JP6338312B1 - 抗菌添加剤の製造方法及び抗菌添加剤のマスターバッチ並びに抗菌添加剤 - Google Patents

抗菌添加剤の製造方法及び抗菌添加剤のマスターバッチ並びに抗菌添加剤 Download PDF

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Abstract

【課題】抗菌パウダーである抗菌添加剤の分散安定性を良くして水性塗料へ添加・混入できるようにする。【解決手段】水性塗料に抗菌性を持たせるために添加する抗菌添加剤の製造方法であって、(1)酸化銀、(2)リン酸ジルコニウム、(3)酸化亜鉛、(4)N',N−ジメチルアミノ−N'−フェニル-N'−(フルオロジクロロメチルチオ)スルホン、(5)2−メトキシカルボニルアミノ−ベンゾイミダゾール、(6)デブコナゾール、(7)N−(フロロジクロロメチルチオ)−フタルイミド、(8)2−プロペン酸ホモポリマーナトリウム塩の各成分を含有する抗菌パウダーとイオン交換水とを自公転式撹拌機によって撹拌する。【選択図】図1

Description

本発明は、水性塗料に抗菌性を持たせるために添加する抗菌添加剤の製造方法及び抗菌添加剤のマスターバッチ並びに抗菌添加剤に関する。
近年、私共の生活空間、周辺環境において、抗菌・防カビのニーズがクローズアップされ、衛生的意義への意識も日々深まりつつある。そして、周辺環境に常時認められる菌・カビによって起こるトラブルは、外見上の非衛生的な汚染による嫌悪感のみならず材料の劣化、製品の寿命の短縮、生産工程での作業停滞、製品の信頼性の低下、安全性等の問題として多くの各分野で注目されている。特に、建築の分野では高温多湿で雨量も多く、また密閉構造の普及の著しい我が国では建築物に対する菌・カビの汚染は季節を問わない。そして、美感上、材質の劣化の問題に留まらず、生活空間の汚染から健康上の問題にまで発展する恐れもある。
また、菌・カビ汚染を防ぐ表面塗装用の塗料においても、高い耐久性が要求され、長期にわたって安定した抗菌・防カビ作用を発揮する抗菌・防カビ性塗料が求められている。さらに、塗装作業の容易な水性塗料に添加剤を添加して抗菌・防カビ性塗料とすることが、特許文献1に記載されている。
さらに、「抗菌」と表示されている塗料製品において、ユーザーの期待する「標準的な抗菌性能」が確保されること、「期待される安全性」が確保されることが必要であり、水性塗料に添加剤を添加しても耐候性として白亜化、膨れ、割れ、はがれ、変色などのないことが要求される。
水性塗料は、エコフレンドリーであり、昨今、問題視されている揮発性有機化合物の量を減らすため、多くの塗料メーカーが溶剤系塗料から水性塗料に移行している。また、一般に抗菌性塗料は、抗菌・防カビ剤を液状塗料中に混入撹拌し、被覆物上に塗布し、硬化塗膜を形成して該硬化塗膜上での菌やカビの発育を防止、抑制するものである。しかし、混入撹拌工程において抗菌・防カビ剤を粉末状態のまま添加・混入する際、粒子径の非常に細かい抗菌・防カビ剤粉末は、粒子同士で二次的な凝集を起こす場合が多い。そこで、少量の分散剤かつ少量の水分で抗菌・防カビ剤粉末の分散性を改良し、水性塗料への添加に適した無機抗菌剤スラリーを得ることが、特許文献2に記載されている。
特開2008−137913号公報 特開平10−265730号公報
しかしながら、上記従来技術において、長期にわたって安定した抗菌・防カビ作用を発揮することと、低粘度の水性抗菌・防カビ性塗料を得る場合において、得られる水性塗料の分散安定性を良くすることと、については、依然、十分とは言いがたい。また、予め調整された抗菌剤スラリーを液状塗料に添加するにしても、水自体に抗菌・防カビ剤粉末を分散させることは容易ではなかった。
