JP3664899B2 - 真空開閉装置 - Google Patents
真空開閉装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3664899B2 JP3664899B2 JP33710798A JP33710798A JP3664899B2 JP 3664899 B2 JP3664899 B2 JP 3664899B2 JP 33710798 A JP33710798 A JP 33710798A JP 33710798 A JP33710798 A JP 33710798A JP 3664899 B2 JP3664899 B2 JP 3664899B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electrode
- movable
- disconnecting
- fixed
- open position
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01H—ELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
- H01H33/00—High-tension or heavy-current switches with arc-extinguishing or arc-preventing means
- H01H33/60—Switches wherein the means for extinguishing or preventing the arc do not include separate means for obtaining or increasing flow of arc-extinguishing fluid
- H01H33/66—Vacuum switches
- H01H33/666—Operating arrangements
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01H—ELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
- H01H33/00—High-tension or heavy-current switches with arc-extinguishing or arc-preventing means
- H01H33/02—Details
- H01H33/53—Cases; Reservoirs, tanks, piping or valves, for arc-extinguishing fluid; Accessories therefor, e.g. safety arrangements, pressure relief devices
- H01H33/56—Gas reservoirs
- H01H2033/566—Avoiding the use of SF6
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01H—ELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
- H01H33/00—High-tension or heavy-current switches with arc-extinguishing or arc-preventing means
- H01H33/60—Switches wherein the means for extinguishing or preventing the arc do not include separate means for obtaining or increasing flow of arc-extinguishing fluid
- H01H33/66—Vacuum switches
- H01H33/662—Housings or protective screens
- H01H33/66261—Specific screen details, e.g. mounting, materials, multiple screens or specific electrical field considerations
- H01H2033/66269—Details relating to the materials used for screens in vacuum switches
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01H—ELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
- H01H33/00—High-tension or heavy-current switches with arc-extinguishing or arc-preventing means
- H01H33/60—Switches wherein the means for extinguishing or preventing the arc do not include separate means for obtaining or increasing flow of arc-extinguishing fluid
- H01H33/66—Vacuum switches
- H01H33/662—Housings or protective screens
- H01H33/66261—Specific screen details, e.g. mounting, materials, multiple screens or specific electrical field considerations
- H01H2033/66276—Details relating to the mounting of screens in vacuum switches
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01H—ELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
- H01H33/00—High-tension or heavy-current switches with arc-extinguishing or arc-preventing means
- H01H33/60—Switches wherein the means for extinguishing or preventing the arc do not include separate means for obtaining or increasing flow of arc-extinguishing fluid
- H01H33/66—Vacuum switches
- H01H33/662—Housings or protective screens
- H01H33/66261—Specific screen details, e.g. mounting, materials, multiple screens or specific electrical field considerations
- H01H2033/66284—Details relating to the electrical field properties of screens in vacuum switches
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01H—ELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
- H01H33/00—High-tension or heavy-current switches with arc-extinguishing or arc-preventing means
- H01H33/60—Switches wherein the means for extinguishing or preventing the arc do not include separate means for obtaining or increasing flow of arc-extinguishing fluid
- H01H33/66—Vacuum switches
- H01H33/662—Housings or protective screens
- H01H33/66261—Specific screen details, e.g. mounting, materials, multiple screens or specific electrical field considerations
- H01H2033/66292—Details relating to the use of multiple screens in vacuum switches
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01H—ELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
- H01H31/00—Air-break switches for high tension without arc-extinguishing or arc-preventing means
- H01H31/003—Earthing switches
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01H—ELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
- H01H33/00—High-tension or heavy-current switches with arc-extinguishing or arc-preventing means
- H01H33/60—Switches wherein the means for extinguishing or preventing the arc do not include separate means for obtaining or increasing flow of arc-extinguishing fluid
- H01H33/66—Vacuum switches
- H01H33/662—Housings or protective screens
- H01H33/66261—Specific screen details, e.g. mounting, materials, multiple screens or specific electrical field considerations
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01H—ELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
- H01H33/00—High-tension or heavy-current switches with arc-extinguishing or arc-preventing means
- H01H33/60—Switches wherein the means for extinguishing or preventing the arc do not include separate means for obtaining or increasing flow of arc-extinguishing fluid
