JP6253651B2 - 単一の直流アークシュート及びこれを利用する双方向の直流電気スイッチング装置 - Google Patents

単一の直流アークシュート及びこれを利用する双方向の直流電気スイッチング装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6253651B2
JP6253651B2 JP2015529813A JP2015529813A JP6253651B2 JP 6253651 B2 JP6253651 B2 JP 6253651B2 JP 2015529813 A JP2015529813 A JP 2015529813A JP 2015529813 A JP2015529813 A JP 2015529813A JP 6253651 B2 JP6253651 B2 JP 6253651B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ferromagnetic
permanent magnet
side member
arc
terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015529813A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015531975A (ja
Inventor
エー. ジュズ,マーク
エー. ジュズ,マーク
ジョウ,シン
ブイ. カンク,アモグ
ブイ. カンク,アモグ
ジェイ. ロールマン,ポール
ジェイ. ロールマン,ポール
ダブリュー. ミューラー,ロバート
ダブリュー. ミューラー,ロバート
エフ. バルトネク,ミヒャエル
エフ. バルトネク,ミヒャエル
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eaton Corp
Original Assignee
Eaton Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Eaton Corp filed Critical Eaton Corp
Publication of JP2015531975A publication Critical patent/JP2015531975A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6253651B2 publication Critical patent/JP6253651B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H9/00Details of switching devices, not covered by groups H01H1/00 - H01H7/00
    • H01H9/30Means for extinguishing or preventing arc between current-carrying parts
    • H01H9/44Means for extinguishing or preventing arc between current-carrying parts using blow-out magnet
    • H01H9/443Means for extinguishing or preventing arc between current-carrying parts using blow-out magnet using permanent magnets
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H9/00Details of switching devices, not covered by groups H01H1/00 - H01H7/00
    • H01H9/30Means for extinguishing or preventing arc between current-carrying parts
    • H01H9/34Stationary parts for restricting or subdividing the arc, e.g. barrier plate
    • H01H9/36Metal parts

Landscapes

  • Arc-Extinguishing Devices That Are Switches (AREA)
  • Electron Sources, Ion Sources (AREA)
  • Physical Vapour Deposition (AREA)