本発明の目的は、上記従来技術の課題を解決し、抗菌パウダーである抗菌添加剤の分散安定性を良くして水性塗料へ添加・混入できるようにすることである。そして、長時間に亘って塗料を撹拌することなく抗菌添加剤を水性塗料中に均一分散させ、特に泡立ち、凝集体の発生をなくすことにある。
上記目的を達成するため、本発明は、水性塗料に抗菌性を持たせるために添加する抗菌添加剤の製造方法であって、(1)酸化銀、(2)リン酸ジルコニウム、(3)酸化亜鉛、(4)N',N−ジメチルアミノ−N'−フェニル-N'−(フルオロジクロロメチルチオ)スルホン、(5)2−メトキシカルボニルアミノ−ベンゾイミダゾール、(6)デブコナゾール、(7)N−(フロロジクロロメチルチオ)−フタルイミド、(8)2−プロペン酸ホモポリマーナトリウム塩の各成分を含有する抗菌パウダーと水とを自公転式撹拌機によって撹拌する工程を有するものである。
上記において、前記抗菌パウダー1に対して前記水2〜3の重量比率で前記自公転式撹拌機により撹拌してマスターバッチを作製するマスターバッチ作製工程と、前記マスターバッチ6に対して21〜24の重量比率の希釈水で前記マスターバッチを希釈する希釈工程と、を有することが望ましい。
前記マスターバッチ作製工程では、前記抗菌パウダー50〜70g、前記水140〜160g、濯ぎ用の水30〜50gを1セットとし、1セットについては20〜40分撹拌し、20から30セットを1総体量の前記マスターバッチとすることが望ましい。
前記1セットについての撹拌は、10〜20分の撹拌、5〜15分の休止、10〜20分の再撹拌で行われることが望ましい。
前記自公転式撹拌機の公転回転速度は、1000〜2500rpmで行われることが望ましい。また、自転回転速度は、500〜1300rpmが望ましい。
前記希釈工程は、30〜50℃まで加温された前記希釈水を用いて行われることが望ましい。
前記希釈工程は、撹拌しながら行われることが望ましい。
前記希釈工程の後、希釈された前記マスターバッチから撹拌の回転速度を下げながらボトルへ吸引して充填し、水性塗料へ添加する抗菌添加剤とすることが望ましい。
水性塗料に抗菌性を持たせるために添加する抗菌添加剤のマスターバッチにおいて、(1)酸化銀、(2)リン酸ジルコニウム、(3)酸化亜鉛、(4)N',N−ジメチルアミノ−N'−フェニル-N'−(フルオロジクロロメチルチオ)スルホン、(5)2−メトキシカルボニルアミノ−ベンゾイミダゾール、(6)デブコナゾール、(7)N−(フロロジクロロメチルチオ)−フタルイミド、(8)2−プロペン酸ホモポリマーナトリウム塩の各成分を含有する抗菌パウダーと水とが抗菌パウダー1に対して水2〜3の重量比率で構成されたものである。
本発明の抗菌添加剤は、上記に記載の前記マスターバッチ6に対して水21〜24の重量比率で構成したものであることが望ましい。
本発明は、水性塗料に抗菌性を持たせるために添加する抗菌添加剤において、(1)酸化銀、(2)リン酸ジルコニウム、(3)酸化亜鉛、(4)N',N−ジメチルアミノ−N'−フェニル-N'−(フルオロジクロロメチルチオ)スルホン、(5)2−メトキシカルボニルアミノ−ベンゾイミダゾール、(6)デブコナゾール、(7)N−(フロロジクロロメチルチオ)−フタルイミド、(8)2−プロペン酸ホモポリマーナトリウム塩の各成分を含有する抗菌パウダーと水とが抗菌パウダー1に対して水7〜12の重量比率で構成されたものである。
本発明によれば、(1)酸化銀、(2)リン酸ジルコニウム、(3)酸化亜鉛、(4)N',N−ジメチルアミノ−N'−フェニル-N'−(フルオロジクロロメチルチオ)スルホン、(5)2−メトキシカルボニルアミノ−ベンゾイミダゾール、(6)デブコナゾール、(7)N−(フロロジクロロメチルチオ)−フタルイミド、(8)2−プロペン酸ホモポリマーナトリウム塩の各成分を含有する抗菌パウダーと水とを自公転式撹拌機によって撹拌して抗菌添加剤とするので、分散安定性を良くして水性塗料へ添加・混入できる。そして、良好な抗菌性と共に、抗菌添加剤を水性塗料中に均一分散させ、特に泡立ち、凝集体の発生をなくすことができる。