- H01H33/66—Vacuum switches
- H01H33/666—Operating arrangements
- H01H33/6662—Operating arrangements using bistable electromagnetic actuators, e.g. linear polarised electromagnetic actuators
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、SF6ガスを絶縁媒体として用いた真空開閉装置に係わり、特にSF6ガス等の絶縁媒体の使用量を抑制した、環境に調和した真空開閉装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の開閉装置について、22/33kV、66/77kVクラスの特高変電設備を例にとって説明する。
【0003】
このクラスの開閉装置は、建設費、用地の高騰と共に、充電部汚損、安全性、騒音等の問題から、開閉装置の小形化や密閉化が要求され、ガス絶縁式開閉装置(GIS:Gas Insulated Switchgear)や、キュービクル形ガス絶縁開閉装置(C−GIS:Cubicletype GIS)が開発されてきている。
【0004】
GISは、各電気機器をパイプ状の金属容器で覆い、絶縁媒体として高圧のSF6ガスを封入し、小形化、密閉化したものである。
【0005】
これに対して、C−GISは、GISに対して、より高い信頼性、安全性、保守・点検の簡素化と同時に、狭い用地に短期間で建設でき、かつ周囲との環境に調和させる要請にも対応すべく開発された開閉装置である。
【0006】
これは、大気圧近傍の低圧力絶縁ガスを利用したキュービクル形の容器に、各電気機器を一括して収納し、内部を構成単位毎に区分したものであり、他の閉鎖配電盤と同様の外観である。
【0007】
このように、最近では、SF6ガスを絶縁媒体として用いた開閉装置が、多数運転されるようになってきている。
【0008】
図17は、この種の代表的なキュービクル形ガス絶縁開閉装置の構成例を示す縦断面図である。
【0009】
図17において、外周を軟鋼板で気密に囲まれた箱体の1の内部は、SF6ガス2が密封されており、受電室1a、遮断器室lb、および母線室1cにガス区分されている。
【0010】
受電室1aには、ガス−気中の区分をしたケーブルヘッド3が箱体1の側面に取り付けられ、避雷器4および検電がいし5が収納され、それぞれが接続導体7で接続されている。なお、ケーブル9には、変流器8を貫通した電力用ケーブル9が接続されている。
【0011】
また、遮断器室1bには、受電室1aとガス区分される下段の絶縁スペーサ10aを介して、図示しない真空バルブを収納した遮断器11が収納され、この遮断器11は、接続導体7を介して母線室1cとガス区分される上段の絶縁スペーサ10bに接続されている。
【0012】
遮断器11は、絶縁、消弧媒体として高真空が用いられている。また、断路器6は、絶縁、消弧媒体としてSF6ガスが用いられている。
【0013】
一方、電磁石と可動鉄心の他に永久磁石を備えた安定型と呼ばれるソレノイド機構には、可動鉄心の動作端で永久磁石の吸着力によって位置を保持する機能がある。また、この安定型のソレノイド機構には、可動鉄心の動作範囲の一端部で位置が保持される単安定型と呼ばれるものと、可動鉄心の動作範囲の両端で位置が保持される双安定型と呼ばれるものとがある。
【0014】
磁石により吸着された可動鉄心は、吸着力の限界まで安定的に保持されることから、真空遮断器の操作機構としてソレノイド機構を利用したものが提案されてきている。
【0015】
真空遮断器の操作機構に利用されるソレノイド機構としては、電磁石が非励磁状態でも電極の位置を保持できる安定型のものが望ましい。このソレノイド機構は、部品点数が少なく構造が簡単であり、直線的に動作するだけであることから、大きな応力が生じたり大きな接触面圧で摺動する部分が少ないので、信頼性を確保し易いという長所を有する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような構成の開閉装置において、断路器6は、絶縁・消弧媒体としてSF6ガスが用いられている。このSF6ガスは、空気と比較して約100倍の消弧性能と約3倍の絶縁性能を持つことが知られている。そして、このSF6ガスは、通常の運転状態では、無色、無臭、無味、不燃性の非常に安定した気体であり、しかも無毒である。
【0017】
しかしながら、このSF6ガス中でアーク放電が発生すると、SF6ガスは、SOF2、S02、SO2F2、SOF4、HF、SiF4等の分解生成物や分解ガスを発生する。このSF 6 ガスの分解生成物や分解ガスは毒性が強いため、分解したガスを回収する場合には、特別な処理や管理が必要となる。
【0018】
事故電流等の遮断は遮断器11で行なうことから、分解生成物や分解ガスの発生はないが、変電所内の母線切替えや線路切替えを断路器6で行なう。
【0019】
従って、断路器6は、ループ電流の遮断責務が要求される。このループ電流は、定格電流に近い電流値となり、その際断路器6で分解生成物や分解ガスを発生する。そして、このような断路器のガスを回収する場合、吸着材を通して回収する等、取扱いに苦慮している。
【0020】
また、SF6ガスは、地球温暖化の原因となる温室効果ガスであり、温室効果係数が二酸化炭素の24000倍である。そのため、1997年12月に京都で開催された“第3回気候変動に関する国際連合枠組み条約締約国会議(COP3)”において、SF6ガスも削減対象ガスとして加えられ、排出の抑制と削減についての対応が要求されてきている。このように環境の面からも、断路器の絶縁、消弧媒体としてSF6ガスを使用しないことが望ましい。
【0021】
そこで、断路器の絶縁媒体を真空とした真空断路器が考えられるが、開閉装置としての価格が高くなるという問題点がある。
【0022】
さらに、図17に示したような開閉装置においては、遮断器11と断路器6の接点からの発熱によって、接続導体7の温度上昇が問題となる。そして、このような遮断器11や断路器6の接点の発熱は、この部分の接触抵抗によるジュール熱によって生ずることから、接触抵抗を低くするための何らかの対策が必要となる。
【0023】
一方、このような課題を解決するために、例えば“特開平9−153320号公報”が提案されてきている。これは、十字型の真空バルブの両端に固定電極と接地電極を設け、これと直交すると位置を支点とした通電軸および可動電極を設けている。
【0024】
しかしながら、真空バルブの構成が複雑なことから、部品点数が多くなり、真空バルブの価格が非常に高くなる。また、構成が複雑なことから、真空バルブの組立てが容易ではないため、信頼性の高い真空バルブが得られない。さらに、可動軸はベローズを介して円周方向に移動することから、ベローズには過大な曲げ方向の荷重が加わり、強度的な長期信頼性に欠ける。このため、真空バルブの真空リークを引き起こす。さらにまた、短時間電流試験では、電磁力による可動電極の反発を抑えるために、通常、ばねにより荷重を加えているが、このような構成の真空バルブでは、かような荷重を加え難いという問題点がある。
【0025】
以上のような理由から、SF6ガスを使用しない開閉装置の実現が困難になっている。
【0026】
また、操作機構の面から、ソレノイド機構は動作範囲の端部でのみ可動鉄心の位置の保持が可能であり、中間位置では安定的に保持することができないため、閉位置(可動電極の接点が固定電極の接点と接触している位置)、開位置、断路位置の3位置や、さらに接地位置を含めた4位置に、電極を安定的に保持することはできない。
【0027】
さらに、磁石による吸着力は、磁石と磁性体のギャップの影響を大きく受け、ギャップが広がると吸着力は急激に小さくなる。このため、3位置や4位置を保持するのに必要な十分なストロークを実現することが困難である。そして、ストロークを大きくするためには、電磁石や永久磁石の磁力をかなり大きくしなければならなくなり、装置の大型化や電磁石の大電流駆動が必要になったりするという問題がある。
【0028】
本発明の目的は、構成が簡単で信頼性の高い真空バルブと、閉位置、開位置、断路位置の3位置、またはさらに接地位置を含めた4位置の開閉動作を確実に実現できる信頼性の高い操作機構とを備えた、環境に調和した真空開閉装置を提供することにある。
【0029】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1の発明の真空開閉装置は、絶縁媒体を封入した絶縁容器の両端が金属部材で気密に封着された真空バルブ本体内に、前記一方の金属部材を貫通して金属部材に固着された固定電極と、前記他方の金属端板を貫通すると共にベローズを介して当該金属部材に固着され、前記固定電極に対向するように設けられた可動電極と、前記可動電極を、前記固定電極の接点と接触している閉位置、開位置、断路位置の3位置に直線的に移動させる操作機構とを備え、前記操作機構は、前記閉位置、前記開位置、前記断路位置を直線的に動作する機構部を2組直列的に配置して構成し、前記可動電極に近い側の機構部を遮断機構部とすると共に、前記可動電極から遠い側の機構部を断路機構部とし、前記遮断機構部の可動部を前記可動電極に連結し、前記遮断機構部のフレームと前記断路機構部の可動部とを係合し、前記遮断機構部が前記閉位置および前記開位置の開閉動作を行ない、前記断路機構部が前記開位置および前記断路位置の開閉動作を行なうようにしたことを特徴としている。
【0030】
従って、請求項1の発明の真空開閉装置においては、気密に封着した真空バルブ本体内に、金属部材を貫通して一方がベローズを介して軸方向に移動可能な一対の通電軸に固定電極と可動電極を対向して配置し、可動電極の接点が固定電極の接点と接触している位置を閉位置とし、閉位置、開位置、断路位置の3位置を連続的に直線移動することにより、真空バルブ本体内の可動電極が開位置に移動して、遮断器の接点として動作し、さらに移動して可動電極が断路位置に移動して、断路器の接点として動作するため、遮断器用の真空バルブ本体内に断路器接点を収納することができる。
【0031】
また、高速動作を要求される閉位置から開位置までの開閉動作を行なう遮断機構部と、高速動作が必要でない開位置から断路位置までの開閉動作を行なう断路機構部とを直列配置することにより、3位置の開閉動作を確実にかつ安価な操作機構で実現することができる。
【0032】
また、請求項2の発明の真空開閉装置は、絶縁媒体を封入した絶縁容器の両端が金属部材で気密に封着された真空バルブ本体内に、前記一方の金属部材を貫通して金属部材に固着された固定電極と、前記他方の金属部材を貫通すると共にベローズを介して当該金属部材に固着され、前記固定電極に対向するように設けられた可動電極と、前記可動電極の反固定電極側に設けられた接地電極と、前記接地電極と前記両端の金属部材との間にそれぞれ配置され、前記絶縁容器を構成する二つの絶縁筒と、前記可動電極を、前記固定電極の接点と接触している閉位置、開位置、断路位置、および前記接地電極と接触している接地位置の4位置に直線的に移動させる操作機構とを備え、前記操作機構は、前記閉位置、前記開位置を直線的に動作する機構部と、中間点を含めた前記開位置、前記断路位置、前記接地位置を直線的に動作する機構部とを直列的に配置して構成し、前記可動電極に近い側の機構部を遮断機構部とすると共に、前記可動電極から遠い側の機構部を断路機構部とし、前記遮断機構部の可動部を前記可動電極に連結し、前記遮断機構部のフレームと前記断路機構部の可動部とを係合し、前記遮断機構部が前記閉位置と前記開位置との開閉動作を行ない、前記断路機構部が前記開位置と前記断路位置との開閉動作、およびこの断路位置と前記接地位置との2段階の開閉動作を行なうようにしたことを特徴としている。
