JP5342517B2 - 真空バルブ - Google Patents
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Description
図1は、この発明の実施の形態1に係る真空バルブを示す断面図である。図1において、真空バルブ100は絶縁筒1を備えており、絶縁筒1の両端に固定側端板2と可動側端板3がそれぞれ配置されている。絶縁筒1の内面にはアークシールド4が設けられ、このアークシールド4の両端部4a,4bの径は、中央部の径より小さく絞り込まれている。
図3において、コイルカバー19bは、接点6bとコイル部11bの間に挟み込んでロウ付け固定されている。このような構造とするとコイルカバー(SUS)はコイル(Cu)に比べて抵抗が大きいのでコイル部11bから接点6bへの通電を妨げる。そこで、各コイル部11bと接点6bとの接触部の一部のみを挟み込み部とし、残りは通電部22を設け抵抗を抑える構造とする。
コイルカバー19bを設けることで、B部が接点端部(C部)付近の等電位線を持ち上げるため、接点端部(C部)の電界も緩和する。このため接点の耐電圧性能を向上させる効果がある。
真空遮断器の耐電圧試験をクリアするためには、真空バルブのコンディショニング工程で耐電圧試験時より大きな電界を印加する必要がある。通常の設計では規定の開極状態よりさらに開極距離を開いて、A部とアークシールド4の端部4bとの距離を縮めることができない。真空バルブ単体でも、A部とアークシールド4の端部4bとの距離をあまり縮めることができない。このため、A部に最大電界があると、コンディショニング工程でアークシールド4の端部4bとの距離を縮めて大きな電界を印加することができない。無理に印加電圧を上げると接点間やセラミックなど他の部位で放電してしまいA部のコンディショニングにならない。
そこで、コイルカバー19bのB部あるいは側面部(AとBの間の部分)が最大電界部位となるようにするとよい。これは、コイルカバー、電極底部カバーの曲率やアークシールドとの距離を調節することで実現できる。この場合は、コンディショニングの際に開極距離を縮めて電圧を印加することで、B部とAとBの間の部分に耐電圧試験時の電界より十分高い電界を印加できる。
(1)コイルカバー19bと電極底部カバー18bのギャップ23が、開閉による衝撃やコイル部11bの縮みによって狭くなり通電しないように適当な距離を設ける必要がある。一方で、ギャップ23が大きすぎると等電位線がギャップ23に入り込み、カバー端部の電界が高くなる。そこで、ギャップ23は、0.3mm〜2.5mm程度の範囲としている。
本実施形態では、補強部材15bで電極棒5bの力を受ける構造としコイル部の変形を防止している。また、コントレート電極13bは穴(ロウ付け確認穴20b)が小さいので強度が高く、裏に補強体を設ける必要がない。
次に、この発明の実施の形態2に係る真空バルブについて説明する。図4は、実施の形態2に係る真空バルブの可動側電極部分の近傍を示す断面図である。なお、固定側電極部分については、可動側電極部分と同様であり、図示説明を省略する。
図4において、実施の形態2に係る真空バルブ200は、電極底部カバー18bの先端とコイルカバー19bの先端の両方、または一方にリング40を取り付ける。リング40の取り付けは、溶接、ロウ付けなどで行う。リング40の位置決めのために、リング40または電極底部カバー18bあるいはコイルカバー19bの先端部に嵌め合わせ部が設けられている。例えば、リング40を電極底部カバー18bの先端だけに取り付けた場合でも、リング40の径を調整することによってコイルカバー18bの先端の電界も緩和されるので、ギャップ23を大きく取ることができる。なお、その他の構成については、実施の形態1と同様であり、同一符号を付して説明を省略する。
次に、この発明の実施の形態3に係る真空バルブについて説明する。図5は、実施の形態3に係る真空バルブの可動側電極部分の近傍を示す断面図である。なお、固定側電極部分については、可動側電極部分と同様であり、図示説明を省略する。
図5において、実施の形態2に係る真空バルブ300は、電極底部カバー50を円板形状とし、その先端部となる外周円部に、厚み方向に円弧を有する円弧状部を形成する。なお、その他の構成については、実施の形態1と同様であり、同一符号を付して説明を省略する。
次に、この発明の実施の形態4に係る真空バルブについて説明する。図6は、実施の形態4に係る真空バルブの可動側電極部分の近傍を示す断面図である。なお、固定側電極部分については、可動側電極部分と同様であり、図示説明を省略する。
図6において、実施の形態4に係る真空バルブ400は、電極底部カバー60を電極棒カバー17bと分離し、コイルカバー19bに取り付ける構造とする。コイルカバー19bに嵌め合わせ部を設け、電極底部カバー60を溶接、ロウ付けなどで取り付ける。電極底部カバー60の中央には穴をあけ、コントレート電極13bの底部や電極棒カバー17bと接触しないようにギャップ23を形成する。ギャップ23は、電極棒カバー17bの端部との距離が0.3mm以上とする。なお、その他の構成については、実施の形態1と同様であり、同一符号を付して説明を省略する。
次に、この発明の実施の形態5に係る真空バルブについて説明する。図7は、実施の形態5に係る真空バルブの可動側電極部分の近傍を示す断面図である。なお、固定側電極部分については、可動側電極部分と同様であり、図示説明を省略する。
図7において、実施の形態5に係る真空バルブ500は、コントレート電極13bを形成する底部12bと電極棒5bとを分離し、接合部70で両者を接合するもので、その他の構成については、実施の形態1と同様であり、同一符号を付して説明を省略する。
5a 固定側電極棒、5b 可動側電極棒、6a 固定側接点、6b 可動側接点
