JP6338373B2 - 高度に粘着付与されたホットメルト加工可能なアクリレート感圧性接着剤 - Google Patents

高度に粘着付与されたホットメルト加工可能なアクリレート感圧性接着剤 Download PDF

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Description

本開示は概して、接着剤の分野、より具体的には感圧性接着剤及びテープ並びにそれらから調製される物品、特に、比較的高濃度の粘着付与剤を含有するホットメルト加工可能な感圧性接着剤に関する。
接着剤は、種々の標識、保持、保護、封止、及び遮蔽目的のために用いられている。接着テープは、一般に、裏材、又は基材、及び接着剤を含む。接着剤の1種である、感圧性接着剤は、多くの用途に特に好ましい。
感圧性接着剤は、当業者には、室温で(1)乾燥粘着性及び永久的粘着力、(2)指圧以下の圧力による接着力、(3)被着体を保持するに十分な能力、及び(4)被着体からきれいに取り外すのに十分な貼着力、を含む特定の特性を有することが周知である。感圧性接着としてよく機能を果たすことがわかっている材料は、粘着力、引き剥がし接着力、及び剪断強度の望ましいバランスをもたらすのに必要な、粘弾特性を示すように設計され、配合されたポリマーである。感圧性接着剤の調製に最も一般的に用いられるポリマーは、天然ゴム、合成ゴム(例えば、スチレン/ブタジエンコポリマー(SBR)及びスチレン/イソプレン/スチレン(SIS)ブロックコポリマー)、種々の(メタ)アクリレート(例えば、アクリレート及びメタクリレート)コポリマー、及びシリコーンである。これらの部類の材料はそれぞれ、利点と不利点を有する。
本開示は、ホットメルト加工可能な感圧性接着剤及びホットメルト加工可能な感圧性接着剤の調製方法を説明する。ホットメルト加工可能な感圧性接着剤の調製方法は、ホットメルト混合装置を準備することと、熱可塑性パウチに収容されたエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーを準備することと、ホットメルト加工可能なエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマー100重量部当たり50重量部超の、少なくとも1つの粘着付与樹脂を準備することと、エラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマー及び粘着付与樹脂をホットメルト混合装置内で混合して、ホットメルトブレンドを調製することと、そのブレンドをホットメルト混合装置から取り出し、ホットメルト加工可能な感圧性接着剤を形成することと、を含む。いくつかの実施形態では、エラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーは、二官能性(メタ)アクリレート分岐化剤及び感光性架橋剤を含む。
接着剤も開示される。接着剤は、ホットメルト混合ブレンドと、熱可塑性パウチ内にホットメルト加工可能なエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーを含むホットメルトブレンドと、ホットメルト加工可能なエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマー100重量部当たり50重量部超の、少なくとも1つの粘着付与樹脂と、を含み、この接着剤は、ホットメルト加工可能な感圧性接着剤が含まれる。
感圧性接着剤の多くの部類は溶液として提供され、その溶液は多量の溶媒を含有することが多い。コーティング又は分注された際に、接着剤層を生成するために、溶媒は除去される必要がある。多くの場合、溶媒は、炉で加熱するなど、高温処理を利用することによって除去される。溶媒除去は追加の工程を必要とするため、そのような溶媒除去工程は、形成された物品にコストを加算し得る。追加の工程を伴うだけでなく、これらの工程は、溶媒が揮発性及び一般に可燃性であるため、専門的配慮、注意、及び機器を必要とすることが多い。更に、接着剤溶液の出荷には、溶媒の追加の重量のために更なる費用が加算され、溶媒が存在するため特別な出荷注意を必要とし得る。溶媒再生装置を使用しても、溶媒は恐らく環境に放出されるので、環境的懸念も、溶媒による接着剤系において問題である。
したがって、100%固体の接着剤系が開発されてきた。ホットメルト加工可能な接着剤が、これら100%固体の系の1つであり、それにはホットメルト加工可能な感圧性接着剤が挙げられる。溶媒加工がホットメルト加工に置き換えられると、問題が起こった。多くの場合、溶媒により供給される接着剤層の特性をホットメルトにより供給される系で再現することは難しい。特に、接着剤は、押出機又はその他のホットメルト加工装置を通過しなければならないので、使用できるポリマーの溶融粘度及び分子量が制限される。例えば、ホットメルト加工の分子量制限のため、高剪断性の接着剤を製造するのは困難であり得る。
本明細書には、溶媒により供給される接着剤の特性を再現するホットメルト加工可能な感圧性接着剤を得るために、単独で又は組み合わせて使用される様々な技術が開示されている。比較的高濃度の粘着付与樹脂を含有する感圧性接着剤でこれらの特性を再現するのは、特に難しい可能性があるが、それは、高濃度の粘着付与樹脂が、ポリマーマトリックスの凝集強さ、したがって感圧性接着剤の剪断強度を弱め得るためである。ホットメルト加工の欠点を克服するための技術は、例えば、エラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーの修飾を伴う。これらの修飾には、分岐化及び分子量制御が含まれる。分岐化は、多官能性モノマーの使用により達成でき、分子量制御は、エラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーの調製に使用される重合可能な混合物において連鎖移動剤を使わない又は非常に制限された量を使用することにより達成できる。連鎖移動剤は、通常、熱可塑性パウチに調製されるポリマーと共に使用される。連鎖移動剤は、使用されると分子量を低減させることが知られているため、連鎖移動剤が存在しないと、分子量が増大する。当然ながら、分岐化及び高分子量を得るためのこれらの技術は、ポリマーがホットメルト加工可能である必要性とバランスがとれていなければならない。更に、エラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーマトリックスは、共重合可能な架橋剤の使用によりホットメルト加工後に架橋することができる。これらの技術のそれぞれは、以下でより詳細に述べられる。
本開示の方法及び接着剤が克服する、ホットメルト加工の悪影響以外に、ホットメルト加工は、溶媒により供給される接着剤にはない望ましい効果を生み出すこともできる。これらの効果の例は、例えば、特に接着剤層が比較的厚いとき、例えば127マイクロメートル(5ミル)の厚さであるときなどに、接着剤層における気泡欠陥がないことである。また、溶融したポリマー組成物は、通常、移動するウェブによってダイから引かれるので、ポリマーはある程度コーティング方向に整列する。この整列により、接着剤層に異方特性が得られる。この異方特性は、溶媒により供給される接着剤層と比べて、例えば、応力緩和、引張強度、及び更には剪断保持力を増大させることができる。
様々な接着テープ及び物品を調製するのに使用することができるホットメルト加工可能な感圧性接着剤が、本明細書に開示される。これらのテープ及び物品の多くは、接着剤の層を支持する裏材又はその他の基材を含む。他の接着テープは裏材又は基材層を含まず、したがってそれらは自己支持形の接着剤層である。両面テープは、そのような接着物品の例である。「転写テープ」とも呼ばれる両面テープは、露出した両方の面に接着剤を有する接着テープである。転写テープの中には、露出した面が単に単一の接着剤層の2つの表面であるものがある。その他の転写テープは、同じであっても異なってもよい少なくとも2つの接着剤層と、場合によっては接着剤層ではない場合がある介在層とを有する多層転写テープである。例えば、多層転写テープは、接着剤層、フィルム層、及び別の接着剤層の3層構造であり得る。フィルム層は、取扱強さ及び/若しくは引裂強度又はその他の好ましい特性を提供することができる。本開示では、1つの自己支持層の感圧性接着剤が含まれる両面接着剤を調製する。
この両面接着剤は自己支持形であるので、取り扱われるのに十分な取扱強さを支持層の存在なしに有していなければならない。しかしながら、多くの実施形態において、接着剤層は、容易に引き裂くことができる、即ち、接着剤層は、ナイフ、はさみ、又はかみそりの刃などの切断用具を用いる必要なく手で引き裂くことができることが望ましい。
本明細書において開示されるホットメルト加工可能な感圧性接着剤は、ホットメルト加工可能なエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーと、熱可塑性材料と、比較的高濃度の1つ以上の粘着付与樹脂と、を含む、ホットメルト混合ブレンドである。比較的高濃度の1つ以上の粘着付与樹脂とは、ホットメルト加工可能な感圧性接着剤が、ホットメルト加工可能なエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマー100重量部当たり50重量部以上の粘着付与樹脂を有して「高度に粘着付与されている」ことを意味する。
