JP6341819B2 - 樹脂ボトルの搬送装置 - Google Patents

樹脂ボトルの搬送装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6341819B2
JP6341819B2 JP2014193638A JP2014193638A JP6341819B2 JP 6341819 B2 JP6341819 B2 JP 6341819B2 JP 2014193638 A JP2014193638 A JP 2014193638A JP 2014193638 A JP2014193638 A JP 2014193638A JP 6341819 B2 JP6341819 B2 JP 6341819B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wheel
gripper
resin bottle
gripper wheel
rotating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014193638A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016064840A (ja
Inventor
浩人 安田
浩人 安田
加森 慎也
慎也 加森
谷川 勝則
勝則 谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shibuya Corp
Original Assignee
Shibuya Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shibuya Corp filed Critical Shibuya Corp
Priority to JP2014193638A priority Critical patent/JP6341819B2/ja
Publication of JP2016064840A publication Critical patent/JP2016064840A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6341819B2 publication Critical patent/JP6341819B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Filling Of Jars Or Cans And Processes For Cleaning And Sealing Jars (AREA)
  • Specific Conveyance Elements (AREA)

Description

本発明は、首部にフランジ部が形成された樹脂ボトルを、2つの回転式の搬送機構の間において受け渡す搬送装置に関する。
樹脂ボトルを回転搬送しつつ所定の処理を行う搬送処理システムにおいては、樹脂ボトルのフランジ部の上方と下面側を交互に把持しながら回転搬送している。フィラとキャッパの回転ホイールは、樹脂ボトルのフランジ部の下面側を支持して樹脂ボトルを回転搬送しつつ充填やキャッピングを行う。フィラとキャッパの間において樹脂ボトルの受け渡しを行う中間ホイールは、フランジの上方の円筒部を把持して樹脂ボトルを回転搬送する。
首部のサイズ、特に円筒部の長さが異なる樹脂ボトルに兼用できる搬送処理システムでは、中間ホイールは、フィラあるいはキャッパとの間において安定的に樹脂ボトルを受け渡すために、円筒部の所定の高さ位置を把持することが必要である。すなわち、中間ホイールは樹脂ボトルの円筒部を把持するグリッパの高さを調整可能に構成されており、このような構成として特許文献1に開示されたものが従来知られている。
特許文献1の装置はグリッパの高さ位置を調整可能とするため、グリッパが取付けられたグリッパホイールを昇降させる複数のシリンダを、回転ホイールの近傍の非回転部分に設けている。グリッパホイールは、シリンダのピストンロッドを突出させることにより上昇せしめられ、作業者が高さ調整部を操作することによりグリッパホイールの高さを調整した後、シリンダのピストンロッドを後退させることにより下降せしめられる。
特開2002−302243号公報
上述した従来技術では、回転ホイールの近傍に複数のシリンダが設けられているため、搬送処理システムが無菌室に設けられる場合、シリンダの可動部をジャバラ等により被覆しなければならないので構成が複雑であり、またシリンダを洗浄する作業が面倒であった。また、高さ調整部は手動で操作するよう構成されており、グリッパホイールの高さ調整のために一定の時間を要するという問題があった。
本発明は、構成が簡単で、洗浄作業が容易であり、かつグリッパホイールの高さ調整を自動的に行うことができる樹脂ボトルの搬送装置を提供することを目的としている。