Description

本出願は、参照によって本明細書に組み込まれる、2012年9月5日出願の米国特許出願番号第13/603,574号の優先権及び利益を主張するものである。
本発明は、概して電気スイッチング装置に関するものであり、より詳しくは、例示のためであり限定するものではないが、直流遮断器といった直流電気スイッチング装置に関するものである。更に、本発明は、直流アークシュートに関するものである。
空気に露出した分離可能端子を利用する電気スイッチング装置は、相当量の電流が流れる電力回路を開放するように構成できる。例えば遮断器といった、これらの電気スイッチング装置は、通常、端子が離れる際にアークが発生するものであり、一般的に、アークを消弧する助けとなるアークシュートを搭載している。通常、そのようなアークシュートは、電気絶縁性のハウジングによって、分離可能端子の周りに間隔をあけた関係で保持された、複数の導電性プレートを含んでいる。アークはアークプレートに移動し、そこで、アークが消弧されるまで引き延ばされ、冷却される。
通常、配線用遮断器(MCCBs)は、直流(DC)の用途で使用するように専用に設計されていない。従来の交流(AC)配線用遮断器に対して、直流の用途に適用することを求める場合は、所望のシステムDC電圧及びシステムDC電流に基づいて要求される、遮断やスイッチングの性能を満たすように、複数の電極(pole)を直列に電気的に接続する。
DC遮断の1つの試みは、特に比較的低い電流レベルにおいて、アークシュートへアークを誘導することである。いくつかの既存のDCスイッチング装置は、永久磁石を利用して、アーク分離板へアークを誘導している。しかしながら、それらは、一方向のみの電流遮断を提供するものであるか、或いは、双方向の性能を満たすために、2つのアークシュートを利用していることによって、比較的大型のものであるか、の何れかである。
このため、直流電気スイッチング装置には、改善の余地がある。
又、直流アークシュートにも、改善の余地がある。
このような要求等は、本発明の実施形態によって満たされる。
本発明の1つの実施形態に従えば、直流アークシュートは、第1端部及びその反対側の第2端部を有する強磁性基部と、強磁性基部の第1端部から設けられる第1の強磁性側面部材と、強磁性基部の反対側の第2端部から設けられる第2の強磁性側面部材と、強磁性基部の、第1の強磁性側面部材と第2の強磁性側面部材との中間位置から設けられ、強磁性基部と反対側に先端部を有する第3の強磁性部材と、第1の強磁性側面部材上に設置され、第3の強磁性部材へ向かって第1の磁極を有する第1の永久磁石と、第2の強磁性側面部材上に設置され、第3の強磁性部材へ向かって第1の磁極を有する第2の永久磁石と、第1の強磁性側面部材と第3の強磁性部材との間に設置され、複数のアーク分離板を含む第1アークチャンバと、第2の強磁性側面部材と第3の強磁性部材との間に設置され、複数のアーク分離板を含む第2アークチャンバと、を含んでいる。そして、第1の永久磁石と第1の強磁性側面部材とは、強磁性基部の第1端部から延在し、第3の強磁性部材の先端部を越えて延びており、第2の永久磁石と第2の強磁性側面部材とは、強磁性基部の反対側の第2端部から延在し、第3の強磁性部材の先端部を越えて延びている。又、第1の永久磁石と第1の強磁性側面部材とは、第3の強磁性部材の先端部を過ぎた位置で、第2の永久磁石及び第2の強磁性側面部材へ向かって延びており、第2の永久磁石と第2の強磁性側面部材とは、第3の強磁性部材の先端部を過ぎた位置で、第1の永久磁石及び第1の強磁性側面部材へ向かって延びている。
本発明の別の実施形態として、双方向の直流電気スイッチング装置は、分離可能端子と、分離可能端子を開閉するように構成された制御機構と、単一の(singe)直流アークシュートとを含んでいる。単一の直流アークシュートは、第1端部及びその反対側の第2端部を有する強磁性基部と、強磁性基部の第1端部から設けられる第1の強磁性側面部材と、強磁性基部の反対側の第2端部から設けられる第2の強磁性側面部材と、強磁性基部の、第1の強磁性側面部材と第2の強磁性側面部材との中間位置から設けられ、強磁性基部と反対側に先端部を有する第3の強磁性部材と、第1の強磁性側面部材上に設置され、第3の強磁性部材へ向かって第1の磁極を有する第1の永久磁石と、第2の強磁性側面部材上に設置され、第3の強磁性部材へ向かって第1の磁極を有する第2の永久磁石と、第1の強磁性側面部材と第3の強磁性部材との間に設置され、複数のアーク分離板を含む第1アークチャンバと、第2の強磁性側面部材と第3の強磁性部材との間に設置され、複数のアーク分離板を含む第2アークチャンバと、を含んでいる。そして、第1の永久磁石と第1の強磁性側面部材とは、強磁性基部の第1端部から延在し、第3の強磁性部材の先端部を越えて延びており、第2の永久磁石と第2の強磁性側面部材とは、強磁性基部の反対側の第2端部から延在し、第3の強磁性部材の先端部を越えて延びている。又、第1の永久磁石と第1の強磁性側面部材とは、第3の強磁性部材の先端部を過ぎた位置で、第2の永久磁石及び第2の強磁性側面部材へ向かって延びており、第2の永久磁石と第2の強磁性側面部材とは、第3の強磁性部材の先端部を過ぎた位置で、第1の永久磁石及び第1の強磁性側面部材へ向かって延びている。
本発明の別の実施形態として、双方向の直流電気スイッチング装置は、移動可能端子と固定端子とを含む分離可能端子と、分離可能端子を開閉するように構成され、移動可能端子を保持移動する移動可能端子アームを含む制御機構と、単一の直流アークシュートとを含んでいる。単一の直流アークシュートは、第1端部及びその反対側の第2端部を有する強磁性基部と、強磁性基部の第1端部から設けられる第1の強磁性側面部材と、強磁性基部の反対側の第2端部から設けられる第2の強磁性側面部材と、強磁性基部の、第1の強磁性側面部材と第2の強磁性側面部材との中間位置から設けられ、強磁性基部と反対側に先端部を有する第3の強磁性部材と、第1の強磁性側面部材上に設置され、第3の強磁性部材へ向かって第1の磁極を有する第1の永久磁石と、第2の強磁性側面部材上に設置され、第3の強磁性部材へ向かって第1の磁極を有する第2の永久磁石と、第1の強磁性側面部材と第3の強磁性部材との間に設置され、複数のアーク分離板を含む第1アークチャンバと、第2の強磁性側面部材と第3の強磁性部材との間に設置され、複数のアーク分離板を含む第2アークチャンバと、第1の永久磁石と隣接して配置される第1の輪郭ガス処理壁(contoured gassing wall)と、第2の永久磁石と隣接して配置される第2の輪郭ガス処理壁と、を含んでいる。そして、第1の永久磁石と第1の強磁性側面部材とは、強磁性基部の第1端部から延在し、第3の強磁性部材の先端部を越えて延びており、第2の永久磁石と第2の強磁性側面部材とは、強磁性基部の反対側の第2端部から延在し、第3の強磁性部材の先端部を越えて延びている。又、移動可能端子アームにより保持移動される移動可能端子は、分離可能端子の閉位置と分離可能端子の開位置との間で、移動の軌道を描き、この移動の軌道は、第3の強磁性部材の先端部と第1及び第2の輪郭ガス処理壁との間に位置するものである。
以下の好ましい実施形態についての説明を、添付の図面と組み合わせて読むことで、本発明を完全に理解することができる。
単一のアークシュートのための2つの永久磁石を含む鋼製永久磁石構造の等角投影図である。 移動可能端子アームと開位置にある分離可能端子とを含む、図1の鋼製永久磁石構造の概略的な平面図である。 2つの永久磁石を有する鋼製永久磁石構造を含む、本発明の実施の形態に係る双方向アークシュートの等角投影図である。 図3の双方向アークシュートの半部の等角投影図である。 図3の双方向アークシュートの正面視の等角投影図である。 図3の双方向アークシュートの正面視の等角投影図である。 図3の双方向アークシュートの平面図である。 内部構造を示すために一部を破断した、本発明の実施の形態に係る電気スイッチング装置の開位置にある状態の等角投影図である。 内部構造を示すために一部を破断した、本発明の別の実施の形態に係る電気スイッチング装置の開位置にある状態の等角投影図である。 図9のガス処理挿入体の1つの等角投影図である。