本発明による一実施の形態に係るマスターバッチの製造を示すフローチャート 一実施の形態に係る水性塗料用の添加剤の製造を示すフローチャート 自公転式撹拌機の概念図 遠心式攪拌機の概念図
以下に、本発明を詳細に説明する。一般に抗菌性塗料は、水系・溶剤系を問わず、抗菌・防カビ剤を液状塗料中に混入撹拌する。そして、被覆物上に塗布し、硬化塗膜を形成して該硬化塗膜上での菌やカビの発育を防止、抑制するものである。この抗菌性塗料の製造工程において最も重要かつ困難になっているのが抗菌・防カビ剤の混入及び撹拌工程である。
本発明者は、(1)酸化銀、(2)リン酸ジルコニウム、(3)酸化亜鉛、(4)N',N−ジメチルアミノ−N'−フェニル-N'−(フルオロジクロロメチルチオ)スルホン、(5)2−メトキシカルボニルアミノ−ベンゾイミダゾール、(6)デブコナゾール、(7)N−(フロロジクロロメチルチオ)−フタルイミド、(8)2−プロペン酸ホモポリマーナトリウム塩を含む抗菌剤を開発しその効果が大きなものであることを見いだしたが、上記成分の混合物である粉末状態の抗菌剤は、水への分散性が極めて悪く水性塗料への分散がほとんど不可能な状態であった。そこで、本発明者は、鋭意研究により、上記抗菌剤を水性塗料に分散させ、水性塗料に抗菌性を持たせる方法を発明した。
抗菌・防カビ剤は、抗菌パウダーとして供給され、塗料に直接入れても抗菌パウダーが塗料中に均一分散しない。そのため、所定の抗菌・防カビ効果が得られない。また、抗菌パウダーとして混入される分散剤は、塗料中に元々存在する顔料やその分散のために使われている分散剤と反応して、塗料として使用できなくなる恐れがある。そこで、本発明では最終的に水性塗料に抗菌パウダーを混入させるために、予め抗菌パウダーを水に分散させた水性塗料用の添加剤を作製する。
次に、水性塗料に対して本来希釈する水の代わりに作製した上記水性塗料用の添加剤を添加する。それにより、水性塗料に混合した後も凝固、固化を起こすことを防ぐことができる。また、低い添加率で抗菌効果が得られ、幅広い塗装方法で使用することが可能となる。
本発明による抗菌パウダーは(1)酸化銀、(2)リン酸ジルコニウム、(3)酸化亜鉛、(4)N',N−ジメチルアミノ−N'−フェニル-N'−(フルオロジクロロメチルチオ)スルホン、(5)2−メトキシカルボニルアミノ−ベンゾイミダゾール、(6)デブコナゾール、(7)N−(フロロジクロロメチルチオ)−フタルイミド、(8)2−プロペン酸ホモポリマーナトリウム塩の各成分を含有する。そして、粒子径は、0.5〜1μmに調整される。なお、抗菌パウダーの粒子径が1μmを超えると塗膜表面のザラツキが発生しやすく、0.5μm未満であるとその粉末自体を製造するコストが高くなる。
本発明に係る抗菌添加剤の製造方法は、抗菌パウダーを水に均一に分散させたマスターバッチを作製する。このマスターバッチは、抗菌パウダーが濃く含まれているので、このマスターバッチを水で希釈することにより、製品としての抗菌添加剤とすることができる。この抗菌添加剤は、水性塗料に添加して混ぜるだけで水性塗料に抗菌性を付与することができる。以下に、水性塗料用の抗菌添加剤の製造方法について詳細に説明する。
水性塗料用の添加剤の作製手順として、初めに抗菌パウダーをイオン交換水と予備分散させたマスターバッチを製造する。次に、製造日程に合わせて水性塗料用の添加剤を作製する現場へ輸送して希釈する。そして、加温、撹拌、水性塗料に対して添加するための容器であるボトルへ充填する。