特に断らないかぎり、本明細書及び特許請求の範囲で使用される特徴のサイズ、量、及び物理的特性を表わす数字は全て、いずれの場合においても「約」なる語によって修飾されているものとして理解されるべきである。したがて、そうでないことが示されないかぎり、前述の明細書及び添付の特許請求の範囲で示される数値パラメータは、当業者が本明細書に開示される教示内容を用いて得ようとする所望の特性に応じて変化しうる近似値である。終点による数の範囲の記述は、その範囲内(例えば、1〜5は、1、1.5、2、2.75、3、3.80、4、及び5を含む)及びその範囲内の任意の範囲に包含される全ての数を含む。
本明細書及び添付の特許請求の範囲において使用するとき、その内容に別段の明確な指示がない限り、「a」、「an」、及び「the」という単数形には、複数の指示対象を有する実施形態が包含される。例えば、「層」への言及は、1つ、2つ又はそれ以上の層を有する実施形態を包含する。本明細書及び添付の「特許請求の範囲」で使用されるとき、用語「又は」は、その内容によって別段の明確な指示がなされていない場合は、一般に「及び/又は」を含む意味で用いられる。
用語「接着剤」は、本明細書で使用するとき、2つの被着体をともに接着するのに有用なポリマー組成物を指す。接着剤の例は、感圧性接着剤である。
感圧性接着剤組成物は、当業者には、(1)乾燥粘着性及び永久的粘着力、(2)指圧以下の圧力による接着力、(3)被着体を保持するに十分な能力、及び(4)被着体からきれいに取り外すのに十分な貼着力を含む特性を有することが周知である。感圧性接着としてよく機能を果たすことがわかっている材料は、粘着力、引き剥がし接着力、及び剪断保持力の、望ましいバランスをもたらすのに必要な、粘弾性を示すように設計され配合されたポリマーである。異なる性質の適正なバランスを得ることは単純なプロセスではない。
用語「(メタ)アクリレート」は、アルコールのモノマー性アクリル酸エステル又はメタクリル酸エステルを指す。アクリレート及びメタクリレートのモノマー、オリゴマー、又はポリマーは、本明細書ではまとめて「(メタ)アクリレート」と呼ばれる。
用語「ランダムコポリマー」とは、少なくとも2つの異なるモノマーから調製されるポリマーを指し、その場合、モノマーは、ランダムな分布でポリマー中に存在し、即ち、ポリマーは厳密には交互コポリマー、周期コポリマー、又はブロックコポリマーではない。
「アルキル」なる用語は、飽和炭化水素であるアルカンのラジカルである1価の基のことを指す。アルキルは、直鎖、分岐鎖、環状又はそれらの組み合わせであることができ、通常、1〜20個の炭素原子を有する。いくつかの実施形態において、アルキル基は、1〜18個、1〜12個、1〜10個、1〜8個、1〜6個、又は1〜4個の炭素原子を含有する。アルキル基の例には、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、シクロヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、及び2−エチルヘキシルが挙げられるが、これらに限定されない。
用語「アリール」は、芳香族及び炭素環である一価の基を指す。アリールは、芳香環と結合又は縮合した1〜5個の環を有し得る。他の環構造は、芳香族、非芳香族、又はこれらの組み合わせであり得る。アリール基の例としては、限定するものではないが、フェニル、ビフェニル、ターフェニル、アンスリル、ナフチル、アセナフチル、アントラキノニル、フェナンスリル、アントラセニル、ピレニル、ペリレニル、及びフルオレニルが挙げられる。
用語「ガラス転移温度」及び「Tg」は、互換可能に使用され、材料又は混合物のガラス転移温度を指す。他に指定のない限り、ガラス転移温度値は、示差走査熱量測定(DSC)により測定される。
本開示の感圧性接着剤は、様々なホットメルト技術によって調製することができる。一般に、本方法は、ホットメルト混合装置を準備することと、熱可塑性パウチに収容されたエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーを準備することと、エラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマー100重量部当たり50重量部超の、少なくとも1つの粘着付与樹脂を準備することと、熱可塑性パウチ内のエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマー及び粘着付与樹脂をホットメルト混合装置内で混合して、ホットメルトブレンドを調製することと、そのブレンドをホットメルト混合装置から取り出して、ホットメルト加工可能な感圧性接着剤を形成することと、を含む。以下に記載されるように、1つ以上の可塑剤、架橋剤、UV安定化剤、帯電防止剤、着色剤、酸化防止剤、防かび剤、殺菌剤、有機及び/又は無機充填剤粒子などの様々な追加の添加剤をホットメルトブレンドに含めることができる。
様々なホットメルト混合装置を使用する様々なホットメルト混合技術が、本開示の感圧性接着剤の調製に好適である。バッチ混合装置及び連続混合装置の両方を使用することができる。バッチ方法の例には、BRABENDER(例えば、C.W.Brabender Instruments,Inc.(South Hackensack,NJ)から市販されているBRABENDER PREP CENTER)又はBANBURY内部混合及び圧延装置(例えば、Farrel Co.(Ansonia,CN)から入手可能な機器)を使用するものが挙げられる。連続方法の例には、単軸押出成形、二軸押出成形、ディスク押出成形、往復単軸押出成形、及びピンバレル単軸押出成形が挙げられる。連続方法は、分配要素、ピン混合要素、静的混合要素、及び分散要素、例えばMADDOCK混合要素及びSAXTON混合要素を利用することができる。本開示のホットメルトブレンド及び感圧性接着剤を調製するのに、単一のホットメルト混合装置を使用してもよいし、ホットメルト混合機器の組み合わせを使用してもよい。いくつかの実施形態では、1つを超えるホットメルト混合機器を使用するのが望ましい場合がある。例としては、例えば単軸押出機などの1つの押出機を使用して、熱可塑性パウチに収容されたホットメルト加工可能なエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーをホットメルト加工することができる。この押出機からの産出物は、更なる構成成分とのホットメルト混合のために第2の押出機、例えば二軸押出機に供給されることができる。
ホットメルト混合の産出物が基材にコーティングされて、接着剤層を形成する。バッチ装置が使用される場合は、ホットメルトブレンドが装置から取り出され、ホットメルトコーター又は押出機に入れられ、基材にコーティングされる。ホットメルトブレンドを調製するのに押出機が使用される場合、連続形成方法では、ブレンドは直接基材上に押出成形されて接着剤層を形成することができる。連続形成方法では、接着剤は、フィルムダイから引き出され、続いて、移動しているプラスチックウェブ又はその他の好適な基材と接触することができる。接着剤がテープの一部となる場合、その基材はテープの裏材であってよい。いくつかの方法では、テープの裏材材料は、フィルムダイから接着剤と共に共押出され、次いでその多層構造体が冷却されて、単一のコーティング工程でテープが形成される。接着剤が転写テープとなる場合、接着剤層は自己支持フィルムであり得、基材は剥離ライナー又はその他の剥離基材であってよい。形成した後、接着剤層又はフィルムは、直接法(例えば、冷却ロール又は水バッチ)及び間接法(例えば、空気又はガス衝突)の両方を用いて急冷することにより、固化させてもよい。
感圧性接着剤層を架橋させることが望まれる場合は、接着剤層に架橋処理を施すことができる。以下で説明されるABPなどの感光性架橋剤が存在する場合は、接着剤層を高い強度のUVランプに曝して、架橋をもたらすことができる。架橋剤がない場合は、接着剤層を、γ線又は電子ビーム放射などの高エネルギー電磁放射線に曝すことによって架橋をもたらしてもよい。
熱可塑性パウチに収容された広範囲にわたる(メタ)アクリレートランダムコポリマーが、本開示の接着剤での使用に好適である。通常、エラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーは、それ自体が感圧性接着剤であるか、又は粘着付与樹脂が加えられると感圧性接着剤を形成することができる。したがって、エラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーは、本明細書において多くの場合、接着剤又は接着ポリマーと呼ばれる。これらの接着剤及びそれらを調製するための方法は、例えば、米国特許第5,804,610号(Hamerら)及び同第6,294,249号(Hamerら)に記載されている。パウチ内の(メタ)アクリレートポリマーの重合は、本質的に粘着性のこれらのポリマーの非常に好都合な取り扱い及び分注をもたらす。
上記の特許開示は、感圧性接着剤などのパッケージ化された粘弾性組成物を作製するための方法を提供し、重合後、このパッケージ材料は、維持される(したがって、最終製品の一部となる)。この方法は、
(a)透過性エネルギーに曝されると重合して、ホットメルト加工可能な(メタ)アクリレートランダムコポリマー接着剤をもたらす、プレ接着剤組成物を準備することと、
(b)パッケージ材料でプレ接着剤組成物を実質的に取り囲むことと、