【0033】
従って、請求項2の発明の真空開閉装置においては、上記請求項1の発明の真空バルブ本体に、可動電極に接続された通電軸と対向する位置に接地電極を設け、通電軸と対向する接地電極の内径が可動電極の外径よりも小さく、接地電極が両端の金属端板との間に絶縁筒がそれぞれ配置され、可動電極が固定電極と接触している位置を閉位置とし、閉位置、開位置、断路位置、接地位置の4位置を連続的に直線移動することにより、遮断器用の真空バルブ本体内に断路器用接点と接地装置用接点を収納することができる。
【0034】
また、高速動作を要求される閉位置から開位置までの開閉動作を遮断機構部で行ない、高速動作が必要でない開位置から断路位置までの開閉動作と断路位置から接地位置までの開閉動作の2段階の動作を、遮断機構部に直列配置された断路機構部で行なうことにより、4位置の開閉動作を確実にかつ安価な操作機構で実現することができる。
【0035】
また、請求項3の発明の真空開閉装置は、絶縁媒体を封入した絶縁容器の両端が金属部材で気密に封着された真空バルブ本体内に、前記一方の金属部材を貫通して金属部材に固着された固定電極と、前記他方の金属部材を貫通すると共にベローズを介して当該金属部材に固着され、前記固定電極に対向するように設けられた可動電極と、前記可動電極の反固定電極側に設けられた接地電極と、前記接地電極と前記両端の金属部材との間にそれぞれ配置され、前記絶縁容器を構成する二つの絶縁筒と、前記可動電極を、前記固定電極の接点と接触している閉位置、開位置、断路位置、および前記接地電極と接触している接地位置の4位置に直線的に移動させる操作機構とを備え、前記操作機構は、前記閉位置、前記開位置、前記断路位置、前記接地位置を直線的に動作する機構部を3組直列的に配置して構成し、前記可動電極に近い側の機構部を遮断機構部とすると共に、前記可動電極から 最も遠い側の機構部を接地機構部とし、両者の中間の機構部を断路機構部とし、前記遮断機構部の可動部を前記可動電極に連結し、前記遮断機構部のフレームと前記断路機構部の可動部とを係合し、前記断路機構部のフレームと前記接地機構部の可動部とを係合し、前記遮断機構部が前記閉位置と開位置との開閉動作を行ない、前記断路機構部が前記開位置と前記断路位置との開閉動作を行ない、かつ前記接地機構部が前記断路位置と前記接地位置との開閉動作を行なうようにしたことを特徴としている。
【0036】
従って、請求項3の発明の真空開閉装置においては、高速動作を要求される閉位置から開位置までの開閉動作を行なう遮断機構部と、高速動作が必要でない開位置から断路位置までの開閉動作を行なう断路機構部と、断路位置から接地位置までの開閉動作を行なう接地機構部とを直列配置することにより、4位置の開閉動作を確実にかつ安価な操作機構で実現することができる。
【0045】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0046】
(第1の実施の形態)
図1は、本実施の形態による真空開閉装置における真空バルブ20の構成例を示す縦断面図である。
【0047】
図1において、セラミックまたはガラスからなる絶縁円筒21の両端開口部を、固定側端板22および可動側端板23でそれぞれ密封し、気密な容器を構成している。
【0048】
固定側端板22には、固定電極24を接合した固定通電軸25を支持固定し、この固定電極24と対向して可動電極26を可動通電軸27に固着している。この可動通電軸27は、後述する操作機構に連結している。
【0049】
また、固定電極24、および可動電極26が接触する側には、真空バルブ20の用途に応じて種々の材料からなる接点28aおよび28bを、それぞれの電極に配設している。
【0050】
一方、可動通電軸27と可動側蓋板23との間にはベローズ29が設け、可動電極26が直線的に移動できるようにしている。
【0051】
また、固定電極24と可動電極26の周囲には、アークシールド32を電気的に浮遊に設けて、電流遮断時の金属蒸気による絶縁円筒21の汚損を防止するようにしている。
【0052】
ここで、それぞれの接点28aおよび28bが接触している位置を閉位置とし、可動電極26が移動し、それぞれの接点間のギャップ長がd 1 の時の位置を開位置とする。さらに、可動電極26が移動し、それぞれの接点間のギャップ長がd 2 の時の位置を断路位置としている。
【0053】
次に、以上のように構成した本実施の形態の真空バルブ20においては、図示しない真空開閉装置の制御回路より、遮断器の開極指令があった場合には、可動電極26が移動して、接点28aおよび28b間のギャップ長がd 1 の位置(開位置)となる。
【0054】
次に、真空開閉装置の制御回路より、断路器の開極(断路)の指令があった場合には、さらに可動電極26が移動して、それぞれの接点28aおよび28b間のギャップ長がd 2 の位置(断路位置)となる。
【0055】
このようにして、可動電極26に設けられた接点28bは、閉位置、開位置、断路位置の3位置を連続的に直線移動する。
【0056】
この場合、断路器の接点を真空容器内に収納しているため、ループ電流など定格電流に近い電流を遮断しても、SF 6 ガスを用いていないので、分解ガスや分解生成物を発生することがない。
【0057】
すなわち、前述したように、断路器の絶縁、消弧媒体として、温室効果ガスであるSF 6 ガスを用いずに、高真空を用いているため、環境面からも、最近の市場のニーズに一致している。
【0058】
また、遮断器と断路器の接点が一つになるため、接触抵抗が小さくなり、主回路の温度上昇を低くすることができる。
【0059】
さらに、遮断器と断路器の接点を同一の真空容器内に収納し、かつ構成が簡単であるため、真空バルブ20の量産化が可能となり、真空開閉装置の小形化や低価格化を図ることができる。
【0060】
すなわち、接点の閉位置、開位置、断路位置の3位置を連続的に直線移動することにより、遮断器、断路器が構成されるため、一つの操作機構で、これらを動作させることが可能となり、この点からも真空開閉装置の小形化や低価格化を図ることができる。
【0061】
(第2の実施の形態)
図2は、本実施の形態による真空開閉装置における真空バルブ20の構成例を示す縦断面図であり、図1と同一部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0062】
すなわち、本実施の形態の真空バルブ20は、図2に示すように、前記可動電極26に接続された可動通電軸27と対向する位置に接地電極35を設け、可動通電軸27と対向する接地電極35の内径を、可動電極26の外径よりも小さくなるようにしている。
【0063】
また、接地電極35と両端の金属端板22、23との間には、絶縁筒21をそれぞれ配置し、可動電極26の接点28bが固定電極24の接点28aと接触している位置を閉位置とし、接点28a、28b間のギャップ長がd 6 の位置を接地位置としている。
【0064】
これにより、閉位置、開位置、断路位置、接地位置の4位置を連続的に直線移動できるようにしている。
【0065】
次に、以上のように構成した本実施の形態の真空バルブ20においては、真空開閉装置の点検時等に、図示しない真空開閉装置の制御回路より、断路状態から接地の指令があった場合には、可動電極26が移動して、接点28a、28b間のギャップ長がd 6 となった位置(接地位置)で接地される。
【0066】
これにより、閉位置、開位置、断路位置、接地位置の4位置が連続的に直線移動する。
【0067】
この場合、接地装置を真空バルブ20内に収納しているため、真空開閉装置の小形化を図ることができる。
【0068】
また、真空バルブ20の構成が簡単であるため、真空バルブ20の組立ても容易となり、量産化が可能となる。
【0069】
さらに、部品点数も少なくなるため、真空開閉装置の低価格化を図ることができる。
【0070】
すなわち、接点の閉位置、開位置、断路位置、接地位置の4位置を連続的に直線移動することにより、一つの操作機構でこれらを動作させることが可能となり、この点からも真空開閉装置の小形化や低価格化を図ることができる。
【0071】
また、真空バルブ20は、前述した図1に示す真空バルブ20において、開位置の接点28a、28b間のギャップ長をd 1 とし、断路位置の接点28a、28b間のギャップ長をd 2 とした場合、各ギャップ長d 1 とd 2 との関係が、d 2 =(1.3〜2.6)・d 1 となるようにしている。
【0072】
次に、以上のように構成した真空バルブ20においては、各ギャップ長d 1 、d 2 の関係を、d 2 =(1.3〜2.6)・d 1 としていることにより、断路位置での接点間の絶縁破壊確率が低下し、断路位置と開位置の絶縁の協調を図ることができる。
【0073】
すなわち、一般に真空中の電極間の破壊電圧Vbとギャップ長dとの関係は、Vb=a・dnで表わされ、このnの値は電極材料によって異なるが、概ね0.6となることが知られている。
【0074】
また、真空中の絶縁破壊の確率分布は、正規分布となり、この時の標準偏差σが破壊電圧のばらつきを表わす。
【0075】
ここで、図1に示した可動電極26に設けられた接点28bが開位置における絶縁性能の裕度は、50%破壊電圧をV 50 とすると、V 50 に対して2σを目安としている。これに対して、断路位置での絶縁性能の裕度は、信頼性や安全面を考慮しなければならないので、V 50 に対して3σの裕度を持たせることにする。3σは約0.1%の破壊確率となる。
【0076】
接点28a、28b間の破壊電圧ばらつきσは、接点材料、表面状態、遮断電流等によ って大きく異なるが、10〜23%と考えられている。
【0077】
図3は、上述の破壊電圧とギャップ長との関係から、3σを与えるギャップ長と2σを与えるギャップ長の比率(すなわち、d 2 とd 1 の比率)と破壊電圧のばらつき(標準偏差)σとの関係の一例を示す特性図である。
【0078】
標準偏差を10%とすると、ギャップ長の比率d 2 /d 1 は約1.3となり、標準偏差を23%とすると、ギャップ長の比率d 2 /d 1 は約2.6となる。
【0079】
上述したように、ギャップ長の比率d 2 とd 1 を1.3〜2.6としていることにより、経済的で絶縁の信頼性の高い真空開閉装置を得ることができる。
【0080】
また、真空バルブ20は、前述した図1に示す真空バルブ20において、固定電極24と可動電極26を包囲するアークシールド32と固定電極24および可動電極26との間のギャップ長をd 3 とし、断路位置の接点28a、28b間のギャップ長をd 2 とした場合、d 3 とd 2 との関係がd 3 =(0.35〜0.8)・d 2 となるようにしている。
【0081】
次に、以上のように構成した真空バルブ20においては、各ギャップ長d 2 、d 3 の関係を、d 3 =(0.35〜0.8)・d 2 としていることにより、絶縁面から見た場合のアークシールドの最適位置が決まり、可動電極および固定電極の電界強度を低減することができる。
【0082】
すなわち、図4は上述のd 3 とd 2 の比と固定電極24の端部の電界強度E1との関係の一例を示す特性図である。
【0083】
図4において、縦軸の電界強度Ecは、固定電極24の材料を銅とした場合の破壊電界強度である。
【0084】
ギャップ長の比率d 3 /d 2 が0.5以下になると、固定電極24とアークシールド32間のギャップ長で決まるため、電極端部の電界強度はギャップ長の比率d 3 /d 2 が小さくなるほど高くなる。
【0085】
ギャップ長の比率d 3 /d 2 が0.35の時に、固定電極24の端部の電界強度が破壊電界強度に達している。
【0086】
ギャップ長の比率d 3 /d 2 が0.8以上になると、固定電極24の端部の電界強度は電極間で決まるので、それ程低くならない。
【0087】
