2a,2b 消弧室、10a 第1固定接触子、10b,10c 第2固定接触子、11a 第1固定接点、11b 第2固定接点、12a,12b 端子、20,20A 可動接触子、21a 第1可動接点、21b 第2可動接点、21c 可動接点、30 永久磁石、31 絶縁樹脂、32 凸部、40 磁性体ヨーク、41 L字状部材、41A U字状部材、42,42a,42b,42c 突起、43 切欠き、50 可撓導体、60 カバー、61 樹脂板、62 絶縁板、63 ガス流路、64 排気口、411 第1構成部、412 第2構成部、413 第3構成部。

Claims (13)

  1. 第1固定接点を有する第1固定接触子と、
    前記第1固定接触子と並ぶ第1方向に間隔をあけて配置される第2固定接触子と、
    前記第1方向に延在し、前記第1固定接点に対向する位置に設けられる第1可動接点を第1端部に有し、前記第1方向に垂直な第2方向に前記第1固定接触子と離接可能に設けられる可動接触子と、
    前記可動接触子を挟み、前記可動接触子の前記第1方向および前記第2方向に垂直な第3方向に、前記可動接触子に対向する面が同極となるように配置される少なくとも一対の永久磁石と、
    前記可動接触子の前記第1方向および前記第3方向の周囲を囲むとともに、前記永久磁石の前記可動接触子に対向する面とは反対側の面と接続される磁性体材料からなるヨークと、
    を備え、
    前記ヨークは、前記第1方向において前記可動接触子の前記第1端部と対向する位置に、前記可動接触子に向かって突出し、前記ヨークと同一材質で前記ヨークと連続する突起を有することを特徴とする開閉器。
  2. 前記ヨークは、前記一対の永久磁石のうちの一方の永久磁石と接続され、前記第1方向に延在する第1構成部と、前記第1構成部の位置から前記可動接触子の前記第3方向における位置まで前記第3方向に延在する第2構成部と、を含む複数のL字状部材によって構成され、
    前記突起は、L字状部材の前記第2構成部側の端部に設けられることを特徴とする請求項1に記載の開閉器。
  3. 前記突起は、前記L字状部材の前記第2構成部側の端部を前記第1方向の前記可動接触子側に折り返すことによって構成されることを特徴とする請求項2に記載の開閉器。
  4. 前記L字状部材は、前記突起の前記第2方向の一部に切欠きを有することを特徴とする請求項3に記載の開閉器。
  5. 前記ヨークは、前記一対の永久磁石のうちの一方の永久磁石と接続され、前記第1方向に延在する第1構成部と、前記第1構成部の前記第1方向の端部と接続され、前記第3方向に延在する第2構成部と、前記一対の永久磁石のうち他方の永久磁石と接続されるとともに、前記第2構成部の前記第3方向の端部と接続され、前記第1方向に延在する第3構成部と、を含むU字状部材によって構成されることを特徴とする請求項1に記載の開閉器。
  6. 前記ヨークの前記可動接触子側の面を覆う絶縁樹脂をさらに備えることを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の開閉器。
  7. 前記絶縁樹脂は、前記第1方向に延在し、前記可動接触子側に突出する凸部を有することを特徴とする請求項6に記載の開閉器。
  8. 前記第2固定接触子は、第2固定接点を有し、
    前記可動接触子は、前記第2固定接点に対向する位置に設けられる第2可動接点を、前記第1方向における前記第1端部とは反対側の第2端部に有することを特徴とする請求項1から7のいずれか1つに記載の開閉器。
  9. 前記可動接触子の前記第1方向における前記第1端部とは反対側の第2端部で、前記可動接触子を前記第2固定接触子と電気的に接続するとともに前記可動接触子を前記第2固定接触子に支持させる導体をさらに備えることを特徴とする請求項1から7のいずれか1つに記載の開閉器。
  10. 前記可動接触子に対し、前記第1可動接点と反対側に、前記可動接触子と間隔をおいて配置される熱分解性の高分子材料からなる樹脂板をさらに備えることを特徴とする請求項1から9のいずれか1つに記載の開閉器。
  11. 前記可動接触子に対し、前記第1可動接点と反対側に、前記可動接触子と間隔をおいて、前記第1方向に沿って配置される前記第1方向および前記第2方向に延在する絶縁板をさらに備えることを特徴とする請求項1から9のいずれか1つに記載の開閉器。
  12. 前記可動接触子、前記一対の永久磁石および前記ヨークが配置される空間の前記第1方向、前記第2方向および前記第3方向を覆うカバーをさらに備え、
    前記カバーは、
    排気口と、
    前記排気口と接続され、前記ヨークの外側の面と前記カバーの内側の側面との間に設けられるガス流路と、
    を有することを特徴とする請求項1から11のいずれか1つに記載の開閉器。
  13. 前記排気口は、前記カバーの側面の前記第2方向における前記第1固定接触子および前記第2固定接触子が配置される側に設けられ、
    前記カバーは、前記第2方向において、前記第1固定接触子および前記第2固定接触子が配置される側の前記ヨークの端部と接触し、前記可動接触子が配置される側の前記ヨークの端部と接触しないように配置されることを特徴とする請求項12に記載の開閉器。
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