JP6342090B2 - 真空バルブ - Google Patents

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Description

この発明は、例えば真空遮断器に用いられる真空バルブに関するものである。
図9は従来の真空バルブにおける接点部を拡大した断面図である。この接点1は真空容器内に配置されており、中心部から周縁部にわたって方向が滑らかに変化する渦巻き状の複数の溝が形成されている。この図において、接点1の裏面に補強板5及びスペーサー8が配置されており、電極棒6はこの補強板5及びスペーサー8を介して接点1と接合されている。
このような風車形の接点1は事故電流遮断時に風車形状に加工された接点1に沿って電流が流れることにより半径方向に磁界を発生させ、接点1間に発生した事故電流による集中アークをこの磁界により円周方向へ駆動させてやることにより、アークが接点1の一定の場所に留まることを防ぎ、遮断性能を向上させている。前記補強板5は事故電流遮断時に接点1間で発生した金属蒸気等が接点1の裏側に飛散し、セラミックス内面に付着し、耐電圧性能が低下することを防いでいる。
また、通常、接点閉極状態は接点1間に接圧力が掛かっており、さらに接点閉極動作時には接点1が衝突した瞬間に一時的にこの接圧力を超える力が発生し、接点1に多大な応力が発生し、接点1が変形する可能性がある。補強板5には接点1と接触して接点裏側に配置することにより、接点1が変形しないよう補強する役割も兼ね備えている。
補強板5の材料は通常ステンレスなどの接点1よりも強度が強く、抵抗が高いものが使用されるが、接点1と補強板5の抵抗の比率分は補強板5に電流が分流される。補強板5には風車の溝が施されていないため、補強板5に流れる電流からは磁界が発生せず、補強板5に流れる電流分だけ接点1から発生する磁界が弱くなり、遮断性能を低下させる要因となっていた。
例えば、米国特許US8,039,771号公報のように接点と接点裏の補強板を接触させない構造とすれば、補強板に流れる電流はなくなり、接点から発生する磁界は大きくなるが、接点の補強としての機能もなくなり、接点が変形する可能性が高くなる。
特に高い接圧で使用される接点や特許第3812711号公報のように接点の中央部の窪みが大きく、周縁部で接触するような形状の場合は接点の変形が大きくなりこのような構造は採用が難しいという問題があった。
米国特許US8,039,771号公報 特許第3812711号公報
上述した従来の真空バルブは、補強板が接点の裏面に配置されており、接点を補強するために接点の全面に接触しているため事故電流遮断時の電流が接点だけではなく、補強板にも流れて、接点に流れる電流による磁界を下げてしまい、遮断性能が低下するという問題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、遮断性能を向上させることを目的としており、さらに接点の補強も可能な真空バルブを提供することを目的とするものである。
この発明に係わる真空バルブは、真空容器内に接離可能に配置され、互いに接離する接触部を有するとともに中心部から周縁部にわたって円弧状の溝が複数形成された固定側接点および可動側接点と、前記固定側接点に接続された固定側電極棒と、前記可動側接点に接続された可動側電極棒と、前記固定側電極棒と前記固定側接点との間に配置され、周縁部は前記固定側接点の裏面と離間して配置される段部を有する固定側補強板と、前記可動側電極棒と前記可動側接点との間に配置され、周縁部は前記可動側接点の裏面と離間して配置される段部を有する可動側補強板とを備え、前記固定側補強板の前記段部または前記可動側補強板の前記段部は、前記固定側電極棒と前記固定側接点または前記可動側電極棒と前記可動側接点との間に周縁部に段部が形成されたスペーサーを配置し、前記スペーサーの前記段部に前記固定側補強板または前記可動側補強板を装着することにより、前記固定側接点または前記可動側接点の裏面と離間して配置されたものである。