本明細書で使用される用語「数(number)」は、1又は1よりも大きい整数(すなわち複数)を意味するものとする。
又、本明細書において、2つ以上の部材が互いに「接続された(connected)」又は「結合された(coupled)」状態とは、部材が直接的に結合される、或いは、1つ以上の中間部材を介して結合されることを意味するものとする。更に、本明細書において、2つ以上の部材が「取り付けられた(attached)」状態とは、部材が直接的に結合されることを意味するものとする。
本発明を直流の遮断器に関連して説明しているが、本発明は、直流電気スイッチング装置の広い範囲に適用可能なものである。
図1及び図2を参照すると、鋼製永久磁石構造2は、単一の直流アークシュート8のための、2つの永久磁石4、6を含んでいる。永久磁石4、6は、鋼製構造体14の2つの垂直脚部10、12の正確に内側に示されており、鋼製構造体14と絶縁ハウジング(図示省略)との間にある。単一の直流アークシュート8は、第1端部20とその反対側の第2端部22とを有する強磁性基部18を含んでいる。第1端部20から第1の強磁性側面部材24が設けられ、反対側の第2端部22から第2の強磁性側面部材26が設けられ、強磁性基部18の、第1の強磁性側面部材24と第2の強磁性側面部材26との中間位置から、第3の強磁性部材28が設けられている。第1の永久磁石4は、第1の磁極(S)を有し、第1の強磁性側面部材24上に配置されており、第3の強磁性部材28に面している。第2の永久磁石6は、第1の磁極(S)を有し、第2の強磁性側面部材26上に配置されており、第3の強磁性部材28に面している。
強磁性基部18の第1端部20と、この第1端部20から延在する第1の強磁性側面部材24とで、第1の角部30が形成され、強磁性基部18の反対側の第2端部22と、この反対側の第2端部22から延在する第2の強磁性側面部材26とで、第2の角部32が形成されている。単一の直流アークシュート8は、磁界パターン34を備えている。移動可能端子アーム38が移動可能端子40を保持移動し、この移動可能端子40は、設置型導体44に保持される固定端子42と電気的に接続される。第1及び第2の強磁性側面部材24、26の間に配置されている、移動可能端子40と固定端子42との間でアーク(図示省略)が発生する度に、アークを流れる電流の方向に応じて第1及び第2の角部30、32の何れか一方へ向けてアークが誘導されるように、磁界パターン34が形成される。例えば、移動可能端子40から固定端子42へ電流が流れる場合は、アークが軌道45に沿って角部30の方へ誘導される。これとは反対に、固定端子42から移動可能端子40へ電流が流れる場合は、アークが軌道46に沿って角部32の方へ誘導される。
図1及び図2と異なり、本発明は、図3〜図7に示されているような、磁界の方向性を改善するように構成された、曲げ加工された永久磁石側壁を利用するものである。これは、アークを次々とアーク分離板222、226内へ誘導する。改善された磁界の方向性によって、アークシュート200の2つのアークチャンバ220、224から、磁界の中立ポイント244と反転磁界とが引き離され、分離可能端子238近傍の磁界の大きさが増大する。第3の強磁性部材212の先端部(部材212と分離可能端子238との間)を越えた磁界の方向は、電流の極性に応じて、アークを第1アークチャンバ220又は第2アークチャンバ224へ誘引する。アークシュート200は、永久磁石の配置とシングルブレイク(single-break)の端子構造とを利用して、比較的低レベルな電流の場合を含み、双方向のDCスイッチングと遮断機能(interruption capability)とを達成するものである。
図1及び図2では、磁界の中立ポイント48と反転磁界とが、分離可能端子42、44とアーク分離板(図示省略)とに非常に近い。比較的高レベルな電流でアークコラムの大きさが大き過ぎる場合の事例では、アークが、中立ポイント48を越えて、アークをアーク分離板から引き離す反転磁界に入ってしまう虞がある。
図3は、双方向直流アークシュート200を示している。直流アークシュート200は、第1端部204及びその反対側の第2端部206を有する強磁性基部202と、第1端部204から設けられている第1の強磁性側面部材208と、反対側の第2端部206から設けられている第2の強磁性側面部材210と、強磁性基部202の、第1の強磁性側面部材208と第2の強磁性側面部材210との中間位置から設けられている第3の強磁性部材212と、を含んでいる。第3の強磁性部材212は、強磁性基部202と反対側に先端部214を有している。第1の強磁性側面部材208上には、第1の永久磁石216が配置されており、第3の強磁性部材212へ向かって第1の磁極(S)を有している。又、第2の強磁性側面部材210上には、第2の永久磁石218が配置されており、第3の強磁性部材212へ向かって第1の磁極(S)を有している。第1の強磁性側面部材208と第3の強磁性部材212との間に、第1アークチャンバ220が配置されている。第1アークチャンバ220は、複数のアーク分離板222を含んでいる。又、第2の強磁性側面部材210と第3の強磁性部材212との間に、第2アークチャンバ224が配置されている。第2アークチャンバ224は、複数のアーク分離板226を含んでいる。第1の永久磁石216と第1の強磁性側面部材208とは、強磁性基部202の第1端部204から延在しており、第3の強磁性部材212の先端部214よりも延びている。又、第2の永久磁石218と第2の強磁性側面部材210とは、強磁性基部202の反対側の第2端部206から延在しており、第3の強磁性部材212の先端部214よりも延びている。第1の永久磁石216と第1の強磁性側面部材208とは、第3の強磁性部材212の先端部214を過ぎた位置で、第2の永久磁石218と第2の強磁性側面部材210とに向かって延びている。又、第2の永久磁石218と第2の強磁性側面部材210とは、第3の強磁性部材212の先端部214を過ぎた位置で、第1の永久磁石216と第1の強磁性側面部材208とに向かって延びている。
図3のアークシュート200は、アークシュート200の両側面228、230に沿って、夫々、延ばされて曲げ加工された、強磁性側面部材208、210と永久磁石216、218とを利用するものであり、第3の強磁性部材212により形成される強磁性中央防壁を備えた、二重のアークチャンバ構造220、224を提供する。
曲げ加工された永久磁石と強磁性側面部材とによる、アークチャンバ200の側壁構造は、磁界の方向性を改善して、アークを二重のアークチャンバ220、224の一方(電流の方向に応じて)へ誘導し、アークを分離する。図3〜図7に示されているように、曲げ加工された永久磁石と強磁性側面部材とによる側壁構造の、例えばV字状部232、234の底部は、互いに向きあっている。
磁界の中立ポイント48と反転磁界とが、移動可能端子40と固定端子42との比較的近くにある、図2の磁界パターン34とは対照的に、図3〜図7のアークシュート200の構造については、磁界の中立ポイント244と反転磁界とが、分離可能端子238(図8参照)の右側(図7に関して)へと比較的遠くに移動され、分離可能端子238の近傍で磁界の大きさが増大する。図2に示されているように、磁界の中立ポイント48における磁界はゼロである。磁界の中立ポイントを分離可能端子238から離すように移動させることによって、分離可能端子238の位置における磁界が比較的大きくなる。
磁界の中立ポイントと反転磁界の境界とを移動させることの利点は、以下のようなものである。アークは、端子が離れる当初に、分離可能端子238(図8参照)の間で発生する。このアークを、アーク内の電流の方向に応じて、右側又は左側(図5及び図6に関して)へ向かって、右側又は左側(図5及び図6に関して)の分離板226、222へ移動する必要がある。磁界が比較的大きい場合、アークは、分離可能端子238からアーク分離板222、226へ、より迅速に(更により確実に)移動し、(電流を遮断するために)消弧されることとなる。比較的迅速にアークの消弧と電流の遮断とが行えることで、遮断毎の、分離可能端子238とアーク分離板222、226とに対する損傷が小さくなり、遮断器240(図8参照)といった、対応する電気スイッチング装置の寿命が長くなる。
