JP6027007B2 - 繊維材料を含有する熱溶融処理可能な感圧性接着剤 - Google Patents

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Description

本開示は概して、接着剤の分野に関し、より具体的には、感圧性接着剤並びにそれから調製されるテープ及び物品、特に繊維材料を含有する熱溶融処理可能な感圧性接着剤の分野に関する。
接着剤は、種々の標識、保持、保護、封止、及び遮蔽目的のために用いられている。接着剤テープは、一般に、裏材、又は基材、及び接着剤を含む。接着剤の1種である感圧性接着剤は、多くの用途に特に好ましい。
感圧性接着剤は、当業者には、室温で(1)積極的及び永久的粘着力、(2)指圧以下の圧力による接着力、(3)被着体を捕まえる十分な能力、及び(4)被着体からきれいに取り外すのに十分な貼着力などの特定の特性を有することが周知である。感圧性接着剤としてよく機能を果たすことがわかっている材料は、粘着力、引き剥がし接着力、及び剪断強度の望ましいバランスをもたらすのに必要な粘弾特性を示すように設計され、配合されたポリマーである。感圧性接着剤の調製に最も一般的に用いられるポリマーは、天然ゴム、合成ゴム(例えば、スチレン/ブタジエンコポリマー(SBR)及びスチレン/イソプレン/スチレン(SIS)ブロックコポリマー)、種々の(メタ)アクリレート(例えば、アクリレート及びメタクリレート)コポリマー、並びにシリコーンである。これらの部類の材料はそれぞれ、利点及び不利点を有する。
本開示は、熱溶融処理可能な感圧性接着剤及び熱溶融処理可能な感圧性接着剤を調製する方法を記載する。熱溶融処理可能な感圧性接着剤を調製する方法は、熱溶融混合装置を準備する工程と、エラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーを準備する工程と、不連続繊維材料を準備する工程と、エラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマー、及び不連続繊維材料を熱溶融混合装置に加えて、熱溶融処理可能な混合物を調製する工程と、熱溶融処理可能な混合物を混合して、熱溶融配合物を形成する工程と、熱溶融混合装置から配合物を取り出す工程と、熱溶融処理可能な感圧性接着剤を形成する工程と、を含む。いくつかの実施形態において、エラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーは、熱可塑性パウチ内に収容される。いくつかの実施形態は、少なくとも1つの粘着付与樹脂を熱溶融配合物に加える工程を更に含み、いくつか実施形態では、100重量部のエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーにつき、50重量部超等の比較的高濃度の粘着付与樹脂を含む。
また、接着剤も開示する。接着剤は、熱溶融混合配合物を含み、該熱溶融配合物は、熱可塑性パウチ内の熱溶融処理可能なエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーと、不連続繊維材料と、を含み、該接着剤は、熱溶融処理可能な感圧性接着剤を含む。
多くの分類の感圧性接着剤が溶液として準備され、多くの場合、溶液は多量の溶媒を含有する。コーティング又は分配する際、溶媒は、接着剤層を生成するために除去される必要がある。多くの場合、溶媒は、炉で加熱するなどの高温処理の使用を通じて除去される。そのような溶媒除去工程は、溶媒除去が追加の工程を必要とするため、形成された物品に費用を追加させ得る。伴われる追加の工程のみではなく、これらの工程は、溶媒が揮発性で通常可燃性であるため、特殊な配慮、注意、及び設備を必要とすることが多い。加えて、接着剤溶液の発送には、追加された溶媒の重量のため、更なる費用を追加し、溶媒の存在のために特別な発送上の注意を必要とする可能性がある。溶媒再生設備を使用しても、環境への溶媒の放出の可能性が高いため、環境への懸念もまた溶媒を担持する接着剤系に関する問題である。
したがって、100%固体の接着剤系が開発された。これらの100%固体の系には、熱溶融処理可能な接着剤があり、熱溶融処理可能な感圧性接着剤が含まれる。溶媒処理が熱溶融処理に置き換えられると、困難が生じた。多くの場合、熱溶融供給系で溶媒供給接着剤層の特性を複製するのは困難である。特に、接着剤は押出成形機又は他の熱溶融処理設備を通過する必要があるため、使用され得るポリマーの融解粘度及び分子量が制限される。例えば、熱溶融処理の分子量制限のため、高剪断特性を有する接着剤を生成することは困難であり得る。
溶媒供給接着剤の特性を複製する熱溶融処理可能な感圧性接着剤を得るために単独又は組み合わせのいずれかで使用される様々な技術を本明細書で開示する。上述されたように、熱溶融処理可能であるための必要性が、溶媒供給接着剤系には存在しない熱溶融処理された接着剤の特性を制限する。高濃度の粘着付与樹脂はポリマーマトリックスの貼着力、したがって感圧性接着剤の剪断強度を低減し得るため、比較的高濃度の粘着付与樹脂を含有する感圧性接着剤に溶媒供給接着剤の特性を再生するのは特に困難であり得る。本開示の熱溶融処理可能な感圧性接着剤において改善された貼着力を提供するために使用される技術で最も重要なことは、不連続繊維の添加である。理論に束縛されることを望むものではないが、繊維がエラストマーマトリックスを強化し、改善された貼着力を提供すると考えられている。更なる技術は、例えば、エラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーの修飾を伴う。これらの修飾は、分枝及び分子量制御を含む。分枝は、完全に架橋されたポリマーを得るには十分でない量の多官能性モノマーの使用を通じて達成されることができ、分子量の制御は、少量の連鎖移動剤の使用を通じて達成されることができる。連鎖移動剤は、使用されると分子量を減少させることが知られているため、少量の連鎖移動剤の使用(即ち、一般的にそのポリマー系に使用されるより少ない量)は、分子量の増加をもたらす。当然のことながら、分枝及びより高い分子量のポリマーを得るためのこれらの技術は、ポリマーが熱溶融処理可能である必要性と釣り合いがとられる必要がある。更に、エラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーマトリックスは、共重合性架橋剤、特に光化学架橋剤の使用を通じて熱溶融処理後に架橋され得る。これらの技術のそれぞれが、以下により詳細に説明される。
本開示の方法及び接着剤が克服する熱溶融処理の有害作用に加えて、熱溶融処理はまた、溶媒供給接着剤に存在しないいくつかの望ましい効果も生成し得る。これらの効果の例は、特に、例えば、127マイクロメートル(5ミル)の厚さのように接着剤層が比較的厚いときの、例えば、接着剤層における気泡欠陥の不在である。また、溶融ポリマー組成物は通常、移動ウェブによりダイから引き出されるため、ポリマーは、コーティング方向に部分的に整列される。この整列は、接着剤層の異方特性の原因となる。これらの異方特性は、例えば、溶媒供給接着剤層と比べて、応力緩和、引張強度、及び更には剪断保持力の増加をもたらし得る。
広範囲にわたる接着剤テープ及び物品を調製するのに使用され得る熱溶融処理可能な感圧性接着剤を本明細書で開示する。これらのテープ及び物品の多くは、接着剤層を支持する裏材又はその他の基材を含む。その他の接着剤テープ及び物品は、裏材又は基材層を含まず、したがって自立接着層である。そのような接着剤物品の例は、両面テープである。「転写テープ」とも呼ばれる両面テープは、露出された表面の両方に接着剤を有する接着剤テープである。いくつかの転写テープでは、露出された表面は単に、単一の接着剤層の2つの表面である。その他の転写テープは、同じであっても異なっていてもよい少なくとも2つの接着剤層を有する多層転写テープであり、場合によっては、接着剤層をなくてもよい層を介在する。例えば、多層転写テープは、接着剤層、フィルム層、及び別の接着剤層を有する3層構造であってもよい。フィルム層は、取り扱い及び/若しくは引き裂き強度又は他の望ましい特性を提供し得る。本開示では、感圧性接着剤の1つの自立層を含む両面接着剤が調製される。
両面接着剤が自立しているため、支持層の存在なしで取り扱われるのに十分な取り扱い強度を有する必要がある。しかしながら、多くの実施形態において、接着剤層は、容易に引き裂き可能であること、即ち、接着剤層は、ナイフ、はさみ、又はかみそりの刃等の切断用具の使用を必要とせずに手で容易に引き裂くことができることが望ましい。
本明細書に開示される熱溶融処理可能な感圧性接着剤は、熱溶融処理可能なエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーと不連続繊維材料とを含む熱溶融混合配合物である。多くの実施形態において、熱溶融混合配合物は、熱可塑性材料も含む。いくつかの実施形態において、熱溶融処理可能な感圧性接着剤は、1つ以上の粘着付与樹脂も含有してよい。熱溶融処理可能な感圧性接着剤は、「高度に粘着付与され」ていてよく、これは、例えば、100重量部の熱溶融処理可能なエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーにつき、50重量部超の粘着付与樹脂等、比較的多量の粘着付与樹脂(単数又は複数)を含有することを意味する。
特に断らないかぎり、本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用される構造のサイズ、量、及び物理的特性を表わす数字は全て、いずれの場合においても「約」なる語によって修飾されているものとして理解されるべきである。したがって、そうでないことが示されないかぎり、前述の明細書及び添付の特許請求の範囲で示される数値パラメータは、当業者が本明細書に開示される教示内容を用いて得ようとする所望の特性に応じて変化し得る近似値である。終点による数の範囲の記述は、その範囲内(例えば、1〜5は、1、1.5、2、2.75、3、3.80、4、及び5を含む)及びその範囲内の任意の範囲に包含される全ての数を含む。
本明細書及び添付の特許請求の範囲において使用するとき、その内容に別段の明確な指示がない限り、「a」、「an」、及び「the」という単数形には、複数の指示物を有する実施形態が包含される。例えば、「層」は、1つ又は2つ又はそれ以上の層を有する実施形態を包含する。本明細書及び添付の「特許請求の範囲」で使用されるとき、用語「又は」は、その内容によって別段の明確な指示がなされていない場合は、一般に「及び/又は」を含む意味で用いられる。
用語「接着剤」は、本明細書で使用するとき、2つの被着体を共に接着するのに有用なポリマー組成物を指す。接着剤の例は、感圧性接着剤である。
感圧性接着ポリマーは、当業者には、(1)積極的及び永久的粘着力、(2)指圧以下の圧力による接着力、(3)被着体を保持する十分な能力、及び(4)被着体からきれいに取り外すのに十分な貼着力を含む特性を有することが周知である。感圧性接着としてよく機能を果たすことがわかっている材料は、粘着力、引き剥がし接着力、及び剪断保持力の、望ましいバランスをもたらすのに必要な粘弾性を示すように設計され配合されたポリマーである。異なる性質の適切なバランスを得ることは単純なプロセスではない。
用語「(メタ)アクリレート」は、アルコールのモノマー性アクリル酸又はメタクリル酸エステルを指す。アクリレート及びメタクリレートモノマー、オリゴマー、又はポリマーは、総じて本明細書では「(メタ)アクリレート」と呼ばれる。
用語「ランダムコポリマー」は、少なくとも2つの異なるモノマーから調製されるポリマーを指し、モノマーは、ランダム分布のポリマーに存在し、即ち、ポリマーは厳密に、交互コポリマー、周期コポリマー、又はブロックコポリマーではない。本明細書で使用するとき、用語「ポリマー」は、繰り返し単位を含有する完全に形成された巨大分子を指す。本開示において、ポリマーを含有する混合物は、そのようなモノマーの添加が明記されていない場合、重合性モノマーを含有するように意図されていない。
「アルキル」なる用語は、飽和炭化水素であるアルカンのラジカルである一価の基のことを指す。アルキルは、直鎖、分枝鎖、環状又はそれらの組み合わせであることができ、通常、1〜20個の炭素原子を有する。いくつかの実施形態において、アルキル基は、1〜18個、1〜12個、1〜10個、1〜8個、1〜6個、又は1〜4個の炭素原子を含有する。アルキル基の例としては、これらに限定されるものではないが、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、シクロヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、及び2−エチルヘキシルが挙げられる。
用語「アリール」は、芳香族及び炭素環である一価の基を指す。アリールは、芳香環と結合又は縮合した1〜5個の環を有し得る。他の環構造は、芳香族、非芳香族、又はこれらの組み合わせであり得る。アリール基の例としては、これらに限定されるものではないが、フェニル、ビフェニル、テルフェニル、アンスリル、ナフチル、アセナフチル、アントラキノニル、フェナンスリル、アントラセニル、ピレニル、ペリレニル、及びフルオレニルが挙げられる。
用語「ガラス転移温度」及び「Tg」は、互換可能に使用され、材料又は混合物のガラス転移温度を指す。特に断らないかぎり、ガラス転移温度値は、示差走査熱量測定法(DSC)によって決定される。
本開示の接着剤は、熱溶融処理可能なエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーと不連続繊維材料とを含む熱溶融混合配合物を含む。多くの実施形態において、エラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーは、熱可塑性パウチ内に収容される。接着剤は、熱溶融処理可能な感圧性接着剤を含む。熱溶融混合配合物は、少なくとも1つの粘着付与樹脂を更に含んでもよく、いくつかの実施形態では、100重量部の熱溶融処理可能なエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーにつき、50重量部超の粘着付与樹脂を含む。
様々なエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーが使用され得る。一般的に、エラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマー自体が感圧性接着剤であり、又は粘着付与樹脂を添加すると、感圧性接着剤を形成し得る。したがって、エラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーは、多くの場合、本明細書において接着剤又は接着剤ポリマーと呼ばれる。そのようなポリマーは、例えば、米国特許第Re24906(Ulrich)に記載されるように、(メタ)アクリレートコモノマーの重合によって作製される。多くの場合、ポリマーは、「強化コモノマー」を含む。強化コモノマーは、ホモポリマーとして20℃以上のTgを一般に有するモノマーである。多くの場合、強化コモノマーは、酸性又は塩基性コモノマーである。一般的に、(メタ)アクリレートランダム酸性コポリマーの調製において使用される強化コモノマーの比率が増加すると、ポリマーから形成される結果として生じる接着剤の貼着力が増大する。
一般的に、エラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーは、約0℃未満の、結果として得られるガラス転移温度(Tg)を有するように調製することができる。そのようなコポリマーは一般的に、ホモポリマーとして約0℃未満のTgを有する少なくとも1つのアルキル(メタ)アクリレートモノマーを約40重量%〜約98重量%、多くの場合、少なくとも70重量%、又は少なくとも85重量%、又は更には約90重量%含むモノマーから誘導される。
このようなアルキル(メタ)アクリレートモノマーの例は、アルキル基が約4個〜約12個の炭素原子を含むものであり、n−ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、イソオクチルアクリレート、イソノニルアクリレート、イソデシル、アクリレート、及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
強化コモノマーの例としては、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリルアミド、置換アクリルアミド、例えばN,N−ジメチルアクリルアミド、イタコン酸、(メタ)アクリロニトリル、酢酸ビニル、N−ビニルピロリドン、イソボルニルアクリレート、シアノアクリル酸エチル、N−ビニルカプロラクタム、無水マレイン酸、ヒドロキシアルキルアクリレート、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアクリルアミド、β−カルボキシエチルアクリレート、ネオデカン、ネオノナン、ネオペンタン、2−エチルヘキサン、又はプロピオン酸のビニルエステル、塩化ビニリデン、スチレン、ビニルトルエン、及びアルキルビニルエーテルが挙げられる。アクリル酸が特に好適である。共重合性強化モノマーは、結果として得られる(メタ)アクリレートコポリマーのTgが約0℃未満である限り、任意の好適な比率で使用され得る。一般的に、強化モノマーは、(メタ)アクリレートコポリマーの約2重量%〜約50重量%、又は約5重量%〜約30重量%含む。
特定の実施形態では、エラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーは、約1〜約20重量パーセントのアクリル酸、及び約99〜約80重量パーセントの、イソオクチルアクリレート、2−エチル−ヘキシルアクリレート、又はn−ブチルアクリレートのうちの少なくとも1つから誘導される。いくつかの実施形態では、エラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーは、約2〜約10重量パーセントのアクリル酸、及び約90〜約98重量パーセントの、イソオクチルアクリレート、2−エチル−ヘキシルアクリレート、又はn−ブチルアクリレートのうちの少なくとも1つから誘導される。
エラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーの特に好適な部類は、熱可塑性パウチ内に収容されたエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーである。一般的に、これらのコポリマー自体が接着剤である。これらの接着剤及びそれらを調製するための方法は、例えば、米国特許第5,804,610号(Hamerら)及び同第6,294,249号(Hamerら)に記載されている。パウチ内の(メタ)アクリレートコポリマーの重合は、これらの本質的に粘着性ポリマーの非常に便利な取り扱い及び分配を提供する。
上記の特許開示は、パッケージ材料が重合後に維持される(したがって最終製品の一部になる)、パッケージ化された感圧性接着剤などの粘弾性組成物を作製するための方法を提供する。本方法は、
(a)透過エネルギーに曝露されると重合するプレ接着剤組成物を提供して、熱溶融処理可能な(メタ)アクリレートランダムコポリマー接着剤を提供する工程と、
(b)プレ接着剤組成物をパッケージ材料で実質的に取り囲む工程と、
(c)プレ接着剤組成物を、プレ接着剤組成物を重合できる透過エネルギーに、曝露する工程と、
(d)プレ接着剤組成物の重合を生じさせて、熱溶融処理可能な(メタ)アクリレートランダムコポリマー接着剤を提供する工程と、を含む。
パッケージ材料は、熱溶融処理可能な(メタ)アクリレートランダムコポリマー接着剤組成物及びパッケージ材料が融解され共に混合されるときに、熱溶融処理可能な(メタ)アクリレートランダムコポリマー接着剤組成物の望ましい接着剤特性に実質的に悪影響を与えないように選択される。剥離強度及び剪断強度等の望ましい接着剤特性は、プレ接着剤組成物、パッケージ材料並びにその他の要因の選択によって制御され得る。プレ接着剤組成物は、好ましくは、透過エネルギーに曝露されると、熱可塑性熱溶融接着剤を提供するために重合する。
通常、プレ接着剤組成物は、パッケージ材料によって完全に取り囲まれる。一般的に、0.1〜500gのプレ接着剤組成物が、パッケージ材料によって完全に取り囲まれる。プレ接着剤組成物は通常、40℃以下、又は更には25℃以下の融点を有する。プレ接着剤組成物は一般的に、25℃で50センチポアズ未満の粘度を有するが、特に充填剤又は他の添加剤が存在する場合、粘度はより高くてもよい。プレ接着剤組成物は、モノマー混合物であってもプレポリマー混合物であってもよい。プレポリマー混合物は、熱溶融接着剤を形成するように重合され得るモノマー材料の部分的重合によって形成されるシロップ剤である。一般的に、プレポリマー混合物は、モノマー混合物である。
通常、プレ重合混合物は、1〜20個の炭素原子(例えば、3〜18個の炭素原子)を有するアルキル基を有する、非三級アルキルアルコールの50〜100重量部の1つ以上のモノマーアクリル又はメタクリル酸エステルを含む。好適なアクリレートモノマーとしては、メチルアクリレート、エチルアクリレート、n−ブチルアクリレート、ラウリルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、イソ−オクチルアクリレート、オクタデシルアクリレート、ノニルアクリレート、デシルアクリレート、イソボルニルアクリレート、及びドデシルアクリレートが挙げられる。芳香族アクリレート、アリール基を含有するアクリレート、例えば、ベンジルアクリレート及びシクロベンジルアクリレートもまた有用である。
任意に、1つ以上のモノエチレン性不飽和コモノマーは、約0〜50部のコモノマーの量でアクリレートモノマーにより重合されてもよい。有用なコモノマーの1つの部類には、アクリレートホモポリマーのガラス転移温度を超えるホモポリマーガラス転移温度を有する、強化コモノマーと時として呼ばれるものが挙げられる。この部類内に含まれる好適なコモノマーの例としては、アクリル酸、アクリルアミド、メタクリルアミド、置換アクリルアミド、例えばN,N−ジメチルアクリルアミド、イタコン酸、メタクリル酸、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、酢酸ビニル、N−ビニルピロリドン、イソボルニルアクリレート、シアノアクリル酸エチル、N−ビニルカプロラクタム、無水マレイン酸、ヒドロキシアルキルアクリレート、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアクリルアミド、β−カルボキシエチルアクリレート、ネオデカン、ネオノナン、ネオペンタン、2−エチルヘキサン、又はプロピオン酸のビニルエステル(例えば、「Vynates」という表記でUnion Carbide Corp.,Danbury,Conn.から入手可能)、塩化ビニリデン、スチレン、ビニルトルエン、及びアルキルビニルエーテル等のが挙げられる。
有用なコモノマーの第2の部類には、アクリレートホモポリマーのガラス転移温度未満のホモポリマーガラス転移温度を有するものが挙げられる。この部分類内に含まれる好適なコモノマーの例としては、エトキシエトキシエチルアクリレート(Tg=−71℃)及びメトキシポリエチレングリコール400アクリレート(Tg=−65℃;「NK Ester AM−90G」という表記でShin Nakamura Chemical Co.,Ltd.から入手可能)が挙げられる。
更に、1つ以上の多官能エチレン性不飽和モノマーが、分枝剤としてプレポリマー混合物内に含まれてもよい。そのようなモノマーの使用は通常、熱溶融処理可能ではない架橋ポリマーにつながるが、任意の連鎖移動剤と共に低濃度でのそのようなモノマーの使用は、高度な分枝状ポリマーにつながり得る。そのような多官能エチレン性不飽和モノマーの例としては、例えば、多官能性(メタ)アクリレートモノマーが挙げられる。多官能性(メタ)アクリレートとしては、トリ(メタ)アクリレート及びジ(メタ)アクリレート(つまり、3つ又は2つの(メタ)アクリレート基を含む化合物)が挙げられる。一般的に、ジ(メタ)アクリレートモノマー(つまり、2つの(メタ)アクリレート基を含む化合物)が使用される。有用なトリ(メタ)アクリレートとしては、例えば、トリメチルプロパントリ(メタ)アクリレート、プロポキシル化トリメチロールプロパントリアクリレート、エトキシル化トリメチロールプロパントリアクリレート、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリアクリレート、及びペンタエリスリトールトリアクリレートが挙げられる。有用なジ(メタ)アクリレートとしては、例えば、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、アルコキシル化1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、ジプロピレングリコールジアクリレート、シクロヘキサンジメタノールジ(メタ)アクリレート、アルコキシル化シクロヘキサンジメタノールジアクリレート、エトキシル化ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、及びウレタンジ(メタ)アクリレートが挙げられる。分枝剤1,6−ヘキサンジオールジアクリレート(HDDA)が、特に好適である。通常、ジ(メタ)アクリレート分枝剤は、100重量部の(メタ)アクリレートモノマーにつき、0.001〜0.05重量部の範囲の量で使用される。
一般に、プレ接着剤組成物は、適切な反応開始剤を含む。紫外線による重合には、光開始剤が含まれる。有用な光開始剤としては、ベンジルジメチルケタール及び1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン等の置換アセトフェノン、2−メチル2−ヒドロキシプロピオフェノン等の置換α−ケトール、ベンゾインメチルエーテル等のベンゾインエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、アニソインメチルエーテル等の置換ベンゾインエーテル、芳香族スルホニルクロリド、並びに光活性オキシムが挙げられる。光開始剤は、100部の総モノマーにつき、約0.001〜約5.0重量部の量で、好ましくは、100部の総モノマーにつき、約0.01〜約5.0重量部、更に好ましくは、100部の総モノマーにつき、約0.1〜約0.5重量部の量で使用され得る。
プレ接着剤混合物は、熱重合によって重合されてもよい。熱重合のためには、熱反応開始剤が含まれる。本発明に有用な熱反応開始剤としては、これらに限定されないが、アゾ、過酸化物、過硫酸塩、及びレドックス反応開始剤が挙げられる。熱反応開始剤は、100部の総モノマーにつき、約0.01〜約5.0重量部、好ましくは0.025〜2重量パーセントの量で使用され得る。
熱及び光開始の組み合わせも、熱溶融処理可能な(メタ)アクリレートランダムコポリマー接着剤を調製するのに使用され得る。例えば、プレ接着剤組成物は、熱反応開始剤、パッケージ材料(例えば、パウチ又はシェルの形態)及び光開始剤と組み合わされた結果として生じる組成物(依然としてプレ接着剤状態)、並びに紫外線に暴露すると完了される重合を使用して、例えば、反応押出成形機内で特定の転換へ重合されてもよい。反対に、初期重合は、光開始剤によって開始されることができ、重合は、その後、熱反応開始剤を使用して完了される。熱及び光開始剤はまた、連続的に加えられるより、むしろ一緒に使用されてもよい。
いくつかの実施形態において、組成物は、ポリマーの分子量を制御するための連鎖移動剤を含む。連鎖移動剤は、フリーラジカル重合を調節する材料であり、一般に当該技術分野において既知である。好適な連鎖移動剤としては、四臭化炭素等のハロゲン化炭化水素類、ラウリルメルカプタン、ブチルメルカプタン、エタンチオール、イソオクチルチオグリコレート(IOTG)、2−エチルヘキシルチオグリコレート、2−エチルヘキシルメルカプトプロピオネート、2−メルカプトイミダゾール、及び2−メルカプトエチルエーテル等の硫黄化合物、並びにエタノール、イソプロパノール、及び酢酸エチル等の溶媒が挙げられる。
有用な連鎖移動剤の量は、所望の分子量及び連鎖移動剤の種類に応じて異なる。溶媒は、連鎖移動剤として有用であるが、一般に、例えば、硫黄化合物ほど活性ではない。連鎖移動剤は典型的には、100部の総モノマーにつき、約0.001〜約10重量部、より典型的には、約0.005〜約0.5部、及び更に典型的には約0.01部の量で使用される。
プレ接着剤組成物は、接着剤が熱溶融処理された後に活性化され得る有効量の架橋剤を更に含んでもよい。一般的に、この量は、使用される架橋剤の種類に応じて、100部の構成成分(a)及び(b)に基づき約0.01〜約5.0部の範囲である。架橋剤は、熱溶融処理の前又はその間、重合された接着剤に加えることができ、あるいはプレ接着剤組成物に加えることができる。プレ接着剤組成物に加えられるとき、架橋剤は、接着剤内の別個の種として損なわれないままであり得、又はモノマーと共重合されることができる。架橋は一般に、熱溶融処理後に開始され、架橋は一般に、紫外線、又はγ放射線若しくは電子線等の電離放射線によって開始される(別個の架橋剤の使用は、電離放射線の場合は任意)。重合後かつ熱溶融処理前に加えることができる架橋剤の例としては、米国特許第4,329,384号(Vesleyら)及び第4,330,590号(Vesley)に記載されているように、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート及びトリメチロールプロパントリアクリレート等の多官能基アクリレート、並びに2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−(4−メトキシフェニル)−s−トリアジン及び2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−(3,4−ジメトキシフェニル)−s−トリアジン等の置換トリアジンが挙げられる。共重合可能である架橋剤の部類は、米国特許第4,737,559号(Kellenら)に開示されているもの等のオルト芳香族ヒドロキシル基がない、共重合可能なモノエチレン性不飽和芳香族ケトンコモノマーである。具体的な例としては、共重合可能な感光性架橋剤のパラアクリルオキシベンゾフェノン(ABP)、パラアクリルオキシエトキシベンゾフェノン(AEBP)、パラ−N−(メチルアクリルオキシエチル)−カルバモイルエトキシベンゾフェノン、パラアクリルオキシアセトフェノン、オルトアクリルアミドアセトフェノン、アクリル化アントラキノン等が挙げられる。本開示の熱溶融配合物におけるそのような架橋剤の使用は、以下で更に説明される。一般的に、共重合可能な感光性架橋剤は、100部の(メタ)アクリレートモノマーにつき、約0.01〜約0.5重量部の範囲の量でエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーに組み込まれる。
代表的なプレ接着剤組成物は、
(a)アルキル基が1〜20個(例えば、3〜18個)の炭素原子を含有する非三級アルキルアルコールの少なくとも1つのアクリル又はメタクリル酸エステルを含む、50〜100重量部の重合可能な構成成分と、
(b)アクリル酸等の構成成分(a)と共重合可能であり、(a)と(b)との合計が100重量部に達する、少なくとも1つの修飾モノマーを含む0〜50重量部の重合可能な構成成分と、
(c)有効量の重合開始剤と、
(d)有効量のHDDA等の分枝剤と、
(e)ABP等の共重合可能な有効量の感光性架橋剤と、を含む。重合開始剤は一般に、光開始剤である。
一般的に、プレ接着剤組成物は、100重量部の(メタ)アクリレートモノマーを含み、他の共重合可能なモノマーを含んでもよい。いくつかの実施形態において、プレ接着剤組成物は、イソオクチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、又はブチルアクリレートから選択される90〜99重量部のアクリレートモノマー及び1〜10重量部のアクリル酸又はN,N−ジメチルアクリルアミドを含む。いくつかの実施形態において、プレ接着剤組成物は、イソオクチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、又はブチルアクリレートから選択される90〜95重量部のアクリレートモノマー及び5〜10重量部のアクリル酸又はN,N−ジエチルアクリルアミドを含む。いくつかの実施形態において、プレ接着剤組成物は、100重量部の(メタ)アクリレートモノマーにつき0.01〜0.5重量部のアクリルオキシベンゾフェノン(ABP)又はアクリルオキシエトキシベンゾフェノン(AEBP)、あるいは更には0.10〜0.15重量部のABP又はAEBP、及び100部の(メタ)アクリレートモノマーにつき0.001〜0.05重量部の1,6−ヘキサンジオールジアクリレート(HDDA)、あるいは更には0.006重量部のHDDAも含む。
プレ接着剤組成物は、形成されたポリマーの特性を修飾するための追加の非重合可能な添加剤を含んでもよい。そのような添加剤の例としては、粘着付与樹脂、可塑剤、充填剤、顔料、酸化防止剤等が挙げられる。そのような添加剤は、必要に応じて、一般的に、プレ接着剤組成物には加えられないが、熱溶融混合中に加えられて、以下により詳細に説明されるように熱溶融処理可能なエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーを含有する熱溶融配合物を形成する。
パッケージ材料は、接着剤と組み合わされたときに望ましい接着剤特性に実質的に悪影響を与えない材料で作製される。パッケージ材料は一般に、接着剤の処理温度(即ち、接着剤が流れる温度)で又はそれ未満で溶融する。パッケージ材料は典型的には、200℃以下、より典型的には170℃以下の融点を有する。いくつかの実施形態において、融点は、90℃〜150℃の範囲である。パッケージ材料は、可撓性熱可塑性ポリマーフィルムであってよい。パッケージ材料は一般的に、エチレン酢酸ビニル、エチレンアクリル酸、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリブタジエン、又はアイオノマーフィルムから選択される。いくつかの実施形態において、パッケージ材料は、エチレンアクリル酸又はエチレン酢酸ビニルのフィルムである。一般的に、パッケージを形成するのに使用されるフィルムは、約0.01mm〜約0.25mm、又は更には約0.025mm〜約0.127mmの厚さの範囲である。より薄いフィルムは、迅速に熱融着させかつ使用されるフィルム材の量を最小化させるのに望ましい可能性がある。
パッケージ材料の量は、材料の種類及び望ましい最終特性によって異なる。パッケージ材料の量は通常、プレ接着剤組成物及びパッケージ材料の総重量の約0.5パーセント〜約20パーセント、2重量パーセント〜15重量パーセント、又は更には3パーセント〜5パーセントの範囲である。そのようなパッケージ材料は、接着剤の望ましい特性に悪影響を与えない限り、可塑剤、安定剤、染料、香料、充填剤、スリップ剤、粘着防止剤、難燃剤、帯電防止剤、マイクロ波サセプタ、熱伝導性粒子、導電性粒子、及び/又は可撓性、操作性、可視性、若しくはフィルムの他の有用な特性を増大させる他の材料を含有してもよい。
パッケージ材料は、使用する重合方法にとって適切でなければならない。例えば、光重合による場合、重合をもたらすために必要な波長の紫外線を十分に通すフィルム材料を使用する必要がある。
通常、パウチは、2つの長さの熱可塑性フィルムから調製されるが、これは、液体製袋充填機上で、底面を横切って、かつ外縁のそれぞれの上で共に熱融着されて、端部が開いたパウチを形成する。プレ接着剤組成物は次に、ホースを通して注入されてパウチを満たし、パウチは次に、上部を横切って熱融着されて、プレ接着剤組成物を完全に取り囲む。
一般に、製袋充填機には、パウチを横切って上下密封を形成するためにインパルスシーラーが装備される。そのようなシーラーは、密封前にパウチを閉じて固定する1つ又は2つの組のジョーを有する。密封ワイヤは次いで、密封をもたらすために熱せられ、密封箇所はジョーが解放される前に冷却される。密封温度は一般に、パウチを形成するために使用されるフィルムの軟化点を超え、融点を下回る。
密封処理中、密封前にパウチから空気の大部分を出すことが望ましい。酸素の量が実質的に重合プロセスを妨害するほど十分でない限り、少量の空気は容認できる。取り扱いを容易にするために、組成物で満たされるとすぐにパウチを密封するのが望ましいが、即時の密封は全ての場合には必要ではない。場合によっては、プレ接着剤組成物は、パッケージ材料を変更することができ、装填の約1分以内又はそれ以下でパウチを交差密封するのが望ましい。プレ接着剤組成物がパッケージ材料の強度を減少させる場合、プレ接着剤組成物がパッケージ材料によって取り囲まれた後、可能な限り速やかに組成物を重合させるのが望ましい。アクリレートモノマーとエチレンアクリル酸、エチレン酢酸ビニル、又はアイオノマーのフィルムとの組み合わせに関しては、パウチを密封してから約24時間以内に組成物を重合させるのが望ましい。
熱重合は、熱溶融処理可能な(メタ)アクリレートランダムコポリマーを調製するのに使用されることができるが、一般的に、重合は、米国特許第4,181,752号(Martensら)に記載されるように、紫外線(UV)放射への曝露によって達成される。いくつかの実施形態では、重合は、約0.1mW/cm〜約25mW/cmの強度にて、60%超、又は75%超の発光スペクトル(280〜400ナノメートル(nm))を有するUVブラックライトで実施される。
光重合中、パッケージ化されたプレ接着剤組成物の周囲に冷却空気を吹き込むことによって、パッケージ化されたプレ接着剤組成物を冷却されたプラテン上で走らせることによって、又はパッケージ化されたプレ接着剤組成物を重合中に水浴若しくは熱伝導流体に浸すことによって、温度を制御するのが望ましい。通常、パッケージ化されたプレ接着剤組成物は、約5℃〜90℃、一般に約30℃未満の水温の水浴に浸される。水又は流体の攪拌は、反応中、ホットスポットを避けるのに役立つ。
一般的に、プレ接着剤組成物を透過エネルギーにさらし、プレ接着剤組成物の重合を生じさせた後、プレ接着剤溶液の少なくとも一部分は、少なくとも50,000の重量平均分子量を有する少なくとも1つのポリマーを含む接着剤に変形されている。重合された接着剤組成物の重量平均分子量は、約50,000〜約3,000,000、又は約100,000〜約1,800,000、更に一般的には、約200,000〜約1,500,000の範囲であり得る。
本開示の熱溶融混合配合物を調製するために、熱溶融処理可能なエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーは、不連続繊維材料と共に熱溶融配合される。多くの実施形態において、熱溶融処理可能なエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーは、上述されるように、熱可塑性パウチ内に収容される。繊維材料は、熱溶融処理可能なエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーに強化強度をもたらす。例えば、繊維は、ポリマーマトリックスの引張強度を増大させるのに役立つことができ、引き裂き可能である接着剤を提供するのに望ましい低い破断点伸びも提供する。繊維は、主としてエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーと配合されて、感圧性接着剤に強化強度をもたらすが、いくつかの実施形態において、繊維は、更なる有益な特徴を提供するように選択されてもよい。例えば、繊維が導電性である場合、感圧性接着剤は、帯電防止であることができ、即ち、接着剤層は、接着剤が剥離されるとき、静電荷が増大するのを防止するのに役立つ。
広範囲にわたる不連続繊維材料が本開示で使用するのに好適である。繊維は、熱溶融配合物を形成するためにエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーと共に混合されるため、繊維は、繊維状態を失わずに熱溶融配合条件に耐えることができるように選択される。繊維は不連続であり、即ち、有限長を有し、連続ストランドではなく、通常は長さが少なくとも100マイクロメートルである。いくつかの実施形態において、繊維は、長さが少なくとも1ミリメートルである。繊維は、無機材料、例えばガラス、セラミック、金属、金属酸化物、合成ポリマー有機材料、例えばナイロン、酢酸塩、レーヨン、ポリエステル、ポリオレフィン、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、及びそれらを用いたコポリマー、ポリウレタン、アクリル等、並びにポリ乳酸ポリマー、セルロース繊維、及び鶏の羽の繊維等のバイオ再生可能繊維を含む多様な材料から作製され得る。繊維は、そのまま使用されてもよく、又は、例えば表面コーティングされるなど、処理されてもよい。
好適な無機繊維の例としては、例えば、Lauscha Fiber Internation Corp.,Summerville,SCから市販されているもの等のガラス繊維が挙げられる。
好適なバイオ再生可能繊維の例としては、例えば、MiniFibers Inc.,Johnson City,TNから市販されているPLA(ポリ乳酸)繊維、CreaFill Fibers Corp.,Chestertown,MDから市販されているセルロース繊維、及びTyson Foods Inc.,Springdale,AKから市販されている鶏の羽の繊維が挙げられる。
様々な繊維の種類が好適であるが、通常は、合成有機ポリマーが最も望ましい。好適なポリマー繊維は、熱溶融配合物を作製するために使用される熱溶融処理温度を超える融点及び/又は軟化点を有する。融解及び/又は軟化温度が処理温度に近すぎると、熱溶融処理中、繊維が融解又は軟化を受けやすくなり得、凝集につながる可能性がある。特に好適なものとしては、例えば、William Barnet & Son LLC,Arcadia,SCから市販されているNylon 6.6繊維、William Barnet & Son LLC,Arcadia,SCから市販されているPET(ポリ(エチレンテレフタレート))繊維等のポリエステル繊維、及びMiniFibers Inc.,Johnson City,TNから市販されているTHUNDERON導電性アクリル繊維である。PET繊維が特に望ましい。
繊維は、任意の好適な濃度で熱溶融配合物の中に加えられてよい。一般的に、繊維材料は、100部の熱溶融処理可能なエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーにつき、約0.1〜20.0重量部の繊維材料の濃度で配合物に加えられる。いくつかの実施形態において、繊維材料は、100部の熱溶融処理可能なエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーにつき、約0.5〜15.0、又は更には約1.0〜11.0重量部の繊維材料の濃度で配合物に加えられる。いくつかの特定の実施形態では、100部の熱溶融処理可能なエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーにつき、約6重量部の繊維材料を含む。
熱溶融処理可能なエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマー又は熱可塑性パウチ内に収容される熱溶融処理可能なエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマー及び不連続繊維材料から調製された熱溶融配合物は、少なくとも1つの粘着付与樹脂を更に含有してもよい。使用される場合、粘着付与樹脂は、「粘着付与された接着剤」(100重量部のエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーにつき、一般に約1〜50重量部の粘着付与樹脂)又は「高度に粘着付与された接着剤」(100重量部のエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーにつき、一般に50重量部を超える粘着付与樹脂)のいずれかで本開示において呼ばれるものを得る濃度で熱溶融配合物(したがって、それを用いて形成される接着剤)に加えられる。
通常、(メタ)アクリレートコポリマー系接着剤は、望ましい感圧性接着剤特性を達成するために、粘着付与樹脂をほとんどあるいは全く必要としない。高濃度の粘着付与剤の使用は、感圧性接着剤の粘着性を増大させることができるため、望ましい可能性があり、圧力をかける必要なく様々な基材に積極的に接着させる。これは、転写テープ、具体的には、機械的アプリケータを使用して適用される転写テープで特に望ましい。粘着付与樹脂、特に高濃度の粘着付与樹脂の添加は、感圧性接着剤の剪断強度及び貼着力に悪影響を及ぼす可能性があり、接着剤のTgを上昇させる可能性がある。粘着付与樹脂、特に高濃度の粘着付与樹脂の使用は、熱溶融処理可能である必要性が既に接着剤の剪断強度及び貼着力特性に悪影響を及ぼす可能性がある熱溶融処理可能な感圧性接着剤に、特に弊害になる可能性がある。しかしながら、本開示の接着剤のいくつかの実施形態は、100部の(メタ)アクリレートコポリマーにつき、50重量部超の粘着付与樹脂を含む。この比較的高濃度の粘着付与樹脂は、接着剤の剪断特性に有意な負の影響なしで達成される。いくつかの実施形態において、接着剤は、100部の(メタ)アクリレートコポリマーにつき、55〜83、又は更には85重量部以上の粘着付与樹脂を含む。
好適な粘着付与樹脂としては、例えば、テルペンフェノール樹脂、ロジン、ロジンエステル、水素添加ロジンのエステル、合成炭化水素樹脂、及びこれらの組み合わせが挙げられる。特に好適な粘着付与樹脂としては、Hercules Inc.,Wilmington,DEから市販されているFORAL 3085(高度に水素添加された精製ウッドロジンのグリセロールエステル)、及びExxonMobil Corp.,Houston,TXから市販されているESCOREZ 2520(脂肪族/芳香族炭化水素樹脂)などの市販の粘着付与樹脂が挙げられる。
いくつかの実施形態、特に高度に粘着付与された接着剤において、粘着付与樹脂のうちの1つが、少なくとも20℃のガラス転移温度を有する高Tg粘着付与樹脂を含み、もう1つが、0℃以下のガラス転移温度を有する低Tg粘着付与樹脂を含む、2つの粘着付与樹脂の混合物を使用するのが望ましい可能性がある。粘着付与樹脂のそのような混合物は、例えば、PCT特許公開第WO 2010/002557号(Maら)に記載されている。高Tg粘着付与樹脂は、通常、室温で固体である。好適な高Tg粘着付与樹脂の例としては、例えば、テルペン、脂肪族又は芳香族で修飾されたC5〜C9の炭化水素類及びロジンエステルが挙げられる。いくつかの実施形態において、炭化水素の分子量が増大するにつれて(メタ)アクリルコポリマーとの適合性が低下するため、低分子量の炭化水素が好ましい可能性がある。いくつかの実施形態において、高Tg粘着付与剤の重量平均分子量(Mw)は、500〜2000gm/モルである。いくつかの実施形態では、高Tg粘着付与剤のMwは、1500gm/モル以下、いくつかの実施形態では、1000gm/モル以下、又は更には800gm/モル以下である。
低Tg粘着付与樹脂は、0℃以下、いくつかの実施形態では、−10℃以下、又は更には−20℃以下のガラス転移温度を有する。そのような材料は、一般に、室温で液体である。低Tg粘着付与樹脂のガラス転移温度は、(メタ)アクリレートコポリマーのTgを超える必要がある以外は、特定の下限を有さない。いくつかの実施形態では、低Tg粘着付与樹脂のTgは、(メタ)アクリレートコポリマーのTgよりも少なくとも10℃、又は少なくとも20℃、又は更には少なくとも30℃高い。一般に、粘着付与樹脂の分子量が増大するにつれてアクリルコポリマーとの適合性が低下するため、低分子量化合物がより望ましい可能性がある。代表的な低Tg粘着付与樹脂としては、テルペンフェノール樹脂、テルペン、脂肪族又は芳香族で修飾されたC5〜C9炭化水素類、及びロジンエステルが挙げられる。いくつかの実施形態において、低Tg粘着付与剤の重量平均分子量(Mw)は、300〜1500gm/モルである。いくつかの実施形態では、低Tg粘着付与剤のMwは、1000gm/モル以下、いくつかの実施形態では、800gm/モル以下、又は更には500gm/モル以下である。
いくつかの実施形態では、接着剤は、100重量部のエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーにつき、35〜80重量部の高Tg粘着付与樹脂を含む。いくつかの実施形態では、接着剤は、100重量部のエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーにつき、少なくとも40重量部の高Tg粘着付与樹脂を含む。いくつかの実施形態では、接着剤は、100重量部のエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーにつき、50重量部超、又は更には少なくとも60重量部の高Tg粘着付与樹脂を含む。
いくつかの実施形態では、接着剤は、100重量部のエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーにつき、2〜25重量部の低Tg粘着付与樹脂を含む。いくつかの実施形態では、接着剤は、100重量部のエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーにつき、少なくとも5〜20、又は更には5〜17重量部の低Tg粘着付与樹脂を含む。
幅広い市販の粘着付与樹脂はが入手可能であり、高Tg粘着付与樹脂及び低Tg粘着付与樹脂としての使用に好適である。特に好適な高Tg粘着付与樹脂としては、Hercules Inc.,Wilmington,DEから市販されているFORAL 3085及びFORAL 85LB樹脂、並びにSchenectady International,Schenectady,NYからのSP−553などの市販の粘着付与樹脂が挙げられ、FORAL 3085が特に望ましい。特に好適な低Tg粘着付与樹脂としては、ExxonMobil Corp.,Houston,TXから市販されているESCOREZ 2520、Eastman Chemical,Kingsport,TNから市販されているSTAYBELITE Ester 3−E、Hercules Inc.,Wilmington,DEから市販されているPICCOLYTE AO、及びHercules Inc.,Wilmington,DEから市販されているHERCOLYN Dなどの市販の粘着付与樹脂が挙げられ、ESCOREZ 2520が特に望ましい。
熱溶融処理可能なエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマー及び不連続繊維材料から調製された熱溶融配合物は、添加剤が感圧性接着剤の接着剤特性に悪影響を与えない限り、上述された粘着付与樹脂に加えて、又はその代わりに、他の添加剤を更に含有してもよい。これらの添加剤としては、例えば、可塑剤、架橋剤、UV安定剤、帯電防止剤、着色剤、酸化防止剤、抗かび剤、殺菌剤、有機及び/又は無機充填剤粒子等が挙げられる。
必要に応じて、低濃度の可塑剤(例えば、約10重量部未満)が熱溶融配合物に加えられてもよい。「可塑剤」として記載される幅広い市販の材料は、加えられた可塑剤が熱溶融配合物の他の構成成分と適合性がある限り、好適である。代表的な可塑剤としては、ポリオキシエチレンアリールエーテル、ジアルキルアジパート、2−エチルヘキシルジフェニルホスフェート、t−ブチルフェニルジフェニルホスフェート、ジ(2−エチルヘキシル)アジパート、トルエンスルホンアミド、ジプロピレングリコールジベンゾエート、ポリエチレングリコールジベンゾエート、ポリオキシプロピレンアリールエーテル、ジブトキシエトキシエチルフォルマール、及びジブトキシエトキシエチルアジパートが挙げられる。特に好適なものとしては、Ferro Corp.,Cleveland,OHから市販されている可塑剤SANTICIZER 141(2−エチルヘキシルジフェニルホスフェート)が挙げられる。
感圧性接着剤の剪断強度又は貼着力を増大させるために、架橋添加剤が熱溶融配合物に組み込まれてもよい。多くの典型的な架橋添加剤は、熱的に活性化され、熱溶融処理中に反応する可能性があり、接着剤が処理されるのを妨げるため、好適ではない。したがって、好適な架橋添加剤は、活性化されずに熱溶融処理されることができるが、熱溶融処理が完了した後に活性化されることができる。
そのような架橋添加剤の例としては、高強度の紫外線(UV)光によって活性化される感光性架橋剤が挙げられる。いくつかの実施形態では、感光性架橋剤をエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーに共重合することが便利である。例えば、ポリマーがパウチ内に調製される場合、共重合可能な感光性架橋剤は、感光性架橋剤が(メタ)アクリレートランダムコポリマーに共重合されることができるように、ポリマー前駆体と共にパウチ内に含まれることができる。したがって、感光性架橋剤は、(メタ)アクリレートランダムコポリマーを重合するのに使用される紫外線によって活性化されるべきではない。(メタ)アクリレートランダムコポリマーに共重合されることができる好適な感光性架橋剤の例は、ABP(4−アクリルオキシベンゾフェノン)及びAEBP(アクリルオキシエトキシベンゾフェノン)である。熱溶融配合物が処理された後に活性化のために熱溶融配合物に加えることができ、続いて紫外線により活性化される他の光架橋剤は、ベンゾフェノン、tert−ブチルアントラキノン(butylanthrazuinone)、及びトリアジン、例えば2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−(4−メトキシフェニル)−s−トリアジンである。これらの架橋剤は、中圧水銀ランプ又はUVブラックライトなどの人工光源から生成される紫外線によって活性化される。
架橋剤は一般的に、100重量部の(メタ)アクリレートランダムコポリマーに基づいて0〜約0.5重量部存在する。特に好適な架橋剤は、例えば、パウチ内の(メタ)アクリレートランダムコポリマーに共重合されることができるABPである。
添加される感光性架橋剤の使用に加えて、架橋は、γ放射線又は電子ビーム放射線等の高エネルギー電磁放射線を使用して達成されてもよい。この場合、架橋添加剤は必要とされ得ない。
上述された熱溶融配合物が使用されて、熱溶融配合プロセスが終了したときに感圧性接着剤を形成する。感圧性接着剤は、上述されたように、熱溶融処理可能なエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーと不連続繊維材料とを含む。多くの実施形態では、感圧性接着剤は、熱可塑性材料も含む。熱可塑性材料は、熱可塑性パウチからの残留材料であり、感圧性接着剤全体にわたって比較的不規則に分散される。感圧性接着剤は更に、少なくとも1つの粘着付与樹脂を含んでもよい。いくつかの実施形態では、感圧性接着剤は、100重量部のエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーにつき、50重量部超の少なくとも1つの粘着付与樹脂を含む。いくつかの実施形態、特に100重量部のエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーにつき、50重量部超の少なくとも1つの粘着付与樹脂を有する実施形態では、感圧性接着剤は、粘着付与樹脂のうちの1つが、少なくとも20℃のガラス転移温度を有する高Tg粘着付与樹脂を含み、もう1つが、0℃以下のガラス転移温度を有する低Tg粘着付与樹脂を含む、2つの粘着付与樹脂の混合物を含む。上述されたように、感圧性接着剤は、例えば、可塑剤、架橋剤、UV安定剤、帯電防止剤、着色剤、酸化防止剤、抗かび剤、殺菌剤、有機及び/又は無機充填剤粒子等の他の任意の添加剤を含んでもよい。
本開示の感圧性接着剤は、様々な熱溶融技術によって調製され得る。一般に、本方法は、熱溶融混合装置を準備する工程と、エラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマー又は熱可塑性パウチ内のエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーを準備する工程と、不連続繊維材料を準備する工程と、エラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマー又は熱可塑性パウチ内のエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマー及び不連続繊維材料を熱溶融混合装置に加えて、熱溶融処理可能な混合物を調製する工程と、熱溶融処理可能な混合物を混合して、熱溶融配合物を形成する工程と、熱溶融混合装置から配合物を取り出す工程と、熱溶融処理可能な感圧性接着剤を形成する工程と、を含む。上述されたように、様々な追加の添加剤が、1つ以上の粘着付与樹脂、可塑剤、架橋剤、UV安定剤、帯電防止剤、着色剤、酸化防止剤、抗かび剤、殺菌剤、有機及び/又は無機充填剤粒子等を含む熱溶融配合物内に含まれることができる。
様々な熱溶融混合設備を使用する様々な熱溶融混合技術が、本開示の感圧性接着剤を調製するために好適である。バッチ及び連続混合設備の両方が使用されてもよい。バッチ方法の例としては、BRABENDER(例えば、C.W.Brabender Instruments,Inc.;South Hackensack,NJから市販されているBRABENDER PREP CENTER)又はBANBURY内部混合ロールミル設備(例えば、Farrel Co.;Ansonia,CNから入手可能な設備)を使用するものが挙げられる。連続方法の例としては、一軸押出加工、二軸押出加工、ディスク押出加工、往復一軸押出加工、及びピンバレル一軸押出加工が挙げられる。連続方法は、分配要素、ピン混合要素、静的混合要素、及び分散要素、例えばMADDOCK混合要素及びSAXTON混合要素を利用できる。単一熱溶融混合装置が使用されてもよく、あるいは熱溶融混合設備の組み合わせが使用されて、本開示の熱溶融配合物及び感圧性接着剤を調製してもよい。いくつかの実施形態では、1つを超える熱溶融混合設備を使用するのが望ましい場合がある。例えば一軸押出成形機等の1つの押出成形機は、熱可塑性パウチ内に収容される熱溶融処理可能なエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーを熱溶融処理するために使用されることができる。この押出成形機の生産物は、第2の押出成形機、例えば、追加の構成成分を伴う熱溶融混合のために二軸押出成形機に送り込まれることができる。
熱溶融混合の生産物が基材にコーティングされて、接着剤層を形成する。バッチ装置が使用される場合、熱溶融配合物は装置から取り出され、熱溶融コーター又は押出成形機内に設置され、基材にコーティングされることができる熱溶融配合物を調製するために押出成形機が使用される場合、配合物は、連続成形方法において基材に直接押出されて、接着剤層を形成することができる。連続成形方法では、接着剤は、フィルムダイから引き出され、その後、移動プラスチックウェブ又は他の好適な基材と接触されることができる。接着剤がテープの一部である場合、基材は、テープ裏材であってよい。いくつかの方法では、テープ裏材材料は、フィルムダイから接着剤と共に共押出され、多層構造は次いで冷却されて、単一コーティング工程でテープが形成される。接着剤が転写テープである場合、接着剤層は、自立フィルムであってよく、基材は、剥離ライナ又は他の剥離基材であってよい。形成した後、接着剤層又はフィルムを、直接法(例えば、冷却ロール又は水浴)及び間接法(例えば、空気又はガス衝突)の両方を用いて急冷することにより、固化させてもよい。
感圧性接着剤層を架橋するのが望ましい場合、接着剤層は、架橋プロセスを受けることができる。ABP等の感光性架橋剤が存在する場合、接着剤層は、架橋を達成するために高強度のUVランプに曝露されることができる。架橋剤が存在しない場合は、架橋は、接着剤層をγ放射線又は電子ビーム放射線等の高エネルギー電磁放射線にさらすことによって達成され得る。
本開示に記載される方法は、様々な接着剤物品を形成するのに使用することができる。これらの接着剤物品は、転写テープなどのテープである。上述されたように、転写テープは、両方の露出面上に接着剤を有する自立接着剤フィルムである。転写テープは、フライングスプライスを作製するために印刷及び製紙産業において広く使用され、その上、産業及び消費者の両方によって様々な接着、取り付け、及びマット適用のために使用される。
転写テープは、剥離ライナ等の剥離面上に上述された熱溶融配合物をコーティングする熱溶融によって調製されることができる。「剥離ライナ」は、接着剤、特に感圧性接着剤に対する低親和性を有する周知のフィルム物品である。様々な剥離ライナが既知であり、本開示の感圧性接着剤での使用に好適である。代表的な剥離ライナとしては、紙(例えば、クラフト紙)、又はポリマー材料(例えば、ポリエチレン又はポリプロピレンのようなポリオレフィン、エチレン酢酸ビニル、ポリウレタン、ポリエチレンテレフタレートのようなポリエステル等)から調製されたものが挙げられる。少なくともいくつかの剥離ライナは、シリコーン含有材料又はフルオロカーボン含有材料などの剥離剤の層でコーティングされる。代表的な剥離ライナとしては、ポリエチレンテレフタレートフィルム上にシリコーン剥離コーティングを有する、CP Film(Martinsville,Va.)から商品名「T−30」及び「T−10」として市販されているライナが挙げられるが、これに限定されない。ライナは、その表面に微細構造を有してもよく、それが接着剤に付与されて、接着剤層の表面上に微細構造を形成する。次いで、ライナを取り除いて、微細構造化表面を有する接着剤層を曝露することができる。
多くの転写テープの実施形態では、転写テープは手動引き裂き可能であり、即ち、分配された接着剤は、転写テープを切断する必要なく、手によって引き裂けることができるのが望ましい。これは、転写テープが、3M Company,St.Paul,MNから市販されているSCOTCH ATGディスペンサー等の、刃がない手持ち式ディスペンサーから分配される場合に特に当てはまる。理論に束縛されることを望むものではないが、感圧性接着剤に存在する繊維材料が感圧性接着剤を強化して、繊維強化材料の不連続性により転写テープを手で引き裂き可能にすると同時に、転写テープに必要とされる取り扱い強度を与えると考えられる。
本開示内容には、次の実施形態が含まれる。
これらの実施形態は、熱溶融配合物を含む接着剤である。第1の実施形態は、熱溶融処理可能なエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーと、不連続繊維材料と、を含む、熱溶融混合配合物を含む接着剤を含み、熱溶融配合物は熱溶融処理可能な感圧性接着剤を含む。
実施形態2は、熱溶融処理可能なエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーが熱可塑性パウチ内に収容される、実施形態1に記載の接着剤である。
実施形態3は、熱溶融混合配合物が少なくとも1つの粘着付与樹脂を更に含む、実施形態1又は2に記載の接着剤である。
実施形態4は、100重量部の熱溶融処理可能なエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーにつき、50重量部超の粘着付与樹脂を含む、実施形態3に記載の接着剤である。
実施形態5は、熱溶融処理可能なエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーが、ホモポリマーとして20℃未満のTgを有する少なくとも1つの(メタ)アクリレートモノマーのコポリマーを含む、実施形態1〜4のいずれかの実施形態に記載の接着剤である。
実施形態6は、熱溶融処理可能なエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーが、強化モノマーを更に含み、ホモポリマーとしての強化モノマーが、20℃を超えるTgを有する、実施形態5に記載の接着剤である。
実施形態7は、強化モノマーが、酸性又は塩基性官能基を含む、実施形態6に記載の接着剤である。
実施形態8は、少なくとも1つの(メタ)アクリレートモノマーが、アルキル(メタ)アクリレートを含み、アルキル基が、1〜約20個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖アルキル基を含む、実施形態5に記載の接着剤である。
実施形態9は、熱溶融処理可能なエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーが、イソオクチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、又はブチルアクリレートと、アクリル酸又はN,N−ジメチルアクリルアミドとのコポリマーを含む、実施形態1〜8のいずれかの実施形態に記載の接着剤である。
実施形態10は、熱溶融処理可能なエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーが、二官能性(メタ)アクリレート分枝剤を更に含む、実施形態1〜9のいずれかの実施形態に記載の接着剤である。
実施形態11は、エラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーが、感光性架橋剤を更に含む、実施形態1〜10のいずれかの実施形態に記載の接着剤である。
実施形態12は、少なくとも1つの粘着付与樹脂が、2つの粘着付与樹脂の混合物を含み、粘着付与樹脂のうちの1つが、少なくとも20℃のガラス転移温度を有する高Tg粘着付与樹脂を含み、もう1つが、0℃以下のガラス転移温度を有する低Tg粘着付与樹脂を含む、実施形態3〜4のいずれかの実施形態に記載の接着剤である。
実施形態13は、不連続繊維材料が、少なくとも1ミリメートルの平均長さを有する不連続繊維を含む、実施形態1〜12のいずれかの実施形態に記載の接着剤である。
実施形態14は、不連続繊維材料が、合成有機ポリマー繊維を含む、実施形態1〜13のいずれかの実施形態に記載の接着剤である。
実施形態15は、接着剤が、100部の熱溶融処理可能なエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーにつき、1〜約20重量部の繊維材料を含む、実施形態1〜14のいずれかの実施形態に記載の接着剤である。
実施形態16は、熱溶融処理可能な感圧性接着剤が、転写テープを含む、実施形態1〜15のいずれかの実施形態に記載の接着剤である。
これらの実施形態は、接着剤である。実施形態17は、熱溶融処理可能なエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーと、不連続繊維材料と、を含む接着剤であり、該接着剤物品は熱溶融処理可能な感圧性接着剤を含む。
実施形態18は、熱可塑性材料を更に含む、実施形態17に記載の接着剤である。
実施形態19は、少なくとも1つの粘着付与樹脂を更に含む、実施形態17又は18に記載の接着剤である。
実施形態20は、100重量部のエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーにつき、50重量部超を含む、実施形態19に記載の接着剤である。
実施形態21は、少なくとも1つの粘着付与樹脂が、2つの粘着付与樹脂の混合物を含み、粘着付与樹脂のうちの1つが、少なくとも20℃のガラス転移温度を有する高Tg粘着付与樹脂を含み、もう1つが、0℃以下のガラス転移温度を有する低Tg粘着付与樹脂を含む、実施形態19〜20のいずれかの実施形態に記載の接着剤である。
実施形態22は、熱溶融処理可能なエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーが、ホモポリマーとして20℃未満のTgを有する少なくとも1つの(メタ)アクリレートモノマーのコポリマーを含む、実施形態17〜21のいずれかの実施形態に記載の接着剤である。
実施形態23は、熱溶融処理可能なエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーが、強化モノマーを更に含み、ホモポリマーとしての強化モノマーが、20℃を超えるTgを有する、実施形態22に記載の接着剤である。
実施形態24は、強化モノマーが、酸性又は塩基性官能基を含む、実施形態23に記載の接着剤である。
実施形態25は、少なくとも1つの(メタ)アクリレートモノマーが、アルキル(メタ)アクリレートを含み、アルキル基が、1〜約20個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖アルキル基を含む、実施形態22に記載の接着剤である。
実施形態26は、熱溶融処理可能なエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーが、イソオクチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、又はブチルアクリレートと、アクリル酸又はN,N−ジメチルアクリルアミドとのコポリマーを含む、実施形態17〜25のいずれかの実施形態に記載の接着剤である。
実施形態27は、熱溶融処理可能なエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーが、感光性架橋剤を更に含む、実施形態17〜26のいずれかの実施形態に記載の接着剤である。
実施形態28は、熱溶融処理可能なエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーが、二官能性(メタ)アクリレート分枝剤を更に含む、実施形態17〜27のいずれかの実施形態に記載の接着剤である。
実施形態29は、不連続繊維材料が、少なくとも1ミリメートルの平均長さを有する不連続繊維を含む、実施形態17〜28のいずれかの実施形態に記載の接着剤である。
実施形態30は、不連続繊維材料が、合成有機ポリマー繊維を含む、実施形態17〜29のいずれかの実施形態に記載の接着剤である。
実施形態31は、接着剤が、100部の熱溶融処理可能なエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーにつき、1〜約20重量部の繊維材料を含む、実施形態17〜30のいずれか一実施形態に記載の接着剤である。
実施形態32は、熱溶融処理可能な感圧性接着剤が、転写テープを含む、実施形態17〜31のいずれかの実施形態に記載の接着剤である。
これらの実施形態は、接着剤を調製する方法である。実施形態33は、熱溶融混合装置を準備する工程と、エラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーを準備する工程と、不連続繊維材料を準備する工程と、エラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマー、及び不連続繊維材料を熱溶融混合装置に加えて、熱溶融処理可能な混合物を調製する工程と、熱溶融処理可能な混合物を混合して、熱溶融配合物を形成する工程と、熱溶融混合装置から配合物を取り出す工程と、熱溶融処理可能な感圧性接着剤を形成する工程と、を含む、接着剤を調製する方法である。
実施形態34は、エラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーが、熱可塑性パウチ内に収容される、実施形態33に記載の方法である。
実施形態35は、熱溶融処理可能なエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーが、ホモポリマーとして20℃未満のTgを有する少なくとも1つの(メタ)アクリレートモノマーと、ホモポリマーとして20℃を超えるTgを有する強化モノマーとのコポリマーを含む、実施形態33又は34に記載の方法である。
実施形態36は、少なくとも1つの(メタ)アクリレートモノマーが、アルキル(メタ)アクリレートを含み、アルキル基が、1〜約20個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖アルキル基を含む、実施形態35に記載の方法である。
実施形態37は、エラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーが、二官能性(メタ)アクリレート分枝剤を更に含む、実施形態33〜36のいずれかの実施形態に記載の方法である。
実施形態38は、二官能性(メタ)アクリレート分枝剤の量が、100重量部のエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーにつき、0.001〜0.05重量部の範囲である、実施形態37に記載の方法である。
実施形態39は、熱溶融処理可能なエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーが、イソオクチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、又はブチルアクリレートと、アクリル酸又はN,N−ジメチルアクリルアミドとのコポリマーを含む、実施形態33〜38のいずれかの実施形態に記載の方法である。
実施形態40は、エラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーが、感光性架橋剤を更に含む、実施形態33〜39のいずれかの実施形態に記載の方法である。
実施形態41は、感光性架橋剤の量が、100重量部のエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーにつき、0.01〜0.5重量部である、実施形態40に記載の方法である。
実施形態42は、熱溶融処理可能な混合物が、少なくとも1つの粘着付与樹脂を更に含む、実施形態33〜41のいずれかの実施形態に記載の方法である。
実施形態43は、100重量部のエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーにつき、50重量部超を含む、実施形態42に記載の方法である。
実施形態44は、熱溶融混合装置が、熱溶融押出成形機を含む、実施形態33〜43のいずれかの実施形態に記載の方法である。
実施形態45は、熱溶融混合装置から配合物を取り出し、感圧性接着剤を形成する工程が、基材上に押出す工程を含む、実施形態33〜44のいずれかの実施形態に記載の方法である。
実施形態46は、基材が剥離ライナを含む、実施形態45に記載の方法である。
実施形態47は、形成された熱溶融処理可能な感圧性接着剤を架橋する工程を更に含む、実施形態33〜46のいずれかの実施形態に記載の方法である。
実施形態48は、形成された感圧性接着剤が転写テープを含む、実施形態31〜47のいずれかの実施形態に記載の方法である。
これらの実施形態は、熱溶融コーティングされた接着剤である。実施形態49は、中に分散された繊維材料を有するエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーを含む、熱溶融コーティングされた接着剤層を含み、熱溶融コーティングされた接着剤層は、異方性特性を有する。
実施形態50は、熱可塑性材料を更に含む、実施形態49に記載の熱溶融コーティングされた接着剤層である。
実施形態51は、少なくとも1つの粘着付与樹脂を更に含む、実施形態49〜50のいずれかの実施形態に記載の熱溶融コーティングされた接着剤層である。
実施形態52は、少なくとも1つの粘着付与樹脂が、100重量部のエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーにつき、少なくとも50重量部の粘着付与樹脂を含む、実施形態51に記載の熱溶融コーティングされた接着剤層である。
これらの実施例は単にあくまで例示を目的としたものであり、添付した特許請求の範囲に限定することを意味するものではない。特に記載のない限り、実施例及びこれ以降の明細書に記載される部、百分率、比率等は全て重量による。使用される溶媒及びその他の試薬は、特に記載のない限り、Sigma−Aldrich Chemical Company(Milwaukee,Wisconsin)より入手した。
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試験方法
試験用サンプルの調製:
試験用感圧性接着剤テープのサンプルがフィルム−1のシート上に接着剤テープを積層することにより調製された。ライナを損なわない積層接着剤が、試験前に少なくとも18時間、23℃、50%の相対湿度(RH)の一定の温度及び湿度(CTH)の部屋で調整された。
ステンレス鋼(SS)上の剪断強度:
剪断強度は、以下のASTM表記:D 3654/D 3654M−06により測定された。幅0.5インチ(1.3cm)のストリップの接着剤がステンレス鋼パネルに(4.5ポンド(2.0kg)ローラーを使用して)積層され、パネルの0.5インチ×1インチ(1.3cm×2.6cm)の領域を覆った。500グラムの重量が静荷重として使用され、試験サンプルがCTHルーム(23℃/50% RH)内の自動タイミング装置上に配置された。全サンプルの故障モードは、凝集破壊であった。このデータは、各試験の2つの測定値の平均として記録された。
ローリングボール粘着力:
粘着力は、多少の修正をして以下のASTM表記:D3121−06により測定された。1インチ×14インチ(2.6×35.6cm)のストリップの接着剤テープが、標準傾斜トラフの底面に並べられた。清浄な1/2インチ(1.3cm)直径のステンレス鋼ボールが、傾斜トラフの上部から解放され、PSA上の止め具まで転がす。ボールが停止した接着剤にボールが最初に接触した地点からの距離が測定された。5つの測定値が得られ、3つの中央値の平均がローリングボール粘着力として記録された。
ステンレス鋼及びHDPEへの90°剥離接着力:
CTHルームでは、幅0.5インチ(1.3cm)のストリップの接着剤が、ステンレス鋼又は高密度ポリエチレン(HDPE)パネルのいずれかに(4.5ポンド(2.0kg)ローラーを使用して)積層された。15分間の滞留時間の後、SP−102B−3M90モデルのスリップ/剥離試験器(Instrumentors,Inc.,Strongville,OHにより製造)を使用して、12インチ/分(30cm/分)で90°剥離試験が実行され、データは、標準テープ法試験方法のASTM表記:D3330/D330M−04に準じ、10分間にわたって収集され、平均された。故障モードは、180°剥離接着力試験のように記録された。データは、オンス/インチで記録され、ニュートン/デシメートル(N/dm)に変換された。
破断点伸び及び最大引張強度
接着剤の引張強度及び伸びは、ASTM表記:D3759に準じて測定された。破断点伸びは、50インチ/分(127cm/分)のクランプ分離率で、MTS Sintech 500/S引張試験器を使用して測定された。この伸びは、最初の有効な試料長さのパーセントとして、破断点で記録された。ピーク負荷は、ポンド/インチ幅(lb/in幅)で最大引張強度として記録され、ニュートン/メートル(N/m)に変換された。
合成実施例:
合成実施例S1:コポリマー1熱溶融感圧性接着剤の調製:
2−EHA及びAAのコポリマーは、米国特許第6,294,249号(Hamerら)に記載されるようにエチレン酢酸ビニルのフィルムパウチ内に密封された紫外線下でバルク重合された。VA−24としてPliant Corp.,Evansville,INから市販されている、厚さ2.5ミル(51マイクロメートル)のエチレン酢酸ビニルの2つのシートを外縁及び底面で熱密封して、液体の形態の矩形パウチを形成し、充填し、密封加工した。パウチは、95部の2−EHA、5部のAA、0.15phrの光開始剤−1、0.15phrのABP、0.4phrの酸化防止剤−1、0.006phrのHDDA分岐モノマー/架橋剤、及び0.01phrのIOTG連鎖移動剤を有するプレ接着剤組成物で満たされた。満たされたパッケージは次に、27グラムのプレ接着剤組成物を含有する13.4cm×4.3cm×厚さ約0.4cmの個々のパウチを形成するためにモノマーにわたって横断方向に上部で熱密封された。約16℃〜32℃に維持され、4.55mW/cmの強度で21分間、紫外線(300〜400ナノメートル(nm)の約90パーセント発光、及び351nmでのピーク発光を有するランプにより供給される)に曝露された水浴に、パウチを配置した。
比較例C1:
比較例1は、950接着剤転写テープとして3M Company,Saint Paul,MNから入手可能な、溶媒コーティングされた厚さ5ミル(0.13mm)の転写テープであった。
(実施例1):
「ZSK−30」としてWerner & Pfleiderer,Ramsey,NJから入手可能な、直径30mmの共回転二軸押出成形機が、感圧性接着剤コーティングされたテープを調製するために使用された。二軸押出成形機は、12の区域を有し、それぞれがスクリューの長さの12分の1に対応し、長さ対直径の比率は36:1であった。二軸押出成形機は、200〜230°F(93〜110℃)にて300rpmで操作された。パウチ内のコポリマー1は、Bonnot,Uniontown,OHから市販されている2インチ(51mm)のSingle Packer Extruderの中に送り込まれた。Single Packer Extruderは、ポリマーを素練りし、50.1グラム/分の速度で二軸押出成形機の区域2の中にそれを送り込んだ。繊維−5は、約3重量%の接着剤繊維含有量を得るために、2.3グラム/分の速度でKT20 Twin Screw Compact Loss−in−Weight Feeder(K−Tron Process Group,Pitman,NJ)上のファンネルから二軸押出成形機の区域1の中に送り込まれた。加圧空気を使用して、フィーダー出口で凝集する繊維を軽減した。粘着付与剤−2は、5.0グラム/分の速度で、250°F(121℃)で設定されたITW Dynatec,Hendersonville,TNのDynamelt S Series Adhesive Supply Unitから押出成形機の区域1の中に送り込まれた。粘着付与剤−1は、300°F(149℃)で設定されたDynamelt S Series Adhesive Supply Unitから分割ストリームを介して、9.2グラム/分の速度で区域4の中に、かつ19.9グラム/分の速度で押出成形機の区域6の中に送り込まれた。可塑剤−1は、0.4グラム/分で、ZENITH pumps,Monroe,NCのB−9000歯車ポンプから二軸押出成形機の区域8の中に滴下注入された。溶融混合物は、押出成形機から350°F(177℃)に設定されたポリマー溶融ポンプ(「PEP−II 3 cc/rev」としてZenith Pumps,Monroe,NCから市販されている)の中に通過し、このポンプは、2.92cm/回転の速度でそれを325°F(163℃)に設定された回転ロッドダイの中に送り込んだ。溶融混合物は、厚さ約5ミル(0.13mm)を有する感圧性接着剤の連続シートとして、シリコーンコーティングされ高密度化されたクラフト紙の剥離ライナにコーティングされた。次に、コーティングされたPSAは、EIT,Inc.(Sterling,VA)のUV Power Puckにより測定されると50mJ/cm UVCの線量で、中圧水銀ランプを使用して、紫外線照射によって架橋された。サンプルは、上述された試験方法を使用して引張強度及び破断点伸び率に関して試験され、結果が表1に示される。次に、上述された試験方法を使用して接着剤特性が測定され、表2に記載される。
実施例2〜10及び比較例C2:
実施例2〜10及び比較例C2は、表1に示される繊維及び繊維量を使用して、実施例1に記載されるように調製された。各実施例の接着剤組成物は、100部のポリマー、71phrの粘着付与剤−1、12.5phrの粘着付与剤−2、及び1phrの可塑剤−1であった。次に、接着剤特性が測定され、表2に記載される。
Figure 0006027007
Figure 0006027007
本発明の実施態様の一部を以下の項目[1]−[20]に記載する。
[1]
接着剤を調製する方法であって、
熱溶融混合装置を準備する工程と、
エラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーを準備する工程と、
不連続繊維材料を準備する工程と、
前記エラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマー、及び不連続繊維材料を前記熱溶融混合装置に加えて、熱溶融処理可能な混合物を調製する工程と、
前記熱溶融処理可能な混合物を混合して、熱溶融配合物を形成する工程と、
前記熱溶融混合装置から前記配合物を取り出す工程と、
熱溶融処理可能な感圧性接着剤を形成する工程と、
を含む、方法。
[2]
前記エラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーが、熱可塑性パウチ内に収容される、項目1に記載の方法。
[3]
少なくとも1つの粘着付与樹脂を前記熱溶融配合物に加える工程を更に含む、項目1に記載の方法。
[4]
前記少なくとも1つの粘着付与樹脂が、100重量部のエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーにつき、50重量部超含まれる、項目3に記載の方法。
[5]
前記熱溶融処理可能なエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーが、ホモポリマーとして20℃未満のTgを有する少なくとも1つの(メタ)アクリレートモノマーと、ホモポリマーとして20℃を超えるTgを有する強化モノマーとのコポリマーを含む、項目1に記載の方法。
[6]
前記少なくとも1つの(メタ)アクリレートモノマーが、アルキル(メタ)アクリレートを含み、前記アルキル基が、1〜約20個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖アルキル基を含む、項目5に記載の方法。
[7]
前記エラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーが、二官能性(メタ)アクリレート分枝剤を更に含む、項目1に記載の方法。
[8]
前記熱溶融処理可能なエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーが、イソオクチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、又はブチルアクリレートと、アクリル酸又はN,N−ジメチルアクリルアミドとのコポリマーを含む、項目1に記載の方法。
[9]
前記エラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーが、感光性架橋剤を更に含む、項目1に記載の方法。
[10]
前記少なくとも1つの粘着付与樹脂が、2つの粘着付与樹脂の混合物を含み、前記粘着付与樹脂のうちの1つが、少なくとも20℃のガラス転移温度を有する高Tg粘着付与樹脂を含み、もう1つが、0℃以下のガラス転移温度を有する低Tg粘着付与樹脂を含む、項目3に記載の方法。
[11]
前記不連続繊維材料が、少なくとも1ミリメートルの平均長さを有する不連続繊維を含む、項目1に記載の方法。
[12]
前記不連続繊維材料が、合成有機ポリマー繊維を含む、項目1に記載の方法。
[13]
前記接着剤が、100部の熱溶融処理可能なエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーにつき、1〜約20重量部の繊維材料を含む、項目1に記載の方法。
[14]
前記熱溶融処理可能な感圧性接着剤が、転写テープを含む、項目1に記載の方法。
[15]
前記熱溶融混合装置から前記熱溶融配合物を取り出し、熱溶融処理可能な感圧性接着剤を形成する工程が、剥離ライナ上に熱溶融コーティングする工程を含む、項目1に記載の方法。
[16]
前記形成された熱溶融処理可能な感圧性接着剤を架橋する工程を更に含む、項目1に記載の方法。
[17]
熱溶融混合配合物を含む接着剤であって、前記溶融配合物が、
熱可塑性パウチ内の熱溶融処理可能なエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーと、
不連続繊維材料と、
を含み、
前記接着剤が、熱溶融処理可能な感圧性接着剤を含む、接着剤。
[18]
前記熱溶融混合配合物が、100重量部の前記熱溶融処理可能なエラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーにつき、50重量部を超える少なくとも1つの粘着付与樹脂を更に含む、項目17に記載の接着剤。
[19]
前記エラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーが、二官能性(メタ)アクリレート分枝剤を更に含む、項目17に記載の接着剤。
[20]
前記エラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーが、感光性架橋剤を更に含む、項目17に記載の接着剤。

Claims (1)

  1. 接着剤を調製する方法であって、
    熱溶融混合装置を準備する工程と、
    エラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマーを準備する工程と、
    不連続繊維材料を準備する工程と、
    前記エラストマー(メタ)アクリレートランダムコポリマー、及び不連続繊維材料を前記熱溶融混合装置に加えて、熱溶融処理可能な混合物を調製する工程と、
    前記熱溶融処理可能な混合物を混合して、熱溶融配合物を形成する工程と、
    前記熱溶融混合装置から前記配合物を取り出す工程と、
    熱溶融処理可能な感圧性接着剤を形成する工程と、
    を含む、方法。
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