(c)プレ接着剤組成物を重合することができる透過性エネルギーに、プレ接着剤組成物を曝すことと、
(d)プレ接着剤組成物を重合させて、ホットメルト加工可能な(メタ)アクリレートランダムコポリマー接着剤をもたらすことと、を含む。
パッケージ材料は、ホットメルト加工可能な(メタ)アクリレートランダムコポリマー接着剤組成物及びパッケージ材料が共に溶融され混合されたときに、ホットメルト加工可能な(メタ)アクリレートランダムコポリマー接着剤組成物の望ましい接着特性に実質的に悪影響を及ぼさないように選択される。剥離強度及び剪断強度などの望ましい接着特性は、プレ接着剤組成物、パッケージ材料、並びにその他の諸因子の選択によって制御することができる。透過性エネルギーに曝されたときに、プレ接着剤組成物が重合されて、熱可塑性ホットメルト接着剤をもたらすのが好ましい。
通常、プレ接着剤組成物は、パッケージ材料によって完全に取り囲まれる。一般に、0.1〜500グラムのプレ接着剤組成物が、パッケージ材料によって完全に取り囲まれる。プレ接着剤組成物は、通常、40℃以下、又は更には25℃以下の融点を有する。プレ接着剤組成物は、一般に、25℃で50センチポアズ未満の粘度を有するが、粘度は、特に充填剤又はその他の添加剤が存在する場合は、それより高くてもよい。プレ接着剤組成物は、モノマー混合物であっても、プレポリマー混合物であってもよい。プレポリマー混合物は、重合されてホットメルト接着剤を形成することができるモノマー材料の部分重合によって形成されたシロップである。概して、プレポリマー混合物はモノマー性混合物である。
一般的に、プレ重合混合物には、アルキル基が1〜20個の炭素原子(例えば、3〜18個の炭素原子)を有する非三級アルキルアルコールの、1つ以上のモノマーアクリル又はメタクリルエステルが50〜100重量部含まれる。好適なアクリレートモノマーとしては、メチルアクリレート、エチルアクリレート、n−ブチルアクリレート、ラウリルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、イソオクチルアクリレート、オクタデシルアクリレート、ノニルアクリレート、デシルアクリレート、イソボルニルアクリレート及びドデシルアクリレートが挙げられる。芳香族アクリレート、アリール基を含有するアクリレート、例えばベンジルアクリレート及びシクロベンジルアクリレートも有用である。
所望により、1つ以上のモノエチレン性不飽和コモノマーを、約0〜50部のコモノマーの量のアクリレートモノマーと重合してもよい。有用なコモノマーの1つの部類には、アクリレートホモポリマーのガラス転移温度を超えるホモポリマーガラス転移温度を有するものが含まれる。これらのモノマーは、「強化コモノマー」と呼ばれることがある。通常、これらのモノマーは、20℃を超えるホモポリマーガラス転移温度を有する。この部類に入る好適なコモノマーの例としては、アクリル酸、アクリルアミド、メタクリルアミド、置換アクリルアミド、例えばN,N−ジメチルアクリルアミド、イタコン酸、メタクリル酸、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、酢酸ビニル、N−ビニルピロリドン、イソボルニルアクリレート、シアノエチルアクリレート、N−ビニルカプロラクタム、無水マレイン酸、ヒドロキシアルキルアクリレート、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアクリルアミド、β−カルボキシエチルアクリレート、ネオデカン酸、ネオノナン酸、ネオペンタン酸、2−エチルへキサン酸、又はプロピオン酸のビニルエステル(例えば、Union Carbide Corp.(Danbury,Conn.)から「Vynates」の表記で入手可能)、ビニリデンクロリド、スチレン、ビニルトルエン、及びアルキルビニルエーテルが挙げられる。
有用なコモノマーの第2の部類には、アクリレートホモポリマーのガラス転移温度未満のホモポリマーガラス転移温度を有するものが含まれる。この部類に入る好適なコモノマーの例としては、エトキシエトキシエチルアクリレート(Tg=−71℃)及びメトキシポリエチレングリコール400アクリレート(Tg=−65℃;Shin Nakamura Chemical Co.,Ltd.から「NK Ester AM−90G」の表記で入手可能)が挙げられる。
更に、1つ以上の多官能性エチレン性不飽和モノマーがプレ重合混合物に含まれてもよい。そのようなモノマーの使用は、通常、ホットメルト加工可能ではない架橋されたポリマーをもたらすが、そのようなモノマーを低濃度で使用すると、高度に分岐化されたポリマーをもたらすことができる。そのような多官能性エチレン性不飽和モノマーの例としては、例えば多官能性(メタ)アクリレートモノマーが挙げられる。多官能性(メタ)アクリレートとしては、トリ(メタ)アクリレート及びジ(メタ)アクリレート(つまり、3つ又は2つの(メタ)アクリレート基を含む化合物)が挙げられる。典型的には、ジ(メタ)アクリレートモノマー(つまり、2つの(メタ)アクリレート基を含む化合物)が用いられる。有用なトリ(メタ)アクリレートとしては、例えば、トリメチルプロパントリ(メタ)アクリレート、プロポキシル化トリメチロールプロパントリアクリレート、エトキシル化トリメチロールプロパントリアクリレート、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリアクリレート、及びペンタエリスリトールトリアクリレートが挙げられる。有用なジ(メタ)アクリレートとしては、例えば、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、アルコキシル化1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、ジプロピレングリコールジアクリレート、シクロヘキサンジメタノールジ(メタ)アクリレート、アルコキシル化シクロヘキサンジメタノールジアクリレート、エトキシル化ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、及びウレタンジ(メタ)アクリレートが挙げられる。分岐化剤1,6−ヘキサンジオールジアクリレート(HDDA)が特に好適である。典型的に、ジ(メタ)アクリレート分岐化剤は、(メタ)アクリレートモノマー100重量部当たり0.001〜0.05重量部の範囲の量で使用される。
通常、プレ接着剤組成物は、適切な反応開始剤を含む。紫外線による重合には、光反応開始剤が含まれる。有用な光反応開始剤には、ベンジルジメチルケタール及び1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトンなどの置換アセトフェノン、2−メチル−2−ヒドロキシプロピオフェノンなどの置換α−ケトール、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、アニソインメチルエーテルなどの置換ベンゾインエーテルなどのベンゾインエーテル、芳香族スルホニルクロリド、並びに光活性オキシムが挙げられる。光反応開始剤は、全モノマー100部当たり約0.001〜約5.0重量部、好ましくは全モノマー100部当たり約0.01〜約5.0重量部、より好ましくは全モノマー100部当たり0.1〜0.5重量部の量で使用され得る。
プレ接着剤組成物は、熱重合によって重合されてもよい。熱重合には、熱反応開始剤が含まれる。本発明に有用な熱反応開始剤には、これらに限定されないが、アゾ系、過酸化物、過硫酸塩、及びレドックス開始剤が挙げられる。熱反応開始剤は、全モノマー100部当たり約0.01〜約5.0重量部、好ましくは0.025〜2重量部の量で使用され得る。
ホットメルト加工可能な(メタ)アクリレートランダムコポリマー接着剤の調製に、熱反応開始と光反応開始との組み合わせが使用されてもよい。例えば、プレ接着剤組成物は、熱反応開始剤を使用して、例えば反応押出機内である程度の重合率まで重合させ、結果として得られた組成物(まだプレ接着剤の状態)をパッケージ材料(例えば、パウチ又はシェルの形態)及び光反応開始剤と組み合わせ、紫外線に曝して重合を完了させることができる。逆に、初期重合を光反応開始剤により開始させ、続いて熱反応開始剤を使用して重合を完了させてもよい。熱反応開始剤及び光反応開始剤は、順に加えられるのではなく、同時に使用されてもよい。