また、この発明に係わる真空バルブは、真空容器内に接離可能に配置され、互いに接離する接触部を有するとともに中心部から周縁部にわたって円弧状の溝が複数形成された固定側接点および可動側接点と、前記固定側接点に接続された固定側電極棒と、前記可動側接点に接続された可動側電極棒と、前記固定側接点の裏面側中央部分に設けられ、周縁部と段差を形成する固定側突出部と、前記可動側接点の裏面側中央部分に設けられ、周縁部と段差を形成する可動側突出部と、前記固定側電極棒と前記固定側接点との間に配置され、中央部分は前記固定側突出部に接触し、周縁部は前記固定側接点の裏面と離間して配置される固定側補強板と、前記可動側電極棒と前記可動側接点との間に配置され、中央部分は前記可動側突出部に接触し、周縁部は前記可動側接点の裏面と離間して配置される可動側補強板と、前記固定側電極棒と前記固定側補強板との間に装着した固定側スペーサーと、前記可動側電極棒と前記可動側補強板との間に装着した可動側スペーサーとを備えたものである。
この発明に係わる真空バルブによれば、固定側電極棒と固定側接点との間に配置され、周縁部は固定側接点の裏面と離間して配置される段部を有する補強板と、可動側電極棒と可動側接点との間に配置され、周縁部は可動側接点の裏面と離間して配置される段部を有する補強板とを備えたことにより、補強板の段部は固定側接点および可動側接点と接触しないので、接点部の強度を保ったまま真空バルブの遮断性能を向上することができる真空バルブを得ることができる。
この発明の実施の形態1に係わる真空バルブを示す断面図である。 この発明の実施の形態1に係わる真空バルブにおける接点部を示す断面図である。 この発明の実施の形態1に係わる真空バルブを示す図1のIII−III線における断面図である。 この発明の実施の形態1に係わる真空バルブにおける接点部に掛かるモーメントの比較を示す断面図である。 この発明の実施の形態2に係わる真空バルブにおける接点部を示す断面図である。 この発明の実施の形態3に係わる真空バルブにおける接点部を示す断面図である。 この発明の実施の形態4に係わる真空バルブにおける接点部を示す断面図である。 この発明の実施の形態5に係わる真空バルブにおける接点部を示す断面図である。 従来の真空バルブにおける接点部を示す断面図である。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1を図1から図4に基づいて説明するが、各図において、同一、または相当部材、部位については同一符号を付して説明する。図1はこの発明の実施の形態1に係わる真空バルブを示す断面図である。図2はこの発明の実施の形態1に係わる真空バルブにおける接点部を示す断面図である。図3はこの発明の実施の形態1に係わる真空バルブを示す図1のIII−III線における断面図である。図4はこの発明の実施の形態1に係わる真空バルブにおける接点部に掛かるモーメントの比較を示す断面図である。
これら各図において、10は真空バルブの真空容器で、例えばセラミックス材で形成されている。11は真空容器10の固定側に装着された固定側フランジ、12は真空容器10の可動側に装着されて可動側フランジ、13は固定側フランジ11に支持され真空容器10内に配置された固定側電極棒、14は可動側フランジ12を挿通可能に貫通して真空容器10内に配置され、固定側電極棒13と同軸上に配置された可動側電極棒、15は可動側電極棒14と固定側フランジ11に結合された薄い金属で出来た蛇腹状のベローズであり、真空バルブの真空容器10の内部を真空に保ったまま可動側電極棒14が可動することを可能にしている。
16は固定側電極棒13の先端に装着され接触部16aを有する固定側接点、17は可動側電極棒14の先端に装着され、固定側接点16と接離する図示はしないが接触部16aと接触する接触部を有する可動側接点である。固定側接点16の接触部16a側の中心部に凹形状の風車部16bが形成され、風車部16bから周縁部に向かって円弧状の溝16cが形成されている。いわゆる風車型の固定側電極が構成される。