下記の要素は、固定端子242(図8参照)近傍の磁界の大きさを増大させることができるものである。(1)永久磁石216、218の肉厚を大きくする。(2)比較的強い磁性材料は、一般的に、比較的低温度での減磁の影響を受けやすいが、永久磁石216、218の材料の強度を増大させる。(3)分離可能端子238(図8参照)と中間強磁性(例えば、これに限定するものではないが、鋼製)部材212との間の距離を小さくする。(4)分離可能端子238と磁界の中立ポイント244(図7参照)との間の距離を大きくする。
第1の永久磁石216及び第1の強磁性側面部材208は、強磁性基部202の第1端部204と第3の強磁性部材212の先端部214との間において、第2の永久磁石218及び第2の強磁性側面部材210と平行になっている。第2の永久磁石218及び第2の強磁性側面部材210は、強磁性基部202の反対側の第2端部206と第3の強磁性部材212の先端部214との間において、第1の永久磁石216及び第1の強磁性側面部材208と平行になっている。
第1の永久磁石216と第1の強磁性側面部材208との双方は、第3の強磁性部材212の先端部214を過ぎた後で、第2の永久磁石218及び第2の強磁性側面部材210の方へ向かって曲がっている。又、第2の永久磁石218と第2の強磁性側面部材210との双方は、第3の強磁性部材212の先端部214を過ぎた後で、第1の永久磁石216及び第1の強磁性側面部材208の方へ向かって曲がっている。これにより、アークの初期の移動方向に関わらず、磁界によってアークを所望のアーク分離板222又は226へ向けて誘引することができる。第3の強磁性部材212の先端部214(部材212と分離可能端子238(図8参照)との間)を越えた磁界の方向は、電流の極性に応じて、アークを第1のアークシュート220又は第2のアークシュート224へ誘引する。
永久磁石216、218と、強磁性側面部材208、210と、強磁性部材212により形成された強磁性中央防壁とは、アークコラムのショートを防止するために、電気絶縁体(図示省略)で覆われていることが好ましい。アークシュート200は、別々のアーク分離板222、226を備えた2つのアークチャンバ220、224へ分けられるものである。
永久磁石216、218は、ポリマーが充填された磁性材料を成形して作られる。
第1の永久磁石216と第1の強磁性側面部材208との双方は、第2の永久磁石218及び第2の強磁性側面部材210へ向かう第1の稜線部246を有する、第1のV字状部232を形成している。第2の永久磁石218と第2の強磁性側面部材210との双方は、第1の永久磁石216及び第1の強磁性側面部材208へ向かう第2の稜線部248を有する、第2のV字状部234を形成している。第1の稜線部246は、第2の稜線部248と近接している。
稜線部246、248は、移動可能端子252(図8参照)と移動可能端子アーム250(図8参照)の回動軸254(図8参照)との間において、移動可能端子アーム250へ接近し、又、移動可能端子252へ接近する。V字状部232、234は、製作が容易になるように、例えば直線状(図3、図4、図7に最もよく示されている)を成しており、又、移動可能端子252と回動軸254との間に位置しながら、移動可能端子アーム250と移動可能端子252とへ可能な限り近いことが好ましい。
永久磁石216、218は、(例えば、これに限定するものではないが、ポリマーが充填された磁性材料で)適切に成形されている。このような設計の他の有利な効果は、流体力学を受けて、アークを前方へ(図7に関して左側へ)誘導するように、アークの「後方(behind)」(図7に関して右側)の断面を縮小する(cross-section-reduction)場合の作用である。例えば、分離可能端子238(図8参照)の「後方」(図7に関して右側)の稜線部246、248の断面を縮小することは、分離可能端子238の位置における磁界を増大させ、分離可能端子238の「後方」の磁界の方向性を改善し、磁界中立ポイントを分離可能端子238の「後方」へ更に移動させる。更に、この断面の縮小により、アークガス(arc gasses)が稜線部246、248へ向かう方向に流れることが、比較的より困難になる。
図8は、開位置にある分離可能端子238と、分離可能端子238を開閉するように構成された制御機構258と、図3の単一の直流アークシュート200とを含む、例えば遮断器240といった、双方向直流電気スイッチング装置を示している。分離可能端子238は、固定端子242と、移動可能端子アーム250により保持移動される移動可能端子252とを含んでいる。制御機構258は、単一の直流アークシュート200に対して移動可能端子252を保持移動する、移動可能端子アーム250を含んでいる。
移動可能端子アーム250により保持移動される移動可能端子252は、分離可能端子238の閉位置(図示は省略しているが、開位置と閉位置との中間位置を一点鎖線で示している)と、分離可能端子238の開位置(図8に示しているような)との間で、移動の全体的な軌道を描くものである。V字状部232、234(図3〜図6参照)は、製作を容易にするために直線状を成しており、又、移動可能端子252と移動可能端子アーム250の回動軸254との間に位置しながら、移動可能端子アーム250と移動可能端子252とへ可能な限り近いことが好ましい。
分離可能端子238が、分離可能端子238の閉位置から開位置へと移動する際に、固定端子242と移動可能端子252との間でアークが発生する。アークは、第3の強磁性部材212の先端部214と、第1及び第2の稜線部246、248との間に位置した状態から、第1及び第2アークチャンバ220、224の一方へ誘導される。
第1の永久磁石216と第1の強磁性側面部材208との双方は、第3の強磁性部材212の先端部214を過ぎた後で、移動可能端子252が移動する軌道の一部に沿って、第2の永久磁石218及び第2の強磁性側面部材210の方へ曲がっている。第2の永久磁石218と第2の強磁性側面部材210との双方は、第3の強磁性部材212の先端部214を過ぎた後で、移動可能端子が移動する軌道の一部に沿って、第1の永久磁石216及び第1の強磁性側面部材208の方へ曲がっている。
第1のV字状部232は、移動可能端子が移動する軌道の一部に沿った、第1の稜線部246を有しており、又、第2のV字状部234は、移動可能端子が移動する軌道の一部に沿った、第2の稜線部248を有している。
図9は、開位置にある、例えば遮断器300といった、別の双方向直流電気スイッチング装置を示している。遮断器300は、第1の永久磁石304と隣接して配置される第1の輪郭ガス処理壁302と、第2の永久磁石308と隣接して配置される第2の輪郭ガス処理壁306とを含む点を除き、図2の電気スイッチング装置100と類似している。図2の電気スイッチング装置100と同様に、遮断器300は、移動可能端子312及び固定端子314を有する分離可能端子310と、分離可能端子310を開(図9に示す)閉(図示省略)するように構成された制御機構316とを含んでいる。制御機構316は、移動可能端子312を保持移動する移動可能端子アーム318を含んでいる。