図1はマスターバッチの製造を示すフローチャートであり、上記した(1)から(8)の成分を含有した抗菌パウダーとイオン交換水をカップ内で撹拌機を用いて撹拌する。抗菌パウダー1に対してイオン交換水2〜3の重量比率で10〜20分撹拌する。より望ましくは、抗菌パウダー1に対してイオン交換水2.5の重量比率、つまり抗菌パウダー60g、イオン交換水150gの割合、15分撹拌することが良い。
その後、撹拌機からカップを取り出し、カップの縁、蓋に付いた抗菌パウダーをカップの中に入れよく混ぜる。そして、5〜15分、望ましくは10分休止する。次に、再び10〜20分、望ましくは15分撹拌機を用いて撹拌し、以上を1セットとする。つまり、トータルで20〜40分は撹拌する。
1セットが終わる毎に、カップより大きい容量のマスターバッチ用容器に移す。そして、イオン交換水で濯ぎ、濯いだイオン交換水もマスターバッチ用容器に入れる。さらに、繰り返して20から30セットを1総体量(グロスとも称する)とし、それを予備分散させた原材料であるマスターバッチとする。なお、1セットは、抗菌パウダー50〜70g、イオン交換水140〜160g、濯ぎ用のイオン交換水30〜50gで、全体の合計220〜280gとするのが良く、望ましくは、抗菌パウダー60g、イオン交換水150g、濯ぎ用のイオン交換水40gで全体の合計250gとする。
本発明者等は機械撹拌について、比較的に簡易な先につけた翼を回転させるプロペラ式、翼がなく、中空シャフトを用いる遠心式攪拌機40(図4参照)を検討した。図4に示すように、遠心式攪拌機40は、中央の吸入口42から外周の吐出口44に至る流通路が設けられ遠心力により吸入口から半径方向外方に向けて被撹拌流体を吐出するものである。しかし、鋭意研究を重ねた結果、撹拌時間、泡立ち、抗菌パウダーの凝集、抗菌・防カビ効果、水性塗料として分散安定性の点で不十分なことが判明した。
その後、さらに方式、諸条件などの研究を重ねた結果、自公転式撹拌機30(図3
参照)を用いて所定の条件で撹拌を行い、この組成物の所定量を塗料成分と混合することにより、長期にわたり安定した分散性を有する水性抗菌・防カビ性塗料が得られることを見出し、これらの知見を一般化することにより、本発明を完成するに至った。所定の条件とは、好ましくはマスターバッチの作製において、上記の撹拌時間、及び撹拌機の(公転)回転速度(回転数とも称する)を1000〜2500rpm、(自転)回転速度を500〜1300rpmとすることであり、最も好ましくは、(公転)回転速度を2000rpm、(自転)回転速度を800rpmとすることである。
図3に自公転式撹拌機の概念図を示す。図3に示すように、自公転式撹拌機30は、撹拌対象物34の入った容器32を傾け遊星運動(公転に対する自転は逆回転が好ましい:一方が時計回りならば他方は反時計回りが好ましい)させることで発生する遠心力による材料対流で撹拌する。撹拌翼を用いないため、イオン交換水と抗菌パウダーとの撹拌において、撹拌時間、泡立ち、抗菌パウダーの凝集、抗菌・防カビ効果、水性塗料として分散安定性の点で十分な性能を得ることができた。また、遠心力により、これらの処理中に脱泡(気泡除去)させる効果もあり、サブミクロンサイズの泡まで除去させることも出来た。
図2は、水性塗料用の添加剤の製造を示すフローチャートであり、上記したマスターバッチをさらにイオン交換水で希釈し、水性塗料用の抗菌添加剤としてボトルへ撹拌しながら充填する。重量比率でマスターバッチ6に対して21〜24となるイオン交換水をステンレスドラムに投入して希釈する。より望ましくはマスターバッチ6kgに対してイオン交換水138kgとする。イオン交換水を投げ込みヒーターで30〜50℃、望ましくは40℃まで加温する。マスターバッチの作製においても同様に30〜50℃、望ましくは40℃まで加温されたイオン交換水を用いても良い。