また、可動側接点17においても、固定側接点16と同様に、可動側接点17の接触部17a側の中心部に凹形状の風車部17bが形成され、風車部17bから周縁部に向かって円弧状の溝17cが形成されている。いわゆる風車型の可動側電極が構成される。
18は固定側電極棒13と固定側接点16との間に配置されたスペーサー、19はスペーサー18と固定側接点16との間に配置された補強板であり、補強板19の周縁部は固定側接点16の裏面16dと離間した段部19aを有する構成である。すなわち、補強板19の中央部分の肉厚を厚くし、補強板19の段部19aは中央部分の肉厚よりも薄くしかつ段部19aは固定側接点16の裏面16dと離間して配置した構成である。
20は可動側電極棒14と可動側接点17との間に配置されたスペーサー、21はスペーサー20と可動側接点17との間に配置された補強板であり、補強板21の周縁部は可動側接点17の裏面17dと離間した段部21aを有する構成である。すなわち、補強板21の中央部分の肉厚を厚くし、補強板21の段部21aは中央部分の肉厚よりも薄くしかつ段部21aは可動側接点17の裏面17dと離間して配置した構成である。
なお、22は真空容器10の内部に装着され、固定側接点16から可動側接点17に亘って配置されたシールドであり、固定側接点16と可動側接点17間に点弧されたアークから拡散する金属蒸気が真空容器10の内壁に付着するのを防止する。
通電時は可動側接点17が図示しない遮断器の操作機構により閉極され、図示しない接圧ばねにより加圧されており、事故電流が発生した場合に、可動側電極棒14を操作機構により開極位置まで動かし、大電流を遮断する。固定側接点16と可動側接点17とが乖離した後は固定側接点16と可動側接点17間にアークが発生するが、このアークは電流が約10kAを超えると一か所に集中し、集中アークAとなる。
このとき、固定側接点16と可動側接点17には風車形状の溝16c,17cが形成されており、電流が風車の形状に沿って流れることにより磁界Gを発生させ、集中アークAをこの磁界Gと電流Iによるアーク駆動力Kで一か所に留まることなく回転移動させることで固定側接点16と可動側接点17の局所過熱を抑えて遮断性能を向上させている。
例えば、固定側接点16側について述べるが、図3に示すように、補強板19の固定側接点16の周縁部の裏面16dと離間する厚みが薄い段部19aが設けられており、補強板19の固定側接点16と接触している部分の径D3は固定側接点16の周縁部の厚肉部内径D1よりも大きく設定してある。すなわち、補強板19の中央部分の肉厚を厚くし、補強板19の段部19aは中央部分の肉厚よりも薄くしかつ段部19aは固定側接点16の裏面16dと離間して配置した構成である。そして、固定側接点16の材料は例えば銅とクロムの複合材料で、補強板19は例えばステンレスで構成される。
例えば図4に示すように、補強板19の固定側接点16と接触している部分の径D3が固定側接点16の周縁部の厚肉部内径D1よりも小さい場合は、固定側接点16の接圧力又は接点閉極時の衝撃により固定側接点16の周縁部の厚肉部に軸方向の力Fが加わるが、この厚肉部の裏面には支えがなく、固定側接点16の薄肉部裏の補強板19の固定側接点16と接触している部分の径D3部にて支えられる。
このとき、固定側接点16の接点薄肉部Lには図4に記載の方向にL=(D1−D3)/2の長さに応じたモーメントMが発生する。接点閉極時にはこのモーメントMにより強度の低い固定側接点16の薄肉部に多大な応力が発生し、多数回の開閉動作により固定側接点16の変形や損傷が発生する可能性が大きくなる。
しかし、この実施の形態1においては、補強板19の固定側接点16と接触している部分の径D3を固定側接点16の周縁部の厚肉部内径D1よりも大きくすることにより、固定側接点16の薄肉部の裏側を支えることが可能となり、固定側接点16の薄肉部に掛かるモーメントは極小さくなり、固定側接点16の変形や損傷を防ぐことが可能となる。
