JP2011189961A - キャッパ - Google Patents
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Abstract
【課題】キャッピングヘッド46を昇降させずにキャップ16を受け渡すことを可能にして、キャッパ6の構成を簡素化する。
【解決手段】回転体10に設けられたネックグリッパ14によって容器2を保持して搬送するとともに、各容器2の上方にキャッピングヘッド46を配置し、シュート18から一列で供給されてきたキャップ16をキャッピングヘッド46に保持させて容器2にキャッピングを行う。シュート18の先端に連続してキャップガイド104を配置する。キャップガイド104は、キャッピングヘッド46の移動経路の下方に配置されており下流側に向かって次第に上昇する。キャップ取り出し手段58によってシュート18からキャップ16を取り出してキャップガイド104上を移動させると、キャップ16が次第に上昇して上方を水平に移動しているキャッピングヘッド46に保持される。
【選択図】図5
【解決手段】回転体10に設けられたネックグリッパ14によって容器2を保持して搬送するとともに、各容器2の上方にキャッピングヘッド46を配置し、シュート18から一列で供給されてきたキャップ16をキャッピングヘッド46に保持させて容器2にキャッピングを行う。シュート18の先端に連続してキャップガイド104を配置する。キャップガイド104は、キャッピングヘッド46の移動経路の下方に配置されており下流側に向かって次第に上昇する。キャップ取り出し手段58によってシュート18からキャップ16を取り出してキャップガイド104上を移動させると、キャップ16が次第に上昇して上方を水平に移動しているキャッピングヘッド46に保持される。
【選択図】図5
Description
本発明は、キャッピングヘッドが保持したキャップを容器に装着するキャッパに係り、特に、シュートによって一列で供給されてきたキャップを、1個ずつ取り出してキャッピングヘッドに引き渡すキャップ取り出し機構の構成に特徴を有するキャッパに関するものである。
シュートによって一列で供給されてきたキャップを取り出して、1個ずつキャッピングヘッドに受け渡す手段として従来から各種構成のものが知られている(例えば、特許文献1ないし特許文献4参照)。
特許文献1に記載された発明に係る「キャッピング装置」は以下のように構成されている。すなわち、搬送コンベヤ1Aによって搬送されてきた容器2は、導入ホイール3によりキャッパ4が備える搬送手段に受け渡される。他方、容器2にキャッピングされるキャップ5は、キャップ供給シュート6から導入ホイール3の上方に設けたキャップ供給手段10のキャップディスク7に供給され、前記キャッパ4の搬送手段によって回転搬送される容器2と、その上方を容器2とともに移動されるキャッピングヘッド8の間に移送される。移送されたキャップ5は、キャッピングヘッド8によって保持されて容器2の口部にキャッピングされる。
また、特許文献2に記載された発明に係る「キャッパのキャップ供給装置」の構成は、搬送コンベヤ1によって搬送されてきた容器2が、供給側スターホイール5によりキャッパ4の回転体6内に導入され、容器保持機構によって回転体6に固定される。他方、容器2に打栓されるキャップ7は、シュートから上記スターホイール5に設けたピッカ8に受け渡され、そのピッカ8によって移送される。上記回転体6には、容器保持機構によって固定された各容器2の直上位置にそれぞれキャップ保持機構9を備えており、このキャップ保持機構9が、上記ピッカ8によって搬送されるキャップ7を保持し、キャップ保持機構の自転と降下によって、保持したキャップ7を容器2の口部に螺合させるようにしている。
さらに、特許文献3に記載されたキャッパの「キャップ供給装置」は、多数のキャップ2を順次送り出すキャップシュート4と、キャップ2を保持し、下方の容器に向かって下降してキャッピングを行うキャッピングヘッド6との間に設けられており、キャップシュート4の取り出し位置Aで取り出したキャップ2を、キャッピングヘッド6の下方の受け渡し位置Bまで移動させるようになっている。このキャップ供給装置1は、中央の垂直な軸8を中心に所定角度往復回動するキャップピッカー10と、キャップピッカー10に保持されて前記取り出し位置Aから受け渡し位置Bまで移送される間キャップ2をガイドする外周ガイド部材と、キャップピッカー10がキャップシュート4からキャップ2を取り出した後、後続のキャップ2をキャップシュート4の出口部に停止させておくストッパ16とを備えている。
