JP2012119254A - 真空バルブ - Google Patents

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Abstract

【課題】電極の小径化に対してアークの駆動に必要な磁界強度を得る。
【解決手段】対をなす電極11,12が真空容器内に接離可能に支持され、前記電極11,12を流れる電流による磁界が前記電極間に発生するアークを駆動するように円周方向に伸びた腕13が前記電極11,12に形成された真空バルブにおいて、前記電極11,12の相手方電極との対向面と反対側の面側に流れる電流を制限して前記電極の腕部を流れる電流を前記対向面側に偏らせる電流制限構造11cを前記対向面と反対側に設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、電極を流れる電流によって発生する磁界によってアークを駆動するように構成された真空バルブに関するものである。
真空バルブは、一般にセラミックまたはガラスよりなる絶縁円筒の両端開口部を固定側端板及び可動側端板でそれぞれ密封し、気密な容器を構成している。固定側端板には固定側電極を接合した固定側電極棒が支持固定され、この固定側電極と対向するように可動側電極が配置され、これに可動側電極棒が接続される。この可動側電極棒と可動側端板とは蛇腹状のベローズを介して気密に接続し、真空バルブ内の真空を維持しつつ可動側電極及び可動側電極棒を動作させることが可能である。また、電流遮断時に電極間でアークが発生し、電極から金属蒸気が飛散するため、絶縁円筒内面に付着し、内沿面の絶縁性能を低下させる。この絶縁円筒内面の汚損抑制のためアークシールドが電極周囲に設けられている。
数十kAを越える大電流遮断を行う場合、遮断性能向上の手段の一つとしてスパイラル構造の電極がある。電極にスパイラル状の溝を設け、スパイラル羽根部分に電流が流れることで発生する磁場とアーク電流が作用することで電極外周を円周方向に回転させる駆動力が発生する。アークが回転することで電極表面の局部加熱が抑えられ、遮断性能が向上する。スパイラル羽根部分は細長い形状で強度が比較的弱く、開閉操作力の大きなものではスパイラル羽根部分の変形が発生し、遮断性能や耐電圧性能の低下を引き起こす。対策として円盤状の補強板やリング形状の補強リングを電極背面に固着させるが、一般に機械的強度が高く電気抵抗の大きな材料であるオーステナイト系ステンレスが使用され、電極背面にろう付けにより固定される。
特開2001−52576号公報(図1〜3及びその説明) 特開平1−105428号公報(第1図及びその説明)
従来のスパイラル電極構造の真空バルブでは、アークを回転させ、電極表面の局部過熱を抑制するために発生させる磁界強度に限界がある。よりいっそうの電極の小径化を実現するためには、小径化されたスパイラル電極で発生する磁界強度をより大きくしなければならない課題がある。
この発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、電極の小径化に対してアークの駆動に必要な磁界強度を得ることを可能にすることを目的とするものである。
この発明に係る真空バルブは、対をなす電極が真空容器内に接離可能に支持され、前記電極を流れる電流による磁界が前記電極間に発生するアークを駆動するように円周方向に伸びた腕が前記電極に形成された真空バルブにおいて、前記電極の相手方電極との対向面と反対側の面側に流れる電流を制限して前記電極の腕部を流れる電流を前記対向面側に偏らせる電流制限構造を前記対向面と反対側に設けたものである。
この発明は、対をなす電極が真空容器内に接離可能に支持され、前記電極を流れる電流による磁界が前記電極間に発生するアークを駆動するように円周方向に伸びた腕が前記電極に形成された真空バルブにおいて、前記電極の相手方電極との対向面と反対側の面側に流れる電流を制限して前記電極の腕部を流れる電流を前記対向面側に偏らせる電流制限構造を前記対向面と反対側に設けたので、電極の小径化に対してアークの駆動に必要な磁界強度を得ることができる効果がある。
この発明の実施の形態1を示す図で、真空バルブの構成の一例を示す断面図である。 この発明の実施の形態1を示す図で、(a)は固定側電極の上面図、(b)は固定側電極の断面図、(c)は固定側電極の下面図である。 この発明の実施の形態1を示す図で、(a)は固定側電極の上面斜視図、(b)は固定側電極の下面斜視図である。 この発明の実施の形態2を示す図で、(a)は固定側電極の上面図、(b)は固定側電極の断面図、(c)は固定側電極の下面図である。 この発明の実施の形態2を示す図で、(a)は固定側電極の上面斜視図、(b)は固定側電極の下面斜視図である。 この発明の実施の形態2を示す図で、(a)は固定側電極の他の変形例の上面図、(b)は固定側電極の他の変形例の断面図、(c)は固定側電極の他の変形例の下面図である。 この発明の実施の形態2を示す図で、(a)は固定側電極の他の変形例の上面斜視図、(b)は固定側電極の他の変形例の下面斜視図である。
実施の形態1.