また、風車接点においては対向する風車形状に沿って電流Iが流れることにより半径方向に磁界Gが発生し、集中アークAと磁界Gにより、図3に示すように、アーク駆動力Kが発生し、集中アークAが固定側接点16の円周に沿って駆動されるが、この風車形状に流れる電流Iに比例して磁界Gの強度が強くなり、アーク駆動力Kも大きくなる傾向がある。
図9に示す従来の構造においては、接点1の裏面の全面に補強板5が接触しており、補強板5に電流が分流される。補強板5には風車形状の溝が形成されていないため、補強板5に分流された電流は風車形状には流れないため磁界を発生できない。また補強板5に流れる電流分だけ接点風車形状に流れる電流も低下するため、発生する磁界が低下していた。
この実施の形態1による真空バルブにおいては、図2および図3に示すように、補強板19の固定側接点16と接触している部分の径D3より外径側の領域において、補強板19の段部19aは固定側接点16とは接触していないため、電流はすべて固定側接点16に流れる。また、従来補強板に溝が切っていないため電流が流れていた図3に示す補強板19の段部19aのハッチング部分に電流が流れないため、固定側接点16の磁界強度が従来よりも約2割向上しており、遮断性能が約1割向上した。
固定側接点16の直径D1の内側部分については固定側接点16と補強板19が接触しており、補強板19内に電流が分流され風車の形状に沿って流れる電流が減少し、磁界が低下するが、アークは発孤後直ぐに電磁力により周縁部に移動し、周縁部を回転し始めるため遮断性能への影響は少ない。特に特許第3812711号のような接触部が周縁部に位置している形状についてはアークの発生がこの周縁部の接触部に限られるため、直径D1内の部分の磁界が遮断性能に与える影響は微小である。
補強板19の固定側接点16と接触している部分の径D3は大きくすると固定側接点16の補強としての効果は大きくなるが、同時に補強板19に流れる電流が増えることにより磁界は低下していく傾向があり、固定側接点16の外周径D2に達すると従来の構造と磁界強度が同じになる。
よって、補強板19の固定側接点16と接触している部分の径D3は固定側接点16の外周径D2よりも小さくする必要がある。好ましくは、D1<D3<(D1+D2)/2の範囲が磁界強度を向上させる効果が大きく有効である。また、固定側接点16と補強板19を接触させないためには段差が0.5mm以上あることが好ましい。
大電流遮断時にはアークにより固定側接点16と可動側接点17間から発生する金属蒸気が風車型の固定側接点16の溝16cを通って軸方向に飛散し、真空バルブ内のセラミックス材で形成された真空容器10内側等に飛散して耐電圧性能が低下するが、補強板19により固定側接点16の溝16cから飛散した金属蒸気を遮蔽し、耐電圧性能の低下を防ぐという役割がある。
この補強板19の外径D4が大きい方が遮蔽効果は大きくなるが、固定側接点16の外周径D2よりも大きくなると、補強板19の先端の電界強度が高くなり、耐電圧性能が低下してしまうため固定側接点16の外周径D2よりも小さくすることが望ましい。
補強板19と固定側接点16は一般的にろう付け等の方法により接合されるが、ろう付け時の温度が高すぎると補強板19と固定側接点16間のろう材が接点表面近くまで這い上がってくることがあるが、ろう材が接点表面近傍にあると大電流遮断時のアークによりろう材が溶融し、遮断性能を低下させる可能性があるためろう付け温度の管理が重要となる。
この実施の形態1による形状においては、固定側接点16の裏面16dにおいて固定側接点16と補強板19がろう付けされる面積が少なく、ろう材量を少なくすることが可能となり、ろう付け温度が高い場合でもよりろう材が接点表面近傍に這い上がりにくくすることが可能となり、ろう付け時の温度管理が容易になり、より信頼性の高い真空バルブが容易に製作できるという効果も得られる。
上述した図2および図3においては、固定側電極棒13、固定側接点16、補強板19について述べたが、図示しないが、可動側電極棒14、可動側接点17、補強板21についても同様の構成となっており、同様の効果を奏する。
実施の形態2.