また、特許文献4には、容器Aがコンベヤによって搬送され、受取回転盤2を介してキャッピング回転盤4の凹陥部2aに送り込まれ、この回転盤4によって回転されている間に内キャップBが嵌着されるキャッピング装置が記載されている。回転盤4には、先端にキャップ供給皿6を有する回転アーム5が回転軸5aに枢支されており、容器Aに装着されるキャップBは、キャッピング回転盤4に近接して配置されたスロープ8の先端から、前記回転アーム5に取り付けられたキャップ供給皿6により抜き取られ、キャップホルダに受け渡される。
前記特許文献1に記載された発明では、容器にキャッピングされるキャップを、容器を導入する導入ホイールの上方に設けたキャップディスクを介してキャッピングヘッドに受け渡すようになっており、また、特許文献2に記載された発明では、容器をキャッパに供給する供給側スターホイールに設けたピッカを介してキャップ保持機構に受け渡すようになっている。これらの特許文献では、キャッパの回転体の他に、キャップを搬送するためのホイールを設ける必要があり、部品点数が多くなるという問題があった。しかも、キャップ搬送用のホイールを設置するための面積を確保する必要があり、レイアウトの自由度が制限される場合があるという問題もあった。また、これらの構成の場合には、異なるキャップに変更する場合には、キャップを搬送するホイールをキャップの径に応じて交換する必要があり、作業が繁雑であるという問題があった。
また、特許文献3に記載された発明は、キャッパのキャッピングヘッドとシュートとの間に、往復揺動するキャップピッカーを設置した構成である。このようなキャップピッカーを介してキャップの受け渡しを行う構成でも、部品点数が多くなるためコスト高であり、しかも、キャップピッカーを往復揺動させるためのスペースが必要であるという問題があった。また、この構成の場合も、キャップが変更になったときには、キャップピッカーの交換が必要であり、作業が繁雑である。さらに、キャップピッカを介してキャップの受け渡しを行うため、受け渡しが不安定であるという問題があった。
特許文献4に記載された発明は、前記各特許文献の構成と異なり、スロープ(本発明のシュート)からキャップを取り出してキャップホルダに受け渡しを行う回転アームのキャップ供給皿が、キャップホルダ(本発明のキャッピングヘッド)を備えたキャッピング回転盤に設けられている。従って、シュートとキャッパの回転体との間に、別の回転ホイールを配置したり、往復揺動するキャップピッカーを配置した場合のように、部品点数が多くなることはなく、また、大きい設置スペースを必要とすることもない、しかしながら、この特許文献4に記載された発明の構成では、回転軸に支持された回転アームの先端にキャップ供給皿が取り付けられており、このキャップ供給皿に収容されているキャップをキャップホルダが把持するようになっているので、キャップの受け渡しが非常に不安定であるという問題があった。
そこで本発明の出願人は、前記各引用文献に記載された発明の課題を解決するために、キャッパに関する発明について出願をした(特許文献5参照)。この出願に係る発明は、以下のように構成されている。すなわち、キャッパの回転体の下部に容器載置台20と容器保持手段22が設けられ、上部にはキャッピングヘッド24が設けられて一体的に回転する。この回転体に向かって直線状のシュート本体部12Aが延びており、その先端が、回転体に沿って折り曲げられたキャップ受け渡し部12Bになっている。シュート本体部の先頭に位置しているキャップ10Aに係合する揺動可能なストッパアーム26が設けられている。また、回転体の各キャッピングヘッドに対応して、揺動可能なキャップ取り出しアーム42が設けられている。このアームがストッパアームによって停止しているキャップを受け渡し部に取り出し、キャッピングヘッドが下降してこのキャップを保持する。キャッピングヘッドはその後、下方の容器に向かって下降して、保持しているキャップを容器の口部内に装着する。
前記特許文献5に記載された発明は、部品点数が少なく、しかも、大きな設置スペースを必要とせず、簡単な構成で、確実にキャップの受け渡しを行うことができるという優れた効果を奏する。但し、この発明でも、キャッピングヘッドを昇降させてキャップを保持するようにしているので、キャッピングヘッドを昇降させるための駆動機構が必要であり、その点ではさらに構造を簡素化する余地がある。
