JP6338267B2 - 浴槽の排水構造 - Google Patents

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Description

本発明は、浴室ユニット内に設置する浴槽もしくは、浴槽単体で住宅基礎に直接設置される浴槽において、浴槽下面に設置される浴槽排水口と、浴槽を設置する床パンあるいは住宅基礎の浴槽設置面に設けられた排水口を接続する構造に関する。
従来から、浴槽排水構造は、浴槽内の湯や水を、浴槽下面に形成された浴槽排水口から浴槽外へ排出し、排出された排水を浴室ユニットの床パンあるいは住宅基礎の浴槽設置面に設けられた設置面排水口に取り付けられた排水トラップを介し、外部へ排水する構造となっている。この種、従来の浴槽排水構造は、浴槽排水口と排水トラップを接続部材で接続せず、一度浴槽設置面上に排水後、浴槽設置面に設置された排水トラップより排水すると、排水された湯や水による異臭・汚れ付着が問題となる為、多くは浴槽排水口と、排水トラップを接続部品にて接続し、接続部品を通し浴槽内の湯や水を外部へ排水する構造となっている。
従来の浴槽排水構造において、浴槽下面に設置された排水ノズルと床パンに設置された排水トラップを、浴槽下部裏面と床パンとの間に設置された浴槽用排水管で接続した構造が知られている(特許文献1参照)。
特許文献1に記載されている浴槽用排水管において、浴槽側には、前記排水ノズルの外形より大きく形成された浴槽側接続部が設置され、床パン側接続部と蛇腹状配管により接続されている。本構造は、蛇腹状配管で接続することにより、浴槽排水口と排水トラップの位置の自由度が高い構造となっている。
その他、従来の浴槽排水構造において、浴槽排水口部材の下方に床パン排水口部材が設置され、浴槽排水口部材の連結部と、床パン排水口部材に設けられた接続部材及び移動部材により接続する構造が知られている(特許文献2参照)。
特許文献2に記載の構造は、連結部にボタン式排水栓用の挿通筒を設置し、連結部下面と床パン排水口部材の接続部材及び移動部材により接続することで、ボタン式排水栓を使用可能となっている。また、接続部材が移動部材にて一定の範囲を移動可能となることで、浴槽設置誤差を吸収し、浴槽排水口部材と床パン排水口部材トラップを確実に接続できる構造となっている。
特開平10−075908号公報 特開2007−154545号公報
先に説明した特許文献1に記載の浴槽排水構造では、前記排水ノズルと浴槽側接続部の隙間が大きく、その隙間から浴槽排水が漏水し、異臭や汚れ付着の問題を生じる可能性がある。また、浴槽用配管を設置する為、浴槽底面と床パンとの間に浴槽配管設置空間が必要となり、浴槽高さが高くなり、使い勝手が悪化する場合もある。また、本構造では、排水ノズルにボタン式排水栓の開閉機構部材を取り付けることができない構造となっている。更に、浴槽側接続や蛇腹状配管や排水トラップ接続部を構成する部品点数が多い為、金型費用の増加・生産コストの増加を招く原因となっていた。
前述の特許文献2に記載の浴槽排水構造では、浴槽排水口部材と床パン排水口部材を設置誤差が発生しても確実に接続する為に、床パン排水口部材に、移動部材や接続部材や連通穴が必要となる。さらに、移動部材や接続部材や連通穴は、熱可塑性樹脂の成形品である為、金型費用の増加、生産コストの増加を招く原因となっていた。さらに本構造では、移動部材の移動範囲のみの設置誤差吸収の為、設置誤差以上の排水口位置の移動、例えばリフォーム等による別浴槽搭載、機種が異なる浴槽の設置時により、浴槽排水口部材が床パン排水口部材に対し、水平及び鉛直方向に移動した場合、接続ができなくなる為、浴槽選択の自由度低下、床パン排水口部材の移動等の追加費用が発生する原因となっていた。
また、浴室ユニットの場合、浴槽排水口や排水トラップ蓋の形状や位置関係が異なった場合、連結部の新規開発が必要となる為、開発期間の増加や金型費用の増加を招く原因となっていた。