マスターバッチを撹拌しながら少量ずつステンレスドラムに投入する。このとき、水面下にマスターバッチ用容器ごと投入して泡立ちを防ぐようにする。投入時間8〜12分、望ましくは10分、プロペラ式攪拌機又は中空シャフトを用いる遠心式攪拌機40(図4)を用いて撹拌機の回転速度600〜1000rpm、望ましくは800rpmとするとよい。20〜40分、望ましくは30分撹拌を継続する。この時、前回生産分の残液を投入しても良い。
撹拌の回転速度を下げてステンレスドラムから吸引してボトルへ水性塗料用の添加剤として充填する。充填は撹拌しながら行い、ボトルから液が噴出しないような回転速度に調整する。回転速度としては、500〜700rpmが好ましい。ボトルに充填された添加剤1に対して8〜12、望ましくは10の重量比率の水性塗料へボトルから直接添加して使用することが良い。
なお、水性塗料への添加に際して、抗菌パウダーは、抗菌パウダー1に対してイオン交換水2〜3の重量比率のマスターバッチの作製、さらにマスターバッチ6に対して21〜24重量比率で希釈される。したがって、抗菌パウダーは、抗菌パウダー1に対して7〜12倍に希釈されたことになる。つまり、水性塗料用の抗菌添加剤は、抗菌パウダーと、イオン交換水とが抗菌パウダー1に対してイオン交換水7〜12の重量比率で構成されたことになる。この希釈率、あるいは重量比率は、水性塗料への添加の量に合わせて予め調整しても良い。
さらに、機械撹拌については、自公転式撹拌機を用いることが最も望ましいが、抗菌パウダーと、イオン交換水とを抗菌パウダー1に対してイオン交換水7〜12の重量比率で添加剤を構成すれば、抗菌パウダーの凝集、水性塗料として分散安定性、抗菌・防カビ効果、の点で従来よりも優れた効果がある。
次に、実施例及び比較例により、本発明を更に詳細に説明する。ただし、本発明は、以下の実施例により何ら制限されるものではない。
表1は抗菌パウダーの組成・成分情報であり、粒子径は0.5〜1μmである。表1には、それぞれの成分名及び化学物質を特定するための番号であるCAS登録番号(CAS No.)、官報に掲載された官報公示整理番号を記載している。また、PRTR制度に基づく、PRTR対象物質ではない。
表2は、表1に示した抗菌パウダーを抗菌パウダー60g、イオン交換水150gの割合で撹拌して泡立ち、抗菌パウダーの凝集、パウダーの沈み方について評価した結果である。実施例は、自公転式撹拌機、比較例1はプロペラ式撹拌機、比較例2は遠心式の撹拌機で行っている。撹拌機の回転速度は800rpm、撹拌時間は15分で行った。
表2に示すように、撹拌後において、実施例では目視観察の結果、泡立ちについては泡がなく、抗菌パウダーの凝集についても玉となるような凝集体は生じなかった。抗菌パウダーの沈み方については水面に浮いている量がほとんどなく、数日たっても状態が良く維持されていた。
比較例1では泡が浮いている状態が認められ、その量も多かった。抗菌パウダーの凝集についても大きめの玉となることが観察された。抗菌パウダーの沈み方については水面に浮いている量が極めて多かった。
比較例2では比較例1と同様に泡が浮いている状態が認められた。抗菌パウダーの凝集については、比較例1に比べ凝集体である玉の大きさは小さくなったが、玉となることには変わりがなかった。抗菌パウダーの沈み方についても比較例1に比べ改善されているが、十分な状態と言えるものではなかった。
比較例1及び2は、撹拌後、さらにイオン交換水で希釈しても状態は改善されない。また、希釈後、水性塗料に添加した場合、粘度の変化、塗りムラ等を生じ実用になるものではなかった。さらに、抗菌パウダーが塗料中に均一に分散していない状態が認められ、抗菌・防カビ効果の点で十分な性能を得ることができなかった。