以下この発明の実施の形態1を図1〜図3により説明する。図1は真空バルブの構成の一例を示す断面図、図2(a)は固定側電極の上面図、図2(b)は固定側電極の断面図、図2(c)は固定側電極の下面図、図3(a)は固定側電極の上面斜視図、図3(b)は固定側電極の下面斜視図である。
図において、1はアルミナセラミックス等からなる絶縁円筒で、2は絶縁円筒1の一方の端部開口部を覆う固定側端板、3は絶縁円筒1の他方の端部開口部を覆う可動側端板で、これら固定側及び可動側端板2、3はそれぞれ絶縁円筒1の端面にろう付けにより同軸上に取付けられている。4は固定側端板にろう付け接合された固定側電極棒、11は固定側電極棒にろう付け接合された固定側電極、12は固定側電極5に対向して配設された可動側電極、7は可動側電極12にろう付け接合した可動電極棒、6は例えば薄いステンレスで蛇腹状に製作され真空気密を保ちながら可動側電極棒5が移動可能なように配設されたベローズ、このベローズ6により固定側電極11と可動側電極12が真空気密を保持しつつ接離可能となっている。アークシールド7は、電流遮断時に電極間で発生するアークによる金属蒸気が絶縁円筒1の内面に付着する量を抑制するため、固定側電極11と可動側電極12の周囲を囲むように配設されている。
固定側電極11と可動側電極12の対向面の裏面には、それぞれ補強板15がろう付けにより接合され、それぞれ固定側電極棒3と可動側電極棒5にも接合されている。これは、遮断器に搭載され投入動作時にその衝撃で電極が大きく変形し破損することを防止している。
固定側電極11と可動側電極12は、数十kAを越える大電流遮断を行う有効な電極構造の一つとしてスパイラル電極であり、スパイラル溝11aによってスパイラル羽根13が形成されている。図2では4枚のスパイラル羽根13をもつスパイラル電極の例を示している。固定側電極11と可動側電極12は、対向面の中間位置の面に対して対称形であるので、固定側電極について説明する。固定側電極11は電極同士の対向面側中央部が円形に窪んだ形状となっており、この中央窪み部11bの径寸法をφB、深さをt1とする。さらに、電極同士の対向面の反対側面(以降は電極裏面と称す)にも中央に窪み部11cを設け、窪み部11cの径寸法をφC、深さをt2とする。11dは固定側電極11と可動側電極12との接触部であり、11eは補強板15とのろう付け固着部を示す。窪み部11bの径寸法φBは、遮断性能と必要な接触部11dの面積によって適宜決められる。窪み部11bの深さt1は、遮断性能の観点から6mm以内が望ましい。窪み部11bの深さt1を大きくするほど、アークとスパイラル羽根13を流れる電流との距離が離れるため、アークに作用する磁界強度が低下し、結果として駆動力が小さくなるためアークを電極外周部で円周方向に回転させる速度が低下し、遮断性能低下を引き起こす。
大電流遮断時、アークの発生しているスパイラル羽根13を流れる電流が磁界を発生させ、アークが駆動させることになるが、電極裏面側中央に窪み部11cを設けているため、スパイラル羽根13を流れる電流は電極対向面側に集中することになり、アークに作用する磁界強度は窪み部11cがない場合より大きくなる。アークは接触部11d上を回転し、局部過熱が抑制されるが、大電流遮断性能には他にその接触部の熱容量の影響がある。電流遮断に必要な熱容量を確保し、電極厚さを増やすことを抑えるため、窪み部11cの径φCは対向面側窪み部φB以下とすることが望ましい。電極裏側窪み部11cの深さt2は、定格電流値及び電極材料に依存する強度から適宜決められる値である。アークに作用する磁界強度向上のみを目的とするならば、できる限り窪み部径φCを大きく、深さt2を深くするべきであるが、実際は通電性能、機械的強度、経済性の観点から値を決めることになる。さらに、電極裏面側窪み部11cを設けたことから、固定側電極11と補強板15とのろう付け固着部11eの面積が減少し、補強板15を介してのスパイラル羽根13間の漏れ電流が減少する。この漏れ電流は、アークの存在するスパイラル羽根13を流れる電流の減少によるアークに作用する磁界強度低下、漏れ電流自身により発生する磁界によってアークを駆動させる磁界強度の低減が生じるため、漏れ電流減少はアークの駆動力に対して良い結果を生む。