7 ブロック、8 ベローズ、9 ベローズカバー、10 ガイド
11a,11b コイル部、12a,12b 底部
13a,13b コントレート電極、14a,14b 裏板
15a,15b 補強部材、16a,16b カバー、17a,17b 電極棒カバー
18a,18b,50,60 電極底部カバー、19a,19b コイルカバー
20a,20b ロウ付け確認穴、21 スリット、22 通電部、23 ギャップ
24 保持部、25 アーク、40 リング、70 接合部
100,200,300,400,500 真空バルブ
Claims (16)
- 密封状態に保持された絶縁筒内に、上記絶縁筒の軸方向に対向して接離可能に配置された可動側接点および固定側接点と、上記両接点を包囲するように取り付けられたアークシールドと、上記可動側接点に固着された可動側電極棒をべローズを介して上記絶縁筒に取り付け、上記固定側接点に固着された固定側電極棒を上記絶縁筒に取り付けた真空バルブであって、
上記両接点の開離時に生じるアークと平行な縦磁界を発生する縦磁界電極のコイル部と上記可動側電極棒、および上記コイル部と上記固定側電極棒のそれぞれを覆う高耐圧材料で形成されたカバーを備え、
上記カバーは、上記コイル部の側面から底部に至る部位を覆うコイルカバーと、上記コイルカバーと所定のギャップを介して取り付けられ、上記コイル部の底部を覆う電極底部カバーを含み、
上記コイルカバーの一端を上記可動側接点と上記固定側接点のそれぞれと上記コイル部との間に固定すると共に、他端の内径を上記コイル部の外径より大きくしたことを特徴とする真空バルブ。 - 上記ギャップを介して対向する上記コイルカバーと上記電極底部カバーのそれぞれの端部を、糸面取り加工もしくはバリ取り加工すると共に、上記コイルカバーと上記電極底部カバーの上記対向端部が上記コイル部側に窪ませた形状であることを特徴とする請求項1に記載の真空バルブ。
- 上記カバーの表面の最大電界は、上記コイルカバーの上記ギャップ付近以外に位置することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の真空バルブ。
- 上記電極底部カバーと上記電極棒を覆うカバーを一体化して上記コイル部の底部に固定すると共に、上記固定部を除いて上記電極棒の表面と上記電極棒を覆うカバーとの間に隙間を設けたことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の真空バルブ。
- 上記電極棒を覆うカバーは、上記アークシールドの先端と対向する高電界部位より先まで上記電極棒を覆うものであることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の真空バルブ。
- 上記コイル部と上記電極棒とを銅管から一体に形成すると共に、上記電極棒を中空状に構成することを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の真空バルブ。
- 上記コイル部と上記電極棒とを嵌め合わせにより一体化すると共に、上記電極棒を中空状に構成することを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の真空バルブ。
- 上記コイル部の強度を補う補強部材を上記電極棒の中空部にロウ付け固定すると共に、上記接点の裏側に裏板を設け、上記コイル部の内部を密閉構造にすることを特徴とする請求項6又は7に記載の真空バルブ。
- 上記コイル部の底部と上記電極底部カバーとを貫通するロウ付け確認穴を形成したことを特徴とする請求項8に記載の真空バルブ。
- 上記ロウ付け確認穴は、上記電極棒に近い部位で、上記コイル部に縦磁界を発生させるスリットの略延長線上に形成したことを特徴とする請求項9に記載の真空バルブ。
- 上記ギャップを介して対向する上記コイルカバーの先端と上記電極底部カバーの先端の両方、または一方にリングを取り付けたことを特徴とする請求項1〜10の何れか一項に記載の真空バルブ。
- 上記電極底部カバーを円板形状とし、その外周円部に厚み方向に円弧を有する円弧状部を形成したことを特徴とする請求項1〜11の何れか一項に記載の真空バルブ。
- 密封状態に保持された絶縁筒内に、上記絶縁筒の軸方向に対向して接離可能に配置された可動側接点および固定側接点と、上記両接点を包囲するように取り付けられたアークシールドと、上記可動側接点に固着された可動側電極棒をべローズを介して上記絶縁筒に取り付け、上記固定側接点に固着された固定側電極棒を上記絶縁筒に取り付けた真空バルブであって、
上記両接点の開離時に生じるアークと平行な縦磁界を発生する縦磁界電極のコイル部と上記可動側電極棒、および上記コイル部と上記固定側電極棒のそれぞれを覆う高耐圧材料で形成されたカバーを備え、
上記カバーは、上記縦磁界電極のコイル部の側面を覆うコイルカバーと、上記コイルカバーに取り付けられ、上記コイル部の側面から底部に至る部位を覆う電極底部カバーと、上記電極底部カバーと所定のギャップを介して取り付けられ、上記電極棒を覆う電極棒カバーにより構成されることを特徴とする真空バルブ。 - 上記カバーの表面の最大電界は、上記コイルの側面に位置するように上記電極底部カバーの曲率を形成することを特徴とする請求項13に記載の真空バルブ。
- 上記コイル部と上記電極棒とを銅管から一体に形成すると共に、上記電極棒を中空状に構成することを特徴とする請求項13又は14に記載の真空バルブ。
- 上記コイル部の強度を補う補強部材を上記電極棒の中空部にロウ付け固定すると共に、上記接点の裏側に裏板を設け、上記コイル部の内部を密閉構造にすることを特徴とする請求項15に記載の真空バルブ。
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