本発明は、前記従来の問題点に鑑みなされたものであって、浴槽排水部と排水トラップとの接続を少ない部品数で確実に接続でき、浴槽や排水トラップの位置や形状に影響されにくく、浴槽設置位置がずれた場合であっても接続に影響が出難い浴槽の排水構造の提供を目的とする。
本発明は、前記課題を解決する手段として、以下の構成を有する。
(1)本発明は、浴槽の底部に設けられた浴槽排水部と、前記浴槽を設置する浴槽設置面に設けられた排水トラップとを接続する接続部品を備えた浴槽の排水構造において、前記接続部品が、熱可塑性樹脂発泡材からなり前記排水トラップに設けられた入口側排水孔より内径の大きな環状であって前記排水トラップに接続するための接続パッキンと、前記浴槽排水部と接続する筒型の熱可塑性樹脂からなる接続部品本体上部と、前記接続パッキンと前記接続部品本体上部との間に挟まれてこれらを接続するリング状の接続部品本体下部を備え、前記排水トラップにおいて前記接続パッキンとの取付け面に排水トラップ蓋を設け、前記排水トラップ蓋の中央部に排水トラップ蓋排水孔を設け、前記接続パッキンの形状を前記排水トラップ蓋排水孔を覆って前記排水トラップ蓋排水口周囲の排水トラップ蓋に密着する形状とし、前記排水トラップの入口側排水孔開口周縁部と前記接続部品本体下部開口周縁部とに前記接続パッキンを密着させて前記排水トラップと前記接続部品本体下部を接続し、前記排水トラップ蓋の底面側に前記排水トラップ蓋排水口の径よりも大きな内径のリブ壁を形成し、前記排水トラップ蓋の前記リブ壁より外側の周縁部に複数の予備排水孔を形成し、前記排水トラップ蓋の下面側周縁部であって前記リブ壁より外側に前記予備排水孔を介する逆流防止用の環状のパッキンを配置し、前記リブ壁の下端に前記パッキンの外れ止め用のキャップ型のトラップ板を装着したことを特徴とする。
(2)本発明において、前記浴槽排水部が、前記浴槽底部に設けられた浴槽排水口と、該
浴槽排水口に装着された排水栓からなることが好ましい。
(3)本発明において、前記接続部品本体上部の側壁にボタン式排水栓用ワイヤーケーブル挿通用孔を有する筒部が前記浴槽設置面と水平方向に延出形成され、前記接続部品本体上部と前記接続部品本体下部が、嵌合または接着で接合されたことが好ましい。
(4)本発明において、前記排水トラップ蓋排水孔の平面視形状がナス型であり、前記接続部本体下部と前記接続パッキンが前記ナス型の排水トラップ蓋排水孔の周囲を囲む平面視ナス型に形成されたことが好ましい。
(5)本発明において、前記接続部品と、前記排水トラップ蓋排水孔が連通して排水流路
が形成されたことが好ましい。
本発明によれば、浴槽排水部に取り付ける接続部品において排水トラップとの接続部に熱可塑性樹脂発泡材からなる接続パッキンを使用し、樹脂成形品による接続を不要とすることで、容易に接続可能となる浴槽の排水構造を提供することが可能となり、成形品不要による金型費用の増加や生産コスト増加の抑制が可能となる。
また。接続パッキンを熱可塑性樹脂発泡材から構成し、排水トラップ蓋排水孔を覆う形状とし、前記接続パッキンと前記接続部品本体上部との間に挟まれてこれらを接続するリング状の接続部品本体下部を設けることで、浴槽を設置する場合に浴槽排水部と排水トラップとの上下相対位置と水平方向相対位置が多少ずれていても、接続パッキンの排水流路孔の範囲内で、かつ、熱可塑性樹脂発泡材からなる接続パッキンが上下方向に伸縮する範囲内で排水流路を形成することが可能となり、浴槽設置時の排水接続が容易となる。
排水トラップ蓋の周縁部に複数の予備排水孔を形成し、排水トラップ蓋の下面側に逆流防止用の環状のパッキンを配置することで、万が一浴槽設置面側に排水が漏れた場合であっても漏水の排水機能を有し、排水トラップ側から浴槽設置面側への排水の逆流を防止できる。更に、リブ壁の下端にパッキン外れ止め用のトラップ板を装着することで逆流防止用のパッキンが外れることを防止できる。