固定側電極11(可動側電極12)の裏面側にスパイラル羽根13を流れる電流分布を制御するための窪み部11cを設けることにより、電流がより電極対向面側に流れ、アークの駆動に作用する磁界強度が大きくなる。さらに、固定側電極11(可動側電極12)の裏面には補強板15がろう付け固定されるため、スパイラル羽根13間には補強板15を介して漏れ電流が流れ、アークの駆動のための磁界強度を低下させるが、この窪み部11cによって漏れ電流低減がなされ、アークの駆動に作用する磁界強度が大きくなる。よって、アークの駆動開始時間が短く、さらに回転速度を速めて電極表面の局部過熱を抑制し大電流遮断性能を向上させた真空バルブを提供できる。また、電極を小径化した場合は一般にアークを駆動させる磁界強度が低下することにより遮断性能が低下するが、この電流分布制御手段によって大電流遮断に必要な磁界強度が得られるようになるため、小形化した真空バルブを提供できる。
実施の形態2.
以下この発明の実施の形態2を図4〜図7により説明する。図4(a)は固定側電極の上面図、図4(b)は固定側電極の断面図、図4(c)は固定側電極の下面図、図5(a)は固定側電極の上面斜視図、図5(b)は固定側電極の下面斜視図、図6(a)は固定側電極の他の変形例の上面図、図6(b)は固定側電極の他の変形例の断面図、図6(c)は固定側電極の他の変形例の下面図、図7(a)は固定側電極の他の変形例の上面斜視図、図7(b)は固定側電極の他の変形例の下面斜視図である。
真空バルブの構成は、前述の実施例1と同一または相当品であり、また固定側電極と可動側電極は対称形であるので、固定側電極のみについて説明する。
図4及び図5の固定側電極11はスパイラル溝11aによってスパイラル羽根13が形成され、4枚のスパイラル羽根13をもつスパイラル電極の例を示している。固定側電極11は電極同士の対向面側中央部が円形に窪んだ形状の中央窪み部11bがあり、スパイラル溝11aは電極対向面側から電極裏面に向かい3段階で溝幅が大きくなっている例を示している(溝幅W1<溝幅W2)。
また、図6及び図7に示すように、固定側電極11の溝11aの幅は一様(直線的または曲線的に)に大きくなっても良いし、何段階で溝幅が大きくなっても良い。この溝11aの形状は、製作の容易さ、通電容量(スパイラル羽根13の断面積・抵抗値)、機械的強度から適宜決めればよい。
大電流遮断時、アークの発生しているスパイラル羽根13を流れる電流が磁界を発生させ、アークを駆動させることになるが、スパイラル溝11aを電極対向面側から電極裏面へ向かい大きくしているため、スパイラル羽根13を流れる電流は電極対向面側により多く流れる分布になり、アークに作用する磁界強度はより大きくなる。スパイラル羽根13から隣のスパイラル羽根13へアークが移行する場合、スパイラル溝11aが小さいほど移行し易く局部過熱が小さくなる。しかし、単純にスパイラル溝11aの幅を小さくした場合、補強板15を介しての漏れ電流が大きくなり、アークに作用する磁界強度低下を招くとともに、大電流遮断を数回重ねるとスパイラル羽根13の熱的ダメージによりスパイラル溝11aが埋まり、スパイラル電極としての役目を果たさなくなる。電極径、遮断電流値により溝幅に変化がない最適なスパイラル溝があるが、電極裏面側に向かって溝幅を大きくすることによって、電極裏面と補強板の接合面積が小さくなること及びスパイラル羽根間の距離(補強板でつながっている長さ)が長くなることで抵抗が大きくなり補強板15を介しての漏れ電流も抑制され、アークに作用する磁界強度を大きくすることができる。