本発明に係る樹脂ボトルの搬送装置は、樹脂ボトルの首部に形成されたフランジ部の上方を把持して搬送する第1搬送機構と、フランジ部の下面側を支持して搬送する第2搬送機構との間において樹脂ボトルを受け渡して搬送するものである。第1搬送機構は、圧縮空気供給源に連結されたエア通路が形成された回転軸と、回転軸に固定され、軸心周りに回転自在である回転ホイールと、回転ホイールに対して同軸的かつ昇降自在に設けられ、回転ホイールとの間に、外気から気密を保って遮断された空気室を区画形成するグリッパホイールと、グリッパホイールの外周縁部に設けられ、樹脂ボトルのフランジ部の上方を把持するための把持手段と、グリッパホイールに当接する位置を変更することにより、回転ホイールに対するグリッパホイールの高さ位置を調整する高さ調整手段とを備え、エア通路を介して空気室に圧縮空気を供給し、回転ホイールとグリッパホイールの間隔を拡大した状態で、高さ調整手段の位置を変更し、グリッパホイールの高さ位置を調整することを特徴としている。
好ましくは、回転ホイールは回転軸を囲繞してグリッパホイール側へ突出する隆起部を有し、グリッパホイールは隆起部に嵌合する凹部を有し、隆起部の外壁面と凹部の内壁面により、空気室が区画形成される。
好ましくは、高さ調整手段は、回転ホイールと前記グリッパホイールの間に配置され、相対的に厚い厚板部と相対的に薄い薄板部とを有する高さ調整部材と、回転ホイールのグリッパホイールとは反対側に設けられ、厚板部と薄板部に対応した窪みを有する係合部材と、回転ホイールに形成された穴を貫通して延び、高さ調整部材と係合部材を連結する連結部材と、窪みに係合可能なストッパ部材とを有し、ストッパ部材が窪みに係合した状態において、厚板部および薄板部の一方がグリッパホイールに当接し、回転ホイールに対するグリッパホイールの高さ位置が定められる。
本発明の樹脂ボトルの搬送装置は、構成が簡単で、洗浄作業が容易であり、かつグリッパホイールの高さ調整を自動的に行う。
本発明の一実施形態である樹脂ボトルの搬送装置を備えた搬送処理システムの概略構成を示す平面図である。 グリッパの開閉動作を示す平面図である。 グリッパが樹脂ボトルの首部を把持した状態を示す側面図である。 サイズが異なる樹脂ボトルの首部を示す側面図である。 中間ホイールの全体構成を示す断面図である。 高さ調整部材を示し、符号(a)は厚板部と薄板部を示す断面図、符号(b)は平面図である。 高さ調整機構の動作を示す平面図である。 グリッパホイールが相対的に高い位置に定められた状態を示す断面図である。 グリッパホイールが上昇している状態を示す断面図である。 グリッパホイールが相対的に低い位置に定められた状態を示す断面図である。 高さ調整機構の他の例を示す断面図である。 図11に示す高さ調整機構の高さ調整部材を示す平面図である。 図11に示す高さ調整機構の第1〜第3の筒状ギヤを示す展開図である。 図11に示す高さ調整機構の作用を示す図である。
以下、図示された実施形態を参照して本発明を説明する。
図1は本発明の一実施形態である樹脂ボトルの搬送装置を備えた搬送処理システムを示す平面図であり、樹脂ボトルの搬送方向が矢印により示されている。樹脂ボトルは供給コンベヤ11により連続的に搬送され、供給ホイール12を介してフィラ13に供給される。フィラ13において、樹脂ボトルは回転搬送される間に液体を充填され、中間ホイール14に受け渡される。樹脂ボトルは中間ホイール14によって回転搬送され、キャッパ15に受け渡される。キャッパ15では、樹脂ボトルを回転搬送する間にキャッピングが行われ、樹脂ボトルは排出ホイール16により排出コンベヤ17に受け渡されて、次の工程に搬送される。
図2は中間ホイール14に設けられる把持手段20がキャッパ15に樹脂ボトルを受け渡す状態を示している。把持手段20は中間ホイール14(図1)の一部であるグリッパホイール40(図5)の外周縁部に設けられ、グリッパホイール40の円周方向に沿って、等間隔に複数列(例えば36個)設けられる。把持手段20は一対のグリッパ21、22を有し、グリッパ21、22はそれぞれ支持軸23、24の上端に固定される。支持軸23、24はグリッパホイール40の外周縁部に貫通して設けられ、軸心周りに回転自在である。支持軸23、24のグリッパ21、22よりも下側にはギヤ25、26が設けられる。ギヤ25、26は噛合しており、支持軸23が回転すると、ギヤ25、26を介してグリッパ21、22が回動し、開閉する。
支持軸23の下端はグリッパホイール40(図5)の下側に位置し、支持軸23の下端には連結アーム27の一端が固定される。連結アーム27の他端に設けられたピン28とグリッパホイール40の下面に固定されたピン29とはバネ30により連結される。このバネ30により、連結アーム27の他端はグリッパホイール40の中心側に引っ張られ、これによりグリッパ21、22は常時閉鎖方向に付勢される。
図3はグリッパ21、22が樹脂ボトルの首部を把持した状態を示している。樹脂ボトルの回転搬送は、フィラ13(図1)とキャッパ15(図1)ではフランジFの下面側を支持して行われるが、中間ホイール14(図1)では、首部の円筒部CすなわちフランジFの上方を把持して吊り下げた状態で行われる。すなわち中間ホイール14による回転搬送の間、グリッパ21、22は樹脂ボトルの円筒部Cを把持して閉鎖状態を維持しており、中間ホイール14とフィラ13またはキャッパ15との間で樹脂ボトルを受け渡すとき、フィラ13またはキャッパ15のボトル支持部材31は樹脂ボトルのフランジFの下面側を支持する。受け渡しが完了すると、中間ホイール14のグリッパ21、22は開放する。