図1及び図2の直流アークシュート8と少し類似していることに、単一の直流アークシュート320は、第1端部324及びその反対側の第2端部326を有する強磁性基部322と、第1端部324から設けられている第1の強磁性側面部材328と、反対側の第2端部326から設けられている第2の強磁性側面部材330と、強磁性基部322の、第1の強磁性側面部材328と第2の強磁性側面部材330との中間位置から設けられている第3の強磁性部材332とを含んでいる。第3の強磁性部材332は、強磁性基部322と反対側に、先端部334を有している。第1の永久磁石304は、第1の強磁性側面部材328上に設置されており、第3の強磁性部材332へ向かって第1の磁極を有している。第2の永久磁石308は、第2の強磁性側面部材330上に設置されており、第3の強磁性部材332へ向かって第1の磁極を有している。第1アークチャンバ336は、第1の強磁性側面部材328と第3の強磁性部材332との間に設置されており、複数のアーク分離板338を含んでいる。第2アークチャンバ340は、第2の強磁性側面部材330と第3の強磁性部材332との間に設置されており、複数のアーク分離板342を含んでいる。第1の永久磁石304と第1の強磁性側面部材328とは、強磁性基部322の第1端部324から延在しており、第3の強磁性部材332の先端部334を越えて延びている。第2の永久磁石308と第2の強磁性側面部材330とは、強磁性基部322の反対側の第2端部326から延在しており、第3の強磁性部材332の先端部334を越えて延びている。
しかしながら、図1及び図2の直流アークシュート8と対照的に、第1の輪郭ガス処理壁302が、第1の永久磁石304に隣接して設置されており、第2の輪郭ガス処理壁306が、第2の永久磁石308に隣接して設置されている。移動可能端子アーム318により保持移動される移動可能端子312は、分離可能端子310の閉位置(図示省略)と、分離可能端子310の開位置(図9に示す)との間で、移動の軌道を描くものであり、この移動の軌道は、第3の強磁性部材332の先端部334と、第1及び第2の輪郭ガス処理壁302、306との間に位置するものである。
図10は、図9の第1及び第2の輪郭ガス処理壁302、306の一方の輪郭ガス処理壁306を示している。他方の輪郭ガス処理壁302は、壁306と面対称の関係である。分離可能端子310の「後方」(例えば、図9に関して右側)にガス処理材料(gassing materials)を付加することにより、単一の直流アークシュート320へ向かう、ガスの付加的な流れが発生し、アークシュート320へのアークの誘導が促進される。
第1の絶縁ケース又は絶縁体344が、第1の永久磁石304の周りに設置され、第2の絶縁ケース又は絶縁体346が、第2の永久磁石308の周りに設置されることが好ましい。
第1の輪郭ガス処理壁302は、第1の永久磁石304の周りの第1の絶縁ケース又は絶縁体344と接続され、第2の輪郭ガス処理壁306は、第2の永久磁石308の周りの第2の絶縁ケース又は絶縁体346と接続される。これらの輪郭ガス処理壁302、306は、2つのアーク分離板338、342の一方へアークを誘導することにより、比較的高い電流レベルにおける、双方向のスイッチングと遮断機能とを改善する。更に、これらは、アークが反転磁界に入ることを防止し、比較的高い直流レベルの場合を含み、双方向のDCスイッチングと遮断機能とを実現するものである。
第1及び第2の永久磁石304、308の間の磁界は、第1及び第2アークチャンバ336、340から離れ、第3の強磁性部材332の先端部334を越え、更に分離可能端子310の閉位置を越えた空間において、方向が反転する。第1及び第2の輪郭ガス処理壁302、306は、そのような空間を遮るように構成されている。さもなければ、反転した磁界が、アークをアーク分離板338又は342から離れるように押してしまうこととなる。
移動可能端子アーム318は、周囲に設置される絶縁ケース又は絶縁体348を含んでいる。
第1及び第2の輪郭ガス処理壁302、306の各々は、移動可能端子312の移動軌道に近接する、湾曲部350を含んでいる。
更に、第3の強磁性部材332の先端部334は、移動可能端子312の移動軌道に近接する、湾曲部352を含んでいる。
図1及び図2に関連して上記で説明したように、直流アークシュート8は、中立ポイント48及び反転磁界を含む磁界を発生するものであり、これら中立ポイント48及び反転磁界は、移動可能端子アーム38の回動軸39に隣接する、2つのアークチャンバ50、52の後端の、比較的近くに位置している。
図9に示されているように、比較的高い電流レベルにおいて、初めにアーク(図示省略)がアーク分離板338、342から離れるように移動する、稀な状態の間に、アークは、中立ポイント48(図2示している)を通過して、アークをアーク分離板338、342から離すように押し出す反転磁界に入るほど、十分に大きいものである。開示の輪郭ガス処理壁302、306は、アークが反転磁界に入ることを防止して、比較的高い電流レベルでの、双方向のDCスイッチングと遮断機能とを実現するものである。ガス処理材料を分離可能端子310の「後方」に付加することにより、アークシュート320へ向かう付加的なガスの流れが発生し、アークシュート320に対するアークの誘導が促進される。
例示の2つのガス処理壁302、306は、磁石絶縁体(magnet insulator)344、346へ付加され、磁界が方向を反転する容量部分を塞ぐものであり、さもなければ、アークがアーク分離板338、342から離れるように押されることとなる。これに代えて、2つのガス処理壁302、306が、磁石絶縁体344、346に統合された部位であってもよい。これらは、磁界へ影響を及ぼすことなく、十分な電流レベルにおけるアークの消弧をサポートする。
磁石絶縁体344、346は、スイッチング及び遮断中の、故障や逆アークの発生(back striking)の可能性を阻むように利用されることが好ましい。
移動可能端子アーム318の全体と、設置型導体354の全体との双方は、絶縁されていることが好ましい。これにより、分離可能端子310の「後方」へ(例えば、図9に関して右側へ、移動可能端子アーム318の回動軸356へ向かって)のアークの形成が防止される。移動可能端子アーム318と設置型導体354との間の隙間が比較的小さい場合、アークは、初期のアークからのイオン化されたガスにより、分離可能端子310の「後方」へ形成される虞がある。
ガス処理壁302、306は、ガス抜き(out-gas)を行い、アークをアーク分離板338、342の方へ移動させる。対照的に、図1及び図2では、磁界の中立ポイント48近傍の磁界が、分離板(図示省略)へ向けて、毎回確実にアーク(図示省略)を移動させるほど大きくない。ガス処理壁302、306のガス抜きは、アークがアーク分離板338、342から離れる(磁界の中立ポイントへ向かって)ように移動することを防ぎ、かつ、アークがアーク分離板338、342へ向かって移動することを助長するような、ガス圧力を提供する。
ガス処理壁302、306は、移動可能端子312の軌道の後方で可能な限り大きい、ガス処理挿入体(gassing inserts)であることが好ましい。
本発明の概念の具体的な実施形態について詳細に説明してきたが、当業者は、本明細書の全ての教示に照らして、それらの細部に対して様々な変更や代替が展開できることを認識するであろう。従って、開示した個々の形態は、単に説明のためのものであり、添付のクレームの全範囲と、それらの任意及び全ての同等のものとが与えられる、本発明の概念の範囲を限定するものではない。
200、320:アークシュート、202、322:強磁性基部、204、324:第1端部、206、326:第2端部、208、328:第1の強磁性側面部材、210、330:第2の強磁性側面部材、212、332:第3の強磁性部材、214、334:先端部、216、304:第1の永久磁石、218、308:第2の永久磁石、220、336:第1アークチャンバ、222、338:アーク分離板、224、340:第2アークチャンバ、226、342:アーク分離板、232:第1のV字状部、234:第2のV字状部、238、310:分離可能端子、242、314:固定端子、246:第1の稜線部、248:第2の稜線部、250、318:移動可能端子アーム、252、312:移動可能端子、254:回動軸、258、316:制御機構、344:第1の絶縁ケース又は絶縁体、346:第2の絶縁ケース又は絶縁体