プレ接着剤組成物は、接着剤がホットメルト加工された後に活性化されることができる有効量の架橋剤を更に含んでもよい。典型的に、その量は、構成成分(a)及び(b)100部に基づいて約0.01〜約5.0部の範囲である。架橋剤は、ホットメルト加工前若しくはホットメルト加工中に、重合された接着剤に加えてもよいし、又はプレ接着剤組成物に加えてもよい。プレ接着剤組成物に加える場合、架橋剤は、接着剤において別個の化学種としてそのまま残ってもよいし、又はモノマーと共重合されてもよい。架橋は一般に、ホットメルト加工後に開始され、また架橋は一般に、紫外線又はγ線若しくは電子ビームなどの電離放射線によって開始される(電離放射線の場合、別個の架橋剤の使用は任意である)。重合の後及びホットメルト加工の前に加えることができる架橋剤の例には、米国特許第4,329,384号(Vesleyら)及び同第4,330,590号(Vesley)に記載の1,6−ヘキサンジオールジアクリレート及びトリメチロールプロパントリアクリレートなどの多官能性アクリレート、並びに2−4−ビス(トリクロロメチル)−6−(4−メトキシフェニル)−s−トリアジン及び2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−(3,4−ジメトキシフェニル)−s−トリアジンなどの置換トリアジンが挙げられる。共重合可能な架橋剤の部類は、米国特許第4,737,559号(Kellenら)に開示されているものなどの、オルト芳香族ヒドロキシル基を含まない共重合可能なモノエチレン性不飽和芳香族ケトンコモノマーである。具体例としては、共重合可能な感光性架橋剤パラ−アクリルオキシベンゾフェノン(ABP)、パラ−アクリルオキシエトキシベンゾフェノン(AEBP)、パラ−N−(メチルアクリルオキシエチル)−カルバモイルエトキシベンゾフェノン、パラ−アクリルオキシアセトフェノン、オルト−アクリルアミドアセトフェノン、アクリル化アントラキノンなどが挙げられる。本開示のホットメルトブレンドにおけるそのような架橋剤の使用については、以下で更に説明される。典型的には、共重合可能な感光性架橋剤は、(メタ)アクリレートモノマー100部当たり約0.01〜約0.5重量部の範囲の量でエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーに組み込まれる。
通常、Hamerらにより記載される組成物は、更に連鎖移動剤を含んで、ポリマーの分子量を制御する。連鎖移動剤は、フリーラジカル重合を調節する材料であり、当該技術分野において一般に知られている。好適な連鎖移動剤には、四臭化炭素などのハロゲン化炭化水素;ラウリルメルカプタン、ブチルメルカプタン、エタンチオール、イソオクチルチオグリコレート(IOTG)、2−エチルヘキシルチオグリコレート、2−エチルヘキシルメルカプトプロピオネート、2−メルカプトイミダゾール、及び2−メルカプトエチルエーテルなどのイオウ化合物;並びにエタノール、イソプロパノール、及びエチルアセテートなどの溶媒が挙げられる。通常、本開示の接着剤において使用するために調製されるエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーは、連鎖移動剤を含まない。
代表的なプレ接着剤組成物は、
(a)アルキル基が1〜20個(例えば、3〜18個)の炭素原子を含有する非三級アルキルアルコールの少なくとも1つのアクリル又はメタクリルエステルを含む、50〜99重量部の重合可能な構成成分と、
(b)少なくとも1つの強化モノマーを含む1〜50重量部の重合可能な構成成分であって、アクリル酸などの構成成分(a)と共重合可能であり、(a)及び(b)の合計が100重量部となる、構成成分と、
(c)有効量の重合開始剤と、
(d)HDDAなどの有効量の分岐化剤と、
(e)ABPなどの有効量の共重合可能な感光性架橋剤と、を含む。重合開始剤は、一般に光反応開始剤である。
通常、プレ接着剤組成物は、100重量部の(メタ)アクリレートモノマーを含むが、その他の共重合可能なモノマーを含んでもよい。いくつかの実施形態では、プレ接着剤組成物は、90〜99重量部の、イソオクチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、又はブチルアクリレートから選択されたアクリレートモノマー、及び1〜10重量部のアクリル酸又はN,N−ジメチルアクリルアミドを含む。いくつかの実施形態では、プレ接着剤組成物は、90〜95重量部の、イソオクチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、又はブチルアクリレートから選択されたアクリレートモノマー、及び5〜10重量部のアクリル酸又はN,N−ジメチルアクリルアミドを含む。いくつかの実施形態では、プレ接着剤組成物は、(メタ)アクリレートモノマー100部(即ち、アクリレートモノマーと強化モノマートの合計)当たり0.1〜0.5重量部のアクリルオキシベンゾフェノン(ABP)、又は更には(メタ)アクリレートモノマー100部(即ち、アクリレートモノマーと強化モノマートの合計)当たり0.10〜0.15重量部のABP及び0.001〜0.05重量部の1,6−ヘキサンジオールジアクリレート(HDDA)、又は更には0.006重量部のHDDAを含む。
プレ接着剤組成物は、更なる非重合可能な添加剤を含んで、形成されたポリマーの特性を変性してもよい。そのような添加剤の例には、粘着付与樹脂、可塑剤、充填剤、顔料、酸化防止剤などが挙げられる。そのような添加剤は、必要に応じて、典型的にはプレ接着剤組成物に加えないで、以下に詳述されるように、ホットメルト混合中に加えて、ホットメルト加工可能な(メタ)アクリレートランダムコポリマーを含有するホットメルトブレンドを形成する。
パッケージ材料は、接着剤と組み合わせたときに、望まれる接着特性に実質的に悪影響を与えない材料で作られる。パッケージ材料は、一般に、接着剤の加工温度(即ち、接着剤が流動する温度)以下で溶融する。パッケージ材料は、典型的には200℃以下、より典型的には170℃以下の融点を有する。いくつかの実施形態では、融点は、90℃〜150℃の範囲である。パッケージ材料は、可撓性の熱可塑性ポリマーフィルムであってよい。パッケージ材料は、通常、エチレン−酢酸ビニル、エチレン−アクリル酸、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリブタジエン、又はアイオノマーフィルムから選択される。いくつかの実施形態では、パッケージ材料は、エチレン−アクリル酸又はエチレン−酢酸ビニルフィルムである。典型的に、パッケージを形成するのに使用されるフィルムの厚さは、約0.01mm〜約0.25mm、又は更には約0.025mm〜約0.127mmの範囲である。迅速にヒートシールし、使用されるフィルム材料の量を最低限にするために、より薄いフィルムが望ましい場合がある。
パッケージ材料の量は、材料の種類及び望まれる最終特性に依存する。パッケージ材料の量は、通常、プレ接着剤組成物及びパッケージ材料の総重量の約0.5パーセント〜約20パーセント、又は2重量パーセント〜15重量パーセント、又は更には3パーセント〜5パーセントの範囲である。そのようなパッケージ材料は、接着剤の望ましい特性に悪影響を及ぼさない限り、可塑剤、安定化剤、染料、香料、充填剤、スリップ剤、粘着防止剤、難燃剤、帯電防止剤、マイクロ波サセプタ、熱伝導性粒子、導電性粒子、及び/又はその他の材料を含有して、可撓性、操作性、視認性、又はその他の有用なフィルム特性を増大させてもよい。
パッケージ材料は、使用する重合法にとって適切でなければならない。例えば、光重合による場合、重合をもたらすために必要な波長の紫外線を十分に通すフィルム材料を使用する必要がある。
通常、パウチは、2つの長さの熱可塑性フィルムから調製され、これらは液体製袋充填機上で底部全体及び外側縁部のそれぞれが共にヒートシールされて、開口端部のあるパウチが形成される。次いで、プレ接着剤組成物は、ホースを通ってポンプ注入されてパウチを充填し、パウチは次に、上部全体がヒートシールされて、プレ接着剤組成物を完全に取り囲む。
一般に、製袋充填機には、パウチを横切って上部及び底部を形成するためのインパルスシーラーが備わっている。そのようなシーラーは、封止する前にパウチを挟んで閉じる1組又は2組の顎部を有する。次いで、封止ワイヤが加熱されて封止が起こり、顎部が解放される前に封止部が冷却される。封止温度は、一般に、パウチの形成に使用されるフィルムの軟化点を超えかつ融点未満である。
封止処理中、封止前にパウチから大半の空気を抜くのが望ましい。少量の空気は、酸素量が重合プロセスを大いに妨げるほど十分でない限り許容できる。取り扱いを簡単にするために、パウチが組成物で充填され次第パウチを封止するのが望ましいが、全ての場合において即時封止が必要なわけではない。場合によっては、プレ接着剤組成物は、パッケージ材料を変化させる可能性があり、充填してから約1分以内にパウチをクロスシールするのが望ましい。プレ接着剤組成物がパッケージ材料の強度を低減させる場合は、プレ接着剤組成物がパッケージ材料で取り囲まれた後できるだけ早く組成物を重合させるのが望ましい。アクリレートモノマーと、エチレン−アクリル酸、エチレン−酢酸ビニル、又はアイオノマーフィルムとの組み合わせに関しては、パウチの封止後約24時間以内に組成物を重合するのが望ましい。
ホットメルト加工可能な(メタ)アクリレートランダムコポリマーを調製するのに熱重合が使用されてもよいが、米国特許第4,181,752号(Martensら)に記載されるように、重合は通常、紫外線(UV)に曝すことによって起こる。いくつかの実施形態では、重合は、約0.1mW/cm〜約25mW/cmの強度にて、60%超、又は75%超の発光スペクトル(280〜400ナノメートル(nm))を有するUVブラックライトで実施される。
光重合中、パッケージ化されたプレ接着剤組成物の周囲に冷却空気を吹き付けることによって、パッケージ化されたプレ接着剤組成物を冷却された圧盤上に走らすことによって、又はパッケージ化されたプレ接着剤組成物を重合中に水浴又は熱伝導流体に浸すことによって、温度を制御するのが望ましい。通常、パッケージ化されたプレ接着剤組成物は、約5℃〜90℃、一般には約30℃未満の水温の水浴に浸される。水又は流体の攪拌は、反応中にホットスポットを回避するのを助ける。