図4はサイズが異なる樹脂ボトルの首部N1、N2を示している。符号(a)は口径が例えば38mmの首部N1を示し、符号(b)は口径が例えば28mmの首部N2を示している。この図から理解されるように、首部N1の円筒部Cの軸方向長さは相対的に短く、首部N2の円筒部Cの軸方向長さが相対的に長い。すなわち、これらの首部N1、N2には寸法差dがある。フィラ13とキャッパ15では、フランジFの下面を支持するのに対し、中間ホイール14のグリッパ21、22は円筒部Cの上端部つまりカブラ部Kの下面側を把持する。したがって1つの搬送処理システムにおいて、寸法差dがある複数種類の樹脂ボトルを処理するためには、中間ホイール14のグリッパ21、22の高さ位置を調整することが必要である。そこで本実施形態では、後述するように、グリッパ21、22の高さ位置を自動的に調整するように構成している。
図5は中間ホイール14の全体構成を示している。グリッパホイール40は環状板部材41と回転支持部材42と筒状の連結部材43を有する。回転支持部材42は環状板部材41の中心に形成された開口内に設けられ、環状板部材41よりも下側に位置する。連結部材43は回転支持部材42の上面と環状板部材41の下面にそれぞれ固着され、回転支持部材42と環状板部材41を連結する。連結アーム27とバネ30は環状板部材41の下側に設けられ、支持軸23、24は環状板部材41の上側に設けられる。環状板部材41の外周縁には筒状のカバー44が固定され、このカバー44により、支持軸23、24、連結アーム27、バネ30等の外周側が覆われる。
グリッパホイール40の上側には固定枠80が設けられ、固定枠80は図示しない基台に固定されて静止している。固定枠80は環状のカム支持板81と固定円板82を有し、カム支持板81と固定円板82は連結部材83により連結される。カム支持板81の外周面にはカム84が設けられ、支持軸23に固定されたレバー85には、カム84に係合するカムフォロア86が取付けられる。後述するように、グリッパホイール40が回転すると、カムフォロア86がカム84に沿って移動し、これによりグリッパ21、22が開閉する。固定円板82の下面に設けられた環状部材87には軸受88が取付けられ、軸受88の内周側はグリッパホイール40の回転支持部材42に嵌着されている。
カム84は樹脂ボトルを受け取る受け取り区間と、樹脂ボトルを受け渡す受け渡し区間とにおいてグリッパ21、22を開閉駆動するように形成されている。すなわちカムフォロア86は、受け取り区間と受け渡し区間においてカム84の形状に従って変位し、フィラ13から樹脂ボトルを受け取る受け取り区間では、樹脂ボトルを受け取る位置の少し手前からグリッパ21、22を開放し、キャッパ15へ樹脂ボトルを受け渡す受け渡し区間では、樹脂ボトルを受け渡してからグリッパ21、22を開放する(図2参照)。
グリッパホイール40の回転支持部材42の下方には回転ホイール50が同軸的に設けられる。回転ホイール50は回転軸60に一体的に固定され、回転軸60とともに、その軸心周りに回転自在である。回転軸60は上方回転軸61と下方回転軸62と中間回転軸63を有する。上方回転軸61は回転ホイール50の中心部に形成された孔に嵌着される。回転ホイール50は、グリッパホイール40の回転支持部材42側へ突出する隆起部51を有し、隆起部51は、回転支持部材42に形成された凹部45に嵌合する。回転支持部材42の中心に固定された円柱部材46は、上方回転軸61に形成された軸孔内に位置し、この軸孔に嵌着されたスリーブ64により摺動自在に支持される。
上方回転軸61は、ベース70に固定されて垂直上方に延びる筒状支持部材71に、軸受72を介して回転自在に支持される。下方回転軸62はベース70の下面側に取付けられた軸受73により回転自在に支持される。下方回転軸62の軸心部分には貫通孔が形成され、同様に上方回転軸61と円柱部材46の軸心部分にも貫通孔が形成される。これらの貫通孔は、円筒部材である中間回転軸63を介して相互に連通し、これによりエア通路74が形成される。下方回転軸62の下端面には継手75が設けられ、エア通路74は継手75を介して圧縮空気供給源(図示せず)に連結される。エア通路74は円柱部材46の上端まで延び、エア通路74の上端部は、隆起部51の外壁面と凹部45の内壁面とにより区画形成される空気室76に連通する。
隆起部51は回転軸60の軸心に同軸的な円筒状外周面51aを有し、凹部45は回転軸60の軸心に同軸的な円筒状内周面45aを有する。円筒状外周面51aと円筒状内周面45aの間に、空気室76を外気から気密を保って遮断するシールリング32が設けられる。すなわち、搬送処理される樹脂ボトルBの種類が変更されるときにグリッパ21、22の高さ位置を調整するため、グリッパホイール40は回転ホイール50に対して軸方向に昇降自在であり、シールリング32により、グリッパホイール40の昇降動作すなわち空気室76の圧力調整が確保される。
下方回転軸62の下端部にはギヤ65が嵌着され、ギヤ65は図示しない駆動機構に噛合して回転駆動される。ギヤ65の回転は回転軸60を介して回転ホイール50に伝達され、回転ホイール50の回転はロッド52を介してグリッパホイール40に伝達される。ロッド52はグリッパホイール40の外周縁に沿って複数個所に設けられる。ロッド52はグリッパホイール40の下面に固定されて鉛直下方に延び、回転ホイール50に取付けられた筒状連結部材53内に挿入される。ロッド52の下端に形成されたフランジ54と筒状連結部材53の外周面に螺着されたナット55の間には圧縮バネ56が設けられ、圧縮バネ56の弾発力によりグリッパホイール40は常時、回転ホイール50側に付勢される。