表3は抗菌パウダー1に対してイオン交換水2.5の重量比率で撹拌時間の違いを検証した結果を示している。撹拌機は、自公転式撹拌機であり、(公転)回転速度を2000rpm、(自転)回転速度は800rpmとしている。実施例では撹拌15分、インターバル5分、2回目の撹拌15分で行っている。比較例3は撹拌12分、比較例4は撹拌22分、比較例5は撹拌32分、比較例6は撹拌47分で行った。
実施例では目視観察の結果、泡立ちについては泡がなく、抗菌パウダーの沈み方については水面に浮いている量がほとんどなく、数日たっても状態が良く維持されていた。
比較例6においても、実施例と同様の結果が得られたが、撹拌時間が長く、実施例では15分の撹拌を2回に分け、その間にインターバル5分を設け、休ませて沈静化を図った。その結果、全作業時間を47分から35分(インターバル5分含む)に短縮できることが分かった。
比較例3、4、5においては泡立ち、抗菌パウダーの沈み方において十分なものでなく、実施例に比べても劣ることが分かった。
表4、5は、実施例である水性塗料用の添加剤による抗菌試験の結果を示し、コントロールは比較のためのフィルムである。試験方法は、試験菌液を作製し、試験資料に接種し、35±1℃、相対湿度90%以上の環境で培養した。培養後、形成された集落をカウントし生菌数を換算した。抗菌活性値は、JISZ2801による抗菌性試験方法で定められた抗菌効果の程度を判定する指標の値であり、無加工品(コントロール)の24時間培養後菌数を抗菌加工品(実施例による水性塗料用の添加剤)の24時間培養後菌数で除した数の対数値で算出している。抗菌活性値2.0以上(99%以上の死滅率)で抗菌効果があると規定されている。
表4、5において、<10は、試験液0.1mL培養により菌が検出されなかったことを示している。―は、1cmあたりの生菌数が10個未満を示している。表4、5に示すように、実施例では黄色ブドウ球菌、大腸菌のいずれにおいても十分な抗菌活性値を得られている。したがって、実施例である水性塗料用の添加剤は目的とする所定の抗菌性を得ることが可能であった。なお、カビ抵抗性試験も同様に、胞子液を試験資料に噴霧し、26℃、湿度95%以上の条件で4週間培養しておこなったが、良好な結果を得ている。
表6は実施例による水性塗料用の添加剤を水性塗料に添加して促進耐候性試験を行った結果を示している。白亜化については等級1として良好な評価であり、その他、膨れ、割れ、はがれ、色の変化も認められず、水性塗料の性能を損なうものではなかった。
なお、白亜化とは、膜の成分の一つ、またはそれ以上が劣化して膜の表面に微粉がゆるく付着したような外観になる現象であり、紫外線では分解されない顔料等が表面に残り、微粉が付着したような外観になる現象である。白亜化の程度の等級付けは、塗膜表面を自然乾燥し、テープを塗膜の上に貼り付け、その後テープをはがし、テープに付着した白亜の量を標準画像と比較して行った。
実施例による水性塗料用の添加剤は、水性塗料に抗菌・消臭性能を付加させることを目的とした添加剤である。そして、その特徴は、(1)沈殿しやすくなっていること、(2)添加の際はよく振って(白濁色になるまで)から使用すること、にある。使用上の注意は、本来希釈する水の代わりに本製品を添加すること、有効添加量は希釈をしていない塗料をベースに対して10%を添加すること、使用中も成分が沈殿する恐れがあるのでハケ、ローラー等で掻き混ぜながら使用すること、添加率によって抗菌濃度が変わること、等である。
30 自公転式撹拌機
32 容器
34 撹拌対象物
40 遠心式攪拌機
42 吸入口
44 吐出口

Claims (11)

  1. 水性塗料に抗菌性を持たせるために添加する水性塗料用抗菌添加剤の製造方法であって、