また、ギャップ長の比率d 3 /d 2 が大きくなると、真空バルブ20の径が大きくなるので、ギャップ長の比率d 3 /d 2 はなるべく小さい方が価格面からは望ましい。
【0088】
従って、ギャップ長の比率d 3 とd 2 の比を0.35〜0.8としていることにより、真空バルブ20の外径を抑えて、絶縁特性の優れた真空バルブ20を得ることができる。
【0089】
(第3の実施の形態)
図5は、本実施の形態による真空開閉装置における真空バルブ20の構成例を示す縦断面図であり、図1と同一部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0090】
すなわち、本実施の形態の真空バルブ20は、図5に示すように、前記固定電極24を 包囲する第2のシールド33と、前記可動電極26を包囲する第3のシールド34とを設け、この第2のシールド33と第3のシールド34を、両端の金属端板で支持固定するようにしている。
【0091】
次に、以上のように構成した本実施の形態の真空バルブ20においては、固定電極24を包囲する第2のシールド33と、可動電極26を包囲する第3のシールド34とを設け、この第2のシールド33と第3のシールド34を、両端の金属端板で支持固定していることにより、可動側接点28bおよび固定側接点28aや、可動電極26および固定電極24の電界強度を低減することができる。
【0092】
すなわち、図5において、各接点28a、28b間の絶縁性能は、前述したように、接点のミクロな表面状態によって左右される。従って、電流の遮断条件によっては大きく絶縁性能が低下する。また、無負荷で開閉しても、冷溶着によって対向する接点の一部が剥れて、表面の突起となったり粒子の形で離脱するので、絶縁性能が低下することが知られている。
【0093】
そこで、固定電極24を包囲する第2のシールド33と、可動電極26を包囲する第3のシールド34とを設けていることにより、各接点28a、28bの表面の電界強度が低下し、絶縁性能が電流の遮断条件や無負荷開閉によって影響されなくなる。
【0094】
上述したように、第2のシールド33および第3のシールド34を設けていることにより、絶縁性能の優れた真空開閉装置を得ることができる。
【0095】
(第4の実施の形態)
図6は、本実施の形態による真空開閉装置における真空バルブ20の構成例を示す縦断面図であり、図5と同一部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0096】
すなわち、本実施の形態の真空バルブ20は、図6に示すように、前記固定電極24を包囲する第2のシールド33を、固定通電軸25で支持固定するようにしている。
【0097】
次に、以上のように構成した本実施の形態の真空バルブ20においては、第2のシールド33を、固定電極24に接続された固定通電軸25で支持していることにより、可動側接点28bおよび固定側接点28aや、可動電極26および固定電極24の電界強度を低減できると共に、アークシールドの上端の電界強度を低減することができる。
【0098】
すなわち、第2のシールド33を設けた図5の真空バルブ20においては、アークシールドの上端部の電界強度が高くなる。
【0099】
そこで、第2のシールド33を固定通電軸25で支持していることにより、アークシールドの上端部の電界強度が低減され、アークシールドと第2のシールド33間の絶縁性能が向上する。また、各接点28a、28b間の絶縁性能については、前述した第5の実施の形態の場合と同様な作用効果を得ることができる。
【0100】
(第5の実施の形態)
図7は、本実施の形態による真空開閉装置における真空バルブ20の構成例を示す縦断面図であり、図5および図6と同一部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0101】
すなわち、本実施の形態の真空バルブ20は、図7に示すように、前記固定電極24を 包囲する第2のシールド33を、固定電極24で支持固定するようにしている。
【0102】
次に、以上のように構成した本実施の形態の真空バルブ20においては、固定電極24を包囲する第2のシールド33を、固定電極24で支持固定していることにより、前述した第4の実施の形態の場合と同様な作用効果が得られ、絶縁性能の優れた真空開閉装置を得ることができる。
【0103】
また、真空バルブ20は、前述した図5、図6、図7に示す真空バルブ20において、第2のシールド33と第3のシールド34との間のギャップ長をd 4 とし、断路位置の各接点28a、28b間のギャップ長をd 2 とした場合、各ギャップ長d 2 、d 4 の関係が、d 4 =(0.6〜0.95)・d 2 となるようにしている。
【0104】
次に、以上のように構成した真空バルブ20においては、各ギャップ長d 2 、d 4 の関係をd 4 =(0.6〜0.95)・d 2 としていることにより、可動側接点28bおよび固定側接点28aや、可動電極26および固定電極24の電界強度を低減できると共に、これら各部の電界強度を最適化することができる。
【0105】
すなわち、図8は第2のシールド33や第3のシールド34の有無によるこれらの周辺の電界強度の一例を示す特性図であり、ギャップ長の比率d 4 /d 2 と電界強度との関係で表わしている。
【0106】
ここで、上端に示す鎖線の直線E 0 は、第2のシールド33や第3のシールド34が無い場合の接点28aまたは28bの表面の電界強度を示し、曲線E 1 は第2のシールド33または第3のシールド34の先端の電界強度を示し、曲線E 2 は断路位置での接点28aまたは28bの表面の電界強度を示している。
【0107】
曲線E 1 はギャップ長の比率d 4 /d 2 に対して反比例し、曲線E 2 はギャップ長の比率d 4 /d 2 に対して比例する。
【0108】
また、破壊電界強度Eaは、第2のシールド33および第3のシールド34の材料がステンレス鋼の場合の値であり、破壊電界強度Ebは、接点28aおよび28bの材料を銅クロム合金とした場合の値である。
【0109】
接点の破壊電界強度EbがEaよりも低いのは、材料が異なるだけでなく、前述したように、電流遮断等の種々の開閉によって低下しているものと考えられる。
【0110】
そこで、図8に示すように、各ギャップ長d 2 、d 4 の関係をd 4 =(0.6〜0.95)・d 2 としていることにより、各接点28a、28bの電界強度を低減することができ、小形で絶縁性能の優れた真空開閉装置を得ることができる。
【0111】
また、真空バルブ20は、前述した図5、図6、図7に示す真空バルブ20において、第2のシールド33と第3のシールド34の材質を、ステンレス鋼、またはタングステンとするようにしている。
【0112】
次に、以上のように構成した真空バルブ20においては、第2のシールド33と第3のシールド34の材質を、ステンレス鋼、またはタングステンとしていることにより、可動側接点28bおよび固定側接点28aや、可動電極26および固定電極24の電界強度を低減できると共に、第2のシールド33と第3のシールド34との間の絶縁性能を向上することができる。
【0113】
すなわち、図9は本発明者等が行なった第2のシールド33と第3のシールド34の材料の違いによる雷インパルス耐電圧性能の比較例を示す特性図である。
【0114】
材料は、銅(無酸素銅)、ステンレス鋼(SUS304)、タングステンである。なお、試験に用いた電極形状は、直径34mmの平板電極で、ギャップ長は1.5mmである。
【0115】
図9において、銅材と比較して、ステンレス鋼で1.7倍、タングステンで1.9倍である。
【0116】
ただし、銅材の表面に、真空蒸着等の手法によりタングステンをコーティングしても同様な効果が得られるので、本発明の範囲は、シールドの表面材料を、ステンレス鋼、またはタングステンとする。
【0117】
上述したように、第2のシールド33と第3のシールド34の材質を、ステンレス鋼、またはタングステンとしていることにより、前述した電界緩和の効果とあいまって、真空開閉装置の小形化を図ることができる。
【0118】
また、真空バルブ20は、前述した図5、図6、図7に示す真空バルブ20において、第2のシールド33と第3のシールド34の表面に、複合電解研磨処理、または電子ビーム処理(電子ビームの照射による改質層)を施すようにしている。
【0119】
次に、以上のように構成した真空バルブ20においては、第2のシールド33と第3のシールド34の表面を、複合電解研磨処理、または電子ビーム処理していることにより、可動側接点28bおよび固定側接点28aや、可動電極26および固定電極24の電界強度を低減できると共に、第2のシールド33と第3のシールド34との間の絶縁性能を向上することができる。
【0120】
すなわち、図10は第2のシールド33と第3のシールド34の表面の違いによる雷インパルス破壊電圧の比較例を示す特性図である。
【0121】
本発明者等は、表面粗さ約1μm程度に仕上げた電極と、その電極を複合電解研磨処理した電極の雷インパルス耐電圧特性を比較した。なお、電解液は、りん酸と硫酸の混合液である。
【0122】
一般に、真空中の絶縁破壊は、図10からも分かるように、絶縁破壊を繰り返す度に破壊電圧が高くなる。これをコンディショニング効果と呼び、これを利用したコンディショニング処理を真空バルブの製造の最終工程で行なっている。
【0123】
図10から明らかなように、複合電解研磨処理を行なうことにより、少ない破壊回数で高い絶縁性能を示し、かつ最終の破壊電圧も約20kV高くなる。
【0124】
上述したように、複合電解研磨処理を行なうようにしていることにより、コンディショニング処理に要する時間を短縮することができるという利点が得られる。
【0125】
なお、この複合電解研磨処理は、前記図1、図2、図5、図6、図7に示したアークシールド32に施すようにしても、同様な耐電圧性能の向上の効果を得ることができる。
【0126】
図11は、第2のシールド33と第3のシールド34に対して、複合電解研磨処理に対して電子ビーム処理を行なった場合の耐電圧特性の比較例を示す特性図である。
【0127】
図11から明らかなように、電子ビーム処理を行なうようにすることにより、少ない破壊回数で高い絶縁性能を示し、かつ最終の破壊電圧も約20kV高くなる。
【0128】
上述したように、電子ビーム処理を行なうようにしていることにより、コンディショニング処理に要する時間を短縮することができるという利点が得られる。
【0129】
ここで、真空バルブ20は、前述した図2に示す真空バルブ20において、開位置の接点28a、28b間のギャップ長をd 1 とし、可動電極26に設けられた可動通電軸27と接地電極35との間のギャップ長をd 5 とした場合、各ギャップ長d 5 とd 1 の関係が、d 5 =(1.3〜1.8)・d 1 となるようにしている。
【0130】
次に、以上のように構成した真空バルブ20においては、各ギャップ長d 1 、d 5 の関係を、d 5 =(1.3〜1.8)・d 1 としていることにより、可動側接点28bの開位置での接点間の絶縁と接地装置の絶縁の協調を図れ、信頼性を向上することができる。
【0131】
すなわち、接地位置での絶縁性能の裕度は、断路位置と同様に50%破壊電圧をV 50 とすると、V 50 に対して3σの裕度が必要になる。前述したように、開位置での絶縁性能の裕度は、V 50 に対して2σを目安としている。接地電極35は、電流遮断の責務がないので、電極表面の損傷は比較的少ない。
【0132】
本発明者等が、接地電極35と可動通電軸27の破壊電圧のばらつきを求める試験を行なったところ、標準偏差で表わすと10〜18%であった。
【0133】