更に、従来構造では、浴槽の機種、形状変更に伴う浴槽排水口位置の移動や、設置面排水口の移動、排水トラップ及び排水トラップ蓋の形状変更に伴い、新規で接続部品全体を再検討する必要があったが、接続部品本体を接続部品本体上部と接続部品本体下部の2個の部品で構成し、排水トラップ蓋の孔と接続部品の距離、排水トラップ蓋の孔形状、大きさに合わせて、接続部品本体上部を流用し、接続部品本体下部及び接続パッキンを対応する形状や大きさの別部品に入替えすることで、排水トラップ蓋の位置や形状に影響されにくい浴槽の排水構造を提供することが可能となる。
これにより、浴槽及び排水トラップ蓋の仕様や位置関係の組合せ自由度を高くすることができ、浴槽及び排水トラップ蓋の組合せが変化しても、接続部品本体下部あるいは接続パッキンを入れ替えるだけで接続することが可能となる。
更に、接続部品本体下部と接続パッキン以外の部品を共用化できる為、金型費用の抑制、管理業務の低減、開発期間の短縮化を図ることができる。また、エンドユーザーにも浴槽の排水構造を多くの組合せで提供可能となり、顧客ニーズを満足させる商品を提供することが可能となる。その他、リフォームで浴槽を入替えする場合、浴槽設置面の排水口の位置や形状による影響を受けることなく、設置することが可能となる浴槽の排水構造を提供できる。
本発明の浴槽の排水構造に係る第1実施形態を示す断面図。 同第1実施形態において排水トラップと接続部材を接続した状態を示す斜視図。 同第1実施形態において浴槽設置時に設置誤差が発生した状態を示す断面図。 本発明の浴槽の排水構造に係る第2実施形態を示す断面図。 本発明の浴槽の排水構造に係る第3実施形態を示す断面図。 同第3実施形態において排水トラップと接続部材を接続した状態を示す斜視図。
「第1の実施形態」
以下、第1の実施形態を挙げて本発明の詳細について説明する。
図1は、本発明に係る浴槽の排水構造の第1実施形態を示す。本実施形態では、図1に示すように、浴室の床パンあるいは住宅基礎の浴槽設置床などからなる浴槽設置面7に設置面排水口6が形成され、この設置面排水口6に排水トラップ8が設けられている。
浴槽設置面7には、浴槽1が設置され、浴槽1の下面に浴槽内の湯や水を排水するための浴槽排水口9が形成され、浴槽排水口9には、排水栓2と、止水パッキン5と接続部品3が取り付けられている。
浴槽排水口9の中心は、排水トラップ8の排水トラップ蓋排水孔8bの中心と、水平方向が同一位置になるように設置されている。以上の構造により、浴槽1の浴槽排水口9から排水トラップ8までの排水流路10が形成され、浴槽内の湯や水を外部へ排出可能としている。本実施形態では浴槽排水口9に排水栓2を着脱自在に装着して浴槽排水部9Aが構成されている。
浴槽排水口9に取り付けられている接続部品3は、排水栓2と、接続部品本体3aと、止水パッキン5と、接続パッキン3fとから構成されている。排水栓2と接続部品3と浴槽1との間には、止水パッキン5が取り付けられ、接続部品3との接続部分から外部に漏水しない構造となっている。
図1に示す構造では、浴槽1の底壁1Aにおいてその端部側に下方に突出するように凹部1Bが形成され、この凹部1Bの底壁中央部に丸孔状の浴槽排水口9が形成されている。凹部1Bの底壁の上面側と下面側において浴槽排水口9の周縁部にはそれぞれリング状の止水パッキン5が設置されている。浴槽排水口9の部分には、排水時の異物による詰まり防止用の十字状リブからなる底壁2Aと筒型の周壁2Bとこの周壁2Bの上端部に延出形成されたフランジ部2Cとからなる排水栓2が装着されている。この排水栓2は、フランジ部2Cを上側の止水パッキン5の上に載置して周壁部2Bを浴槽排水口9の内側に位置させるように浴槽排水口9に嵌め込まれている。なお、浴槽排水口9の内側に装着されている図1に示す排水栓2は本実施形態における一つの例であって、図1に示す形状に限らないのは勿論である。
浴槽排水口9の下方であって下側の止水パッキン5の下方側に筒型の接続部品本体3aが設置されている。この接続部品本体3aは、その上端部に止水パッキン5を受けるフランジ部3hが形成され、その周壁3iの一部に水平向きに筒部3jが突設されている。また、接続部品本体3aの下端部にフランジ部3kが形成され、このフランジ部3kの下にリング状の接続部品本体下部3cと伸縮性材料からなるリング状の接続パッキン3fが配置されている。