固定側電極11(可動側電極12)のスパイラル羽根13を流れる電流分布を制御するために、スパイラル溝13の溝幅を電極裏面に向かい大きくする形状としたことにより、電流がより電極対向面側に流れ、アークの駆動に作用する磁界強度が大きくなる。さらに、固定側電極11(可動側電極12)の裏面には補強板15がろう付け固定されるため、スパイラル羽根13間には補強板15を介して漏れ電流が流れ、アークの駆動のための磁界強度を低下させるが、スパイラル溝11aの裏面側の幅を大きくしたことによって漏れ電流低減がなされ、アークの駆動に作用する磁界強度が大きくなる。よって、アークの回転開始時間が短く、さらに回転速度を速めて電極表面の局部過熱を抑制し大電流遮断性能を向上させた真空バルブを提供できる。また、電極を小径化した場合は一般にアークを駆動させる磁界強度が低下することにより遮断性能が低下するが、この電流分布制御手段によって大電流遮断に必要な磁界強度が得られるようになるため、小形化した真空バルブを提供できる。
上述の実施の形態1および実施の形態2は以下の特徴点を有している。
特徴点1.対をなす電極が真空容器内に接離可能に支持され、前記電極を流れる電流による磁界が前記電極間に発生するアークを駆動するように円周方向に伸びた腕が前記電極に形成された真空バルブにおいて、前記電極の相手方電極との対向面と反対側の面側に流れる電流を制限して前記電極の腕部を流れる電流を前記対向面側に偏らせる電流制限構造を前記対向面と反対側に設けたことを特徴とする。
特徴点2.特徴点1において、前記電極の前記対向面側の中央部に窪み部があり、この窪み部の周りで対をなす電極が接離することを特徴とする。
特徴点3.特徴点1または特徴点2において、前記電流制限構造が、前記電極の前記対向面と反対側の面の中央部に設けられた窪み部であることを特徴とする。
特徴点4.特徴点3において、前記電極の前記対向面と反対側の面の中央部に設けられた窪み部の径が、前記電極の前記対向面側の中央部の窪み部の径より小さいことを特徴とする。
特徴点5.請求項1〜4の何れか一において、前記電極の円周方向に伸びた腕は、前記電極の中心部から前記電極の周縁部に向かって渦巻状に設けられた溝によって形成され、前記溝の形状が、前記電極の対向面側から前記反対面側に向かい溝幅が大きい形状であることを特徴とする。
特徴点6.一対の電極が真空容器内に接離可能に支持され、前記電極を流れる電流による磁界が前記電極間に発生するアークを駆動するように円周方向に伸びた腕を持つ電極が形成され、前記電極同士の対向面側中央部に窪み部があり、外周側で電極同士が接触する形状とするとともに、前記電極の対向面の反対側の面側に前記電極の腕部を流れる電流分布を制御する手段を設けたことを特徴とする。
特徴点7.特徴6において、電極同士の対向面の反対側の面の中央部に窪み部を設けることを特徴とする。
特徴点8.特徴点7において、電極同士の対向面の反対側面部分にある窪み部径寸法が、対向面側中央部にある窪み部径寸法以下であることを特徴とする。
特徴点9.特徴点6において、電極の円周方向に伸びた腕は、前記電極の中心部から周縁部に向かって渦巻状に設けた溝によって形成され、前記溝形状を前記電極の対向面側から反対面側に向かい溝幅を大きくすることを特徴とする。
特徴点10.スパイラル電極対向面の反対面側にスパイラル羽根を流れる電流分布を制御するための手段を設けることにより、スパイラル羽根を流れる電流分布により発生する磁界が従来よりアークの駆動に作用するようにすることで、電極の小径化に対してアークの駆動に必要な磁界強度を得ることが可能となり、小径化したスパイラル電極構造の真空バルブを提供できる。