図3に示した3σを与えるギャップ長と2σを与えるギャップ長の比率(すなわち、d 5 /d 1 )と破壊電圧のばらつき(標準偏差)との関係から、ギャップ長の比率d 5 /d 1 が1.3〜1.8となる。
【0134】
これにより、接地電極35と可動通電軸27との間の絶縁が断路位置の絶縁と協調がとれ、経済的で信頼性の高い真空開閉装置を得ることができる。
【0135】
(第6の実施の形態)
図12は、本実施の形態による真空開閉装置における操作機構の構成例を示す縦断面図であり、図12(a)、(b)、(c)はそれぞれ閉位置、開位置、断路位置での構成を示している。
【0136】
図12において、操作機構50は、2組の機構部60、70を直列に配置して構成している。
【0137】
ここで、真空バルブ20に近い側から、遮断機構部60、断路機構部70とする。
【0138】
すなわち、遮断機構部60の可動軸61は、絶縁棒36を介して真空バルブ20の可動通電軸27と連結しており、断路機構部70の可動通電軸71は、遮断機構部60のフレーム62とネジ部71aで係合している。
【0139】
また、遮断機構部60は、高速開閉動作を要求される遮断動作(閉位置から開位置までの開閉)用であって、断路機構部70は、開位置から断路位置までの開閉動作用である。
【0140】
ここで、遮断機構部60は、例えば既に提案されているソレノイド式操作機構(特願平9−71932号)を用いることができ、フレーム62の内周に固定された永久磁石63 、可動軸61に固定された可動鉄心64と電磁コイル65、可動軸に係合するコイルばね66から構成している。
【0141】
断路機構部70は、回転軸71およびこれと一体のモータ73を、フレーム72に収納して構成している。
【0142】
また、回転軸71のネジ部71aは、遮断機構部60のフレーム62と係合しており、図12(b)に示す係合長さSが、(d 2 −d 1 )以上となるようにしている。
【0143】
さらに、図示していないが、フレーム62はフレーム72に対して軸方向の相対移動のみ可能であり、相対的な回転はできないように構成している。
【0144】
次に、以上のように構成した本実施の形態の真空開閉装置における操作機構の作用について説明する。
【0145】
まず、遮断機構部60の動作について述べる。
【0146】
図12(a)に示す閉位置では、可動鉄心64のフランジ部分と永久磁石63との吸引力が、コイルばね66の圧縮力を上回ることにより、閉位置が保持されている。
【0147】
いま、このような状態において、図示しない外部電源から電磁コイル65に正方向に電流が流れると、永久磁石63と可動鉄心64のフランジ間の吸引力が低下し、コイルばね66の反発力が上回って可動軸61は開位置方向に駆動される。
【0148】
図12(b)の開位置では、可動鉄心64と永久磁石63とは離れており、そのため両者間の吸引力は小さく、コイルばね66の反発力が勝って開位置が保持される。
【0149】
以上の動作により、遮断動作が完了する。
【0150】
次に、電磁コイル65に逆電流が流れると、電磁コイル65と永久磁石63による電磁力が、コイルばね66の反発力に勝り、可動軸61はコイルばね66を圧縮しながら閉位置方向に駆動され、永久磁石63の吸引力により図12(a)に示す閉位置で保持され、投入動作が完了する。
【0151】
次に、断路機構部70の動作について述べる。
【0152】
モータ73により回転軸71が回転駆動されると、ねじ係合された遮断機構部のフレーム62と共に真空バルブ20の可動通電軸27は、図12(b)の開位置から図12(c)の断路位置まで開極する。
【0153】
次に、モータ73を逆回転させると、遮断機構部60と真空バルブ20の可動通電軸27とが、図12(c)の断路位置から図12(b)の開位置まで移動して、閉極動作が完了する。
【0154】
上述したように、本実施の形態では、前述した第1の実施の形態における真空開閉装置の操作機構を、簡単な構成で実現することができる。
【0155】
すなわち、遮断器としての動作部分には、高速開閉に適した機構を用い、断路器としての動作部分には、低速開閉に適した機構を用いた構成としていることにより、全体として低価格の操作機構を得ることができる。
【0156】
また、2組の機構部60、70の独立した動作の組み合わせとしていることにより、閉位置、開位置、断路位置の保持が確実であり、信頼性の高い操作機構を得ることができる。
【0157】
(第6の実施の形態の変形例)
なお、本実施の形態では、真空バルブ、遮断機構部、および断路機構部を、直列に直結した構成の場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、真空バルブと遮断機構部との間、あるいは遮断機構部と断路機構部との間を、レバーやリンクを介して直列的に連結、係合する構成とすることも可能である。
【0158】
(第7の実施の形態)
本実施の形態の真空開閉装置における操作機構は、前述した図12に示す真空開閉装置における操作機構において、断路機構部のネジ部71aと遮断機構部のフレーム62との係合長さSが、(d 6 −d 1 )以上となるようにしている。
【0159】
次に、以上のように構成した本実施の形態の真空開閉装置における操作機構において、遮断機構部60は、前述した第6の実施の形態で説明したように、閉位置から開位置までの遮断と投入動作を行ない、断路機構部70は、前述した第6の実施の形態で説明したように、開位置から断路位置までの開極動作を行なうが、モータ73をさらに回転させることにより、遮断機構部60と真空バルブ20の可動通電軸27とが、断路位置から接地位置まで駆動される。
【0160】
上述したように、本実施の形態では、前述した第2の実施の形態における真空開閉装置の操作機構を、簡単な構成で実現することができる。
【0161】
すなわち、遮断器としての動作部分には、高速開閉に適した機構を用い、断路器および接地装置としての動作部分には、低速開閉に適した機構を用いた構成としていることにより、全体として低価格の操作機構を得ることができる。
【0162】
また、2組の機構部60、70の独立した動作の組み合わせとしていることにより、閉位置、開位置、断路位置、および接地位置の保持が確実であり、信頼性の高い操作機構を得ることができる。
【0163】
(第8の実施の形態)
図13は、本実施の形態による真空開閉装置における操作機構の構成例を示す縦断面図であり、図13では閉位置での構成を示している。
【0164】
図13において、操作機構50は、3組の機構部60、70、80を直列に配置して構成している。
【0165】
ここで、真空バルブ20に近い側から、遮断機構部60、断路機構部70、接地機構部80とする。
【0166】
本実施の形態では、遮断機構部60、断路機構部70、接地機構部80共に、前記図12で説明したソレノイド式操作機構を用いて構成している。
【0167】
すなわち、遮断機構部60の可動軸61は、絶縁棒36を介して真空バルブ20の可動通電軸27と連結しており、断路機構部70の可動軸71は、遮断機構部60のフレーム62と係合し、接地機構部80の可動軸81は、断路機構部70のフレーム72と係合し ている。
【0168】
次に、以上のように構成した本実施の形態の真空開閉装置における操作機構において、図示しない外部電源からの電流により、遮断機構部60のソレノイド式操作機構が、閉位置から開位置までの遮断と投入動作を行なう。
【0169】
また、同様にして、断路機構部70のソレノイド式操作機構を駆動することにより、真空バルブ20の可動通電軸27と遮断機構部60とが、開位置から断路位置までの開閉動作を行なう。
【0170】
さらに、接地機構部80のソレノイド式操作機構を駆動することにより、真空バルブ20の可動通電軸27、遮断機構部60および断路機構部70が、断路位置から接地位置までの開閉動作を行なう。
【0171】
上述したように、本実施の形態では、前述した第2の実施の形態における真空開閉装置の操作機構を、簡単な構成で実現することができる。
【0172】
また、3組の機構部60、70、80の独立した動作の組み合わせとしていることにより、閉位置、開位置、断路位置、および接地位置の保持が確実であり、信頼性の高い操作機構を得ることができる。
【0173】
(第8の実施の形態の変形例)
なお、本実施の形態では、操作機構を3組のソレノイド式操作機構を、直列に配置して構成する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、遮断器としての動作部分には高速開閉に適したソレノイド式操作機構を用い、断路器および接地装置としての動作部分には低速開閉に適した他の操作機構を用いる構成とすることも可能であり、この場合には全体として低価格の操作機構を得ることができる。
【0174】
(第9の実施の形態)
図14は、本実施の形態による真空開閉装置における操作機構の構成例を示す縦断面図であり、図14(a)、(b)、(c)はそれぞれ閉位置、開位置、断路位置での構成を示している。
【0175】
なお、図14において、前述した実施の形態と同一要素には同一符号を付して示している。
【0176】
図14(a)において、操作機構150は、真空バルブ20に近い方の遮断機構部160と、真空バルブ20から遠い方の断路機構部170とを直列に配置しており、それぞれの機構部は、双安定型のソレノイド操作機構で構成している。
【0177】
すなわち、遮断機構部160の可動鉄心161には、ステンレス等の非磁性体からなる可動軸161aを組み付けており、可動軸161aは非磁性体からなる案内部材166aに摺動自在に支持し、絶縁棒36を介して可動通電軸27に組み付けている。
【0178】
また、可動鉄心161の回りには、電磁コイル165aと165bを配置し、電磁コイル165aと165bの外側には、ヨーク162を配置している。
【0179】
さらに、電磁コイル165aと165bとの間には、永久磁石163をヨーク162に組み付けており、永久磁石163は、例えば内側がN極で外側がS極となるように内外方向に着磁している。
【0180】
さらにまた、永久磁石163の内側には、ガイド用ヨーク167を組み付けている。
【0181】
一方、断路機構部170は、上記遮断機構部160と同様に構成しており、可動鉄心171には非磁性体からなる可動軸171aを組み付け、可動軸171aは遮断機構部160のヨーク162に固着すると共に、先端部分は遮断機構部160の可動軸161bを摺動自在に案内している。
【0182】
また、可動鉄心171の回りには、電磁コイル175aと175b、内外方向に着磁された永久磁石173を配置しており、電磁コイル175aと175bの回りには、ヨーク172を組み付け、ヨーク172は操作機構150の図示しないベースに固定している。
【0183】
次に、以上のように構成した本実施の形態の真空開閉装置における操作機構において、図14(a)に示す閉位置では、いずれの電磁コイルも励磁されていない状態であり、遮断機構部160の可動鉄心161の上端は、永久磁石163の磁力によりヨーク162の上側に吸着されており、同図中矢印で示される方向に閉じた磁路が形成されている。
【0184】
同様に、断路機構部170においても、可動鉄心171がヨーク172に吸着されている。
【0185】
次に、このような状態で、電磁コイル165bと175aとを、図14(b)に示す矢印の方向に磁束が生じるように励磁すると、可動鉄心161が高速に移動して下端部がヨーク162に吸着され、可動電極26は開位置d 1 に到達する。
【0186】
この場合、可動鉄心161とヨーク162が衝突した時の衝撃が、断路機構部170の可動軸171bに伝達されるが、断路機構部170の可動鉄心172の位置の保持力が電磁コイル175aの励磁により強められているので、可動鉄心171は確実に保持される。そして、電極を駆動した後に電磁コイルの励磁をやめれば、前記と同様に永久磁石163と永久磁石173の作用により位置が保持される。