本発明は前記課題を解決するためになされたもので、さらに構造を簡素化してコストダウンを図ることを目的としてなされたもので、容器を搬送する容器搬送手段と、水平方向に移動する移動体に設けられ、前記容器搬送手段によって搬送されている容器の上方に配置されたキャッピングヘッドと、キャップを一列で供給するシュートとを備え、前記シュートから供給されたキャップを、前記キャッピングヘッドに保持させて容器に装着するキャッパにおいて、前記シュートの先端に連続して設けられ、前記キャッピングヘッドの移動経路の下方に配置されるとともに、このキャッピングヘッドの移動方向の前方側に向かって上方に傾斜するキャップガイドと、前記キャッピングヘッドに対応して設けられ、前記シュートの先端のキャップを前記キャップガイド上に取り出すキャップ取り出し手段とを備え、前記キャップガイドは、前記キャップ取り出し手段によってシュートの先頭から取り出されたキャップを下方から支持するとともに、前記キャッピングヘッドの移動に伴ってこのキャップを上昇させることにより前記キャッピングヘッドに保持させることを特徴とするものである。
また、請求項2に記載した発明は、請求項1に記載したキャッパにおいて、前記移動体は回転体であって、前記キャッピングヘッドはこの回転体の外周部に円周方向等間隔で設けられ、前記容器搬送手段は、各キャッピングヘッドの下方に対応して設けられ、これら各キャッピングヘッドに対して昇降可能な容器保持手段によって容器を保持して回転搬送することを特徴とするものである。
さらに、請求項3に記載した発明は、請求項1または請求項2に記載したキャッパにおいて、前記キャッピングヘッドは、その下端に設けられたキャップを収容可能な凹部でキャップを保持することを特徴とするものである。
シュートから取り出したキャップを、キャップガイドの傾斜によって次第に上昇させ、上方を水平移動しているキャッピングヘッドに保持させるようにしたので、キャップを保持する際にキャッピングヘッドを昇降させるための駆動機構を必要とせず、構造を簡素化してコストダウンを図ることが可能になり、また、レイアウトの自由度が向上する。さらに構造が簡素であるため、洗浄性が向上するという効果も得られる。
容器を保持して搬送する容器搬送手段と、水平方向に移動する移動体(例えば、回転移動する回転体あるいは直線的に移動する移動体)に設けられ、前記容器搬送手段によって搬送されている容器の上方に配置されたキャッピングヘッドと、キャップを一列で供給するシュートとを備えており、このシュートから供給されたキャップを前記キャッピングヘッドに保持させて、下方の容器に装着する。前記シュートの先端には、キャップを載せて案内するキャップガイドが連続して設けられている。このキャップガイドは、前記キャッピングヘッドの移動経路に沿ってその下方に配置されており、キャッピングヘッドの移動方向前方側に向かって上方に傾斜している。前記キャッピングヘッドに対応して設けられて、前記シュートの先端のキャップを前記キャップガイド上に取り出してキャッピングヘッドとともに移動させるキャップ取り出し手段を備えている。このキャップ取りだし手段によってシュートからキャップガイド上に取り出され、移動されていくキャップは、傾斜したキャップガイドにより次第に上昇して、上方を水平方向に移動しているキャッピングヘッドに保持されるようにしたので、キャッピングヘッドを昇降させることなくキャップを保持することが可能になり、キャッパの構造を簡素化してコストダウンを図るという目的を達成する。
以下、図面に示す実施例により本発明を説明する。図1は本発明の一実施例に係るキャッパの全体の配置を簡略化して示す平面図である。上流側のフィラ(図示せず)において内容物が充填され、エアコンベヤ等の搬送手段1によって連続的に搬送されてきた容器2は、インフィードスクリュー3によって所定の間隔に切り離された後、入口スターホイール4に引き渡されて回転搬送される。入口スターホイール4の下流側には、キャッパ6が配置されており、容器供給位置Aにおいて入口スターホイール4からこのキャッパ6に容器2が受け渡される。この容器2は、キャッパ6においてキャッピングが行われた後、容器排出位置Bで出口スターホイール8に引き渡されて回転搬送され、排出コンベヤ10上に排出されて、ケーサ(図示せず)等の次の工程に送られる。
このキャッパ6においてキャッピングされる容器2は、PETボトル等の軽量な樹脂製容器であり、入口スターホイール4、キャッパ6の回転体12および出口スターホイール8は、いずれもグリッパによって容器2のネック部を把持して搬送するようになっている。なお、この実施例では、入口スターホイール4および出口スターホイール8のグリッパ(いずれも図示せず)は、容器2のネック部に形成された鍔状のフランジ部2a(図2参照)よりも上方を把持し、キャッパ6のグリッパ14はフランジ部2aよりも下方を把持して、順次容器2の受け渡しを行う。なお、この明細書では、キャッパ6のグリッパ14を他のグリッパと区別するためにネックグリッパと呼ぶことにする。