Claims (13)

  1. 直流アークシュート(200)であって、
    第1端部(204)及びその反対側の第2端部(206)を有する強磁性基部(202)と、
    該強磁性基部の前記第1端部から設けられる第1の強磁性側面部材(208)と、
    前記強磁性基部の前記反対側の第2端部から設けられる第2の強磁性側面部材(210)と、
    前記強磁性基部の、前記第1の強磁性側面部材と前記第2の強磁性側面部材との中間位置から設けられ、前記強磁性基部と反対側に先端部(214)を有する第3の強磁性部材(212)と、
    前記第1の強磁性側面部材上に設置され、前記第3の強磁性部材へ向かって第1の磁極を有する第1の永久磁石(216)と、
    前記第2の強磁性側面部材上に設置され、前記第3の強磁性部材へ向かって前記第1の磁極を有する第2の永久磁石(218)と、
    前記第1の強磁性側面部材と前記第3の強磁性部材との間に設置され、複数のアーク分離板(222)を含む第1アークチャンバ(220)と、
    前記第2の強磁性側面部材と前記第3の強磁性部材との間に設置され、複数のアーク分離板(226)を含む第2アークチャンバ(224)と、を含み、
    前記第1の永久磁石と前記第1の強磁性側面部材とは、前記強磁性基部の前記第1端部から延在して、前記第3の強磁性部材の前記先端部を越えて延びており、
    前記第2の永久磁石と前記第2の強磁性側面部材とは、前記強磁性基部の前記反対側の第2端部から延在して、前記第3の強磁性部材の前記先端部を越えて延びており、
    前記第1の永久磁石と前記第1の強磁性側面部材とは、前記第3の強磁性部材の前記先端部を過ぎた位置で、前記第2の永久磁石及び前記第2の強磁性側面部材へ向かって延びており、
    前記第2の永久磁石と前記第2の強磁性側面部材とは、前記第3の強磁性部材の前記先端部を過ぎた位置で、前記第1の永久磁石及び前記第1の強磁性側面部材へ向かって延びていることを特徴とする直流アークシュート。
  2. 前記第1の永久磁石及び前記第1の強磁性側面部材は、前記強磁性基部の前記第1端部と前記第3の強磁性部材の前記先端部との間で、前記第2の永久磁石及び前記第2の強磁性側面部材と平行であり、
    前記第2の永久磁石及び前記第2の強磁性側面部材は、前記強磁性基部の前記反対側の第2端部と前記第3の強磁性部材の前記先端部との間で、前記第1の永久磁石及び前記第1の強磁性側面部材と平行であることを特徴とする請求項1記載の直流アークシュート(200)。
  3. 前記第1の永久磁石と前記第1の強磁性側面部材との双方は、前記第3の強磁性部材の前記先端部を過ぎた位置で、前記第2の永久磁石及び前記第2の強磁性側面部材へ向かって曲がっており(232)、
    前記第2の永久磁石と前記第2の強磁性側面部材との双方は、前記第3の強磁性部材の前記先端部を過ぎた位置で、前記第1の永久磁石及び前記第1の強磁性側面部材へ向かって曲がっている(234)ことを特徴とする請求項2記載の直流アークシュート(200)。
  4. 前記第1の永久磁石と、前記第2の永久磁石と、前記第1の強磁性側面部材と、前記第2の強磁性側面部材と、前記第3の強磁性部材とが、電気絶縁体で覆われていることを特徴とする請求項1記載の直流アークシュート(200)。
  5. 前記第1の永久磁石と前記第2の永久磁石とは、ポリマーが充填された磁性材料を成形して作られていることを特徴とする請求項1記載の直流アークシュート(200)。
  6. 前記第1の永久磁石と前記第1の強磁性側面部材との双方は、前記第2の永久磁石及び前記第2の強磁性側面部材へ向かう第1の稜線部(246)を有する、第1のV字状部(232)を形成し、
    前記第2の永久磁石と前記第2の強磁性側面部材との双方は、前記第1の永久磁石及び前記第1の強磁性側面部材へ向かう第2の稜線部(248)を有する、第2のV字状部(234)を形成し、
    前記第1の稜線部が、前記第2の稜線部と近接していることを特徴とする請求項1記載の直流アークシュート(200)。
  7. 双方向の直流電気スイッチング装置(240)であって、
    分離可能端子(238)と、
    該分離可能端子を開閉するように構成された制御機構(258)と、
    請求項1記載の直流アークシュート(200)と、を含むことを特徴とする双方向の直流電気スイッチング装置。
  8. 前記分離可能端子は、移動可能端子(252)と固定端子(242)とを含み、前記制御機構は、前記直流アークシュートに対して前記移動可能端子を保持移動する移動可能端子アーム(250)を含むことを特徴とする請求項7記載の双方向の直流電気スイッチング装置(240)。
  9. 前記第1の永久磁石と前記第1の強磁性側面部材との双方は、前記第2の永久磁石及び前記第2の強磁性側面部材へ向かう第1の稜線部(246)を有する、第1のV字状部(232)を形成し、
    前記第2の永久磁石と前記第2の強磁性側面部材との双方は、前記第1の永久磁石及び前記第1の強磁性側面部材へ向かう第2の稜線部(248)を有する、第2のV字状部(234)を形成し、
    前記第1の稜線部が、前記第2の稜線部と近接していることを特徴とする請求項8記載の双方向の直流電気スイッチング装置(240)。
  10. 前記第1の永久磁石と前記第1の強磁性側面部材との双方は、前記第2の永久磁石及び前記第2の強磁性側面部材へ向かう第1の稜線部(246)を形成し、
    前記第2の永久磁石と前記第2の強磁性側面部材との双方は、前記第1の永久磁石及び前記第1の強磁性側面部材へ向かう第2の稜線部(248)を形成し、
    前記第1の稜線部と前記第2の稜線部とは、前記移動可能端子と前記移動可能端子アームの回動軸(254)との間において、前記移動可能端子アームへ近接すると共に、前記移動可能端子へ近接することを特徴とする請求項8記載の双方向の直流電気スイッチング装置(240)。
  11. 前記固定端子に対して前記移動可能端子が移動されて、前記分離可能端子が、該分離可能端子の閉位置から該分離可能端子の開位置へ変化する際に、前記固定端子と前記移動可能端子との間でアークが発生し、
    該アークは、前記第3の強磁性部材の前記先端部と、前記第1及び第2の稜線部との間に位置した状態から、前記第1及び第2アークチャンバの一方へ誘導されることを特徴とする請求項10記載の双方向の直流電気スイッチング装置(240)。
  12. 前記分離可能端子は、移動可能端子(252)と固定端子(242)とを含み、
    前記制御機構は、前記移動可能端子及び前記固定端子が閉じる第1位置と、前記移動可能端子及び前記固定端子が開く第2位置との間の移動軌道で、前記移動可能端子を前記単一の直流アークシュートに対して保持移動する移動可能端子アーム(250)を含み、
    前記第1の永久磁石と前記第1の強磁性側面部材との双方は、前記第3の強磁性部材の前記先端部を過ぎた位置で、前記移動軌道の一部に沿って、前記第2の永久磁石及び前記第2の強磁性側面部材へ向かって曲がっており、
    前記第2の永久磁石と前記第2の強磁性側面部材との双方は、前記第3の強磁性部材の前記先端部を過ぎた位置で、前記移動軌道の一部に沿って、前記第1の永久磁石及び前記第1の強磁性側面部材へ向かって曲がっていることを特徴とする請求項7記載の双方向の直流電気スイッチング装置(240)。
  13. 前記第1の永久磁石と前記第1の強磁性側面部材との双方は、前記移動軌道の一部に沿った第1の稜線部(246)を有する、第1のV字状部(232)を形成し、
    前記第2の永久磁石と前記第2の強磁性側面部材との双方は、前記移動軌道の一部に沿った第2の稜線部(248)を有する、第2のV字状部(234)を形成し、
    前記第1の稜線部が、前記第2の稜線部と近接していることを特徴とする請求項12記載の双方向の直流電気スイッチング装置(240)。
JP2015529813A 2012-09-05 2013-07-08 単一の直流アークシュート及びこれを利用する双方向の直流電気スイッチング装置 Active JP6253651B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US13/603,574 US8847096B2 (en) 2012-09-05 2012-09-05 Single direct current arc chute, and bi-directional direct current electrical switching apparatus employing the same
US13/603,574 2012-09-05
PCT/US2013/049536 WO2014039162A1 (en) 2012-09-05 2013-07-08 Single direct current arc chute, and bi-directional direct current electrical switching apparatus employing the same