    (1)酸化銀、(2)リン酸ジルコニウム、(3)酸化亜鉛、(4)N',N−ジメチルアミノ−N'−フェニル-N'−(フルオロジクロロメチルチオ)スルホン、(5)2−メトキシカルボニルアミノ−ベンゾイミダゾール、(6)デブコナゾール、(7)N−(フロロジクロロメチルチオ)−フタルイミド、(8)2−プロペン酸ホモポリマーナトリウム塩の各成分を含有する抗菌パウダーと水とを自公転式撹拌機によって撹拌する工程を有することを特徴とする水性塗料用抗菌添加剤の製造方法。
  2. 前記抗菌パウダー1に対して前記水2〜3の重量比率で前記自公転式撹拌機により撹拌してマスターバッチを作製するマスターバッチ作製工程と、
    前記マスターバッチ6に対して21〜24の重量比率の希釈水で前記マスターバッチを希釈する希釈工程と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の水性塗料用抗菌添加剤の製造方法。
  3. 前記マスターバッチ作製工程では、前記抗菌パウダー50〜70g、前記水140〜160g、濯ぎ用の水30〜50gを1セットとし、1セットについては20〜40分撹拌し、20から30セットを1総体量の前記マスターバッチとすることを特徴とする請求項2に記載の水性塗料用抗菌添加剤の製造方法。
  4. 前記1セットについての撹拌は、10〜20分の撹拌、5〜15分の休止、10〜20分の再撹拌で行われることを特徴とする請求項3に記載の水性塗料用抗菌添加剤の製造方法。
  5. 前記自公転式撹拌機の公転回転速度は、1000〜2500rpmで行われることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の水性塗料用抗菌添加剤の製造方法。
  6. 前記希釈工程は、30〜50℃まで加温された前記希釈水を用いて行われることを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の水性塗料用抗菌添加剤の製造方法。
  7. 前記希釈工程は、撹拌しながら行われることを特徴とする請求項2に記載の水性塗料用抗菌添加剤の製造方法。
  8. 前記希釈工程の後、希釈された前記マスターバッチから撹拌の回転速度を下げながらボトルへ吸引して充填し、水性塗料へ添加する水性塗料用抗菌添加剤とすることを特徴とする請求項7に記載の水性塗料用抗菌添加剤の製造方法。
  9. 水性塗料に抗菌性を持たせるために添加する水性塗料用抗菌添加剤のマスターバッチであって
    (1)酸化銀、(2)リン酸ジルコニウム、(3)酸化亜鉛、(4)N',N−ジメチルアミノ−N'−フェニル-N'−(フルオロジクロロメチルチオ)スルホン、(5)2−メトキシカルボニルアミノ−ベンゾイミダゾール、(6)デブコナゾール、(7)N−(フロロジクロロメチルチオ)−フタルイミド、(8)2−プロペン酸ホモポリマーナトリウム塩の各成分を含有する抗菌パウダーと水とが抗菌パウダー1に対して水2〜3の重量比率で構成されたことを特徴とする水性塗料用抗菌添加剤のマスターバッチ。
  10. 水性塗料に抗菌性を持たせるために添加する水性塗料用抗菌添加剤であって
    請求項9に記載の前記マスターバッチ6に対して水21〜24の重量比率で構成したことを特徴とする水性塗料用抗菌添加剤。
  11. 水性塗料に抗菌性を持たせるために添加する水性塗料用抗菌添加剤であって
    (1)酸化銀、(2)リン酸ジルコニウム、(3)酸化亜鉛、(4)N',N−ジメチルアミノ−N'−フェニル-N'−(フルオロジクロロメチルチオ)スルホン、(5)2−メトキシカルボニルアミノ−ベンゾイミダゾール、(6)デブコナゾール、(7)N−(フロロジクロロメチルチオ)−フタルイミド、(8)2−プロペン酸ホモポリマーナトリウム塩の各成分を含有する抗菌パウダーと水とが抗菌パウダー1に対して水7〜12の重量比率で構成されたことを特徴とする水性塗料用抗菌添加剤。
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