高さ調整機構(高さ調整手段)90の構成を説明する。高さ調整機構90は、グリッパホイール40に当接する位置を変更することにより、回転ホイール50に対するグリッパホイール40の高さ位置を調整するもので、回転ホイール50の筒状連結部材53とは異なる周方向位置に配置される。高さ調整部材91は、回転ホイール50とグリッパホイール40の回転支持部材42との間に配置され、係合部材92は回転ホイール50のグリッパホイール40とは反対側、すなわち回転ホイール50の下側に設けられる。連結部材93は回転ホイール50に形成された穴を貫通して延び、高さ調整部材91と係合部材92を連結する。
高さ調整部材91は図6に示されるように、相対的に厚い厚板部91aと相対的に薄い薄板部91bとを有する円板状の部材であり、連結部材93に固定される。厚板部91aと薄板部91bは連結部材93を中心として90°毎に設けられる。係合部材92は連結部材93に固定され、図7に示されるように、連結部材93を中心として90°毎に窪み92aを有する。各窪み92aは厚板部91aまたは薄板部91bに対応する。一方、図5に示されるように回転ホイール50の下側にはピン94により揺動自在に支持された揺動アーム95が設けられ、揺動アーム95には、図7に示されるように係合部材92の窪み92aに係合可能なストッパ部材96が取付けられる。揺動アーム95はバネ97により、常時ストッパ部材96が係合部材92に当接する方向に付勢される。
連結部材93の係合部材92より下側にはレバー98が固定される。レバー98は、本実施形態では4本設けられ、連結部材93から放射状に延びて回転ホイール50の外周縁よりも外側に突出可能である。すなわち、レバー98と係合部材92と高さ調整部材91は、連結部材93とともに一体的に回動し、4本のレバー98のいずれかが回転ホイール50の外周縁から外側に突出する。回転ホイール50の外側には、レバー98が当接可能な進退アーム101が設けられる。進退アーム101はロータリーアクチュエータ102の出力軸103に固定され、ロータリーアクチュエータ102はベース70(図5)に設けられた支持部材104に取付けられる。進退アーム101はロータリーアクチュエータ102によって回動され、レバー98に当接する前進位置と、レバー98に当接しない後退位置との間で変位可能である。
次に図7〜10を参照して高さ調整機構90の作用を説明する。
通常の動作時、進退アーム101は図8、10に示されるように後退位置にある。また、ストッパ部材96は係合部材92の窪み92aに係合し、これにより高さ調整部材91は所定位置に保持され、連結部材93の軸心周りに回転することはない。図8に示される状態では、高さ調整部材91の厚板部91aがグリッパホイール40の回転支持部材42の下面に取付けられた当接ピン48に当接している。すなわちグリッパホイール40は相対的に高い位置に定められている。この状態で搬送処理される樹脂ボトルは、図4(b)に示される円筒部Cの軸方向長さが相対的に長い樹脂ボトルである。
ここで、搬送処理される樹脂ボトルが、図4(a)に示される円筒部Cの軸方向長さが相対的に短い樹脂ボトルに変更される場合、圧縮空気供給源が駆動され、エア通路74を介して空気室76に圧縮空気が供給される。これにより、図9に示されるように、空気室76の容積が拡大してグリッパホイール40が上昇し、回転ホイール50とグリッパホイール40の間隔が拡大する。すなわちグリッパホイール40の回転支持部材42に設けられた当接ピン48は高さ調整部材91の上面から離間する。このグリッパホイール40の上昇動作と略同時に、ロータリーアクチュエータ102が駆動され、進退アーム101がレバー98に当接可能な前進位置に定められる。
この状態で、回転軸60を介してグリッパホイール40と回転ホイール50が回転駆動されると、レバー98が進退アーム101に当接する。これにより、レバー98と係合部材92と高さ調整部材91が一体的に回転し、図7(a)、(b)、(c)に示すように、ストッパ部材96が係合部材92の窪み92aの隣に形成された突起92bに押され、揺動アーム95が回転変位して(図7(b)、(c))、ストッパ部材96がそれまでとは異なる窪み92aに係合する(図7(d))。このようにしてストッパ部材96が係合する窪み92aが変更されることにより、高さ調整部材91は、薄板部91bが当接ピン48に対向する位置に定められる。この直後、進退アーム101は後退位置に戻る。
次いで圧縮空気供給源からの圧縮空気の供給が遮断される。これによりグリッパホイール40は、図10に示されるように、圧縮バネ56の弾発力により回転ホイール50側へ下降し、回転支持部材42の当接ピン48が高さ調整部材91の薄板部91bに当接した状態に定められる。このようにしてグリッパ21、22は、円筒部Cの軸方向長さが相対的に短い樹脂ボトルを把持するために適切な高さ位置に変更される。