通常、プレ接着剤組成物を透過性エネルギーに曝し、プレ接着剤組成物の重合を起こした後、プレ接着剤溶液の少なくとも一部は、少なくとも50,000の重量平均分子量を有する少なくとも1つのポリマーを含む接着剤に転化されている。重合された接着剤組成物の重量平均分子量は、約50,000〜約3,000,000、又は約100,000〜約1,800,000、より典型的には約200,000〜約1,500,000の範囲であり得る。
ホットメルトブレンドは、熱可塑性パウチ内に収容されたホットメルト加工可能なエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマー及び少なくとも1つの粘着付与樹脂から調製される。粘着付与樹脂(単数又は複数)は、本開示において「高度に粘着付与された接着剤」と呼ばれるものが得られる濃度(一般に、エラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマー100重量部当たり50重量部超の粘着付与樹脂)で、ホットメルトブレンド(したがって、それから形成される接着剤)に加えられる。
通常、(メタ)アクリレートコポリマー系接着剤は、望まれる感圧性接着剤の特性を得るのに粘着付与樹脂をほとんど又は全く必要としない。高濃度の粘着付与樹脂の使用は、感圧性接着剤の粘着性を高めることができ、圧力をかける必要なしに幅広い基材に強力に接着させることができるため、望ましい。これは、転写テープ、具体的には機械的アプリケータを用いて適用される転写テープで特に望ましい。粘着付与樹脂、特に高濃度の粘着付与樹脂の追加は、感圧性接着剤の剪断強度及び凝集強さに悪影響を及ぼす可能性があり、また、接着剤のTgを上昇させ得る。高濃度の粘着付与樹脂の使用は、ホットメルト加工可能であることの必要性が既に接着剤の剪断強度及び凝集強さの特性に悪影響を及ぼしている可能性のあるホットメルト加工可能な感圧性接着剤に対して特に悪影響をもたらし得る。しかしながら、本開示の接着剤は、(メタ)アクリレートコポリマー100部当たり50重量部超の粘着付与樹脂を含む。この比較的高濃度の粘着付与樹脂は、接着剤の剪断特性に大きな悪影響を与えることなしに得られる。いくつかの実施形態では、接着剤は、(メタ)アクリレートコポリマー100部当たり55〜85、又は更には55〜80重量部以上の粘着付与樹脂を含む。
好適な粘着付与樹脂には、例えば、テルペンフェノール樹脂、ロジン、ロジンエステル、水素添加ロジンのエステル、合成炭化水素樹脂、及びこれらの組み合わせが挙げられる。特に好適な粘着付与樹脂には、市販の粘着付与樹脂:Hercules Inc.(Wilmington,DE)から市販されているFORAL 3085(高度に水素添加された精製ウッドロジンのグリセロールエステル)及びExxonMobil Corp.(Houston,TX)から市販されているESCOREZ 2520が挙げられる。
いくつかの実施形態では、2つの粘着付与樹脂の混合物を使用するのが望ましい場合があり、その場合、粘着付与樹脂のうちの1つは少なくとも20℃のガラス転移温度を有する高Tgの粘着付与樹脂を含み、もう一方は0℃以下のガラス転移温度を有する低Tgの粘着付与樹脂を含む。そのような粘着付与樹脂の混合物は、例えば国際特許公開第WO 2010/002557号(Maら)に記載されている。高Tgの粘着付与樹脂は、通常、室温で固体である。好適な高Tgの粘着付与樹脂の例としては、例えば、テルペン、脂肪族又は芳香族修飾されたC5〜C9炭化水素、及びロジンエステルが挙げられる。いくつかの実施形態では、炭化水素の分子量が増大するにつれて(メタ)アクリルコポリマーとの相溶性が低下するため、低分子量炭化水素が好ましい可能性がある。いくつかの実施形態において、高Tg粘着付与剤の重量平均分子量(Mw)は、500〜2000gm/モルである。いくつかの実施形態では、高Tg粘着付与剤のMwは、1500gm/モル以下であり、いくつかの実施形態では1000gm/モル以下、又は更には800gm/モル以下である。
低Tgの粘着付与樹脂は、0℃以下、いくつかの実施形態では−10℃以下、又は更には−20℃以下のガラス転移温度を有する。そのような材料は、一般に、室温で液体である。低Tgの粘着付与樹脂のガラス転移温度は、(メタ)アクリレートコポリマーのTgを超える必要がある以外は、特定の下限を有さない。いくつかの実施形態では、低Tgの粘着付与樹脂のTgは、(メタ)アクリレートコポリマーのTgよりも少なくとも10℃高く、又は少なくとも20℃高く、又は更には少なくとも30℃高い。一般に、分子量が増大するにつれてアクリルコポリマーとの相溶性が低下するため、より低分子量の化合物がより望ましい可能性がある。例示的な低Tg粘着付与剤には、テルペンフェノール樹脂類、テルペン類、脂肪族又は芳香族修飾されたC5〜C9炭化水素類、及びロジンエステル類が挙げられる。いくつかの実施形態では、低Tg粘着付与剤の重量平均分子量(Mw)は、300〜1500gm/モルである。いくつかの実施形態では、低Tg粘着付与剤のMwは、1000gm/モル以下、いくつかの実施形態では800gm/モル以下、又は更には500gm/モル以下である。
いくつかの実施形態では、接着剤は、エラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマー100重量部当たり35〜65重量部の高Tgの粘着付与樹脂を含む。いくつかの実施形態では、接着剤は、エラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマー100重量部当たり少なくとも40重量部の高Tgの粘着付与樹脂を含む。いくつかの実施形態では、接着剤は、エラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマー100重量部当たり50重量部超又は更には少なくとも60重量部の高Tgの粘着付与樹脂を含む。
いくつかの実施形態では、接着剤は、エラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマー100重量部当たり2〜20重量部の低Tgの粘着付与樹脂を含む。いくつかの実施形態では、接着剤は、エラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマー100重量部当たり少なくとも5〜18重量部又は更には5〜17重量部の低Tgの粘着付与樹脂を含む。
多種多様な市販の粘着付与樹脂が入手可能であり、高Tgの粘着付与樹脂及び低Tgの粘着付与樹脂としての使用に好適である。特に好適な高Tgの粘着付与樹脂には、Hercules Inc.(Wilmington,DE)から市販されているFORAL 3085及びFORAL 85LB樹脂、並びにSchenectady International(Schenectady,NY)のSP−553などの市販の粘着付与樹脂が挙げられるが、特に望ましいのはFORAL 3085である。特に好適な低Tgの粘着付与樹脂には、ExxonMobil Corp.(Houston,TX)から市販されているESCOREZ 2520、Eastman Chemical(Kingsport,TN)から市販されているSTAYBELITE Ester 3−E、Hercules Inc.(Wilmington,DE)から市販されているPICCOLYTE AO、及びHercules Inc.(Wilmington,DE)から市販されているHERCOLYN Dなどの市販の粘着付与樹脂が挙げられるが、特に望ましいのはESCOREZ 2520である。
熱可塑性パウチに収容されたホットメルト加工可能なエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマー及び上述の粘着付与樹脂から調製されるホットメルトブレンドは、添加剤が感圧性接着剤の接着特性に悪影響を及ぼさない限り、更なる添加剤を含有してよい。これらの添加剤には、例えば、可塑剤、架橋剤、UV安定化剤、帯電防止剤、着色剤、酸化防止剤、防かび剤、殺菌剤、有機及び/又は無機充填剤粒子などを挙げることができる。
所望により、低濃度の可塑剤(例えば約10重量部未満)をホットメルトブレンドに加えてよい。「可塑剤」として説明される多種多様な市販の材料は、追加される可塑剤がホットメルトブレンドのその他の構成成分と相溶性がある限り、好適である。代表的な可塑剤としては、ポリオキシエチレンアリールエーテル、ジアルキルアジパート、2−エチルヘキシルジフェニルホスフェート、t−ブチルフェニルジフェニルホスフェート、ジ(2−エチルヘキシル)アジパート、トルエンスルホンアミド、ジプロピレングリコールジベンゾエート、ポリエチレングリコールジベンゾエート、ポリオキシプロピレンアリールエーテル、ジブトキシエトキシエチルフォルマール、及びジブトキシエトキシエチルアジパートが挙げられる。Ferro Corp.(Cleveland,OH)から市販されている可塑剤SANTICIZER 141(2−エチルヘキシルジフェニルホスフェート)が特に好適である。
感圧性接着剤の剪断強度又は凝集強さを増大させるために、架橋添加剤をホットメルトブレンドに組み込むことができる。多くの典型的な架橋剤は、熱的活性化され、ホットメルト加工中に反応する可能性があり、接着剤が加工されるのを妨げるため、好適ではない。したがって、好適な架橋添加剤は、活性化されずにホットメルト加工されることができ、ホットメルト加工が完了した後で活性化されることができる。