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015531975A JP2015531975A (ja) 2015-11-05
JP6253651B2 true JP6253651B2 (ja) 2017-12-27

Family

ID=48901166

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015529813A Active JP6253651B2 (ja) 2012-09-05 2013-07-08 単一の直流アークシュート及びこれを利用する双方向の直流電気スイッチング装置

Country Status (9)

Country Link
US (1) US8847096B2 (ja)
EP (1) EP2893543B1 (ja)
JP (1) JP6253651B2 (ja)
CN (1) CN104603897B (ja)
BR (1) BR112014032995A2 (ja)
CA (1) CA2877010C (ja)
IN (1) IN2014DN10811A (ja)
MX (1) MX2015003013A (ja)
WO (1) WO2014039162A1 (ja)

Families Citing this family (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2631928A1 (de) * 2011-11-29 2013-08-28 Eaton Industries GmbH Permanentmagnetanordnung für eine Lichtbogentreiberanordnung und Schaltgerät
US9343251B2 (en) * 2013-10-30 2016-05-17 Eaton Corporation Bi-directional direct current electrical switching apparatus including small permanent magnets on ferromagnetic side members and one set of arc splitter plates
US9396890B2 (en) * 2014-05-28 2016-07-19 Eaton Corporation Electrical switching apparatus, and arc chute assembly and barrier member therefor
DE102014107950B4 (de) * 2014-06-05 2022-02-03 Wago Verwaltungsgesellschaft Mbh Steckverbinderanordnung und Löseelement hierzu
JP6237481B2 (ja) * 2014-06-10 2017-11-29 三菱電機株式会社 回路遮断器
FR3027727B1 (fr) * 2014-10-22 2016-12-09 Socomec Sa Chambre de coupure d'arc electrique
US9552951B2 (en) 2015-03-06 2017-01-24 Cooper Technologies Company High voltage compact fusible disconnect switch device with magnetic arc deflection assembly
US9601297B2 (en) 2015-03-23 2017-03-21 Cooper Technologies Company High voltage compact fuse assembly with magnetic arc deflection
US9406465B1 (en) * 2015-07-30 2016-08-02 Carling Technologies, Inc. Polarity insensitive arc quench
US9530593B1 (en) * 2015-08-19 2016-12-27 Carling Technologies, Inc. Electromagnetically assisted arc quench with pivoting permanent magnet
US9653237B1 (en) * 2015-12-03 2017-05-16 Eaton Corporation Electrical switching apparatus and slot motor therefor
US9673004B1 (en) * 2016-03-25 2017-06-06 Eaton Corporation Electrical switching apparatus, and arc chamber assembly and associated circuit protection method
FR3050311B1 (fr) * 2016-04-15 2020-12-04 Schneider Electric Ind Sas Disjoncteur electrique a courant continu
CN105742136A (zh) * 2016-04-29 2016-07-06 浙江人民电器有限公司 一种小型断路器的灭弧结构
US10854414B2 (en) * 2016-05-11 2020-12-01 Eaton Intelligent Power Limited High voltage electrical disconnect device with magnetic arc deflection assembly
KR102558810B1 (ko) 2016-11-02 2023-07-24 엘에스일렉트릭(주) 배선용 차단기의 아크소호장치
US10128069B1 (en) * 2017-07-18 2018-11-13 Eaton Intelligent Power Limited Electrical switching apparatus and debris barrier therefor
JP6879173B2 (ja) * 2017-11-10 2021-06-02 三菱電機株式会社 開閉装置
US10636607B2 (en) * 2017-12-27 2020-04-28 Eaton Intelligent Power Limited High voltage compact fused disconnect switch device with bi-directional magnetic arc deflection assembly
DE102018204104A1 (de) * 2018-03-16 2019-09-19 Ellenberger & Poensgen Gmbh Schalteinheit zur Trennung eines Stromkreises und Schutzschalter
GB201820592D0 (en) * 2018-12-18 2019-01-30 Eaton Intelligent Power Ltd Switching device for guiding and switching of load currents
US10510506B1 (en) * 2019-01-31 2019-12-17 Carling Technologies, Inc. Narrow profile circuit breaker with arc interruption
DE102020104258B4 (de) 2020-02-18 2022-09-29 Schaltbau Gmbh Schaltgerät mit zumindest zwei miteinander kommunizierenden Löschbereichen
KR102542180B1 (ko) * 2022-03-30 2023-06-14 오성기전 주식회사 직류 차단기의 아크 소호장치