以上のように本実施形態は、樹脂ボトルの首部N1、N2に形成されたフランジ部Fの上方を把持して搬送する中間ホイール(第1搬送機構)14と、フランジ部Fの下面側を支持して搬送するフィラ(第2搬送機構)13またはキャッパ(第2搬送機構)15との間において樹脂ボトルを受け渡して搬送する装置において、グリッパホイール40と回転ホイール50の間に空気室76を形成するとともに、回転ホイール50を回転駆動する回転軸60にエア通路74を設けたものである。グリッパホイール40と回転ホイール50の間に設けられた高さ調整部材91は、エア通路74を介して空気室76に圧縮空気を供給し、回転ホイール50とグリッパホイール40の間隔を拡大した状態で回転させられ、これによりグリッパホイール40の高さ位置が調整される。高さ調整部材91の回転角度位置、すなわち高さ調整部材91の厚板部91aまたは薄板部91bがグリッパホイール40に当接した状態は、高さ調整部材91とともに回転する係合部材92に形成された窪み92aにストッパ部材96が係合することにより安定的に保持される。
このように本実施形態は、回転軸60に形成したエア通路74を介して空気室76に圧縮空気を供給する構成を採用しており、エア通路74と空気室76は外部から気密的に遮断されているので、搬送処理システムが無菌室に設けられる場合であっても、グリッパホイール40を昇降させるための機構に対する除染処理は容易である。また高さ調整部材91の回転動作は、グリッパホイール40が回動する際にレバー98が進退アーム101に当接することによって、自動的に行われ、オペレータによる手作業は不要である。
図11〜図13は高さ調整機構の他の例を示している。この高さ調整機構110は第1〜第3の筒状ギヤ111〜113を有し、これらの筒状ギヤ111〜113は棒状の連結部材114に嵌合される。図11において、第1の筒状ギヤ111は下側の円筒状端部に歯115を有し、第3の筒状ギヤ113は上側の円筒状端部に歯116を有する。第2の筒状ギヤ112は上側の円筒状端部に歯117を有し、この歯117は第1の筒状ギヤ111の歯115に噛合可能である。また第2の筒状ギヤ112は下側の円筒状端部に歯118を有し、この歯118は第3の筒状ギヤ113の歯116に噛合可能である。
第1の筒状ギヤ111はボルト121によって連結部材114の上端部に固定される。また連結部材114の上端部は、中間部材122を介してグリップホイール40に固定される。第3の筒状ギヤ113はボルト123によって連結部材114の下端部に固定される。第2の筒状ギヤ112は連結部材114に嵌合され、連結部材112に対して相対的に昇降可能かつ回転可能である。また第2の筒状ギヤ112は、回転ホイール50の孔124に設けられたスリーブ125に回動自在に支持される。第2の筒状ギヤ112の外周面には高さ調整部材91が嵌合され、キー119により結合されている。すなわち第2の筒状ギヤ112と高さ調整部材91は連結部材114に対して回動自在である。
高さ調整部材91は厚板部91aと薄板部91bを有する。厚板部91aと薄板部91bは、図12に示されるように連結部材114の回りに120°毎に形成される。なお図12において符号48は、グリッパホイール40に設けられた当接ピンを示す。
図13は、第1〜第3の筒状ギヤ111〜113を展開して示している。これらの筒状ギヤ111〜113の歯115〜118のピッチは連結部材114の軸心を中心として60°であり、これは高さ調整部材91の厚板部91aと薄板部91bの間隔に対応している。また全ての歯115〜118は同じ方向に傾斜している。
図14を参照して高さ調整機構110の作用を説明する。なお図14では、第1〜第3の筒状ギヤ111〜113の歯数は説明のため簡略化して3つのみ示している。
符号(a)により示される状態では、高さ調整部材91の厚板部91aがグリッパホイール40の当接ピン48に当接しており、第2の筒状ギヤ112の上側の歯117は第1の筒状ギヤ111の歯115に噛合している。高さ調整部材91の薄板部91bが当接ピン48に当接するように変更するとき、第1の実施形態と同様に空気室76の圧縮空気を供給して、グリッパホイール40を上昇させることにより、連結部材114が上昇せしめられる。すなわち第1および第3の筒状ギヤ111、113が一体的に上昇し、これにより第3の筒状ギヤ113の歯116が第2の筒状ギヤ112の下側の歯118に当接する(符号(b))。
この状態から連結部材114がさらに上昇すると、第3の筒状ギヤ113の歯116が第2の筒状ギヤ112の歯118を押圧することによって、図14において第2の筒状ギヤ112は左方向に回動し、また高さ調整部材91は時計回りに60°回転する。薄板部91bが当接ピン48に対向する位置まで高さ調整部材91が回動すると、連結部材114が下降せしめられ、第1の筒状ギヤ111の歯115が第2の筒状ギヤ112の上側の歯117に噛合した位置において停止する(符号(c))。
このように、連結部材114の1回の昇降動作によって第2の筒状ギヤ112と高さ調整部材91が60°回動し、グリッパホイール40の当接ピン48に当接する部分が厚板部91aと薄板部91bの間において切り替えられる。
なお連結部材114の昇降動作の駆動機構として、従来公知の種々の構成が採用可能であり、例えば電磁式のアクチュエータでもよい。
20 把持手段
40 グリッパホイール
50 回転ホイール
60 回転軸
74 エア通路
76 空気室
90 高さ調整機構(高さ調整手段)