次に、前記図1および図2、図3によりキャッパ6の構成と、このキャッパ6にキャップ16を供給するシュート18の構成について説明する。内部にキャッパ6の駆動部が設置された機枠20の上面に円筒状の支持筒22が固定されている。この円筒状支持筒22内に上下のベアリング24、26を介して円筒状の回転軸28が回転自在に支持されている。また、回転軸28の内部に、固定の筒体30が配置されており、この固定筒体30の上下端のボールベアリング32、34によって回転軸28が回転自在に支持されている。下方の機枠20内に延びている回転軸28の下端部外周に大径のギヤ36が固定され、モータ38の駆動軸40に取り付けられた駆動ギヤ42に噛み合っており、このモータ38の駆動により回転軸28が回転する。
回転軸28の上端にフランジ状に張り出した部分28aが形成され、このフランジ状部分28aの上面に、回転体12の底面を構成する回転円板44が固定されている。この回転円板44の外周寄りに、円周方向等間隔で複数のキャッピングヘッド46が設けられている。
各キャッピングヘッド46は、回転円板44の上面側に固定されているサーボモータ48と、回転円板44の下方に延び、サーボモータ48の駆動によって回転されるスピンドル50と、このスピンドル50の下端に設けられたチャック52とを備えている。チャック52には、円筒状の壁面52aに囲まれた、キャップ16を収容可能な凹部52bが形成されている(図5(a)参照)。この凹部52aは、その内径がキャップ16の外径よりも僅かに大きくなっている。チャック52の円筒状壁面52aに所定の間隔で球体54の一部が突出可能な開口が形成されている。これら各開口に対応して球体54が配置され、その外周に嵌着したOリング56によってこのチャック52の軸心方向へ押圧している。この構成のキャッピングヘッド46は、サーボモータ48の駆動により、スピンドル50およびチャック52を回転させるようになっているが、このチャック52を昇降させる機構は備えていない。
各キャッピングヘッド46が回転体12によって回転移動する方向(公転方向)の後方側に、後に説明するキャップシュート18によって供給されたキャップ16を取り出すキャップ取り出し手段58が設けられている。キャップ取り出し手段58は、キャップ16に係合する爪状部材60を備えている。このキャップ取り出し手段58は前記回転円板44の下面側に固定されており、図5(a)に示すように、爪状部材60がキャッピングヘッド46のチャック52の下端面よりもやや下方に水平な状態で取り付けられている。また、爪状部材60の前面側には、キャップ16の外周面にほぼ一致する円弧状の係合部60aが形成されており、この円弧状係合部60aは、上方のキャッピングヘッド46のチャック52に形成されている凹部52aの円弧の一部と上下の位置が一致している(図5(b)参照)。
前記各キャッピングヘッド46に対応して、その下方にそれぞれ容器2を保持する容器保持手段(ネックグリッパ)14が設けられている。回転円板44の下面側の、各キャッピングヘッド46の半径方向内方側に鉛直方向を向いたガイドロッド64が固定されている。また、回転円板44の外周寄りに設けられているキャッピングヘッド46と、内周側に固定された前記ガイドロッド64とのほぼ中間の、回転円板44の下面側に2本のガイド筒66、68が円周方向に並列して固定されている(図3(a)参照)。2本の昇降ロッド70、72がこれらガイド筒66、68に支持されて昇降する。これら2本の昇降ロッド70、72に、容器2のネック部を保持するネックグリッパ14、このネックグリッパ14を開閉させる開閉機構およびネックグリッパ14を昇降させる昇降機構等が設けられている。これら回転体12、ネックグリッパ14およびネックグリッパ14の開閉機構、昇降機構等によって請求項に記載した容器搬送手段が構成されている。なお、開閉機構および昇降機構等の構成については以下に説明する。
両昇降ロッド70、72の上部寄りと下部寄りにそれぞれL字状のガイド部材74、76が上下逆方向を向けて取り付けられている。これらガイド部材74、76は、一端が昇降ロッド70、72に取り付けられるとともに、他端がガイドロッド64に嵌合して昇降可能に支持されている。両昇降ロッド70、72の、上下のガイド部材74、76の中間位置に、それぞれセクターギヤ78、80が固定されて互いに噛み合っている。また、これら昇降ロッド70、72の、上方ガイド部材74よりも上部側に、それぞれグリップ部材82、84が固定されている。これら一対のグリップ部材82、84によって前記ネックグリッパ14が構成されている。両グリップ部材82、84は、先端部側(図3(b)、(c)の上方側)の容器保持部82a、84a側を回転円板44の半径方向外方側に向け、後端82b、84bを半径方向内方側に向けて、中間部が前記昇降ロッド70、72に連結されている。