【0187】
また、閉路動作を行なうには、電磁コイル165aと電磁コイル175bとを、図14(a)に示す矢印の方向に磁束が生じるように同時に励磁すれば、断路機構部170を確実に保持した状態で高速に閉路動作を行なうことができる。
【0188】
さらに、断路動作についても同様に、断路機構部170の電磁コイル175bと遮断機構部160の電磁コイル165bとを、図14(c)に示す矢印の方向に磁束が生じるように同時に励磁すれば、遮断機構部160の可動鉄心161の位置を確実に保持した状態で、可動電極27の位置を断路位置d 2 に到達させることができる。
【0189】
さらにまた、このような状態から開路位置d 1 に戻す動作についても、同様にして確実に行なうことができる。
【0190】
上述したように、本実施の形態では、開位置と閉位置間の動作を1個の可動電極のみの高速な往復動作で実現するようにしているので、遮断と投入の動作を確実に行なうことができ、双安定型のソレノイド操作機構を直列に配置して構成しているので、閉位置、開位置、断路位置の3位置を永久磁石の吸着力で確実に保持することができ、さらに一方の可動鉄心を駆動する時には他方の可動鉄心の位置の保持力を強めるようにしているので、衝撃力等が作用しても確実に位置を保持することができるため、簡素で信頼性が高い操作機構を備えた真空開閉装置を実現することができる。
【0191】
(第9の実施の形態の変形例)
なお、本実施の形態では、駆動しない側の可動鉄心の保持力を強めるように電磁コイルを励磁する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、永久磁石の吸着力だけで十分保持できる場合には、励磁しなくてもよい。
【0192】
また、可動電極と遮断機構部160と断路機構部170とを直列に配置する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、配置そのものが直列でなくても力の伝達が直列的であれば、揺動自在のレバーやリンクを介する構成としても、同様の作用効果が得られることは既に述べた通りである。
【0193】
さらに、遮断機構部160の可動軸と可動電極との間に、閉じた電極をさらに閉じる方向に押しつける力を発生させるワイプばね機構を設ける構成としてもよい。
【0194】
さらにまた、永久磁石をヨークに組み付ける構成とした場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、可動鉄心に組み付けてもよく、可動鉄心の動作範囲の両端で永久磁石の吸着力で位置が保持される双安定型のソレノイド操作機構であればよい。
【0195】
(第10の実施の形態)
図15は、本実施の形態による真空開閉装置における操作機構の構成例を示す縦断面図であり、図15(a)、(b)、(c)、(d)はそれぞれ閉位置、開位置、断路位置、接地位置での構成を示している。
【0196】
図15(a)において、操作機構350は、既に図14で説明した双安定型のソレノイド操作機構からなる遮断機構部360と、3位置を保持できる電磁アクチュエータで構成される断路機構部370とを直列に配置して構成している。
【0197】
すなわち、遮断機構部360の可動鉄心361は、絶縁棒36を介して可動通電軸27に組み付け、可動鉄心361の回りには、電磁コイル365a、365bを組み付けており、電磁コイル365a、365bの回りには、ヨーク362を組み付けている。
【0198】
また、ヨーク362の内側には永久磁石363を、前記図14で説明した状態と同様に組み付けている。
【0199】
さらに、遮断機構部360のヨーク362が連結された断路機構部370の可動鉄心371には、凸部371a、371b、371c、371dを形成しており、その外側に電磁コイル375a、375bを組み付けており、電磁コイル375a、375bの回りには、ヨーク372を組み付けている。
【0200】
一方、ヨーク372の内側には、永久磁石363a、363b、363c、363dを、それぞれ可動鉄心371の上記凸部371a、371b、371c、371dに対向する位置に組み付けており、永久磁石373aと373bは、内側がN極で外側がS極となるよう着磁しており、永久磁石373cと373dは、内側がS極で外側がN極となるよう着磁している。
【0201】
また、ヨーク372は、操作機構350の図示しないベースに固定している。
【0202】
次に、以上のように構成した本実施の形態の真空開閉装置における操作機構において、図15(a)に示す閉位置では、可動鉄心361と可動鉄心371は、それぞれ永久磁石363と永久磁石373a、373bの磁力により、ヨーク362とヨーク372に吸着 されている。
【0203】
次に、このような状態で、図15(b)の矢印で示す方向の磁束が生じるように可動鉄心361の電磁コイル365bを励磁すると共に、断路機構部370の電磁コイル375aを励磁すると、可動鉄心361のみが図中下側高速で移動して開路動作が行なわれると共に、可動鉄心371の位置は確実に保持され、確実な開路動作が実現される。
【0204】
さらに、このような状態で、断路機構部370の電磁コイル375aを図15(b)に示した矢印とは逆の方向に磁束が生じるように励磁すると共に、遮断機構部360の可動鉄心361の位置の保持力を強めるように電磁コイル365bを励磁すると、可動鉄心371は図中の下側に移動し、図15(c)の状態に到達して断路動作が実現する。
【0205】
図15(c)の状態においては、永久磁石373a、373b、373c、373dと、可動鉄心の凸部371a、371b、371c、371dとが対向して、図15(c)の矢印で示す閉磁路が形成されて、位置が安定的に保持される。
【0206】
さらに、このような状態で、断路機構部370の電磁コイル375a、375bを、それぞれ図15(d)に示した方向に磁束が生じるように励磁すると共に、電磁コイル375bと遮断機構部360の可動鉄心361の位置の保持力を強めるように電磁コイル375bを励磁すると、可動鉄心371はさらに下側に移動し、図15(d)の状態に到達して接地動作が実現する。
【0207】
図15(d)の状態においては、永久磁石373c、373dの磁力により、可動鉄心371はヨーク372に吸着されており、位置が安定的に保持される。
【0208】
上述したように、本実施の形態では、開位置と閉位置間の動作を1個の可動電極のみの高速な往復動作で確実に行なうことができ、3位置を安定的に保持する電磁アクチユエータを直列に配置して構成しているので、閉位置、開位置、断路位置、接地位置の4位置を永久磁石の吸着力で確実に保持することができ、さらに一方の可動鉄心を駆動する時には他方の可動鉄心の位置の保持力を強めるようにしているので、衝撃力等が作用しても確実に位置を保持することができるため、簡素で信頼性が高い操作機構を備えた真空開閉装置を実現することができる。
【0209】
(第10の実施の形態の変形例)
なお、本実施の形態では、主に可動鉄心を駆動する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、可動鉄心の位置を検出するセンサを設けるようにしてもよく、これにより、さらに信頼性を向上させることができる。
【0210】
(第11の実施の形態)
図16は、本実施の形態による真空開閉装置における操作機構の構成例を示す縦断面図であり、図16は閉位置での構成を示している。
【0211】
図16において、操作機構250は、真空バルブ20に近い側から、遮断機構部260と、断路機構部270と、接地機構部280とから構成しており、それぞれの機構部は、前記図14で説明した双安定型のソレノイド操作機構で構成している。
【0212】
すなわち、遮断機構部260の可動鉄心261は、絶縁棒36を介して真空バルブ20の可動通電軸27に連結しており、断路機構部270の可動鉄心271は、遮断機構部260のヨーク262に連結し、接地機構部280の可動鉄心281は、断路機構部270のヨーク272に連結している。
【0213】
上記3個の機構部には、それぞれ電磁コイル265a、265b、275a、275b、285a、285b、および永久磁石263、273、283を組み付けている。
【0214】
また、接地機構部280のヨーク282は、操作機構250の図示しないベースに固定している。
【0215】
次に、以上のように構成した本実施の形態の真空開閉装置における操作機構において、その作用は前記図14で説明した作用とほとんど同様である。
【0216】
すなわち、遮断機構部260の動作により閉位置と開位置との間の開閉動作を行ない、断路機構部270の動作により開位置と断路位置との間の開閉動作を行ない、接地機構部280の動作により断路位置と接地位置との間の開閉動作を行なう。
【0217】
また、1個の機構部の可動鉄心を駆動する時には、他の2個の可動鉄心の位置の保持力を強めるようにそれぞれの電磁コイルを励磁する。
【0218】
上述したように、本実施の形態では、双安定型の3個のソレノイド機構を直列に配置して構成しているので、閉位置、開位置、断路位置、接地位置の4位置を永久磁石の吸着力で確実に保持することができ、さらに1個の可動鉄心を駆動する時には他の可動鉄心の位置の保持力を強めるようにしているので、衝撃力等が作用しても確実に位置を保持することができるため、簡素で信頼性が高い操作機構を備えた真空開閉装置を実現することができる。
【0219】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の真空開閉装置によれば、構成が簡単で信頼性の高い真空バルブと、閉位置、開位置、断路位置の3位置、またはさらに接地位置を含めた4位置の開閉動作を確実に実現できる信頼性の高い操作機構とを備えた、環境に調和した真空開閉装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による真空開閉装置における真空バルブの第1の実施の形態を示す縦断面図。
【図2】本発明による真空開閉装置における真空バルブの第2の実施の形態を示す縦断面図。
【図3】同第1および第2の各実施の形態における作用をそれぞれ説明するための特性図。
【図4】同第1および第2の各実施の形態における作用をそれぞれ説明するための特性図。
【図5】本発明による真空開閉装置における真空バルブの第3の実施の形態を示す縦断面図。
【図6】本発明による真空開閉装置における真空バルブの第4の実施の形態を示す縦断面図。
【図7】本発明による真空開閉装置における真空バルブの第5の実施の形態を示す縦断面図。
【図8】同第3、第4および第5の各実施の形態における作用をそれぞれ説明するための特性図。
【図9】同第3、第4および第5の各実施の形態における作用をそれぞれ説明するための特性図。
【図10】同第3、第4および第5の各実施の形態における作用をそれぞれ説明するための特性図。
【図11】同第3、第4および第5の各実施の形態における作用をそれぞれ説明するための特性図。
【図12】本発明による真空開閉装置における操作機構の第6の実施の形態を示す縦断面図。
【図13】本発明による真空開閉装置における操作機構の第8の実施の形態を示す縦断面図。
【図14】本発明による真空開閉装置における操作機構の第9の実施の形態を示す縦断面図。
【図15】本発明による真空開閉装置における操作機構の第10の実施の形態を示す縦断面図。
【図16】本発明による真空開閉装置における操作機構の第11の実施の形態を示す縦断面図。
【図17】従来の代表的なキュービクル形ガス絶縁開閉装置の構成例を示す縦断面図。
【符号の説明】
1…開閉装置の箱体、
1a…受電室、
1b…遮断器室、
1c…母線室、
2…SF6ガス、
3…ケーブルヘッド、
4…避雷器、
5…検電がいし、
6…断路器、
7…接続導体、
8…変流器、