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE967621C (de) 1953-08-12 1957-11-28 Siemens Ag In beiden Stromrichtungen wirksame Dauermagnetblasanordnung fuer Lichtbogenkammern von Gleichstromschaltgeraeten
DE1007409B (de) 1954-03-22 1957-05-02 Siemens Ag Lichtbogenloeschkammer
DE1140997B (de) 1959-08-07 1962-12-13 Continental Elektro Ind Ag Lichtbogenloeschvorrichtung fuer Wechsel- und Gleichstromschaltgeraete
DE1246851B (de) 1962-12-06 1967-08-10 Stotz Kontakt Gmbh Lichtbogenloeschvorrichtung mit Permanentmagnet
CH632867A5 (en) * 1978-11-15 1982-10-29 Bbc Brown Boveri & Cie Device for influencing the arc development in a DC circuit breaker
IT1129691B (it) 1980-01-31 1986-06-11 Elettromeccanica Spa Cge Comp Complesso di estinzione rapida dell'arco elettrico in dispositivi di interruzione come interruttori elettrici
US4743720A (en) 1985-11-25 1988-05-10 Matsushita Electric Works, Ltd. Current limiting circuit interrupter
US5004874A (en) * 1989-11-13 1991-04-02 Eaton Corporation Direct current switching apparatus
US5130504A (en) 1990-08-29 1992-07-14 Eaton Corporation Bi-directional direct current switching apparatus having bifurcated arc runners extending into separate arc extinguishing chambers
US6809282B2 (en) * 2002-09-12 2004-10-26 Carling Technologies, Inc. D.C. circuit breaker with magnets for reducing contact arcing
DE202005007878U1 (de) 2005-05-19 2006-09-28 Schaltbau Gmbh Löschkammer
US7839243B1 (en) 2007-04-11 2010-11-23 Siemens Industry, Inc. Devices, systems, and methods for dissipating energy from an arc
FR2916571B1 (fr) 2007-05-22 2009-09-11 Schneider Electric Ind Sas Chambre de coupure et disjoncteur equipe d'une telle chambre de coupure
DE102007025537A1 (de) 2007-05-31 2008-12-04 Abb Ag Elektrisches Installationsschaltgerät mit einer Lichtbogenblaseinrichtung
JP5093015B2 (ja) * 2008-09-16 2012-12-05 株式会社デンソー 電磁継電器
US8222983B2 (en) * 2010-12-08 2012-07-17 Eaton Corporation Single direct current arc chamber, and bi-directional direct current electrical switching apparatus employing the same
JP2012199000A (ja) * 2011-03-18 2012-10-18 Fuji Electric Fa Components & Systems Co Ltd 多極回路遮断器

Also Published As

Publication number Publication date
IN2014DN10811A (ja) 2015-05-22
MX2015003013A (es) 2015-06-02
WO2014039162A1 (en) 2014-03-13
EP2893543A1 (en) 2015-07-15
US8847096B2 (en) 2014-09-30
BR112014032995A2 (pt) 2017-06-27
US20140061160A1 (en) 2014-03-06
CA2877010C (en) 2020-01-28
JP2015531975A (ja) 2015-11-05
EP2893543B1 (en) 2016-08-24
CN104603897A (zh) 2015-05-06
CN104603897B (zh) 2017-11-10
CA2877010A1 (en) 2014-03-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6253651B2 (ja) 単一の直流アークシュート及びこれを利用する双方向の直流電気スイッチング装置
US8222983B2 (en) Single direct current arc chamber, and bi-directional direct current electrical switching apparatus employing the same
JP6444103B2 (ja) 強磁性側面部材上の小型永久磁石と一群のアーク分離板とを備えた双方向直流電気スイッチング装置
EP3149755B1 (en) Electrical switching apparatus, and arc chute assembly and barrier member therefor
US7812276B2 (en) Electrical switching apparatus, and arc chute and arc member therefor
CN101517681B (zh) 电弧板、电弧隔板组件及使用该组件的电开关装置
JP2013242977A (ja) 開閉器
RU2008100602A (ru) Электромеханический размыкатель цепи и способ размыкания тока
US9653237B1 (en) Electrical switching apparatus and slot motor therefor
CA2894556C (en) Arc chamber for bi-directional dc
RU2726162C1 (ru) Коммутационное устройство с улучшенным гашением электрической дуги, осуществляемым с использованием постоянных магнитов
RU2371800C2 (ru) Дугогасительная камера
RU214912U1 (ru) Магнитный контактор
CN103578819A (zh) 具有用于使电弧消弧的消弧区段的电流开关

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160509

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170621

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170829

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171101

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171128

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6253651

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250