接続パッキン3fは、伸縮性材料からなるが、ウレタン、ポリエチレン等の熱可塑性樹脂発泡板材の打ち抜き加工品からなることが好ましい。ゴム、エラストマー等軟質材料の成形品でも問題無いが、熱可塑性樹脂発泡板材の打ち抜き加工品であれば、より金型費用の増加を抑制することが可能である。
接続部品本体3aの下に取り付けられている接続パッキン3fは、伸縮性材料からなるので、浴槽設置面7に浴槽1が設置された際、接続部品本体下部3cと排水トラップ蓋8aに挟まれて上下方向に圧縮されることにより、接続パッキン3fと接続部品本体下部3cとの接続部および接続パッキン3fと排水トラップ蓋8aとの接続部をいずれも密閉構造とした排水流路10を構成できる。
接続パッキン3fの取り付け時に接続パッキン3fを圧縮できることで、浴槽1の設置時、垂直方向に多少浴槽1が移動しても、接続パッキン3fの伸縮で追随することが可能であり、確実な接続を可能としている。
接続パッキン3fは、伸縮性を有する材料、例えば、熱可塑性樹脂発泡材から構成されているので、流路として漏れを生じない排水流路10を構成できる。
接続部品3において、ボタン式排水栓を使用する際に必要となるワイヤーケーブルを通す孔3dが筒部3jに形成されており、筒部3jは浴槽設置面7と水平方向に設置され、ボタン式排水栓も取付け可能な構造となっている。図1に示す構造では、ボタン式排水口を使用しない構造となっている為、筒部3jの開口部にワイヤーケーブル用孔止水蓋3eが取り付けられ、ボタン式排水栓の使用有無で部品の共用化を図ることが可能な構造となっている。
図2は、接続部品3と、排水トラップ蓋8aの取り付け状態を説明するための斜視図である。排水トラップ8に取り付けられる排水トラップ蓋8aは、その中央部に排水を外部へ排出する為の丸孔型の排水トラップ蓋排水孔(入口側排水孔)8bが形成され、接続パッキン3fは、排水トラップ蓋排水孔8bの周囲を覆う形状となっている。例えば、筒状の接続パッキン3fの内径は、排水トラップ蓋排水孔8bの直径より若干大きく形成され、筒状の接続パッキン3fの下側開口部が排水トラップ蓋排水孔8bから外れない限り流路として漏れのない排水流路10を確保することができる。
即ち、接続パッキン3fが、排水トラップ蓋排水孔8bの開口周縁部を覆うことにより、浴槽1の設置時に図3に示すように水平方向に設置誤差11aが発生し、水平方向に浴槽排水口9が多少移動した場合であっても、接続パッキン3fで設置誤差11aを吸収し、流路として漏れのない排水流路10を確保することが可能となる。
図3に浴槽設置誤差発生時の排水構造断面を示す。図3に示したように、浴槽1の設置誤差11aが発生した場合であっても、浴槽排水口9に排水トラップ蓋8aの排水トラップ蓋排水孔8bを接続し、漏れを生じない排水流路10を確保することができる。
排水栓2、排水トラップ8及び排水トラップ蓋8aは、ABS樹脂(アクリロニトリル,ブタジエン,スチレン共重合合成樹脂)、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂の射出成形品等で成形できる。排水栓2、排水トラップ8及び排水トラップ蓋8aは、金属の鋳造品、鍛造品、曲げ加工品でも問題ない。接続部品本体上部3b、接続部品本体下部3cについては、ABS樹脂、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂の射出成形品及び、押出し成形品で成形することが基本となるが、接続部品本体下部3cを1〜2mm程度の薄肉板材とする場合は、ABS樹脂、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂打ち抜き加工品で形成しても良い。
排水トラップ8は、浴槽設置面7に形成された設置面排水孔6に上方から排水トラップフランジ8Aを嵌め込み、浴槽設置面7の下方から前記排水トラップフランジ8Aに排水トラップ本体8Bを嵌め込むことで構成されている。