両グリップ部材82、84の、半径方向内方側を向いた後端部82b、84b間に圧縮スプリング86が介装されて、両後端部82b、84bを拡開する方向に付勢している。また、上方のガイド部材74の上面の両グリップ部材82、84の中間に、両グリップ部材82、84によって保持された容器2のネック部の内面側に当接して支持するピース88が設けられている。両グリップ部材82、84の容器保持部82a、84a側の先端82aa、84aaは、互いに接近する方向に折り曲げられており、これら両折り曲げ部82aa、84aaと前記ピース88とによって、容器2のネック部2aを三方から保持して安定した姿勢で搬送することができる。
一方の昇降ロッド70の下端に、開放用カムフォロア取り付けアーム90の一端が固定されている(図3(a)参照)。このカムフォロア取り付けアーム90の他端にグリッパ開放用カムフォロア92が取り付けられている。一方、前記固定筒体22の外周面に、グリッパ開閉カム94が取り付けられている。開放用カムフォロア92がこのグリッパ開閉カム94に係合しているときには(図2の左側に示すグリッパ開閉カム94および開放用カムフォロア92参照)、一方のグリップ部材(カムフォロア取り付けアーム90が固定さた昇降ロッド70に固定されているグリップ部材82)を、その先端部82aが、前記スプリング86に抗して他方のグリップ部材84の先端部84aから離れる方向(両グリップ部材82、84の先端の容器保持部82a、84aが開放する方向)に回動させる。また、同じ昇降ロッド70に固定されているセクターギヤ78が他方の昇降ロッド72のセクターギヤ80に噛み合っており、このセクターギヤ80および昇降ロッド72を前記セクターギヤ78および昇降ロッド70と逆方向に同じ角度だけ回動させて、両グリップ部材82、84の先端の容器保持部82a、84a側を開放させる。また、開放用カムフォロア92がグリッパ開閉カム94に係合していないときには(図2の右側に示すグリッパ開閉カム94および開放用カムフォロア92参照)、両グリップ部材82、84の後端部82b、84b側の圧縮スプリング86によって、両後端部82b、84bを離隔させる方向に、つまり先端の容器保持部82a、84aを接近させる方向に両グリップ部材82、84を回動させる。
ガイドロッド64に嵌合されている上部と下部のガイド部材74、76の中間に、昇降用カムフォロア取付体96が嵌合され、この取付体96の上面と上方のガイド部材74の下面との間にスプリング98が介装されている。昇降用カムフォロア取付体96にカムフォロア100が取り付けられ、前記固定筒体22の外面の、前記グリッパ開閉カム94よりも上方に固定されたグリッパ昇降カム102の上面に係合している。グリッパ昇降カム102の形状に応じて昇降用カムフォロア100が昇降すると、昇降用カムフォロア取付体96が昇降し、上下のガイド部材74、76を介して、両昇降ロッド70、72およびこれら昇降ロッド70、72に固定されている一対のグリップ部材82、84からなるネックグリッパ14が昇降する。
前記キャッピングヘッド46にキャップ16を供給するシュート18が、キャッパ6の回転体12の中心方向へ向かって直線状(平面形状が直線状)に配置されている(図1参照)。このシュート18は、図4に示すように、キャップ16の下面側を支持する底面18aと、この底面18aのやや上方に配置され、キャップ16の側面を支持する両側のシュート枠18b、18cとを備えており、キャップ16の開口部側を下方に向けて、一列で連続的に供給する。
シュート18の下流端に連続してキャップガイド104が配置されている。このキャップガイド104は、前記シュート18からキャップ取り出し手段58の爪状部材60によって取り出されて移動していくキャップ16の下面を支持する板状部材であり、上方のキャッピングヘッド46が回転体12の回転によって回転移動していく移動経路R(図4中の符号Rで示す破線はキャッピングヘッド46のセンターラインの移動経路を示す)に一致する円弧状に形成されている。
このキャップガイド104は、上流部104a(シュート18との接続部)がシュート18からキャップ16をスムーズに取り出すためにほぼ同じ高さで水平に位置し、下流側に向かって徐々に高くなるように傾斜している(図5(a)参照)。シュート18からキャップ16が受け渡される水平部104aでは、載っているキャップ16がキャッピングヘッド46のチャック52に干渉しない高さに位置している。一方、前記キャップ取り出し手段58の爪状部材60は、シュート18からこのキャップガイド104上にキャップ16を取り出せるように、キャップ16の上部に係合する高さに配置されている。また、キャップガイド104の下流端では、その傾斜によって次第に上昇されたキャップ16のほぼ全体がキャッピングヘッド46のチャック52の凹部52a内に挿入される高さに位置している。なお、この実施例では、キャップガイド104の傾斜部が、前半部のやや大きい傾斜の第1傾斜部104bと、小さい傾斜の第2傾斜部104cとを有している。但し、必ずしもキャップガイド104をこのように2段階の傾斜にする必要はない。