この発明の実施の形態2を図5に基づいて説明する。図5はこの発明の実施の形態2に係わる真空バルブにおける接点部を示す断面図である。
この発明の実施の形態2における図5に示す形状においては、補強板23の形状が薄板を曲げた形状となっている。すなわち、薄板状の補強板23の中央部分を例えばプレス加工にて凹形状部として固定側接点16と接触している部分とすることにより、補強板23の周縁部が固定側接点16の裏面16dと離間した段部23aを構成することができ、上述した実施の形態1と実質的に同等の形状に構成することができる。このような形状においても、上述した実施の形態1の効果と同様の効果が得られ、さらに補強板23をプレス加工にて製作できるため、より安価に製作できるという効果が得られる。
実施の形態3.
この発明の実施の形態3を図6に基づいて説明する。図6はこの発明の実施の形態3に係わる真空バルブを示す断面図である。
この発明の実施の形態3における図6に示す形状においては、固定側電極棒13と固定側接点16との間にその固定側接点16側の周縁部に段部18aが形成されたスペーサー18を配置し、スペーサー18の段部18aに固定側補強板24を装着することにより、固定側補強板24の周縁部に固定側接点16の裏面16dと離間した段部24aを構成することができ、上述した各実施の形態と同様の効果を奏する。
なお、スペーサー18と固定側補強板24を一体構造体とすればさらに部品点数を減らすことができ、より安価に製作できるという効果が得られる。
実施の形態4.
この発明の実施の形態4を図7に基づいて説明する。図7はこの発明の実施の形態4に係わる真空バルブにおける接点部を示す断面図である。
この実施の形態4における図7に示す固定側補強板25の形状はステンレス薄板を折り曲げた形状となっており、固定側補強板25の周縁部は固定側接点16の裏面16dと離間した段部25aを構成するとともにスペーサー26と一体化した構造となっている。スペーサー26には固定側補強板25を支える役割があるが、固定側補強板25を軸方向に曲げて、固定側電極棒13の径とのはめ合せにより位置決め機能を持たせている。
これにより、固定側補強板25はプレス加工にて製作が可能となり、部品点数削減と低コスト化を同時に図ることができる。また、上述した実施の形態1における遮断性能向上及び固定側接点16の補強についての効果も同様に得られる。
実施の形態5.
この発明の実施の形態5を図8に基づいて説明する。図8はこの発明の実施の形態5に係わる真空バルブにおける接点部を示す断面図である。
この発明の実施の形態5における図8の形状においては、固定側接点16の裏面側中央部分に固定側突出部27を設け、固定側補強板28の中央部分は固定側接点16の固定側突出部27に接触し、周縁部は固定側接点16の裏面16dと離間して配置される段部28aを有した構成である。
固定側補強板28には板状であり、段差は設けられておらず、平坦なワッシャー状の形状となっている。この実施の形態5においては、固定側接点16の裏面側中央部分に固定側突出部27を設けて段差を設けており、この固定側突出部27が固定側補強板28と接触している部分径D3となり、上述した実施の形態1における遮断性能の向上と固定側接点16の補強についての効果も同様に得られる。
この発明の実施の形態5によれば、固定側補強板28の形状は単純になり、プレス加工等により安価に製作することが可能となる。固定側接点16の裏面側中央部分に固定側突出部27を設けて段差をつけることが必要となるが、固定側接点16は元々機械加工で製作することが一般的であるため段差を追加することによるコストアップは小さく、全体として安価に製作できるというメリットがある。
また、この図8におけるスペーサー18と固定側補強板28を一体化した構造とすることも部品点数の削減が可能であり有効な手段となり、上述した各実施の形態と同様の効果が得られる。
上述した実施の形態2から実施の形態5においては、固定側接点16側を主体に述べたが、図示はしていないが、可動側接点17側についても、同様に適用することができ、同様の効果を奏する。
なお、この発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
この発明は、接点部の強度を保ったまま真空バルブの遮断性能を向上することができる真空バルブの実現に好適である。
10 真空容器、13 固定側電極棒、14 可動側電極棒、16 固定側接点、16a 接触部、16c 溝、16d 裏面、17 可動側接点、17a 接触部、17c 溝、17d 裏面、18 スペーサー、19 固定側補強板、19a 段部、20 スペーサー、21 可動側補強板、21a 段部、23 固定側補強板、23a 段部、24 固定側補強板、24a 段部、25 固定側補強板、25a 段部、26スペーサー、27 固定側突出部、28 固定側補強板、28a 段部

Claims (8)

  1. 真空容器内に接離可能に配置され、互いに接離する接触部を有するとともに中心部から周縁部にわたって円弧状の溝が複数形成された固定側接点および可動側接点と、前記固定側接点に接続された固定側電極棒と、前記可動側接点に接続された可動側電極棒と、前記固定側電極棒と前記固定側接点との間に配置され、周縁部は前記固定側接点の裏面と離間して配置される段部を有する固定側補強板と、前記可動側電極棒と前記可動側接点との間に配置され、周縁部は前記可動側接点の裏面と離間して配置される段部を有する可動側補強板とを備え、前記固定側補強板の前記段部または前記可動側補強板の前記段部は、前記固定側電極棒と前記固定側接点または前記可動側電極棒と前記可動側接点との間に周縁部に段部が形成されたスペーサーを配置し、前記スペーサーの前記段部に前記固定側補強板または前記可動側補強板を装着することにより、前記固定側接点または前記可動側接点の裏面と離間して配置されたことを特徴とする真空バルブ。
  2. 前記固定側補強板と前記スペーサーまたは前記可動側補強板と前記スペーサーは、一体構造体として構成されたことを特徴とする請求項1に記載の真空バルブ。
  3. 前記固定側補強板の前記固定側接点と接触している部分または前記可動側補強板の前記可動側接点と接触している部分の径D3、前記固定側接点または前記可動側接点の径D2、前記固定側接点または前記可動側接点の周縁部の厚肉部内径D1とした場合に、D1<D3<D2であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の真空バルブ。
  4. 前記固定側補強板の前記段部と前記固定側接点または前記可動側補強板の前記段部と前記可動側接点との隙間が0.5mm以上あることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の真空バルブ。
  5. 前記固定側補強板または前記可動側補強板はステンレス材で形成されたことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の真空バルブ。
  6. 前記固定側接点または前記可動側接点はCrを20から60重量%含むCu−Cr系材料にて形成されたことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の真空バルブ。
  7. 真空容器内に接離可能に配置され、互いに接離する接触部を有するとともに中心部から周縁部にわたって円弧状の溝が複数形成された固定側接点および可動側接点と、前記固定側接点に接続された固定側電極棒と、前記可動側接点に接続された可動側電極棒と、前記固定側接点の裏面側中央部分に設けられ、周縁部と段差を形成する固定側突出部と、前記可動側接点の裏面側中央部分に設けられ、周縁部と段差を形成する可動側突出部と、前記固定側電極棒と前記固定側接点との間に配置され、中央部分は前記固定側突出部に接触し、周縁部は前記固定側接点の裏面と離間して配置される固定側補強板と、前記可動側電極棒と前記可動側接点との間に配置され、中央部分は前記可動側突出部に接触し、周縁部は前記可動側接点の裏面と離間して配置される可動側補強板と、前記固定側電極棒と前記固定側補強板との間に装着した固定側スペーサーと、前記可動側電極棒と前記可動側補強板との間に装着した可動側スペーサーとを備えたことを特徴とする真空バルブ。
  8. 前記固定側補強板と前記固定側スペーサーまたは前記可動側補強板と前記可動側スペーサーは、一つの構造体として構成されたことを特徴とする請求項7に記載の真空バルブ。
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