排水トラップフランジ8Aは円筒状の本体部8dと本体部8dの上端外周部に延出形成されたフランジ部8eからなり、本体部8dを設置面排水孔6に挿通し、フランジ部8eを設置面排水口6の上面周縁側に被せて設置面排水口6に装着されている。
排水トラップ本体8Bは、お椀型のトラップ部8fとこのトラップ部8fの側部に一体接続されたパイプ型の配管接続部8gからなる。排水トラップ本体8Bは、トラップ部8fの上端外周部に延出形成されたフランジ部8hを設置面排水口6の開口部下面周縁側に被せ、トラップ部8fの上端側を排水トラップフランジ8Aの本体部8dに外側から嵌合することで設置面排水口6に装着されている。排水トラップフランジ8Aのフランジ部8eとトラップ部8fのフランジ部8hにより設置面排水口6の周縁部を上下から挟み付けることで、排水トラップ8が設置面排水口6の周縁部に固定されている。
排水トラップ蓋8aは、浅筒型の周壁部8iと周壁部8iの上端外周部に延出形成されたフランジ部8jと周壁部8iの下端内側に形成された蓋板8kを備えている。排水トラップ蓋8aは、排水トラップフランジ8Aの上面側開口内周縁部に形成されている周段部8mにフランジ部8jを載置して排水トラップフランジ8Aの上面側開口内周縁部に装着されている。
排水トラップ蓋8aにおいて蓋板8kの中央部に丸孔型の排水トラップ蓋排水孔8bが形成され、蓋板8kの周縁側に間欠的に複数の予備排水孔8nが形成されている。また、蓋板8kの底面側に排水トラップ蓋排水孔8bの径よりも大きな内径のリブ壁8pが形成され、このリブ壁8pに嵌合するようにキャップ型のトラップ板12が装着されている。
このトラップ板12は、逆流防止のために予備排水孔8nの下方に設置されている環状のパッキン20の外れ止め用に装着されている。前記予備排水孔8nは万が一浴槽設置面7に排水が溢れた場合に、この溢れた排水を排水トラップ8側に排水するために設けられている。また、パッキン20は、排水トラップ8側から浴槽設置面7側に排水が逆流しないように予備排水孔8nの下に位置して水圧により予備排水孔8nを下側から塞ぐ逆流防止弁の機能を有している。前記トラップ板12の外径は環状のパッキン20の内径よりも大きく形成されている。リブ壁8pは蓋板8kの補強部材を兼ねている。
次に、排水トラップ蓋8aにおいて蓋板8kの外周縁部には周壁部8iよりも若干外側にまで突出する外周縁部8rが形成されている。そして、この外周縁部8rを本体部8dの上端部に形成されている内周突起8sに嵌合して排水トラップ蓋8aが排水トラップフランジ8Aから抜け止めされている。なお、図1に示す符号14は、排水トラップフランジ8Aの周段部8mに設置されて排水トラップフランジ8Aと排水トラップ蓋8Aとに挟まれたリング状の止水材である。内周突起8sと外周縁部8rの嵌合により排水トラップ蓋8aが嵌合されていると、開口部の形状やパッキンの形状が非対称形状である場合やこれらが位置ずれを起こしていても狙いの方向に取り付けることができる排水トラップ蓋8aとすることができる。
本実施形態において接続部品本体3aは、少なくとも2個以上の部品から構成され、例えば接続部品本体上部3bと接続部品本体下部3cとから構成される。図1で示す接続部品本体上部3bには、水平方向にボタン式排水栓用のワイヤーケーブル挿通用孔3dが形成されている。接続部品本体下部3cは、接続パッキン3fの圧縮量を確保する為の高さ調整用部材としている。本実施形態では、ワイヤーケーブル挿通用孔3dが接続部品本体上部3bに形成されているが、孔3dは接続部品本体下部3cに形成されていても良い。また、接続部品本体3aが、3個以上の部品から構成される場合は、どの部品にワイヤーケーブル挿通用の孔3dを設けても良い。接続部品本体上部3bと接続部品本体下部3cの接合は、嵌合、あるいは接着等の手段で接合される。
接続部品本体3aを2個以上の部品で構成することで、浴槽排水口9が高さ方向で異なる仕様の浴槽を設置する場合でも、接続部品本体下部3cの高さ寸法を変更するだけで、接続可能となる。また、ボタン式排水栓ワイヤーケーブル挿通用孔3dを有する複雑な形状の接続部品本体上部3bを共有部品化し、接続部品本体下部3cを異なる形状に入替えすることで、浴槽排水口9と排水トラップ蓋8aの位置関係が異なった場合であっても、接続可能な構造である為、新規仕様を開発する際、金型費用の増加の抑制、開発期間の短縮化を図ることができる。