前記キャップガイド104は、キャップ取り出し手段58によって搬送されるキャップ16がスムーズに移動できるように、金属製の板状部材の、少なくともキャップ16の下面が接触する表面には、クロムメッキまたはテフロン(登録商標)樹脂を吹き付ける等の表面加工を行うことにより、キャップ16との摺動摩擦を低減するようにしている。また、キャップ16との摺動摩擦を低減する方法として、駆動手段によって板状部材を超音波振動させるようにしても良い。
シュート18の下流端とキャップガイド104とが接続された角部に、この位置に送られてきたキャップ16に係合して停止させるストッパアーム106が設けられている(図4参照)。シュート18の上流から滑り落ちてきたキャップ16は、シュート18の先端位置(前記角部)でこのストッパアーム106によって一旦停止される。ストッパアーム106は、シュート18上に取り付けられた支点ピン108に揺動可能に支持されており、キャップ16に当接する揺動端にローラ110が取り付けられている。ストッパアーム106の、ローラ110が取り付けられている側106aと逆側106bの端部に、スプリング112が連結されてこのストッパアーム106を引きつけており、前記ローラ110をシュート18のキャップ16が通過する通路内に向けて付勢している。シュート18の側部には、ストッパアーム106のローラ110が取り付けられている側106aと逆側に当接して、ローラ110のシュート18の内部側への突出量を調整する調整用ボルト(ストッパ)114がブラケット116を介して設けられている。この調整用ボルト114の操作により、ローラ110のシュート18内への突出量を調整することができる。
以上の構成に係るキャッパ6の作動について説明する。上流側のフィラ(図示せず)で内容物が充填された容器2がエアコンベヤ等の搬送手段1によって搬送され、スクリュー3によって所定の間隔に切り離されて、入口スターホイール4に導入され図示しない各グリッパに保持される。この実施例では、入口スターホイール4のグリッパに、容器2のネック部に形成されたフランジ2aの下方側を保持されて回転搬送される。グリッパに保持された容器2がキャッパ6への供給位置Aに到達すると、入口スターホイール4と同期して回転しているキャッパ6の回転体12に設けられたネックグリッパ14に受け渡される。
入口スターホイール4からキャッパ6への容器供給位置Aでは、キャッパ6のネックグリッパ14はグリッパ昇降カム102によって下降した位置にあり、また、グリッパ開閉カム94にカムフォロア92が圧接されて、ネックグリッパ14を構成する両グリップ部材82、84の先端側の容器保持部82a、84aが開放している。この状態の両グリップ部材82、84内に入口スターホイール4のグリッパから容器2が挿入される(図3(c)参照)。その後、キャッパ6の回転体12の回転に伴い、グリッパ開閉カム94の形状によって両グリップ部材82、84の先端の容器保持部82a、84aが閉じて容器2のフランジ2aよりも上方を把持する(図3(b)参照)。
前記のように容器2がキャッパ6に供給され、一方、入口スターホイール4からキャッパ6への容器供給位置Aよりも上流側に、シュート18が設けられており、多数のキャップ16が開口部を下向きにして一列で連続的にキャッパ6に供給されている。シュート18の下流端まで落下してきたキャップ16は、ストッパアーム106の先端に設けられているローラ110に押さえられて停止している。この位置に回転移動してきたキャッピングヘッド46の直後に、キャップ取り出し手段58の爪状部材60が設けられており、この爪状部材60が、前記先頭のキャップ16(図4および図5(a)に符号16Aで示すキャップ参照)に係合し、ローラ110を押し戻すようにしてキャップ16をシュート18の先端からキャップガイド104上に取りだす。