そのような架橋添加剤の例には、強度の高い紫外線(UV)によって活性化される感光性架橋剤が挙げられる。いくつかの実施形態では、ポリマー前駆体と共にパウチ内に感光性架橋剤を含めることは、上述のように感光性架橋剤が(メタ)アクリレートランダムコポリマーに共重合されることができるため、都合がよい。したがって、感光性架橋剤は、(メタ)アクリレートランダムコポリマーを重合するのに使用される紫外線によって活性化されないはずである。(メタ)アクリレートランダムコポリマーに共重合されることができる好適な感光性架橋剤の例は、ABP(4−アクリルオキシベンゾフェノン)及びAEBP(アクリルオキシエトキシベンゾフェノン)である。ホットメルトブレンドが加工された後に活性化されるためにホットメルトブレンドに添加でき、続いて紫外線により活性化されることができるその他の感光性架橋剤は、ベンゾフェノン、2−tert−ブチルアントラキノン、及びトリアジン、例えば2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−(4−メトキシフェニル)−s−トリアジンである。これらの架橋剤は、中圧水銀ランプ又はUVブラックライトなどの人工光源から発生する紫外線によって活性化する。
架橋剤は、通常、(メタ)アクリレートランダムコポリマー100重量部に基づいて0〜約0.5重量部存在する。特に好適な架橋剤はABPであり、これはパウチ内で(メタ)アクリレートランダムコポリマーに共重合される。
追加の感光性架橋剤の使用に加えて、架橋は、γ線又は電子ビーム放射線などの高エネルギー電磁放射線を使用してもたらされてもよい。その場合、架橋添加剤は必要ではない場合がある。
上述のホットメルトブレンドが使用されて、ホットメルトブレンド加工が完了した際に感圧性接着剤が形成される。感圧性接着剤は、上述のように、ホットメルト加工可能なエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーと、熱可塑性材料と、エラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマー100重量部当たり50重量部超の、少なくとも1つの粘着付与樹脂と、を含む。熱可塑性材料は、熱可塑性パウチからの残留物であり、感圧性接着剤全体にわたって比較的ランダムに分散している。いくつかの実施形態では、熱可塑性材料は、エチレン−アクリル酸又はエチレン−酢酸ビニルを含む。
いくつかの実施形態では、感圧性接着剤は、2つの粘着付与樹脂の混合物を含み、粘着付与樹脂のうちの1つは、少なくとも20℃のガラス転移温度を有する高Tgの粘着付与樹脂を含み、もう一方は、0℃以下のガラス転移温度を有する低Tgの粘着付与樹脂を含む。上述したように、感圧性接着剤は、その他の任意の添加剤、例えば可塑剤、架橋剤、UV安定化剤、帯電防止剤、着色剤、酸化防止剤、防かび剤、殺菌剤、有機及び/又は無機充填剤粒子などを更に含んでもよい。
本開示に記載される方法を使用して、様々な接着物品を形成することができる。それらの接着物品の1つは、転写テープなどのテープである。上述したように、転写テープは、露出した両方の面に接着剤を有する自立した自己支持形の接着フィルムである。転写テープは、フライングスプライスを製造するために印刷及び製紙産業において広く使用されており、同様に、産業及び消費者の両方により様々な接着、取り付け、及びマット加工の用途に使用されている。
転写テープは、上述のホットメルトブレンドを剥離ライナーなどの剥離表面上にホットメルトコーティングすることによって調製することができる。「剥離ライナー」は、接着剤、特に感圧性接着剤に対する親和性の低い周知のフィルム物品である。多種多様な剥離ライナーが知られており、本開示の感圧性接着剤と共に使用するのに好適である。代表的な剥離ライナーとしては、紙(例えば、クラフト紙)、又はポリマー材料(例えば、ポリエチレン又はポリプロピレンのようなポリオレフィン、エチレン−酢酸ビニル、ポリウレタン、ポリエチレンテレフタレートのようなポリエステル等)から調製されたものが挙げられる。少なくともいくつかの剥離ライナーは、シリコーン含有材料又はフルオロカーボン含有材料のような剥離剤の層でコーティングされる。代表的な剥離ライナーとしては、ポリエチレンテレフタレートフィルム上にシリコーン剥離コーティングを有するCP Film(Martinsville,Va.)から、商品名「T−30」及び「T−10」として市販されているライナーが挙げられるが、これらに限定されない。ライナーは、その表面に微細構造を有することができ、それは接着剤に付与されて、接着剤層の表面上に微細構造を形成する。次いで、ライナーを取り除いて、微細構造化表面を有する接着剤層を露出してもよい。
転写テープの多くの実施形態では、転写テープは、手で引き裂くことができることが望ましく、即ち、分注された接着剤は、転写テープを裁断する必要なしに、手で引き裂くことができる。これは、転写テープが、3M Company,St.Paul,MN市販されているSCOTCH ATGディスペンサなどの、刃のない手持ち式ディスペンサから取り出されるときに特に当てはまる。本開示の感圧性接着剤は、転写テープに必要とされる取扱い強度を有するだけでなく、通常は手で引き裂くことができる。
本開示は、以下の実施形態を含む。
接着剤の調製方法が、実施形態の1つである。第1の実施形態は、ホットメルト混合装置を準備することと、熱可塑性パウチに収容されたホットメルト加工可能なエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーを準備することと、ホットメルト加工可能なエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマー100重量部当たり50重量部超の、少なくとも1つの粘着付与樹脂を準備することと、ホットメルト加工可能なエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマー及び粘着付与樹脂をホットメルト混合装置内で混合して、ホットメルトブレンドを形成することと、ホットメルトブレンドをホットメルト混合装置から取り出して、接着剤を形成すること、とを含む、接着剤の調製方法を含む。
実施形態2は、実施形態1の方法であって、ホットメルト混合装置が押出機を含む、方法である。
実施形態3は、実施形態1又は2の方法であって、少なくとも1つの粘着付与樹脂が、2つの粘着付与樹脂の混合物を含む、方法である。
実施形態4は、実施形態3の方法であって、粘着付与樹脂のうちの1つが、少なくとも20℃のガラス転移温度を有する高Tgの粘着付与樹脂を含み、もう一方が、0℃以下のガラス転移温度を有する低Tgの粘着付与樹脂を含む、方法である。
実施形態5は、実施形態1〜4のいずれか1つの方法であって、ホットメルト加工可能なエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーが、ホモポリマーとして20℃未満のTgを有する少なくとも1つの(メタ)アクリレートモノマーと、ホモポリマーとして20℃超のTgを有する強化モノマーと、のコポリマーを含む、方法である。
実施形態6は、実施形態5の方法であって、強化モノマーが、酸性又は塩基性官能基を含む、方法である。
実施形態7は、実施形態5又は6の方法であって、少なくとも1つの(メタ)アクリレートモノマーがアルキル(メタ)アクリレートを含み、そのアルキル基が1〜約20個の炭素原子を有する直鎖又は分岐鎖アルキル基を含む、方法である。
実施形態8は、実施形態1〜7のいずれか1つの方法であって、ホットメルト加工可能なエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーが、イソオクチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、又はブチルアクリレートと、アクリル酸又はN,N−ジメチルアクリルアミドと、のコポリマーを含む、方法である。
実施形態9は、実施形態1〜8のいずれか1つの方法であって、ホットメルト加工可能なエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーが、二官能性(メタ)アクリレート分岐化剤を更に含む、方法である。
実施形態10は、実施形態9の方法であって、二官能性(メタ)アクリレート分岐化剤が、(メタ)アクリレートモノマー100部当たり0.001〜0.010重量部含まれる、方法である。
実施形態11は、実施形態9〜10のいずれか1つの方法であって、二官能性(メタ)アクリレート分岐化剤が、1,6−ヘキサンジオールジアクリレートを含む、方法である。
実施形態12は、実施形態1〜11のいずれか1つの方法であって、ホットメルト加工可能なエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーが、感光性架橋剤を更に含む、方法である。
実施形態13は、実施形態12の方法であって、感光性架橋剤が、アクリロイルベンゾフェノンを含む、方法である。
実施形態14は、実施形態12〜13のいずれか1つの方法であって、感光性架橋剤が、(メタ)アクリレートモノマー100部当たり0.1〜0.2重量部含まれる、方法である。
実施形態15は、実施形態1〜14のいずれか1つの方法であって、ホットメルトブレンドをホットメルト混合装置から取り出して接着物品を形成することが、ホットメルトブレンドを基材上にホットメルトコーティングすることを含む、方法。
実施形態16は、実施形態15の方法であって、基材に剥離ライナーが含まれる、方法である。