Claims (3)

  1. 樹脂ボトルの首部に形成されたフランジ部の上方を把持して搬送する第1搬送機構と、前記フランジ部の下面側を支持して搬送する第2搬送機構との間において樹脂ボトルを受け渡して搬送する樹脂ボトルの搬送装置であって、
    前記第1搬送機構は、
    圧縮空気供給源に連結されたエア通路が形成された回転軸と、
    前記回転軸に固定され、軸心周りに回転自在である回転ホイールと、
    前記回転ホイールに対して同軸的かつ昇降自在に設けられ、前記回転ホイールとの間に、外気から気密を保って遮断された空気室を区画形成するグリッパホイールと、
    前記グリッパホイールの外周縁部に設けられ、前記樹脂ボトルのフランジ部の上方を把持するための把持手段と、
    前記グリッパホイールに当接する位置を変更することにより、前記回転ホイールに対する前記グリッパホイールの高さ位置を調整する高さ調整手段とを備え、
    前記エア通路を介して前記空気室に圧縮空気を供給し、前記回転ホイールと前記グリッパホイールの間隔を拡大した状態で、前記高さ調整手段の位置を変更し、前記グリッパホイールの高さ位置を調整することを特徴とする樹脂ボトルの搬送装置。
  2. 前記回転ホイールが、前記回転軸を囲繞して前記グリッパホイール側へ突出する隆起部を有し、前記グリッパホイールが前記隆起部に嵌合する凹部を有し、前記隆起部の外壁面と前記凹部の内壁面により、前記空気室が区画形成されることを特徴とする請求項1に記載の樹脂ボトルの搬送装置。
  3. 前記高さ調整手段が、前記回転ホイールと前記グリッパホイールの間に配置され、相対的に厚い厚板部と相対的に薄い薄板部とを有する高さ調整部材と、前記回転ホイールの前記グリッパホイールとは反対側に設けられ、前記厚板部と前記薄板部に対応した窪みを有する係合部材と、前記回転ホイールに形成された穴を貫通して延び、前記高さ調整部材と前記係合部材を連結する連結部材と、前記窪みに係合可能なストッパ部材とを有し、前記ストッパ部材が前記窪みに係合した状態において、前記厚板部および薄板部の一方が前記グリッパホイールに当接し、前記回転ホイールに対する前記グリッパホイールの高さ位置が定められることを特徴とする請求項1に記載の樹脂ボトルの搬送装置。
JP2014193638A 2014-09-24 2014-09-24 樹脂ボトルの搬送装置 Active JP6341819B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014193638A JP6341819B2 (ja) 2014-09-24 2014-09-24 樹脂ボトルの搬送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014193638A JP6341819B2 (ja) 2014-09-24 2014-09-24 樹脂ボトルの搬送装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016064840A JP2016064840A (ja) 2016-04-28
JP6341819B2 true JP6341819B2 (ja) 2018-06-13

Family

ID=55804837

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014193638A Active JP6341819B2 (ja) 2014-09-24 2014-09-24 樹脂ボトルの搬送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6341819B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7442429B2 (ja) 2020-12-14 2024-03-04 サントリーホールディングス株式会社 搬送装置の調整方法
DE102022118618A1 (de) * 2022-07-26 2024-02-01 Khs Gmbh Vorrichtung zum Transport von Behältern, Anlage umfassend die Vorrichtung und Verfahren zum Verstellen einer Trägerstruktur der Vorrichtung

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IT1264301B1 (it) * 1993-12-24 1996-09-23 Ima Spa Macchina automatica ad elevata produzione, per il riempimento e la chiusura di flaconi od altri contenitori.
JP4639507B2 (ja) * 2001-03-30 2011-02-23 澁谷工業株式会社 樹脂ボトルの搬送装置
JP2011063331A (ja) * 2009-09-15 2011-03-31 Kirin Techno-System Co Ltd プリフォームの排出装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016064840A (ja) 2016-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR200393678Y1 (ko) 자동 캡핑장치
JP6341819B2 (ja) 樹脂ボトルの搬送装置
JP2018138490A (ja) 空缶用コンベア
JP4008958B2 (ja) 粉状体を搬送しかつ混合するための装置
JPH11236123A (ja) 樹脂ボトルの搬送処理システム
JP7252440B2 (ja) 容器搬送装置
JP2007153378A (ja) 充填システムの容器把持機構
JP5915228B2 (ja) 容器回転搬送システム
JP6350075B2 (ja) 樹脂ボトルの搬送処理システム
JP5805584B2 (ja) 真空処理機
JP5601119B2 (ja) 容器移送装置
JP5792566B2 (ja) グリップ式物品搬送装置
JP4158247B2 (ja) ロータリーホイール
JP2005029225A (ja) ボトルグリップ装置
JP5187558B2 (ja) 物品搬送装置
JP4639507B2 (ja) 樹脂ボトルの搬送装置
JP2013039943A (ja) 容器搬送装置
US20090205289A1 (en) Apparatus for ring-sealing closure elements on containers
JP4599784B2 (ja) スクリューキャッパ
JP5640642B2 (ja) 容器移送装置
JP6793527B2 (ja) キャッピングヘッド
JPH0891484A (ja) 物品把持装置および物品把持方法
JP5709643B2 (ja) 容器搬送装置
JP6207049B2 (ja) 容器充填装置
JP5970768B2 (ja) 空寸調整装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170809

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180423

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180508

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180515

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6341819

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150