シュート18からキャップガイド104へキャップ16を取り出す位置では、キャップガイド104は水平な状態になっており(図5(a)に符号104aで示す水平部参照)、キャップ16(16A)は水平な状態でチャック52の凹部52aの真下に位置している。その後、取り出されたキャップ16がキャップガイド104上を移動していくと、キャップガイド104は次第に上方へ向けて傾斜しているので、キャップ16(同図に符号16Bで示すキャップ参照)はキャップガイド104の傾斜分だけ斜めになった状態で次第に上昇し、上部から次第にチャック52の凹部52a内に挿入されて行く(同図に符号16Cで示すキャップ参照)。キャップ16がキャップガイド104の第1傾斜部104bを過ぎて第2傾斜部104cに移ると、キャップ16はやや水平に近い状態になるとともに(同図に符号16Dで示すキャップ参照)、チャック52の凹部52aの内部側(上部側)に挿入されていく。この時点で、キャップ16はチャック52の壁面52aの前記球体54が設けられている高さを通過すると、Oリング56で凹部52bの内部側に付勢されている球体54によって周囲の複数箇所を押さえられて、チャック52内に保持される。キャップ16はさらに移動して、チャック52の凹部52bの奥まで挿入された後、キャップガイド104を外れてチャック52に保持された状態で移動していく(同図に符号16Fで示すキャップ参照)。
キャッパ6の回転体10の回転によって、キャップ16を保持したキャッピングヘッド46とその下方のネックグリッパ14とが上下の位置を一致させて回転移動しており、キャップガイド104に沿って移動する間にキャップ16を保持したキャッピングヘッド46が容器供給位置Aの上方に到達すると、前述のように、その下方に配置されているネックグリッパ14に、入口スターホイール4のグリッパから容器2を受け渡される。容器供給位置Aでは、キャッパ6のネックグリッパ14は、グリッパ開閉カム94によって開放した状態であり、しかも、グリッパ昇降カム102が下降位置にあるため、ネックグリッパ14はキャッピングヘッド46から下方へ離れた位置にある。
キャッパ6のネックグリッパ14は、容器供給位置Aで、開放した状態の両グリップ部材82、84間に容器2が挿入されると(図3(c)の状態)、すぐにグリッパ開閉カム94によってカムフォロア92を押圧する力が解除され、両グリップ部材82、84は後方側のスプリング86によって先端側の容器保持部82a、84aを閉じて(図3(b)参照)、容器2のネック部に形成されたフランジ部2aよりも下方を把持する。これら両グリップ部材82、84とその内部側のピース88とともに3点で容器2を保持するので、容器2が傾くことなく安定した姿勢で保持され搬送される。
キャッパ6の回転体12は、上方のキャッピングヘッド46がキャップ16を保持し、下方のネックグリッパ14が容器2を保持して、これらキャップ16と容器2の軸線を一致させた状態で回転搬送する。続いて、グリッパ昇降カム102の形状が、図2の左側に示す低い位置から同図の右側に示すように高い位置まで変化して、昇降用カムフォロア100を上昇させる。昇降用カムフォロア100が上昇すると、その上部側のガイド部材74を介して、2本の昇降ロッド70、72が上昇し、この昇降ロッド70、72に固定されているネックグリッパ14(グリップ部材82、84)、セクターギヤ78、80等全体を上昇させる。ネックグリッパ14の上昇によって容器2が上昇してその上端の口部が、上方のチャック52に保持されているキャップ16の内部に挿入される。キャッピングヘッド46のチャック52は、サーボモータ48によって回転されており、キャップ16を容器2の口部に螺合して締め付ける。キャップ16をねじ込むことによる容器2の上昇分は、前記上部のガイド部材74と昇降用カムフォロア取付部材96の間に介装した緩衝部材としてのスプリング98によって吸収される。
キャップ16の締め付けが済んだ後、グリッパ昇降カム102によってネックグリッパ14を下降させる。ネックグリッパ14の下降によって保持されている容器2が下降すると、容器2に締結されているキャップ16がキャッピングヘッド46のチャック52から抜き取られてキャッピングが終了する。
キャッピングが終了した容器2を保持しているネックグリッパ14が回転して容器排出位置Bに来ると、グリッパ開閉カム94によってカムフォロア92が再び押圧されて一方の昇降ロッド70が回転し、この昇降ロッド70に固定されているセクターギヤ78が回転することにより、噛み合っている両セクターギヤ78、80が逆方向に回転して、両グリップ部材82、84の後端部82b、84b側をスプリング86に抗して接近させてネックグリッパ14の先端の容器保持部82a、84a側を開放する。出口スターホイール8には容器2のフランジ2aよりも上方を把持するグリッパが設けられており、キャッパ6のネックグリッパ14に保持されていた容器2を把持して取り出す。その後、出口スターホイール8の回転により容器2は回転搬送されて排出コンベヤ10上に排出され、ケーサ等の次の工程に送られる。