実施形態17は、実施形態1〜16のいずれか1つの方法であって、形成された接着物品に転写テープが含まれる、方法である。
実施形態18は、実施形態1〜17のいずれか1つの方法であって、形成された接着剤を架橋することを更に含む、方法である。
接着剤が実施形態の1つである。実施形態19は、ホットメルト加工可能なエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーと、エラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマー100重量部当たり50重量部超含まれる少なくとも1つの粘着付与樹脂と、を含む接着剤であって、接着剤は、ホットメルト加工可能な感圧性接着剤が含まれる。
実施形態20は、実施形態19の接着剤であって、少なくとも1つの粘着付与樹脂が、2つの粘着付与樹脂の混合物を含み、粘着付与樹脂のうちの1つが、少なくとも20℃のガラス転移温度を有する高Tgの粘着付与樹脂を含み、もう一方が、0℃以下のガラス転移温度を有する低Tgの粘着付与樹脂を含む、接着剤である。
実施形態21は、実施形態19又は20の接着剤であって、ホットメルト加工可能なエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーが、ホモポリマーとして20℃未満のTgを有する少なくとも1つの(メタ)アクリレートモノマーのコポリマーを含む接着剤である。
実施形態22は、実施形態21の接着剤であって、ホットメルト加工可能なエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーが、強化モノマーを更に含み、強化モノマーが、ホモポリマーとして20℃超のTgを有する、接着剤である。
実施形態23は、実施形態22の接着剤であって、強化モノマーが、酸性官能基又は塩基性官能基を含む、接着剤である。
実施形態24は、実施形態21〜23のいずれか1つの接着剤であって、少なくとも1つの(メタ)アクリレートモノマーが、アルキル(メタ)アクリレートを含み、アルキル基が、1〜約20個の炭素原子を有する直鎖又は分岐鎖アルキル基を含む、接着剤である。
実施形態25は、実施形態19〜24のいずれか1つの接着剤であって、ホットメルト加工可能なエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーが、イソオクチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、又はブチルアクリレートと、アクリル酸又はN,N−ジメチルアクリルアミドと、のコポリマーを含む、接着剤である。
実施形態26は、実施形態19〜25のいずれか1つの方法であって、ホットメルト加工可能なエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーが、二官能性(メタ)アクリレート分岐化剤を更に含む、方法である。
実施形態27は、実施形態26の方法であって、二官能性(メタ)アクリレート分岐化剤が、エラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマー100重量部当たり0.001〜0.05重量部含まれる、方法である。
実施形態28は、実施形態26〜27のいずれか1つの方法であって、二官能性(メタ)アクリレート分岐化剤が、1,6−ヘキサンジオールジアクリレートを含む、方法である。
実施形態29は、実施形態19〜28のいずれか1つの方法であって、ホットメルト加工可能なエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーが、感光性架橋剤を更に含む、方法である。
実施形態30は、実施形態29の方法であって、感光性架橋剤が、アクリロイルベンゾフェノンを含む、方法である。
実施形態31は、実施形態28〜29のいずれか1つの方法であって、感光性架橋剤が、(メタ)アクリレートモノマー100部当たり0.1〜0.5重量部含まれる、方法である。
実施形態32は、実施形態19〜31のいずれか1つの接着剤であって、熱可塑性材料が、エチレン−アクリル酸又はエチレン−酢酸ビニルを含む、接着剤である。
実施形態33は、実施形態19〜32のいずれか1つの接着剤であって、接着剤が転写テープを含む、接着剤である。
これらの実施例は単にあくまで例示を目的としたものであり、添付した特許請求の範囲に限定することを意味するものではない。特に記載のない限り、実施例及びこれ以降の明細書に記載される部、百分率、比率等は全て重量による使用される溶媒及びその他の試薬は、特に記載のない限り、Sigma−Aldrich Chemical Company(Milwaukee,Wisconsin)より入手した。
Figure 0006338373
試験方法
試験用のサンプルの調製:
接着テープをフィルム−1のシートに貼合することにより、試験用の感圧性接着テープのサンプルが調製された。ライナーがそのまま残された貼合接着剤は、23℃及び50%の相対湿度(RH)の一定温度及び湿度(CTH)の部屋で、試験前に少なくとも18時間調整された。
ステンレス鋼(SS)の剪断強度:
ASTM規格:D 3654/D 3654M−06に従って、剪断強度が測定された。0.5インチ(1.3cm)幅の接着剤ストリップを(4.5lb(2.0kg)のローラーを用いて)ステンレス鋼パネル上に、パネルの0.5インチ×1インチ(1.3cm×2.6cm)の領域を覆うように貼合した。静荷重として500グラムのおもりを使用し、試験用サンプルをCTHの部屋(23℃/50% RH)内の自動タイミング装置上に設置した。全てのサンプルの破壊モードは、凝集破壊であった。データは、各試験の2つの測定値の平均で報告された。
ローリングボールタック:
いくつかの小さい修正を加えて、ASTM規格:D3121−06に従って粘着性が測定された。1インチ×14インチ(2.6×35.6cm)の接着剤テープのストリップを、標準傾斜桶の底部に整列させる。汚れのない直径1/2インチ(1.3cm)のステンレス鋼球を標準傾斜桶の上部から解放し、PSA上の止め具まで転がした。球が接着剤に最初に接触した地点から球が停止するまでの距離が測定された。5つの測定値が得られ、中央の3つの値の平均が、ローリングボールタックとして報告された。
ガラスに対する180°剥離接着力:
CTH室において、幅0.5インチ(1.3cm)の1つの接着剤ストリップを(4.5lb(2kg)のローラーを使用して)ガラス板(Corning Display Technologies(Corning,NY)から入手可能なEAGLE 2000 LCDガラス板)上に貼合した。CTH室において15分間の滞留時間後、標準テープ試験方法ASTM規格:D3330/D330M−04に従って、Model SP−102B−3M90滑り/剥離試験機(Instrumentors,Inc.(Strongville,OH)製)を12インチ/分(30cm/分)で使用して180°剥離試験を行い、10秒間にわたってデータを収集し平均した。観察された破壊モードが記録された:coh=凝集破壊、clean=接着剤と基材との間の界面接着破壊、ghost=主に接着剤と基材との間の界面接着破壊であるが、基材に少量の残留物が残る、2B(2−bond)=接着剤とテープ裏材との間の界面接着破壊。データは、オンス/インチで記録され、ニュートン/デシメートル(N/dm)に変換された。
HDPEに対する90°剥離接着力:
CTH室において、幅0.5インチ(1.3cm)の接着剤ストリップを(4.5lb(2.0kg)のローラーを使用して)高密度ポリエチレン(HDPE)パネル上に貼合した。15分間の滞留時間後、標準テープ試験方法ASTM規格:D3330/D330M−04に従って、Model SP−102B−3M90滑り/剥離試験機(Instrumentors,Inc.(Strongville,OH)製)を12インチ/分(30cm/分)で使用して90°剥離試験を行い、10秒間にわたってデータを収集し平均した。破壊モードを180°剥離接着試験と同様に観察した。データは、オンス/インチで記録され、ニュートン/デシメートル(N/dm)に変換された。
ポリマーのゲル含有量の測定:
各ポリマー製剤のゲル含有量が、米国特許第6,677,402号に記載の以下の変更を伴ってASTM D3616−95により測定された。粘着付与剤及び繊維を含まない重さ0.06グラムの架橋されたポリマーのサンプルを、およそ5cm×5cmの120−メッシュステンレス鋼バスケットに入れた。内容物を0.1mgの位まで量り取り、次いで、サンプルが膨潤してもサンプルを覆ったままにするのに十分なトルエンの入った蓋付きの広口瓶に浸す。30時間後、残りのゲルの入ったバスケットを取出し、液をきり、70℃に設定された炉に入れ、一定重量に乾燥させた。ゲルの重量を測定し、ゲル含有量を元のポリマー重量の百分率として計算した。
合成実施例:
合成実施例S1:コポリマー1ホットメルト感圧性接着剤の調製:
米国特許第6,294,249号(Hamerら)に記載のようにエチレン−酢酸ビニルフィルムのパウチ内に密封された2−EHA及びAAのコポリマーを、UV光下でバルク重合した。VA−24としてPliant Corp.(Evansville,IN)から市販の、2枚の厚さ2.5ミル(51マイクロメートル)のエチレン−酢酸ビニルのシートを外側縁部及び底部でヒートシールして、液体に接して長方形のパウチを形成し、充填し、密封加工した。94部の2−EHA、6部のAA、0.15phrの光反応開始剤−1、0.15phrのABP、0.4phrの酸化防止剤−1、及び0.006phrのHDDA分岐モノマー/架橋剤を有するプレ接着剤組成物でパウチを充填した。次いで、充填されたパッケージは上部で横断方向にモノマー全体にわたってヒートシールされて、27グラムのプレ接着剤組成物の入った13.4cm×4.3cmで約0.4cm厚の個々のパウチを形成した。パウチを、約16℃〜32℃に維持された水浴に入れ、紫外線(300〜400ナノメートル(nm)で約90%放射し、351nmにピーク放射を有するランプにより供給)に強度4.55mW/cmで21分間、曝した。
合成実施例S2:コポリマー2ホットメルト感圧性接着剤の調製:
2−EHA/AAの比が96/4であること以外は、合成実施例S1に関して記載のように感圧性接着剤が調製された。
比較実施例C1:
比較実施例1は、950 Adhesive Transfer Tapeとして3M Company(Saint Paul,MN)から入手可能な、溶媒コーティングされた厚さ5ミル(0.13mm)の転写テープであった。
実施例1:
「ZSK−30」としてWerner & Pfleiderer(Ramsey,NJ)から入手可能な直径30mmの共回転2軸押出機を使用して、感圧性接着剤コーティングテープを調製した。2軸押出機は12の領域を有し、各領域は軸の長さの1/12に相当し、長さ対直径の比は、36:1であった。2軸押出機は、400rpmにて325°F(163℃)で操作した。パウチのコポリマー1は、Bonnot(Uniontown,OH)から市販の、2インチ(51mm)のSingle Packer Extruder内に供給した。Single Packer Extruderはポリマーをパルプ状にし、それを42.8グラム/分の速度で2軸押出機の領域2に供給した。粘着付与剤−2は、250°F(121℃)に設定されたITW Dynatec(Hendersonville,TN)のDynamelt S Series Adhesive Supply Unitから7.2グラム/分の速度で押出機の領域4に供給した。粘着付与剤−1は、300°F(149℃)に設定されたDynamelt S Series Adhesive Supply Unitから7.7グラム/分の速度で押出機の領域4に、また18.0グラム/分の速度で領域6に、分流させて供給した。溶融混合物は、押出機から、2.92cm/回転の速度で325°F(163℃)に設定された回転式ロッドダイにポリマーメルトを送り込む350°F(177℃)に設定されたポリマーメルトポンプ(「PEP−II 3cc/rev」としてZenith Pumps(Monroe,NC)から市販)内に通過した。溶融混合物は、シリコーンコーティングされた高密度化クラフト紙剥離ライナー上に、約5ミル(0.13mm)の厚さを有する連続シートの感圧性接着剤としてコーティングされた。次いで、コーティングされたPSAは、中圧水銀ランプを使用して、EIT,Inc.(Sterling,VA)からのUV Power Puckにより測定して36mJ/cm UVCの照射量で紫外線照射により架橋させた。次いで、接着特性を測定し、表2に報告した。
実施例2及び比較実施例C2〜C6:
実施例2及び比較実施例C2〜C6は、実施例1に記載のように調製されたが、2軸押出機は350°F(177℃)で300rpmにて作動され、回転式ロッドダイは350°F(177℃)に設定され、様々な粘度の粘着付与剤が加えられ、UVエネルギーの照射量は、表1に示されるように様々であった。次いで、接着特性を測定し、表2に報告した。
Figure 0006338373
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実施例3〜7:
実施例3〜7の感圧性接着剤は、「ZSK−30」としてWerner & Pfleiderer(Ramsey,NJ)から入手可能な直径30mmの共回転2軸押出機内でコンパウンド化し押出成形した。押出機は5つの領域を有し、それぞれは、軸の長さの1/5に相当し、長さ対直径の比は、15:1であった。2軸押出機は、270〜330°F(132〜166℃)の溶融温度で作動した。組成物の全ての成分を、開放口を介して手で押出機に供給した。接着剤組成物の全てが表3に示されており、それぞれは、100部のコポリマー1又はコポリマー2、60phrの粘着付与剤−1、10phrの粘着付与剤−2、及びWilliam Barnet & Son,LLC(Arcadia,SC)から得た7phrのPET繊維(1.5デニール、6mm)を含んでいた。実施例3〜7で使用したパウチに入ったポリマーの全ては、実施例5以外は0,006phrのHDDAも含んでおり、実施例6は、0.03phrのIOTG連鎖移動剤も含んでいた。組成物は、押出機の出口を閉じた状態で、400rpmのスクリュー速度にて4分間押出機内で混合した。次いで、スクリュー速度を100rpmに減少させ、押出機の出口を開いて、感圧性接着剤をシリコーンコーティングされた剥離ライナー上にコーティングした。コーティングした後、接着剤を、Model 0−238HとしてPHI−Tulip(City of Industry,CA)から入手可能なPHI手動式圧縮成形機内の剥離ライナーの間で(141℃、13.6トンにて1分間)表3に示される厚さにヒートプレスした。感圧性接着剤は、36mJ/cm UVCで架橋されたが、実施例4だけは架橋されなかった。接着剤は、上述の試験実施方法のサンプル準備に従ってフィルム−1に貼合され、粘着性、剪断強度、及び剥離強度に関して試験された。結果を表4に示す。
Figure 0006338373
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Claims (2)

  1. 接着剤を調製する方法であって、
    ホットメルト混合装置を準備することと、
    熱可塑性パウチに収容された、ホットメルト加工可能なエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーを準備することと、
    ホットメルト加工可能なエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマー100重量部当たり50重量部超の、少なくとも1つの粘着付与樹脂を準備することと、
    前記ホットメルト加工可能なエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマー及び前記粘着付与樹脂を前記ホットメルト混合装置内で混合して、ホットメルトブレンドを形成することと、
    前記ホットメルトブレンドを前記ホットメルト混合装置から取り出して、ホットメルト加工可能な感圧性接着剤を形成することと、を含み、
    前記ホットメルト加工可能なエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーが、90〜95重量部のアクリレートモノマー、5〜10重量部のアクリル酸、及び二官能性(メタ)アクリレート分岐化剤を含み、かつ連鎖移動剤を含まない混合物を重合させて調製されたものであり、
    前記少なくとも1つの粘着付与樹脂が2つの粘着付与樹脂の混合物を含み、この2つの粘着付与樹脂の一方が、前記エラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマー100重量部当たり少なくとも60重量部の、少なくとも20℃のガラス転移温度を有する高Tg粘着付与樹脂を含み、この2つの粘着付与樹脂の他方が、エラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマー100重量部当たり5〜18重量部の、0℃以下のガラス転移温度を有する低Tg粘着付与樹脂を含む、方法。
  2. ホットメルト加工可能なエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーと、
    エラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマー100重量部当たり50重量部超の、少なくとも1つの粘着付与樹脂と、
    熱可塑性材料と、
    を含む、ホットメルト加工可能な感圧性接着剤であって、
    前記ホットメルト加工可能なエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーが、90〜95重量部のアクリレートモノマー、5〜10重量部のアクリル酸、及び二官能性(メタ)アクリレート分岐化剤を含み、かつ連鎖移動剤を含まない混合物を重合させて調製されたものであり、
    前記少なくとも1つの粘着付与樹脂が2つの粘着付与樹脂の混合物を含み、この2つの粘着付与樹脂の一方が、前記エラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマー100重量部当たり少なくとも60重量部の、少なくとも20℃のガラス転移温度を有する高Tg粘着付与樹脂を含み、この2つの粘着付与樹脂の他方が、エラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマー100重量部当たり5〜18重量部の、0℃以下のガラス転移温度を有する低Tg粘着付与樹脂を含む、接着剤。
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