「第2の実施形態」
図4は本発明に係る浴槽の排水構造の第2の実施形態を示すものである。
本実施形態は、前述の第1の実施形態で述べた、浴槽排水口9と排水トラップ蓋8aが鉛直方向に位置関係が移動した場合の構造を示す。
図4では、図1と同様に、浴槽設置面7の上に浴槽1が設置され、浴槽1下面に浴槽内の水、湯を排水する浴槽排水口9が形成されている。
浴槽排水口9には、排水栓2と接続部品3が取り付けられ、接続部品3の浴槽設置面7側には、接続パッキン3fが取り付けられている。また、浴槽排水口9の下に設置面排水口6が設置され、その設置面排水口6に排水トラップ8が接続されている。
図4の構成は、図1に対し、鉛直方向で、上部側に浴槽排水口9が移動した場合の構造となっている。
本実施形態の構造は、浴室ユニットで、仕様が異なる浴槽1と床構造を組合せしたい場合を想定しており、浴槽1と床構造の組合せ自由度を高めている。また、リフォーム等で既存の床構造や浴槽1が決まっている際にも接続可能となる構造である。
従来構造では、浴槽排水口9と排水トラップ蓋8aの位置関係が、鉛直方向で変更となった場合、接続部品本体3aの全体を新規に検討する必要があったが、本実施形態の構造では、接続部品本体3aを上下分割構造にすることで、接続部品本体上部3bを共用化し、接続部品本体下部3gの高さ寸法を図4に示すように変更することで、接続可能となる。図4に示す第2の実施形態において接続部品本体下部3gの高さ寸法を図1に示す第1の実施形態の接続部品本体下部3cの高さ寸法の3倍程度に形成している。
本実施形態の構造では、ボタン式排水口用ワイヤーケーブルを挿通用孔3dを接続部品本体上部3aに形成し、接続部品本体下部3gは、高さ調整用部品に分けている。排水栓2との嵌合形状や固定形状及び、ワイヤーケーブル挿通用孔3d等、複雑な形状は、接続部品本体上部3aに形成し、高さ調整用に接続部品本体下部3gのみを入替えすることで、浴槽排水口9と排水トラップ蓋8aとの位置関係が異なった場合でも、大きな金型変更費用を発生することなく、接続部品本体下部3gのみの小さな金型変更費用発生もしくは、接続部品本体下部3gの複数枚取付けにより接続可能となり、金型費用の増加を抑制できる。
「第3の実施形態」
図5、図6は本発明に係る浴槽の排水構造の第3の実施形態を示すものである。
本実施形態の構造では、排水トラップ蓋排水孔8tの形状を円形状ではなく、平面視ナス型形状として蓋板8kに形成した時の接続構造を示す。
本実施形態では、浴槽排水口9と排水トラップ8が水平方向に位置ズレ11bを生じた場合、浴槽排水口9に対し排水トラップ8の位置ズレ11b方向に排水トラップ蓋排水孔形状を拡大しナス型形状とすることで、位置ズレ11bを吸収し、浴槽排水口9と排水トラップ蓋8dを確実に接続することができる実施形態である。
排水トラップ蓋排水孔8tの形状がナス型形状となった場合であっても、接続部品本体下部3mと接続パッキン3nのみ排水トラップ蓋排水孔8tの形状に合わせ平面視ナス型とすることで、大きな金型費用を必要としない、部分開発のみで浴槽排水口9と排水トラップフランジ8Aを接続可能とする構造である。
本実施形態の構造では、浴槽排水口9に対し、排水トラップ蓋排水孔8tの位置ズレ11b方向がどの方向となっても、接続部品本体3pもしくは、接続部品本体下部3mを回動させ浴槽排水口9に固定させることにより、位置ズレ11b方向が水平方向で、どの方向になっても確実に接続することが可能な構造としている。例えば、図5、図6の構造ではあくまでも前後方向の位置ズレ11bを吸収する構造であるが、浴槽や床パンの仕様変更があった場合、前後方向のズレではなく、左右のズレが発生する。この場合、接続部品本体3aと排水トラップ蓋8aを回転させて取り付けすることにより、前後方向だけではなく全方向で対応することができる構造となる。
本実施形態の構造では、浴槽排水口9と排水トラップ蓋排水孔8tの位置関係だけでなく、排水トラップ蓋排水孔8tの形状が変更された場合であっても、接続部品本体下部3mと接続パッキン3n以外の部品を共通部品化することで、金型費用の抑制を図れるだけでなく、部品の共用化により生産性、管理性を向上できる構造となっている。
1・・・浴槽、2・・・排水栓、3・・・接続部品、3a・・・接続部品本体、3b・・・接続部品本体上部、3c・・・接続部品本体下部、3d・・・ワイヤーケーブル挿通用孔、3e・・・ワイヤーケーブル用止水蓋、3f・・・接続パッキン、3g・・・接続部品本体下部、3p・・・接続部品本体、3m・・・接続部品本体下部、3n・・・接続パッキン、5・・・止水パッキン、6・・・設置面排水口、7・・・浴槽設置面、8・・・排水トラップ、8A・・・排水トラップフランジ、8a・・・排水トラップ蓋、8B…排水トラップ本体、8b・・・排水トラップ蓋排水孔(入口側排水孔)、8d・・蓋本体、8k、8k1…蓋板、8n・・・予備排水孔、8t・・・排水トラップ蓋排水孔、9・・・・浴槽排水口、9A・・・浴槽排水部、10・・・排水流路、11a・・・設置誤差、11b・・・位置ズレ、12・・・トラップ板、13・・・パッキン材、20・・・パッキン

Claims (5)

  1. 浴槽の底部に設けられた浴槽排水部と、前記浴槽を設置する浴槽設置面に設けられた排水トラップとを接続する接続部品を備えた浴槽の排水構造において、
    前記接続部品が、熱可塑性樹脂発泡材からなり前記排水トラップに設けられた入口側排水孔より内径の大きな環状であって前記排水トラップに接続するための接続パッキンと、前記浴槽排水部と接続する筒型の接続部品本体上部と、前記接続パッキンと前記接続部品本体上部との間に挟まれてこれらを接続するリング状熱可塑性樹脂からなる接続部品本体下部を備え、
    前記排水トラップにおいて前記接続パッキンとの取付け面に排水トラップ蓋を設け、前記排水トラップ蓋の中央部に排水トラップ蓋排水孔を設け、前記接続パッキンの形状を前記排水トラップ蓋排水孔を覆って前記排水トラップ蓋排水口周囲の排水トラップ蓋に密着する形状とし、
    前記排水トラップ蓋の入口側排水孔開口周縁部と前記接続部品本体下部開口周縁部とに前記接続パッキンを密着させて前記排水トラップと前記接続部品本体下部を接続し、
    前記排水トラップ蓋の底面側に前記排水トラップ蓋排水口の径よりも大きな内径のリブ壁を形成し、
    前記排水トラップ蓋の前記リブ壁より外側の周縁部に複数の予備排水孔を形成し、前記排水トラップ蓋の下面側周縁部であって前記リブ壁より外側に前記予備排水孔を介する逆流防止用の環状のパッキンを配置し、前記リブ壁の下端に前記パッキンの外れ止め用のキャップ型のトラップ板を装着したことを特徴とする浴槽の排水構造。
  2. 前記浴槽排水部が、前記浴槽底部に設けられた浴槽排水口と、該浴槽排水口に装着された排水栓からなることを特徴とする請求項1に記載の浴槽の排水構造。
  3. 前記接続部品本体上部の側壁にボタン式排水栓用ワイヤーケーブル挿通用孔を有する筒部が前記浴槽設置面と水平方向に延出形成され、前記接続部品本体上部と前記接続部品本体下部が、嵌合または接着で接合されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の浴槽の排水構造。
  4. 前記排水トラップ蓋排水孔の平面視形状がナス型であり、前記接続部本体下部と前記接続パッキンが前記ナス型の排水トラップ蓋排水孔の周囲を囲む平面視ナス型に形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の浴槽の排水構造。
  5. 前記浴槽排水部と、前記接続部品と、前記排水トラップ蓋排水孔とが連通して排水流路が形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の浴槽の排水構造。
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