9…ケーブル、
10a…スペーサ、
10b…スペーサ、
11…遮断器、
12…接続母線、
13…操作機構、
14a…制御箱、
14b…制御箱、
20…真空バルブ、
21…絶縁円筒、
22…固定側蓋板、
23…可動側蓋板、
24…固定電極、
25…固定通電軸、
26…可動電極、
27…可動通電軸、
28a…固定測接点、
28b…可動側接点、
29…べローズ、
32…アークシールド、
33…第2のシールド、
34…第4のシールド、
35…接地電極、
36…絶縁棒、
50…操作機構、
60…遮断機構部、
70…断路機構部、
80…接地機構部、
150…操作機構、
160…遮断機構部、
161…可動鉄心、
170…断路機構部、
171…可動鉄心、
250…操作機構、
260…遮断機構部、
261…可動鉄心、
270…断路機構部、
271…可動鉄心、
280…接地機構部、
281…可動鉄心、
350…操作機構、
360…遮断機構部、
361…可動鉄心、
370…断路機構部、
371…可動鉄心。
Claims (3)
- 絶縁媒体を封入した絶縁容器の両端が金属部材で気密に封着された真空バルブ本体内に、
前記一方の金属部材を貫通して金属部材に固着された固定電極と、
前記他方の金属端板を貫通すると共にベローズを介して当該金属部材に固着され、前記固定電極に対向するように設けられた可動電極と、
前記可動電極を、前記固定電極の接点と接触している閉位置、開位置、断路位置の3位置に直線的に移動させる操作機構とを備え、
前記操作機構は、前記閉位置、前記開位置、前記断路位置を直線的に動作する機構部を2組直列的に配置して構成し、
前記可動電極に近い側の機構部を遮断機構部とすると共に、前記可動電極から遠い側の機構部を断路機構部とし、
前記遮断機構部の可動部を前記可動電極に連結し、前記遮断機構部のフレームと前記断路機構部の可動部とを係合し、
前記遮断機構部が前記閉位置および前記開位置の開閉動作を行ない、前記断路機構部が前記開位置および前記断路位置の開閉動作を行なうようにしたことを特徴とする真空開閉装置。 - 絶縁媒体を封入した絶縁容器の両端が金属部材で気密に封着された真空バルブ本体内に、
前記一方の金属部材を貫通して金属部材に固着された固定電極と、
前記他方の金属部材を貫通すると共にベローズを介して当該金属部材に固着され、前記固定電極に対向するように設けられた可動電極と、
前記可動電極の反固定電極側に設けられた接地電極と、
前記接地電極と前記両端の金属部材との間にそれぞれ配置され、前記絶縁容器を構成する二つの絶縁筒と、
前記可動電極を、前記固定電極の接点と接触している閉位置、開位置、断路位置、および前記接地電極と接触している接地位置の4位置に直線的に移動させる操作機構とを備え、
前記操作機構は、前記閉位置、前記開位置を直線的に動作する機構部と、中間点を含めた前記開位置、前記断路位置、前記接地位置を直線的に動作する機構部とを直列的に配置して構成し、
前記可動電極に近い側の機構部を遮断機構部とすると共に、前記可動電極から遠い側の機構部を断路機構部とし、
前記遮断機構部の可動部を前記可動電極に連結し、前記遮断機構部のフレームと前記断路機構部の可動部とを係合し、
前記遮断機構部が前記閉位置と前記開位置との開閉動作を行ない、前記断路機構部が前記開位置と前記断路位置との開閉動作、およびこの断路位置と前記接地位置との2段階の開閉動作を行なうようにしたことを特徴とする真空開閉装置。 - 絶縁媒体を封入した絶縁容器の両端が金属部材で気密に封着された真空バルブ本体内に、
前記一方の金属部材を貫通して金属部材に固着された固定電極と、
前記他方の金属部材を貫通すると共にベローズを介して当該金属部材に固着され、前記固定電極に対向するように設けられた可動電極と、
前記可動電極の反固定電極側に設けられた接地電極と、
前記接地電極と前記両端の金属部材との間にそれぞれ配置され、前記絶縁容器を構成する二つの絶縁筒と、
前記可動電極を、前記固定電極の接点と接触している閉位置、開位置、断路位置、および前記接地電極と接触している接地位置の4位置に直線的に移動させる操作機構とを備え、
前記操作機構は、前記閉位置、前記開位置、前記断路位置、前記接地位置を直線的に動作する機構部を3組直列的に配置して構成し、
前記可動電極に近い側の機構部を遮断機構部とすると共に、前記可動電極から最も遠い側の機構部を接地機構部とし、両者の中間の機構部を断路機構部とし、前記遮断機構部の可動部を前記可動電極に連結し、前記遮断機構部のフレームと前記断路機構部の可動部とを係合し、前記断路機構部のフレームと前記接地機構部の可動部とを係合し、
前記遮断機構部が前記閉位置と開位置との開閉動作を行ない、前記断路機構部が前記開位置と前記断路位置との開閉動作を行ない、かつ前記接地機構部が前記断路位置と前記接地位置との開閉動作を行なうようにしたことを特徴とする真空開閉装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33710798A JP3664899B2 (ja) | 1998-11-27 | 1998-11-27 | 真空開閉装置 |
EP99123233A EP1005058B1 (en) | 1998-11-27 | 1999-11-26 | Vacuum switchgear |
CNB991243862A CN1214422C (zh) | 1998-11-27 | 1999-11-26 | 真空开关装置 |
DE69931583T DE69931583T2 (de) | 1998-11-27 | 1999-11-26 | Vakuumschaltgerät |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33710798A JP3664899B2 (ja) | 1998-11-27 | 1998-11-27 | 真空開閉装置 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004272210A Division JP4011050B2 (ja) | 2004-09-17 | 2004-09-17 | 真空開閉装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000164084A JP2000164084A (ja) | 2000-06-16 |
JP3664899B2 true JP3664899B2 (ja) | 2005-06-29 |
Family
ID=18305509
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33710798A Expired - Lifetime JP3664899B2 (ja) | 1998-11-27 | 1998-11-27 | 真空開閉装置 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP1005058B1 (ja) |
JP (1) | JP3664899B2 (ja) |
CN (1) | CN1214422C (ja) |
DE (1) | DE69931583T2 (ja) |
Families Citing this family (31)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001222935A (ja) * | 2000-02-08 | 2001-08-17 | Toshiba Corp | 真空開閉装置 |
DE10030670C2 (de) | 2000-06-23 | 2002-06-13 | Siemens Ag | Vakuumschaltröhre mit zwei Kontaktsystemen |
JP4629271B2 (ja) * | 2001-06-29 | 2011-02-09 | 三菱電機株式会社 | 電力用開閉装置の操作装置 |
FR2827075B1 (fr) * | 2001-07-05 | 2003-09-19 | Schneider Electric Ind Sa | Appareillage electrique de coupure et de sectionnement comportant une ampoule sous vide |
JP4667664B2 (ja) * | 2001-07-12 | 2011-04-13 | 三菱電機株式会社 | 電力用開閉装置 |
US7453129B2 (en) | 2002-12-18 | 2008-11-18 | Noble Peak Vision Corp. | Image sensor comprising isolated germanium photodetectors integrated with a silicon substrate and silicon circuitry |
JP2006202568A (ja) * | 2005-01-19 | 2006-08-03 | Toshiba Corp | 真空バルブ用接点材料の製造方法 |
FR2887683A1 (fr) * | 2005-06-28 | 2006-12-29 | Schneider Electric Ind Sas | Ampoule a vide pour un appareil de protection electrique tel un interrupteur ou un disjoncteur |
JP4174495B2 (ja) * | 2005-06-29 | 2008-10-29 | 株式会社日立製作所 | スイッチギヤの開閉装置 |
JP4841875B2 (ja) * | 2005-06-29 | 2011-12-21 | 株式会社日立製作所 | 真空絶縁スイッチギヤ |
JP4531005B2 (ja) * | 2005-09-30 | 2010-08-25 | 三菱電機株式会社 | 電磁操作方式開閉器 |
DE102006033355A1 (de) * | 2006-07-19 | 2008-01-24 | Euchner Gmbh + Co. Kg | Vorrichtung zum Überwachen des Zustandes einer Schutzeinrichtung einer Maschine |
US7902480B2 (en) | 2007-06-13 | 2011-03-08 | Hitachi, Ltd. | Vacuum insulated switchgear |
JP4846684B2 (ja) * | 2007-09-25 | 2011-12-28 | 株式会社日立製作所 | 真空絶縁スイッチ及び真空絶縁スイッチギヤ |
DE102008031472B4 (de) * | 2008-07-02 | 2010-05-06 | Siemens Aktiengesellschaft | Vakuumschaltröhre |
EP2234232A3 (en) * | 2009-03-27 | 2013-10-23 | ABB Technology AG | High-voltage device |
JP4906892B2 (ja) * | 2009-08-12 | 2012-03-28 | 株式会社日立製作所 | スイッチギヤ |
KR101304056B1 (ko) * | 2009-10-29 | 2013-09-04 | 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 | 전자석 장치 및 전자석 장치를 이용한 개폐장치 |
KR101100708B1 (ko) | 2010-05-13 | 2011-12-30 | 엘에스산전 주식회사 | 진공 차단기 |
JP5475559B2 (ja) * | 2010-06-11 | 2014-04-16 | 株式会社東芝 | 真空開閉装置 |