特徴点11.電極の対向した面の反対面側にスパイラル羽根を流れる電流分布を制御するための手段を設けたものである。
特徴点12.電極の対向した面の反対面側中央に窪み部を設け、スパイラル羽根を流れる電流分布をより対向面側に電流が流れるように改善したものである。
特徴点13.電極の対向した面の反対面側中央に窪み部を設け、この窪み部径が電極対向面側の窪み部径より小さく、スパイラル羽根を流れる電流分布を改善するとともにアークが回転駆動する部分の熱容量は確保するようにしたものである。
特徴点14.電極に中心部から周縁部に向かって渦巻状の溝を設けてスパイラル羽根が形成され、この溝形状が電極対向面側から反対面側に向かい溝幅を大きくすることで、スパイラル羽根を流れる電流分布をより対向面側に電流が流れるように改善したものである。特徴点15.スパイラル電極の対向面の反対面側にスパイラル羽根を流れる電流分布を制御するための手段を設けることにより、電流がより電極対向面側に流れ、アークの駆動に作用する磁界強度が大きくなる。さらに、スパイラル電極の対向面の反対面には補強板がろう付け固定されるため、スパイラル羽根間には補強板を通して漏れ電流が流れ、アークの駆動のための磁界強度を低下させるが、この電流分布制御手段によって漏れ電流低減がなされ、アークの駆動に作用する磁界強度が大きくなる。よって、アークの駆動開始時間が短く、さらに回転速度を速めて電極表面の局部過熱を抑制し大電流遮断性能を向上させた真空バルブを提供できる。また、電極を小径化した場合は一般にアークを駆動させる磁界強度が低下することにより遮断性能が低下するが、この電流分布制御手段によって必要な磁界強度が得られるようになるため、小形化した真空バルブを提供できる。
なお、図1〜図7において、各図中、同一符合は同一または相当部分を示す。
1 絶縁円筒、
2 固定側端板、
3 可動側端板、
4 固定側電極棒、
5 可動側電極棒、
6 ベローズ、
7 アークシールド、
11 固定側電極、
11a スパイラル溝、
11b 対向面側窪み部、
11c 裏面側窪み部(電流制限構造)、
11d 接触部、
11e ろう付け固着部、
12 可動側電極、
13 スパイラル羽根(腕部)、
15 補強板。

Claims (5)

  1. 対をなす電極が真空容器内に接離可能に支持され、前記電極を流れる電流による磁界が前記電極間に発生するアークを駆動するように円周方向に伸びた腕が前記電極に形成された真空バルブにおいて、前記電極の相手方電極との対向面と反対側の面側に流れる電流を制限して前記電極の腕部を流れる電流を前記対向面側に偏らせる電流制限構造を前記対向面と反対側に設けたことを特徴とする真空バルブ。
  2. 前記電極の前記対向面側の中央部に窪み部があり、この窪み部の周りで対をなす電極が接離することを特徴とする請求項1に記載の真空バルブ。
  3. 前記電流制限構造が、前記電極の前記対向面と反対側の面の中央部に設けられた窪み部であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の真空バルブ。
  4. 前記電極の前記対向面と反対側の面の中央部に設けられた窪み部の径が、前記電極の前記対向面側の中央部の窪み部の径より小さいことを特徴とする請求項3に記載の真空バルブ。
  5. 前記電極の円周方向に伸びた腕は、前記電極の中心部から前記電極の周縁部に向かって渦巻状に設けられた溝によって形成され、前記溝の形状が、前記電極の対向面側から前記反対面側に向かい溝幅が大きい形状であることを特徴とする請求項1〜4の何れか一に記載の真空バルブ。
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