なお、前記実施例では、ロータリタイプのキャッパ6について説明したが、ロータリタイプに限るものではなく、直線的に容器を搬送しつつキャッピングを行うライン式のキャッパにも適用可能である。また、前記実施例では、チャック52の凹部52b内にキャップ16を挿入し、Oリング56によって内部側に付勢された複数の球体54によってキャップ16を保持するようにしているが、このような構成に限るものではなく、例えば、吸盤あるいは磁石等によって保持するようにしてもよい。さらに、前記キャッパ6は、キャッピングヘッド46をサーボモータ48によって回転させて螺合するスクリューキャッパであったが、その他、打栓式のキャッパ等各種のキャッパに適用可能である。また、本発明は、キャップガイド104の傾斜によってキャッピングヘッド46にキャップ16を保持させる構成を特徴とするもので、キャッピングを行う際に、キャッピングヘッド46を容器2に対して昇降させる構成であってもよい。また、シュート18の下流端に設けているストッパアーム106を省略することも可能である。
2 容器
6 キャッパ
14 容器保持手段(ネックグリッパ)
16 キャップ
18 シュート
46 キャッピングヘッド
58 キャップ取り出し手段
104 キャップガイド
6 キャッパ
14 容器保持手段(ネックグリッパ)
16 キャップ
18 シュート
46 キャッピングヘッド
58 キャップ取り出し手段
104 キャップガイド
Claims (3)
- 容器を搬送する容器搬送手段と、水平方向に移動する移動体に設けられ、前記容器搬送手段によって搬送されている容器の上方に配置されたキャッピングヘッドと、キャップを一列で供給するシュートとを備え、前記シュートから供給されたキャップを、前記キャッピングヘッドに保持させて容器に装着するキャッパにおいて、
前記シュートの先端に連続して設けられ、前記キャッピングヘッドの移動経路の下方に配置されるとともに、このキャッピングヘッドの移動方向の前方側に向かって上方に傾斜するキャップガイドと、前記キャッピングヘッドに対応して設けられ、前記シュートの先端のキャップを前記キャップガイド上に取り出すキャップ取り出し手段とを備え、
前記キャップガイドは、前記キャップ取り出し手段によってシュートの先頭から取り出されたキャップを下方から支持するとともに、前記キャッピングヘッドの移動に伴ってこのキャップを上昇させることにより前記キャッピングヘッドに保持させることを特徴とするキャッパ。 - 前記移動体は回転体であって、前記キャッピングヘッドはこの回転体の外周部に円周方向等間隔で設けられ、
前記容器搬送手段は、各キャッピングヘッドの下方に対応して設けられ、これら各キャッピングヘッドに対して昇降可能な容器保持手段によって容器を保持して回転搬送することを特徴とする請求項1に記載のキャッパ。 - 前記キャッピングヘッドは、その下端に設けられたキャップを収容可能な凹部でキャップを保持することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のキャッパ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010057835A JP2011189961A (ja) | 2010-03-15 | 2010-03-15 | キャッパ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010057835A JP2011189961A (ja) | 2010-03-15 | 2010-03-15 | キャッパ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011189961A true JP2011189961A (ja) | 2011-09-29 |
Family
ID=44795310
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010057835A Pending JP2011189961A (ja) | 2010-03-15 | 2010-03-15 | キャッパ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2011189961A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016050085A (ja) * | 2014-08-29 | 2016-04-11 | 株式会社 日立産業制御ソリューションズ | 容器供給装置 |
JP2018140798A (ja) * | 2017-02-28 | 2018-09-13 | 有限会社ユウアイ | 包装装置および包装システム |
-
2010
- 2010-03-15 JP JP2010057835A patent/JP2011189961A/ja active Pending
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