JP5342517B2 (ja) * | 2010-07-14 | 2013-11-13 | 三菱電機株式会社 | 真空バルブ |
FR2985081B1 (fr) * | 2011-12-21 | 2015-03-06 | Alstom Technology Ltd | Dispositif de protection contre les particules engendrees par un arc electrique de commutation |
KR101586260B1 (ko) * | 2011-12-28 | 2016-01-18 | 현대중공업 주식회사 | 개폐기용 진공 차단기 |
DE102012215246A1 (de) * | 2012-08-28 | 2014-03-06 | Siemens Aktiengesellschaft | Druckfluidisoliertes Schaltfeld |
FR2996352B1 (fr) | 2012-10-02 | 2014-10-31 | Alstom Technology Ltd | Dispositif de contact electrique de type doigt de contact a fort courant nominal |
KR101449736B1 (ko) * | 2012-12-27 | 2014-10-08 | 주식회사 효성 | 컨버터의 바이패스 장치 |
KR101599234B1 (ko) * | 2013-12-30 | 2016-03-03 | 주식회사 효성 | 모듈러 멀티레벨 컨버터 바이패스 스위칭 장치 및 방법 |
CN104037012B (zh) * | 2014-05-30 | 2016-02-24 | 国家电网公司 | 一种具有插入式接地工位的三工位真空灭弧室 |
WO2016088405A1 (ja) | 2014-12-01 | 2016-06-09 | 三菱電機株式会社 | 回路投入器及び回路投入システム |
CN108172452A (zh) * | 2018-01-19 | 2018-06-15 | 合肥朗辉电气有限公司 | 一种交流高压大电流快速开关的装置 |
KR102643434B1 (ko) * | 2022-03-22 | 2024-03-06 | 대한전선 주식회사 | Gis 절연 스페이서의 전기시험 챔버 및 전극 구조 |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB1161401A (en) * | 1965-06-16 | 1969-08-13 | English Electric Co Ltd | Operating Mechanisms for Electrical Circuit Interrupters |
US3720798A (en) * | 1969-09-08 | 1973-03-13 | Sumitomo Electric Industries | Vacuum-type current interrupter |
DE2037234A1 (de) * | 1970-07-01 | 1972-02-03 | Inst Prueffled Fuer Elektrisch | Schaltgerat für hohe Spannungen |
US4020304A (en) * | 1972-07-24 | 1977-04-26 | Westinghouse Electric Corporation | Two-material vapor shield for vacuum-type circuit interrupter |
JPS5422583A (en) * | 1977-07-20 | 1979-02-20 | Tokyo Shibaura Electric Co | Vacuum circuit breaker |
US4249050A (en) * | 1977-12-30 | 1981-02-03 | Tokyo Shibaura Denki Kabushiki Kaisha | Vacuum switch |
DE3304803A1 (de) * | 1983-02-11 | 1984-08-16 | Siemens AG, 1000 Berlin und 8000 München | Vakuumschalter, insbesondere mittelspannungs-lasttrennschalter |
TW389919B (en) * | 1995-09-27 | 2000-05-11 | Hitachi Ltd | Insulated type switching device |
-
1998
- 1998-11-27 JP JP33710798A patent/JP3664899B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1999
- 1999-11-26 DE DE69931583T patent/DE69931583T2/de not_active Expired - Lifetime
- 1999-11-26 EP EP99123233A patent/EP1005058B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1999-11-26 CN CNB991243862A patent/CN1214422C/zh not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
DE69931583D1 (de) | 2006-07-06 |
EP1005058B1 (en) | 2006-05-31 |
DE69931583T2 (de) | 2007-04-26 |
CN1256503A (zh) | 2000-06-14 |
CN1214422C (zh) | 2005-08-10 |
EP1005058A2 (en) | 2000-05-31 |
JP2000164084A (ja) | 2000-06-16 |
EP1005058A3 (en) | 2001-07-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3664899B2 (ja) | 真空開閉装置 | |
JP5235620B2 (ja) | 真空スイッチギヤ | |
CN102280304B (zh) | 动触头组件及其应用动触头组件的电磁隔离驱动智能开关 | |
KR101704807B1 (ko) | 차단기용 전자반발 조작기 | |
JP7118992B2 (ja) | 真空スイッチ | |
JP2015060778A (ja) | 開閉器 | |
GB2522696A (en) | Improvements in or relating to vacuum switching devices | |
CN102456505A (zh) | 用于真空断续器的触点组件 | |
CN107393780B (zh) | 一种分断能力强的小型断路器 | |
CN202094043U (zh) | 动触头组件及其应用动触头组件的电磁隔离驱动智能开关 | |
JP2007305497A (ja) | 真空開閉器およびそのコンディショニング処理方法 | |
JP4011050B2 (ja) | 真空開閉装置 | |
WO2021152646A1 (ja) | ガス絶縁開閉装置 | |
JP4434529B2 (ja) | 開閉装置 | |
JP2002093293A (ja) | 断路器用真空バルブ | |
CN111466005A (zh) | 用于驱动高压功率开关中的真空开关管的可移动触头的装置和方法 | |
GB2178239A (en) | Circuit breakers | |
WO2019073671A1 (ja) | ガス遮断器 | |
CN203277206U (zh) | 户外真空断路器 | |
RU2224318C1 (ru) | Вакуумный выключатель | |
JP2004362889A (ja) | 開閉装置 | |
US3873793A (en) | Contact system for a high-voltage apparatus | |
SU866601A1 (ru) | Высоковольтный вакуумный выключатель | |
Hae et al. | Features of cubicle type vacuum-insulated switchgear (C-VIS) | |
JPS588095B2 (ja) | ガスシヤダンキ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040204 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040217 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040419 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040720 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040917 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20041012 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050121 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050310 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050329 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050330 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20050415 |
|
A072 | Dismissal of procedure [no reply to invitation to correct request for examination] |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A072 Effective date: 20050708 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080408 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090408 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100408 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100408 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110408 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130408 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140408 Year of fee payment: 9 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |